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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-26
(45)【発行日】2022-11-04
(54)【発明の名称】ペットボトルの開蓋装置
(51)【国際特許分類】
   B67B 7/18 20060101AFI20221027BHJP
【FI】
B67B7/18
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018158784
(22)【出願日】2018-08-27
(65)【公開番号】P2020033033
(43)【公開日】2020-03-05
【審査請求日】2021-07-01
(73)【特許権者】
【識別番号】595065323
【氏名又は名称】株式会社石井工作研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】517345030
【氏名又は名称】特定非営利活動法人ホビータイム
(74)【代理人】
【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149205
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 泰央
(72)【発明者】
【氏名】松下 博史
(72)【発明者】
【氏名】本田 広徳
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 正則
【審査官】佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-095493(JP,A)
【文献】特開2014-156278(JP,A)
【文献】特開2011-088642(JP,A)
【文献】登録実用新案第3141324(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67B 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下昇降自在の環状体と、
環状体の内周面に形成した上方縮径状の傾斜内周面部と、
環状体内に遊嵌され蓋体周面をグリップ可能に構成したグリップ環体と、
グリップ環体の環部の一部を構成すると共に、回転応力によって蓋体周面に係合付勢する押圧ギヤ体とにより上部開蓋機構を構成し、
押圧ギヤ体は、上方縮径状の傾斜内周面部を介してその外側面を環状体の内周面に当接しながら進退作動可能に構成することにより、環状体の降下作動によって押圧ギヤ体を蓋体周面へ進出作動させて該ギヤ体の回転応力によるラチェット機能によって蓋体周面に係合付勢し蓋体を緊密に把持してグリップ環体の開蓋方向への回動によりペットボトル蓋体の開蓋を可能とするペットボトルの開蓋装置。
【請求項2】
上部開蓋機構と略同一構造の下部開蓋機構を構成し、ペットボトル開蓋上下部機構をそれぞれ上下段積みに構成し、
しかも、上部開蓋機構と下部開蓋機構とのそれぞれの環状体は同一タイミングで連動降下するように構成すると共に、
上部開蓋機構におけるグリップ環体の開蓋回転作動時に下部開蓋機構におけるグリップ環体は開蓋方向と逆方向に回転付勢されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のペットボトルの開蓋装置。
【請求項3】
上部開閉機構におけるグリップ環体は上方に配設した電動モーターの出力軸に連動連設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のペットボトルの開蓋装置。
【請求項4】
上部開蓋機構及び略同一構造の下部開蓋機構は、ペットボトル蓋体を挿入可能な内径を有する下方開方の円筒下部ケース中に収納すると共に、上部開閉機構におけるグリップ環体に連動連設した電動モーターや減速機構部は下方開方の円筒上部ケース中に収納し、各上下部ケースは一体に組立て可能としたことを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれか1項に記載のペットボトルの開蓋装置。
【請求項5】
電動モーターの近傍には制御部及びスイッチ部を配設すると共に、スイッチ部のON操作は上昇付勢された操作プレートを円筒上部ケースの押圧操作によって行うように構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のペットボトルの開蓋装置。
【請求項6】
