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特許7165678付加的包装材料を貼着するための方法およびデバイス
<図1A>
  • 特許-付加的包装材料を貼着するための方法およびデバイス 図1A
  • 特許-付加的包装材料を貼着するための方法およびデバイス 図1B
  • 特許-付加的包装材料を貼着するための方法およびデバイス 図1C
  • 特許-付加的包装材料を貼着するための方法およびデバイス 図2
  • 特許-付加的包装材料を貼着するための方法およびデバイス 図3
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  • 特許-付加的包装材料を貼着するための方法およびデバイス 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-26
(45)【発行日】2022-11-04
(54)【発明の名称】付加的包装材料を貼着するための方法およびデバイス
(51)【国際特許分類】
   B65B 61/20 20060101AFI20221027BHJP
【FI】
B65B61/20
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2019558506
(86)(22)【出願日】2018-04-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-06-18
(86)【国際出願番号】 EP2018060331
(87)【国際公開番号】W WO2018197407
(87)【国際公開日】2018-11-01
【審査請求日】2021-02-12
(31)【優先権主張番号】102017109121.1
(32)【優先日】2017-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】17020177.6
(32)【優先日】2017-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】507132710
【氏名又は名称】エスアイジー テクノロジー アーゲー
【氏名又は名称原語表記】SIG Technology AG
【住所又は居所原語表記】Laufengasse 18,CH-8212 Neuhausen am Rheinfall,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【弁理士】
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス メンレ
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル ヒルト
(72)【発明者】
【氏名】ヨアヒム ビュラー
【審査官】宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】特開平02-057534(JP,A)
【文献】特開昭60-172627(JP,A)
【文献】特開昭61-152537(JP,A)
【文献】特開平10-045117(JP,A)
【文献】米国特許第06526725(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 61/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
付加的包装材料連続ベルト(5)として供給される付加的包装材料(2)を包装体(4)に個別に貼着するためのデバイス(1)であって、前記デバイス(1)は、前記付加的包装材料連続ベルト(5)の前記付加的包装材料(2)を分離するための分離部材(31)と、前記付加的包装材料連続ベルト(5)を前記分離部材(31)に供給し、かつ前記分離部材(31)によって分離された前記付加的包装材料(2)をリレーするための供給手段(6)と、前記分離された付加的包装材料(2)を前記包装体(4)に貼着するための貼着手段(9)と、前記包装体(4)を包装体輸送経路(10)に沿って前記貼着手段(9)まで輸送するための輸送手段(11)とを有し、
可変速度にて旋回され得る移送構成要素、および/または可変速度にて回転され得る移送ホイール(44)を含み、低い速度で前記供給手段(6)からリレーされた前記付加的包装材料(2)を取り上げ、かつ前記取り上げられた付加的包装材料(2)を前記貼着手段(9)に適合される高い速度まで加速するために移送手段(8)が提供されることによって、前記移送手段(8)は、前記付加的包装材料(2)が前記包装体(4)に貼着されるときの前記速度に少なくとも実質的に対応する速度にて前記付加的包装材料(2)を前記貼着手段(9)に配送することを特徴とする、デバイス。
【請求項2】
前記付加的包装材料(2)は、包装されたストロー(3)であることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記包装体(4)は、厚紙複合包装体であることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記付加的包装材料(2)の段階的輸送のための前記供給手段(6)は、周期的に駆動可能であるように設計されることを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記分離部材(31)は、周期的に駆動可能であるように設計されることを特徴とする、請求項1~4の何れか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記分離部材(31)は、前記供給手段(6)と同期して周期的に駆動可能であるように設計されることを特徴とする、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記供給手段(6)は、前記付加的包装材料(2)の前記分離部材(31)を有する分離デバイス(7)への前記輸送および前記付加的包装材料(2)のリレーのための、周囲に分散された窪み(28)を有する回転可能なカルーセル(27)を含むことを特徴とする、請求項1~の何れか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
