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特許7164607制御情報を伝送するための方法、ネットワークデバイス及び端末デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-24
(45)【発行日】2022-11-01
(54)【発明の名称】制御情報を伝送するための方法、ネットワークデバイス及び端末デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20221025BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221025BHJP
【FI】
H04L27/26 110
H04W72/04 136
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020527018
(86)(22)【出願日】2017-11-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-04-08
(86)【国際出願番号】 CN2017111468
(87)【国際公開番号】W WO2019095239
(87)【国際公開日】2019-05-23
【審査請求日】2020-10-19
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤナン
(72)【発明者】
【氏名】シェン、ジア
【審査官】川口 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/079539(WO,A1)
【文献】特表2010-503260(JP,A)
【文献】国際公開第2019/049346(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02787674(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0019883(US,A1)
【文献】Panasonic,Discussion on 1-symbol short-PUCCH for UCI of up to 2 bits[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting NR-AH#3 R1-1716119,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1716119.zip>,2017年09月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 72/04
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-2
3GPP TSG CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
【請求項2】
上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定する前に、前記方法は、さらに、
前記端末デバイスに初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数を送信することを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の制御情報を伝送するための方法。
【請求項3】
前記UCIがACK/NACK情報を含み、前記端末デバイスが前記ACK / NACK情報の1ビットをフィードバックする必要がある場合、前記上り制御チャネルシーケンスの前記少なくとも2つのサイクリックシフト値は、2つのサイクリックシフト値のみを含み、ここで、
0番目のサイクリックシフト値φ(0) = (α+0+h)modNであり、
1番目のサイクリックシフト値φ(1) = (α+6+h)modNであり、
α及びNが整数であり、αが前記初期サイクリックシフト値を示し、Nが前記上り制御チャネルシーケンスがサイクリックシフト可能な個数を表し、hは前記ホッピングパラメータに応じて定められるホッピング数を表し、0≦α≦N、0≦h<Nである
ことを特徴とする請求項1に記載の制御情報を伝送するための方法。
【請求項4】
前記UCIがACK/NACK情報を含み、前記端末デバイスが2ビットを利用して前記ACK / NACK情報をフィードバックする必要がある場合、前記上り制御チャネルシーケンスの前記少なくとも2つのサイクリックシフト値は、4つのサイクリックシフト値のみを含み、ここで、
0番目のサイクリックシフト値φ(0)=(α+0+h)modNであり、
1番目のサイクリックシフト値φ(1)=(α+3+h)modNであり、
2番目のサイクリックシフト値φ(2)=(α+6+h)modNであり、
3番目のサイクリックシフト値φ(3)=(α+9+h)modNであり、
α及びNが整数であり、αが前記初期サイクリックシフト値を示し、Nが前記上り制御チャネルシーケンスがサイクリックシフト可能な個数を表し、hは前記ホッピングパラメータに応じて定められるホッピング数を表し、0≦α≦N、0≦h<Nである
ことを特徴とする請求項1に記載の制御情報を伝送するための方法。
【請求項5】
前記UCIがACK/NACK情報を含み、前記端末デバイスが前記ACK / NACK情報の1ビットをフィードバックする必要がある場合、前記上り制御チャネルシーケンスの前記少なくとも2つのサイクリックシフト値は、2つのサイクリックシフト値のみを含み、iが0又は1であり、δが6である
ことを特徴とする請求項1に記載の制御情報を伝送するための方法。
【請求項6】
前記UCIがACK/NACK情報を含み、前記端末デバイスが前記ACK / NACK情報の2ビットをフィードバックする必要がある場合、前記上り制御チャネルシーケンスの前記少なくとも2つのサイクリックシフト値は、4つのサイクリックシフト値をのみ含み、iが0、1、2又は3であり、δが3である
ことを特徴とする請求項1に記載の制御情報を伝送するための方法。
【請求項7】
前記サイクリックシフト値の数及び/又は前記サイクリックシフト差分値は、前記端末デバイスからフィードバックされたデータブロックの数に基づいて決定される
ことを特徴とする請求項1に記載の制御情報を伝送するための方法。
【請求項8】
前記少なくとも2つのサイクリックシフト値は、前記UCIの少なくとも2つの状態に一対一対応し、前記少なくとも2つの状態が第1の状態を含み、前記初期サイクリックシフト値が前記第1の状態に対応する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御情報を伝送するための方法。
【請求項9】
【請求項10】
前記上り制御チャネルシーケンスの構成を決定することは、
前記ネットワークデバイスにより送信された前記上り制御チャネルシーケンスの構成を受信することを含む
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記UCIがACK/NACK情報を含み、前記端末デバイスが前記ACK / NACK情報の1ビットをフィードバックする必要がある場合、前記上り制御チャネルシーケンスの前記少なくとも2つのサイクリックシフト値は、2つのサイクリックシフト値のみを含み、ここで、
0番目のサイクリックシフト値φ(0) = (α+0+h)modNであり、
1番目のサイクリックシフト値φ(1) = (α+6+h)modNであり、
α及びNが整数であり、αが前記初期サイクリックシフト値を示し、Nが前記上り制御チャネルシーケンスがサイクリックシフト可能な個数を表し、hは前記ホッピングパラメータに応じて定められるホッピング数を表し、0≦α≦N、0≦h<Nである
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記UCIがACK/NACK情報を含み、前記端末デバイスが2ビットを利用して前記ACK / NACK情報をフィードバックする必要がある場合、前記上り制御チャネルシーケンスの前記少なくとも2つのサイクリックシフト値は、4つのサイクリックシフト値のみを含み、ここで、
0番目のサイクリックシフト値φ(0)=(α+0+h)modNであり、
1番目のサイクリックシフト値φ(1)=(α+3+h)modNであり、
2番目のサイクリックシフト値φ(2)=(α+6+h)modNであり、
3番目のサイクリックシフト値φ(3)=(α+9+h)modNであり、
α及びNが整数であり、αが前記初期サイクリックシフト値を示し、Nが前記上り制御チャネルシーケンスがサイクリックシフト可能な個数を表し、hは前記ホッピングパラメータに応じて定められるホッピング数を表し、0≦α≦N、0≦h<Nである
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記UCIがACK/NACK情報を含み、前記端末デバイスが前記ACK / NACK情報の1ビットをフィードバックする必要がある場合、前記上り制御チャネルシーケンスの前記少なくとも2つのサイクリックシフト値は、2つのサイクリックシフト値をのみ含み、iが0又は1であり、δが6である
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記UCIがACK/NACK情報を含み、前記端末デバイスが前記ACK / NACK情報の2ビットをフィードバックする必要がある場合、前記上り制御チャネルシーケンスの前記少なくとも2つのサイクリックシフト値は、4つのサイクリックシフト値をのみ含み、iが0、1、2又は3であり、δが3である
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記サイクリックシフト値の数及び/又は前記サイクリックシフト差分値は、前記端末デバイスから前記ネットワークデバイスにフィードバックされたデータブロックの数に基づいて決定される
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも2つのサイクリックシフト値は、前記UCIの少なくとも2つの状態に一対一対応し、前記少なくとも2つの状態が第1の状態を含み、前記初期サイクリックシフト値が前記第1の状態に対応する
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項17】
プロセッサとメモリを含むネットワークデバイスであって、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムを実行して、
請求項1~8のいずれか1項に記載の制御情報を伝送するための方法を実行する
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項18】
プロセッサとメモリを含む端末デバイスであって、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムを実行して、
請求項9~16のいずれか1項に記載の制御情報を伝送するための方法を実行する
