(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-24
(45)【発行日】2022-11-01
(54)【発明の名称】情報表示装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/9035 20190101AFI20221025BHJP
G06F 16/9038 20190101ALI20221025BHJP
G06F 16/909 20190101ALI20221025BHJP
【FI】
G06F16/9035
G06F16/9038
G06F16/909
(21)【出願番号】P 2018228171
(22)【出願日】2018-12-05
【審査請求日】2021-10-06
(31)【優先権主張番号】P 2018053562
(32)【優先日】2018-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】谷治 良高
(72)【発明者】
【氏名】酒井 健一
(72)【発明者】
【氏名】宮本 正樹
【審査官】三橋 竜太郎
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在位置を検出する位置検出手段と、
施設の所在地情報を含む施設情報が関連付けられている複数のコンテンツの項目を表示する表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、
何れかの前記施設と前記現在位置とが所定の近接関係にある場合には、前記コンテンツの項目の表示順位を、当該施設に関連付けられたコンテンツのなかで、当該施設と他の施設とに関連付けられているコンテンツ項目よりも、当該施設と関連付けられかつ前記他の施設に非関連のコンテンツ項目を優先する
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、
何れの前記施設とも前記現在位置が前記所定の近接関係にない場合には、前記コンテンツの項目の表示順位を、全ての前記施設に関連付けられているコンテンツの項目、全ての前記施設に関連付けられてはいないコンテンツの項目の順とする
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、
何れの前記施設とも前記現在位置が前記所定の近接関係にない場合には、前記コンテンツの項目の表示順位を、関連付けられている施設の数が多いほど高くする
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記コンテンツは、
当該コンテンツがプレイ可能な期間を示すプレイ期間が関連付けられており、
前記表示制御手段は、
何れかの前記施設と前記現在位置とが前記所定の近接関係にある場合に、当該施設のみに関連付けられているコンテンツの項目のなかで、前記コンテンツの項目の表示順位を、現在時が前記プレイ期間に含まれるコンテンツの項目、現在時が前記プレイ期間に含まれないコンテンツの項目の順とする
ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の情報表示装置。
【請求項5】
現在位置を検出する位置検出手段と、
施設の所在地情報を含む施設情報が関連付けられている複数のコンテンツの項目を表示する表示制御手段と、
を備え、
前記コンテンツは、
当該コンテンツのタイプが関連付けられており、
前記表示制御手段は、
何れかの前記施設と前記現在位置とが所定の近接関係にある場合には、前記コンテンツの項目の表示順位を、当該施設に関連付けられたコンテンツのなかで前記タイプが当該施設の特色となる地点を巡回するツアータイプのコンテンツの項目、当該施設に関連付けられたコンテンツのなかで前記タイプが前記ツアータイプとは異なるコンテンツの項目、当該施設とは関連付けられていないコンテンツの項目の順とする
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、
何れの前記施設とも前記現在位置が前記所定の近接関係にない場合には、前記コンテンツの項目の表示順位を、前記タイプが前記ツアータイプとは異なるコンテンツの項目、前記タイプが前記ツアータイプであるコンテンツの項目の順とする
ことを特徴とする請求項5に記載の情報表示装置。
【請求項7】
前記コンテンツは、
当該コンテンツがプレイ可能な期間を示すプレイ期間が関連付けられており、
前記表示制御手段は、
何れかの前記施設と前記現在位置とが前記所定の近接関係にある場合に、当該施設に関連付けられている前記タイプが前記ツアータイプであるコンテンツの項目のなかで、前記コンテンツの項目の表示順位を、現在時が前記プレイ期間に含まれるコンテンツの項目、現在時が前記プレイ期間に含まれないコンテンツの項目の順とする
ことを特徴とする請求項5および6の何れか1項に記載の情報表示装置。
【請求項8】
前記所定の近接関係は、前記施設から前記現在位置までが所定の第1の距離内であること、または、前記現在位置から前記施設までが所定の第2の距離内である
ことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の情報表示装置。
【請求項9】
前記所定の第1の距離および前記所定の第2の距離は、
前記施設ごとに関連付けられた物理的な距離、道なりの距離および時間的距離の何れか1つである
ことを特徴とする請求項8に記載の情報表示装置。
【請求項10】
前記所定の近接関係は、前記施設の中心から前記現在位置までの直線距離が当該施設に関連付けられた所定の距離以内であること、前記施設の出入口から前記現在位置までの直線距離が当該施設に関連付けられた所定の距離以内であること、前記現在位置から前記施設の中心までの直線距離が当該施設に関連付けられた所定の距離以内であること、および、前記現在位置から前記施設の出入口までの直線距離が当該施設に関連付けられた所定の距離以内であることの何れか1つである
ことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の情報表示装置。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1~10の何れか1項に記載の情報表示装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設に関連付けられたコンテンツを、施設利用者の位置に応じて適切な表示順序で表示する情報表示装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
公園や遊園地、博物館などの各種施設の利用者に施設を知ってもらい利用してもらうことを目的に、施設の携帯端末向けアプリケーションが提供されている。このようなアプリケーションは、施設内の展示物、場所(スポット、ポイント)、建物などを案内したり、施設内の植物や動物などを紹介したり、施設内でプレイ可能なゲームを提供したりする。以下では、アプリケーションが提供する、個々の紹介内容やゲームをコンテンツと記す。コンテンツの例としては、施設内の建物の解説ビデオ、施設内のポイントを回りながらそのポイントに関連するクイズを出題するゲームなどがある。
【0003】
コンテンツのなかには、施設固有のコンテンツと複数の施設に共通のコンテンツとがある。例えば、美術品の紹介ビデオは、その美術品を展示している施設固有のコンテンツである。また、季節の植物の紹介ビデオは、その植物が植栽されている施設に共通のコンテンツとなる。
【0004】
また、コンテンツのなかには、期間の制限なく有用なコンテンツと有用な期間が限られるコンテンツとがある。例えば、展示期間が限られた特別展示の美術品の紹介ビデオは、有用期間が限られたコンテンツである。また、施設内のポイントを巡回するゲームは、期間に制限のないコンテンツとなる。
【0005】
このようなコンテンツを施設の利用者に提供する場合には、利用者の位置、利用者が施設を訪問する時期に応じて、コンテンツを提供することが望ましい。利用者の位置や時間帯に合った最適なコンテンツを提供する技術として、特許文献1に記載の発明がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の発明では、ランドマークと位置と時間帯優先度とを関連付けて記憶する時間帯優先度テーブル(特許文献1の
図4参照)を検索することで、利用者の位置から所定の距離内にあるランドマークを検索し、利用者とランドマークとの近さと、ランドマークに付与された現在時刻による時間帯優先度とに応じて、ランドマークの表示順序を決定している(特許文献1の
図7参照)。しかしながら、特許文献1に記載の発明では、ランドマークに対して位置情報や時間帯優先度が関連付けられており、1つのランドマークに複数のコンテンツが関連していた場合には対応できない。
【0008】
