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特許7163834情報入力プログラム,情報処理システム及び情報入力方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-24
(45)【発行日】2022-11-01
(54)【発明の名称】情報入力プログラム,情報処理システム及び情報入力方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20221025BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20221025BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/0482
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019048637
(22)【出願日】2019-03-15
(65)【公開番号】P2020149579
(43)【公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092978
【弁理士】
【氏名又は名称】真田 有
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 弘幸
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 直樹
【審査官】岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/141006(WO,A1)
【文献】特開2003-005897(JP,A)
【文献】特開2017-188074(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の項目を選択する一連の手続きに対して前記複数の項目の入力方式が複数ある情報入力プログラムであって、
コンピュータに、
前記複数の項目のうち第1の項目の入力のための画面を第1の入力方式によって出力し、前記第1の項目に対するユーザからのデータの入力を受け付け、
入力された前記データを前記第1の項目に対応付けて記憶し、
前記一連の手続きの途中で、前記第1の入力方式から第2の入力方式への変更の依頼を受け付けると、前記第1の入力方式で入力された内容が前記第2の入力方式において入力済みの状態で画面に表示されるように、記憶された前記第1の項目に対応する前記データを出力する、
処理を実行させる、情報入力プログラム。
【請求項2】
前記複数の項目のうち前記第1の項目の後の第2の項目の入力のための画面を前記第2の入力方式によって出力し、前記第2の項目に対する前記ユーザからのデータの入力を受け付け、
入力された前記データを前記第2の項目に対応付けて記憶し、
前記一連の手続きの途中で、前記第2の入力方式から前記第1の入力方式への変更の依頼を受け付けると、前記第1及び第2の入力方式で入力された内容が前記第1の入力方式において入力済みの状態で画面に表示されるように、記憶された前記第1及び第2の項目に対応する前記データを出力する、
処理を前記コンピュータに実行させる、請求項1に記載の情報入力プログラム。
【請求項3】
前記第1の入力方式は、階層選択型の入力方式であり、
前記第2の入力方式は、チャット型の入力方式である、
請求項1又は2に記載の情報入力プログラム。
【請求項4】
前記第2の入力方式において、前記複数の項目のうち2以上の項目に対する前記ユーザからのデータの入力を同時に受け付け、
入力された前記データを前記2以上の項目のそれぞれに分離して対応付けて記憶する、
処理を前記コンピュータに実行させる、請求項3に記載の情報入力プログラム。
【請求項5】
複数の項目を選択する一連の手続きに対して前記複数の項目の入力方式が複数ある情報入力プログラムを情報処理装置が端末装置に対して提供する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記複数の項目のうち第1の項目の入力のための画面を第1の入力方式によって前記端末装置へ送信する送信部と、
前記第1の項目に対するユーザからのデータの入力を前記端末装置から受信する受信部と、
入力された前記データを前記第1の項目に対応付けて記憶させる記憶処理部と、
を備え、
前記送信部は、前記一連の手続きの途中で、前記第1の入力方式から第2の入力方式への変更の依頼を前記端末装置から受け付けると、前記第1の入力方式で入力された内容が前記第2の入力方式において入力済みの状態で画面に表示されるように、記憶された前記第1の項目に対応する前記データを送信し、
前記端末装置は、
前記情報処理装置から受信した前記第1又は第2の入力方式による画面を表示し、前記ユーザからのデータの入力を受け付ける、
情報処理システム。
【請求項6】
複数の項目を選択する一連の手続きに対して前記複数の項目の入力方式が複数ある情報入力方法であって、
前記複数の項目のうち第1の項目の入力のための画面を第1の入力方式によって出力し、前記第1の項目に対するユーザからのデータの入力を受け付け、
入力された前記データを前記第1の項目に対応付けて記憶装置に記憶し、
前記一連の手続きの途中で、前記第1の入力方式から第2の入力方式への変更の依頼を受け付けると、前記第1の入力方式で入力された内容が前記第2の入力方式において入力済みの状態で画面に表示されるように、記憶された前記第1の項目に対応する前記データを出力する、
情報入力方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報入力プログラム,情報処理システム及び情報入力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル端末を使用していくつかの階層毎にグルーピングされた要素を選択するためのUser Interface(UI)として、階層選択型UI(別言すれば、メニューリスト型UI)やチャット型UIが利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平10-247950号公報
【文献】特開平3-195153号公報
