(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-21
(45)【発行日】2022-10-31
(54)【発明の名称】情報端末及びそのプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20221024BHJP
【FI】
G07G1/12 321Z
(21)【出願番号】P 2021104108
(22)【出願日】2021-06-23
(62)【分割の表示】P 2017142858の分割
【原出願日】2017-07-24
【審査請求日】2021-07-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】小出 隆
【審査官】永安 真
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-280037(JP,A)
【文献】特許第6414916(JP,B1)
【文献】特開2013-41522(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 - 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の体積に係る情報を記憶する商品記憶部、及び、客が購入商品を入れるために所有する複数の収容体のリストを記憶するリスト記憶部を備え、前記商品記憶部に記憶された情報を基に、客が購入する商品の合計体積を算出し、その合計体積と、前記客が使用する収容体の容量とを比較して報知する商品購入管理装置と通信を行う通信部と、
前記リスト記憶部に記憶される前記収容体のリストを表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記リストから前記客が使用する収容体の選択入力を受け付ける入力部と、
前記入力部を介して選択入力を受け付けた前記収容体を前記客が使用する収容体として、前記通信部を介して当該収容体の情報を前記商品購入管理装置へと送信する送信手段と、
を具備する、情報端末。
【請求項2】
前記表示部は、前記収容体のリストを任意の優先条件に従って優先度の高い順に表示する、請求項1記載の情報端末。
【請求項3】
前記表示部に、前記リストに存在しない収容体を追加候補リストとして表示させ、当該追加候補リストの中から前記入力部を介して選択入力を受け付けた前記収容体を前記リストに追加する収容体として、前記通信部を介して当該収容体の情報を前記商品購入管理装置へと送信する追加手段、
をさらに具備する、請求項1又は2記載の情報端末。
【請求項4】
前記表示部に、前記リストに存在する収容体を削除候補リストとして表示させ、当該削除候補リストの中から前記入力部を介して選択入力を受け付けた前記収容体を前記リストから削除する収容体として、前記通信部を介して当該収容体の情報を前記商品購入管理装置へと送信する削除手段、
をさらに具備する、請求項1乃至3のうちいずれか一に記載の情報端末。
【請求項5】
前記表示部に、レシートを電子データで受け取る客を識別する客識別コードを表示させる制御手段、
をさらに具備する、請求項1乃至4のうちいずれか一に記載の情報端末。
【請求項6】
商品の体積に係る情報を記憶する商品記憶部、及び、客が購入商品を入れるために所有する複数の収容体のリストを記憶するリスト記憶部を備え、前記商品記憶部に記憶された情報を基に、客が購入する商品の合計体積を算出し、その合計体積と、前記客が使用する収容体の容量とを比較して報知する商品購入管理装置と通信を行う通信部を備えた情報端末のコンピュータに、
前記リスト記憶部に記憶される前記収容体のリストを表示する機能、
前記表示された前記リストから前記客が使用する収容体の選択入力を受け付ける機能、及び、
前記選択入力を受け付けた前記収容体を前記客が使用する収容体として、前記通信部を介して当該収容体の情報を前記商品購入管理装置へと送信する機能、
を実現させたるめのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報端末及びコンピュータを、情報端末として機能させるためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境保護の観点から、多くのスーパーマーケット等ではレジ袋の使用を控え、客が持参した袋、いわゆるマイバッグの使用を推奨する取り組みがなされている。このような取り組みは、一般に、マイバッグ運動と呼ばれている。マイバッグ運動が実施されている店舗では、通常、マイバッグを使用する客にはレジ袋を提供しない。ただし、購入した商品の数や個々の体積によっては、客が持参したマイバッグに商品が入りきらない場合がある。そのような場合、店員は、レジ袋を客に提供する。
【0003】
これに関連して従来、客が購入する商品の個々の体積の和に対して客が持参したマイバッグの容量が不足する場合に、その不足容量に見合ったレジ袋の枚数を表示する装置が知られている。しかし、このような従来装置では、マイバッグの容量を装置に設定させるためにマイバッグに付された情報記録媒体の情報を装置に読み取らせなければならない。このため、情報記録媒体が付されていないマイバッグは使用できず、使用可能なマイバッグに制約が生じる。本来、マイバッグ運動は、いかなる袋やバッグでも客が持参すればよいので、従来装置ではマイバッグ運動の推進を図れないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、客が持参する収容体に制約を持たせることなく、その収容体に購入商品が入りきらない場合の対処を的確に行うことができる情報端末及びプログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態において、情報端末は、通信部と、表示部と、入力部と、送信手段とを備える。通信部は、商品購入管理装置と通信を行う。商品購入管理装置は、商品の体積に係る情報を記憶する商品記憶部、及び、客が購入商品を入れるために所有する複数の収容体のリストを記憶するリスト記憶部を備え、商品記憶部に記憶された情報を基に、客が購入する商品の合計体積を算出し、その合計体積と、客が使用する収容体の容量とを比較して報知するものである。表示部は、リスト記憶部に記憶される収容体のリストを表示する。入力部は、表示部に表示されたリストから客が使用する収容体の選択入力を受け付ける。送信手段は、入力部を介して選択入力を受け付けた収容体を客が使用する収容体として、通信部を介して当該収容体の情報を商品購入管理装置へと送信する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態に係る電子レシートシステムの概略構成図。
【
図2】電子レシートサーバの要部回路構成を示すブロック図。
【
図3】POS端末の要部回路構成を示すブロック図。
【
図5】マイバッグデータベースに記憶されるレコードの主要なデータ構造を示す模式図。
【
図6】会員データベースに記憶されるレコードの主要なデータ構造を示す模式図。
【
図7】商品データベースに記憶されるレコードの主要なデータ構造を示す模式図。
【
図8】POS端末のメインメモリに形成される主要なメモリ領域を示す模式図。
【
図9】電子レシートプログラムに従って情報端末のプロセッサが実行する情報処理の主要な手順を示す流れ図。
【
図12A】マイバッグ登録処理の手順を具体的に示す流れ図。
【
図12B】マイバッグ登録処理の手順を具体的に示す流れ図。
【
図12C】マイバッグ登録処理の手順を具体的に示す流れ図。
【
図17】電子レシートサーバのプロセッサが実行する主要なコマンド受信処理の手順を示す流れ図。
【
図18】読取入力が行われたことに応じてPOS端末のプロセッサが実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図。
【
図19】商品登録が行われたことに応じてPOS端末のプロセッサが実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図。
【
図20】締め入力が行われたことに応じてPOS端末のプロセッサが実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、客が持参するマイバッグに制約を持たせることなく、そのマイバッグに購入商品が入りきらない場合の対処を的確に行うことができる商品購入管理装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施形態は、小売店等においてレシートを電子化して客に提供する電子レシートサービスを実施するために構築された電子レシートシステムを利用して、上述した商品購入管理装置の機能を実現する場合である。
【0009】
図1は本実施形態に係る電子レシートシステム1の概略構成図である。
電子レシートシステム1は、電子レシートサーバ10と、POS(Point Of Sales)端末20と、情報端末3Oと、を含む。電子レシートシステム1は、電子レシートサーバ10に通信ネットワーク40を介してPOS端末20を接続し、電子レシートサーバ10とPOS端末20との間で双方向のデータ通信を可能としている。情報端末30は、通信ネットワーク40に接続された基地局50を介することで、POS端末20及び電子レシートサーバ10と無線によるデータ通信を可能としている。
【0010】
電子レシートサーバ10は、POS端末20で登録される取引の内容を表すレシートデータを電子データの形態で蓄積し、それを情報端末30で確認可能とする、いわゆる電子レシートサービスを提供するための情報処理を行う。このような電子レシートサーバ10は、例えばクラウド上に置かれる。
【0011】
POS端末20は、物品の販売、飲食物の提供、あるいはサービスの提供などの任意の取引の内容を登録し、さらには決済するための処理を行う。POS端末20は、取引を行った客が電子レシートサービスの会員である場合に、取引の内容を表すレシートデータを電子データの形態で電子レシートサーバ10に通知する。このようなPOS端末20は、電子レシートサービスに加盟した加盟店に設置される。
【0012】
