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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-24
(45)【発行日】2022-11-01
(54)【発明の名称】折畳み箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 6/18 20060101AFI20221025BHJP
【FI】
B65D6/18 C
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021137683
(22)【出願日】2021-08-26
(62)【分割の表示】P 2020504756の分割
【原出願日】2018-03-21
(65)【公開番号】P2021181339
(43)【公開日】2021-11-25
【審査請求日】2021-08-26
(31)【優先権主張番号】201710229768.X
(32)【優先日】2017-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516190770
【氏名又は名称】上海箱箱智能科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HOREN CORTP Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】28th Floor, Building A, NO.1520 Gumei Road, Caohejing High-Tech Park, Xuhui District, Shanghai, 200233, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】スー、ヨンピン
【審査官】矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第105836254(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0060442(US,A1)
【文献】特開2002-104405(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 6/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと2対の対向する側板とを備え、前記2対の対向する側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能であり、前記ベースは、板状の本体と前記板状の本体の周りを囲む2対の対向する保護辺を有する折畳み箱において、
前記側板の底部から相互に離間する複数の接続部が延出し、隣接する2つの前記接続部のうち各前記接続部に側板咬合部が少なくとも1つずつ設けられ、
前記ベースの保護辺に、前記接続部に対応する位置に凹洞が設けられ、
各前記凹洞内に少なくとも2つのベース咬合部が設けられており、
前記ベース咬合部は、前記側板が前記ベースにヒンジ結合される時に、前記ベース咬合部と対応の前記側板咬合部とが咬合するように配置され、かつ前記側板咬合部は、前記側板が前記ベースに対して折畳まれる経過中に、前記ベース咬合部の周りに回転可能であるように配置され、
各前記接続部に、一側から1つの前記側板咬合部が延出し、
各前記凹洞内に2つのベース咬合部が設けられ、かつ前記2つのベース咬合部がともにT字型の構造を形成し、
前記側板の底部に第1の側板位置止め部がさらに設けられ、かつ前記ベースに、前記第1の側板位置止め部に対応する位置に第1のベース位置止め部が設けられ、前記側板が立ち上がる状態において、前記第1の側板位置止め部と前記第1のベース位置止め部とは合わせて前記側板の外側への転覆を阻止することを特徴とする折畳み箱。
【請求項2】
前記ベース咬合部が、前記凹洞の底面から上に延び前記凹洞の折畳み箱の内側に面する側壁に離間しており、
前記凹洞の開口が前記保護辺の頂部及び内側に向かっていることを特徴とする請求項1に記載の折畳み箱。
【請求項3】
前記第1の側板位置止め部が、前記側板の長さ方向に沿って前記接続部の前記側板咬合部と反対の一側から延びるリブ板であり、
前記第1のベース位置止め部が、前記凹洞に設けられる上向きの開口の開口溝であることを特徴とする請求項1に記載の折畳み箱。
【請求項4】
少なくとも1つの前記側板咬合部に第2の側板位置止め部がさらに設けられ、
少なくとも1つのベース咬合部に、前記第2の側板位置止め部に対応する位置に第2のベース位置止め部が設けられ、
前記側板が折畳まれる状態で、前記第2の側板位置止め部と前記第2のベース位置止め部とが合わせて前記側板咬合部が上へ前記ベース咬合部から外すことを阻止することを特徴とする請求項1に記載の折畳み箱。
【請求項5】
前記第2の側板位置止め部が前記側板咬合部の一部であり、
前記第2のベース位置止め部が前記ベース咬合部の上部の一側から突出した凸起であり、
前記側板が折畳まれる状態で、前記側板咬合部が前記ベース咬合部の下方に位置することを特徴とする請求項に記載の折畳み箱。
【請求項6】
前記第2のベース位置止め部が、前記ベース咬合部と前記凹洞の折畳み箱の内側に面する側壁の間に位置することを特徴とする請求項に記載の折畳み箱。
【請求項7】
前記折畳み箱は、第3の側板位置止め部と第3のベース位置止め部とをさらに含み、
前記第3の側板位置止め部は、前記側板が折畳まれる状態で、前記第3のベース位置止め部と前記側板位置止め部とが合わせて前記側板が前記折畳み箱の内部に向かう方向に沿って前記ベースから外すことを阻止するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の折畳み箱。
【請求項8】
前記第3の側板位置止め部が、前記接続部の外側から突出した凸起であり、
前記第3のベース位置止め部が、前記凹洞内の凹溝であり、前記側板が折畳まれる状態で、前記凸起が前記凹溝内に設けられることを特徴とする請求項に記載の折畳み箱。
【請求項9】
隣接する2つの前記接続部のうち各前記接続部に側板咬合部が1つずつ設けられ、
各前記凹洞内に2つの前記ベース咬合部が設けられ、
前記隣接する2つの前記接続部の側板咬合部がそれぞれ前記2つのベース咬合部に咬合され、かつ前記側板が前記ベースに対して折畳まれる経過において、前記隣接する2つの前記接続部がそれぞれ前記2つのベース咬合部の周りに回転可能であることを特徴とする請求項1に記載の折畳み箱。
【請求項10】
2つの前記側板咬合部の間に位置止めロッドが接続され、
前記ベースの凹洞の前記折畳み箱の内側に面する側壁に前記折畳み箱の内側に向かう位置止め凸起が設けられ、
前記側板の折畳みの状態で、前記位置止めロッドと前記位置止め凸起とが合わせて前記側板が前記ベースから外すことを阻止することを特徴とする請求項に記載の折畳み箱。
【請求項11】
前記側板咬合部の外側に前記側板の長さ方向に沿って延びるヒンジ軸が設けられ、
前記ベースの前記凹洞の両端にヒンジ軸収容部が設けられ、
前記ヒンジ軸が前記ヒンジ軸収容部内に収容され、前記ヒンジ軸収容部内で一軸線の周りに回転可能であることを特徴とする請求項1に記載の折畳み箱。
【請求項12】
前記ヒンジ軸の外端部から前記ヒンジ軸の軸方向に沿って位置決め部が延出し、
前記ベースの凹洞の両端に掛け台が設けられ、