円筒上部ケースと円筒下部ケースとは上下摺動自在に組立てることにより、円筒上部ケースの降下摺動に従動して環状体を降下変位し環状体の傾斜内周面部を介してグリップ環体の一部に構成した押圧ギヤ体を蓋体周面方向に係合付勢するように構成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のペットボトルの開蓋装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ペットボトルの蓋を捩じって容易に開けることのできるペットボトルの開蓋装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ペットボトルの開蓋装置としては、ペットボトルの蓋をグリップする把持部を手動やモーターで回動させるように構成したものがある。
【0003】
特に蓋回動のためのアクチュエータとしては、蓋の周面をスリップしないようにグリップした把持部を回転させるために小型の電動モーターを利用する技術が多い(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
そのためにモーターの出力軸から把持部までの間に連動機構を介在し、特に小型電動モーターでは電動トルクを高めるための機構を介在させたり、機構的にトルク増大のための機構を介在させている。
【0005】
他方、手動で開蓋する機構では最小の手動トルクで蓋があけられるようにグリップ部分に工夫を施したり(例えば、特許文献2参照。)、把持部に至る連動機構に複雑な蓋回動トルク増大機構を介在させている。
【0006】
いずれにしてもこれらの開蓋機構の技術は片一方の手でペットボトル本体を把持して他方の手で開蓋装置の操作をするものでもあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2005-247321号
【文献】特開2002-37387号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
かかる従来のペットボトルの開蓋装置は、開蓋トルクを付与するアクチュエータ機構と蓋をグリップして回動する蓋把持機構との間に介在した連動機構に複雑なトルク連動機構を介在させなければならず、構造が複雑となり高価となり、また開蓋操作が煩雑となり故障しやすく、また、ハンデイに構成することができず大掛かりで容量が大型となる欠点があった。
【0009】
更には、片手の不自由な身障者では開蓋時に開蓋装置とペットボトル本体を両方把持して開蓋操作することができないためペットボトルを台に置いたまま片手での開蓋操作が可能なような構造を必要とする。
【0010】
本発明では、可及的に簡易な構造にもかかわらず電動モーターを使用して、或いは手動で確実に軽い初動トルクで固い閉蓋状態を解除することができ、必要によっては、片手のみで開蓋操作ができるペットボトルの開蓋装置を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明は、上下昇降自在の環状体と、環状体の内周面に形成した上方縮径状の傾斜内周面部と、環状体内に遊嵌され蓋体周面をグリップ可能に構成したグリップ環体と、グリップ環体の環部の一部を構成すると共に、回転応力によるラチェット機能によって蓋体周面に係合付勢する押圧ギヤ体とにより上部開蓋機構を構成し、押圧ギヤ体は、上方縮径状の傾斜内周面部を介してその外側面を環状体の内周面に当接しながら進退作動可能に構成することにより、環状体の降下作動によって押圧ギヤ体を蓋体周面へ進出作動させて該ギヤ体の回転応力によるラチェット機能によって蓋体周面に係合付勢し蓋体を緊密に把持してグリップ環体の開蓋方向への回動によりペットボトル蓋体の開蓋を可能とするペットボトルの開蓋装置を提供せんとするものである。
【0012】
また、上部開蓋機構と略同一構造の下部開蓋機構を構成し、ペットボトル開蓋上下部機構をそれぞれ上下段積みに構成し、しかも、上部開蓋機構と下部開蓋機構とのそれぞれの環状体は同一のタイミングで連動降下するように構成すると共に、上部開蓋機構におけるグリップ環体の開蓋回転作動時に下部開蓋機構におけるグリップ環体は開蓋方向と逆方向に回転付勢されるように構成したことを特徴とする。
【0013】
また、上部開閉機構におけるグリップ環体は上方に配設した電動モーターの出力軸に連動連設したことを特徴とする。
【0014】
また、上部開蓋機構及び略同一構造の下部開蓋機構は、ペットボトル蓋体を挿入可能な内径を有する下方開方の円筒下部ケース中に収納すると共に、上部開閉機構におけるグリップ環体に連動連設した電動モーターや減速機構部は下方開方の円筒上部ケース中に収納し、各上下部ケースは一体に組立て可能としたことを特徴とする。
