(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-26
(45)【発行日】2022-11-04
(54)【発明の名称】板材搬送台車
(51)【国際特許分類】
E04D 15/00 20060101AFI20221027BHJP
E04G 21/14 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
E04D15/00 E
E04G21/14
(21)【出願番号】P 2021196943
(22)【出願日】2021-12-03
【審査請求日】2021-12-03
(73)【特許権者】
【識別番号】521531252
【氏名又は名称】松田建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】中川 浩一
【審査官】土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-268764(JP,A)
【文献】実開昭63-152852(JP,U)
【文献】特開2002-155606(JP,A)
【文献】特開2020-023848(JP,A)
【文献】特開平09-228627(JP,A)
【文献】特開2009-046895(JP,A)
【文献】特開平08-165792(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 15/00
E04G 3/22
E04G 21/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の母屋の上を、前記複数の母屋の長手方向に沿って走行可能な板材搬送台車であって、
板材が上方から載置される載置領域を有する本体と、
前記本体に取り付けられると共に、前記本体を前記複数の母屋に沿って走行させる複数の車輪と、
前記本体が前記複数の母屋上に配置されたときの前記載置領域の下方に配置されると共に、前記本体から上方に突出した落下規制部と、
前記本体に取り付けられると共に、前記複数の母屋のうち少なくとも1つの母屋に下方から接触することで前記本体の上方への移動を規制するロック状態と、前記本体の上方への移動を許容するロック解除状態とに変位可能な安全ロックと、
を備え、
前記複数の車輪は、
回転中心軸が前記複数の母屋の並び方向と平行となるように配置された移動用車輪と、
回転中心軸が前記複数の母屋の長手方向及び並び方向の双方と直交するように配置され、前記複数の母屋のいずれかに上方から接触する下り防止用車輪と、
を有
し、
前記安全ロックは、
前記少なくとも1つの母屋に下方から接触するフックと、
前記複数の母屋の長手方向及び前記複数の母屋の並び方向の双方と直交する軸周りに前記フックを回転させるハンドルと、
を有し、
前記母屋の長手方向から視て、前記フックは、前記複数の母屋の並び方向において前記少なくとも1つの母屋に対し前記下り防止用車輪の反対側に位置する、板材搬送台車。
【請求項2】
請求項1に記載の板材搬送台車であって、
前記移動用車輪は、前記本体に対し、前記母屋の並び方向に移動可能である、板材搬送台車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、板材搬送台車に関する。
【背景技術】
【0002】
建築物の屋根は、複数の母屋の上に複数の板材が並べて配置された構造を有する(特許文献1参照)。このような屋根の構造は、住宅以外にも工場や倉庫等の工業施設においても採用される。
【0003】
母屋の上に配置される板材は、例えばクレーンによって地上から1枚ずつ吊り上げられた上で、作業員の手によって母屋に貼られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
比較的大規模な工業施設では、母屋の上に配置される板材の数が多くなる。そのため、1枚ずつ板材を吊り上げる作業では工期が長くなる。また、板材の落下の危険性があるほか、高所で板材を取り扱う作業員にも危険が伴う。
【0006】
本開示の一局面は、屋根の施工において、工期の短縮が図れると共に作業の安全性を高められる板材搬送台車を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、複数の母屋の上を、複数の母屋の長手方向に沿って走行可能な板材搬送台車である。板材搬送台車は、板材が上方から載置される載置領域を有する本体と、本体に取り付けられると共に、本体を複数の母屋に沿って走行させる複数の車輪と、本体が複数の母屋上に配置されたときの載置領域の下方に配置されると共に、本体から上方に突出した落下規制部と、本体に取り付けられると共に、複数の母屋のうち少なくとも1つの母屋に下方から接触することで本体の上方への移動を規制するロック状態と、本体の上方への移動を許容するロック解除状態とに変位可能な安全ロックと、を備える。
