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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-21
(45)【発行日】2022-10-31
(54)【発明の名称】軌条車両
(51)【国際特許分類】
   B61F 1/12 20060101AFI20221024BHJP
   B61F 1/14 20060101ALI20221024BHJP
【FI】
B61F1/12
B61F1/14
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021540643
(86)(22)【出願日】2020-06-19
(86)【国際出願番号】 JP2020024128
(87)【国際公開番号】W WO2021033405
(87)【国際公開日】2021-02-25
【審査請求日】2021-12-17
(31)【優先権主張番号】P 2019150838
(32)【優先日】2019-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000062
【氏名又は名称】特許業務法人第一国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木村 宗太
(72)【発明者】
【氏名】高原 恭児
(72)【発明者】
【氏名】吉村 侯泰
【審査官】諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/178265(WO,A1)
【文献】特開2017-13667(JP,A)
【文献】特開2012-25325(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0203130(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第2500231(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61F 1/12- 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面をなす床構体と、
前記床構体の幅方向の両端部に備えられる側梁と、
前記床構体の長手方向の端部に備えらえる端梁と、
前記端梁から離間して前記側梁に跨るように備えられる枕梁と、を有する台枠を備える軌条車両において、
前記枕梁は、
前記枕梁の中央部に配置されるとともに、少なくとも一部が前記床構体の幅方向に沿って押出成形された第1形材と、
前記幅方向における前記第1形材の両端部に接続されるとともに、少なくとも一部が前記床構体の長手方向に沿って押出成形された第2形材と、
前記側梁に接続されるとともに前記第2形材に接続される板状部材と、から構成されており、
前記第1形材は、前記第2形材よりも前記床構体から離れるように配置されている、
ことを特徴とする軌条車両。
【請求項2】
請求項1に記載された軌条車両において、
前記第1形材と前記第2形材との接合部に段差が設けられ、
前記第2形材は、前記第1形材に当接する面に、前記段差の位置を決める位置決め部を備え、前記位置決め部は、前記床構体の長手方向に沿って前記第2形材と一体に押出成形される、
ことを特徴とする軌条車両。
【請求項3】
請求項2に記載された軌条車両において、
前記第1形材は、前記床構体の幅方向における両端部の下部に切欠きを有する、
ことを特徴とする軌条車両。
【請求項4】
請求項1に記載された軌条車両において、
前記第1形材と前記第2形材とは、第3形材を介して接続されており、前記第3形材は、前記床構体の長手方向に沿って押出成形されるとともに平行四辺形の断面形状を有する、
ことを特徴とする軌条車両。
【請求項5】
請求項1に記載された軌条車両において、
前記第2形材の上面に、平面視でX字状又は井桁状に組み合わされた補強材を設けた、
ことを特徴とする軌条車両。
【請求項6】
請求項1に記載された軌条車両において、
前記第1形材及び前記第2形材のうち少なくとも一方は、前記床構体と同一の断面形状を有する押出形材を用いて形成されている、
ことを特徴とする軌条車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌条車両に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両構体(以下、構体と記す)は、床面をなす台枠と、台枠の幅方向の両端部に配置される側構体と、台枠の長手方向の両端部に配置される妻構体と、側構体と妻構体の上部に配置される屋根構体とから構成される6面体の構造物である。
【0003】