前記側板が立ち上がる状態において、前記位置決め部が前記掛け台に咬合されることを特徴とする請求項1に記載の折畳み箱。
【請求項13】
前記2対の対向する保護辺のうちの少なくとも1対の保護辺の内部に前記保護辺の長さの延び方向に沿って延びる第1の密閉空洞が設けられ、及び/又は、前記板状の本体に第2の密閉空洞が配置され、かつ前記第2の密閉空洞が前記板状の本体の主面に突出していることを特徴とする請求項1に記載の折畳み箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、2017年4月10日に出願された、出願番号が201710229768.Xであり、発明名称が「折畳み箱」である中国特許出願の優先権を主張し、上記出願の全文を参照するように本明細書に援用する。
【0002】
本発明は、容器に関するものであり、具体的には、折畳み箱に関するものである。
【背景技術】
【0003】
従来の折畳み箱は、使用時に側板が対向展開して立ち上がり4つの側板が互いにロックすることにより、比較的な密閉空間を形成して品物が収納されており、また、品物が全て取り出された後、箱体をリサイクルする必要があるので、コストの節約を最大化させるように、箱体の側板を折畳むことにより、同様なスペースにリサイクルされた箱体がより多く収容できる。リサイクルの時に洗浄を容易にする必要があり、特に、果物および野菜などの新鮮的な食品を収納するために折畳み箱が利用される場合、利用後の洗浄がとても重要である。且つ、箱体には、利用中に、品物を収納する時の安全性と確実性を保証するとともに、箱内の品物を全て取り出す時に側板を速やかで簡便的にアンロックして折畳むことが必要である。
【0004】
例えば特許文献1(US7100786B2)に開示された従来の折畳み箱では、箱体の本体の構造が、薄壁とその表面にある補強リブとからなり、ベースのヒンジの取付位置は、弾性に取り付ける要求により、その構造が単一かつ弱いものである。ベースは、成形後に成形が閉鎖されていない多量の空洞を有し、格子状のリブにおける凹み部位に、クイッククリーニングの時に汚れが残しやすく、洗浄の効率が低い。特に、ベースの保護辺には、側板のヒンジと組み立てる必要があり、かつベースの成形には必要があるので、そのベースに多数の深い空洞が存在し、洗浄の時に大量の汚水がこの領域に流入し、かつその排出が難しいので、細菌が増殖し易くなる。
【0005】
また、このような単一の薄壁構造には、曲げ抵抗や圧力抵抗に対する能力が単一であり、特に側板とベースとのヒンジ部位には、側板本体とヒンジとが単一の薄壁により接続され、特に、箱体は、密度が高い品物を受けた時に、ベースの内表面が押し付けられて下方に凹んでいることになって、この場合に、側板は、そのヒンジがベースの保護辺にヒンジ結合されることにより、保護辺は、ベースが内に凹むことに連れて内に寄り、ヒンジ側の側板もランダムに保護辺に引っ張られて内側に下方向に向けて変形して曲げられている。従って、従来の折畳み箱では、側板は、ヒンジに寄る部位が、負荷が増える場合に、ベースの保護辺の内へ寄りの変形に抵抗できず、これによって、箱体のベースは、内に凹むことがより容易になって、ベースの保護辺が内に寄らされることで側板がさらに内に変形されている。複数層の箱体の積重ねを利用する時に、上層の品物は、ベースの薄壁と変形して沈み、その下の箱体内の品物が押し付けられてしまい、品物に対してある程度の安全面のリスクがあり、そして、箱体は、繰り返して利用される場合に、箱体が高温や低温の環境で頻繁に利用され、力に付けられて変形されることにより、疲労損傷を引き起こしやすく、箱体の寿命が低下されてしまうことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】米国特許第7100786号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、強度が高い、かつ使用及び洗浄を容易にする折畳み箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一方によれば、折畳み箱を提供して、前記折畳み箱はベースと2対の対向する側板とを備え、前記ベースは、板状の本体と前記板状の本体の周りを囲む2対の対向する保護辺を有し、前記2対の対向する側板は、前記ベースの保護辺にヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能であり、当該折畳み箱において、
前記側板の底部に側板ヒンジ部が設けられ、前記ベースの保護辺に対応のベースヒンジ部が設けられ、前記側板ヒンジ部が前記ベースヒンジ部にヒンジ結合されることにより前記側板が前記ベースにヒンジ結合され、前記2対の対向する保護辺のうちの少なくとも1対の保護辺の内部に前記保護辺の長さの延び方向に沿って延びる第1の密閉空洞が設けられている。
【0009】
一実施例において、前記側板の底部から相互に離間する複数の接続部が延出し、前記接続部に側板咬合部が設けられ、前記ベースの保護辺にベース咬合部が設けられ、前記ベース咬合部が、前記側板が前記ベースにヒンジ結合される時に、前記ベース咬合部と前記側板咬合部とが咬合するように配置されている。
【0010】
一実施例において、前記ベースの保護辺に、前記接続部に対応する位置に凹洞が設けられ、前記ベース咬合部が前記凹洞内に設けられており、前記側板咬合部が、前記側板が前記ベースに対して折畳まれる経過中に、前記ベース咬合部の周りに回転可能であるように配置されている。
【0011】
一実施例において、前記側板の底部に第1の側板位置止め部がさらに設けられ、かつ前記ベースに、前記第1の側板位置止め部に対応する位置に第1のベース位置止め部が設けられ、前記側板が立ち上がる状態において、前記第1の側板位置止め部と前記第1のベース位置止め部とは合わせて前記側板の外側への転覆を阻止する。
【0012】
一実施例において、前記板状の本体に第2の密閉空洞が設置され、かつ前記第2の密閉空洞が前記板状の本体の主面に突出している。
【0013】
一実施例において、前記第2の密閉空洞が前記板状の本体の前記保護辺に背く主面に設置されている。
【0014】
一実施例において、前記板状の本体に1つの前記保護辺に平行して延びる少なくとも2つの前記第2の密閉空洞が配置されている。
【0015】
一実施例において、前記ベースの周りに2対の対向する前記第2の密閉空洞が配置されている。
【0016】
一実施例において、前記ベースに2つの相互に交差する前記第2の密閉空洞が配置され、かつ2つの前記第2の密閉空洞の交差点が前記ベースの中心に位置する。
【0017】
一実施例において、前記側板の底部の内部に前記側板の長さ方向に沿って延びる第3の密閉空洞が設けられている。
【0018】
一実施例において、各前記第2の密閉空洞の両端が前記ベースの辺縁まで延びる。
【0019】
一実施例において、前記側板の底部から相互に離間する複数の接続部が延出し、前記接続部に側板咬合部が設けられ、前記ベースの保護辺に、前記接続部に対応する位置に凹洞が設けられ、前記凹洞内にベース咬合部が設けられ、前記ベース咬合部は、前記側板が前記ベースにヒンジ結合される時に、前記ベース咬合部と前記側板咬合部とが咬合するように配置され、かつ前記側板咬合部は、前記側板が前記ベースに対して折畳まれる経過中に、前記ベース咬合部の周りに回転可能であるように配置され、前記側板の底部に第1の側板位置止め部がさらに設けられ、且つ前記ベースに、前記第1の側板位置止め部に対応する位置に第1のベース位置止め部が設けられ、前記側板が立ち上がる状態において、前記第1の側板位置止め部と前記第1のベース位置止め部とは合わせて前記側板の外側への転覆を阻止する。
