(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-25
(45)【発行日】2022-11-02
(54)【発明の名称】転がり軸受
(51)【国際特許分類】
F16C 33/64 20060101AFI20221026BHJP
F16C 19/38 20060101ALI20221026BHJP
F16C 33/78 20060101ALI20221026BHJP
【FI】
F16C33/64
F16C19/38
F16C33/78 E
(21)【出願番号】P 2018227241
(22)【出願日】2018-12-04
【審査請求日】2021-09-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000102692
【氏名又は名称】NTN株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【氏名又は名称】熊野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100182453
【氏名又は名称】野村 英明
(72)【発明者】
【氏名】山口 裕也
(72)【発明者】
【氏名】豊田 司
【審査官】倉田 和博
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-205555(JP,A)
【文献】実開昭64-038320(JP,U)
【文献】特開2006-329366(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 33/58-33/64
F16C 19/00-19/56
F16C 33/78
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内輪と、外輪と、前記内輪の軌道面と前記外輪の軌道面との間に配置される転動体と、前記外輪の内周面に嵌合する密封部材と、を備え、前記外輪の外周面から端面に渡って絶縁層が設けられた転がり軸受において、
前記外輪の端面と内周面との間に、前記外輪の端面よりも軸方向内側に傾斜する第1面取り部を設けると共に、前記第1面取り部の軸方向内側に、前記外輪の端面に対して前記第1面取り部よりも軸方向内側に大きく傾斜する第2面取り部を設け、
前記第1面取り部の表面に絶縁層が設けられ、前記第2面取り部の表面に絶縁層は設けられていないことを特徴とする転がり軸受。
【請求項2】
内輪と、外輪と、前記内輪の軌道面と前記外輪の軌道面との間に配置される転動体と、前記内輪の外周面に嵌合する密封部材と、を備え、前記内輪の内周面から端面に渡って絶縁層が設けられた転がり軸受において、
前記内輪の端面と外周面との間に、前記内輪の端面よりも軸方向内側に傾斜する第1面取り部を設けると共に、前記第1面取り部の軸方向内側に、前記内輪の端面に対して前記第1面取り部よりも軸方向内側に大きく傾斜する第2面取り部を設け、
前記第1面取り部の表面に絶縁層が設けられ、前記第2面取り部の表面に絶縁層は設けられていないことを特徴とする転がり軸受。
【請求項3】
鉄道車両の車軸を支持する鉄道車両車軸用軸受に用いられる請求項1又は2に記載の転がり軸受。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両用車軸軸受、汎用モータ、発電機用ジェネレータ等、主に軸受内部を電流が流れるような構造の装置に用いられる転がり軸受であって、表面に絶縁層が設けられた転がり軸受に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、鉄道車両用車軸軸受は、主電動機の電流を車輪からレールへ接地する接地用集電装置が不完全な場合に、主電動機の電流が転がり軸受の内外輪及び転動体を通って、車輪とレール間に流れる。このとき、軸受転動体と外輪軌道面との間又は内輪軌道面との間で放電が生じ、放電部分に電食を生じることがある。その他の発電機用ジェネレータ等、軸受内部を電流が流れるような構造の装置に用いられる軸受においても、同様に電食を生じることがある。
【0003】
このような電食を防止する手段として、転がり軸受の外輪及び内輪の少なくとも一方の表面にセラミックス等の絶縁層を設けることが知られている。
【0004】
図7に、外輪200の表面に絶縁層300が設けられた従来の転がり軸受を示す。
【0005】
図7に示す転がり軸受は、鉄道車両の車軸を支持する転がり軸受である。この種の転がり軸受においては、外輪200が軸方向に移動しないように軸箱などのハウジング100によって固定される。ここで、確実に外輪200を固定するには、
図7に示すように、ハウジング100の肩高さhを大きくし、ハウジング100と外輪200との接触面積を大きく確保する必要がある。しかしながら、このように、ハウジング100の肩高さhを大きくすると、ハウジング100と外輪200(非絶縁部)との間の沿面距離αが絶縁層300の厚みδ分だけとなるため(α=δ)、ハウジング100と外輪200との間に一定以上の電位差が生じた場合に、絶縁層300の端部に沿って沿面放電が生じ、電食が発生する虞がある。
