(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-26
(45)【発行日】2022-11-04
(54)【発明の名称】インテリジェントインタラクション方法、インテリジェントインタラクション装置、スマート機器及びコンピューター読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221027BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20221027BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20221027BHJP
G06F 16/9035 20190101ALI20221027BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F3/01 510
G06F3/0481
G06F16/9035
(21)【出願番号】P 2019167713
(22)【出願日】2019-09-13
【審査請求日】2019-09-13
【審判番号】
【審判請求日】2021-07-30
(31)【優先権主張番号】201811294664.8
(32)【優先日】2018-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512015127
【氏名又は名称】バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー(ペキン) カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】521235408
【氏名又は名称】シャンハイ シャオドゥ テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】祖 華龍
(72)【発明者】
【氏名】張 博
(72)【発明者】
【氏名】張 欣▲や▼
(72)【発明者】
【氏名】徐 凌錦
(72)【発明者】
【氏名】張 萌萌
(72)【発明者】
【氏名】叶 静宇
(72)【発明者】
【氏名】賈 嘯宸
【合議体】
【審判長】高瀬 勤
【審判官】中野 浩昌
【審判官】相崎 裕恒
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/090338(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのクエリ質問を取得するステップと、
前記クエリ質問に対応する第1クエリ結果を取得して、且つ前記第1クエリ結果を出力するステップと、
前記第1クエリ結果に対する前記ユーザの評価情報を受信するステップと、
前記評価情報を感情分析するステップと、
前記ユーザが前記第1クエリ結果に満足しないことを前記評価情報が示す場合に、第2プロンプト情報を出力することを確定し、前記第2プロンプト情報は、第2クエリ結果を取得した際に、プッシュ情報を出力するか否かを提示することに用いられ、前記第2クエリ結果は前記クエリ質問に対応するクエリ結果であるステップ、又は、前記ユーザが前記第1クエリ結果に満足することを前記評価情報が示す場合に、第3プロンプト情報を出力することを確定し、前記第3プロンプト情報は、第3クエリ結果を取得した際に、プッシュ情報を出力するか否かを提示することに用いられ、前記第3クエリ結果は前記クエリ質問の関連質問のクエリ結果であるステップと、
前記ユーザが前記第2プロンプト情報又は前記第3プロンプト情報に基づき入力した選択情報を受信するステップと、
前記選択情報に基づき、前記プッシュ情報を出力するか否かを確定するステップと、
前記プッシュ情報を出力すると確定すると、第1時間経過後に前記プッシュ情報を出力するステップであって、前記プッシュ情報は前記第2クエリ結果
及び/又は第1プロンプト情報、もしくは、前記第3クエリ結果
及び/又は前記第1プロンプト情報を含み、前記第1プロンプト情報は前記第2クエリ結果又は前記第3クエリ結果を取得したことを提示することに用いられるステップと、
を含むことを特徴とするインテリジェントインタラクション方法。
【請求項2】
前記選択情報に基づき、前記プッシュ情報を出力するか否かを確定するステップは、
前記選択情報が肯定的な情報である際に、前記プッシュ情報を出力すると確定すること、及び
前記選択情報が否定的な情報である際に、前記プッシュ情報を出力しないと確定することを含むことを特徴とする、請求項1に記載のインテリジェントインタラクション方法。
【請求項3】
前記第2クエリ結果又は前記第3クエリ結果の取得時間は確定可能な時間であり、前記第2プロンプト情報に前記第2クエリ結果の取得時間が更に含まれ、前記第3プロンプト情報に前記第3クエリ結果の取得時間が更に含まれていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のインテリジェントインタラクション方法。
【請求項4】
前記第1クエリ結果に対する前記ユーザの評価情報を受信するステップの前に、
前記第1クエリ結果に少なくとも1つの前記クエリ質問に対応する答えが含まれていることを確定するステップを更に含み、
前記第1クエリ結果に対する前記ユーザの評価情報を受信するステップは、
前記第1クエリ結果に含まれた答えに対する前記ユーザの評価情報を受信することを含むことを特徴とする、請求項1-3のいずれか1項に記載のインテリジェントインタラクション方法。
【請求項5】
前記インテリジェントインタラクション方法をスマート機器に適用した際に、第1時間経過後に前記クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力するステップは、
前記スマート機器を制御するための制御機器に前記プッシュ情報を送信すること、
前記スマート機器のインジケータライトによって前記ユーザに前記プッシュ情報を受信したことを提示すること、
前記スマート機器における通知ページによって前記プッシュ情報を表示すること、及び
音声によって前記プッシュ情報を再生することの中の少なくとも1種によって前記プッシュ情報を出力することを含むことを特徴とする、請求項1-4のいずれか1項に記載のインテリジェントインタラクション方法。
【請求項6】
音声によって前記プッシュ情報を再生することは、
前記ユーザが前記スマート機器を再度使用してその他の質問をクエリし、且つ前記その他の質問の答えが得られないか、或いは前記ユーザが前記その他の質問の答えに満足する場合に、音声によって前記プッシュ情報を再生すること、又は
前記ユーザが予め設定した時間になった時に、前記プッシュ情報を再生することを含むことを特徴とする、請求項5に記載のインテリジェントインタラクション方法。
【請求項7】
インテリジェントインタラクション装置であって、
ユーザのクエリ質問を取得することに用いられ、更に前記クエリ質問に対応する第1クエリ結果を取得することに用いられる取得モジュール、
前記第1クエリ結果に対する前記ユーザの評価情報を受信することに用いられる受信モジュール、
前記評価情報を感情分析することに用いられる感情分析モジュール、
前記評価情報が、前記ユーザが前記第1クエリ結果に満足しないことを示す場合に、第2プロンプト情報を出力することを確定することに用いられ、前記第2プロンプト情報は、第2クエリ結果を取得した際に、プッシュ情報を出力するか否かを提示することに用いられ、前記第2クエリ結果は前記クエリ質問に対応するクエリ結果である第1確定モジュールか、又は、前記評価情報が、前記ユーザが前記第1クエリ結果に満足することを示す場合に、第3プロンプト情報を出力することを確定することに用いられ、前記第3プロンプト情報は、第3クエリ結果を取得した際に、プッシュ情報を出力するか否かを提示することに用いられ、前記第3クエリ結果は前記クエリ質問の関連質問のクエリ結果である第2確定モジュールのいずれか一つ、
前記第1クエリ結果を出力し、更に、前記第2プロンプト情報又は前記第3プロンプト情報を出力することに用いられる出力モジュール、を備え、
前記受信モジュールは、更に、前記ユーザが前記第2プロンプト情報又は前記第3プロンプト情報に基づき入力した選択情報を受信することに用いられ、
前記インテリジェントインタラクション装置は、さらに、
前記選択情報に基づき、前記プッシュ情報を出力するか否かを確定することに用いられる判断モジュール、
前記判断モジュールにより前記プッシュ情報を出力すると確定されると、第1時間経過後に前記プッシュ情報を出力することに用いられるプッシュモジュールであって、前記プッシュ情報は前記第2クエリ結果
及び/又は第1プロンプト情報、もしくは、前記第3クエリ結果
及び/又は前記第1プロンプト情報を含み、前記第1プロンプト情報は前記第2クエリ結果又は前記第3クエリ結果を取得したことを提示することに用いられるプッシュモジュール、
を備えることを特徴とするインテリジェントインタラクション装置。
【請求項8】
前記判断モジュールは、
前記選択情報が肯定的な情報である際に、前記プッシュ情報を出力することを確定すること、及び
前記選択情報が否定的な情報である際に、前記プッシュ情報を出力しないことを確定することに用いられることを特徴とする、請求項7に記載のインテリジェントインタラクション装置。
【請求項9】
前記第2クエリ結果又は前記第3クエリ結果の取得時間は確定可能な時間であり、前記第2プロンプト情報に前記第2クエリ結果の取得時間が更に含まれ、前記第3プロンプト情報に前記第3クエリ結果の取得時間が更に含まれていることを特徴とする、請求項7又は8に記載のインテリジェントインタラクション装置。
【請求項10】
前記第1クエリ結果に少なくとも1つの前記クエリ質問に対応する答えが含まれていると確定するための第4確定モジュールを更に備え、
前記受信モジュールは、前記第1クエリ結果に含まれた答えに対する前記ユーザの評価情報を受信することに用いられることを特徴とする、請求項7-9のいずれか1項に記載のインテリジェントインタラクション装置。
【請求項11】
前記インテリジェントインタラクション装置をスマート機器に適用した際に、前記プッシュモジュールは、
前記スマート機器を制御するための制御機器に前記プッシュ情報を送信すること、