分離の際に前記分離部材(31)を受け取るために、前記窪み(28)の間に半径方向のノッチ(34)が組み入れられることを特徴とする、請求項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記貼着手段(9)は、少なくとも実質的に一定の回転速度で駆動可能な貼着ホイール(15)を含むことを特徴とする、請求項1~の何れか一項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記貼着手段(9)は、前記包装体(4)の輸送速度に少なくとも実質的に対応する速度にて駆動可能な貼着ホイール(15)を含むことを特徴とする、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記供給手段(6)と、前記移送手段(8)とは、取り上げ位置(36)における前記供給手段(6)および前記移送手段(8)からの少なくともほぼ同じ速度にて前記供給手段(6)から前記移送手段(8)へと前記付加的包装材料(2)を取り上げるために設計されることを特徴とする、請求項1~10の何れか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
前記供給手段(6)のカルーセル(27)と、前記移送手段(8)の移送ホイール(44)とは、取り上げ位置(36)における前記供給手段(6)および前記移送手段(8)からの少なくともほぼ同じ速度にて前記供給手段(6)から前記移送手段(8)へと前記付加的包装材料(2)を取り上げるために設計されることを特徴とする、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記輸送手段(11)は、前記包装体輸送経路(10)に沿って前記貼着手段(9)に供給される前記包装体(4)を接着するための少なくとも1つの接着剤貼着手段(20)に関連付けられることを特徴とする、請求項1~12の何れか一項に記載のデバイス。
【請求項14】
好ましくは請求項1~13の何れか一項に記載のデバイスを用いて、付加的包装材料連続ベルト(5)において供給される付加的包装材料(2)、好ましくは包装されたストロー(3)を包装体(4)に、特に厚紙複合包装体に個別に貼着するための方法であって、
- 供給手段(6)によって、付加的包装材料連続ベルト(5)を分離部材(31)に供給するステップと、
- 分離部材(31)によって、前記供給手段(6)における前記付加的包装材料連続ベルト(5)の前記付加的包装材料(2)を分離するステップと、
- 前記供給手段(6)によって、前記分離された付加的包装材料(2)をリレーするステップと、
- 移送手段(8)によって、前記分離された付加的包装材料(2)を取り上げて、貼着手段(9)に適合される速度まで加速するステップと、
- 前記加速された付加的包装材料(2)を、前記貼着手段(9)に適合される速度にて前記貼着手段(9)に配送するステップと、
- 前記加速された付加的包装材料(2)を、前記付加的包装材料(2)が前記包装体(4)に貼着されるときの前記速度に少なくとも実質的に対応する速度にて前記移送手段(8)から前記貼着手段(9)に配送するステップと、
- 輸送手段(11)によって包装体輸送経路(10)に沿って前記貼着手段(9)を通過して動かされる包装体(4)に対して、前記貼着手段(9)によって前記付加的包装材料(2)を貼着するステップと、
を特徴とする、方法。
【請求項15】
前記供給手段(6)および前記移送手段(8)は周期的に駆動されること、ならびに/または前記貼着手段(9)は連続的に駆動されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記供給手段(6)および前記移送手段(8)は周期的に駆動されること、ならびに/または前記貼着手段(9)は連続的に、少なくとも実質的に一定の速度で駆動されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記分離部材(31)を用いて前記付加的包装材料(2)を分離するとき、および/または前記付加的包装材料(2)をリレーするとき、前記供給手段(6)は静止していることを特徴とする、請求項14~16の何れか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記移送手段(8)は、前記取り上げ位置(36)において前記供給手段(6)から前記分離された付加的包装材料(2)を取り上げ、かつ/もしくは前記分離された付加的包装材料を配送位置(18)において前記貼着手段(9)に配送すること、および/または前記付加的包装材料(2)は、前記供給手段(6)のカルーセル(27)から前記移送手段(8)の移送ホイール(44)へとリレーされ、かつ/もしくは前記移送手段(8)の前記移送ホイール(44)から前記貼着手段(9)の貼着ホイール(15)へとリレーされることを特徴とする、請求項1417の何れか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記移送手段(8)は、前記取り上げ位置(36)において前記供給手段(6)から前記分離された付加的包装材料(2)を直接取り上げることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記移送手段(8)は、前記分離された付加的包装材料を配送位置(18)において前記貼着手段(9)に直接配送することを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記付加的包装材料(2)は、前記供給手段(6)のカルーセル(27)から前記移送手段(8)の移送ホイール(44)へと前記カルーセル(27)および前記移送ホイール(44)を回転することによってリレーされ、かつ/もしくは前記移送手段(8)の前記移送ホイール(44)から前記貼着手段(9)の貼着ホイール(15)へと前記移送ホイール(44)および前記貼着ホイール(15)を回転することによってリレーされることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記貼着手段(9)は、前記付加的包装材料(2)を取り上げて貼着するために少なくとも実質的に一定の速度で回転する貼着ホイール(15)を有し、前記付加的包装材料(2)は前記移送手段(8)とともに、前記貼着手段(9)への前記付加的包装材料(2)の前記配送までに少なくとも実質的に前記貼着手