【0020】
一実施例において、前記板状の本体の厚さは、3mm~5mmである。
【0021】
一実施例において、前記側板の頂部に側板位置止め部が設けられ、前記ベースの底部にベース位置止め部が設けられ、前記側板位置止め部と前記ベース位置止め部とは、2つの前記折畳み箱が積重ねられる時に、上方に位置する折畳み箱の前記ベース位置止め部と下方に位置する折畳み箱の前記側板位置止め部とが合わせることにより、上方に位置する折畳み箱のベースと下方に位置する折畳み箱の側板との間の相対的位置が固定されるように配置されている。
【0022】
本発明の他方によれば、折畳み箱を提供して、前記折畳み箱はベースと2対の対向する側板とを備え、前記ベースは、板状の本体と前記板状の本体の周りを囲む2対の対向する保護辺を有し、前記2対の対向する側板は、前記ベースの保護辺にヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能であり、当該折畳み箱において、前記側板の底部に側板ヒンジ部が設けられ、前記ベースの保護辺に対応のベースヒンジ部が設けられ、前記側板ヒンジ部が前記ベースヒンジ部にヒンジ結合されることにより前記側板が前記ベースにヒンジ結合され、前記板状の本体に密閉空洞が配置され、かつ前記密閉空洞が前記板状の本体の主面に突出している。
【0023】
一実施例において、前記密閉空洞が前記板状の本体の前記保護辺に背く主面に設置されている。
【0024】
一実施例において、前記板状の本体に1つの前記保護辺に平行して延びる少なくとも2つの前記第2の密閉空洞が配置されている。
【0025】
一実施例において、前記板状の本体の周りに2対の対向する前記密閉空洞が配置されている。
【0026】
一実施例において、前記ベースに2つの相互に交差する前記密閉空洞が配置され、かつ2つの前記密閉空洞の交差点が前記ベースの中心に位置する。
【0027】
一実施例において、各前記密閉空洞の両端が前記ベースの前記保護辺の近くまで延びる。
【0028】
一実施例において、前記板状の本体に複数の貫通孔が配布されている。
【0029】
一実施例において、前記板状の本体の厚さは、3mm~5mmである。
【0030】
一実施例において、前記側板の底部から相互に離間する複数の接続部が延出し、前記接続部に側板咬合部が設けられ、前記ベースの保護辺にベース咬合部が設けられ、前記ベース咬合部は、前記側板が前記ベースにヒンジ結合される時に、前記ベース咬合部と前記側板咬合部とが咬合するように配置されている。
【0031】
一実施例において、前記ベースの保護辺に、前記接続部に対応する位置に凹洞が設けられ、前記ベース咬合部が前記凹洞内に設けられており、前記側板咬合部は、前記側板が前記ベースに対して折畳まれる経過中に、前記ベース咬合部の周りに回転可能であるように配置されている。
【0032】
一実施例において、前記側板の底部に第1の側板位置止め部がさらに設けられ、かつ前記ベースに、前記第1の側板位置止め部に対応する位置に第1のベース位置止め部が設けられ、前記側板が立ち上がる状態において、前記第1の側板位置止め部と前記第1のベース位置止め部とは合わせて前記側板の外側への転覆を阻止する。
【0033】
一実施例において、前記側板の頂部に側板位置止め部が設けられ、前記ベースの底部にベース位置止め部が設けられ、前記側板位置止め部と前記ベース位置止め部とは、2つの前記折畳み箱が積重ねられる時に、上方に位置する折畳み箱の前記ベース位置止め部と下方に位置する折畳み箱の前記側板位置止め部とが合わせることにより、上方に位置する折畳み箱のベースと下方に位置する折畳み箱の側板との間の相対的位置が固定されるように配置されている。
【0034】
一実施例において、前記ベースの前記密閉空洞は、2つの折畳み箱が相互に積重ねられる時に、上方に位置する折畳み箱の前記密閉空洞が下方に位置する折畳み箱の側板の内側に位置するように配置されている。
【0035】
本発明の他の一方によれば、また折畳み箱を提供して、前記折畳み箱はベースと2対の対向する側板とを備え、前記2対の対向する側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能であり、当該折畳み箱において、
前記側板の底部から相互に離間する複数の接続部が延出し、前記接続部に側板咬合部が設けられ、
前記ベースの保護辺に、前記接続部に対応する位置に凹洞が設けられ、前記凹洞内に前記ベース咬合部が設けられており、前記ベース咬合部は、前記側板が前記ベースにヒンジ結合される時に、前記ベース咬合部と前記側板咬合部とが咬合するように配置され、かつ前記側板咬合部は、前記側板が前記ベースに対して折畳まれる経過中に、前記ベース咬合部の周りに回転可能であるように配置され、
前記側板の底部に第1の側板位置止め部がさらに設けられ、かつ前記ベースに、前記第1の側板位置止め部に対応する位置に第1のベース位置止め部が設けられ、前記側板が立ち上がる状態において、前記第1の側板位置止め部と前記第1のベース位置止め部とは合わせて前記側板の外側への転覆を阻止する。
【0036】
一実施例において、前記ベース咬合部が、前記凹洞の底面から上に延び前記凹洞の折畳み箱の内側に面する側壁に離間している。
【0037】
好ましくは、前記凹洞の開口が前記保護辺の頂部及び内側に向かっている。
【0038】
一実施例において、前記側板咬合部が、前記側板の長さ方向に沿って前記接続部の一側から一体的に延びる。
【0039】
一実施例において、前記第1の側板位置止め部が、前記側板の長さ方向に沿って前記接続部の前記側板咬合部と反対の一側から延びるリブ板であり、前記第1のベース位置止め部が、前記凹洞に設けられる上向きの開口の開口溝である。
【0040】
一実施例において、少なくとも1つの前記側板咬合部に第2の側板位置止め部がさらに設けられ、少なくとも1つのベース咬合部に、前記第2の側板位置止め部に対応する位置に第2のベース位置止め部が設けられ、前記側板が折畳まれる状態で、前記第2の側板位置止め部と前記第2のベース位置止め部とが合わせて前記側板咬合部が上へ前記ベース咬合部から外すことを阻止する。
【0041】
好ましくは、前記第2の側板位置止め部が前記側板咬合部の一部であり、前記第2のベース位置止め部が前記ベース咬合部の上部の一側から突出した凸起であり、前記側板が折畳まれる状態で、前記側板咬合部が前記ベース咬合部の下方に位置する。
【0042】
一実施例において、前記第2のベース位置止め部が、前記ベース咬合部と前記凹洞の折畳み箱の内側に面する側壁の間に位置する。
【0043】
他の一実施例において、前記折畳み箱は、第3の側板位置止め部をさらに含み、前記第3の側板位置止め部は、前記側板が折畳まれる状態で、前記第3の側板位置止め部と前記ベース咬合部とが合わせて前記側板が前記折畳み箱の内部に向かう方向に沿って前記ベースから外すことを阻止するように配置されている。
【0044】
一実施例において、前記第3の側板位置止め部は、前記側板咬合部から前記側板咬合部の延び方向に沿って一体的に延出している。
【0045】
