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特許7163414飛行経路情報の報告方法および装置、情報決定方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-21
(45)【発行日】2022-10-31
(54)【発明の名称】飛行経路情報の報告方法および装置、情報決定方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G08G 5/00 20060101AFI20221024BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20221024BHJP
   B64F 1/36 20170101ALI20221024BHJP
   G05D 1/10 20060101ALI20221024BHJP
   H04W 36/32 20090101ALI20221024BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20221024BHJP
【FI】
G08G5/00 A
B64C39/02
B64F1/36
G05D1/10
H04W36/32
H04W36/08
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020563564
(86)(22)【出願日】2018-05-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 CN2018086359
(87)【国際公開番号】W WO2019213909
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2020-11-09
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517188574
【氏名又は名称】ペキン シャオミ モバイル ソフトウェア カンパニー, リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BEIJING XIAOMI MOBILE SOFTWARE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】洪▲偉▼
【審査官】西中村 健一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/019394(WO,A1)
【文献】特表2017-520197(JP,A)
【文献】国際公開第2018/042927(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/061502(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/025031(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第105007115(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第104053197(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G01C 21/00-21/36
G01C 23/00-25/00
B64C 39/02
B64F 1/36
G05D 1/00- 1/12
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人機(UAV)に適用される、飛行経路情報の報告方法であって、
無人機飛行経路情報の内容を決定することであって、前記内容は、前記UAVの経路定位点と、飛行高度と、前記無人機飛行経路情報の報告時間とを含む、ことと、
無線リソース制御(RRC)シグナリングで搬送されるUEInformationResponseメッセージを介して、前記無人機飛行経路情報を基地局に報告することと
を含み、
前記UAVの経路定位点は、事前に計画された無人機の飛行ルートの定位点であり、
前記内容は、前記無人機飛行経路情報の伝送が完了したか否かを指示する指示ビットをさらに含み、
前記飛行経路情報の報告方法は、前記指示ビットに従って計算された前記無人機飛行経路情報の伝送データ量がプリセットされた閾値より大きい場合、前記基地局に関連する部分的な飛行経路情報を前記基地局に送信することをさらに含む飛行経路情報の報告方法。
【請求項2】
基地局に適用される、情報決定方法であって、
無線リソース制御(RRC)シグナリングで搬送されるUEInformationResponseメッセージを介して、無人機(UAV)によって報告される無人機飛行経路情報を受信することであって、前記無人機飛行経路情報の内容は、前記UAVの経路定位点と、飛行高度と、前記無人機飛行経路情報の報告時間とを含む、ことと、
前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することであって、前記飛行関連情報は、前記UAVの飛行経路と、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子と、ハンドオーバ期間のうちの少なくとも1つとを含む、ことと
を含み、
前記UAVの経路定位点は、事前に計画された無人機の飛行ルートの定位点であり、
前記無人機飛行経路情報の内容が前記UAVの飛行高度を含む場合、前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記ハンドオーバされるサービング基地局の識別子を決定することを含む、情報決定方法。
【請求項3】
前記無人機飛行経路情報の内容が前記UAVの経路定位点を含む場合、前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記UAVの飛行経路を決定することを含む、請求項に記載の情報決定方法。
【請求項4】
無人機であって、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリと
を備え、
前記プロセッサは、
無人機飛行経路情報の内容を決定することであって、前記内容は、前記UAVの経路定位点と、飛行高度と、前記無人機飛行経路情報の報告時間とを含む、ことと、
無線リソース制御(RRC)シグナリングで搬送されるUEInformationResponseメッセージを介して、前記無人機飛行経路情報を基地局に報告することと
を行うように構成され、
前記UAVの経路定位点は、事前に計画された無人機の飛行ルートの定位点であり、
前記内容は、前記無人機飛行経路情報の伝送が完了したか否かを指示する指示ビットをさらに含み、
前記プロセッサは、前記指示ビットに従って計算された前記無人機飛行経路情報の伝送データ量がプリセットされた閾値より大きい場合、前記基地局に関連する部分的な飛行経路情報を前記基地局に送信することを行うようにさらに構成される、無人機。
【請求項5】
基地局であって、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリと
を備え、
前記プロセッサは、
無線リソース制御(RRC)シグナリングで搬送されるUEInformationResponseメッセージを介して、無人機(UAV)によって報告される無人機飛行経路情報を受信することであって、前記無人機飛行経路情報の内容は、前記UAVの経路定位点と、飛行高度と、前記無人機飛行経路情報の報告時間とを含む、ことと、
前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することであって、前記飛行関連情報は、前記UAVの飛行経路と、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子と、ハンドオーバ期間のうちの少なくとも1つとを含む、ことと
を行うように構成され、
前記UAVの経路定位点は、事前に計画された無人機の飛行ルートの定位点であり、
