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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-26
(45)【発行日】2022-11-04
(54)【発明の名称】複数の帯域幅部分間の間欠受信動作
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20221027BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20221027BHJP
【FI】
H04W52/02 110
H04W28/04 110
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020527931
(86)(22)【出願日】2018-11-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-12
(86)【国際出願番号】 CN2018117044
(87)【国際公開番号】W WO2019101146
(87)【国際公開日】2019-05-31
【審査請求日】2020-05-19
(31)【優先権主張番号】62/589,628
(32)【優先日】2017-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518446879
【氏名又は名称】鴻穎創新有限公司
【氏名又は名称原語表記】FG INNOVATION COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】Flat 2623,26/F Tuen Mun Central Square,22 Hoi Wing Road,Tuen Mun,New Territories,The Hong Kong Special Administrative Region of the People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ,チャ-フン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,チェ-ミン
【審査官】久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】ZTE, Sanechips,Remaining issues on DRX,3GPP TSG RAN WG2 #100 R2-1712442,2017年11月16日
【文献】CATT,Discussion on the DRX Timers,3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1710303,2017年09月29日
【文献】vivo,Discussion on HARQ RTT Timer,3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1710972,2017年09月29日
【文献】Huawei, HiSilicon,Units of DRX timers,3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1710207,2017年09月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダウンリンクDRXハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップタイムタイマー(drx-HARQ-RTT-TimerDL)を有する間欠受信(DRX)動作のためのユーザ機器(UE)であって、
前記UEは、
その上に具現化されたコンピュータ実行可能命令を有する1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体と、
1つまたは複数の前記非一時的コンピュータ可読媒体に結合され、前記DRX動作を実行するために前記コンピュータ実行可能命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、を備え、
前記DRX動作は、
ダウンリンク(DL)データをDL帯域幅部分(BWP)において受信するステップと、
前記DLデータに対応するDL HARQフィードバックを搬送するアップリンク(UL)送信をUL BWPにおいて実行するステップと、
前記UL送信の終了後の前記DL BWPの複数のシンボルのうちの一番目のシンボルにおいて、前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを開始するステップと、を含み、
前記複数のシンボルにおけるそれぞれのシンボルは、固定時間単位の可変分数である長さを有するスケーラブル時間単位を備え、
前記drx-HARQ-RTT-TimerDLは、前記DL BWPのシンボル数で表現される初期値から動作を開始する、UE。
【請求項2】
ユーザ機器(UE)のためのダウンリンクDRXハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップタイムタイマー(drx-HARQ-RTT-TimerDL)を有する間欠受信(DRX)動作のための方法であって、
前記UEの受信回路によって、ダウンリンク(DL)データをDL帯域幅部分(BWP)において受信するステップと、
前記UEの送信回路によって、前記DLデータに対応するDL HARQフィードバックを搬送するアップリンク(UL)送信をUL BWPにおいて実行するステップと、
前記UEのプロセッサによって、前記UL送信の終了後の前記DL BWPの複数のシンボルのうちの一番目のシンボルにおいて、前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを開始するステップと、を含み、
前記複数のシンボルにおけるそれぞれのシンボルは、固定時間単位の可変分数である長さを有するスケーラブル時間単位を備え、
前記drx-HARQ-RTT-TimerDLは、前記DL BWPのシンボル数で表現される初期値から動作を開始する、方法。
【請求項3】
前記シンボル数のうち少なくとも1つのシンボル数を有するシンボル長は、前記DL BWPのサブキャリア間隔(SCS)によって決定される、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記シンボル数のうち少なくとも1つのシンボル数を有するシンボル長は、前記DL BWPのサブキャリア間隔(SCS)によって決定される、請求項2に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔関連出願とのクロスレファレンス〕
本出願は、2017年11月22日に出願された「DRX Operation Among Multiple Bandwidth Parts」という名称の米国特許仮出願第62/589,628号、代理人整理番号US72371(以下、「US72371出願」と呼ぶ)の利益および優先権を主張する。US72371出願の開示は、参照により本出願に完全に組み込まれる。
【0002】
〔技術分野〕
本開示は概論的には無線通信に関し、より詳細には、間欠受信(discontinuous reception)動作のための装置および方法に関する。
【0003】
〔背景技術〕
ロングタームエボリューション(LTE)または発展型LTE(eLTE)ネットワークなどの無線通信ネットワークでは、1つまたは複数のユーザ機器(UE)のバッテリ寿命を維持するために、基地局とUEとの間で間欠受信(DRX)が一般に使用される。例えば、DRX中に、電力消費を低減するために、UEはそのRFモジュールをオフにし、および/または、データ送信間の制御チャネル監視を中断し得る。UEは、データ送信がない場合であっても、例えば、基地局の構成および実際のトラフィックパターンに基づいて、事前に構成されたON/OFFサイクルを有する制御チャネル(例えば、物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH))を周期的に監視し得る。アクティブ時間(例えば、ONサイクル)の間、UEは可能なデータ送信/受信指示についてPDCCHを監視する。アクティブ時間中にデータ送信が発生したとき、UEは送信を終了するためにアクティブのままであってもよい。
【0004】
次世代(例えば、第5世代(5G)新無線(NR))無線通信ネットワークにおけるデータスケジューリングの柔軟性を高めるために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、フレーム構造形成および制御チャネル割り当てに関する新しい設計を導入した。ここで、フレーム構造内のすべての要素が、固定時間単位を有するわけではない。
【0005】
したがって、当技術分野では、次世代無線通信ネットワークのために、DRX動作を制御および管理するための装置および方法が必要とされている。
【0006】
〔発明の概要〕
本開示は、複数帯域幅部分の間のDRX動作に関する。
【0007】
〔図面の簡単な説明〕
添付の図面と共に読むと、以下の詳細な説明から、例示的な開示の態様が最も良く理解される。様々な特徴は一定の縮尺では描かれておらず、様々な特徴の寸法は、詳解を明確にするために任意に増減される場合がある。
【0008】
図1は、本出願の例示的な実施形態による、スロット構成である。
【0009】
図2は、本出願の例示的な実施形態による、データスケジューリングを伴い、様々なCORESETの(複数の)位置を示すフレーム構造を示す概略図である。
【0010】
図3は、本出願の例示的な実施形態による、交差BWPスケジューリングを示す概略図である。
【0011】
図4Aは、本出願の様々な実施形態による、DL RTTタイマー対スペクトル(FDD)の様々な開始時間位置を示す図である。
【0012】
図4Bは、本出願の様々な実施形態による、不対スペクトル(TDD)のためのDL RTTタイマー開始時間の様々な位置を示す図である。
【0013】
図4Cは、本出願の様々な実施形態による、対スペクトル(FDD)のためのUL RTTタイマー開始時間の様々な位置を示す図である。
【0014】
図4Dは、本出願の様々な実施形態による、不対スペクトル(TDD)のためのUL RTTタイマー開始時間の様々な位置を示す図である。
【0015】
図5は、本出願の例示的な実施形態による、BWP非アクティブタイマーの様々な開始時間位置を示す概略図である。
【0016】
図6Aは、本出願の例示的な実施形態による、DL送信のための各時間区間内でのBWP切り替えを示す概略図である。
【0017】
図6Bは、本出願の例示的な実施形態による、UL送信のための各時間区間内でのBWP切り替えを示す概略図である。
【0018】
図7Aは、本出願の例示的な実施形態による、データ受信のために基地局によってスケジュールされた非デフォルトBWPのスロット長よりも長いデフォルトBWPのスロット長を示す概略図である。
【0019】
図7Bは、本出願の例示的な実施形態による、データ受信のために基地局によってスケジュールされた非デフォルトBWPのスロット長よりも短いデフォルトBWPのスロット長を示す概略図である。
【0020】
図8は、本出願の例示的な実施形態による、無線通信のためのノードを示すブロック図である。
【0021】
〔詳細な説明〕
以下の説明は、本開示における例示的な実施形態に関連する特定の情報を含む。本開示における図面およびそれらの添付の詳細な説明は、単に例示的な実施形態を対象としている。しかし、本開示は、これらの例示的な実施形態のみに限定されるものではない。本開示の他の変形および実施形態は、当業者には想起されるであろう。特に断らない限り、複数の図中の同様のまたは対応する要素は、同様のまたは対応する参照番号によって示され得る。さらに、本開示における図面および例示は、ほとんどの場合、一定の縮尺ではなく、実際の相対的な寸法に対応することを意図していない。
