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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-24
(45)【発行日】2022-11-01
(54)【発明の名称】測定方法及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20221025BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20221025BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221025BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20221025BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/28
H04W72/04 136
H04W88/02 140
H04W88/02 151
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021539939
(86)(22)【出願日】2020-01-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-03
(86)【国際出願番号】 CN2020071488
(87)【国際公開番号】W WO2020143784
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-08-30
(31)【優先権主張番号】201910022382.0
(32)【優先日】2019-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(73)【特許権者】
【識別番号】507142144
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA MOBILE COMMUNICATIONS GROUP CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】李 岩
(72)【発明者】
【氏名】王 飛
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲ジン▼
(72)【発明者】
【氏名】鄭 毅
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲ハン▼凝
(72)【発明者】
【氏名】王 啓星
(72)【発明者】
【氏名】劉 光毅
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/195724(WO,A1)
【文献】特開2017-208584(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0094374(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク機器が実行する測定方法であって、
端末に第1リソース及び第2リソースを構成することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力(RSRP)を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる、ことを含み、
前記端末に第1リソース及び第2リソースを構成することであって、前記第1リソースは、ダウンリンクビームの参照信号受信電力(RSRP)を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる、ことは、
前記端末にN個の第1リソース及びN個の第2リソースを構成することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)又は同期信号および物理放送チャネル(PBCH)ブロック(SSB)のレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Nは、1以上である、こと、又は、
前記端末にM個の第1リソース及び1つの第2リソースを構成することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)又は同期信号および物理放送チャネル(PBCH)ブロック(SSB)のレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Mは1以上である、ことを含むことを特徴とする、測定方法。
【請求項2】
前記第2リソースは、ゼロ電力チャネル状態情報参照信号(ZP CSI-RS)リソース、ゼロ電力チャネル状態情報参照信号(NZP CSI-RS)リソース又はSSBリソースであることを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項3】
端末が実行する測定方法であって、
ネットワーク機器によって構成された第1リソース及び第2リソースを取得することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力(RSRP)を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる、ことと、
前記第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定し、第1測定結果を得、前記第2リソースに基づいて、ダウンリンクビームの干渉を測定し、第2測定結果を得ることと、
前記第1測定結果及び前記第2測定結果に基づいて、各ダウンリンクビームのレイヤ1信号対雑音比(L1-SINR)値を得ることと、を含み、
前記ネットワーク機器によって構成された第1リソース及び第2リソースを取得することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力(RSRP)を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる、ことは、
前記ネットワーク機器によって構成されたN個の第1リソース及びN個の第2リソースを取得することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)又は同期信号および物理放送チャネル(PBCH)ブロック(SSB)のレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Nは、1以上である、こと、又は、
前記ネットワーク機器によって構成されたM個の第1リソース及び1つの第2リソースを取得することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Mは1以上である、ことを含み、
前記第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定し、第1測定結果を得、前記第2リソースに基づいて、ダウンリンクビームの干渉を測定し、第2測定結果を得ることは、
前記N個の第1リソースに基づいてダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定し、N個のダウンリンクビームのL1-RSRP値を得ることと、
前記N個の第2リソースに基づいてダウンリンクビームの干渉を測定し、N個のダウンリンクビームの干渉値を得ることと、を含み、又は、
前記M個の第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定し、M個のダウンリンクビームのL1-RSRP値を得ることと、前記1つの第2リソースに基づいてダウンリンクビームの干渉を測定し、1つの干渉値を得ることと、を含み、
前記第1測定結果及び前記第2測定結果に基づいて、ダウンリンクビームのL1-SINRを得ることは、
前記N個のダウンリンクビームのL1-RSRP値及びN個のダウンリンクビームの干渉値に基づいて、N個のダウンリンクビームのL1-SINR値を得ること、又は、
前記M個のダウンリンクビームのL1-RSRP値及び前記1つの干渉値に基づいて、M個のダウンリンクビームのL1-SINR値を得ることを含むことを特徴とする、測定方法。
【請求項4】