情報端末30は、電子レシートサービスの会員が利用可能であり、通信ネットワーク40を介して電子レシートサーバ10にアクセスして、例えばレシートデータの閲覧等を可能とした任意の情報処理装置である。情報端末30は、有線通信及び無線通信のいずれかにより通信ネットワーク40に接続されるものであってもよい。情報端末30としては、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話装置、あるいはパーソナルコンピュータなどの既存の様々な装置が適用可能である。
【0013】
通信ネットワーク40は、インターネット、VPN(virtual private network)、LAN(local area network)、公衆通信網、移動体通信網などを、単独又は適宜に組み合わせて用いることができる。通信ネットワーク40は、典型的には、移動体通信網とインターネットとを組み合わせたものである。
【0014】
なお、
図1ではPOS端末20を1台しか示していないが、実際には複数の加盟店でそれぞれ稼働している多数のPOS端末20が通信ネットワーク40に接続されている。また、
図1では情報端末30を1台しか示していないが、実際には電子レシートサービスの会員がそれぞれ利用する多数の情報端末30が、基地局50を介して通信ネットワーク40に接続可能となっている。
【0015】
図2は、電子レシートサーバ10の要部回路構成を示すブロック図である。
電子レシートサーバ10は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、通信インターフェース14及び伝送路15を備える。プロセッサ11と、メインメモリ12、補助記憶デバイス13及び通信インターフェース14とは、伝送路15によって接続される。電子レシートサーバ10においては、プロセッサ11、メインメモリ12及び補助記憶デバイス13が伝送路15によって接続されることにより、電子レシートサーバ10を制御するための情報処理を行うコンピュータが構成される。
【0016】
プロセッサ11は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11は、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムに従って、電子レシートサーバ10としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0017】
メインメモリ12は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ12は、プロセッサ11が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
【0018】
補助記憶デバイス13は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス13は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disc drive)、SSD(solid state drive)、あるいはその他の周知の各種の記憶デバイスを利用できる。補助記憶デバイス13は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータと、プロセッサ11での処理によって生成されたデータとを保存する。補助記憶デバイス13は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0019】
通信インターフェース14は、通信ネットワーク40を介したデータ通信を行う。通信インターフェース14としては、例えばインターネットを介したデータ通信のための周知の処理を行うように構成された周知のものを用いることができる。
【0020】
伝送路15は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続されている各部の間で授受されるデータや制御信号を伝送する。
【0021】
かかる構成の電子レシートサーバ10は、補助記憶デバイス13の記憶領域の一部を、レシートデータベース131、会員データベース132及びマイバッグデータベース133として使用する。レシートデータベース131は、電子レシートサービスの会員に電子レシートサービスを提供するための各種の情報を記憶する。会員データベース132は、電子レシートサービスの会員を管理するための各種の情報を記憶する。マイバッグデータベース133は、客が小売店で購入した商品を入れて持ち運ぶために使用される袋、バッグ、カゴ等の収容体、いわゆるマイバッグを管理するための各種の情報を記憶する。
【0022】
図5は、マイバッグデータベース133に記憶されるレコード133Rの主要なデータ構造を示す模式図である。マイバッグには、各小売店でそれぞれ販売される店舗オリジナルタイプのものと、バッグ専門店、量販店などで販売される市販タイプのものとがある。また、手作りのマイバッグを使用する客もいる。店舗オリジナルタイプのマイバッグについては、その種類毎にレコード133Rが作成されて、マイバッグデータベース133に記憶される。店舗オリジナルタイプ以外、例えば市販タイプや手作りタイプのマイバッグについては、容量別にレコード133Rが作成されて、マイバッグデータベース133に記憶される。容量別とは、例えば10L(リットル)、11L、12L、……というように1リットル単位であってもよいし、2リットル単位又は5リットル単位等であってもよい。あるいは容量の幅に規則性が無く、例えば10L、12L、15L、18L、……というように任意の容量に対してレコード133Rが作成されてもよい。
【0023】
図5に示すように、レコード133Rは、マイバッグID61、店舗コード62、識別名称63、容量64、画像65の各データ項目を含む。なお、レコード133Rが上記以外のデータ項目を含むことを妨げるものではない。
マイバッグID61は、各レコード133Rを個々に識別するために割り当てられた一意のコードである。
【0024】
店舗コード62は、店舗オリジナルタイプのマイバッグに関するレコード133Rの場合、そのマイバッグを販売する小売店に対して一意に割り当てられたコードとなる。店舗コード62は、店舗オリジナルタイプ以外のマイバッグに関するレコード133Rの場合、共通のコード、例えば“000”となる。
【0025】
識別名称63は、当該レコード133Rで管理されるマイバッグを特定するテキストデータである。店舗オリジナルタイプのマイバッグに関するレコード133Rの場合、識別名称63は例えば製品名である。店舗オリジナルタイプ以外のマイバッグに関するレコード133Rの場合、識別名称63は例えば「市販品20L」、「手作り品20L」というような一般名称である。
【0026】
容量64は、当該レコード133Rで管理されるマイバッグの容量である。
画像65は、当該レコード133Rで管理されるマイバッグを表す画像である。店舗オリジナルタイプのマイバッグに関するレコード133Rの場合、画像65は、例えばその製品を撮影した画像である。店舗オリジナルタイプ以外のマイバッグに関するレコード133Rの場合、画像65は任意である。
【0027】
図6は、会員データベース132に記憶されるレコード132Rの主要なデータ構造を示す模式図である。電子レシートサービスの会員毎にレコード132Rが作成されて、会員データベース132に記憶される。
【0028】
図6に示すように、レコード132Rは、レシート会員コード71、会員情報72、マイバッグリスト73、持参フラグ74、マイバッグ履歴75の各データ項目を含む。なお、レコード132Rが上記以外のデータ項目を含むことを妨げるものではない。
【0029】
レシート会員コード71は、会員を識別するために会員毎に割り当てられた一意のコードである。
会員情報72は、当該レコード132Rで管理される会員の氏名、住所等である。
【0030】
マイバッグリスト73は、当該レコード132Rで管理される会員が所有するマイバッグのリストである。マイバッグリスト73には、前述したマイバッグIDと識別名称と容量とが対応付けて記録される。
ここに、会員データベース132はリスト記憶部として機能する。
【0031】
持参フラグ74は、当該レコード132Rで管理される会員がマイバッグを持参しているか否かを識別する1ビットのデータである。本実施形態において持参フラグ74は、“1”であるときマイバッグを持参していることを表し、“0”であるときマイバッグを持参していないことを表す。
【0032】
マイバッグ履歴75は、当該レコード132Rで管理される会員のマイバッグ使用履歴に関するデータである。このデータには、会員がマイバッグを使用しなかった場合の履歴も含まれる。マイバッグ履歴75には、年月日、店舗コード、マイバッグID及び袋枚数が関連付けて記録される。年月日は、電子レシートサービスの加盟店で当該会員が取引をした日付である。店舗コードは、その加盟店を特定するコードである。マイバッグIDは、当該会員が当該加盟店で取引をしたときに使用したマイバッグを特定するコードであり、袋枚数は、当該加盟店から当該会員に渡されたレジ袋の枚数である。因みにマイバッグIDは、当該会員が当該加盟店で取引をした際にマイバッグを使用しなかった場合、“0”となる。
【0033】
図3は、POS端末20の要部回路構成を示すブロック図である。
POS端末20は、プロセッサ21、メインメモリ22、補助記憶デバイス23、通信インターフェース24、入力デバイス25、表示デバイス26、読取デバイス27、プリンタ28及び伝送路29を含む。プロセッサ21と、メインメモリ22、補助記憶デバイス23、通信インターフェース24、入力デバイス25、表示デバイス26、読取デバイス27及びプリンタ28とは、伝送路29によって接続される。POS端末20においては、プロセッサ21、メインメモリ22及び補助記憶デバイス23が伝送路29によって接続されることにより、POS端末20を制御するための情報処理を行うコンピュータが構成される。
【0034】
プロセッサ21は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ21は、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムに従って、POS端末20としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0035】