【0015】
また、電動モーターの近傍には制御部及びスイッチ部を配設すると共に、スイッチ部のON操作は上昇付勢された操作プレートを円筒上部ケースの押圧操作によって行うように構成したことを特徴とする。
【0016】
また、円筒上部ケースと円筒下部ケースとは上下摺動自在に組立てることにより、円筒上部ケースの降下摺動に従動して環状体を降下変位し環状体の傾斜内周面部を介してグリップ環体の一部に構成した押圧ギヤ体を蓋体周面方向に係合付勢するように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、上部開蓋機構が、上下昇降自在の環状体と、環状体の内周面に形成した上方縮径状の傾斜内周面部と、環状体内に遊嵌され蓋体周面をグリップ可能に構成したグリップ環体と、グリップ環体の環部の一部を構成すると共に、回転応力によるラチェット機能によって蓋体周面に係合付勢する押圧ギヤ体とにより構成したので、蓋体の周面をグリップ環体でグッリプして回転することにより該ギヤ体の回転応力によるラチェット機能によって蓋体周面に係合付勢する押圧ギヤ体が蓋体の周面と係合してグリップ環体の回転と共にペットボトル蓋体を開蓋方向に回転して開蓋することができる。
【0018】
なお、回転応力のアクチュエータを電動モーターとし、グリップ環体は上方に配設した電動モーターの出力軸に連動連設することにより、円筒上部ケースの降下摺動に従動して環状体は降下変位し環状体の傾斜内周面部を介して押圧ギヤ体が蓋体の周面と係合することにより蓋体周面と一体係合状態で容易な操作によりペットボトルの開蓋を行うことができる効果がある。
【0019】
また、上部開蓋機構と略同一構造の下部開蓋機構を構成し、ペットボトル開蓋上下部機構をそれぞれ上下段積みに構成すると共に、上部開蓋機構と下部開蓋機構とのそれぞれの環状体は同一タイミングで連動降下するように構成し、しかも、上部開蓋機構におけるグリップ環体の開蓋回転作動時に下部開蓋機構におけるグリップ環体は開蓋方向と逆方向に回転付勢されるように構成したことにより、開蓋作動を確実にかつ少ない蓋体回転応力で行うことができる効果がある。
【0020】
しかも、電動モーターにより蓋体を回転する際に片方の手でペットボトル本体を把持しておく必要がないため片方の手に支障のある身障者は他方の手だけでペットボトル蓋体の開蓋操作を行うことができる効果がある。
【0021】
また、電動モーターの近傍には制御部及びスイッチ部を配設し、スイッチ部は上昇付勢された操作プレートを円筒上部ケースの押圧操作によって降下させON操作可能に構成したことにより、円筒上部ケースの降下摺動に従動して操作プレートを自動的に降下させて電動モーターのON操作が行えることになり、特に蓋体の開蓋操作のためのスイッチ操作を必要とすることがないため手の不自由な身障者にとってペットボトルの開蓋操作が容易に行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明に係るペットボトルの開蓋装置の構成を示す分解説明図である。
図2】本発明に係る上下部開蓋機構の構成を示す平面図である。
図3】本発明に係る上下部開蓋機構の構成を示すA-A断面図である。
図4】本発明に係る上部開蓋機構の構成を示す平面図である。
図5】本発明に係る下部開蓋機構の構成を示す平面図である。
図6】本発明に係る上部開蓋機構の押圧ギヤ体の構成を示す部分拡大図である。
図7】本発明に係る下部開蓋機構の押圧ギヤ体の構成を示す部分拡大図である。
図8】本発明に係るペットボトルの開蓋装置のケース内部の構成を示す模式的外観斜視図である。
図9】本発明に係るペットボトルの開蓋装置の構成を示す断面図である。
図10】本発明に係るペットボトルの開蓋装置の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
この発明の要旨は、上下昇降自在の環状体と、環状体の内周面に形成した上方縮径状の傾斜内周面部と、環状体内に遊嵌され蓋体周面をグリップ可能に構成したグリップ環体と、グリップ環体の環部の一部を構成すると共に、回転応力によるラチェット機能によって蓋体周面に係合付勢する押圧ギヤ体とにより上部開蓋機構を構成し、押圧ギヤ体は、上方縮径状の傾斜内周面部を介してその外側面を環状体の内周面に当接しながら進退作動可能に構成することにより、環状体の降下作動によって押圧ギヤ体を蓋体周面へ進出作動させて該ギヤ体の回転応力によるラチェット機能によって蓋体周面に係合付勢し蓋体を緊密に把持してグリップ環体の開蓋方向への回動によりペットボトル蓋体の開蓋を可能とするペットボトルの開蓋装置に関する。