このような背景を鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、施設に関連付けられたコンテンツを、施設の利用者の位置に応じた適切な順序で表示することを可能とする情報表示装置およびプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記した課題を解決するため、情報表示装置は、現在位置を検出する位置検出手段と、施設の所在地情報を含む施設情報が関連付けられている複数のコンテンツの項目を表示する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、何れかの前記施設と前記現在位置とが所定の近接関係にある場合には、前記コンテンツの項目の表示順位を、当該施設に関連付けられたコンテンツのなかで、当該施設と他の施設とに関連付けられているコンテンツ項目よりも、当該施設と関連付けられかつ前記他の施設に非関連のコンテンツ項目を優先することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、施設に関連付けられたコンテンツを、施設の利用者の位置に応じた適切な順序で表示することを可能とする情報表示装置およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態に係る携帯端末の全体構成を示す図である。
【
図2】本実施形態に係るミッションデータベースのデータ構成を示す図である。
【
図3】本実施形態に係る公園データベースのデータ構成を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る最寄り公園設定モジュールが実行する最寄り公園を特定する処理を説明するための図である。
【
図5】本実施形態に係るミッションプレイプログラムが実行するミッションプレイ処理のフローチャートである。
【
図6】本実施形態に係る最寄り公園設定処理を示すフローチャートである。
【
図7】本実施形態に係る最寄り公園設定確認画面を示す図である。
【
図8】本実施形態に係る公園リスト画面を示す図である。
【
図9】本実施形態に係る手動設定確認画面を示す図である。
【
図10】本実施形態に係るミッション並べ替え処理を示すフローチャートである。
【
図11】本実施形態に係るミッション一覧表示画面を示す図である。
【
図12】本実施形態に係るミッション一覧表示画面を示す図である。
【
図13】本実施形態に係るミッションデータベースのソートを説明するための図である。
【
図14】本実施形態に係るミッションデータベースのソートを説明するための図である。
【
図15】本実施形態に係るミッションデータベースのソートを説明するための図である。
【
図16】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるプレイ型ミッションである「色おにカメラ」の紹介画像である。
【
図17】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるプレイ型ミッションである「素材を見つけて絵本」の紹介画像である。
【
図18】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるプレイ型ミッションである「自然発見スロット」の紹介画像である。
【
図19】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるプレイ型ミッションである「自然パレットでぬりえ」の紹介画像である。
【
図20】本実施形態に係る「自然パレットでぬりえ」のパレットの変形例を説明するための図である。
【
図21】本実施形態に係る「自然パレットでぬりえ」における塗るパターンを説明するための図である。
【
図22】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるプレイ型ミッションである「フィールドイラストレータ」の紹介画像である。
【
図23】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるプレイ型ミッションである「ロックバランシング」の紹介画像である。
【
図24】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるプレイ型ミッションである「ご当地キャラとすごろく」の紹介画像である。
【
図25】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるツアー型ミッションである「バラ園の見所紹介」の紹介画像である。
【
図26】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるツアー型ミッションである「目指せ!防災マスター」の紹介画像である。
【
図27】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるツアー型ミッションである「大温室で動物発見」の紹介画像である。
【
図28】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるツアー型ミッションである「花言葉と恋愛パワースポット」の紹介画像である。
【
図29】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるコレクション型ミッションである「絶滅危惧種を救え!」の紹介画像である。
【
図30】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるコレクション型ミッションである「自然発見ビンゴ」の紹介画像である。
【
図31】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるコレクション型ミッションである「季節の生き物探し」の紹介画像である。
【
図32】本実施形態に係るミッション一覧表示画面に表示されるコレクション型ミッションである「植物色探し」の紹介画像である。
【
図33】本実施形態に係る、最寄り公園が未設定の場合のミッション並べ替え処理を示すフローチャートである。
【
図34】本実施形態に係る、最寄り公園が未設定で全公園を優先して並べ替え、現在が2月である場合のミッション一覧表示画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明を実施するための形態(実施形態)における携帯端末について説明する。携帯端末は、以下のステップを実行して、利用者が公園で実行(プレイ)するミッションのコンテンツ(ミッションコンテンツ、コンテンツまたはミッションとも記す)を利用者に提供する。(1)携帯端末が、現在地を取得して、最寄りの公園を特定し、利用者に確認させる。(2)携帯端末は、(1)で特定し確認された公園に関連したミッションおよび時期(季節)に合ったミッションを上位に並べたミッション(コンテンツの項目)の一覧を表示する。(3)一覧のなかから利用者が選択したミッションコンテンツを実行する(携帯端末がミッションコンテンツを実行開始して、利用者がミッションを実行してミッションをクリアする)。
【0013】
≪携帯端末の全体構成≫
図1は、本実施形態に係る携帯端末(情報表示装置)100の全体構成を示す図である。携帯端末100は、CPU(Central Processing Unit)101、メモリ102、センサ103、通信部104、タッチパネルディスプレイ105、フラッシュメモリ110を含んで構成される。CPU101は制御部を構成し、メモリ102とフラッシュメモリ110とは記憶部を構成する。
【0014】
CPU101は、フラッシュメモリに記憶されるOS(Operating System)(不図示)やミッションプレイプログラム120をメモリ102に展開して実行することで、利用者のミッション実行を支援する装置として携帯端末100を機能させる。
メモリ102は、実行中のプログラムやプログラム実行に必要なデータを記憶する。
センサ103は、GPS(Global Positioning System)センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、カメラ、マイクなどの各種センサである。
【0015】
通信部104は、他の装置とのデータ通信を実行する機能部である。他の装置の例として、後記するミッションデータベース130、ミッションリポジトリ140および公園データベース150のマスタデータを格納するサーバ(不図示)がある。携帯端末100は、サーバにアクセスし、フラッシュメモリ110に記憶されているより新しいマスタデータがあれば、そのデータをダウンロードして、フラッシュメモリ110に格納する。
【0016】
タッチパネルディスプレイ105は、テキストや画像などのデータを表示するとともに、利用者からの入力を受け付ける。
フラッシュメモリ110は、プログラムやデータベースなどのデータを記憶する。フラッシュメモリ110は、ミッションプレイプログラム120、ミッションデータベース130、ミッションリポジトリ140、公園データベース150を記憶している。
【0017】
ミッションプレイプログラム120は、最寄り公園を特定して設定する処理(最寄り公園設定処理、後記する
図6参照)、現在位置やミッションの期間(ミッションが実行可能な期間)に応じて、ミッションを並べ替える処理(ミッション並べ替え処理、後記する
図10参照)を実行する。ミッションプレイプログラム120は、最寄り公園を設定する最寄り公園設定モジュール121、および、ミッションを並べ替える表示制御モジュール122を含む。最寄り公園設定モジュール121の処理は