【文献】特開2018-137673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、それぞれUIが同時に利用者に対して提供されている場合には、利用者が操作を行なう前にどちらのUIを利用するのかを選択してから入力を開始しなければならない。そのため、一方のUIを選択して操作している途中でもう一方のUIで以後の操作を行ないたい場合には、途中まで入力した部分を一度キャンセルし、改めてUI方式を変更後に最初から操作をやり直さなければならない。これにより、変更前のUIで途中まで行なった入力を再度入力することになり、利用者にとって二度手間になってしまう。
【0005】
1つの側面では、複数の入力方式を用いた入力操作を効率的に実施できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
情報入力プログラムは、複数の項目を選択する一連の手続きに対して前記複数の項目の入力方式が複数ある情報入力プログラムであって、コンピュータに、前記複数の項目のうち第1の項目の入力のための画面を第1の入力方式によって出力し、前記第1の項目に対するユーザからのデータの入力を受け付け、入力された前記データを前記第1の項目に対応付けて記憶し、前記一連の手続きの途中で、前記第1の入力方式から第2の入力方式への変更の依頼を受け付けると、前記第1の入力方式で入力された内容が前記第2の入力方式において入力済みの状態で画面に表示されるように、記憶された前記第1の項目に対応する前記データを出力する、処理を実行させる。
【発明の効果】
【0007】
1つの側面では、複数の入力方式を用いた入力操作を効率的に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態の一例における情報処理システムの構成例を模式的に示すブロック図である。
図2図1に示した端末装置において表示される階層選択型の診療予約画面の遷移例を説明する図である。
図3図1に示した端末装置において表示される階層選択型の診療予約画面の遷移例を説明する図である。
図4図1に示した端末装置において表示されるチャット型の診療予約画面の遷移例を説明する図である。
図5図1に示した端末装置において表示されるチャット型の診療予約画面の遷移例を説明する図である。
図6図1に示した端末装置において表示される階層選択型の診療予約画面からチャット型の診療予約画面への遷移例を説明する図である。
図7図1に示した端末装置において表示されるチャット型の診療予約画面で、複数項目を同時に入力した場合の診療予約画面の遷移例を説明する図である。
図8図1に示した端末装置において表示されるチャット型の診療予約画面で、選択リストを表示させた場合の診療予約画面の遷移例を説明する図である。
図9図1に示した情報処理装置における診療科目情報をテーブル形式で例示する図である。
図10図1に示した情報処理装置における医師情報をテーブル形式で例示する図である。
図11図1に示した情報処理装置における診療内容情報をテーブル形式で例示する図である。
図12図1に示した情報処理装置における診療時間情報をテーブル形式で例示する図である。
図13図1に示した情報処理装置における入力情報をテーブル形式で例示する図である。
図14図1に示した端末装置における機能構成例を模式的に示すブロック図である。
図15図1に示した情報処理装置における機能構成例を模式的に示すブロック図である。
図16図1に示した端末装置におけるハードウェア構成例を模式的に示すブロック図である。
図17図1に示した情報処理装置におけるハードウェア構成例を模式的に示すブロック図である。
図18図1に示した情報処理装置における情報入力処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して一実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0010】
また、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能等を含むことができる。
【0011】
以下、図中において、同一の各符号は同様の部分を示しているので、その説明は省略する。
【0012】
〔A〕実施形態の一例
〔A-1〕システム構成例
図1は、実施形態の一例における情報処理システム1の構成例を模式的に示すブロック図である。
【0013】
図1に示すように、この情報処理システム1は、端末装置100と情報処理装置200とを有する。端末装置100と情報処理装置200とは、ネットワーク50を介して相互に接続される。
【0014】
端末装置100は、患者等の利用者(別言すれば、ユーザ)が操作する端末装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話等である。利用者は端末装置100を操作して、情報処理装置200にアクセスし、当日予約を行なう。
【0015】
本実施例では一例として、医療施設の当日予約を行なう場合について説明するが、これに限定されるものではない。例えば、他の予約を行なう場合でも同様に適用可能である。例えば、他の予約には、交通機関の予約や旅行の予約、コンサート、スポーツ観戦の予約、飲食店等の各種の施設予約等が含まれる。また、情報処理システム1は、予約以外にも、生命保険や自動車保険等の見積りに利用されてもよい。
【0016】
情報処理装置200は、端末装置100からアクセスを受け付けると、ネットワーク50を介して、端末装置100との間で、階層選択形式又はチャット形式によりデータをやり取りし、予約処理を実行するサーバである。なお、情報処理装置200は、図示しない病院のサーバ等に接続され、予約処理の結果を、病院のサーバ等に通知する。
【0017】
図2及び図3は、図1に示した端末装置100において表示される階層選択型の診療予約画面1000の遷移例を説明する図である。
【0018】
図2及び図3に示すように、階層選択型の診療予約画面1000は、表示切替ボタン101及び階層選択領域102を含む。また、階層選択型の診療予約画面1000には、病院名や患者名当の各種情報を表示してもよい。
【0019】
表示切替ボタン101は、押下されることにより、端末装置100における表示を階層選択型の診療予約画面1000からチャット型の診療予約画面2000(図4及び図5等を用いて後述)に変更させる。表示切替ボタン101の詳細については、図6を用いて後述する。
【0020】
階層選択領域102には、診療予約のための各項目における選択肢や予約確認画面が表示される。