前記スマート機器のインジケータライトによってユーザに前記プッシュ情報を受信したことを提示すること、
前記スマート機器における通知ページによって前記プッシュ情報を表示すること、及び
音声によって前記プッシュ情報を再生することの中の少なくとも1種によって前記プッシュ情報を出力することに用いられることを特徴とする、請求項7-10のいずれか1項に記載のインテリジェントインタラクション装置。
【請求項12】
前記プッシュモジュールは、
前記ユーザが前記スマート機器を再度使用してその他の質問をクエリし、且つ前記その他の質問の答えが得られないか、或いは前記ユーザが前記その他の質問の答えに満足する場合に、音声によって前記プッシュ情報を再生すること、又は
前記ユーザが予め設定した時間になった時に、前記プッシュ情報を再生することに用いられることを特徴とする、請求項11に記載のインテリジェントインタラクション装置。
【請求項13】
プロセッサ、メモリ、オーディオ機器及びトランシーバーを備えるスマート機器であって、
前記オーディオ機器は音声信号を取得することに用いられ、
前記メモリは命令を記憶することに用いられ、
前記トランシーバーはその他の機器と通信することに用いられ、
前記命令は前記プロセッサによって実行されることにより、前記スマート機器に請求項1-6のいずれか1項に記載のインテリジェントインタラクション方法を実行させるためのものであることを特徴とするスマート機器。
【請求項14】
命令が記憶されたコンピューター読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行されることにより、コンピューターに請求項1-6のいずれか1項に記載のインテリジェントインタラクション方法を実行させるためのものであることを特徴とするコンピューター読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデータマイニング分野に関し、特にインテリジェントインタラクション方法、インテリジェントインタラクション装置、スマート機器及びコンピューター読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒューマンインタラクション(Human-Computer Interaction、HCI)はシステムとユーザとの間のインタラクション関係を研究する方法であり、システムは様々な機器であってよいし、コンピューター化のシステム及びソフトウェアであってもよい。例えば、ヒューマンインタラクションによってインテリジェントカスタマーサービスシステム、音声制御システム等のような様々な人工知能システムを実現することができる。
【0003】
知的質問応答システムはヒューマンインタラクションのある典型的なアプリケーションである。従来の知的質問応答システムは、あいまい検索または類似度計算の方法によって、知識ベースからユーザが質問している質問の結果を見つけ、且つクエリ結果をユーザに送信する。しかしながら、従来の知的質問応答システムにおいて、直ちにユーザのために望ましい結果を見つけることができないか、或いはユーザはクエリ結果に満足しない場合があり、それによりユーザ体験が悪くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明はインテリジェントインタラクション方法、インテリジェントインタラクション装置、スマート機器及びコンピューター読み取り可能な記憶媒体を提供し、ユーザ体験を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1態様は、ユーザのクエリ質問を取得するステップと、前記クエリ質問に対応する第1クエリ結果を取得して、且つ前記第1クエリ結果を出力するステップと、第1時間経過後に前記クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力するステップであって、前記プッシュ情報は前記クエリ質問に対応する第2クエリ結果および/または第1プロンプト情報を含み、前記第1プロンプト情報は前記クエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得したことを促すことに用いられるステップと、を含むインテリジェントインタラクション方法を提供する。
【0006】
1つの例示的な形態においては、第2プロンプト情報を出力するステップであって、前記第2プロンプト情報は前記クエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得した際に、プッシュ情報を出力するか否かを促すことに用いられるステップと、ユーザが前記第2プロンプト情報に基づき入力した選択情報を受信するステップと、前記選択情報に基づき、前記プッシュ情報を出力するか否かを確定するステップと、を更に含む。
【0007】
1つの例示的な形態においては、前記選択情報に基づき、前記プッシュ情報を出力するか否かを確定するステップは、前記選択情報が肯定的な情報である際に、前記プッシュ情報を出力することを確定すること、及び前記選択情報が否定的な情報である際に、前記プッシュ情報を出力しないことを確定することを含む。
【0008】
1つの例示的な形態においては、第2プロンプト情報を出力するステップの前に、前記第1クエリ結果に対するユーザの評価情報を受信するステップ、前記評価情報を感情分析するステップ、及び前記評価情報がユーザが前記第1クエリ結果に満足しないことを示す場合に、前記第2プロンプト情報を出力することを確定するステップを含む。
【0009】
1つの例示的な形態においては、第2プロンプト情報を出力するステップの前に、前記第1クエリ結果に対するユーザの評価情報を受信するステップ、前記評価情報を感情分析するステップ、及びユーザが前記第1クエリ結果に満足することを前記評価情報が示す場合に、前記第2プロンプト情報を出力することを確定するステップであって、前記第2クエリ結果は前記クエリ質問の関連質問のクエリ結果であるステップをさらに含む。
【0010】
1つの例示的な形態においては、前記第2プロンプト情報は前記クエリ質問に対応する第1クエリ結果を出力する際に出力されたものである。
【0011】
1つの例示的な形態においては、前記クエリ質問に対応する第1クエリ結果を出力するステップの前に、ユーザが前記第1クエリ結果に満足するか否かを予測するステップ、及びユーザが前記第1クエリ結果に満足すると予測された場合に、前記第2プロンプト情報を出力すると確定するステップであって、前記第2クエリ結果は前記クエリ質問の関連質問のクエリ結果であるステップを更に含む。
【0012】
1つの例示的な形態においては、前記第2クエリ結果の取得時間は確定可能な時間であり、前記第2プロンプト情報に前記第2クエリ結果の取得時間が更に含まれている。
【0013】
1つの例示的な形態においては、前記第1クエリ結果に対するユーザの評価情報を受信するステップの前に、前記第1クエリ結果に少なくとも1つの前記クエリ質問に対応する答えが含まれていると確定するステップを更に含み、前記第1クエリ結果に対するユーザの評価情報を受信するステップは、前記第1クエリ結果に含まれた答えに対するユーザの評価情報を受信することを含む。
【0014】
1つの例示的な形態においては、第2プロンプト情報を出力するステップの前に、前記クエリ質問を分析処理して、前記クエリ質問のタイプを取得するステップ、及び前記クエリ質問のタイプに基づき、前記第2プロンプト情報を出力することを確定するステップを更に含む。
【0015】
1つの例示的な形態においては、第1時間経過後に前記クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力する前記ステップの前に、前記クエリ質問を分析処理して、前記クエリ質問のタイプを取得するステップ、及び前記クエリ質問のタイプに基づき、前記クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力すると確定するステップを更に含む。
【0016】
1つの例示的な形態においては、前記クエリ質問を分析処理するステップの前に、前記第1クエリ結果に前記クエリ質問に対応する答えが含まれていないと確定することを更に含む。
【0017】
1つの例示的な形態においては、前記方法がスマート機器に適用された際に、第1時間経過後にクエリ質問に対応するプッシュ情報を出力するステップは、前記プッシュ情報を前記スマート機器を制御するための制御機器に送信すること、或いは、前記スマート機器のインジケータライトによってユーザに前記プッシュ情報を受信したと促すこと、或いは、前記スマート機器における通知ページによって前記プッシュ情報を表示すること、或いは、音声によって前記プッシュ情報を再生することの中の少なくとも1種によって前記プッシュ情報を出力することを含む。
【0018】
1つの例示的な形態においては、音声によって前記プッシュ情報を再生することは、ユーザが前記スマート機器を再度使用してその他の質問をクエリして、且つ前記その他の質問の答えが得られないか或いはユーザが前記その他の質問の答えに満足する場合に、音声によって前記プッシュ情報を再生すること、或いは、ユーザが予め設定した時間になった時に、前記プッシュ情報を再生することを含む。
【0019】
本発明の第2態様は、ユーザのクエリ質問を取得することに用いられ、更に前記クエリ質問に対応する第1クエリ結果を取得することに用いられる取得モジュール、前記第1クエリ結果を出力するための出力モジュール、及び第1時間経過後に前記クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力することに用いられるプッシュモジュールであって、前記プッシュ情報は前記クエリ質問に対応する第2クエリ結果および/または第1プロンプト情報を含み、前記第1プロンプト情報は前記クエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得したことを促すことに用いられるプッシュモジュール、を備えるインテリジェントインタラクション装置を提供する。
【0020】