好ましくは、前記折畳み箱は、第3の側板位置止め部と第3のベース位置止め部とをさらに含み、前記第3の側板位置止め部は、前記側板が折畳まれる状態で、前記第3のベース位置止め部と前記側板位置止め部とが合わせて前記側板が前記折畳み箱の内部に向かう方向に沿って前記ベースから外すことを阻止するように配置されている。
【0046】
一実施例において、前記第3の側板位置止め部が、前記接続部の外側から突出した凸起であり、前記第3のベース位置止め部が、前記凹洞内の凹溝であり、前記側板が折畳まれる状態で、前記凸起が前記凹溝内に設けられる。
【0047】
一実施例において、隣接する2つの前記接続部のうち各前記接続部に側板咬合部が1つずつ設けられ、各前記凹洞内に2つの前記ベース咬合部が設けられ、前記隣接する2つの前記接続部の咬合部がそれぞれ前記2つのベース咬合部に咬合され、かつ前記側板が前記ベースに対して折畳まれる経過において、前記隣接する2つの前記接続部がそれぞれ前記2つのベース咬合部の周りに回転可能である。
【0048】
好ましくは、前記隣接する2つの接続部の前記咬合部がおのおのの接続部からそれぞれ対向して延びる。
【0049】
好ましくは、前記2つのベース咬合部がともにT字型の構造を形成する。
【0050】
他の一実施例において、前記側板咬合部の外側に前記側板の長さ方向に沿って延びるヒンジ軸が設けられ、前記ベースの前記凹洞の両端にヒンジ軸収容部が設けられ、前記ヒンジ軸が前記ヒンジ軸収容部内に収容され前記ヒンジ軸収容部内で一軸線の周りに回転可能である。
【0051】
好ましくは、前記ヒンジ軸の外端部から前記ヒンジ軸の軸方向に沿って位置決め部が延出し、前記ベースの凹洞の両端に掛け台が設けられ、前記側板が立ち上がる状態において、前記位置決め部が前記掛け台に咬合される。
【0052】
好ましくは、2つの前記側板咬合部の間に位置止めロッドが接続され、前記ベースの凹洞の前記折畳み箱の内側に面する側壁に前記折畳み箱の内側に向かう位置止め凸起が設けられ、前記側板の折畳みの状態で、前記位置止めロッドと前記位置止め凸起とが合わせて前記側板が前記ベースから外すことを阻止する。
【0053】
好ましくは、前記側板の取付を補助するように、前記位置止めロッドに側板取付ガイド部がさらに設けられている。
【0054】
一実施例において、前記ベースの保護辺の内部に前記保護辺の延び方向に沿って延びる空洞が設けられている。
【0055】
好ましくは、前記空洞が密閉された空洞である。
【0056】
本発明の他の一方によれば、折畳み箱を提供して、前記折畳み箱はベースと2対の対向する側板とを備え、前記2対の対向する側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能であり、前記ベースは、板状の本体と前記板状の本体の周りを囲む2対の対向する保護辺を有しており、当該折畳み箱において、
前記側板の底部から相互に離間する複数の接続部が延出し、隣接する2つの前記接続部のうち各前記接続部に側板咬合部が少なくとも1つずつ設けられ、
前記ベースの保護辺に、前記接続部に対応する位置に凹洞が設けられ、各前記凹洞内に少なくとも2つの前記ベース咬合部が設けられており、前記ベース咬合部は、前記側板が前記ベースにヒンジ結合される時に、前記ベース咬合部と対応の前記側板咬合部とが咬合するように配置され、かつ前記側板咬合部は、前記側板が前記ベースに対して折畳まれる経過中に、前記ベース咬合部の周りに回転可能であるように配置され、
前記側板の底部に第1の側板位置止め部がさらに設けられ、かつ前記ベースに、前記第1の側板位置止め部に対応する位置に第1のベース位置止め部が設けられ、前記側板が立ち上がる状態において、前記第1の側板位置止め部と前記第1のベース位置止め部とは合わせて前記側板の外側への転覆を阻止する。
【0057】
一実施例において、前記2対の対向する保護辺のうちの少なくとも1対の保護辺の内部に前記保護辺の長さの延び方向に沿って延びる第1の密閉空洞が設けられ、及び/又は、前記板状の本体に第2の密閉空洞が配置され、かつ前記第2の密閉空洞が前記板状の本体の主面に突出している。
【0058】
一実施例において、各前記接続部に、一側から1つの前記側板咬合部が延出し、各前記凹洞内に2つのベース咬合部が設けられ、かつ前記2つのベース咬合部がともにT字型の構造を形成する。
【0059】
好ましくは、前記隣接する2つの接続部の前記咬合部がおのおのの接続部からそれぞれ対向して延びる。
【0060】
好ましくは、前記第1の側板位置止め部が、前記側板の長さ方向に沿って前記接続部の前記側板咬合部と反対の一側から延びるリブ板であり、前記第1のベース位置止め部が、前記凹洞に設けられる上向きの開口の開口溝である。
【0061】
本発明の又の一方によれば、折畳み箱を提供して、前記折畳み箱はベースと2対の対向する側板とを備え、前記2対の対向する側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能であり、前記ベースは、板状の本体と前記板状の本体の周りを囲む2対の対向する保護辺を有しており、当該折畳み箱において、
前記側板の底部から相互に離間する複数の接続部が延出し、前記接続部に側板咬合部が設けられ、
前記ベースの保護辺に、前記接続部に対応する位置に凹洞が設けられ、前記凹洞内にベース咬合部が設けられており、前記ベース咬合部は、前記側板が前記ベースにヒンジ結合される時に、前記ベース咬合部と前記側板咬合部とが咬合するように配置され、かつ前記側板咬合部は、前記側板が前記ベースに対して折畳まれる経過中に、前記ベース咬合部の周りに回転可能であるように配置され、
前記側板の底部に第1の側板位置止め部がさらに設けられ、かつ前記ベースに、前記第1の側板位置止め部に対応する位置に第1のベース位置止め部が設けられ、前記側板が立ち上がる状態において、前記第1の側板位置止め部と前記第1のベース位置止め部とは合わせて前記側板の外側への転覆を阻止しており、
前記側板の底部の保護辺の内部に前記側板の長さ方向に沿って延びる第1の空洞が設けられ、かつ前記ベースの保護辺の内部に前記保護辺の延び方向に沿って延びる第2の空洞が設けられている。
【0062】
好ましくは、前記第1の空洞及び前記第2の空洞が密閉された空洞である。
【0063】
本発明の又の一方によれば、折畳み箱を提供して、前記折畳み箱はベースと2対の対向する側板とを備え、前記2対の対向する側板は、前記ベースにヒンジ結合され前記ベースに対して折畳み可能であり、前記ベースは、板状の本体と前記板状の本体の周りを囲む2対の対向する保護辺を有しており、当該折畳み箱において、
【0064】
前記側板の底部から相互に離間する複数の接続部が延出し、前記接続部に側板咬合部が設けられ、前記側板咬合部の外側に前記側板の長さ方向に沿って延びるヒンジ軸が設けられ、
前記ベースの保護辺に、前記接続部に対応する位置に凹洞が設けられ、前記凹洞の中部にベース咬合部が設けられ、かつ前記凹洞の両端にヒンジ軸収容部が設けられ、前記ベース咬合部は、前記側板が前記ベースにヒンジ結合される時に、前記ベース咬合部と前記側板咬合部とが咬合するように配置され、かつ前記側板咬合部は、前記側板が前記ベースに対して折畳まれる経過中に、前記ベース咬合部の周りに回転可能であるように配置され、前記ヒンジ軸が前記ヒンジ軸収容部内に収容され前記ヒンジ軸収容部内で一軸線の周りに回転可能であり、
前記側板の底部に第1の側板位置止め部がさらに設けられ、かつ前記ベースに、前記第1の側板位置止め部に対応する位置に第1のベース位置止め部が設けられ、前記側板が立ち上がる状態において、前記第1の側板位置止め部と前記第1のベース位置止め部とは合わせて前記側板の外側への転覆を阻止する。