【0024】
また、上部開蓋機構と略同一構造の下部開蓋機構を構成し、ペットボトル開蓋上下部機構をそれぞれ上下段積みに構成し、しかも、上部開蓋機構と下部開蓋機構とのそれぞれの環状体は同一タイミングで連動降下するように構成すると共に、上部開蓋機構におけるグリップ環体の開蓋回転作動時に下部開蓋機構におけるグリップ環体は開蓋方向と逆方向に回転付勢されるように構成したことを特徴とする。
【0025】
また、グリップ環体は上方に配設した電動モーターの出力軸に連動連設したことを特徴とする。
【0026】
また、上部開蓋機構及び略同一構造の下部開蓋機構は、ペットボトル蓋体を挿入可能な内径を有する下方開方の円筒下部ケース中に収納すると共に、グリップ環体に連動連設した電動モーターや減速機構部は下方開方の円筒上部ケース中に収納し、各上下部ケースは一体に連結可能に構成して外形ケースとしたことを特徴とする。
【0027】
また、電動モーターの近傍には制御部及びスイッチ部を配設すると共に、スイッチ部は上昇付勢された操作プレートを円筒上部ケースの押圧操作によって降下させON操作可能に構成したことを特徴とする。
【0028】
また、円筒上部ケースと円筒下部ケースとは上下摺動自在に組立てることにより、円筒上部ケースの降下摺動に従動して環状体を降下変位し環状体の傾斜内周面部を介してグリップ環体の一部に構成した押圧ギヤ体を蓋体周面方向に係合付勢するように構成したことを特徴とする。
【0029】
以下、この発明の実施例を図面に基づき詳説する。図1はペットボトルの開蓋装置の構成を示す分解説明図、図2及び図3は上下部開蓋機構の構成を示す平面図及びA-A断面図、図4は上部開蓋機構の構成を示す平面図、図5は下部開蓋機構の構成を示す平面図、図6は上部開蓋機構における押圧ギヤ体の構成を示す部分拡大平面図、図7は下部開蓋機構における押圧ギヤ体の構成を示す部分拡大平面図、図8はペットボトルの開蓋装置のケース内部の構成を示す模式的外観斜視図、図9及び図10はペットボトルの開蓋装置の構成を示す断面図である。
【0030】
まず、本件発明のペットボトルの開蓋装置Iにおける主要構造を説明する。すなわち、本件発明のペットボトルの開蓋装置Iの主要構造は、図3(a)及び図3(b)に示すように上下昇降自在の環状体1内にペットボトルPの蓋体K周面をグリップ可能に構成したグリップ環体3を遊嵌して構成し、かかる構成と略同じ構造を上下段積み状態としてペットボトルの開蓋装置の主要構造としている。
【0031】
以下かかる上段部の構成を上部開蓋機構b1と称し、下段部の構成を下部開蓋機構b2と称する。
【0032】
環状体1の内周面には、図3(a)に示すように上方縮径状の傾斜内周面部2を形成しており、環状体1を降下操作することにより、図3(b)に示すように上方縮径状の傾斜内周面部2を介してグリップ環体3における押圧ギヤ体4は縮径方向に押圧される。
【0033】
押圧ギヤ体4は、図2に示すようにグリップ環体3の環部の一部に進退自在に設けられている。
【0034】
具体的には、押圧ギヤ体4は、図4に示すように平面視略T字型であって、T字突出部をギヤ本体5を偏心枢支するギヤ枢支部40とすると共に、T字突出部の左右側のT字平坦部を後述する付勢バネ8が係合するバネ係合部41a、41bとして構成している。
【0035】
押圧ギヤ体4の外周面は、傾斜内周面部2に対応傾斜するテーパー面に形成してる。
【0036】
ギヤ本体5は、平面視略扇型形状であって、円弧周縁に複数のギヤ歯5aを形成している。
【0037】
ギヤ本体5は、グリップ環体3の内方にギヤ歯5aを向けるとともにギヤ枢支部40の先端からやや露出するようにギヤ枢支部40の偏心位置で枢支する枢支軸50(以下、枢支位置ともいう。)を介して回動可能に枢支している。
【0038】
一方、グリップ環体3の周方向の所定位置には、グリップ環体3上面を押圧ギヤ体4と略相似形に切り欠いた押圧ギヤ嵌合凹部31を形成している。
【0039】
押圧ギヤ嵌合凹部31のギヤ本体5が嵌着する左右位置には、グリップ環体3の内側に向けた左右バネ嵌着溝32a、32bを形成している。
【0040】
具体的には、左右バネ嵌着溝32a、32bは、押圧ギヤ嵌合凹部31において押圧ギヤ体4のバネ係合部41a、41bに面対向する押圧ギヤ嵌合凹部31の壁部に形成している。
【0041】
このような構成により、押圧ギヤ体4をグリップ環体3の押圧ギヤ嵌合凹部31に嵌着した場合には、押圧ギヤ体4は、グリップ環体3を基準に、押圧ギヤ嵌合凹部31で付勢バネ8を介して常時径方向外方に付勢される。
【0042】