ことを特徴とする端末デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信分野に関し、特に、制御情報を伝送するための方法、ネットワークデバイス及び端末デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の新しいラジオ( new radio、NR )システムは、2種類の時間長の物理上り制御チャネル( Physical uplink control channel、PUCCH )をサポートすることができ、それぞれショートPUCCH ( short-PUCCH )とロングPUCCH ( long-PUCCH )である。ショートPUCCHは、一般に、1または2個の時間領域シンボルを含み、ロングPUCCHは、4~14個の時間領域シンボルを含む。両方のタイプのPUCCHは、2ビット以下および2ビットより大きい上り制御情報( uplink control information、UCI )を搬送し得る。
【0003】
ここで、2ビット以下のUCIについては、通常、シーケンス指示の方法が採用される。例えば、1ビットを占有する確認/非確認( ACK / NACK )情報に対しては、同じシーケンスの2つのサイクリックシフトを用いて示され得るが、このサイクリックシフト値をどのように決定するかは、依然として、解決するべき問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、サイクリックシフト値を柔軟に構成することができる制御情報を伝送するための方法、ネットワークデバイス及び端末デバイスを提供する。
【0005】
第1の態様は、制御情報を伝送するための方法を提供し、該方法は、端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定することと、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定することと、該少なくとも2つのサイクリックシフト値のうちの少なくとも1つを利用して、該端末デバイスにより送信されたUCIを決定することとを含み、該上り制御チャネルシーケンスの構成は、初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つを含む。
【0006】
そして、本願の実施例における制御情報を伝送するための方法において、ネットワークデバイスは、端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、端末デバイスにより送信されたUCIを決定し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0007】
第1の態様と結合し、第1の態様の実現可能な方式において、該端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定した後、該方法は、さらに、該端末デバイスに該上り制御チャネルシーケンスの構成のうちの少なくとも1つを送信することを含む。
【0008】
第1の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第1の態様の実現可能な方式において、該該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定することは、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、モジュロ演算により該少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定することを含む。
【0009】
ここで、α、i、δ及びNが整数であり、αが該初期サイクリックシフト値を示し、δが該サイクリックシフト差分値を示し、Nが該上り制御チャネルシーケンスがサイクリックシフト可能な数を示し、0≦α≦N、0≦i≦N、0≦δ≦Nである。
【0010】
第1の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第1の態様の実現可能な方式において、該上り制御チャネルシーケンスの構成が、さらにホッピングパラメータを含む。
【0011】
ここで、α、i、δ及びNが整数であり、αが該初期サイクリックシフト値を示し、δが該サイクリックシフト差分値を示し、Nが該上り制御チャネルシーケンスがサイクリックシフト可能な数を示し、hが該ホッピングパラメータに基づいて決定するホッピング数を示し、0≦α≦N、0≦i≦N、0≦δ≦N、0≦h≦Nである。
【0012】
第1の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第1の態様の実現可能な方式において、該端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定することは、該端末デバイスからフィードバックされたデータブロックの数に基づいて、該サイクリックシフト値の数及び/又は該サイクリックシフト差分値を決定することを含む。
【0013】
第1の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第1の態様の実現可能な方式において、該上り制御チャネルシーケンスは、制御情報が搬送されるシーケンスである。
【0014】
第1の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第1の態様の実現可能な方式において、該少なくとも2つのサイクリックシフト値に基づいて、該端末デバイスにより送信されたUCIを決定することは、端末デバイスにより送信された目標上り制御チャネルシーケンスを受信し、該少なくとも2つのサイクリックシフト値から目標上り制御チャネルシーケンスに対応する目標サイクリックシフト値を決定し、該目標サイクリックシフト値に基づいて、対応するUCIを決定することを含む。
【0015】
第1の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第1の態様の実現可能な方式において、該少なくとも2つのサイクリックシフト値は、該UCIの少なくとも2つの状態に一対一対応する。
【0016】
任意選択で、該UCIの少なくとも2つの状態は、フィードバックする必要がある少なくとも1つデータブロックのACK/NACKを含む。
【0017】
第1の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第1の態様の実現可能な方式において、該目標サイクリックシフト値に基づいて、対応するUCIを決定することは、該目標サイクリックシフト値に基づいて、対応するUCIの目標状態を決定することを含む。
【0018】
第1の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第1の態様の実現可能な方式において、該UCIの該少なくとも2つの状態が第1の状態を含み、該初期サイクリックシフト値が該第1の状態に対応する。
【0019】
そして、本願の実施例における制御情報を伝送するための方法において、ネットワークデバイスは、端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、モジュロ演算により上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、受信された端末デバイスからの上り制御チャネルシーケンスが示すUCIを決定し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0020】
第2の態様は、制御情報を伝送するための方法を提供し、該方法は、上り制御チャネルシーケンスの構成を決定することと、S220において、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定することと、S230において、該少なくとも2つのサイクリックシフト値のうちの少なくとも1つを利用して、ネットワークデバイスにUCIを送信することとを含み、該上り制御チャネルシーケンスの構成は、初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
そして、本願の実施例における制御情報を伝送するための方法において、端末デバイスが上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、送信する必要があるUCIを決定し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0022】
第2の態様と結合し、第2の態様の実現可能な方式において、該上り制御チャネルシーケンスの構成を決定することは、該ネットワークデバイスにより送信された該上り制御チャネルシーケンスの構成を受信することを含む。
【0023】
第2の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第2の態様の実現可能な方式において、該該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定することは、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、モジュロ演算により該少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定することを含む。
【0024】
ここで、α、i、δ及びNが整数であり、αが該初期サイクリックシフト値を示し、δが該サイクリックシフト差分値を示し、Nが該上り制御チャネルシーケンスがサイクリックシフト可能な数を示し、0≦α≦N、0≦i≦N、0≦δ≦Nである。
【0025】
第2の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第2の態様の実現可能な方式において、該上り制御チャネルシーケンスの構成が、さらにホッピングパラメータを含む。
【0026】
ここで、α、i、δ及びNが整数であり、αが該初期サイクリックシフト値を示し、δが該サイクリックシフト差分値を示し、Nが該上り制御チャネルシーケンスがサイクリックシフト可能な数を示し、hが該ホッピングパラメータに基づいて決定するホッピング数を示し、0≦α≦N、0≦i≦N、0≦δ≦N、0≦h≦Nである。
【0027】
第2の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第2の態様の実現可能な方式において、該方法は、さらに、フィードバックされたデータブロックの数に基づいて、該サイクリックシフト差分値及び/又は該サイクリックシフト値の数を決定することを含む。
【0028】
第2の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第2の態様の実現可能な方式において、該上り制御チャネルシーケンスは、制御情報が搬送されるシーケンスである。
【0029】