【0006】
斯かる沿面放電の問題を解決するため、特許文献1では、
図8に示すように、外輪200の角部に面取り部200aを形成し、面取り部200aを絶縁層300で被覆する構成が提案されている。この場合、ハウジングと外輪(非絶縁部)との間の沿面距離αが、面取り部200aの軸方向長さγ分だけ増加するので(α=δ+γ)、軸受の絶縁性能を向上させることができる。なお、本明細書中での「沿面距離」とは、2つの導体間に挟まれた絶縁層(絶縁部材)の表面に沿った最小距離を言う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、鉄道車両用車軸軸受においては、軸受内に充填される潤滑剤の漏れを防ぐために密封部材が設けられているものがある。密封部材は、外輪の内周面あるいは内輪の外周面に嵌合し、外輪と内輪の間に装着される。このとき、密封部材が嵌合する外輪又は内輪に、
図8に示すような絶縁層300を有する面取り部200aがあると、密封部材を装着する際に密封部材が面取り部200aの絶縁層300に接触することで、絶縁層300が損傷する虞がある。
【0009】
特に、鉄道車両の車軸を支持する転がり軸受においては、耐環境性と強度を確保するため、密封部材として樹脂製のものを用いることができないため(金属製の芯金を有する剛性の高い密封部材を使用する必要があるため)、密封部材が絶縁層に接触した際に、絶縁層が損傷する可能性が大きくなる。
【0010】
そこで、本発明は、密封部材の装着に伴う絶縁層の損傷を防止し、絶縁性能の向上も図れる転がり軸受を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明は、内輪と、外輪と、内輪の軌道面と外輪の軌道面との間に配置される転動体と、外輪の内周面に嵌合する密封部材と、を備え、外輪の外周面から端面に渡って絶縁層が設けられた転がり軸受において、外輪の端面と内周面との間に、外輪の端面よりも軸方向内側に傾斜する第1面取り部を設けると共に、第1面取り部の軸方向内側に、外輪の端面に対して第1面取り部よりも軸方向内側に大きく傾斜する第2面取り部を設け、第1面取り部の表面に絶縁層が設けられ、第2面取り部の表面に絶縁層は設けられていないことを特徴とする。
【0012】
このように、外輪の端面と内周面との間に、絶縁層を有する第1面取り部と、絶縁層を有しない第2面取り部とを設けることで、第1面取り部の絶縁層を損傷させることなく、密封部材を軸受内に容易に装着することができる。すなわち、密封部材を軸受内に装着する際、密封部材の外周面を第2面取り部に接触させて案内することで、密封部材を軸受内に容易に装着することができる。このとき、密封部材が第2面取り部に接触しても、第2面取り部には絶縁層が設けられていないので、密封部材の接触による絶縁層の損傷の虞はない。一方、第1面取り部には絶縁層が設けられていることで、第1面取り部が外輪の端面よりも軸方向内側に傾斜している分、沿面距離が長くなり、絶縁性能を向上させることができる。また、沿面距離が長くなることで、外輪を固定するハウジングを外輪の端面に対して広い範囲に渡って(外輪の内周面に近い位置にまで)接触させることができるようになり、転がり軸受の軸方向移動を確実に規制して位置決めできるようになる。
【0013】
また、本発明は、内輪と、外輪と、内輪の軌道面と外輪の軌道面との間に配置される転動体と、内輪の外周面に嵌合する密封部材と、を備え、内輪の内周面から端面に渡って絶縁層が設けられた転がり軸受において、内輪の端面と外周面との間に、内輪の端面よりも軸方向内側に傾斜する第1面取り部を設けると共に、第1面取り部の軸方向内側に、内輪の端面に対して第1面取り部よりも軸方向内側に大きく傾斜する第2面取り部を設け、第1面取り部の表面に絶縁層が設けられ、第2面取り部の表面に絶縁層は設けられていないことを特徴とする。
【0014】
このように、第1面取り部及び第2面取り部を、転がり軸受の内輪に設けてもよい。この場合も上述の外輪の場合と同様に、絶縁性能を向上させつつ、密封部材の装着に伴う絶縁層の損傷を防止できる。
【0015】
また、本発明に係る転がり軸受は、例えば、鉄道車両の車軸を支持する鉄道車両車軸用軸受に用いることが可能である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、密封部材の装着に伴う絶縁層の損傷を防止できると共に、沿面距離も長くすることができるので、絶縁性能の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態に係る車軸用軸受装置の断面図である。
【
図2】転がり軸受の一端部側を拡大して示す断面図である。
【
図4】比較例に係る外輪の端部を拡大して示す断面図である。
