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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-24
(45)【発行日】2022-11-01
(54)【発明の名称】マルチモーダル車両
(51)【国際特許分類】
   B62D 25/20 20060101AFI20221025BHJP
   B60N 2/30 20060101ALI20221025BHJP
   B60N 2/005 20060101ALI20221025BHJP
【FI】
B62D25/20 G
B60N2/30
B60N2/005
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020514789
(86)(22)【出願日】2018-05-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-16
(86)【国際出願番号】 IB2018053516
(87)【国際公開番号】W WO2018211468
(87)【国際公開日】2018-11-22
【審査請求日】2021-04-19
(31)【優先権主張番号】102017000054547
(32)【優先日】2017-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】519411021
【氏名又は名称】ピニンファリーナ,セルジオ
【氏名又は名称原語表記】PININFARINA, Sergio
【住所又は居所原語表記】Strada Cenasco, 75, 10024 Moncalieri (TO)(IT)
(73)【特許権者】
【識別番号】519411032
【氏名又は名称】カンパーナ,ルドヴィコ
【氏名又は名称原語表記】CAMPANA,Ludovico
【住所又は居所原語表記】Via G.Carducci,2,06042 Campello Sul Clitunno (PG)(IT)
(74)【代理人】
【識別番号】100186060
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】100145458
【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 正哉
(72)【発明者】
【氏名】カンパーナ,ルドヴィコ
【審査官】藤井 浩介
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-285837(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102006004742(DE,A1)
【文献】国際公開第2015/161384(WO,A1)
【文献】米国特許第05752845(US,A)
【文献】特開平10-086723(JP,A)
【文献】特開2003-118459(JP,A)
【文献】米国特許第06278676(US,B1)
【文献】欧州特許出願公開第01839956(EP,A2)
【文献】特開2014-136575(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102015119551(DE,A1)
【文献】仏国特許出願公開第03018495(FR,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 25/20
B60N 2/005 - 2/30
25/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
変更のために設計された構造を有するマルチモーダル車両であって、車両はその使用目的に従って構成され、したがって、マルチモーダル車両のレイアウトを構成し、変更することを可能にし、
車両は車両の搭載エクスペリエンスを構成しそれらと情報を交換する要素を固定可能とする基部を提供するように構成されたマルチモーダルプラグを備え、
ここで、マルチモーダルプラグは構造的な固定を提供し、制御ユニットとその中に差し込まれる要素との間の、電力の流れならびにオーディオ/ビデオおよび制御信号を含むデータ転送を確実にし、
前記マルチモーダルプラグは、座席またはダッシュボードを固定するように構成されていることを特徴とする、マルチモーダル車両。
【請求項2】
