(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-24
(45)【発行日】2022-11-01
(54)【発明の名称】天板付什器
(51)【国際特許分類】
A47B 17/00 20060101AFI20221025BHJP
A47B 13/00 20060101ALI20221025BHJP
A47B 96/06 20060101ALI20221025BHJP
【FI】
A47B17/00 A
A47B13/00 Z
A47B13/00 B
A47B96/06 K
(21)【出願番号】P 2018204511
(22)【出願日】2018-10-30
【審査請求日】2021-10-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【氏名又は名称】鈴木 三義
(72)【発明者】
【氏名】辻 研章
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-047359(JP,A)
【文献】特開2008-119395(JP,A)
【文献】特開2010-178884(JP,A)
【文献】実開昭60-091037(JP,U)
【文献】実開平02-127217(JP,U)
【文献】特開2018-000450(JP,A)
【文献】特開2012-187163(JP,A)
【文献】特開2003-144236(JP,A)
【文献】特開2004-261380(JP,A)
【文献】特開2008-099767(JP,A)
【文献】特開2005-066295(JP,A)
【文献】米国特許第05531168(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 13/00、17/00
A47B 57/42、96/06
A47F 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方を向く作業面を有する天板を備えた什器本体と、
前記天板の幅方向に間隔をあけて一対設けられるとともに、前記作業面よりも上方に突出する支持体と、
基端部が一対の前記支持体に対してそれぞれ上下方向に位置変更可能に装着され、前記基端部から先端部に向かって前記支持体から離間する方向に延びるブラケットと、
一対の前記ブラケット上に支持され、上面に物品を載置可能な棚板と、を備え、
前記什器本体のうち、前記ブラケットの前記基端部に上下方向で対向する部分には、前記作業面に対して下方に窪み、前記ブラケットの前記基端部の少なくとも下端部を収容可能な空間部が形成されている天板付什器。
【請求項2】
前記空間部は、前記天板の前記作業面よりも下方において配線を挿通させる配線挿通空間部である
請求項1に記載の天板付什器。
【請求項3】
前記ブラケットは、前記作業面に直交する面内に位置する板状に形成され、
前記棚板の上面に沿う上辺部と、
前記上辺部の下方において前記上辺部に沿って延びる下辺部と、
前記基端部において、前記下辺部から下方に突出するとともに、前記空間部に挿入可能とされた下部突出部と、を備える
請求項1又は2に記載の天板付什器。
【請求項4】
前記支持体には、前記ブラケットの前記基端部が装着される装着面に、上下方向に間隔をあけて複数の係止孔が形成され、
前記ブラケットは、前記基端部に、複数の前記係止孔に対して選択的に係合可能な係止爪を有する
請求項1から3のいずれか一項に記載の天板付什器。
【請求項5】
前記ブラケットは、
前記棚板に対して幅方向外側に位置し、前記棚板の幅方向外側の側端部を覆う側板部と、
前記側端部の上端よりも下方において前記側板部に対して前記棚板の幅方向内側に突出するとともに、前記側端部を下方から支持する棚板支持部と、を備える
請求項1から4のいずれか一項に記載の天板付什器。
【請求項6】
一対の前記支持体の間には、前記天板の幅方向に連続する仕切体が設けられ、
前記ブラケットは、前記棚板の上面が前記仕切体の上端面と上下方向で同じ高さとなる位置で前記支持体に装着可能とされている
請求項1から5のいずれか一項に記載の天板付什器。
【請求項7】
前記仕切体は、
一対の前記支持体の上端部間で前記天板の幅方向に延びる杆体と、
前記杆体の下方において、前記杆体よりも前記棚板から離間する方向に窪む凹部と、を備える
請求項6に記載の天板付什器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天板付什器に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィス等で用いられるデスク等の天板付什器において、天板の作業面の上方空間における物品収容スペースを確保するため、天板の上方に棚を設けることがある。