図6を参照して後記し、表示制御モジュール122の処理は
図10を参照して後記する。
【0018】
ミッションデータベース130は、ミッションに関する情報を記憶するデータベースである(後記する
図2参照)。
ミッションリポジトリ140は、利用者が実行するミッションを支援するミッションコンテンツのリポジトリであり、後記するミッションの識別情報(後記する
図2参照)と関連付けてミッションコンテンツを記憶する。
公園データベース150は、公園に関する情報を記憶するデータベースである(後記する
図3参照)。
【0019】
≪ミッションデータベースの構成≫
図2は、本実施形態に係るミッションデータベース130のデータ構成を示す図である。ミッションデータベース130は、例えば表形式のデータであり、1つのレコード(行)は、1つのミッションコンテンツの識別情報131、タイトル132、タイプ133、プレイ期間134、対象公園135および追加日136の属性(列)を含んで構成される。
【0020】
識別情報131は、ミッションコンテンツの識別情報である。
タイトル132は、ミッションコンテンツのタイトル(名称)である。
タイプ133は、ミッションコンテンツのタイプ(種別)である。タイプは、プレイ(P)、コレクション(C)およびツアー(T)を含む。これら3つのタイプを含め、ミッションコンテンツの例を
図16~
図32で後記する。
【0021】
プレイ期間134は、ミッションコンテンツのプレイ期間(有用な期間)である。ミッションのなかには、例えば季節の植物を探して撮影した写真を収集するなど、実行する期間が限定されるミッションがある。プレイ期間134は、ミッション実行に適した期間を示し、例えば、開始の月日と終了の月日で示されたり、月で示されたり、季節で示されたりする。さらに、特定の期間(開始の年月日と終了の年月日)であってもよいし、時間帯を含んでいてもよい。
【0022】
対象公園135は、ミッションが実行可能な公園を示す。ミッションのなかには、例えば特定の公園にのみ植栽されている植物を題材にしており、この植栽されている公園のみで実行可能なミッションがある。対象公園135は、ミッションが実行可能な公園を1つないしは複数含んでおり、何れの公園でも実行可能であるならば、「全公園」となる。
【0023】
追加日136は、ミッションコンテンツが提供された日付を示す。
例えば、識別情報131が「000001」のレコードで示されるミッションコンテンツのタイプ133はコレクションであり、プレイ期間134は「3月~5月」であって、対象公園は「A公園」、追加日は「2017年2月1日」である。
【0024】
表示制御モジュール122は、対象公園135、プレイ期間134、追加日136および識別情報131をキーにしてミッションコンテンツをソートする。最寄り公園が設定されている場合には、表示制御モジュール122は、対象公園135が最寄り公園であるミッションコンテンツを優先してソートする。また、表示制御モジュール122は、プレイ期間134が限定され、現在時点がプレイ期間中であるミッションコンテンツを優先してソートする。さらに、表示制御モジュール122は、追加日136が最近であり、識別情報131が大きいミッションコンテンツを優先してソートする。
【0025】
≪公園データベースの構成≫
図3は、本実施形態に係る公園データベース150のデータ構成を示す図である。公園データベース150は、例えば表形式のデータであり、1つのレコード(行)は、1つの公園の識別情報151、名称152および位置153の属性(列)を含んで構成される。
【0026】
識別情報151は、公園の識別情報である。
名称152は、公園の名称である。
位置153は、公園の位置を示す位置要素が含まれる。位置要素は、緯度と、経度と、距離を含んでいる。位置153は、位置要素を複数含んでもよい。
【0027】
例えば、識別情報151が「100001」のレコードで示される公園の名称は「A公園」であり、位置は「北緯35度41分18秒、東経139度45分16秒、距離430メートル」である。
【0028】
図4は、本実施形態に係る最寄り公園設定モジュール121が実行する最寄り公園を特定する処理を説明するための図である。
図4(a)は、公園の領域411および位置153に含まれる位置要素が1つである公園における位置153が示す領域を示す。位置要素(位置153)が示す領域は、緯度と経度で示す地点を中心とし、距離を半径とする円421で示される領域である。最寄り公園設定モジュール121は、センサ103に含まれるGPSセンサからの信号から特定した現在位置が、公園のレコードの位置153に示される位置要素の円421に含まれていると判断すれば、この公園を最寄り公園と判断する。
【0029】
図4(b)は、位置153に含まれる位置要素が3つである公園における位置153が示す領域を示す。位置要素が示す領域は、円422~424の和で示される領域である。最寄り公園設定モジュール121は、センサ103に含まれるGPSセンサからの信号から特定した現在位置が、公園のレコードの位置153に示される位置要素の円422~424の和の領域に含まれていると判断すれば、この公園を最寄り公園と判断する。
【0030】
円(位置要素)の大きさや数は、公園の大きさや形状によって変化してもよい。例えば、小さな公園は公園の中心(重心)を中心とする1つの円で覆うようにし、大きな公園は複数の円で覆うようにしてもよく、さらに、所定の大きさである複数の円で覆うようにしてもよい。公園を1つの円ではなく複数の円で覆うようにすることで、公園の領域と円の和集合で示される領域(位置要素が示す領域)との差が小さくなり、最寄り公園をより正確に判断することができるようになる。
また、円(位置要素)の中心を、公園の出入口とすることで、現在位置から公園へ入場するまでの距離を反映することができる。
【0031】
≪ミッションプレイ処理の概要≫
図5は、本実施形態に係るミッションプレイプログラム120が実行するミッションプレイ処理のフローチャートである。
図5を参照しながら、ミッションプレイプログラム120がメモリ102に展開され、CPU101により実行されるミッションプレイ処理の概要を示す。
【0032】
ステップS101において、CPU101(制御部、ミッションプレイプログラム120)が、サーバ(不図示)から最新データを取得する。詳しくは、CPU101は、通信部104を介してサーバにアクセスし、フラッシュメモリ110に記憶されるミッションデータベース130、ミッションリポジトリ140および公園データベース150の新しいマスタデータがあれば、ダウンロードして、最新版のデータに更新する。
【0033】
ステップS102において、CPU101(制御部、最寄り公園設定モジュール121)が、最寄り公園設定処理を実行する。最寄り公園設定処理の詳細は、
図6を参照して後記する。
ステップS103において、CPU101(制御部、表示制御モジュール122)が、ミッション並べ替え処理を実行する。ミッション並べ替え処理の詳細は、
図10を参照して後記する。ミッション並べ替え処理が実行されると、タッチパネルディスプレイ105にミッション(コンテンツの項目)の一覧(ミッション一覧)が表示される。利用者は、ミッション一覧から自分が実行したいミッションコンテンツを選択して、開始するように指示する。
【0034】
ステップS104において、CPU101(制御部、ミッションプレイプログラム120)は、ステップS103において指示されたミッションコンテンツをミッションリポジトリ140から取得して、実行する。ミッション(ミッションコンテンツ)の例は、後記する(
図16~
図32参照)。
【0035】
≪最寄り公園設定処理≫
図6は、本実施形態に係る最寄り公園設定処理を示すフローチャートである。
図6を参照しながら、CPU101(制御部、最寄り公園設定モジュール121)が実行する最寄り公園設定を説明する。
ステップS201においてCPU101(位置検出手段)は、現在位置を取得する。詳しくは、CPU101は、センサ103に含まれるGPSセンサからGPS信号を取得し、現在位置を算出することを試行する。
【0036】
ステップS202において、CPU101は、ステップS101でGPS信号を取得して現在位置の算出に成功すれば(ステップS202→Y)ステップS203に進み、失敗すれば(ステップS202→N)ステップS212に進む。
【0037】
ステップS203において、CPU101は、最寄り公園を検索する。詳しくは、CPU101は、公園データベース150の位置153に含まれる位置要素のなかで、ステップS201にて算出した現在位置を含む位置要素を検索することで、最寄り公園を検索する。現在位置を含む位置要素をもつ公園データベース150のレコードがあれば、当該レコードが最寄り公園である。
【0038】
ステップS204において、CPU101は、ステップS203において検索に成功すれば(ステップS204→Y)ステップS205に進み、検索に失敗すれば(ステップS204→N)ステップS212に進む。
【0039】
ステップS205において、CPU101は、最寄り公園設定を利用者に確認する。詳しくは、CPU101は、後記する
図7に示す最寄り公園設定確認画面G101を表示する。