段(9)の速度まで加速されることを特徴とする、請求項1418の何れか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記付加的包装材料(2)は、前記付加的包装材料(2)が前記包装体(4)に貼着されるときの速度に少なくとも実質的に対応する前記速度にて前記移送手段(8)から前記貼着手段(9)に配送されることを特徴とする、請求項1422の何れか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、付加的包装材料連続ベルトとして供給される付加的包装材料、好ましくは包装されたストローを包装体に、特に厚紙複合包装体に個別に貼着するためのデバイスに関し、このデバイスは、付加的包装材料連続ベルトの付加的包装材料を分離するための分離部材と、付加的包装材料連続ベルトを分離部材に供給し、かつ分離部材によって分離された付加的包装材料をリレーするための供給手段と、分離された付加的包装材料を包装体に貼着するための貼着手段と、包装体を包装体輸送経路に沿って貼着手段まで輸送するための輸送手段とを有する。本発明は、付加的包装材料連続ベルトとして供給される付加的包装材料、好ましくは包装されたストローを包装体に、特に厚紙複合包装体に個別に貼着するための方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
包装される品物は、包装体によって包装される。包装される品物と包装とがともに包装体を形成する。たとえば飲料またはその他の食品などの特に流動可能な製品を充填および包装するために、ビンおよび缶に加えて複合包装体も用いられる。複合包装体は、互いに接続された複数の包装材料で形成される。厚紙複合包装体は、厚紙包装材料に加えて、たとえばプラスチック包装材料なども含む。厚紙とプラスチックとは自身の面に沿って互いに接続されて、層構造としてのいわゆる包装ラミネートを形成する。厚紙層は包装体に安定性を与え、プラスチック層に対する担体層の役割をする。プラスチック層は特に液体バリアの役割をすることによって、たとえば飲料などの流動可能な製品などの包装される品物が充填され得るようにし、かつ水分が外側から厚紙層に浸透できないようにする。さらに、プラスチック層は熱可塑性層として密封され得る。たとえば、包装を形成し、かつ包装体を密封するための堅固に結合された密封シームが可能である。包装ラミネートの層構成は、要求によって変わってもよい。たとえば、無菌充填品に対しては、気体および光に対する良好なバリア効果を達成するために、付加的なアルミニウム層が挿入される。シート様の包装ラミネートを折り畳めるようにするため、すなわちそれを機械によって折り畳めるようにするために、包装ラミネートにはしばしば折り目が導入される。折り目は、後の折り畳み線を定める。折り畳みによって包装体の包装端縁を形成し、かつ/または包装体の底部および/もしくは頂部の成形を容易にする。ほとんどの包装ラミネートには装飾も印刷される。
【0003】
常時ではないがしばしば、包装ラミネートは製造中にすでに切断されて包装間隔にされている。こうした半加工品は、さらに加工されていわゆる包装スリーブ半加工品にされてもよい。よって、半加工品は折り畳まれ、長手方向の密封シームによってチューブに接続される。こうした包装スリーブ半加工品は、厚紙複合包装体の実際の包装材料を形成する。代替的に、包装ラミネートは連続的材料として、特にローラとして提供されてもよい。
【0004】
包装の実際の成形および充填ならびに密封して包装体にすることは、特定的に包装を形成し、包装を充填し、包装を密封するその主要機能に基づいてしばしば形成/充填/密封機とも呼ばれる包装機において行われる。充填品は主にたとえば飲料、スープ、またはヨーグルトなどの液体食品である。同様に食品であることが好ましい硬化した製品、凝固した製品、ペースト状製品、および塊状の製品、または塊状の部分を有する流動可能な製品も想定できる。飲料の場合、厚紙複合包装体は飲料用カートン複合包装体とも呼ばれる。
【0005】
上述のタイプの包装体には時々、たとえば注ぎ口構成要素および/または飲料ストローとも呼ばれるストローなどの付加的包装材料も提供される。後者は一般的に、必要とされる衛生を確実にするために、密封された外側包装に組み入れられている。付加的包装材料は、たとえば熱接着剤などによって厚紙複合包装体の側壁に接着されてもよい。消費者がストローによって製品を消費したいと望むとき、消費者は最初に包装体、特に厚紙複合包装体の側壁から包装されたストローを取り外し、ストローを外側包装から取り出す。次いで、包装されていないストローの鋭利な端部を包装体、特に厚紙複合包装体の特別に弱くした範囲に押し込むことができ、それによってストローを通じて製品が直接消費され得る。
【0006】
大量生産された製品として、付加的包装材料は連続ベルトとして商業的に入手可能である。付加的包装材料連続ベルトは一般的に、ベルト方向に互いに接続された複数の付加的包装材料から構成され、次にそこから付加的包装材料が分離または切り離され、次いで包装体に貼着される。ストロー連続ベルトの場合、これらの連続ベルトはたとえば、ベルト方向に対して横方向に整列されてフィルム内に収縮包装されたストローによって形成される。よってフィルムはストローのそれぞれの外側包装と、一連の「連続」ベルトとの両方を形成する。
【0007】
包装されたストローの機械分離および厚紙複合包装体への貼着のために、たとえば特許文献1によるデバイスが用いられる。この場合、ストロー連続ベルトは偏向ローラ上の供給ロールから周期的に駆動される供給手段に送られ、ストローを分離して分離されたストローを貼着手段にリレーするために連続ベルトは分離部材に供給される。包装されたストローは供給手段において、双方向に移動可能な切断ブレードによって分離され、貼着地点の方向にさらに送られる。その間に、充填および密封された厚紙複合包装体が線形輸送経路に沿った輸送手段から接着剤とともに提供されて、貼着手段に供給される。貼着手段から、分離されたストローが移送構成要素によって貼着地点で供給された包装体に貼着される。この供給手段のサイクルが、静止しているストローの分離を容易にする。しかし、この周期的手順は、しばしば加工速度を制限する。
【0008】