【0065】
好ましくは、前記ヒンジ軸の外端部から前記ヒンジ軸の軸方向に沿って一位置決め部が延出し、前記ベースの凹洞の両端に掛け台が設けられ、前記側板が立ち上がる状態において、前記位置決め部が前記掛け台に咬合される。
【0066】
一実施例において、2つの前記側板咬合部の間に位置止めロッドが接続され、前記ベースの凹洞の前記折畳み箱の内側に面する側壁に前記折畳み箱の内側に向かう位置止め凸起が設けられ、前記側板の折畳みの状態で、前記位置止めロッドと前記位置止め凸起とが合わせて前記側板が前記ベースから外すことを阻止する。
【0067】
好ましくは、前記2対の対向する保護辺のうちの少なくとも1対の保護辺の内部に前記保護辺の長さの延び方向に沿って延びる第1の密閉空洞が設けられ、及び/又は、前記板状の本体に第2の密閉空洞が配置され、かつ前記第2の密閉空洞が前記板状の本体の主面に突起している。
【発明の効果】
【0068】
本発明に係る折畳み箱は、強度が高い、かつ洗浄が容易にするものである。
【図面の簡単な説明】
【0069】
図1】本発明の一実施例に係る折畳み箱の斜視図であって、当該折畳み箱が立ち上がりの状態にある斜視図である。
図2図1の折畳み箱の分解斜視図であって、明瞭にするために、1つのベースと、2つの異なる視角における1つの長側板のみを示す分解斜視図である。
図3A図2におけるA部を示す拡大図である。
図3B図2におけるB部を示す拡大図である。
図3C図2におけるC部を示す拡大図である。
図4A図1の折畳み箱のベースの一部の模式図であって、ベースと側板との接続部分の構成を示す模式図である。
図4B図1の折畳み箱のベースの一部の模式図であって、図4Aと異なる視角からみたベースと側板との接続部分の構成を示す模式図である。
図5図1の折畳み箱が一状態にある時の構成の模式図であって、その1つの長側板が立ち上がる模式図である。
図6図5のD部の拡大模式図である。
図7図5のE部の拡大模式図である。
図8】折畳み箱の側板がベースに接続され、折畳みの状態にある時の一部図であって、明瞭にするために、その一部の構成が切り取られる一部図である。
図9】本発明の他の一実施例に係る折畳み箱の分解斜視図であって、明瞭にするために、1つのベースと、2つの異なる視角における1つの長側板のみを示す分解斜視図である。
図10図9の折畳み箱の一部拡大図である。
図11図9の折畳み箱の他の一部拡大図である。
図12図9の折畳み箱の斜視図であり、当該折畳み箱が折畳みの状態にある。
図13図12のF部の拡大図である。
図14図9の折畳み箱の一部拡大図であって、その側板が立ち上がりの状態にある一部拡大図である。
図15図9の折畳み箱の一部断面拡大図であって、その側板が立ち上がりの状態にある一部断面拡大図である。
図16図9の折畳み箱の他の一部断面拡大図であって、その側板が立ち上がりの状態にある他の一部断面拡大図である。
図17図9の折畳み箱の一変形例に係る斜視図であって、当該折畳み箱において、1つの側板が立ち上がりの状態にあり、他の1つの側板が折畳みの状態にある斜視図である。
図18図17の折畳み箱の長側板の斜視図であって、明瞭にするために、一部のみを示す斜視図である。
図19図17のG部の拡大図である。
図20図9の折畳み箱の他の一変形例の斜視図であって、当該折畳み箱において、1つの側板が立ち上がりの状態にあり、他の1つの側板が折畳みの状態にある斜視図である。
図21図20のH部の拡大図である。
図22】折畳み箱の一部斜視図を示し、その内部の構成を示すように一部断面図で示す図である。
図23a】相違的な断面の空洞を使ったベースの保護辺に対して、ベースが負荷を受ける時に、当該ベースの保護辺のx方向に対してy軸の方向に沿う変形を示す模式図である。
図23b】相違的な断面の空洞を使ったベースの保護辺に対して、ベースが負荷を受ける時に、当該ベースの保護辺のz方向に対してy軸の方向に沿う変形を示す模式図である。
図23c】ベースの保護辺が、ベースが負荷を受けて下に凹んでいる時に、y断面で現れた一部の歪みを示す模式図である。
図23d】ベースの保護辺が、ベースが負荷を受けて下に凹んでいる時に、z断面で現れた一部の歪みを示す模式図である。
図24】本発明の一実施例に係る折畳み箱のベースの断面図である。
図25図24のベースの他の一方向の断面図である。
図26】本発明の他の一実施例に係る折畳み箱のベースの斜視図である。
図27図26のベースの断面図である。
図28】本発明の他の一実施例に係る折畳み箱のベースの斜視図である。
図29図28のベースの断面図である。
図30】本発明の他の一実施例に係る折畳み箱のベースの斜視図である。
図31図30のベースの断面図である。
図32】2つの折畳み箱が相互に積重ねられるように示す構成の模式図であって、明瞭にするために、上方に位置する折畳み箱に対して側板を取り除いた模式図である。
図33図32の相互に積重ねられる折畳み箱の一部断面正面図である。
図34図33の折畳み箱のI部の拡大図である。
図35図32の相互に積重ねられる折畳み箱の一部断面側面図である。
図36図35の折畳み箱のJ部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0070】
以下、本発明の目的、特徴および利点をより明確に理解するために、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。添付図面に示す実施例は、本発明の範囲を限定するものではなく、単に本発明の技術案の実質的精神を説明するためのものであると理解されるべきである。
【0071】
図1は、本発明に係る折畳み箱を示す。図1に示すように、折畳み箱1は、ベース2と、1対の対向する長側板3、4と、1対の対向する短側板5、6を備える。各側板がベース1にヒンジ結合され、ベース1に対して折畳み可能である。折畳まれる時に、通常、短側板がまず折り畳まれ、その後、長側板が折り畳まれ、長側板が短側板の上に置かれている。各側板の左右両側に咬合部が設けられ、側板が立ち上がる状態において、隣接する側板の左右両側の咬合部が相互に咬合される。短側板5、6にロック機構7、8がさらにそれぞれ設けられ、ロック機構7、8が、隣接する長側板と短側板とを相互にロックするためのものである。ここで、側板の左右両側の咬合部の構造及びロック機構7、8の構造が、本分野に既知又は開発するいずれかの適切な構造を利用でき、ここでは、さらに詳述しない。
【0072】
図2から図4Bは、本発明の一実施例に係る側板とベースとの接続部分の構成を示す。図2から図4Bは、長側板3、4の接続構成のみを示し、短側板5、6の接続構成が長側板の接続構成と略同様のものであるから、ここでは、さらに詳述しない。図2から図3Cに示すように、長側板3が本体31を含む。長側板の底部から相互に離間する複数の接続部32が延出している。各接続部32に側板咬合部33が設けられている。具体的には、各接続部32に長側板の底部から一体的に延出し相互に離間する2つの凸筋37が設けられている。2つの凸筋37の底端の内側から、それぞれ長側板3の長さ方向に沿って、対向する方向に沿って側板咬合部33が延出している。2つの側板咬合部33の間が、接続ロッド38により相互に接続され、接続ロッド38は、主に、側板が折り畳みの状態においてベースから外すことを防止する位置止めの機能を発揮するから、位置止めロッドと呼ばれてもよく、以下、さらに詳述する。接続ロッド38の中部にガイド部33がさらに形成され、ガイド部33が、長側板をベースに取り付けるときに長側板を案内するためのものである。2つの凸筋37の外側から、それぞれ長側板3の長さ方向に沿って、反対の方向に沿ってヒンジ軸34が延出している。ヒンジ軸の外端部からヒンジ軸の軸方向に沿って一の位置決め部35が延出し、側板が立ち上がる状態において、位置決め部がベースにおける掛け台と咬合され、以下、さらに詳述する。ここで、位置決め部35が、ヒンジ軸34の端部の一部を切ることにより形成され、即ち、位置決め部35がヒンジ軸34の端部により形成される。
