(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-21
(45)【発行日】2022-10-31
(54)【発明の名称】ビームトレーニング方法および装置、ならびに通信システム
(51)【国際特許分類】
H04W 24/08 20090101AFI20221024BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20221024BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221024BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20221024BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W16/28 130
H04W72/04 136
H04B7/06 956
(21)【出願番号】P 2020508035
(86)(22)【出願日】2018-07-24
(86)【国際出願番号】 CN2018096891
(87)【国際公開番号】W WO2019029356
(87)【国際公開日】2019-02-14
【審査請求日】2020-02-14
(31)【優先権主張番号】201710687836.7
(32)【優先日】2017-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 山枝
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 韶▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】高 秋彬
【審査官】倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon,Beam indication for DL control channel,3GPP TSG RAN WG1 NR Ad Hoc Meeting R1-1709927,2017年06月17日,pp.1-4
【文献】Huawei, HiSilicon,DL beam management,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #88b R1-1704229,2017年03月25日,pp.1-10
【文献】Huawei, HiSilicon,General views on DL beam management,3GPP TSG RAN WG1 NR Ad Hoc Meeting R1-1711636,2017年06月25日,pp.1-12
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04B 7/06
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信端は、ビームペアリンク(BPL)識別子と送信ビーム間の第1のマッピング関係を決定するステップと、
前記送信端は、受信端のための第1の基準信号リソースを設定し、前記第1の基準信号リソースの設定情報を前記受信端に送信するステップとを備え、
前記設定情報は第1のBPL識別子を搬送し、
前記送信端は
、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応す
る第1の送信ビームを使用して、前記第1の基準信号リソースにおいて、前記受信端に基準信号を送信し、これにより、受信端に、前記基準信号を受信して測定し、前記基準信号の測定結果に基づいて、第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新させ、
前記第2のマッピング関係は、BPL識別子、CRIおよび受信ビーム間のマッピング関係を含み、
前記第1のマッピング関係は、BPL識別子、チャネル状態情
報基準信号リソースインジケータ(CRI)および送信ビーム間のマッピング関係を含むことを特徴とするビームトレーニング方法。
【請求項2】
前記送信端は、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新し、
前記送信端が、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新することは、
前記送信端は、前記受信端が基準信号を測定して報告するように、前記第1の基準信号リソースにおいて、前記受信端に基準信号を送信することと、
前記送信端は、前記受信端によって送信された前記基準信号の測定報告結果に基づいて、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新することとを含むことを特徴とする請求項1に記載のビームトレーニング方法。
【請求項3】
前記送信端は、次のように前記第1のマッピング関係を決定し、
前記送信端は、前記受信端のための第2の基準信号リソースを設定し、
前記送信端は、前記受信端によって基準信号を測定して報告するように、前記第2の基準信号リソースにおいて、前記受信端に基準信号を送信し、
前記送信端は、前記受信端によって送信された前記基準信号の測定報告結果に基づいて、前記第1のマッピング関係を決定することを特徴とする請求項1に記載のビームトレーニング方法。
【請求項4】
前記送信端BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係を前記受信端に送信することを特徴とする請求項1に記載のビームトレーニング方法。
【請求項5】
受信端は、ビームペアリンク(BPL)識別子と受信ビームとの間の第2のマッピング関係を決定するステップと、
前記受信端は、送信端が第1の送信ビームを使用して、第1の基準信号リソースにおいて送信した第1の基準信号リソースの設定情報を受信するステップと、
前記受信端は、前記第1の基準信号リソースを通じて前記送信端によって送信された基準信号を受信するステップと、
前記設定情報は第1のBPL識別子を含み、
前記受信端は、前記基準信号を測定し、前記基準信号の測定結果に基づいて、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新するステップとを備え、
前記第1の送信ビームは、第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する送信ビームであり、
前記第1のマッピング関係は、BPL識別子、CRI、および送信ビーム間のマッピング関係を含み、
前記第2のマッピング関係は、BPL識別子、チャネル状態情報基準信号リソースインジケータ(CRI)、および受信ビーム間のマッピング関係を含むことを特徴とするビームトレーニング方法。
【請求項6】
前記受信端は、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新し、
前記受信端が、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新することは、
前記受信端は、送信端によって送信された基準信号を受信し、前記基準信号の測定結果に基づいて、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新することを含むことを特徴とする請求項5に記載のビームトレーニング方法。
【請求項7】
前記受信端は、前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを使用して、前記基準信号を受信し、
前記受信端は、前記送信端によって第1のマッピング関係を更新するように、前記基準信号の測定結果を前記送信端に報告することを特徴とする請求項5に記載のビームトレーニング方法。
【請求項8】
前記送信端が第1のマッピング関係を更新する場合、
前記送信端は、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する送信ビームを更新することを特徴とする請求項7に記載のビームトレーニング方法。
【請求項9】
前記受信端は、次のように前記第2のマッピング関係を決定し、
前記受信端は、前記送信端によって送信された第2の基準信号リソース設定情報を受信し、
前記受信端は、第2の基準信号リソースにおいて、前記送信端によって送信された基準信号を受信し、各第2の基準信号リソースに対応する受信ビームを決定し、CRIと受信ビームとの間のマッピング関係を決定し、
前記受信端は、前記送信端によって送信されたBPL識別子とCRIとの間のマッピング関係を受信し、
前記受信端は、前記CRIと受信ビームとの間のマッピング関係および前記BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係に基づいて、前記第2のマッピング関係を決定することを特徴とする請求項5に記載のビームトレーニング方法。
【請求項10】
ビームペアリンク(BPL)識別子と送信ビームとの間の第1のマッピング関係を決定するように構成された第1のユニットと、
受信端のための第1の基準信号リソースを設定し、前記第1の基準信号リソースの設定情報を前記受信端に送信するように構成された第2のユニットとを備え、
前記第2のユニットはさらに
、前記第1のマッピング関係内の第1のBPL識別子に対応す
る第1の送信ビームを使用して、前記第1の基準信号リソースにおいて、前記受信端に基準信号を送信し、これにより、受信端に、前記基準信号を受信して測定し、前記基準信号の測定結果に基づいて、第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新させ、
前記設定情報は第1のBPL識別子を搬送し、
前記第2のマッピング関係は、BPL識別子、CRIおよび受信ビーム間のマッピング関係を含み、
前記第1のマッピング関係は、BPL識別子、チャネル状態情
報基準信号リソースインジケータ(CRI)および送信ビーム間のマッピング関係を含むことを特徴とするビームトレーニング装置。
【請求項11】
前記第1のユニットはさらに、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新することを特徴とする請求項10に記載のビームトレーニング装置。
【請求項12】
前記第1のユニットが前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する場合、
前記第1の基準信号リソースにおいて、前記受信端が基準信号を測定して報告するように、送受信機を通じて前記受信端に基準信号を送信し、
前記受信端によって送信された前記基準信号の測定報告結果に基づいて、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新することを特徴とする請求項11に記載のビームトレーニング装置。
【請求項13】
前記第1のユニットは次のように前記第1のマッピング関係を決定し、
前記受信端のための第2の基準信号リソースを設定し、
前記受信端が基準信号を測定して報告するように、前記第2の基準信号リソースにおいて、送受信機を通じて前記受信端に基準信号を送信し、
前記受信端によって送信された前記基準信号の測定報告結果に基づいて、前記第1のマッピング関係を決定することを特徴とする請求項10に記載のビームトレーニング装置。
【請求項14】