前記第2リソースは、ゼロ電力チャネル状態情報参照信号(ZP CSI-RS)リソース、ゼロ電力チャネル状態情報参照信号(NZP CSI-RS)リソース又はSSBリソースであることを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記ネットワーク機器に1つのチャネル状態情報参照信号リソース指示子(CRI)又はSSBリソース指示子(SSBRI)、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を報告すること、
又は、
前記ネットワーク機器に2つのCRI又はSSBRI、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的に報告すること、
又は、
前記ネットワーク機器に4つのCRI又はSSBRI、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的に報告することを更に含むことを特徴とする
請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
第1送受信機と、第1プロセッサと、を備えるネットワーク機器であって、
前記第1プロセッサは、端末に第1リソース及び第2リソースを構成するように構成され、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力(RSRP)を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、
前記第1プロセッサは更に、前記端末にN個の第1リソース及びN個の第2リソースを構成するように構成され、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)又は同期信号および物理放送チャネル(PBCH)ブロック(SSB)のレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Nは、1以上であり、又は、
前記第1プロセッサは更に、前記端末にM個の第1リソース及び1つの第2リソースを構成するように構成され、前記第1リソースは、前記端末がM個のダウンリンクビームのうちの各ダウンリンクビームのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)又は同期信号および物理放送チャネル(PBCH)ブロック(SSB)のレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Mは1以上であることを特徴とするネットワーク機器。
【請求項7】
前記第2リソースは、ゼロ電力チャネル状態情報参照信号(ZP CSI-RS)リソース、ゼロ電力チャネル状態情報参照信号(NZP CSI-RS)リソース又はSSBリソースであることを特徴とする
請求項6に記載のネットワーク機器。
【請求項8】
第2プロセッサと、第2送受信機と、を備える端末であって、
前記第2送受信機は、ネットワーク機器によって構成された第1リソース及び第2リソースを取得するように構成され、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力(RSRP)を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、
前記第2プロセッサは、前記第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定し、第1測定結果を得、前記第2リソースに基づいて、ダウンリンクビームの干渉を測定し、第2測定結果を得るように構成され、
前記第2プロセッサは更に、前記第1測定結果及び前記第2測定結果に基づいて、各ダウンリンクビームのレイヤ1信号対雑音比(L1-SINR)値を得るように構成され
前記第2送受信機は、更に、
前記ネットワーク機器によって構成されたN個の第1リソース及びN個の第2リソースを取得するように構成され、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)又は同期信号および物理放送チャネル(PBCH)ブロック(SSB)のレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Nは、1以上であり、又は、
前記ネットワーク機器によって構成されたM個の第1リソース及び1つの第2リソースを取得するように構成され、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Mは1以上であり、
前記第2プロセッサは、更に、
前記N個の第1リソースに基づいてダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定し、N個のダウンリンクビームのL1-RSRP値を得、前記N個の第2リソースに基づいてダウンリンクビームの干渉を測定し、N個のダウンリンクビームの干渉値を得、前記N個のダウンリンクビームのL1-RSRP値及びN個のダウンリンクビームの干渉値に基づいて、N個のダウンリンクビームのL1-SINR値を得るように構成され、又は、
前記M個の第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定し、M個のダウンリンクビームのL1-RSRP値を得、前記1つの第2リソースに基づいてダウンリンクビームの干渉を測定し、1つの干渉値を得、前記M個のダウンリンクビームのL1-RSRP値及び前記1つの干渉値に基づいて、M個のダウンリンクビームのL1-SINR値を得るように構成されることを特徴とする、端末。
【請求項9】
前記第2リソースは、ゼロ電力チャネル状態情報参照信号(ZP CSI-RS)リソース、ゼロ電力チャネル状態情報参照信号(NZP CSI-RS)リソース又はSSBリソースであることを特徴とする
請求項8に記載の端末。
【請求項10】
前記第2送受信機は、更に、
前記ネットワーク機器に1つのチャネル状態情報参照信号リソース指示子(CRI)又はSSBリソース指示子(SSBRI)、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を報告するように構成され、又は、
前記ネットワーク機器に2つのCRI又はSSBRI、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的に報告するように構成され、又は、
前記ネットワーク機器に4つのCRI又はSSBRI、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的に報告するように構成されることを特徴とする
請求項8又は9に記載の端末。
【請求項11】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムと、を備える通信機器であって、
前記プロセッサは、前記プログラムを実行して、請求項1又は2に記載の測定方法実行するように構成される、通信機器。
【請求項12】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムと、を備える通信機器であって、
前記プロセッサは、前記プログラムを実行して、請求項3から5のうちいずれか一項に記載の測定方法を実行するように構成される、通信機器。
【請求項13】
コンピュータに、請求項1又は2に記載の測定方法実行させるためのコンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
コンピュータに、請求項3から5のうちいずれか一項に記載の測定方法を実行させるためのコンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2019年1月10日に中国で提出された、出願番号がNo.201910022382.0である中国特許出願に基づく優先権を主張し、該中国特許出願の全内容が参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、通信技術分野に関し、特に測定方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術におけるビーム測定は、レイヤ1参照信号受信電力(Layer One-Reference Signal Receive Power:L1-RSRP)値に基づいたものであるだけであり、ビームが干渉されるという問題を考慮していない。選び出されたビームのビームL1-RSRP値が比較的に高いが、干渉が極めて大きくて、該ビームのレイヤ1信号対雑音比(Layer One- Signal to Interference plus Noise Ratio:L1-SINR)値が比較的に低いことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記から分かるように、関連技術におけるダウンリンクビーム測定方式は、L1-RSRP値のみを根拠とし、ダウンリンクビームが干渉されることを考慮していない。
