(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-24
(45)【発行日】2022-11-01
(54)【発明の名称】携帯端末、サーバ、プリント注文システム、プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20221025BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20221025BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20221025BHJP
【FI】
H04N1/00 127B
G06F3/12 372
G06F3/12 305
G06F3/12 326
G06F3/12 388
G06F3/12 392
G06F3/14 330A
(21)【出願番号】P 2018220960
(22)【出願日】2018-11-27
【審査請求日】2021-09-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】落合 俊彦
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-191197(JP,A)
【文献】特開2016-212761(JP,A)
【文献】特開2004-220140(JP,A)
【文献】特開2005-025403(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G06F 3/12
G06F 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像のプリント注文を行う携帯端末であって、
端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、
前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、
前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、
前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、
を有
し、
前記トリガー情報を表示する際の端末位置が、前記第1の送信手段で送信した前記端末位置から所定距離離れていない場合、
前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信すること無く前記トリガー情報を表示
することを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
画像のプリント注文を行う携帯端末であって、
端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、
前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、
前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、
前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、
を有
し、
前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の送信手段で前記端末位置と前記画像とを送信した時刻から所定時間経過していない場合、
前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信すること無く前記トリガー情報を表示
することを特徴とする携帯端末。
【請求項3】
画像のプリント注文を行う携帯端末であって、
端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、
前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、
前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、
前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、
を有
し、
前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の送信手段で前記端末位置と前記画像とを送信した時刻から所定時間経過している場合、
前記トリガー情報を表示する際の端末位置と、前記第1の送信手段で送信した前記端末位置とを比較し、2つの位置が所定距離離れている場合に、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信
することを特徴とする携帯端末。
【請求項4】
前記第1の受信手段は、前記端末位置に最も近い画像プリント装置のみの位置情報を受信することを特徴とする請求項1
から請求項3のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項5】
前記第2の受信手段は、前記第2の送信手段で送信した端末位置に最も近い画像プリント装置のみの位置情報を受信することを特徴とする請求項
1から請求項4のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項6】
携帯端末から端末位置と画像とを受信する
第1の受信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記携帯端末に送信する
第1の送信手段と、
前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置を前記携帯端末から受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を、前記携帯端末で表示させるべく、前記携帯端末に送信する第2の送信手段と、
を有
し、
前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置から所定距離離れていると前記携帯端末によって判定された場合に、前記第2の受信手段で端末位置を受信
することを特徴とするサーバ。
【請求項7】
携帯端末から端末位置と画像とを受信する
第1の受信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記携帯端末に送信する
第1の送信手段と、
前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置を前記携帯端末から受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を、前記携帯端末で表示させるべく、前記携帯端末に送信する第2の送信手段と、
を有
し、
前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置と前記画像とを前記携帯端末が送信した時刻から、所定時間経過していると前記携帯端末によって判定された場合に、前記第2の受信手段で端末位置を受信
することを特徴とするサーバ。
【請求項8】
携帯端末から端末位置と画像とを受信する
第1の受信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記携帯端末に送信する
第1の送信手段と、
前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置を前記携帯端末から受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を、前記携帯端末で表示させるべく、前記携帯端末に送信する第2の送信手段と、
を有
し、
前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置と前記画像とを前記携帯端末が送信した時刻から、所定時間経過し、且つ、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置から所定距離離れている、と前記携帯端末によって判定された場合に、前記第2の受信手段により端末位置を受信