【0021】
図2の符号A1に示すように、階層選択領域102には、始めに、診療科の一覧が表示される。図示する例では、診療科の一覧の中から、「循環器内科」が選択される。
【0022】
なお、階層選択領域102には、各項目の選択中に操作を中止させたい場合に押下されるキャンセルボタンが表示されてよい。
【0023】
図2の符号A2に示すように、階層選択領域102には、前の画面で選択された診療科に所属する医師の一覧が表示される。図示する例では、循環器内科に所属する医師の一覧の中から、「鈴木次郎」が選択される。
【0024】
図2の符号A3に示すように、階層選択領域102には、前の画面で選択された医師が実施可能な診療内容の一覧が表示される。図示する例では、鈴木次郎医師が実施可能な診療内容の一覧の中から、「診察」が選択される。
【0025】
図3の符号A4に示すように、階層選択領域102には、2つ前の画面で選択された医師が実施可能な診療時間の一覧が表示される。図示する例では、鈴木次郎医師が実施可能な診療時間の一覧の中から、「9:30」が選択される。
【0026】
図3の符号A5に示すように、階層選択領域102には、これまでの画面における各項目について選択された内容を示す予約確認画面が表示される。図示する例では、診療科が「循環器内科」であり、医師が「鈴木次郎」であり、診療内容が「診察」であり、予約時間が「9:30」である予約確認画面が表示される。ここで、キャンセルボタンに加えて表示された受付確定ボタンが押下されることにより、診療予約の受け付けが確定される。
【0027】
図3の符号A6に示すように、診療予約の受け付けが確定されると、階層選択型の診療予約画面1000には、階層選択領域102に代えて、受付内容表示領域103が表示される。図示する例では、受付時間が「2019年4月1日8時35分」であり、受付番号が「4」であり、診療科が「循環器内科」であり、医師が「鈴木次郎」であり、診療内容が「診察」であり、予約時間が「9:30」である受付内容表示領域103が表示される。
【0028】
図4及び図5は、図1に示した端末装置100において表示されるチャット型の診療予約画面2000の遷移例を説明する図である。
【0029】
図4及び図5に示すように、チャット型の診療予約画面2000は、表示切替ボタン101及びチャット領域104を含む。また、チャット型の診療予約画面2000には、病院名や患者名等の各種情報が表示されてもよい。
【0030】
表示切替ボタン101は、押下されることにより、端末装置100における表示をチャット型の診療予約画面2000から階層選択型の診療予約画面1000(図2及び図3等を用いて前述)に変更させる。表示切替ボタン101の詳細については、図6を用いて後述する。
【0031】
チャット領域104には、診療予約のために利用者とプログラムとがチャットによって会話するための画面が表示される。
【0032】
図4の符号B1に示すようにチャット領域104には、始めに、プログラムから利用者に対して予約したい診療科が吹き出し形式で質問される。図示する例では、チャット領域104の中の入力領域に対して、「循環器内科」が入力される。なお、以下において、チャット型の診療予約画面2000における入力には、端末装置100から情報処理装置200に対して入力された情報を送信することを含む。
【0033】
なお、入力領域に対する入力は、ソフトウェアキーボードやハードウェアキーボードによる文字入力でもよいし、マイク13(図16を用いて後述)を使用する音声入力でもよい。また、入力領域に対する入力は、図8を用いて後述するように、吹き出しの中に表示されたリスト表示ボタン105が押下されることによって表示されるリストを使って行なわれてもよい。
【0034】
チャット領域104には、各項目の選択中に操作を終了させたい場合に押下される終了ボタンや、現在までの入力内容を確認するための内容確認ボタンが表示されてよい。
【0035】
図4の符号B2に示すように、チャット領域104には、プログラムから利用者に対して予約したい医師が吹き出し形式で質問される。図示する例では、循環器内科に所属する医師である「鈴木次郎」が入力される。
【0036】
なお、チャット領域104において終了ボタン及び内容確認ボタンに加えて表示されているやり直しボタンが押下されることにより、これまでの全入力又は直前の入力がキャンセルされてよい。
【0037】
図4の符号B3に示すように、チャット領域104には、プログラムから利用者に対して予約したい診療内容が吹き出し形式で質問される。図示する例では、鈴木次郎医師が実施可能な診療内容である「診察」が入力される。
【0038】
図5の符号B4に示すように、チャット領域104には、プログラムから利用者に対して予約したい診療時間が吹き出し形式で質問される。図示する例では、鈴木次郎医師が実施可能な診療時間である「9時半」が入力される。
【0039】
図5の符号B5に示すように、チャット領域104には、これまでの会話で入力された内容を示す予約確認のための吹き出しが表示される。図示する例では、診療科が「循環器内科」であり、医師が「鈴木次郎」であり、診療内容が「診察」であり、予約時間が「9:30」である予約確認のための吹き出しが表示される。ここで、吹き出しに表示された受付確定ボタンが押下されることにより、診療予約の受け付けが確定される。
【0040】
なお、吹き出しに表示された予約追加ボタンが押下されることにより、現在表示さている内容を確定させずに、新たな予約を入力可能にさせてもよい。
【0041】
図5の符号B6に示すように、診療予約の受け付けが確定されると、チャット型の診療予約画面2000には、チャット領域104に代えて、図3の符号A6に示した受付内容表示領域103と同様の受付内容表示領域103が表示される。図示する例では、受付時間が「2019年4月1日8時35分」であり、受付番号が「4」であり、診療科が「循環器内科」であり、医師が「鈴木次郎」であり、診療内容が「診察」であり、予約時間が「9:30」である受付内容表示領域103が表示される。
【0042】
図6は、図1に示した端末装置100において表示される階層選択型の診療予約画面1000からチャット型の診療予約画面2000への遷移例を説明する図である。
【0043】