【0008】
複数の車輪は、回転中心軸が複数の母屋の並び方向と平行となるように配置された移動用車輪と、回転中心軸が複数の母屋の長手方向及び並び方向の双方と直交するように配置され、複数の母屋のいずれかに上方から接触する下り防止用車輪と、を有する。
【0009】
このような構成によれば、複数の板材をまとめて板材搬送台車に載置した上で、母屋の長手方向に沿って移動させながら、板材を1枚ずつ母屋に貼っていくことができる。そのため、屋根の施工における工期の短縮を図ることができる。
【0010】
また、落下規制部によって板材が滑り落ちることが抑制されると共に、下り防止用車輪によって板材搬送台車の脱輪及び滑り落ちも抑制される。さらに、安全ロックによって、板材を本体に載置する際の本体の跳ね上がりが抑制される。そのため、屋根の施工における作業の安全性が高められる。
【0011】
本開示の一態様では、移動用車輪は、本体に対し、母屋の並び方向に移動可能であってもよい。このような構成によれば、複数の母屋の間隔に合わせて移動用車輪の位置を調整することができる。そのため、1つの板材搬送台車を異なる設計の屋根の施工において共通使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施形態における板材搬送台車の模式的な平面図である。
【
図3】
図3Aは、
図1の板材搬送台車の使用状態における模式的な側面図であり、
図3Bは、
図3Aの第1下り防止用車輪近傍の模式的な部分拡大図である。
【
図4】
図4Aは、
図3Bの第1安全ロックのロック解除状態を示す模式的な部分拡大図であり、
図4Bは、
図4Aの第1安全ロックのロック状態を示す模式的な部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1及び
図2に示す板材搬送台車1は、屋根の母屋の上において、母屋に貼られる板材を搬送するための台車である。母屋は、例えば、C型鋼等の鉄骨で構成される。
【0014】
板材搬送台車1は、複数の母屋の長手方向に沿って走行可能である。板材搬送台車1は、本体2と、複数の車輪3A,3B,3C,3D,3E,3F,3G,3Hと、落下規制部4と、安全ロック5A,5Bとを有する。
【0015】
なお、
図1及び
図2におけるX方向は、板材搬送台車1を母屋上に設置した際に母屋の長手方向と平行となる方向である。Y方向は、板材搬送台車1を母屋上に設置した際に複数の母屋の並び方向と平行となる方向である。
【0016】
本体2は、矩形状の枠体21と、枠体21の中央部に配置された補強部22とを有する。補強部22は、X方向に延伸する棒状の部位であり、両端部がそれぞれ枠体21に接合されている。
【0017】
また、本体2は、板材が上方から載置される載置領域を有する。載置領域は、枠体21の内側に形成される。本体2は、例えば、複数の角パイプの接合によって形成することができる。
【0018】
具体的には、
図3Aに示すように、本体2の上に複数の浅木AがY方向に並置され、これらの浅木Aの上に複数の板材Bが重ねて載置される。板材Bとしては、例えば、耐火野地板等の合板が使用される。
【0019】
なお、
図3AにおけるZ方向は、X方向及びY方向の双方に直交する方向であり、板材Bが重ねられる方向(つまり板材Bの厚み方向)と平行である。板材搬送台車1を母屋上に設置した状態では、板材搬送台車1のZ方向は、屋根の傾斜に基づいて、鉛直方向に対して傾斜する。同様に、板材搬送台車1を母屋上に設置した状態では、板材搬送台車1のY方向は、水平方向に対して傾斜する。
【0020】
(車輪)
図2に示す車輪3A-3Gは、本体2に取り付けられると共に、本体2を複数の母屋に沿って走行させる。車輪3A-3Gは、例えば、市販の低床重荷重キャスターを使用することができる。
【0021】
車輪3A-3Gのうち、第1移動用車輪3A、第2移動用車輪3B、第3移動用車輪3C、第4移動用車輪3D、第5移動用車輪3E、及び第6移動用車輪3Fは、回転中心軸が複数の母屋の並び方向(つまりY方向)と平行となるように配置されている。
【0022】
第1移動用車輪3A及び第2移動用車輪3Bは、車輪3A-3Gのうち、落下規制部4から最も離れた位置(つまり、板材搬送台車1を母屋上に設置した状態で最も上方となる位置)において、枠体21の下方に配置されている。
【0023】
第1移動用車輪3A及び第2移動用車輪3Bは、同一の母屋上を走行する。つまり、第1移動用車輪3A及び第2移動用車輪3Bは、本体2の載置領域を挟むように、X方向に並んで配置されている。
【0024】
