(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-25
(45)【発行日】2022-11-02
(54)【発明の名称】制御装置、艇運搬装置及び搬器の駆動方法
(51)【国際特許分類】
B63B 35/40 20060101AFI20221026BHJP
【FI】
B63B35/40 Z
(21)【出願番号】P 2017024916
(22)【出願日】2017-02-14
【審査請求日】2019-10-23
【審判番号】
【審判請求日】2021-11-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】右田 祐之
【合議体】
【審判長】芦原 康裕
【審判官】出口 昌哉
【審判官】三宅 龍平
(56)【参考文献】
【文献】特開平9-30484(JP,A)
【文献】特開2002-302385(JP,A)
【文献】特表2016-508920(JP,A)
【文献】実開昭61-70195(JP,U)
【文献】実開昭59-180992(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2008/0202405(US,A1)
【文献】特開平10-279282(JP,A)
【文献】特開2007-38706(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63B 35/40
B63B 23/00 - 23/70
B63C 11/00
B63G 8/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水面の揺動に応じて変化する量を計測する計測装置から計測値を取得する取得部と、
前記計測値に基づいて、水中または水上を航走する航走体が乗り上げ可能とされた搬器の前記水面に対する相対高さを算出する計算部と、
前記計算部が算出した相対高さに基づいて、制御動作の実行中、
前記相対高さの変化量が小さくなるように、かつ前記水面に対する前記搬器の相対的な速度が所定の昇降速度になるように、前記搬器を上下動させるアクチュエータの制御信号を生成する生成部と
を備える制御装置。
【請求項2】
前記計測装置が、前記搬器を備える艦の船体に設けられ、前記船体の揺動角を検出するモーションセンサを含む請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記計測装置が、前記搬器に設けられ、前記搬器と前記水面との高さを検出する水位センサを含む請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記搬器が揚収索に連結された天秤及び架台である
前記制御信号を生成する請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
水面の揺動に応じて変化する量を計測する計測装置と、
水中または水上を航走する航走体が乗り上げ可能とされた搬器と、
前記搬器を上下動させるアクチュエータと、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の制御装置と
を備える艇運搬装置。
【請求項6】
水面の揺動に応じて変化する量を計測する計測装置から計測値を取得することと、
前記計測値に基づいて、水中または水上を航走する航走体が乗り上げ可能とされた搬器の前記水面に対する相対高さを算出することと、
算出した前記相対高さに基づいて、制御動作の実行中、
前記相対高さの変化量が小さくなるように、かつ前記水面に対する前記搬器の相対的な速度が所定の昇降速度になるように、前記搬器を上下動させるアクチュエータの制御信号を生成することと
を有する搬器の駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、艇運搬装置及び搬器の駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
艇運搬装置としては、母船内部又は外部に突き出したランプウェー(傾斜路)を介して、ボートを投入揚収する方式がある。
艇運搬装置としては、母船上のダビットやクレーン等から揚収索を吊下し、ボートを直接、又はボートが乗り込んだ架台等を吊上げて投入揚収する方式がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平10-279282号公報