1つの例示的な形態においては、前記出力モジュールは、更に、第2プロンプト情報を出力することに用いられ、前記第2プロンプト情報は前記クエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得した際に、プッシュ情報を出力するか否かを促すことに用いられ、前記装置は、ユーザが前記第2プロンプト情報に基づき入力した選択情報を受信するための受信モジュール、及び前記選択情報に基づき、前記プッシュ情報を出力するか否かを確定するための判断モジュールを更に備える。
【0021】
1つの例示的な形態においては、前記判断モジュールは、具体的に、前記選択情報が肯定的な情報である際に、前記プッシュ情報を出力することを確定すること、及び前記選択情報が否定的な情報である際に、前記プッシュ情報を出力しないことを確定することに用いられる。
【0022】
1つの例示的な形態においては、感情分析モジュールと第1確定モジュールとを更に備え、前記受信モジュールは更に、前記第1クエリ結果に対するユーザの評価情報を受信することに用いられ、前記感情分析モジュールは、前記評価情報を感情分析することに用いられ、前記第1確定モジュールは、前記評価情報がユーザが前記第1クエリ結果に満足しないことを示す場合に、前記第2プロンプト情報を出力することを確定することに用いられる。
【0023】
1つの例示的な形態においては、感情分析モジュール及び第2確定モジュールを更に備え、前記受信モジュールは更に、前記第1クエリ結果に対するユーザの評価情報を受信することに用いられ、前記感情分析モジュールは、前記評価情報を感情分析することに用いられ、前記第2確定モジュールは、ユーザが前記第1クエリ結果に満足することを前記評価情報が示す場合に、前記第2プロンプト情報を出力することを確定することに用いられ、前記第2クエリ結果は前記クエリ質問の関連質問のクエリ結果である。
【0024】
1つの例示的な形態においては、前記第2プロンプト情報は前記クエリ質問に対応する第1クエリ結果を出力する際に出力されたものである。
【0025】
1つの例示的な形態においては、ユーザが前記第1クエリ結果に満足するか否かを予測するための予測モジュール、及び前記予測モジュールによってユーザが前記第1クエリ結果に満足すると予測された場合に、前記第2プロンプト情報を出力すると確定することに用いられ、前記第2クエリ結果は前記クエリ質問の関連質問のクエリ結果である第3確定モジュールを更に備える。
【0026】
1つの例示的な形態においては、前記第2クエリ結果の取得時間は確定可能な時間であり、前記第2プロンプト情報に前記第2クエリ結果の取得時間が更に含まれている。
【0027】
1つの例示的な形態においては、前記第1クエリ結果に少なくとも1つの前記クエリ質問に対応する答えが含まれていることを確定するための第4確定モジュールを更に備え、前記受信モジュールは、具体的に、前記第1クエリ結果に含まれた答えに対するユーザの評価情報を受信することに用いられる。
【0028】
1つの例示的な形態においては、前記クエリ質問を分析処理して、前記クエリ質問のタイプを取得するためのタイプ確定モジュール、及び前記クエリ質問のタイプに基づき、前記第2プロンプト情報を出力すると確定するための第5確定モジュールを更に備える。
【0029】
1つの例示的な形態においては、前記クエリ質問を分析処理して、前記クエリ質問のタイプを取得するためのタイプ確定モジュール、及び前記クエリ質問のタイプに基づき、前記クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力することを確定するための第6確定モジュールを更に備える。
【0030】
1つの例示的な形態においては、前記第1クエリ結果に前記クエリ質問に対応する答えが含まれていないことを確定するための第7確定モジュールを更に備える。
【0031】
1つの例示的な形態においては、前記装置はスマート機器に応用され、前記プッシュモジュールは、具体的に、前記プッシュ情報を前記スマート機器を制御するための制御機器に送信すること、或いは、前記スマート機器のインジケータライトによってユーザに前記プッシュ情報を受信したと促すこと、或いは、前記スマート機器における通知ページによって前記プッシュ情報を表示すること、或いは、音声によって前記プッシュ情報を再生することの中の少なくとも1種によって前記プッシュ情報を出力することに用いられる。
【0032】
1つの例示的な形態においては、前記プッシュモジュールは、具体的に、ユーザが前記スマート機器を再度使用してその他の質問をクエリして、且つ前記その他の質問の答えが得られないか或いはユーザが前記その他の質問の答えに満足する場合に、音声によって前記プッシュ情報を再生すること、或いは、ユーザが予め設定した時間になった時に、前記プッシュ情報を再生することに用いられる。
【0033】
本発明の第3態様は、プロセッサ、メモリ、オーディオ機器及びトランシーバーを備えたスマート機器を提供し、前記オーディオ機器は音声信号を取得することに用いられ、前記メモリは命令を記憶することに用いられ、前記トランシーバーはその他の機器と通信することに用いられ、前記プロセッサは前記メモリに記憶された命令を実行して、前記スマート機器に本発明の第1態様に記載の方法を実行させることに用いられる。
【0034】
本発明の第4態様は、コンピューター読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピューター読み取り可能な記憶媒体に命令が記憶され、前記命令が実行される際に、コンピューターに本発明の第1態様に記載の方法を実行させる。
【0035】
本発明によるインテリジェントインタラクション方法、インテリジェントインタラクション装置、スマート機器及びコンピューター読み取り可能な記憶媒は、ユーザのクエリ質問を取得し、該クエリ質問に対応する第1クエリ結果を取得し、該第1クエリ結果を出力し、第1時間経過後に該クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力し、該プッシュ情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果および/または第1プロンプト情報を含み、第1プロンプト情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得したと促すことに用いられるステップを含む。該方法は、第1時間を超過した後に主動的にユーザにクエリ質問に対応する第2クエリ結果をプッシュするかおよび/またはユーザに第2クエリ結果を取得したと促すことによって、従来ユーザの満たされていなかった需要を満たし、或いは、ユーザの需要をより満たすためのものであり、これにより、ユーザ体験を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】本発明の実施例1によるインテリジェントインタラクション方法を示すフローチャートである。
【
図2】プッシュメッセージのある出力模式図である。
【
図3】ユーザが制御appを開いた後にプッシュメッセージを表示するページである。
【
図4】プッシュメッセージの携帯電話における表示過程の模式図である。
【
図5】プッシュメッセージのスマートスピーカーにおける表示過程の模式図である。
【
図6】本発明の実施例2によるインテリジェントインタラクション方法を示すフローチャートである。
【
図7】本発明の実施例3によるインテリジェントインタラクション方法を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の実施例4によるインテリジェントインタラクション方法を示すフローチャートである。
【
図9】本発明の実施例5によるインテリジェントインタラクション方法を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の実施例6によるインテリジェントインタラクション装置を示す構造模式図である。
【
図11】本発明の実施例7によるインテリジェントインタラクション装置を示す構造模式図である。
【
図12】本発明の実施例8によるインテリジェントインタラクション装置を示す構造模式図である。
【
図13】本発明の実施例9によるインテリジェントインタラクション装置を示す構造模式図である。
【
図14】本発明の実施例10によるインテリジェントインタラクション装置を示す構造模式図である。
【
図15】本発明の実施例11によるインテリジェントインタラクション装置を示す構造模式図である。
【
図16】本発明の実施例12によるスマート機器を示す構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
上記の図面は明細書に併せられて且つ本明細書の一部となり、本発明に合わせる実施例が示され、且つ明細書と共に本発明の原理を解釈することに用いられる。
【0038】
以上の図面には、本発明の明確な実施例が示されており、より詳細な説明は後述する。これらの図面及びテキストの説明はいずれかの方法によって本発明の構想の範囲を制限することを意図してはおらず、特定の実施例を参照して当業者のために本発明の概念を説明するためのものである。
【0039】
本発明の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明らかにさせるために、以下、本発明の実施例における図面を参照して、本発明の実施例における技術的解決手段を明らかに説明する。無論、説明された実施例は実施例の全てではなく、本発明の一部の実施例に過ぎない。本発明における実施例に基づいて、当業者にとって、創造的な作業なしに得られたすべての他の実施例は、いずれも本発明が保護する範囲に属する。
【0040】
本願はインテリジェントインタラクション方法及びインテリジェントインタラクション装置を提供し、該方法及び装置はスマート機器に適用できる。該スマート機器はスマートスピーカー、スマートフォン、スマートウォッチ、スマートブレスレット、スマートメガネ等のウェアラブル電子機器であってよく、該スマート機器はユーザと知的質問応答を行うことができる。
【0041】
図1は本発明の実施例1によるインテリジェントインタラクション方法を示すフローチャートであり、
図1に示すように、本実施例による方法は以下のステップを含む。ステップS101においては、ユーザのクエリ質問を取得する。