メインメモリ22は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ22は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ22は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ22は、プロセッサ21が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ22は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ21によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
【0036】
補助記憶デバイス23は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス23は、例えばEEPROM、HDD、SSD、あるいはその他の周知の各種の記憶デバイスを利用できる。補助記憶デバイス23は、プロセッサ21が各種の処理を行う上で使用するデータと、プロセッサ21での処理によって生成されたデータとを保存する。補助記憶デバイス23は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0037】
通信インターフェース24は、通信ネットワーク40を介したデータ通信を行う。通信インターフェース24としては、例えばインターネットを介したデータ通信のための周知の処理を行うように構成された周知のものを用いることができる。
【0038】
入力デバイス25は、操作者による各種の指示を入力する。入力デバイス25としては、タッチセンサ又はキーボードなどの周知のデバイスを、単独又は組み合わせて適用できる。
表示デバイス26は、操作者に対して各種の情報を通知するための各種画面を表示する。表示デバイス26としては、例えば液晶表示デバイスなどの周知のデバイスを適用できる。
読取デバイス27は、記憶媒体に記憶されたデータを読み取る。読取デバイス27としては、バーコードスキャナ又はカードリーダなどの周知のデバイスを、単独又は組み合わせて適用できる。
プリンタ28は、レシート用紙に対してレシート画像をプリントしてレシートを発行する。
伝送路29は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続されている各部の間で授受されるデータや制御信号を伝送する。
【0039】
かかる構成のPOS端末20は、補助記憶デバイス23の記憶領域の一部を、商品データベース231として使用する。商品データベース231は、店舗で販売される商品に関する各種の情報を記憶する。なお、商品データベース231は、補助記憶デバイス23以外の記憶領域に形成されてもよい。例えばPOS端末20の上位機としてLAN(Local Area Network)を介して接続されるストアサーバが有する補助記憶デバイスに商品データベース231が形成されてもよい。
【0040】
図7は、商品データベース231に記憶されるレコード231Rの主要なデータ構造を示す模式図である。当該POS端末20が設置された小売店で販売される商品毎にレコード231Rが作成されて、商品データベース231に記憶される。
【0041】
図7に示すように、レコード231Rは、商品コード81、商品名82、価格83、体積84、対象外フラグ85を含む。なお、レコード231Rが上記以外のデータ項目を含むことを妨げるものではない。
【0042】
商品コード81は、商品を識別するために商品毎に割り当てられた一意のコードである。
商品名82は、当該レコード231で管理される商品の名称である。
価格83は、当該レコードで管理される商品の1点当たりの価格である。
体積84は、当該レコード231で管理される商品の体積である。
【0043】
対象外フラグ85は、当該レコード231で管理される商品がマイバッグ収容対象外の商品であるか否かを識別するための1ビットデータである。例えば、2リットルの水が6本入ったケース売りの商品は、多くの顧客がマイバッグに入れずにそのまま持ち運ぶ。対象外フラグ85は、この種のケース売り商品等に対して“1”が設定され、それ以外の商品に対して“0”が設定される。対象外フラグ85の設定は、例えば店員によって行われ、適宜書き換えられるものではない。
ここに商品データベース231は商品記憶部として機能する。
【0044】
また、かかる構成のPOS端末20は、メインメモリ22の揮発性記憶領域の一部を、
図8に示す領域221~229に区分する。
領域221は、第1フラグF1を記憶する領域である。第1フラグF1は、電子レシートサービスの会員との取引のときに“1”にセットされる。以後、領域221を第1フラグ領域221と称する。
【0045】
領域222は、第2フラグF2を記憶する領域である。第2フラグF2は、電子レシートサービスの会員がマイバッグを持参している場合に“1”にセットされる。以後、領域222を第2フラグ領域222と称する。
【0046】
領域223は、第3フラグF3を記憶する領域である。第3フラグF3は、一取引として購買される商品の登録中であるとき“1”にセットされる。以後、領域223を第3フラグ領域223と称する。
【0047】
領域224は、取引メモリとしての領域である。この領域224には、1取引として購買される商品の販売データ、1取引の合計データ、1取引の決済のための支払いデータ等が記憶される。以後、領域224を取引メモリ224と称する。
【0048】
領域225は、体積合計メモリとしての領域である。領域225には、1取引で登録された商品の個々の体積の和(合計体積)Vが記憶される。以後、領域225を体積合計メモリ225と称する。
【0049】
領域226は、マイバッグメモリとしての領域である。領域226には、客がマイバッグを持参している場合にそのマイバッグID等が記憶される。以下、領域226をマイバッグメモリと称する。
【0050】
領域227は、容量メモリとしての領域である。領域227には、客が持参したマイバッグの容量Cが記憶される。以下、領域227を容量メモリと称する。
【0051】
領域228は、レジスタメモリとしての領域である。領域228には、袋枚数の演算で使用される値Dが記憶される。以下、領域228をレジスタメモリと称する。
【0052】
領域229は、袋枚数メモリとしての領域である。領域229には、体積合計メモリ225に記憶される合計体積Vと容量メモリ227に記憶される容量Cとから算出されるレジ袋の枚数Nが記憶される。レジ袋は、客が購入した商品を入れて持ち運ぶために店舗から客に提供される収容体である。なお、本実施形態では、レジ袋の種類を1種類とし、その容量は所定値Sで表わす。以下、領域229を袋枚数メモリと称する。
【0053】
図4は、情報端末30の要部回路構成を示すブロック図である。
情報端末30は、プロセッサ31、メインメモリ32、補助記憶デバイス33、無線モジュール34、入力デバイス35、表示デバイス36及び伝送路37を含む。プロセッサ31と、メインメモリ32、補助記憶デバイス33、無線モジュール34、入力デバイス35及び表示デバイス36とは、伝送路37によって接続される。情報端末30においては、プロセッサ31、メインメモリ32及び補助記憶デバイス33が伝送路37によって接続されることにより、情報端末30を制御するための情報処理を行うコンピュータが構成される。
【0054】
プロセッサ31は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ31は、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムに従って、情報端末30としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0055】
メインメモリ32は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ32は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ32は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ32は、プロセッサ31が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ32は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ31によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
【0056】
補助記憶デバイス33は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス33は、例えばEEPROM、HDD、SSD、あるいはその他の周知の各種の記憶デバイスを利用できる。補助記憶デバイス33は、プロセッサ31が各種の処理を行う上で使用するデータと、プロセッサ31での処理によって生成されたデータとを保存する。補助記憶デバイス33は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0057】
無線モジュール34は、所定の通信プロトコルに従い無線媒体を利用して基地局50との間で双方向のデータ通信を行う。
入力デバイス35は、操作者による各種の指示を入力する。入力デバイス35としては、タッチセンサ又はキーボードなどの周知のデバイスを、単独又は組み合わせて適用できる。
表示デバイス36は、操作者に対して各種の情報を通知するための各種画面を表示する。表示デバイス36としては、例えば液晶表示デバイスなどの周知のデバイスを適用できる。
伝送路37は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続されている各部の間で授受されるデータや制御信号を伝送する。
【0058】
かかる構成の情報端末30は、補助記憶デバイス33に記憶されるアプリケーションプログラムの一種として電子レシートプログラム331を記憶する。電子レシートプログラム331は、情報端末30が電子レシートサービスに対応した端末となるように、プロセッサ31を制御するアプリケーションプログラムである。
【0059】