換言すれば、押圧ギヤ体4のギヤ本体5は、付勢バネ8による径方向外方への付勢状態ではグリップ環体3の内周面より外方のグリップ環体3内に没する一方、付勢バネ8に抗して押圧ギヤ体4を押圧した場合にはグリップ環体3の内周面から内方に向けて突出する。
【0043】
また、押圧ギヤ嵌合凹部31に押圧ギヤ体4を嵌着した状態において、押圧ギヤ嵌合凹部31のギヤ本体5の偏心軸側近傍位置には、回動変位するギヤ本体5を係止規制するための係止ピン6を立設している。
【0044】
特に押圧ギヤ体4におけるギヤ本体5は、図3(a)及び図4に示すように略扇型のギヤ本体5の平面視で「左端部」を押圧ギヤ体4の一部に枢支して、図3(b)に示すようにペットボトルPの蓋体Kとの間でラチェット機能7を果たすように構成している。
【0045】
これに対して下部開蓋機構b2における押圧ギヤ体4’におけるギヤ本体5’は、図5に示すように平面視で「右端部」を押圧ギヤ体4’に枢支して、図3(b)に示すようにペットボトルPのフランジ部Fとの間でラチェット機能7’を果たすように構成している。
【0046】
このように上下部開蓋機構b1、b2では押圧ギヤ体4、4’におけるギヤ本体5、5’の枢支位置50、50’を左右端部の反対位置にそれぞれ配設しており、かかる左右端部に枢支位置を配設することにより押圧ギヤ体4、4’におけるギヤ本体5、5’のラチェット機能7、7’を反対方向に機能させる。
【0047】
すなわち、図2(b)及び図3(b)に示すように、上部開蓋機構b1では押圧ギヤ体4におけるギヤ本体5がペットボトルPの蓋体Kと係合するのに対して、下部開蓋機構b2では押圧ギヤ体4’におけるギヤ本体5’が蓋体K下方のペットボトル口縁のフランジ部Fと係合する。
【0048】
しかも、上下部開蓋機構b1、b2における押圧ギヤ体4、4’のギヤ本体5、5’は、ペットボトルPの蓋体K周面とペットボトル口縁部のフランジ部Fとに係合しながら蓋体Kは開蓋方向(左回転)にフランジ部Fは相対的に非回転方向(右回転)で回転停止し、それぞれ反対方向の回転トルクを生起するラチェット機能7、7’により蓋体Kとフランジ部Fとはそれぞれ相対的に反対方向(捩じり方向)に回転トルクを受ける。
【0049】
換言すれば、蓋体Kとフランジ部Fとがそれぞれ反対方向の「捩じり応力」を受けたと同様となり強力な開蓋作動をする。
【0050】
このように本件発明の主要部は、蓋体KとペットボトルP本体とを上下部開蓋機構b1、b2の各押圧ギヤ体4、4’におけるギヤ本体5、5’でグリップ係合し相対的に各反対方向に回転作動することができるように構成したことにある。
【0051】
以下に、上下部開蓋機構b1、b2における各押圧ギヤ体4、4’が蓋体KとペットボトルP本体とを相対的に反対方向に捩じり回動トルクを付与する機構を説明する。
【0052】
すなわち、上下部開蓋機構b1、b2における各押圧ギヤ体4、4’のギヤ本体5、5’枢支位置が左右反対位置に設けられており、しかも、各ギヤ本体5、5’の端部は各押圧ギヤ体4、4’に設けた係止ピン6、6’に当接し作動規制されており、押圧ギヤ体4を所定の電動アクチュエータで回転させると蓋体KやペットボトルPのフランジ部Fと係合する押圧ギヤ体4におけるギヤ本体5が反対方向のラチェット機能を果たすことにより互いに正反対の回転応力を蓋体KやペットボトルPのフランジ部Fに与える。
【0053】
かかる作動は、押圧ギヤ体4、4’のギヤ本体5、5’が、図6及び図7に示すような形状と枢支位置50、50’としていることによる。図6には右方向に向いたギヤ本体5のギヤ歯5aの歯形状を、図7には左方向に向いたギヤ本体5’のギヤ歯5a’の歯形状を示している。
【0054】
すなわち、ギヤ本体5、5’は上面が半円弧のギヤ歯5a、5a’としており、半円弧の中心点、すなわちギア本体の重心を通る仮想中心線Cより偏心した位置に枢支位置50、50’を設けている。
【0055】
具体的には、枢支位置50は上部開蓋機構b1における押圧ギヤ体4ではギヤ歯5aの半円弧の中心点(仮想中心線C)より左側に偏心した位置とする一方、枢支位置50’は下部開蓋機構b2におけるギヤ歯5a’の半円弧の中心点(仮想中心線C)より右側に偏心した位置としている。
【0056】
従って、上部開蓋機構b1ではギヤ本体5が開蓋方向である左側へ回転すると左側の枢支位置50を中心にギヤ本体5が起き上がり気味となり、蓋体Kの周面に係合して蓋体Kの周面に係合して蓋体Kの開蓋方向へ回転トルクを付与することになる。
【0057】
他方、下部開蓋機構b2では、ギヤ本体5’が右側の枢支位置50’を中心に起き上がり気味となり、ペットボトルPのフランジ部Fは開蓋方向の左側に回転トルクがかかるためにギヤ本体5’はフランジ部Fに係合してフランジ部Fの固定が行われて上下のギヤ本体5、5’に相対的な捩りトルクが発生したと同様となる。