【0022】
一貫性および容易な理解のために、同様の特徴は(いくつかの例では、図示されていないが)、例示的な図では数字によって識別される。しかし、異なる実施形態における特徴は、他の点で異なっていてもよく、したがって、図面に示されるものに狭く限定されるものではない。
【0023】
本明細書では、「一実施形態では」または「いくつかの実施形態では」という語句を使用するが、これらの語句はそれぞれ、同じ実施形態または異なる実施形態のうちの1つまたは複数を指すことがある。「結合された(coupled)」という用語は、直接的であろうと、介在する構成要素を介して間接的であろうと、接続されたものとして定義され、必ずしも物理的接続に限定されない。「~を備える(comprising)」という用語が使用される場合、「~を含む(include)が、必ずしもこれに限定されない」ことを意味する。「~を備える(comprising)」は、特に、そのように記載された組み合わせ、グループ、シリーズ、および均等物における非制限的な包含、または、メンバーシップを示す。
【0024】
さらに、説明および非限定の目的のために、機能エンティティ、技法、プロトコル、標準などの具体的な詳細が、説明される技術の理解を実現するために記載される。他の例では、不必要な詳細で説明を不明瞭にしないように、周知の方法、技術、システム、アーキテクチャなどの詳細な説明は省略される。
【0025】
当業者は、本開示に記載されている任意のネットワーク機能またはアルゴリズムが、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実行されてもよいことを直ちに理解するだろう。記載された機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせであり得るモジュールに対応してもよい。ソフトウェアの実装は、例えばメモリまたは他の種類の記憶装置などのコンピュータ読み取り可能媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を含んでいてもよい。例えば、通信処理能力を有する1つまたは複数のマイクロプロセッサまたは汎用コンピュータは、対応する実行可能命令でプログラム化され、記載されているネットワーク機能またはアルゴリズムを実行してもよい。上記マイクロプロセッサまたは汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC)、および/または、プログラマブルロジックアレイでできていてもよい、および/または、1つまたは複数のデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を用いてできていてもよい。本明細書に記載されている例示的な実施形態のうちのいくつかは、コンピュータハードウェアにインストールされて該ハードウェア上で実行されるソフトウェアを対象としているが、ファームウェアとして、あるいは、ハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして実行される代替の例示的な実施形態は十分に本開示の範囲内のものである。
【0026】
コンピュータ読み取り可能媒体としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD ROM)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、またはコンピュータ読み取り可能命令を記憶することができる任意の他の同等の媒体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0027】
無線通信ネットワークアーキテクチャ(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、またはLTEアドバンストProシステム)は、少なくとも1つの基地局、少なくとも1つのユーザ装置(UE)、およびネットワークへの接続を実現する1つまたは複数の任意のネットワーク要素を典型的に含む。上記UEは、上記ネットワーク(例えば、コアネットワーク(CN)、進化型パケットコア(EPC)ネットワーク、発展型ユニバーサル無線地上波アクセスネットワーク(E-UTRAN)、次世代コア(NGC)、5Gコアネットワーク(5GC)またはインターネット)と、上記基地局によって構築された無線アクセスネットワーク(RAN)を通じて、通信する。
【0028】
なお、本出願において、UEとしては、移動局、携帯UEまたは携帯機器、ユーザ通信無線UEが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、UEは、携帯無線装置であってもよく、該携帯無線装置としては、無線通信能力を有する携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、または個人用デジタル補助装置(PDA)が挙げられるが、これらに限定されない。上記UEは、無線アクセスネットワークにおける1つまたは複数のセルと、エアー・インターフェース上で、信号を送受信するよう構成されている。
【0029】
基地局は、UMTSにおけるようなノードB(NB)、LTE-Aにおいてみられるような発展型ノードB(eNB)、UMTSにおいてみられるような無線ネットワークコントローラ(RNC)、GSM/GERANにおいてみられるような基地局コントローラ(BSC)、5GCに関連するE-UTRA基地局においてみられるようなNG-eNB、5G-RANにおいてみられるような次世代ノードB(gNB)、およびセル内の無線通信を制御し、無線リソースを管理することができる任意の他の装置を含み得るが、これらに限定されない。基地局は、ネットワークへの無線インターフェースを介して1つまたは複数のUEにサービスを提供するように接続し得る。
【0030】
基地局は、以下の無線アクセス技術(RAT)のうちの少なくとも一つに従って、通信サービスを提供するように構成されてもよい。上記無線アクセス技術(RAT)としては、世界相互運用マイクロ波アクセス(WiMAX)、グローバルモバイル通信システム(GSM(登録商標)、2Gと称されることが多い)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)、汎用パケット無線サービス(GRPS)、基本広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)に基づいたユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS、3Gと称されることが多い)、高速パケットアクセス(HSPA)、LTE、LTE-A、eLTE(進化版LTE)、新無線(NR、5Gと称されることが多い)および/またはLTE-A Proが挙げられる。しかし、本出願の範囲は、上述のプロトコルに限定すべきではない。
【0031】
基地局は、無線アクセスネットワークを形成する複数のセルを使用して、特定の地理的エリアに無線カバレッジを提供するように動作可能である。基地局は、セルの動作をサポートする。各セルは、該セルの無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにサービスを提供するように動作可能である。より具体的には、各セル(しばしばサービングセルと称される)は、該セルの無線カバレッジ内の1つまたは複数のUEにサービスを提供する(例えば、各セルは、ダウンリンクおよび任意でアップリンクパケット送信のために、上記セルの無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにダウンリンクおよび任意でアップリンクリソースをスケジューリングする)。基地局は、複数のセルを介して無線通信システム内の1つまたは複数のUEと通信することができる。セルは、近接サービス(ProSe)をサポートするために、サイドリンク(SL)リソースを割り当ててもよい。各セルは、他のセルと重複するカバレージ領域を有してもよい。
【0032】
上述のように、次世代(例えば、5G NR)無線通信ネットワークのフレーム構造は、高信頼性、高データ速度、および低レイテンシ要件を満たしながら、eMBB、mMTC、URLLCなどの様々な次世代通信要件に対応するためのフレキシブルな構成をサポートする。3GPPで合意された直交周波数分割多重(OFDM)技術は、NR波形のための基準として機能し得る。アダプティブサブキャリア間隔、チャネル帯域幅、およびサイクリックプレフィックス(CP)などのスケーラブルOFDMニューメロロジー(数秘学)も使用してもよい。さらに、NRには(1)低密度パリティ検査(LDPC)符号および(2)ポーラ符号の2つの符号化方式が考えられる。符号化スキーム適応は、チャネル条件および/またはサービスアプリケーションに基づいて構成され得る。
【0033】
さらに、単一のNRフレームの送信時間間隔TX、ダウンリンク(DL)送信データ、ガード期間、およびアップリンク(UL)送信データが少なくとも含まれるべきであり、DL送信データ、ガード期間、UL送信データのそれぞれの部分もまた、例えば、NRのネットワークダイナミクスに基づいて構成可能であるべきであると考えられる。さらに、サイドリンクリソースは、ProSeサービスをサポートするためにNRフレームで提供されてもよい。
【0034】
LTE無線通信システムでは、UEの媒体アクセス制御(MAC)エンティティが、UEの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を制御するDRX機能性を有する無線リソース制御(RRC)によって構成され得る。UEの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、MACエンティティの共通無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、送信電力制御物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)無線ネットワーク一時識別子(TPC-PUCCH-RNTI)、送信電力制御物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)無線ネットワーク一時識別子(TPC-PUSCH-RNTI)、半持続的スケジューリングC-RNTI(構成されている場合)、アップリンク(UL)半持続的スケジューリング仮想RNTI(構成されている場合)、トラフィック適応エンハンスド干渉軽減-RNTI(eIMTA-RNTI)(構成されている場合)、サイドリンクRNTI(S-RNTI)(構成されている場合)、SL-V-RNTI(構成されている場合)、コンポーネントキャリア-RNTI(CC-RNTI)(構成されている場合)、およびサウンディング参照信号(SRS)-TPC-RNTI(SRS-TPC-RNTI)(構成されている場合)のアクティビティを監視する。RRC_CONNECTED状態にあるとき、DRXが構成される場合、MACエンティティは、DRX動作を使用してPDCCHを不連続に監視することができる。RRCは、表1のリストのように、以下のタイマーおよびパラメータを構成することでDRX動作を制御する:DRXオン持続時間タイマー(onDurationTimer)、DRX非アクティブタイマー(drx-Inactivity Timer)、DRX再送信タイマー(drx-Retransmission Timer)、DRX UL再送信タイマー(例えば、drx-UL Retransmission Timer)、DRX長サイクル(longDRX-Cycle)、DRX開始オフセット(drxStartOffset)、DRX短サイクル(shortDRX-Cycle)、およびDRX短サイクルタイマー(drxShortCycleTimer)。基地局(例えば、発展型ノードB(eNB))によって提供されるDRX構成に基づいて、UEは正確なアクティブ時間で構成される。DRXサイクルが構成されるとき、アクティブ時間は、オン持続時間タイマー、DRX非アクティブタイマー、DRX再送信タイマー、DRX UL再送信タイマー、および/またはMAC競合解決タイマーによって示される時間を含む。