また情報端末30は、補助記憶デバイス33の記憶領域の一部をレシート会員コードのメモリ332として使用する。例えば電子レシートプログラム331の会員登録メニューにより情報端末30のユーザが会員登録を行うことにより、電子レシートサーバ10から新規のレシート会員コードが発番される。情報端末30は、この新規のレシート会員コードをメモリ332に記憶する。一方、電子レシートサーバ10においては、この新規のレシート会員コードを含むレコード132Rが会員データベース132に追加される。
【0060】
次に以上のように構成された電子レシートシステム1の動作について説明する。なお、以下に説明する各種の処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
【0061】
本実施形態において、電子レシートサービスの会員は、事前に自身が所有するマイバッグを電子レシートサーバ10に登録する必要がある。そこで初めに、会員によるマイバッグの登録動作について説明する。マイバッグの登録は、電子レシートプログラム331がインストールされた情報端末30から行う。
【0062】
図9は、電子レシートプログラム331に従って情報端末30のプロセッサ31が実行する情報処理の主要な手順を示す流れ図である。
マイバッグの登録を行う会員は、電子レシートプログラム331を起動させる。電子レシートプログラム331が起動すると、
図9の流れ図に示す手順の情報処理が開始する。
【0063】
先ず、プロセッサ31は、表示デバイス36にログイン画面を表示させる(Act1)。ログイン画面は、ログインに必要なIDとパスワードとの入力を受け付ける画面である。プロセッサ31は、ログインを待ち受ける(Act2)。
【0064】
会員は、ログインに必要なIDとパスワードとをログイン画面に入力する。ここで、入力されたIDとパスワードとが正しく、ログインが成立すると(Act2、YES)、プロセッサ31は、表示デバイス36にマイバッグ登録画面SC1(
図10を参照)を表示させる(Act3)。
【0065】
図10は、マイバッグ登録画面SC1の一表示例である。マイバッグ登録画面SC1は、会員に対してマイバッグの登録を行うか否かを確認する画面である。マイバッグ登録画面SC1には、会員がマイバッグの登録を行う場合に操作する「はい」ボタンB1と、マイバッグの登録を行わない場合に操作する「いいえ」ボタンB2とが表示される。会員は、マイバッグの登録を行う場合には「はい」ボタンB1を入力する。会員は、マイバッグの登録を行わない場合には「いいえ」ボタンB2を入力する。
【0066】
プロセッサ31は、「はい」ボタンB1が入力されるか、「いいえ」ボタンB2が入力されるのを待ち受ける(Act4)。「はい」ボタンB1が入力された場合には(Act4、YES)、プロセッサ31は、マイバッグ登録処理を実行する(Act5)。そしてマイバッグ登録処理を終えると、プロセッサ31は、表示デバイス36の画面をホーム画面SC2(
図11を参照)に切り替える(Act6)。これに対し、「いいえ」ボタンB2が入力された場合には(Act4、NO)、プロセッサ31は、マイバッグ登録処理をスキップして、表示デバイス36の画面をホーム画面SC2に切り替える(Act6)。
【0067】
図12A,
図12B、
図12Cは、マイバッグ登録処理の手順を具体的に示す流れ図である。マイバッグ登録処理に入ると、プロセッサ31は、電子レシートサーバ10に登録済リストを要求する(Act21)。すなわちプロセッサ31は、メモリ332に記憶されたレシート会員コードを含む登録済リストの要求コマンドを生成する。そしてプロセッサ31は、無線モジュール34を制御して、この要求コマンドを、電子レシートサーバ10を宛先として無線送信する。
【0068】
無線送信された要求コマンドは、基地局50で受信され、通信ネットワーク40を介して電子レシートサーバ10へと送られる。
図17は、電子レシートサーバ10のプロセッサ11が実行する主要なコマンド受信処理の手順を示す流れ図である。図示するようにプロセッサ11は、コマンドを受信すると、そのコマンドの種類を判別する(Act51、Act61、Act71、Act81)。
【0069】
ここで、受信したコマンドが登録済リストの要求コマンドであった場合(Act51、YES)、プロセッサ11は、会員データベース132を検索して、要求コマンドに含まれるレシート会員コードが設定されたレコード132Rを検出する。そしてプロセッサ11は、そのレコード132Rのマイバッグリスト73に基づいて登録済リストを作成する(Act52)。登録済リストは、その一例としては、マイバッグリスト73に含まれる識別名称を羅列したものである。したがって、マイバッグリスト73にデータが登録されていない場合には、空の登録済リストが作成される。プロセッサ11は、通信インターフェース14を制御して、登録済リストを含む応答コマンドを、要求コマンド送信元の情報端末30に宛てて送信する(Act53)。
【0070】
応答コマンドは、通信ネットワーク40を介して基地局50から無線送信され、要求コマンド送信元の情報端末30で受信される。
図12Aに説明を戻す。要求コマンドを送信した情報端末30のプロセッサ31は、応答コマンドを待ち受ける(Act22)。そして、応答コマンドを受信したならば(Act22、YES)、プロセッサ31は、その応答コマンドに含まれる登録済リストを表した登録済リスト画面SC3(
図13を参照)を表示デバイス36に表示させる(Act23)。
【0071】
図13は、登録済リスト画面SC3の一表示例である。登録済リスト画面SC3には、登録済リストL1とともに、3つの「はい」ボタンB5,B6,B7が表示される。前述したように、登録済リストL1には、マイバッグの識別名称が羅列されている。登録済リストL1に表示された識別名称で特定されるマイバッグは、当該情報端末30のメモリ332に記憶されたレシート会員コードで特定される会員が既に登録を終えたものである。「はい」ボタンB5は、会員が新たなマイバッグを追加する場合に操作するためのボタンである。「はい」ボタンB6は、会員が登録済のマイバッグの中から不要となったマイバッグを削除する場合に操作するためのボタンである。「はい」ボタンB7は、会員がマイバッグ登録を終了する場合に操作するためのボタンである。以後、説明の便宜上、「はい」ボタンB5を追加ボタンB5と称し、「はい」ボタンB6を「削除」ボタンB6と称し、「はい」ボタンB7を「終了」ボタンB7と称する。
【0072】
登録済リスト画面SC3を表示させたプロセッサ31は、追加ボタンB5が入力されたか否かを確認する(Act24)。追加ボタンB5が入力されていない場合(Act24、NO)、プロセッサ31は、削除ボタンB6が入力されたか否かを確認する(Act25)。削除ボタンB6が入力されていない場合(Act25、NO)、プロセッサ31は、終了ボタンB7が入力されたか否かを確認する(Act26)。終了ボタンB7が入力されていない場合(Act26、NO)、プロセッサ31は、再び追加ボタンB5が入力されたか否かを確認する(Act24)。かくしてプロセッサ31は、Act24,Act25及びAct26の処理において、追加ボタンB5、削除ボタンB6及び終了ボタンB7の何れかが入力されるのを待ち受ける。
【0073】
プロセッサ31は、Act24~Act26の待ち受け状態において、追加ボタンB5の入力を確認した場合には(Act24、YES)、
図12Bに示す処理に移行する。具体的にはプロセッサ31は、電子レシートサーバ10にマイバッグデータを要求する(Act27)。すなわちプロセッサ31は、マイバッグデータの要求コマンドを生成する。そしてプロセッサ31は、無線モジュール34を制御して、この要求コマンドを、電子レシートサーバ10を宛先として無線送信する。
【0074】
無線送信された要求コマンドは、基地局50で受信され、通信ネットワーク40を介して電子レシートサーバ10へと送られる。
電子レシートサーバ10のプロセッサ11は、
図17に示すように、受信したコマンドがマイバッグデータの要求コマンドであった場合には(Act61、YES)、マイバッグデータベース133に記憶された各レコード133Rを取得する(Act62)。そしてプロセッサ11は、通信インターフェース14を制御して、マイバッグデータベース133から取得したレコード133Rのデータ、いわゆるマイバッグデータを含む応答コマンドを、要求コマンド送信元の情報端末30に宛てて送信する(Act63)。
【0075】
応答コマンドは、通信ネットワーク40を介して基地局50から無線送信され、要求コマンド送信元の情報端末30で受信される。
図12Bに説明を戻す。要求コマンドを送信した情報端末30のプロセッサ31は、応答コマンドを待ち受ける(Act28)。そして、応答コマンドを受信したならば(Act28、YES)、プロセッサ31は、応答コマンドに含まれるマイバッグデータから候補リストを作成する(Act29)。すなわちプロセッサ31は、マイバッグデータの中から登録済リストに存在する識別名称を含むレコード133Rのデータを除く。そしてプロセッサ31は、残ったマイバッグデータに含まれる識別名称を羅列した候補リストを作成する。プロセッサ31は、表示デバイス36に、候補リストを表した候補リスト画面SC4(
図14を参照)を表示させる(Act30)。
【0076】
図14は、候補リスト画面SC4の一表示例である。候補リスト画面SC4には、候補リストL2とともに、前頁ボタンB8、次頁ボタンB9、実行ボタンB10及び取消ボタンB11が表示される。また、候補リストL2の識別名称毎に、画像アイコンA1と選択アイコンA2とが表示される。
【0077】
候補リストL2には数多くのマイバッグの識別名称が表示されると考えられる。これに対して、表示デバイス36の画面サイズには制限があるため、候補リストL2は複数頁に跨ると想定される。前頁ボタンB8は、会員が前頁の候補リストL2を確認したい場合に操作するためのボタンである。次頁ボタンB9は、会員が前頁の候補リストL2を確認したい場合に操作するためのボタンである。
【0078】
画像アイコンA1は、会員が、対応する識別名称のマイバッグ画像を確認したい場合に操作するためのアイコンである。因みにプロセッサ31は、画像アイコンA1が入力されると、その画像アイコンA1に対応した識別名称のマイバッグ画像を表示デバイス36に表示させる。このとき、表示デバイス36の画面には戻るボタンが表示され、この戻るボタンが入力されると、プロセッサ31は、表示デバイスの画面を候補リスト画面SC4に戻す。
