特許7165289IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

N-置換アミノ酸残基を含む環状化合物の製造方法

要約特許出願時に添付された[要約書]

水と混和しない溶媒、水溶性アルキルニトリル類、および水溶性エーテル類からなる群より選択される1つまたは複数を含む溶媒中で、ペプチド化合物のN末端のアミノ酸残基をC末端のアミノ酸残基と連結させることで、環状ペプチド化合物を効率的に製造できることを見出した。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、一局面において、本発明は、ペプチド化合物、とりわけN-置換アミノ酸などの非天然アミノ酸を複数含む直鎖または環状のペプチド化合物を、中間体を単離、例えば次工程の前操作として中間体を単離しない大規模スケールにも適用可能な手法で効率的に製造する方法を提供することを課題とする。一局面において、本発明は、カラムクロマトグラフィーに依らずに目的の環状ペプチド化合物、もしくはその塩またはそれらの溶媒和物を単離、精製する方法を提供することを課題とする。一態様において、本発明の目的は、ペプチド化合物の製造工程で用いられる溶媒に含まれる安定化剤(例えば、BHT等の抗酸化剤)を、安定化剤を可溶化する溶媒で洗浄することにより、各工程で製造された目的物を単離することなく、安定化剤を除去する方法を提供することにある。一態様において、本発明の目的は、特に、N-置換アミノ酸などの複数の非天然アミノ酸を含有する、例えば直鎖状、または環状のペプチド化合物を、個々の反応工程の中間体、またはペプチド化合物を単離しないことにより各工程における作業時間が短縮され、次の工程を連続的に行う方法を提供することである。 したがって、本明細書に記載された本発明の1つの局面は、安定化剤を可溶化させる溶媒の使用を含む、1つ以上の反応工程を含み得る、ペプチド化合物の製造方法を提供することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、課題を解決するために鋭意検討した結果、ペプチドの液相合成に従来から慣用されていたDMF、ジクロロメタン、ジメチルスルホキシドなどの溶媒とは異なる特定の溶媒、例えば、 (i)加熱によって分解しにくく、(ii)分液操作において水層との分離が良好であり、かつ(iii)ペプチド鎖の伸長反応や環化反応が良好に進行する、といった要件を満たすペプチド合成に有用な溶媒を見出した。本明細書に・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明によれば、複数の非天然アミノ酸残基を含む複雑なアミノ酸配列を有する場合であっても、アミノ酸残基のラセミ化や分子間反応を抑制して、環状ペプチド化合物、もしくはその塩またはそれらの溶媒和物を効率的に製造することができる。また、本発明によれば、中間体を単離、精製せずに、分液、ろ過、および濃縮などの単純な後処理を行うだけで、ペプチド鎖の連続的な伸長や、それに次ぐ環化を行うことができるため、目的とするペプチド化合物を効率よく製造することができる。本発明の製造方法は、ペプチド化合物の製造コストを削減でき、環境負荷も軽減できるため、大規模スケールでのペプチド合成に特に有用である。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)

この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 図1は、実施例25で得られた化合物1の水和物結晶(C型結晶)の粉末X線回折測定の結果を示す。縦軸は回折強度であり、横軸は回折角2θ(°)である。
【図2】 図2は、実施例25-2で得られた化合物1の非溶媒和物結晶(F型結晶)の粉末X線回折測定の結果を示す。縦軸は回折強度であり、横軸は回折角2θ(°)である。
【図3】 図3は、実施例25-3で得られた化合物1の結晶(A型結晶)の粉末X線回折測定の結果を示す。縦軸は回折強度であり、横軸は回折角2θ(°)である。
【図4】 図4は、実施例25-3で得られた化合物1の結晶(B型結晶)の粉末X線回折測定の結果を示す。縦軸は回折強度であり、横軸は回折角2θ(°)である。
【図5】 図5は、実施例25-3で得られた化合物1の結晶(B型結晶)の熱重量・示差熱分析の結果を示す。横軸は温度(℃)であり、右縦軸は熱重量分析におけるサンプルの重量変化(%)である。左縦軸は示差熱分析において観測された熱流を表す。
【図6】 図6は、実施例25-3で得られた化合物1の結晶(B型結晶)の1H-NMR測定の結果を示す。
【図7】 図7は、実施例25-4で得られた化合物1の水和物結晶(C型結晶)の、相対湿度75%、30%、0%における粉末X線回折測定の結果を示す。縦軸は回折強度であり、横軸は回折角2θ(°)である。
【図8】 図8は、実施例26で得られた化合物1の水和物結晶(C型結晶)の熱重量・示差熱分析の結果を示す。横軸は温度(℃)および測定時間(分)であり、右縦軸は熱重量分析におけるサンプルの重量変化(mg)である。左縦軸は示差熱分析において観測された熱流(mW)を表す。
【図9】 図9は、実施例26で得られた化合物1の水和物結晶(C型結晶)の単結晶X線構造解析による結晶構造を示す。
【図10】 図10は、実施例26で得られた化合物1の水和物結晶(C型結晶)の動的水蒸気吸着測定の結果を示す。縦軸は重量変化(%)であり、横軸は相対湿度(%)である。図10において、「Cycle1 Sorp」(黒ダイヤモンド印)はサイクル1での吸着を示し、「Cycle1 Desorp」(黒四角印)はサイクル1での脱離を示し、「Cycle2 Sorp」(黒三角印)はサイクル2での吸着を示し、「Cycle2 Desorp」(黒四角印)はサイクル2での脱離を示す。
【図11】 図11は、実施例26-1で得られた化合物1のDMSO-水和物結晶(A型結晶)の単結晶X線構造解析による結晶構造を示す。この結晶構造においては化合物1:DMSO:水が1:6:3でモデル化されている。
【図12】 図12は、実施例26-2で得られた化合物1のアセトン-水和物結晶(H型結晶、単結晶X線構造解析用)の単結晶X線構造解析による結晶構造を示す。この結晶構造においては化合物1:アセトン:水が1:1:4でモデル化されている。
【図13】 図13は、実施例26-2で得られた化合物1のアセトン-水和物結晶(H型結晶、粉末X線回折測定用)の結果を示す。縦軸は回折強度であり、横軸は回折角2θ(°)である。

全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録

[広告欄]

ログインすれば広告は減ります

ログインすれば広告は減ります