【0005】
本願の実施例は、関連技術におけるダウンリンクビーム測定方式がL1-RSRP値のみを根拠とし、ダウンリンクビームが干渉されることを考慮していないという問題を解決するために、測定方法及び機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施例の第1態様によれば、ネットワーク機器に適用される測定方法を提供する。前記方法は、
端末に第1リソース及び第2リソースを構成することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力(RSRP)を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる、ことを含む。
【0007】
任意選択的に、端末に第1リソース及び第2リソースを構成することであって、前記第1リソースは、ダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる、ことは、
前記端末にN個の第1リソース及びN個の第2リソースを構成することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)又は同期信号および物理放送チャネル(PBCH)ブロック(SSB)のレイヤ1参照信号受信電力(L1-RSRP)値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Nは、1以上である、ことを含む。
【0008】
任意選択的に、端末に第1リソース及び第2リソースを構成することであって、前記第1リソースは、ダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる、ことは、
前記端末にM個の第1リソース及び1つの第2リソースを構成することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Mは1以上である、ことを含む。
【0009】
任意選択的に、前記第2リソースは、ゼロ電力チャネル状態情報参照信号(ZP CSI-RS)リソース、ゼロ電力チャネル状態情報参照信号(NZP CSI-RS)リソース又はSSBリソースである。
【0010】
本願の実施例の第2態様によれば、端末に適用される測定方法を更に提供する。前記方法は、
ネットワーク機器によって構成された第1リソース及び第2リソースを取得することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる、ことと、
前記第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定し、第1測定結果を得、前記第2リソースに基づいて、ダウンリンクビームの干渉を測定し、第2測定結果を得ることと、
前記第1測定結果及び前記第2測定結果に基づいて、各ダウンリンクビームのレイヤ1信号対雑音比(L1-SINR)値を得ることと、を含む。
【0011】
任意選択的に、ネットワーク機器によって構成された第1リソース及び第2リソースを取得することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる、ことは、
前記ネットワーク機器によって構成されたN個の第1リソース及びN個の第2リソースを取得することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Nは、1以上である、ことを含み、
前記第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定し、第1測定結果を得、前記第2リソースに基づいて、ダウンリンクビームの干渉を測定し、第2測定結果を得ることは、
前記N個の第1リソースに基づいてダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定し、N個のダウンリンクビームのL1-RSRP値を得ることと、
前記N個の第2リソースに基づいてダウンリンクビームの干渉を測定し、N個のダウンリンクビームの干渉値を得ることと、を含み、
前記第1測定結果及び前記第2測定結果に基づいて、ダウンリンクビームのL1-SINRを得ることは、
前記N個のダウンリンクビームのL1-RSRP値及びN個のダウンリンクビームの干渉値に基づいて、N個のダウンリンクビームのL1-SINR値を得ることを含む。
【0012】
任意選択的に、ネットワーク機器によって構成された第1リソース及び第2リソースを取得することであって、前記第1リソースは、前記端末が各ダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末が各ダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる、ことは、
前記ネットワーク機器によって構成されたM個の第1リソース及び1つの第2リソースを取得することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Mは1以上である、ことを含み、
前記第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定し、第1測定結果を得、前記第2リソースに基づいて、ダウンリンクビームの干渉を測定し、第2測定結果を得ることは、
前記M個の第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定し、M個のダウンリンクビームのL1-RSRP値を得ることと、
前記1つの第2リソースに基づいてダウンリンクビームの干渉を測定し、1つの干渉値を得ることと、を含み、
前記第1測定結果及び前記第2測定結果に基づいて、ダウンリンクビームのL1-SINR値を得ることは、
前記M個のダウンリンクビームのL1-RSRP値及び前記1つの干渉値に基づいて、M個のダウンリンクビームのL1-SINR値を得ることを含む。
【0013】
任意選択的に、前記第2リソースは、ZP CSI-RSリソース、NZP CSI-RSリソース又はSSBリソースである。
【0014】
任意選択的に、前記方法は、
前記ネットワーク機器に1つのチャネル状態情報参照信号リソース指示子(CRI)又はSSBリソース指示子(SSBRI)、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を報告すること、
又は、
前記ネットワーク機器に2つのCRI又はSSBRI、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的(differentially)に報告すること、
又は、
前記ネットワーク機器に4つのCRI又はSSBRI、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的に報告することを更に含む。
【0015】
本願の実施例の第3態様によれば、ネットワーク機器を更に提供する。前記ネットワーク機器は、第1送受信機と、第1プロセッサと、を備え、
前記第1プロセッサは、端末に第1リソース及び第2リソースを構成するように構成され、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる。
【0016】
任意選択的に、前記第1プロセッサは更に、前記端末にN個の第1リソース及びN個の第2リソースを構成するように構成され、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Nは、1以上である。
【0017】
任意選択的に、前記第1プロセッサは更に、前記端末にM個の第1リソース及び1つの第2リソースを構成するように構成され、前記第1リソースは、前記端末がM個のダウンリンクビームのうちの各ダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Mは1以上である。