【0079】
選択アイコンA2は、会員が、対応する識別名称のマイバッグを登録したい場合に操作するためのアイコンである。因みにプロセッサ31は、選択アイコンA2が入力されると、その選択アイコンA2に対応する識別名称を点滅、反転等の特殊表示として、選択状態にあることをユーザ(会員)に知らしめる。
【0080】
実行ボタンB10は、会員が、選択状態にある識別名称で特定されるマイバッグの追加を指令する場合に操作するためのボタンである。
取消ボタンB11は、会員が、マイバッグの追加を行うことなくマイバッグ追加処理を終了させる場合に操作するためのボタンである。
【0081】
例えば、
図13に示す登録済リスト画面SC3を確認した会員が、追加ボタンB5を操作し、
図14に示す候補リスト画面SC4が表示されたと仮定する。この例において、識別名称「市販品30L」で特定されるマイバッグを追加したい場合、会員は識別名称「市販品30L」に対応した選択アイコンA2を入力してから実行ボタンB10を入力する。同様に、識別名称「市販品30L」で特定されるマイバッグと識別名称「Cスーパー(大)」で特定されるマイバッグとを追加したい場合、会員は識別名称「市販品30L」及び識別名称「Cスーパー(大)」にそれぞれ対応した選択アイコンA2を入力してから実行ボタンB10を入力する。
【0082】
候補リスト画面SC4を表示させたプロセッサ31は、選択アイコンA2によってマイバッグの識別名称が選択された状態で実行ボタンB10が入力されたか否かを確認する(Act31)。実行ボタンB10が入力されていない場合、あるいは識別名称の選択無しに実行ボタンB10が入力された場合(Act31、NO)、プロセッサ31は、取消ボタンB11が入力されたか否かを確認する(Act32)。取消ボタンB11が入力されていない場合(Act32、NO)、プロセッサ31は、再び識別名称が選択された状態で実行ボタンB10が入力されたか否かを確認する(Act31)。ここにプロセッサ31は、Act31及びAct32の処理において、識別名称が選択された状態で実行ボタンB10が入力されるか、取消ボタンB11が入力されるのを待ち受ける。
【0083】
識別名称が選択された状態で実行ボタンB10が入力された場合(Act31、YES)、プロセッサ31は、その選択された識別名称とメモリ332に記憶されたレシート会員コードとを含む追加要求コマンドを生成する。そしてプロセッサ31は、この追加要求コマンドを、電子レシートサーバ10を宛先として無線送信する(Act33)。
【0084】
無線送信された追加要求コマンドは、基地局50で受信され、通信ネットワーク40を介して電子レシートサーバ10へと送られる。
電子レシートサーバ10のプロセッサ11は、
図17に示すように、受信したコマンドが追加要求コマンドであった場合には(Act71、YES)、会員データベース132を検索する。そしてプロセッサ11は、追加要求コマンドに含まれるレシート会員コードが設定されたレコード132Rのマイバッグリストに、同追加要求コマンドに含まれる識別名称を、該識別名称とともにマイバッグデータベース133に記憶されているマイバッグID及び容量とともに追加する(Act72)。さらにプロセッサ31は、データを追加した後のマイバッグリストのデータで登録済リストを再度作成する(Act73)。そしてプロセッサ11は、通信インターフェース14を制御して、新たな登録済リストを含む応答コマンドを、要求コマンド送信元の情報端末30に宛てて送信する(Act74)。
ここに、電子レシートサーバ10のプロセッサ11は、Act72の処理を実行することにより登録手段として機能する。
【0085】
応答コマンドは、通信ネットワーク40を介して基地局50から無線送信され、要求コマンド送信元の情報端末30で受信される。
図12Bに説明を戻す。追加要求コマンドを送信した情報端末30のプロセッサ31は、応答コマンドを待ち受ける(Act34)。そして、応答コマンドを受信したならば(Act34、YES)、プロセッサ31は、候補リスト画面SC4を消去する(Act35)。その後、プロセッサ31は、前述したAct23の処理に戻り、登録済リスト画面SC3を表示デバイス36に表示させる。このときの登録済リスト画面SC3に表示される登録済リストは、Act34において受信した応答コマンドに含まれた登録済リストとなる。
【0086】
したがって、例えば
図13に示す登録済リスト画面SC3を確認した会員が識別名称「市販品30L」のマイバッグを追加した場合、
図15に示す登録済リストL1aを含む登録済リスト画面SC3が表示される。
【0087】
なお、Act31及びAct32の待ち受け状態において、取消ボタンB11が入力された場合には(Act32、YES)、プロセッサ31は、Act33及びAct34の処理をスキップして、Act35の処理に進む。すなわちプロセッサ31は、候補リスト画面SC4を消去する(Act35)。その後、プロセッサ31は、前述したAct23の処理に戻り、登録済リスト画面SC3を表示デバイス36に表示させる。ただしこの時点では応答コマンドを受信していないので、登録済リスト画面SC3に表示される登録済リストは、追加ボタンB5が入力される前の登録済リストL1と変わらない。
【0088】
プロセッサ31は、Act24~Act26の待ち受け状態において、削除ボタンB6の入力を確認した場合には(Act25、YES)、
図12Cに示す処理に移行する。具体的にはプロセッサ31は、表示デバイスに、削除候補画面SC5(
図16を参照)を表示させる(Act36)。
【0089】
図16は、削除候補画面SC5の一表示例である。削除候補画面SC5には、登録済リスト画面SC3の登録済リストL1とともに、実行ボタンB12及び取消ボタンB13が表示される。また、登録済リストL1の識別名称毎に、選択アイコンA3が表示される。
【0090】
選択アイコンA3は、会員が、対応する識別名称のマイバッグを削除したい場合に操作するためのアイコンである。因みにプロセッサ31は、選択アイコンA3が入力されると、その選択アイコンA3に対応する識別名称を点滅、反転等の特殊表示として、選択状態にあることをユーザ(会員)に知らしめる。
【0091】
実行ボタンB12は、会員が、選択状態にある識別名称で特定されるマイバッグの削除を指令する場合に操作するためのボタンである。
取消ボタンB13は、会員が、マイバッグの削除を行うことなくマイバッグ削除処理を終了させる場合に操作するためのボタンである。
【0092】
削除候補画面SC5を表示させたプロセッサ31は、選択アイコンA3によってマイバッグの識別名称が選択された状態で実行ボタンB12が入力されたか否かを確認する(Act37)。実行ボタンB12が入力されていない場合、あるいは識別名称の選択無しに実行ボタンB12が入力された場合(Act37、NO)、プロセッサ31は、取消ボタンB13が入力されたか否かを確認する(Act38)。取消ボタンB13が入力されていない場合(Act38、NO)、プロセッサ31は、再び識別名称が選択された状態で実行ボタンB12が入力されたか否かを確認する(Act37)。ここにプロセッサ31は、Act37及びAct38の処理において、識別名称が選択された状態で実行ボタンB12が入力されるか、取消ボタンB13が入力されるのを待ち受ける。
【0093】
識別名称が選択された状態で実行ボタンB12が入力された場合(Act37、YES)、プロセッサ31は、その選択された識別名称とメモリ332に記憶されたレシート会員コードとを含む削除要求コマンドを生成する。そしてプロセッサ31は、この削除要求コマンドを、電子レシートサーバ10を宛先として無線送信する(Act39)。
【0094】
無線送信された削除要求コマンドは、基地局50で受信され、通信ネットワーク40を介して電子レシートサーバ10へと送られる。
電子レシートサーバ10のプロセッサ11は、
図17に示すように、受信したコマンドが削除要求コマンドであった場合には(Act81、YES)、会員データベース132を検索する。そしてプロセッサ11は、削除要求コマンドに含まれるレシート会員コードが設定されたレコード132Rのマイバッグリストから、同削除要求コマンドに含まれる識別名称を含むデータを削除する(Act82)。さらにプロセッサ31は、データを削除した後のマイバッグリストのデータで登録済リストを再度作成する(Act83)。そしてプロセッサ11は、通信インターフェース14を制御して、新たな登録済リストを含む応答コマンドを、要求コマンド送信元の情報端末30に宛てて送信する(Act84)。
【0095】
応答コマンドは、通信ネットワーク40を介して基地局50から無線送信され、要求コマンド送信元の情報端末30で受信される。
図12Cに説明を戻す。削除要求コマンドを送信した情報端末30のプロセッサ31は、応答コマンドを待ち受ける(Act40)。そして、応答コマンドを受信したならば(Act40、YES)、プロセッサ31は、削除候補画面SC5を消去する(Act41)。その後、プロセッサ31は、前述したAct23の処理に戻り、登録済リスト画面SC3を表示デバイス36に表示させる。このときの登録済リスト画面SC3に表示される登録済リストは、Act40において受信した応答コマンドに含まれた登録済リストとなる。
【0096】
なお、Act37及びAct38の待ち受け状態において、取消ボタンB13が入力された場合には(Act38、YES)、プロセッサ31は、Act39及びAct40の処理をスキップして、Act41の処理に進む。すなわちプロセッサ31は、削除候補画面SC5を消去する(Act41)。その後、プロセッサ31は、前述したAct23の処理に戻り、登録済リスト画面SC3を表示デバイス36に表示させる。このときの登録済リスト画面SC3に表示される登録済リストは、削除ボタンB6が入力される前の登録済リストL1と変わらない。
【0097】
プロセッサ31は、Act24~Act26の待ち受け状態において、終了ボタンB7の入力を確認した場合には(Act26、YES)、登録済リスト画面SC3を消去する(Act42)。以上で、プロセッサ31は、マイバッグ登録処理を抜ける。その後、プロセッサ31は、
図9のAct6として、表示デバイス36にホーム画面SC2を表示させる。
【0098】