第3移動用車輪3C及び第4移動用車輪3Dは、車輪3A-3Gのうち、落下規制部4に最も近い位置(つまり、板材搬送台車1を母屋上に設置した状態で最も下方となる位置)において、枠体21の下方に配置されている。
【0025】
第3移動用車輪3C及び第4移動用車輪3Dは、同一の母屋上を走行する。つまり、第3移動用車輪3C及び第4移動用車輪3Dは、本体2の載置領域を挟むように、X方向に並んで配置されている。
【0026】
第1移動用車輪3A、第2移動用車輪3B、第3移動用車輪3C及び第4移動用車輪3Dはそれぞれ、本体2に対し、第1保持部31A、第2保持部31B、第3保持部31C又は第4保持部31Dによって保持されている。
【0027】
第1保持部31A、第2保持部31B、第3保持部31C及び第4保持部31Dはそれぞれ、Y方向にスライド可能なように本体2に取り付けられている。そのため、第1移動用車輪3A、第2移動用車輪3B、第3移動用車輪3C及び第4移動用車輪3Dはそれぞれ、本体2に対し、母屋の並び方向に移動可能である。
【0028】
第5移動用車輪3E及び第6移動用車輪3Fは、補強部22の下方に配置されている。つまり、第5移動用車輪3E及び第6移動用車輪3Fはそれぞれ、Y方向において、第1移動用車輪3Aと第3移動用車輪3Cとの間、又は第2移動用車輪3Bと第4移動用車輪3Dとの間に配置されている。
【0029】
第5移動用車輪3E及び第6移動用車輪3Fは、同一の母屋上を走行する。つまり、第5移動用車輪3E及び第6移動用車輪3Fは、本体2の載置領域を挟むように、X方向に並んで配置されている。
【0030】
第5移動用車輪3E及び第6移動用車輪3Fはそれぞれ、本体2に対し、第5保持部31E又は第6保持部31Fによって保持されている。第5保持部31E及び第6保持部31Fは、本体2に固定されている。したがって、第5移動用車輪3E及び第6移動用車輪3Fはそれぞれ、本体2に対し、母屋の並び方向に移動しない。
【0031】
車輪3A-3Gのうち、第1下り防止用車輪3G及び第2下り防止用車輪3Hは、回転中心軸が複数の母屋の長手方向及び並び方向の双方と直交する(つまり、回転中心軸がZ方向と平行となる)ように配置され、複数の母屋のいずれかに上方から接触する。
【0032】
具体的には、第1下り防止用車輪3G及び第2下り防止用車輪3Hは、それぞれ、第5移動用車輪3E又は第6移動用車輪3Fの近くに配置され、第5移動用車輪3E又は第6移動用車輪3Fが走行する母屋に接触する。
【0033】
図3Bに示すように、第1下り防止用車輪3Gは、母屋Pの上方の側面に接触する。第1下り防止用車輪3Gは、板材搬送台車1の自重によって、母屋Pに押し付けられる。第2下り防止用車輪3Hについても同様である。
【0034】
図2に示すように、第1下り防止用車輪3G及び第2下り防止用車輪3Hはそれぞれ、本体2に対し、第7保持部31G又は第8保持部31Hによって保持されている。第7保持部31G及び第8保持部31Hは、本体2に固定されている。
【0035】
<落下規制部>
図1に示す落下規制部4は、本体2が複数の母屋上に配置されたときの載置領域の下方に配置されると共に、本体2から上方に突出している。
【0036】
落下規制部4は、第1バー41と、第2バー42とを有する。第1バー41及び第2バー42はそれぞれ、枠体21からZ方向に延伸するパイプである。
図3Aに示すように、本体2の載置領域に載置された板材Bは、落下規制部4に接触することで、下方への移動が規制される。落下規制部4は、本体2を母屋の長手方向に沿って走行させる際の把持部の機能も有する。
【0037】
<安全ロック>
図2に示す第1安全ロック5A及び第2安全ロック5Bはそれぞれ、本体2に取り付けられると共に、ロック状態と、ロック解除状態とに変位可能である。
【0038】
ロック状態では、安全ロック5A,5Bは、複数の母屋のうち少なくとも1つの母屋に下方から接触することで本体2の上方への移動を規制する。ロック解除状態では、安全ロック5A,5Bは、本体2の上方への移動を許容する。
【0039】
第1安全ロック5Aは、第5移動用車輪3Eの外側に配置されている。第2安全ロック5Bは、第6移動用車輪3Fの外側に配置されている。第1安全ロック5A及び第2安全ロック5Bは、第5移動用車輪3E及び第6移動用車輪3Fが接触する母屋に接触する。
【0040】
以下では、第1安全ロック5Aの構成について説明するが、第2安全ロック5Bの構成も同様である。
【0041】
図3Bに示すように、第1安全ロック5Aは、ハンドル51と、フック52と、スリーブ53とを有する。ハンドル51は、フック52を回転させるための部位であり、フック52の上端部に連結されている。
【0042】