【0035】
さらに、UEのMACエンティティは、2つのHARQタイマー、すなわち、HARQ RTTタイマー(たとえば、HARQ-RTT-Timer)およびUL HARQ RTTタイマー(たとえば、UL-HARQ-RTT-Timer)を用いて構成され得る。基地局によって提供されるDRX構成に基づいて、UEは、アクティブ時間を指定し得る。DRXサイクルが構成されるとき、アクティブ時間は、DRXオン持続時間タイマー、DRX非アクティブタイマー、DRX再送信タイマー、DRX UL再送信タイマー、またはMAC競合解決タイマーが実行している間の時間を含む。
【0036】
本出願で扱われる目的および使用方法によれば、これらのパラメータは4つの形態、すなわち、DRXサイクル、データ送信、データ再送信、およびハイブリッド自動再送要求(HARQ)に分類することができる。さらに、これらのパラメータは、異なる時間単位を有する可能性がある。例えば、DRXサイクルおよびHARQに関連するパラメータはサブフレーム(sf)内の時間単位で構成され、データ送信およびデータ再送信に関連するパラメータはPDCCHサブフレーム(psf)で構成される。
【0037】
【表1】
【0038】
次世代(例えば、5G NR)無線通信ネットワークでは、少なくとも3つの異なる種類の時間単位、すなわち、固定時間単位(FTU)、スケーラブル時間単位(STU)、および絶対時間(AT)がある。例えば、サブフレーム、フレームおよびハイパーフレームはFTUであり、スロットおよびシンボルはSTUである。サブフレーム、フレーム、およびハイパーフレームはそれぞれ、固定長の時間、例えば、1ms、10ms、および10240msで構成される。LTEとは異なり、次世代(例えば、5G NR)無線通信ネットワークにおけるスロット長は、シンボル長の差のために静的ではない。シンボル長は、サブキャリア間隔(SCS)に反比例するので、サブフレーム内のスロットの数は例えば、SCSに依存して変化し得る。したがって、1つのサブフレーム内のスロットの数は変化量である。
【0039】
図1は、本出願の例示的な実施形態による、スロット構成である。図1に示すように、ニューメロロジー(例えば、サブキャリア間隔)に応じて、1サブフレーム当たり1、2、4、8、16または32スロットであってもよい。STUは、絶対時間によって提示されてもよいことに留意されたい。例えば、3シンボルは、シンボル長(例えば、通常CPの場合、SCS=30KHzにおいて、1/28ミリ秒)の3つ分として提示されることもできる。次世代(例えば、5G NR)無線通信ネットワークでは、サイクリックプレフィックス(CP)の種類(通常または拡張)に応じて、1スロット当たり12または14のシンボルが存在する。したがって、図1に基づいて、各SCS構成に対する各シンボルの長さを表2に列挙する。
【0040】
【表2】
【0041】
さらに、NRでは、広帯域をいくつかの帯域幅部分(BWP)に分割することによって、UEのエネルギー消費量を低減するように、帯域幅アダプテーションのメカニズムが導入されている。時間ドメインにおけるUEの監視活動を減少させるDRXとは異なり、UEは、帯域幅アダプテーションのために、周波数ドメインにおけるPDCCH監視を減少させる。UEが送信のために大量のUL/DLデータを有するとき、UEは、例えばダウンリンク制御情報(DCI)によって広帯域BWPに切り替えられてもよい。しかしながら、UEがほとんどまたは全くデータトラフィックを有しない場合、UEは、DCIによって明示的に、またはBWP非アクティブタイマー(例えば、BWP-inactivityTimer)によって暗黙的に狭帯域BWPに切り替えられてもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、UEは、複数のBWPを用いて構成され、一度に1つのBWPのみがアクティブ化されてもよい。いくつかの実施形態では、UEは、複数のBWPを用いて構成され、2つ以上のBWPが一度にアクティブ化されてもよい。
【0043】
本出願の様々な実施形態では、UEのアクティブBWPは、DCI内の指示によって、または予め構成されたBWP非アクティブタイマーによって切り替えられてもよい。BWP切り替えにおいて、基地局(例えば、gNB)は、UEのアクティブBWPを切り替えるためにDCIを使用してもよく、BWPを非デフォルトBWPからデフォルトBWPに切り替えて戻すために、BWP非アクティブタイマーをUEに構成してもよい。
【0044】
上記のDRX導入で説明したように、いくつかのタイマー(例えば、オン持続時間タイマー、DRX非アクティブタイマー、HARQ RTTタイマー、およびDRX再送信タイマー)は、DRX動作中にトリガされ得る。さらに、BWP非アクティブタイマーは、DRXタイマーから独立していてもよい。例えば、トリガ条件およびBWP非アクティブタイマーのカウント方法は、DRXタイマーによって影響を受けたり干渉を受けたりすることはない。本出願で説明されるHARQ RTTタイマーは、DL HARQ RTTタイマーおよびUL HARQ RTTタイマーを含むことができることに留意されたい。また、本出願に記載されたDRX再送信タイマーは、DL DRX再送信タイマーおよびUL DRX再送信タイマーを含むことができる。
【0045】
5G NR無線通信ネットワークでは、2つの異なるスケジューリングメカニズム、つまり、スロットベースのスケジューリングおよび非スロットベースのスケジューリングがサポートされる。スロットベースのスケジューリングでは、各スロットはPDCCHの機会を含むので、基地局(例えば、eNBまたはgNB)はスロットごとにデータスケジューリングを実行することができる。つまり、2つのデータスケジューリング間の最短時間間隔は、LTE無線通信ネットワークのサブフレームよりも時間グラニュラリティが小さい5G NR無線通信ネットワークのスロットとなり得る。非スロットベースのスケジューリングメカニズムでは、データスケジューリングはスロットとバンドルされない。UEは、UEが監視する必要がある時間および周波数リソース割り当て情報を含み得るUE特定制御リソースセット(CORESET)構成を用いて構成されるべきである。CORESET構成は、CORESETモニタの周期性も含む。CORESETモニタの周期性は、シンボル(複数可)内にあることが可能である。したがって、基地局は1つのスロット内で2つ以上のデータスケジューリングを実行することができ、スロットベースのスケジューリングよりも小さい時間グラニュラリティを有することもできる。スロットベースのスケジューリングでは、UEはまた、UEが各スロットにおいてPDCCH内で監視する必要がある時間および周波数リソース割り当て情報を示すCORESET構成を用いて構成されてもよい。
【0046】
さらに、5G NR無線通信ネットワークでは、DRXパラメータが異なる時間単位(例えば、FTU、STU、またはAT)で構成され得る。例えば、DRX短サイクルタイマー(drx-ShortCycleTimer)、DRX長サイクル(drx-LongCycle)、DRXオン持続時間タイマー(drx-onDurationTimer)、およびDRX非アクティブタイマー(drx-InactivityTimer)はAT(例えば、ミリ秒(ms))によって構成されてもよい。このため、5G NR無線通信ネットワークにおけるDRX動作は、LTE無線ネットワーク通信ネットワークにおけるDRX動作に比べて柔軟性が高い。例えば、LTEネットワークでは、PDCCHが初期アップリンク、ダウンリンク、またはサイドリンクユーザデータ送信を示すサブフレームの後に、DRX非アクティブタイマーはトリガされ得る。表1に示すように、DRX非アクティブタイマーはpsfで構成される。5G NRネットワークでは、DRX非アクティブタイマーがミリ秒(ms)によって構成され得る。したがって、DRX動作の詳細な動作は、状況に応じて調整される必要がある。例えば、短DRXサイクル、長DRXサイクル、オン持続時間タイマー、およびDRX非アクティブタイマーの開始時間および/または終了時間は、対処される必要がある。
【0047】
LTEネットワークでは、オン持続時間タイマーが以下の2つの式のうちの1つが満たされるとトリガされ得る:
(1)短DRXサイクルが使用され、[(SFN * 10)+ サブフレーム番号]modulo(shortDRX-Cycle)=(drxStartOffset)modulo(shortDRX-Cycle)
(2)長DRXサイクルが使用され、[(SFN * 10)+ サブフレーム番号]modulo(longDRX-Cycle)=drxStartOffset
ここで、SFNはシステムフレーム番号である。
【0048】
オン持続時間タイマーはpsfで構成されているので、オン持続時間タイマーの開始時間は、オン持続時間タイマーがトリガされたときのサブフレームの先頭(各サブフレームがPDCCHを含むため)である。しかしながら、5G NRネットワークにおけるオン持続時間タイマーは、例えばmsで構成され、オン持続時間タイマーの実際の開始時間は、いくつかの可能な開始位置を有することができる。
【0049】
本出願では、NRにおける複数のBWP間の様々なDRX動作を、とりわけ、オン持続時間タイマー開始時間、DRX非アクティブタイマー開始時間、HARQタイマー開始時間、DRX再送信タイマーカウント、およびDRX非アクティブタイマーの満了時のUE挙動に関して説明する。
【0050】
5G NRネットワークでは、システムフレーム当たり10個のサブフレームと、サブフレーム当たりのNsf slot個のスロットと、スロット当たりのNslot symbol個のシンボルとがある。言い換えれば、サブフレーム当たりNslot symbol*Nsf slot個のシンボルがあり、システムフレーム当たり10*Nslot symbol*Nsf slot個のシンボルがある。
【0051】
図2を参照すると、UEは、CORESETの割り当て(複数可)を示すためのいくつかのパラメータを含むCORESET構成で構成され得る。例えば、CORESET構成は、CORESETのための開始シンボル(CORESET-start-symb)および連続的なCORESETの持続時間(CORESET-time-duration)を含む。表3は、本出願で使用されるパラメータの略語および説明を含む。
【0052】
【表3】
【0053】
5G NR無線通信ネットワークでは、DRX動作中に、基地局(例えば、gNB)は以下のタイマーおよびパラメータを有するDRX構成を提供し得る:DRXオン持続時間タイマー(drx-onDurationTimer)、DRX非アクティブタイマー(drx-InactivityTimer)、DRX再送信タイマー(drx-RetransmissionTimerDL)、DRX UL再送信タイマー(drx-RetransmissionTimerUL)、DRX長サイクル(drx-LongCycle)、DRX開始オフセット(drx-StartOffset)、DRX短サイクル(drx-ShortCycle)、DRX短サイクルタイマー(drx-ShortCycleTimer)、DRXスロットオフセット(drx-SlotOffset)、DRX DL HARQ RTTタイマー(drx-HARQ-RTT-TimerDL)、DRX UL HARQ RTTタイマー(drx-HARQ-RTT-TimerUL)、およびランダムアクセス競合解決タイマー(ra-ContentionResolutionTimer)。