【0042】
該クエリ質問はユーザがテキストによって入力したものであってよく、ユーザはスマート機器における仮想ボタン、物理ボタン、タッチペン、またはタッチスクリーン等の入力装置によってテキストを入力することができる。現在、ユーザの両手を解放するために、数多くのスマート機器がいずれも音声認識をサポートするため、ユーザは音声によって該クエリ質問を入力することができる。ユーザが音声によってクエリ質問を入力する際に、スマート機器は音声認識によって音声信号をテキストに変換する。例えば、ユーザは音声によって「卵の市場価格はいくらですか?」、「七夕にはどのような贈り物が最適ですか?」、「60歳の高齢者がプロポリスを長時間食べるのは良いことですか?」、「四川省の観光名所は何ですか?」、「神経性片頭痛はどうですか」等のようなクエリ質問を入力する。
【0043】
ステップS102では、該クエリ質問に対応する第1クエリ結果を取得して、且つ該第1クエリ結果を出力する。
【0044】
スマート機器はクエリ質問を取得した後に、クエリ質問をサーバーに送信することができ、サーバーはクエリ質問に基づきデータベースから該クエリ質問に対応する第1クエリ結果を見つけ、且つ第1クエリ結果をスマート機器に送信する。第1クエリ結果はスマート機器によりデータベースから見つけ出されてもよい。
【0045】
説明する必要があるのは、本実施例において、ユーザがどのようなクエリ質問を入力するに関わらず、1つのクエリ結果を取得することができ、該クエリ結果にはクエリ質問の答えが含まれている可能性も、答えが含まれていない可能性もあり、1つのクエリ質問に対して複数の答えがある可能性もある。このため、該クエリ質問に対応する第1クエリ結果に答えが含まれている可能性があり、答えが含まれていない可能性もある。例えば、ユーザが入力したクエリ質問が、「空に星があるのはなぜですか」であると、スマート機器はクエリによって答えが得られない。ユーザが入力したクエリ質問が「卵の市場価格はいくらですか?」である場合に、スマート機器はクエリによって複数の答え、普通の卵の500グラムの価格はXX-YY元であり、放し飼いの鶏の卵の500グラムの価格はAA-BB元であり、1つの卵はX元程度である等が得られる。
【0046】
スマート機器が音声入力及び出力のみをサポートする場合に(例えばディスプレイがないスマートスピーカー或いはディスプレイが小さいスマートスピーカー、スマートウォッチ等)、スマート機器は音声によって第1クエリ結果を再生する。スマート機器がテキストの入力及び出力のみをサポートする場合に、スマート機器はテキストによって第1クエリ結果を表示する。スマート機器が音声及びテキストの入力及び出力を同時にサポートする場合に(例えばディスプレイを有するスマートスピーカー)、スマート機器はテキストおよび/または音声によって第1クエリ結果を出力することができる。
【0047】
ステップS103では、第1時間の経過後に該クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力し、該プッシュ情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果および/または第1プロンプト情報を含み、該第1プロンプト情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得したと促すことに用いられる。
【0048】
従来の技術においては、クエリ質問に対応する答えが得られなく、或いはユーザがクエリ質問に対応する答えに満足しない場合があるので、ユーザのスマート機器に対するユーザ体験が悪い。ここで、ユーザが答えに満足しないのは答えが間違っているか、或いは答えの品質が悪いゆえであるかもしれないので、スマート機器は主に答えに対するユーザの評価によってユーザが答えに満足するか否かを判断する。
【0049】
本実施例において、クエリ質問に対応する答えが得られない、或いはユーザがクエリ質問に対応する答えに満足しない、また或いはユーザがクエリ質問に対応する答えに満足するが、ユーザがその他の意図を持っている可能性がある場合、ユーザを満足させる第2クエリ結果を取得するまで、スマート機器は更にクエリ質問をクエリし、クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力する。
【0050】
第1クエリ結果と異なって、第2クエリ結果にはクエリ質問に対応する答えを少なくとも1つを含む。且つ第2クエリ結果に含まれたクエリ質問に対応する答えは第1クエリ結果に含まれたクエリ質問に対応する答えと異なる可能性がある。第2クエリ結果はスマート機器或いはサーバーが予め設定された方策によって学習され、および/または、人工的な手段によって入力されたものである。DeepQA技術によってウェブページにおける良い答えを自動マイニングして第2クエリ結果を取得し、且つ第2クエリ結果をユーザに主動的にプッシュすることができる。
【0051】
本実施例において、第1時間は一定の時間であってもよいし、不確実な時間であってもよい。第1時間は第1クエリ結果を出力した時間から第2クエリ結果を取得した時間までの時間である。一般的な場合に、第2クエリ結果の取得時間は不確実であるのは、主に機械学習に要する時間が不確実であり、人工的に答えを入力する時間も不確実であるためであり、このため、第1時間は不確実な時間となり得る。無論、いくつかのシナリオでは、第2クエリ結果の取得時間は確定でき、例えば、来年或いはある祝日の時間が既知であるが、該祝日の休日スケジュールを分からない場合には、該祝日の休日スケジュールの通知時間は一定の時間である。
【0052】
本実施例において、スマート機器は以下のような(1)から(4)のようないくつかの方法の中の少なくとも1種の方法によってクエリ質問に対応するプッシュ情報を出力することができる。
【0053】
(1)スマート機器を制御するための制御機器にプッシュ情報を送信する。
【0054】
スマート機器がスマートスピーカーである場合を例とすると、制御機器は携帯電話であってよく、スマートスピーカーは携帯電話にインストールされたアプリケーション(application、app)によってスマート機器を制御することができ、ユーザは該appによってスマートスピーカーの配信ネットワーク及びその他のいくつかの操作を完成する。このため、プッシュメッセージを該appに送信することができ、該appは新しいメッセージがある場合に、該appのアイコンの右上にプロンプトメッセージを表示し、ユーザはappによって該プッシュメッセージをクエリし、この時、該プッシュメッセージは一般的にテキスト形でクライアントに表示される。
図2はプッシュメッセージのある出力模式図であり、
図2に示すように、スマート機器はプッシュメッセージを無線接続によって携帯電話における制御appに送信し、制御appはプッシュメッセージを受信した後に、アイコンの右上の円形アイコンに1つの情報を受信したと促す。ユーザは制御appを開いて見ることができる。
図3はユーザが制御appを開いた後にプッシュメッセージを表示するページであり、
図3に示すように、該ページに第1プロンプト情報が表示される。第1プロンプト情報は「あなたは前にXXXXを求めました、勤勉の後、あなたのために答えを見つけました、スピーカーで直接私に尋ねることができます」である。
【0055】
スマートスピーカーは第1プロンプト情報をnotificationの形で制御機器に通知してもよく、制御機器の通知ページ(制御機器の第1スクリーンであってよく、ユーザは第1スクリーン或いはその他ページのトップからスライドダウンすることによって該通知ページを開くことができる)に複数の通知メッセージのエントリーが表示されている。
図4はプッシュメッセージの携帯電話における表示過程の模式図であり、
図4に示すように、ページaは携帯電話における任意の1つのページであり、ユーザはページaのトップからスライドダウンすることによってページbを開く。ページbは通知ページであり、ページbに複数の通知メッセージのエントリーが表示され、第1プロンプト情報のエントリーを含む。ユーザは第1プロンプト情報のエントリーをクリックしてページcにジャンプし、ページcに第1プロンプト情報が表示される。ユーザはスマートスピーカーから音声によって第2クエリ結果をクエリし、或いは、携帯電話で制御appを開いて第2クエリ結果を見ることができる。
【0056】
プッシュメッセージに第1プロンプト情報のみが含まれている場合に、第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれていないと、第1プロンプト情報は「あなたは前にXXXXを求めました、勤勉の後、あなたのために答えを見つけました、スピーカーで直接私に尋ねることができます」であってよい。第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれているが、ユーザが答えに満足しない場合、第1プロンプト情報は「あなたは以前にXXXXの結果に満足していなく、私は一生懸命働いて、あなたのためのより良い答えを見つけました、スピーカーで直接私に尋ねることができます」であってよい。
【0057】
プッシュメッセージに第1プロンプト情報と第2クエリ結果が含まれている際に、第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれていないと、第1プロンプト情報は「あなたは前にXXXXを求めました、勤勉の後、あなたのために答えを見つけました、アプリを開いて見てください」であってよい。第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれているが、ユーザが答えに満足しないと、第1プロンプト情報は「あなたは以前にXXXXの結果に満足していなく、私は一生懸命働いて、あなたのためのより良い答えを見つけました、アプリを開いて見てください」であってよい。
【0058】
第2クエリ結果は第1プロンプト情報と同一のページに表示されてもよいし、異なるページに表示されてもよい。例えば、第1プロンプト情報と第2クエリ結果がすべてスマート機器を制御するappのあるページに表示され、或いは、第1プロンプト情報は制御機器の通知ページに表示され、第2クエリ結果はスマート機器を制御するappのあるページに表示され、或いは、第1プロンプト情報は制御機器の通知ページに表示され、第2クエリ結果は1つの独立したH5ページによって表示される。