図6の符号C1及びC2に示す例においては、図2の符号A1及びA2において示した例と同様に、階層選択型の診療予約画面1000の階層選択領域102において、診療科として「循環器内科」が選択され、医師として「鈴木次郎」が選択されている。なお、符号C1及びC2で示す階層選択型の診療予約画面1000においては、一部の画面表示が省略されている。
【0044】
ここで、符号C3に示すように、階層選択型の診療予約画面1000における表示切替ボタン101が押下されると、階層選択型の診療予約画面1000は、チャット型の診療予約画面2000に表示が変更される。
【0045】
符号C4に示すように、階層選択型の診療予約画面1000からチャット型の診療予約画面2000に表示が変更されても、階層選択型の診療予約画面1000でこれまでに入力された各項目(図示する例では、診療科目及び医師)の選択内容がチャット型の診療予約画面2000でも維持される。
【0046】
また、チャット型の診療予約画面2000から階層選択型の診療予約画面1000への表示の変更も、同様に、チャット型の診療予約画面2000の表示切替ボタン101が押下されることにより実施される。この場合にも、表示変更前の階層選択型の診療予約画面1000及びチャット型の診療予約画面2000でこれまでに入力された各項目(図示する例では、診療科目及び医師)の選択内容が、表示変更後の階層選択型の診療予約画面1000でも維持される。
【0047】
図7は、図1に示した端末装置100において表示されるチャット型の診療予約画面2000で、複数項目を同時に入力した場合の診療予約画面2000の遷移例を説明する図である。
【0048】
符号D1に示す例では、プログラムから利用者に対して希望する診療科が質問されているタイミングにおいて、「循環器の鈴木先生の診察を希望」という文章が入力されることにより、診療科に加えて医師名及び診療内容が入力されている。
【0049】
これにより、符号D2に示すように、診療科に加えて医師名及び診療内容の入力が同時に受け付けられ、プログラムから利用者に対して希望する診療時間が質問される。
【0050】
図8は、図1に示した端末装置100において表示されるチャット型の診療予約画面2000で、選択リストを表示させた場合の診療予約画面2000の遷移例を説明する図である。
【0051】
符号E1に示すように、プログラムから利用者に対する希望内容を質問するための吹き出しに表示されているリスト表示ボタン105が押下されることにより、選択可能な希望内容を表示するための選択リストが表示されてよい。
【0052】
符号E2に示すように、診療科が質問されている吹き出しに表示されているリスト表示ボタン105が押下されると、吹き出し内において、選択可能な診療科の一覧がボタン形式で選択リストとして表示される。ここで、いずれかのボタンが押下されることにより、希望する診療科が選択できる。
【0053】
なお、選択リストが表示されている状態においてリスト表示ボタン105が再度押下されると、選択リストが非表示になる。
【0054】
図9は、図1に示した情報処理装置200における診療科目情報をテーブル形式で例示する図である。
【0055】
診療科目情報は、診療予約を行なう病院において受診可能な診療科を示す。
【0056】
図2の符号A1において階層選択型の診療予約画面1000に示された診療科の一覧は、図9に示す診療科目情報から参照される。また、図4の符号B1におけるチャット型の診療予約画面2000で診療科目情報に含まれていない診療科が入力された場合には、エラーメッセージが表示されてよい。
【0057】
図10は、図1に示した情報処理装置200における医師情報をテーブル形式で例示する図である。
【0058】
医師情報は、診療科毎に所属する医師を示す。図示する例では循環器内科における医師情報が示されており、他の各診療科についても対応する医師情報がそれぞれ保持される。
【0059】
図2の符号A2において階層選択型の診療予約画面1000に示された医師の一覧は、図10に示す医師情報から参照される。また、図4の符号B2におけるチャット型の診療予約画面2000で医師情報に含まれていない医師名が入力された場合には、エラーメッセージが表示されてよい。
【0060】
図11は、図1に示した情報処理装置200における診療内容情報をテーブル形式で例示する図である。
【0061】
診療内容情報は、医師毎に実施可能な診療内容を示す。図示する例では鈴木次郎医師における診療内容情報が示されており、他の医師についても対応する診療内容情報がそれぞれ保持される。
【0062】
図2の符号A3において階層選択型の診療予約画面1000に示された診療内容の一覧は、図11に示す診療内容情報から参照される。また、図4の符号B3におけるチャット型の診療予約画面2000で診療内容情報に含まれていない診療内容が入力された場合には、エラーメッセージが表示されてよい。
【0063】
図12は、図1に示した情報処理装置200における診療時間情報をテーブル形式で例示する図である。
【0064】
診療時間情報は、医師毎に実施可能な診療時間を示す。各診療時間に対しては、予約済フラグが設定可能である。図示する例では、「9:00」及び「10:30」における予約済フラグが、「1」に設定されており、予約できないことを示している。また、図示する例では鈴木次郎医師における診療時間情報が示されており、他の医師についても対応する診療時間情報がそれぞれ保持される。
【0065】
図3の符号A4において階層選択型の診療予約画面1000に示された診療時間の一覧は、図12に示す診療時間情報から予約済でない診療時間が参照される。また、図5の符号B4におけるチャット型の診療予約画面2000で診療時間情報に含まれていない診療時間又は予約済の診療時間が入力された場合には、エラーメッセージが表示されてよい。
【0066】
図13は、図1に示した情報処理装置200における入力情報をテーブル形式で例示する図である。
【0067】
入力情報は、診療予約に関する各項目についての入力内容を対応付けられて保持している。図示する例では、受付時間が「2019/4/1 8:35」であり、受付番号が「4」であり、患者名が「○○太郎」であり、診療科が「循環器内科」であり、医師が「鈴木次郎」であり、診療内容が「診察」であり、予約時間が「9:30」である。
【0068】
入力情報は、図3の符号A5及び図5の符号B5で示した予約確認画面と、図3の符号A6及び図5の符号B6で示した受付内容表示領域103との表示の際に参照される。
【0069】