することを特徴とするサーバ。
【請求項9】
画像のプリント注文を行う携帯端末と、サーバとを有するプリント注文システムであって、
前記携帯端末は、
端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、
前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、
前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、
前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、
を有
し、
前記トリガー情報を表示する際の端末位置が、前記第1の送信手段で送信した前記端末位置から所定距離離れていない場合、
前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信すること無く前記トリガー情報を表示
することを特徴とするプリント注文システム。
【請求項10】
画像のプリント注文を行う携帯端末と、サーバとを有するプリント注文システムであって、
前記携帯端末は、
端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、
前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、
前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、
前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、
を有
し、
前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の送信手段で前記端末位置と前記画像とを送信した時刻から所定時間経過していない場合、
前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信すること無く前記トリガー情報を表示
することを特徴とするプリント注文システム。
【請求項11】
画像のプリント注文を行う携帯端末と、サーバとを有するプリント注文システムであって、
前記携帯端末は、
端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、
前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、
前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、
前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、
を有
し、
前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の送信手段で前記端末位置と前記画像とを送信した時刻から所定時間経過している場合、
前記トリガー情報を表示する際の端末位置と、前記第1の送信手段で送信した前記端末位置とを比較し、2つの位置が所定距離離れている場合に、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信
することを特徴とするプリント注文システム。
【請求項12】
携帯端末を、
端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、
前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、
前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、
前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、
を有する携帯端末であって、
前記トリガー情報を表示する際の端末位置が、前記第1の送信手段で送信した前記端末位置から所定距離離れていない場合、
前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信すること無く前記トリガー情報を表示する携帯端末
として機能させるためのプログラム。
【請求項13】
携帯端末を、
端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、
前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、
前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、
前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、
を有する携帯端末であって、
前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の送信手段で前記端末位置と前記画像とを送信した時刻から所定時間経過していない場合、
前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信すること無く前記トリガー情報を表示する携帯端末
として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
携帯端末を、
端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、
前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、
前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、
前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、
を有する携帯端末であって、
前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の送信手段で前記端末位置と前記画像とを送信した時刻から所定時間経過している場合、
前記トリガー情報を表示する際の端末位置と、前記第1の送信手段で送信した前記端末位置とを比較し、2つの位置が所定距離離れている場合に、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信する携帯端末
として機能させるためのプログラム。
【請求項15】
コンピュータを、
携帯端末から端末位置と画像とを受信する
第1の受信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記携帯端末に送信する
第1の送信手段と、
前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置を前記携帯端末から受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を、前記携帯端末で表示させるべく、前記携帯端末に送信する第2の送信手段と、
を有するサーバ
であって、
前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の前記携帯端末の端末位置が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置から所定距離離れていると前記携帯端末によって判定された場合に、前記第2の受信手段で端末位置を受信するサーバ
として機能させるためのプログラム。
【請求項16】
コンピュータを、
携帯端末から端末位置と画像とを受信する
第1の受信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記携帯端末に送信する
第1の送信手段と、
前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置を前記携帯端末から受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を、前記携帯端末で表示させるべく、前記携帯端末に送信する第2の送信手段と、
を有するサーバ
であって、