【0059】
該プッシュ方法はディスプレイを有するスマート機器に適用され、ディスプレイがないスマート機器にも適用される。複数のプッシュメッセージがあると、逐一にプッシュすることができる。
【0060】
(2)スマート機器のインジケータライトによってユーザにプッシュ情報を受信したと促す。
【0061】
スマート機器にインジケータライトが取り付けられている場合、インジケータライトによってユーザにプッシュメッセージを受信したと通知することができる。例えば、プッシュメッセージが受信された際に、ユーザに通知するように、インジケータライトが点灯し、プッシュメッセージが受信されていない際には、インジケータライトが点灯しない。或いは、インジケータライトの色によってユーザに通知することもでき、例えば、プッシュメッセージを受信した際に、インジケータライトの色が予め設定された第1色に変わって、その他の場合には、インジケータライトの色はその他の色である。
【0062】
(3)スマート機器における通知ページによってプッシュ情報を表示する。
【0063】
該手段はディスプレイを有するスマート機器に適用し、プッシュメッセージをスマート機器の通知ページに表示する。
図5はプッシュメッセージのスマートスピーカーにおける表示過程の模式図であり、
図5に示すように、ページeはスマートスピーカーにおける任意の1つのページであり、ユーザはページeのトップからスライドダウンすることによってページfを開くことができる。ページfは通知ページであり、ページfに複数の通知メッセージのエントリーが表示され、第1プロンプト情報のエントリーを含む。ユーザは第1プロンプト情報のエントリーをクリックしてページgにジャンプし、ページgに第1プロンプト情報が表示されている。ユーザはスマートスピーカーから音声によって第2クエリ結果をクエリすることができる。
【0064】
通知ページはディスプレイにおけるページ1であってよく、ユーザはドロップダウン或いはスライドダウンによって該通知ページを開く。
【0065】
プッシュメッセージに第1プロンプト情報のみが含まれている際に、第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれていないと、第1プロンプト情報は「XXXX、あなたのために答えを見つけました」であってよい。第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれているが、ユーザが答えに満足しない場合、第1プロンプト情報は「XXXX、あなたのためにより良い答えを見つけました」であってよい。
【0066】
プッシュメッセージに第1プロンプト情報と第2クエリ結果が含まれている際に、通知ページに上記の第1プロンプト情報を表示する以外、「答えを見る」を表示することができる。ユーザが「答えを見る」をクリックすると、ページに第2クエリ結果における答えを表示することができる。スマート機器が音声入力と出力をサポートする場合、音声によって第2クエリ結果における答えを再生することができる。スマート機器が音声の入力と出力をサポートする場合、ユーザはクエリを必要とする場合に、音声によって「答えを見る」を入力することができる。
【0067】
選択的に、ユーザが該プッシュメッセージを見た後に、該プッシュメッセージが自動的に削除され、或いは、プッシュメッセージがしばらくすると自動的に削除されてもよい。
【0068】
(4)音声によってプッシュ情報を再生する。
【0069】
本実施例において、プッシュメッセージの出力タイミングは第2クエリ結果を取得した後に、直ちにプッシュメッセージを出力してもよいし、トリガー条件が満たされると、プッシュメッセージを出力してもよい。トリガー条件は以下のとおりであってよい。(1)ユーザがスマート機器を再度使用してその他の質問をクエリし、且つその他の質問の答えが得られないか或いはユーザがその他の質問の答えに満足しないと検出された場合に、該プッシュ情報を出力する。(2)ユーザによって設定された所定の時間になった際に、プッシュメッセージを出力し、例えば、ユーザは、午後8-10時にプッシュメッセージがあれば、主動的にユーザにプッシュすることができるように設定することができる。(3)ユーザがページビュー(Page View、PVと略称)のクエリ質問をクエリしたと検出された際に、プッシュメッセージを出力する。例えば、ユーザが「何時ですか?」と尋ね、スマート機器は対応する答えを出力した後に、プッシュメッセージを出力し、ユーザに以前に尋ねた質問に答えがあると注意させる。(4)ユーザの現在のクエリ質問が属する垂直カテゴリが以前のクエリ質問の垂直カテゴリと同様或いは類似すると検出された場合には、以前のクエリ質問のプッシュメッセージを出力する。例えば、2つのクエリ質問の垂直カテゴリがいずれも百科垂直カテゴリ或いは知識スペクトル垂直カテゴリである場合である。(5)ユーザの現在のクエリ質問が以前のクエリ質問と類似すると検出された場合に、以前のクエリ質問のプッシュメッセージを出力する。類似度計算によって2つのクエリ質問が類似するか否かを確定することができる。
【0070】
上記の例ではいずれも情報質疑応答シナリオを例として説明し、即ちユーザがクエリ質問を入力し、クエリ質問に対応する答えが得られないか、或いはユーザが取得したクエリ質問に対応する答えに満足しない場合である。無論、本発明の方法は情報質疑応答シナリオに制限されなく、以下のシナリオに適用されてもよい。(1)コンテンツリソースカテゴリ、例えばユーザがクエリしようとする音楽は現在にリソースがない場合に、リソースを入手した後に主動的にユーザに通知する。(2)機能補完カテゴリ、例えばユーザが現在にクエリしようとする機能がない場合に、後続に新しい機能が開発されると、主動的にユーザにこの新しい機能の情報を通知する。
【0071】
本実施例においては、ユーザのクエリ質問を取得し、該クエリ質問に対応する第1クエリ結果を取得し、該第1クエリ結果を出力し、第1時間の後に該クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力し、該プッシュ情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果および/または第1プロンプト情報を含み、第1プロンプト情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得したと促すことに用いられる。該方法は、第1時間を超過した後に主動的にユーザにクエリ質問に対応する第2クエリ結果をプッシュするか、および/またはユーザに第2クエリ結果を取得したと促すことによって、従来ユーザの満たされていなかった需要を満たし、或いは、ユーザの需要をより満たすことができ、これにより、ユーザ体験を向上させる。
【0072】
図6は本発明の実施例2によるインテリジェントインタラクション方法のフローチャートであり、
図6に示すように、本実施例による方法は以下のステップを含む。
ステップS201では、ユーザのクエリ質問を取得する。
【0073】
ステップS202では、クエリ質問に対応する第1クエリ結果を取得し、且つ該第1クエリ結果を出力する。
【0074】
ステップS201とS202の具体的な実現方法は実施例1におけるステップS101とS102の説明を参照でき、ここで繰り返して説明しない。
【0075】
ステップS203では、第2プロンプト情報を出力し、該第2プロンプト情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得した際に、プッシュ情報を出力するか否かと促すことに用いられる。
【0076】
すべての質問でもクエリ結果を再度取得する必要があるわけではなく、本実施例においては以下のような2種の方法によってクエリ結果を再度取得する必要があるか否かを確定し、且つユーザにクエリ結果をプッシュすることができる。
【0077】
1つの例示的な形態においては、クエリ質問を分析処理して、クエリ質問のタイプを取得し、クエリ質問のタイプに基づき、第2プロンプト情報を出力するか否かを確定する。
【0078】
どのようなタイプのクエリ質問に対して第2プロンプト情報を出力する必要があるか、どのようなタイプのクエリ質問に対して第2プロンプト情報を出力する必要がないかを予め定義することができる。第1クエリ結果を取得した際に、第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれていない場合に、クエリ質問に対する分析処理をトリガーすることができ、無論、第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれている場合に、クエリ質問に対する分析処理をトリガーしてもよく、本実施例はこれに対して制限しない。無論、クエリ質問に対する分析処理をトリガーするタイミングは第1クエリ結果を取得した際に制限されなく、第1クエリ結果を取得する前であってもよく、クエリ質問を受信した後の任意の時間にトリガーすることができる。
【0079】
一般的な場合に、以下の2種のタイプ(1)及び(2)のクエリ質問に対してクエリ結果を再度取得し、且つユーザにプッシュする必要がある。(1)クエリ質問が幅広い答え問答意図に属し、且つ第1クエリ結果に該クエリ質問に対応する答えが含まれていない。該幅広い答え問答意図の質問は例えば「空に星があるのはなぜですか?」、「空の外は何ですか?」等であり、設定された方策によってクエリ質問が幅広い答え問答意図に属するか否かを判断する。(2)答えが固定されており、答えの最適化を短時間で完了することができるカテゴリ、例えば翻訳、計算、漢語KG問答等である。いくつかの答えの強い適時性を要求し、且つデータリソースに依頼するカテゴリ、例えば、天気、株式等であり、本実施例においてクエリ結果を遅延取得する手段を使用しない。
【0080】
もう1つの例示的な形態においては、第1クエリ結果に対するユーザの評価情報を受信し、評価情報を感情分析して、ユーザが第1クエリ結果に満足しないと評価情報が表示する場合に、第2プロンプト情報を出力すると確定する。
