(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-26
(45)【発行日】2022-11-04
(54)【発明の名称】ブートストラップコンデンサを用いたハイサイドスイッチング素子の制御
(51)【国際特許分類】
H03K 17/06 20060101AFI20221027BHJP
H03K 17/687 20060101ALI20221027BHJP
H03K 19/00 20060101ALI20221027BHJP
H02M 1/08 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
H03K17/06 063
H03K17/687 A
H03K19/00 210
H02M1/08 A
(21)【出願番号】P 2020540558
(86)(22)【出願日】2018-01-25
(86)【国際出願番号】 EP2018051888
(87)【国際公開番号】W WO2019145040
(87)【国際公開日】2019-08-01
【審査請求日】2020-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】302062931
【氏名又は名称】ルネサスエレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,ハンス-ユルゲン
【審査官】工藤 一光
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-511112(JP,A)
【文献】特開2015-82810(JP,A)
【文献】国際公開第2014/115272(WO,A1)
【文献】特開2011-234430(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M1/08-1/096
H03K17/06-17/082
H03K17/16
H03K17/687-17/695
H03K19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブートストラップコンデンサ(17)を用いて負荷(3)のためのハイサイドスイッチング素子(2)を制御するためのモノリシック集積回路(1)であって、前記モノリシック集積回路は、
第1の入力供給電圧(V1)を受けるための第1の供給電圧入力(7)と、
電流制限された第2の入力供給電圧(VCP)を受けるための第2の供給電圧入力(8)と、
ソース電圧を受けるための電圧検知入力(14)と、
前記ハイサイドスイッチング素子(2)に駆動信号(VG)を提供するための第1の出力(15)と、
ブートストラップコンデンサ(17)に充電信号(VBS)を提供するための第2の出力(16)と、
前記駆動信号を生成するためのプリドライバ(18)とを備え、前記プリドライバは、
電圧入力(20)と、
前記第1の出力に結合される出力(22)とを有し、前記モノリシック集積回路はさらに、
第1および第2のスイッチ(28、29)を備える電源制御部(25)を備え、
前記第1および第2のスイッチ(28、29)は、前記第1の供給電圧入力(7)と前記第2の出力(16)との間に直列に配置され、前記第2の供給電圧入力(8)は前記第1および第2のスイッチ(29)の間のノード(34)に結合され、前記ノード(34)は前記プリドライバの前記電圧入力(20)に結合され、
前記第1および第2のスイッチは、前記ハイサイドスイッチング素子がオン状態からオフ状態に切り替わった後に、かつ、前記ソース電圧が予め定められたレベル未満であるという判定に応答して、前記第2の出力(16)を減結合し、その後、前記ソース電圧が前記予め定められたレベルよりも高いという判定に応答して、前記第2の出力(16)を前記第1の供給電圧入力(7)に結合するように、選択的に動作可能である、モノリシック集積回路。
【請求項2】
前記第1および第2のスイッチは、前記オン状態において、前記第1の供給電圧入力(7)を前記ノード(34)から減結合するように選択的に動作可能である、請求項1に記載のモノリシック集積回路(1)。
【請求項3】
前記第1および第2のスイッチは、前記オン状態から前記オフ状態に切り替わった後に前記第1の供給電圧入力(7)を前記ノード(34)に結合するように選択的に動作可能である、請求項1または2に記載のモノリシック集積回路(1)。
【請求項4】
前記第1および第2のスイッチをそれぞれ制御するように配置された第1および第2の比較器(26、27)をさらに備え、
前記第1の比較器(26)は前記第2の出力(16)に結合された入力を有し、前記第2の比較器(27)は電圧検知入力(14)に結合された入力を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載のモノリシック集積回路(1)。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のモノリシック集積回路(1)と、
前記第2の出力(16)と前記電圧検知入力(14)との間に結合されたブートストラップコンデンサ(17)とを備える、装置。
【請求項6】
前記第1の出力(15)に結合された制御ノード(G)を有するハイサイドスイッチング素子(2)と、
前記ハイサイドスイッチ
ング素子に結合された負荷(3)と、
前記ハイサイドスイッチ
ング素子に結合されたバッテリ(4)と、
前記第1の供給電圧入力(7)に結合された第1の入力供給電圧源(9)と、
前記第2の供給電圧入力(8)に結合された第2の入力供給電圧源(10)とをさらに備える、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
請求項5または6に記載の装置を備える、自動車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、ブートストラップコンデンサを用いて、ハイサイドスイッチング素子を、特にnチャネル金属酸化膜半導体電界効果トランジスタを制御するためのモノリシック集積回路に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
