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特許7163633チケット発行装置、チケット管理システム、チケット発行方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-24
(45)【発行日】2022-11-01
(54)【発明の名称】チケット発行装置、チケット管理システム、チケット発行方法
(51)【国際特許分類】
   G07B 1/00 20060101AFI20221025BHJP
   G07B 11/00 20060101ALI20221025BHJP
【FI】
G07B1/00 E
G07B11/00
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018120903
(22)【出願日】2018-06-26
(65)【公開番号】P2020003927
(43)【公開日】2020-01-09
【審査請求日】2021-04-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 賢人
【審査官】永安 真
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-026076(JP,A)
【文献】特開2014-126959(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 1/00 - 11/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザである譲渡人のチケットから前記譲渡人のチケットの識別情報を読取る識別情報読取部と、
ユーザである譲受人の生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記譲渡人のチケットの識別情報を読取った後、前記譲受人のチケットとして、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報を含み且つ前記譲渡人のチケットと同じ権利対象についてのチケットを発行するチケット発行部と、
を有し、
前記生体情報は顔画像であり、
証明写真機であ ることを特徴とするチケット発行装置。
【請求項2】
ユーザである譲渡人のチケットから前記譲渡人のチケットの識別情報を読取る識別情報読取部と、
ユーザである譲受人の生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記譲渡人のチケットの識別情報を読取った後、前記譲受人のチケットとして、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報を含み且つ前記譲渡人のチケットと同じ権利対象についてのチケットを発行するチケット発行部と、
を有し、
前記生体情報取得部は前記譲渡人の生体情報を取得し、
前記譲渡人の生体情報に基づく前記譲渡人の認証を行う生体認証部をさらに有し、
前記チケット発行部は、前記譲渡人の認証を行った後、前記譲受人のチケットを発行 することを特徴とするチケット発行装置。
【請求項3】
前記譲渡人のチケットの識別情報をサーバに送信し、前記譲渡人のチケットの権利対象について示す対象情報を前記サーバから受信する対象情報取得部をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項に記載のチケット発行装置。
【請求項4】
前記譲受人のチケットの発行の可否の判定処理を実行する判定部を有し、
前記判定処理は、前記譲渡人のチケットに係る権利が有効か無効かを示す権利情報と、前記譲渡人のチケットの譲渡可能回数の少なくともいずれかに基づくものであることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のチケット発行装置。
【請求項5】
前記譲受人のチケットを発行した後、前記譲渡人のチケットの前記権利情報は、前記譲渡人のチケットに係る権利が無効であることを示すものとなっていることを特徴とする請求項に記載のチケット発行装置。
【請求項6】
チケット発行装置とサーバを有するチケット管理システムであって、
前記チケット発行装置は、
ユーザである譲渡人のチケットから前記譲渡人のチケットの識別情報を読取る識別情報読取部と、
ユーザである譲受人の生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記譲渡人のチケットの識別情報を読取った後、前記譲受人のチケットとして、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報を含み且つ前記譲渡人のチケットと同じ権利対象についてのチケットを発行するチケット発行部と、
を有し、
前記サーバは、
ユーザのチケットの識別情報とユーザのチケットの権利対象について示す対象情報とを対応付けた発行データを記録する発行データ記録部と、
前記譲受人のチケットの発行を前記チケット発行装置で行う際に、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報と、前記譲受人の生体情報とを前記チケット発行装置から受信する受信部と、
を有し、
前記発行データ記録部は、前記新たな識別情報を前記譲渡人のチケットと同じ対象情報と対応付けた発行データを、前記譲受人のチケットの発行データとして記録し、
前記生体情報は顔画像であり、
前記チケット発行装置は、証明写真機であ ることを特徴とするチケット管理システム。
【請求項7】
チケット発行装置とサーバを有するチケット管理システムであって、
前記チケット発行装置は、
ユーザである譲渡人のチケットから前記譲渡人のチケットの識別情報を読取る識別情報読取部と、
ユーザである譲受人の生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記譲渡人のチケットの識別情報を読取った後、前記譲受人のチケットとして、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報を含み且つ前記譲渡人のチケットと同じ権利対象についてのチケットを発行するチケット発行部と、
を有し、
前記サーバは、
ユーザのチケットの識別情報とユーザのチケットの権利対象について示す対象情報とを対応付けた発行データを記録する発行データ記録部と、
前記譲受人のチケットの発行を前記チケット発行装置で行う際に、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報と、前記譲受人の生体情報とを前記チケット発行装置から受信する受信部と、
を有し、
前記発行データ記録部は、前記新たな識別情報を前記譲渡人のチケットと同じ対象情報と対応付けた発行データを、前記譲受人のチケットの発行データとして記録し、
前記生体情報取得部は前記譲渡人の生体情報を取得し、
前記チケット発行装置は、前記譲渡人の生体情報に基づく前記譲渡人の認証を行う生体認証部をさらに有し、
前記チケット発行部は、前記譲渡人の認証を行った後、前記譲受人のチケットを発行 することを特徴とするチケット管理システム。
【請求項8】
チケット発行装置が、
ユーザである譲渡人のチケットから前記譲渡人のチケットの識別情報を読取るステップと、
ユーザである譲受人の生体情報を取得するステップと、