特許文献2は、厚紙複合包装体に包装されたストローを取り付けるためのデバイスを提案しており、ここでは連続的に回転する供給手段に連続ベルトが供給され、分離手段によって連続ベルトを分離することによって連続ベルトからのストローの分離が完了する。供給手段は、最初に連続ベルトを順に供給し、次いで切断ブレードの形の分離手段によってストローを分離する。駆動手段の回転軸の方向における半径方向の穿孔運動に加えて、切断ブレードは付加的に供給手段の特定の周囲部分にわたる追跡運動を行う。このやり方で分離されたストローは、付加的に連続的に移動する貼着フォークの形の貼着手段の上をリレーされ、そこからストローは、予め接着剤を提供されて輸送手段を介して輸送経路に沿って先導されていた包装体の上に押し付けられる。供給手段の周囲を部分的に走る分離手段は機械的に複雑であり、比較的故障しやすい。加えてそれらはしばしば、たとえば分離バリの突出などの満足できない切断結果を生じる。
【0009】
したがって本発明の目的は、記載した不利益を克服できるように、最初に言及されて前述されたタイプのデバイスおよび方法を設計および洗練することである。特に、付加的包装材料の分離および貼着は、高品質および信頼性を伴って迅速に行われるべきである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】独国特許出願公開第29 02 899(A1)号
【文献】欧州特許第1 042 172(B1)号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的は請求項1の前提部分によるデバイスによって達成され、ここでは供給手段からリレーされた付加的包装材料を取り上げ、かつ取り上げられた付加的包装材料を貼着手段に適合される速度まで加速するために、移送手段が提供される。
【0012】
加えて、本発明の目的は請求項10の前提部分による方法によって達成され、この方法においては次の作業ステップが行われる。
- 供給手段によって、付加的包装材料連続ベルトを分離部材に供給するステップ、
- 分離部材によって、供給手段における付加的包装材料連続ベルトの付加的包装材料を分離するステップ、
- 供給手段によって、分離された付加的包装材料をリレーするステップ、
- 移送手段によって、分離された付加的包装材料を取り上げて、貼着手段に適合される速度まで加速するステップ、
- 加速された付加的包装材料を、貼着手段に適合される速度にて貼着手段に配送するステップ、および
- 輸送手段によって包装体輸送経路に沿って貼着手段を通過して動かされる包装体に対して、貼着手段によって付加的包装材料を貼着するステップ。
【0013】
供給および貼着手段の間に置かれた移送手段は、付加的包装材料連続ベルトからの付加的包装材料の分離と、分離された付加的包装材料の包装体への貼着との機能的および構造的な分断を促進する。よって、付加的包装材料の分離と、付加的包装材料の包装体への貼着とは異なる速度で、必要に応じてそれぞれ調整された速度にて行われる。具体的にいうと、このことはたとえば、切断および分離プロセスがより低速で、または付加的包装材料連続ベルトが静止しているときでも行われ得るのに対し、分離された付加的包装材料を包装体に貼着するプロセスはより高速で行われ得ることを意味する。このやり方で速度を適合可能であることは、より安定した、したがってより信頼性の高い作業プロセスおよびより高い仕上げ品質をもたらす。同時に、プロセス全体を加速できる。加えて、橋渡し構成要素としての移送手段は、高い貼着速度においても付加的包装材料の分離地点から貼着地点への安全な移動を促進する。
【0014】
簡潔さの目的のために、移送手段は分離された付加的包装材料を供給手段から直接取り上げ、かつ/またはそれらを貼着手段に直接配送することができる。よって、供給手段および貼着手段は移送手段を介して直接結合されるため、さらなるモジュールは不要である。加えてこのことは、付加的包装材料が1つの地点、すなわち配送手段の取り上げ位置にて取り上げられ、別の地点、すなわち配送手段の配送位置にて貼着手段へと配送されることを意味してもよい。よって、異なる速度での取り上げおよび配送を実現できるようにするために、取り上げおよび配送は好ましくは順番に、特に交互に行われる。その間に、移送手段全体が加速または減速され得る。代替的には、移送手段の一部分のみが減速されてもよく、必要に応じて移送手段の別の部分が加速され得る。この場合、たとえば、互いに独立して減速および加速され得る、付加的包装材料を受け取るためのキャリアが提供され得る。次いでキャリアは、たとえば付加的包装材料を取り上げる前に減速され、付加的包装材料を配送する前に加速される。もし移送手段が全体的に加速または減速されれば、いわゆる潜在的動作の可能性がある。この場合、移送手段はゆっくり回転するか、または停止することさえあり、ひいては供給手段から付加的包装材料を取り上げることができる。次いで、その付加的包装材料または別の付加的包装材料をより高速で貼着手段に配送するために供給手段を加速でき、その後にさらなる付加的包装材料を取り上げるために移送手段は再び減速される。
【0015】
移送手段の設計によって、付加的包装材料は水平および/または鉛直方向に輸送され得る。このやり方で、付加的包装材料は、たとえば移送手段によって曲線状、円弧形状、または直線状の輸送トラックに沿って動かされ得る。輸送は、たとえばベルト、鎖、個々のキャリア、または移送手段全体の運動などによって達成され得る。
【0016】
この方法に関して、供給手段には最初に付加的包装材料連続ベルトが供給され、これは一連の付加的包装材料を含む。供給手段は、付加的包装材料の取り上げの後に付加的包装材料を分離部材に供給し、この分離部材は付加的包装材料連続ベルトを分離し、よって付加的包装材料連続ベルトの個々の付加的包装材料を分離および個別化する。ここで個別の分離された付加的包装材料は、供給手段によって分離部材から離されて移送手段へと輸送される。移送手段は、分離部材から間隔を置かれた位置において、低速または必要であればゼロの速度にて付加的包装材料を取り上げる。付加的包装材料は、次いで移送手段から貼着手段の方向にさらに輸送され、ここでは付加的包装材料を取り上げるときの速度と比べてより高い速度で移送手段から貼着手段に配送されるようにするために、付加的包装材料は貼着手段への配送の前に加速される。このより高い速度は、包装体に付加的包装材料を貼着するために動かされる貼着手段の速度に適合されており、包装体は輸送手段を介して包装体輸送経路に沿って貼着手段を通過して動かされており、その間に分離された付加的包装材料を受け取る。