ビームペアリンク(BPL)識別子と受信ビームとの間の第2のマッピング関係を決定するように構成された第3のユニットと、
送信端によって送信された第1の基準信号リソースの設定情報を受信するように構成された第4のユニットと、
送信端が第1の送信ビームを使用して、第1の基準信号リソースにおいて送信した基準信号を受信するように構成された第5のユニットとを備え、
前記設定情報は第1のBPL識別子を含み、
前記第3のユニットはさらに、前記基準信号を測定し、前記基準信号の測定結果に基づいて、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する受信ビームを更新し、
前記第1の送信ビームは、第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する送信ビームであり、
前記第1のマッピング関係は、BPL識別子、チャネル状態情
報基準信号リソースインジケータ(CRI)および送信ビーム間のマッピング関係を含み、
前記第2のマッピング関係は、BPL識別子、チャネル状態情報基準信号リソースインジケータ(CRI)、および受信ビーム間のマッピング関係を含むことを特徴とするビームトレーニング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2017年8月11日に中国特許局に提出し、出願番号が201710687836.7であり、発明名称が「ビームトレーニング方法および装置、ならびに通信システム」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特にビームトレーニング方法および装置、ならびに通信システムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、多入力多出力(MIMO)技術をさらに改善するために、大規模アンテナ技術が移動通信システムに導入されている。基地局の場合、大規模アンテナアレイには最大512個または1024個のアンテナ素子が搭載されている場合がある。フルデジタルアンテナを使用する場合、各アンテナ素子は1つの送受信ユニット(TXRU)に接続され、現時点で最大512または1024のTXRUが存在する場合がある。端末では、最大32/64のアンテナ素子を備えたアンテナアレイも構成できる。基地局側と端末側でビームフォーミングを行うことにより、ビーム損失によって生じる信号の減衰を補うために、巨大なビームフォーミングゲインを得ることができる。特に、高周波通信の経路損失(たとえば30 GHzの周波数ポイント)は、低周波通信の経路損失よりも深刻であるため、無線信号のカバレッジエリアは非常に制限される。大規模アンテナのビームフォーミング技術により、無線信号のカバーエリアを実用範囲に拡大できる。
【0004】
アナログビームフォーミング性能をさらに改善するために、デジタルビームフォーミングの柔軟性とアナログビームフォーミングの低い複雑さの間のバランスを取ったデジタルアナログハイブリッドビームフォーミングの送受信スキームもある。複数のデータストリームと複数のユーザーの同時フォーミングをサポートする能力を有する。同時に、複雑さも合理的な範囲内で制御される。
【0005】
現在、アナログビームフォーミングおよびデジタルアナログハイブリッドビームフォーミングの両方は、送信および受信端でアナログビームフォーミングの重みを調整する必要があり、それにより、それらにより形成されるビームは通信の反対端に整列できる。ダウンリンク送信の場合、基地局側が送信するビームフォーミングの重みと端末側が受信するビームフォーミングの重みを調整する必要があるが、アップリンク送信の場合、端末側が送信するビームフォーミングの重みと基地局側が受信するビームフォーミングの重みを調整する必要がある。通常、ビームフォーミングの重みは、トレーニング信号を送信することによって取得される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
既存のアナログビームトレーニングプロセスでは、受信端が最良の受信ビームを検索しやすくするため、送信端はすべての送信ビームを送信する必要がある。ただし、大規模アンテナアレイを使用するシステムでは、ビーム数が256、1024以上に達する可能性があるため、ビームトレーニングプロセスは高オーバーヘッドで非効率的である。
【0007】
本出願の実施形態は、送信端と受信端との間のビームトレーニングプロセスのオーバーヘッドを低減するために、ビームトレーニング方法および装置、ならびに通信システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本出願の実施形態に係るビームトレーニング方法は、
送信端は、ビームペアリンク(Beam Pair Link,BPL)識別子と送信ビーム間の第1のマッピング関係を決定し、
前記送信端は、受信端のための第1の基準信号(reference signal)リソースを設定し、前記第1の基準信号リソースの設定情報を前記受信端に送信し、前記設定情報は第1のBPL識別子を搬送する。
【0009】
本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係は、送信端で受信端のために設定され、第1のBPL識別子は設定情報で運ばれる。したがって、BPL識別子のみが、送信端によって送信された基準信号リソースを受信する受信端が受信ビームを決定できるようになり、BPL識別子は、さらに使用され得る。送信端および受信者によるBPLマッピング関係の維持と更新にさらに使用され得ることにより、ビームトレーニングプロセスのシステムオーバーヘッドを削減する。
【0010】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、前記第1のマッピング関係は、具体的には、BPL識別子、チャネル状態情報第1の基準信号リソースインジケータ(CRI)および送信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0011】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、前記送信端は、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する。
【0012】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、前記送信端が、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する場合、
前記送信端は、前記第1の基準信号リソースにおいて、前記受信端が前記基準信号を測定して報告するように、前記受信端に基準信号を送信し、
前記送信端は、前記受信端によって送信された前記基準信号の測定報告結果に基づいて、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する。
【0013】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、
前記送信端は、前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを使用して、前記第1の基準信号リソースにおいて、前記受信端が第2のマッピング関係を更新するように、前記受信端に基準信号を送信し、
前記第2のマッピング関係は、BPL識別子、CRIおよび受信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0014】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、前記受信端が第2のマッピング関係を更新する場合、
前記受信端は、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する。
【0015】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、前記送信端は、次のように前記第1のマッピング関係を決定し、
前記送信端は、前記受信端のための第2の基準信号リソースを設定し、
前記送信端は、前記第2の基準信号リソースにおいて、前記受信端が前記基準信号を測定して報告するように、前記受信端に基準信号を送信し、
前記送信端は、前記受信端によって送信された前記基準信号の測定報告結果に基づいて、前記第1のマッピング関係を決定する。
【0016】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、
前記送信端BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係を前記受信端に送信する。
本出願の実施形態に係るビームトレーニング方法は、
受信端は、ビームペアリンク(BPL)識別子と受信ビームとの間の第2のマッピング関係を決定するステップと、
前記受信端は、送信端によって送信された第1の基準信号リソースの設定情報を受信するステップと、
前記受信端は、前記第1の基準信号リソースを通じて前記送信端によって送信された基準信号を受信するステップとを備え、
前記設定情報は第1のBPL識別子を含む。
【0017】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、前記第2のマッピング関係は、BPL識別子、チャネル状態情報基準信号リソースインジケータ(CRI)、および受信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0018】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、前記受信端は、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する。
【0019】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、前記受信端が、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する場合、
前記受信端は、送信端によって送信された基準信号を受信し、前記基準信号の測定結果に基づいて、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する。
【0020】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、前記受信端は、前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを使用して、前記基準信号を受信し、
また、
前記受信端は、前記送信端によって第1のマッピング関係を更新するように、前記基準信号の測定結果を前記送信端に報告し、
前記第1のマッピング関係は、BPL識別子、CRI、および送信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0021】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、前記送信端が第1のマッピング関係を更新する場合、
前記送信端は、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する送信ビームを更新する。