前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置と前記画像とを前記携帯端末が送信した時刻から、所定時間経過していると前記携帯端末によって判定された場合に、前記第2の受信手段で端末位置を受信するサーバ
として機能させるためのプログラム。
【請求項17】
コンピュータを、
携帯端末から端末位置と画像とを受信する
第1の受信手段と、
前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記携帯端末に送信する
第1の送信手段と、
前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置を前記携帯端末から受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を、前記携帯端末で表示させるべく、前記携帯端末に送信する第2の送信手段と、
を有するサーバ
であって、
前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置と前記画像とを前記携帯端末が送信した時刻から、所定時間経過し、且つ、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置から所定距離離れている、と前記携帯端末によって判定された場合に、前記第2の受信手段により端末位置を受信するサーバ
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像のプリント注文を行う携帯端末、プリント注文を受け付けるサーバ、およびプリント注文システムとプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン等の記憶部に格納されたユーザの画像を街頭のプリント装置でプリントできるサービスは種々存在し、コンビニエンスストアや家電量販店等に設置されている画像プリント装置でプリントを行うことが可能である。
【0003】
また特許文献1には、画像プリント装置として証明写真の撮影ボックスを利用し、カメラ付き通信装置(携帯電話)からサーバに送信された画像を証明写真の撮影ボックスでダウンロードしてプリントするサービスが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなサービスを利用するユーザは、周囲にある画像プリント装置に向かい、当該画像プリント装置で画像のプリントを行う。しかしながら、画像プリント装置の位置がわからず、その検索や移動に手間取ることも少なくない。
【0006】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、ユーザが手間を掛けずに画像プリント装置で画像のプリントを行えるようにする携帯端末等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した課題を解決するための第1の発明は、画像のプリント注文を行う携帯端末であって、端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、を有し、前記トリガー情報を表示する際の端末位置が、前記第1の送信手段で送信した前記端末位置から所定距離離れていない場合、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信すること無く前記トリガー情報を表示することを特徴とする携帯端末である。
第2の発明は、画像のプリント注文を行う携帯端末であって、端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、を有し、前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の送信手段で前記端末位置と前記画像とを送信した時刻から所定時間経過していない場合、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信すること無く前記トリガー情報を表示することを特徴とする携帯端末である。
第3の発明は、画像のプリント注文を行う携帯端末であって、端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、を有し、前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の送信手段で前記端末位置と前記画像とを送信した時刻から所定時間経過している場合、前記トリガー情報を表示する際の端末位置と、前記第1の送信手段で送信した前記端末位置とを比較し、2つの位置が所定距離離れている場合に、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信することを特徴とする携帯端末である。
【0008】
本発明では、携帯端末から画像をサーバに送信して画像のプリント注文を行うと、端末位置の周囲にある画像プリント装置を携帯端末にて表示させることができる。これによりユーザは周囲にある画像プリント装置を把握し、手間取ることなく当該画像プリント装置へと移動し画像のプリントを行える。
【0009】
前記第1の受信手段は、前記端末位置に最も近い画像プリント装置のみの位置情報を受信することも望ましい。
これにより、ユーザは最寄りの画像プリント装置を迅速に把握できる。
【0010】
第1~第3の発明の携帯端末は、前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、を有する。
ユーザは、一旦プリント注文を行った後に他の用事で別の場所に移動する場合もあり、このようなケースでは最初に携帯端末に表示させた画像プリント装置の位置情報が有効で無くなる。本発明では画像プリント装置で画像をプリントする際にトリガー情報を用いるが、このトリガー情報を携帯端末で表示させる際に再度端末位置の周囲にある画像プリント装置を表示させることで、上記のようにプリント注文を行った後に別の場所に移動した場合でも、移動後のユーザが画像をプリントしようとする際に周囲にある画像プリント装置を把握できる。
【0011】
前記第2の受信手段は、前記第2の送信手段で送信した端末位置に最も近い画像プリント装置のみの位置情報を受信することが望ましい。
これにより、移動後のユーザは最寄りの画像プリント装置を迅速に把握できる。
【0012】
第1の発明では、前記トリガー情報を表示する際の端末位置が、前記第1の送信手段で送信した前記端末位置から所定距離離れていない場合、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信すること無く前記トリガー情報を表示する。第2の発明では、前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の送信手段で前記端末位置と前記画像とを送信した時刻から所定時間経過していない場合、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信すること無く前記トリガー情報を表示する。
前記のようにプリント注文後にユーザが別の場所(所定距離離れた場所)に移動したかどうかは、端末位置やプリント注文時からの時間経過により判定でき、移動していないとされる場合には端末位置を再度送信することなくそのままトリガー情報を表示することができる。端末位置による判定を行うことでユーザが所定距離離れた場所に移動したかどうかを確実に判定でき、時間経過による判定を行うことで判定時に携帯端末の測位を行わずに済み処理が簡単になる。
【0013】
第3の発明では、前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の送信手段で前記端末位置と前記画像とを送信した時刻から所定時間経過している場合、前記トリガー情報を表示する際の端末位置と、前記第1の送信手段で送信した前記端末位置とを比較し、2つの位置が所定距離離れている場合に、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信する。
このように、プリント注文時からの時間経過によりユーザが所定距離離れた場所に移動した可能性があるとされる場合のみ、端末位置によりユーザが所定距離離れた場所に移動したかどうかを判定することで、携帯端末の測位を行う頻度をできるだけ少なくしつつ、ユーザが所定距離離れた場所に移動したことを確実に判定できる。