例えば、特許文献1には、天板の作業面から上方に延びるとともに、前面にブラケット係止用の係止孔を上下方向に複数個備えた棚支柱と、棚支柱の前面に、前方を向くブラケットを介して設けられた棚板と、を備える構成が開示されている。このような構成において、ブラケットは、棚支柱に設けられた複数個の係止孔に対してブラケットの取付位置を変えることで、棚板の高さを変更可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたような構成において、ブラケットは、棚板の下側に設けられている。ブラケットは、棚板の支持強度を高めるため、先端側から基端側に向かって上下方向の高さ寸法が大きくなっている。このため、ブラケットの基端部における下端と、天板の作業面と、の干渉を避けなければならず、棚板の上下方向の取付位置範囲に制限がある。
本発明は、棚板の上下方向における取付位置の自由度を高め、使い勝手を向上させることが可能な、天板付什器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る天板付什器は、上方を向く作業面を有する天板を備えた什器本体と、前記天板の幅方向に間隔をあけて一対設けられるとともに、前記作業面よりも上方に突出する支持体と、基端部が一対の前記支持体に対してそれぞれ上下方向に位置変更可能に装着され、前記基端部から先端部に向かって前記支持体から離間する方向に延びるブラケットと、一対の前記ブラケット上に支持され、上面に物品を載置可能な棚板と、を備え、前記什器本体のうち、前記ブラケットの前記基端部に上下方向で対向する部分には、前記作業面に対して下方に窪み、前記ブラケットの前記基端部の少なくとも下端部を収容可能な空間部が形成されている。
【0006】
このように、棚板を支持するブラケットの基端部の少なくとも下端部が、天板の作業面に対して下方に窪む空間部に収容されることで、ブラケットの基端部における上下方向の長さを確保しつつ、ブラケット及び棚板を、より低い位置まで下げることができる。これにより、ブラケットにおける棚板の支持強度を確保しつつ、棚板の上下方向における取付位置の自由度を高めて、使い勝手を向上させることが可能となる。
【0007】
本発明の一態様に係る天板付什器において、前記空間部は、前記天板の前記作業面よりも下方において配線を挿通させる配線挿通空間部であるようにしてもよい。
この構成によれば、ブラケットの基端部の少なくとも下端部を配線挿通空間部に収容することで、基端部の収容空間(空間部)と配線挿通空間とを共用できる。これにより、配線挿通空間とは別に空間部をわざわざ設ける必要が無く、レイアウト性の向上や、空間部を設置するためのコストの削減を図ることができる。
【0008】
本発明の一態様に係る天板付什器において、前記ブラケットは、前記作業面に直交する面内に位置する板状に形成され、前記棚板の上面に沿う上辺部と、前記上辺部の下方において前記上辺部に沿って延びる下辺部と、前記基端部において、前記下辺部から下方に突出するとともに、前記空間部に挿入可能とされた下部突出部と、を備えるようにしてもよい。
この構成によれば、ブラケットを板状とすることで、棚板との一体感を高めることができる。また、下辺部が天板の作業面に近接又は当接する位置までブラケットを下げることで、下辺部を天板の作業面に沿わせることができる。これにより、ブラケットにより、棚板の下方空間を天板の幅方向で仕切ることができる。
【0009】
本発明の一態様に係る天板付什器において、前記支持体には、前記ブラケットの前記基端部が装着される装着面に、上下方向に間隔をあけて複数の係止孔が形成され、前記ブラケットは、前記基端部に、複数の前記係止孔に対して選択的に係合可能な係止爪を有するようにしてもよい。
この構成によれば、支持体の上下方向に設けられた複数の係止孔に対し、ブラケットの係止孔の係止位置を上下方向で選択することで、ブラケット及び棚板の高さを容易に変更することができる。
【0010】
本発明の一態様に係る天板付什器において、前記ブラケットは、前記棚板に対して幅方向外側に位置し、前記棚板の幅方向外側の側端部を覆う側板部と、前記側端部の上端よりも下方において前記側板部に対して前記棚板の幅方向内側に突出するとともに、前記側端部を下方から支持する棚板支持部と、を備えるようにしてもよい。
この構成によれば、側板部の幅方向内側に設けられた棚板支持部で棚板の側端部を支持しつつ、ブラケットの側板部で棚板の側端部を幅方向外側から覆うことで、棚板の側端部とブラケットの接続部分が幅方向外側に露呈するのを抑えることができる。これにより、棚板とブラケットと一体感を高めることができる。
【0011】
本発明の一態様に係る天板付什器において、一対の前記支持体の間には、前記天板の幅方向に連続する仕切体が設けられ、前記ブラケットは、前記棚板の上面が前記仕切体の上端面と上下方向で同じ高さとなる位置で前記支持体に装着可能とされているようにしてもよい。
この構成によれば、棚板の上面を仕切体の上端面と上下方向で同じ高さとなるように、ブラケットを支持体に装着すれば、棚板の上面と仕切体の上端面とが連続的に形成される。これにより、棚板の上面に載せた物品を、仕切体の上端面を通して仕切体の反対側に容易に受け渡すことが可能となる。
【0012】
本発明の一態様に係る天板付什器において、前記仕切体は、一対の前記支持体の上端部間で前記天板の幅方向に延びる杆体と、前記杆体の下方において、前記杆体よりも前記棚板から離間する方向に窪む凹部と、を備えるようにしてもよい。