【0017】
容易な理解および不必要な繰り返しの回避のために、デバイスおよび方法を以下に一緒に説明しており、各々の場合にデバイスと方法とを詳細に区別していない。しかし文脈を見れば、デバイスおよび方法に関してどの特定の特徴が好ましいかが明らかになるだろう。
【0018】
デバイスの第1の特に好ましい実施形態において、供給手段は、付加的包装材料の段階的輸送のために周期的に駆動可能であるように設計される。付加的包装材料連続ベルトにおける個々の付加的包装材料は通常、固定された間隔で続くため、時間間隔を置いて供給を行うことも意味をなす。よって、付加的包装材料に適合された作業サイクルは、さらなる作業プロセスが行われることを可能にする。この方式で、付加的包装材料の非常に正確で再現性のある供給が達成され得る。代替的または付加的に、より簡潔な方式で、連続ベルトまたは供給手段が静止しているか、または低速でしか動いていないときに、付加的包装材料連続ベルトからの付加的包装材料の分離を行い得ることが達成され得る。
【0019】
分離部材が周期的に駆動可能であるように設計されるとき、分離および供給の作業ステップを最適となるように同期させ得る。このやり方で、付加的包装材料の非常に正確で再現性のある分離を達成でき、この分離は必要に応じて、連続ベルトまたは供給手段が停止されるか、または低速でしか動いていないときに行われ得る。このことは付加的包装材料の中断のない分離をもたらすため、動作上の中断が最小限に保たれ得る。分離部材のサイクルは、分離部材が反対方向に後方および前方に繰り返し動かされることで構成されてもよい。しかし、このサイクルは好ましくは、分離部材が短期間にわたり付加的包装材料連続ベルトから間隔を置かれる端部位置に保持されるように行われてもよい。加えて、分離部材が供給手段と同期して周期的に駆動され得ることが、この方法の信頼性および性能にとって特に好都合である。
【0020】
好ましくは供給手段は、付加的包装材料の分離部材への輸送および付加的包装材料のリレーのための、周囲に分散された窪みを有する回転可能なカルーセルとして設計されるか、またはそれを含む。回転軸の周りを回転可能なカルーセルとも呼ばれるフレームは、付加的包装材料のために周囲に、特に均一に、分散される窪みを提供することを可能にする。よって、窪みは有利には付加的包装材料の形状に対応して設計されることで、窪みが付加的包装材料を噛み合う方式で受け取って好都合に保持できるようにする。カルーセルの周囲に貼着される窪みの直径および間隔、すなわち数は、デバイスの性能および機能を改善できるように作業プロセスに適合され得る。さらに、付加的包装材料の輸送は簡潔に信頼性高く促進され得、必要に応じてアセンブリ空間を節約できる。
【0021】
付加的包装材料を分離するときに分離部材を受け取るために、窪みの間に半径方向のノッチを組み入れることが構成的に有利であり、それによって、たとえば切断ブレードの形の分離部材が分離プロセスの際にノッチの中に一時的に入ることができ、よって好ましくは隣り合う付加的包装材料が噛み合う方式で窪みに受け取られている間に付加的包装材料連続ベルトが分離され得る。このやり方で、付加的包装材料連続ベルトが特定のプレテンションを有することも達成でき、このことによって付加的包装材料の分離が簡単になり、かつ分離の品質および安全性が改善される。
【0022】
貼着手段は代替的または付加的に、駆動可能な貼着ホイール(独:Applikationrad,英:application wheel)を含み得る。貼着ホイールを用いて、設備コストの増加を必要とせずに付加的包装材料を迅速かつ正確に貼着地点に輸送できる。これは特に、貼着ホイールを実質的に一定の回転速度で駆動できる場合である。加えて、貼着ホイールの周速度が少なくとも実質的に貼着地点における輸送経路に沿った包装体の輸送速度に対応するとき、貼着の信頼性が改善される。よって、付加的包装材料の貼着の際に包装体と付加的包装材料との間の低い相対速度を確実にできることで、無駄の少ないよりプロセスの安定した貼着が可能になる。加えて、もし速度ができる限り一定に保たれれば、加速によってもたらされる望ましくない力が最小化される。
【0023】
本発明のさらなる有利な実施形態において、移送手段は、可変速度にて旋回され得る移送構成要素、および/または可変周速度にて回転され得る移送ホイールを含む。状況に適合して移送手段の速度を変動させることは、特に移送手段によって付加的包装材料を取り上げて配送するときにも、プロセスの堅牢性を改善する。最後に、たとえばプロセス全体を最適化するために、付加的包装材料の取り上げを移送手段の好適な速度にて行うことができ、付加的包装材料の配送を移送手段の別の好適な速度にて行うことができる。よって特に有利には、カルーセルから移送手段に付加的包装材料を配送するために、カルーセルおよび移送手段が少なくとも多少静止するか、または低速でしか動かないようにカルーセルおよび移送手段が設計される。こうした構成は、付加的包装材料を取り上げるときのプロセス信頼性を増加させて、中断を防ぐ。
【0024】
代替的または付加的に、輸送手段は、包装体輸送経路に沿って貼着手段に供給される包装体を接着するための少なくとも1つの接着剤貼着手段に関連付けられ得る。もし接着剤が別個の方法ステップにおいて直接包装体に貼着されれば、機能的な構成要素およびアセンブリの望ましくない貼り付きが防がれて、デバイスの安定した動作が達成される。
【0025】
この方法の第1の特に好ましい実施形態において、供給手段および移送手段は周期的に駆動される。このことは、供給手段および移送手段の各々が類似の運動サイクルに従うことを意味する。供給手段に関して、付加的包装材料連続ベルトからの別の付加的包装材料の分離をもたらすために、供給手段は規則的な間隔で停止されてもよい。付加的包装材料の取り上げが静止時に移送手段によって行われるとき、移送手段にも同じことが当てはまってもよい。別様に、移送手段を停止させることなく移送手段の速度を周期的に増加させて再び低減することができる。代替的または付加的に、貼着手段は好ましくは連続的に、特に少なくとも実質的に一定の速度で動く。この速度も、包装体の大きいスループットを可能にするために好ましくはかなり速い。もし貼着手段を2つの貼着の間で毎回減速および加速する必要がなければ、このことは簡単かつ信頼性高く可能になる。
【0026】