前記無人機飛行経路情報の内容が前記UAVの飛行高度を含む場合、前記プロセッサは、前記無人機飛行経路情報に従って、前記ハンドオーバされるサービング基地局の識別子を決定することを行うようにさらに構成される、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術分野に関し、特に、飛行経路情報の報告方法および装置、情報決定方法および装置、基地局、無人機、並びにコンピュータ可読記憶媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)は、無人機と略称され、無線遠隔制御機器および独自のプログラム制御装置によって制御される無人航空機である。無人機は、実際には無人運転航空機の総称であり、技術的な観点からは、無人固定翼航空機、無人垂直離着陸航空機、無人飛行船、無人ヘリコプター、無人マルチローター航空機、および無人パラウイング航空機などに分けることができる。
【0003】
無人機技術の急速な発展、コストの削減、およびその機能の向上に伴い、無人機は、生活のあらゆる面でますます使用されている。現在、航空写真、農業、植物保護、ミニ自撮り、速達輸送、災害救助、野生動物の観察、伝染病の監視、調査とマッピング、電力検査、災害救援、映画とテレビの撮影、ロマンスのためのイベントなどの様々な分野で無人機が使用され、無人機自体の用途は大幅に拡張されており、各国では、積極的に、無人機の産業応用を拡張し、無人機技術を開発している。
【0004】
無人機の応用範囲を一層拡張するために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)は、研究と標準化を目的として、セルラーネットワークが無人機の需要を満たすサービスを提供できる、航空機のサポートの強化(Enhanced Support for Aerial Vehicles)というプロジェクトを可決した。
【0005】
無人機飛行には、通常、2つのモードがある。そのうちの1つは固定モードであり、操縦者がコントローラで無人機の飛行ルートを計画することにより、無人機は、計画されたルートに従って飛行でき、コントローラは、無人機を常に制御する必要はない。固定モードの場合、無人機の飛行ルートおよび軌跡が固定されているため、セルラーネットワークは、無人機が経由するセルラーネットワーク基地局を予測できる。ただし、セルラーネットワーク無人機の飛行経路情報の内容をさらに決定する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これを鑑みて、本願は、セルラーネットワーク無人機が報告する必要がある飛行経路情報の内容を決定するための飛行経路情報の報告方法および装置、情報決定方法および装置、基地局、無人機、並びにコンピュータ可読記憶媒体を開示し、これにより、基地局が、前記内容に従って飛行関連情報を決定し、事前にハンドオーバを準備することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施例の第1態様によれば、無人機(UAV)に適用される飛行経路情報の報告方法を提供し、前記方法は、
無人機飛行経路情報の内容を決定することであって、前記内容は、前記UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、前記無人機飛行経路情報の報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置と高度のうちの少なくとも1つを含むことと、
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、前記無人機飛行経路情報を基地局に報告することと、を含む。
【0008】
一実施例では、前記内容は、前記無人機飛行経路情報の伝送が完了したか否かを指示する指示ビットをさらに含み、前記方法は、
前記指示ビットに従って統計された前記無人機飛行経路情報の伝送データ量がプリセットされた閾値より大きい場合、前記基地局に関連する部分的な飛行経路情報を前記基地局に送信することをさらに含む。
【0009】
一実施例では、前記RRCシグナリングは、補助情報シグナリングまたは情報応答シグナリングを含む。
【0010】
本開示の実施例の第2態様によれば、基地局に適用される情報決定方法を提供し、前記方法は、
無人機(UAV)によって報告される無人機飛行経路情報を受信することであって、前記無人機飛行経路情報の内容は、前記UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、前記無人機飛行経路情報の報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置と高度のうちの少なくとも1つを含むことと、
前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することであって、前記飛行関連情報は、前記UAVの飛行経路、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子、およびハンドオーバ期間のうちの少なくとも1つを含むことと、を含む。
【0011】
一実施例では、前記無人機飛行経路情報の内容が前記UAVの経路定位点を含む場合、前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記UAVの飛行経路を決定することを含む。
【0012】
一実施例では、前記無人機飛行経路情報の内容が、前記UAVの飛行速度、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記無人機の位置と高度を含む場合、前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記ハンドオーバされるサービング基地局の識別子および前記ハンドオーバ期間を決定することを含む。
【0013】
一実施例では、前記無人機飛行経路情報の内容が前記UAVの飛行高度を含む場合、前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記ハンドオーバされるサービング基地局の識別子を決定することを含む。
【0014】
一実施例では、前記無人機飛行経路情報の内容が、前記UAVの飛行速度、前記報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置を含む場合、前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記無人機飛行経路情報を報告した後の前記UAVの飛行経路を決定することを含む。
【0015】
本開示の実施例の第3態様によれば、無人機(UAV)に適用される飛行経路情報の報告装置を提供し、前記装置は、
無人機飛行経路情報の内容を決定するように構成される決定モジュールであって、前記内容は、前記UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、前記無人機飛行経路情報の報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置と高度のうちの少なくとも1つを含む、決定モジュールと、
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、前記決定モジュールによって決定された前記無人機飛行経路情報を基地局に報告するように構成される報告モジュールと、を備える。
【0016】
一実施例では、前記内容は、前記無人機飛行経路情報の伝送が完了したか否かを指示する指示ビットをさらに含み、前記装置は、
前記指示ビットに従って統計された前記無人機飛行経路情報の伝送データ量がプリセットされた閾値より大きい場合、前記基地局に関連する部分的な飛行経路情報を前記基地局に送信するように構成される送信モジュールをさらに備える。
【0017】
一実施例では、前記RRCシグナリングは、UE補助情報シグナリングまたはUE情報応答シグナリングを含む。
【0018】
本開示の実施例の第4態様によれば、基地局に適用される情報決定装置を提供し、前記装置は、