【0073】
ベース2が本体21を含む。本体21の周りに1対の対向する保護辺22、23と、他の1対の対向する保護辺24、25が設けられている。1対の対向する長側板3、4がそれぞれ保護辺22、23に取り付けられ、1対の対向する短側板がそれぞれ保護辺24、25に取り付けられる。各保護辺に、側板の底部(即ち、下側)における相応の構造と合わせる用の構造が設けられている。ここで、保護辺22における長側板3の下側の相応の構造と合わせるベース構造を例として説明する。保護辺24、25における相応の構造、即ち短側板の下側の相応の構造と合わせる構造、及び保護辺23における相応の構造は、ともに保護辺22における相応の構造と略同様であるから、ここでは、詳述しない。
【0074】
図3Cから図4Bに具体的に示すように、ベース2の保護辺22に、接続部32に対応する位置に凹洞221が設けられている。凹洞221の開口が保護辺22の頂部及び内側に向かう。凹洞221内に凹洞の底面からベース咬合部222が一体的に延出し、側板3がベース2にヒンジ結合される時に、ベース咬合部222と側板咬合部33とが咬合する。ベース咬合部222がベースの保護辺22の内側に位置するもの、又は、ベースの保護辺22の内側に近いものである。ベース咬合部222が、凹洞221の底面から一体的に延出し相互に離間する2つの立柱225を含む。2つの立柱の頂部に接続ロッド224が一体的に形成されている。接続ロッド224の両側が咬合構造とされ、即ち、ベース咬合部222が、略T字型である。ベース咬合部222の2つの立柱225と接続ロッド224との間には、1つのガイド孔229が形成される。側板3がベース2に取り付けられるときに、側板の取付を補助するように、側板におけるガイド部33がガイド孔229を通過する。
【0075】
凹洞221の折畳み箱の内側に面する側壁の頂部に、内に突出された凸起223が形成される。側板3がベースに取り付けられるときに、側板3における接続ロッド38が凸起223の下方に位置し、凸起223により阻止され、ベース2から外すことはない。凹洞221の両側にヒンジ軸収容部226と位置止め掛け台227が形成されている。側板3がベースに取り付けられるときに、側板3におけるヒンジ軸34が、ヒンジ軸収容部226内に回転可能にするようにヒンジ軸収容部226内に収容される。図6に示すように、側板が立ち上がる状態において、側板3のヒンジ軸34の末端における位置決め部35が掛け台227と咬合されることにより、側板とベースとの間の接続強度を向上させる。
【0076】
図7は、ベース2の一部の拡大図を示し、ベースの一部を切ることにより、ベースの内部構造を示す。図7に示すように、ベース2の保護辺22の内部に空洞228が設けられている。空洞228が凹洞221の下方に位置する。空洞228が保護辺22の長さ方向に沿って延びる。空洞228は、長さが保護辺22の長さより僅かに小さいものであり、例えば、保護辺22の長さより約2つの壁の厚さ小さいものである。好ましくは、空洞228が密閉された空洞である。好ましくは、空洞228がガスアシスト射出成形により成形される。
【0077】
図5及び図6は、長側板3がベース2に接続され立ち上がりの状態にあることを示す。図5及び図6に示すように、長側板3がベース2に接続され立ち上がりの状態にある時に、長側板3の底部の咬合部33がベースにおける咬合構造224と相互に咬合される。長側板3の底部のヒンジ軸34がベース2のヒンジ軸収容部226内に置かれ、ヒンジ軸の端部で形成される位置決め部35がベースの掛け台227と咬合され、かつ長側板3におけるガイド部33がベース2のガイド孔229を通過する。
【0078】
図8は、長側板3がベース2に接続され折畳みの状態にあることを示す。図8に示すように、側板3が折畳みの状態にある時に、側板における接続ロッド38は、位置止め特徴として使用され、ベースの凸起223の下方に位置し、これにより、側板3が上にベースから外すことを防止する。また、接続ロッド38も、ベース咬合部222とベースの凹洞の折畳み箱の内部に面する側壁の間に位置し、これにより、折畳み箱が折畳みの状態にある時に、側板が内又は外にベースから外すことを規制する。
【0079】
図9から図12は、本発明の他の一実施例に係る折畳み箱10の構成図を示す。当該折畳み箱の基本的な構成部分は、上記実施例と同様であり、主な相違点が、側板とベースとの接続部分の構造であり、その他は同じであるから、ここではさらに詳述しない。図9から図12に示すように、側板30の下側に咬合部301が設けられ、側板咬合部301と呼ばれることもある。ベース20に相応のベース咬合部205が設けられ、側板30がベース20に対して折畳まれる経過中に、側板咬合部301がベース咬合部の周りに回転可能である。
【0080】
具体的には、図10及び図11に示すように、側板30の下側から接続部302が一体的に延出している。接続部302の端部から、一側に側板の長さ方向に沿って咬合部301が延出している。隣接する2つの接続部302の端部の一側から延出する咬合部が、対向する方向に沿って延び、かつ隣接する2つの咬合部が一組の咬合構造を形成する。接続部302の咬合部と反対の他側から位置止め部303が延出し、側板位置止め部と呼ばれることもある。位置止め部303が側板の底部から下に延びるリブ板又は凸起等であってもよい。
【0081】
図9に示すように、ベース20が本体206を含む。本体206の周りに1対の対向する保護辺201、203と、他の1対の対向する保護辺202、204が設けられている。1対の対向する長側板がそれぞれ保護辺201、203に取り付けられ、1対の対向する短側板がそれぞれ保護辺202、204に取り付けられる。各保護辺に側板の底部(即ち、下側)における相応の構造と合わせる用の構造が設けられている。ここで、保護辺201における長側板の下側の相応の構造と合わせるベース構造を例として説明する。保護辺202、204における相応の構造、即ち短側板の下側の相応の構造と合わせる構造、及び保護辺203における相応の構造は、ともに保護辺201における相応の構造と略同様であるから、ここでは、詳述しない。
【0082】
図10及び図11に具体的に示すように、ベース20の保護辺201に、接続部302に対応する位置に凹洞207が設けられている。凹洞207の開口が保護辺201の頂部及び内側に向かう。凹洞221内に凹洞底面からベース咬合部208が一体的に延出し、側板がベースにヒンジ結合される時に、ベース咬合部208と側板咬合部301とが咬合する。ベース咬合部208がベースの保護辺201の内側に位置するもの、又は、ベースの保護辺201の内側に近いものである。ベース咬合部208が、凹洞207の底面から一体的に延出し相互に離間する2つの立柱209を含む。2つの立柱の頂部に接続ロッド210が一体的に形成されている。接続ロッド210の両側が咬合構造とされる。ベース咬合部208の2つの立柱209及び接続ロッド210がともにT字型の構造を形成し、即ち、ベース咬合部208が略T字型である。