また、入力情報は、図6に示したように、階層選択型の診療予約画面1000とチャット型の診療予約画面2000との間で表示が変更される場合において、変更前の画面で入力された内容を取得する際に参照される。すなわち、入力情報は、階層選択型の入力方式とチャット型の入力方式との両方で使用される中間情報である。
【0070】
図9図13に示した各種の情報は、情報処理装置200に備えられるハードディスク装置27(図17を用いて後述)に記憶されてよい。
【0071】
図14は、図1に示した端末装置100における機能構成例を模式的に示すブロック図である。
【0072】
図14に示すように、端末装置100は、制御部110としての機能を有する。制御部110は、受信部111,表示処理部112,入力受付部113及び送信部114として機能する。
【0073】
受信部111は、情報処理装置200から送信された画面に表示させる内容を示す画面情報等を受信する。
【0074】
表示処理部112は、受信部111によって受信された画面情報に基づき、端末装置100において備えられるタッチパネル12(図16を用いて後述)に画面を表示させる。
【0075】
入力受付部113は、端末装置100において備えられるタッチパネル12やマイク13(共に図16を用いて後述)を用いて入力された情報を受け付ける。
【0076】
送信部114は、入力受付部113によって入力を受け付けられた情報と、画面に表示されていて押下されたボタンを示す情報とを、情報処理装置200へ送信する。
【0077】
図15は、図1に示した情報処理装置200における機能構成例を模式的に示すブロック図である。
【0078】
図15に示すように、情報処理装置200は、制御部210としての機能を有する。制御部210は、受信部211、記憶処理部212,メッセージ生成部213及び送信部214として機能する。
【0079】
受信部211は、端末装置100から送信された情報を受信する。具体的には、受信部211は、診療予約のための各項目に対するユーザからのデータの入力を端末装置100から受信する。受信部211は、複数の項目のうち2以上の項目に対するユーザからのデータの入力を端末装置100から同時に受信してよい。
【0080】
記憶処理部212は、情報処理装置200において備えられるハードディスク装置27(図17を用いて後述)に対するデータの入出力を行なう。具体的には、記憶処理部212は、端末装置100において入力されたデータを各項目に対応付けて図13に示した形式でハードディスク装置27に記憶させる。また、記憶処理部212は、複数の項目のうち2以上の項目に対するユーザからのデータの入力を端末装置100から同時に受信された場合には、入力されたデータを2以上の項目のそれぞれに分離して対応付けてハードディスク装置27に記憶させる。
【0081】
メッセージ生成部213は、端末装置100のタッチパネル12(図16を用いて後述)に表示させる各種のメッセージを生成する。
【0082】
送信部214は、端末装置100のタッチパネル12に表示させるため、生成されたメッセージを含む画面情報を端末装置100へ送信する。具体的には、送信部214は、診療予約のための複数の項目のうち第1の項目の入力のための画面を第1の入力方式によって端末装置100へ送信する。そして、送信部214は、複数の項目を選択する一連の手続きの途中で、第1の入力方式から第2の入力方式への変更の依頼を端末装置100から受け付けると、記憶された第1の項目に対応するデータを端末装置100へ送信する。これにより、第1の入力方式で入力された内容が、第2の入力方式において入力済みの状態で画面に表示される。
【0083】
また、送信部214は、複数の項目のうち第1の項目の後の第2の項目の入力のための画面を第2の入力方式によって端末装置100へ送信する。そして、送信部214は、一連の手続きの途中で、第2の入力方式から第1の入力方式への変更の依頼を端末装置100から受け付けると、記憶された第1及び第2の項目に対応するデータを端末装置100へ送信する。これにより、第1及び第2の入力方式で入力された内容が、第1の入力方式において入力済みの状態で画面に表示される。
【0084】
ここで、第1の入力方式は、階層選択型の入力方式であってよい。また、第2の入力方式は、チャット型の入力方式であってよい。
【0085】
図16は、図1に示した端末装置100におけるハードウェア構成例を模式的に示すブロック図である。
【0086】
図16に示すように、端末装置100は、バス18を介して接続される、Central Processing Unit(CPU)11,タッチパネル12,マイク13,読み取り装置14,インターフェース装置15,Random Access Memory(RAM)16及びハードディスク装置17を備える。
【0087】
CPU11は、例示的に、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、Operating System(OS)やプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。
【0088】
CPU11は、例示的に、端末装置100全体の動作を制御する。端末装置100全体の動作を制御するための装置は、CPU11に限定されず、例えば、MPUやDSP,ASIC,PLD,FPGAのいずれか1つであってもよい。また、端末装置100全体の動作を制御するための装置は、CPU,MPU,DSP,ASIC,PLD及びFPGAのうちの2種類以上の組み合わせであってもよい。なお、MPUはMicro Processing Unitの略称であり、DSPはDigital Signal Processorの略称であり、ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称である。また、PLDはProgrammable Logic Deviceの略称であり、FPGAはField Programmable Gate Arrayの略称である。
【0089】
タッチパネル12は、ユーザからのデータの入力を受け付けると共に情報を表示する。
【0090】
マイク13は、ユーザからの音声入力を受け付ける。
【0091】
読み取り装置14は、記憶媒体からプログラム等を読み取る。
【0092】
インターフェース装置15は、有線又は無線ネットワークを介して、情報処理装置200とデータの授受を行なう。
【0093】