無人機(UAV)によって報告される無人機飛行経路情報を受信するように構成される受信モジュールであって、前記無人機飛行経路情報の内容は、前記UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、前記無人機飛行経路情報の報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置と高度のうちの少なくとも1つを含む、受信モジュールと、
前記受信モジュールによって受信された前記無人機飛行経路情報に従って、飛行関連情報を決定するように構成される情報決定モジュールであって、前記飛行関連情報は、前記UAVの飛行経路、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子、およびハンドオーバ期間のうちの少なくとも1つを含む、情報決定モジュールと、を備える。
【0019】
一実施例では、前記無人機飛行経路情報の内容が前記UAVの経路定位点を含む場合、前記情報決定モジュールは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記UAVの飛行経路を決定するように構成される第1決定サブモジュールを備える。
【0020】
一実施例では、前記無人機飛行経路情報の内容が、前記UAVの飛行速度、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置と高度を含む場合、前記情報決定モジュールは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記ハンドオーバされるサービング基地局の識別子および前記ハンドオーバ期間を決定するように構成される第2決定サブモジュールを備える。
【0021】
一実施例では、前記無人機飛行経路情報の内容が前記UAVの飛行高度を含む場合、前記情報決定モジュールは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記ハンドオーバされるサービング基地局の識別子を決定するように構成される第3決定サブモジュールを備える。
【0022】
一実施例では、前記無人機飛行経路情報の内容が、前記UAVの飛行速度、前記報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置を含む場合、前記情報決定モジュールは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記無人機飛行経路情報を報告した後の前記UAVの飛行経路を決定するように構成される第4決定サブモジュールを備える。
【0023】
本開示の実施例の第5態様によれば、無人機を提供し、前記無人機は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
無人機飛行経路情報の内容を決定し、前記内容は、前記UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、前記無人機飛行経路情報の報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置と高度のうちの少なくとも1つを含み、
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、前記無人機飛行経路情報を基地局に報告するように構成される。
【0024】
本開示の実施例の第6態様によれば、基地局を提供し、前記基地局は、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
無人機(UAV)によって報告される無人機飛行経路情報を受信し、前記無人機飛行経路情報の内容は、前記UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、前記無人機飛行経路情報の報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置と高度のうちの少なくとも1つを含み、
前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定するように構成され、前記飛行関連情報は、前記UAVの飛行経路、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子、およびハンドオーバ期間のうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
本開示の実施例の第7態様によれば、コンピュータ命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記命令がプロセッサによって実行されると、上記の飛行経路情報の報告方法のステップを実現する。
【0026】
本開示の実施例の第8態様によれば、コンピュータ命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記命令がプロセッサによって実行されると、上記の情報決定方法のステップを実現する。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
(項目1)
無人機(UAV)に適用される、飛行経路情報の報告方法であって、
無人機飛行経路情報の内容を決定することであって、前記内容は、前記UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、前記無人機飛行経路情報の報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置と高度のうちの少なくとも1つを含むことと、
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、前記無人機飛行経路情報を基地局に報告することと、を含むことを特徴とする、前記飛行経路情報の報告方法。
(項目2)
前記内容は、前記無人機飛行経路情報の伝送が完了したか否かを指示する指示ビットをさらに含み、前記方法は、
前記指示ビットに従って統計された前記無人機飛行経路情報の伝送データ量がプリセットされた閾値より大きい場合、前記基地局に関連する部分的な飛行経路情報を前記基地局に送信することをさらに含むことを特徴とする、
項目1に記載の飛行経路情報の報告方法。
(項目3)
前記RRCシグナリングは、ユーザ機器(UE)補助情報シグナリングまたはUE情報応答シグナリングを含むことを特徴とする、
項目1に記載の飛行経路情報の報告方法。
(項目4)
基地局に適用される、情報決定方法であって、
無人機(UAV)によって報告される無人機飛行経路情報を受信することであって、前記無人機飛行経路情報の内容は、前記UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、前記無人機飛行経路情報の報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置と高度のうちの少なくとも1つを含むことと、
前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することであって、前記飛行関連情報は、前記UAVの飛行経路、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子、およびハンドオーバ期間のうちの少なくとも1つを含むことと、を含むことを特徴とする、前記情報決定方法。
(項目5)
前記無人機飛行経路情報の内容が前記UAVの経路定位点を含む場合、前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記UAVの飛行経路を決定することを含むことを特徴とする、
項目4に記載の情報決定方法。
(項目6)
前記無人機飛行経路情報の内容が、前記UAVの飛行速度、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記無人機の位置と高度を含む場合、前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記ハンドオーバされるサービング基地局の識別子および前記ハンドオーバ期間を決定することを含むことを特徴とする、