【文献】特開2007-038706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、波浪が激しくなるにつれ、母艦や揚収する小型艇における横動揺、縦動揺、上下動等の動揺が増大し、それに伴い、母艦側におけるランプウェーや吊上げ架台の揚収用架台等も激しく上下動することとなる。その結果、小型艇を揚収する際にタイミングを誤れば揚収用架台と小型艇が激しくぶつかって揚収が困難になることがある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、航走体を安全に揚収することができる制御装置、艇運搬装置及び搬器の駆動方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御装置は、水面の揺動に応じて変化する量を計測する計測装置から計測値を取得する取得部と、前記計測値に基づいて、水中または水上を航走する航走体が乗り上げ可能とされた搬器の前記水面に対する相対高さを算出する計算部と、前記計算部が算出した相対高さに基づいて、制御動作の実行中、前記相対高さの変化量が小さくなるように、かつ前記水面に対する前記搬器の相対的な速度が所定の昇降速度になるように、前記搬器を上下動させるアクチュエータの制御信号を生成する生成部とを備える。
【0007】
この構成によれば、航走体の揚収に際し、母艦の搬器に航走体が乗り上げるときに波浪等で母艦が動揺しているとしても、搬器が海面に対してほぼ一定の深度を保てるために、船底が搬器に衝突したり、搬器で叩かれたりすることなく航走体を安全に揚収することができる。
【0008】
また、上記の制御装置は、前記計測装置が、前記搬器を備える艦の船体に設けられ、前記船体の揺動角を検出するモーションセンサを含んでもよい。
【0009】
この構成によれば、母艦の上下動を距離データに変換するためにモーションセンサにより母艦の上下動を感知することにより、搬器の先端部分が常に水面下にあるようにできる。
【0010】
また、上記の制御装置は、前記計測装置が、前記搬器に設けられ、前記搬器と前記水面との高さを検出する水位センサを含んでもよい。
【0011】
この構成によれば、モーションセンサにより母艦の上下動を感知するとともに、水位センサにより搬器の先端部分が水面下に確実に配置されるようにできる。
【0014】
また、上記の制御装置は、前記搬器が揚収索に連結された天秤及び架台であってもよい。
【0015】
この構成によれば、水面に対する架台の相対的な速度が所定の昇降速度になるように架台を駆動させることができる。
【0016】
本発明の一態様に係る艇運搬装置は、水面の揺動に応じて変化する量を計測する計測装置と、水中または水上を航走する航走体が乗り上げ可能とされた搬器と、前記搬器を上下動させるアクチュエータと、上記の制御装置とを備える。
【0017】
この構成によれば、航走体の揚収に際し、母艦の搬器に航走体が乗り上げるときに波浪等で母艦が動揺しているとしても、搬器が海面に対してほぼ一定の深度を保てるために、船底が搬器に衝突したり、搬器で叩かれたりすることなく航走体を安全に搬送することができる。
【0018】
本発明の一態様に係る搬器の駆動方法は、水面の揺動に応じて変化する量を計測する計測装置から計測値を取得し、前記計測値に基づいて、水中または水上を航走する航走体が乗り上げ可能とされた搬器の前記水面に対する相対高さを算出し、算出した前記相対高さに基づいて、制御動作の実行中、前記相対高さの変化量が小さくなるように、かつ前記水面に対する前記搬器の相対的な速度が所定の昇降速度になるように、前記搬器を上下動させる制御信号を生成する。
【0019】
この構成によれば、航走体の揚収に際し、母艦の搬器に航走体が乗り上げるときに波浪等で母艦が動揺しているとしても、搬器が海面に対してほぼ一定の深度を保てるために、船底が搬器に衝突したり、搬器で叩かれたりすることなく航走体を安全に搬送することができる搬器の駆動方法を提供できる。
【発明の効果】
【0020】
上記何れかの態様に係る制御装置によれば、航走体の揚収に際し、母艦の搬器に航走体が乗り上げるときに波浪等で母艦が動揺しているとしても、搬器が海面に対してほぼ一定の深度を保てるために、船底が搬器に衝突したり、搬器で叩かれたりすることなく航走体を安全に揚収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】第1実施形態に係る制御装置のブロック図である。
【
図3】
図1に示した制御装置の制御動作を説明するフローチャートである。
【
図4】第2実施形態に係る制御装置のブロック図である。
【
図6】
図4に示した制御装置の制御動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
〈第1実施形態〉
《全体構成》
図1、
図2に示すように、第1実施形態に係る艇運搬装置1は、制御装置10と、モーションセンサ11と、水位センサ12と、ランプウェー14と、ランプウェー駆動装置16とを備える。艇運搬装置1は、航走体50を母艦51の艫(船尾)52から揚収する。
制御装置10は、取得部13と、計算部15と、出力部17とを備える。
【0023】
モーションセンサ11は、母艦51の艫52に設けられている。モーションセンサ11は、水面の揺動に応じて変化する船体の揺動角を計測する計測装置の一例である。モーションセンサ11が計測する揺動角は、水面の揺動に応じて変化する量である。