【0022】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、前記受信端は、次のように前記第2のマッピング関係を決定し、
前記受信端は、前記送信端によって送信された第2の基準信号リソース設定情報を受信し、
前記受信端は、前記第2の基準信号リソースにおいて、前記送信端によって送信された基準信号を受信し、各第2の基準信号リソースに対応する受信ビームを決定し、CRIと受信ビームとの間のマッピング関係を決定し、
前記受信端は、前記送信端によって送信されたBPL識別子とCRIとの間のマッピング関係を受信し、
前記受信端は、前記CRIと受信ビームとの間のマッピング関係および前記BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係に基づいて、前記第2のマッピング関係を決定する。
【0023】
本出願の実施形態に係るビームトレーニング装置は、
ビームペアリンク(BPL)識別子と送信ビームとの間の第1のマッピング関係を決定するように構成された第1のユニットと、
受信端のための第1の基準信号リソースを設定し、前記第1の基準信号リソースの設定情報を前記受信端に送信するように構成された第2のユニットとを備え、
前記設定情報は第1のBPL識別子を搬送する。
【0024】
任意選択で、本出願の実施形態に係るビームトレーニング装置において、前記第1のマッピング関係は、具体的には、BPL識別子、チャネル状態情報第1の基準信号リソースインジケータ(CRI)および送信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0025】
任意選択で、本出願の実施形態に係る上記ビームトレーニング装置において、前記第1のユニットはさらに、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する。
【0026】
任意選択で、本出願の実施形態に係る上記ビームトレーニング装置において、前記第1のユニットが前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する場合、
前記第1の基準信号リソースにおいて、前記受信端が前記基準信号を測定して報告するように、前記受信端に基準信号を送信し、
前記受信端によって送信された前記基準信号の測定報告結果に基づいて、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する。
【0027】
任意選択で、本出願の実施形態に係る上記ビームトレーニング装置において、前記第2のユニットはさらに、
前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを使用して、前記第1の基準信号リソースにおいて、前記受信端が第2のマッピング関係を更新するように、前記受信端に基準信号を送信し、
前記第2のマッピング関係は、BPL識別子、CRIおよび受信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0028】
任意選択で、本出願の実施形態に係る上記ビームトレーニング装置において、前記受信端が第2のマッピング関係を更新する場合、
前記受信端は、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する。
【0029】
任意選択で、本出願の実施形態に係る上記ビームトレーニング装置において、前記第1のユニット次のように前記第1のマッピング関係を決定し、
前記受信端のための第2の基準信号リソースを設定し、
前記第2の基準信号リソースにおいて、前記受信端が前記基準信号を測定して報告するように、前記受信端に基準信号を送信し、
前記受信端によって送信された前記基準信号の測定報告結果に基づいて、前記第1のマッピング関係を決定する。
【0030】
任意選択で、本出願の実施形態に係る上記ビームトレーニング装置において、前記第2のユニットはさらに、BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係を前記受信端に送信する。
【0031】
本出願の実施形態に係るビームトレーニング装置は、
ビームペアリンク(BPL)識別子と受信ビームとの間の第2のマッピング関係を決定するように構成された第3のユニットと、
送信端によって送信された第1の基準信号リソースの設定情報を受信するように構成された第4のユニットと、
第1の基準信号リソースを通じて前記送信端によって送信された基準信号を受信するように構成された第5のユニットとを備え、
前記設定情報は第1のBPL識別子を含む。
【0032】
任意選択で、本出願の実施形態に係る上記ビームトレーニング装置において、前記第2のマッピング関係は、BPL識別子、チャネル状態情報基準信号リソースインジケータ(CRI)、および受信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0033】
任意選択で、本出願の実施形態に係る上記ビームトレーニング装置において、前記第3のユニットはさらに、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する。
【0034】
任意選択で、本出願の実施形態に係る上記ビームトレーニング装置において、前記第3のユニット前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する場合、
送信端によって送信された基準信号を受信し、前記基準信号の測定結果に基づいて、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する。
【0035】
任意選択で、本出願の実施形態に係る上記ビームトレーニング装置において、前記第5のユニットは具体的に、前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを使用して、前記基準信号を受信し、
前記第5のユニットはさらに、
前記送信端によって第1のマッピング関係を更新するように、前記基準信号の測定結果を前記送信端に報告し、
前記第1のマッピング関係は、BPL識別子、CRI、および送信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0036】
任意選択で、本出願の実施形態に係る上記ビームトレーニング装置において、前記送信端が第1のマッピング関係を更新する場合、
前記送信端は、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する送信ビームを更新する。
【0037】
任意選択で、本出願の実施形態に係る上記ビームトレーニング装置において、前記第3のユニットは次のように前記第2のマッピング関係を決定し、
前記送信端によって送信された第2の基準信号リソース設定情報を受信し、
前記第2の基準信号リソースにおいて、前記送信端によって送信された基準信号を受信し、各第2の基準信号リソースに対応する受信ビームを決定し、CRIと受信ビームとの間のマッピング関係を決定し、
前記送信端によって送信されたBPL識別子とCRIとの間のマッピング関係を受信し、
前記CRIと受信ビームとの間のマッピング関係および前記BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係に基づいて、前記第2のマッピング関係を決定する。
【0038】
本出願の実施形態に係る通信システムは、本出願の実施形態に係るいずれかのビームトレーニング装置を含む。
【0039】
本出願の実施形態に係るビームトレーニング装置は、
プログラム命令を格納するように構成されたメモリと、
前記メモリに格納されたプログラム命令を呼び出し、取得されたプログラムに従って上記のビームトレーニング方法のいずれかを実行するように構成されたプロセッサとを備える。
【0040】
本出願の実施形態に係る別のビームトレーニング装置は、
プログラム命令を格納するように構成されたメモリと、
前記メモリに格納されたプログラム命令を呼び出し、取得されたプログラムに従って上記のビームトレーニング方法のいずれかを実行するように構成されたプロセッサとを備える。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】本出願の実施形態に係るビームトレーニング方法(送信端および受信端を含む)のフロー概略図である。
【
図2】本出願の実施形態に係るビームトレーニング方法基地局側送信ビームの更新のフロー概略図である。
【
図3】本出願の実施形態に係るビームトレーニング方法端末側受信ビームの更新のフロー概略図である。
【
図4】本出願の実施形態に係るビームトレーニング方法(送信端)のフロー概略図である。
【
図5】本出願の実施形態に係るビームトレーニング方法(受信端)のフロー概略図である。
【
図6】本出願の実施形態に係るビームトレーニング装置(送信端)の構造概略図である。
【
図7】本出願の実施形態に係るビームトレーニング装置(受信端)の構造概略図である。
【
図8】本出願の実施形態に係る別のビームトレーニング装置(送信端)の構造概略図である。
【
図9】本出願の実施形態に係る別のビームトレーニング装置(受信端)の構造概略図である
【発明を実施するための形態】
【0042】
本発明に係る実施例の目的、技術案及びメリットをより明確にするため、以下、本発明に係る実施例の図面を参考しながら、本発明に係る実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。説明した実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、全部の実施例ではないのが明らかである。本発明の実施例に基づき、当業者は、創造性作業を行わない限りに得られた他の実施例は、全部本発明の保護範囲に属する。
【0043】
本発明の技術案は多様な通信システムに応用することができる。例えば、GSM(登録商標)(Global System of Mobile communication)システム、CDMA(Code Division Multiple Access)システム、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)システム、GPRS(General Packet Radio Service)、LTE(Long Term Evolution)システム、LTE-A(Advanced long term evolution)システム、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)、NR(New Radio)等に応用できる。
【0044】
また、本発明に係る実施例において、UE(User Equipment)は、MS(Mobile Station)、移動端末(Mobile Terminal)、MT(Mobile Telephone)、携帯(handset)及び携帯機器(portable equipment)を含むが、それに限られない。当該ユーザー設備は、RAN(Radio Access Network,RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができる。例えば、ユーザー設備は、MT(Cellular phoneとも呼ばれる)、無線通信機能を有するコンピュータなどを含むこともできる。ユーザー設備は、携帯式、ポケット式、手持ち式、コンピュータに内蔵されるかまたは、車載の移動装置であることもできる。