項目4に記載の情報決定方法。
(項目7)
前記無人機飛行経路情報の内容が前記UAVの飛行高度を含む場合、前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記ハンドオーバされるサービング基地局の識別子を決定することを含むことを特徴とする、
項目4に記載の情報決定方法。
(項目8)
前記無人機飛行経路情報の内容が、前記UAVの飛行速度、前記報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置を含む場合、前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記無人機飛行経路情報を報告した後の前記UAVの飛行経路を決定することを含むことを特徴とする、
項目4に記載の情報決定方法。
(項目9)
無人機(UAV)に適用される、飛行経路情報の報告装置であって、
無人機飛行経路情報の内容を決定するように構成される決定モジュールであって、前記内容は、前記UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、前記無人機飛行経路情報の報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置と高度のうちの少なくとも1つを含む、決定モジュールと、
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、前記決定モジュールによって決定された前記無人機飛行経路情報を基地局に報告するように構成される報告モジュールと、を備えることを特徴とする、前記飛行経路情報の報告装置。
(項目10)
前記内容は、前記無人機飛行経路情報の伝送が完了したか否かを指示する指示ビットをさらに含み、前記装置は、
前記指示ビットに従って統計された前記無人機飛行経路情報の伝送データ量がプリセットされた閾値より大きい場合、前記基地局に関連する部分的な飛行経路情報を前記基地局に送信するように構成される送信モジュールをさらに備えることを特徴とする、
項目9に記載の飛行経路情報の報告装置。
(項目11)
前記RRCシグナリングは、UE補助情報シグナリングまたはUE情報応答シグナリングを含むことを特徴とする、
項目9に記載の飛行経路情報の報告装置。
(項目12)
基地局に適用される、情報決定装置であって、
無人機(UAV)によって報告される無人機飛行経路情報を受信するように構成される受信モジュールであって、前記無人機飛行経路情報の内容は、前記UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、前記無人機飛行経路情報の報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置と高度のうちの少なくとも1つを含む、受信モジュールと、
前記受信モジュールによって受信された前記無人機飛行経路情報に従って、飛行関連情報を決定するように構成される情報決定モジュールであって、前記飛行関連情報は、前記UAVの飛行経路、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子、およびハンドオーバ期間のうちの少なくとも1つを含む、情報決定モジュールと、を備えることを特徴とする、前記情報決定装置。
(項目13)
前記無人機飛行経路情報の内容が前記UAVの経路定位点を含む場合、前記情報決定モジュールは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記UAVの飛行経路を決定するように構成される第1決定サブモジュールを備えることを特徴とする、
項目12に記載の情報決定装置。
(項目14)
前記無人機飛行経路情報の内容が、前記UAVの飛行速度、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記無人機の位置と高度を含む場合、前記情報決定モジュールは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記ハンドオーバされるサービング基地局の識別子および前記ハンドオーバ期間を決定するように構成される第2決定サブモジュールを備えることを特徴とする、
項目12に記載の情報決定装置。
(項目15)
前記無人機飛行経路情報の内容が前記UAVの飛行高度を含む場合、前記情報決定モジュールは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記ハンドオーバされるサービング基地局の識別子を決定するように構成される第3決定サブモジュールを備えることを特徴とする、
項目12に記載の情報決定装置。
(項目16)
前記無人機飛行経路情報の内容が、前記UAVの飛行速度、前記報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置を含む場合、前記情報決定モジュールは、
前記無人機飛行経路情報に従って、前記無人機飛行経路情報を報告した後の前記UAVの飛行経路を決定するように構成される第4決定サブモジュールを備えることを特徴とする、
項目12に記載の情報決定装置。
(項目17)
無人機であって、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
無人機飛行経路情報の内容を決定し、前記内容は、前記UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、前記無人機飛行経路情報の報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置と高度のうちの少なくとも1つを含み、
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、前記無人機飛行経路情報を基地局に報告するように構成されることを特徴とする、前記無人機。
(項目18)
基地局であって、
プロセッサと、
プロセッサ実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
無人機(UAV)によって報告される無人機飛行経路情報を受信し、前記無人機飛行経路情報の内容は、前記UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、前記無人機飛行経路情報の報告時間、および前記無人機飛行経路情報を報告する時の前記UAVの位置と高度のうちの少なくとも1つを含み、
前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定するように構成され、前記飛行関連情報は、前記UAVの飛行経路、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子、およびハンドオーバ期間のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、前記基地局。
(項目19)
コンピュータ命令が記憶され、前記命令がプロセッサによって実行されると、項目1ないし3のいずれか一項に記載の飛行経路情報の報告方法のステップを実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
(項目20)
コンピュータ命令が記憶され、前記命令がプロセッサによって実行されると、項目4ないし8のいずれか一項に記載の情報決定方法のステップを実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の効果】
【0027】
本開示の実施例による技術的解決策は、以下の有益な効果を含み得る。
【0028】
無人機飛行経路情報の内容を決定し、RRCシグナリングを介して無人機飛行経路情報を基地局に報告することにより、基地局は、前記内容に従って飛行関連情報を決定し、事前にハンドオーバを準備することができる。
【0029】
UAVによって報告される無人機飛行経路情報を受信し、無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することにより、事前にハンドオーバを準備することができる。
【0030】