図11は、ホーム画面SC2の一表示例である。ホーム画面SC2には、メモリ332に記憶されたレシート会員コードを表すバーコードシンボルC1と、種々のメニューボタンB3とに加えて、会員がマイバッグを持っている場合に操作する「はい」ボタンB4が表示されている。ホーム画面SC2は、会員が、電子レシートサービスの加盟店で商品を購入し、その取引内容を表すレシートを電子データで受け取る場合に使用される。
【0099】
そこで次に、会員が、電子レシートサービスの加盟店で商品を購入し、決済するまでの動作について、会員を主体とした場合と加盟店の店員を主体とした場合とに分けて説明する。始めに会員を主体とした場合の動作について、
図9及び
図11を用いて説明する。
加盟店で商品を購入する会員は、決済の前に、情報端末30の表示デバイス36にホーム画面SC2を表示させる。そして、マイバッグを持参している会員は、「はい」ボタンB4を入力する。マイバッグを持参していない会員は、「はい」ボタンB4を入力しない。その後、会員は、POS端末20が置かれた会計場での決済において、決済担当の店員にホーム画面SC2を提示する。
【0100】
表示デバイス36にホーム画面SC2を表示させた情報端末30のプロセッサ31は、そのホーム画面SC2の「はい」ボタンB4が入力されたか否かを確認する(Act7)。入力されていない場合(Act7、NO)、プロセッサ31は、電子レシートプログラム331の終了が指示されたか否かを確認する(Act8)。電子レシートプログラム331の終了が指示されていない場合(Act8、NO)、プロセッサ31は、再び「はい」ボタンB4が入力されたか否かを確認する(Act7)。ここにプロセッサ31は、Act7及びAct8において、「はい」ボタンB4が入力されるか電子レシートプログラム331の終了が指示されるのを待ち受ける。
【0101】
この待ち受け状態において、「はい」ボタンB4が入力された場合(Act7、YES)、プロセッサ31は、メモリ332に記憶されたレシート会員コードを含む持参コマンドを生成する。そしてプロセッサ31は、無線モジュール34を制御して、この持参コマンドを、電子レシートサーバ10を宛先として無線送信する。
【0102】
無線送信された持参コマンドは、基地局50で受信され、通信ネットワーク40を介して電子レシートサーバ10へと送られる。
持参コマンドを受信した電子レシートサーバ10のプロセッサ11は、会員データベース132を検索して、持参コマンドに含まれるレシート会員コードが設定されたレコード132Rの持参フラグ74を、“0”から“1”に書き換える。すなわちプロセッサ11は、レシート会員コードで特定される会員がマイバッグを持参していることを記憶する。
【0103】
持参コマンドを送信した情報端末30のプロセッサ31は、再びAct7及びAct8の待ち受け状態に戻る。この待ち受け状態において、電子レシートプログラム331の終了が指示された場合には(Act8、YES)、プロセッサ31は、ホーム画面SC2を消去する(Act10)。以上で、プロセッサ31は、電子レシートプログラム331に従った情報処理を終了する。
【0104】
次に、加盟店の店員を主体とした場合の動作について、
図18乃至
図23を用いて説明する。
図18は、読取デバイス27での読取入力が行われたことに応じてプロセッサ21が実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図である。
図19は、商品の登録が行われたことに応じてプロセッサ21が実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図である。
図20は、締め入力が行われたことに応じてプロセッサ21が実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図である。
図21~
図23は、後述するマイバッグ選択画面の表示例を示す図である。因みに、
図18乃至
図20の流れ図によって示される情報処理は、メインメモリ22または補助記憶デバイス23に記憶されたプログラムに従ったものである。
【0105】
店員は、会員からホーム画面SC2の提示を受けると、そのホーム画面SC2に表示されているバーコードシンボルC1を読取デバイス27で読み取らせる。
【0106】
プロセッサ21は、読取デバイス27を介してデータが読み取られると、
図18の流れ図に示す手順の情報処理を開始する。先ず、プロセッサ21は、読取デバイス27を介して読み取られたデータが、バーコードシンボルC1のレシート会員コードであるか否かを確認する(Act101)。レシート会員コード以外のバーコードシンボルのデータが読み取られた場合、例えば商品に付されているバーコードシンボルのデータ(商品コード)が読み取られた場合(Act101、NO)、プロセッサ21は、そのデータに応じた処理を実行する。
【0107】
レシート会員コードが読み取られた場合には(Act101、YES)、プロセッサ21は、そのレシート会員コードをメインメモリ22のワークエリアに格納した後、第1フラグ領域221を調べる(Act102)。ここで、第1フラグ領域221の第1フラグF1が“1”にセットされていた場合(Act52、NO)、プロセッサ21は、バーコードシンボルC1の読取りをエラーとする。
【0108】
第1フラグ領域221の第1フラグF1が“0”にリセットされていた場合には(Act102、YES)、プロセッサ21は、その第1フラグF1を“1”にセットする(Act103)。すなわちプロセッサ21は、電子レシートサービスの会員との取引であることを示す情報を記憶する。
ここに、POS端末20のプロセッサ21は、読取部である読取デバイス27と協働してAct101~Act103の処理を実行することにより客特定手段として機能する。
【0109】
またプロセッサ21は、レシート会員コードを含むマイバッグ持参確認コマンドを生成する。そしてプロセッサ21は、通信インターフェース24を制御して、この確認コマンドを、電子レシートサーバ10を宛先として送信する(Act104)。
【0110】
送信された確認コマンドは、通信ネットワーク40を介して電子レシートサーバ10へと送られる。
確認コマンドを受信した電子レシートサーバ10のプロセッサ11は、会員データベース132を検索して、確認コマンドに含まれるレシート会員コードが設定されたレコード132Rのマイバッグリスト、持参フラグ及びマイバッグ履歴の各データを検出する。そしてプロセッサ11は、通信インターフェース14を制御して、会員データベース132から検出したデータを含む応答コマンドを、確認コマンド送信元のPOS端末20に宛てて送信する。
【0111】
応答コマンドは、通信ネットワーク40を介して確認コマンド送信元のPOS端末20で受信される。
確認コマンドを送信したプロセッサ21は、応答コマンドを待ち受け、応答コマンドを受信すると、その応答コマンドに含まれる持参フラグを調べる(Act105)。ここで、持参フラグが“0”、すなわちマイバッグを持参していない会員との取引の場合には(Act105、NO)、プロセッサ21は、読取入力に対する処理を終了する。
【0112】
持参フラグが“1”、すなわちマイバッグを持参している会員との取引の場合には(Act105、YES)、プロセッサ21は、その応答コマンドからマイバッグリスト73を検出する(Act106)。またプロセッサ21は、その応答コマンドからマイバッグ履歴75を検出する(Act107)。そしてプロセッサ21は、マイバッグリスト73のデータとマイバッグ履歴75のデータとから、会員が所有するマイバッグの優先度を決定する(Act108)。
【0113】
例えばプロセッサ21は、マイバッグ履歴75の中から、当該POS端末20が稼働している店舗の店舗コードに関連付けられたマイバッグIDを抽出する。そしてプロセッサ21は、抽出したマイバッグIDで特定されるマイバッグを優先度1位とする。ここで、同一店舗コードに関連付けられたマイバッグIDが複数種類抽出された場合には、プロセッサ21は、マイバッグ履歴75から抽出した数の多い方、すなわち使用回数の多い方を上位とする。次にプロセッサ21は、マイバッグリスト73に存在するマイバッグIDの中で、優先度が設定されていないマイバッグIDについては、マイバッグ履歴75に記憶されている数の多い方、すなわち使用回数の多い方を上位とする。なお、使用回数が同一の場合には、マイバッグリスト73に登録されている順とする。
【0114】
プロセッサ21は、マイバッグリスト73の識別名称を優先度の高い順に並べたマイバッグ選択画面SC6(
図21,
図22,
図23を参照)を表示デバイス26に表示させる(Act109)。
【0115】
図21~
図23は、マイバッグ選択画面SC6の一表示例である。この例は、加盟店「Aスーパー」で販売されるオリジナルタイプのマイバッグ「Aスーパー(小)」と、加盟店「Cスーパー」で販売されるオリジナルタイプのマイバッグ「Cスーパー(大)」と、市販タイプのマイバッグ「市販品15L」及び「市販品30L」の4種類を所有する会員に関するものである。そしてこの会員のマイバッグ履歴75から、個々の使用回数は、マイバッグ「Aスーパー(小)」が10回、マイバッグ「Cスーパー(大)」が5回、マイバッグ「市販品15L」が8回、マイバッグ「市販品30L」が12回であると仮定する。
【0116】
図21は、この会員が加盟店「Cスーパー」で取引を行う際のマイバッグ選択画面SC6である。
図21に示すように、加盟店「Cスーパー」のオリジナルタイプであるマイバッグ「Cスーパー(大)」が最上位となっている。他のマイバッグについては、使用回数の多い順となっている。
【0117】
図22は、この会員が加盟店「Aスーパー」で取引を行う際のマイバッグ選択画面SC6である。
図22に示すように、加盟店「Aスーパー」のオリジナルタイプであるマイバッグ「Aスーパー(小)」が最上位となっている。他のマイバッグについては、使用回数の多い順となっている。
【0118】
図23は、この会員が加盟店「Aスーパー」及び加盟店「Cスーパー」以外の加盟店で取引を行う際のマイバッグ選択画面SC6である。
図23に示すように、使用回数が最も多いマイバッグ「市販品30L」が最上位となっている。他のマイバッグについても、使用回数の多い順となっている。
【0119】
ここにプロセッサ21は、表示デバイスと協働してAct106~Act109の処理を実行することにより表示手段として機能する。
【0120】