図7は、本実施形態に係る最寄り公園設定確認画面G101を示す図である。CPU101は、ステップS203で検索に成功した公園を、最寄り公園として設定し、この公園の情報(ミッション)を優先的に表示するか否か利用者に問い合わせる。
【0040】
ステップS206において、CPU101は、最寄り公園設定確認画面G101において、「はい」が選択されれば(「はい」ボタンがタップされる)(ステップS206→Y)ステップS207に進み、「いいえ」が選択されれば(ステップS206→N)ステップS208に進む。
【0041】
ステップS207において、CPU101は、ステップS203にて検索に成功した公園を最寄り公園として記憶部に記憶する。
【0042】
ステップS208において、CPU101は、公園リストを表示して、最寄り公園を利用者に確認する。詳しくは、CPU101は、後記する
図8に示す公園リスト画面G102を表示する。
図8は、本実施形態に係る公園リスト画面G102を示す図である。CPU101は、公園リスト画面G102に示される公園のなかで、どの公園を最寄り公園とするか利用者に問い合わせる。
【0043】
ステップS209において、CPU101は、公園リスト画面G102において、「最寄り公園なし」が選択されれば(ステップS209→N)ステップS211に進み、「キャンセル」が選択されれば(「キャンセル」ボタンがタップされる)(ステップS209→N)ステップS211に進み、何れかの公園が選択されれば(ステップS209→Y)ステップS210に進む。
【0044】
ステップS210において、CPU101は、ステップS209にて選択された公園を最寄り公園として記憶部に記憶する。
ステップS211において、CPU101は、最寄り公園の設定を解除する。詳しくは、CPU101は、記憶部の最寄り公園を無設定状態に更新する。
【0045】
ステップS212において、CPU101は、手動設定確認画面を表示して、最寄り公園を手動で設定するか利用者に確認する。詳しくは、CPU101は、後記する
図9に示す手動設定確認画面G103を表示する。
図9は、本実施形態に係る手動設定確認画面G103を示す図である。CPU101は、手動設定確認画面G103を表示して、最寄り公園を手動で設定するか利用者に問い合わせる。続いて、CPU101は、手動設定確認画面G103において、「はい」が選択されれば(「はい」ボタンがタップされる)(ステップS212→Y)ステップS208に進み、「いいえ」が選択されれば(ステップS212→N)ステップS211に進む。
【0046】
≪最寄り公園設定処理の特徴≫
上記に示したとおり、CPU101(最寄り公園設定モジュール121)が最寄り公園設定処理を実行することで、現在位置から公園データベース150を参照して最寄り公園を設定したり、利用者に問い合わせて最寄り公園を設定したりすることができる。
【0047】
図4(b)に示したように、公園の領域を複数の円で覆うことで、公園の外側でありながら公園内と誤認識する可能性を削減することができる。
図4(a)で示したように、1つの円で公園を覆う場合であっても、別の公園と円が重ならければ、「最寄り公園」としては問題はない。
GPS信号が取得できず、CPU101が最寄り公園を特定できない場合でも、公園リストから最寄り公園を利用者に選択させることで、最寄り公園を設定することができる。最寄り公園の設定を望まない場合には、利用者が、最寄り公園設定確認画面G101(
図7参照)で「いいえ」を選択し、公園リスト画面G102(
図8参照)で「最寄り公園なし」を選択することで、最寄り公園を未設定にすることができる。
【0048】
≪ミッション並べ替え処理≫
図10は、本実施形態に係るミッション並べ替え処理を示すフローチャートである。
図10を参照しながら、CPU101(表示制御モジュール122)が実行するミッション並べ替えを説明する。
ステップS301においてCPU101は、記憶部に最寄り公園が設定済みならば(ステップS301→Y)ステップS302に進み、未設定ならば(ステップS301→N)ステップS303に進む。
【0049】
ステップS302においてCPU101は、ミッションデータベース130(
図2参照)のレコードを、対象公園135、プレイ期間134、追加日136、識別情報131の順の優先順位でソートする。対象公園135でソートするとは、ミッションデータベース130のレコードのなかで対象公園135に、記憶部に設定してある最寄り公園が含まれるレコードを上位になるようにソートするということである。
【0050】
CPU101は、対象公園135に含まれる公園数が少ないレコードを上位になるようにソートしてもよい。即ち、CPU101は、対象公園135に最寄り公園と設定されている公園を1つだけ含むレコードを最上位にし、次に最寄り公園と他に1つの公園を含むレコードを次の上位に、続いて最寄り公園と他に2つの公園を含むレコードを次の上位になるようにソートしてもよい。この場合、最下位は最寄り公園ではない公園を対象公園135に含むレコードであり、その上位は、対象公園135が「全公園」であるレコードとなる。
【0051】
プレイ期間134でソートするとは、ミッションデータベース130のレコードのなかでプレイ期間134に、現在時点が含まれるレコードを上位になるようにソートするということである。CPU101は、プレイ期間134に示される期間が短いレコードを上位になるようにソートしてもよい。また、CPU101は、現在時点がプレイ期間134に含まれない場合に、現在時点からプレイ期間134までの日数が短いレコードを上位になるようにソートしてもよい。例えば、現在時点が2月20日である場合には、プレイ期間134が「3月~4月」であるレコードが、「4月」であるレコードよりも上位になるようにソートしてもよい。
【0052】
追加日136でソートするというのは、追加日136が新しいレコードを上位になるようにソートするということである。識別情報131でソートするというのは、識別情報131が大きいレコードを上位になるようにソートするということである。
なお、プレイ期間134の期間は月で示されているが、季節や月の旬、日付で指定してもよい。季節や月の旬で示されていた場合には、CPU101は、これを月日に置き換えてソートする。
【0053】
ステップS303においてCPU101は、ミッションデータベース130のレコードを、プレイ期間134、追加日136、識別情報131の順の優先順位でソートする。
ステップS304において、CPU101は、ステップS302またはステップS303においてソートしたミッションデータベース130のレコードの順に対応するミッション一覧(ミッションコンテンツの一覧、コンテンツの項目の一覧)を表示する。
【0054】
≪ミッション並べ替え処理:「全公園」を優先≫
最寄り公園が未設定の場合、ステップS303においてCPU101は、プレイ期間134、追加日136、識別情報131の順の優先順位でソートしている。対象公園135(
図2参照)が「全公園」であるレコードを優先しても良い。
図33は、本実施形態に係る、最寄り公園が未設定の場合のミッション並べ替え処理を示すフローチャートである。
図33を参照して、最寄り公園が未設定の場合にステップS303に替わる並べ替え処理を説明する。
【0055】
ステップS311においてCPU101は、ミッションデータベース130(
図2参照)のレコードを、対象公園135が「全公園」であるレコードが上位になるようにソートする。
ステップS312においてCPU101は、ステップS311において順位が未定なレコードについて、プレイ期間134でソートする。順位が未定とは、対象公園135が「全公園」である複数のレコードが存在した場合、これらのレコードのなかでは順位が未定であることを示す。対象公園135が「全公園」でない複数のレコードが存在した場合でも、これらのレコードのなかでは順位は未定である。
【0056】
ステップS313においてCPU101は、ステップS311~S312において順位が未定なレコードについて、追加日136でソートする。
ステップS314においてCPU101は、ステップS311~S313において順位が未定なレコードについて、識別情報131でソートする。
【0057】
図11は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201を示す図である。ミッション一覧表示画面G201は、ミッション並べ替え処理の終了後に表示される画面である。画面上部には、タイトル領域431が配置されている。「ホーム」と表示されている左側の横棒3本がタップされると、メニュー画面(不図示)が表示される。タブ領域432には、タブのタイトルとして「ミッション」と「パーク」の2つが表示されている。ミッション一覧表示画面G201では、「ミッション」タブが選択されており、選択されていない「パーク」タブはグレーに表示されている。「ミッション」タブの「10」は、表示されているミッションの数を示している。
【0058】
ミッション一覧領域433には、ミッション(ミッションコンテンツ)が、ステップS302またはS303でソートされた順にタッチパネルディスプレイ105に表示されている。それぞれのミッションについて、左側に紹介画像が表示され、右側にタイトルと対象公園とプレイ期間と追加日とコンテンツのタイプの順に表示されている。ミッション一覧領域433は、タッチパネルディスプレイ105をスワイプすることでスクロールすることができ、上にスクロールされると下位のミッションが表示される。