上記の一般的な説明および後述する詳細な説明は、単なる例示および説明に過ぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
ここでの図面は、本明細書に組み込まれてその一部を構成し、本発明と一致する実施例を示し、明細書とともに本発明の原理を説明するために使用される。
図1】本願の一例示的な実施例による飛行経路情報の報告方法を示すフローチャートである。
図2】本願の一例示的な実施例による情報決定方法を示すフローチャートである。
図3】本願の一例示的な実施例による情報決定方法におけるシグナリングのフローチャートである。
図4】一例示的な実施例による飛行経路情報の報告装置を示すブロック図である。
図5】一例示的な実施例による別の飛行経路情報の報告装置を示すブロック図である。
図6】一例示的な実施例による情報決定装置を示すブロック図である。
図7】一例示的な実施例による別の情報決定装置を示すブロック図である。
図8】一例示的な実施例によるさらに別の情報決定装置を示すブロック図である。
図9】一例示的な実施例によるさらに別の情報決定装置を示すブロック図である。
図10】一例示的な実施例によるさらに別の情報決定装置を示すブロック図である。
図11】一例示的な実施例による飛行経路情報の報告装置を示すブロック図である。
図12】一例示的な実施例による情報決定装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
ここで、例示的な実施例について詳細に説明し、その例を図面に示す。特に明記されていない限り、以下の説明が図面に関する場合、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例で説明された実施形態は、本発明と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付された特許請求に詳述されたように、本発明の特定の態様と一致する装置および方法の例である。
【0033】
図1は、本願の一例示的な実施例による飛行経路情報の報告方法を示すフローチャートであり、当該実施例は、UAV側から説明され、図1に示されるように、前記飛行経路情報の報告方法は、以下のステップを含む。
【0034】
ステップS101において、無人機飛行経路情報の内容を決定し、前記内容は、UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、無人機飛行経路情報の報告時間、および無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の位置と高度のうちの少なくとも1つを含む。
【0035】
当該実施例では、無人機飛行経路情報の内容は、UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、無人機飛行経路情報の報告時間、および無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の位置と高度のうちの少なくとも1つを含むことができ、ここで、UAVの経路定位点は、グローバルポジショニングシステム(GPS)座標であり得る。上記の飛行高度は、基地局のカバレッジエリアにおけるUAVの設定された飛行高度を指し、例えば、基地局1のカバレッジエリアにおけるUAVの設定された飛行高度が100メートル、基地局2のカバレッジエリアにおけるUAVの設定された飛行高度が200メートルである。無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の高度は、無人機飛行経路情報を報告する時点での無人機の高度を指し、例えば、無人機飛行経路情報を報告する時に無人機が基地局2にある場合、無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の高度は200メートルである。
【0036】
また、無人機飛行経路情報の内容は、無人機飛行経路情報の伝送が完了したか否かを指示する指示ビットをさらに含み得る。
【0037】
ステップS102において、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、無人機飛行経路情報を基地局に報告する。
【0038】
ここで、RRCシグナリングは、UE補助情報(UEAssistanceInformation)シグナリングまたはUE情報応答(UEInformationResponse)シグナリングなどであってもよいが、これらに限定されるものではない。
【0039】
例示的に、無人機飛行経路情報の内容が、無人機飛行経路情報の伝送が完了したか否かを指示する指示ビットを含む場合、UAVは、前記指示ビットに従って統計された無人機飛行経路情報の伝送データ量がプリセットされた閾値より大きい場合、現在のサービング基地局に関連する部分的な飛行経路情報を、現在のサービング基地局に送信する。つまり、UAVの飛行経路が比較的長い場合、報告する必要のある飛行経路情報のビット数は大きいため、UAVは、現在のサービングに関連する1つまたは複数の特定のセグメントの飛行経路情報のみを、現在のサービング基地局に報告することにより、伝送されるデータ量を削減し、システムのエネルギ消費を削減することができる。
【0040】
上記の実施例において、無人機飛行経路情報の内容を決定し、RRCシグナリングを介して無人機飛行経路情報を基地局に報告することにより、基地局は、前記内容に従って飛行関連情報を決定し、事前にハンドオーバを準備することができる。
【0041】
図2は、本願の一例示的な実施例による情報決定方法を示すフローチャートであり、当該実施例は、基地局側から説明され、図2に示されるように、前記方法は以下のステップを含む。
【0042】
ステップS201において、UAVによって報告される無人機飛行経路情報を受信し、前記無人機飛行経路情報の内容は、UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、無人機飛行経路情報の報告時間、および無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の位置と高度のうちの少なくとも1つを含む。
【0043】
ステップS202において、無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定し、前記飛行関連情報は、UAVの飛行経路、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子、およびハンドオーバ期間のうちの少なくとも1つを含む。
【0044】
ここで、UAVの飛行経路は、無人機飛行経路情報を報告した後のUAVの飛行経路を含む。
【0045】
当該実施例では、無人機飛行経路情報の内容がUAVの経路定位点を含む場合、基地局は、前記無人機飛行経路情報に従ってUAVの飛行経路を決定できる。無人機飛行経路情報の内容が、UAVの飛行速度、および無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の位置と高度を含む場合、基地局は、無人機飛行経路情報に従って、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子およびハンドオーバ期間を決定できる。無人機飛行経路情報の内容がUAVの飛行高度を含む場合、基地局は、無人機飛行経路情報に従って、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子を決定できる。無人機飛行経路情報の内容が、UAVの飛行速度、報告時間、および無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の位置と高度を含む場合、基地局は、無人機飛行経路情報に従って、無人機飛行経路情報を報告した後のUAVの飛行経路を決定できる。
【0046】
上記の実施例において、UAVによって報告される無人機飛行経路情報を受信し、無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することにより、事前にハンドオーバを準備することができる。