【0054】
図3のダイアグラム300に示されるように、UEは、複数BWPおよびDRX動作を用いて構成される。本実施形態では、一度にアクティブ化されるDLおよびUL BWPは1つである。DL BWP 1は、デフォルトBWPとして構成される。なお、デフォルトBWPと他のBWPのスロット長は異なっていてもよい。さらに、基地局(例えば、gNB)は、UEが複数のBWPを用いて構成されているときに、交差BWPスケジューリングを実行することができる。例えば、図3に示すように、UEは、複数のDL BWP(複数のDL BWPのうちの一つはgNBによって構成されたデフォルトBWPである)と、アップリンク(UL)BWPとを用いて構成される。DL BWP 1のサブフレームnのスロット0において、基地局は、UEに、DCIによって、DL BWP 2のサブフレームnのスロット1におけるDLデータ受信と、UL BWP 1のサブフレームn+1のスロット0における対応するHARQフィードバック送信無線リソースとを指示する。
【0055】
ケース1:DRXサイクルとデータ送信。
【0056】
オン持続時間タイマーの開始時間の決定は、ハイパーシステムフレーム数(H-SFN)、システムフレーム数(SFN)、サブフレーム数、スロット数、シンボル数のうちの少なくとも1つに基づいており、また、基地局(例えば、gNB)によって構成された特定のパラメータ(例えば、longDRX-Cycle、shortDRX-Cycle、drxStartOffset、drxStartOffset_slot、CORESET-start-symb、CORESET-Monitor-periodicityなど)に基づいている。
【0057】
本実施形態では、longDRX-Cycle、shortDRX-Cycle、およびdrxStartOffsetパラメータは、LTEネットワークのものと実質的に同様である。drxStartOffset_slotは、LTEネットワークにおけるdrxStartOffsetと同様である。drxStartOffsetは、DRX周期の開始時からの(サブフレームレベルの)オフセットを示す一方、drxStartOffset_slotは、drxStartOffsetによって示されるサブフレームの一番目のスロットからの(スロットレベルの)オフセットを示す。UEが複数のBWPを用いて構成され得るので、各BWPについて、スロット長およびCORESET構成(例えば、少なくとも1つのPDCCHを有する2つ以上のDL BWP)は、他のBWPとは異なり得る。したがって、これらのBWP間のオン持続時間タイマーのトリガ時間の計算式は、以下のようになる:
(a)基地局によって設定されるデフォルトDL BWPのオン持続時間タイマー開始時間の計算;
(b)基地局によって送信されるダウンリンクRRCメッセージ(例えば、RRCConnectionsetup、RRCConnectionreconfiguration(またはNRにおけるRRCreconfiguration))内の参照BWP指示によって明示的に指示される参照BWPのオン持続時間タイマー開始時間の計算;
(c)最低限のシステム情報をブロードキャストするBWPを暗黙的に対象としたオン持続時間タイマーの開始時間の計算;
(d)現在アクティブなDL BWPのオン持続時間タイマー開始時間の計算;
(e)最も長いスロット長を有するBWPのためのオン持続時間タイマー開始時間の計算;および/または、
(f)最も短いスロット長を有するBWPのためのオン持続時間タイマー開始時間の計算。
【0058】
図3に示されるように、DCI320は、(DL BWP 1におけるサブフレームnのスロット0において)UEによって復号され、(DL BWP 2におけるサブフレームnのスロット1において)新しいデータ送信/受信を指示することができる。DCI320を受信および/または復号すると、UEは、DRX非アクティブタイマーをトリガ/リセットすることができる。特に、図3に示すように、BWP切り替えDCI(例えば、DCI320)と共に交差BWPスケジューリングによってアクティブBWPが切り替えられるとき、複数のBWP動作中には、DRX非アクティブタイマーの開始/再開時間としていくつかの位置がある:
(a)アクティブまたはデフォルトのBWP内で、DRX非アクティブタイマーはDCIを受信するスロット(例えば、DL BWP 1におけるサブフレームnのスロット0)から開始または再開され得る;
(b)UEがデータ送信/受信のためにBWP(例えば、図3のDL BWP 2)に切り替わった後、DRX非アクティブタイマーは、DCIをスケジューリングするデータの受信または送信によって指示されるスロット(例えば、DL BWP 2のサブフレームnのスロット1)から開始または再開されてもよい。
【0059】
上記に列挙した位置(a)および(b)の各々について、スロット内のDRX非アクティブタイマーの正確な開始時間は、CORESETの終了直後(例えば、来るべき一番目のシンボルの前端)、PDCCHの終了時(例えば、来るべき一番目のシンボルの前端)、スロットの終了時(例えば、来るべき一番目のシンボルの前端)、またはスロットの開始時、またはスロットに含まれるサブフレームの終了時とすることができる。
【0060】
ケース2:HARQおよび再送信。
【0061】
本出願の様々な実施形態では、DLおよびUL HARQ RTTタイマーは、RRCシグナリングを介して構成されてもよい。HARQ RTTタイマーの時間単位は、ミリ秒であってもよい。DL HARQ RTTタイマーは、PUCCH送信後に開始されてもよい。例えば、DL HARQ RTTタイマーは、HARQフィードバックの後に開始されてもよい。UL HARQ RTTタイマーは、PUSCH送信後に開始されてもよい。DL DRX再送信タイマーは、DL HARQ RTTタイマーが満了したときに開始されてもよい。UL DRX再送信タイマーは、UL HARQ RTTタイマーが満了したときに開始されてもよい。しかしながら、DL/UL RTTタイマー、DL/UL DRX再送信タイマーの正確な開始時間、およびDL/UL DRX再送信タイマーの単位は、より明確に指定される必要がある。NRは、BWP動作のための対スペクトル構成と不対スペクトル構成の両方を有する。両方のスペクトル構成が本明細書に記載されている。
【0062】
図4Aは、本出願の様々な実施形態による、DL RTTタイマー対スペクトル(FDD)の様々な開始時間位置を示す図である。
【0063】
図4Aのダイアグラム400Aに示されるように、対スペクトルのためのDL RTTタイマー開始時間としていくつかの位置がある:
(a)DL RTTタイマーは、DLデータ受信に対するUL HARQフィードバックの終了後の来るべき一番目のシンボルの前端で開始してもよい(例えば、DCI420によって指示されるDLデータ受信440に対するDL HARQフィードバック460を搬送する対応する送信の終了後の一番目のシンボルにおいて、(対応するHARQ処理についての)drx-HARQ-RTT-TimerDLを開始する);
(b)DL RTTタイマーは、DLデータ受信に対するUL HARQフィードバックの(UEがUL HARQフィードバックを送信するBWP内の)スロットの終了時に開始する;
(c)DL RTTタイマーは、DLデータ受信に対するUL HARQフィードバックの後に、来るべきCORESETの前端から開始する;
(d)DL RTTタイマーは、UEがUL HARQフィードバックを送信するBWP内のスロットと(時間領域において)重複する、デフォルトBWP内の一番目のスロットの終了時に開始する;かつ/または、
(e)DL RTTタイマーは、UEがDLデータ受信に対するUL HARQフィードバックを送信するサブフレームの終了時に開始する。
【0064】
図4Bのダイアグラム400Bに示されるように、不対スペクトル(TDD)のためのDL RTTタイマー開始時間としていくつかの位置がある:
(a)DL RTTタイマーは、DLデータ受信に対するUL HARQフィードバックの終了直後に開始してもよい;
(b)DL RTTタイマーは、DLデータ受信に対するUL HARQフィードバックの(UEがUL HARQフィードバックを送信するBWP内の)スロットの終了時で開始してもよい;
(c)DL RTTタイマーは、UEがUL HARQフィードバックを送信するBWP内のスロットと(時間領域において)重複する、デフォルトBWP内の一番目のスロットの終了時に開始してもよい;かつ/または、
(d)DL RTTタイマーは、UEがDLデータ受信に対するUL HARQフィードバックを送信するサブフレームの終了時に開始してもよい。
【0065】
図4Cのダイアグラム400Cに示されるように、対スペクトル(FDD)のためのUL RTTタイマー開始時間としていくつかの位置がある:
(a)UL RTTタイマーは、ULデータ送信の終了直後に開始してもよい(例えば、対応する(例えば、UL-dataを有する)PUSCH送信の終了後の一番目のシンボルにおいて、(対応するHARQ処理についての)drx-HARQ-RTT-TimerULを開始する);
(b)UL RTTタイマーは、UEがULデータを送信する(UEがULデータを送信するBWP内の)スロットの終了時に開始してもよい;
(c)UL RTTタイマーは、ULデータ送信後の来るべきCORESETの前端から開始してもよい;
(d)UL RTTタイマーは、UEがULデータを送信するBWP内のスロットと(時間領域において)重複する、デフォルトBWP内の一番目のスロットの終了時に開始してもよい;および/または、
(e)UL RTTタイマーは、UEがULデータを送信するサブフレームの終了時に開始してもよい。
【0066】
図4Dのダイアグラム400Dに示されるように、不対スペクトル(TDD)のためのUL RTTタイマー開始時間としていくつかの位置がある:
(a)UL RTTタイマーは、ULデータ送信の終了直後に開始してもよい;
(b)UL RTTタイマーは、UEがULデータを送信する(UEがULデータを送信するBWP内の)スロットの終了時に開始してもよい;
(c)UL RTTタイマーは、UEがULデータを送信するBWP内のスロットと(時間領域において)重複する、デフォルトBWP内の一番目のスロットの終了時に開始してもよい;および/または、
(d)UL RTTタイマーは、UEがULデータを送信するサブフレームの終了時に開始してもよい。
【0067】
UL RTTタイマーの値は、スロット/シンボルインデックスとUL RTTタイマーの値との間のマッピングを有する所定のテーブルに基づいて決定されてもよい。さらに、このテーブルは、ニューメロロジーおよび/またはSCSおよび/またはスロットフォーマット関連情報(SFI)固有のものであり得る。それは、UEが、アクティブBWPのニューメロロジー、SCSおよびスロットフォーマットに対応して、ニューメロロジーおよび/またはSCSおよび/またはスロットフォーマット固有のテーブルを適用する必要があり得ることを意味している。
【0068】
RTTタイマーおよびDRX再送信タイマーは、データ再送信時間のインターバル中において、UEのDRX状態遷移を制御するように構成される。これらのタイマーの構成は、基地局のスケジューリングおよび制御チャネル割振り/機会(たとえば、CORESET構成)に密接に関係する。したがって、これらのタイマーの値および単位は、フレーム構造に何らかの依存性を有することがある。例えば、上記構成は、CORESETの期間およびスロットの長さを考慮する必要がある。
