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  • 特許-冷媒液化器および冷凍サイクル 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-26
(45)【発行日】2022-11-04
(54)【発明の名称】冷媒液化器および冷凍サイクル
(51)【国際特許分類】
   F25B 1/00 20060101AFI20221027BHJP
   F25B 39/04 20060101ALI20221027BHJP
   F25B 40/02 20060101ALI20221027BHJP
   F28F 1/40 20060101ALI20221027BHJP
   F28F 13/12 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
F25B1/00 321A
F25B39/04 U
F25B40/02 Z
F28F1/40 L
F28F13/12 C
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019188854
(22)【出願日】2019-10-15
(65)【公開番号】P2021063618
(43)【公開日】2021-04-22
【審査請求日】2021-11-11
(73)【特許権者】
【識別番号】399009321
【氏名又は名称】株式会社 オガワクリーンシステム
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】篠崎 隆
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 隆
(72)【発明者】
【氏名】小川 恭智
【審査官】庭月野 恭
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/087311(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/073994(WO,A1)
【文献】特開2008-089252(JP,A)
【文献】特開昭60-185070(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25B 1/00
F25B 39/04
F25B 40/02
F28F 1/40
F28F 13/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管の入側に渦流を形成する渦流発生子を設け、
前記管の出側に渦流のストッパーを設け、
前記ストッパーは、前記管の入側に延びる導出管を中心部に有し、前記導出管の周囲に渦流の回転を規制する規制部を備えた、
ことを特徴とする冷媒液化器。
【請求項2】
前記規制部は、前記導出管の周囲に略十字状に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の冷媒液化器。
【請求項3】
圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を有し、
前記圧縮機と前記凝縮器の間に請求項1又は2に記載の冷媒液化器を備えた、ことを特徴とする冷凍サイクル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷媒を液化させる冷媒液化器および冷凍サイクルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、多数枚のフィンを平行に並べて、これらフィン間に蛇行式のチューブを貫通させて構成した、いわゆるフィンアンドチューブ形の凝縮器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、凝縮器は、冷凍サイクルに組み込まれて使用される。このような凝縮器にあっては、例えば過冷却器を組み込んで、冷凍サイクルの効率を向上させたものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-1317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般の冷凍サイクルでは、圧縮機から吐出された冷媒が凝縮器に流入し、凝縮器で液化して膨張弁に流入する。凝縮器内では、ガスの状態で流入した冷媒が徐々に液化し、例えば過冷却器により液化が促進される。つまり、凝縮器にはガス冷媒が流入し、過冷却器には、ガス液二相の冷媒が流入する。
従来、例えば凝縮器の入側に接続されて、冷媒を、簡単な構成により液化させるような、装置は提案されていない。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、効率向上と、小型化が図れる冷媒液化器および冷凍サイクルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、管の入側に渦流を形成する渦流発生子を設け、前記管の出側に渦流のストッパーを設け、前記ストッパーは、前記管の入側に延びる導出管を中心部に有し、前記導出管の周囲に渦流の回転を規制する規制部を備えた、ことを特徴とする。
前記規制部は、前記導出管の周囲に略十字状に配置されていてもよい。
これら発明では、冷媒の液化を促進できる。
【0006】