【0018】
任意選択的に、前記第2リソースは、ZP CSI-RSリソース、NZP CSI-RSリソース又はSSBリソースである。
【0019】
本願の実施例の第4態様によれば、端末を更に提供する。前記端末は、第2プロセッサと、第2送受信機と、を備え、
前記第2送受信機は、ネットワーク機器によって構成された第1リソース及び第2リソースを取得するように構成され、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、
前記第2プロセッサは、前記第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定し、第1測定結果を得、前記第2リソースに基づいて、ダウンリンクビームの干渉を測定し、第2測定結果を得るように構成され、
前記第2プロセッサは更に、前記第1測定結果及び前記第2測定結果に基づいて、各ダウンリンクビームのL1-SINR値を得るように構成される。
【0020】
任意選択的に、前記第2送受信機は更に、前記ネットワーク機器によって構成されたN個の第1リソース及びN個の第2リソースを取得するように構成され、前記第1リソースは、前記端末がN個のダウンリンクビームのうちの各ダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がN個のダウンリンクビームのうちの各ダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Nは、1以上であり、
前記第2プロセッサは更に、前記N個の第1リソースに基づいてN個のダウンリンクビームのうちの各ダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定し、各ダウンリンクビームのL1-RSRP値を得、前記N個の第2リソースに基づいてN個のダウンリンクビームのうちの各ダウンリンクビームの干渉を測定し、各ダウンリンクビームのL1-SINR値を得るように構成される。
【0021】
任意選択的に、前記第2送受信機は更に、前記ネットワーク機器によって構成されたM個の第1リソース及び1つの第2リソースを取得するように構成され、前記第1リソースは、前記端末がM個のダウンリンクビームのうちの各ダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末が各ダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Mは1以上であり、
前記第2プロセッサは更に、前記M個の第1リソースに基づいて、M個のダウンリンクビームのうちの各ダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定し、各ダウンリンクビームのL1-RSRP値を得、前記1つの第2リソースに基づいてダウンリンクビームの干渉を測定し、各ダウンリンクビームのL1-SINR値を得るように構成される。
【0022】
任意選択的に、前記第2リソースは、ZP CSI-RSリソース、NZP CSI-RSリソース又はSSBリソースである。
【0023】
任意選択的に、前記第2送受信機は更に、
前記ネットワーク機器に1つのチャネル状態情報参照信号リソース指示子(CRI)又はSSBリソース指示子(SSBRI)、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を報告し、
又は、
前記ネットワーク機器に2つのCRI又はSSBRI、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的に報告し、
又は、
前記ネットワーク機器に4つのCRI又はSSBRI、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的に報告するように構成される。
【0024】
本願の実施例の第5態様によれば、通信機器を更に提供する。前記通信機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムと、を備え、前記プロセッサは、前記プログラムを実行して、第1態様又は第2態様に記載の測定方法のステップを実行する。
【0025】
本願の実施例の第6態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時、前記プロセッサに第1態様又は第2態様に記載の測定方法のステップを実行させる。
【発明の効果】
【0026】
本願の実施例において、ダウンリンクビームの干渉を測定するためのリソースを構成し、端末のダウンリンクビームのL1-SINRを測定することで、関連技術におけるダウンリンクビーム測定方式がL1-RSRP値のみを根拠とし、ダウンリンクビームが干渉されることを考慮していないという問題を避ける。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】関連技術におけるダウンリンクビーム測定を示す第1概略図である。
図2】関連技術におけるダウンリンクビーム測定を示す第2概略図である。
図3】本願の実施例による無線通信システムのアーキテクチャを示す概略図である。
図4】本願の実施例による測定方法を示す第1フローチャートである。
図5】本願の実施例による測定方法を示す第2フローチャートである。
図6】本願の実施例による測定方法を示す第3フローチャートである。
図7】本願の実施例による測定方法を示す第4フローチャートである。
図8】本願の実施例による測定方法を示す第5フローチャートである。
図9】本願の実施例による測定方法を示す第6フローチャートである。
図10】本願の実施例によるネットワーク機器の構造を示す概略図である。
図11】本願の実施例による端末の構造を示す概略図である。
図12】本願の実施例による通信機器の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本願の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、本願の実施例の記述に必要な図面を簡単に説明する。勿論、ここでの図面は、本願の幾つかの実施例だけであり、当業者は、これらの図面に基づいて、創造的な労力なしに他の図面を得ることもできる。
【0029】
本願が解決しようとする技術的課題、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を参照しながら、詳しく説明する。
【0030】
本願の実施例を理解しやすくするために、まず技術的キーポイントを説明する。
【0031】
1.ダウンリンクビーム測定について
上位層からチャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signals:CSI-RS)/同期信号および物理放送チャネルブロック(Synchronization Signal and PBCH block:SSB)を送信し、端末は、各ビームのCSI-RS/SSBのL1-RSRP値を測定する。
【0032】
最大限64個のビームを測定する。
【0033】
CSI-RSを用いてビーム測定を行う場合、CSI-RSの上位層パラメータに、オン(on)又はオフ(off)を指示する「反復(Repetition)」フィールドが含まれる。
【0034】
反復オン(Repetition on)は、基地局が所定の1つのビーム方向にCSI-RSを送信し、端末が異なる時刻で自己のダウンリンクビームを回転してCSI-RSを受信し、各ダウンリンクビームのCSI-RSのL1-RSRP値を測定することを表す。
【0035】
反復オフ(Repetition off)は、基地局が複数のビーム方向にCSI-RSを送信し、端末が各方向におけるビームのCSI-RSのL1-RSRP値を測定することを表す。
【0036】
2.ダウンリンクビーム品質の報告について
nrofReportedRS=1である場合、1つのチャネル状態情報参照信号リソース指示子(CRI)/同期信号ブロックリソース指示子(SSBRI)及び対応するL1-RSRP値を報告する。
7bitを用いて、[-140,-44]dBm範囲内のL1-RSRP値を指示する。
【0037】
1dB step。
【0038】
nrofReportedRS>1である場合、1、2又は4つのCRI/SSBRI及び対応するL1-RSRP値を差分的に報告する。
【0039】
4bitを用いて、最適なビームとのRSRP差分値を指示する。