付加的包装材料の分離部材による分離の間、および/または付加的包装材料をリレーするときに、もし供給手段が静止していれば、好ましくは付加的包装材料の分離は供給手段の少なくとも1つの静止スタンド、特に供給手段のすべての静止スタンドにおいて行われる。移送手段からの付加的包装材料の取り上げが供給手段の低速運動の間に行われるとき、付加的包装材料のリレーは供給手段の静止スタンドの直前または直後にそれぞれ行われることができ、この時間の供給手段の速度はいずれにせよ遅い。よって各々の場合に動作は簡略化され、供給手段は頻繁に停止される必要がなくなる。
【0027】
移送手段は、リレーされた分離された付加的包装材料を供給手段から直接的または間接的に受け取ってもよい。前者の方が構成的に達成が簡単であり、すべての付加的包装材料に対して同じであってもよい取り上げ位置にて行われ得る。言い換えると、供給手段は分離された付加的包装材料を移送手段に配送してもよく、この配送は供給手段および移送手段が動いているとき、特に回転しているときに行われてもよい。この場合、運動の簡潔さのために、回転は回転軸の周りの運動とみなされ得る。しかし、回転は閉じたトラックに沿った動きと考えられてもよく、このトラックは円形であってもよいが、そうである必要はない。
【0028】
構成および手順が簡潔である場合において、供給手段はカルーセルによって形成されるか、または供給手段は中央の回転軸の周りを周期的に変動する速度で回転するカルーセルを含む。代替的または付加的に、移送手段は移送ホイールとして設計されるか、または移送ホイールを含んでもよい。次いで移送ホイールは、好ましくは周期的に変動する速度で中央の回転軸の周りを回転する。回転運動を統一するために、回転軸は互いに平行に整列される。付加的包装材料のリレーを信頼性高く行い得るように、付加的包装材料を取り上げるときにカルーセルと移送ホイールとは少なくとも実質的に同じ周速度で動かされることで、リレーの際に付加的包装材料が少なくとも実質的に一定の速度を有するようにできる。
【0029】
代替的または付加的に、貼着手段は貼着ホイールであるか、またはそれを含んでもよい。よって、貼着ホイールを一定の回転に設定することによって、貼着手段が問題なく一定の速度で動かされ得る。よって貼着ホイールの回転または周速度は、簡潔なやり方で、付加的包装材料を取り上げるときと付加的包装材料を貼着するときとで少なくとも実質的に同じとなる。よって、必要に応じて付加的包装材料は、付加的包装材料の取り上げ地点から貼着地点まで貼着ホイールによって一定の速度で動かされる。このことを容易に達成するために、供給手段から付加的包装材料を取り上げた後に、移送ホイールは貼着ホイールの周速度まで加速される。次いで、少なくとも実質的に速度を変えることなく、移送ホイールから貼着ホイールに付加的包装材料をリレーできる。
【0030】
本質的に、移送手段および貼着手段のタイプとは独立して、付加的包装材料は、付加的包装材料が包装体に貼着されるときの速度、特に周速度に少なくとも実質的に対応する速度、特に周速度にて移送手段から貼着手段に配送されることが提供され得る。このことは簡潔に信頼性高く可能である。
【0031】
例示的実施形態を示す図面を参照して、以下に本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1A】本発明によるデバイスを示す上面図である。
図1B】デバイスによる加工のための付加的包装材料連続ベルトの一部を示す側面図である。
図1C】デバイスによって包装体に貼着された付加的包装材料を有する包装体を示す側面図である。
図2】分離部材を含む図1Aのデバイスの供給手段を示す上面図である。
図3図1Aのデバイスの貼着手段の詳細を示す上面図である。
図4】移送手段の取り上げ位置の領域における図1Aのデバイスの詳細を示す斜視図である。
図5】移送手段の配送位置の領域における図1Aのデバイスの詳細を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1Aは、包装されたストロー3の形の付加的包装材料2を、ここでは飲料用カートン複合包装体として設計されている厚紙複合包装体の形の予め充填および密封された包装体4に貼着するためのデバイス1を示す。付加的包装材料2は、付加的包装材料連続ベルト5の形で供給手段6からデバイス1に引き込まれ、このデバイスは付加的包装材料連続ベルト5を分離デバイス7に供給する。分離デバイス7は、付加的包装材料連続ベルト5を個別の付加的包装材料2に分離し、それらの付加的包装材料2は供給手段6から移送手段8にさらに輸送され、そこから付加的包装材料2は個別に順番に取り上げられる。この付加的包装材料2の取り上げは、低速の移送手段8または付加的包装材料2において行われる。他の地点で、付加的包装材料2は移送手段8から貼着手段9に配送され、ここで移送手段8が断続的に加速されることで、貼着手段9への付加的包装材料2の配送が顕著により高速で行われる。
【0034】
貼着手段9は、移送手段8から貼着手段9にリレーされた付加的包装材料2を、貼着位置19において貼着位置19を通過して輸送される包装体4に順に貼着する。包装体輸送経路10に沿って貼着手段9を通過する包装体4の輸送は、輸送手段11を用いて行われる。よって、包装体4は輸送手段11によって一定の速度で輸送されて貼着手段9、特に貼着位置19を通過する。この目的のために、示される好ましい輸送手段11は、包装体4の輸送方向に延在するカム13を設けられた輸送ベルト14を有する。個々のカム13は包装体4と噛み合って係合しており、定められた間隔および定められた速度にて包装体4を貼着手段9に沿って動かす。
【0035】
示される好ましい実施形態において、貼着手段9は貼着ホイール1として設計され、これは貼着ホイール15の回転軸16の周りを回転する貼着ホイール15の周囲に均一に分散された複数の貼着器17を有する。貼着器17はそれぞれ配送位置18において付加的包装材料2を取り上げ、それを貼着位置19に運んでそこで輸送されてきた包装体4に貼着させる。
【0036】
付加的包装材料2と包装体4との接続は、示される例示的実施形態においては接着剤によって達成されるが、他の接続も想定され得る。特に包装体輸送経路10上に配置された接着剤貼着ノズルの形の接着剤貼着手段20によって、包装体4の側面12に点状に貼着される接着剤として、熱接着剤が用いられる。貼着位置19において、付加的包装材料2はそれぞれ熱接着剤の点に押し付けられる。このやり方で貼着される付加的包装材料2を所定の位置に保持し、かつ熱接着剤に特定の硬化時間を提供するために、包装体4がさらに輸送される間に、圧力ベルト22が新たに貼着された付加的包装材料2を貼着位置19の直後から特定の距離にわたって包装体4に押し付ける。