本発明は、圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を有し、前記圧縮機と前記凝縮器の間に請求項1又は2に記載の冷媒液化器を備えた、ことを特徴とする。
この発明では、冷凍サイクルにおける効率向上と、小型化が図れる。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、管の入側に渦流を形成する渦流発生子を設けたため、ガス冷媒は管内を渦状に流れ、液化が促進される。また、管の出側に渦流のストッパーを設けたため、ストッパーの外周側では放熱し、ストッパーの中心部は冷却され、導出管を通して流出する冷媒の液化が促進される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態による冷凍サイクルを示す図である。
図2】冷媒液化器の構造を示す図であり、図2(A)は、冷媒液化器100の部分断面図、図2(B)は、図2(A)のIIB-IIB線断面図、図2(C)は、図2(A)のIIC-IIC線断面図である。
図3】渦流発生子の斜視図である。
図4】渦流のストッパーの斜視図である。
図5】冷媒液化器の管体内の冷媒の流れを模式的に示す斜視図である。
図6】冷媒液化器の管体内の冷媒の流れを模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、冷凍サイクルを示す。
符号1は圧縮機であり、圧縮機1の吐出口には、冷媒液化器100を介して、フィンアンドチューブ形の凝縮器2が接続されている。この凝縮器2には減圧装置3が接続され、減圧装置3にはフィンアンドチューブ形の蒸発器4が接続されている。この蒸発器4は圧縮機1の吸込み口に接続されている。
【0010】
圧縮機1の吐出口には、接続管28が接続されている。接続管28の出側には、冷媒液化器100が接続されている。冷媒液化器100の出側には、接続管29が接続されている。接続管29は、凝縮器2に接続されている。
符号80は、冷媒液化器用ファンである。
【0011】
凝縮器2は、複数本(本実施形態では5本)の真直なチューブ21~25と、複数枚の放熱フィン27、27、27…とを備えている。チューブ21~25は、蛇行式のチューブであり、この蛇行式のチューブは入口側のチューブ21と出口側のチューブ25と中央部のチューブ22~24とで構成される。入口側のチューブ21は接続管28に連結されている。チューブ21の出口はベント51を介してチューブ22の入口に接続され、チューブ22の出口はベント52を介してチューブ23の入口に接続されている。チューブ23の出口はベント53を介してチューブ24の入口に接続され、チューブ24の出口はベント54を介してチューブ25の入口に接続されている。チューブ25の出口は接続管30に連結されている。
符号81は、凝縮器用ファンである。
【0012】
凝縮器2には、接続管30を介して減圧装置3が接続されている。減圧装置3には接続管31を介して蒸発器4が接続されている。
【0013】
蒸発器4は、複数本(本実施形態では5本)の真直なチューブ41~45と、複数枚の放熱フィン47、47、47…とを備えている。チューブ41~45は、蛇行式のチューブであり、この蛇行式のチューブは入口側のチューブ41と出口側のチューブ45と中央部の複数のチューブ42~44とで構成される。入口側のチューブ41は接続管31に連結されている。チューブ41の出口はベント61を介してチューブ42の入口に接続され、チューブ42の出口はベント62を介してチューブ43の入口に接続されている。チューブ43の出口はベント63を介してチューブ44の入口に接続され、チューブ44の出口はベント64を介してチューブ45の入口に接続されている。チューブ45の出口は接続管32を介して圧縮機1に連結されている。
符号83は、蒸発器用ファンである。
【0014】
図2は、冷媒液化器100を示す。図2(A)は、冷媒液化器100の部分断面図である。図2(B)は、図2(A)のIIB-IIB線断面図である。図2(C)は、図2(A)のIIC-IIC線断面図である。
冷媒液化器100は、接続管28に接続される入側のヘッダー28Aと、接続管29に接続される出側のヘッダー29Aと、ヘッダー28A、29Aの間に接続される複数の管体110、110、110と、を備える。
【0015】
管体110の両端には、連結具101、102が設けられている。連結具101はヘッダー28Aに連結され、連結具102はヘッダー29Aに連結されている。管体110の周囲には、複数枚の放熱フィン112、112、112…が配置されている。図1に示すように、本実施の形態では、冷媒液化器100に冷媒液化器用ファン80を設ける構成を説明する。しかし、冷媒液化器用ファン80を省略してもよく、冷媒液化器100と凝縮器2とで凝縮器用ファン81を共用してもよい。
【0016】
図3は、渦流発生子120の斜視図である。
図2図3において、管体110の入側には、渦流を形成する渦流発生子120が設けられている。本実施の形態の渦流発生子120は連結具101と一体に形成される。本実施の形態の連結具101はヘッダー28Aに嵌合されて連結される。しかし、例えば、連結具101に雄ネジが形成されヘッダー28Aに雌ネジが形成され、連結具101がヘッダー28Aに締結されて連結される構成でもよい。すなわち、連結具101はヘッダー28Aに嵌合又は締結により連結される構成が可能である。
渦流発生子120は、内部が中空にされた回転体形状であり、管体110の入側端部に嵌合されている。
【0017】