一般的な台枠は、台枠の幅方向の両端部にその長手方向に沿って備えられる側梁と、側梁の長手方向の両端部同士を接続する端梁と、構体の長手方向端部から所定距離の位置に端梁に沿って備えられる枕梁と、端梁と枕梁とを構体に接続するための構体長手方向に沿って配置される中梁とから構成される。
【0004】
枕梁の下面に構体上下方向に沿って備えられる中心ピンは、台車を構成する台車枠に接続される。車両の加速および減速の際、中心ピンを介して台車から枕梁に車両前後方向の荷重が伝達される。
【0005】
ところで、鉄道車両の組立性向上の観点から、床下に取り付けられる配線やダクトの取付を容易化することが求められる。取付を容易化する上では、台車に枕梁を取り付けた状態で、台枠と枕梁の間に一定の空間を設けて構体に組み付けることが有効である。このような枕梁を搭載した台車構造として、特許文献1において、側梁とのみボルト締結する枕梁を備えた台車が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】欧州特許第2500231号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
鉄道車両の台枠構造において、枕梁を側梁のみに接続する構造の場合、台車から中心ピンを介して枕梁に伝達されるモーメント荷重により、枕梁には捩り変形が生じる。また、走行時の上下振動によって台車から空気ばねを介して伝達される垂直荷重により、枕梁には曲げ変形が生じる。
【0008】
このようなモーメント荷重や垂直荷重に抗するために、特許文献1に記載の台車構造では、枕梁構造を、車両構体の幅方向に沿って一様な断面のリブと面板から構成している。このため、かかる枕梁構造によれば、枕梁の重量が増大するおそれや、枕梁と台枠との間の空間の大きさが制約されるおそれがある。
【0009】
本発明は、かかる従来技術の事情を鑑みてなされたものであり、組立性向上に寄与するとともに軽量かつ剛性の高い台枠を備えた軌条車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、代表的な本発明にかかる軌条車両の一つは、床面をなす床構体と、前記床構体の幅方向の両端部に備えられる側梁と、前記床構体の長手方向の端部に備えらえる端梁と、前記端梁から離間して前記側梁に跨るように備えられる枕梁と、を有する台枠を備える軌条車両において、前記枕梁は、前記枕梁の中央部に配置されるとともに、少なくとも一部が前記床構体の幅方向に沿って押出成形された第1形材と、前記幅方向における前記第1形材の両端部に接続されるとともに、少なくとも一部が前記床構体の長手方向に沿って押出成形された第2形材と、前記側梁に接続されるとともに前記第2形材に接続される板状部材と、から構成されており、前記第1形材は、前記第2形材よりも前記床構体から離れるように配置されていることにより達成される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、組立性向上に寄与するとともに軽量かつ剛性の高い台枠を備えた軌条車両を提供することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、鉄道車両の側面図である。
図2図2は、鉄道車両の枕梁を備える台枠構造を下方から見た斜視図である。
図3図3は、実施形態1に関する枕梁の斜視図である。
図4図4は、実施形態1に関する枕梁を備える鉄道車両の断面図(図1のA-A断面相当)である。
図5図5は、実施形態1に関する枕梁の高さ方向の中央部を水平面で切断した断面図である。
図6図6は、台枠をなす側梁に接続する枕梁長手方向端部材と、枕梁の空気ばねを受ける枕梁部材と、の接合部の斜視図である。
図7図7は、実施形態2に関する枕梁の斜視図である。
図8図8は、実施形態3に関する枕梁を備える鉄道車両の断面図(図1のA-A断面相当)である。
図9図9は、実施形態4に関する枕梁の長手方向の中央部をなす形材の接合部の斜視図である。
図10図10は、実施形態5に関する枕梁を備えた台枠の断面図(図1のA-A断面相当)である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
軌条車両とは、敷設された軌道に沿って運行される車両の総称であり、鉄道車両、路面電車、新交通システム車両、モノレール車両等を意味する。以下、図を参照しながら、軌条車両の代表例として、鉄道車両を例示して本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
まず、各方向を定義する。軌条車両の長手(レール)方向をX方向、軌条車両の幅(枕木)方向をY方向、軌条車両の高さ方向をZ方向とする。以降、単に、X方向、Y方向、Z方向と記す場合がある。
【0015】