RAM16は、一次記録メモリあるいはワーキングメモリとして利用されてよい。
【0094】
ハードディスク装置17は、データを読み書き可能に記憶する装置である。ハードディスク装置17は、Solid State Drive(SSD)やStorage Class Memory(SCM)であってもよい。
【0095】
ハードディスク装置17は、受信プログラム171,表示プログラム172,入力受付プログラム173及び送信プログラム174を有する。CPU11は、受信プログラム171,表示プログラム172,入力受付プログラム173及び送信プログラム174を読み出してRAM16に展開する。
【0096】
受信プログラム171は、受信プロセス161として機能する。表示プログラム172は、表示プロセス162として機能する。入力受付プログラム173は、入力受付プロセス163として機能する。送信プログラム174は、送信プロセス164として機能する。
【0097】
受信プロセス161の処理は、図14に示した受信部111の処理に対応する。表示プロセス162の処理は、図14に示した表示処理部112の処理に対応する。入力受付プロセス163の処理は、図14に示した入力受付部113の処理に対応する。送信プロセス164の処理は、図14に示した送信部114の処理に対応する。
【0098】
なお、各プログラム171~174については、必ずしも最初からハードディスク装置17に記憶させておかなくてもよい。例えば、端末装置100に挿入されるフレキシブルディスク、CD(CD-ROM、CD-R、CD-RW等)、DVD(DVD-ROM、DVD-RAM、DVD-R、DVD+R、DVD-RW、DVD+RW、HD DVD等)、ブルーレイディスク、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の可搬用の物理媒体に各プログラムを記憶させておく。そして、端末装置100が各プログラム171~174を読み出して実行するようにしてもよい。
【0099】
図17は、図1に示した情報処理装置200におけるハードウェア構成例を模式的に示すブロック図である。
【0100】
図17に示すように、情報処理装置200は、バス28を介して接続される、CPU21,入力装置22,ディスプレイ23,読み取り装置24,インターフェース装置25,RAM26及びハードディスク装置27を備える。
【0101】
CPU21は、例示的に、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、OSやプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。
【0102】
CPU21は、例示的に、情報処理装置200全体の動作を制御する。情報処理装置200全体の動作を制御するための装置は、CPU21に限定されず、例えば、MPUやDSP,ASIC,PLD,FPGAのいずれか1つであってもよい。また、情報処理装置200全体の動作を制御するための装置は、CPU,MPU,DSP,ASIC,PLD及びFPGAのうちの2種類以上の組み合わせであってもよい。
【0103】
入力装置22は、情報処理装置200からのオペレータからのデータの入力を受け付ける。
【0104】
ディスプレイ23は、オペレータに対する情報を表示する。
【0105】
読み取り装置24は、記憶媒体からプログラム等を読み取る。
【0106】
インターフェース装置25は、有線又は無線ネットワークを介して、端末装置100とデータの授受を行なう。
【0107】
RAM26は、一次記録メモリあるいはワーキングメモリとして利用されてよい。
【0108】
ハードディスク装置27は、データを読み書き可能に記憶する装置である。ハードディスク装置27は、SSDやSCMであってもよい。
【0109】
ハードディスク装置27は、受信プログラム271,記憶処理プログラム272,メッセージ生成プログラム273及び送信プログラム274を有する。CPU21は、受信プログラム271,記憶処理プログラム272,メッセージ生成プログラム273及び送信プログラム274を読み出してRAM26に展開する。
【0110】
受信プログラム271は、受信プロセス261として機能する。記憶処理プログラム272は、記憶処理プロセス262として機能する。メッセージ生成プログラム273は、メッセージ生成プロセス263として機能する。送信プログラム274は、送信プロセス264として機能する。
【0111】
受信プロセス261の処理は、図15に示した受信部211の処理に対応する。記憶処理プロセス262の処理は、図15に示した記憶処理部212の処理に対応する。メッセージ生成プロセス263の処理は、図15に示したメッセージ生成部213の処理に対応する。送信プロセス264の処理は、図15に示した送信部214の処理に対応する。
【0112】
なお、各プログラム271~274については、必ずしも最初からハードディスク装置27に記憶させておかなくてもよい。例えば、情報処理装置200に挿入されるフレキシブルディスク、CD(CD-ROM、CD-R、CD-RW等)、DVD(DVD-ROM、DVD-RAM、DVD-R、DVD+R、DVD-RW、DVD+RW、HD DVD等)、ブルーレイディスク、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の可搬用の物理媒体に各プログラムを記憶させておく。そして、情報処理装置200が各プログラム271~274を読み出して実行するようにしてもよい。
【0113】
〔A-2〕動作例
図1に示した情報処理装置200における情報入力処理を、図18に示すフローチャート(ステップS1~S10)に従って説明する。
【0114】
送信部214は、最初の項目の選択画面を端末装置100へ送信する(ステップS1)。
【0115】
送信部214は、端末装置100の画面において、表示切替ボタン101が押されたかを判定する(ステップS2)。
【0116】
表示切替ボタン101が押されていない場合には(ステップS2のNoルート参照)、処理はステップS4へ進む。
【0117】
一方、表示切替ボタン101が押されている場合には(ステップS2のYesルート参照)、送信部214は、選択画面の表示形式を切り替えて端末装置100へ送信する(ステップS3)。
【0118】