【0058】
このように、押圧ギヤ体4、4’は、上方縮径状の傾斜内周面部2、2’を介してその外側面を環状体1、1’の内周面に当接しながら進退作動可能に構成されており、環状体1、1’の降下作動によって押圧ギヤ体4、4’のギヤ本体5、5’は蓋体K周面とペットボトルPのフランジ部Fへ進出作動し、所定のアクチュエータで押圧ギヤ体4を回転させると上部開蓋機構b1と下部開蓋機構b2の各押圧ギヤ体4、4’におけるギヤ本体5、5’のラチェット機能により蓋体K周面とペットボトルPのフランジ部Fに係合し蓋体K及びペットボトルPを緊密に把持する。
【0059】
かかる状態で更に所定のアクチュエータで押圧ギヤ体4を開蓋方向へ回動すると蓋体KとペットボトルPのフランジ部Fとに捩じり方向の回転応力が発生し容易にペットボトルPの開蓋を行うことができる。
【0060】
上記の作動を行うために上部開蓋機構b1の下方には略同一構造の下部開蓋機構b2が一定間隔の上下段積み状態で配設されており、しかも、上部開蓋機構b1と下部開蓋機構b2における昇降自在の環状体1、1’は同一タイミングで連動降下して押圧ギヤ体4、4’を蓋体KやペットボトルPのフランジ部F方向に進出させて係合するように構成されている。
【0061】
次に、上部開蓋機構b1と下部開蓋機構b2における昇降自在の環状体1、1’を同一タイミングで降下させるための構造について説明する。
【0062】
上部開蓋機構b1及び略同一構造の下部開蓋機構b2は、図1に示すようにペットボトルPの蓋体Kを挿入可能な内径を有する下方開方の円筒下部ケースB中に収納し、円筒下部ケースBは該ケースよりやや径の大きな円筒上部ケースA中に遊嵌しており上下部ケースA、Bを一体に組み付けて外形ケースとしている。
【0063】
上下部開蓋機構b1、b2はペットボトルPの蓋体Kを挿入するために下方開方した円筒下部ケースB中に収納し、上部開蓋機構b1におけるグリップ環体3には図1図9及び図10に示すように駆動円盤16を一体に重複して設けており、駆動円盤16は電動モーターXの出力軸10とスプライン機構26を介して連動連設している。
【0064】
具体的には、ギヤモーター機能を有する電動モーターXの出力軸10は、駆動部支持筒体14内に内蔵された減速機構部17としての遊星歯車機構やギヤモーター機構を介して回転トルクを増幅させると共に先端にスプライン軸受け26aを形成してスプライン軸26bと連動連設している。
【0065】
また、駆動円盤16は、円板中央部で突出形成した係合筒16aと、係合筒16a内で円板中心から駆動円盤16と一体に突設したスプライン軸26bとで構成しており、上部開蓋機構b1におけるグリップ環体3の上面に一体固定している。
【0066】
また、電動モーターX等を搭載した駆動部支持筒体14を一体載置する後述する円筒下部ケースBの環状の下部ケース蓋体21の内側には、駆動円盤16の係合筒16aと嵌合するベアリング21aを内嵌している。
【0067】
すなわち、ギヤモーター機能を有する電動モーターXの出力軸10と駆動円盤16とは、減速機構部17と円筒下部ケースBの下部ケース蓋体21のベアリング21aを介して互いのスプライン軸受け26aとスプライン軸26bとを嵌合して連動接続している。
【0068】
かかる連動機構によって、電動モーターXの出力軸10からの回転動力は上部開蓋機構b1におけるグリップ環体3に伝達される。
【0069】
また、下部開蓋機構b2におけるグリップ環体3’は、上部開蓋機構b1におけるグリップ環体3と相対回転可能に構成している。
【0070】
すなわち、下部開蓋機構b2のグリップ環体3’は、円筒下部ケースB内で駆動回転する上部開蓋機構b1に対し、円筒下部ケースBと一体となるように円筒下部ケースBの下部に固定している。
【0071】
具体的には、円筒下部ケースBの下端開口の内周縁には内側に向けて突出する略ドーナツ状のフランジ部60を形成しており、同フランジ部の上面に載置したグリップ環体3’とフランジ部60とをボルトにより螺合することにより円筒下部ケースB下部に下部開蓋機構b2のグリップ環体3’を一体的に固定している。
【0072】
かかる構成により、下部開蓋機構b2の上方位置で駆動円盤16と一体の上部開蓋機構b1におけるグリップ環体3が回転駆動すると、下部開蓋機構b2のグリップ環体3’は円筒下部ケースBと一体に固定しているために同グリップ環体3’は不動状態を維持する。
【0073】
すなわち、上部開蓋機構b1のグリップ環体3と下部開蓋機構b2のグリップ環体3’との間で相対回転する回転反力が生起することとなる。