前記マルチモーダルプラグは、前記車両の電気システムによって電力供給される制御ユニットによって管理され、当該制御ユニットの一部は電気フローを管理する役割を果たし、当該制御ユニットの別の部分はネットワークに接続されたテレマティックインフラストラクチャとの通信およびデータ送信を可能にするために、インターネットおよびブルートゥース(登録商標)接続の管理/受信/提供に割り当てられる、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記電気フローは電源、オーディオ/ビデオ伝送、データ及び制御信号転送を含み、インターネット接続はセルラーまたはWiFi(登録商標)ネットワークを介して提供される、請求項2に記載の車両。
【請求項4】
パワーユニット及び車両管理システムが固定される構造機能を有するシャーシであって、全てのものは床の直線性を確保するために注意深く配置されており、床はマルチモーダルプラグまたはそのセットを受け入れることができるよう平坦かつ清浄であり、構造シャーシに固定されると、異なる要素が安全に固定され得るマルチモーダルおよびモジュラープラットフォームを形成する、シャーシからなる、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両。
【請求項5】
プラグは、最大限の安全性で、車両の車載エクスペリエンスを車両自体の内側に固定することを可能とし、異なる寸法で構成することができるマルチモーダルプラットフォームを作成することが可能であり、プラットフォームはユーザが自由に移動し、マルチモーダルプラグを通して、車両の内部を構成する構成要素(座席、ダッシュボード、制御パネル)を挿入することができる利用可能な空間を提供し、同時に、マルチモーダルプラグのために特別に開発されたエクスペリエンスを収容する機会も提供する、請求項1または2に記載の車両。
【請求項6】
複数のマルチモーダルプラグを備える、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の車両。
【請求項7】
前記マルチモーダルプラグによって固定される前記要素を備え、前記要素は前記制御ユニットをユーザの少なくとも1つの携帯型電子デバイスに接続するように、および/または、複数のユーザの携帯型電子デバイスを互いに接続するように適合される、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の車両。
【請求項8】
前記制御ユニットは電子デバイス用アプリケーションを介して、リモートメモリユニット又はリモートサーバに動作接続するように構成されている、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の車両。
【請求項9】
前記制御ユニットは前記車両を制御するために、携帯型電子デバイスからコマンドを受信するように構成される、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の車両。
【請求項10】
前記マルチモーダルプラグは、車両に取り付けられるプラグまたはソケットを備え、座席またはダッシュボードは、車両のそれぞれのプラグまたはソケットに接続されるように構成されるソケットまたはプラグを備える、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の車両。
【請求項11】
前記車両の搭載エクスペリエンスを構成しそれらと情報を交換する要素を安全に固定することを可能にする基部を提供するように構成されたマルチモーダルプラグであって、
マルチモーダルプラグは構造的な固定を提供し、制御ユニットとその中に差し込まれる要素との間の、電力の流れならびにオーディオ/ビデオおよび制御信号を含むデータ転送を確実にし、
前記マルチモーダルプラグは、座席またはダッシュボードを固定するように構成されていることを特徴とする、マルチモーダルプラグ。
【請求項12】
車両の電気システムによって電力供給され、マルチモーダルプラグを管理するように構成される制御ユニットを備え、当該制御ユニットの一部は電気フローを管理する役割を果たし、当該制御ユニットの別の部分はネットワークに接続されたテレマティックインフラストラクチャとの通信およびデータ送信を可能にするために、インターネットおよびブルートゥース(登録商標)接続の管理/受信/提供に割り当てられる、請求項11に記載のマルチモーダルプラグ。
【請求項13】
前記電気フローは、電源、オーディオ/ビデオ伝送、データ及び制御信号転送を含み、インターネット接続はセルラーまたはWiFi(登録商標)ネットワークを介して提供される、請求項12に記載のマルチモーダルプラグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