受信部211は、項目の選択内容を端末装置100から受信する(ステップS4)。記憶処理部212は、受信した選択内容をハードディスク装置27に記憶させる。
【0119】
送信部214は、最後の項目における選択内容を受信したかを判定する(ステップS5)。
【0120】
最後の選択内容を受信していない場合には(ステップS5のNoルート参照)、処理はステップS1へ戻り、次の項目についての指示が実施される。
【0121】
一方、最後の選択内容を受信した場合には(ステップS5のYesルート参照)、送信部214は、受付確認画面を端末装置100へ送信する(ステップS6)。
【0122】
送信部214は、端末装置100の画面において、表示切替ボタン101が押されたかを判定する(ステップS7)。
【0123】
表示切替ボタン101が押されていない場合には(ステップS7のNoルート参照)、処理はステップS9へ進む。
【0124】
一方、表示切替ボタン101が押されている場合には(ステップS7のYesルート参照)、送信部214は、受付確認画面の表示形式を切り替えて端末装置100へ送信する(ステップS8)。
【0125】
受信部211は、受付の確定指示を端末装置100から受信する(ステップS9)。
【0126】
送信部214は、受付結果画面を端末装置100へ送信する(ステップS10)。そして、情報処理装置200における情報入力処理は終了する。
【0127】
〔A-3〕効果
上述した実施形態の一例における情報処理システム1によれば、例えば、以下の作用効果を奏することができる。
【0128】
情報処理装置200において、送信部214は、複数の項目のうち第1の項目の入力のための画面を第1の入力方式によって端末装置100へ送信する。受信部211は、第1の項目に対するユーザからのデータの入力を端末装置100から受信する。記憶処理部212は、入力されたデータを第1の項目に対応付けて記憶させる。そして、送信部214は、一連の手続きの途中で、第1の入力方式から第2の入力方式への変更の依頼を端末装置100から受け付けると、第1の入力方式で入力された内容が第2の入力方式において入力済みの状態で画面に表示されるように、記憶された第1の項目に対応するデータを端末装置100へ送信する。
【0129】
端末装置100は、情報処理装置200から受信した第1又は第2の入力方式による画面を表示し、ユーザからのデータの入力を受け付ける。
【0130】
これにより、複数の入力方式を用いた入力操作を効率的に実施できる。具体的には、情報の入力のための複数の入力方式が提供されている場合において、入力方式を途中で切り替えても、入力方式の切り替え前に操作した内容を反映した状態で入力方式の切り替え後も入力済みの操作をやり直すことなく継続して操作ができるため利便性が向上する。また、再度の入力によって発生する端末装置100と情報処理装置200との間のデータ通信量を低減できる。
【0131】
情報処理装置200において、送信部214は、複数の項目のうち第1の項目の後の第2の項目の入力のための画面を第2の入力方式によって端末装置100へ送信する。受信部211は、第2の項目に対するユーザからのデータの入力を端末装置100から受信する。記憶処理部212は、入力されたデータを第2の項目に対応付けて記憶させる。そして、送信部214は、一連の手続きの途中で、第2の入力方式から第1の入力方式への変更の依頼を端末装置100から受け付けると、第1及び第2の入力方式で入力された内容が第1の入力方式において入力済みの状態で画面に表示されるように、記憶された第1及び第2の項目に対応するデータを端末装置100へ送信する。
【0132】
これにより、入力方式の切り替えを何度もできるため、入力操作をより効率的に実施できる。
【0133】
第1の入力方式は、階層選択型の入力方式である。第2の入力方式は、チャット型の入力方式である。
【0134】
これにより、例えば、チャット型の入力方式で音声入力をしている途中で周囲の騒音が大きくなって音声入力ができなる場合や、階層選択型の入力方式でタッチ入力している途中で周囲が静かになって音声入力ができる状態になった場合に、入力方式の切り替えを気軽にできる。
【0135】
情報処理装置200において、受信部211は、第2の入力方式において、複数の項目のうち2以上の項目に対するユーザからのデータの入力を端末装置100から同時に受信する。記憶処理部212は、入力されたデータを2以上の項目のそれぞれに分離して対応付けて記憶させる。
【0136】
これにより、チャット型の入力方式において、例えば本実施形態の一例における情報処理システム1の利用に慣れたユーザが希望の予約内容を一気に複数項目入力することができるため、診療予約の操作に要する時間を低減できる。
【0137】
〔B〕その他
開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
【0138】
〔C〕付記
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0139】
(付記1)
複数の項目を選択する一連の手続きに対して前記複数の項目の入力方式が複数ある情報入力プログラムであって、
コンピュータに、
前記複数の項目のうち第1の項目の入力のための画面を第1の入力方式によって出力し、前記第1の項目に対するユーザからのデータの入力を受け付け、
入力された前記データを前記第1の項目に対応付けて記憶し、
前記一連の手続きの途中で、前記第1の入力方式から第2の入力方式への変更の依頼を受け付けると、前記第1の入力方式で入力された内容が前記第2の入力方式において入力済みの状態で画面に表示されるように、記憶された前記第1の項目に対応する前記データを出力する、
処理を実行させる、情報入力プログラム。
【0140】
(付記2)
前記複数の項目のうち前記第1の項目の後の第2の項目の入力のための画面を前記第2の入力方式によって出力し、前記第2の項目に対する前記ユーザからのデータの入力を受け付け、
入力された前記データを前記第2の項目に対応付けて記憶し、
前記一連の手続きの途中で、前記第2の入力方式から前記第1の入力方式への変更の依頼を受け付けると、前記第1及び第2の入力方式で入力された内容が前記第1の入力方式において入力済みの状態で画面に表示されるように、記憶された前記第1及び第2の項目に対応する前記データを出力する、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記1に記載の情報入力プログラム。
