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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-21
(45)【発行日】2022-10-31
(54)【発明の名称】駐車スペース検出方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/14 20060101AFI20221024BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20221024BHJP
【FI】
G08G1/14 A
H04N7/18 D
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2018521538
(86)(22)【出願日】2016-10-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-01-31
(86)【国際出願番号】 US2016059081
(87)【国際公開番号】W WO2017075198
(87)【国際公開日】2017-05-04
【審査請求日】2019-10-03
(31)【優先権主張番号】62/246,787
(32)【優先日】2015-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】518032384
【氏名又は名称】ムニシパル パーキング サービセス, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100097456
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 徹
(72)【発明者】
【氏名】マーク ジェイ.モラン
(72)【発明者】
【氏名】リチャード ダブリュー.ケレイ セカンド
(72)【発明者】
【氏名】マルクス エヌ.シュミット
【審査官】西中村 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-186383(JP,A)
【文献】特表2003-503781(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0214499(US,A1)
【文献】国際公開第2015/118084(WO,A1)
【文献】特開2000-348284(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/14
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が駐車スペース内に存在するか否かを判断する方法であって:
パーキングメータに結合された、カメラではないセンサを介して、第1の車両検出技術を用いて該駐車スペースを監視するステップ;
該車両が該駐車スペース内に存在するか否かを判断するために、該パーキングメータに結合されたカメラを介して、第2の車両検出技術を用いて該駐車スペースを監視するステップ;
該第2の車両検出技術を介して、該車両が該駐車スペース内に存在するか否かを判断するステップ;
該第2の車両検出技術によって該駐車スペースが占有されていると判断された場合に、該第1の車両検出技術で使用される該センサの出力値がヒステリシス閾値を超えているか否かを判断するために、該センサの該出力値を該パーキングメータに搭載されたプロセッサを介して評価するステップ;
該第1の車両検出技術で使用される該センサの該出力値を該ヒステリシス閾値と比較し、該第1の車両検出技術で使用される該センサの該出力値が該ヒステリシス閾値を超えている場合に、該車両が該駐車スペース内に存在すると判断するステップ;及び
該第1の車両検出技術及び該第2の車両検出技術の両方が、該車両が該駐車スペース内に存在することを示場合にのみ、該車両が該駐車スペース内に存在すると結論付けるステップを含む、前記方法。
【請求項2】
前記第1及び第2の車両検出技術の両方が、前記車両が前記駐車スペース内に存在しないことを示す場合にのみ、前記車両が前記駐車スペース内に存在しないと結論付けるステップをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第1の車両検出技術を用いて前記駐車スペースを監視するステップが:
該駐車スペースの下に、前記第1の車両検出技術で使用される前記センサとして、磁気センサを配設するステップ;及び
該磁気センサを用いて該駐車スペースにおける磁界の変化を感知するステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項4】
磁界データ値を前記磁気センサから前記パーキングメータにブロードキャストするステップをさらに含む、請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記第2の車両検出技術を用いて前記駐車スペースを監視するステップが、前記カメラを用いて該駐車スペースのマシンビジョン分析を行うステップを含む、請求項3記載の方法。
【請求項6】
前記第2の車両検出技術を用いて前記駐車スペースを監視するステップが、前記カメラを用いて該駐車スペースのマシンビジョン分析を行うステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記第1及び第2の車両検出技術のうちの一方が、前記車両が前記駐車スペース内に存在しないことを示し、かつ該第1及び第2の車両検出技術のうちの他方が、該車両が該駐車スペース内に存在することを示す場合は、該車両の状態が変化していないと結論付けるステップをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記第1の車両検出技術を用いて前記駐車スペースを監視する前記ステップが:
所定の期間にわたって車両の状態の変化について該駐車スペースを監視するステップ;及び
監視される駐車スペースの状態の変化が所定の全期間にわたって持続する場合にのみ、該車両の状態が変化したと結論付けるステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記第2の車両検出技術を用いて前記駐車スペースを監視する前記ステップが、該駐車スペースに向けられたカメラのビデオ画像に対してバックグラウンド除去操作を実行するステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記第1及び第2の車両検出技術を用いて前記駐車スペースを監視する前記ステップの少なくとも1つが:
前記第1の車両検出技術で使用される前記センサの前記出力値を該出力値のヒステリシス閾値と比較するステップ;及び
前記第1の車両検出技術で使用される前記センサの前記出力値が該ヒステリシス閾値を超えている場合にのみ、前記駐車スペース内の前記車両の占有状態が変化したとさらに結論づけるステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項11】
駐車スペース監視システムであって:
駐車スペースに設置され、車両が該駐車スペースに入る又は該駐車スペースから出ることによる状態の変化を感知するように構成された第1の駐車センサ;
該駐車スペースに隣接して配設され、該駐車スペースの少なくとも一部の動画を撮像するように向けられたビデオカメラを備える第2の駐車センサ;及び
該ビデオカメラに結合されたパーキングメータであって、プロセッサ、メモリ、及び該メモリに記憶されたソフトウェアコードを備え、これらの全てが、該パーキングメータのハウジング内に配設され、該ソフトウェアコードが、該プロセッサによって実行可能である、該パーキングメータを備え、
該第1の駐車センサは、ビデオカメラではなく、出力値を該プロセッサに提供するように構成され、
該プロセッサが、該車両が該駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するために該ビデオカメラで撮像された動画のマシンビジョン分析を行うように構成され、
該プロセッサが、該車両が該駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するために該第1の駐車センサからの該出力値を評価するように構成され、
該プロセッサは、該第2の駐車センサによって該駐車スペースが占有されていると判断された場合に、該出力値がヒステリシス閾値を超えているか否かを判断するために、該第1の駐車センサの該出力値を評価するように構成され、
該プロセッサが、該第1の駐車センサの該出力値を該ヒステリシス閾値と比較し、該第1の駐車センサの該出力値が該ヒステリシス閾値を超えている場合に、該車両が該駐車スペース内に存在すると判断するように構成され;かつ
該プロセッサが、該マシンビジョン分析による判断と該第1の駐車センサによる判断とが一致る場合にのみ、車両が、該駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たと結論付けるように構成されている、前記駐車スペース監視システム。
【請求項12】
前記パーキングメータが、前記駐車スペースに隣接して配設され、前記ビデオカメラが、該パーキングメータの前記ハウジング内に配設されている、請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記パーキングメータが、前記ビデオカメラによる撮像中に前記駐車スペースを照明するように向けられた赤外線光源を備える、請求項12記載のシステム。
【請求項14】
前記第1の駐車センサが、測定された磁界強度の値を出力するように構成されている、請求項11記載のシステム。
【請求項15】
前記第1の駐車センサが、前記駐車スペースの路面に埋め込まれている、請求項11記載のシステム。
【請求項16】
前記第1の駐車センサが、無線通信プロトコルを介して前記パーキングメータの前記プロセッサに前記出力値を提供し、無線受信機が、前記パーキングメータの前記ハウジング内に設けられて前記プロセッサに結合されている、請求項11記載のシステム。
【請求項17】
前記プロセッサが、少なくとも所定の期間にわたって持続する状態であるとの判断時にのみ、前記マシンビジョン分析によって前記車両が前記駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するようにさらに構成されている、請求項11記載のシステム。
【請求項18】
パーキングメータであって:
ポールの頂部に配設されたハウジング;
該ハウジング内に配設され、駐車スペースの少なくとも一部の動画を撮像できるように該パーキングメータに隣接した該駐車スペースに向けられたビデオカメラ;
それぞれ該ハウジング内に配設されたプロセッサ、メモリ、及び該メモリに記憶され、該プロセッサによって実行可能であるソフトウェアコード;及び
ビデオカメラではない駐車センサであって、該プロセッサに出力値を提供するように構成され、車両が該駐車スペースに出入りすることによる状態の変化を感知するように配置及び構成されている該駐車センサを備え、