【0069】
いくつかの実施形態では、基地局は、UEに対して、RTTタイマーおよびDRX再送信タイマーの複数の構成を構成することができ、各構成は、構成されたBWPに対応する。いくつかの実施形態では、UEは、異なるスロット長を有する各BWPに対応する、RTTタイマーおよびDRX再送信タイマーの構成を有することができる。いくつかの実施形態では、UEは、デフォルトBWPに対するRTTタイマーおよびDRX再送信タイマーの一方の構成と、デフォルトBWP以外のBWPに対するRTTタイマーおよびDRX再送信タイマーの他方の構成とを有することができる。いくつかの実施形態では、UEは、各セルに対応するRTTタイマーおよびDRX再送信タイマーの構成を有することができる。いくつかの他の実施形態では、UEは、プライマリセル(PCell)に対するRTTタイマーの一方の構成およびDRX再送信タイマーの一方の構成と、すべてのセカンダリセル(SCell)に対するRTTタイマーの他方の構成およびDRX再送信タイマーの他方の構成とを有することができる。いくつかの他の実施形態では、UEは、RRCエンティティごとに対応する、RTTタイマーおよびDRX再送信タイマーの1つの構成を有することができる。そのような場合、共通のRTTタイマーおよびDRX再送信タイマーは、各RRCエンティティ内のすべてのBWP(デフォルトBWP、アクティブBWP)を用いて、すべてのセル(PCell、(複数の)SCell)に適用され得る。また、共通のRRTタイマーおよびDRX再送信タイマーは、関連するセル/BWPに基づいて自動的にスケーリングされる時間単位を与えられ得る。マスタノード(MN)/セカンダリノード(SN)は、それぞれ、関連するRRCエンティティの構成に基づいて、異なったRTTタイマーおよびDRX再送信タイマーを有することができることに留意されたい。
【0070】
いくつかの実施形態では、基地局は、STUを用いてRTTタイマーおよびDRX再送信タイマーを構成してもよい。STUは、ATと共に存在してもよいことに留意されたい。例えば、3シンボルは、ミリ秒(ms)において、シンボル長の3倍(例えば、通常のCPケースの場合、SCS=30KHzに対して、3*(1/28ms))として存在することができる。この存在タイプは、msにおけるSTUと呼ぶことができる。それは、基地局が、RTTタイマーおよびDRX再送信タイマーの値および存在タイプの単位を別々に構成し得ることを意味する。
【0071】
いくつかの実施形態では、drx-HARQ-RTT-TimerDLは、トランスポートブロック(例えば、ダウンリンクデータ)を受信するBWPのシンボルの個数で表される。いくつかの実施形態では、drx-HARQ-RTT-TimerULは、トランスポートブロック(例えば、アップリンクデータ)を送信するBWPのシンボルの個数で表される。
【0072】
異なるスロット長を有する各BWPは、msにおける異なる単位構成を有してもよい。いくつかの実施形態では、値はBWP間で共有される(例えば、同じものを保持する)ことができる。それは、UEがBWPを切り替えると、UEは、RTTタイマーおよびDRX再送信タイマーの値構成を保持し得るが、msにおける新しいBWPに対応する単位構成を適用することを意味する。RTTタイマーおよびDRX再送信タイマーの単位は、それぞれ、固有の時間長、シンボル長、スロット長、シンボルの倍数、デフォルトBWPにおけるスロット長、参照BWP、CORESET期間、または時間単位の最小グラニュラリティを有することができる。
【0073】
DL/UL RTTタイマーが満了するとき、UEは、対応するDRX DL/UL再送信タイマーを開始することができる。以下は、DRX DL/UL再送信タイマーの正確な開始時間の様々な位置である:
(a)DL/UL RTTタイマーが満了した後の来るべきスロットの(時間領域における)前端;
(b)DL/UL RTTタイマーが満了した後の来るべきシンボルの(時間領域における)前端(例えば、drx-HARQ-RTT-TimerDLの満了後の一番目のシンボルにおいてdrx-RetransmissionTimerDLを開始する、またはdrx-HARQ-RTT-TimerULの満了後の一番目のシンボルにおいてdrx-RetransmissionTimerULを開始する);
(c)DL/UL RTTタイマーが満了した後の来るべきCORESETの(時間領域における)前端;および/または、
(d)DL/UL RTTタイマーが満了した後の来るべきPDCCHの(時間領域における)前端。
【0074】
上述の全ての端は、現在のアクティブBWP、RTTタイマー満了時間に最も近い端を有する任意の構成されたBWP、基地局によって構成された所定のBWP、現在のアクティブBWPの対BWP、またはデフォルトBWPのいずれかに適用され得る。また、UEが送信されたULデータに対するHARQ ACKを受信した場合、DRX UL再送信タイマーは、動作中に終了することができる。いくつかの実施形態では、UEがDRX UL再送信タイマーが開始する前に、送信されたULデータのためのHARQ ACKを受信した場合、DRX UL再送信タイマーの開始/トリガをスキップすることができる。
【0075】
いくつかの実施形態では、drx-RetransmissionTimerDLは、トランスポートブロックを受信するBWPのスロット長の数で表される。いくつかの実施形態では、drx-RetransmissionTimerULは、トランスポートブロックを送信するBWPのスロット長の数で表される。
【0076】
ケース3:BWP非アクティブタイマー。
【0077】
本出願の様々な実施形態では、UEは、デフォルトDL BWPからデフォルトDL BWP以外のDL BWPに、例えばDCIによって切り替えるときに、基地局によって構成されたBWP非アクティブタイマーを開始してもよい。いくつかの実施形態では、BWP切り替えを指示するために使用されるDCIは、データスケジュールを含んでもよい。さらに、UEは、アクティブDL BWPにおいて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするためにDCIを正常に復号したとき、BWP非アクティブタイマーを再開してもよい。UEは、UEのアクティブDL BWPにおいてPDSCH(複数可)をスケジュールするためにDCIを正常に復号したとき、上記タイマーを初期値へ再開させる。UEは、上記タイマーが満了するとき、そのアクティブDL BWPをデフォルトのDL BWPに切り替える。BWP非アクティブタイマーの正確な開始時間の様々な位置および単位を以下に説明する。
【0078】
図5のダイアグラム500において、基地局は、BWP2のスロット2におけるDLデータ受信を指示するために、およびBWP切り替えの実行をUEに指示するために、BWP1のスロット0においてUEにDCIを送信してもよい。BWP非アクティブタイマーの開始時間にはいくつかの位置がある:
(a)BWP切り替えのためにDCIを送信するCORESETの終了時;
(b)BWP切り替えのためにDCIを送信するCORESETを含むPDCCHの終了時;
(c)DLデータ受信のためにスケジュールされたBWP内の、DCI送信後に来るべきスロットの(時間領域における)前端;
(d)DLデータ受信のためにスケジュールされたBWP内の、DCI送信後に来るべきスロットのCORESETの開始時間;
(e)BWP切り替えのためにDCIを送信するスロットの終了時;
(f)DLデータ受信のためにスケジュールされたBWP内のスロットの(時間領域における)前端;
(g)DLデータ受信のためにスケジュールされたBWP内のスロットのCORESET開始時;
(h)DLデータ受信のためにスケジュールされたBWP内の、スケジュールされたDLデータ受信の開始時間;
(i)DLデータ受信のためにスケジュールされたBWP内の、スケジュールされたDLデータ受信の終了時;および/または、
(j)DLデータ受信のためにスケジュールされたBWP内の、スケジュールされたDLデータ受信が終了したスロットの終了時。
【0079】
さらに、基地局は、データスケジューリング情報を含むことなく、構成されたBWP切り替えタイマーの初期値を再開、一時停止、無効化、および/または変更するか、または、構成されたBWP切り替えタイマーの単位を変更する(ただし、設定された値については保持する)ことをUEに指示するために、固有DCIを適用してもよい。上記指示は、予め定義された、または予め構成されたルックアップテーブルに基づいて基地局によって決定され得る。UEは、BWP非アクティブタイマーを無効にするように指示された場合、または、BWP非アクティブタイマーを用いて構成されていない場合、UEがRRC_IDLE状態に遷移するまで、そのアクティブBWPをデフォルトBWPに戻すように切り替えることができない。例えば、UEは、非デフォルトBWPにおいてRRC_IDLE状態に遷移する場合、RRC_CONNECTED状態に戻る遷移を必要とするとき、非デフォルトBWPに再び入るべきではない。BWP切り替えを指示するDCI内で、基地局は、BWP非アクティブタイマーをトリガするかどうかに関して、UEに指示してもよい。そうでない場合、UEは、BWP切り替え指示を受信して、RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVE状態に遷移するまで、そのアクティブBWPを切り替えることができない。
【0080】
いくつかの実施形態では、基地局は、BWP非アクティブタイマーをゼロ長で構成するか、またはBWP非アクティブタイマーの構成をスキップしてもよい。UEは、DLデータ受信が別のBWPにあることを示すDCIをデフォルトBWPから受信すると、まず、BWP非アクティブタイマーをトリガすることなく、DLデータ受信のためのBWPに切り替える。UEは、次いで、DLデータ受信が終了した直後、またはDLデータのためのHARQフィードバックが終了した後、またはDLデータのためのACKメッセージを伴うHARQフィードバックが終了した後に、デフォルトBWPに切り替え戻す。
【0081】
いくつかの他の実施形態では、基地局は、DCI内のBWP非アクティブタイマーをトリガするかどうかを、UEに暗黙的または明示的に指示してもよい。基地局がBWP非アクティブタイマーをトリガしないことを指示する場合、UEは、データ送受信のためのBWP切り替えを実行する。UEは、また、データ送受信が終了した直後、またはデータ送受信のためのHARQフィードバック/受信が終了した後、またはデータ送受信のためのACKメッセージを伴うHARQフィードバック/受信が終了した後に、デフォルトBWPに切り替え戻す。
【0082】
BWP非アクティブタイマー用の単位は、STUの長さの倍数で構成されてもよい。STUは、デフォルトBWPのシンボル、参照BWPのシンボル、基地局によって指示されるアクティブBWPのシンボル、デフォルトBWPのスロット、参照BWPのスロット、基地局によって指示されるアクティブBWPのスロット、サブフレーム、フレームまたはUE固有のページング周期(RANページングまたはコアネットワークページング方式)、基地局によって指示されるアクティブBWPのCORESET期間、デフォルトBWPのCORESET期間、参照BWPのCORESET期間であってもよい。別の実施形態では、BWP非アクティブタイマーは、直接的にmsにおける固有の時間長で構成され得る。
【0083】
ケース4:BWP切り替えの影響。
【0084】
ケース4では、DRXタイマー(例えば、オン持続時間タイマー、DRX非アクティブタイマー、HARQ RTTタイマー、およびDRX再送信タイマー)が動作している間の、様々なBWP切り替え動作が説明される。
【0085】