前記譲渡人のチケットの識別情報を読取った後、前記譲受人のチケットとして、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報を含み且つ前記譲渡人のチケットと同じ権利対象についてのチケットを発行するステップと、
を実行し、
前記生体情報は顔画像であり、
前記チケット発行装置は、証明写真機であ ることを特徴とするチケット発行方法。
【請求項9】
チケット発行装置が、
ユーザである譲渡人のチケットから前記譲渡人のチケットの識別情報を読取るステップと、
ユーザである譲受人の生体情報を取得するステップと、
前記譲渡人のチケットの識別情報を読取った後、前記譲受人のチケットとして、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報を含み且つ前記譲渡人のチケットと同じ権利対象についてのチケットを発行するステップと、
を実行し、さらに、
前記チケット発行装置は、
前記譲渡人の生体情報を取得し、
前記譲渡人の生体情報に基づく前記譲渡人の認証を行い、
前記譲渡人の認証を行った後、前記譲受人のチケットを発行 することを特徴とするチケット発行方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チケットの発行を行うチケット発行装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ライブやコンサート等のイベントのチケットの転売防止や入場検査にかかる人員や時間の削減のため、顔認証システムを用いて入場時のユーザ認証が行われるケースが増えてきた。
【0003】
現行のシステムでは、事前に自分の顔画像を登録したユーザに、コードを含んだチケットを発行することが多い。特許文献1には、デジタルチケットに顔画像とコードを表示させ、入場時にこれらの顔画像とコードを読取ったうえで、チケットの顔画像を、チケットのコードに対応する正の顔画像と照合することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許6163239号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
チケットを購入したユーザの中には、自分がライブやコンサートに行けなくなったのでチケットに係る権利を他人に譲渡したいといったユーザも存在する。
【0006】
しかしながら、現行のシステムでは、チケットの転売や不正使用などを防止するためチケットの発行自体が大がかりとなっている。そのため、顔画像を新規に登録する際に手間を要したり、オペレータとのやり取りが必要になるなど、チケットに係る権利の譲渡を行うのに時間がかかり、また譲渡も容易に行えない仕組みとなっている。
【0007】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、スムーズな権利譲渡のできるチケット発行装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための第1の発明は、ユーザである譲渡人のチケットから前記譲渡人のチケットの識別情報を読取る識別情報読取部と、ユーザである譲受人の生体情報を取得する生体情報取得部と、前記譲渡人のチケットの識別情報を読取った後、前記譲受人のチケットとして、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報を含み且つ前記譲渡人のチケットと同じ権利対象についてのチケットを発行するチケット発行部と、を有し、前記生体情報は顔画像であり、証明写真機であることを特徴とするチケット発行装置である。
第2の発明は、ユーザである譲渡人のチケットから前記譲渡人のチケットの識別情報を読取る識別情報読取部と、ユーザである譲受人の生体情報を取得する生体情報取得部と、前記譲渡人のチケットの識別情報を読取った後、前記譲受人のチケットとして、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報を含み且つ前記譲渡人のチケットと同じ権利対象についてのチケットを発行するチケット発行部と、を有し、前記生体情報取得部は前記譲渡人の生体情報を取得し、前記譲渡人の生体情報に基づく前記譲渡人の認証を行う生体認証部をさらに有し、前記チケット発行部は、前記譲渡人の認証を行った後、前記譲受人のチケットを発行することを特徴とするチケット発行装置である。
【0009】
本発明では、譲渡人のチケットの識別情報の読取りをチケット発行装置で行うことにより、そのチケットの権利対象であるイベント等について、新たに作成された識別情報を含む譲受人のチケットがチケット発行装置で発行される。結果、チケット発行装置での操作にてチケットの権利譲渡をスムーズに行うことが可能になり、オペレータとのやりとりも特に必要で無くなる。また、譲受人の生体情報をチケット発行装置で取得しておくことで、イベントの入場時などで譲受人の生体認証を行うことが可能となり、チケットの不正使用を防止することができる。
【0010】
第1の発明において、生体情報としては顔画像を用いることができ、街頭などに設置された証明写真機でこれを容易に取得することができる。
【0011】
前記チケット発行装置は、前記譲渡人のチケットの識別情報をサーバに送信し、前記譲渡人のチケットの権利対象について示す対象情報を前記サーバから受信する対象情報取得部をさらに有することが望ましい。
これにより譲渡人のチケットの権利対象を特定し、譲受人のチケットとして紙のチケットやデジタルチケットを新たに発行する際に、同じ権利対象についてのチケットを容易に発行できる。
【0012】
第2の発明では、チケットの権利譲渡時に譲渡人の生体認証を行うことで、チケットの不正譲渡を防止することができる。
【0013】
前記チケット発行装置は、前記譲受人のチケットの発行の可否の判定処理を実行する判定部を有し、前記判定処理は、前記譲渡人のチケットに係る権利が有効か無効かを示す権利情報と、前記譲渡人のチケットの譲渡可能回数の少なくともいずれかに基づくものであることも望ましい。例えば、前記譲受人のチケットを発行した後、前記譲渡人のチケットの前記権利情報は、前記譲渡人のチケットに係る権利が無効であることを示すものとなっている。
これにより、無効なチケットあるいは一定回数の譲渡が行われたチケットの譲渡を防ぐことができる。またチケットの権利譲渡後に譲渡人のチケットを無効とすることで、譲渡人による権利の二重譲渡を防止することができる。
【0015】
第3の発明は、チケット発行装置とサーバを有するチケット管理システムであって、前記チケット発行装置は、ユーザである譲渡人のチケットから前記譲渡人のチケットの識別情報を読取る識別情報読取部と、ユーザである譲受人の生体情報を取得する生体情報取得部と、前記譲渡人のチケットの識別情報を読取った後、前記譲受人のチケットとして、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報を含み且つ前記譲渡人のチケットと同じ権利対象についてのチケットを発行するチケット発行部と、を有し、前記サーバは、ユーザのチケットの識別情報とユーザのチケットの権利対象について示す対象情報とを対応付けた発行データを記録する発行データ記録部と、前記譲受人のチケットの発行を前記チケット発行装置で行う際に、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報と、前記譲受人の生体情報とを前記チケット発行装置から受信する受信部と、を有し、前記発行データ記録部は、前記新たな識別情報を前記譲渡人のチケットと同じ対象情報と対応付けた発行データを、前記譲受人のチケットの発行データとして記録し、前記生体情報は顔画像であり、前記チケット発行装置は、証明写真機であることを特徴とするチケット管理システムである。