該プロセッサが、該カメラによって撮像された動画の一部に対してバックグラウンド除去分析を行って、該車両が該駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するように該ソフトウェアコードによって構成され、
該プロセッサが、該車両が該駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するために、該駐車センサからの該出力値を評価するように構成され、
該プロセッサが、該駐車センサの該出力値を該出力値のヒステリシス閾値と比較し、該駐車センサの該出力値が該ヒステリシス閾値を超えている場合に、該車両が該駐車スペース内に存在すると判断するように構成され;かつ
該プロセッサが、該バックグラウンド除去分析による判断と該駐車センサによる判断が一致る場合にのみ、該車両が該駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たと結論付けるように構成されている
前記パーキングメータ。
【請求項19】
前記プロセッサが、少なくとも所定の期間にわたって持続する状態であるとの判断時にのみ、前記バックグラウンド除去分析によって前記車両が前記駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断する前記ソフトウェアコードによってさらに構成されている、請求項18記載のパーキングメータ。
【請求項20】
前記駐車センサが、レーダーセンサである、請求項18記載のパーキングメータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権)
本出願は、引用によりその全内容が本明細書中に組み込まれている、2015年10月27日に出願の米国仮特許出願第62/246,787号の優先権の利益を主張する。
【0002】
(分野)
本発明は、一般に、駐車システムに関し、より詳細には、駐車スペースにおける車両の存在を高精度で自動的に検出するための方法、システム、及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
(背景)
米国特許出願公開第2014/0214499A1号及び同第2014/0214500A1号(共に引用によりそれらの全内容が本明細書中に組み込まれている)に開示されているようなスマートパーキングメータシステムが開発されており、該システムは、所与の駐車スペースの違反を監視し、違反が起きている場合は自動的に駐車違反切符を電子的に発行することができる。このようなスマートパーキングメータが自動的に動作するためには、該システムは、監視されている駐車スペース内に車両がいつ入り、いつ出たかを検出する能力を有していなければならない。地中センサを使用する試みがなされてきた。別法では、スマートパーキングメータのカメラ(複数可)によって収集された画像を使用して、車両の存在を判断する試みがなされてきた。どちらの方法にも欠点がある。
【0004】
地中センサは、典型的には、磁界強度を検出する。例えば、センサは、車両が駐車されることになる場所の上の道路に埋め込まれる。車両がセンサの上に駐車されると、磁界が予め設定された閾値を超えて強くなり、これにより、メータが、車両が監視スペースに存在すると結論付ける。
【0005】
駐車スペースから出る車両は、同様であるが反対の方法で判断される。磁界は、予め設定された閾値よりも弱くなり、これが、監視スペースを離れる車両を示す状態の変化としてメータによって読み取られる。
【0006】
残念なことに、地中磁気センサは、磁界の読み取り値が様々な要因によって変動する磁気反発(magnetic bouncing)を起こしやすい。例えば、除雪車のような大型の産業用トラックが駐車スペースの隣の道路を走行すると、測定される磁界が強まり、次いで弱まる。これにより、メータは、これに応じて、駐車中の車両が駐車スペースを離れ、次いで該スペースに再び入ったと誤って判断する可能性がある。結果として、車両がたとえ一切移動しなくても、該車両にチケットが発行され得る。天候も、地中センサの磁気の動作に同様に影響を及ぼし得る。出願人は、地中磁気センサが約92~93%しか正確でないことを見出した。
【0007】
メータに設けられたカメラを用いるマシンビジョンの採用も問題を引き起こす。例えば、夜間又は雨若しくは雪の中でのマシンビジョンは、信頼性が低く、そして車両で反射してカメラに入る太陽の角度は、読み取り異常を引き起こし得る。カメラは、雪やほこりで覆われることもあり、これにより車両の存在を読み取る能力が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、改善された自動車両検出システム及び方法を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(概要)
駐車場の監視及び実施を管理するための装置、システム、及び方法が開示される。一態様では、地中センサは、第1の車両検出技術を提供し、マシンビジョンを利用するビデオカメラは、第2の車両検出技術を提供する。スマートパーキングメータのための車両検出技術は、第1及び第2の検出技術の両方を利用して、駐車スペースに入る車両及び駐車スペースから出る車両の非常に正確な判断を行う。第2の検出技術を使用して、第1の技術についてダブルチェックを行うことができ、又はその逆も同様である。
【0010】
本開示は、車両が駐車スペース内に存在するか否かを判断する方法を含む。この方法は、第1の車両検出技術を用いて駐車スペースを監視するステップ、第2の車両検出技術を用いて該駐車スペースを監視するステップ、及び該第1及び第2の車両検出技術の両方が、車両が該駐車スペース内に存在することを示す場合にのみ、該車両が該駐車スペース内に存在すると結論付けるステップを含み得る。
