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特許7163098湿式ブラスト装置および湿式ブラスト方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-21
(45)【発行日】2022-10-31
(54)【発明の名称】湿式ブラスト装置および湿式ブラスト方法
(51)【国際特許分類】
   B24C 7/00 20060101AFI20221024BHJP
   B24C 11/00 20060101ALI20221024BHJP
   B24C 1/00 20060101ALI20221024BHJP
【FI】
B24C7/00 Z
B24C11/00 G
B24C1/00 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018148589
(22)【出願日】2018-08-07
(65)【公開番号】P2020023014
(43)【公開日】2020-02-13
【審査請求日】2021-05-17
(73)【特許権者】
【識別番号】595089972
【氏名又は名称】株式会社富士技建
(73)【特許権者】
【識別番号】505398963
【氏名又は名称】西日本高速道路株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】509147444
【氏名又は名称】NEXCO西日本イノベーションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099508
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 久
(74)【代理人】
【識別番号】100182567
【弁理士】
【氏名又は名称】遠坂 啓太
(74)【代理人】
【識別番号】100197642
【弁理士】
【氏名又は名称】南瀬 透
(72)【発明者】
【氏名】小島 裕貴
【審査官】奥隅 隆
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2006/0019580(US,A1)
【文献】特開2012-106839(JP,A)
【文献】特開昭57-143189(JP,A)
【文献】特開2002-239910(JP,A)
【文献】特開2009-142917(JP,A)
【文献】特許第5490674(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24C 1/00-11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め研削材に対して5~30質量%の水分を加えて調製したスラリー状のブラスト材を、ブラストホースを通じてブラストノズルから投射する湿式ブラスト装置であって、
前記スラリー状のブラスト材を貯留するタンクと、
前記タンクから供給される前記スラリー状のブラスト材をインペラの回転力により機械的に粉砕しながら加速するポンプと、
前記ポンプにより加速された前記スラリー状のブラスト材をさらに加速するために圧縮エアーを混合して前記ブラストホースへ送出する混合部と
を有する湿式ブラスト装置。
【請求項2】
前記タンクは、圧縮エアーにより加圧して前記スラリー状のブラスト材を送り出す加圧型である請求項記載の湿式ブラスト装置。
【請求項3】
予め研削材に対して5~30質量%の水分を加えて調製したスラリー状のブラスト材を、ブラストホースを通じてブラストノズルから投射する湿式ブラスト方法であって、
前記スラリー状のブラスト材を貯留するタンクから供給される前記スラリー状のブラスト材をインペラの回転力により機械的に粉砕しながら加速すること、
前記加速された前記スラリー状のブラスト材をさらに加速するために圧縮エアーを混合して前記ブラストホースへ送出すること
を含む湿式ブラスト方法。
【請求項4】
予め水分を研削材に含ませて調製したスラリー状のブラスト材を、ブラストホースを通じてブラストノズルから投射する湿式ブラスト装置であって、
前記スラリー状のブラスト材を貯留するタンクと、
前記タンクから供給される前記スラリー状のブラスト材を機械的に加速するポンプと、
前記ポンプにより加速された前記スラリー状のブラスト材をさらに加速するために圧縮エアーを混合して前記ブラストホースへ送出する混合部と
第1の流入口と第2の流入口と流出口とを備える集合部であり、前記第1の流入口に前記タンクの下部の流出口が接続され、前記第2の流入口に圧縮エアーが供給され、前記流出口に前記ポンプの流入口が接続される集合部とを有し、
前記集合部の第2の流入口に供給される圧縮エアーの圧力をX、前記タンク内の上部空間に供給される圧縮エアーの圧力をY、前記混合部に供給される圧縮エアーの圧力をZとしたとき、X<Y<Zであることを特徴とする湿式ブラスト装置。
【請求項5】
予め水分を研削材に含ませて調製したスラリー状のブラスト材を、ブラストホースを通じてブラストノズルから投射する湿式ブラスト方法であって、