【0045】
本発明に係る実施例において、基地局(例えば、接続点)は、AN(Access Network)で無線インターフェースにおいて、1つまたは複数のセクターを介して無線端末と通信する設備であることができる。基地局は、受信した無線フレームとIP組み分けを相互に転換して、無線端末とANの他の部分間のルーターとすることができる。ここで、ANの他の部分は、IPネットワークを含むことができる。基地局は、無線インターフェースに対する属性管理を協調することができる。例えば、基地局は、GSM(登録商標)またはCDMAの基地局(Base Transceiver Station,BTS)であってもよいし、WCDMA(登録商標)の基地局(NodeB)であってもよく、LTEの進化型基地局(NodeBまたはeNBまたはe-NodeB,evolutional Node B)、または、5G NRにおける基地局(gNB)であってもよいが、本発明をそれに限定しない。
【0046】
本発明に係る実施例の目的、技術案及びメリットをより明確にするため、以下、本発明に係る実施例の図面を参考しながら、本発明に係る実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。説明した実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、全部の実施例ではないのが明らかである。本発明の実施例に基づき、当業者は、創造性作業を行わない限りに得られた他の実施例は、全部本発明の保護範囲に属する。
【0047】
受信端がデータ送信の前に合理的に受信ビームを設定するために、送信端は、データチャネルまたは制御チャネルの送信ビームに関連する情報(Demodulation Reference Signal,(DMRS)のデータまたは制御チャネル復調基準信号)を受信端に通知する必要がある。1つの通知方法は、QCL(Quasi-Co-Located)仮説を受信側に伝達することである。つまり、データまたはその制御チャネルのDMRSポートが、どの基準信号のポートとの間に、空間パラメーターに関して(空間到着角の平均値、または空間到着角の拡大、または空間開始角の平均値、または空間開始角の拡大など)QCL関係を有するかを受信側に伝える。2つの信号が1つの空間パラメーターに対してQCL関係である場合、1つの信号の空間パラメーターは他の信号の空間パラメーターから推測できる(たとえば、2つの信号の空間パラメーターは同じである)。送信側が受信側に、データまたはその制御チャネルのDMRSが空間パラメーターに関してどの基準信号のポートとの間にQCL関係を有するかを通知する場合、受信側はこれらの基準信号のポートに基づいて空間パラメーターを推定することができ、受信ビームを決定し、これらの受信ビームを使用してデータまたは制御信号を受信する。
【0048】
本願の実施形態において、基準信号は、例としてチャネル状態情報基準信号(Channel State Information-Reference Signal,CSI-RS)であり、すなわち、送信側は、データまたは制御チャネルのDMRSが、空間パラメーターに関してどのCSI-RSリソースによって送信された基準信号との間に、QCL関係を有するかを、受信側に通知する。たとえば、基地局(送信側)は端末(受信側)に対してN個のCSI-RSリソースを設定し、各CSI-RSリソースの信号は1つのビームで送信される。端末は、N個のCSI-RSリソースを測定し、最高品質のQ個のCSI-RSリソースを選択し、Q個のCSI-RSリソースの識別子およびその品質指標を基地局にフィードバックする。品質指標は、基準信号受信電力(Reference Signal Receiving Power,RSRP)または基準信号受信品質(Reference Signal Receiving Quality,RSRQ)などであってもよい。基地局は、端末によってフィードバックされた情報を受信し、それに応じて送信用の送信ビームを決定し、それにより、データまたは制御チャネルのDMRSとの間のQCLであるCSI-RSリソースを決定する。基地局は、端末が適切な受信ビームを設定できるように、CSI-RSリソースインジケータ(CRI)を端末に送信する。
【0049】
既存のアナログビームトレーニングプロセスにおいて、送信端は、受信端が最良の受信ビームを探索することを容易にするために、すべての送信ビームを送信する必要がある。ただし、大規模アンテナアレイを使用するシステムでは、ビーム数が256、1024以上に達することがあり、ビーム情報の1つの表示には8ビット、10ビット、またはそれ以上が必要である。したがって、本願の実施形態は、ビームトレーニングプロセスにおけるシステムオーバーヘッドを低減するビームトレーニング方法を提供する。
【0050】
以下において、送信端は基地局であり、受信端は例として端末(UE)である。本願の実施形態によって提供される送信端と受信端との間のビームトレーニングに関連する処理方法は、
図1に示されるとおりであり、具体的には以下のステップを含む。
【0051】
ステップS101:基地局は、端末に対してN(N≧1)個の基準信号リソースを設定する。
【0052】
1つの基準信号リソースは、いくつかの時間周波数リソース、例えば、1つの直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing,OFDM)シンボル内のいくつかのリソース要素(Resource Element,RE)を含む。基準信号リソースは、時間領域で繰り返し表示される場合がある。たとえば、特定の期間で繰り返し表示される場合や、1つの期間で複数回表示される場合がある。
【0053】
ステップS102:基地局は、端末が測定報告を実行し、端末が測定結果を基地局に報告するように、設定された基準信号リソースにおいて、端末に基準信号を送信する。
【0054】
基地局側で:
P(P≧1)個のアンテナポートの基準信号は、各基準信号リソースにマッピングされてもよい。異なる基準信号リソースから送信される基準信号は、異なるダウンリンク送信ビームを使用して送信されてもよい。基地局には合計
【0055】
【0056】
個のダウンリンク送信ビーム候補があり、各ダウンリンクビームはビームフォーミング重みの集合に対応し、n番目のビームの送信ビームフォーミング重みは
【0057】
【0058】
であると想定される。ここで、Kはビームフォーミングアンテナユニットの数であり、基地局のアンテナユニットの数よりよりも少なくてもかまわない。たとえば、1つのダウンリンクビームが1つの送受信ユニットに接続されたK個のアンテナユニットからのみ送信される場合、ビームフォーミングのアンテナユニットの数Kは、基地局のアンテナユニットの数よりも少なくなる。
【0059】
基地局は、1つの基準信号リソースを選択して、各ダウンリンク送信ビーム候補に対応するダウンリンク基準信号を送信する。例えば、
【0060】
【0061】
個のダウンリンク送信ビームの場合、基地局は
【0062】
【0063】
個の基準信号リソースを設定し、各ビームの基準信号は、送信のために、1つの基準信号リソースにマッピングされる。
【0064】
例えば、基地局が256個のダウンリンク送信ビームを有する場合、基地局は256個の基準信号リソースを設定し、各ビームの基準信号は送信のために1つの基準信号リソースにマッピングされる。各ダウンリンク送信ビームの基準信号は、当該ビームに対応するビームフォーミング重みを使用してフォーミングされ、マッピングされた基準信号リソースで送信される。
【0065】
任意選択で、特定の実装形態および本願の実施形態によって提供されるビーム情報を示す上記の方法では、上記のN個の基準信号リソースは、周期的または半永続的なリソース、すなわち基準である。信号は周期的または半永続的に送信される。
【0066】
端末側で:
端末は、基地局によって送信された基準信号を受信し、各基準信号リソースに対応する受信ビームを決定する。端末の受信ビームは、候補受信ビームから選択されてもよい。端末には合計
【0067】
【0068】
個の受信ビームがあり、各受信ビームはビームフォーミング重みの集合に対応し、n番目のビームの受信ビームフォーミング重みは
【0069】
【0070】
である。ここで、Lはビームフォーミングアンテナ素子の数であり、Lは端末のアンテナ素子より小さい。1つのCSI-RSリソースの基準信号の場合、端末は各受信ビームをそれぞれ使用して受信を試み、CSI-RSリソースの受信ビームとして最も強い受信信号電力を持つ受信ビームを選択する。
【0071】
任意選択で、特定の実施では、端末は各CSI-RSリソースに対応する受信ビームを保存する。もちろん、端末は、CSI-RSリソースの一部に対応する受信ビームを保存することもできるが、これはここでは限定されない。ここで、端末は、CSI-RSリソースインジケータ(CSI-RS Resource Indicator,CRI)と受信ビームの間のマッピング関係を保存できる。
【0072】
任意選択で、特定の実施において、および本願の実施形態によって提供されるビーム情報を示す上記の方法において、基地局は、リソース集合によって端末のCSI-RSリソースを設定することもできる。たとえば、基地局は端末のS個のCSI-RSリソース集合を設定する。Ns個のCSI-RSリソースは、s番目のリソース集合に含まれている。したがって、CSI-RSリソースを識別する方法は多数ある。以下に例を示す。
【0073】
第1の方法:
リソース集合インデックス+ CSI-RSリソースインデックス:ここでのCSI-RSリソースインデックスは、1集合のCSI-RSリソースのシリアル番号を指す。各CSI-RSリソースは、リソース集合インデックス(RSI)とCSI-RSリソースインデックス(CRI)の2つのインデックスによって唯一に決定される。
【0074】
第2の方法:
CSI-RSリソースインデックス:CSI-RSリソース集合内のすべてのCSI-RSリソースは番号付けされている。
【0075】
設定および識別方法に関係なく、本出願の実施形態の以降の説明は、CSI-RSリソースインデックスを表すためにCRIを一様に使用する。リソース集合インデックス+ CSI-RSリソースインデックスの方法が使用される場合、CRIは(RSI、CRI)に置き換えられる。
【0076】
ステップS103:基地局は、ビームペアリンク(Beam Pair Link,BPL)識別子とCRIとの間のマッピング関係を確立する。
【0077】
BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係は、BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係を定義する。BPL識別子の数は、事前に設定された値であるか、基地局自体によって決定される。BPL識別子の数が基地局によって決定される場合、その数はシグナリングを通じて基地局から端末に通知される必要がある。一般に、BPL識別子の数は、ダウンリンク送信ビームの数よりもはるかに少ないである。たとえば、256個のダウンリンク送信ビームがある場合、BPL識別子の数は4または8である。
【0078】
BPL識別子がマッピングされるCRIは、端末の測定報告を通じて基地局によって決定されてもよく、基地局は、端末によって報告された測定結果に従ってマッピングテーブルを確立する。
【0079】