【0011】
この方法は、第1及び第2の車両検出技術の両方が、車両が駐車スペース内に存在しないことを示す場合にのみ、該車両が該駐車スペース内に存在しないと結論付けるステップをさらに含み得る。
【0012】
第1の車両検出技術を用いて駐車スペースを監視するステップは、該駐車スペースの下に磁気センサを配設するステップ、及び該磁気センサを用いて該駐車スペースにおける磁界の変化を感知するステップを含み得る。磁界データは、磁気センサからパーキングメータにブロードキャストすることができる。パーキングメータは、プロセッサ、メモリ、及び該メモリに記憶されたソフトウェアコードを含み得る。第2の車両検出技術を用いて駐車スペースを監視するステップは、カメラを用いて該駐車スペースのマシンビジョン分析を行うステップを含み得る。マシンビジョンは、ビデオカメラによって撮像された動画に対して行われるバックグラウンド(フォアグラウンド)除去処理とすることができる。ビデオカメラは、パーキングメータの内部に収容してもよいし、又は該メータから離れて配置し、該メータと結合又はネットワーク接続してもよい。
【0013】
車両の状態が変化していないという結論には、第1及び第2の車両検出技術のうちの一方が、該車両が駐車スペース内に存在しないことを示し、該第1及び第2の車両検出技術のうちの他方が、該車両が該駐車スペース内に存在することを示す場合に到達し得る。
【0014】
駐車スペースは、所定の期間にわたって車両の状態の変化について監視することができ、監視される駐車スペースの状態の変化が所定の全期間にわたって持続する場合にのみ、該車両の状態が変化したという結論に到達し得る。
【0015】
監視の測定結果は、ヒステリシス閾値と比較することができ、そして、該測定結果が該ヒステリシス閾値を超えている場合にのみ、駐車スペース内の車両の状態が変化したという判断がなされる。
【0016】
本開示は、駐車スペース監視システムをさらに含む。このシステムは、駐車スペース内に配設され、車両が該駐車スペースに入る又は該駐車スペースから出ることによる状態の変化を感知するように構成された第1の駐車センサ、該駐車スペースに隣接して配設され、該駐車スペースの少なくとも一部の動画を撮像するように向けられたビデオカメラを備える第2の駐車センサ、及び該ビデオカメラに結合されたパーキングメータを備え得る。パーキングメータは、プロセッサ、メモリ、該メモリに記憶されたソフトウェアコードを備えることができ、これらは全て、該パーキングメータのハウジング内に配設される。ソフトウェアコードは、プロセッサによって実行可能であり、パーキングメータが、該パーキングメータにブロードキャストされる、第1の駐車センサからの読み取り値を受信できるようにする。読み取り値は、メモリに記憶させることができる。プロセッサは、車両が駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するために、カメラによって撮像された動画のマシンビジョン分析を行うことができる。プロセッサは、車両が駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するために、第1の駐車センサからの読み取り値を評価するように構成することができる。プロセッサは、マシンビジョン分析の判断と第1の駐車センサからの読み取りとが一致する場合にのみ、車両が駐車スペースに入った又は該駐車スペースから出たと結論付けるように構成することができる。
【0017】
パーキングメータは、駐車スペースに隣接して配設されることができ、そしてビデオカメラは、該パーキングメータのハウジング内に配設される。パーキングメータは、ビデオカメラによる撮像中に駐車スペースを照明するように向けられた赤外線光源を備えることができる。
【0018】
第1の駐車センサは、駐車スペースにおける磁界強度を読み取るように構成することができる。第1の駐車センサは、駐車スペースの下の道路、舗道、又は表面に配設してもよいし、又はセンサは、該駐車スペースに隣接した縁石などの近くの構造に埋め込んでもよい。第1の駐車センサは、ブルートゥース又は他の無線通信プロトコルを介して、その読み取り値をパーキングメータにブロードキャストすることができ、該メータは、このようなブロードキャストを受信するように構成されている。
【0019】
メータのプロセッサは、少なくとも所定の期間にわたって持続する状態であるとの判断時にのみ、マシンビジョン分析によって車両が駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するようにさらに構成することができる。
【0020】
本開示はまた、ポールの頂部に配設されたハウジングを備えるパーキングメータを含む。ビデオカメラを、ハウジング内に配設し、該ビデオカメラが駐車スペースの少なくとも一部の動画を撮像できるようにパーキングメータに隣接した駐車スペースに向けることができる。プロセッサ、メモリ、及び該メモリに記憶されたソフトウェアコードはそれぞれ、ハウジング内に配設することができる。ソフトウェアコードは、プロセッサによって実行可能であり、かつカメラによって撮像された動画の一部に対してバックグラウンド除去分析を行って、車両が駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するように該プロセッサを構成する。
【0021】