【0024】
水位センサ12は、後述するランプウェー14の先端部に配置されている。水位センサ12は、水面の揺動に応じて変化する水位を計測する計測装置の一例である。水位センサ12が計測する水位は、水面の揺動に応じて変化するランプウェー14と水面WLとの高さである。
【0025】
取得部13は、水面WLの揺動に応じて変化する量を計測するモーションセンサ11及び水位センサ12から計測値を取得する取得部の一例である。取得部13は、モーションセンサ11が計測した計測値を取得する入力部18と、水位センサ12が計測した計測値を取得する入力部19とを備える。各入力部18,19によって取得された計測値は計算部15にそれぞれ与えられる。
【0026】
ランプウェー14は、水中または水上を航走する航走体50が乗り上げ可能とされた搬器の一例である。ランプウェー14は、母艦51の艫52にヒンジ部20を介して回動自在に設けられている。
【0027】
計算部15は、モーションセンサ11及び水位センサ12の計測値に基づいて、ランプウェー14の先端部の水面WLに対する相対高さを算出する計算部の一例である。計算部15は、不図示の中央集積回路を内蔵しており、中央集積回路によってランプウェー14の先端部の水面WLに対する相対高さを算出する。計算部15は、モーションセンサ11の計測値と、水位センサ12の計測値のそれぞれに基づいてランプウェー14の先端部の水面WLに対する相対高さを求め、その平均値を以てランプウェー14の制御に用いる相対高さとする。
例えば、計算部15は、モーションセンサ11が計測した母艦51のピッチ角θと、鉛直情報から見たときにおける母艦51の重心からランプウェー14の基部までの長さLと、ランプウェー14の長さlと、ランプウェー14の傾斜角φと、喫水線に対するランプウェー14の基部の相対高さhとを用いて、以下に示す式(1)により、ランプウェー14の先端部の水面WLに対する相対高さH1を求める。
H1=Lsinθ+lsin(θ+φ)+hcosθ …(1)
また例えば、計算部15は、水位センサ12が計測した過去所定回数分の水位の平均値により、ランプウェー14の先端部の水面WLに対する相対高さH2を求める。
【0028】
ランプウェー駆動装置16は、ランプウェー14を上下動させるアクチュエータの一例である。ランプウェー駆動装置16は、ランプウェー14の先端部に例えばワイヤ21によって連結されている。
【0029】
出力部17は、ランプウェー駆動装置16に対する制御信号を生成する生成部の一例である。出力部17は、ランプウェー駆動装置16に制御信号を与えることにより、ランプウェー14を上方に揺動あるいは下方に揺動させる。
【0030】
《動作》
次に、
図3を参照して艇運搬装置1の制御方法について説明する。
図3に示すように、母艦51の航行中に母艦51に揚収される航走体50が接近してきた際に、制御動作が開始される。
【0031】
まず、モーションセンサ11は母艦51の揺動角を計測し、水位センサ12はランプウェー14の先端部を基準とした水位を計測する(ステップS101)。このとき、モーションセンサ11及び水位センサ12が計測した計測値は取得部13(入力部18および入力部19)に取り込まれる。
【0032】
次に、計算部15は、モーションセンサ11及び水位センサ12の計測値に基づいて、ランプウェー14の水面WLに対する相対高さを算出する(ステップS102)。
【0033】
そして、計算部15は、ランプウェー14の水面WLに対する相対高さが目標高さより高いか否かを判定する(ステップS103)。ランプウェー14の水面WLに対する相対高さが目標高さより高い場合(ステップS103:YES)、計算部15は、ランプウェー14を下方に揺動させる制御信号を算出する。出力部17は、当該制御信号をランプウェー駆動装置16に出力する(ステップS104)。
【0034】
これに対し、ランプウェー14の水面WLに対する相対高さが目標高さより低い場合(ステップS103:NO)、計算部15は、ランプウェー14を上方に揺動させる制御信号を算出する。出力部17は、当該制御信号をランプウェー駆動装置16に出力する(ステップS105)。
【0035】
《作用・効果》
このように、制御装置10は、ランプウェー14の水面WLに対する相対高さが目標高さに一致するような制御信号をランプウェー駆動装置16に出力する。つまり、制御装置10は、水面WLに対する相対高さの変化量が0になるようにランプウェー14を駆動させる。これにより、航走体50は、母艦51の動揺による影響を受けずにランプウェー14に乗り上げられることになる。
【0036】
上記構成の制御装置10によれば、航走体50の揚収に際し、母艦51のランプウェー14に航走体50が乗り上げるときに波浪等で母艦51が動揺しているとしても、ランプウェー14が海面に対してほぼ一定の深度を保てるために、船底がランプウェー14に衝突したり、ランプウェー14で叩かれたりすることなく航走体50を安全に揚収することができる。