第1の流入口と第2の流入口と流出口とを備える集合部であり、前記第1の流入口に前記スラリー状のブラスト材を貯留するタンクの下部の流出口が接続され、前記第2の流入口に圧縮エアーが供給され、前記流出口にポンプの流入口が接続される集合部から供給される前記スラリー状のブラスト材を前記ポンプにより機械的に加速すること、
前記ポンプにより加速された前記スラリー状のブラスト材をさらに加速するために混合部により圧縮エアーを混合して前記ブラストホースへ送出すること
を含み、
前記集合部の第2の流入口に供給される圧縮エアーの圧力をX、前記タンク内の上部空間に供給される圧縮エアーの圧力をY、前記混合部に供給される圧縮エアーの圧力をZとしたとき、X<Y<Zであることを特徴とする湿式ブラスト方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予め水分を含ませた研削材を噴射する湿式ブラスト装置および湿式ブラスト方法に関する。
【背景技術】
【0002】
既存橋梁における金属溶射工では、素地調整工程において一種ケレンによる粉塵等の飛散が問題になっていることから、湿式ブラストが採用されている。従来の湿式ブラストとしては、湿粒ブラスト、ミストブラストやスラリーブラストなどが知られているが、それぞれ研削材の送給方法が異なっている。
【0003】
湿粒ブラストは、貯水タンクの中に研削材を入れ、水圧で研削材を圧縮エアーと交わる混合部まで押し出し、圧縮エアーで水と研削材とを同時に投射する方法である(例えば、非特許文献1参照。)。ミストブラストは、タンク内に充満させた圧縮エアーで乾いた研削材を、別配管から送給されたミスト状の水と交わる混合部へ送給し、圧縮エアーで水と研削材とを同時に投射する方法である(例えば、非特許文献2参照。)。スラリーブラストは、研削材と水を混ぜ、液状になった研削材(スラリー材)を圧縮エアーで送給し、投射する方法である(例えば、特許文献1,2参照。)。
【0004】
ところが、上記湿粒ブラストおよびミストブラストでは、研削材とともに大量の水が放出されるため、排水処理などの問題がある。また、乾いた研削材が水と上手く混ざらない場合、粉塵が発生するという問題もある。また、上記スラリーブラストは、主に密閉された箱の中での作業となっており、既存橋梁などの開放された空間での作業への適用が難しい。
【0005】
そこで、これらの問題を解決するため、本出願人らは研削材に対して5~30質量%の水分を含み、全ての研削材粒子が濡れるように事前に調製したブラスト材を、ブラスト装置のブラスト材貯留タンクに入れ、圧縮エアーにより被処理物へ噴射するブラスト方法を開発している(例えば、特許文献3参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2003-326460号公報
【文献】特開2003-305422号公報
【文献】特許第5490674号公報
【非特許文献】
【0007】
【文献】“湿粒ブラスト”,[online],SNMアジア株式会社,[平成30年3月15日検索],インターネット<URL:http://snmasia.jp/blaster/blaster01.html>
【文献】“改良型ミストブラスト機・YBRM完成”,[online],宇部サンド工業株式会社,[平成30年3月15日検索],インターネット<URL:http://www.ube-ind.co.jp/ubesand/products/misuto1.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、既存橋梁などの作業現場においては、ブラスト装置から距離が約40m以上の離れた位置に対象物が多く存在する。そこで、ブラスト装置から対象物の全ての位置までブラスト材を送るためには、さらに長距離を想定した50m程度の長尺のブラストホースを用いる必要がある。
【0009】
しかしながら、上述の予め水分を調製したブラスト材は、濡れた研削材の一粒一粒の結合または付着性が高いため固まりやすい。そのため、ブラスト装置側の供給配管およびブラストホース内の摩擦抵抗によって流動性が悪くなり、詰まりや脈動が発生して、安定的な投射が難しいという問題がある。
【0010】
そこで、本発明においては、長距離を想定した50m~150m程度の長尺のブラストホースを用いても安定した投射を行うことが可能な湿式ブラスト装置および湿式ブラスト方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の湿式ブラスト装置は、予め水分を研削材に含ませて調製したスラリー状のブラスト材を、ブラストホースを通じてブラストノズルから投射する湿式ブラスト装置であって、スラリー状のブラスト材を貯留するタンクと、タンクから供給されるスラリー状のブラスト材を機械的に加速するポンプと、ポンプにより加速されたスラリー状のブラスト材をさらに加速するために圧縮エアーを混合してブラストホースへ送出する混合部とを有するものである。
【0012】