【0014】
第4の発明は、携帯端末から端末位置と画像とを受信する第1の受信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記携帯端末に送信する第1の送信手段と、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置を前記携帯端末から受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を、前記携帯端末で表示させるべく、前記携帯端末に送信する第2の送信手段と、を有し、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置から所定距離離れていると前記携帯端末によって判定された場合に、前記第2の受信手段で端末位置を受信することを特徴とするサーバである。
第5の発明は、携帯端末から端末位置と画像とを受信する第1の受信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記携帯端末に送信する第1の送信手段と、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置を前記携帯端末から受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を、前記携帯端末で表示させるべく、前記携帯端末に送信する第2の送信手段と、を有し、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置と前記画像とを前記携帯端末が送信した時刻から、所定時間経過していると前記携帯端末によって判定された場合に、前記第2の受信手段で端末位置を受信することを特徴とするサーバである。
第6の発明は、携帯端末から端末位置と画像とを受信する第1の受信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記携帯端末に送信する第1の送信手段と、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置を前記携帯端末から受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を、前記携帯端末で表示させるべく、前記携帯端末に送信する第2の送信手段と、を有し、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置と前記画像とを前記携帯端末が送信した時刻から、所定時間経過し、且つ、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置から所定距離離れている、と前記携帯端末によって判定された場合に、前記第2の受信手段により端末位置を受信することを特徴とするサーバである。
【0015】
第7の発明は、画像のプリント注文を行う携帯端末と、サーバとを有するプリント注文システムであって、前記携帯端末は、端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、を有し、前記トリガー情報を表示する際の端末位置が、前記第1の送信手段で送信した前記端末位置から所定距離離れていない場合、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信すること無く前記トリガー情報を表示することを特徴とするプリント注文システムである。
第8の発明は、画像のプリント注文を行う携帯端末と、サーバとを有するプリント注文システムであって、前記携帯端末は、端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、を有し、前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の送信手段で前記端末位置と前記画像とを送信した時刻から所定時間経過していない場合、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信すること無く前記トリガー情報を表示することを特徴とするプリント注文システムである。
第9の発明は、画像のプリント注文を行う携帯端末と、サーバとを有するプリント注文システムであって、前記携帯端末は、端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、を有し、前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の送信手段で前記端末位置と前記画像とを送信した時刻から所定時間経過している場合、前記トリガー情報を表示する際の端末位置と、前記第1の送信手段で送信した前記端末位置とを比較し、2つの位置が所定距離離れている場合に、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信することを特徴とするプリント注文システムである。
【0016】
第10の発明は、携帯端末を、端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、を有する携帯端末であって、前記トリガー情報を表示する際の端末位置が、前記第1の送信手段で送信した前記端末位置から所定距離離れていない場合、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信すること無く前記トリガー情報を表示する携帯端末として機能させるためのプログラムである。
第11の発明は、携帯端末を、端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、を有する携帯端末であって、前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の送信手段で前記端末位置と前記画像とを送信した時刻から所定時間経過していない場合、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信すること無く前記トリガー情報を表示する携帯端末として機能させるためのプログラムである。
第12の発明は、携帯端末を、端末位置と画像とをサーバに送信する第1の送信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記サーバから受信する第1の受信手段と、前記画像プリント装置の位置情報を表示する第1の表示手段と、前記トリガー情報を表示する際、端末位置を前記サーバに送信する第2の送信手段と、前記第2の送信手段で送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を前記サーバから受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した前記画像プリント装置の位置情報を表示する第2の表示手段と、を有する携帯端末であって、前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の送信手段で前記端末位置と前記画像とを送信した時刻から所定時間経過している場合、前記トリガー情報を表示する際の端末位置と、前記第1の送信手段で送信した前記端末位置とを比較し、2つの位置が所定距離離れている場合に、前記第2の送信手段により端末位置を前記サーバに送信する携帯端末として機能させるためのプログラムである。
【0017】
第13の発明は、コンピュータを、携帯端末から端末位置と画像とを受信する第1の受信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記携帯端末に送信する第1の送信手段と、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置を前記携帯端末から受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を、前記携帯端末で表示させるべく、前記携帯端末に送信する第2の送信手段と、を有するサーバであって、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の前記携帯端末の端末位置が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置から所定距離離れていると前記携帯端末によって判定された場合に、前記第2の受信手段で端末位置を受信するサーバとして機能させるためのプログラムである。
