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特許7163644印刷イメージ作成装置、印刷イメージ作成方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-24
(45)【発行日】2022-11-01
(54)【発明の名称】印刷イメージ作成装置、印刷イメージ作成方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 21/00 20060101AFI20221025BHJP
   B41J 3/36 20060101ALI20221025BHJP
   G09F 3/00 20060101ALI20221025BHJP
【FI】
B41J21/00 Z
B41J3/36 T
G09F3/00 S
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018130592
(22)【出願日】2018-07-10
(65)【公開番号】P2020006604
(43)【公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-07-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(72)【発明者】
【氏名】上田 達也
【審査官】大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-020585(JP,A)
【文献】特開2011-073336(JP,A)
【文献】特開2000-330977(JP,A)
【文献】特開2015-206986(JP,A)
【文献】特開2007-128218(JP,A)
【文献】特開2004-302806(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 21/00
B41J 3/36
G09F 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字の言語が互いに異なる複数のパーツを含む印刷イメージを作成する制御部を備え、
前記制御部は、前記複数のパーツのうち少なくとも1つのパーツの文字サイズを当該パーツ又は他のパーツの少なくとも何れかの言語の種類に基づいて設定し、
前記文字サイズの設定によって少なくとも1つの前記パーツが前記印刷イメージの印刷可能領域から幅方向にはみ出す場合に、当該印刷可能領域からはみ出す前記パーツの前記文字サイズをはみ出しが解消される大きさに設定する
ことを特徴とする印刷イメージ作成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記文字サイズの設定によって少なくとも1つの前記パーツが前記印刷イメージの印刷可能領域から長さ方向にはみ出す場合に、前記印刷イメージのサイズをはみ出しが解消されるように拡大する
ことを特徴とする請求項1記載の印刷イメージ作成装置。
【請求項3】
前記複数のパーツは、前記文字サイズの基準となる基準パーツを含み、
前記制御部は、前記複数のパーツのうち前記基準パーツ以外の前記パーツの前記文字サイズを、前記基準パーツの前記文字サイズと、言語の種類に基づいて設定する
ことを特徴とする請求項1から2のいずれか1項記載の印刷イメージ作成装置。
【請求項4】
文字の言語が互いに異なる複数のパーツを含む印刷イメージを作成し、
前記複数のパーツのうち少なくとも1つの前記パーツの文字サイズを当該パーツ又は他のパーツの少なくとも何れかの言語の種類に基づいて設定し、
前記文字サイズの設定によって少なくとも1つの前記パーツが前記印刷イメージの印刷可能領域から幅方向にはみ出す場合に、当該印刷可能領域からはみ出す前記パーツの前記文字サイズをはみ出しが解消される大きさに設定する
ことを特徴とする印刷イメージ作成方法。
【請求項5】
文字の言語が互いに異なる複数のパーツを含む印刷イメージを作成する機能と、
前記複数のパーツのうち少なくとも1つの前記パーツの文字サイズを当該パーツ又は他のパーツの少なくとも何れかの言語の種類に基づいて設定し、
前記文字サイズの設定によって少なくとも1つの前記パーツが前記印刷イメージの印刷可能領域から幅方向にはみ出す場合に、当該印刷可能領域からはみ出す前記パーツの前記文字サイズをはみ出しが解消される大きさに設定する機能と
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被印刷媒体に印刷される印刷イメージを作成するための、印刷イメージ作成装置、印刷イメージ作成方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、長尺状の被印刷媒体に対し、任意の文字、絵、図形等からなるパーツを有する印刷イメージの印刷を行ってから長尺状の被印刷媒体を切断することでラベルを作成するラベルプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-197228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、印刷イメージは、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンにおいて、ユーザの操作を受け付けることにより作成される。このように作成される印刷イメージは、単一のパーツで構成される場合だけでなく、複数のパーツで構成されることもある。