図1は、鉄道車両の側面図であり、図2は、鉄道車両の枕梁を備える台枠構造を下方から見た斜視図である。鉄道車両の構体1は、床面をなす台枠10と、台枠10のY方向の両端部に立設される側構体30と、台枠10のX方向の両端部に立設される妻構体40と、側構体30および妻構体40のZ方向の上端部に載置される屋根構体50と、からなる六面体である。
【0016】
側構体30には、窓や乗客等の乗降に供される側引き戸などが備えられる。構体1のX方向の両端部の下面は、それぞれ台車2によって支持される。台車2は、Y方向の両端部にX方向に沿って隔置される一対の側梁3と、一対の側梁3のX方向の中央部を接続する中梁と、からなる台車枠と、この台車枠に回動可能に保持される輪軸を有する。構体1は、台車枠のY方向の両端部に備えられる空気ばね4によって、弾性支持される。
【0017】
構体1の台枠10は、床面をなす床構体5(図4参照)のY方向の両端部に配設された一対の側梁11と、X方向の両端部または一方の端部に配設された端梁12とを有する。端梁12からX方向に沿って中央部よりの位置に、端梁12の長手方向に沿う(Y方向に沿う)態様で、一対の枕梁13が備えられる。枕梁13は、床構体5と、側梁11と、端梁12とが溶接等で一体に構成された後、所定の位置に一対の側梁11に跨る態様で、溶接またはボルト等の機械締結によって備えられる。
【0018】
枕梁13のY方向の両端部は、台車2が備える一対の空気ばね4(図4参照)によって支持される。枕梁13のY方向の中央部には、Z方向に沿って垂下する中心ピン14が備えられる。台車2は、中心ピン14を軸として、略水平面内で軌道の曲率に沿って旋回する。
【0019】
<実施形態1>
図3は実施形態1に関する枕梁の斜視図であり、図4は実施形態1に関する枕梁を備える鉄道車両の断面図(図1のA-A断面相当)である。図5は実施形態1に関する枕梁の高さ方向の中央部を水平面で切断した断面図であり、図6は台枠をなす側梁に接続する枕梁長手方向端部材と、枕梁の空気ばねを受ける枕梁部材と、の接合部の斜視図である。
【0020】
図3、5において、枕梁13は、Y方向の中央部に配設されY方向に沿って押出成形されてなる形材(第1形材ともいう)15と、形材15のY方向の両端部に接続されX方向に沿って押出成形されてなる形材(第2形材ともいう)16と、形材16のY方向の端部に接続され台枠10をなす側梁11に接続される板状部材22と、から構成される。なお、形材15及び形材16の少なくとも一部が押し出し成形されていてもよい。
【0021】
形材15と形材16との接続部には、高さ違いによる段差21がX方向に沿ってそれぞれ設けられ、段差21により、形材15のZ方向の面の高さが形材16のZ方向の面の高さより低く(形材16よりも形材15が床構体5から離れる方向に)設定される。段差21のZ方向寸法は、形材16に設けられる位置決め部16aのZ方向の位置によって決められる(図6参照)。すなわち、図3に示すように、位置決め部16aを形材15の端部上面に載置することで段差21が生じ、形材15を形材16に接続する際の位置決めになる。この位置決め部16aは、形材16を構体1(床構体5)の長手方向に押出成形する際に形材16の面(形材15に当接する)に一体に押出成形されるため、段差21のZ方向寸法を精度良く確保できる。
【0022】
板状部材22の形材16に当接する面には上下一対の凸部22a(図6参照)が設けられており、この凸部22aは、形材16の板状部材22の面に備えられる凹部(図示なし)と嵌合して、板状部材22と形材16とを接合する時の作業工数を低減できる。
【0023】
上述した構成の枕梁13を、台枠10と枕梁13との間に所定の空間23(図4参照)を設けながら、枕梁13のY方向の両端部の板状部材22を、台枠10をなす側梁11にボルト等で接合する。台車2から空気ばね4を介して伝達される垂直荷重による枕梁13の曲げ変形は、Y方向に沿って押出成形される形材15の曲げ剛性によって低減される。さらに、台車2のけん引力やブレーキ力が中心ピン14を介して伝達されるX-Z平面内の曲げモーメント荷重による枕梁13の捩り変形は、X方向に沿って押出成形される形材16の捩り剛性によって低減される。
【0024】
また、図3の外観図に示すように、形材16の上面に平面視でX字状に組み合わせた補強材18を接合配置することにより、形材16の曲げ剛性を向上し、台車2から枕梁13に荷重が伝達された際の枕梁13の変形を低減できる。さらに、段差21の大きさを調整することにより、種々の大きさの空間を台枠10と枕梁13との間に設けることができ、配管・ダクト・センサ類・防振材など、様々な部材や部品を配置するスペースとして活用できる。
【0025】
<実施形態2>