マッピングテーブル内の各BPL識別子は、1つのCSI-RSリソース(CRIにより表される)にマッピングされる。異なるCSI-RSリソースは異なるダウンリンク送信ビームによって送信されるため、異なるBPL識別子は異なるダウンリンク送信ビームを表す。
【0080】
以下の表1に示すようなBPLマッピングの一例では、表1のBPL識別子の数は2であり、BPL識別子「0」はCRI0にマッピングされ、送信ビーム(Txビーム)0に対応する。BPL識別子「1」はCRI1にマッピングされ、Tx beam 1に対応する。
【0081】
【0082】
特定の実施形態および本願の実施形態によって提供されるビーム情報を示す上記の方法において、端末は、基地局によって送信されたダウンリンク基準信号を受信し、Q個の基準信号リソースを選択する。
【0083】
端末が基地局によって送信される基準信号リソースを選択する方法は、例として以下に示される。
【0084】
基地局によって送信された基準信号リソースを受信した後、端末は各基準信号リソースの受信信号を測定し、その受信信号の品質を計算し、最も受信品質が高いQ個の基準信号リソースを選択する。受信品質を高から低にランク付けした後の最初のQ個の基準信号リソースを選択する。受信品質インジケータはRSRPまたはRSRQなどである。
【0085】
オプションとして、特定の実施において、Qの値は、基地局によって決定されて端末に通知されてもよく、または端末自体によって決定されてもよく、これは限定されない。例えば、端末は、受信品質が特定のしきい値よりも大きい独立した実例の数に従ってQの値を決定してもよい。
【0086】
端末は、Q個の基準信号リソースの識別子を基地局にフィードバックする。
【0087】
例えば、N = 256(Nは基地局により送信されたCSI-RSリソースの数)およびQ = 2(Qは端末により選択されたCSI-RSリソースの数)である場合、端末は、以下の表2に示すように、選択した2つのCSI-RSリソース(CRI)の識別子と、それに対応するRSRPを報告する。
【0088】
【0089】
端末によって報告された情報を受信した後、基地局は、以下の表3に示されるようなBPLマッピングテーブルを確立する(CRIのインデックスxに対応する基地局の送信ビームのインデックスもxである):
【0090】
【0091】
上述の端末によって報告された情報を参照して基地局がBPLマッピングテーブルを確立するということは、基地局が端末によって報告された情報に完全に従ってBPLマッピングテーブルを確立できない場合があることを意味する。たとえば、端末が依然として表2に示す内容に従って報告する場合、基地局は、それ自体の考慮事項、たとえばマルチユーザーペアリングの要件またはその他の理由に基づいて、以下の表3-1に示すBPL識別子、CRI、および送信ビーム間のマッピング関係テーブルを確立できる:
【0092】
【0093】
ステップS104:基地局は、BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係テーブルを端末に送信する。
【0094】
例えば、ステップS103に対応する以下の表4が端末に送信される(送信ビームのインデックス情報は、基地局側でのみ保存され、端末に送信されない場合がある)。
【0095】
【0096】
任意選択で、特定の実施において、および本願の実施形態によって提供されるビーム情報を示す上記の方法において、上記のBPL識別子とCRIとの間のマッピング関係テーブルは、高レベルのシグナリング(例えば、高レベルのシグナリングは、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)シグナリングまたはメディアアクセス制御(Media Access Control,MAC)層のシグナリングを指し得る)を通じて、基地局によって端末に送信され得る。
【0097】
ステップS105:端末は、基地局によって送信されたBPL識別子とCRIとの間のマッピング関係テーブルを受信し、最適な受信ビームを決定する。
【0098】
端末は、CRIと受信ビームとの間の保存されたマッピング関係に従って、BPL識別子と受信ビームとの間のマッピング関係を決定する。
【0099】
例えば、表5に示されるようなマッピング関係テーブルが確立される。端末には合計8つの受信ビームがあり、CSI-RSリソース24を受信するための最適な受信ビームは受信ビーム4、CSI-RSリソース37を受信するための最適な受信ビームは受信ビーム7である。次に、端末は以下の表5に示すマッピング関係を確立する。ここで、BPL識別子とCRIの間のマッピング関係は、基地局から端末によって取得される。
【0100】
【0101】
このように、本出願により提供されるビーム情報を示す方法は、BPLとCRIとの間のマッピング関係を確立することによりビーム情報指示プロセスで占有されるリソースを制限し、それによりビーム情報指示プロセスのシステムオーバーヘッドを低減する。
【0102】
任意選択で、特定の実施および本出願の実施形態によって提供されるビーム情報を示す上記の方法において、基地局がステップS103でBPL識別子とCRIとの間のマッピング関係を確立する基礎として、基地局によって報告された測定結果ではない場合がある。つまり、端末からの報告がある場合でも、基地局は、端末によって選択および報告されたCRIからBPL識別子にマッピングされたCRIを選択するように制限されない場合がある。たとえば、上記の例では、端末はCRI 24およびCRI 37を選択して報告するが、マルチユーザー送信をより適切にサポートするために、基地局は以下の表3-1に示すマッピング関係を確立できる。
【0103】
したがって、上記ステップS101およびS102は必須のステップではない。
【0104】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供されるビーム情報を示す上記の方法では、ステップS101~S105の後、基地局および端末はBPL識別子間のマッピング関係を確立する。そして、基地局は、端末が受信ビームを変更せずに変更された送信ビームを正常に受信できる限り、基地局が端末にマッピング関係を送信した後、BPL識別子にマッピングされた送信ビームを変更してもよい。この場合、BPL識別子とCRIの間のマッピング関係は更新されない。つまり、基地局は更新メッセージを端末に送信する必要がない。同様に、端末がBPL識別子とCRIの間のマッピング関係を受信した後、端末はBPL識別子にマッピングされた受信ビームも変更する場合がある。
【0105】
送信ビームおよび受信ビームを更新する特定のプロセスを以下に紹介する。
【0106】
図2を参照すると、基地局側の送信ビーム更新プロセスは以下を含む。
【0107】
ステップS201:上記のステップS101~S105(任意選択)の後、基地局は端末に対してM(M≧1)個の基準信号リソースを設定し、基地局は、M個の基準信号リソースにおいて、M個のダウンリンク送信ビームの基準信号を端末に送信する。
【0108】
基地局は、ステップS101~S105で確立されたマッピング関係に従って、M個のダウンリンク送信ビームを決定する。たとえば、M個のダウンリンク送信ビームは、マッピング関係の1つのCRIに関連するダウンリンク送信ビームであれば、マッピング関係は、例として以下の表6に示すとおりである。
【0109】
【0110】
基地局がCRI0に対応するダウンリンク送信ビーム(Tx beam 0)を選択する場合、M個のダウンリンク送信ビームとTx beam 0との間の空間相関は特定の値よりも大きいか、または空間方向の角度差は特定の範囲内である。特定の実施では、Mビームのカバレッジエリアを拡大するために、基地局はより広い範囲のビームを含めることもできる。
【0111】
ステップS202:基地局は、M個の基準信号リソースの設定情報でBPL識別子を搬送する。
【0112】
当該BPL識別子は、例えば、ステップS201で基地局によって選択されたCRIに対応するBPL識別子である。基地局が表6を参照して、CRI0に対応するダウンリンク送信ビーム(Txビーム0)を選択すると、対応するBPL識別子が0であることがわかる。
【0113】
M個の基準信号リソースが非周期的リソースである場合、BPL識別子情報は、その非周期的トリガシグナリングで搬送されてもよい。
【0114】
ステップS203:端末は、BPL識別子を含むM個の基準信号リソースの設定情報を受信する。
【0115】
端末は、ステップS105で決定されたBPLと受信ビームとの間のマッピング関係(例えば、表5に示すマッピング関係)に従って決定されたM基準信号リソースの受信設定情報内のBPL識別子に対応するダウンリンク受信ビームを決定する。たとえば、表5を参照して、BPL識別子が0の場合、決定された受信ビームは4である受信ビームである。
【0116】
ステップS204:端末は、ステップS203で決定された受信ビームを用いてM個の基準信号リソースで基準信号を受信し、これらの基準信号を測定する。測定結果に基づいて、端末は、その中のQ1個のCSI-RSリソースを選択し、Q個のCSI-RSリソースに対応する識別子とその品質指標を基地局にフィードバックすることができる。ここで、信号品質指標は、例えばRSRPであり得る。CSI-RSリソースの識別子は、CRIの形式でフィードバックできる。CRIのインデックスの値は0~M-1である。
【0117】
ステップS205:基地局は、端末によって報告された測定結果を受信し、測定結果に従って、BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係での対応するダウンリンク送信ビームを更新するかどうかを決定する。
【0118】
それは、例として以下に示される。
【0119】
基地局および端末によって確立されたCRIとBPL識別子との間のマッピング関係は、以下の表7および8に示されるとおりであると想定される。
【0120】
基地局側で保存されたマッピング関係(具体的には、CRI、BPL識別子、および送信ビームインデックス三者間の対応を含む):
【0121】
【0122】
端末側で保存されたマッピング関係(特にCRI、BPL識別子、受信ビームインデックス三者間の対応を含む):
【0123】
【0124】
M = 8、8つの基準信号リソースで基地局によって運ばれるBPL識別子は1であり、基地局は送信ビーム37に関連する8つのダウンリンク送信ビームを選択すると仮定される。
【0125】
具体的には、送信ビーム36、37、および38に対応する空間ポインティング角度はそれぞれT36、T37、およびT38であると想定され、基地局によって選択される8つのダウンリンク送信ビームの空間ポインティング角度は次のようになる:T36、T36 + d、T36 + 2d、...、T36 + 6d、T38、ここで、d =(T38-T36)/ 7である。混乱を避けるために、これらの8つのビームはそれぞれa0、a1、...、a7として示されている。
【0126】
表8に示すように、端末は受信ビーム7を使用して、これらの8つの基準信号リソースで基準信号を受信する。測定後、端末は8つの基準信号リソースの1つを選択する。このリソースはリソース0であり、対応するダウンリンク送信ビームはa0であり、端末はCSI-RSリソース0の識別子を基地局に報告すると想定されている。
【0127】