【0040】
2dB step。
【0041】
本明細書に記載の技術は、第5世代の移動体通信技術(5th-generation:5G)システム及び後続の進化型通信システムに限定されず、また、長期的進化(Long Time Evolution:LTE)/LTEの進化型(LTE-Advanced:LTE-A)システムに限定されず、例えば、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access:TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access:FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access:SC-FDMA)及び他のシステムのような種々の無線通信システムにも適用可能である。
【0042】
用語「システム」及び「ネットワーク」は常に互換的に用いられる。CDMAシステムは、例えば、CDMA2000、汎用地上波無線アクセス(Universal Terrestrial Radio Access:UTRA)等の無線技術を実現できる。UTRAは、広帯域CDMA(Wideband Code Division Multiple Access:WCDMA(登録商標))及び他のCDMA変形体を含む。TDMAシステムは、例えば、グローバルモバイル通信システム(Global System for Mobile Communication:GSM)のような無線技術を実現できる。OFDMAシステムは、例えば、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra-Mobile Broadband:UMB)、進化型UTRA(Evolution-UTRA:E-UTRA)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDM等の無線技術を実現できる。UTRA及びE-UTRAは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)の一部である。LTE及びより進化したLTE(例えば、LTE-A)は、E-UTRAを用いた新たなUMTSバージョンである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project:3GPP)と命名された組織からの文献に記載された。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と命名された組織からの文献に記載された。本明細書に記載の技術は、上記言及したシステム及び無線技術に適用可能であるだけでなく、他のシステム及び無線技術にも適用可能である。
【0043】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の用語は、類似した対象を区別するためのものであり、特定の順番又は前後順序を説明するためのものではない。このように用いられたデータは、ここで記述された本願の実施例がここで図示又は記載した順番以外のものに従って実施可能であるようにするために、適切な場合で交換可能であることを理解すべきである。
【0044】
以下、図面を参照しながら、本願の実施例を説明する。本願の実施例で提供される測定方法及び機器は、無線通信システムに適用可能である。図3を参照すると、図3は、本願の実施例による無線通信システムのアーキテクチャを示す概略図である。図3に示すように、該無線通信システムは、ネットワーク機器30と、端末と、を備えてもよい。端末は、UE31と表記される。UE31は、ネットワーク機器30と通信(シグナリング伝送又はデータ伝送)を行うことができる。実際の適用において、上記各機器間の接続は、無線接続であってもよい。各機器間の接続関係を容易かつ直観的に表すために、図3において、実線で示す。
【0045】
本願の実施例で提供される端末は、携帯電話、タブレット、ノートパソコン、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer:UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant:PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device:MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)又は車載機器などであってもよい。
【0046】
本願の実施例で提供されるネットワーク機器30は、基地局であってもよい。該基地局は、一般的に用いられる基地局であってもよく、進化型基地局(evolved node base station:eNB)であってもよく、5Gシステムにおけるネットワーク機器(例えば、次世代基地局(next generation node base station:gNB)又は送受信ポイント(transmission and reception point:TRP))などの機器であってもよい。
【0047】
図4を参照すると、本願の実施例は、測定方法を提供する。該方法の実行主体は、ネットワーク機器であってもよく、具体的なステップは以下のとおりである。
【0048】
ステップ401において、端末に第1リソース及び第2リソースを構成し、第1リソースは、端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定するために用いられ、第2リソースは、端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる。
【0049】
本願の実施例において、任意選択的に、第2リソースは、ゼロ電力チャネル状態情報参照信号(Zero Power Channel State Information Reference Signals:ZP CSI-RS)リソース、非ゼロ電力CSI-RS(NZP CSI-RS)リソース又はSSBリソースであってもよい。
【0050】
本願の実施例において、ダウンリンクビームの干渉を測定するためのリソースを構成することで、端末によるダウンリンクビームのL1-SINR値の測定の正確性を向上させる。
【0051】
図5を参照すると、本願の実施例は、測定方法を更に提供する。該方法の実行主体は、ネットワーク機器であってもよく、具体的なステップは以下のとおりである。
【0052】
ステップ501において、端末にN個の第1リソース及びN個の第2リソースを構成し、前記第1リソースは、端末がダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Nは、1以上である。
【0053】
本願の実施例において、任意選択的に、第2リソースは、ZP CSI-RSリソース、NZP CSI-RSリソース又はSSBリソースであってもよい。
【0054】
本願の実施例において、端末は、ネットワーク機器によって構成されたN個の第1リソース及びN個の第2リソースに基づいて、N個のダウンリンクビームのL1-SINR値を測定し、ダウンリンクビームのL1-SINR値の正確性を向上させることができる。
【0055】
図6を参照すると、本願の実施例は、測定方法を更に提供する。該方法の実行主体は、ネットワーク機器であってもよく、具体的なステップは以下のとおりである。
【0056】
ステップ601において、端末にM個の第1リソース及び1つの第2リソースを構成し、第1リソースは、端末がダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、第2リソースは、端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Mは1以上である。
【0057】
本願の実施例において、任意選択的に、前記第2リソースは、ZP CSI-RSリソース、NZP CSI-RSリソース又はSSBリソースであってもよい。
【0058】
本願の実施例において、端末は、ネットワーク機器によって構成されたM個の第1リソース及び1つの第2リソースに基づいて、M個のダウンリンクビームのL1-SINR値を測定することができ、リソースオーバーヘッドを節約して測定精度を確保する上で、各ダウンリンクビームのL1-SINR値を測定することができる。
【0059】
図7を参照すると、本願の実施例は、測定方法を更に提供する。該方法の実行主体は、端末であってもよく、具体的なステップは以下のとおりである。