第4の発明は、チケット発行装置とサーバを有するチケット管理システムであって、前記チケット発行装置は、ユーザである譲渡人のチケットから前記譲渡人のチケットの識別情報を読取る識別情報読取部と、ユーザである譲受人の生体情報を取得する生体情報取得部と、前記譲渡人のチケットの識別情報を読取った後、前記譲受人のチケットとして、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報を含み且つ前記譲渡人のチケットと同じ権利対象についてのチケットを発行するチケット発行部と、を有し、前記サーバは、ユーザのチケットの識別情報とユーザのチケットの権利対象について示す対象情報とを対応付けた発行データを記録する発行データ記録部と、前記譲受人のチケットの発行を前記チケット発行装置で行う際に、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報と、前記譲受人の生体情報とを前記チケット発行装置から受信する受信部と、を有し、前記発行データ記録部は、前記新たな識別情報を前記譲渡人のチケットと同じ対象情報と対応付けた発行データを、前記譲受人のチケットの発行データとして記録し、前記生体情報取得部は前記譲渡人の生体情報を取得し、前記チケット発行装置は、前記譲渡人の生体情報に基づく前記譲渡人の認証を行う生体認証部をさらに有し、前記チケット発行部は、前記譲渡人の認証を行った後、前記譲受人のチケットを発行することを特徴とするチケット管理システムである。
第3、第4の発明は、第1、第2の発明のチケット発行装置とサーバを有するチケット管理システムである。
【0016】
の発明は、チケット発行装置が、ユーザである譲渡人のチケットから前記譲渡人のチケットの識別情報を読取るステップと、ユーザである譲受人の生体情報を取得するステップと、前記譲渡人のチケットの識別情報を読取った後、前記譲受人のチケットとして、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報を含み且つ前記譲渡人のチケットと同じ権利対象についてのチケットを発行するステップと、を実行し、前記生体情報は顔画像であり、前記チケット発行装置は、証明写真機であることを特徴とするチケット発行方法である。
第6の発明は、チケット発行装置が、ユーザである譲渡人のチケットから前記譲渡人のチケットの識別情報を読取るステップと、ユーザである譲受人の生体情報を取得するステップと、前記譲渡人のチケットの識別情報を読取った後、前記譲受人のチケットとして、前記譲渡人のチケットの識別情報と異なる新たな識別情報を含み且つ前記譲渡人のチケットと同じ権利対象についてのチケットを発行するステップと、を実行し、さらに、前記チケット発行装置は、前記譲渡人の生体情報を取得し、前記譲渡人の生体情報に基づく前記譲渡人の認証を行い、前記譲渡人の認証を行った後、前記譲受人のチケットを発行することを特徴とするチケット発行方法である。
第5、第6の発明は、第1、第2の発明のチケット発行装置によるチケット発行方法である。
【発明の効果】
【0018】
本発明により、スムーズな権利譲渡のできるチケット発行装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】チケット管理システム1を示す図。
図2】チケット発行装置2の外観を示す図。
図3】チケット発行装置2のシステム構成を示す図。
図4】制御装置20のハードウェア構成を示す図。
図5】発行者サーバ3のハードウェア構成を示す図。
図6】チケット管理システム1の機能構成を示す図。
図7】チケット10の新規購入の手順を示すフローチャート。
図8】表示部21の画面の例。
図9】チケット10の例。
図10】本人確認の流れを示すフローチャート。
図11】発行データの記録処理の流れを示すフローチャート。
図12】発行データ100と顧客データ200の例。
図13】チケット10に係る権利の譲渡の手順を示すフローチャート。
図14】譲渡人のチケット10と譲受人のチケット10を示す図。
図15】発行データ100の例。
図16】譲渡人のユーザ認証の流れを示すフローチャート。
図17】譲渡人のチケット10の譲渡可否の判定の流れを示すフローチャート。
図18】イベントへの入場時のユーザ認証の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0021】
(1.チケット管理システム1)
図1は本発明の実施形態に係るチケット管理システム1を示す図である。チケット管理システム1はチケット発行装置2、発行者サーバ3等を有し、ライブやコンサート等のイベントへの入場に必要なチケットについて、その発行および管理を行う。
【0022】
特に本実施形態では、ユーザである譲渡人から別のユーザである譲受人へとチケットに係る権利を譲渡することが可能となっており、チケット管理システム1は、譲受人のチケットの発行を始め、チケットの権利譲渡に関する各種の処理を実行する。
【0023】
チケット発行装置2はユーザが自身の撮影を行う写真撮影装置としての機能も有し、例えば街頭に設置された証明写真機である。チケット発行装置2はユーザを撮影してその画像を証明写真などとしてプリントする(写真撮影サービス)のに加え、チケットの発行等を行う。
【0024】
図2はチケット発行装置2の外観を示す図であり、図3はチケット発行装置2のシステム構成を示す図である。
【0025】
チケット発行装置2はボックス状の外観を有し、制御装置20、表示部21、課金部22、撮影部23、照明24、プリンタ25、プリント物取出口26、読取部27、カーテン28、センサ29等を有する。
【0026】
制御装置20はチケット発行装置2の内部に設けられ、チケット発行装置2の処理全体を制御する。
【0027】
図4は制御装置20のハードウェア構成を示す図である。図4に示すように、制御装置20は、例えば制御部201、記憶部202、入力部203、通信部204等をバス等により接続して構成したコンピュータにより実現できる。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
【0028】
制御部201はCPU、ROM、RAMなどから構成される。CPUは、記憶部202、ROMなどの記憶媒体に格納された制御装置20の処理に係るプログラムをRAM上のワークエリアに呼び出して実行し、チケット発行装置2の各部を制御して後述する処理を実現する。ROMは不揮発性メモリであり、ブートプログラムやBIOSなどのプログラム、データなどを恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶部202、ROMなどからロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部201が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
【0029】
記憶部202はハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ等であり、後述する処理に際し制御装置20が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーションシステム)等が格納される。これらのプログラムやデータは、制御部201により必要に応じて読み出され実行される。