第14の発明は、コンピュータを、携帯端末から端末位置と画像とを受信する第1の受信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記携帯端末に送信する第1の送信手段と、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置を前記携帯端末から受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を、前記携帯端末で表示させるべく、前記携帯端末に送信する第2の送信手段と、を有するサーバであって、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置と前記画像とを前記携帯端末が送信した時刻から、所定時間経過していると前記携帯端末によって判定された場合に、前記第2の受信手段で端末位置を受信するサーバとして機能させるためのプログラムである。
第15の発明は、コンピュータを、携帯端末から端末位置と画像とを受信する第1の受信手段と、前記端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報と、画像プリント装置で前記画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを前記携帯端末に送信する第1の送信手段と、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置を前記携帯端末から受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段で受信した端末位置の周囲にある画像プリント装置の位置情報を、前記携帯端末で表示させるべく、前記携帯端末に送信する第2の送信手段と、を有するサーバであって、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の時刻が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置と前記画像とを前記携帯端末が送信した時刻から、所定時間経過し、且つ、前記携帯端末が前記トリガー情報を表示する際の端末位置が、前記第1の受信手段で受信される前記端末位置から所定距離離れている、と前記携帯端末によって判定された場合に、前記第2の受信手段により端末位置を受信するサーバとして機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0018】
本発明により、ユーザが手間を掛けずに画像プリント装置で画像のプリントを行えるようにする携帯端末等を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図3】画像プリント装置2のシステム構成を示す図。
【
図7】プリント注文システム1の機能構成を示す図。
【
図8】注文画像データ100、注文受付データ200、装置データ300の例。
【
図9】画像101のプリント注文の手順を示すフローチャート。
【
図10】二次元コード104を表示する手順を示すフローチャート。
【
図11】画像101をプリントする手順を示すフローチャート。
【
図13】二次元コード104を表示する手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0021】
(1.プリント注文システム1)
図1は本発明の実施形態に係るプリント注文システム1を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプリント注文システム1は、画像プリント装置2、サーバ3、及び携帯端末5がネットワーク6を介して通信可能に接続された構成を有する。
【0022】
画像プリント装置2はユーザが自身の撮影を行う写真撮影装置としての機能も有し、例えば街頭に設置された証明写真の撮影ボックスである。画像プリント装置2はユーザを撮影してその画像を証明写真などとしてプリントする(写真撮影サービス)のに加え、携帯端末5からサーバ3に送信されたユーザの画像のプリントも行う(画像プリントサービス)。
【0023】
図2は画像プリント装置2の外観を示す図であり、
図3は画像プリント装置2のシステム構成を示す図である。
【0024】
画像プリント装置2はユーザが中に入って撮影を行うボックス状の外観を有し、制御装置20、表示部21、課金部22、撮影部23、照明24、プリンタ25、プリント物取出口26、読取部27等を有する。
【0025】
制御装置20は画像プリント装置2の内部に設けられ、画像プリント装置2の処理全体を制御する。
【0026】
図4は制御装置20のハードウェア構成を示す図である。
図4に示すように、制御装置20は、例えば制御部210、記憶部220、入力部230、通信部240等をバス等により接続して構成したコンピュータにより実現できる。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
【0027】
制御部210はCPU、ROM、RAMなどから構成される。CPUは、記憶部220、ROMなどの記憶媒体に格納された制御装置20の処理に係るプログラムをRAM上のワークエリアに呼び出して実行する。ROMは不揮発性メモリであり、ブートプログラムやBIOSなどのプログラム、データなどを恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶部220、ROMなどからロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部210が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
【0028】
記憶部220はハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ等であり、後述する処理に際し制御装置20が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーションシステム)等が格納される。これらのプログラムやデータは、制御部210により必要に応じて読み出され実行される。
【0029】
入力部230は制御装置20に各種の設定入力を行うものである。
通信部240はネットワーク6等を介した通信を媒介する通信インタフェースであり、サーバ3等との間で通信を行う。
【0030】
図2、3の説明に戻る。表示部21は、画像プリント装置2の入力部を兼ねたタッチパネル付ディスプレイ等により実現される。表示部21は、ユーザの操作・選択に係る各種の画面を表示し、画面上のタッチ操作によるユーザの指示入力等を受付ける。
【0031】
課金部22は、硬貨や紙幣の投入口、つり銭返却口、レシート取出口、レシートプリンタ等(不図示)を備え、ユーザからの課金やレシートの発行を管理する。
【0032】
撮影部23は、撮影窓の内側にカメラ等を設けたものである。カメラには例えば高解像度のデジタルカメラが用いられるが、これに限ることはない。
【0033】
照明24は、画像プリント装置2のボックス内の全体を照らす照明である。照明24は例えば白色の光を照射する面光源であり、撮影部23の上部に設けられるが、これに限ることはない。
【0034】
プリンタ25は、画像を用紙にプリントするものであり、画像プリント装置2の内部に設けられる。画像をプリントしたプリント物はプリント物取出口26に排出される。プリンタ25の方式や設置台数等は特に問わない。
【0035】
読取部27はイメージスキャナや読取用の照明等を備える。
【0036】
図1の説明に戻る。サーバ3は、画像のプリント注文を携帯端末5から受け付けるものである。
【0037】
図5はサーバ3のハードウェア構成を示す図である。
図5に示すように、サーバ3は、例えば制御部31、記憶部32、表示部33、入力部34、及び通信部35等をバス等により接続して構成したコンピュータにより実現できる。但し、これに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