この構成によれば、棚板を杆体よりも下方に位置させ、棚板の上面が杆体よりも下方の凹部に臨むよう、ブラケットを支持体に装着すれば、棚板と仕切体の凹部との間に、前後方向の隙間が形成される。この隙間を通して、棚板上に載置する機器の配線等を挿通させることができ、利便性が高まる。
一方、仕切体の上端面は、杆体の上端面によって形成されることになる。棚板の上面を仕切体の上端面(杆体の上端面)と上下方向で同じ高さとなるように、ブラケットを支持体に装着すると、棚板と杆体との隙間が小さくなり、棚板の上面と杆体の上端面とが連続的に形成される。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一態様によれば、棚板の上下方向における取付位置の自由度を高め、使い勝手を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態に係る天板付什器の全体構成を示す側面図である。
【
図3】上記天板付什器に設けられた仕切パネルと棚板装置を示す斜視図である。
【
図4】天板付什器に設けられた仕切パネルと棚板装置を示す側断面図であり、
図2のA-A矢視断面図である。
【
図5】上記仕切パネルと棚板装置を上方から見た平面図である。
【
図6】上記仕切パネルを構成する支持体を示す平面図である。
【
図7】上記棚板装置を構成するブラケットを示す側面図である。
【
図9】上記ブラケットを支持体の係止孔に係止する状態を示す側断面図である。
【
図10】上記棚板を支持するブラケットを、仕切パネルの上部杆体よりも下方に配置した状態を示す側断面図である。
【
図11】上記棚板を支持するブラケットを、下限位置まで下げ、下部突出部を空間部内に挿入した状態を示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、本発明による天板付什器を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係る天板付什器1の全体構成を示す側面図である。
図2は、上記天板付什器1の正面図である。
図3は、上記天板付什器1に設けられた仕切パネル20と棚板装置30を示す斜視図である。
図1~
図3に示すように、天板付什器1は、什器本体10と、仕切パネル(仕切体)20と、棚板装置30と、を備えている。ここで、本実施形態の天板付什器1は、例えば、仕切パネル20を挟んだ一方の側と他方の側とにそれぞれ天板12が設けられ、複数の利用者が対面して利用できる対面式となっている。以下の説明において、仕切パネル20を挟んで一方の側と他方の側とを結ぶ方向を対向方向Da、床面Fに直交する鉛直方向を上下方向Dv、対向方向Da及び上下方向Dvに直交する方向を幅方向Dwとする。
【0017】
什器本体10は、いわゆるデスクであり、支持構造体11と、一対の天板12と、を備えている。
【0018】
支持構造体11は、床面F上に設置され、天板12を支持する。
図1に示すように、支持構造体11は、脚体13と、支柱14と、上部連結材15(
図2参照)と、を備えている。上記支持構造体11を構成する各部材は、それぞれ鋼材や木材等からなる。
【0019】
脚体13は、什器本体10において、支柱14を間に挟んで対向方向Daの一方の側と他方の側とにそれぞれ設けられている。対向方向Daの一方の側と他方の側のそれぞれにおいて、脚体13は、天板付什器1における幅方向Dwの両端部に設けられている。各脚体13は、下部脚部材13aと、一対の鉛直材13bと、上部脚部材13cと、を備えている。下部脚部材13aは、床面Fに沿って対向方向Daに延びている。下部脚部材13aの対向方向Da両端部の下面には、アジャスター13jが設けられている。アジャスター13jは、下部脚部材13aの下面から下方への突出寸法が調整可能となっており、床面Fの傾斜や不陸に応じて、支持構造体11の水平度を調整できるようになっている。一対の鉛直材13bは、下部脚部材13aの対向方向Da両端部から上方に向かって延びている。上部脚部材13cは、対向方向Daに延び、一対の鉛直材13bの上端部同士を連結している。これにより、各脚体13は、幅方向Dwから側面視すると矩形状に形成されている。
【0020】
什器本体10の幅方向Dw両端部のそれぞれにおいて、対向方向Daの一方の側の脚体13と、対向方向Daの他方の側の脚体13とは、対向方向Daに間隔をあけて配置されている。
【0021】
図2に示すように、支柱14は、幅方向Dwに間隔をあけて二本一対で設けられている。一対の支柱14は、什器本体10の幅方向Dwの両端部にそれぞれ設けられている。各支柱14は、床面Fから上方に向かって延びている。
図1に示すように、各支柱14は、対向方向Daの一方の側の脚体13と、対向方向Daの他方の側の脚体13との間に挟み込まれている。各支柱14と、対向方向Da両側の脚体13とは、それぞれ、係止爪による係止、ボルト留め、溶接による接合等によって、互いに固定されている。