図6Aは、本出願の例示的な実施形態による、基地局がアクティブBWP内でDLデータ受信を指示するケースを示す。本実施形態において、基地局は、割り当てられたDLデータ受信に対するUEのHARQフィードバックを受信した後、データ再送信を実行する。
【0086】
図6Bは、本出願の例示的な実施形態による、基地局がアクティブBWP内のULデータ送信を指示するケースを示す。ここで、本実施形態において、UEは、割り当てられたULデータ送信のために、基地局からHARQフィードバックを受信した後、データ再送信を実行する。DLおよびULの両方の場合において、オン持続時間タイマー、DRX非アクティブタイマー、HARQ RTTタイマー、およびDRX再送信タイマーが、適宜トリガされる。
【0087】
以下では、DLおよびULの両方のデータ送信のための全DRX動作のそれぞれの時間区域(時間区間)内に(例えば、アクティブBWP(非デフォルト)からデフォルトBWPへの)BWP切り替えの結果として生じるUEの動作/作用について説明する。DLおよびULのデータ送信のための時間区間は、それぞれ図6Aおよび図6Bに示されている。
【0088】
図6Aに示すように、BWP切り替えは、それぞれの時間区域の中でDLデータ送信中に生じてもよい。
【0089】
ダイアグラム600Aでは、区域Aは、オン持続時間タイマーが開始するときに開始し、基地局によるDLデータ受信を指示するDCIによってDRX非アクティブタイマーが開始するときに終了し得る。
【0090】
区域Bは、DRX非アクティブタイマーが開始するときに開始し、スケジュールされたDLデータ受信の開始時に終了し得る。
【0091】
区域Cは、スケジュールされたDLデータ受信の開始時から開始し、スケジュールされたDLデータ受信で終了し得る。
【0092】
区域Dは、(スケジュールされたDLデータ受信がオン持続時間内である場合に、)スケジュールされたDLデータ受信の終了時から開始し、オン持続時間タイマーの満了時に終了し得る。
【0093】
区域Eは、オン持続時間タイマーの満了時から開始し、DRX非アクティブタイマーの満了時に終了し得る。
【0094】
区域Fは、DRX非アクティブタイマーの満了時から開始し、DL HARQ RTTタイマーの開始時に終了し得る。DRX非アクティブタイマーの構成に応じて、区域Fは条件付きで存在し得る。
【0095】
区域Gは、DL HARQ RTTタイマーの開始時から開始し、DL HARQ RTTタイマーの満了時に終了し得る。基地局のスケジューリングに応じて、区域Gは、オン持続時間タイマーおよび/またはDRX非アクティブタイマーが実行されている間の時間区間と、条件付きで重なり得る。
【0096】
区域Hは、DL DRX再送信タイマーの開始時から開始し、DL再送信タイマーの満了時に終了し得る。
【0097】
BWP非アクティブタイマーの満了によってトリガされるBWP切り替えについて、各区域内のUEの反応を以下に説明する。
【0098】
区域Aでは、UEは、新しいBWPに切り替え、オン持続時間タイマーを実行し続ける。
【0099】
区域Bでは、UEが新しいデータ受信を指示するDCIを受信すると、BWP非アクティブタイマーが再開されるので、基地局は、BWP非アクティブタイマーが満了するよりも早い受信のためのデータをスケジューリングする。たとえそれが起こっても、UEは、このデータ受信と、データ受信に対応するHARQフィードバックとを中止する。別の実施形態では、UEは、スケジュールされたデータ受信後までBWP切り替えを延期し、新しいBWPにおいて対応するHARQフィードバックを実行する。いくつかの他の実施形態では、UEは、BWP非アクティブタイマーが満了した後に、デフォルトBWPに切り替え戻し、スケジュールされたデータ受信時にスケジュールされたデータを受信するために、BWPに切り替え戻す。データ受信後、UEはBWPに留まり、対応するHARQフィードバックを実行する。いくつかの他の実施形態では、UEは、スケジュールされたデータ受信および対応するHARQフィードバックが終了するまで、BWP切り替えを延期する。いくつかの実施形態では、UEは、スケジュールされたデータ受信および対応するHARQフィードバックが終了するまで(HARQフィードバックがACK/NACKである場合にのみ)、BWP切り替えを延期する。UEがこのスケジュールされたデータ受信を中止する場合、DRX非アクティブタイマーもスキップ(停止)されてもよい。
【0100】
区域Cでは、UEが新しいデータ受信を指示するDCIを受信すると、BWP非アクティブタイマーが再開されるので、基地局は、BWP非アクティブタイマーが満了するよりも早く終了する受信のためのデータをスケジューリングする。たとえそれが起こっても、UEは、このデータ受信を中止するか、またはスケジュールされたデータ受信が終了するまでBWP切り替えを延期してもよい。いくつかの他の実施形態では、UEは、スケジュールされたデータ受信が終了し、対応するHARQフィードバックが終了するまで、BWP切り替えを延期する。いくつかの他の実施形態では、UEは、スケジュールされたデータ受信および対応するHARQフィードバックが終了するまで(HARQフィードバックがACK/NACKである場合にのみ)、BWP切り替えを延期する。UEがスケジュールされたデータ受信を中止する場合、DRX非アクティブタイマーは、動作を継続するか、または停止することができる。
【0101】
区域Dでは、UEは、BWPを直ちに切り替え、DRX非アクティブタイマーとオン持続時間タイマーの両方を実行し続ける。さらに、DRX非アクティブタイマーおよびオン持続時間タイマーは、新しいBWPに切り替わった後、実行を続けるか、または停止することができる。いくつかの実施形態では、新しいBWPに切り替わった後に、オン持続時間タイマーは実行し続けるが、DRX非アクティブタイマーを停止する。いくつかの他の実施形態では、UEは、オン持続時間タイマーが満了するまで、BWP切り替えを延期する。別の実施形態では、UEは、DRX非アクティブタイマーが満了するまで、BWP切り替えを延期する。さらに別の実施形態では、UEは、対応するHARQフィードバックを終了させるまで、BWP切り替えを延期する。さらに別の実施形態では、UEは、(HARQフィードバックがACK/NACKである場合にのみ、)対応するHARQフィードバックを終了させるまで、BWP切り替えを延期する。UEは、直ちにBWPを切り替える場合、元のBWPおよび新しいBWPにおいて、対応するHARQフィードバックを中止することができる。さらに別の実施形態では、UEは、対応するHARQ処理の所定回数のラウンドが終了するまで、BWP切り替えを延期する。
【0102】
区域Eでは、UEは、BWPを直ちに切り替え、DRX非アクティブタイマーを実行し続ける。さらに、DRX非アクティブタイマーは、新しいBWPに切り替えた後、実行を続けるか、または停止することができる。別の実施形態では、UEは、DRX非アクティブタイマーが満了するまで、BWP切り替えを延期する。さらに別の実施形態では、UEは、対応するHARQフィードバックが終了するまで、BWP切り替えを延期する。いくつかの実施形態では、(HARQフィードバックがACK/NACKである場合にのみ)、UEが対応するHARQフィードバックが終了するまでBWP切り替えを延期する。UEは、直ちにBWPを切り替える場合、元のBWPおよび新しいBWPの両方において、対応するHARQフィードバックを中止することができる。いくつかの他の実施形態では、UEは、対応するHARQ処理の所定回数のラウンドが終了するまで、BWP切り替えを延期する。
【0103】
区域Fでは、UEはBWPを直ちに切り替える。一実施形態では、UEは、対応するHARQフィードバックが終了するまで、BWP切り替えを延期する。別の実施形態では、(HARQフィードバックがACK/NACKである場合にのみ、)UEは、対応するHARQフィードバックが終了するまで、BWP切り替えを延期する。UEは、直ちにBWPを切り替える場合、元のBWPおよび新しいBWPの両方において、対応するHARQフィードバックを中止することができる。UEは、BWPを直ちに切り替える場合、DRX動作を維持する(例えば、オン持続時間タイマー、DRX非アクティブタイマー、またはDRX再送信タイマーのいずれもトリガされない場合は、DRXオフとする)。さらに別の実施形態では、UEは、対応するHARQ処理の所定回数のラウンドが終了するまで、BWP切り替えを延期する。
【0104】
区域Gでは、UEはBWPを直ちに切り替える。他の実施形態では、UEは、対応する全てのHARQ処理が終了するまで、BWP切り替えを延期する。別の実施形態では、UEは、対応するHARQ処理の所定回数のラウンドが終了するまで、BWP切り替えを延期する。UEは、BWPを直ちに切り替える場合、HARQ処理を維持する(例えば、HARQ関連再送信カウンター(複数可)を維持する)か、または元のBWPおよび新しいBWPにおける対応するデータ再受信を中止し、実行中のDL HARQ RTTタイマーを停止する。UEは、BWPを直ちに切り替える場合、DRX動作を維持する(例えば、オン持続時間タイマー、DRX非アクティブタイマー、またはDRX再送信タイマーのいずれもトリガされない場合は、DRXオフとする)。しかしながら、区域Gが、オン持続時間タイマーおよびDRX非アクティブタイマーの両方が実行中である時間区間と重複する場合、オン持続時間タイマーおよびDRX非アクティブタイマーに対する取扱いは区域Dの説明と同様である。別の実施形態では、区域Gが、DRX非アクティブタイマーのが実行中である時間区間と重複する場合、オン持続時間タイマーおよびDRX非アクティブタイマーに対する取扱いは区域Eの説明と同様である。
【0105】
区域Hでは、UEはBWPを直ちに切り替える。他の実施形態では、UEは、対応する全てのHARQ処理が終了するまで、BWP切り替えを延期する。さらに別の実施形態では、UEは、対応するHARQ処理の所定回数のラウンドが終了するまで、BWP切り替えを延期する。UEは、BWPを直ちに切り替える場合、HARQ処理を維持する(例えば、HARQ関連再送信カウンター(複数可)を維持する)か、または元のBWPおよび新しいBWPにおける対応するデータ再受信を中止し、実行中のDL DRX再送信タイマーを停止する。UEは、BWPを直ちに切り替える場合、DRX動作を維持する(例えば、オン持続時間タイマー、DRX非アクティブタイマー、またはDRX再送信タイマーのいずれもトリガされない場合は、DRXオフとする)。
【0106】
いくつかの実施形態では、例えば、上記の区域B、D、およびEにおいて、UEは、その時点でアクティブUL BWPを有する一方、DL BWPにおけるPDSCH受信を指示するDCIを受信する。UL BWPがPDSCH送信の対応するHARQフィードバックの前に切り替えられる場合、UEは、HARQフィードバック情報を送信することを予定しない。HARQフィードバックは、肯定応答(ACK)および否定応答(NACK)という2つの解釈を有することに留意されたい。ここで、NR内のHARQフィードバックは、HARQ-ACK情報ビットとして表され、HARQ-ACK情報ビット値0はNACKを表し、HARQ-ACK情報ビット値1はACKを表す。
【0107】
DCI指示によってトリガされるBWP切り替えにおいても、各区域内のUEの反応は、BWP非アクティブタイマー満了によってトリガされるBWP切り替えの場合に説明されたものと同様の位置を有する。相違点としては、UEがDCIによって、複数の位置のうちの1つをとるように明示的または暗黙的に指示され得ることである。
【0108】
図6Bのダイアグラム600Bに示されるように、BWP切り替えは、それぞれの時間区域の中でULデータ送信中に生じてもよい。
【0109】
区域Aは、オン持続時間タイマーが開始するときに開始し、基地局によるULデータ受信を指示するDCIによってDRX非アクティブタイマーが開始するときに終了し得る。