【0005】
例えば、外国人向けに同一内容を多言語で表したラベル等の印刷物を作成する場合などに、文字の言語が互いに異なる複数のパーツを有する印刷イメージが作成されることがある。ところが、このような印刷イメージが印刷されたラベルでは、同じフォントサイズで印刷されても、言語の種類ごとに文字の大きさが異なって見える。このように言語の種類ごとに文字の大きさが異なって見えるのを防止するためには、ユーザが、所望の見え方となるように、各パーツのフォントサイズを手動で調整することになる。
【0006】
本発明の目的は、文字の言語が互いに異なる複数のパーツの見栄えを、ユーザの手間を要さずに調整することができる、印刷イメージ作成装置、印刷イメージ作成方法、及び、プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの態様では、印刷イメージ作成装置は、文字の言語が互いに異なる複数のパーツを
含む印刷イメージを作成する制御部を備え、前記制御部は、前記複数のパーツのうち少な
くとも1つのパーツの文字サイズを当該パーツ又は他のパーツの少なくとも何れかの言語
の種類に基づいて設定し、前記文字サイズの設定によって少なくとも1つの前記パーツが前記印刷イメージの印刷可能領域から幅方向にはみ出す場合に、当該印刷可能領域からはみ出す前記パーツの前記文字サイズをはみ出しが解消される大きさに設定する。
【0008】
1つの態様では、印刷イメージ作成方法は、文字の言語が互いに異なる複数のパーツを
含む印刷イメージを作成する制御部を備え、前記制御部は、前記複数のパーツのうち少な
くとも1つのパーツの文字サイズを当該パーツ又は他のパーツの少なくとも何れかの言語
の種類に基づいて設定し、前記文字サイズの設定によって少なくとも1つの前記パーツが前記印刷イメージの印刷可能領域から幅方向にはみ出す場合に、当該印刷可能領域からはみ出す前記パーツの前記文字サイズをはみ出しが解消される大きさに設定する。
【0009】
1つの態様では、プログラムは、文字の言語が互いに異なる複数のパーツを含む印刷イメージを作成する機能と、前記複数のパーツのうち少なくとも1つの前記パーツの文字サイズを当該パーツ又は他のパーツの少なくとも何れかの言語の種類に基づいて設定し、前記文字サイズの設定によって少なくとも1つの前記パーツが前記印刷イメージの印刷可能領域から幅方向にはみ出す場合に、当該印刷可能領域からはみ出す前記パーツの前記文字サイズをはみ出しが解消される大きさに設定する機能とをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、文字の言語が互いに異なる複数のパーツの見栄えを、ユーザの手間を要さずに調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態に係る印刷イメージ作成装置を示す構成図である。
図2】実施の形態における印刷装置の制御ブロック図である。
図3】実施の形態における印刷イメージ作成画面を示す図である。
図4】実施の形態に係る印刷イメージ作成方法を説明するためのフローチャートである。
図5】実施の形態における印刷イメージの作成例(その1)を説明するための説明図である。
図6】実施の形態における印刷イメージの作成例(その2)を説明するための説明図である。
図7】実施の形態における印刷イメージの作成例(その3)を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態に係る、印刷イメージ作成装置、印刷イメージ作成方法、及びプログラムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態に係る印刷イメージ作成装置1を示す構成図である。
【0013】
印刷イメージ作成装置1は、制御部の一例として機能するプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)2と、記憶部3と、入力部4と、表示部5と、インターフェース部6と、記録媒体駆動部7とを備える。これらの構成要素は、バスライン8を介して互いに接続されており、各種のデータを互いに授受する。印刷イメージ作成装置1としては、制御部(CPU2)及び表示部5を備えるコンピュータであればよく、例えば、パーソナルコンピュータのほか、スマートフォン、タブレットといった携帯型端末が挙げられる。なお、印刷装置100の図2に示す制御部103が後述するCPU2と同様の処理を行い、印刷装置100が表示部を備える場合には、印刷装置100自体が印刷イメージ作成装置1として機能し得る。