【0030】
入力部203は制御装置20に各種の設定入力を行うものである。
通信部204はネットワーク等を介した通信を媒介する通信インタフェースであり、発行者サーバ3等との間で通信を行う。
【0031】
図2、3の説明に戻る。表示部21は、チケット発行装置2の入力部を兼ねたタッチパネル付ディスプレイ等により実現される。表示部21は、ユーザの操作、選択に係る各種の画面を表示し、画面上のタッチ操作によるユーザの指示入力等を受付ける。
【0032】
課金部22は、硬貨や紙幣の投入口、つり銭返却口、レシート取出口、レシートプリンタ等(不図示)を備え、ユーザからの課金やレシートの発行を管理する。
【0033】
撮影部23は、撮影窓の内側にカメラ等を設けたものである。カメラには例えば高解像度のデジタルカメラが用いられるが、これに限ることはない。
【0034】
照明24は、チケット発行装置2のボックス内の全体を照らす照明である。照明24は例えば白色の光を照射する面光源であり、撮影部23の上部に設けられるが、これに限ることはない。なお、チケット発行装置2のボックス内には撮影時のフラッシュ用にストロボ光源も設けられる。
【0035】
プリンタ25は、画像を用紙にプリントするものであり、チケット発行装置2の内部に設けられる。画像をプリントしたプリント物はプリント物取出口26に排出される。プリンタ25の方式や設置台数等は特に問わない。
【0036】
読取部27は、チケットの識別コード等を光学的に読取るものであり、読取用のイメージスキャナ等を有する。識別コードについては後述する。
【0037】
カーテン28は、チケット発行装置2のボックス内を外部から遮るものである。
【0038】
センサ29は、チケット発行装置2のボックス内に入ったユーザを検知するセンサである。センサ29は例えば赤外線センサであるが、これに限ることはない。
【0039】
発行者サーバ3は、チケットの発行者のサーバであり、チケット発行装置2とネットワークを介して通信可能に接続される。発行者サーバ3は、発行データによるチケットの管理を始め、チケット発行に係る各種の処理を行う。発行データについては後述する。
【0040】
図5は発行者サーバ3のハードウェア構成を示す図である。図5に示すように、発行者サーバ3は、例えば制御部31、記憶部32、表示部33、入力部34、及び通信部35等をバス等により接続して構成したコンピュータにより実現できる。但し、これに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
【0041】
制御部31、記憶部32、入力部34、通信部35の機能は上述した制御部201、記憶部202、入力部203、通信部204と略同様である。表示部33は液晶パネル等のディスプレイ装置を備える。
【0042】
また、記憶部32には後述する処理を発行者サーバ3に実行させるためのプログラムが格納される。なお入力部34はキーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。
【0043】
発行者サーバ3は、運営者サーバ4やコンピュータ7とネットワークを介して通信可能に接続される。運営者サーバ4はイベントを運営する運営者のサーバである。コンピュータ7は、イベントの入場口などに配置された入場検査用のコンピュータである。運営者サーバ4やコンピュータ7は、図5で説明したものと同様のハードウェア構成を有する。
【0044】
図6はチケット管理システム1の機能構成を示す図である。図6に示すように、チケット管理システム1は、識別情報読取部101、生体認証部102、判定部103、対象情報取得部104、生体情報取得部105、チケット発行部106、対象情報送信部107、受信部108、発行データ記録部109等を有する。
【0045】
識別情報読取部101は、チケット発行装置2が、読取部27によってユーザのチケット10からチケット10固有のユニークID(識別情報)を読取るものである。ユニークIDはチケット10の識別コード11としてコード化されており、特に本実施形態では、譲渡人から譲受人へとチケット10に係る権利を譲渡する際に、譲渡人のチケット10から識別コード11の読取を行う。
【0046】
生体認証部102は、譲渡人から譲受人へとチケット10に係る権利を譲渡する際に、チケット発行装置2が、譲渡人の生体情報に基づく譲渡人の認証を行うものである。本実施形態では、生体情報として顔画像が用いられる。
【0047】
判定部103は、譲渡人から譲受人へとチケット10に係る権利を譲渡する際に、チケット発行装置2が、譲受人に対するチケット10の発行の可否の判定処理を実行するものである。この判定処理は、譲渡人のチケット10のユニークIDに対応する譲渡人のチケット10の権利情報や譲渡可能回数に基づくものとする。権利情報や譲渡可能回数については後述する。なお、譲受人に対するチケット10の発行は、チケット10に係る権利の譲渡によるものであり、以下、上記した判定を簡単に「譲渡可否の判定」ということがある。
【0048】
対象情報取得部104は、譲渡人から譲受人へとチケット10に係る権利を譲渡する際に、チケット発行装置2が譲渡人のチケット10のユニークIDを発行者サーバ3に送信し、譲渡人のチケット10の権利対象について示す対象情報を発行者サーバ3から受信するものである。本実施形態において、チケット10の権利対象は、チケット10を用いて入場するイベントであり、チケット発行装置2は上記の対象情報としてイベント名を発行者サーバ3から受信する。ただし、対象情報はイベントを特定できる情報であればよく、イベント名に限らない。
【0049】
生体情報取得部105は、チケット発行装置2が、ユーザの生体情報を取得するものである。特に本実施形態では、譲渡人から譲受人へとチケット10に係る権利を譲渡する際に、生体情報として譲受人の顔画像を撮影し取得する。
【0050】
チケット発行部106は、チケット発行装置2がチケット10を発行するものである。特に本実施形態では、譲渡人から譲受人へとチケット10に係る権利を譲渡する際に、譲受人のチケット10として、譲渡人のチケット10のユニークIDとは異なる新たなユニークIDを含み、且つ譲渡人のチケット10と同じ権利対象についてのチケット10を発行する。
【0051】
対象情報送信部107は、譲渡人から譲受人へとチケット10に係る権利を譲渡する際に、発行者サーバ3が譲渡人のチケット10のユニークIDをチケット発行装置2から受信し、譲渡人のチケット10の権利対象について示す対象情報を、チケット発行装置2に送信するものである。前記した通り、本実施形態においてチケット10の権利対象はチケット10を用いて入場するイベントであり、発行者サーバ3は対象情報としてそのイベント名をチケット発行装置2に送信する。
【0052】
受信部108は、譲渡人から譲受人へとチケット10に係る権利を譲渡する際に、譲受人のチケット10のユニークID、譲受人の顔画像やその特徴量などをチケット発行装置2から受信するものである。
【0053】
発行データ記録部109は、発行者サーバ3の記憶部32に、ユーザのチケット10の発行データを記録するものである。発行データは、チケット10のユニークIDを前記の対象情報等と対応付けたものであり、特に本実施形態では、譲渡人から譲受人へとチケット10に係る権利を譲渡する際に、譲受人のチケット10についての発行データの記録を行う。
【0054】
次に、チケット管理システム1の処理について説明する。本実施形態のチケット管理システム1では、チケット10の新規購入、およびチケット10に係る権利の譲渡を行うことができ、以下ではそれぞれの手順について説明する。