現代の自動車は、内部空間をユーザの必要条件に適合させることができない固定された製品である。車両は固定状態、すなわち、すべてが固定され移動不能であり、内部構成要素は、ユーザによるいかなる変更も許容するようには設計されていない。「固定」構造のこの類型はユーザによって現在要求されている輸送の異なるモード(例えば、共用または私用)の実現には至っていない。現在、共用輸送は、自家用に設計されているが団体が利用できるようになっている自動車によって行われている。このような解決策は迅速で、ダイナミックで、多様な都市型移動性に対する要求を満たすものではなく、それは、柔軟性、マルチモーダリティ、および効率を必要とする共用輸送の実際の定義を実現することなく、私的な輸送手段へのアクセスを得るために、誰に対しても単に譲歩することに留まるという点である。私的輸送は、所有製品の使用を可能にすることに限定され、所有製品はまた固定されており、ユーザによるその可能な異なる用途に適合させることができない。
【0003】
また、車両内のユーザによって費やされる時間の長さが増加することにより、そのような時間を最良に最適化する解決策を見つけることも必要である。このような瞬間的な社会では、ユーザに運転を促すだけでは社会的な不都合や時間の浪費とみなされる。技術的進歩及び自律運転者支援システム及び能動/受動安全システムの開発のおかげで、車両を安全に移動させるタスクをこのような技術に委譲することが可能になり、同時に、生産的な方法で又は他の所望の活動のために車両内で費やされる空間及び時間を使用する可能性をユーザに与える。
【発明の概要】
【0004】
本発明の1つの目的は、従来技術のこの問題および他の問題を解決することができる車両を提供することである。特に、本発明の1つの目的は、共用または私用のいずれかにせよ、関連市場およびユーザの必要条件に従って構成することができる、上記のタイプのマルチモーダル車両を提供することである。「TUC SYSTEM」すなわちマルチモーダルプラグの発明は、最も効率的な方法で上述の不都合の改善策を提供する。「TUC SYSTEM」のおかげで、車両の機能性に悪影響を及ぼすことなく、一方で、自動車の世界に現在存在する問題を解決することを目的とした多数の選択肢を加えて、室内コンパートメントの構成が著しく単純化され、改善される。TUCシステムは、ユーザがユーザの要求に応じて内部空間を構成することを可能にする。これは、移動エクスペリエンス(experience)を運転のみに限定することなく、ユーザの現在の要求を満たすこれらの構成要素を挿入することによって、車両の内部空間をその都度、事前配置し、位置決めし、最適化し、更新することができることを意味する。ユーザは手動または自律的な運転のために車両を構成することができ、その結果、運転は強制的なユーザエクスペリエンスではなく、特に選択されたユーザエクスペリエンスとなる。上述の発明によれば、この目的は、マルチモーダルプラグおよびそれから得られるモジュラー/マルチモーダルプラットフォームが車両の内部エクスペリエンスを構成する異なる要素を固定することを可能にする1つのスタイルのファスナのみを有するという事実によって達成される。
【0005】
本発明によれば、この目的および他の目的は、添付の独立請求項に従ってなされた車両によって達成される。
【0006】
添付の請求項は、本発明の以下の詳細な説明において提供される技術的教示の不可欠な部分であることを理解されたい。特に、添付の従属請求項は、いくつかの任意の技術的特徴を含む、本発明のいくつかの好ましい実施形態を画定する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照して単に非限定的な例として提供される以下の詳細な説明から明らかになるのであろう:
図1】統合的TUCシステムを有するマルチモーダル車両のプラットフォーム、ならびに1つのプラグと別のプラグとの間の接続と、システムの制御ユニットへの接続とを示す。
図1a】TUCシステム及びそれ故のマルチモーダル車両プラットフォームの3つのそれぞれの構成を有する、本発明によるマルチモーダル車両を概略的に示す。
図1b】TUCシステム及びそれ故のマルチモーダル車両プラットフォームの3つのそれぞれの構成を有する、本発明によるマルチモーダル車両を概略的に示す。
図1c】TUCシステム及びそれ故のマルチモーダル車両プラットフォームの3つのそれぞれの構成を有する、本発明によるマルチモーダル車両を概略的に示す。
図2】TUCシステムによって可能となるマルチモーダルプラットフォームのいくつかの構成を示す。
図2a】TUCシステムによって可能となるマルチモーダルプラットフォームのいくつかの構成を示す。
図2b】TUCシステムによって可能となるマルチモーダルプラットフォームのいくつかの構成を示す。