第2の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第2の態様の実現可能な方式において、該少なくとも2つのサイクリックシフト値に基づいて、ネットワークデバイスにUCIを送信することは、該少なくとも2つのサイクリックシフト値から、UCIに対応する目標サイクリックシフト値を決定し、該目標サイクリックシフト値により決定された対応する目標上り制御チャネルシーケンスに基づいて、該ネットワークデバイスに該目標上り制御チャネルシーケンスを送信することを含み、該目標上り制御チャネルシーケンスは、該UCIを示す。
【0030】
第2の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第2の態様の実現可能な方式において、該少なくとも2つのサイクリックシフト値は、該UCIの少なくとも2つの状態に一対一対応する。
【0031】
任意選択で、該UCIの少なくとも2つの状態は、フィードバックされる必要がある少なくとも1つデータブロックのACK/NACKを含む。
【0032】
第2の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第2の態様の実現可能な方式において、該少なくとも2つのサイクリックシフト値からUCIに対応する目標サイクリックシフト値を決定することは、該少なくとも2つのサイクリックシフト値からUCIの目標状態に対応する目標サイクリックシフト値を決定することを含み、該目標上り制御チャネルシーケンスは、該目標状態を示す。
【0033】
第2の態様及び以上の実現可能な方式と結合し、第2の態様の実現可能な方式において、該UCIの該少なくとも2つの状態が第1の状態を含み、該初期サイクリックシフト値が該第1の状態に対応する。
【0034】
そして、本願の実施例における制御情報を伝送するための方法において、端末デバイスが上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、モジュロ演算により上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、送信する必要があるUCIに対応する目標サイクリックシフト値を決定し、該目標サイクリックシフト値を利用して上り制御チャネルシーケンスを送信し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0035】
第3の態様は、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装における方法を実行するためのネットワークデバイスを提供する。具体的には、ネットワークデバイスは、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行するためのユニットを含む。
【0036】
第4の態様は、上記第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装における方法を実行するための端末デバイスを提供する。具体的には、端末デバイスは、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行するためのユニットを含む。
【0037】
第5の態様は、記憶ユニットと、メモリに記憶された命令を実行するプロセッサとを備えるネットワークデバイスを提供し、プロセッサがメモリに記憶された命令を実行すると、プロセッサに第1の態様または第1の態様の可能な方式の方法を実行させる。
【0038】
第6の態様は、記憶ユニットと、メモリに記憶された命令を実行するプロセッサとを備える端末デバイスを提供し、プロセッサがメモリに記憶された命令を実行すると、プロセッサに第2の態様または第2の態様の可能な方式の方法を実行させる。
【0039】
第7の態様は、第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装における方法を実行するための命令を含むコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読媒体を提供する。
【0040】
第8の態様は、第2の態様または第2の態様の可能な実施のいずれかにおける方法を実行するための命令を含むコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読媒体を提供する。
【0041】
第9の態様は、命令を備えるコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータが前記コンピュータプログラム製品を実行すると、前記コンピュータは、上記第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装形態における制御情報を伝送する方法を実行する。具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上記第3の態様のネットワークデバイス上で動作することができる。
【0042】
第10の態様は、命令を備えるコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータが前記コンピュータプログラム製品を実行すると、前記コンピュータは、上記第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装形態における制御情報を伝送する方法を実行する。具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上記第4の態様の端末デバイス上で動作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本願の実施例における制御情報を伝送するための方法のフローチャートである。
図2】本願の実施例における異なる端末デバイスに構成するサイクリックシフト値の分布図である。
図3】本願の実施例における制御情報を伝送するための方法の他のフローチャートである。
図4】本願の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
図5】本願の実施例における端末デバイスのブロック図である。
図6】本願の実施例におけるネットワークデバイスの他のブロック図である。
図7】本願の実施例における端末デバイスの他のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0045】
本願の実施例の技術的解決策は、例えば、全地球移動通信( global system of mobile Communication、GSMC )システム、符号分割多元接続( code division multiple access、CDMA )システム、広帯域符号分割多元接続( wideband code division multiple access、WCDMA )システム、汎用パケット無線サービス( general packet radio service、GPRS )、ロングタームエボリューション( long term evolution、LTE )システム、LTE周波数分割複信( frequency division duplex、FDD )システム、LTE時分割複信( Time Division Duplex、TDD )、汎用移動通信システム( universal mobile telecommunication system、UMTS )、全地球相互接続マイクロ波アクセス( worldwide interoperability for microwave access、WiMAX )通信システム、将来の第五代( 5 th generation、5G )システム、又は新規ラジオ( new radio、NR )などの様々な通信システムに適用され得る。
【0046】
本発明の実施例における端末デバイスは、ユーザ装置、アクセス端末、ユーザ装置、ユーザ局、移動局、リモート端末、モバイル装置、ユーザ端末、無線通信装置、ユーザエージェント又はユーザ装置を指すことができる。端末デバイスは、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル( session initiation protocol、SIP )電話、ワイヤレスローカルループ( wireless local loop、WLL )局、パーソナルデジタル処理( personal digital assistant、PDA )、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス、または将来進化する一般陸上モバイル通信ネットワーク( public land mobile network、PLMN )における端末デバイスなどであってもよく、本願の実施形態は、それらに限定されるものではない。
【0047】
本発明の実施例におけるネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するための装置であってもよく、該ネットワークデバイスは、GSMCシステム又はCDMAにおける基地局( base transceiver station、BTS )であってもよく、WCDMAシステムにおける基地局( NodeB、NB )であってもよく、LTEシステムにおける発展型基地局( evolutional NodeB、eNB又はeNodeB )であってもよく、クラウド無線アクセスネットワーク( cloud radio access network、CRAN )シナリオ下の無線コントローラであってもよく、又は該ネットワークデバイスは、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、及び将来の5Gネットワークにおけるネットワークデバイス又は将来の発展型PLMNネットワークにおけるネットワークデバイス等であってもよく、本発明の実施例は限定されない。
【0048】
図1は本願の実施例における制御情報を伝送するための方法100のフローチャートを示し、該方法100はネットワークデバイスにより実行される。図1に示すように、該方法100は、以下のステップを含み、S110において、端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成は、初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つを含み、S120において、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、S120において、該少なくとも2つのサイクリックシフト値に基づいて、該端末デバイスにより送信されたUCIを決定する。
【0049】