【0110】
区域Bは、DRX非アクティブタイマーが開始するときに開始し、スケジュールされたULデータ送信の開始時に終了し得る。
【0111】
区域Cは、スケジュールされたULデータ送信の開始時から開始し、スケジュールされたULデータ送信で終了し得る。
【0112】
区域Dは、UL HARQ RTTタイマーの開始時から開始し、UL HARQ RTTタイマーの満了時で終了し得る。DRX非アクティブタイマーの構成によって、区域D内に3つの考えられるサブ区域(例えば、区域D、DおよびD)があることに留意されたい。
【0113】
区域Dでは、オン持続時間タイマー、DRX非アクティブタイマー、およびUL HARQ RTTタイマーがすべて実行中である時間区間が、UL HARQ RTTタイマーの開始時から開始し、オン持続時間タイマーの満了時に終了する。
【0114】
区域Dでは、DRX非アクティブタイマーおよびUL HARQ RTTタイマーの両方が実行中である時間区間が、持続時間タイマーの満了時から開始し、DRX非アクティブタイマーの満了時に終了する。
【0115】
区域Dでは、UL HARQ RTTタイマーのみが実行中である時間区間が、DRX非アクティブタイマーの満了時から開始し、UL HARQ RTTタイマーの満了時に終了する。
【0116】
区域Eは、オン持続時間タイマーの満了時から開始し、DRX非アクティブタイマーの満了時に終了し得る。
【0117】
区域Fは、DRX非アクティブタイマーの満了時から開始し、UL HARQ RTTタイマーの満了時(UL DRX再送信タイマーの開始時)に終了し得る。
【0118】
区域Gは、UL DRX再送信タイマーの開始時から開始し、UL DRX再送信タイマーの満了時に終了し得る。
【0119】
BWP非アクティブタイマーの満了によってトリガされるBWP切り替えについて、各区域内のUEの反応を以下に説明する。
【0120】
区域Aでは、UEが新しいBWPに切り替わり、オン持続時間タイマーを実行し続ける。
【0121】
区域Bでは、UEが新しいデータ送信を指示するDCIを受信すると、BWP非アクティブタイマーが再開されるので、基地局は、BWP非アクティブタイマーが満了するよりも早い送信のためのデータをスケジューリングする。たとえそれが起こったとしても、UEは、このデータ送信を中止するか、またはスケジュールされたデータ送信後までBWP切り替えを延期することができる。別の実施形態では、UEは、スケジュールされたデータ送信が終了し、対応するHARQ受信が終了するまで、BWP切り替えを延期する。さらに別の実施形態では、UEは、スケジュールされたデータ送信が終了し、対応するHARQ受信が終了するまで(HARQ受信がACK/NACKである場合にのみ)、BWP切り替えを延期する。UEがこのスケジュールされたデータ送信を中止する場合、DRX非アクティブタイマーもスキップ(停止)されてもよい。
【0122】
区域Cでは、UEが新しいデータ送信を指示するDCIを受信すると、BWP非アクティブタイマーが再開されるので、基地局は、BWP非アクティブタイマーが満了するよりも早く終了する送信のためのデータをスケジューリングする。たとえそれが起こっても、UEは、このデータ送信を中止するか、またはスケジュールされたデータ受信が終了するまでBWP切り替えを延期してもよい。別の実施形態では、UEは、スケジュールされたデータ送信が終了し、対応するHARQ受信が終了するまで、BWP切り替えを延期する。さらに別の実施形態では、UEは、スケジュールされたデータ送信が終了し、対応するHARQ受信が終了するまで(HARQ受信がACK/NACKである場合にのみ)、BWP切り替えを延期する。UEがこのスケジュールされたデータ送信を中止する場合、DRX非アクティブタイマーは、動作を継続するか、または中止することができる。
【0123】
区域Dでは、UEは、BWPを直ちに切り替え、DRX非アクティブタイマー、オン持続時間タイマー、およびUL RTTタイマーの全てを実行し続ける。さらに、DRX非アクティブタイマー、オン持続時間タイマー、およびUL RTTタイマーは、新しいBWPに切り替わった後、実行を続けるか、または停止することができる。別の実施形態では、DRX非アクティブタイマーおよびオン持続時間タイマーは、実行し続けることができるが、UL RTTタイマーは、新しいBWPに切り替わった後に停止することができる。さらに別の実施形態では、UEは、オン持続時間タイマーが満了するまで、BWP切り替えを延期する。さらに別の実施形態では、UEは、DRX非アクティブタイマーが満了するまで、BWP切り替えを延期する。いくつかの実施形態では、UEは、対応するHARQ受信が終了するまで、BWP切り替えを延期する。いくつかの他の実施形態では、UEは、(HARQ受信がACK/NACKである場合にのみ、)対応するHARQ受信が終了するまで、BWP切り替えを延期する。UEは、直ちにBWPを切り替える場合、元のBWPおよび新しいBWPの両方において、対応するHARQ受信を中止することができる。さらに別の実施形態では、UEは、対応するHARQ処理の所定回数のラウンドが終了するまで、BWP切り替えを延期する。
【0124】
区域Dでは、UEがBWPを直ちに切り替え、DRX非アクティブタイマーおよびUL HARQ RTTタイマーの両方を実行し続ける。さらに、DRX非アクティブタイマーおよびUL HARQ RTTタイマーは、UEが新しいBWPに切り替わった後に、実行を続けるか、または停止することができる。別の実施形態では、DRX非アクティブタイマーは実行し続けるが、UL HARQ RTTタイマーは停止する。さらに別の実施形態では、UEは、DRX非アクティブタイマーが満了するまで、BWP切り替えを延期する。さらに別の実施形態では、UEは、対応するHARQ受信を終了させるまで、BWP切り替えを延期する。いくつかの実施形態では、UEは、(HARQ受信がACK/NACKである場合にのみ、)対応するHARQ受信が終了するまで、BWP切り替えを延期する。UEは、直ちにBWPを切り替える場合、元のBWPおよび新しいBWPにおいて、対応するHARQ受信を中止することができ、UL DRX再送信はトリガされない。いくつかの他の実施形態では、UEは、対応するHARQ処理の所定回数のラウンドを終了させるまで、BWP切り替えを延期する。
【0125】
区域Dでは、UEはBWPを直ちに切り替える。別の実施形態では、UEは、対応するHARQ受信が終了するまで、BWP切り替えを延期する。さらに別の実施形態では、UEは、(HARQフィードバックがACK/NACKである場合にのみ、)対応するHARQ受信を終了した後に、BWP切り替えを延期する。UEは、BWPを直ちに切り替える場合、元のBWPおよび新しいBWPにおいて、対応するHARQ受信を中止することができ、UL DRX再送信はトリガされない。UEは、BWPを直ちに切り替える場合、UEはDRX動作を維持する(例えば、オン持続時間タイマー、DRX非アクティブタイマー、またはDRX再送信タイマーのいずれもトリガされない場合は、DRXオフとする)。いくつかの実施形態では、UEは、対応するHARQ処理の所定回数のラウンドが終了するまで、BWP切り替えを延期する。
【0126】
区域Eでは、UEはBWPを直ちに切り替える。いくつかの実施形態では、UEは、対応する全てのHARQ処理が終了するまで、BWP切り替えを延期する。いくつかの他の実施形態では、UEは、対応するHARQ処理の所定回数のラウンドが終了するまで、BWP切り替えを延期する。UEは、BWPを直ちに切り替える場合、HARQ処理を維持する(例えば、HARQ関連再送信カウンターを維持する)か、または元のBWPおよび上記新しいBWPにおける対応するデータ再送信を中止し、実行中のUL DRX再送信タイマーを停止する。UEは、BWPを直ちに切り替える場合、DRX動作を維持する(例えば、オン持続時間タイマー、DRX非アクティブタイマー、またはDRX再送信タイマーのいずれもトリガされない場合は、DRXオフとする)。
【0127】
DCI指示によってトリガされるBWP切り替えにおいても、各区域内のUEの反応は、BWP非アクティブタイマー満了によってトリガされるBWP切り替えの場合に説明されたものと同様の位置を有してもよい。複数の相違点は、UEがDCIによって、複数の位置のうちの1つをとるように明示的または暗黙的に指示され得ることを含む。
【0128】
UEが新しいBWPに切り替わることに関して、全ての区域内で、例えば、UEは、BWP1(SCS=120KHz、通常CP、1/112msシンボル長)からBWP2(SCS=30KHz、通常CP、1/28msシンボル長)に切り替わる。UEは進行中のタイマー(任意のDRXタイマー(例えば、オン持続時間タイマー、DRX非アクティブタイマー、HARQ RTTタイマー、およびDRX再送信タイマー))のすべてをカウントし続けることができ、したがって、挙動は、いくつかの選択肢を有する。例えば、BWP切り替えが生じたとき、UEは、drx-HARQ-RTT-TimerDLを中断させることなく、実行させ続けることができる。また、BWP切り替えが生じたとき、UEは、drx-HARQ-RTT-TimerDLが停止または満了した後に、drx-HARQ-RTT-TimerDLを更新することができる。
【0129】
いくつかの実施形態では、例えば、上記区域B、D及びEにおいて、UEは、DCIの検出時点とPUCCHにおける対応するHARQ-ACK情報送信時点の間のPCellにおいて、アクティブUL BWPを変更した場合、HARQ-ACK情報を送信することを予定しない。
【0130】
タイマー(任意のDRXタイマー(例えば、オン持続時間タイマー、DRX非アクティブタイマー、HARQ RTTタイマー、およびDRX再送信タイマー))が、絶対時間で構成されるための2つの選択肢がある。
【0131】
UEは、新しいBWPに切り替わる場合、進行中の全てのタイマーをカウントし続けることができる。しかしながら、UEは、新しいBWP上の構成に基づいてカウントするタイマーに変更してもよい。
【0132】
選択肢1:UEがBWP2に切り替えられた後、UEはタイマーをリアルタイムでカウントさせ続け、シンボルまたはスロット長が変化したかどうかを考慮しない。タイマーがシンボルおよび/またはスロットの途中で満了すると、UEは、満了時間を現在のシンボルおよび/またはスロットの終わりまで延長する。
【0133】
選択肢2:この場合、タイマーがシンボルおよび/またはスロットの途中で満了すると、タイマーの予測される満了時間がシンボルおよび/またはスロットの途中にある場合、UEは、前もって、タイマーが最後の完全なシンボルおよび/またはスロットの終了時に満了することを可能にする。
【0134】
任意のDRXタイマー(例えば、オン持続時間タイマー、DRX非アクティブタイマー、HARQ RTTタイマー、およびDRX再送信タイマー)が、STUまたはmsで表されるSTUで構成されるための3つの選択肢がある。
【0135】
選択肢1:タイマーはSTUの数(BWP1におけるシンボル長である1/112ms)をカウントしており、次いで、BWP2に切り替わった後、UEはステップの数をカウントし続けるが、ステップをBWP2の構成(BWP2におけるシンボル長である1/28ms)に変更する。一実施形態では、シンボルがスロットまたはUE固有のコアセット期間によって置き換えることができる。一旦、切り替え時間がBWP2のSTUの途中に入ると、UEはSTUもカウントする。
【0136】
選択肢2:切り替え時間がBWP2のSTUの途中に入ると、UEはSTUの比例数をカウントする。
【0137】
選択肢3:切り替え時間がBWP2のSTUの途中に入ると、UEはSTUのカウントを無視する。
【0138】
ケース5:例外的なケース。
【0139】