【0038】
制御部31、記憶部32、入力部34、通信部35の機能は上述した制御部210、記憶部220、入力部230、通信部240と略同様である。また表示部33は液晶パネル等のディスプレイ装置を有する。
【0039】
なお、記憶部32には後述する処理をサーバ3に実行させるためのプログラムやデータが格納される。特に本実施形態では、画像のプリント注文に関する注文受付データと、画像プリント装置2が設置された位置に関する装置データが記憶部32に格納される。注文受付データと装置データについては後述する。
【0040】
図1の説明に戻る。携帯端末5はユーザが画像のプリント注文に用いるコンピュータ端末であり、例えばスマートフォンやタブレット端末等を用いることができる。
【0041】
図6は携帯端末5のハードウェア構成を示す図である。
図6に示すように、携帯端末5は制御部51、記憶部52、表示部53、入力部54、通信部55、カメラ56、音声入出力部57等をバス等により接続して構成される。但し、これに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
【0042】
制御部51、記憶部52、入力部54、通信部55の機能は上述した制御部210、記憶部220、入力部230、通信部240と略同様である。また表示部53は液晶パネル等のディスプレイ装置を有し、入力部54としてのタッチパネルが設けられている。音声入出力部57はマイクやスピーカ等である。
【0043】
なお、記憶部52には携帯端末5の後述する処理を実行するための専用のアプリケーションプログラムや、プリント注文した画像に関する注文画像データが格納される。注文画像データについては後述する。
【0044】
図7はプリント注文システム1の機能構成を示す図である。
図7に示すように、プリント注文システム1において、携帯端末5は、端末位置送信手段10、周囲装置受信手段11、周囲装置表示手段12、端末位置再送信手段13、周囲装置再受信手段14、周囲装置再表示手段15等を有し、サーバ3は端末位置受信手段16、周囲装置送信手段17、端末位置再受信手段18、周囲装置再送信手段19等を有する。
【0045】
端末位置送信手段10(第1の送信手段)は、画像のプリント注文時に、携帯端末5が通信部55を介して携帯端末5の端末位置と当該画像とをサーバ3に送信するものである。
【0046】
周囲装置受信手段11(第1の受信手段)は、携帯端末5が、上記端末位置の周囲にある画像プリント装置2の位置情報と、画像プリント装置2で画像をプリントする際に用いられるトリガー情報とを通信部55を介してサーバ3から受信するものである。トリガー情報はプリントする画像を識別できる情報であればよいが、その詳細については後述する。また本実施形態では、画像プリント装置2の位置情報として、上記端末位置に最も近い画像プリント装置2のみの位置情報を受信するものとする。
【0047】
周囲装置表示手段12(第1の表示手段)は、携帯端末5が、上記受信した画像プリント装置2の位置情報を表示部53に表示するものである。
【0048】
端末位置再送信手段13(第2の送信手段)は、携帯端末5の表示部53でトリガー情報を表示する際、携帯端末5が通信部55を介して携帯端末5の端末位置をサーバ3に再送信するものである。
【0049】
周囲装置再受信手段14(第2の受信手段)は、携帯端末5が、上記再送信した端末位置の周囲にある画像プリント装置2の位置情報を通信部55を介してサーバ3から再受信するものである。本実施形態では、画像プリント装置2の位置情報として、上記再送信した端末位置に最も近い画像プリント装置2のみの位置情報を再受信するものとする。
【0050】
周囲装置再表示手段15(第2の表示手段)は、携帯端末5が、上記再受信した画像プリント装置2の位置情報を表示部53に表示するものである。
【0051】
端末位置受信手段16(受信手段)は、携帯端末5による画像のプリント注文時に、サーバ3が通信部35を介して携帯端末5の端末位置と当該画像とを携帯端末5から受信するものである。
【0052】
周囲装置送信手段17(送信手段)は、サーバ3が、上記端末位置の周囲にある画像プリント装置2の位置情報と、トリガー情報とを通信部35を介して携帯端末5に送信するものである。前記したように、本実施形態では、画像プリント装置2の位置情報として、上記端末位置に最も近い画像プリント装置2のみの位置情報を送信する。
【0053】
端末位置再受信手段18は、携帯端末5の表示部53でトリガー情報を表示する際、サーバ3が通信部35を介して携帯端末5の端末位置を携帯端末5から再受信するものである。
【0054】
周囲装置再送信手段19は、サーバ3が、上記再受信した端末位置の周囲にある画像プリント装置2の位置情報を通信部35を介して携帯端末5に再送信するものである。前記したように、本実施形態では、画像プリント装置2の位置情報として、上記再受信した端末位置に最も近い画像プリント装置2のみの位置情報を再送信する。
【0055】
図8(a)は携帯端末5の記憶部52に格納される注文画像データ100の例である。注文画像データ100は、例えば画像101、注文時刻102、注文時位置103、二次元コード104、周囲装置情報105等を紐付けたものである。
【0056】
画像101は、画像のプリント注文時に、携帯端末5がサーバ3に送信した画像である。
【0057】
注文時刻102はプリント注文を行った時刻であり、本実施形態では携帯端末5からサーバ3に携帯端末5の端末位置と画像101を送信した時刻である。
【0058】
注文時位置103は、プリント注文時の携帯端末5の端末位置である。端末位置は例えば緯度と経度により表される。
【0059】
二次元コード104は前記のトリガー情報であり、後述する注文IDをコード化したものである。本実施形態では二次元コード104としてコード化された注文IDによりプリントする画像101を識別可能としている。
【0060】
周囲装置情報105は、携帯端末5の端末位置の周囲にある画像プリント装置2の情報であり、当該画像プリント装置2の位置情報を含む。本実施形態では、周囲装置情報105として端末位置に最も近い画像プリント装置2のみについての情報を記録する。
【0061】
図8(b)はサーバ3の記憶部32に格納される注文受付データ200の例である。注文受付データ200は、例えば、注文ID201、画像101、注文情報202を紐付けたものである。
【0062】
注文ID201は、個々のプリント注文を識別する識別情報である。前記の二次元コード104は、注文ID201をコード化して作成される。
【0063】
注文情報202は、画像101のプリント枚数やプリントサイズなどのプリント注文に関する情報である。
【0064】
図8(c)はサーバ3の記憶部32に格納される装置データ300の例である。装置データ300は、例えば、サーバ3で管理している各画像プリント装置2の装置ID301を、当該画像プリント装置2の位置情報302に紐付けたものである。
【0065】
装置ID301は個々の画像プリント装置2を識別する識別情報である。
【0066】
位置情報302は上記画像プリント装置2の位置を示す情報である。位置情報302は例えば緯度と経度により表される。
【0067】
(2.プリント注文システム1の処理)
次に、本実施形態のプリント注文システム1が行う処理について説明する。プリント注文システム1における処理は、画像101のプリント注文、二次元コード104の表示、画像101のプリントに大きく分けることができ、以下ではそれぞれの手順について説明する。
【0068】
(2-1.画像101のプリント注文)
図9は画像101のプリント注文の手順を示すフローチャートである。
図9のS101~S104、S109~S111は携帯端末5の制御部51が携帯端末5の各部を制御することにより実行し、S105~S108はサーバ3の制御部31がサーバ3の各部を制御することにより実行する。
【0069】
本実施形態では、まずユーザが自身の携帯端末5で前記のアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションという)を立ち上げ、プリントする画像の選択、および画像のプリント注文に係る操作を行う。
【0070】