【0055】
(2.チケット10の新規購入)
図7はチケット10の新規購入を行う手順を示すフローチャートであり、図7のS101~S110はチケット発行装置2の制御装置20が実行する処理である。
【0056】
本実施形態において、チケット10を新規に購入するユーザは、街頭のチケット発行装置2へと向かい、チケット発行装置2のボックス内に入る。チケット発行装置2は、センサ29によってユーザを検知すると表示部21にトップ画面を表示させる。
【0057】
図8(a)はトップ画面の例である。本実施形態ではトップ画面でサービスの選択を行うことができ、証明写真等の写真撮影サービスを始めとした各種のサービスがボタン211によって選択可能に表示される。チケット10の購入やチケット10に係る権利の譲渡はそのサービスの一つであり、ここでは表示部21のタッチパネル操作によりチケット10の購入を行うためのボタン211をユーザが選択するものとする。
【0058】
チケット10の購入が選択されると、チケット発行装置2は表示部21にイベントの選択画面を表示させる。図8(b)はこの選択画面の例であり、ユーザは表示部21のタッチパネル操作により所望のイベントに対応するボタン212を選択し、チケット発行装置2はその選択を受け付ける(S101)。
【0059】
すると、チケット発行装置2は、表示部21に個人情報の入力画面を表示させる。図8(c)はこの入力画面の例であり、ユーザは氏名、年齢、性別、住所などの個人情報をそれぞれの入力領域213に入力する。
【0060】
チケット発行装置2は、個人情報の入力を受付けると(S102)、ユーザの顔画像を撮影するためのガイダンス等を表示部21に表示し、ユーザの顔画像を撮影する(S103)。チケット発行装置2は、ユーザの顔画像から特徴量を算出し(S104)、ユーザの本人確認処理を行う(S105)。本人確認処理については後述する。
【0061】
その後、チケット発行装置2はユーザのチケット10固有のユニークIDを作成し(S106)、識別コード11を生成する(S107)。識別コード11はユニークIDや発行証明などを二次元コードとしてコード化したものである。
【0062】
さらに、チケット発行装置2は、選択されたイベントに応じた料金を表示部21に表示させ、ユーザによる料金の支払を促す。ユーザは表示部21に表示された料金を確認し、課金部22にて課金を行う。チケット発行装置2は、課金を受付けると(S108)、チケット10の発行を行う(S109)。
【0063】
本実施形態では、図9(a)に示すように、ユーザによって選択されたイベントのイベント名、日時、会場などとともに識別コード11が印字された紙のチケットの印刷出力をプリンタ25にて行う。イベント名、日時、会場については、S101で選択可能なイベントのそれぞれに対応するものがチケット発行装置2の記憶部202に予め記憶されており、チケット10の発行時に、選択されたイベントに対応するものが印字される。識別コード11については、チケット10のデザイン性を損なわないように、透かしとして券面の画像に埋め込んでもよい。また本実施形態では新規に紙のチケット10を発行するが、既存のチケットへの上書きであっても良い。これは、後述するチケット10の権利譲渡時において譲受人にチケット10を発行する際も同様である。
【0064】
なお、チケット10は紙のチケットに限らない。例えば図9(b)に示すように、識別コード11とイベント名、日時、会場などを含むデジタルチケットをユーザの携帯端末8にデータ出力し、これらのデータが携帯端末8で表示されるようにしてもよい。
【0065】
チケット発行装置2は、上記のチケット10を発行するとともに、当該チケット10の発行データの記録処理を実行し(S110)、処理を終了する。S110の処理については後述する。
【0066】
(2-1.本人確認処理)
図10はS105における本人確認処理の流れを示すフローチャートである。図10の各ステップはチケット発行装置2の制御装置20が実行する。本実施形態では、ユーザが運転免許証などの顔画像付きのIDカードを所持しているものとし、このIDカードを本人確認に用いる。
【0067】
S105において、チケット発行装置2は、まずユーザのIDカードを読取部27に提示するよう表示部21にガイダンスを表示する。ユーザは読取部27にIDカードを提示し、チケット発行装置2は読取部27にてIDカードを読取る(S111)。
【0068】
チケット発行装置2は、IDカードの画像からユーザの顔画像を切出して顔画像の特徴量を算出し(S112)、その顔画像が前記のS103でユーザを撮影して得た顔画像と同じ人物のものであるか顔認証を行う(S113)。本実施形態では、S112でIDカードの顔画像から算出した特徴量と、S104で算出した特徴量とを比較し、両特徴量が一致すれば同じ人物、異なっていれば違う人物と判定する。使用する特徴量は特に限定されず、顔認証に用いられる特徴量として既知のものを使用することができる。
【0069】
顔認証の結果がNG、すなわちIDカードの顔画像とユーザを撮影して得た顔画像が違う人物のものであれば(S114;NG)、チケット発行装置2は、本人確認ができなかったとし、トップ画面に戻って処理を終了する。
【0070】
一方、顔認証の結果がOK、すなわちIDカードの顔画像とユーザを撮影して得た顔画像が同じ人物のものであれば(S114;OK)、チケット発行装置2は、本人確認を終了してS106の処理に移行する。こうしてチケット購入者の本人確認を行うことで、別人になりすましてのチケットの不正購入を防ぐことができる。
【0071】
(2-2.発行データの記録処理)
図11はS110における発行データの記録処理の流れを示すフローチャートである。図11のS121はチケット発行装置2の制御装置20が実行し、S122~S124は発行者サーバ3の制御部31が実行する。
【0072】
S110では、チケット発行装置2が、ユーザに発行したチケット10についての発行データの記録要求を、ユーザが選択したイベントのイベント名、ユーザが入力した個人情報、ユーザを撮影した顔画像とその特徴量、チケット10のユニークID等とともに発行者サーバ3に送信する(S121)。
【0073】
発行者サーバ3は、記録要求を受信すると(S122)、ユーザに発行したチケット10についての発行データを作成し、記憶部32に記録する(S123)。
【0074】
図12(a)は発行データ100の例である。発行データ100は、例えばチケット発行装置2から受信したユニークID110、イベント名120、顔画像の特徴量130と、チケット10の譲渡可能回数140、権利情報150等を対応付けて記録したものである。
【0075】
譲渡可能回数140はチケット10の権利譲渡があと何回可能かを示すものであり、本実施形態では、ユーザがチケット10を新規に購入した時、チケット10の譲渡可能回数140として3(回)が記録されるものとする。
【0076】
権利情報150はチケット10が有効か無効かを示すものである。本実施形態では、ユーザがチケット10を新規に購入した時、権利情報150としてそのチケット10が有効であることを示す情報(図12(a)の例では「OK」)が記録されるものとする。
【0077】
発行者サーバ3は、顧客データの記録要求を、チケット発行装置2から受信した個人情報、顔画像、ユニークID等とともに運営者サーバ4に送信し(S124)、処理を終了する。この運営者サーバ4は、上記のイベント名120に対応するイベントの運営者のサーバである。
【0078】