【0037】
上記構成の制御装置10によれば、母艦51の上下動を距離データに変換するためにモーションセンサ11により母艦51の上下動を感知することにより、ランプウェー14の先端部分が常に水面下にあるようにできる。
【0038】
上記構成の制御装置10によれば、モーションセンサ11により母艦51の上下動を感知するとともに、水位センサ12によりランプウェー14の先端部分が水面下に確実に配置されるようにできる。
【0039】
上記構成の制御装置10によれば、水面WLに対する相対高さの変化量が0になるようにランプウェー14を駆動させることができる。
【0040】
なお、第1実施形態に係る艇運搬装置1は、航走体50を母艦51の艫52から揚収するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る艇運搬装置1は、航走体50を母艦51の舷から揚収してもよい。この場合、制御装置10は、モーションセンサ11が計測したロール角に基づいてランプウェー14の先端部分の水面WLに対する相対高さを算出することができる。
【0041】
〈第2実施形態〉
次に、第2実施形態について図を参照しながら説明するが、第1実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0042】
図4、
図5に示すように、第2実施形態に係る艇運搬装置2は、制御装置30を備えており、揚収索31に連結された天秤32及び架台33と、電動ウインチである揚収索駆動装置34を設けた点が第1実施形態と異なる。
【0043】
天秤32及び架台33は、水中または水上を航走する航走体50が乗り上げ可能とされた搬器の一例である。また水位センサ12は天秤32に設けられる。
揚収索駆動装置34は、揚収索31を上下動させるアクチュエータの一例である。
【0044】
制御装置30において、出力部17は、水面WLに対する架台33の相対的な速度が所定の昇降速度になるように制御信号を生成する。
【0045】
《動作》
次に、
図6を参照して艇運搬装置2の制御方法について説明する。
図6に示すように、母艦51の航行中に母艦51に揚収される航走体50が接近してきた際に、制御動作が開始される。
【0046】
まず、モーションセンサ11は母艦51の揺動角を計測し、水位センサ12は天秤32を基準とした水位を計測する(ステップS201)。このとき、モーションセンサ11及び水位センサ12が計測した計測値は取得部13に取り込まれる。
【0047】
次に、計算部15は、モーションセンサ11及び水位センサ12の計測値に基づいて、天秤32の水面WLに対する相対的な速度を算出する(ステップS202)。
【0048】
そして、計算部15は、天秤32の水面WLに対する相対速度が目標速度より大きいか否かを判定する(ステップS203)。天秤32の水面WLに対する相対速度が目標速度より大きい場合(ステップS203:YES)、計算部15は、天秤32の移動速度を減速させる制御信号を算出する。出力部17は、当該制御信号を揚収索駆動装置34に出力する(ステップS204)。
【0049】
これに対して、天秤32の水面WLに対する相対速度が目標速度より小さい場合(ステップS203:NO)、計算部15は、天秤32の移動速度を加速させる制御信号を算出する。出力部17は、当該制御信号を揚収索駆動装置34に出力する(ステップS205)。
【0050】
《作用・効果》
このように、制御装置30は、天秤32の水面WLに対する相対速度が目標速度に一致するような制御信号をランプウェー駆動装置16に出力する。つまり、制御装置30は、水面WLに対する相対高さの変化量が一定になるように天秤32を駆動させる。これにより、航走体50は、母艦51の動揺による影響を受けずに揚収されることになる。
【0051】
上記構成の制御装置30によれば、水面WLに対する架台33の相対的な速度が所定の昇降速度になるように架台33を駆動させることができる。したがって、航走体50を安全に揚収することができる。
【0052】
以上、実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、航走体50としては、図示した水上タイプに代えて潜水タイプでもよく、また、有人タイプに代えて無人タイプであってもよい。
【符号の説明】
【0053】
1 艇運搬装置
10 制御装置
11 モーションセンサ(計測装置)
12 水位センサ(計測装置)
13 取得部
14 ランプウェー(搬器)
15 計算部
16 ランプウェー駆動装置(アクチュエータ)
17 出力部(生成部)
30 制御装置
31 揚収索
32 天秤(搬器)
33 架台(搬器)
34 揚収索駆動装置(アクチュエータ)
50 航走体
51 母艦(艦)
52 艫(船尾)
WL 水面