【
図5】本発明の構成を内輪に適用した例を示す断面図である。
【
図7】外輪の表面に絶縁層が設けられた従来の転がり軸受の断面図である。
【
図8】絶縁層を有する面取り部が設けられた従来の転がり軸受の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、
図1~
図3に基づいて、本発明に係る転がり軸受を鉄道車両の車軸用軸受装置に適用した場合を例に説明する。
【0019】
図1に示す車軸用軸受装置1は、鉄道車両の車軸を回転自在に支持するものである。
図1に示すように、車軸用軸受装置1は、車軸(図示省略)の外周に取り付けられた転がり軸受4と、一対の密封部材5と、ハウジングとしての軸箱6と、転がり軸受4の車両外側(
図1の左側)に設けられた油切り7と、転がり軸受4の車両内側(
図1の右側)に設けられた後蓋8など、を備える。
【0020】
転がり軸受4は、いわゆる複列円すいころ軸受であり、複列の内側軌道面11aを有し、車軸の外周に固定された内輪11と、複列の外側軌道面12aを有し、軸箱6に固定された外輪12と、内外輪11,12の軌道面11a,12a間に配置された転動体としての円すいころ13と、円すいころ13の各列を円周方向所定間隔で保持する一対の保持器14と、を備える。図示例では、内輪11を構成する一対の分割内輪の間に間座(スペーサ)15を介在させているが、一対の分割内輪を軸方向に直接突き合わせたものや、単一部材で構成されたものであってもよい。内輪11と油切り7との間、及び、内輪11と後蓋8との間には、それぞれシール付きプレート9が介在している。
【0021】
密封部材5は、リング状のオイルシール18と、内周にオイルシール18を保持するリング状のシールケース19と、で構成されている。なお、密封部材5は、シールケース19を有さず、オイルシール18のみで構成されるものであってもよい。オイルシール18は、油切り7又は後蓋8の外周面に対して摺接可能に装着されている。一方、シールケース19は、内輪11と外輪12との間に圧入されることにより、外輪12の内周面に嵌合して固定されている(締り嵌め)。また、シールケース19の端部は、油切り7又は後蓋8に対して近接しており、シールケース19と油切り7との間、及び、シールケース19と後蓋8との間に、ラビリンスシールが形成されている。
【0022】
図2は、転がり軸受4の一端部側(
図1における左端部側)を拡大して示す図である。
【0023】
図2に示すように、転がり軸受4においては、沿面放電などによる転がり軸受4の電食を防止するため、外輪12の表面にセラミックスなどから成る絶縁層30が設けられている。絶縁層30は、軸箱6が接触する面である、外輪12の外周面12cから端面12dに渡って設けられている。
【0024】
ここで、本実施形態のように、絶縁層30が、外輪12の端面12dと内周面12bとの間の角部12e、あるいは内周面12bの近傍にまで設けられていると、シールケース19を装着する際に、シールケース19が角部12eの絶縁層30に接触する可能性がある。そして、シールケース19が絶縁層30に接触することにより、絶縁層30が損傷すると、絶縁性能が低下し、電食が発生する虞がある。そこで、本実施形態においては、絶縁層30の損傷を回避するため、以下のような対策を講じている。
【0025】
図3は、外輪12の端部を拡大して示す断面図である。
【0026】
図3に示すように、本実施形態では、外輪12の端面12dと内周面12bとの間(角部12e)に、互いに異なる角度で傾斜する第1面取り部A及び第2面取り部Bが設けられている。第1面取り部Aは、第2面取り部Bよりも軸方向外側(
図3の左側)に配置され、外輪12の端面12dに対して角度θ1で傾斜している。一方、第2面取り部Bは、第1面取り部Aよりも軸方向内側(
図3の右側)に配置され、外輪12の端面12dに対して第1面取り部Aよりも大きい角度θ2で傾斜している。第1面取り部A及び第2面取り部Bは、それぞれ直線状の傾斜面で形成されており、これらの間の尖った角部を介して互いに連続している。また、第1面取り部Aの表面には絶縁層30が設けられている。これに対して、第2面取り部Bの表面には絶縁層30は設けられていない。
【0027】
なお、第2面取り部Bには、絶縁層30が全くないことが望ましいが、僅かに絶縁層30が形成されている部分があってもよい。具体的には、第2面取り部B全体の表面積のうち、絶縁層30が設けられていない部分の面積が90%以上であればよい。従って、ここでいう「絶縁層が設けられていない」とは、第2面取り部Bに、絶縁層30が全く設けられていない場合のほか、第2面取り部B全体の表面積のうち、絶縁層30が設けられていない部分の面積が90%以上である場合も含むものとする。
【0028】