渦流発生子120は、円筒状の本体部121を備える。本体部121は管体110の内壁面に嵌合、支持される。本体部121の連結具101側にはフランジ部122が形成されている。フランジ部122は管体110の入側の開口端を受ける。本体部121の下流側(出側)には、本体部121よりも小径の吐出部123が形成されている。吐出部123は、管体110の内壁面との間に管体110内に連通する隙間110Aを形成する。吐出部123の下流側には、円錐部124が形成されている。
【0018】
渦流発生子120の内部には、冷媒が通過する軸孔状の流路126が形成されている。流路126は、入側の大径流路126Aを備える。大径流路126Aの下流側には、下流側に進むに連れて縮径する縮径流路126Bが形成されている。縮径流路126Bの下流側には、軸方向に延びる小径流路126Cが形成されている。小径流路126Cの先端には、円錐形状の先端部126Dが形成されている。
【0019】
小径流路126Cの下流部には、小径流路126Cに交差する方向に延びる吐出孔127が形成されている。本実施の形態の吐出孔127は、小径流路126Cの外周接線方向に沿って直線状に延びる。吐出孔127は、吐出部123の外表面に開口して隙間110Aに連通する。吐出孔127は、周方向に等間隔に形成されている。本実施の形態では、周方向に6つの吐出孔127が形成されている。吐出孔127は、図2(B)に示すように、小径流路126Cを入側から出側の方向を見る場合に、反時計回り方向の外周接線方向に延びている。
渦流発生子120では、流路126から流入した冷媒は、吐出孔127から外周方向に吐出される。
【0020】
図4は、渦流のストッパー130の斜視図である。
図2図4において、管体110の出側には、渦流のストッパー130が設けられている。ストッパー130は略円筒状に形成されている。ストッパー130は、連結具102に支持されて管体110の出側端部に嵌合されている。
ストッパー130は、円筒状のストッパー本体131と、ストッパー本体131の径方向中心に配置された導出管136とを備える。
【0021】
ストッパー本体131の入側には、内径が出側よりも小さく形成され、内周側に突出した肉厚円筒状の先端部132が形成されている。先端部132には導出管136が嵌合される。先端部132の入側の端面132Aには、管体110の入側(上流側)に突出する複数の規制部133が形成され、各規制部133の間に、渦流を案内する案内溝部134が設けられている。規制部133は、径方向に延びる平板状に形成されており、管体110の周方向に直交する面を備える。端面132Aには、複数の規制部133が周方向に等間隔に形成されている。
本実施の形態では、規制部133は、軸中心に対して十字状に配置されている。規制部133の数は、4つに限定されず、十字状の配置に限定されない。
例えば、規制部133は1つや、2つ、3つでもよい。また、規制部133は、5つ以上設けても良いが多過ぎると、旋回流が、規制部133の周方向に直交する面に衝突し難くなるため、1~4つが好適である。
【0022】
ストッパー本体131の径方向中心には、導出管136が配置される。導出管136は、規制部133よりも管体110の入側に延びた状態で配置される。導出管136は、先端部132および規制部133に支持される。導出管136の出側は、連結具102の流路に連通している。
【0023】
図2(C)に示すように、導出管136の外径R1は、管体110の内径R2の半分以上に形成されている。これにより、導出管136の内側に、流れA2による低温のガス冷媒が進入し易くなると共に、管体110の内壁面と導出管136の外壁面との間に、流れA1による高温のガス冷媒のみが進入し易くなる。
図2(A)に示すように、管体110の軸方向において、導出管136の長さL1は、ストッパー本体131の長さL2の2倍以上に設定されている。導出管136を規制部133よりも十分に入側に突出させることができる。よって、例えば、導出管136の外壁面に沿って冷媒を十分に移動させることができる。
規制部133の軸方向における長さL11は、旋回流のピッチPに応じた長さに形成される。すなわち、規制部133の軸方向における長さL11は、外周部の旋回流が、いずれかの規制部133に衝突するような長さに形成される。
本実施形態では、4つの規制部133が設けられるため、長さL11は、外周部の旋回流のピッチPの4分の1以上の長さが好適である。なお、N数の規制部がある場合には、外周部の旋回流のピッチPのN分の1以上の長さが好適である。
【0024】
つぎに、本実施形態の作用、効果を説明する。
圧縮機1の駆動により、矢印Rで示す方向に冷媒が流れ、接続管28、ヘッダー28Aを介して、高温高圧のガス冷媒が冷媒液化器100に流入する。
本実施の形態によれば、ガス冷媒が冷媒液化器100に流入すると、渦流発生子120の流路126を通過して吐出孔127から管体110内に吐出される。吐出孔127は流路126の外周接線方向に延びるため、吐出孔127に沿って移動したガス冷媒は、管体110の内壁面に沿う速度を持って吐出され、管体110の軸回りに渦流を形成する。
【0025】
渦流を形成するガス冷媒は、吐出孔127から吐出される後続のガス冷媒により管体110の出側に移動し、管体110内には、軸回りに回転しながら管体110の軸方向に移動する旋回流が形成される。旋回流が形成されると、ボルテックス効果により、管体110内の外周側では、高速で回転し運動エネルギーが大きくて温度が高いガス冷媒による流れA1と、管体110内の中心側では、低速で回転し運動エネルギーが小さく温度の低いガス冷媒による流れA2が形成され、管体110内では、高温のガス冷媒と低温のガス冷媒に分かれる。