基地局は、別のDL BWPでのDLデータ受信をスケジューリングするために、デフォルトBWPでDCIを送信する。図7Aに示すように、データ受信のために、デフォルトBWPのスロット長は、基地局によってスケジュールされたDL BWP2のスロット長よりも長い。
【0140】
図7Aに示すように、基地局は、DCIが送信されるスロットの区間(DL BWP1のスロット0)内の別のBWP内の(複数の)スロット(例えば、DL BWP2のスロット0~スロット3)内でデータ受信/送信をスケジューリングしない。
【0141】
別の実施形態では、UEは、BWP切り替えを終了するために、最大BWP切り替えレイテンシ(MBSL)要件に従う。MBSLは、基地局へのUE能力報告であってもよい。別の実施形態では、MBSLは、基地局によって構成されるが、UEの能力も考慮に入れて決定されてもよい。2つの異なった区域があり、それらはデータをスケジュールするように、またはデータをスケジュールすることを許可しないように構成することができる(UEはPDCCHを監視する必要はない)。図7Aのダイアグラム700Aに示すように、区域Aと区域Bとの2つの区域がある。区域Aは、最大BWP切り替えレイテンシの終了時から開始し、DCIを送信するスロットで終了する。区域Bは、区域Aの終了時から開始し、スケジュールされたデータ受信の開始時に終了する。
【0142】
別の実施態様では、区域Bをいくつかのサブ区域に分割することができる。例えば、その時間区間は、区域Aの終了時から開始し、スケジュールされたデータ受信のスロットの開始時、またはスケジュールされたデータ受信のスロットのCORESETの開始時で終わる。
【0143】
図7Bに示すように、デフォルトBWPのスロット長は、データ受信のために基地局によってスケジュールされたDL BWP2のスロット長よりも短い。
【0144】
図7B図700Bに示すように、基地局は、DCIが送信されるスロットの区間(DL BWP1のスロット0)内の別のBWP内の(複数の)スロット(例えば、DL BWP 2のスロット0)内でデータ受信/送信をスケジューリングしない。別の実施形態では、基地局は、DCIが送信されるスロット(DL BWP1のスロット0)と時間区間が揃っている別のBWP(DL BWP2)内の時間区間内でデータ受信/送信をスケジューリングしない。
【0145】
別の実施形態では、UEは、BWP切り替えを終了するための要件(例えば、MBSL要件)に従う。MBSLは、基地局へのUE能力報告であってもよい。さらに別の実施形態では、MBSLは、基地局によって構成されるが、UEの能力も考慮に入れて決定されてもよい。2つの異なった区域があり、それらはデータをスケジュールするように、またはデータをスケジュールすることを許可しないように構成することができる(UEはPDCCHを監視する必要はない)。図7Bに示すように、区域Aと区域Bとの2つの区域がある。区域Aは、最大BWP切り替えレイテンシの終了時から開始し、データ受信をスケジュールするスロットの開始時に終了する。区域Bは、区域Aの終了時から開始し、スケジュールされたデータ受信の開始時に終了する。
【0146】
別の実施態様では、区域Bをいくつかのサブ区域に分割することができる。例えば、その時間区間は、区域Aの終了時から開始し、スケジュールされたデータ受信のスロットの開始時、またはスケジュールされたデータ受信のスロットのCORESETの開始時で終わる。
【0147】
なお、DLおよびULのMBSLは異なっていてもよいことに留意されたい。
【0148】
本出願の様々な実施形態では、DRX動作内のアクティブ時間は、その間にMACエンティティがPDCCHおよびUE固有の制御ソースセットを監視する、DRX動作に関連する時間としてもよい。DRXサイクルが構成されるとき、アクティブ時間は、以下の時間を含む:オン持続時間タイマーまたはDRX非アクティブタイマーまたはDRX DL再送信タイマーまたはDRX UL再送信タイマーが、RRCエンティティごとの任意のアクティブセル上の任意のBWPに対して、実行されている間;または、アクティブ時間中に、UEが、それぞれのアクティブセル上の任意のアクティブ帯域幅部分内のPDCCHおよびUE固有の制御リソースセットを監視する時間。
【0149】
図8は、本出願の様々な態様に係る、無線通信のためのノードのブロック図を示す。図8に示すように、ノード800は、トランシーバ820、プロセッサ826、メモリ828、1つまたは複数の表示コンポーネント834、および少なくとも1つのアンテナ836を備える。ノード800はまた、RFスペクトル帯域モジュール、基地局通信モジュール、ネットワーク通信モジュール、およびシステム通信管理モジュール、入力/出力(I/O)ポート、I/Oコンポーネント、および電源(図8には明示的に示されていない)を含み得る。これらの構成要素のそれぞれは、1つまたは複数のバス840を通じて、直接または間接的に、互いに通信することができる。一実施形態において、ノード800は、例えば、図1から図7Bを参照して本明細書中に説明した様々な機能を実行するUEまたは基地局であり得る。
【0150】
(送信回路を有する)送信機822および(受信回路を有する)受信機824を備えるトランシーバ820は、時間および/または周波数リソース分割情報を送信および/または受信するように構成され得る。いくつかの実施形態において、トランシーバ820は、使用可能、使用不可能、および柔軟に使用可能なサブフレームおよびスロットフォーマットを含むが、これらに限定されない、異なるタイプのサブフレームおよびスロットで送信するように構成され得る。トランシーバ820は、データおよび制御チャネルを受信するように構成され得る。
【0151】
ノード800は、様々なコンピュータ読み取り可能媒体を備えることができる。コンピュータ読み取り可能媒体は、ノード800によってアクセスすることができ、揮発性および不揮発性媒体、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体の両方を含む、任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技術で実装される、揮発性および不揮発性、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体の両方を含む。
【0152】
コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置を含む。コンピュータ記憶媒体は、伝播データ信号を含まない。通信媒体は、典型的には、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを、搬送波または他のトランスポート機構などの変調データ信号で具現化し、任意の情報配信媒体を含む。用語「変調されたデータ信号」は、その特性のうちの1つまたは複数が、信号内の情報を符号化するように設定または変更された信号を意味する。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続などの有線媒体と、音響、RF、赤外線、および他の無線媒体などの無線媒体とを含む。上記のいずれかの組合せも、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0153】
メモリ828は、揮発性および/または不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含むことができる。メモリ828は、取り外し可能、取り外し不能、またはそれらの組み合わせであってもよい。例示的なメモリは、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブなどを含む。図8に示すように、メモリ828は、実行されると、プロセッサ826(例えば、処理回路)に、例えば、図1から図7Bを参照して本明細書で説明する様々な機能を実行させるように構成されたコンピュータ読み取り可能でコンピュータ実行可能命令832(例えば、ソフトウェアコード)を格納することができる。あるいは、命令832は、プロセッサ826によって直接実行可能ではなく、ノード800に(例えば、コンパイルされ実行されるときに)本明細書で説明される様々な機能を実行させるように構成されてもよい。
【0154】
プロセッサ826は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含み得る。プロセッサ826は、メモリを含み得る。プロセッサ826は、メモリ828から受信したデータ830および命令832、ならびにトランシーバ820、ベースバンド通信モジュール、および/またはネットワーク通信モジュールを介した情報を処理することができる。プロセッサ826は、また、アンテナ836を介して、コアネットワークへの送信のためにネットワーク通信モジュールに送信するために、トランシーバ820に送信されるべき情報を処理することもできる。
【0155】
1つまたは複数の表示コンポーネント834は、個人または他のデバイスにデータ表示を提示する。例示的な表示コンポーネント834は、表示デバイス、スピーカー、印刷コンポーネント、振動コンポーネントなどを含む。
【0156】
上記の説明から、様々な技術が、これらの概念の範囲から逸脱することなく、本出願で説明される概念を実行するために使用され得ることが明らかである。さらに、概念は、特定の実施形態を特に参照して説明されてきたが、当業者は、それらの概念の範囲から逸脱することなく、形態および詳細において変更を行うことができることを認識するであろう。したがって、説明された実施形態は、すべての点において、例示的なものであり、限定的なものではないと考えられるべきである。また、本出願は、上述の特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、修正、および置換が可能であることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0157】
図1】本出願の例示的な実施形態による、スロット構成である。
図2】本出願の例示的な実施形態による、データスケジューリングを伴い、様々なCORESETの(複数の)位置を示すフレーム構造を示す概略図である。
図3】本出願の例示的な実施形態による、交差BWPスケジューリングを示す概略図である。
図4A】本出願の様々な実施形態による、DL RTTタイマー対スペクトル(FDD)の様々な開始時間位置を示す図である。
図4B】本出願の様々な実施形態による、不対スペクトル(TDD)のためのDL RTTタイマー開始時間の様々な位置を示す図である。
図4C】本出願の様々な実施形態による、対スペクトル(FDD)のためのUL RTTタイマー開始時間の様々な位置を示す図である。
図4D】本出願の様々な実施形態による、不対スペクトル(TDD)のためのUL RTTタイマー開始時間の様々な位置を示す図である。
図5】本出願の例示的な実施形態による、BWP非アクティブタイマーの様々な開始時間位置を示す概略図である。
図6A】本出願の例示的な実施形態による、DL送信のための各時間間隔内でのBWP切り替えを示す概略図である。
図6B】本出願の例示的な実施形態による、UL送信のための各時間間隔内でのBWP切り替えを示す概略図である。
図7A】本出願の例示的な実施形態による、データ受信のために基地局によってスケジュールされた非デフォルトBWPのスロット長よりも長いデフォルトBWPのスロット長を示す概略図である。
図7B】本出願の例示的な実施形態による、データ受信のために基地局によってスケジュールされた非デフォルトBWPのスロット長よりも短いデフォルトBWPのスロット長を示す概略図である。
図8】本出願の例示的な実施形態による、無線通信のためのノードを示すブロック図である。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8