≪ミッション並べ替えの例≫
【0059】
最寄り公園がA公園であり、現在が2月である場合には、
図2に示した5つのレコード(ミッション)がどのように並べ替えられるのかを説明する。最初に、対象公園135が最寄り公園を含むミッションが上位にソートされ、さらに対象公園が少ないミッションが上位にソートされる。この結果、対象公園135がA公園のみである識別情報「000001」のミッションが最上位にソートされ、次に、対象公園135が「全公園」でありA公園を含む識別情報「000003」のミッションが次にソートされる。
【0060】
続いて、プレイ期間134が現在時点を含むミッション、プレイ期間134の開始が現在時点に近いミッションの順にソートされる。この結果、プレイ期間134に2月が含まれる識別情報「000002」のミッションが次にソートされ、続いて、プレイ期間134の開始が近い識別情報「000005」のミッション、最後に識別情報「000004」のミッションの順となる。
全体としては、「000001」、「000003」、「000002」、「000005」、「000004」の順になる。
【0061】
最寄り公園が未設定であり、現在が2月である場合に、
図2に示した5つのレコード(ミッション)がどのように並べ替えられるのか説明する。最初に、プレイ期間134が現在時点を含むミッション、プレイ期間134の開始が現在時点に近いミッションの順にソートされる。この結果、プレイ期間134が通年の識別情報「000002」のミッションが最上位に表示され、次に識別情報が「000001」と「000005」のミッション、さらに、識別情報が「000003」のミッション、「000004」のミッションの順にソートされる。
【0062】
続いて、識別情報が「000001」と「000005」のミッションについて、追加日136が新しいミッションが上位になるようにソートされる。この結果、識別情報が「000005」のミッション、識別情報が「000001」のミッションの順になる。
全体としては、「000002」、「000005」、「000001」、「000003」、「000004」の順になる。
【0063】
≪ミッション一覧表示画面≫
図12は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面を示す図である。
図12では、タッチパネルディスプレイ105が縦に長いと想定して、上記に示した、5つのミッションの一覧表示画面を記載している。これは、スクロールされる画面のイメージにもなっており、画面(タッチパネルディスプレイ105)が上向きにスクロール(スワイプ)されることで、図に示した上側のミッションから下側のミッションに順に表示される。
【0064】
図12に示したミッションは、識別番号が「000001」、「000002」、「000003」、「000004」、「000005」のミッションであり、それぞれ、「絶滅危惧種を救え!」(後記する
図29参照)、「大温室で動物発見」(後記する
図27参照)、「自然発見スロット」(後記する
図18参照)、「バラ園の見所紹介」(後記する
図25参照)、「季節の生き物探し」(後記する
図31参照)である。
【0065】
図12(a)は、最寄り公園がA公園であり、現在が2月である場合のミッション一覧表示画面である。例えば、A公園が最寄り公園である場合には、
図12(a)に示すように、「絶滅危惧種を救え!」、「自然発見スロット」、「大温室で動物発見」、「季節の生き物探し」、「バラ園の見所紹介」の順に表示される。
【0066】
図34は、本実施形態に係る、最寄り公園が未設定で全公園を優先して並べ替え、現在が2月である場合のミッション一覧表示画面を示す図であって、対象公園(全公園を優先)135、プレイ期間134、追加日136、識別情報131の順の優先順位で並べ替えた(
図33参照)ときのミッション一覧表示画面である。対象公園が全公園である「自然発見スロット」が最上位に表示される。次に、プレイ期間が2月を含む「大温室で動物発見」が表示される。続いて、プレイ期間が近く、追加日が新しい順に、「季節の生き物探し」、「全滅危惧種を救え!」、「バラ園の見所紹介」の順に表示される。最寄り公園の設定の有無で、一覧表示画面が異なることが判る。
【0067】
上記した並べ替えでは、対象公園(全公園を優先)、プレイ期間、追加日、識別情報の順の優先順位でソートしているが、対象公園のみでソートしてもよい。この場合、対象公園が全公園である「自然発見スロット」が最上位に表示されるが、他の表示順位は未定となる。対象公園が全公園であるミッションが複数ある場合には、これらのミッションの表示順位は未定となる。
【0068】
図12(b)は、最寄り公園が未設定であり、現在が2月である場合のミッション一覧表示画面であって、プレイ期間134、追加日136、識別情報131の順の優先順位で並べ替えた(
図10のステップS303参照)ときのミッション一覧表示画面である。現在である2月がプレイ期間である「大温室で動物発見」に続いて、プレイ期間が近く追加日が新しい「季節の生き物探し」、「絶滅危惧種を救え!」、「自然発見スロット」、「バラ園の見所紹介」の順に表示される。
図34と比較して、並べ替えるキーの優先順位が異なり、異なる順番でミッションが表示されている。
【0069】
≪ミッション並べ替えの特徴≫
CPU101(表示制御モジュール122)は、ミッションデータベース130(
図2参照)は、対象公園135、プレイ期間134、追加日136および識別情報131の優先順位でソートする。このために、最寄り公園や現在時点がプレイ期間中など、利用者が実行する可能性の高いミッションが上位に並べられて表示されるようになり、利用者の利便性を向上させることができる。また、追加日136が新しいミッションがより上位に表示されるので、利用者は新しく作成されたミッションに気がつくことができ、新たに植栽された植物や飼育された動物に触れる機会を得ることができる。
【0070】
最寄り公園が未設定の場合には、現在時点がプレイ期間134に含まれるミッションを上位に表示したり、対象公園135が「全公園」であるミッションを上位に表示したりことができる。これにより、現時点でプレイ可能なミッションやどこの公園でもプレイ可能なミッションを容易に見つけることができるようになる。
【0071】
≪ミッション並べ替えの変形例:タイプによる並べ替え≫
最寄り公園が設定されている場合には、ミッションのタイプ133(
図2参照)をソートするキーに加えてもよい。詳しくは、CPU101(表示制御モジュール122)は、対象公園135、プレイ期間134、タイプ133、追加日136、識別情報131の優先順位でソートして、表示する。タイプ133のなかでは、ツアー(「T」)を優先する。ツアー型のミッションは、公園の特徴となるスポットを巡回するので、プレイ型やコレクション型よりも公園の特色がミッションに現れており、利用者は公園をより楽しむことができる。
【0072】
≪ミッション並べ替えの変形例:ミッション選択回数による並べ替え≫
ミッションデータベース130にミッションが選択された回数やクリアされた回数を加え、これをソートするキーに加えてもよい。詳しくは、携帯端末100は、ミッションが実行されたり、クリアされたりすると、携帯端末100がこれをサーバ(不図示)に通知し、サーバがミッションの選択回数やクリア回数をカウントして、ミッションデータベース130のマスタデータを更新する。携帯端末100は、ステップS101において、選択回数やクリア回数を含んだミッションデータベース130のデータをダウンロードし、対象公園、プレイ期間、選択回数、クリア回数、追加日、識別情報の優先順位でソートして、表示する。選択回数やクリア回数の多いミッションをより上位に表示することで、利用者は人気のあるミッションを実行して、より多くの利用者と点数やタイムを競うことができる。点数やタイムについては後記する。
【0073】
≪ミッション並べ替えの変形例:対象公園+プレイ期間をキーとする並べ替え≫
ステップS302(
図10参照)においては、CPU101は、ミッションデータベース130のレコードを対象公園、プレイ期間、追加日、識別情報の順の優先順位でソートしている。これに対して、CPU101は、粒度大の対象公園+プレイ期間、粒度小の対象公園、プレイ期間、追加日、識別情報の順の優先順位でソートしてもよい。
【0074】
「粒度小の対象公園」で比較してソートするとは、対象公園135に含まれる公園数が少ないレコードを上位になるようにソートすることである。例えば、最寄り公園がA公園とすると、対象公園135が「A公園」であるレコードは、対象公園135が「全公園」であるレコードより上位になるようにソートすることである。これに対して、「粒度大の対象公園」で比較してソートするとは、対象公園135が最寄り公園を含めば上位に、含まないならば下位にソートすることである。最寄り公園がA公園とすると、対象公園135が「A公園」であるレコードと、対象公園135が「全公園」であるレコードとは、同位である。
【0075】