【0047】
図3は、本願の一例示的な実施例による情報決定方法におけるシグナリングのフローチャートであり、当該実施例は、基地局とUAVとのインタラクションの観点から説明され、図3に示されるように、前記方法は以下のステップを含む。
【0048】
ステップS301において、UAVが、無人機飛行経路情報の内容を決定し、前記内容は、UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、無人機飛行経路情報の報告時間、および無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の位置と高度のうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
ステップS302において、UAVが、RRCシグナリングを介して、無人機飛行経路情報を基地局に報告する。
【0050】
ステップS303において、基地局が、UAVによって報告された無人機飛行経路情報を受信する。
【0051】
ステップS304において、基地局が、前記無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定し、前記飛行関連情報は、UAVの飛行経路、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子、およびハンドオーバ期間のうちの少なくとも1つを含む。
【0052】
上記の実施例において、基地局とUAVとの間のインタラクションにより、基地局は、UAVによって報告される無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定し、事前にハンドオーバを準備することができる。
【0053】
図4は、一例示的な実施例による飛行経路情報の報告装置を示すブロック図であり、前記装置は、UAVに配置されることができ、図4に示されるように、前記装置は、決定モジュール41と、報告モジュール42とを備える。
【0054】
決定モジュール41は、無人機飛行経路情報の内容を決定するように構成され、前記内容は、UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、無人機飛行経路情報の報告時間、および無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の位置と高度高度のうちの少なくとも1つを含む。
【0055】
当該実施例では、無人機飛行経路情報の内容は、UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、無人機飛行経路情報の報告時間、および無人機飛行経路情報が報告された時の無人機の位置と高度のうちの少なくとも1つを含むことができ、ここで、UAVの経路定位点は、グローバルポジショニングシステム(GPS)座標であり得る。
【0056】
また、無人機飛行経路情報の内容は、無人機飛行経路情報の伝送が完了したか否かを指示する指示ビットをさらに含み得る。
【0057】
報告モジュール42は、RRCシグナリングを介して、決定モジュール41によって決定される無人機飛行経路情報を基地局に報告するように構成される。
【0058】
ここで、RRCシグナリングは、UE補助情報(UE Assistance Information)シグナリングまたはUE情報応答(UE Information Response)シグナリングなどであってもよいが、これらに限定されるものではない。
【0059】
上記の実施例において、無人機飛行経路情報の内容を決定し、RRCシグナリングを介して無人機飛行経路情報を基地局に報告することにより、基地局は、前記内容に従って飛行関連情報を決定し、事前にハンドオーバを準備することができる。
【0060】
図5は、一例示的な実施例による別の飛行経路情報の報告装置を示すブロック図であり、当該実施例では、上記の無人機飛行経路情報の内容は、無人機飛行経路情報の伝送が完了したか否かを指示する指示ビットをさらに含むことができ、図5に示されるように、上記の図4に示される実施例に加えて、前記装置は、送信モジュール43をさらに備えることができる。
【0061】
送信モジュール43は、指示ビットに従って統計された無人機飛行経路情報の伝送データ量がプリセットされた閾値より大きい場合、基地局に関連する部分的な飛行経路情報を基地局に送信するように構成される。
【0062】
例示的に、無人機飛行経路情報の内容が、無人機飛行経路情報の伝送が完了したか否かを指示する指示ビットを含む場合、UAVは、前記指示ビットに従って統計された無人機飛行経路情報の伝送データ量がプリセットされた閾値より大きい場合、現在のサービング基地局に関連する部分的な飛行経路情報を、現在のサービング基地局に送信する。つまり、UAVの飛行経路が比較的に長い場合、報告する必要のある飛行経路情報のビット数は大きいため、UAVは、現在のサービングに関連する1つまたは複数の特定のセグメントの飛行経路情報のみを、現在のサービング基地局に報告することにより、伝送されるデータ量を削減し、システムのエネルギ消費を削減することができる。
【0063】
上記の実施例において、指示ビットが、無人機飛行経路情報の伝送データ量がプリセットされた閾値より大きいことを指示する場合、基地局に関連する部分的な飛行経路情報を基地局に送信することにより、伝送されるデータ量を削減し、システムのエネルギ消費を削減することができる。
【0064】
図6は、一例示的な実施例による情報決定装置を示すブロック図であり、当該装置は、基地局に配置されることができ、図6に示されるように、前記装置は、受信モジュール61と、情報決定モジュール62とを備える。
【0065】
受信モジュール61は、無人機(UAV)によって報告される無人機飛行経路情報を受信するように構成され、無人機飛行経路情報の内容は、UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、無人機飛行経路情報の報告時間、および無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の位置と高度のうちの少なくとも1つを含む。
【0066】
情報決定モジュール62は、受信モジュール61によって受信された無人機飛行経路情報に従って、飛行関連情報を決定するように構成され、飛行関連情報は、UAVの飛行経路、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子、およびハンドオーバ期間のうちの少なくとも1つを含む。
【0067】
ここで、UAVの飛行経路は、無人機飛行経路情報を報告した後のUAVの飛行経路を含む。
【0068】
当該実施例では、無人機飛行経路情報の内容がUAVの経路定位点を含む場合、基地局は、前記無人機飛行経路情報に従ってUAVの飛行経路を決定できる。無人機飛行経路情報の内容が、UAVの飛行速度、および無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の位置と高度を含む場合、基地局は、無人機飛行経路情報に従って、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子およびハンドオーバ期間を決定できる。無人機飛行経路情報の内容がUAVの飛行高度を含む場合、基地局は、無人機飛行経路情報に従って、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子を決定できる。無人機飛行経路情報の内容が、UAVの飛行速度、報告時間、および無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の位置と高度を含む場合、基地局は、無人機飛行経路情報に従って、無人機飛行経路情報を報告した後のUAVの飛行経路を決定できる。
【0069】
上記の実施例において、UAVによって報告される無人機飛行経路情報を受信し、無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定することにより、事前にハンドオーバを準備することができる。
【0070】