プロセッサはまた、少なくとも所定の期間にわたって持続する状態であるとの判断時にのみ、バックグラウンド除去分析によって車両が駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するようにソフトウェアコードによって構成することもできる。プロセッサは、ビデオカメラとは別個の駐車センサからのデータに基づいた状態の判断との一致が見られたときにのみ、バックグラウンド除去分析によって車両が駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するようにソフトウェアコードによってさらに構成することができる。
【0022】
上記の概要は、本発明の範囲を限定することも、本発明のそれぞれの実施態様、態様、実施、特徴、若しくは利点を説明することも意図していない。本発明の詳細な技術及び好ましい実施態様は、当業者が特許請求される発明の特徴をよく理解できるように、添付の図面を参照して以下の段落で説明される。上述の特徴及び以降に述べられる特徴は、本発明の範囲から逸脱することなく、指定された組み合わせだけでなく他の組み合わせでも、又は分離しても使用できることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
(図面の簡単な説明)
図1A-1B】図1A及び図1Bはそれぞれ、特定の実施態様の例によるスマートパーキングメータの正面図及び背面図である。
図2図2は、特定の実施態様の例によるスマートパーキングメータによって監視されている駐車スペース内の車両の線図である。
図3図3は、特定の実施態様の例によるスマートパーキングメータによって監視されている駐車スペース内の車両の別の線図である。
図4図4は、特定の実施態様の例に従って、車両の存在についての検出が行われている駐車スペースの画像である。
図5図5は、特定の実施態様の例に従って、車両の存在についての検出が行われている駐車スペースの別の画像である。
図6図6は、特定の実施態様の例による車両検出アルゴリズムの論理図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、様々な変更形態及び代替形態が可能であるが、その細部は、例として図面に示されており、詳細に説明される。しかしながら、その意図は、説明される実施態様の特定の例に本発明を限定することではないことを理解されたい。反対に、本発明は、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲に入る全ての変更形態、等価物、及び代替形態を包含するものとする。
【0025】
(詳細な説明)
以下の説明において、本発明は、様々な例示的な実施態様を参照しながら説明される。これにもかかわらず、これらの実施態様は、本明細書で説明されるいずれの具体的な例、環境、適用、又は特定の実施にも、本発明を限定することを意図するものではない。したがって、これらの実施態様の例の説明は、本発明を限定するためではなく、例示のためにのみ提供される。
【0026】
図1A図1B図2、及び図3を参照すると、スマートパーキングメータ100、例えば、(共に引用によりそれらの全内容が本明細書中に組み込まれている)米国特許出願公開第2014/0214499A1号及び同第2014/0214500A1号に開示されているスマートパーキングメータは、様々な駐車スペースに隣接して配備することができる。このようなスマートメータは、メータに隣接した駐車スペース104を監視するように配置された1つ以上のカメラ102を備えることができる。カメラ102は、動画又は静止画像を捉えるように構成することができる。
【0027】
米国特許出願公開第2014/0214499A1号に説明されているように、メータ100は、マイクロプロセッサ、メモリ、及びコンピュータコードを含み、該コンピュータコードは、該メータが、駐車スペース104における車両105の存在の判断、車両の識別情報の判断、駐車時間に対する駐車ユーザの支払いの許可、駐車違反通知の判断、及び他のインテリジェント機能を含む、駐車事象を監視することを可能にする。
【0028】
コンピュータ可読プログラムコードは、メータの物理メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、又はハードドライブ)に記憶させることができる。コンピュータ可読プログラムコードは、マイクロプロセッサによって実行されたときに、そのコードが、本明細書で説明される本発明のステップをメータに実行させるように構成されている。
【0029】
図1A及び図1Bを参照すると、特定の実施態様における各パーキングメータは、ポール110の頂部に取り付けられたエンクロージャ108を備えている。ハウジング108は、上述の電子部品を含む。加えて、ハウジングは、前面に、スピーカー112、前方を向いたカメラ114、及びグラフィカルユーザインターフェース(例えば、タッチスクリーン)118に隣接して配設されたマイクロホン116を備えている。支払い受取り手段120及びコイン投入口122も設けられている。支払い受取り手段は、非接触又は従来のカードリーダ、又は支払いを受け取るための他の既知の手段とすることができる。
【0030】
ハウジング108の背面には、これを介してカメラ102が見ることができる複数の違反表示ランプ124の窓、カメラの視界を助けるために補助的な赤外線を提供する赤外線照明器126、望ましくない人がハウジング108を開けるのを防止するロック機構128を備えている。
【0031】
また、メータ100のそれぞれは、米国特許出願公開第2014/0214499A1号で説明されているように制御及び機能を追加するために中央コンピュータ又は制御コンピュータにネットワーク接続することもできる。さらに、1つのスマートメータ100は、該1つのメータがいくつかの異なる駐車スペース及び駐車事象を監視できるように、追加の駐車スペースに隣接して配設された1つ以上の遠隔カメラにネットワークに接続してもよい。