図2c】TUCシステムによって可能となるマルチモーダルプラットフォームのいくつかの構成を示す。
図2d】TUCシステムによって可能となるマルチモーダルプラットフォームのいくつかの構成を示す。
図2e】TUCシステムによって可能となるマルチモーダルプラットフォームのいくつかの構成を示す。
図3】TUCプラグの3つの図を示し、ここで、形状、固定点、およびその電子機器を見ることができる。
図3A】マルチモーダルTUCプラグにおける内部エクスペリエンスの構成要素をプラグインし、逆の順序でプラグを抜く異なるステップを示す。
図3B】マルチモーダルTUCプラグにおける内部エクスペリエンスの構成要素をプラグインし、逆の順序でプラグを抜く異なるステップを示す。
図4】マルチモーダルTUCプラグの断面を概略的に示しており、構造、特徴的な要素、およびその動作を理解することができる。
図4A】TUCシステムに固定することができる構成要素の1つであり、この場合は座席を示し、TUCシステムのマルチモーダリティのおかげで、異なるタイプの統合構成要素、この場合はアームレスト内の車両制御パネルおよびヘッドレスト内のラウドスピーカであって、これらを統合することが可能であり、これらは、TUCシステムを介して車両および電子的情報源に接続される。
図5】マルチモーダルプラグを備えたTUCシステムがマルチモーダル車両の3次元空間内のどこにでも配置し得ることを明確に示すものである。
図5A】マルチモーダルプラグを備えたTUCシステムがマルチモーダル車両の3次元空間内のどこにでも配置し得ることを明確に示すものである。
図6】マルチモーダルTUCプラグの断面を概略的に示しており、構造、特徴的な要素、およびその動作を理解することができる。
図7】システム図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、変更のために設計された構造を有するマルチモーダル車両に関する。このタイプの車両は、その使用目的、関連市場、および顧客の好みに応じて、外部および内部の両方に関して構成することができる。したがって、マルチモーダル車両の構成およびレイアウトを変化させることが可能である。
【0009】
マルチモーダル車両は以下のように構成される:パワーユニット、バッテリパック、車両管理システム、ブレーキシステム、減衰システム、4つの車輪が固定される構造機能を有するシャーシであって、全てのものは床の直線性を確保するために注意深く配置されており、床はマルチモーダルプラグ(図1、1a、1b、1c、3)またはそのセットを受け入れることができるよう平坦かつ清浄であり、構造シャーシに固定されると、異なる要素(例えば、座席、ダッシュボード、制御パネルなど)が安全に固定され得るマルチモーダルおよびモジュラープラットフォームを形成する、シャーシである。マルチモーダルプラグはまた、マルチモーダル車両の3次元空間内のどこに配置されていてもよい(図5、5A)。
【0010】
MULTIMODAL PLUG(以下、「TUC」と呼ぶ)は車両の搭載エクスペリエンス(図2、2A、2B、2C、2D、2E)を構成し、それらと情報を交換することができる要素を安全に固定するための基部を形成することができるマルチモーダルプラグであって、実際には構造的固定を提供することに加えて、「TUC」は「TUC SYSTEM」の制御ユニットとその中に差し込まれるオブジェクト(図3A、3B、4、4A)との間で、電力の流れならびにオーディオ/ビデオおよび制御信号を含むデータ転送を保証する。
【0011】
「TUC SYSTEM」は、車両の電気システム(図1図4図5)によって電力供給される制御ユニットによって管理される。その一部は電子フロー(TUCシステムへの電力供給、オーディオ/ビデオ送信、データおよび制御信号の転送)を管理する役割を果たし、一方、制御ユニットの他の部分はネットワークに接続されたテレマティックインフラストラクチャとの通信およびデータ送信を可能にするために、インターネット接続性(セル方式およびWi-Fi(登録商標)ネットワーク)およびBluetooth(登録商標)接続性(短距離、中距離、および長距離)の管理/受信/提供に割り当てられる。
【0012】
TUCシステムをより良く理解するために有用な良好な例としては、統合された制御を備えた要素(図4A)であり、TUCはそれを車両のフロアに固定し、電力、オーディオ/ビデオ信号、座席統合制御によって発せられる信号、およびデータ転送ストリームがそこを通って確実に流れるようにする。
【0013】
TUCはマルチモーダル車両の基本要素であり、新しいエクスペリエンスおよびカスタマイズをプラグインすることができ(図2B図2C図2D図2E)、これは、TUCシステムのおかげで、この新しいカテゴリのマルチモーダル車両に導入することができる。