運営者サーバ4側では、発行者サーバ3から受信した個人情報、顔画像、ユニークID等を用いて顧客データを作成し、記憶部に記録する。図12(b)は顧客データ200の例であり、チケット10のユニークID110、ユーザの個人情報210、顔画像220等が対応付けられる。
【0079】
以上の処理により、ユーザがチケット10を新規に購入すると、チケット発行装置2はチケット10をユーザに発行し、発行者サーバ3はそのチケット10の発行データ100を記録する。しかしながら、何らかの理由でユーザがイベントに行くことができなくなり、その権利を他人に譲渡したいというケースが生じる。本実施形態のチケット管理システム1では、この譲渡を従来よりもスムーズに行うことを可能としており、以下その手順について説明する。
【0080】
(3.チケット10に係る権利の譲渡)
図13はチケット10に係る権利の譲渡の手順を示すフローチャートであり、図13のS201~S207はチケット発行装置2の制御装置20が実行する処理である。
【0081】
本実施形態では、チケット10に係る権利の譲渡時に、前記の手順によりチケット10を購入したユーザ(以下、譲渡人という)とチケット10に係る権利を譲り受ける別のユーザ(以下、譲受人という)が連れ立って街頭のチケット発行装置2へと向かうものとする。
【0082】
ここでは、譲渡人がまずチケット発行装置2のボックス内に入り、チケット発行装置2はセンサ29により譲渡人を検知して表示部21にトップ画面(図8(a)参照)を表示させる。譲渡人は、トップ画面にてチケット10の権利譲渡を行うためのボタン211を選択し、チケット発行装置2はチケット10の権利譲渡に係る以下の処理を行う。
【0083】
チケット発行装置2は、チケット10の識別コード11を読取部27に提示するよう表示部21にガイダンスを表示する。ユーザが読取部27にチケット10の識別コード11を提示すると、チケット発行装置2は読取部27により識別コード11を読取る(S201;図6の識別情報読取部101に対応)。
【0084】
なお、譲渡人は、トップ画面でのサービス選択を行うことなくチケット10の識別コード11を読取部27に提示することも可能である。この場合、チケット発行装置2は、識別コード11を読取部27で読取ったことをもってチケット10の権利譲渡に移行すると判別し、以下の処理を行う。
【0085】
チケット発行装置2は、識別コード11を読取ると、識別コード11を復号してチケット10のユニークID110を取得し(S202)、譲渡人のユーザ認証(S203;図6の生体認証部102に対応)とチケット10の譲渡可否の判定(S204;図6の判定部103に対応)を行う。これらの処理については後述する。
【0086】
本実施形態において、チケット発行装置2は、譲渡人のユーザ認証および譲渡可否の判定を終えると、発行者サーバ3から譲渡人のチケット10の権利対象であるイベントのイベント名120(対象情報)を受信する(S205;図6の対象情報取得部104に対応)。これにより、譲受人のチケット10の権利対象となるイベントとして、譲渡人のチケット10と同じイベントを特定することができる。
【0087】
続いて、チケット発行装置2は、前記した図7のS102~S109と同様に、譲受人の個人情報の入力受付(S102)、譲受人の顔画像の撮影(S103;図6の生体情報取得部105に対応)と特徴量の算出(S104)、譲受人の本人確認(S105)、譲受人のチケット10のユニークIDの作成(S106)と識別コード11の生成(S107)、譲受人からの課金受付(S108)、譲受人のチケット10の発行(S109;図6のチケット発行部106に対応)までの処理を行う(以上、S206)。なお、課金時に譲受人から徴収する料金はチケット再発行料相当とし、チケット購入時の料金よりも少ない。
【0088】
図14に示すように、譲受人のチケット10のユニークID110としては、譲渡人のチケット10のユニークID110と異なるものを新たに作成し、これを識別コード11としてコード化したものをチケット10に印字する。そのため、譲受人のチケット10の識別コード11は譲渡人のチケット10の識別コード11と異なるものになる。ただし、イベント名、日時、会場等のイベントに関する情報は譲渡人のチケット10と同じものが引き継がれ、譲受人のチケット10は譲渡人のチケット10と同じイベントについてのものとなる。
【0089】
チケット発行装置2は、上記した譲受人のチケット10を発行するとともに、譲受人のチケット10の発行データの記録処理を実行し(S207)、処理を終了する。
【0090】
S207の処理は図11のS121~S124で説明したものと同様であり、チケット発行装置2により発行データの記録要求を送信した後(S121)、発行者サーバ3による記録要求の受信(S122;図6の受信部108に対応)、発行データ100の記録(S123;図6の発行データ記録部109に対応)、顧客データ200の記録要求の送信(S124)が行われる。
【0091】
なお、発行データの記録要求は、S205で受信したイベント名、譲受人が入力した個人情報、譲受人を撮影した顔画像とその特徴量、譲渡人および譲受人のチケット10のユニークID等とともにチケット発行装置2から発行者サーバ3に送信する。図15(a)は発行データ100の例であり、譲受人のチケット10の発行データ100-2は、譲渡人のチケット10の発行データ100-1と対応付けて記録される。
【0092】
譲受人のチケット10の発行データ100-2は、譲受人のチケット10のユニークID110、イベント名120、譲受人の顔画像の特徴量130と、チケット10の譲渡可能回数140、権利情報150を対応付けて記録したものである。上記のイベント名120は、譲渡人のチケット10の発行データ100-1のイベント名120と同じものになる。
【0093】
譲受人のチケット10の発行データ100-2の権利情報150には、チケット10が有効であることを示す情報(「OK」)が記録されるが、譲渡人の発行データ100-1のチケット10の権利情報150は、チケット10が無効であることを示す情報(図15(a)の例では「NG」)に書き換えられる。
【0094】
譲受人のチケット10の発行データ100-2の譲渡可能回数140は、譲渡人のチケット10の発行データ100-1の譲渡可能回数140から1を引いた値が記録される。すなわち、前記の手順でチケット10の譲渡を繰り返すと、図15(b)に示すようにチケット10の譲渡可能回数140はいずれ0となる。
【0095】
(3-1.譲渡人のユーザ認証)
図16は、図13のS203における譲渡人のユーザ認証の流れについて示すフローチャートである。図16のS301~S303、S306~S308はチケット発行装置2の制御装置20が実行する処理であり、S304~S305は発行者サーバ3の制御部31が実行する。
【0096】
S203において、チケット発行装置2はまず譲渡人の顔画像を撮影するためのガイダンスを表示部21に表示し、譲渡人の顔画像の撮影を行う(S301)。チケット発行装置2は、譲渡人の顔画像を撮影すると、その顔画像について特徴量を算出する(S302)。
【0097】
チケット発行装置2は、さらに、譲渡人の顔画像の特徴量の問い合わせを譲渡人のチケット10のユニークID110とともに発行者サーバ3に送信する(S303)。発行者サーバ3は、問い合わせを受信する(S304)と、譲渡人の顔画像の特徴量として、上記のユニークID110に対応する発行データ100の顔画像の特徴量130をチケット発行装置2に送信する(S305)。
【0098】