ここでは、実施形態1と共通する構成の説明を省略し、実施形態2に固有の構成を中心に説明する。図7は、実施形態2に関する枕梁の斜視図である。実施形態2は、実施形態1の枕梁13に対し、枕梁13をなす形材16の上面に、それぞれX方向とY方向に沿った略台形板状の補強材19と補強材20とを、平面視で井桁状に接合配置した実施形態である。補強材19の一部は、段差21を超えて形材15の上面にも延在して接合されており、形材15と形材16との接合部における応力低減を図っている。
【0026】
補強材19と補強材20とにより、実施形態1よりも形材16の曲げ剛性と捩り剛性を増加させ、台車2から枕梁13に荷重伝達された際の枕梁13の変形を低減することが可能となる。特に、車両構体の幅方向に対する形材16のリブ位置と、補強材20の位置とを揃えることにより、捩り剛性を大きく増加することが可能となる。
【0027】
<実施形態3>
ここでは、実施形態1、実施形態2と共通する構成の説明を省略し、実施形態3に固有の構成を中心に説明する。図8は、実施形態3に関する枕梁を備える鉄道車両の断面図(図1のA-A断面相当)である。
【0028】
実施形態3として示す枕梁13は、図8に示すように、実施形態1もしくは実施形態2の枕梁構造に対し、形材(第3形材ともいう)17を介して形材15と形材16とを接続している。形材17は、X方向に押出成形されて、平行四辺形断面形状(トラス構造)を有する。形材17の上下面が、形材15と形材16の当接面に対して所定の角度を有しており、形材16に対して形材15はZ方向下方にシフトしている。
【0029】
形材17を設けることにより、形材15と形材16とが滑らかに接続されるため、接続位置の接合強度の増加や信頼性の向上が可能となる。
【0030】
<実施形態4>
ここでは、実施形態1、実施形態2、実施形態3と共通する構成の説明を省略し、実施形態4に固有の構成を中心に説明する。
【0031】
図9は、実施形態4に関する枕梁の長手方向の中央部をなす形材の接合部の斜視図である。実施形態4として示す枕梁13は、図9に示すように、実施形態1から実施形態3のいずれかの枕梁構造に対し、形材15のY方向における両端部近傍の下面をカットして、形材16が当接する部位に所定の切欠き24を設けている。
【0032】
これにより、形材15と形材16の接続位置における、形材15を構成する面板の両側に設けた切欠き24から溶接トーチを形材15の内部に挿入して、両形材の当接部を溶接することが可能となり、接続位置の接合強度の増加や信頼性の向上が可能となる。切欠きの代わりに開口を設けてもよい。
【0033】
<実施形態5>
ここでは、実施形態1から実施形態4と共通する構成の説明を省略し、実施形態5に固有の構成を中心に説明する。図10は、実施形態5に関する枕梁を備えた台枠の断面図(図1のA-A断面相当)である。
【0034】
図10に実施形態5として示す枕梁13は、枕梁と台枠の断面視に示すように、実施形態1から実施形態4のいずれかの枕梁構造に対し、車両構体(たとえば床構体)を構成する押出形材と同一断面形状の押出形材によって、形材16を構成する。また、その同一断面形状の押出形材によって、形材15を構成してもよい。これにより、形材を枕梁と車両構体で共通化することができ、部品点数の低減やこれによる車両の低コスト化が可能となる。
【0035】
以上に示した実施形態においては、枕梁はアルミニウム合金製の押出形材と補強材で構成されるものとしたが、所定の角度に繊維を配向したCFRPなど異方性のある材料を補強として適用することも可能である。また、枕梁13に、台車2に取り付けられるヨーダンパからの荷重を受ける部材を取り付ける構成とすることも可能である。
【0036】
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態における構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態における構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
【符号の説明】
【0037】
1…構体、 2…台車、
3…台車の側梁、 4…空気ばね、
5…床構体、 10…台枠、
11…側梁、 12…端梁、
13…枕梁、 14…中心ピン、
15…押出方向が車両幅方向に沿った形材、
16…押出方向が車両長手方向に沿った形材、
16a…位置決め部、 17…平行四辺形断面の形材、
18…補強材、 19…車両幅方向に沿った補強材、
20…車両長手方向に沿った補強材、21…段差、
22…板状部材、 22a…凸部、
23…空間、 24…切欠き、
30…側構体、 40…妻構体、
50…屋根構体、
X…長手方向、 Y…幅方向、
Z…高さ方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10