【0026】
外周側の流れA1により、高温のガス冷媒は、管体110の内壁面に接触して流れるため、管体110の内壁面を通じた放熱量が増す。よって、管体110の内壁面を通じて放熱フィン112、112、112…の放熱量が増す。
中心側の流れA2により、低温のガス冷媒は、管体110の中心部を軸方向に沿って出側に移動する。
【0027】
高温のガス冷媒が軸方向に移動してストッパー130に到達すると、ストッパー130の案内溝部134に入り、規制部133により、ガス冷媒は軸回りに移動することが規制される。すなわち、規制部133により、高温のガス冷媒の渦流が規制される。このため、高温のガス冷媒は、回転方向の速度成分に基づく運動エネルギーが熱エネルギーに変換されて更に高温となり、熱エネルギーが管体110の外側に放出される。一方、外周側でエネルギーが変換されて放出されると、内周側では温度が低下する。
【0028】
外周側の高温のガス冷媒が軸方向の端面132Aに到達すると、矢印A3で示すように、端面132Aにより押し返されて内周側に移動する。内周側では温度が低下しており、ガス冷媒の一部は液化し、導出管136を冷却しながら導出管136の外壁面に沿って逆流する。このとき、本実施の形態では、導出管136の長さL1は、ストッパー本体131の長さL2の2倍以上なので、導出管136を十分に冷却し易くなっている。逆流した冷媒が導出管136の入側に到達すると、矢印A4で示すように、中心部のガス冷媒の流れA2と共に、導出管136内に流入する。
【0029】
導出管136内では、冷媒は、矢印A5で示すように通過し、出側のヘッダー29Aに導出される。この際に、導出管136は冷却されているため、ガス冷媒がさらに液化して導出される。よって、本実施の形態の冷媒液化器100では、冷媒の液化が促進される。冷媒液化器100では、ガス冷媒がガス液二相の冷媒とされる。
【0030】
冷媒液化器100から流出したガス液二相の冷媒はフィンアンドチューブ形の凝縮器2に流入する。
このガス液二相の冷媒は凝縮器2により凝縮されて液化される。凝縮器2では、ガス冷媒が流入して液化される場合に比べて、効率良く冷媒を液化することができる。すなわち、冷媒液化器100および凝縮器2の方が、冷媒液化器100を用いない場合に比べて、ガス冷媒を効率よく液化することが可能であり、省エネルギー化が可能である。また、効率よく液化することが可能であるため、冷媒液化器100および凝縮器2を小型化にすることが可能となる。
【0031】
この凝縮器2から流出した液冷媒は、減圧装置3に流れ込み、減圧装置3で減圧され、フィンアンドチューブ形の蒸発器4に流入する。蒸発器4に流入した液冷媒は蒸発器4によりガス化し、このガス冷媒が圧縮機1の吸込み口に吸い込まれる。このようにして、本実施の形態における冷凍サイクルが一巡する。
【0032】
図5は、冷媒液化器100の管体110内の冷媒の流れを模式的に示す斜視図である。図6は、冷媒液化器100の管体110内の冷媒の流れを模式的に示す断面図である。なお、図6では、線の色が濃いほど流速が速いことを示し、線の色が薄いほど流速が遅いことを示している。
図5図6には、CFD(Computational Fluid Dynamics)の解析結果により得られた冷媒液化器100の管体110の冷媒の流れを示す。
上述の実施の形態における冷媒液化器100の管体110内では、渦流発生子120の径方向中心の流路126から冷媒が管体110の内壁面の接線方向に吐出されて冷媒が渦流を形成する構成を説明した。しかし、CFDの解析では、計算を容易にするため、矢印A10のように管体110の外側から管体110の内壁面の接線方向に冷媒が流れる設定とし、渦流の流れA11を形成した。
【0033】
図5に示すように、管体110内で周方向に回転するガス冷媒の流れA11があることにより、管体110内ではガス冷媒が軸方向に流れる旋回流A12が形成されることが確認される。また、図6に示すように、旋回流の外周部の流れA13は、速度が速くて運動エネルギーが大きく、旋回流の中心部の流れA14は、速度が遅くて運動エネルギーが小さいことも確認される。ここで、図5に示すように、ストッパー130は、渦流発生子120に対して旋回流が形成されている軸方向に離れた位置に配置される。すなわち、ストッパー130の規制部133が高温のガス冷媒の渦流に衝突して、回転方向の速度成分に基づく運動エネルギーが熱エネルギーに変換する位置に配置される。
【0034】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これら実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、図1図2において、冷媒液化器100は複数の管体110、渦流発生子120、および、ストッパー130を備え、それらが並列に接続された構成を説明した。しかし、管体110、渦流発生子120、および、ストッパー130が複数設けられず、管体110、渦流発生子120、および、ストッパー130が単独の構成でもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 圧縮機
2 凝縮器
3 減圧装置
4 蒸発器
110 管体(管)
120 渦流発生子
130 ストッパー
136 導出管
133 規制部
100 冷媒液化器。
図1
図2
図3
図4
図5
図6