【0037】
付加的包装材料2は、図1Bに部分的により詳細に示されている付加的包装材料連続ベルト5の形でデバイス1に供給され、分離後に包装体4に貼着される。付加的包装材料2は、ストロー3と2つのフィルム23とで構成される。ストロー3にはさまざまな異なる形が存在するが、特に少なくとも部分的にU形状またはI形状のストロー3が言及される。示される好ましい付加的包装材料連続ベルト5は、U形状のストロー3を含む。フィルム23はそれらの端縁24において密封されてその間に小袋25を形成し、その中にストロー3が受け取られる。言い換えると、ストロー3はフィルム23に包装される。付加的包装材料連続ベルト5は連続した付加的包装材料2によって形成されており、隣接する付加的包装材料2のフィルムはそれぞれ互いに接続されている。示される好ましい付加的包装材料連続ベルト5において、ストロー3は、付加的包装材料連続ベルト5全体に沿って延在する2つのフィルムの間に受け取られている。言い換えると、付加的包装材料連続ベルト5は「連続的な」一連の付加的包装材料ユニットである。付加的包装材料連続ベルト5から分離されて貼着された付加的包装材料2を有する包装体4を、一例として図1Cに示す。付加的包装材料2は包装体4の関連する側面12に幾分斜めに貼着されているが、必ずこうしなければならないわけではない。
【0038】
示される好ましい包装体4は、流動可能な食品、特に飲料を含む。加えて、包装体4は厚紙複合包装体、すなわち飲料用カートン複合包装体である。包装は包装ラミネートで形成され、包装ラミネートは異なる包装材料、具体的には少なくとも厚紙およびプラスチックでできた層を含む。プラスチック層は包装ラミネートの外側に提供され、熱可塑性材料、特にポリエチレン(PE)によって形成される。包装ラミネートを折り畳んで密封することによって、包装体4が形成されて密封される。必要に応じて、包装ラミネートの1つの側面には装飾が印刷される。
【0039】
供給手段6を含む図1Aのデバイス1の詳細が図2に示される。供給手段6は、中央の回転軸26の周りを時計方向に回転するカルーセル27を含み、このカルーセルは付加的包装材料2を部分的に受け取る28ためにその周囲に分散された窪み28を有する。窪み28はストロー3の形状に合わされているため、ストロー3および付加的包装材料2は窪み28の中に噛み合う方式で保持される。付加的包装材料2が窪み28の中にとどまるように、固定された側壁21が周囲に提供される。付加的包装材料連続ベルト5の供給手段6からの入口の区域に、ねじれバネ荷重クランピングプレート30が提供されており、これは付加的包装材料連続ベルト5を円周方向に案内してカルーセル27および窪み28に押し付ける。クランピングプレート30は、付加的包装材料連続ベルト5の輸送方向に見て側壁21と合併している。新たな付加的包装材料連続ベルト5が挿入されるとき、付加的包装材料連続ベルト5の挿入を容易にするために、クランピングプレート30は外向きに旋回されてロックされ得る。示される好ましい供給手段6は、窪み28を有するカルーセル27と、側壁21と、クランピングプレート30とによって形成される。
【0040】
供給手段6は、分離部材31を用いて付加的包装材料連続ベルト5から付加的包装材料2を分離するための分離デバイス7に関連付けられる。示される好ましいデバイス1において、分離部材31は駆動機構32によって、両矢印によって示されるとおりに少なくとも実質的にカルーセル27の回転軸26の方向に後方および前方に半径方向に動かされる。分離部材31は、付加的包装材料連続ベルト5に関連付けられる端縁33において鋭利な切断ブレードとして設計され、2つの連続する付加的包装材料2の接続区域において付加的包装材料連続ベルト5を切断し、それによって付加的包装材料連続ベルト5の付加的包装材料2は順に互いから分離または個別化される。この場合、分離部材31は、カルーセル27の周囲に沿って付加的包装材料2に対する窪み28の間に配置されたノッチ34に少なくとも部分的に係合する。
【0041】
カルーセル27は周期的動作で作業しており、この周期的動作においてカルーセル27はサイクル中に停止され、付加的包装材料2の幅に対応する円周セグメントの周りでさらに回転される。この目的のために、カルーセル27は分離デバイス7の駆動機構32と同期されるので、カルーセル27が静止しているときに分離部材31がカルーセル27の回転軸26の方向に前方および後方に動かされて開始位置になる。分離部材31を前方に動かすとき、分離部材31は関連ノッチ34の領域において付加的包装材料連続ベルト5を分離する。分離部材31が再びノッチ34との係合から外れて、特に再び開始位置に戻ると、カルーセル27は別のサイクルで回転して次の位置になり、それによって分離部材31は次のノッチ34に面し、前方への動きによって付加的包装材料連続ベルト5から次の付加的包装材料2が分離され得る。分離デバイス7は供給手段6に固定されて配置され、分離部材31のみが前方および後方に、線形にカルーセル27の半径方向運動に関して動く。円周方向における分離部材31の周期的運動は、示される好ましい分離部材31では起こらない。
【0042】
たとえば切断バリなどのより小さい切断残留物の受け取りおよび/もしくは除去、または十分な換気および/もしくは通気の提供を可能にするために、ノッチ34は鉛直に延在する排出チャネル35内で半径方向に終端しており、この排出チャネル35は排出チャネル35に隣接するノッチ34の幅よりも大きい断面を有する。記載されるやり方で分離された付加的包装材料2は、供給手段6の各々のさらなるサイクルによって取り上げ位置36の方向にさらに輸送され、そこから付加的包装材料2は移送手段8に配送されて、移送手段8から取り上げられる。
【0043】