【0014】
CPU2は、印刷イメージ作成装置1全体の動作を制御する演算処理装置である。CPU2は、印刷イメージ作成用のプログラムなどの制御プログラムを読み出して実行する。
記憶部3は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクなどを含む。
【0015】
ROMは、所定の基本制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリである。なお、ROMとして、フラッシュメモリ等の、電力供給の停止に対して記憶データが不揮発性であるメモリを使用してもよい。RAMは、CPU2が各種の制御プログラムを実行する際に、必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリである。ハードディスクは、CPU2によって実行される各種の制御プログラムや各種のデータを記憶する。
【0016】
入力部4は、例えばキーボード装置やマウス装置であり、印刷イメージ作成装置1のユーザにより操作されると、その操作内容に対応付けられているユーザからの各種の入力情報を取得し、取得した入力情報をCPU2に送る。
【0017】
表示部5は、例えばディスプレイであり、任意の文字、絵、図形等からなるパーツを1つ以上有する印刷イメージ(例えば図5図7に示す印刷イメージM10,M20,M30)を作成するための印刷イメージ作成画面50を表示する。なお、表示部5がタッチパネルを有する場合には、表示部5が入力部4を兼ねることになる。
【0018】
インターフェース部6は、各種機器との間での各種情報の授受の管理を行う。インターフェース部6は、例えば、有線又は無線で接続された印刷装置100に対して、印刷イメージM10~M30を送信する。なお、印刷イメージ作成装置1及び印刷装置100を備えるシステムを、印刷システムと捉えることができる。
【0019】
記録媒体駆動部7は、可搬型記録媒体9に記録されている各種の制御プログラムやデータの読み出しを行う装置である。CPU2は、可搬型記録媒体9に記録されている所定のプログラムを、記録媒体駆動部7を介して読み出して実行することによって、印刷イメージ作成の各処理を行うようにすることができる。
【0020】
なお、可搬型記録媒体9としては、例えばCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、USB規格のコネクタが備えられているフラッシュメモリなどがある。
【0021】
CPU2を備えるコンピュータを印刷イメージ作成装置1として動作させるためには、まず、各処理をCPU2に行わせるための制御プログラムが作成される。この作成された制御プログラムは、記憶部3又は可搬型記録媒体9に予め格納される。そして、CPU2は、所定の指示が与えられることで、制御プログラムを読み出して実行する。これにより、CPU2を備えるコンピュータが、印刷イメージ作成装置1として動作する。
【0022】
図2は、印刷装置100の制御ブロック図である。
図1及び図2に示す印刷装置100は、図1に示す印刷イメージ作成装置1から受信した印刷イメージM10~M30を例えば長尺状の被印刷媒体PMに対し印刷することにより、印刷物の一例であるラベルを作成する。
【0023】
図1に示すように、印刷装置100の装置筐体101には、被印刷媒体PMを装置筐体101の外部へ排出する排出口101aが形成されている。装置筐体101には、電源コード接続端子や、後述するインターフェース部102として機能する、外部機器接続端子及び記憶媒体挿入口が設けられている。また、装置筐体101には、被印刷媒体PMを収容するカセットを着脱するための開閉蓋が設けられている。
【0024】
図2に示すように、印刷装置100は、インターフェース部102、制御部103、ROM104、RAM105、ヘッド駆動回路106、印刷部の一例である印字ヘッド107、搬送用モータ駆動回路108、搬送用モータ109、搬送ローラ110、カッターモータ駆動回路111、カッターモータ112、フルカット機構113、ハーフカット機構114、及びテープ幅検出スイッチ115を備える。
【0025】
インターフェース部102は、印刷イメージ作成装置1のインターフェース部6と有線又は無線で接続され、印刷イメージ作成装置1から印刷イメージM10~M30を受信する。
制御部103は、例えばプロセッサ(CPU)であり、ROM104に予め記憶されているシステムプログラム、外部機器から読み込まれた制御プログラム等を起動させ、RAM105をワークメモリとして回路各部の動作を制御する。
【0026】
ヘッド駆動回路106は、インターフェース部102が印刷イメージ作成装置1から受信しRAM106に記憶された印刷イメージM10~M30に基づいて印字ヘッド107を制御する。印字ヘッド107は、この制御に応じて、搬送ローラ110の1つであるプラテンローラとの間においてインクリボンを用いた熱転写により被印刷媒体PMに所望の印刷イメージM10~M30を印刷する。
【0027】