【0060】
ステップ701において、ネットワーク機器によって構成された第1リソース及び第2リソースを取得し、第1リソースは、端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定するために用いられ、前記第2リソースは、端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる。
【0061】
ステップ702において、第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定し、第1測定結果を得、第2リソースに基づいて、ダウンリンクビームの干渉を測定し、第2測定結果を得る。
【0062】
ステップ703において、第1測定結果及び第2測定結果に基づいて、各ダウンリンクビームのL1-SINR値を得る。
【0063】
本願の実施例において、端末は、ダウンリンクビームの参照信号受信電力及びダウンリンクビームの干渉に基づいて、各ダウンリンクビームのL1-SINR値を得ることができる。これにより、関連技術におけるダウンリンクビーム測定方式がL1-RSRP値のみを根拠とし、ダウンリンクビームが干渉されることを考慮していないという問題を避ける。
【0064】
図8を参照すると、本願の実施例は測定方法を更に提供する。該方法の実行主体は、端末であってもよく、具体的なステップは以下のとおりである。
【0065】
ステップ801において、ネットワーク機器によって構成されたN個の第1リソース及びN個の第2リソースを取得し、第1リソースは、端末がダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Nは、1以上である。
【0066】
本願の実施例において、任意選択的に、第2リソースは、ZP CSI-RSリソース、NZP CSI-RSリソース又はSSBリソースであってもよい。
【0067】
ステップ802において、N個の第1リソースに基づいてダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定し、N個のダウンリンクビームのL1-RSRP値を得る。
【0068】
ステップ803において、N個の第2リソースに基づいてダウンリンクビームの干渉を測定し、N個のダウンリンクビームの干渉値を得る。
【0069】
ステップ804において、N個のダウンリンクビームのL1-RSRP値及びN個のダウンリンクビームの干渉値に基づいて、N個のダウンリンクビームのL1-SINR値を得る。
【0070】
本願の実施例において、任意選択的に、ステップ804を実行した後に、方法は、
ネットワーク機器に1つのCRI又はSSBRI、及び対応するL1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を報告すること、
ネットワーク機器に2つのCRI又はSSBRI、及び対応するL1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的に報告すること、
前記ネットワーク機器に4つのCRI又はSSBRI、及び対応するL1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的に報告することのうちのいずれか1つを更に含んでもよい。
【0071】
本願の実施例において、端末は、ダウンリンクビームの参照信号受信電力及びダウンリンクビームの干渉に基づいて、各ダウンリンクビームのL1-SINRを得ることができる。これにより、関連技術におけるダウンリンクビーム測定方式がL1-RSRP値のみを根拠とし、ダウンリンクビームが干渉されることを考慮していないという問題を避ける。
【0072】
図9を参照すると、本願の実施例は、測定方法を更に提供する。該方法の実行主体は、端末であってもよく、具体的なステップは以下のとおりである。
【0073】
ステップ901において、ネットワーク機器によって構成されたM個の第1リソース及び1つの第2リソースを取得し、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Mは1以上である。
【0074】
ステップ902において、M個の第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定し、M個のダウンリンクビームのL1-RSRP値を得る。
【0075】
ステップ903において、1つの第2リソースに基づいてダウンリンクビームの干渉を測定し、1つの干渉値を得る。
【0076】
ステップ904において、M個のダウンリンクビームのL1-RSRP値及び1つの干渉値に基づいて、M個のダウンリンクビームのL1-SINR値を得る。
【0077】
本願の実施例において、任意選択的に、第2リソースは、ZP CSI-RSリソース、NZP CSI-RSリソース又はSSBリソースであってもよい。
【0078】
本願の実施例において、任意選択的に、ステップ904を実行した後に、方法は、
前記ネットワーク機器に1つのCRI又はSSBRI、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を報告すること、
前記ネットワーク機器に2つのCRI又はSSBRI、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的に報告すること、
前記ネットワーク機器に4つのCRI又はSSBRI、及び対応するL1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的に報告することのうちのいずれか1つを更に含んでもよい。
【0079】
例示的に、Repetition offの場合、L1-SINR値を測定するために、ネットワーク機器は、L1-RSRP値を測定するためのM個のCSI-RS又はSSBリソースを構成するのに加えて、干渉を測定するための1つのZP CSI-RS又はNZP CSI-RSリソースを更に構成すれば、各ビームのL1-SINR値を得ることができ、リソースオーバーヘッドを大幅に低減させる。
【0080】
以下、3つの例を参照しながら、本願の実施例を説明する。
【0081】
例1:
反復オン(Repetition on)について、基地局は、所定の1つのビーム方向にCSI-RSを送信し、UEは、異なる時刻で自己の受信ビーム方向を回転してCSI-RSを受信し、各受信ビームのCSI-RSのL1-RSRP値を測定する。この場合、UEは、自己の受信方向を回転して信号を受信するため、各受信方向で測定される干渉は異なる。従って、L1-SINR値を測定するために、基地局は、L1-RSRP値を測定するためのN個のCSI-RSリソースを構成する必要があるのに加えて、干渉を測定するためのN個のZP CSI-RS又はNZP CSI-RSリソースを更に構成する必要があり、更に、N個のビームのL1-SINR値を得る。
【0082】
例2:
反復オフ(Repetition off)は、基地局が複数のビーム方向にCSI-RSを送信し、UEが各方向におけるビームのCSI-RSのL1-RSRP値を測定することを表す。UEについて言えば、自己の受信方向が変更しないままであれば、測定した干渉は同じである。
【0083】
Repetition offの場合、UEが自己の受信方向を回転する必要がないため、L1-SINRを測定するために、基地局は、L1-RSRP値を測定するためのN個のCSI-RSリソースを構成するのに加えて、干渉を測定するためのZP CSI-RS又はNZP CSI-RSリソースを1つのみ構成すれば、各ビームのL1-SINR値を得ることができ、リソースオーバーヘッドを大幅に低減させる。また、得られるL1-SINR値の精度は、N個のZP CSI-RS又はNZP CSI-RSリソースを構成することで得られるL1-SINR値の精度と同じである。
【0084】
例3:
上記例1及び例2を基に、端末によるビーム報告フォーマットは以下のとおりである。
【0085】
(1)nrofReportedRS=1である場合、1つのCRI(又はSSBRI)及び対応するL1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を報告する。
【0086】
(2)nrofReportedRS>1である場合、1、2又は4つのCRI(又はSSBRI)及び対応するL1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的に報告する。