マイバッグ選択画面SC6を表示させたプロセッサ21は、そのマイバッグ選択画面SC6に表示されたリストからマイバッグが選択されるのを待ち受ける(Act110)。
POS端末20においては、表示デバイス26は店員側と客面側の2種類を備える場合が多い。選択画面SC6を店員側の表示デバイス26に表示させる場合には、プロセッサ21は、店員が操作するキーボード、タッチパネル等の入力デバイス25を介してマイバッグが選択されるのを待ち受ける。一方、客面側の表示デバイス26に表示させる場合には、客面側の表示デバイス26をタッチパネルとする。そしてプロセッサ21は、このタッチパネルを介してマイバッグが選択されるのを待ち受ける。
【0121】
マイバッグが選択されると(Act110、YES)、プロセッサ21は、第2フラグ領域222の第2フラグF2を“1”とする(Act111)。またプロセッサ21は、マイバッグメモリ226に、その選択されたマイバッグのマイバッグIDと識別名称とを書き込む(Act112)。さらにプロセッサ21は、その選択されたマイバッグの容量を容量メモリ227に書き込む(Act113)。以上で、プロセッサ21は、読取入力に対する処理を終了する。
ここにプロセッサ21は、入力デバイス25と協働してAct110~Act113の処理を実行することにより、選択手段として機能する。
【0122】
さて店員は、読取デバイス27または入力デバイス25を操作して、会員が購入する商品の登録を行う。
プロセッサ21は、読取デバイス27を介して商品コードが読み取られるか、入力デバイス25を介して商品コードが入力されると、客が購入する商品の登録が行われたと認識する。そしてプロセッサ21は、
図19の流れ図に示す手順の情報処理を開始する。
【0123】
先ず、プロセッサ21は、第3フラグ領域223の第3フラグF3を調べる(Act121)。第3フラグは、1取引の1点目の登録が行われていないときには“0”にリセットされており、1点目の登録が行われると“1”にセットされる。プロセッサ21は、第3フラグF3が“0”にリセットされている場合(Act121、YES)、第3フラグF3を“1”にセットする(Act122)。またプロセッサ21は、取引メモリ224を初期化する(Act123)。さらにプロセッサ21は、体積合計メモリ225の値Vを“0”とする(Act124)。プロセッサ21は、第3フラグF3が“1”にセットされていた場合には(Act121、NO)、Act122~Act124の処理をスキップする。
【0124】
プロセッサ21は、商品販売データの登録処理を実行する(Act125)。すなわちプロセッサ21は、読取デバイス27または入力デバイス25を介して入力された商品コードで商品データベース231を検索し、当該商品コードがセットされたレコード231Rのデータを読み取る。そしてプロセッサ21は、このデータの価格に販売点数を乗算して販売金額を算出し、商品コード、商品名、価格、販売点数及び販売金額を含む商品販売データを生成する。販売点数は、商品コードが入力される前に数値が置数されている場合にはその数値であり、置数されていない場合には“1”である。プロセッサ21は、商品販売データを取引メモリ224に書き込む。またプロセッサ21は、商品名、価格、販売点数、販売金額を表示デバイスに表示させる。
ここにプロセッサ21は、読取デバイス27または入力デバイス25と協働してAct121~Act125の処理を実行することにより、商品特定手段として機能する。
【0125】
プロセッサ21は、商品データベース231から読み取ったレコード231Rに含まれる対象外フラグ85を調べる(Act126、YES)。ここで、対象外フラグ85が“1”、すなわち多くの顧客がマイバッグに入れずにそのまま持ち運ぶような商品の登録であった場合には、プロセッサ21は、商品登録の処理を終了する。
【0126】
対象外フラグ85が“0”の場合には(Act126、NO)、プロセッサ21は、同レコード231Rに含まれる体積84を、体積合計メモリ225の値Vに加算する(Act127)。
ここにプロセッサ21は、Act127の処理を実行することにより、演算手段として機能する。
【0127】
プロセッサ21は、第2フラグF2を調べる(Act128)。第2フラグF2は、客がマイバッグを持参していない場合には“0”にリセットされており、マイバッグを持参している場合には“1”にセットされている。プロセッサ21は、第2フラグF2が“0”の場合(Act128、NO)、体積合計メモリ225の値Vをレジスタメモリ228の値Dとする(Act129)。
【0128】
プロセッサ21は、第2フラグF2が“1”の場合(Act128、YES)、容量メモリ227の値Cから体積合計メモリ225の値Vを減算した値をレジスタメモリ228の値Dとする(Act130)。そしてプロセッサ21は、レジスタメモリ228の値Dが負であるか否かを確認する(Act131)。レジスタメモリ228の値Dが0又は正の場合、すなわち登録された商品の合計体積Vがマイバッグの容量Cよりも少ない又は等しい場合には(Act131、NO)、プロセッサ21は、商品登録の処理を終了する。
【0129】
レジスタメモリ228の値Dが負の場合、すなわち登録された商品の合計体積Vがマイバッグの容量Cよりも大きい場合には(Act131、YES)、プロセッサ21は、体積合計メモリ225の値Vから容量メモリ227の値Cを減算した値をレジスタメモリ228の値Dとする(Act132)。
【0130】
Act129又はAct132の処理を行うと、プロセッサ21は、レジ袋の必要枚数Nを演算する。すなわちプロセッサ21は、レジスタメモリ228の値Dをレジ袋の容量Sで除算し、その商の整数に“1”を加算した値をレジ袋の必要枚数Nとする。プロセッサ21は、袋枚数メモリ229に必要枚数Nを書き込む(Act133)。
【0131】
プロセッサ21は、袋枚数メモリ229に格納された必要枚数Nを、表示デバイス26に表示させる(Act134)。以上でプロセッサ21は、商品登録の処理を終了する。
レジ袋の必要枚数Nは、マイバッグリスト選択画面SC6のマイバッグリストから選択されたマイバッグの容量Cと、客が購入する商品の合計体積Vとを比較して得られる情報である。ここにプロセッサ21は、表示デバイス26と協働してAct130~Act134の処理を実行することにより、報知手段として機能する。
【0132】
こうして、客が買い上げる商品の登録を終えると、店員は、入力デバイス25を操作して1取引の締め入力を行う。
プロセッサ21は、入力デバイス25を介して1取引の締め入力が行われたことを検知すると、
図20の流れ図に示す手順の情報処理を開始する。
【0133】
先ず、プロセッサ21は、第3フラグ領域223の第3フラグF3を調べる(Act141)。ここで、第3フラグF3が“0”にリセットされていた場合(Act141、NO)、商品登録無しに締め入力が行われた誤操作である。プロセッサ21は、締め入力をエラーとする。
【0134】
第3フラグが“1”にセットされていた場合には(Act141)、プロセッサ21は、決済処理を行う(Act142)。決済処理は、現金決済、クレジット決済などの周知の処理である。この決済処理により、1取引の合計データや支払いデータ等が取引メモリ224に記憶される。
【0135】
決済処理を終えると、プロセッサ21は、第1フラグ領域221の第1フラグF1を調べる(Act143)。第1フラグF1は、電子レシートを受け取らない客との取引の場合には”0”にリセットされており、電子レシートを受け取る客との取引の場合には”1”にセットされている。プロセッサ21は、第1フラグF1が“0”にリセットされていた場合(Act143、NO)、取引メモリ224の内容を基にレシート印字データを生成する。そしてプロセッサ21は、レシート印字データをプリンタ28に出力して、紙レシートの発行を制御する(Act144)。
【0136】
プロセッサ21は、第1フラグF1が“1”にセットされていた場合(Act143、YES)、第2フラグ領域222の第2フラグF2を調べる(Act145)。第2フラグF2は、客がマイバッグを持参していない場合には“0”にリセットされており、マイバッグを持参している場合には“1”にセットされている。プロセッサ21は、第2フラグF2が“1”にセットされていた場合(Act145、YES)、マイバッグメモリ226に記憶されているマイバッグデータを取得する(Act146)。プロセッサ21は、第2フラグF2が“0”にリセットされていた場合(Act145、NO)、マイバッグデータを取得しない。
【0137】
プロセッサ21は、袋枚数メモリ229から袋枚数Nを取得する(Act147)。またプロセッサ21は、取引メモリ224の内容から、レシートデータを生成する(Act148)。そしてプロセッサ21は、通信インターフェース24を制御して、ワークエリアに記憶されたレシート会員コードとともに、袋枚数とレシートデータとを電子レシートサーバ10へと送信する。またプロセッサ21は、第2フラグF2が“1”の場合には、マイバッグデータも送信する(Act149)。
【0138】
Act144またはAct149の処理を終えると、プロセッサ21は、第1乃至第3フラグF1,F2,F3を“0”にリセットする(Act150)。以上で、プロセッサ21は、締め入力処理を終了する。
【0139】
電子レシートサーバ10は、POS端末20から送信されるデータを基に、会員データベース132のマイバッグ履歴75を更新する。具体的には、電子レシートサーバ10のプロセッサ11は、レシート会員コードとともに受信したレシートデータから年月日と店舗コードとを取得する。また、同レシート会員コードとともに受信した袋枚数を取得する。さらに、同レシート会員コードとともにマイバッグデータを受信した場合には、そのマイバッグデータに含まれるマイバッグIDを取得する。マイバッグデータを受信しなかった場合には、マイバッグIDを“0”とする。プロセッサ11は、会員データベース132を検索し、同レシート会員コードを含むレコード132Rのマイバッグ履歴75に、上記の取得した年月日、店舗コード、マイバッグID及び袋枚数を追加する。
【0140】
このように、本実施形態の電子レシートシステム1は、電子レシートサーバ10が、会員データベース132を利用して、電子レシートサービスの会員毎にその会員が所有するマイバッグのリスト(マイバッグID、識別名称、容量)を記憶している。