【0022】
図2に示すように、上部連結材15は、支持構造体11において、対向方向Daの中間部に設けられている。上部連結材15は、一対の支柱14の間に設けられている。上部連結材15は、幅方向Dwに延び、その両端部が、金具(図示無し)等を介したボルト留め、溶接による接合等によって一対の支柱14に接続されている。
【0023】
図1に示すように、天板12は、什器本体10において、対向方向Daの一方の側と他方の側とにそれぞれ設けられている。対向方向Daの一方の側と他方の側のそれぞれにおいて、天板12は、支持構造体11上に支持されている。天板12は、それぞれ平面視長方形の板状で、その長手方向を幅方向Dwに沿わせ、短手方向を対向方向Daに沿わせて設けられている。各天板12は、上方を向く作業面12fを有している。
【0024】
対向方向Daの一方の側の天板12と、他方の側の天板12とは、対向方向Daに間隔をあけて設けられている。これにより、対向方向Daで互いに対向する天板12の端部12e同士の間には、上方に向かって開口する空間部16が形成されている。空間部16は、幅方向Dwに連続して形成されている。なお、空間部16は、幅方向Dwにおいて、天板12と同等の長さに形成されていても、天板12よりも短く形成されていてもよい。
【0025】
空間部16の下方には、配線収容部材17が設けられている。配線収容部材17は、天板12の下面に固定されている。配線収容部材17は、上方に開口する有底状に形成されている。配線収容部材17は、一対の支柱14の間のほぼ全長にわたって設けられている。これにより、空間部16の下方には、有底溝状の配線収容空間が幅方向Dwに連続して設けられている。また、空間部16は、配線収容部材17内に配線等を挿通させる配線挿通空間16sとしても機能する。
【0026】
また、
図3に示すように、天板12の端部12eと、後述する仕切パネル20との間には、空間部16を上方から塞ぐカバー18が着脱可能に設けられている。カバー18の上面18tは、カバー18を空間部16に装着した状態で、天板12の作業面12fとほぼ同じ高さとなるように設けられている。
【0027】
図4は、天板付什器1に設けられた仕切パネル20と棚板装置30を示す側断面図であり、
図2のA-A矢視断面図である。なお、
図4では、仕切パネルに対して対向方向Daの一方の側に設けられた什器本体10、棚板装置30のみを図示している。
図5は、仕切パネル20と棚板装置30を上方から見た平面図である。
図3~
図5に示すように、仕切パネル20は、天板12上に設けられている。仕切パネル20は、一対の支持体21と、上部杆体(杆体)22と、パネル23と、を備えている。
【0028】
一対の支持体21は、幅方向Dwに間隔をあけて、天板付什器1の両端部に設けられている。各支持体21は、上下方向Dvに延び、作業面12fよりも上方に突出している。本実施形態において、支持体21は、支柱14に連続して設けられている。換言すると、支持体21は、支柱14のうち作業面12fよりも上方に突出する部分により形成されている。なお、支持体21は、支柱14とは別体とし、支柱14上に立設してもよい。さらに、支持体21は、什器本体10上に設けられるのであれば、支柱14上以外の部分に配置してもよい。また、支柱14と支持体21とを別体とした場合において、支持体21の下端が天板12よりも下方に位置していてもよい。
【0029】
図6は、上記仕切パネル20を構成する支持体21を示す平面図である。
図6に示すように、支持体21は、支持体本体24と、外部カバー25と、を備えている。支持体本体24は、平面視矩形で筒状をなした角形鋼材からなる。支持体本体24において、対向方向Da両側の装着面24fには、複数の係止孔26がそれぞれ形成されている。
図1に示すように、複数の係止孔26は、上下方向Dvに間隔をあけて設けられている。
図6に示すように、これら複数の係止孔26は、装着面24fにおいて、幅方向Dwの中央部に配置されている。各係止孔26は、装着面24fを対向方向Daに貫通し、上下方向Dvに長い縦長のスリット状に形成されている。
【0030】
外部カバー25は、支持体本体24の四隅の外側に設けられている。外部カバー25は、対向方向Daから見ると、幅方向Dwに間隔をあけて設けられている。幅方向Dwで互いに隣り合う外部カバー25同士の間には、複数の係止孔26が露出している。
【0031】
外部カバー25は、主壁部25aと、側壁部25bと、を有している。主壁部25aは、支持体本体24の装着面24fに対し、対向方向Daに間隔をあけて、装着面24fと平行に設けられている。主壁部25aにおいて、幅方向Dwにおいて係止孔26に近接した側の端部には、対向方向Daに沿って装着面24f側に延びるスリット壁部25cが設けられている。すなわち、複数の係止孔26に対して幅方向Dwの両側には、それぞれ外部カバー25のスリット壁部25cが設けられている。
【0032】