チケット発行装置2は、譲渡人の顔画像の特徴量130を受信する(S306)と、その特徴量130をS302で算出した特徴量と比較して顔認証を行う(S307)。チケット発行装置2は、これらの特徴量が一致する場合、認証結果をOKとし(S308;OK)、図13のS204の処理に移行する。
【0099】
これらの特徴量が一致しない場合は、認証結果をNGとし(S308;NG)、表示部21にその旨を表示してトップ画面の表示に戻り、処理を終了する。あるいは、S301の処理に戻って譲渡人の顔画像の撮影を再度行うようにしてもよい。このようにチケット10に係る権利の譲渡時に譲渡人の顔認証を行うことで、チケット10の不正譲渡を防止することができる。
【0100】
(3-2.譲渡人のチケット10の譲渡可否の判定処理)
図17は、図13のS204における譲渡人のチケット10の譲渡可否の判定処理の流れについて示すフローチャートである。図17のS401、S405~S406はチケット発行装置2の制御装置20が実行する処理であり、S402~S404、S407は発行者サーバ3の制御部31が実行する。
【0101】
S204において、チケット発行装置2は譲渡人のチケット10の譲渡可否の判定要求を譲渡人のチケット10のユニークID110とともに発行者サーバ3に送信する(S401)。
【0102】
発行者サーバ3は、判定要求を受信する(S402)と、上記のユニークID110に対応する発行データ100の譲渡可能回数140と権利情報150を参照し、譲渡人のチケット10の譲渡可否を判定する(S403)。
【0103】
発行者サーバ3は、譲渡可能回数140が「0」の場合、または権利情報150にチケット10が無効であることを示す情報(「NG」)が記録されている場合、譲渡不可と判定し(S403;NO)、譲渡人のチケット10が譲渡不可の旨をチケット発行装置2に送信する(S404)。チケット発行装置2は、譲渡人のチケット10が譲渡不可の旨を受信する(S405)と、その旨を表示部21に表示し(S406)、トップ画面に戻って処理を終了する。
【0104】
一方、譲渡可能回数140が1以上であり且つ権利情報150にチケット10が有効であることを示す情報(「OK」)が記録されている場合、発行者サーバ3は譲渡人のチケット10の譲渡が可能と判定し(S403;YES)、譲渡人のチケット10の権利対象であるイベントのイベント名として、上記のユニークID110に対応する発行データ100のイベント名120をチケット発行装置2に送信し(S407;図6の対象情報送信部107に対応)、S205以下の処理に移行する。
【0105】
これにより、無効なチケット10あるいは一定回数の譲渡が行われたチケット10の譲渡を防ぐことができる。特に本実施形態では、チケット10の権利譲渡後すなわち譲受人のチケット10の発行後に譲渡人のチケット10の権利情報150を無効としている(図15(a)の発行データ100-1参照)ので、譲渡人による権利の二重譲渡を防止することができる。
【0106】
(4.イベントへの入場時のユーザ認証)
本実施形態のチケット発行装置2でチケット10の購入者や譲受人に発行されるチケット10は、イベントへの入場時のユーザ認証に用いられる。図18は、イベントへの入場時のユーザ認証の手順の一例を示すフローチャートである。図18のS501~S505、S509~S510、S512~S514はコンピュータ7の制御部が実行する処理であり、S506~S508、S511は発行者サーバ3の制御部31が実行する。
【0107】
ユーザは、イベント会場に入場する際に上記のチケット10を持参し、チケット10の識別コード11を読取装置(不図示)に読み取らせる。コンピュータ7は識別コード11を読取装置から取得する(S501)と、識別コード11を復号してユニークID110を取得する(S502)。また、入場時にはカメラ(不図示)によりユーザの顔画像の撮影を行い、コンピュータ7はカメラからユーザの顔画像を取得して(S503)、顔画像の特徴量を算出する(S504)。
【0108】
コンピュータ7は、上記のユニークID110を発行者サーバ3に送信する(S505)。発行者サーバ3は、ユニークID110を受信する(S506)と、ユニークID110に対応する発行データ100の権利情報150を参照してチケット10が有効か否かを判定する(S507)。
【0109】
権利情報150にチケット10が無効であることを示す情報(「NG」)が記録されている場合、発行者サーバ3はチケット10が無効であるとし(S507;NO)、ユーザのチケット10が無効である旨をコンピュータ7に送信する(S508)。コンピュータ7は、ユーザのチケット10が無効である旨を受信し(S509)、表示部に表示する(S510)。これにより、イベントの入場係はユーザのチケット10が無効であることを把握でき、無効なチケット10の不正使用を防ぐことができる。
【0110】
一方、権利情報150にチケット10が有効であることを示す情報(「OK」)が記録されている場合、発行者サーバ3は、上記のユニークID110に対応する発行データ100の顔画像の特徴量130をコンピュータ7に送信する(S511)。
【0111】
コンピュータ7は、顔画像の特徴量130を受信すると(S512)、その特徴量130をS504で算出した特徴量と比較し、ユーザの顔認証を行う(S513)。顔認証については前記と同様であり、例えばこれらの特徴量が一致する場合、ユーザが本人であるとしその認証結果をOKとする。一致しない場合、ユーザが別人であるとし認証結果をNGとする。
【0112】
認証結果はコンピュータ7の表示部に表示され(S514)、イベントの入場係は認証結果を確認することにより、チケット10を発行したユーザと異なるユーザがチケット10を不正使用するのを防ぐことができる。
【0113】
以上説明したように、本実施形態では、チケット発行装置2で譲渡人のチケット10のユニークID110の読取りを行うことにより、そのチケット10の権利対象となるイベント等について、新たに作成されたユニークID110を含む譲受人のチケット10がチケット発行装置2で新たに発行される。結果、チケット発行装置2での操作にてチケット10の権利譲渡をスムーズに行うことが可能になり、オペレータとのやりとりも特に必要で無くなる。
【0114】
また、譲受人の顔画像をチケット発行装置2で取得しておくことで、イベントへの入場時などで譲受人の顔認証を有効に行うことが可能となり、チケット10の不正使用を防止することができる。本実施形態のチケット発行装置2は証明写真機であり、街頭などに設置された証明写真機で容易に顔画像を取得できる。
【0115】
また、チケット発行装置2は、譲渡人のチケット10のユニークIDを発行者サーバ3に送信し、譲渡人のチケット10の権利対象のイベント名120を発行者サーバ3から受信することで、譲渡人のチケット10の権利対象を特定し、譲受人のチケット10として紙のチケットやデジタルチケットを新たに発行する際に、同じ権利対象についてのチケット10を容易に発行できる。
【0116】
また、本実施形態ではチケット10に係る権利の譲渡時に譲渡人の顔認証を行うことで、チケット10の不正譲渡を防止することができる。
【0117】
チケット10に係る権利の譲渡時には、前記の権利情報150や譲渡可能回数140を参照して譲渡可否の判定を行うことで、無効なチケット10あるいは一定回数の譲渡が行われたチケット10の譲渡を防ぐことができる。特に本実施形態では、チケットを譲渡した譲渡人のチケット10の発行データ100の権利情報150に、譲渡人のチケット10に係る権利が無くなったことを示す情報を記録するので、チケット10に係る権利を譲渡した譲渡人のチケット10を無効とし、譲渡人のチケット10の不正使用や二重譲渡を防ぐことができる。なお、権利情報150と譲渡可能回数140のいずれか一方のみを用いて譲渡可否の判定を行うことも可能である。