例えばユーザは、表示部53に表示される選択画面(不図示)にて記憶部52に格納された画像の中からプリントする画像101を1または複数枚選択し、必要に応じて画像101の編集を行う。画像101の編集は、例えば画像101のサイズ、明るさ、色の調整、画像101への所定の絵柄の付加、画像101への描画等であるが、これに限ることはない。
【0071】
また、ユーザは注文情報202(画像101のプリント枚数やプリントサイズなど)の設定も画像101ごとに行い、画像101のプリント注文の指示を画面上で行う。
【0072】
携帯端末5は、プリント注文の指示を受付ける(S101)と、携帯端末5の端末位置をGPS(Global
Positioning System)などの既知の測位システムを利用して取得する(S102)。
【0073】
携帯端末5は、上記取得した端末位置と、先程選択された画像101およびその注文情報202(画像101等という)をサーバ3へ送信してプリント注文を行い(S103)、当該画像101についての注文画像データ100を作成して記憶部52に記録する(S104)。
【0074】
S104では、S103で端末位置と画像101等を送信した時刻を注文時刻102とし、S102で取得した端末位置を注文時位置103として、これらを画像101と紐付けた注文画像データ100を作成する。なお前記の二次元コード104と周囲装置情報105はこの時点ではまだ記録されていない。
【0075】
サーバ3は、携帯端末5から端末位置と画像101等を受信する(S105)と、注文受付データ200を作成して記憶部32に記録する(S106)。S106では注文ID201を新たに生成し、これをS105で受信した画像101および注文情報202と紐付けて注文受付データ200を作成する。
【0076】
またサーバ3は、S105で受信した端末位置と最も近い位置の画像プリント装置2を装置データ300から1つ検索し、その位置情報等を周囲装置情報105として取得する(S107)。
【0077】
S107では、周囲装置情報105として、例えば上記端末位置との差が最も小さい位置情報302とこれに対応する装置ID301が装置データ300の中から取得される。
【0078】
次に、サーバ3は、注文ID201をコード化して二次元コード104を生成し、周囲装置情報105と二次元コード104を携帯端末5に送信する(S108)。
【0079】
携帯端末5は、周囲装置情報105と二次元コード104を受信する(S109)と、周囲装置情報105と二次元コード104をS104で作成した注文画像データ100に記録し(S110)、注文画像データ100の画像101と周囲装置情報105を表示部53に表示する(S111)。
【0080】
図12(a)はS111において携帯端末5の表示部53に表示される画面の例である。図の例では、ユーザがS103でサーバ3に送信(アップロード)した画像101が表示されるとともに、S109で受信した周囲装置情報105が表示される。図の例では、周囲装置情報105として地図上の画像プリント装置2の位置にマークaが表示されるが、その表示方法は特に限定されない。なお図の531はS103でサーバ3にアップロードした他の画像101を表示させるための送りボタンである。
【0081】
(2-2.二次元コード104の表示)
以上のフローでプリント注文を行ったユーザは、前記の二次元コード104を携帯端末5の表示部53に表示させ、これをトリガーとして用い、画像プリント装置2に読取らせることで画像101のプリントを行うことができる。
【0082】
図10は二次元コード104を表示する手順を示すフローチャートである。
図10のS201~S206、S210~S211は携帯端末5の制御部51が携帯端末5の各部を制御することにより実行し、S207~S209はサーバ3の制御部31がサーバ3の各部を制御することにより実行する。
【0083】
二次元コード104を表示する際、ユーザはまず携帯端末5を操作してアプリケーションを立ち上げ、表示部53に表示される選択画面(不図示)にてプリントする画像101を選択する。
【0084】
携帯端末5はこの画像選択を受付ける(S201)と、注文画像データ100を参照して上記選択された画像101に対応する注文時刻102を取得し、当該注文時刻102と現在時刻を比較して、現在時刻が画像101の注文時刻102から所定時間経過しているか否かを判定する(S202)。所定時間は予め設定された値である。
【0085】
S202において注文時刻102から所定時間経過していないと判定された場合(S202;NO)、ユーザはプリント注文時からあまり移動しておらず、前記のS111(
図9参照)で表示した周囲装置情報105がまだ有効であるとする。携帯端末5は、S201で選択された画像101とこれに対応する二次元コード104、周囲装置情報105(二次元コード104等という)を表示部53に表示する(S203)。
【0086】
図12(b)はS203において携帯端末5の表示部53に表示される画面の例である。図の例では、ユーザがS201で選択した画像101が表示されるとともに、当該画像101に対応する二次元コード104、周囲装置情報105が表示される。周囲装置情報105はS111で表示したものと同じであるため、省略することも可能である。
【0087】
一方、S202において注文時刻102から所定時間経過したと判定された場合(S202;YES)、ユーザがプリント注文時からある程度移動してS111で表示した周囲装置情報105が有効で無くなった可能性が有るとする。そこで携帯端末5は、S102(
図9参照)と同様に端末位置を取得し(S204)、当該端末位置と注文時位置103とを比較することで、当該端末位置が注文時位置103から所定距離離れたか否かを判定する(S205)。所定距離は予め設定された値である。
【0088】
S205において注文時位置103から所定距離離れていないと判定された場合(S205;NO)、ユーザはプリント注文時からあまり移動しておらず、S111で表示した周囲装置情報105はまだ有効である。そのため携帯端末5は、
図12(b)と同様の画面にて表示部53に二次元コード104等を表示させる(S203)。
【0089】
一方、S205において注文時位置103から所定距離離れたと判定された場合(S205;YES)、ユーザはプリント注文時からある程度移動しており、前記のS111で表示した周囲装置情報105はもはや有効でない。そのため携帯端末5は、S204で取得した端末位置を用いて周囲装置情報105を更新する処理を行う。
【0090】
すなわち、携帯端末5は上記取得した端末位置をサーバ3に再送信する(S206)。サーバ3は、端末位置を再受信すると(S207)、S107(
図9参照)と同様、当該端末位置と最も近い位置の画像プリント装置2を装置データ300から1つ検索し、その位置情報等を周囲装置情報105として取得する(S208)。そして、取得した周囲装置情報105を携帯端末5に再送信する(S209)。
【0091】
携帯端末5は、周囲装置情報105を再受信する(S210)と、注文画像データ100の周囲装置情報105を再受信した周囲装置情報105で更新し(S211)、S201で選択された画像101とこれに対応する二次元コード104、および更新された周囲装置情報105を表示部53に表示させる(S203)。
【0092】
この時の表示画面を
図12(c)に示す。表示画面は基本的に
図12(b)の画面と同様であるが、周囲装置情報105については、先程のものとは異なる新たな周囲装置情報105が表示されることとなる。
【0093】
(2-3.画像101のプリント)
画像101をプリントしようとするユーザは以上のフローにより携帯端末5の表示部53に二次元コード104を表示させ、最寄りの画像プリント装置2に移動して画像101のプリントを行う。
【0094】
図11は画像101をプリントする手順を示すフローチャートである。
図11のS301~S303、S306~S308は画像プリント装置2の制御装置20が画像プリント装置2の各部を制御することにより実行し、S304~S305はサーバ3の制御部31がサーバ3の各部を制御することにより実行する。
【0095】