基地局は、端末によって報告されたCSI-RSリソース識別子を受信した後に判断を行う。基地局が、端末によって選択されたビームa0の品質がBPL識別子1に対応するダウンリンク送信ビーム37の品質よりも良いと判断した場合、基地局は、BPL識別子1に対応するダウンリンク送信ビームをa0に変更する。
【0128】
基地局側でのCRI、BPL識別子、および送信ビーム三者間の更新されたマッピング関係表は、以下の表9に示されるとおりである:
【0129】
【0130】
端末側のマッピング関係は変更されない。
【0131】
基地局は、端末が、受信ビームを変更することなく、変更された送信ビームを使用して基地局によって送信されたデータまたはシグナリングを通常受信できる限り、BPL識別子にマッピングされた送信ビームを変更してもよい。BPL識別子とCRIの間のマッピング関係が変更されない限り、基地局側で保存されたマッピング関係が更新された後に端末に通知する必要がない。
【0132】
同様に、
図3を参照すると、ビーム更新は端末側で受信される。
【0133】
ステップS301:上記のステップS101~S105の後、基地局は端末に対してM(M≧1)個の基準信号リソースを設定し、基地局はM個のダウンリンク送信ビームの基準信号をM個の基準信号リソースにおいて、端末に送信する。
【0134】
基地局は、ステップS101~S105で確立されたマッピング関係に従って、M個のダウンリンク送信ビームを決定する。例えば、M個のダウンリンク送信ビームは、マッピング関係の1つのCRIに関連するダウンリンク送信ビームであれば、マッピング関係は、一例として上記ステップS201の表6に示される通りである。基地局は、CRI0に対応するダウンリンク送信ビーム(Tx beam 0)を選択し、対応するBPL識別子は0である。
【0135】
ステップS302:基地局は、M個の基準信号リソースの設定情報でBPL識別子を搬送する。
【0136】
BPL識別子は、例えば、ステップS301で基地局によって選択されたCRIに対応するBPL識別子、すなわち、BPL0である。M個の基準信号リソースが非周期的リソースである場合、BPL識別子情報もその非周期的なトリガシグナリング中に搬送される。
【0137】
ステップS303:端末は、その中で搬送されるBPL識別子を含む、M個の基準信号リソースの設定情報を受信する。
【0138】
ステップS304:端末は、M個の基準信号リソースで基準信号を受信し、これらの基準信号を測定する。測定結果に基づいて、端末は受信ビームを更新する。具体的には、
例えば、端末は、M個の受信ビームを使用することにより、それぞれM個の基準信号リソースで基準信号を受信し、最高の受信信号品質を有するビームを新しい受信ビームとする。信号品質指標は、例えばRSRPであり得る。
【0139】
ステップS305:端末は、基地局によって設定されたBPL識別子(すなわち、ステップS303で端末によって取得されたBPL識別子)に対応するダウンリンク受信ビームを、端末によって保存されたBPL、CRIおよび受信ビーム間のマッピング関係で更新する。たとえば、表5の3番目の列の内容が更新される。
【0140】
それは、例として以下に示される。
【0141】
第1の実施形態:
基地局および端末によって確立されたCRIとBPL識別子との間のマッピング関係は、上記の表7および8にそれぞれ示される通りであると想定される。
【0142】
M = 8であり、8つの基準信号リソースで基地局によって搬送されるBPL識別子は1であり、基地局は、送信ビーム37を使用して8つの基準信号リソースで基準信号を端末に送信すると仮定する。
【0143】
端末は、8つの受信ビームを使用することによって、8つの基準信号リソース上でそれぞれ基準信号を受信する。基準信号リソース0の受信品質を最適に設定する方が良い場合があり、基準信号リソース0に対応する受信ビームはr0である。
【0144】
次いで、端末は、BPL識別子1に対応するダウンリンク受信ビームをr0に変更する。
【0145】
端末側でのCRI、BPL識別子、および受信ビーム三者の間の更新されたマッピング関係テーブルは、以下の表10に示されるとおりである。
【0146】
【0147】
基地局側のマッピング関係は変更されないままである。
【0148】
オプションとして、特定の実施において、および本願の実施形態によって提供されるビーム情報を示す上記の方法において、基地局と端末との間の送信および受信関係は交換されてもよく、これは限定されない。ここに、上記の例では、基地局が送信側であり、端末が受信側である。
【0149】
要約すると、
図4に示されるように、送信端において、本願の実施形態により提供されるビームトレーニング方法は以下を含む。
【0150】
ステップS401:送信端は、BPL識別子と送信ビームとの間の第1のマッピング関係を決定する。
【0151】
ステップS402:送信端は、受信端のための第1の基準信号リソースを設定し、前記第1の基準信号リソースの設定情報を前記受信端に送信し、前記設定情報は第1のBPL識別子を搬送する。
【0152】
明確にするために、および説明で言及される他の基準信号リソースと区別するために、ここで受信端のために送信端によって設定される基準信号リソースは、第1の基準信号リソースと呼ばれる。したがって、受信側でも同様である。
【0153】
明確にするために、および説明で言及される他のBPL識別子と区別するために、送信側によって受信側に送信されるBPL識別子は、第1のBPL識別子と呼ばれる。したがって、受信側でも同様である。
【0154】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供されるビーム情報を示す上記の方法では、前記第1のマッピング関係は、具体的には、BPL識別子、チャネル状態情報第1の基準信号リソースインジケータ(CRI)および送信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0155】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供されるビーム情報を示す上記の方法では、基地局側で確立されたBPL識別子、CRIおよび送信ビーム間のマッピング関係を第1のマッピング関係と呼ぶことができる。たとえば、上記の表1に示すマッピング関係。
【0156】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法では、方法はさらに以下を含む。
【0157】
前記送信端は、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する。
【0158】
任意選択で、特定の実施において、および本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、前記送信端が、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する場合、
前記送信端は、前記第1の基準信号リソースにおいて、前記受信端が前記基準信号を測定して報告するように、前記受信端に基準信号を送信し、
前記送信端は、前記受信端によって送信された前記基準信号の測定報告結果に基づいて、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する(たとえば、上記の表9に示すマッピング関係でもよい)。
【0159】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法では、方法はさらに以下を含む。
【0160】
前記送信端は、前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを使用して、前記第1の基準信号リソースにおいて、前記受信端が第2のマッピング関係を更新するように、前記受信端に基準信号を送信し、
前記第2のマッピング関係は、BPL識別子、CRIおよび受信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0161】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供されるビーム情報を示す上記の方法では、端末側で確立されたBPL識別子、CRI、および送信ビーム間のマッピング関係は第2のマッピング関係と呼ばれる。たとえば、上記の表5に示すマッピング関係。
【0162】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法では、前記受信端が第2のマッピング関係を更新する場合、
前記受信端は、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する(たとえば、上記の表101に示すマッピング関係でもよい)。
【0163】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法では、前記送信端は、次のように前記第1のマッピング関係を決定し、
前記送信端は、前記受信端のための第2の基準信号リソースを設定し、
前記送信端は、前記第2の基準信号リソースにおいて、前記受信端が前記基準信号を測定して報告するように、前記受信端に基準信号を送信し、
前記送信端は、前記受信端によって送信された前記基準信号の測定報告結果に基づいて、前記第1のマッピング関係を決定する。
【0164】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法では、方法はさらに以下を含む:
前記送信側は、BPL識別子とCRIの間のマッピング関係(たとえば、上記の表4に示すマッピング関係でもよい)を受信側に送信する。
【0165】
同様に、
図5に示されるように、受信端において、本願の実施形態により提供されるビームトレーニング方法は以下を含む。
ステップS5001:受信端は、ビームペアリンク(BPL)識別子と受信ビームとの間の第2のマッピング関係を決定する。
ステップS5002:受信端は、送信端によって送信された第1の基準信号リソースの設定情報を受信し、設定情報は第1のBPL識別子を含む。
ステップS5003:前記受信端は、前記第1の基準信号リソースを通じて前記送信端によって送信された基準信号を受信する。
【0166】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法では、前記第2のマッピング関係は、BPL識別子、チャネル状態情報基準信号リソースインジケータ(CRI)、および受信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0167】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法では、方法はさらに以下を含む。
前記受信端は、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する。
【0168】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法では、前記受信端が、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する場合、
前記受信端は、送信端によって送信された基準信号を受信し、前記基準信号の測定結果に基づいて、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する。