搬送用モータ駆動回路108は、RAM105に記憶された印刷イメージM10~M30に基づいて搬送用モータ109を制御することによって、搬送ローラ110を制御し、印字ヘッド107による被印刷媒体PMへの印刷中、所望の速度で被印刷媒体PMを搬送させる。
【0028】
カッターモータ駆動回路111は、被印刷媒体PMの基材及びこの基材の粘着面に貼り付けられた剥離紙の両方をカットするフルカット機構113と、被印刷媒体PMの基材のみをカットするハーフカット機構114とを稼働させるカッターモータ112の動作を制御する。
【0029】
テープ幅検出スイッチ115は、装置筐体101内のカセット収納部に設けられており、このカセット収納部に挿入されるテープカセットに形成された凹凸部の形状を検知することで、テープカセットの種類、つまり被印刷媒体PMのテープ幅を自動的に判別する。
【0030】
なお、上述の印刷装置100は、あくまで一例であって、本実施の形態における印刷装置としては、印刷イメージM10~M30を被印刷媒体PMに印刷することにより印刷物を作成する装置であればよい。例えば、印刷部の一例である印字ヘッド107が、インクジェット方式などの他の印刷方式により被印刷媒体PMに印刷を行う印刷部であってもよい。
【0031】
また、印刷装置101が、入力部や表示部を備えてもよい。この入力部としては、例えば、文字、絵、図形等が入力される入力キー、印刷開始を指示する印刷キー、表示部の表示画面上のカーソルを移動操作するカーソルキー、印刷モードの設定や各種設定処理を行う種々の制御キーなどのいずれか又は全部を有する入力部が挙げられる。また、表示部としては、例えば、液晶表示パネルであって、入力部からの入力に対応する文字、絵、図形等や、各種の設定のための選択メニューや、エラー時のユーザへの報知のための画面や、各種の処理に関するメッセージ等を表示する表示部が挙げられる。
【0032】
図3は、印刷イメージ作成画面50を説明するための説明図である。
図3に示す印刷イメージ作成画面50は、図1に示す印刷イメージ作成装置1の表示部5に表示される画像の一例である。
【0033】
印刷イメージ作成画面50は、メニューバー51、ツールバー52、イメージ表示領域53、ラベル設定部54、及び文字設定部55を含む。
メニューバー51は、ファイル、編集等の各メニューが押下されることで、各メニューに関連する機能一覧を表示する。
【0034】
ツールバー52には、それぞれボタン大又はボタン小のアイコンが配列され、各アイコンが押下されることで操作に対応する処理をCPU2が実行する。
イメージ表示領域53の上端及び左端には、位置座標を表す目盛り53aがmm単位で表されている。例えば、目盛り53aの横軸は、図5図7に示す印刷イメージM10~M30の長さ方向D1の長さ(図1に示す被印刷媒体PMの長尺方向の長さに対応)を表し、目盛り53aの縦軸は、印刷イメージM10~M30の幅方向D2の幅(被印刷媒体PMのテープ幅に対応)を表す。
【0035】
イメージ表示領域53には、印刷イメージM10,M20,M30が表示される。
図3に示すラベル設定部54では、被印刷媒体PMの長さ及びテープ幅に対応するラベルの幅及び長さ等の設定が行われる。図5図7に示す印刷イメージM10~M30の大きさは、ラベル設定部54において設定されたラベルの幅及び長さに対応する大きさで印刷イメージ作成画面50内に表示される。
【0036】
文字設定部55では、印刷イメージM10~M30を構成する印刷対象である1つ以上のパーツP11~P13,P21~P23,P31~P33に含まれる文字のフォント、サイズ、向き等の設定が行われる。
【0037】
図4は、本実施の形態に係る印刷イメージ作成方法を説明するためのフローチャートである。
図5(a)及び(b)は、印刷イメージM10の作成例(その1)を説明するための説明図である。
【0038】
図5(a)に示すように、印刷イメージM10内の破線で囲まれた白色領域である印刷可能領域A10には、ユーザの操作によって、文字からなるパーツP11~P13、及び絵からなるパーツP14が配置されている。これらのパーツP11~P14は、例えば破線によって囲まれた状態で表示される。なお、印刷可能領域A10は、印刷イメージM10のうち印刷装置100が印刷を行うことができる領域であるが、印刷イメージM10と同一の領域である場合もあり得る。印刷装置100においては、印刷可能領域A10内のパーツP11~P14が長さ方向D1において例えば図5(a)における左端から右端へ向かって印刷される。
【0039】
図5(a)の例では、印刷イメージM10の長さ方向D1の先頭(左側)に絵からなるパーツP14が配置され、その後方(右側)に文字からなるパーツP11~P13が幅方向D2に並んで配置されている。これらの文字からなるパーツP11~P13は、印刷イメージM10の幅方向D2の先頭(上側)からパーツP11,パーツP12,パーツP13の順に配置されている。
【0040】
文字からなるパーツP11~P13は、文字の言語が互いに異なる。例えば、パーツP11の文字は、「外税」であり、日本語である。また、パーツP12,P13の文字は、「外税」と同じ内容を表す英語,タイ語である。