【0014】
TUCシステムを備えるマルチモーダル車両は大量移送における個人空間を与えると考えられてきたが、これはTUCと呼ばれるマルチモーダルプラグによって達成される。プラグは、最大限の安全性で、車両の車載エクスペリエンスを車両自体の内側に固定することを可能にする。このシステムのおかげで、異なる寸法で構成することができるマルチモーダルプラットフォームを作成することが可能である。プラットフォームは、ユーザが自由に移動し、マルチモーダルプラグを通して、車両の内部を構成する構成要素(座席、ダッシュボード、制御パネルなど)を挿入することができる、利用可能な空間を提供し、同時に、マルチモーダルプラグのために特別に開発されたエクスペリエンスを収容する機会も提供する。車両内の空間は車両の内部空間を構成するユーザによって選択されるように、中央、右または左の単一の運転者のために、または複数の運転者のために設定することができる。
【0015】
本発明による車両は、乗用車のような自動車(内燃機関を備えた車両、ハイブリッド車両、または完全電気車両)、列車、船舶、または飛行機、あるいはすでに知られているあるいは将来考え得る別の輸送手段であってもよい。
【0016】
特に、マルチモーダルプラグは車両に、特に車両の内側に、または車両の一部に、好ましくは床に取り付けられた、プラグまたはソケットを備える。車両に固定される要素(例えば、座席、ダッシュボード、制御パネル、または他の特別に開発された構成要素)は、車両上のそれぞれのプラグまたはソケットに接続するように適合されたソケットまたはプラグを備える。複数のプラグまたはソケットが車両に取り付けられる。好ましくは、ソケットが車両に取り付けられ、構成要素がそれぞれのプラグを有する。したがって、プラグおよびソケットは、雄/雌システムを形成する。プラグおよびソケットは、構造上の制約およびデータ伝送のための接続の両方を確保する。好都合には、接続すると電気が流れ、その結果、プラグ/ソケットシステムは構成要素に電力を供給することもできる。
【0017】
例えば、マルチモーダルプラグによって車両に取り付けられた要素は、制御ユニットを介して接続されてもよく、その結果、互いに通信することができる。要素(例えば、座席)は好都合にはスクリーン(好都合には、タッチスクリーン)などのインターフェースを有して、制御ユニットと信号を交換できる。例えば、インターフェースを介して、ユーザは他の車両ユーザと互いに交流することができる(例えば、インターフェースを備えた他の要素を介して、またはスマートフォン、パーソナルコンピュータなどの電子デバイスを介して)。任意選択で、インターフェースを介して、ユーザは、電子メールへのアクセス、インターネットを介したブラウズなどを得ることができる。さらに、スクリーンは、任意選択で、制御ユニットから受信した車両の状態、旅行、交通などに関する情報を提供することができる。要素(例えば、座席)は、上述のように動作するように構成された電子デバイスを含んでもよい。好都合には、制御ユニットが車両の他の電子ユニットと相互作用することができる。任意選択で、制御ユニットは例えば、電子デバイス(例えば、スマートフォンまたはタブレット)用の専用アプリケーションを介して、リモートメモリユニットまたはリモートサーバ(例えば、「クラウド」)に動作可能に接続することができる。
【0018】
任意選択で、要素(例えば、座席)は例えば、無線モードで、制御ユニットをユーザの少なくとも1つの携帯型電子デバイス(例えば、PC、スマートフォン、タブレット)に接続するように、および/または複数のユーザの携帯型電子デバイスを互いに接続するように適合される(図7)。例えば、制御ユニットは情報をユーザに示すために携帯型電子デバイスに情報を送信することができてもよく、または車両を制御するために(例えば、窓を操作するために、座席を調整するために、空調システムを調整するために、またはラジオを制御するためになど)、前記携帯型デバイスからコマンドを受信することができてもよい。
【0019】
本明細書に詳細に記載されていないさらなる技術的特徴は、本明細書および図面の観点から、当業者によって容易に類推され得る。
【0020】
もちろん、本発明の原理を損なうことなく、実施態様の形態および実施の詳細は、添付の請求項に記載されている本発明の範囲から逸脱することなく、非限定的な例として本明細書に記載および図示されているものから広範囲に変更することができる。
図1
図1A
図1B
図1C
図2
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3
図3A
図3B
図4
図4A
図5
図5A
図6
図7