【0083】
接続ロッド210の折畳み箱の内部に背く一側に凸起211が形成され、即ち、凸起211がベース咬合部208と凹洞207の折畳み箱の内側に面する側壁の間に位置する。
【0084】
側板30がベースに取り付けられ折畳みの状態にある時に、側板30における咬合部301が凸起211の下方に位置し、凸起211により阻止されて、側板30が上にベース20から外すことを防止する。
【0085】
凹洞207の両側に位置止め溝212がさらに形成される。位置止め溝212は、開口が上向きの開口溝である。側板が立ち上がる状態において、側板30の位置止め部303が位置止め溝212内に差し込まれることにより、側板がさらに外側へ転覆することを防止する。位置止め溝212の折畳み箱の内部に近く一側に切欠き213がさらに設けられている。切欠き213は、位置止め部303が位置止め溝に差し込まれること、または位置止め部303が位置止め溝から外すことのために、待避の空間を提供するものである。
【0086】
図12及び図13は、長側板30がベース20に接続され折畳みの状態にあることを示す。図12及び図13に示すように、側板30が折畳みの状態にある時に、側板における咬合部301の1つの側面301aがベースにおける凸起211と合わせて、且つベースの凸起211の下方に位置し、これにより、側板3が上にベースに外すことを防止する。
【0087】
図14から図16は、長側板30がベース20に接続され立ち上がりの状態にある一部の図を示す。図14から図16に示すように、長側板30がベース2に接続され立ち上がりの状態にある時に、長側板30の底部の咬合部301が、ベースにおける咬合部208と相互に咬合する。長側板30の底部の位置止め部303がベース20の位置止め溝212内に差し込まれることにより、側板30がさらに外側へ転覆することを防止する。
【0088】
図15及び図16に示すように、ベース20の保護辺201の内部に空洞214が設けられている。空洞214が凹洞207の下方に位置する。空洞214が保護辺201の長さ方向に沿って延びる。空洞214は、長さが保護辺201の長さより僅かに小さいものであり、例えば、保護辺の長さより約2つの壁の厚さだけ小さいものである。好ましくは、空洞214が密閉された空洞である。好ましくは、空洞214がガスアシスト射出成形により成形される。
【0089】
さらに、図15及び図16に示すように、好ましくは、側板の底部の保護辺の内部にも空洞39が設けられている。空洞39が空洞214に類似している。空洞39が側板の長さ方向に沿って延び、密閉された空洞である。好ましくは、空洞39がガスアシスト射出成形により成形される。
【0090】
図17から図19は、図9に示すような折畳み箱の一変形例の構成図を示す。当該変形例と図9に示すような折畳み箱の相違点は、本実施例の折畳み箱101の側板40の底部の咬合部401が図9に示すような咬合部301と異なるものであり、その他は同様なものであり、ここでは、さらに詳述しない。図18に示すように、側板40の咬合部401が咬合部本体から延出する位置止め部401aをさらに含む。位置止め部401aは、側板が折畳まれる状態において、位置止め部401aが側板咬合部と合わせて、これにより、側板咬合部401が折畳み箱の内部に向かう方向に沿ってベースから外すことを防止するように配置されている。咬合部401の寸法をより大きくさせることにより上記の位置止め部401aと同様な機能を発揮するということは、理解すべきである。
【0091】
図20及び図21は、図9に示すような折畳み箱の他の一変形例の構成図を示す。当該変形例と図9に示すような折畳み箱の相違点は、本実施例の折畳み箱102の側板50の底部の接続部502が図9に示すような接続部302と異なり、かつベース60に接続部と合わせる構造が設けられるものであり、その他は同様なものであり、ここでは、さらに詳述しない。図20及び図21に示すように、側板50の接続部502が接続部の一側から延出する位置止め凸起502aをさらに含む。ベース60の構成は、図9に示すようなベースの構成とほぼ同じであり、その相違点が、凹洞の内で、位置止め凸起502aに対応する位置に凹溝601が設けられるもののみであり、その他は同様なものであり、ここでは、さらに詳述しない。側板が折畳まれる状態において、位置止め凸起502aがベースの凹溝601に合わせることにより、側板が折畳み箱の内部に向かう方向に沿ってベースから外すことを防止する。
【0092】
他の方式や構造により側板が折畳み箱の内部に向かう方向に沿ってベースから外すことを防止するということは、理解すべきである。
【0093】
図22は、折畳み箱の一部斜視図を示し、その内部構造を一部断面図で示す。図22に示すように、側板とベースは、x方向、y方向及びz方向の3つの方向における延びを対応に備えている。ヒンジが長側板のx方向に沿って設置されている。側板補強部、即ち空洞が、ヒンジが設けられる方向に垂直の方向であるy軸に、一定の厚さを有する。ベース補強部(即ち、空洞)がx方向に沿って設置されている。ベースに、x軸、z軸の方向に沿って、放射面積を有する品物載置面が配置されている。側板とベースのヒンジの箇所に、対応の支点があり、ベース支点A、Bに対応する側板支点A、BがZ軸方向にずれることにより、てこが形成され、これにより、ベースが負荷を受けた時に下に凹んでいることによって側板とベースのヒンジの箇所が内にずれることに抵抗し、特にベース補強の第1の部分として形成する。
【0094】
側板の下縁に設置されている補強部とベース補強部との両方で、ベース補強の第2の部分として形成される。特に、ヒンジ部位に位置する側板補強部とベース補強部とは、ヒンジ部位のx軸、y軸及びz軸の方向における変形抵抗能力(ベースが負荷を受けた時にベースの保護辺のy軸の負方向及びベース載置領域が下に凹んでいる場合のベースの保護辺の強制されたz軸の方向へのズレ)を向上させる。
【0095】
また、他の類型の空洞と比べて、密閉性の空洞構造は、側板及びベースの変形抵抗能力を大きく向上させる。図23a及び図23bは、相違的な断面の空洞を使ったベースの保護辺に対して、ベースが負荷を受ける時に、当該ベースの保護辺のx方向、z方向に対してy軸の方向に沿う変形をそれぞれ示す模式図である。図23aは、逆U型開放型のキャビティの図であり、図23bは、密閉型のキャビティである。ベース保護辺の両端が相対的に固定されるとともにその中部に一定の圧力がかかる場合に、二種の異なるキャビティの断面の保護辺構造が、異なる曲げ抵抗能力を有する。同じ圧力で、開放型のキャビティの変形量が50に達し、密閉型のキャビティの変形量が46のみである。密閉型のキャビティの保護辺がより良い変形抵抗能力を有することは、明らかである。
【0096】
図23c及び図23dは、ベースの保護辺が、ベースが負荷を受けて下に凹んでいる時に、yz断面で現れた一部の歪みをそれぞれ示す模式図である。ベースが下に凹んでいる場合に、開放型のキャビティよりも、密閉型のキャビティにおけるベース保護辺の断面とy軸との夾角が低減する傾向にあり、即ち、a1>a2。このことから、密閉のベース保護辺キャビティが、歪み変形に抵抗する能力、即ち、ベース保護辺歪みをより有する。
【0097】
以上により、密閉型のベース保護辺のキャビティがベースの変形を有効に改善することにより、ベースの載置能力を向上させる。