【0041】
パーツP11~P13は、フォントサイズが互いに同一であるが、1文字ごとの長さ方向D1の長さ及び幅方向D2の幅が互いに異なる。また、パーツP11~P13は、同じ内容を表しているが、文字数が異なり、長さ方向D1の長さが互いに異なる。
【0042】
図4に示すフローチャートの処理は、例えば、図1に示す表示部5にCPU2が表示させた印刷イメージ作成画面50の印刷イメージM10内に文字の言語が互いに異なる複数のパーツP11~P13が貼り付けられたときにCPU2によって開始される。或いは、例えば図3に示すツールバー52において、後述する文字サイズ変更の処理開始の操作がユーザによって行われた場合に、CPU2によって開始されてもよい。
【0043】
まず、図5の印刷イメージM10を例に、図4のフローチャートの処理を説明する。なお、図5の例では、言語の種類別に文字のサイズ比率が日本語1.0、英語1.0、タイ語1.1と予め設定されている。
【0044】
CPU2は、文字からなるパーツP11~P13のいずれかについて文字の言語を判定する(ステップS1)。
ここで、日本語については基準言語として予め設定されており、日本語の文字からなるパーツP11については、文字サイズの基準となる基準パーツとなり、文字サイズの変更は行われない。なお、文字サイズの変更が行われない基準パーツとしては、基準言語として設定された言語の文字からなるパーツに限られず、印刷イメージM10内で互いに異なる言語の文字からなるパーツのうち配列方向の先頭に位置するパーツ(図5(a)の例ではパーツP11~P13が幅方向D2に並べられているため上側のパーツP11。仮に長さ方向D1に並べられていれば左側のパーツ。)であってもよい。この配列方向の先頭に位置するパーツの文字の言語が仮に日本語(サイズ比率1.0)ではなくサイズ比率が1.0ではない言語(例えばサイズ比率1.1のタイ語)であった場合には、その言語のサイズ比率が1.0となるように同じ割合で各言語のサイズ比率を変更し(例えば日本語1.0/1.1、英語1.0/1.1)、その変更した比率に基づいて後述する文字サイズの変更が行われればよい。
【0045】
CPU2は、日本語の文字からなるパーツP11については、言語を日本語と判定し(ステップS1:日本語)、設定を参照しサイズ比率を1.0と決定し(ステップS2)、文字サイズの変更を行わない(ステップS3)。
【0046】
また、CPU2は、英語の文字からなるパーツP12については、言語を英語と判定し(ステップS1:英語)、設定を参照しサイズ比率を1.0と決定し(ステップS4)、文字サイズの変更を行わない(ステップS5)。
【0047】
また、CPU2は、タイ語の文字からなるパーツP13については、言語をタイ語と判定し(ステップS1:タイ語)、設定を参照しサイズ比率を1.1と決定し(ステップS6)、図5(a)に示すパーツP13の文字サイズを拡大し、図5(b)に示す印刷イメージM10-1のようにパーツP13-1とする(ステップS7)。文字サイズの変更は、基準言語である日本語のフォントサイズ(例えば15)をサイズ比率で1.1倍したフォントサイズ(例えば、16.5となるため小数点以下を切り捨てて16)とすればよい。このように、CPU2は、複数のパーツP11~P13のうち基準パーツであるパーツP11以外のパーツP13の文字サイズを、パーツP11の文字サイズ(フォントサイズ15)と、言語の種類別の所定のサイズ比率(タイ語:1.1)とに基づいて設定する。
【0048】
CPU2は、すべてのパーツP11~P13について言語の判定処理(ステップS1)、サイズ比率決定処理(ステップS2,S4,S6)、及び文字サイズ変更又は維持処理(ステップS3,S5,S7)が終わったかの判定を行い(ステップS8)、処理が終わっていないと判定すれば(ステップS8:NO)、次のパーツについて言語の判定処理(ステップS1)から処理を繰り返す。
【0049】
CPU2は、すべてのパーツP11~P13について各処理(ステップS1~S7)が終わっていると判定すると(ステップS8:YES)、少なくとも1つのパーツP11,P12,P13-1が印刷可能領域A10からはみ出るかを判定する(ステップS9)。
【0050】
CPU2は、パーツP11,P12については、文字サイズを変更しないため、パーツP11,P12の座標情報によらず印刷可能領域A10からはみ出さないと判定することができる(ステップS9:NO)。また、CPU2は、パーツP13-1については、文字サイズが拡大されているが、座標情報に基づき、印刷可能領域A10からはみ出さないと判定する(ステップS9:NO)。CPU2は、このようにいずれのパーツP11,P12,P13-1も印刷可能領域A10からはみ出さないと判定すると(ステップS9:NO)、図4に示す処理を終了する。なお、文字サイズが変更されないパーツP11,P12については、はみ出し判定処理(ステップS9)を省略してもよいが、もともと印刷可能領域A10から長さ方向D1又は幅方向D2にはみ出た位置に配置されている場合もあり得る。そのため、CPU2は、パーツP11,P12が印刷可能領域A10からはみ出ていると判定し(ステップS9:YES(長さ方向D1又は幅方向D2))、後述するステップS10,S11の処理を行ってもよい。