【0081】
スマート機器は第1クエリ結果を出力した後に、ユーザが第1クエリ結果を評価するように主動的にトリガーすることができ、例えば、スマート機器はプロンプト情報「あなたは現在の答えに満足するか否か」を出力でき、ユーザは満足、不満、非常に満足、非常に不満をフィードバックする可能性があり、ユーザはその他の言葉、例えば「まま、普通、一般、あまりにもひどい、これはなんですか」等をフィードバックする可能性もある。スマート機器はユーザの評価情報を受信した後に、応答することができ、例えば「ご意見ありがとうございます、私は一生懸命勉強していきます」を出力することができる。無論、ユーザが評価しない可能性もある。
【0082】
選択的に、スマート機器はユーザが第1クエリ結果を評価するように主動的にトリガーする前に、第1クエリ結果に少なくとも1つのクエリ質問に対応する答えが含まれているか否かを確定することができ、第1クエリ結果に少なくとも1つのクエリ質問に対応する答えが含まれている場合だけ、ユーザが第1クエリ結果を評価するようにトリガーし、第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれていない場合に、ユーザが第1クエリ結果を評価するようにトリガーしない。対応的に、スマート機器は第1クエリ結果に含まれている答えに対するユーザの評価情報を受信し、第1クエリ結果に複数の答えが含まれている可能性があり、スマート機器は一定の順序に従って答えを出力する。
【0083】
スマート機器が第1クエリ結果を出力した後に、ユーザにより第1クエリ結果を主動的に評価することができ、例えば、ユーザは第1クエリ結果を取得した後に、音声によって「結果が間違った」或いは、「結果を変える」、「なぜ結果がないのか」等を言うことができる。
【0084】
スマート機器は第1クエリ結果に対するユーザの評価情報を取得した後に、評価情報を感情分析して、該評価情報の感情的な傾向を取得することができ、例えば、「満足」「良い」「とても良い」等の評価に対して感情的な傾向が第1クエリ結果に満足すると考えられ、「不満」、「これはなんですか」「あまりにもひどい」等の評価に対して感情的な傾向が第1クエリ結果に不満すると考えられる。スマート機器が主動的にユーザに評価することを促すが、ユーザが評価しないと、ユーザが第1クエリ結果に不満すると考えられてもよい。評価情報によるとユーザが第1クエリ結果に不満すると示される場合に、第2プロンプト情報を出力すると確定する。評価情報によるとユーザが第1クエリ結果に満足すると示されると、対話プロセスを終了する。
【0085】
第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれていない場合に、該第2プロンプト情報は「私はこの質問については知りませんが、私は一生懸命勉強し続け、私が学んだ後にあなたに教える必要がありますか」であってよい。第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれているが、ユーザが答えに不満する場合に、該第2プロンプト情報は「あなたの満足の答えが見つからないのが残念で、私は一生懸命勉強し続け、私が学んだ後にあなたに教える必要がありますか」であってよい。
【0086】
選択的に、第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれていなく、或いはユーザがクエリ質問に対応する答えに不満する場合に、該クエリ質問を記憶することができる。1つの態様において、第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれていなく、或いはユーザがクエリ質問に対応する答えに不満すれば、該クエリ質問を記憶する。
【0087】
もう1つの態様においては、第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれていなく、或いはユーザがクエリ質問に対応する答えに不満する場合に、該クエリ質問のホット、過去の検索頻度等をオンライン計算し、クエリ質問のホットと過去の検索頻度等に基づきクエリ質問が高頻度サーチ質問であるか否かを確定し、クエリ質問が高頻度サーチ質問であると、該クエリ質問を記憶する。更にオフラインで該クエリ質問を記憶するか否かを判断することができ、周期的にオフラインデータによってクエリ質問が高頻度サーチ質問であるか否かを分析することができ、クエリ質問が高頻度サーチ質問であると、該クエリ質問を記憶する。
【0088】
記憶された高頻度サーチ質問に対して、タイムリに答えを出す必要があり、DeepQA技術によってウェブページにおける良い答えを自動的にマイニングして、且つ得られた答えをユーザに主動的にプッシュすることができる。
【0089】
ステップS204では、ユーザが第2プロンプト情報に基づき入力した選択情報を受信する。
【0090】
ステップS205では、選択情報に基づき、プッシュ情報を出力するか否かを確定する。
【0091】
ユーザは第2プロンプト情報を受信した後に、選択情報を入力し、スマート機器は選択情報を受信した後に、プッシュ情報を出力するか否かを確定し、例示的に、選択情報が肯定的な情報である際に、プッシュ情報を出力すると確定し、選択情報が否定的な情報である際に、プッシュ情報を出力しないと確定する。ユーザが予め設定された時間内でいずれかの情報も入力しないと、プッシュ情報を出力しないと確定する。
【0092】
ステップS206では、プッシュ情報を出力すると確定した場合に、第1時間の後に該クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力し、該プッシュ情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果および/または第1プロンプト情報を含み、該第1プロンプト情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得したと促すことに用いられる。
【0093】
ステップS206の具体的な実現方法は実施例1におけるステップS103の説明を参照でき、ここで繰り返して説明しない。
【0094】
本実施例においては、端末機器はクエリ質問に対応するプッシュ情報を出力する前に、第2プロンプト情報を出力し、該第2プロンプト情報はクエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得した際に、プッシュ情報を出力するか否かを促すことに用いられ、ユーザが第2プロンプト情報に基づき入力した確定情報を受信し、該確定情報はプッシュ情報の出力を確認することに用いられる。第2プロンプト情報によってクエリ結果を再度取得する必要があるかどうかをユーザに尋ね、これにより、ユーザに対して的確にプッシュすることができ、ユーザ体験を更に向上させる。
【0095】
図7は本発明の実施例3によるインテリジェントインタラクション方法のフローチャートであり、
図7に示すように、本実施例による方法は以下のステップを含む。ステップS301では、ユーザのクエリ質問を取得する。
【0096】
ステップS302では、クエリ質問に対応する第1クエリ結果を取得し、且つ該第1クエリ結果を出力する。
【0097】
ステップS301、S302の具体的な実現方法は実施例1におけるステップS101とS102の説明を参照でき、ここで繰り返して説明しない。
【0098】
ステップS303では、クエリ質問を分析処理して、クエリ質問のタイプを取得する。
【0099】
ステップS304では、クエリ質問のタイプに基づき、クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力すると確定する。
【0100】
ステップS303とS304の具体的な実現方法は実施例2の関連説明を参照でき、ここで繰り返して説明しない。説明する必要があるのは、クエリ質問に対する分析処理をトリガーするタイミングは第1クエリ結果を取得した時に制限されなく、第1クエリ結果を取得する前であってもよく、クエリ質問を受信した後の任意の時間にトリガーすることができる。
【0101】
ステップS305では、第1時間の後に該クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力し、該プッシュ情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果および/または第1プロンプト情報を含み、該第1プロンプト情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得したと促すことに用いられる。
【0102】
ステップS305の具体的な実現方法は実施例1におけるステップS103の説明を参照でき、ここで繰り返して説明しない。
【0103】
本実施例において、クエリ質問を分析処理することによって、クエリ質問のタイプを取得し、クエリ質問のタイプに基づきユーザにクエリ質問に対応するプッシュ情報を出力する必要があるか否かを確定し、該プッシュ過程はユーザの関与を必要としなく、的確で主動的にユーザへ情報をプッシュすることができ、ユーザ体験を更に向上させる。
【0104】
図8は本発明の実施例4によるインテリジェントインタラクション方法のフローチャートであり、
図8に示すように、本実施例による方法は以下のステップを含む。ステップS401では、ユーザのクエリ質問を取得する。
【0105】
ステップS402では、クエリ質問に対応する第1クエリ結果を取得し、且つ該第1クエリ結果を出力する。
【0106】
ステップS401とS402の具体的な実現方法は実施例1におけるステップS101とS102の説明を参照でき、ここで繰り返して説明しない。
【0107】
ステップS403では、第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれているか否かを判断する。
【0108】
第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれていない場合に、ステップS404を実行し、第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれている場合に、ステップS407を実行する。