本発明の実施例における上り制御チャネルシーケンスは制御情報を搬送するためのシーケンスであり得、該上り制御チャネルシーケンスに対応するUCIはACK / NACK情報、例えばハイブリッド自動再送要求( hybrid automatic repeat request、HARQ ) ACK / NACK情報を含み、該上り制御チャネルシーケンスに対応するUCIは上りリンクスケジューリングリクエスト( scheduling request、SR )を含んでもよく、該上り制御チャネルシーケンスに対応するUCIはチャネル状態情報( channel state information、CSI )を含んでもよく、本願実施例はこれに限定されない。
【0050】
本願の実施例において、ネットワークがデバイス端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定することができる。ここで、上り制御チャネルシーケンスの構成は、初期サイクリックシフト値を含み、該初期サイクリックシフト値は、決定された少なくとも2つのサイクリックシフト値のうちの任意の1つのサイクリックシフト値であっても良く、該上り制御チャネルシーケンスの構成は、さらに、サイクリックシフト差分値を含み、該サイクリックシフト差分値は、少なくとも2つのサイクリックシフト値が数値の大きさでソートしたときの該少なくとも2つのサイクリックシフト値のうちの任意の2つの隣接するサイクリックシフト値の差分であっても良く、該上り制御チャネルシーケンスの構成は、さらに、サイクリックシフト値の数を含み、該サイクリックシフト値の数は、少なくとも2つのサイクリックシフト値の数であり、又は、該サイクリックシフト値の数は、該少なくとも2つのサイクリックシフト値の数よりも大きく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0051】
任意選択で、該上り制御チャネルシーケンスの構成内の初期サイクリックシフト値は、ネットワークデバイスが端末デバイスに構成しても良い。
【0052】
具体的には、ネットワークデバイスは、予め設定されたテーブルを参照することにより、異なる端末デバイスに対して同一又は異なる初期サイクリックシフト値を構成することができ、この初期サイクリックシフト値は、この上り制御チャネルシーケンスのサイクリックシフト可能な数のうちの任意の値であっても良い。例えば、任意の端末デバイスについて、この端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスのサイクリックシフト数が0~11の範囲であれば、0~11の12個の内のいずれかの値を初期サイクリックシフト値としてもよい。
【0053】
任意選択で、該上り制御チャネルシーケンスの構成におけるサイクリックシフト差分値及び/又はサイクリックシフト値の数は、端末デバイスがフィードバックを必要とするデータブロックの個数に応じて決定されてもよい。例えば、端末デバイスが送信するUCIがフィードバックを必要とする少なくとも一つのデータブロックのACK / NACK情報であると仮定すると、具体的には、端末デバイスが一つのデータブロックのACK / NACK情報をフィードバックする必要がある場合、1 bitによるフィードバックを用いることができ、この1 bitが2つのサイクリックシフト値に対応し、この2つのサイクリックシフト値がACK情報及びNACK情報にそれぞれ対応し、端末デバイスが2つのデータブロックのACK / NACK情報をフィードバックする必要がある場合、2 bitによりフィードバックし、この2 bitが4つのサイクリックシフト値に対応し、この4つのサイクリックシフト値が各データブロックのACK / NACK情報にそれぞれ対応し、このように、他の数のデータブロックのACK / NACK情報を類推することができる。また、例えば、ネットワークデバイスは、サイクリックシフト値の数に応じてサイクリックシフト差分値を決定してもよく、例えば、サイクリックシフト値が2つの場合には、サイクリックシフト差分値を6に設定し、サイクリックシフト値が4つの場合、サイクリックシフト差分値は3となるが、本願実施例はこれに限定されない。
【0054】
任意選択で、ネットワークがデバイス端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定した後、端末デバイスに該上り制御チャネルシーケンスの構成のうちの少なくとも1つを送信し、これにより、端末デバイスは、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、ここで、該少なくとも2つのサイクリックシフト値とUCIの少なくとも2つの状態とは、一対一対応し、端末デバイスが該少なくとも2つのサイクリックシフト値に基づいて、送信されるUCIの目標状態に対する目標サイクリックシフト値を決定し、さらに、該目標サイクリックシフト値に対応する目標上り制御チャネルシーケンスを決定し、ネットワークデバイスに該目標上り制御チャネルシーケンスを送信する。
【0055】
これに対応し、ネットワークデバイスは、端末デバイスにより送信された該目標上り制御チャネルシーケンスを受信し、該端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、ネットワークデバイスは、受信された目標上り制御チャネルシーケンスを検出し、該目標上り制御チャネルシーケンスが端末デバイスが前記少なくとも2つのサイクリックシフト値内の目標サイクリックシフト値を使用するシーケンスであるため、ネットワークデバイスは、該端末デバイスにより送信された目標上り制御チャネルシーケンスに対応する目標サイクリックシフト値を決定し、さらに、該目標サイクリックシフト値に対応するUCIの目標状態を決定することができる。
【0056】
なお、ネットワークデバイスが上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定することは、ネットワークデバイスが上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、モジュロ演算により少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定することを含む。具体的に、モジュロ演算は、以下の方式で実現するが、本願の実施例はこれに限定されない。
【0057】
任意選択で、実施例として、ネットワークデバイスは、上り制御チャネルシーケンスの構成に応じて、少なくとも2つのサイクリックシフト値をモジュロ演算により決定することは、この上り制御チャネルシーケンスのサイクリックシフト可能な数の範囲内で、上り制御チャネルシーケンスの構成における初期サイクリックシフト値とサイクリックシフト差分値との大小関係に応じて、少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定することを含む。具体的には、初期サイクリックシフト値がサイクリックシフト差分値よりも小さい場合には、この上り制御チャネルシーケンスのサイクリックシフト可能数の範囲内で、初期サイクリックシフト値と整数倍のサイクリックシフト差分値との和を順次計算して、少なくとも2つのサイクリックシフト差分値を得る。例えば、初期サイクリックシフト値を1、サイクリックシフト差分を3、上り制御チャネルシーケンスのサイクリックシフト可能なデータ範囲を0~11とすると、1<3であるから、1-11の間で、1と3の整数倍の和、すなわち、1、1+3 * 1=4、1+3 * 2 =7、1+3 * 3 =10が得られた4つのサイクリックシフト値として順次計算される。
【0058】
また、初期サイクリックシフト値がサイクリックシフト差分値以上である場合には、この上り制御チャネルシーケンスのサイクリックシフト可能数の範囲内で、初期サイクリックシフト値と整数倍のサイクリックシフト差分値との和と、初期サイクリックシフト値と整数倍のサイクリックシフト差分値との差とを順次算出し、共に少なくとも2つのサイクリックシフト差分値を得る。例えば、初期サイクリックシフト値を8、サイクリックシフト差分を3、上り制御チャネルシーケンスのサイクリックシフト可能なデータ範囲を0~11とすると、8>3なので、1~11の間で、8と3の整数倍の和、すなわち8と8+3 * 1=11が2つのサイクリックシフト値であり、さらに8と3の整数倍の差、すなわち8、8-3 * 1=5、8-3 *=2の3つのサイクリックシフト値が順次計算され、得られる4つのサイクリックシフト値は、それぞれ2、5、8、11となる。
【0059】
ここで、iはサイクリックシフト値の順番であり、iは0からサイクリックシフト値の数の間の値を順次とることができ、例えば、サイクリックシフト値が全部で4つであれば、iは0、1、2、及び3を順次とることができ、αは初期サイクリックシフト値を表し、αは該上り制御チャネルシーケンスのサイクリックシフト可能な数の範囲内のいずれかの値でもよく、δはサイクリックシフト差分値を表し、Nは上り制御チャネルシーケンスのサイクリックシフト可能な数、すなわちその上り制御チャネルシーケンスがサイクリックシフトできる数の範囲内の数値個数を示す。Nは、プロトコル約定またはシグナリング構成であり得る。シグナリング構成は、明示的または暗黙的であり得る。
【0060】
例えば、ネットワークデバイスが端末デバイスにPUCCHリソース1を構成する場合、この端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスのサイクリックシフト可能な数は、0から11までの12個の数値、即ちN=12であり、サイクリックシフト開始値α= 0であるとする。端末デバイスが1 bitのACK / NACK情報をフィードバックする必要がある場合、2つのサイクリックシフト値に対応し、すなわちiが0と1を順次取り、対応するサイクリックシフト差分値をδ= 6に設定することができ、この場合、Φ( 0 )=( 0+0 * 6) mod12=0、Φ( 1 )=( 0+1 * 6) mod12=6、すなわち2つのサイクリックシフト値0と6が得られる。端末デバイスが2 bitのACK / NACK情報をフィードバックする場合、4つのサイクリックシフト値に対応し、iを0、1、2、3とし、それぞれのサイクリックシフト差分値をδ= 3とすると、Φ( 0 )=( 0+0 * 3 ) mod12=0、Φ( 1 )=( 0+1 * 3 ) mod12 =3、Φ( 2 )=( 0+2 * 3) mod12=6、Φ( 3 )=( 0+3 * 3 ) mod12=9であり、即ち、4つのサイクリックシフト値0、3、6、9が得られる。
【0061】
また、例えば、ネットワークデバイスが他の端末デバイスのためのPUCCHリソース2を構成する場合、端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスのサイクリックシフト可能な範囲は、0~11であり、12個の値、N=12であり、サイクリックシフト初期値α= 9であるとする。端末デバイスが1 bitのACK / NACK情報をフィードバックする必要がある場合、2つのサイクリックシフト値に対応し、すなわち、iが0と1を順次取り、対応するサイクリックシフト差分値をδ= 6に設定することができ、この場合、Φ( 0 )=( 9+0 * 6) mod12=9、Φ( 1 )=( 9+1 *6 ) mod12=3、すなわち2つのサイクリックシフト値9と3が得られる。端末デバイスが2 bitのACK / NACK情報をフィードバックする場合、4つのサイクリックシフト値に対応し、即ち、iを0、1、2、3とし、それぞれのサイクリックシフト差分値をδ= 3とし、この場合、Φ( 0 )=( 9+0 * 3 ) mod12 =9、Φ( 1 )=( 9+1 * 3 ) mod12 =0、Φ( 2 )=( 9+2 *3 ) mod12 =3、Φ( 3 )=( 9+3 *3 ) mod12=6であり、4つのサイクリックシフト値9、0、3、6が得られる。