側壁部25bは、支持体本体24において幅方向Dw両側の支持体側面24sに対し、幅方向Dwに間隔をあけて、支持体側面24sと平行に設けられている。側壁部25bは、主壁部25aに接続されている。側壁部25bには、支持体側面24sの対向方向Daの中心部に近接した側の端部から、幅方向Dwに沿って支持体側面24s側に延びるサポート壁部25dが形成されている。外部カバー25は、幅方向Dwから見たときに、対向方向Daにおける一方の側の外部カバー25のサポート壁部25dと、対向方向Da他方の側の外部カバー25のサポート壁部25dとが、間隔をあけて配置されている。これにより、対向方向Da一方の側の外部カバー25のサポート壁部25dと、対向方向Da他方の側の外部カバー25のサポート壁部25dとの間に、パネル23の端部23sが挿入されるパネル挿入溝27が形成されている。
このような支持体21の上端部は、図示しないキャップにより閉塞されている。
【0033】
図3~
図6に示すように、上部杆体22は、幅方向Dwに延び、幅方向Dw両側の支持体21の上端部の間に架設されている。上部杆体22は、例えば、幅方向Dwから見たときに断面視矩形で筒状をなした角形鋼材からなる。上部杆体22の上端面22tは、上方を向き、支持体21の上端と上下方向Dvで同じ高さに設けられている。すなわち、上部杆体22の上端面22tと、支持体21の上端面21tとが、仕切パネル20の上端面20tを形成する。
【0034】
パネル23は、上部杆体22の下側に設けられている。パネル23は、幅方向Dw両側の支持体21の間に設けられている。パネル23において、幅方向Dw両側の端部23sは、支持体21に形成されたパネル挿入溝27に挿入されている。
パネル23は、板状で、光透過性を有した樹脂材やガラス材、又は光透過性を有さない金属材や樹脂材、木材等から形成されている。
【0035】
パネル23は、対向方向Daの厚さが、上部杆体22の対向方向Daの厚さよりも小さい。パネル23は、支持体21及び上部杆体22に対し、対向方向Daの中央部に配置されている。これにより、仕切パネル20は、上部杆体22の下側、及び支持体21の幅方向Dwの内側に、上部杆体22において対向方向Daを向く前後端面22fに対し、対向方向Da内側(什器本体10の天板12の手前側に位置する利用者から見て奥側)に窪んだ凹部28が形成されている。
【0036】
棚板装置30は、仕切パネル20の対向方向Daにおける一方の側と他方の側に、それぞれ着脱可能に設けられている。すなわち、棚板装置30は、仕切パネル20の対向方向Daの両側にそれぞれ設けてもよいし、仕切パネル20の対向方向Daの何れか一方の側のみに設けてもよい。さらに、棚板装置30は、仕切パネル20の対向方向Daの両面に備えないこともできる。
【0037】
棚板装置30は、一対のブラケット31と、棚板32と、を備えている。
一対のブラケット31は、天板12の幅方向Dwに間隔をあけて設けられている。各ブラケット31は、基端部31aが支持体21に対して上下方向Dvに位置変更可能に装着される。
【0038】
図7は、棚板装置30を構成するブラケット31を示す側面図である。
図8は、
図6のB-B矢視断面図である。
図7、
図8に示すように、ブラケット31は、基端部31aを支持体21に装着した状態で、基端部31aから先端部31bに向かって、対向方向Daに沿って支持体21から離間する方向に延びている。ブラケット31は、例えば板金材料からなり、側板部33と、棚板支持部34と、下部突出部35と、係止爪36、37(
図7参照)を有している。
【0039】
図3~
図6に示すように、側板部33は、作業面12fに直交する面内に位置する板状で、棚板32に対して幅方向Dw外側に配置されている。
図3、
図7に示すように、側板部33は、上辺部33tと、下辺部33bと、を有している。上辺部33tは、ブラケット31の基端部31aから先端部31bに向かって、天板12の作業面と平行な対向方向Daに沿って直線状に延びている。下辺部33bは、上辺部33tの下方において上辺部33tと平行に延びている。なお、下辺部33bは、上辺部33tに沿って対向方向Daに延びていれば、必ずしも上辺部33tと平行でなくてもよい。
【0040】
棚板支持部34は、側板部33の上辺部33tよりも下方に設けられている。棚板支持部34は、側板部33から棚板32の幅方向Dw内側に突出して設けられている。棚板支持部34は、対向方向Daに連続する板状で、その上面で棚板32を支持する。棚板支持部34には、下方に向かって延び、側板部33に接合される接合基部34aが一体に設けられている。
【0041】
下部突出部35は、ブラケット31の基端部31aに設けられている。下部突出部35は、側板部33において基端部31a側から下方に突出するよう、側板部33と一体に形成されている。
【0042】
図7に示すように、係止爪36,37は、ブラケット31の基端部31aから対向方向Daの内側(先端部31b側とは反対側)に突出して設けられている。
係止爪36は、基端部31aの上部に設けられている。係止爪36は、ブラケット31の基端部31aから対向方向Daの内側に突出する突出基部36aと、突出基部36aの先端から上方に向かって突出する上向片36bとを一体に備えている。