【0109】
ステップS404では、クエリ質問を分析処理して、クエリ質問のタイプを取得する。
【0110】
ステップS405では、クエリ質問のタイプに基づき、クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力すると確定する。
【0111】
ステップS406では、第1時間の後に該クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力し、該プッシュ情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果および/または第1プロンプト情報を含み、該第1プロンプト情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得したと促すことに用いられる。
【0112】
ステップS406の具体的な実現方法は実施例1におけるステップS103の説明を参照でき、ここで繰り返して説明しない。
【0113】
ステップS407では、第1クエリ結果に対するユーザの評価情報を受信する。
【0114】
ステップS408では、評価情報を感情分析する。
【0115】
ステップS409では、評価情報によるとユーザが第1クエリ結果に不満すると示される場合に、第2プロンプト情報を出力する。
【0116】
第2プロンプト情報はクエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得した際に、プッシュ情報を出力するか否かを促すことに用いられる。
【0117】
ステップS410では、ユーザが第2プロンプト情報に基づき入力した選択情報を受信し、選択情報に基づきプッシュ情報を出力するか否かを確定する。
【0118】
プッシュ情報を出力すると確定した場合に、ステップS406に戻る。プッシュ情報を出力しないと確定した場合に、プッシュプロセスを終了する。例示的に、選択情報が肯定的な情報である際に、プッシュ情報を出力すると確定し、選択情報は否定的な情報である際に、プッシュ情報を出力しないと確定する。ユーザが予め設定された時間内にいずれかの情報も入力しないと、プッシュ情報を出力しないと確定する。
【0119】
ステップS404、S405、S407-S410の具体的な実現方法は実施例2の関連説明を参照でき、ここで繰り返して説明しない。
【0120】
本実施例において、クエリ質問に対応する第1クエリ結果を取得した後に、第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれているか否かを判断することによって、第1クエリ結果に答えが含まれていない状況に対して、クエリ質問を分析処理して、クエリ質問のタイプを取得し、クエリ質問のタイプに基づきユーザにクエリ質問に対応するプッシュ情報を出力する必要があるか否かを確定し、第1クエリ結果に答えが含まれている状況に対して、第1クエリ結果に対するユーザの評価情報を取得し、ユーザが第1クエリ結果に不満すると、クエリ質問の第2クエリ結果を改めて取得し、第1時間の後にクエリ質問に対応するプッシュ情報を出力する。様々な状況に対して、異なる遅延プッシュソリューションを提供することができ、それによりユーザ体験を向上させる。
【0121】
図9は本発明の実施例5によるインテリジェントインタラクション方法のフローチャートであり、本実施例の方法は、ユーザが第1クエリ結果に満足するが、ユーザ体験を向上させるために、主動的にユーザにクエリ質問の関連質問の答えをプッシュするシーンに適用される。
図9に示すように、本実施例による方法は以下のステップを含む。ステップS501では、ユーザのクエリ質問を取得する。
【0122】
ステップS502では、クエリ質問に対応する第1クエリ結果を取得し、且つ該第1クエリ結果を出力する。
【0123】
ステップS503では、第1クエリ結果に対するユーザの評価情報を受信する。
【0124】
ステップS504では、評価情報を感情分析する。
【0125】
ステップS505では、評価情報によるとユーザが第1クエリ結果に満足すると示される際に、第2プロンプト情報を出力すると確定する。
【0126】
第2プロンプト情報はクエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得した際に、プッシュ情報を出力するか否かを促すことに用いられる。
【0127】
ステップS506では、ユーザが第2プロンプト情報に基づき入力した選択情報を受信し、選択情報に基づきプッシュ情報を出力するか否かを確定する。
【0128】
ステップS501-S505の具体的な実現方法は上記の実施例の関連説明を参照でき、ここで繰り返して説明しない。プッシュ情報を出力すると確定した場合に、ステップS507を実行する。プッシュ情報を出力しないと確定した場合に、プッシュプロセスを終了する。例示的に、選択情報が肯定的な情報である際に、プッシュ情報を出力すると確定し、選択情報が否定的な情報である際に、プッシュ情報を出力しないと確定する。ユーザが予め設定された時間内にいずれかの情報も入力しないと、プッシュ情報を出力しないと確定する。
【0129】
ステップS507では、第1時間の後に該クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力し、該プッシュ情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果および/または第1プロンプト情報を含み、該第1プロンプト情報は該クエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得したと促すことに用いられる。
【0130】
実施例2、34の手段と異なって、本実施例においては、評価情報によるとユーザが第1クエリ結果に満足すると示される際に、第2クエリ結果はクエリ質問の関連質問のクエリ結果であり、クエリ質問のクエリ結果ではない。
【0131】
例えば、ユーザがスマートスピーカーによってクエリ質問として、「度ちゃん、度ちゃん、来年の中秋節はいつですか?」を入力し、スマートスピーカーは第1クエリ結果「2019年の中秋節は9月13日、金曜日です」を出力する。ユーザが入力したクエリ質問に基づき、ユーザが来年の中秋節の休日計画を知りたいかもしれないと分析し、この時、来年の中秋節の休日計画はユーザが入力したクエリ質問の関連質問である。現在、来年の中秋節の休日計画がまだ公開されていないと、スマートスピーカーは以下のような第2プロンプト情報「現在、中秋節の休日計画がまだ公開されていなく、公開された後にあなたに教える必要がありますか?」を出力することができ、ユーザが明確な意図を現すと、中秋節の休日計画が公開された後に、ユーザに中秋節の休日計画をプッシュする。中秋節の休日計画はユーザが入力したクエリ質問の関連質問のクエリ結果である。
【0132】
選択的に、第2クエリ結果の取得時間は確定できる時間であり、対応的に、第2プロンプト情報に第2クエリ結果の取得時間が更に含まれている。
【0133】
1つの例示的な形態においては、第2プロンプト情報はクエリ質問に対応する第1クエリ結果を出力する際に出力されたものである。即ちユーザが第1クエリ結果に満足するか否かに関わらず、第2プロンプト情報を出力し、ユーザにクエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得する必要があるか否かを尋ねる。
【0134】
もう1つの例示的な形態においては、クエリ質問に対応する第1クエリ結果を出力する前に、ユーザが第1クエリ結果に満足するか否かを予測し、ユーザが第1クエリ結果に満足すると予測された場合に、第2プロンプト情報を出力し、第2クエリ結果はクエリ質問の関連質問のクエリ結果である。第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれていない場合に、ユーザが第1クエリ結果に不満すると予測する。第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれている際に、答えとクエリ質問との関連性を計算し、答えと質問の関連性に基づきユーザが第1クエリ結果に満足するか否かを確定する。
【0135】
本実施例においては、第1クエリ結果に対するユーザの評価情報を取得し、評価情報を感情分析し、評価情報によるとユーザが第1クエリ結果に満足すると示される際に、第2プロンプト情報を出力すると確定し、第2プロンプト情報はクエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得した際に、プッシュ情報を出力するか否かを促すことに用いられる。第1時間の後に該クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力し、本実施例において、第2クエリ結果はクエリ質問の関連質問のクエリ結果であり、それによりユーザがクエリ結果に満足する際に、ユーザにクエリ質問の関連質問のクエリ結果をプッシュすることを実現し、ユーザ体験を向上させる。
【0136】
図10は本発明の実施例6によるインテリジェントインタラクション装置を示す構造模式図であり、
図10に示すように、本実施例による装置は、ユーザのクエリ質問を取得することに用いられ、更に、クエリ質問に対応する第1クエリ結果を取得することに用いられる取得モジュール10、第1クエリ結果を出力するための出力モジュール11、及び第1時間経過後にクエリ質問に対応するプッシュ情報を出力することに用いられ、プッシュ情報はクエリ質問に対応する第2クエリ結果および/または第1プロンプト情報を含み、第1プロンプト情報はクエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得したのを促すことに用いられるプッシュモジュール12、を備える。
【0137】
1つの例示的な形態においては、第2プロンプト情報はクエリ質問に対応する第1クエリ結果を出力する際に出力されたものである。
【0138】