このように、絶縁層30を有する第1面取り部Aとは別に、絶縁層30を有しない第2面取り部Bを設けることで、第2面取り部Bを、シールケース装着時のガイド面として利用することができる。すなわち、シールケース19を軸受内に装着する際、シールケース19の外周面を第2面取り部Bに接触させて案内することで、シールケース19を軸受内に容易に装着することができる。また、このとき、シールケース19が第2面取り部Bに接触しても、第2面取り部Bには絶縁層30が設けられていないので、シールケース19の接触による絶縁層30の損傷の虞はない。
【0029】
一方、第1面取り部Aには絶縁層30が設けられていることで、軸箱6から外輪12の非絶縁部までの沿面距離α1(
図3参照)を長くすることができる。すなわち、
図4に示す比較例のように、面取り部Cに絶縁層30が設けられていない場合は、沿面距離α2を軸方向に長くすることができないが、
図3に示す本実施形態のように、絶縁層30が第1面取り部Bに設けられていることで、沿面距離α1を軸方向に伸ばして長くすることが可能である。これにより、転がり軸受の絶縁性能が向上し、沿面放電などによる電食を効果的に防止できるようになる。
【0030】
以上のように、本実施形態に係る転がり軸受によれば、外輪12の端面12dと内周面12bとの間に、絶縁層30を有する第1面取り部Aと、絶縁層30を有しない第2面取り部Bとを設けることで、第1面取り部Aの絶縁層30を損傷させることなく第2面取り部Bによってシールケース19を案内して軸受内に容易に装着することができる。また、第1面取り部Aに絶縁層30を設けることで、沿面距離を長くすることができ、絶縁性能の向上も実現できるようになる。特に、鉄道車両用車軸軸受においては、剛性の高い密封部材が用いられるため、密封部材を軸受内に装着する際に絶縁層が損傷する虞がある。従って、このような転がり軸受に本発明を適用した場合は、大きな効果を期待できる。
【0031】
また、沿面距離が長くなることで、軸箱6などのハウジングを外輪12の端面12dに対して広い範囲に渡って(外輪12の内周面12bに近い位置にまで)接触させることができるようになる。これにより、転がり軸受4の軸方向移動を確実に規制して位置決めすることが可能となる。
【0032】
また、本実施形態に係る転がり軸受においては、第1面取り部Aと第2面取り部Bとが異なる角度で傾斜しているため、軸方向からの絶縁材料の溶射のみで、第2面取り部Bに絶縁材料を付着させずに、第1面取り部Aと外輪12の端面12dとに絶縁層30を形成することができる。従って、溶射工数が増加することはなく、生産性を維持することが可能である。
【0033】
以上、
図3に基づき、外輪12の一方の端部における構成、及び、その作用・効果について説明したが、外輪12の他方の端部においても同様である。よって、他方の端部における構成、及び、その作用・効果については説明を省略する。
【0034】
また、本発明は、上述の実施形態のように、絶縁層30が外輪12に設けられている構成に限らず、絶縁層30が内輪11に設けられている構成にも適用可能である。
【0035】
例えば、
図5に示す例のように、軸受4内に装着される密封部材5が、内輪11の外周面11cに対して圧入(締り嵌め)により嵌合し固定される場合は、内輪11の外周面11c近傍に絶縁層30が設けられていると(図例では、内輪11の内周面11b及び端面11dに絶縁層30が設けられている。)、密封部材5を装着する際に絶縁層30が損傷する虞がある。従って、このような内輪11に対しても、
図6に示すように、内輪11の端面11dと外周面11cとの間に、内輪11の端面11dよりも軸方向内側に傾斜し絶縁層30を有する第1面取り部Aと、第1面取り部よりも軸方向内側に大きく傾斜し絶縁層30を有しない第2面取り部Bとを設けることで、上述の実施形態と同様に、絶縁性能を向上させつつ、密封部材の装着に伴う絶縁層の損傷を防止できるようになる。なお、
図5及び
図6において、
図1~
図3と同一の符号の部材については、同一の機能もしくは形状を有する部材であるので、説明を省略する。
【0036】
さらに、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
【0037】
上述の実施形態では、本発明を複列円すいころ軸受に適用した場合を例に説明したが、本発明は、円すいころ軸受に限らず、円筒ころ軸受や深溝玉軸受、あるいはその他の転がり軸受にも適用可能である。また、単列の転がり軸受であってもよい。
【0038】
また、本発明は、鉄道車両の車軸を支持する転がり軸受(鉄道車両車軸用軸受)に限らず、汎用モータ、発電機用ジェネレータ、風力発電装置などに用いられる転がり軸受にも適用可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 車軸用軸受装置
4 転がり軸受
5 密封部材
11 内輪
11a 内側軌道面
11b 内周面
11c 外周面
11d 端面
12 外輪
12a 外側軌道面
12b 内周面
12c 外周面
12d 端面
13 円すいころ(転動体)
14 保持器
30 絶縁層
A 第1面取り部
B 第2面取り部