【0087】
本願の実施例において、ネットワーク機器を更に提供する。ネットワークが課題を解決するための原理は、本願の実施例における測定方法と類似するため、該ネットワーク機器の実行は、方法の実施例を参照することができ、重複した部分に関する説明を省略する。
【0088】
図10を参照すると、本願の実施例は、ネットワーク機器を更に提供する。該ネットワーク機器1000は、第1送受信機1001と、第1プロセッサ1002と、を備え、
第1プロセッサ1002は、端末に第1リソース及び第2リソースを構成するように構成され、第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定するために用いられ、第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる。
【0089】
本願の実施例において、任意選択的に、第1プロセッサ1002は更に、端末にN個の第1リソース及びN個の第2リソースを構成するように構成され、前記第1リソースは、端末がダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Nは、1以上である。
【0090】
本願の実施例において、任意選択的に、第1プロセッサ1002は更に、端末にM個の第1リソース及び1つの第2リソースを構成するように構成され、第1リソースは、端末がM個のダウンリンクビームのうちの各ダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、第2リソースは、端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Mは1以上である。
【0091】
本願の実施例において、任意選択的に、第2リソースは、ZP CSI-RSリソース、NZP CSI-RSリソース又はSSBリソースであってもよい。
【0092】
本願の実施例で提供されるネットワーク機器は、上記方法の実施例を実行することができ、その実現原理及び技術的効果は類似するため、本願の実施例は、ここで詳細な説明を省略する。
【0093】
図11を参照すると、本願の実施例は、端末を更に提供する。該端末1100は、第2プロセッサ1101と、第2送受信機1102と、を備え、
前記第2送受信機1102は、ネットワーク機器によって構成された第1リソース及び第2リソースを取得するように構成され、第1リソースは、端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定するために用いられ、前記第2リソースは、端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、
前記第2プロセッサ1101は、第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定し、第1測定結果を得、第2リソースに基づいて、ダウンリンクビームの干渉を測定し、第2測定結果を得るように構成され、
前記第2プロセッサ1101は更に、第1測定結果及び第2測定結果に基づいて、各ダウンリンクビームのL1-SINR値を得るように構成される。
【0094】
本願の実施例において、任意選択的に、第2送受信機1102は更に、ネットワーク機器によって構成されたN個の第1リソース及びN個の第2リソースを取得するように構成され、第1リソースは、端末がダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、前記第2リソースは、端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Nは、1以上であり、
前記第2プロセッサ1101は更に、前記N個の第1リソースに基づいてダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定し、N個のダウンリンクビームのL1-RSRP値を得、前記N個の第2リソースに基づいてダウンリンクビームのうちの各ダウンリンクビームの干渉を測定し、N個のダウンリンクビームの干渉値を得るように構成され、
前記第2プロセッサ1101は更に、前記N個のダウンリンクビームのL1-RSRP値及びN個のダウンリンクビームの干渉値に基づいて、N個のダウンリンクビームのL1-SINR値を得るように構成される。
【0095】
本願の実施例において、任意選択的に、第2送受信機1102は更に、ネットワーク機器によって構成されたM個の第1リソース及び1つの第2リソースを取得するように構成され、第1リソースは、端末がダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定するために用いられ、第2リソースは、端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられ、Mは1以上であり、
前記第2プロセッサ1101は更に、M個の第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームのCSI-RS又はSSBのL1-RSRP値を測定し、M個のダウンリンクビームのL1-RSRP値を得、1つの第2リソースに基づいてダウンリンクビームの干渉を測定し、1つの干渉値を得るように構成され、
前記第2プロセッサ1101は更に、前記M個のダウンリンクビームのL1-RSRP値及び前記1つの干渉値に基づいて、M個のダウンリンクビームのL1-SINR値を得るように構成される。
【0096】
本願の実施例において、任意選択的に、前記第2リソースは、ZP CSI-RSリソース、NZP CSI-RSリソース又はSSBリソースであってもよい。
【0097】
本願の実施例において、任意選択的に、前記第2送受信機1102は更に、
前記ネットワーク機器に1つのチャネル状態情報参照信号リソース指示子(CRI)又はSSBリソース指示子(SSBRI)、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を報告し、
又は、
前記ネットワーク機器に2つのCRI又はSSBRI、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的に報告し、
又は、
前記ネットワーク機器に4つのCRI又はSSBRI、及び対応する前記L1-RSRP値及び/又はL1-SINR値を差分的に報告するように構成される。
【0098】
本願の実施例で提供される端末は、上記方法の実施例を実行することができ、その実現原理及び技術的効果は類似するため、本願の実施例は、ここで詳細な説明を省略する。
【0099】
図12を参照すると、図12は、本願の実施例に適用される通信機器の構造を示す図である。図12に示すように、通信機器1200は、プロセッサ1201と、送受信機1202と、メモリ1203と、バスインタフェースと、を備える。
【0100】
本願の一実施例において、通信機器1200は、メモリ1203に記憶されてプロセッサ1201で実行可能なプログラムを更に備え、プロセッサ1201は、プログラムを実行して、端末に第1リソース及び第2リソースを構成することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる、ことを実現する。
【0101】
本願のもう1つの実施例において、通信機器1200は、メモリ1203に記憶されてプロセッサ1201で実行可能なプログラムを更に備え、プロセッサ1201はプログラムを実行して、ネットワーク機器によって構成された第1リソース及び第2リソースを取得することであって、前記第1リソースは、前記端末がダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定するために用いられ、前記第2リソースは、前記端末がダウンリンクビームの干渉を測定するために用いられる、ことと、前記第1リソースに基づいて、ダウンリンクビームの参照信号受信電力を測定し、第1測定結果を得、前記第2リソースに基づいて、ダウンリンクビームの干渉を測定し、第2測定結果を得ることと、前記第1測定結果及び前記第2測定結果に基づいて、各ダウンリンクビームのL1-SINR値を得ることと、を実現する。
【0102】