【0118】
しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、本実施形態では生体情報として顔画像を取得し、顔画像に基づく生体認証(顔認証)を行ったが、生体情報として指紋画像や静脈画像、虹彩画像を取得し、生体認証として指紋認証や静脈認証、虹彩認証を行うことも可能である。生体情報の読取については、指紋や静脈、虹彩の読取を行う読取装置をチケット発行装置2に設けておけばよい。
【0119】
また、本実施形態ではチケット発行装置2として証明写真機を用いたが、これに限らず、チケット10の識別コード11の読取ができ、紙のチケットやデジタルチケットなどのチケットの発行が可能であればよい。例えばスマートフォンなどの携帯端末を用いることも可能である。
【0120】
また、チケット10の権利対象もライブやコンサートなどのイベントに限らず、アミューズメント施設などの各種施設への入場、鉄道・飛行機・船などの交通機関の利用、食糧・物資その他の供給物の供給などであってもよい。
【0121】
また、本実施形態ではチケット10の発行時に顔画像付きのIDカードを用いた本人確認を行っているが、この本人確認は省略することも可能である。
【0122】
また、本実施形態では発行データ100としてユーザの顔画像の特徴量130を記録し、図13のS203(図16のS301~S308)における譲渡人のユーザ認証時にこの特徴量130を発行者サーバ3からチケット発行装置2に送信しているが、発行データ100としてユーザの顔画像220を記録しておき、特徴量130の代わりに顔画像220を送信してもよい。この場合、チケット発行装置2は発行者サーバ3から受信した顔画像220から特徴量を算出し、顔認証に用いることができる。これはイベント会場への入場時のユーザ認証(図18)においても同様である。
【0123】
さらに、識別コード11の生成時にユーザの顔画像の特徴量を識別コード11としてコード化することも可能であり、この場合、図13のS203(図16のS301~S308)における譲渡人のユーザ認証時に、発行データ100に記録された顔画像の特徴量130の代わりに、識別コード11を復号して得た特徴量を比較に用いることができる。イベント会場への入場時のユーザ認証(図18)においても同様である。
【0124】
また本実施形態では、チケット10に係る権利の譲渡時に譲渡人と譲受人が連れ立ってチケット発行装置2に向かうことを要するが、譲渡人から了解を得た譲受人が、譲渡人のチケット10を持って単独で権利の譲渡に係る処理を行うことも可能である。この場合の手順も基本的には図13と同様であるが、S203における譲渡人のユーザ認証は省略される。
【0125】
あるいは、譲受人が単独で権利の譲渡に係る処理を行う際に、S203に代えて、チケット発行装置2に譲渡人のチケット10の譲渡用の識別コードを読み取らせることで譲渡人のチケット10が譲渡可能である旨の認証を行うようにしてもよい。
【0126】
譲渡用の識別コードについては、例えば、譲渡人が事前にチケット発行装置2で譲渡人のチケット10の識別コード11を読取らせて譲渡人の顔認証(図16参照)を行い、譲渡人のチケット10を譲渡する旨を発行者サーバ3または運営者サーバ4に登録することで、発行者サーバ3または運営者サーバ4によって作成された譲渡用の識別コードがチケット発行装置2に送信され、チケット発行装置2で譲渡人に発行される仕組みとしておく。
【0127】
譲渡用の識別コードは、紙にプリントしたり譲渡人の携帯端末にデータ出力するなどして発行し、例えば譲渡人のチケット10のユニークIDや当該チケット10の譲渡が可能な旨の情報を含めておく。譲受人は、権利の譲渡に係る処理を単独で行う前に、この識別コードを譲渡人から受け取る。これにより、盗難されたチケット10や紛失したチケット10についての不正な権利譲渡が行われることを抑止できる。
【0128】
譲渡用の識別コードを譲渡人から譲受人に受け渡す方法としては、譲渡用の識別コードがプリントされた紙を譲渡人から譲受人に渡したり、譲渡人の携帯端末にデータ出力された譲渡用の識別コードを譲受人の携帯端末に送信することが考えられる。
【0129】
後者の場合、譲渡人と譲受人が所定の近距離内にいなければ当該識別コードを授受できないようにしても良い。例えば、専用のアプリケーションソフトを使用し、両者の携帯端末間の距離を判定してそれが所定値以下の場合のみ識別コードの授受を可能としたり、識別コードの授受のための通信手段を携帯端末間の近距離無線通信手段や有線通信手段に限定したりすることができる。この場合、譲渡人と譲受人が実際に会わなければ識別コードの授受ができないので、不正な権利譲渡をより確実に抑止できる。
【0130】
また、ネットオークションでの高額転売など不正なチケットの転売の抑止策として、次のような方法も考えられる。例えば、前記のS206で譲受人のチケット10を発行する際に譲受人がチケット10の購入時の料金に相当する額の課金を行い、チケット発行装置2は当該課金があったことを発行者サーバ3または運営者サーバ4に通知する。すると、発行者サーバ3または運営者サーバ4は、譲渡人のチケット10のユニークIDや当該チケット10の購入時の料金が返金可能である旨の情報を含む返金処理用の識別コードを作成し、発行者サーバ3または運営者サーバ4に予め登録された譲渡人のメールアドレス等に送信する。譲渡人は、この識別コードをチケット発行装置2や所定の窓口の読取装置(不図示)などで読取らせることで、チケット10の購入時の料金の返金を受けることができる。
【0131】
また、本実施形態ではユニークIDをコード化した識別コード11を含む紙のチケットあるいはデジタルチケットを発行するが、ユニークIDそのものをチケットが有するICチップに書込むことも可能である。チケットに係る権利の譲渡時には、チケット発行装置2に設けたリーダライタなどにより譲渡人のチケットのユニークIDをICチップから読取って図13のS203以下の処理を行い、新たに作成したユニークIDをICチップに書き込んだチケットを譲受人のチケットとして発行すればよい。譲渡人のチケットにイベント名や会場、日時等が印字されている場合は、そのチケットのICチップのユニークIDを新たに作成したユニークIDに書き換えたものをそのまま譲受人のチケットとすることもでき、本発明ではこのようなケースも譲受人のチケットの発行に含まれるものとする。
【0132】
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0133】
1:チケット管理システム
2:チケット発行装置
3:発行者サーバ
4:運営者サーバ
7:コンピュータ
8:携帯端末
10:チケット
11:識別コード
100:発行データ
101:識別情報読取部
102:生体認証部
103:判定部
104:対象情報取得部
105:生体情報取得部
106:チケット発行部
107:対象情報送信部
108:受信部
109:発行データ記録部
110:ユニークID
120:イベント名
130:特徴量
140:譲渡可能回数
150:権利情報
200:顧客データ
210:個人情報
220:顔画像
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