【0141】
一方、電子レシートサービスの加盟店に設置されているPOS端末20は、商品データベース231を利用して、各商品の体積に係る情報を記憶している。そしてPOS端末20は、読取デバイス27又は入力デバイス25を介して客が購入する商品の登録が行われると、その登録商品の合計体積Vを算出する。
【0142】
またPOS端末20は、読取デバイス27を介して情報端末30からレシート会員コードを読み取ることで、その情報端末30を使用する会員を特定する。そして会員が特定されると、POS端末20は、その会員が所有するマイバッグリストを電子レシートシステム1から取得し、表示デバイス26に表示させる。ここで、入力デバイス25の操作入力により、マイバッグリストの中からいずれか1つのマイバッグが選択されると、POS端末20は、そのマイバッグの容量Cを記憶する。そしてPOS端末20は、マイバッグの容量Cと合計体積Vとを比較してレジ袋の必要枚数Nを算出し、表示デバイス26に表示させて、必要枚数Nを例えば店員に報知するようにしている。
【0143】
例えば、合計体積Vがマイバッグの容量C以下であるときには、会員が購入する商品をその会員が持参したマイバッグに収容できるので、必要枚数Nとして0枚が報知される。合計体積Vがマイバッグの容量Cを超えると、その差分値(V-C)がレジ袋の容量Sに達するまでは必要枚数Nとして1枚が報知され、レジ袋の容量Sを超えると差分値(V-C)に応じて2枚以上の枚数Nが報知される。したがって店員は、会員が持参したマイバッグに購入商品が入りきらない場合に必要枚数のレジ袋を提供するといった対処を的確に行うことができる。
【0144】
その上、本実施形態においては、POS端末20を利用して、会員が自ら登録したマイバッグのリストの中から、その会員が持参しているマイバッグを選択できるようにしている。そしてPOS端末20においては、その選択されたマイバッグの容量を購入商品の合計体積Vと比較するようにしている。したがって、会員はいかなる袋やバッグでも、事前に電子レシートサーバ10に登録しておくことで、マイバッグとして使用することができる。
【0145】
しかも本実施形態では、電子レシートプログラム331がインストールされた情報端末30からマイバッグの登録を行うことができる。その場合も、予めマイバッグデータベース133に記憶された多数のマイバッグの中から該当するマイバッグを選択するという簡単な操作で登録を行うことができる。したがって、例えば加盟店で買物をしている最中に持参したマイバッグが未登録であることに気付いても、直ぐに登録を行うことができる。
【0146】
また、本実施形態では、同情報端末30からマイバッグリストに登録済のマイバッグを削除することも可能である。したがって、例えばマイバッグを処分した場合にはそのマイバッグのデータを削除することで、マイバッグリストにいつまでも処分したマイバッグが表示されることがなくなる。
【0147】
ところで本実施形態では、会員データベース132において、会員毎にマイバッグ履歴を保存するようにしている。
図21~
図23を用いて説明したようにマイバッグに優先度を設け、その優先度の高い順にマイバッグのリストを表示するようにしている。そして優先度は、会員が持参している可能性が高いと想定されるものを上位としている。したがって、マイバッグリストの中から会員が持参したマイバッグを容易に探し出せる可能性が高い。
【0148】
以下、実施形態の変形例について説明する。
前記実施形態では、電子レシートサーバ10とPOS端末20とを組み合わせたシステムによって商品購入管理装置を実現している。商品購入管理装置の形態は、サーバと端末のシステムに限定されるものではない。単一のコンピュータ装置によって、商品購入管理装置を構成することもできる。
【0149】
前記実施形態では、レシート会員コードを利用して商品を購入する客を特定している。客を特定する情報はレシート会員コードに限定されるものではない。例えば様々な業態の店で利用できるポイントカードから認識されるポイント会員コードで客を特定してもよい。この場合、リスト記憶部は、ポイントカードを管理する会社のサーバに設けることが想定される。
【0150】
前記実施形態では、マイバッグリストを優先度の高い順に表示している。マイバッグリストは必ずしも優先度の高い順に表示しなくてもよい。すなわち、
図18のAct107及びAct108の処理を省略してもよい。
【0151】
前記実施形態では、POS端末20を利用して、マイバッグリストの中から客が持参したマイバッグを選択できるようにしている。マイバッグの選択に用いる端末は、POS端末20に限定されるものではない。例えば
図9のAct7において「はい」ボタンB4が入力された場合(Act7、YES)、情報端末30のプロセッサ31が、
図18のAct106~Act110の処理を実行する。そして、Act110の処理の後に、プロセッサ31は、選択されたマイバッグのマイバッグIDを情報端末30から電子レシートサーバ10に送信する。電子レシートサーバ10は、持参フラグの代わりに選択されたマイバッグのマイバッグIDを記憶する。POS端末20のプロセッサ21は、Act105の判断ステップにおいて、選択されたマイバッグのマイバッグIDが記憶されていることを条件にマイバッグを持参していると判断する。そしてプロセッサ21は、そのマイバッグIDの情報をマイバッグメモリ226と容量メモリ227とに記憶する。このような構成により、情報端末30を利用してマイバッグを選択できるようになる。
【0152】
前記実施形態では、客が事前に登録したマイバッグのデータからマイバッグリストを作成するようにしている。この点に関しては、マイバッグデータベース133のデータからマイバッグリストを作成し、このマイバッグリストの中から客が持参したマイバッグを選択してもよい。この場合は、客によるマイバッグの事前登録が不要となる。
【0153】
前記実施形態では、マイバッグの容量Cと購入商品の合計体積Vとの比較により、レジ袋の必要枚数Nを報知している。報知する情報は、レジ袋の必要枚数Nに限るものではない。例えば購入商品の合計体積Vがマイバッグの容量Cを超えた段階で、マイバッグに収容できないことを会員に報知するだけでもよい。
【0154】
前記実施形態では、客が購入商品を入れるために所有する収容体として袋、バッグ等を例示している。この点に関しては、例えば乗用車のトランクやトラックの荷台等も収容体と捉えてもよい。
【0155】
前記実施形態では、POS端末20のプロセッサ21は、メインメモリ22または補助記憶デバイス23に予め記憶されたプログラムに基づいて
図18乃至
図20の流れ図によって示される情報処理を実行している。このようなPOS端末20の譲渡は、プログラムがメインメモリ22または補助記憶デバイス23に記憶されていない状態で行われてもよい。その場合は、POS端末20が備える書き込み可能な記憶デバイスに、このPOS端末20とは個別に譲渡されたプログラムがユーザなどの操作に応じて書き込まれる。プログラムの譲渡は、リムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。記録媒体は、CD-ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。また、プログラムのインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0156】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]商品の体積に係る情報を記憶する商品記憶部と、客が購入商品を入れるために所有する複数の収容体のリストを記憶するリスト記憶部と、商品を購入する客を特定する客特定手段と、前記客が購入する商品を特定する商品特定手段と、前記商品記憶部に記憶された情報を基に、前記商品特定手段により特定された商品の合計体積を算出する演算手段と、前記リスト記憶部に記憶された前記収容体のリストの中から、前記客特定手段により特定された客が使用する収容体を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された収容体の容量と前記演算手段により算出された前記合計体積とを比較して報知を行う報知手段と、を具備する商品購入管理装置。
[2]客が所有している収容体を前記リスト記憶部に登録する登録手段、をさらに具備する、付記[1]記載の商品購入管理装置。
[3]前記商品特定手段により特定された商品の情報を含むレシートを電子データで受け取る客を識別する客識別コードを読み取る読取部、をさらに備え、前記客特定手段は、前記読取部で読み取られた客識別コードで前記商品を購入する客を特定する、付記[1]又は[2]記載の商品購入管理装置。
[4]前記収容体のリストを表示する表示手段、をさらに具備し、前記選択手段は、前記表示手段により表示された前記収容体のリストのなかから前記客特定手段により特定された客が使用する収容体を選択する、付記[1]記載の商品購入管理装置。
[5]前記表示手段は、前記収容体のリストを任意の優先条件に従って優先度の高い順に表示する付記[4]記載の商品購入管理装置。
[6]商品の体積に係る情報を記憶する商品記憶部、及び、客が購入商品を入れるために所有する複数の収容体のリストを記憶するリスト記憶部と通信するコンピュータを、商品を購入する客を特定する客特定手段、前記客が購入する商品を特定する商品特定手段、前記商品記憶部に記憶された情報を基に、前記商品特定手段により特定された商品の合計体積を算出する演算手段、前記リスト記憶部に記憶された前記収容体のリストの中から、前記客特定手段により特定された客が使用する収容体を選択する選択手段、及び、前記選択手段により選択された収容体の容量と前記演算手段により算出された前記合計体積とを比較して報知を行う報知手段、として機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0157】
1…電子レシートシステム、10…電子レシートサーバ、20…POS端末、30…情報端末、40…通信ネットワーク、50…基地局、131…レシートデータベース、132…会員データベース、133…マイバッグデータベース、224…取引メモリ、225…体積合計メモリ、226…マイバッグメモリ、227…容量メモリ、228…レジスタメモリ、229…袋枚数メモリ、231…商品データベース。