【0043】
係止爪37は、基端部31aの下部に、例えば2個設けられている。各係止爪37は、ブラケット31の基端部31aから対向方向Daの内側に突出する突出基部37aと、突出基部37aの先端から下方に向かって突出する下向片37bとを一体に備えている。
【0044】
図9は、ブラケット31を支持体21の係止孔26に係止する状態を示す側断面図である。
図9に示すように、係止爪36、37は、支持体21に設けられた複数の係止孔26に対し、上下方向Dvで選択的に係止させることができる。
ブラケット31を支持体21に装着するには、基端部31aに対して先端部31bが斜め上方に位置するように傾斜させた状態(
図9において、二点鎖線Laで示した状態)で、まず、係止爪36を、支持体21の係止孔26に挿入する。このとき、係止爪36の上向片36bが係止孔26を通過した後、ブラケット31の先端部31bを下げる。すると、
図9において、二点鎖線Lbに示すように、下側の係止爪37の下向片37bが係止孔26に挿入される。その後、
図9中に、実線Lcで示すように、ブラケット31の基端部31aを、支持体21の装着面24fに突き当てることで、係止爪36の突出基部37aが係止孔26の内側に挿入された状態となる。しかる後、ブラケット31を下方にスライドさせると、係止爪37の下向片37bが、係止孔26の下側で、支持体21の内周面21iに突き当たる。また、係止爪36の上向片36bも、係止孔26の上側で、支持体21の内周面21iに突き当たる。これにより、ブラケット31の基端部31aが、支持体21に強固に固定される。
【0045】
図3、
図8に示すように、棚板32は、上記のようにして支持体21に装着される一対のブラケット31上に支持される。棚板32は、上面32tが水平面内に位置するように設けられている。棚板32は、その上面32tに各種の物品が載置可能とされている。棚板32は、平面視長方形状をなしている。本実施形態において、棚板32は、その長手方向を幅方向Dwに沿わせ、短手方向を対向方向Daに沿わせて設けられている。
【0046】
図8に示すように、棚板32は、幅方向Dw両側の側端部32sに、被支持部38を有している。被支持部38は、側端部32sに沿って、対向方向Daに連続して設けられている。被支持部38は、棚板32の上面32tの幅方向Dwの両端から垂下する垂下壁部38aと、垂下壁部38aの下端から幅方向Dw内側に延びる突出片38bと、を有している。被支持部38の突出片38bは、ブラケット31の棚板支持部34に載置される。なお、突出片38bにおける幅方向Dw内側の端部に、上方に向けて突出する位置決め片を形成してもよい。これにより、突出片38bは、棚板支持部34に載置された状態で、側板部33と位置決め片との間に幅方向Dwで保持される。
【0047】
また、被支持部38の垂下壁部38aは、ブラケット31の側板部33に対して幅方向Dwの内側において、側板部33に沿うように設けられている。これにより棚板32は、下方および幅方向Dwへの移動が規制された状態で、ブラケット31に支持されている。被支持部38がブラケット31の棚板支持部34上に支持された状態で、棚板32の上面32tは、ブラケット31の上辺部33tと同じ高さとなる。
【0048】
また、
図6に示すように、棚板32の対向方向Daの両端部には、棚板32の下面に沿って幅方向Dwに延びる補強リブ39A,39Bが形成されている。
このような棚板32は、板金加工により形成することができる。
【0049】
このような棚板装置30は、一対のブラケット31の支持体21に対する上下方向Dvの取付位置を異ならせることで、棚板32の高さが変更可能となっている。
ブラケット31の支持体21に対する上下方向Dvの取付位置を異ならせるには、上下方向Dvに複数が形成された係止孔26に対する、ブラケット31の係止爪36,37の係止位置を変更する。
【0050】
図10は、棚板32を支持するブラケット31を、仕切パネル20の上部杆体22よりも下方に配置した状態を示す側断面図である。
図11は、棚板32を支持するブラケット31を、下限位置まで下げ、下部突出部35を空間部16内に挿入した状態を示す側断面図である。
図10に示すように、棚板32を上部杆体22よりも下方に位置させるよう、ブラケット31を支持体21に装着することができる。この状態で、仕切パネル20が、棚板32の上面32tよりも上方に突出する。これにより、棚板32の上面32tに載せた物品が仕切パネル20側に脱落するのを抑えることができる。また、この状態で、棚板32において仕切パネル20に対向する対向面32xは、上部杆体22よりも下方のパネル23(凹部28)に臨む。これにより、棚板32の対向面32xとパネル23との間に、対向方向Daの隙間Xが形成される。この隙間Xを通して、棚板32上に載置する機器の配線等を挿通させることができる。
【0051】