【0051】
なお、図5の例では、文字の言語が互いに異なる複数のパーツP11,P12,P13が共通の印刷イメージM10に配置されている例について説明したが、例えば、図3に示す印刷イメージ作成画面50内にそれぞれ互いに異なるラベルとして連続的に印刷が行われる複数の印刷イメージが表示されている場合には、文字の言語が互いに異なる複数のパーツP11,P12,P13がそれぞれ別の印刷イメージに配置されていても、上述のように文字サイズを言語の種類に基づいて設定するとよい。
【0052】
次に、図6の印刷イメージM20を例に、図4のフローチャートの処理を説明する。なお、図6の例でも、図5の例と同様に、言語の種類別にサイズ比率が日本語1.0、英語1.0、タイ語1.1と予め設定されている。
【0053】
図6(a)~(c)は、印刷イメージM20の作成例(その2)を説明するための説明図である。
図6(a)に示す印刷イメージM20は、図5(a)に示す印刷イメージM10と同様に、印刷可能領域A20に、ユーザの操作によって、文字からなるパーツP21,P22,P23、及び絵からなるパーツP24が配置されている。
【0054】
図6(a)に示すパーツP21の文字は、「料金表」であり、日本語である。また、パーツP22,P23の文字は、「料金表」と同じ内容を表す英語,タイ語である。
図6(a)に示す印刷イメージM20は、上述のとおり、パーツP21~P23の言語の種類及びサイズ比率が図5(a)に示す印刷イメージM10と同一である。そのため、ステップS1~S8の処理の詳細な説明は省略する。
【0055】
図6の例では、CPU2は、図5の例と同様に、タイ語の文字からなるパーツP23について、サイズ比率1.1に応じて文字サイズを拡大し、図6(b)に示す印刷イメージM20-1のパーツP23-1とする(ステップS6,S7)。
【0056】
その結果、文字サイズが拡大されたパーツP23-1は、図6(b)に示すように印刷可能領域A20から長さ方向D1にはみ出す。
そのため、CPU2は、はみ出し判定処理(ステップS9)において、座標情報に基づきパーツP23-1が印刷可能領域A20から長さ方向D1にはみ出すと判定し(ステップS9:YES(長さ方向D1))、ラベル長さ、すなわち印刷イメージM20-1の長さL20を伸ばし、図6(c)に示す長さL20-1の印刷イメージM20-2とする(ステップS10)。これに伴い、印刷イメージM20-2の印刷可能領域A20は、印刷イメージM20-1の印刷可能領域A20よりも大きくなる。
【0057】
その後、CPU2は、図6(c)に示すパーツP23-1が印刷イメージM20-2の印刷可能領域A20からはみ出るかを改めて判定する(ステップS9)。そして、CPU2は、いずれのパーツP21,P22,P23-1も印刷可能領域A20からはみ出さないと判定すると(ステップS9:NO)、図4に示す処理を終了する。このように、CPU2は、パーツP23-2のはみ出しが解消されるまで、はみ出しが解消されるように印刷イメージM20のサイズを拡大する。
【0058】
次に、図7の印刷イメージM30を例に、図4のフローチャートの処理を説明する。なお、図7の例では、図5及び図6の例とは異なるサイズ比率で、言語の種類別にサイズ比率が日本語1.0、英語1.1、タイ語1.2と予め設定されている。
【0059】
図7(a)~(c)は、印刷イメージM30の作成例(その3)を説明するための説明図である。
図7(a)に示す印刷イメージM30は、図5(a)及び図6(a)に示す印刷イメージM10,M20と同様に、印刷可能領域A30に、ユーザの操作によって、文字からなるパーツP31,P32,P33、及び絵からなるパーツP34が配置されている。
【0060】
図7(a)に示すパーツP31の文字は、「館内撮影禁止」であり、日本語である。また、パーツP32,P33の文字は、「館内撮影禁止」と同じ内容を表す英語,タイ語である。
図7(a)に示す印刷イメージM30は、パーツP31~P33の言語の種類が印刷イメージM10,M20と同一であり、サイズ比率のみ異なる。そのため、ステップS1~S8の処理の詳細な説明は省略する。
【0061】
図7の例では、CPU2は、英語の文字からなるパーツP32について、サイズ比率1.1に応じて文字サイズを拡大し、図7(b)に示す印刷イメージM30-1のパーツP32-1とする(ステップS4,S5)。また、CPU2は、タイ語の文字からなるパーツP33について、サイズ比率1.2に応じて文字サイズを拡大し、図7(b)に示す印刷イメージM30-1のパーツP33-1とする(ステップS6,S7)。その結果、パーツP32-1は、印刷可能領域A30から長さ方向D1において右側にはみ出し、パーツP33-1は、印刷可能領域A30から幅方向D2において下側にはみ出す。
【0062】