【0062】
ここで、iはサイクリックシフト値の順番であり、iは0からサイクリックシフト値の数の間の値を順次とることができ、例えば、サイクリックシフト値が全部で4つであれば、iは0、1、2、及び3を順次とることができ、αは初期サイクリックシフト値を表し、αは該上り制御チャネルシーケンスのサイクリックシフトできる数の範囲内のいずれかの値でもよく、δはサイクリックシフト差分値を表し、Nは上り制御チャネルシーケンスがサイクリックシフトできる個数、即ち該上り制御チャネルシーケンスがサイクリックシフトできる数の範囲内の数値個数を表し、Nはプロトコル約定又はシグナリング配置されてよい。シグナリング構成は、明示的または暗黙的であり、hはホッピング数であり、hはホッピングパラメータに関する関数とすることができ、例えば、ホッピングパラメータは時間領域識別子tとすることができ、h=h(t)、任意選択で、時間領域識別子は時間、シンボル数、サブフレーム番号、又は他の時間領域識別子とすることができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。
【0063】
例えば、ネットワークデバイスが端末デバイスにPUCCHリソース3を構成し、端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスのサイクリックシフト可能な範囲が0~11であり、合計12、即ちN=12であり、サイクリックシフト開始値α= 3は、ホッピング値がh(t)を満たし、ここで、tが時間領域識別子を識別するホッピングパラメータである。端末デバイスが1 bitのACK / NACK情報をフィードバックする必要がある場合、2つのサイクリックシフト値に対応し、すなわち、iが0と1を順次取り、対応するサイクリックシフト差分値をδ= 6に設定することができ、この場合、2つのサイクリックシフト値は、それぞれΦ( 0 )=( 3+0 * 6+ h(t) ) mod12=( 3+h(t) ) mod12及びΦ( 1 )=( 3+1 * 6+h(t) ) mod12=( 9+h(t) ) mode12として得られ、h(t)=2が計算されると、2つのサイクリックシフト値5及び11が得られる。
【0064】
端末デバイスが2 bitのACK / NACK情報をフィードバックする必要がある場合、4つのサイクリックシフト値に対応し、即ち、iを0、1、2、3とし、対応するサイクリックシフト差分値をδ= 3とすると、4つのサイクリックシフト値は、それぞれ、Φ( 0 )=( 3+0 * 3+h(t) ) mod12=( 3+h(t) ) mod12、Φ( 1 )=( 3+1 * 3+ h(t) ) mod12=( 6+h(t) ) mod12、Φ( 2 )=( 3+2 * 3+ h(t) ) mod12=( 9+h(t) ) mod12、Φ( 3 )=( 3+3 * 3+h(t) ) mod12=h(t) mod12として求められ、h(t) =1が計算されると、4つのサイクリックシフト値4、7、10、1が得られる。
【0065】
任意選択で、実施例として、ネットワークデバイスが上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、モジュロ演算により少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定することは、ネットワークデバイスが上り制御チャネルシーケンスの構成の初期サイクリックシフト値に基づいて、テーブルを検索して少なくとも2つのサイクリックシフト値を取得する。具体的に、異なる上り制御チャネルシーケンスの構成、例えば、異なる初期サイクリックシフト値に基づいて、各種の上り制御チャネルシーケンスの構成に対応する少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、テーブルを生成し、ネットワークデバイスが初期サイクリックシフト値を決定する時に、このテーブルを検索して該初期サイクリックシフト値に対応する少なくとも2つのサイクリックシフト値を取得することができる。
【0066】
なお、本願の実施例における上り制御チャネルシーケンスのサイクリックシフト可能な数の範囲は、1つの物理リソースブロック( Physical resource block、PRB )内に対応し得る。具体的には例えば、該UCIが含むACK / NACK情報が1つのPRBに対応し得る場合、上り制御チャネルシーケンスは該PRB内でサイクリックシフト可能な数の範囲内で、少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、また、例えば、UCIが有するSRが、他のPRBに対応していれば、上り制御チャネルシーケンスは、他のPRBでサイクリックシフト可能な数の範囲内で、少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定する。また、この2つのPRBに対応する上り制御チャネルシーケンスの組み合わせ方の個数は、ACK / NACK情報に対応するPRBの少なくとも2つのサイクリックシフト値とSRに対応するPRBの少なくとも2つのサイクリックシフト値との積に等しい。
【0067】
例えば、2 bitのACK / NACK情報に対してn番目のPRBが対応可能であり、該PRBが対応する上り制御チャネルシーケンスがサイクリックシフトできる数の範囲で4つのサイクリックシフト値が特定され、1 bitのSRはn+m番目のPRBに対応してもよく、このPRBに対応する上り制御チャネルシーケンスがサイクリックシフトできる数の範囲内で2つのサイクリックシフト値が決定される場合、この2つのPRBに対応するシーケンスの組み合わせは、2 * 4=8である。ここで、nはPUCCHリソース構成指示によって決定され、mは、予め定義された規則に基づいて得られ得、たとえば、PUCCH占有の総PRB数はNであり、m=N+1である。
【0068】
本発明の実施例では、少なくとも2つのサイクリックシフト値は、UCIの少なくとも2つの状態に対応し、具体的には、少なくとも2つのサイクリックシフト値の大きさの順位に基づいて、各サイクリックシフト値に対応するUCIの状態が決定されてもよく、あるいは、少なくとも2つのサイクリックシフト値の決定の順位に基づいて、各サイクリックシフト値に対応するUCIの状態が決定されてもよい。
【0069】
任意選択で、少なくとも2つのサイクリックシフト値に応じた大きさの順序で、各サイクリックシフト値に対応するUCIの状態が決定される。具体的には、決定された少なくとも2つのサイクリックシフト値が、数値の大きさで順に、各UCIの状態に対応する。例えば、式( 1 )または式( 2 )を用いて、少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定すると、その少なくとも2つのサイクリックシフト値は、それぞれ、Φ( 0 )、Φ( 1 )、Φ( 2 )……であり、さらに、小さいから順に、Φ( 1 )、Φ( 0 )、Φ( 3 )……であるとすると、その少なくとも2つのサイクリックシフト値の大きさの順に、UCIの少なくとも2つの状態に対応する。
【0070】
例えば、1 bitのACK / NACK情報に対して、ACKとNACKの2つの状態が2つのサイクリックシフト値に対応し、式( 1 )又は式( 2 )のようにサイクリックシフト値が決定され、最大値がACKに対応し、最小値がNACKに対応する場合、初期サイクリックシフト値が3であり、Φ( 0 )=3、Φ( 1 )=9が決定された場合、又は初期サイクリックシフト値が9であり、Φ( 0 )=9、Φ( 1 )=3が決定された場合、いずれも9がACKに対応し、3がNACKに対応することが決定される。
【0071】
任意選択で、少なくとも2つのサイクリックシフト値による決定の順番については、各サイクリックシフト値に対応するUCIの状態が決定される。具体的には、初期サイクリックシフト値は、少なくとも2つのサイクリックシフト値のうちの最初に決定されたサイクリックシフト値であり、UCIの少なくとも2つの状態に第1の状態が含まれ、初期サイクリックシフト値が第1の状態に対応する。例えば、式( 1 )または式( 2 )のように、少なくとも2つのサイクリックシフト値が決定されるとすると、その少なくとも2つのサイクリックシフト値の決定順序は、Φ( 0 )、Φ( 1 )、Φ( 2 )……であり、その少なくとも2つのサイクリックシフト値は、その順序で、UCIの少なくとも2つの状態にそれぞれ対応する。
【0072】
例えば、1 bitのACK / NACK情報に対して、ACKとNACKの2つの状態が2つのサイクリックシフト値に対応すると仮定して、式( 1 )又は( 2 )のようにサイクリックシフト値を決定し、Φ( 0 )をACKに、Φ( 1 )をNACKに対応させることができれば、表1に示すような対応関係が得られる。
【0073】
【表1】
【0074】
【0075】
また、例えば、2 bitのACK / NACK情報に対して、2つのデータブロックがそれぞれACKとNACKの2つの状態に対応し、合計4つのサイクリックシフト値に対応し、それぞれΦ( 0 )、Φ( 1 )、Φ( 2 )、Φ( 3 )として、式( 1 )又は式( 2 )のように4つのサイクリックシフト値が決定されると仮定すると、その具体的な対応関係は、表2に示す通りであってもよい。
【0076】
【表2】
【0077】
【0078】
また、例えば、2つのPRBの場合、2つのPRBが第1のPRB及び第2のPRBであり、ここで、第1のPRB内の2 bitのACK / NACK情報に、2つのデータブロックがそれぞれACK及びNACKの2つの状態に対応し、合計4つのサイクリックシフト値に対応し、式( 1 )又は( 2 )のように、それぞれΦ( 0 )、Φ( 1 )、Φ( 2 )、及びΦ( 3 )としてサイクリックシフト値が決定されると仮定し、第2のPRBにおける1 bitのSRについて肯定(positive)と否定(negative)の2つの状態が存在するとすると、第1のPRBにおける2 bitのACK / NACK情報と、第2のPRBにおける1 bitのpositive SRとnegative SRと、それぞれのサイクリックシフト値との対応関係は、次の表3のように表すことができる
【0079】
【表3】
【0080】
【0081】