図7は、一例示的な実施例による別の情報決定装置を示すブロック図であり、図7に示されるように、上記の図6に示される実施例に加えて、無人機飛行経路情報の内容がUAVの経路定位点を含む場合、情報決定モジュール62は、第1決定サブモジュール621を備えることができる。
【0071】
第1決定サブモジュール621は、無人機飛行経路情報に従ってUAVの飛行経路を決定するように構成される。
【0072】
当該実施例では、無人機飛行経路情報の内容がUAVの経路定位点を含む場合、基地局は、前記無人機飛行経路情報に従ってUAVの飛行経路を決定できる。
【0073】
上記の実施例において、無人機飛行経路情報に従ってUAVの飛行経路を決定することにより、飛行経路に応じて対応する動作を実行することができる。
【0074】
図8は、一例示的な実施例によるさらに別の情報決定装置を示すブロック図であり、図8に示されるように、上記の図6に示される実施例に加えて、無人機飛行経路情報の内容が、UAVの飛行速度、無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の位置と高度を含む場合、情報決定モジュール62は、第2決定サブモジュール622を備えることができる。
【0075】
第2決定サブモジュール622は、無人機飛行経路情報に従って、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子およびハンドオーバ期間を決定するように構成される。
【0076】
上記の実施例において、無人機飛行経路情報に従って、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子およびハンドオーバ期間を決定することにより、事前にハンドオーバを準備することができる。
【0077】
図9は、一例示的な実施例によるさらに別の情報決定装置を示すブロック図であり、図9に示されるように、上記の図6に示される実施例に加えて、無人機飛行経路情報の内容がUAVの飛行高度を含む場合、情報決定モジュール62は、第3決定サブモジュール623を備えることができる。
【0078】
第3決定サブモジュール623は、無人機飛行経路情報に従って、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子を決定するように構成される。
【0079】
上記の実施例において、無人機飛行経路情報に従って、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子を決定することにより、事前にハンドオーバを準備することができる。
【0080】
図10は、一例示的な実施例によるさらに別の情報決定装置を示すブロック図であり、図10に示されるように、上記の図6に示される実施例に加えて、無人機飛行経路情報の内容が、UAVの飛行速度、報告時間、および無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の位置を含む場合、情報決定モジュール62は、第4決定サブモジュール624を備えることができる。
【0081】
第4決定サブモジュール624は、無人機飛行経路情報に従って、無人機飛行経路情報を報告した後のUAVの飛行経路を決定するように構成される。
【0082】
上記の実施例において、無人機飛行経路情報に従って、無人機飛行経路情報を報告した後のUAVの飛行経路を決定することにより、飛行経路に応じて対応する動作を実行することができる。
【0083】
図11は、一例示的な実施例による飛行経路情報の報告装置を示すブロック図である。例えば、装置1100は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、無人機などのユーザ機器であってもよい。
【0084】
図11を参照すると、装置1100は、処理コンポーネント1102、メモリ1104、電力コンポーネント1106、マルチメディアコンポーネント1108、オーディオコンポーネント1110、入力/出力(I/O)インターフェース1112、センサコンポーネント1114、及び通信コンポーネント1116のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0085】
処理コンポーネント1102は、一般に、ディスプレイ、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、および記録操作に関する操作など、装置1100の全体的な操作を制御する。処理コンポーネント1102は、上記方法のステップの全部または一部を完了するための命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ1120を含み得る。また、処理コンポーネント1102は、処理コンポーネント1102と他のコンポーネントとの間のインタラクションを容易にするための1つまたは複数のモジュールを含み得る。例えば、処理コンポーネント1102は、マルチメディアコンポーネント1108と処理コンポーネント1102との間のインタラクションを容易にするためのマルチメディアモジュールを含み得る。
【0086】
処理コンポーネント1102のうちの1つのプロセッサ1120は、
無人機飛行経路情報の内容を決定し、前記内容は、UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、無人機飛行経路情報の報告時間、および無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の位置と高度のうちの少なくとも1つを含み、
無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、無人機飛行経路情報を基地局に報告するように構成される。
【0087】
メモリ1104は、装置1100での動作をサポートするための様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例には、装置1100で動作する任意のアプリケーションまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオ等が含まれる。メモリ1104は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなど、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性ストレージデバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されることができる。
【0088】
電力コンポーネント1106は、装置1100の様々なコンポーネントに電力を供給する。電力コンポーネント1106は、電力管理システム、1つまたは複数の電源、および装置1100の電力の生成、管理、および分配に関する他のコンポーネントを含み得る。
【0089】
マルチメディアコンポーネント1108は、装置1100とユーザとの間で出力インターフェースとして提供されるスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)およびタッチパネル(TP)を含み得る。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するためのタッチスクリーンとして実現できる。タッチパネルは、タッチ、スワイプ、およびタッチパネルでのジェスチャを検知するための1つまたは複数のタッチセンサを含む。タッチセンサは、タッチまたはスワイプ動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスワイプ動作に関連する持続時間および圧力も検出する。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント1108は、1つのフロントカメラおよび/またはリアカメラを含む。装置1100が、撮影モードまたはビデオモードなどの動作モードにある場合、フロントカメラおよび/またはリアカメラは、外部のマルチメディアデータを受信できる。各フロンドカメラおよびリアカメラは、固定光学レンズシステムであってもよく、焦点距離および光学ズーム機能を有するものであってもよい。