そのため、CPU2は、はみ出し判定処理(ステップS9)において、座標情報に基づきパーツP32-1が印刷可能領域A30から長さ方向D1にはみ出すと判定し(ステップS9:YES(長さ方向D1))、ラベル長さ、すなわち印刷イメージM30-1の長さL30を伸ばし、図7(c)に示す長さL30-1の印刷イメージM30-2とする(ステップS10)。これに伴い、印刷イメージM30-2の印刷可能領域A30は、印刷イメージM30-1の印刷可能領域A30よりも大きくなる。
【0063】
その後、CPU2は、改めてはみ出し判定処理(ステップS9)を行い、座標情報に基づきパーツP33-1が印刷可能領域A30から幅方向D2にはみ出すと判定する(ステップS9:YES(幅方向D2))。そして、CPU2は、はみ出したパーツP33-1の文字サイズを図7(c)に示す印刷イメージM30-2のパーツP33-2に縮小する(ステップS11)。なお、CPU2は、印刷可能領域A30からはみ出したパーツP33-1のみならず、文字の言語が互いに異なるパーツP31,P32-1,P33-1の文字サイズ変更後の文字サイズを同じ割合で縮小してもよい。また、パーツP33-1の文字サイズの縮小処理(ステップS11)に代えて、ラベル幅、すなわち印刷イメージM30-1の幅方向D2の幅を伸ばしてもよい。また、文字サイズの拡大の結果、パーツP31,P32-1,P33-1の文字部分又はパーツP31,P32-1,P33-1自体が互いに重なる場合には、CPU2が、重なりを解消するように例えば配列方向(幅方向D2)である下方にパーツP32-1,P33-1をずらすとよい。
【0064】
その後、CPU2は、改めて図7(c)に示すパーツP32-1,P33-2が印刷イメージM30-2の印刷可能領域A30からはみ出るかを判定する(ステップS9)。そして、CPU2は、いずれのパーツP31,P32-1,P33-2も印刷可能領域A30からはみ出さないと判定すると(ステップS9:NO)、図4に示す処理を終了する。
【0065】
なお、図7では、図7(a)に示すパーツP33、図7(b)に示すパーツP32-1、及び図7(c)に示すパーツP33-2が、ユーザによって選択された状態で表れている(括弧書きのS参照)。このパーツの選択状態は、通常、例えば図1に示す入力部3のマウス装置を用いて所望のパーツを指定することによって選択状態となるものであるが、CPU2が、印刷可能領域A30からはみ出したパーツを選択状態とすることで、パーツの配置や大きさの変更をユーザに促してもよい。なお、選択されたパーツには、パーツの大きさを上下左右方向に変更するための第1の調整部Saと、角度の変更や変形を行うための第2の調整部Sbとが表示される。第1の調整部Saは、例えばパーツの頂点及び各辺の中央に計8箇所矩形状で表示され、第2の調整部Sbは、例えばパーツの右上端部から、角度の変更を行う部分が右上に突出し、変形を行うための部分が上及び右にそれぞれ突出する。
【0066】
以上説明した本実施の形態では、印刷イメージ作成装置1は、文字の言語が互いに異なる複数のパーツP11~P14,P21~P24,P31~P34を含む印刷イメージM10,M20,M30を作成する制御部の一例であるCPU2(プロセッサ)を備える。CPU2は、複数のパーツP11~P13,P21~P23,P31~P33のうち少なくとも1つのパーツP13,P23,P32,P33の文字サイズを当該パーツ又は他のパーツの少なくとも何れかの言語の種類に基づいて設定する(パーツP13-1,P23-1,P32-1,P33-1)。
【0067】
また、他の1つの観点では、印刷イメージ作成方法は、文字の言語が互いに異なる複数のパーツP11~P14,P21~P24,P31~P34を含む印刷イメージM10,M20,M30を作成し、複数のパーツP11~P13,P21~P23,P31~P33のうち少なくとも1つのパーツP13,P23,P32,P33の文字サイズを当該パーツ又は他のパーツの少なくとも何れかの言語の種類に基づいて設定する。また、他の1つの観点では、プログラムは、文字の言語が互いに異なる複数のパーツP11~P14,P21~P24,P31~P34を含む印刷イメージM10,M20,M30を作成する機能と、複数のパーツP11~P13,P21~P23,P31~P33のうち少なくとも1つのパーツP13,P23,P32,P33の文字サイズを当該パーツ又は他のパーツの少なくとも何れかの言語の種類に基づいて設定する機能とをコンピュータに実行させる。
【0068】
ところで、文字の言語が互いに異なる複数のパーツP11~P13,P21~P23,P31~P33を有する印刷イメージM10,M20,M30が印刷されたラベル等の印刷物において、同じフォントサイズで印刷されても言語が異なることに起因して言語の種類ごとに文字の大きさが異なって見えてしまう。このように言語の種類ごとに文字の大きさが異なって見えてしまうのを、本実施の形態では、ユーザの手間を要さずに言語の種類に基づいて文字サイズを設定することによって防止することができる。よって、本実施の形態によれば、文字の言語が互いに異なる複数のパーツP11~P13,P21~P23,P31~P33の見栄えを、ユーザの手間を要さずに調整することができる。