このように、少なくとも2つのサイクリックシフト値の決定順序に従って、対応するUCIの状態を決定することにより、異なる初期サイクリックシフト値を設定することにより、ACK / NACK情報に対応するサイクリックシフト値を調整することができ、近接するサイクリックシフト値同士が干渉する可能性があるため、高い確率で、近接するサイクリックシフト値に状態がマッピングされることを回避することができる。例えば、図2は、より合理的に構成された結果であり、図2から分かるように、AはACK情報を表し、CはNACK情報を表し、Pは情報の組み合わせの確率を表し、したがって、異なる端末デバイスの高い確率状態のACK間の対応するサイクリックシフト値間隔はより大きい。
【0082】
そして、本願の実施例における制御情報を伝送するための方法において、ネットワークデバイスは、端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、モジュロ演算により上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、受信された端末デバイスからの上り制御チャネルシーケンスが示すUCIを決定し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0083】
以上、図1及び図2を参照して、本発明の一実施例に係る制御情報を伝送するための方法をネットワークデバイスの観点から詳細に説明したが、図3を参照して、本発明の一実施例に係る制御情報を伝送するための方法を端末デバイスの観点から説明する。
【0084】
図3示は本願の実施例における制御情報を伝送するための方法200のフローチャートを示し、該方法200が端末デバイスにより実行される。図3に示すように、該方法200は、以下のステップを含み、S210において、上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成は、初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つを含み、S220において、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、S230において、該少なくとも2つのサイクリックシフト値のうちの少なくとも1つを利用して、ネットワークデバイスにUCIを送信する。
【0085】
そして、本願の実施例における制御情報を伝送するための方法において、端末デバイスが上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、送信する必要があるUCIを決定し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0086】
任意選択で、該上り制御チャネルシーケンスの構成を決定することは、該ネットワークデバイスにより送信された該上り制御チャネルシーケンスの構成を受信することを含む。
【0087】
任意選択で、該該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定することは、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、モジュロ演算により該少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定することを含む。
【0088】
【0089】
任意選択で、該上り制御チャネルシーケンスの構成が、さらにホッピングパラメータを含む。
【0090】
【0091】
任意選択で、該方法は、さらに、フィードバックされたデータブロックの数に基づいて、該サイクリックシフト差分値及び/又は該サイクリックシフト値の数を決定する。
【0092】
任意選択で、該上り制御チャネルシーケンスは、制御情報が搬送されるシーケンスである。
【0093】
任意選択で、該少なくとも2つのサイクリックシフト値に基づいて、ネットワークデバイスにUCIを送信することは、該少なくとも2つのサイクリックシフト値から、UCIに対応する目標サイクリックシフト値を決定し、該目標サイクリックシフト値に基づいて、対応する目標上り制御チャネルシーケンスを決定し、該ネットワークデバイスに該目標上り制御チャネルシーケンスを送信し、該目標上り制御チャネルシーケンスが該UCIを示す。
【0094】
任意選択で、該少なくとも2つのサイクリックシフト値は、該UCIの少なくとも2つの状態に一対一対応する。
【0095】
任意選択で、該少なくとも2つのサイクリックシフト値からUCIに対応する目標サイクリックシフト値を決定することは、該少なくとも2つのサイクリックシフト値からUCIの目標状態に対応する目標サイクリックシフト値を決定することを含み、該目標上り制御チャネルシーケンスは、該目標状態を示す。
【0096】
任意選択で、該UCIの該少なくとも2つの状態が第1の状態を含み、該初期サイクリックシフト値が該第1の状態に対応する。
【0097】
そして、本願の実施例における制御情報を伝送するための方法において、端末デバイスが上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、モジュロ演算により上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、送信する必要があるUCIに対応する目標サイクリックシフト値を決定し、該目標サイクリックシフト値を利用して上り制御チャネルシーケンスを送信し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0098】
なお、本発明の様々な実施例において、上述のプロセスの順序のサイズは、実行順序の先後を意味するものではなく、各プロセスの実行順序は、その機能及び内部ロジックにおいて決定されるべきであり、本発明の実施形態のプロセスを何ら限定するものではない。
【0099】
また、ここでいう「及び/又は」とは、単に関連のある対象を記述するための関連関係の一種であり、A及び/又はBの3種類の関係が存在し得ることを示し、Aのみ、AとBが同時に存在すること、Bのみが存在することの3種類の場合があり得ることを示す。なお、本文中の「/」の文字は、前後の関連オブジェクトが一種の「または」の関係であることを一般的に示す。
【0100】
以上、図1図3を参照して本発明の一実施例による制御情報を伝送するための方法について詳細に説明したが、以下、図4図7を参照して本発明の一実施例によるネットワークデバイス及び端末デバイスについて説明する。
【0101】
図4に示すように、本願の実施例におけるネットワークデバイス300は、決定ユニット310を含み、任意選択で、さらに、送信ユニット320を含み、受信ユニット330を含む。
【0102】
具体的に、決定ユニット310は、端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定するように構成され、該上り制御チャネルシーケンスの構成は、初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つを含み、該決定ユニット310は、さらに、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定するように構成され、該決定ユニット310は、さらに、該少なくとも2つのサイクリックシフト値のうちの少なくとも1つを利用して、該端末デバイスにより送信されたUCIを決定するように構成される。
【0103】
そして、本願の実施例におけるネットワークデバイスは、端末デバイスに構成された上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、端末デバイスにより送信されたUCIを決定し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0104】
任意選択で、送信ユニット320は、該決定ユニット310が該端末デバイスの該上り制御チャネルシーケンスの構成を決定した後、該端末デバイスに該上り制御チャネルシーケンスの構成のうちの少なくとも1つを送信するように構成される。
【0105】
任意選択で、該決定ユニット310は、具体的に、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、モジュロ演算により該少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定するように構成される。
【0106】
【0107】
任意選択で、該上り制御チャネルシーケンスの構成が、さらにホッピングパラメータを含む。
【0108】
【0109】

任意選択で、該決定ユニット310は、具体的に、該端末デバイスからフィードバックされたデータブロックの数に基づいて、該サイクリックシフト値の数及び/又は該サイクリックシフト差分値を決定するように構成される。
【0110】
任意選択で、該上り制御チャネルシーケンスは、制御情報が搬送されるシーケンスである。
【0111】
任意選択で、該受信ユニット330は、端末デバイスにより送信された目標上り制御チャネルシーケンスを受信し、該決定ユニット320は、具体的に、該少なくとも2つのサイクリックシフト値から該目標上り制御チャネルシーケンスに対応する目標サイクリックシフト値を決定し、該目標サイクリックシフト値に基づいて、対応するUCIを決定する。
【0112】
任意選択で、該少なくとも2つのサイクリックシフト値は、該UCIの少なくとも2つの状態に一対一対応する。
【0113】
任意選択で、該決定ユニット310は、具体的に、該少なくとも2つの状態から該目標サイクリックシフト値に対応するUCIの状態を目標状態として決定するように構成される。
【0114】
任意選択で、該UCIの該少なくとも2つの状態が第1の状態を含み、該初期サイクリックシフト値が該第1の状態に対応する。
【0115】
本発明の実施例におけるネットワークデバイス300は、本発明の実施例における方法100を実行することに対応してもよく、ネットワークデバイス300の各ユニットの上記及び他の動作及び/又は機能は、それぞれ、図1図3の各方法のネットワークデバイス対応フローを実施するために、簡潔のためにここでは説明を省略する。
【0116】
そして、本願の実施例におけるネットワークデバイスは、端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、モジュロ演算により上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、受信された端末デバイスからの上り制御チャネルシーケンスが示すUCIを決定し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0117】
図5は、本願の実施例における端末デバイス400を示し、決定ユニット410及び送信ユニット420を含み、任意選択で、さらに、受信ユニット430を含む。
【0118】