フック52は、L字状に屈曲している。フック52は、Z方向に延伸する上部と、Z方向と直交する方向に延伸する下部とを有する。フック52の下部は、ハンドル51の回転によってX-Y平面内で向きが変化する。
【0043】
スリーブ53は、フック52の上部を回転可能に保持している。スリーブ53は、本体2に固定されている。スリーブ53は、フック52の上部を長手方向にスライドさせるが、フック52の下部及びハンドル51は通過させない。
【0044】
ロック状態では、本体2を上方に持ち上げようとすると、
図3Bに示すように、フック52の下部が母屋Pの下面に接触し、母屋Pに係止した状態となる。この状態では、フック52に連結されたハンドル51がスリーブ53に接触し、スリーブ53の上方への移動が規制される。その結果、本体2の持ち上がりが規制される。
【0045】
ロック解除状態では、
図4Aに示すように、フック52の下部が母屋Pと上下方向に重ならない向きとなる。この状態では、ハンドル51及びフック52が本体2と共に上方に移動するため、本体2を上方に持ち上げることができる。
【0046】
クレーン等による吊り上げにより、板材搬送台車1を母屋に乗せる場合、又は、板材搬送台車1を母屋から降ろす場合には、第1安全ロック5A及び第2安全ロック5Bは、ロック解除状態とされる。
【0047】
図4Aのロック解除状態の第1安全ロック5Aに対し、フック52の下部が母屋Pよりも下方にある状態でハンドル51を回転させることで、
図4Bに示すように、フック52が母屋Pの下から重なるロック状態となる。
【0048】
このように、ロック状態では、必ずしもフック52と母屋Pとが接触している必要はない。ロック状態では、本体2を持ち上げる力が働いた際に、フック52が母屋Pに接触すればよい。
【0049】
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)複数の板材をまとめて板材搬送台車1に載置した上で、母屋の長手方向に沿って移動させながら、板材を1枚ずつ母屋に貼っていくことができる。そのため、屋根の施工における工期の短縮を図ることができる。
【0050】
(1b)落下規制部4によって板材が滑り落ちることが抑制されると共に、下り防止用車輪3G,3Hによって板材搬送台車1の脱輪及び滑り落ちも抑制される。さらに、安全ロック5A,5Bによって、板材を本体2に載置する際の本体2の跳ね上がりが抑制される。そのため、屋根の施工における作業の安全性が高められる。
【0051】
(1c)複数の母屋の間隔に合わせて移動用車輪3A,3B、3C,3Dの位置を調整することができる。そのため、1つの板材搬送台車1を異なる設計の屋根の施工において共通使用することができる。
【0052】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0053】
(2a)上記実施形態の板材搬送台車1において、本体、落下規制部及び安全ロックの構造は一例である。これらの要素の構造は、機能を損なわない範囲で任意に変更可能である。
【0054】
(2b)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0055】
1…板材搬送台車、2…本体、3A…第1移動用車輪、3B…第2移動用車輪、
3C…第3移動用車輪、3D…第4移動用車輪、3E…第5移動用車輪、
3F…第6移動用車輪、3G…第1下り防止用車輪、3H…第2下り防止用車輪、
4…落下規制部、5A…第1安全ロック、5B…第2安全ロック、21…枠体、
22…補強部、31A…第1保持部、31B…第2保持部、31C…第3保持部、
31D…第4保持部、31E…第5保持部、31F…第6保持部、
31G…第7保持部、31H…第8保持部、41…第1バー、42…第2バー、
51…ハンドル、52…フック、53…スリーブ、A…浅木、B…板材、P…母屋。
【要約】
【課題】屋根の施工において、工期の短縮が図れると共に作業の安全性を高められる板材搬送台車を提供する。
【解決手段】本開示は、複数の母屋の長手方向に沿って走行可能な板材搬送台車である。板材搬送台車は、板材が上方から載置される載置領域を有する本体と、本体を複数の母屋に沿って走行させる複数の車輪と、本体が複数の母屋上に配置されたときの載置領域の下方に配置されると共に、本体から上方に突出した落下規制部と、複数の母屋のうち少なくとも1つの母屋に下方から接触することで本体の上方への移動を規制するロック状態と、本体の上方への移動を許容するロック解除状態とに変位可能な安全ロックとを備える。複数の車輪は、回転中心軸が複数の母屋の並び方向と平行となる移動用車輪と、回転中心軸が複数の母屋の長手方向及び並び方向の双方と直交し、複数の母屋のいずれかに上方から接触する下り防止用車輪とを有する。
【選択図】
図1