「粒度大の対象公園+プレイ期間」で比較してソートするとは、対象公園135が最寄り公園を含み、現在時点がプレイ期間中であれば上位にソートし、対象公園135が最寄り公園を含まない、または、現在時点がプレイ期間中でないならば下位にソートすることである。
【0076】
図13と
図14とは、本実施形態に係るミッションデータベース130A~130Eのソートを説明するための図である。
図13と
図14とを参照して、粒度大の対象公園+プレイ期間、粒度小の対象公園、プレイ期間、追加日、識別情報の順の優先順位でソートする例を示す。なお、最寄り公園は「公園A」に設定され、現在時点は4月3日とする。プレイ期間の「春」は3月~5月と見做し、「夏」は6月~8月と見做す。
【0077】
図13(a)に記載のミッションデータベース130Aは、ソートする前のレコードの並びを示す。CPU101が、粒度大の対象公園+プレイ期間でソートすると、
図13(b)に記載のミッションデータベース130Bに示すレコードの並びになる。レコード501は、対象公園が「A公園」を含み、プレイ期間が現在時点を含むレコードある。レコード502は、対象公園が「A公園」を含まない、または、プレイ期間が現在時点を含まないレコードある。
【0078】
次に、CPU101が、粒度小の対象公園でソートすると、
図13(c)に記載のミッションデータベース130Cに示すレコードの並びになる。詳しくは、CPU101が、対象公園が「A公園」、「A公園」を含む公園(「全公園」)、「A公園」を含まない公園の順にソートする。レコード501のなかでは、対象公園が「A公園」のレコード511が、対象公園が「全公園」のレコード512より上位になる。レコード502のなかでは、対象公園が「A公園」のレコード513が、対象公園が「B公園」のレコード514より上位になる。
【0079】
続いて、CPU101が、プレイ期間でソートすると、
図14(a)に記載のミッションデータベース130Dに示すレコードの並びになる。詳しくは、CPU101が、プレイ期間が現在時点を含むレコード、プレイ期間が現在時点を含まないレコードの順にソートする。レコード511~513は、それぞれのなかでプレイ期間が同じなので、並び替えが起きない。レコード514においては、プレイ期間が異なり、現在時点を含む「春」のレコードを上位に並び替え、レコード521、522の順となる。レコード514では、「春」、「夏」の順に並んでいたので、見た目上では結果は変わらない。
【0080】
続いて、CPU101が、追加日でソートすると、
図14(b)に記載のミッションデータベース130Eに示すレコードの並びになる。
図14(a)に示したレコード511~513、521~522のそれぞれにおいて、追加日が新しいレコードを上位にソートする。
このように並べ替えることで、現在時点がプレイ期間であり、最寄り公園のみが対象公園となっているミッションを上位に並べ替えることができる。
【0081】
≪ミッション並べ替えの変形例:最寄り公園が未設定の場合の並べ替え≫
最寄り公園が設定されていない場合に実行されるステップS303(
図10参照)においては、CPU101は、ミッションデータベース130のレコードをプレイ期間、追加日、識別情報の順の優先順位でソートしている。これに対して、CPU101は、プレイ期間、公園数大の対象公園、追加日、識別情報の順の優先順位でソートしてもよい。
【0082】
「公園数大の対象公園」で比較してソートするとは、対象公園135に含まれる公園数が多いレコードを上位になるようにソートすることである。例えば、対象公園135が「A公園」、「A公園、B公園」、「全公園」であるレコードがあるとすると、「全公園」、「A公園、B公園」、「A公園」の順にソートされることになる。
【0083】
図15は、本実施形態に係るミッションデータベース130F~130Hのソートを説明するための図である。
図15を参照して、プレイ期間、公園数大の対象公園、追加日、識別情報の順の優先順位でソートする例を示す。なお、現在時点は4月3日とし、プレイ期間の「春」は3月~5月と見做し、「夏」は6月~8月と見做す。
【0084】
CPU101が、ミッションデータベース130A(
図13(a)参照)をプレイ期間でソートすると、
図15(a)に記載のミッションデータベース130Fに示すレコードの並びになる。レコード531は、プレイ期間が現在時点の「春」を含み、レコード532は、プレイ期間が現在時点を含まないレコードある。
【0085】
次に、CPU101が、公園数大の対象公園でソートすると、
図15(b)に記載のミッションデータベース130Gに示すレコードの並びになる。レコード531において、対象公園135に含まれる公園数が多い「全公園」であるレコード541が上位にソートされ、公園数が1のレコード542が下位にソートされる。レコード532においては、公園数はそれぞれ1つであり、並び替えが起きていない。
【0086】
続いて、CPU101が、レコード541~543において、それぞれ追加日でソートすると、
図15(c)に記載のミッションデータベース130Hに示すレコードの並びになる。
【0087】
≪ミッション並べ替えの変形例:対象公園が最寄り公園ではないレコードの並べ替え≫
対象公園が、最寄り公園を含まないレコードについて、対象公園が現在位置から近い順に(「近い公園」で)ソートするようにしてもよい。例えば、最寄り公園が「A公園」であり、「B公園」、「C公園」の順に現在位置から近いとする。このような場合、CPU101が、対象公園が「B公園」、「C公園」、「B公園、C公園」のレコードを、「B公園」、「B公園、C公園」、「C公園」の順となるようにソートするようにしてもよい。最寄り公園が設定されていない場合に、CPU101は、プレイ期間、近い公園、追加日、識別番号の順の優先順位でソートしてもよい。
現在位置から公園までの距離は、公園データベース150の位置153に含まれる位置要素の緯度経度の地点から現在位置までの距離とする。複数の位置要素が含まれている場合には、最も近い位置要素の緯度経度から現在位置までの距離とする。
【0088】
≪ミッション並べ替えの変形例:最寄り公園がある場合とない場合との組み合わせ≫
最寄り公園の設定がある場合とない場合とで、並べ替えのキーとなる項目や優先順位を変えてもよい。例えば、最寄り公園の設定がある場合には、CPU101は、最寄り公園を対象公園に含むレコードを上位にソートし、さらに対象公園の数が少ないレコードを上位(対象公園が最寄り公園のみのレコードを上位)にソートし、最寄り公園の設定がない場合には、対象公園の数が多いレコードを上位(対象公園が複数であるレコードを上位)にソートするようにしてもよい。
【0089】
また、最寄り公園の設定がある場合には、CPU101は、上記したソートに続いて、さらに、現在時点がプレイ期間であるレコードを上位にソートするようにしてもよい。この結果、対象公園が最寄り公園のみであるレコードのなかで、現時点がプレイ期間である項目が上位にソートされる。
【0090】
他にも、最寄り公園の設定がある場合には、CPU101は、最寄り公園を対象公園に含むレコードを上位にソートし、次にタイプが「ツアー」であるレコードを上位にソートするようにしてもよいし、さらにプレイ期間でソートしてもよい。また、最寄り公園の設定がない場合には、タイプが「ツアー」と異なるレコードを上位にソートするようにしてもよい。
【0091】
≪ミッション並べ替えの変形例:子供向けのミッションを上位に並べ替え≫
ミッションデータベース130に、ミッションが子供向けか否かを示す子供向けの属性を追加し、並べ替えのキーとしてもよい。子供向けの属性は、ミッションが子供向けであれば「Y」であり、子供向けでなければ「N」となる。子供向けミッションの例としては、「自然発見スロット」(後記する
図18参照)や「フィールドイラストレータ」(後記する
図22参照)などがある。
【0092】
ミッションプレイプログラム120において子供向けの設定がONになっている場合に、ステップS302,S303(
図10参照)において、子供向けを最優先のキーとして、子供向けが「Y」となっているレコードが上位になるようにソートしてもよい。また、
図33の並べ替え処理において、ステップS311の前に、子供向けが「Y」となっているレコードを上位になるようにソートしてもよい。子供向けミッションを上位に表示することで、子供向けミッションを容易に探すことができるようになる。
子供向けの属性の替わりに、年齢層別の属性を設けてもよい。また、「0歳~3歳」、「3歳~6歳」、「5歳~8歳」、「8歳~10歳」のような、重なり合う年齢層別の属性を設けて、並べ替えのキーとしてもよい。
【0093】
≪その他ミッション並べ替えの変形例≫
上記に記載した並べ替えに限らず、CPU101は、識別情報131、タイトル132、タイプ133、プレイ期間134、対象公園135および追加日136を1つないしは複数組み合わせてソートしてもよい。例えば、最寄り公園が設定されている場合に、CPU101は、対象公園135が最寄り公園のみであるレコードが上位になるようにソートしてもよい。最寄り公園が設定されていない場合に、CPU101は、対象公園135に含まれる公園数が多いレコードが上位になるようにソートしてもよい。その他、最寄り公園が設定されている場合といない場合とのそれぞれに応じて、上記した対象公園の数の大小、現在時点がプレイ期間に含まれるか否か、プレイ期間の長さ、現在時点からプレイ期間までの長さ、タイプの種類などを組み合わせたり、優先順位を変えたりして並べ替えてもよい。