【0032】
同じ又は類似のスマートパーキングメータ100を、米国特許出願公開第2014/0214500A1号に説明されているように、ロット又はランプでの入場事象及び退場事象を監視するために駐車ロット又はランプに隣接して設置された自動発券機として構成することもできる。自動発券機は、同時に駐車スペースメータとしても機能し得る。単一の自動発券機又はメータは、ロット、ランプ、又は街路セグメント全体にわたって、該単一の自動発券機又はメータが複数の個々の駐車スペース又は駐車事象を監視するように、それぞれが個々の駐車スペースを監視する1つ以上の遠隔カメラにさらに接続することができる。
【0033】
メータという用語が本出願の全体を通じて使用される場合、このような使用は、スマートメータ及び自動発券機の両方を含むと理解されるべきであることに留意されたい。
【0034】
次に図2及び図3を参照すると、スマートパーキングメータ100は、監視されている駐車スペース104内に車両105が存在するときに車両の一部を観察するためのカメラ102を備える。図2では、車両105の後側がカメラ102によって観察されている。図3では、車両105の前側がカメラ102によって監視されている。
【0035】
加えて、地中センサ106は、車両が駐車スペース104内に存在するときは車両105の下になる道路内に埋め込まれている。地中センサ106は、縁石などの別の位置に配置することもできる。
【0036】
地中センサ106は、好ましくは磁気センサである。該センサは、道路内への埋め込みを容易にするために円板形状にすることができる。センサ106は、別法では、レーダなどの他の手段を使用して車両の感知を行うことができる。
【0037】
地中センサ106は、図3に示されているように、状態メッセージを近くのメータ100にブロードキャストする。このブロードキャストは、低出力ブルートゥース又は他の短距離無線通信プロトコルを用いて行うことができる。ブロードキャストの頻度は、連続的でも周期的でもよい。例えば、地中センサ106の状態は、毎秒1回、毎秒10回などでブロードキャストすることができる。
【0038】
好ましい一実施態様では、磁気地中センサ106は、内部リチウム系電池によって電力供給され、バッテリ寿命を延ばすために感知/ブロードキャストサイクルは毎秒1回行われる。このような電池及び動作方法を用いて、数年のセンサ寿命を達成することができる。他の実施態様では、地中センサは、電力及び/又はブロードキャストのために配線で接続することができる。
【0039】
パーキングメータ内に(又は上述したようにメータハウジングから離れて)配設されたカメラ又は光学センサ102は、画像センサ(例えば、CCD又はCMOS)を使用し、車両105が駐車スペース104に入ったか又は該駐車スペース104から出たかを判断するためにバックグラウンド除去法を適用する。バックグラウンド除去法は、フォアグラウンド除去及びフォアグラウンド検出とも呼ばれ得ることに留意されたい。
【0040】
特に、車両状態判断プロトコルは、画像センサの観察画像のセグメント又はウィンドウを監視することに基づいている。図4を参照すると、キャプチャ画像全体の右下象限の監視ウィンドウ部分130が、バックグラウンド除去技術の一部として監視用に指定されている。検出された物体は、(集中管理で)視聴者のスクリーン上で色分けして進行を素早く記録し、状態を固定することもできる。
【0041】
地中センサ106は、図4では、道路に埋め込まれた円盤状の物体として見ることができることに留意されたい。
【0042】
次に図5を参照すると、車両が画像センサの視野内に存在し、バックグラウンド除去画像処理技術が、左下象限の監視ウィンドウ部分130に基づいて車両が存在するか否かを決定している。利用されるバックグラウンド除去監視の頻度は、様々にすることができる。例えば、各プロセッサのクロックサイクル又は何らかの他の低頻度評価を行うことができる。バックグラウンド除去評価の結果は、状態の変化(例えば、車両が開いているスペースに入る、又は車両が使用されていたスペースを出る)の決定である。
【0043】
次に、車両全体検出アルゴリズムが利用される。検出アルゴリズム、方法、及び技術は、地中センサ106及びカメラ102からのデータを組み合わせる。図6は、アルゴリズム及び方法の詳細なステップごとの説明を提供する。
【0044】
まず、ステップ200において、「Z軸」(駐車面に垂直な鉛直方向)の磁界強度と共に、地中センサ106から全体の磁界強度の「合計」が読み取られる。次に、ステップ202及び203において、駐車スペース104が空き、15秒を超えて空いたままであるか否かが磁気センサ106によって判断される。yesの場合は、カメラベースのコンピュータビジョン(図6では「Unicorn」と呼ばれる画像センシングアルゴリズム)の状態は、「出た」状態に設定される。しかしながら、地中磁気センサ106によって提供されるデータによる判断がnoであり、ステップ204において磁界読み取り値が予め設定された閾値を超える場合は、駐車スペースの現在の状態は使用されていると判断される。
【0045】