【0141】
(付記3)
前記第1の入力方式は、階層選択型の入力方式であり、
前記第2の入力方式は、チャット型の入力方式である、
付記1又は2に記載の情報入力プログラム。
【0142】
(付記4)
前記第2の入力方式において、前記複数の項目のうち2以上の項目に対する前記ユーザからのデータの入力を同時に受け付け、
入力された前記データを前記2以上の項目のそれぞれに分離して対応付けて記憶する、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記3に記載の情報入力プログラム。
【0143】
(付記5)
複数の項目を選択する一連の手続きに対して前記複数の項目の入力方式が複数ある情報入力プログラムを情報処理装置が端末装置に対して提供する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記複数の項目のうち第1の項目の入力のための画面を第1の入力方式によって前記端末装置へ送信する送信部と、
前記第1の項目に対するユーザからのデータの入力を前記端末装置から受信する受信部と、
入力された前記データを前記第1の項目に対応付けて記憶させる記憶処理部と、
を備え、
前記送信部は、前記一連の手続きの途中で、前記第1の入力方式から第2の入力方式への変更の依頼を前記端末装置から受け付けると、前記第1の入力方式で入力された内容が前記第2の入力方式において入力済みの状態で画面に表示されるように、記憶された前記第1の項目に対応する前記データを前記端末装置へ送信し、
前記端末装置は、
前記情報処理装置から受信した前記第1又は第2の入力方式による画面を表示し、前記ユーザからのデータの入力を受け付ける、
情報処理システム。
【0144】
(付記6)
前記送信部は、前記複数の項目のうち前記第1の項目の後の第2の項目の入力のための画面を前記第2の入力方式によって前記端末装置へ送信し、
前記受信部は、前記第2の項目に対する前記ユーザからのデータの入力を前記端末装置から受信し、
前記記憶処理部は、入力された前記データを前記第2の項目に対応付けて記憶させ、
前記送信部は、前記一連の手続きの途中で、前記第2の入力方式から前記第1の入力方式への変更の依頼を前記端末装置から受け付けると、前記第1及び第2の入力方式で入力された内容が前記第1の入力方式において入力済みの状態で画面に表示されるように、記憶された前記第1及び第2の項目に対応する前記データを前記端末装置へ送信する、
付記5に記載の情報処理システム。
【0145】
(付記7)
前記第1の入力方式は、階層選択型の入力方式であり、
前記第2の入力方式は、チャット型の入力方式である、
付記5又は6に記載の情報処理システム。
【0146】
(付記8)
前記受信部は、前記第2の入力方式において、前記複数の項目のうち2以上の項目に対する前記ユーザからのデータの入力を前記端末装置から同時に受信し、
前記記憶処理部は、入力された前記データを前記2以上の項目のそれぞれに分離して対応付けて記憶させる、
付記7に記載の情報処理システム。
【0147】
(付記9)
複数の項目を選択する一連の手続きに対して前記複数の項目の入力方式が複数ある情報入力方法であって、
前記複数の項目のうち第1の項目の入力のための画面を第1の入力方式によって出力し、前記第1の項目に対するユーザからのデータの入力を受け付け、
入力された前記データを前記第1の項目に対応付けて記憶装置に記憶し、
前記一連の手続きの途中で、前記第1の入力方式から第2の入力方式への変更の依頼を受け付けると、前記第1の入力方式で入力された内容が前記第2の入力方式において入力済みの状態で画面に表示されるように、記憶された前記第1の項目に対応する前記データを出力する、
情報入力方法。
【0148】
(付記10)
前記複数の項目のうち前記第1の項目の後の第2の項目の入力のための画面を前記第2の入力方式によって出力し、前記第2の項目に対する前記ユーザからのデータの入力を受け付け、
入力された前記データを前記第2の項目に対応付けて前記記憶装置に記憶し、
前記一連の手続きの途中で、前記第2の入力方式から前記第1の入力方式への変更の依頼を受け付けると、前記第1及び第2の入力方式で入力された内容が前記第1の入力方式において入力済みの状態で画面に表示されるように、記憶された前記第1及び第2の項目に対応する前記データを出力する、
付記9に記載の情報入力方法。
【0149】
(付記11)
前記第1の入力方式は、階層選択型の入力方式であり、
前記第2の入力方式は、チャット型の入力方式である、
付記9又は10に記載の情報入力方法。
【0150】
(付記12)
前記第2の入力方式において、前記複数の項目のうち2以上の項目に対する前記ユーザからのデータの入力を同時に受け付け、
入力された前記データを前記2以上の項目のそれぞれに分離して対応付けて記憶する、
付記11に記載の情報入力方法。
【符号の説明】
【0151】
1 :情報処理システム
100 :端末装置
11 :CPU
12 :タッチパネル
13 :マイク
14 :読み取り装置
15 :インターフェース装置
16 :RAM
17 :ハードディスク装置
18 :バス
110 :制御部
111 :受信部
112 :表示処理部
113 :入力受付部
114 :送信部
1000,2000:診療予約画面
101 :表示切替ボタン
102 :階層選択領域
103 :受付内容表示領域
104 :チャット領域
105 :リスト表示ボタン
161 :受信プロセス
162 :表示プロセス
163 :入力受付プロセス
164 :送信プロセス
171 :受信プログラム
172 :表示プログラム
173 :入力受付プログラム
174 :送信プログラム
200 :情報処理装置
21 :CPU
22 :入力装置
23 :ディスプレイ
24 :読み取り装置
25 :インターフェース装置
26 :RAM
27 :ハードディスク装置
28 :バス
210 :制御部
211 :受信部
212 :記憶処理部
213 :メッセージ生成部
214 :送信部
261 :受信プロセス
262 :記憶処理プロセス
263 :メッセージ生成プロセス
264 :送信プロセス
271 :受信プログラム
272 :記憶処理プログラム
273 :メッセージ生成プログラム
274 :送信プログラム
50 :ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18