【0098】
図24及び図25は、本発明の一実施例に係る折畳み箱のベース1aの構成図を示す。図24及び図25に示すように、ベース1aは、板状の本体1a1と保護辺1a2とを有する。板状の本体1a1に貫通孔1a11が配布されている。板状の本体1a1の周りに密閉空洞1a3が配置されている。密閉空洞1a3が板状の本体の主面1a4から突出すると同時に、保護辺に平行して延びる。主面1a4がベースの保護辺に背く。板状の本体の周りに密閉空洞が配置されることにより、ベースの強度が大きく向上できる。
【0099】
一変形例において、密閉空洞1a3が板状の本体の2対の対向する側辺のうちの1対の側辺のみに配置されてもよい。この場合にも、ベースの強度を顕著に向上させることができる。
【0100】
好ましくは、密閉空洞1a3がガスアシスト射出成形により成形される。
【0101】
図26及び図27は、本発明の他の一実施例に係る折畳み箱のベース1bの構成図を示す。図26及び図27に示すように、当該実施例と図24及び図25の実施例との主な相違点は、ベース1bの保護辺1b2及び板状の本体1b1にともに密閉空洞が配置されているものである。その他は、ほぼ同様なものであり、ここでは、さらに詳述しない。
【0102】
ベース1bの保護辺1b2に第1の密閉空洞1b3が配置されている。第1の密閉空洞1b3が2対の対向する保護辺のうちの少なくとも1対の保護辺の内部に配置されると同時に、保護辺の長さ方向に沿って延びる。
【0103】
板状の本体1b1に第2の密閉空洞1b4が配置されている。好ましくは、板状の本体に配置される第2の密閉空洞1b4が、保護辺に配置される第1の密閉空洞1b3よりも板状の本体の内側に位置する。
【0104】
図28及び図29は、本発明の他の一実施例に係る折畳み箱のベース1cの構成図を示す。図28及び図29に示すように、当該実施例と図26及び図27の実施例との主な相違点は、保護辺1c2に配置される空洞1c3が開口型の空洞であり、板状の本体1c1における空洞1c4が密閉型の空洞であるものである。その他は、同様なものであり、ここでは、さらに詳述しない。
【0105】
図30及び図31は、本発明の他の一実施例に係る折畳み箱のベース1dの構成図を示す。図30及び図31に示すように、当該実施例と図24及び図25の実施例との主な相違点は、ベース1dの板状の本体1d1に配置される空洞が交差型の空洞であり、即ち、ベース1dの板状の本体1d1に2つの相互に交差する密閉空洞1d3、1d4が配置されているものである。当該2つの密閉空洞の交差点がベースの中心に位置する。各密閉空洞の両端がベースの辺縁まで延びる。2つの密閉の空洞が相互に連通している。その他は、同様なものであり、ここでは、さらに詳述しない。
【0106】
上記各実施例におけるベースの板状の本体とベースの保護辺に配置される空洞の形式及び配置位置が相互に組み合わせることができることは、理解すべきである。
【0107】
図32及び図36は、相互に積重ねられる2つの折畳み箱を示す構成の模式図であり、その2つの折畳み箱のベースとして、図26に示すようなベース1bを採用している。図32から図36に示すように、折畳み箱の側板70の頂部に側板位置止め部701が設けられている。側板位置止め部701が側板の頂表面に突出した凸起である。ベース1bの底部にベース位置止め部1b5が設けられている。ベース位置止め部1b5がベースの外周に設置される凹溝である。側板位置止め部701及びベース位置止め部1bは、2つの折畳み箱が積重ねられる時に、上方に位置する折畳み箱のベース位置止め部1bと下方に位置する折畳み箱の側板位置止め部701とが合わせることにより、上方に位置する折畳み箱のベースと下方に位置する折畳み箱の側板との間の相対的位置が固定されるように配置されている。さらに、ベース1bにおける底表面に突出する密閉空洞1b4も位置止め部として使用される。これにより、2つの折畳み箱が相互に積重ねられる時に、上方に位置する折畳み箱の密閉空洞が、下方に位置する折畳み箱の側板の内側に位置する。これにより、下方に位置する折畳み箱の側板が、上方の折畳み箱のベース位置止め部と突出の密閉空洞との間に限定される。そのような位置限定は、折畳み箱の側板が品物により押される時に、側板が相対的に変形する同時に、また、ベースの対向する2組の保護辺に相対的固定支持点が形成されることにより、そのベースは、その保護辺に、空洞の補強に加えて、固定支持の方式でベース保護辺の支持フレームが形成され、そのベースが品物を載置した時にベースの下への変形に対抗し、側板とベースとの二重補強効果を奏する。
【0108】
上記各実施例において、側板とベースとの間のヒンジ方式は、側板の底部に側板ヒンジ部が設けられ、ベースの保護辺に対応のベースヒンジ部が設けられることにより、側板ヒンジ部がベースヒンジ部にヒンジ結合されることで、側板がベースにヒンジ結合されるものであってもよいようなことは、理解すべきである。上記の側板ヒンジ部と上記の接続部における側板咬合部が、同じ部分であってもよく、異なる部分であってもよい。それと類似に、上記のベースヒンジ部と上記のベース咬合部が、同じ部分であってもよく、異なる部分であってもよい。側板がベースに対して折畳まれる経過中に、側板咬合部がベース咬合部の周りに回転可能である場合に、側板ヒンジ部と側板咬合部とが同じ部分であり、かつ上記のベースヒンジ部と上記のベース咬合部が同じ部分である。
【0109】
本発明の折畳み箱の側板とベースとの間の接続構造が簡単であり、咬合強度が高いことにより、ベース保護辺の寸法が相対的に小さくできて、かつ操作が便利で洗浄が容易である。また、ベースに密閉空洞が設けられることにより、ベースが、力を受ける各方向に、より良い歪み及び変形の抵抗能力を有する。ベースに載置された品物が重い場合に、ベースが押された後に下へ凹んでいることにもっとよく抵抗できることにより、箱体のベースが押された後に凹んで品物同士が押し付けられて損なわれるという問題を解決し、折畳み箱が品物を載置した後の運送の安全性及び確実性を向上させる。落下及び衝突の場合に、応力をより均一に分散させることができ、これによって折畳み箱の使用寿命を向上させる。
【0110】
以上、本発明の好適な実施例については詳しく説明したが、当業者にとっては、本発明の上記内容を読んでから、本発明に対する様々な変形や変更が可能であることは、理解すべきである。これらの同等の形態も、本出願における請求の範囲によって限定される範囲内に属するものである。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
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図16
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図19
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図22
図23a
図23b
図23c
図23d
図24
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図26
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図32
図33
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図36