【0069】
また、本実施の形態では、CPU2は、文字サイズの設定によって少なくとも1つのパーツP23-1,P32-1,P33-1が印刷イメージM20-1,M30-1の印刷可能領域A20,A30からはみ出す場合に、印刷イメージM20-1,M30-1のサイズを、はみ出しが解消される大きさに設定する(M20-2,M30-2)。これにより、文字サイズの拡大に起因して印刷イメージM20-1,M30-1の印刷可能領域A20,A30からパーツP23-1,P32-1,P33-1がはみ出すのを防止することができる。
【0070】
また、本実施の形態では、CPU2は、文字サイズの設定によって少なくとも1つのパーツP33-1が印刷イメージM30-1の印刷可能領域A30からはみ出す場合に、印刷可能領域A30からはみ出すパーツP33-1の文字サイズを、はみ出しが解消される大きさに設定する(パーツP33-2)。これにより、文字サイズの拡大に起因して印刷イメージM30-1の印刷可能領域A30からパーツP33-2がはみ出すのを防止することができる。
【0071】
また、本実施の形態では、文字の言語が互いに異なる複数のパーツP11~P13,P21~P23,P31~P33は、文字サイズの基準となる基準パーツ(パーツP11,P21,P31)を含み、CPU2は、複数のパーツP11~P13,P21~P23,P31~P33のうち基準パーツ(パーツP11,P21,P31)以外のパーツの文字サイズを、基準パーツ(パーツP11,P21,P31)の文字サイズと、言語の種類(例えば、言語の種類別の所定のサイズ比率(1.1、1.2等))に基づいて設定する。なお、基準パーツは、例えば、文字の言語が互いに異なる複数のパーツP11~P13,P21~P23,P31~P33の配列方向の先頭に位置するパーツP11,P21,P31或いは基準言語として設定された言語(例えば日本語)の文字を有するパーツP11,P21,P31である。これにより、基準パーツを基準として他のパーツの文字サイズを変更することができるため、パーツP11~P13,P21~P23,P31~P33の見栄えをユーザが望むものに調整しやすくすることができる。
【0072】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本願発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含む。以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0073】
[付記1]
文字の言語が互いに異なる複数のパーツを含む印刷イメージを作成する制御部を備え、
前記制御部は、前記複数のパーツのうち少なくとも1つのパーツの文字サイズを当該パーツ又は他のパーツの少なくとも何れかの言語の種類に基づいて設定する
ことを特徴とする印刷イメージ作成装置。
【0074】
[付記2]
前記制御部は、前記文字サイズの設定によって少なくとも1つの前記パーツが前記印刷イメージの印刷可能領域からはみ出す場合に、前記印刷イメージのサイズをはみ出しが解消される大きさに設定する
ことを特徴とする付記1記載の印刷イメージ作成装置。
【0075】
[付記3]
前記制御部は、前記文字サイズの設定によって少なくとも1つの前記パーツが前記印刷イメージの印刷可能領域からはみ出す場合に、当該印刷可能領域からはみ出す前記パーツの前記文字サイズをはみ出しが解消される大きさに設定する
ことを特徴とする付記1記載の印刷イメージ作成装置。
【0076】
[付記4]
前記複数のパーツは、前記文字サイズの基準となる基準パーツを含み、
前記制御部は、前記複数のパーツのうち前記基準パーツ以外の前記パーツの前記文字サイズを、前記基準パーツの前記文字サイズと、言語の種類に基づいて設定する
ことを特徴とする付記1から3のいずれか記載の印刷イメージ作成装置。
【0077】
[付記5]
文字の言語が互いに異なる複数のパーツを含む印刷イメージを作成し、
前記複数のパーツのうち少なくとも1つの前記パーツの文字サイズを当該パーツ又は他のパーツの少なくとも何れかの言語の種類に基づいて設定する
ことを特徴とする印刷イメージ作成方法。
【0078】
[付記6]
文字の言語が互いに異なる複数のパーツを含む印刷イメージを作成する機能と、
前記複数のパーツのうち少なくとも1つの前記パーツの文字サイズを当該パーツ又は他のパーツの少なくとも何れかの言語の種類に基づいて設定する機能と
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0079】
1・・・印刷イメージ作成装置、2・・・CPU、5・・・表示部、50・・・印刷イメージ作成画面、100・・・印刷装置、A10~A30・・・印刷可能領域、L20,L30・・・ラベル長さ、M10~M30・・・印刷イメージ、P11~P14,P21~P24,P31~P34・・・パーツ、PM・・・被印刷媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7