次に、一連のダブルチェッククエリが、アルゴリズムの一部としてパーキングメータのプロセッサによって実行されて、地中センサ106によって偽陽性状態又は偽陰性状態の判断がなされないようにする。クエリ206は、磁気センサのZ軸の読み取り値が予め設定された閾値を超えていることを確認するために実行される。プロセッサはまた、磁気センサのZ軸のフラグがオンであるか否か(208)、Z軸の読み取り値がヒステリシス閾値を超えているか否か(209)、合計値がヒステリシス閾値を超えているか否か(210)、低エネルギーのフラグが「オン」に設定されているか否か(211及び212)、合計値が低低ヒステリシス閾値(low low hysteresis threshold)を超えているか否か(213)、Z軸の値が低ヒステリシス閾値よりも低いか否か(214)、及び合計値が低低ヒステリシス閾値よりも低いか否か(215)を判断する。プロセッサによるこれらのクエリは、地中センサ106の読み取り値及び状態の様々なパラメータ及び状態をチェックし、そして有効な駐車スペースの状態変化がシステム全体によって設定されるようにする。
【0046】
次に、プロセッサは、駐車スペースのマシンビジョン評価を含む一連のクエリを実行して、評価される駐車スペースの使用状態に関する結論に高い確度で達するようにする。図6において、マシンビジョン検出が、スペースが車両によって使用されていると判断した場合(230)、磁気センサ106によって感知された合計値が、100のクリック閾値を超えているか否かを調べるために評価され(216)、マシンビジョンがロック状態にあるか否かが判断される(217)。次に、マシンビジョン検出が、スペースが車両によって使用されていないと判断した場合は(232)、マシンビジョン分析が、プレロック状態であると評価され(218)、磁気センサ106によって感知された合計値が、低低ヒステリシス閾値を超えているか否かを調べるために評価される(219)。
【0047】
駐車スペースのロック220及びプレロックについての決定も図6に説明されている。マシンビジョンが、スペースが使用されていることを検出すると(234)、明確なロック状態220がロック解除に変更される。システムの現在の結論が、駐車スペースの状態が使用中であり(236)、マシンビジョン分析によって取られたサンプルが、事前設定された閾値を超え(221)、かつ該閾値に1つを加えた値を超える場合は、その状態がプレロックに設定される。
【0048】
上記のクエリは、マシンビジョン評価を使用して、地中センサによってなされる判断が裏付けられるようにするダブルチェックである。これらのダブルチェッククエリのいずれかが、最初に決定された状態を確認できない場合は、現在の状態が変更され(223)、アルゴリズムが再び繰り返される。上述のこれらの決定の特定の結果が図6に示されている。
【0049】
現在の状態が「使用中」であり、アルゴリズムのそれに続く有効な反復が、状態が「非使用中」から「使用中」に変化したと判断する場合は、車両が到着していると判断される(224)。この逆は、車両の発車という判断に該当する(226)。
【0050】
地中センサ106、及び画像センサ102を用いるマシンビジョン分析の両方からの状態の決定と感知データとを組み合わせることにより、車両が駐車スペースを使用しているという正確な状態の獲得について高い信頼性を実現することができる。したがって、従来技術と比較して誤った読み取りの発生を大幅に低減する、又はなくすことができる。誤った読み取りを低減することにより、確実に、駐車場収入が最大化され、駐車場チケットの誤った発行及びこれに関連した反感がなくなる。
【0051】
本発明を、現在最も実用的かつ好ましい実施態様であると考えられるものに関連して説明してきたが、当業者には、本発明が開示された実施態様に限定されないことは明らかであろう。当業者には、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、多くの変更形態及び同等の構成が可能であることは容易に明らかであり、このような範囲は、全ての同等の構造及び製品を包含するように、添付の特許請求の範囲の最も広い解釈に一致する。さらに、様々な例示的な実施態様の特徴又は態様は、(たとえそのような組み合わせが本明細書で明示的に説明されていなくても)本発明の範囲から逸脱することなく、組み合わせて適合させることができる。
本件出願は、以下の構成の発明を提供する。
(構成1)
車両が駐車スペース内に存在するか否かを判断する方法であって:
第1の車両検出技術を用いて該駐車スペースを監視するステップ;
第2の車両検出技術を用いて該車スペースを監視するステップ;及び
該第1の車両検出技術及び該第2の車両検出技術の両方が、該車両が該駐車スペース内に存在することを示す場合にのみ、該車両が該駐車スペース内に存在すると結論付けるステップを含む、前記方法。
(構成2)
前記第1及び第2の車両検出技術の両方が、前記車両が前記駐車スペース内に存在しないことを示す場合にのみ、前記車両が前記駐車スペース内に存在しないと結論付けるステップをさらに含む、構成1記載の方法。
(構成3)
前記第1の車両検出技術を用いて前記駐車スペースを監視するステップが:
該駐車スペースの下に磁気センサを配設するステップ;及び
該磁気センサを用いて該駐車スペースにおける磁界の変化を感知するステップを含む、構成1記載の方法。
(構成4)
磁界データを前記磁気センサからパーキングメータにブロードキャストするステップをさらに含み、該パーキングメータが、プロセッサ、メモリ、及び該メモリに記憶されたソフトウェアコードを含む、構成3記載の方法。
(構成5)
前記第2の車両検出技術を用いて前記駐車スペースを監視するステップが、カメラを用いて該駐車スペースのマシンビジョン分析を行うステップを含む、構成3記載の方法。
(構成6)
前記第2の車両検出技術を用いて前記駐車スペースを監視するステップが、カメラを用いて該駐車スペースのマシンビジョン分析を行うステップを含む、構成1記載の方法。
(構成7)