【0169】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法では、前記受信端は、前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを使用して、前記基準信号を受信し、
この方法ではさらに、前記受信端は、前記送信端によって第1のマッピング関係を更新するように、前記基準信号の測定結果を前記送信端に報告する。
【0170】
前記第1のマッピング関係は、BPL識別子、CRI、および送信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0171】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、前記送信端が第1のマッピング関係を更新する場合、
前記送信端は、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する送信ビームを更新する。
【0172】
任意選択で、特定の実施形態および本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング方法において、前記受信端は、次のように前記第2のマッピング関係を決定し、
前記受信端は、前記送信端によって送信された第2の基準信号リソース設定情報を受信し、
前記受信端は、前記第2の基準信号リソースにおいて、前記送信端によって送信された基準信号リソース設定情報を受信し、
前記受信端は、前記基準信号リソースにおいて、前記送信端によって送信された基準信号を受信し、各第2の基準信号リソースに対応する受信ビームを決定し、CRIと受信ビームとの間のマッピング関係を決定し、
前記受信端は、前記送信端によって送信されたBPL識別子とCRIとの間のマッピング関係を受信し、
前記受信端は、前記CRIと受信ビームとの間のマッピング関係および前記BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係に基づいて、前記第2のマッピング関係を決定する。
【0173】
上述の方法に対応して、本出願の実施形態はさらに以下の装置を提供する:
図6を参照すると、送信端において、本願の実施形態によって提供されるビームトレーニング装置は、
BPL識別子と送信ビームとの間の第1のマッピング関係を決定するように構成された第1のユニット61と、
受信端に対して第1の基準信号リソースを設定し、第1の基準信号リソースの設定情報を受信端に送信するように構成された第2のユニット62とを備える。
【0174】
前記設定情報は第1のBPL識別子を搬送する。
【0175】
任意選択で、本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング装置では、前記第1のマッピング関係は、具体的には、BPL識別子、チャネル状態情報第1の基準信号リソースインジケータ(CRI)および送信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0176】
任意選択で、本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング装置では、前記第1のユニット61はさらに、
前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する。
【0177】
任意選択で、本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング装置では、前記第1のユニット61が前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する場合、
前記第1の基準信号リソースにおいて、前記受信端が前記基準信号を測定して報告するように、前記受信端に基準信号を送信し、
前記受信端によって送信された前記基準信号の測定報告結果に基づいて、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する。
【0178】
任意選択で、本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング装置では、前記第2のユニット62はさらに、
前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを使用して、前記第1の基準信号リソースにおいて、前記受信端が第2のマッピング関係を更新するように、前記受信端に基準信号を送信し、
前記第2のマッピング関係は、BPL識別子、CRIおよび受信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0179】
任意選択で、本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング装置では、前記受信端が第2のマッピング関係を更新する場合、前記受信端は、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する。
【0180】
任意選択で、本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング装置では、前記第1のユニット61は次のように前記第1のマッピング関係を決定し、
前記受信端のための第2の基準信号リソースを設定し、
前記第2の基準信号リソースにおいて、前記受信端が前記基準信号を測定して報告するように、前記受信端に基準信号を送信し、
前記受信端によって送信された前記基準信号の測定報告結果に基づいて、前記第1のマッピング関係を決定する。
【0181】
任意選択で、本願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニング装置では、前記第2のユニット62はさらに、
BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係を前記受信端に送信する。
【0182】
図7を参照すると、受信端では、本出願の実施形態に係るビームトレーニング装置,当該装置は、
ビームペアリンク(BPL)識別子と受信ビームとの間の第2のマッピング関係を決定するように構成された第3のユニット71と、
送信端によって送信された第1の基準信号リソースの設定情報を受信するように構成された第4のユニット72と、
前記送信端が前記第1の基準信号リソースを通じて送信した基準信号を受信するように構成された第5のユニット73とを備える。
【0183】
前記設定情報は第1のBPL識別子を含む。
【0184】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニングデバイスでは、前記第2のマッピング関係は、BPL識別子、チャネル状態情報基準信号リソースインジケータ(CRI)、および受信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0185】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニングデバイスでは、前記第3のユニット71はさらに、
前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する。
【0186】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニングデバイスでは、前記第3のユニット71が前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する場合、
送信端によって送信された基準信号を受信し、前記基準信号の測定結果に基づいて、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する。
【0187】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニングデバイスでは、前記第5のユニット73前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを使用して、前記基準信号を受信し、
前記第5のユニット73はさらに、
前記送信端が第1のマッピング関係を更新するように、前記基準信号の測定結果を前記送信端に報告し、
前記第1のマッピング関係は、BPL識別子、CRI、および送信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0188】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニングデバイスでは、前記送信端が第1のマッピング関係を更新する場合、
前記送信端は、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する送信ビームを更新する。
【0189】
任意選択で、本出願の実施形態によって提供される上述のビームトレーニングデバイスでは、前記第3のユニット71は次のように前記第2のマッピング関係を決定し、
前記送信端によって送信された第2の基準信号リソース設定情報を受信し、
前記第2の基準信号リソースにおいて、前記送信端によって送信された基準信号を受信し、各第2の基準信号リソースに対応する受信ビームを決定し、CRIと受信ビームとの間のマッピング関係を決定し、
前記送信端によって送信されたBPL識別子とCRIとの間のマッピング関係を受信し、
前記CRIと受信ビームとの間のマッピング関係および前記BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係に基づいて、前記第2のマッピング関係を決定する。
【0190】
図8を参照すると、送信端において、本出願の実施形態に係る別のビームトレーニング装置は、メモリ520内のプログラムを読み取り、以下のプロセスを実行するように構成されたプロセッサ500を備える。
【0191】
前記プロセッサ500は、ビームペアリンク(BPL)識別子と送信ビームとの間の第1のマッピング関係を決定し、
受信端のための第1の基準信号リソースを設定し、送受信機510を通じて前記受信端に前記第1の基準信号リソースの設定情報を送信し、前記設定情報は第1のBPL識別子を搬送する。
【0192】
任意選択で、前記第1のマッピング関係は、具体的には、BPL識別子、チャネル状態情報第1の基準信号リソースインジケータ(CRI)および送信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0193】
任意選択で、前記プロセッサ500はさらに、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する。
【0194】
任意選択で、前記プロセッサ500が前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する場合、
前記第1の基準信号リソースにおいて、送受信機510を通じて前記受信端が前記基準信号を測定して報告するように、前記受信端に基準信号を送信し、
前記受信端によって送信された前記基準信号の測定報告結果に基づいて、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを更新する。
【0195】
任意選択で、前記プロセッサ500はさらに、前記第1のBPL識別子に対応する第1の送信ビームを使用して、前記第1の基準信号リソースにおいて、送受信機510を通じて前記受信端が第2のマッピング関係を更新するように、前記受信端に基準信号を送信する。