【0074】
具体的には、蓋体Kをグリップした上部開蓋機構b1のグリップ環体3が開蓋方向に回転するに伴いペットボトルP本体も蓋体Kを介して一体に回転しようとする。
【0075】
ペットボトルP本体はフランジ部Fを介して不動状態の下部開蓋機構b2のグリップ環体3’により固定されているため、下部開蓋機構b2のグリップ環体3’と一体のペットボトルPと、上部開蓋機構b1のグリップ環体3と一体的に駆動回転する蓋体Kとの間に捩じり回転トルクによる反力が生起するのと同様となる。
【0076】
しかも、駆動側の上部開蓋機構b1のグリップ環体3におけるギヤ本体5のギヤ歯5aはその歯先を開蓋方向に向けるように突出する一方、不動側の下部開蓋機構b2のグリップ環体3’におけるギヤ本体5’のギヤ歯5a’はその歯先を開蓋方向と逆方向に突出して形成しているために、上下部開蓋機構b1、b2における相対回転トルクにより生起した各グリップ力が向上する。
【0077】
なお、上部開蓋機構b1のグリップ環体3は上方に配設したギヤモーターとしての電動モーターXの出力軸10によって回転する以外に手動で回転することもできる。
【0078】
また、図1図9及び図10に示すように円筒下部ケースBの上端開口部には着脱自在に下部ケース蓋体21を設けており、下部ケース蓋体21の上方には支持スプリング23を介して環状プレート24を上下動自在に重複して設けており、環状プレート24の内側には電動アクチュエータとしての電動モーターXや減速機構部17やスイッチ部12等を搭載支持する筒状の駆動部支持筒体14を設けている。
【0079】
また、環状プレート24の周縁部には周縁凹部27を形成する一方、円筒上部ケースAの内周壁には筒軸方向に沿って上部から中途部まで突条18を延設している。
【0080】
かかる構成により、円筒下部ケースBを円筒上部ケースA中に挿入して一体に外形ケースとした場合には、図8図10に示すように環状プレート24の周縁凹部27がの突条18の下端と係合し、円筒上部ケースAを円筒下部ケースBで支持した状態としている。
【0081】
このように、円筒下部ケースBの下部ケース蓋体21上方には支持スプリング23を介して環状プレート24を上下動自在に重複して支持しているため、円筒上部ケースAは支持スプリング23を介して円筒下部ケースBに対して昇降自在に遊嵌されていることになる。
【0082】
かかる構造によって、円筒上部ケースAを支持スプリング23に抗して押し下げ操作すれば、後述する係合突起30、30’により上下部開蓋機構b1、b2における各環状体1、1’が降下作動し、グリップ環体3、3’の押圧ギヤ体4、4’が内方へ向かって縮径作動し蓋体K周面やペットボトルPのフランジ部Fと当接する。
【0083】
また、円筒下部ケースBの下部ケース蓋体21上方に配設した環状プレート24内方の駆動部支持筒体14には、図1図8図9に示すように電動モーターXを搭載している。
【0084】
電動モーターXの近傍には制御部11及びスイッチ部12を配設している。スイッチ部12は、支持スプリング23を介して上昇付勢された環状プレート24上にに立設した操作プレート13の昇降作動によって操作される。
【0085】
すなわち、円筒上部ケースAの最下端位置までの押下げ操作によって環状プレート24と共に操作プレート13を駆動部支持筒体14外周に沿って降下させてスイッチ部12のON操作が行われる。そして、上下部開蓋機構b1、b2の開蓋作動が開始する。
【0086】
次に、円筒上部ケースAの押下げ作動に従動して環状体1、1’を降下変位し傾斜内周面部2、2’を介してグリップ環体3、3’における押圧ギヤ体4、4’を蓋体K方向、すなわち縮径方向に進行させる機構構造について説明する。
【0087】
円筒上部ケースAには、図1図9及び図10に示すように内周壁から中心に向かって係合突起30、30’を突設すると共に、円筒下部ケースBの周壁には縦溝20を形成しており、円筒上部ケースAを円筒下部ケースBに挿入して一体に組み付けると円筒上部ケースAの係合突起30、30’が縦溝20から円筒下部ケースBの周壁内に突出するように構成している。
【0088】
円筒上部ケースAの下部外壁には、係合突起30、30’を挿入固定するための2つの挿入孔30a、30a’を、それぞれ軸方向に沿って所定間隔を隔てて貫通形成している。
【0089】
また、挿入孔30a、30a’は、円筒上部ケースAの周方向について筒軸を中心とした点対象位置、すなわち環状体1、1’を左右側で支持可能に形成している。
【0090】