本発明の湿式ブラスト装置によれば、タンクから供給されるスラリー状のブラスト材をポンプによって機械的に加速するとともに、このポンプにより加速されたスラリー状のブラスト材を圧縮エアーの混合によりさらに加速してブラストホースへ送出することで、長尺のブラストホースであっても、ブラストホース内で詰まりや脈動を発生させることなく、スラリー状のブラスト材を離れた位置へ安定的に投射することが可能となる。
【0013】
ポンプは、インペラの回転力によりスラリー状のブラスト材を機械的に加速するスラリーポンプであることが望ましい。これにより、固まりやすいスラリー状のブラスト材をインペラの回転力により粉砕しながら加速して混合部へ送給するので、より安定的に投射することが可能となる。
【0014】
本発明の湿式ブラスト方法は、予め水分を研削材に含ませて調製したスラリー状のブラスト材を、ブラストホースを通じてブラストノズルから投射する湿式ブラスト方法であって、スラリー状のブラスト材を貯留するタンクから供給されるスラリー状のブラスト材を機械的に加速すること、加速されたスラリー状のブラスト材をさらに加速するために圧縮エアーを混合してブラストホースへ送出することを特徴とする。
【0015】
本発明の湿式ブラスト方法によれば、タンクから供給されるスラリー状のブラスト材を機械的に加速するとともに、このポンプにより加速されたスラリー状のブラスト材を圧縮エアーの混合によりさらに加速してブラストホースへ送出することで、長尺のブラストホースであっても、ブラストホース内で詰まりや脈動を発生させることなく、スラリー状のブラスト材を離れた位置へ安定的に投射することが可能となる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、長尺のブラストホースであっても、ブラストホース内で詰まりや脈動を発生させることなく、スラリー状のブラスト材を離れた位置へ安定的に投射することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施の形態における湿式ブラスト装置の概略構成図である。
図2】試験結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は本発明の実施の形態における湿式ブラスト装置の概略構成図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態における湿式ブラスト装置1は、予め水分を研削材に含ませて調製したスラリー状のブラスト材2を、ブラストホース3の先端部に接続されたブラストノズル4から被処理物S1の表面へ向けて投射するものである。
【0019】
ブラスト材2は、研削材に対して5~30質量%の水分を加えてスラリー状としたものである。水分量は、研削材の種類や粒度等に応じて調整する。研削材としては、ブラスト処理用非金属系研削材の全ての種類、例えばアルミナ、ガーネット、珪砂、ガラスビーズ、炭化珪素やスラグ等を用いることができる。また、水分の他に、市販の防錆剤、界面活性剤や保湿剤等を含ませることが可能である。
【0020】
また、湿式ブラスト装置1は、スラリー状のブラスト材2を貯留するタンク5と、タンクから供給されるスラリー状のブラスト材2を機械的に加速するポンプ6と、ポンプ6により加速されたスラリー状のブラスト材2をさらに加速するために圧縮エアーを混合してブラストホース3へ送出する混合部7とを有する。また、この湿式ブラスト装置1は、コンプレッサー8から供給される圧縮エアーを後述する各部へ供給するエアー供給部9を有する。
【0021】
タンク5の下部には、スラリー状のブラスト材2の切り出しを行う切り出し部5Aと、第1の流入口10Aと第2の流入口10Bと流出口10Cとを備える集合部10が設けられている。集合部10の第1の流入口10Aは、切り出し部5Aに接続されている。第2の流入口10Bは、エアー供給部9の第1のエアー供給口9Aに接続されている。流出口10Cは、ポンプ6の流入口6Aに接続されている。また、エアー供給部9の第2のエアー供給口9Bは、タンク5内の上部空間に接続されている。
【0022】
タンク5は、エアー供給部9の第2のエアー供給口9Bから供給される圧縮エアーにより加圧してスラリー状のブラスト材2を送り出す加圧型である。切り出し部5Aは、スクリューフィーダーの定量切り出し装置により構成されており、スラリー状のブラスト材2を定量的に切り出して集合部10へ供給するようになっている。
【0023】
ポンプ6は、内部に備えるインペラの回転力によりスラリー状のブラスト材2を機械的に加速するスラリーポンプである。混合部7の第1の流入口7Aは、ポンプ6の流出口6Bに接続されている。また、混合部7の第2の流入口7Bは、エアー供給部9の第3のエアー供給口9Cに接続されている。なお、混合部7において第2の流入口7Bから混合する圧縮エアーの圧力は、ポンプ6側の第1の流入口7Aの圧力よりも高くなるように設定されている。ブラストホース3は、混合部7の流出口7Cに接続されている。
【0024】
コンプレッサー8は、電動式やエンジン式等を用いることができる。コンプレッサー8により発生させた圧縮エアー中の油分や水分等は図示しないドレン除去装置により除去した後、エアー供給部9から集合部10、タンク5および混合部7へ供給される。また、図示しないが、湿式ブラスト装置1は、コンプレッサー8の起動や停止を行うための操作スイッチやバルブ類等を備えている。