【0196】
前記第2のマッピング関係は、BPL識別子、CRIおよび受信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0197】
任意選択で、前記受信端が第2のマッピング関係を更新する場合、
前記受信端は、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する。
【0198】
任意選択で、前記プロセッサ500次のように前記第1のマッピング関係を決定し、
前記受信端のための第2の基準信号リソースを設定し、
前記第2の基準信号リソースにおいて、送受信機510を通じて前記受信端が前記基準信号を測定して報告するように、前記受信端に基準信号を送信し、
前記受信端によって送信された前記基準信号の測定報告結果に基づいて、前記第1のマッピング関係を決定する。
【0199】
任意選択で、前記プロセッサ500はさらに、BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係を前記受信端に送信する。
【0200】
送受信機510は、プロセッサ500の制御下でデータを送受信するように構成される。
【0201】
ここで、
図8において、バスアーキテクチャは、いずれ数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ500で表す1つまたは複数のプロセッサ及メモリ520で表すメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機510は、複数の要素、すなわち、送信機と受信機を含むことができ、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。プロセッサ500は、バスアーキテクチャを管理し、通常の処理を実行する役割を果たし、メモリ520は、プロセッサ500が動作を実行するときに使用されるデータを格納することができる。
【0202】
プロセッサ500は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)または複合プログラマブルロジック装置(Complex Programmable Logic Device,CPLD)とすることができる。
【0203】
図9を参照すると、受信端において、本出願の実施形態に係るビームトレーニング装置は、メモリ620内のプログラムを読み取り、以下のプロセスを実行するように構成されたプロセッサ600を備える。
【0204】
プロセッサ600は、ビームペアリンク(BPL)識別子と受信ビームとの間の第2のマッピング関係を決定し、
送受信機610を通じて送信端によって送信された第1の基準信号リソースの設定情報を受信し、前記設定情報は第1のBPL識別子を含み、
送受信機610を通じて前記送信端が前記第1の基準信号リソースを通じて送信した基準信号を受信する。
【0205】
任意選択で、前記第2のマッピング関係は、BPL識別子、チャネル状態情報基準信号リソースインジケータ(CRI)、および受信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0206】
任意選択で、前記プロセッサ600はさらに、
前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する。
【0207】
任意選択で、前記プロセッサ600が前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する場合、
送受信機610を通じて送信端によって送信された基準信号を受信し、前記基準信号の測定結果に基づいて、前記第2のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを更新する。
【0208】
任意選択で、前記プロセッサ600前記第1のBPL識別子に対応する第1の受信ビームを使用して、前記基準信号を受信し、
前記プロセッサ600はさらに、
前記送信端が第1のマッピング関係を更新するように、前記基準信号の測定結果を前記送信端に報告し、
前記第1のマッピング関係は、BPL識別子、CRI、および送信ビーム間のマッピング関係を含む。
【0209】
任意選択で、前記送信端が第1のマッピング関係を更新する場合、
前記送信端は、前記第1のマッピング関係内の前記第1のBPL識別子に対応する送信ビームを更新する。
【0210】
任意選択で、前記プロセッサ600は次のように前記第2のマッピング関係を決定し、
送受信機610を通じて前記送信端によって送信された第2の基準信号リソース設定情報を受信し、
前記第2の基準信号リソースにおいて、送受信機610を通じて前記送信端によって送信された基準信号を受信し、各第2の基準信号リソースに対応する受信ビームを決定し、CRIと受信ビームとの間のマッピング関係を決定し、
送受信機610を通じて前記送信端によって送信されたBPL識別子とCRIとの間のマッピング関係を受信し、
前記CRIと受信ビームとの間のマッピング関係および前記BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係に基づいて、前記第2のマッピング関係を決定する。
【0211】
送受信機610は、プロセッサ600の制御下でデータを送受信するように構成される。
【0212】
ここで、
図7において、バスアーキテクチャは、いずれの数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ600で表す1つまたは複数のプロセッサ及びメモリ620で表すメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機610は、複数の部品であることができ、即ち、送信機及び受信機を備え、伝送媒体を介して他の装置と通信するユニットを提供する。異なるユーザー設備に対し、ユーザーインターフェース630は、外部接続または内部接続に必要な設備のインターフェースであることもできる。接続する設備は、キーパッド、ディスプレー、スピーカー、マイクロホン、ジョイスティック等を備えるが、これに限られない。
【0213】
プロセッサ600は、バスアーキテクチャを管理し、通常の処理を実行する役割を果たし、メモリ620は、プロセッサ600が動作を実行するときに使用されるデータを格納することができる。
【0214】
選択可能で、プロセッサ500は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)または複合プログラマブルロジック装置(Complex Programmable Logic Device,CPLD)とすることができる。
【0215】
同様に、本願の実施形態は、上述のビームトレーニング装置のいずれか1つを含む通信システム、すなわち、実施形態によって提供される通信システム(または通信装置とも呼ばれる)をさらに提供する。本願は、ビーム情報を示す装置とビーム情報を同時に決定する装置の機能のすべてまたは一部を有してもよい。
【0216】
要約すると、本出願の実施形態によって提供される上述の解決策では、BPL識別子とCRIとの間のマッピング関係は、送信端で受信端のために設定され、第1のBPL識別子は設定情報で運ばれる。したがって、BPL識別子のみが、送信端によって送信された基準信号リソースを受信する受信端が受信ビームを決定できるようになり、前記BPL識別子は、送信端と受信側がBPLマッピング関係を維持および更新することにより、ビームトレーニングプロセスのシステムオーバーヘッドを削減する。
【0217】
本分野の技術者として、本発明の実施本発明に係る実施形態が方法、システム、又はコンピュータプログラム製品を提供できるため、本発明は完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、又はソフトウェアとハードウェアの両方を結合した実施形態を採用できることがわかるはずである又、本発明は一つ又は複数のコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。当該製品は、コンピュータ使用可能なプログラムコードを含むコンピュータ利用可能な記憶媒体(ディスク記憶装置、CD-ROM、光学記憶装置などを含むがそれとは限らない)において実施する。
【0218】
以上は本発明に係る実施形態の方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフロー及び/又はブロック図により本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラムの指令により、フロー及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロックと、フロー及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム指令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、又は他のプログラミング可能なデータ処理装置に提供でき、コンピュータ又は他のプログラミング可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム指令を実行し、フロー図における一つ又は複数のフロー及び/又はブロック図における1つのブロック又は複数のブロックに指定される機能を実現する。
【0219】
それらのコンピュータプログラム指令は又、また、コンピュータ又は他のプログラミング可能なデータ処理装置を特定手法で動作させるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これにより、指令を含む装置は当該コンピュータ読取記憶装置内の指令を実行でき、又、フロー図における1つまたは複数のフローと/又はブロック図における1つ又は複数のブロックにおいて指定される機能を実現できる。
【0220】
これらのコンピュータプログラム指令は又、また、コンピュータ又は他のプログラミング可能なデータ処理装置に実装できる。コンピュータプログラム指令が実装されたコンピュータ又は他のプログラミング可能な装置は、一連な操作ステップを実行することにより、関連の処理を実現し、コンピュータ又は他のプログラミング可能な装置において実行される指令により、フロー図における一つ又は複数のフローと/又はブロック図における一つ又は複数のブロックに指定される機能を実現する。
【0221】
本発明の好ましい実施形態について記述したが、当業者は、本発明の基本的な技術思想を把握した上、多種多様な変更と変形を行える。そのような全ての変形と変更は本発明に記述された実施形態と共に、付加する請求の範囲の範囲内にあると解釈されるべきである。
【0222】
無論、当業者により、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、又はその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。
【符号の説明】
【0223】
61 第1のユニット
62 第2のユニット
71 第3のユニット
72 第4のユニット
73 第5のユニット
500,600 プロセッサ
510,610 送受信機
520,620 メモリ
630 ユーザーインターフェース