図11に示すように、ブラケット31の支持体21に対する取付位置をさらに下げると、ブラケット31の基端部31aに形成された下部突出部35が、天板12の作業面12fに対して下方に窪んだ空間部16(配線挿通空間16s)内に挿入される。この状態で、ブラケット31の側板部33の下辺部33bは、天板12の作業面12fに近接又は当接して作業面12fに沿った状態となる。これにより、棚板32の幅方向Dw両側の端部において、棚板32の側端部32sと天板12の作業面12f(又はカバー18)との隙間が、ブラケット31の側板部33によって塞がれる。そのため、天板12、カバー18、仕切パネル20、ブラケット31及び棚板32により対向方向Daの外側に開口する空間が形成される。
【0052】
また、
図3、
図4に示すように、ブラケット31の支持体21に対する取付位置を上げ、棚板32の上面32tを、仕切パネル20の上端面20tと同じ高さに設定することができる。また、この状態で、棚板32は、仕切パネル20の支持体21及び上部杆体22に対向方向Daで近接又は当接する。これにより、棚板32と仕切パネル20との隙間が小さくなる。このようにして、棚板32の上面32tと仕切パネル20の上端面20tとが連続的に形成される。すると、棚板32の上面32tに載せた物品を、仕切パネル20の上端面20tを通して後方(仕切パネル20に対して棚板32が設けられた側と反対側)に、容易に受け渡すことが可能となる。
【0053】
このように、本実施形態の天板付什器1は、什器本体10のうち、ブラケット31の基端部31aと上下方向Dvで対向する部分には、天板12の作業面12fに対して下方に窪み、ブラケット31の基端部31aの少なくとも下端部を収容可能な空間部16が形成された構成とした。
このような構成によれば、棚板32を支持するブラケット31の基端部31aの少なくとも下端部が、天板12の作業面12fに対して下方に窪む空間部16に収容されることで、ブラケット31の基端部31aにおける上下方向Dvの長さを確保しつつ、ブラケット31及び棚板32を、より低い位置まで下げることができる。これにより、ブラケット31における棚板32の支持強度を確保しつつ、棚板32の上下方向Dvにおける取付位置の自由度を高めて、使い勝手を向上させることが可能となる。
【0054】
本実施形態では、空間部16は、天板12の作業面12fよりも下方において配線を挿通させる配線挿通空間16sである構成とした。
このような構成によれば、ブラケット31の基端部31aの少なくとも下端部を配線挿通空間16sに収容することで、基端部31aの収容空間(空間部16)と配線挿通空間16sとを共用できる。これにより、配線挿通空間16sとは別に空間部16をわざわざ設ける必要が無く、レイアウト性の向上や、空間部16を設置するためのコストの削減を図ることができる。
【0055】
本実施形態では、ブラケット31は、作業面12fに直交する面内に位置する板状に形成された構成とした。
このような構成によれば、ブラケット31を板状とすることで、棚板32との一体感を高めることができる。
しかも、本実施形態では、ブラケット31が、棚板32の上面32tに沿う上辺部33tと、上辺部33tの鉛直下方において上辺部33tと平行に延びる下辺部33bと、下辺部33bの基端部31a側から下方に突出し、空間部16に挿入可能とされた下部突出部35と、を備える構成とした。
この構成によれば、下辺部33bが天板12の作業面12fに近接又は当接する位置までブラケット31を下げることで、下辺部33bを天板12の作業面12fに沿わせることができる。これにより、ブラケット31により、棚板32の下方空間を天板12の幅方向Dwで仕切ることができる。
【0056】
本実施形態では、ブラケット31の基端部31aに、支持体21に形成された複数の係止孔26に選択的に係合可能な係止爪36,37を有する構成とした。
このような構成によれば、支持体21の上下方向Dvに設けられた複数の係止孔26に対し、ブラケット31の係止孔26の係止位置を上下方向Dvで選択することで、ブラケット31及び棚板32の高さを容易に変更することができる。
【0057】
本実施形態では、ブラケット31は、棚板32に対して幅方向Dw外側に位置し、棚板32の幅方向Dw外側の側端部32sを覆う側板部33と、側端部32sの上端よりも下方で側板部33に対して棚板32の幅方向Dw内側に突出して設けられ、棚板32の側端部32sを下方から支持する棚板支持部34と、を備える構成とした。
このような構成によれば、側板部33の幅方向Dw内側に設けられた棚板支持部34で棚板32の側端部32sを支持するとともに、側板部33で側端部32sを幅方向Dw外側から覆うことで、棚板32の側端部32sとブラケット31の接続部分が幅方向Dw外側に露呈するのを抑えることができる。これにより、棚板32とブラケット31と一体感を高めることができる。
【0058】
本実施形態では、一対の支持体21の間に、天板12の幅方向Dwに連続する仕切パネル20が設けられ、棚板32の上面32tが仕切パネル20の上端面20tと上下方向Dvで同じ高さとなる位置で、棚板32を支持するブラケット31が支持体21に装着可能とされている構成とした。