画像プリント装置2は、センサ(不図示)によってボックス内に入ったユーザを検知すると、表示部21にトップ画面(不図示)を表示させる。このトップ画面では、写真撮影サービスや画像プリントサービスへの移行を選択するためのボタンが表示され、ここではユーザが画像プリントサービスに移行することを選択する。
【0096】
すると、画像プリント装置2は、二次元コード104を読取部27で読取らせることを促すメッセージを表示部21に表示する。ユーザは、携帯端末5の表示部53に表示した二次元コード104を読取部27にかざす。画像プリント装置2は、読取部27により二次元コード104を読取ると(S301)、二次元コード104を復号して注文ID201を取得する(S302)。
【0097】
画像プリント装置2は、S302で取得した注文ID201をサーバ3に送信する(S303)。サーバ3は、注文ID201を受信する(S304)と、注文受付データ200を参照し、注文ID201に対応する画像101とその注文情報202を画像プリント装置2に送信する(S305)。
【0098】
画像プリント装置2は、画像101と注文情報202を受信すると(S306)、画像101および注文情報202に応じたプリント料金等を表示部21に表示させ、ユーザによる画像101の確認とプリント料金の課金を促す。
【0099】
ユーザは画面に表示された画像101を確認し、課金部22にてプリント料金を課金する。画像プリント装置2は、課金を受付けると(S307)、画像101のプリントをプリンタ25にて行う(S308)。
【0100】
以上説明したように、本実施形態では、携帯端末5から画像101をサーバ3に送信して画像101のプリント注文を行うと、端末位置の周囲にある画像プリント装置2を携帯端末5にて表示させることができる。これによりユーザは周囲にある画像プリント装置2を把握し、手間取ることなく当該画像プリント装置2へと移動し画像101のプリントを行える。特に本実施形態では上記の画像プリント装置2として端末位置の最寄りの画像プリント装置2のみを表示しており、ユーザは最寄りの画像プリント装置2を迅速に把握できる。
【0101】
ユーザは、一旦プリント注文を行った後に他の用事で別の場所に移動する場合もあり、このようなケースではS111で最初に携帯端末5に表示させた画像プリント装置2の位置情報が有効で無くなる。本実施形態では画像プリント装置2で画像101をプリントする際に二次元コード104を用いるが、この二次元コード104を携帯端末5で表示させる際に再度端末位置の周囲にある画像プリント装置2を表示させることで、上記のようにプリント注文を行った後に別の場所に移動した場合でも、移動後のユーザが画像101をプリントしようとする際に周囲にある画像プリント装置2を把握できる。本実施形態ではこの場合も上記の画像プリント装置2として端末位置の最寄りの画像プリント装置2のみを表示しており、移動後のユーザは最寄りの画像プリント装置2を迅速に把握できる。
【0102】
上記のようにプリント注文後にユーザが別の場所(所定距離離れた場所)に移動したかどうかは、携帯端末5の端末位置やプリント注文時からの時間経過により判定でき、移動していないとされる場合には端末位置を再度送信することなくそのまま二次元コード104を表示することができる。本実施形態では、プリント注文時からの時間経過によりユーザが所定距離離れた場所に移動した可能性が有るとされる場合のみ、端末位置によりユーザが所定距離離れた場所に移動したかどうかを判定するので、携帯端末5の測位を行う頻度をできるだけ少なくしつつ、ユーザが所定距離離れた場所に移動したことを確実に判定できる。
【0103】
しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば本実施形態では証明写真の撮影ボックスで画像をプリントする例を説明したが、これに限ることはなく、コンビニエンスストアや家電量販店その他の店舗等に設置された写真撮影機能を持たない画像プリント装置であっても、サーバ3と通信可能に接続されていれば本実施形態の手法は前記と同様に適用可能である。
【0104】
また本実施形態では、S107(
図9参照)やS208(
図10参照)で取得され携帯端末5に送信される周囲装置情報105を、携帯端末5の端末位置に最も近い画像プリント装置2のみの位置情報等としているが、周囲装置情報105は、端末位置の周囲にある複数の画像プリント装置2(端末位置に最も近い画像プリント装置2を含む)の位置情報等としてもよい。周囲装置情報105として端末位置からどの程度の範囲の画像プリント装置2について位置情報等を取得するかは特に限定されず、例えば
図12(a)~(c)に示す地図の縮尺等に応じて定めることができる。
【0105】
また、本実施形態では二次元コード104を表示する際の時刻が注文時刻102から所定時間経過していると判定され、且つ二次元コード104を表示する際の携帯端末5の端末位置が注文時位置103から所定距離離れていると判定される場合に、周囲装置情報105の更新を行うが、時間経過による判定を省略して端末位置による判定のみを行ってもよく、あるいは時間経過による判定のみ行ってもよい。前者の場合、ユーザが所定距離離れた場所に移動したかどうかを確実に判定でき、後者の場合、判定時に携帯端末5の測位を行わずに済み処理が簡単になる。
【0106】
前者の場合のフローは
図10のフローのS202を省略したものになるが、簡単に説明すると、携帯端末5は、
図13(a)のようにプリントする画像の選択を受付けた後(S201)、端末位置を取得し(S204)、当該端末位置が、上記選択された画像101に対応する注文時位置103から所定距離離れたか否かを判定する(S205)。注文時位置103から所定距離離れていない場合(S205;NO)、携帯端末5は
図12(b)と同様の画面にて表示部53に二次元コード104等を表示させる(S203)。注文時位置103から所定距離離れた場合(S205;YES)は、
図10のS206以降の処理により更新された新たな周囲装置情報105を二次元コード104とともに表示する。
【0107】
後者の場合のフローは
図10のフローのS205を省略したものになるが、簡単に説明すると、携帯端末5は、
図13(b)のようにプリントする画像の選択を受付けた後(S201)、現在時刻が、上記選択された画像101に対応する注文時刻102から所定時間経過しているか否かを判定する(S202)。注文時刻102から所定時間経過していないと判定された場合(S202;NO)、携帯端末5は
図12(b)と同様の画面にて表示部53に二次元コード104等を表示させる(S203)。注文時刻102から所定時間経過したと判定された場合(S202;YES)、携帯端末5は端末位置を取得し(S204)、
図10のS206以降の処理により更新された新たな周囲装置情報105を二次元コード104とともに表示する。
【0108】
また、本実施形態では端末位置や時間経過による判定の結果により周囲装置情報105の更新が自動で行われるが、
図12(d)に示すように、周囲装置情報105を再検索して更新するかどうかを選択するための選択画面を表示部53に表示してもよい。
【0109】
図12(d)の例では「はい」ボタン533を押下することでS206以下の処理(
図10参照)により更新された新たな周囲装置情報105が
図12(c)と同様に表示され、「いいえ」ボタン534を押下した場合には
図12(b)のように周囲装置情報105が更新されずそのまま表示される。当該画面中の周囲装置情報105は有効で無いが、ユーザはインターネット等で自ら最寄りの画像プリント装置2を検索することができる。当該画面中の周囲装置情報105を非表示としてもよい。
【0110】
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0111】
1:プリント注文システム
2:画像プリント装置
3:サーバ
5:携帯端末
6:ネットワーク
10:端末位置送信手段
11:周囲装置受信手段
12:周囲装置表示手段
13:端末位置再送信手段
14:周囲装置再受信手段
15:周囲装置再表示手段
16:端末位置受信手段
17:周囲装置送信手段
18:端末位置再受信手段
19:周囲装置再送信手段
100:注文画像データ
101:画像
102:注文時刻
103:注文時位置
104:二次元コード
105:周囲装置情報
200:注文受付データ
201:注文ID
202:注文情報
300:装置データ
301:装置ID
302:位置情報