前記第1及び第2の車両検出技術のうちの一方が、前記車両が前記駐車スペース内に存在しないことを示し、かつ該第1及び第2の車両検出技術のうちの他方が、該車両が該駐車スペース内に存在することを示す場合は、該車両の状態が変化していないと結論付けるステップをさらに含む、構成1記載の方法。
(構成8)
前記駐車スペースを第1の車両検出技術を用いて監視する前記ステップが:
所定の期間にわたって車両の状態の変化について該駐車スペースを監視するステップ;及び
監視される駐車スペースの状態の変化が所定の全期間にわたって持続する場合にのみ、該車両の状態が変化したと結論付けるステップを含む、構成1記載の方法。
(構成9)
第2の車両検出技術を用いて前記駐車スペースを監視する前記ステップが、該駐車スペースに向けられたカメラのビデオ画像に対してバックグラウンド除去操作を実行するステップを含む、構成1記載の方法。
(構成10)
前記第1及び第2の車両検出技術を用いて前記駐車スペースを監視する前記ステップの少なくとも1つが:
測定結果をヒステリシス閾値と比較するステップ;及び
該測定結果が該ヒステリシス閾値を超えている場合にのみ、該駐車スペース内の前記車両の状態が変化したと判断するステップを含む、構成1記載の方法。
(構成11)
駐車スペース監視システムであって:
駐車スペース内に配設され、車両が該駐車スペースに入る又は該駐車スペースから出ることによる状態の変化を感知するように構成された第1の駐車センサ;
該駐車スペースに隣接して配設され、該駐車スペースの少なくとも一部の動画を撮像するように向けられたビデオカメラを備える第2の駐車センサ;
該ビデオカメラに結合されたパーキングメータであって、プロセッサ、メモリ、及び該メモリに記憶されたソフトウェアコードを備え、これらの全てが、該パーキングメータのハウジング内に配設され、該ソフトウェアコードが、該プロセッサによって実行可能である、該パーキングメータを備え、
該第1の駐車センサが、該パーキングメータに読み取り値をブロードキャストするように構成され、該パーキングメータが、該読み取り値を受信して、該読み取り値を該メモリに記憶させるように構成され、
該プロセッサが、該車両が該駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するために該カメラで撮像された動画のマシンビジョン分析を行うように構成され、
該プロセッサが、該車両が該駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するために該第1の駐車センサからの該読み取り値を評価するように構成され、
該プロセッサが、該マシンビジョン分析の判断と該第1の駐車センサからの該読み取り値とが一致する場合にのみ、車両が、該駐車スペースに入った又は出たと結論付けるように構成されている、前記駐車スペース監視システム。
(構成12)
前記パーキングメータが、前記駐車スペースに隣接して配設され、前記ビデオカメラが、該パーキングメータの前記ハウジング内に配設されている、構成11記載のシステム。
(構成13)
前記パーキングメータが、前記ビデオカメラによる撮像中に前記駐車スペースを照明するように向けられた赤外線光源を備える、構成12記載のシステム。
(構成14)
前記第1の駐車センサが、前記駐車スペースにおける磁界強度を読み取るように構成されている、構成11記載のシステム。
(構成15)
前記第1の駐車センサが、前記駐車スペースの路面に埋め込まれている、構成11記載のシステム。
(構成16)
前記第1の駐車センサが、前記読み取り値を、ブルートゥース通信プロトコルを介して前記パーキングメータにブロードキャストし、ブルートゥース受信機が、該パーキングメータの前記ハウジング内に設けられて前記プロセッサに結合されている、構成11記載のシステム。
(構成17)
前記プロセッサが、少なくとも所定の期間にわたって持続する状態であるとの判断時にのみ、前記マシンビジョン分析によって前記車両が前記駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するようにさらに構成されている、構成11記載のシステム。
(構成18)
パーキングメータであって:
ポールの頂部に配設されたハウジング;
ハウジング内に配設され、ビデオカメラが駐車スペースの少なくとも一部の動画を撮像できるように該パーキングメータに隣接した駐車スペースに向けられた該ビデオカメラ;
それぞれ該ハウジング内に配設されたプロセッサ、メモリ、及び該メモリに記憶され、該プロセッサによって実行可能であるソフトウェアコードを備え、
該プロセッサが、該カメラによって撮像された動画の一部に対してバックグラウンド除去分析を行って、車両が該駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するように該ソフトウェアコードによって構成されている、前記パーキングメータ。
(構成19)
前記プロセッサが、少なくとも所定の期間にわたって持続する状態であるとの判断時にのみ、前記車両が、前記バックグラウンド除去分析によって前記駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するように前記ソフトウェアコードによってさらに構成されている、構成18記載のパーキングメータ。
(構成20)
前記プロセッサが、前記ビデオカメラとは別個の駐車センサからのデータに基づいた状態の判断との一致が見られたときにのみ、前記車両が、前記バックグラウンド除去分析によって前記駐車スペースに入ったか又は該駐車スペースから出たかを判断するように前記ソフトウェアコードによってさらに構成されている、構成18記載のパーキングメータ。

図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6