具体的に、決定ユニット410は、上り制御チャネルシーケンスの構成を決定するように構成され、該上り制御チャネルシーケンスの構成は、初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つを含み、該決定ユニット410は、さらに、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定するように構成され、該送信ユニット420は、該少なくとも2つのサイクリックシフト値のうちの1つを利用して、ネットワークデバイスにUCIを送信するように構成される。
【0119】
そして、本願の実施例における端末デバイスは、上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、送信する必要があるUCIを決定し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0120】
任意選択で、受信ユニット430は、該ネットワークデバイスにより送信された該上り制御チャネルシーケンスの構成を受信するように構成される。
【0121】
任意選択で、該決定ユニット410は、具体的に、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、モジュロ演算により該少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定するように構成される。
【0122】
【0123】
任意選択で、該上り制御チャネルシーケンスの構成が、さらにホッピングパラメータを含む。
【0124】
【0125】
任意選択で、該決定ユニット410は、具体的に、フィードバックされたデータブロックの数に基づいて、該サイクリックシフト差分値及び/又は該サイクリックシフト値の数を決定するように構成される。
【0126】
任意選択で、該上り制御チャネルシーケンスは、制御情報が搬送されるシーケンスである。
【0127】
任意選択で、該決定ユニット410は、具体的に、該少なくとも2つのサイクリックシフト値からUCIに対応する目標サイクリックシフト値を決定し、該目標サイクリックシフト値に基づいて、対応する目標上り制御チャネルシーケンスを決定するように構成され、該送信ユニット420は、具体的に、該ネットワークデバイスに該目標上り制御チャネルシーケンスを送信するように構成され、該目標上り制御チャネルシーケンスは、該UCIを示す。
【0128】
任意選択で、該少なくとも2つのサイクリックシフト値は、該UCIの少なくとも2つの状態に一対一対応する。
【0129】
任意選択で、該決定ユニット410は、具体的に、該少なくとも2つのサイクリックシフト値からUCIの目標状態に対応する該目標サイクリックシフト値を決定するように構成される。
【0130】
任意選択で、該UCIの該少なくとも2つの状態が第1の状態を含み、該初期サイクリックシフト値が該第1の状態に対応する。
【0131】
本発明の一実施例に係る端末デバイス400は、本発明の一実施例に係る方法200を実行することに対応し、端末デバイス400の各部における上述した及びその他の動作及び/又は機能は、図1乃至図3に示す各方法を実現するための端末デバイスに対応するフローのために、それぞれ簡略化のために、ここでは説明を省略する。
【0132】
そして、本願の実施例における端末デバイスは、上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、モジュロ演算により上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、送信する必要があるUCIに対応する目標サイクリックシフト値を決定し、該目標サイクリックシフト値を利用して上り制御チャネルシーケンスを送信し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0133】
図6は、本発明の実施形態に係るネットワークデバイス500の概略ブロック図を示しており、図6に示すように、該ネットワークデバイス500は、プロセッサ510と、プロセッサ510に接続された送受信機520と、を備え、必要に応じて、プロセッサ510に接続されたメモリ530をさらに備える。命令を記憶するために使用され得るメモリ530、および送受信機520は、送受信機520を制御するためにメモリ530によって記憶された命令を実行するように動作するプロセッサ510と、内部接続経路を通して互いに通信し、データ信号を転送および/または制御するように構成され、該プロセッサ510は、端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成は、初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つを含み、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、該少なくとも2つのサイクリックシフト値のうちの少なくとも1つを利用して、該端末デバイスにより送信されたUCIを決定する。
【0134】
そして、本願の実施例におけるネットワークデバイスは、端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、端末デバイスにより送信されたUCIを決定し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0135】
任意選択で、実施例として、該送受信機520は、該プロセッサ510が該端末デバイスの該上り制御チャネルシーケンスの構成を決定した後、該端末デバイスに該上り制御チャネルシーケンスの構成のうちの少なくとも1つを送信するように構成される。
【0136】
任意選択で、実施例として、該プロセッサ510は、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、モジュロ演算により該少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定するように構成される。
【0137】
【0138】
任意選択で、実施例として、該上り制御チャネルシーケンスの構成が、さらにホッピングパラメータを含む。
【0139】
【0140】
任意選択で、実施例として、該プロセッサ510は、該端末デバイスからフィードバックされたデータブロックの数に基づいて、該サイクリックシフト値の数及び/又は該サイクリックシフト差分値を決定するように構成される。
【0141】
任意選択で、実施例として、該上り制御チャネルシーケンスは、制御情報が搬送されるシーケンスである。
【0142】
任意選択で、実施例として、該送受信機520は、端末デバイスにより送信された目標上り制御チャネルシーケンスを受信するように構成され、該プロセッサ510は、該少なくとも2つのサイクリックシフト値から、該目標上り制御チャネルシーケンスに対応する目標サイクリックシフト値を決定し、該目標サイクリックシフト値に基づいて、対応するUCIを決定するように構成される。
【0143】
任意選択で、実施例として、該少なくとも2つのサイクリックシフト値は、該UCIの少なくとも2つの状態に一対一対応する。
【0144】
任意選択で、実施例として、該プロセッサ510は、該少なくとも2つの状態から該目標サイクリックシフト値に対応するUCIの状態を目標状態として決定するように構成される。
【0145】
任意選択で、実施例として、該UCIの該少なくとも2つの状態が第1の状態を含み、該初期サイクリックシフト値が該第1の状態に対応する。
【0146】
なお、本発明の実施形態によるネットワークデバイス500は、本発明の実施形態によるネットワークデバイス300に対応し、本発明の実施形態による方法100を実行する対応するエージェントに対応してもよく、ネットワークデバイス500における様々なユニットの上記及び他の動作及び/又は機能は、図1図3における様々な方法におけるネットワークデバイスの対応するフローをそれぞれ実現するために、簡潔のためにここで説明を省略する。
【0147】
そして、本願の実施例におけるネットワークデバイスは、端末デバイスの上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、モジュロ演算により上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、受信された端末デバイスからの上り制御チャネルシーケンスが示すUCIを決定し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0148】
図7は、本発明の一実施形態による端末デバイス600の概略ブロック図を示し、図7に示すように、端末デバイス600は、プロセッサ610と、プロセッサ610に接続された送受信機620と、任意で、メモリ630をさらに含む。ここで、プロセッサ610と、メモリ630と、送受信機620との間で内部接続経路を介して相互に通信してデータ信号を伝送及び/又は制御するプロセッサ620であって、メモリ630は命令を格納するために使用され、プロセッサ610は、メモリ630に格納された命令を実行して、送受信機620を制御して情報又は信号を送信するために使用され、該プロセッサ610は、上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成は、初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つを含み、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定するように構成され、該送受信機620は、該少なくとも2つのサイクリックシフト値のうちの少なくとも1つを利用して、ネットワークデバイスにUCIを送信するように構成される。
【0149】
そして、本願の実施例における端末デバイスは、上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、送信する必要があるUCIを決定し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0150】
任意選択で、実施例として、該送受信機620は、該ネットワークデバイスにより送信された該上り制御チャネルシーケンスの構成を受信するように構成される。
【0151】
任意選択で、実施例として、該プロセッサ610は、該上り制御チャネルシーケンスの構成に基づいて、モジュロ演算により該少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定するように構成される。
【0152】
【0153】

任意選択で、実施例として、該上り制御チャネルシーケンスの構成が、さらにホッピングパラメータを含む。
【0154】
【0155】
任意選択で、実施例として、該プロセッサ610は、フィードバックされたデータブロックの数に基づいて、該サイクリックシフト差分値及び/又は該サイクリックシフト値の数を決定するように構成される。
【0156】
任意選択で、実施例として、該上り制御チャネルシーケンスは、制御情報が搬送されるシーケンスである。
【0157】