このような構成によれば、棚板32の上面32tを仕切パネル20の上端面20tと上下方向Dvで同じ高さとなるようにブラケット31を支持体21に装着すれば、棚板32の上面32tと仕切パネル20の上端面20tとが連続的に形成される。これにより、棚板32の上面32tに載せた物品を、仕切パネル20の上端面20tを通して後方(仕切パネル20に対して棚板32が設けられた側と反対側)に、容易に受け渡すことが可能となる。
【0059】
本実施形態では、仕切パネル20は、一対の支持体21の上端部間で天板12の幅方向Dwに延びる上部杆体22と、上部杆体22の下方において、対向方向Daの内側に窪む凹部28と、を備える構成とした。
このような構成によれば、棚板32の上面32tが仕切パネル20の上端面20t(上部杆体22の上端面22t)と上下方向Dvで同じ高さとなるように、ブラケット31を支持体21に装着すると、棚板32と上部杆体22との隙間が小さくなり、棚板32の上面32tと上部杆体22の上端面20tとが連続的に形成される。
一方、棚板32を上部杆体22よりも下方に位置させ、棚板32が上部杆体22よりも下方の凹部28に臨むよう、ブラケット31を支持体21に装着すれば、棚板32と仕切パネル20の凹部28との間に、対向方向Daの隙間Xが形成される。この隙間Xを通して、棚板32上に載置する機器の配線等を挿通させることができ、利便性が高まる。
【0060】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、ブラケット31の下部突出部35が挿入される空間部16として、配線挿通空間16sを例示したが、これに限らない。配線挿通空間16sとは別に、ブラケット31の下端部が挿入可能な空間部16を設けてもよい。また、配線挿通空間16sを備えない場合であっても、天板12の作業面12fよりも下方に窪み、ブラケット31の下端部が挿入可能な空間部16を設けてもよい。
【0061】
上述した実施形態では、ブラケット31の側板部33は、棚板32の側端部32sを覆うようにしたが、これに限らない。棚板32の側端部32sを幅方向Dw外側に露呈させる構成としてもよい。さらに、ブラケット31は、棚板32の側端部32sよりも幅方向Dw内側に配置してもよい。
また、上述した実施形態では、ブラケット31は、側板部33を備えて板状をなすようにしたが、これに限らない。基端部31aから先端部31bに向かって、棚板32の下面に沿って延びる部分と、基端部31aから下方に向かって延びる部分(下部突出部35)とを設けて、側面視L字状としてもよい。これ以外にも、ブラケット31の形状、構成については適宜変更することができる。
【0062】
上述した実施形態では、ブラケット31と棚板32とを別部品により構成したが、これに限らない。棚板32と一対のブラケット31とを一体的にユニット化しても良い。
【0063】
上述した実施形態では、棚板32の上面32tを仕切パネル20の上端面20tと上下方向Dvで同じ高さとなるように、ブラケット31の上下方向Dvの位置変更を可能としたが、これに限らない。棚板32の上面32tが仕切パネル20の上端面20tよりも上方となる位置、あるいは棚板32の上面32tが上端面20tよりも下方となる位置を、棚板32の設置上限としてもよい。
【0064】
上述した実施形態では、棚板32を下げたときに、ブラケット31の基端部31aの下部突出部35が空間部16に収容されるようにしたが、これに限らない。例えば、ブラケット31の全体が天板12の作業面12fよりも下方に収納されるように、空間部16を形成してもよい。この場合、空間部16は、ブラケット31の基端部31aと先端部31bとを結ぶ対向方向Daに延びるスリット状とすることもできる。
【0065】
上述した実施形態では、仕切パネル20は、上部杆体22の下方に凹部28を有するようにしたが、これに限らない。仕切パネル20は、単なる平板状とすることもできる。
【0066】
上述した実施形態では、什器本体10の各部の構成を例示したが、その構成については限定するものではない。例えば、対向方向Daにおいて仕切パネル20の両側に天板12を備えるようにしたが、仕切パネル20の一方の側のみに天板12を備えても良い。また、天板12や仕切パネル20、棚板装置30を、幅方向Dwに複数組連ねて備えるようにしてもよい。
【0067】
上述した実施形態では、天板12を有する什器本体10として、デスクを例に挙げたが、これに限らない。什器本体は、デスク以外にも、カウンター、各種の作業台等の各種の用途、使用形態のものであってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0068】
1 天板付什器
10 什器本体
12 天板
12f 作業面
16 空間部
16s 配線挿通空間
20 仕切パネル(仕切体)
21 支持体
22 上部杆体(杆体)
24f 装着面
26 係止孔
28 凹部
31 ブラケット
31a 基端部
31b 先端部
32 棚板
32s 側端部
32t 上面
32x 対向面
33 側板部
33b 下辺部
33t 上辺部
34 棚板支持部
35 下部突出部
36,37 係止爪
Da 対向方向
Dv 上下方向
Dw 幅方向