【0090】
オーディオコンポーネント1110は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント1110は、1つのマイクロフォン(MIC)を含み、マイクロフォンは、装置1100が通話モード、録音モード、および音声認識モードなどの動作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、メモリ1104にさらに記憶されるか、または通信コンポーネント1116によって送信されることができる。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント1110は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに含む。
【0091】
I/Oインターフェース1112は、処理コンポーネント1102と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、前記周辺インターフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタンなどであり得る。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0092】
センサコンポーネント1114は、装置1100に各態様の状態評価を提供するための1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント1114は、装置1100のオン/オフ状態と、装置1100のディスプレイやキーパッドなどのコンポーネントの相対的な位置づけを検出することができ、センサコンポーネント414は、装置1100または装置1100のコンポーネントの位置の変化、ユーザとの装置1100の接触の有無、装置1100の向きまたは加速/減速、及び装置1100の温度の変化も検出することができる。センサコンポーネント1114は、物理的接触なしに近くの物体の存在を検出するように構成される近接センサを含み得る。センサコンポーネント1114はまた、撮像用途で使用するための、CMOSまたはCCD画像センサなどの光センサを含み得る。いくつかの実施例では、前記センサコンポーネント1114はまた、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサを含み得る。
【0093】
通信コンポーネント1116は、装置1100と他の機器との間の有線または無線通信を容易にするように構成される。装置1100は、WiFi、2Gまたは3G、またはそれらの組み合わせなどの通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。一例示的な実施例では、通信コンポーネント1116は、放送チャネルを介して外部放送管理システムからの放送信号または放送関連情報を受信する。一例示的な実施例では、通信コンポーネント1116は、近距離通信を促進するための近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術及び他の技術に基づいて実現できる。
【0094】
例示的な実施例において、装置1100は、上記の方法を実行するように、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子素子によって実現できる。
【0095】
例示的な実施例において、命令を含むメモリ1104などの、命令を含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、前記命令は、装置1100のプロセッサ1120によって実行されることにより、上記の方法を完了することができる。例えば、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピディスクおよび光学データ記憶装置などであり得る。
【0096】
図12は、一例示的な実施例による情報決定装置を示すブロック図である。例えば、装置1200は、基地局として提供されてもよい。図12を参照すると、装置1200は、処理コンポーネント1222、無線送信/受信コンポーネント1224、アンテナコンポーネント1226、および無線インターフェース固有の信号処理部分を含み、処理コンポーネント1222は、1つまたは複数のプロセッサをさらに含み得る。
【0097】
処理コンポーネント1222のうちの1つのプロセッサは、
無人機(UAV)によって報告される無人機飛行経路情報を受信し、前記無人機飛行経路情報の内容は、UAVの経路定位点、飛行速度、飛行高度、無人機飛行経路情報の報告時間、および無人機飛行経路情報を報告する時の無人機の位置と高度のうちの少なくとも1つを含み、
無人機飛行経路情報に従って飛行関連情報を決定するように構成され、前記飛行関連情報は、UAVの飛行経路、ハンドオーバされるサービング基地局の識別子、およびハンドオーバ期間のうちの少なくとも1つを含む。
【0098】
例示的な実施例において、命令を含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、前記命令は、装置1200の処理コンポーネント1222によって実行されることにより、上記の情報決定方法を完了することができる。例えば、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピディスクおよび光学データ記憶装置などであり得る。
【0099】
装置の実施例において、それらは基本的に方法の実施例に対応するので、関連する部分は方法の実施例の説明の部分を参照することができる。上記で説明された装置の実施例は例示的なものに過ぎず、ここで、前記別個のコンポーネントとして説明されたユニットは、物理的に分離されていてもされなくてもよく、ユニットとして表示されたコンポーネントは、物理的ユニットでであってもなくてもよい。つまり、1箇所に配置されてもよく、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際の需要に応じて、その中のモジュールの一部または全部を選択して本実施例における技術的解決策の目的を達成することができる。当業者は、創造的な努力なしに、理解して実施することができる。
【0100】
本明細書において、「第1」や「第2」などの関係用語は、あるエンティティまたは操作を別のエンティティまたは操作から区別するためにのみ使用され、これらのエンティティまたは操作間のそのような実際の関係または順序を必ずしも必要とするか暗示するものではないことに留意されたい。「備える」、「含む」、またはそれらの他の変形という用語は、非排他的な包含をカバーすることを意図しているので、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または機器は、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素、または、そのようなプロセス、方法、物品、または機器の固有の要素をさらに含む。特に限定されていない場合、「…を含む」という文で定義された要素は、その要素を含むプロセス、方法、物品、または機器に、他の同じ要素があることを排除するものではない。
【0101】
当業者は、明細書を参照して、本明細書に開示される発明を実施した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得るであろう。本出願は、本開示の任意の変形、応用または適応性変化を網羅することを意図し、これらの変形、応用または適応性変化は、本開示の普通の原理に準拠し、本開示に開示されていない本技術分野における公知常識または従来の技術的手段を含む。明細書と実施例は、例示としてのみ考慮され、本開示の真の範囲及び思想は添付の特許請求の範囲によって示される。
【0102】
本開示は、前述に既に説明し、図面に示した正確な構造に限定されるものではなく、その範囲から逸脱することなく様々な修正および変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12