図12において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよい。具体的には、プロセッサ1201で表された1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ1203で表されたメモリの種々の回路を介してリンクされる。バスアーキテクチャは、外部機器、レギュレータ及び電力管理回路などのような種々の他の回路をリンクすることもできる。これらはいずれも本分野における周知のものであるため、本明細書において詳細な説明を省略する。バスインタフェースは、インタフェースを提供する。送受信機1202は、複数の素子であってもよい。つまり、送信機及び受信機を含み、伝送媒体で種々の他の装置と通信するためのユニットを提供する。
【0103】
プロセッサ1201は、バスアーキテクチャの管理及び一般的な処理を担う。メモリ1203は、プロセッサ1201が操作を実行する時に用いられるデータを記憶することができる。
【0104】
本願の実施例で提供される通信機器は、上記方法の実施例を実行することができ、その実現原理及び技術的効果は類似するため、本願の実施例は、ここで詳細な説明を省略する。
【0105】
明細書全文を通じて述べられる「1つの実施例」または「一実施例」は、実施例に関連する特定の特徴、構造または特性が、本願の少なくとも1つの実施例の中に含まれることを意味すると理解されたい。従って、本明細書全体を通じて出現する「1つの実施例において」又は「一実施例において」は、必ずしも同一の実施例を指すとは限らない。また、これらの特定の特徴、構造または特性は、任意かつ適切な方式で1つまたは複数の実施例に組み入れられることができる。
【0106】
本願の各実施例において、上記各プロセスの番号の大きさは、実行順の前後を意味するのではなく、各プロセスの実行順は、その機能および内在的な論理によって確定されるものであり、本願の実施例の実施プロセスに対しいっさい限定を構成しないと理解すべきである。
【0107】
本願で提供される実施例では、「Aに対応するB」はBがAと関連し、Aに基づいてBを決定することができると理解すべきである。Aに基づいてBを決定することは、Aのみに基づいてBを決定することを意味するものではなく、A及び/又は他の情報に基づいてBを決定することもできる。
【0108】
本願で提供する幾つかの実施例で開示した装置及び方法は、他の方式によって実現できることを理解すべきである。例えば、以上に記載した装置の実施例はただ例示的なもので、例えば、前記ユニットの分割はただロジック機能の分割で、実際に実現する時は他の分割方式によってもよい。例えば、複数のユニット又は組立体を組み合わせてもよいし、別のシステムに組み込んでもよい。又は若干の特徴を無視してもよいし、実行しなくてもよい。また、示したか或いは検討した相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインタフェース、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的または他の形態であってもよい。
【0109】
また、本願の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに集積されてもよいし、各ユニットが物理的に別個のものとして存在してもよいし、2つ以上のユニットが一つのユニットに集積されてもよい。上記集積したユニットは、ハードウェアの形式で実現してもよく、ハードウェアシステムとソフトウェア機能ユニットの組み合わせの形式で実現してもよい。
【0110】
ソフトウェア機能ユニットの形式で実現した上記集積ユニットは、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。上記ソフトウェア機能ユニットは、1つの記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パソコン、サーバ、又はネットワーク側機器など)に、本願の各実施例に記載の前記送受信方法の一部のステップを実行させるための若干の命令を含む。前記の記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な各種の媒体を含む。
【0111】
上記ネットワーク機器及び端末の各モジュールの分割はただロジック機能の分割であり、実際に実現する時、その全部又は一部が1つの物理的エンティティに集積されてもよく、各ユニットが物理的に別個のものとして存在してもよいと理解されるべきである。また、これらのモジュールの全ては、処理素子により呼び出されるソフトウェアの形式で実現することができる。その全ては、ハードウェアの形式で実現することもできる。また、一部のモジュールは、処理素子により呼び出されるソフトウェアの形式で実現し、一部のモジュールは、ハードウェアの形式で実現することができる。例えば、決定モジュールは、単独で設けられた処理素子であってもよく、上記装置の1つのチップに集積されることで実現してもよい。なお、プログラムコードの形式で上記装置のメモリに記憶されて上記装置の1つの処理素子により呼び出してその機能が実行されてもよい。他のモジュールの実現はこれと類似する。なお、これらのモジュールの全て又は一部は、集積されてもよく、独立して実現してもよい。ここで記述される処理素子は、信号処理能力を持つ集積回路であってもよい。実現プロセスにおいて、上記方法の各ステップ又は上記各モジュールは、プロセッサ素子におけるハードウェアの集積ロジック回路又はソフトウェア形式の命令で完了されてもよい。
【0112】
例えば、各モジュール、ユニット、サブユニット又はサブモジュールは、上記方法を実行するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよい。例えば、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、1つ又は複数のデジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor:DSP)、又は1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)などであってもよい。また例えば、上記1つのモジュールは、処理素子がプログラムコードをスケジューリングするという形式で実現する時、該処理素子は、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)のような汎用プロセッサ又はプログラムコードを呼び出すことができる他のプロセッサであってもよい。また例えば、これらのモジュールは、集積されてシステムオンチップ(system-on-a-chip:SOC)の形式で実現してもよい。
【0113】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の用語は、類似した対象を区別するためのものであり、特定の順番又は前後順序を説明するためのものではない。このように用いられたデータは、ここで記述された本願の実施例がここで図示又は記載した順番以外のものに従って実施可能であるようにするために、適切な場合で交換可能であることを理解すべきである。なお、用語「含む」、「備える」、またはそれらの他のいずれかの変形は、非排他的包含を包括するように意図される。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、明確に列挙されたそれらのステップ又はユニットに限定されず、明確に列挙されていない他の要素も含み、又は、このようなプロセス、方法、品目又は装置に固有のステップ又はユニットも含む。なお、明細書及び特許請求の範囲に用いられる「及び/又は」は、接続される対象の少なくとも1つを表す。例えば、A及び/又はB及び/又はCは、単独でAが存在すること、単独でBが存在すること、単独でCが存在すること、AとBが存在すること、BとCが存在すること、AとCが存在すること、及びA、B及びCが存在することという7通のケースを含む。同様に、本明細書及び特許請求の範囲に使用される「AとBのうちの少なくとも1つ」は、「単独でAが存在すること、単独でBが存在すること、又はAとBが存在すること」と理解されるべきである。
【0114】
上述は、本願の選択可能な実施例である。当業者は、本願に記載の主旨から逸脱することなく、複数の改良及び修飾を行うこともでき、これらの改良及び修飾は、本願の保護範囲に含まれるものとされるべきである。
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