【0094】
≪最寄り公園の変形例≫
図3で設定している最寄り公園は、公園データベース150の位置153で示される領域(
図4参照)に現在位置が含まれるレコードで示される公園である。最寄り公園を、現在位置から最も近い公園であり、公園データベース150の位置153で示される領域が現在位置を含む公園(現在位置から最も近い公園であり、現在位置から所定の距離範囲内に存在する公園)としてもよい。このように最寄り公園を特定することで、位置153が示す領域が、複数の公園で重なっている場合であっても、現在位置から近い公園を最寄り公園と特定することができる。
【0095】
現在位置と公園との距離を直線距離に限る必要はなく、現在位置と公園との間の道路上の距離(道なりの距離)としてもよい。また、移動に要する時間を距離と見做してもよい。なお、一方通行の道路などがあるため、現在位置から公園までの距離と、公園から現在位置までの距離とが一致するとは限らない。これらの直線距離以外も距離と見做して、現在位置と公園との距離が所定の値以内にある関係を近接関係とも記す。
【0096】
≪プレイ型ミッション≫
図16~
図32を用いて、ミッション(ミッションコンテンツ)を説明する。
図16は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるプレイ型ミッションである「色おにカメラ」の紹介画像G311である。「色おに」は、鬼が指定した色のものを探して触れる遊びである。鬼は指定した色のものに触れていないプレイヤーを追いかける。プレイヤーが色のものを探す前に鬼に捕まると、鬼役を交代する。
【0097】
「色おに」のミッションコンテンツを実行(プレイ)すると、画面に鬼が現れて探す色を指定する。利用者は、鬼が指定した時間内に指定した色のものを公園内で探し出して、携帯端末100のカメラで撮影できれば、ミッションをクリアしたことになる。
色のものを探す時間(タイム)をサーバにアップロードして、このミッションの実行者のなかでタイムの短さを競ってもよい。
【0098】
図17は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるプレイ型ミッションである「素材を見つけて絵本」の紹介画像G312である。ミッションコンテンツを実行すると、題材となる絵本が表示される。絵本にはお話(テキスト)は記載されているが、絵の一部が欠けている。欠けている絵を補うのが、利用者のミッションである。
利用者は、葉や木の実など、欠けている絵の素材を探し出して、カメラで撮影する。利用者は、タッチパネルディスプレイ105上に表示された素材に、円や線などの図形を加えたり、筆で(指でスワイプして)色を塗ったりして、絵本に登場する人物や物を描く。
【0099】
図18は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるプレイ型ミッションである「自然発見スロット」の紹介画像G313である。ミッションコンテンツを実行すると、スロットマシンが現れる。スロットマシンの絵柄には、木の実、葉、花などの公園内にある自然物、ハート、まる、四角などの形、および、白、緑、黄などの色(絵具のチューブ)がある。利用者は、所定の時間内で、出てきた絵柄の自然物、形や色をした植物を公園内で探す。利用者は、友だちや親子で、探す時間の短さを競い合ってもよいし、逆に協力して探してもよい。
【0100】
図19は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるプレイ型ミッションである「自然パレットでぬりえ」の紹介画像G314である。利用者はキャンバス領域441にあるような塗り絵の下絵に色を塗る。塗る色は、利用者が公園内で見つけたものの色である。詳しくは、利用者は塗りたい色の素材を公園内で探し出して、カメラで撮影し、パレット領域442にあるパレットに素材を設定する。利用者はパレットをタップして塗る色を指定して、タッチパネルディスプレイ105に表示された塗り絵の下絵の上をスワイプすることで色を付ける。
【0101】
CPU101(制御部、ミッションプレイプログラム120、ミッションコンテンツ)は、パレットにある中心部の色を当該パレットの色と判断してスワイプされた部分に色を付けてもよいし、パレット全体が塗る色とパターンを指定していると判断してスワイプされた部分に色とパターンを付けてもよい。
【0102】
図20は、本実施形態に係る「自然パレットでぬりえ」のパレットの変形例を説明するための図である。パレット443には、利用者が撮影した黄色のイチョウの葉が設定されている。
図21は、本実施形態に係る「自然パレットでぬりえ」における塗るパターンを説明するための図である。パターン444は、パレット443を縦横に並べた塗る色のパターンである。スワイプされた部分を一様で模様がないように色を付けてもよいし、元の素材の形をした繰り返しの模様(パターン444)がある色を付けるようにしてもよい。
【0103】
図22は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるプレイ型ミッションである「フィールドイラストレータ」の紹介画像G315である。利用者は、携帯端末100を保持したまま移動して、ミッションコンテンツが表示した図形(ミッション図形、下絵)を地面に描くように移動する。「フィールドイラストレータ」のミッションコンテンツ(ミッションコンテンツを実行するCPU101)は、センサ103に含まれる加速度センサやジャイロセンサを用いて、利用者(携帯端末100)の移動軌跡をトレースし、ミッション図形との類似度を算出して、点数として表示する。
類似度である点数をサーバにアップロードして、このミッションの実行者のなかで点数を競ってもよい。
【0104】
ミッション図形は、利用者が移動する軌跡を示す単なる線画ではなく、利用者がジャンプするポイントや他より高速に移動する部分を強調して表示する(太い線や色違いの線で表示)線画であってもよい。CPU101は、指定したポイントや線の一部で、利用者がジャンプしたか、高速に移動したかを判定して、点数に加点してもよい。また、図形を描いた時間の短さに応じて、点数に加点するようにしてもよい。
【0105】
図23は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるプレイ型ミッションである「ロックバランシング」の紹介画像G316である。ロックバランシングは、バランスを取りながら、石や岩を積み上げて作品を作成するミッションである。作品が完成したら、友だちや親子で評価し合ったり、積み上げた石の数や積み上げに要した時間を競ったり、写真を撮ってSNS(Social Network Service)にアップロードしてもよい。
【0106】
図24は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるプレイ型ミッションである「ご当地キャラとすごろく」の紹介画像G317である。公園をすごろくの盤に見立て、携帯端末100を振って「ご当地キャラとすごろく」のミッションコンテンツが表示したサイコロの目の数だけ公園内のポイントを進んで、上がりに到達することがミッションである。ポイントのなかには、そのポイント特有のミッションをミッションコンテンツが利用者に指示する場合がある。ポイント特有のミッションの例としては、そのポイント付近に咲いている花を見つけて撮影する、花の特徴に関するクイズに答えるなどがある。ミッションコンテンツのキャラクタと競争してもよいし、親子で競争してもよい。また、時間(タイム)をサーバにアップロードして、利用者全体で上がりまでの時間のランキングを競ってもよい。
【0107】
≪ツアー型ミッション≫
図25は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるツアー型ミッションである「バラ園の見所紹介」の紹介画像G321である。このミッションコンテンツは、バラ園に植栽されているバラを説明するコンテンツであり、それぞれのバラについて、名称、写真、作出年、作出国、花色、特徴、逸話などを説明している。
【0108】
図26は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるツアー型ミッションである「目指せ!防災マスター」の紹介画像G322である。このミッションは、ヘリコプター離発着場、緊急車両出入口、防災用トイレ、マンホール型トイレ、消火栓、AED(Automated External Defibrillator、自動体外式除細動器)、ソーラー照明灯、災害救援自動販売機などの防災設備のあるポイントを回って、防災設備を理解することである。このミッションコンテンツは、それぞれの設備について、名称、目的、設置場所、使用方法(ビデオ)などを説明しており、設備に対する理解を深めるためのクイズを含んでいる。全ての種類の設備について、クイズに答えて正解することで、利用者はミッションをクリアすることができる。
【0109】