任意選択で、実施例として、該プロセッサ610は、該少なくとも2つのサイクリックシフト値からUCIに対応する目標サイクリックシフト値を決定し、該目標サイクリックシフト値に基づいて、対応する目標上り制御チャネルシーケンスを決定するように構成され、該送受信機620は、該ネットワークデバイスに該目標上り制御チャネルシーケンスを送信するように構成され、該目標上り制御チャネルシーケンスは、該UCIを示す。
【0158】
任意選択で、実施例として、該少なくとも2つのサイクリックシフト値は、該UCIの少なくとも2つの状態に一対一対応する。
【0159】
任意選択で、実施例として、該プロセッサ610は、該少なくとも2つのサイクリックシフト値からUCIの目標状態に対応する該目標サイクリックシフト値を決定するように構成される。
【0160】
任意選択で、実施例として、該UCIの該少なくとも2つの状態が第1の状態を含み、該初期サイクリックシフト値が該第1の状態に対応する。
【0161】
なお、本発明の実施形態による端末デバイス600は、本発明の実施形態による端末デバイス400に対応し、本発明の実施形態による方法200を実行するための対応する主体に対応し、端末デバイス600における各ユニットの上記及びその他の動作及び/又は機能は、それぞれ図1乃至図3における各方法における端末デバイスの対応するフローを実現するために、簡潔のためにここで説明を省略する。
【0162】
そして、本願の実施例における端末デバイスは、上り制御チャネルシーケンスの構成を決定し、該上り制御チャネルシーケンスの構成に含まれる初期サイクリックシフト値、サイクリックシフト差分値及びサイクリックシフト値の数のうちの少なくとも1つに基づいて、モジュロ演算により上り制御チャネルシーケンスの少なくとも2つのサイクリックシフト値を決定し、さらに、送信する必要があるUCIに対応する目標サイクリックシフト値を決定し、該目標サイクリックシフト値を利用して上り制御チャネルシーケンスを送信し、このように、少ない構成で複数のサイクリックシフト値を決定することができ、PUCCHの構成セットを減少させ、物理層オーバーヘッドを減少させ、限られた物理層指示オーバーヘッドの下でPUCCHリソース構成の柔軟性を増加させることができる。
【0163】
本明細書に記載の方法の実施形態は、プロセッサに適用されてもよく、またはプロセッサによって実装されてもよいことに留意されたい。プロセッサは、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得る。実施において、上述した方法の実施形態のステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって実行されてもよい。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( digital signal processor、DSP )、特定用途向け集積回路( application specific integrated circuit、ASIC )、既存のプログラマブルゲートアレイ( field programmable gate array、FPGA )又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本出願の実施形態に開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図は、実施され得るか、又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施形態に関連して開示される方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサ実行として直接的に、または、デコーディングプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで実行されるとして具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。この記憶媒体は、メモリに位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、ハードウェアとともに上述した方法のステップを実行する。
【0164】
本発明の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、或いは揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。ここで、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ( read-only memory、ROM )、プログラマブルリードオンリーメモリ( programmable ROM、PROM )、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( erasable PROM、EPROM )、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( electrically EPROM、EEPROM )、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ( random access memory、RAM )であってよい。限定ではなく例として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ( static RAM、SRAM )、ダイナミックランダムアクセスメモリ( dynamic RAM、DRAM )、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( synchronous DRAM、SDRAM )、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( double data rate SDRAM、DDR SDRAM )、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( enhanced Dynamic Random Access Memory ( enhanced SDRAM、ESDRAM )、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ( synchlink DRAM、SLDRAM )、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( direct rambus RAM、DR RAM )など、多くの形態で利用可能である。本明細書に記載のシステム及び方法のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0165】
当業者は、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される様々な例のユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能は、技術案の特定の適用例および設計制約に応じて、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれで実行されるかに依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用し得るが、そのような実施は、本開示の範囲から逸脱するものと考えられるべきではない。
【0166】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔にするために、上記に説明されたシステム、装置及びユニットの特定の動作プロセスが、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照してよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
【0167】
本明細書で提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、装置、および方法は、他の方法で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上記の装置の実施形態は、単に例示的なものであり、例えば、ユニットの分割は、1つの論理的機能の分割にすぎず、実際の実装では、別の分割方法があり得、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、組み合わされてもよいし、別のシステムに統合されてもよいし、又はいくつかの特徴が省略されてもよいし、又は実行されなくてもよい。別の点では、表示または議論される相互間の結合または直接的な結合または通信接続は、何らかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形態であってもよい。
【0168】
上記分離手段として説明したユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示する手段は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1箇所にあってもよく、あるいは複数のネットワークユニットに分散していてもよい。また、本実施形態の目的は、必要に応じて各部の一部又は全部を選択して実施することができる。
【0169】
また、本発明の各実施例における各機能部は、1つの処理部に集積されてもよいし、各部は、物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上の部が1つの部に集積されてもよい。
【0170】
また、ソフトウェア的な機能単位で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決策の本質または従来技術に寄与する部分、または本発明の技術的解決策の部分は、1つのコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであり得る)に本発明の様々な実施形態に記載された方法のステップの全てまたは一部を実行させるための複数の命令を含む1つの記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具現化され得る。また、前記記憶媒体としては、U-ディスク、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ( ROM )、ランダムアクセスメモリ( RAM)、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる種々の媒体を包含する。
【0171】
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的範囲内で容易に変更や置換をなし得ることは勿論である。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に準ずるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7