1つの例示的な形態においては、インテリジェントインタラクション装置はスマート機器に適用され、プッシュモジュール12は、具体的に、プッシュ情報をスマート機器を制御するための制御機器に送信すること、或いは、スマート機器のインジケータライトによってユーザにプッシュ情報を受信したと促すこと、或いは、スマート機器における通知ページによってプッシュ情報を表示すること、或いは、音声によってプッシュ情報を再生することに用いられる。
【0139】
1つの例示的な形態においては、プッシュモジュール12は、具体的に、ユーザが前記スマート機器を再度使用してその他の質問をクエリして、且つその他の質問の答えが得られないか或いはユーザがその他の質問の答えに満足する場合に、音声によってプッシュ情報を再生すること、或いは、ユーザが予め設定した時間になった時に、プッシュ情報を再生することに用いられる。
【0140】
図11は本発明の実施例7によるインテリジェントインタラクション装置を示す構造模式図である、
図11に示すように、本実施例は
図10に示すようなものに加えて、受信モジュール13と判断モジュール14を更に備える。
【0141】
出力モジュール11は、更に、第2プロンプト情報を出力することに用いられ、第2プロンプト情報はクエリ質問に対応する第2クエリ結果を取得した際に、プッシュ情報を出力するか否かを促すことに用いられ、受信モジュール13は、ユーザが第2プロンプト情報に基づき入力した選択情報を受信することに用いられ、判断モジュール14は、選択情報に基づき、プッシュ情報を出力するか否かを確定することに用いられる。
【0142】
1つの例示的な形態において、判断モジュール15は、具体的に、選択情報が肯定的な情報である際に、プッシュ情報を出力すると確定し、選択情報が否定的な情報である際に、プッシュ情報を出力しないと確定することに用いられる。
【0143】
図12は本発明の実施例8によるインテリジェントインタラクション装置を示す構造模式図であり、
図12に示すように、本実施例は
図11に示すようなものに加えて、感情分析モジュール15と第1確定モジュール16を更に備える。
【0144】
受信モジュール13は更に、第1クエリ結果に対するユーザの評価情報を受信することに用いられ、感情分析モジュール15は、評価情報を感情分析することに用いられ、第1確定モジュール16は、ユーザが第1クエリ結果に満足しないことを評価情報が示す場合に、第2プロンプト情報を出力すると確定することに用いられる。
【0145】
1つの例示的な形態において、第1クエリ結果に少なくとも1つのクエリ質問に対応する答えが含まれていると確定するための第4確定モジュール(図示せず)を更に備え、受信モジュール13は、具体的に、第1クエリ結果に含まれた答えに対するユーザの評価情報を受信することに用いられる。
【0146】
図13は本発明の実施例9によるインテリジェントインタラクション装置を示す構造模式図であり、
図13に示すように、本実施例は
図11に示すようなものの上で、感情分析モジュール15と第2確定モジュール17を更に備える。
【0147】
受信モジュール13は更に、第1クエリ結果に対するユーザの評価情報を受信することに用いられ、感情分析モジュール15は、評価情報を感情分析することに用いられ、第2確定モジュール17は、ユーザが第1クエリ結果に満足することを評価情報が示す場合に、第2プロンプト情報を出力すると確定することに用いられ、第2クエリ結果はクエリ質問の関連質問のクエリ結果である。
【0148】
1つの例示的な形態において、第1クエリ結果に少なくとも1つのクエリ質問に対応する答えが含まれていると確定するための第4確定モジュール(図示せず)を更に備え、受信モジュール13は、具体的に、第1クエリ結果に含まれた答えに対するユーザの評価情報を受信することに用いられる。
【0149】
図14は本発明の実施例10によるインテリジェントインタラクション装置を示す構造模式図であり、本実施例において、第2プロンプト情報はクエリ質問に対応する第1クエリ結果を出力する際に出力されたものである。
【0150】
図14に示すように、本実施例は
図10に示すようなものに加えて、ユーザが第1クエリ結果に満足するか否かを予測するための予測モジュール18を更に備え、第3確定モジュール19は、予測モジュールによってユーザが第1クエリ結果に満足すると予測された場合に、第2プロンプト情報を出力すると確定することに用いられ、第2クエリ結果はクエリ質問の関連質問のクエリ結果である。
【0151】
1つの例示的な形態において、第2クエリ結果の取得時間は既知の時間であり、第2プロンプト情報に更に第2クエリ結果の取得時間が含まれている。
【0152】
図15は本発明の実施例11によるインテリジェントインタラクション装置を示す構造模式図であり、
図15に示すように、本実施例在
図10に示すようなものに加えて、クエリ質問を分析処理して、クエリ質問のタイプを取得するためのタイプ確定モジュール20、及びクエリ質問のタイプに基づき、クエリ質問に対応するプッシュ情報を出力すると確定するための第6確定モジュール21を更に備える。
【0153】
1つの例示的な形態において、第1クエリ結果にクエリ質問に対応する答えが含まれていないと確定するための第7確定モジュール(図示せず)を更に備える。
【0154】
図16は本発明の実施例12によるスマート機器を示す構造模式図であり、
図16に示すように、本実施例によるスマート機器はプロセッサ31、メモリ32、オーディオ機器33及びトランシーバー34を備え、メモリ32、オーディオ機器33及びトランシーバー34はバスによってプロセッサ31に接続通信され、メモリ32は命令を記憶することに用いられ、オーディオ機器33は音声信号を処理することに用いられ、トランシーバー34はその他の機器と通信することに用いられ、プロセッサ31はメモリ32に記憶された命令を実行して、スマート機器に実施例1または実施例2に記載の方法を実行させることに用いられ、ここで繰り返して説明しない。
【0155】
ここで、該プロセッサ31はマイクロコントローラユニット(Microcontroller Unit、MCUと略称)であってよく、MCUはシングルチップマイクロコンピューター(Single Chip Microcomputer)或いはシングルチップマイコンとも呼ばれ、該プロセッサ31は中央プロセッサ(Central Process Unit、CPUと略称)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSPと略称)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASICと略称)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGAと略称)或いはその他のプログラマブルロジックデバイス、離散ゲート或いはトランジスタロジックデバイスであってもよい。
【0156】
メモリ32は任意のタイプの揮発性または不揮発性メモリ或いはそれらの組み合わせによって実現されることができ、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(Static Random-Access Memory、SRAMと略称)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable read only memory、EEPROMと略称)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read Only Memory、EPROMと略称)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable Read-Only Memory、PROMと略称)、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROMと略称)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、ディスクまたはCDである。
【0157】
オーディオ機器33はオーディオ入出力機器、例えばマイクとスピーカーを含んでもよいし、オーディオコーデック機器またはオーディオエンハンスメント機器を含んでもよい。オーディオ機器33はユーザが入力した音声信号を収集して、且つ音声信号を再生することができる。
【0158】
トランシーバー34はその他の装置との間に有線または無線通信リンクを確立することができ、これによりスマート機器は通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2Gまたは3G、またはそれらの組み合わせにアクセスすることができる。一つの例示的な実施例において、トランシーバー34は近距離通信(NFC)モジュールを更に含んで、近距離通信を促進する。例えば、NFCモジュールは無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術及びその他の技術に基づいて実現することができる。
【0159】
選択的に、該スマート機器は表示アセンブリ35を更に備え、表示アセンブリは発光ダイオード(Light Emitting Diode、LEDと略称)ディスプレイであってよい。一つの例示的な形態において、スマート機器はオーディオ機器33と表示アセンブリ35の中の1つのみを含んでもよい。
【0160】
バスは業界標準のアーキテクチャ(Industry Standard Architecture、ISA)バス、外部機器の相互接続(Peripheral Component Interconnection、PCI)バスまたは拡張された業界標準のアーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バス等であってよい。バスはアドレスバス、データバス、制御バス等に分けられることができる。表示の便利のため、本願の図面におけるバスは1本のバスまたは1種のタイプのバスに制限されない。
【0161】
本発明の実施例13はコンピューター読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピューター読み取り可能な記憶媒体に命令が記憶され、命令が実行される際に、コンピューターは実施例1-実施例5に記載の方法を実行する。