貼着器17を含む貼着手段9の詳細が図3に示される。付加的包装材料2を配送位置18から貼着位置19に動かす貼着器17の外側部分は、貼着フィンガー37および案内フィンガー38を含む。貼着フィンガー37は、前側に付加的包装材料2、特にストロー3の形状に対応する2つの溝39を含む。2つの溝39は、ストロー3と共に付加的包装材料に破線によって示されるとおりに、U形状のストロー3の2つの脚部40を保持するために用いられる。真っ直ぐの、すなわちI形状のストロー3を用いるときは、一般的に1つの溝39で十分であろう。貼着フィンガー37はバネ41のスプリング力に逆らってわずかに旋回でき、付加的包装材料2が貼着フィンガー37と、案内フィンガー38と、貼着ホイール15の周囲に提供された側部ベルト42との間でクランプされて、配送位置18と貼着位置19との間を確実に案内されるように構成される。よって案内フィンガー38は、付加的包装材料2が円周方向において貼着フィンガー37から外れることを防ぐ。
【0044】
図1Aに示されるとおり、側部ベルト42は貼着位置19のすぐ前で終わることで、付加的包装材料2はバネ41のスプリング力によって、通過する包装体4の熱接着剤に押し付けられる。示される貼着ホイール15は運動機構(本明細書では詳細に説明されない)も有し、この運動機構は付加的包装材料2を配送位置18と貼着位置19との間で放射軸の周りに旋回させることによって、付加的包装材料2が配送位置18において貼着ホイール15の回転軸16に対して平行に取り上げられて、図1Cに示されるとおり、関連する包装体4の関連する側面12に対して斜めに貼着され得るようにする。
【0045】
示される好ましい例示的実施形態において、付加的包装材料2または貼着器17が貼着位置19の前側において、貼着位置19における包装体4の速度に少なくともほぼ対応する大きさおよび方向の周速度を有するように、貼着ホイール15は一定の角速度または周速度にて回転する。こうした動作は、貼着の際に包装体4と付加的包装材料2との相対速度を最小化する。
【0046】
図4に詳細に示されるとおり、回転軸43の周りを回転可能な移送ホイール44と、周囲に提供されたさらなる側壁29とを有する移送手段8は、貼着手段9と供給手段6との間に提供される。移送ホイール44は、移送ホイール44の周囲に均一に分散された、付加的包装材料2を受け取るための伸長した受け取り溝45を含む。しかし、明瞭さを改善するために、付加的包装材料2および付加的包装材料連続ベルト5は示されていない。付加的包装材料2は移送ホイール44と、固定されたさらなる側壁29との間を案内されて、受け取り溝45と付加的包装材料2との噛み合いによって円周方向に輸送される。取り上げ位置36において、移送手段8はカルーセル27からリレーされた付加的包装材料2を取り上げ、取り上げ位置36と配送位置18との間で付加的包装材料2を貼着ホイール15に適合される速度まで加速し、配送位置18において付加的包装材料2を貼着ホイール15の貼着器17に配送する。
【0047】
供給手段6に加えて、カルーセル27から移送手段8の移送ホイール44への付加的包装材料2の取り上げ位置36の領域に位置する移送手段8の部分が示される。カルーセル27は複数の積み重ねられて間隔を置かれたプレート構成要素46によって形成されるため、プレート構成要素46の間に複数の中間レベル47が形成される。複数の固定されたコーミング薄板48が、さらなる側壁21の延長としてこれらの中間レベル35の中に突出する。組み合わされたコーミング薄板48は、付加的包装材料2をカルーセル27の窪み28の外に案内するときの部分的ガイドを形成することで、このさらなる側壁21によって、カルーセル27の窪み2から移送ホイール44の受け取り溝45への付加的包装材料2の取り上げの際に、付加的包装材料2が連続的に案内される。
【0048】
付加的包装材料2の配送の際に、移送ホイール44は受け取り溝45の領域において、カルーセル27の窪み28の領域とほぼ等しいが低い周速度を有することで、付加的包装材料2は供給手段6から移送手段8まで少なくとも実質的に加速されることなくリレーされ得る。移送ホイール44はさらに回転され、特に付加的包装材料2が取り上げられて移送ホイール44とさらなる側壁29との間を案内される時点から加速される。
【0049】
図5において、ここでも明瞭さの目的のために付加的包装材料2は示されておらず、配送位置18の領域における移送手段8と貼着手段9とが示される。移送ホイール44はカルーセル27と類似のやり方で、具体的には複数のプレート構成要素46から構築され、これらのプレート構成要素46も中間レベル47を形成し、その中に複数のコーミング薄板49が側部ベルト42の連続として突出する。これによって、配送位置18の領域における移送ホイール44の受け取り溝45からの付加的包装材料2のコーミングが促進される。
【0050】
移送手段8から貼着手段9に付加的包装材料2を配送するとき、移送ホイール44と貼着器ホイール(独:Applikatorrad,英:applicator wheel)15とは少なくともほぼ同じ周速度を有する。配送後、付加的包装材料2は貼着フィンガー37および案内フィンガー38によって保持される。貼着器ホイールのさらなる回転の際に、付加的包装材料2はコーミング薄板49によって受け取り溝45から完全に取り除かれ、さらなる回転の際に付加的包装材料2は側部ベルト42によって案内され、かつ側部ベルト42に押し付けられる。付加的包装材料2は、貼着器ホイール15によって配送位置18から貼着位置19まで一定の速度で、ひいては放射軸の周りを旋回して輸送される。貼着位置19において、次いで付加的包装材料2は、通過して輸送される包装体4に対して斜めに貼着される。
【符号の説明】
【0051】
1 デバイス
2 付加的包装材料
3 ストロー
4 包装体
5 付加的包装材料連続ベルト
6 供給手段
7 分離デバイス
8 移送手段
9 貼着手段
10 包装体輸送経路
11 輸送手段
12 包装体側面
13 カム
14 輸送ベルト
15 貼着ホイール
16 回転軸
17 貼着器
18 配送位置
19 貼着位置
20 接着剤貼着手段
21 側壁
22 圧力ベルト
23 フィルム
24 端縁
25 小袋
26 回転軸
27 カルーセル
28 窪み
29 側壁
30 クランピングプレート
31 分離部材
32 駆動機構
33 端縁
34 ノッチ
35 排出チャネル
36 取り上げ位置
37 貼着フィンガー
38 案内フィンガー
39 溝
40 脚部
41 バネ
42 側部ベルト
43 回転軸
44 移送ホイール
45 受け取り溝
46 プレート構成要素
47 中間レベル
48 コーミング薄板
49 コーミング薄板
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5