図27は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるツアー型ミッションである「大温室で動物発見」の紹介画像G323である。ミッションは、温室のなかの植物で、動物や昆虫に似た植物を発見することである。利用者は、植物の形を観察したり、植物を説明するパネルを読んだりして、ミッションコンテンツが指定する動物に似た植物を全て見つけ出して、その名称を入力すれば、ミッションをクリアしたことになる。
【0110】
図28は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるツアー型ミッションである「花言葉と恋愛パワースポット」の紹介画像G324である。ミッションは、恋愛に関する花言葉をもつ花を巡ることである。ミッションコンテンツが紹介する花とその花言葉と植栽ポイントとのなかで、利用者は、自身が気に入った花を所定の数だけ探し出して、カメラで撮影すればミッションをクリアしたことになる。
【0111】
≪コレクション型ミッション≫
図29は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるコレクション型ミッションである「絶滅危惧種を救え!」の紹介画像G331である。第1のミッションは、指定されたポイントに向かいクイズを解いて絶滅危惧種である植物の特徴を入手することである。携帯端末100に特徴を入力すると、絶滅危惧種の写真と生息地(植栽地)を取得することができる。第2のミッションは、生息地に向かい絶滅危惧種を探し出し、その名札から名前を特定することである。携帯端末100に名前を入力すると絶滅危機の原因が入手できる。第3のミッションは、絶滅危機を解決するための手段をリストから選択することである。正しい手段を選択すれば、ミッションクリアである。
【0112】
図30は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるコレクション型ミッションである「自然発見ビンゴ」の紹介画像G332である。ミッションは、木の実や花、「ぎざぎざ」や三角形といった形をしたもの、みどりやしろといった色のものを公園内で探し出して、写真にとって、ビンゴを完成させることである。タッチパネルディスプレイ105上のビンゴカードのマスがタップされると、カメラが起動される。撮影ボタンが押されると、マスに撮影されたものが表示される。縦横斜めの何れか1列を完成すればミッションをクリアしたことになるが、複数列であってもよい。利用者は、誰が早く完成させるか、友だちと競争してもよい。
【0113】
図31は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるコレクション型ミッションである「季節の生き物探し」の紹介画像G333である。ミッションは、指定された公園内に咲く花を見つけ出して、見つけた花のマスをタップしてカメラを起動して写真を撮ることである。CPU101は、撮影された花の画像をタップされたマスに表示する。利用者は、全ての花について写真をとれば、ミッションをクリアしたことになる。
【0114】
図32は、本実施形態に係るミッション一覧表示画面G201に表示されるコレクション型ミッションである「植物色探し」の紹介画像G334である。ミッションは、指定された公園内の植物を見つけ出して、見つけた植物のマスをタップしてカメラを起動して写真を撮ることである。CPU101は、撮影された植物の画像をタップされたマスに表示する。利用者は、全ての植物について写真をとれば、ミッションをクリアしたことになり、自分の好きな色のしおりをもらうことができる。
【0115】
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲のとおりである。
【0116】
≪付記≫
《請求項1》
現在位置を検出する位置検出手段と、
施設の所在地情報を含む施設情報が関連付けられている複数のコンテンツの項目を表示する表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、
何れかの前記施設と前記現在位置とが所定の近接関係にある場合には、前記コンテンツの項目の表示順位を、当該施設に関連付けられたコンテンツのなかで、当該施設と他の施設とに関連付けられているコンテンツ項目よりも、当該施設と関連付けられかつ前記他の施設に非関連のコンテンツ項目を優先する
ことを特徴とする情報表示装置。
《請求項2》
前記表示制御手段は、
何れの前記施設とも前記現在位置が前記所定の近接関係にない場合には、前記コンテンツの項目の表示順位を、全ての前記施設に関連付けられているコンテンツの項目、全ての前記施設に関連付けられてはいないコンテンツの項目の順とする
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
《請求項3》
前記表示制御手段は、
何れの前記施設とも前記現在位置が前記所定の近接関係にない場合には、前記コンテンツの項目の表示順位を、関連付けられている施設の数が多いほど高くする
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
《請求項4》
前記コンテンツは、
当該コンテンツがプレイ可能な期間を示すプレイ期間が関連付けられており、
前記表示制御手段は、
何れかの前記施設と前記現在位置とが前記所定の近接関係にある場合に、当該施設のみに関連付けられているコンテンツの項目のなかで、前記コンテンツの項目の表示順位を、現在時が前記プレイ期間に含まれるコンテンツの項目、現在時が前記プレイ期間に含まれないコンテンツの項目の順とする
ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の情報表示装置。
《請求項5》
現在位置を検出する位置検出手段と、
施設の所在地情報を含む施設情報が関連付けられている複数のコンテンツの項目を表示する表示制御手段と、
を備え、
前記コンテンツは、
当該コンテンツのタイプが関連付けられており、
前記表示制御手段は、
何れかの前記施設と前記現在位置とが所定の近接関係にある場合には、前記コンテンツの項目の表示順位を、当該施設に関連付けられたコンテンツのなかで前記タイプが当該施設の特色となる地点を巡回するツアータイプのコンテンツの項目、当該施設に関連付けられたコンテンツのなかで前記タイプが前記ツアータイプとは異なるコンテンツの項目、当該施設とは関連付けられていないコンテンツの項目の順とする
ことを特徴とする情報表示装置。
《請求項6》
前記表示制御手段は、
何れの前記施設とも前記現在位置が前記所定の近接関係にない場合には、前記コンテンツの項目の表示順位を、前記タイプが前記ツアータイプとは異なるコンテンツの項目、前記タイプが前記ツアータイプであるコンテンツの項目の順とする
ことを特徴とする請求項5に記載の情報表示装置。
《請求項7》
前記コンテンツは、
当該コンテンツがプレイ可能な期間を示すプレイ期間が関連付けられており、
前記表示制御手段は、
何れかの前記施設と前記現在位置とが前記所定の近接関係にある場合に、当該施設に関連付けられている前記タイプが前記ツアータイプであるコンテンツの項目のなかで、前記コンテンツの項目の表示順位を、現在時が前記プレイ期間に含まれるコンテンツの項目、現在時が前記プレイ期間に含まれないコンテンツの項目の順とする
ことを特徴とする請求項5および6の何れか1項に記載の情報表示装置。
《請求項8》
前記所定の近接関係は、前記施設から前記現在位置までが所定の第1の距離内であること、または、前記現在位置から前記施設までが所定の第2の距離内である
ことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の情報表示装置。
《請求項9》
前記所定の第1の距離および前記所定の第2の距離は、
前記施設ごとに関連付けられた物理的な距離、道なりの距離および時間的距離の何れか1つである
ことを特徴とする請求項8に記載の情報表示装置。
《請求項10》
前記所定の近接関係は、前記施設の中心から前記現在位置までの直線距離が当該施設に関連付けられた所定の距離以内であること、前記施設の出入口から前記現在位置までの直線距離が当該施設に関連付けられた所定の距離以内であること、前記現在位置から前記施設の中心までの直線距離が当該施設に関連付けられた所定の距離以内であること、および、前記現在位置から前記施設の出入口までの直線距離が当該施設に関連付けられた所定の距離以内であることの何れか1つである
ことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の情報表示装置。
《請求項11》
コンピュータを、請求項1~10の何れか1項に記載の情報表示装置として機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0117】
100 携帯端末(情報表示装置)
101 CPU(表示制御手段、位置検出手段)
102 メモリ
103 センサ
104 通信部
105 タッチパネルディスプレイ
110 フラッシュメモリ
120 ミッションプレイプログラム
121 最寄り公園設定モジュール(位置検出手段)
122 表示制御モジュール(表示制御手段)
130 ミッションデータベース
140 ミッションリポジトリ
150 公園データベース