かかる円筒上部ケースA下部に形成した挿入孔30a、30a’に係合突起30、30’すると、円筒下部ケースB中に収納した環状体1、1’の周面には周面溝2-1、2’-1を形成しているので、円筒上部ケースAの係合突起30、30’はその先端部で環状体1、1’の周面溝2-1、2’-1と係合する。
【0091】
ここで、円筒上部ケースAを下方に押下げると、図10に示すように係合突起30、30’が環状体1、1’の周面溝2-1、2’-1に係合して環状体を下方に降下変位させる。
【0092】
すなわち、円筒上部ケースAと一体の係合突起30、30’が円筒下部ケースBの縦溝20に沿って上下摺動するに伴い、円筒下部ケースB内部で係合突起30、30’と係合した環状体1、1’が上下摺動する。
【0093】
環状体1、1’の降下作動によってグリップ環体3、3’に設けた押圧ギヤ体4、4’は、図2(b)及び図3(b)で示したように環状体内周面の傾斜内周面部2、2’を介して縮径方向に強圧され蓋体K周面及びペットボトルPのフランジ部Fと当接しグリップする。
【0094】
このように、環状体1、1’を強制的に押し下げると上方縮径状の傾斜内周面部2、2’を介してグリップ環体3、3’は縮径方向に押圧されてグリップ環体3、3’の環部の一部に構成した上下部開蓋機構b1、b2、すなわち、押圧ギヤ体4、4’のギヤ本体5、5’のラチェット機能7、7’によって蓋体K周面及びペットボトルPのフランジ部Fをグリップして係合付勢される。
【0095】
また、円筒上部ケースAと円筒下部ケースBとを一体に組み付けた状態で円筒上部ケースA内周の突条18と係合する環状プレート24と円筒下部ケースBの下部ケース蓋体21との間には、図1図8図10に示すように支持スプリング23を介設している。
【0096】
従って、円筒上部ケースAは支持スプリング23を介して上昇付勢されているため円筒下部ケースB中にペットボトルPの蓋体Kを挿入して円筒上部ケースAをスプリング付勢に抗して押し下げると、環状体1、1’の傾斜内周面部2、2’を介して上記した蓋体KやペットボトルPのフランジ部Fへのグリップ作動がなされてそのままグリップ環体3、3’を相対的に回転させると押圧ギヤ体4、4’のギヤ本体5、5’のラチェット機能により開蓋作動される。
【0097】
このようにして、「ペットボトル蓋体Kを円筒下部ケースB中に挿入 → 円筒上部ケースAを押下げ作動 → 操作プレート13によるスイッチ部12の作動 → 自動的に電動モーターXの始動 → 押圧ギヤ体4、4’のギヤ本体5、5’のラチェット作動 → 蓋体K周面やペットボトルPのフランジ部Fへのグリップ作動 → グリップ環体3、3’の回転作動」等の一連作動を行うことにより相対的な捩じり応力を生起してペットボトルPの開蓋を行う。
【0098】
かかる開蓋作動はペットボトルPの蓋体Kを円筒下部ケースB中に押込んで円筒上部ケースAを押下げるだけの単純な行為で行われるので手の不自由な人でも片手で蓋体の開蓋操作を簡単、確実に行える。
【0099】
また、円筒上部ケースAの上部には、図8図10に示すように電動モーターXの電源となる乾電池収納部15を設けている。乾電池収納部15は、電動モーターXを中心に左右側に配置され、円筒上部ケースAの上部開口を閉塞する上部ケース蓋体19に2つ垂設している。
【0100】
本発明のペットボトルPの開蓋装置は、電動モーターを使用しないで手動で上部開蓋機構b1を操作することも可能であり、また、本発明のペットボトルPの開蓋装置は外形ケースをハンデイタイプに構成し所定の場所で自由に使用することができ、また、自動販売機の機外や内蔵式で設置することにより簡便にかつ容易に開蓋操作が可能に構成することもできる。
【0101】
特に、本発明のペットボトルの開蓋装置は上記機構中の上部開蓋機構と下部開蓋機構だけを具備すれば必要に応じて他の付属機構を付加することによりその設置個所を問わずいかなる場所にでも応用設置することが可能となる。
【符号の説明】
【0102】
I 開蓋装置
A 円筒上部ケース
B 円筒下部ケース
b1 上部開蓋機構
b2 下部開蓋機構
1,1’ 環状体
2、2’ 傾斜内周面部
2-1、2’-1 周面溝
3、3’ グリップ環体
4,4’ 押圧ギヤ体
5、5’ ギヤ本体
6、6’ 係止ピン
X 電動モーター
10 出力軸
11 制御部
12 スイッチ部
13 操作プレート
14 駆動部支持筒体
15 乾電池収納部
16 駆動円盤
17 減速機構部
18 突条
19 上部ケース蓋体
20 縦溝
21 下部ケース蓋体
23 支持スプリング
26 スプライン機構
P ペットボトル
K 蓋体
F フランジ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10