【0025】
上記構成の湿式ブラスト装置1において、事前に調製されたスラリー状のブラスト材2を必要な分量だけタンク5へ入れる。湿式ブラスト装置1を起動すると、コンプレッサー8から圧縮エアーがエアー供給部9を通じて集合部10、タンク5および混合部7へ供給される。タンク5内はエアー供給部9の第2のエアー供給口9Bから供給される圧縮エアーにより加圧され、スラリー状のブラスト材2は切り出し部5Aを通じて集合部10へ送り出される。集合部10では、スラリー状のブラスト材2はエアー供給部9の第1のエアー供給口9Aから供給される圧縮エアーにより粉砕されながら、この圧縮エアーの噴射に乗せられてポンプ6へ送られる。
【0026】
そして、ポンプ6へ送られたスラリー状のブラスト材2は、ポンプ6によって機械的に加速され、混合部7へ送られる。混合部7では、このポンプ6により加速されたスラリー状のブラスト材2を、エアー供給部9の第3のエアー供給口9Cから供給される圧縮エアーの混合によりさらに加速し、ブラストホース3へ送出する。最終的に、スラリー状のブラスト材2がブラストノズル4の噴射口4Aから被処理物S1の表面へ噴射され、被処理物S1の表面に衝突して、塗装皮膜、錆や汚れ分等の付着物S2を剥ぎ落とし後、被処理物S1の周辺へ飛散し、堆積する。
【0027】
スラリー状のブラスト材2は、研削材粒子の表面が水分の皮膜により覆われているため、ブラストノズル4より噴射されて被処理物S1の表面に衝突する際に、付着物S2の表面に研削材が保有している水分が先に吹き付けられ、その後、研削材粒子により付着物S2の粉砕や剥離が生じる。そのため、付着物S2の粉砕や剥離時に発生した付着物の粉塵を効率よく湿らせることができ、粉塵発生が抑えられる。また、ブラスト処理中および処理後に過剰な廃水が発生しないため、処理後の研削材の処理以外の水処理が不要であり、廃水処理が容易である。
【0028】
以上のように本実施形態における湿式ブラスト装置1によれば、タンク5から供給されるスラリー状のブラスト材2をポンプ6によって機械的に加速するとともに、このポンプ6により加速されたスラリー状のブラスト材2を圧縮エアーの混合によりさらに加速してブラストホース3へ送出するので、50m~150m程度の長尺のブラストホース3であっても、ブラストホース3内で詰まりや脈動を発生させることなく、スラリー状のブラスト材2を離れた位置へ安定的に投射することが可能である。
【0029】
特に、この湿式ブラスト装置1では、ポンプ6が、インペラの回転力によりスラリー状のブラスト材2を機械的に加速するスラリーポンプを用いているため、固まりやすいスラリー状のブラスト材2をインペラの回転力により粉砕しながら加速して混合部7へ送給するので、より安定的に投射することが可能となっている。
【実施例
【0030】
上記実施形態における湿式ブラスト装置1を用いてスラリー状のブラスト材2の投射試験を行った。使用したブラスト材2の水分量は研削材に対して10質量%である。また、使用したブラストホース3の長さは50mである。
【0031】
図2に試験結果を示した。なお、図2において、Xはエアー供給部9の第1のエアー供給口9Aの圧力(集合部10の第2の流入口の供給される圧縮エアーの圧力)、Yは第2のエアー供給口9Bの圧力(タンク5内の上部空間に供給される圧縮エアーの圧力)、Zは第3のエアー供給口9Cの圧力(混合部7の第2の流入口7Bに供給される圧縮エアーの圧力)であり、縦軸は圧力(単位:MPa)を示している。
【0032】
図2に示すように、X<Y<Zという条件を満たすNo.6およびNo.8では、ブラスト材2を安定吐出することが可能であった。なお、No.6では適量のブラスト材2が安定吐出され、No.8ではNo.6よりもやや多めの量のブラスト材2が安定吐出された。
【0033】
なお、ブラストホース3が50m以上のものを使用する場合、ブラストホース3の長さに応じて、混合部7において混合する圧縮エアーの圧力を適宜ポンプ6側の圧力よりも0.05~0.2MPa程度高くなるように適宜調整することで、ブラスト材2の安定吐出が可能となると思われる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の湿式ブラスト装置および湿式ブラスト方法は、スラリー状のブラスト材を離れた位置へ安定的に投射することができ、また、粉塵発生の防止および廃水処理が容易な湿式ブラスト装置および湿式ブラスト方法として有用である。
【符号の説明】
【0035】
1 湿式ブラスト装置
2 ブラスト材
3 ブラストホース
4 ブラストノズル
4A 噴射口
5 タンク
5A 切り出し部
6 ポンプ
6A 流入口
6B 流出口
7 混合部
7A 第1の流入口
7B 第2の流入口
7C 流出口
8 コンプレッサー
9 エアー供給部
9A 第1のエアー供給口
9B 第2のエアー供給口
9C 第3のエアー供給口
10 集合部
10A 第1の流入口
10B 第2の流入口
10C 流出口
図1
図2