ハイサイドスイッチング素子(または「スイッチ」)は、エンジン制御、乗客の快適さのための電子機器、およびシャシー制御を含む自動車用途において、アクチュエータなどの負荷を駆動するために用いられることが多くなっている。
【0003】
ハイサイドスイッチは、パワーnチャネル金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ、すなわち「NチャネルMOSFET」(単に「nMOSトランジスタ」と称されることが多い)を用いて実現され得る。nMOSトランジスタは、オン抵抗が低く安価であるため、pMOSトランジスタよりも好まれる傾向がある。しかしながら、nMOSトランジスタは、オンに切り替えるためには高いソース-ゲート電圧を必要とするため、高電圧を供給するための好適な回路が必要である。
【0004】
図1を参照して、そのような好適な回路の1つは、ブートストラップコンデンサC
bsと、この場合はバッテリである供給電圧源の上方に積み重ねられた補助電圧源とを含むブートストラップ回路である。バッテリは、nMOSトランジスタのドレインに電圧V
batを供給する。nMOSトランジスタのソースノードと接地GNDとの間に負荷Z
loadが接続される。nMOSトランジスタをオンにするためには、補助電圧源を用いてプリドライバ回路に高電圧V
CPが供給され、ここでV
CP>V
batである。
【0005】
多くのアプリケーションは、大きな誘導成分を有する複合負荷を有する。その結果、nMOSトランジスタを切り替えると、負荷ZloadがトランジスタのソースノードVSを負に駆動する。この負電圧は、ツェナーダイオード(図示せず)などの好適な素子を用いてクランプされ得るか、または、補助電圧源から電圧VCPが供給され、かつ、安定した電圧源から安定化した電圧V1が供給される、統合されたプリドライバ電力制御回路によって制御され得る。
【0006】
nMOSトランジスタはディスクリート素子であることが多いのに対して、プリドライバおよびその電源制御回路は特定用途向け集積回路(ASIC)などの集積回路内に設けられる。
【0007】
(典型的にはBiCMOSプロセスに基づく)プリドライバ集積回路に直面する課題は、トランジスタのソースノードにおける負電圧を、したがってプリドライバの負の供給レベルをどのように扱うかである。プリドライバは、nMOSトランジスタがオン状態においてオンに切り替わることだけでなく、当該トランジスタがオフ状態においてオフに切り替わることも確実にすべきである。さらに、両方の遷移における負のソースノード降下の速度(すなわち、スルーレート)は、ブートストラップコンデンサCbsに出入りする大きな過渡電流を引き起こすべきではなく、したがって、回路破壊および/または安定化したベース供給V1への逆電流を回避すべきである。これは、クランピング事象のスルーレートが、たとえば-100mVμs-1から-300Vμs-1などの広範囲にわたる値を有し得るために、さらに困難になる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
概要
本発明の第1の局面によれば、ブートストラップコンデンサを用いて負荷のためのハイサイドスイッチング素子(nMOSなど)を制御するためのモノリシック集積回路が提供される。当該集積回路は、第1の入力供給電圧を受けるための第1の供給電圧入力と、電流制限された第2の入力供給電圧を受けるための第2の供給電圧入力と、ソース電圧を受けるための電圧検知入力と、スイッチング素子に駆動信号を提供するための第1の出力と、ブートストラップコンデンサに充電信号を提供するための第2の出力と、駆動信号を生成するためのプリドライバとを備え、プリドライバは、電圧入力と、第1の出力に結合される出力とを有し、当該集積回路はさらに、第1および第2のスイッチを備える電源制御部を備える。第1および第2のスイッチは、第1の入力と第2の出力との間に直列に配置され、第2の入力は第1および第2のスイッチの間のノードに結合され、第2のノードはプリドライバの電圧入力に結合される。第1および第2のスイッチは、スイッチング素子がオン状態からオフ状態に切り替わった後に、かつ、その後、ソース電圧が予め定められたレベル未満であるという判定に応答して、第2の出力を減結合し、ソース電圧が予め定められたレベルよりも高いという判定に応答して、第2の出力を第1の入力に結合するように、選択的に動作可能である。
【0009】
第1および第2のスイッチは、オン状態において、第1の入力をノードから減結合するように選択的に動作可能であってもよい。第1および第2のスイッチは、オン状態からオフ状態に切り替わった後に第1の入力をノードに結合するように選択的に動作可能であってもよい。
【0010】
モノリシック集積回路は、第1および第2のスイッチをそれぞれ制御するように配置された第1および第2の比較器をさらに備えてもよく、第1の比較器は第2の出力に結合された入力を有し、第2の比較器は電圧検知入力に結合された入力を有する。
【0011】
プリドライバの電圧入力は第1の電圧入力であってもよく、プリドライバは、電圧検知入力に結合される第2の電圧入力を有してもよい。
【0012】
本発明の第2の局面によれば、発明の第1の局面のモノリシック集積回路と、第2の出力と電圧検知入力との間に結合されたブートストラップコンデンサとを備える装置が提供される。
【0013】
装置は、第1の出力に結合された制御ノードを有するハイサイドスイッチと、ハイサイドスイッチに結合された負荷と、ハイサイドスイッチに結合されたバッテリと、第1の供給電圧入力に結合された第1の入力供給電圧源と、第2の供給電圧入力に結合された第2の入力供給電圧源とをさらに備えてもよい。
【0014】
負荷は、たとえば、ソレノイドのコイルまたはモータのステータコイルなどのコイルであってもよい。
【0015】
集積回路は、特定用途向け集積回路(ASIC)であってもよい。
装置は、集積回路と通信するコントローラ(マイクロコントローラなど)をさらに備えてもよい。
【0016】
本発明の第3の局面によれば、発明の第1の局面の集積回路または第2の局面の装置を備える自動車両が提供される。
【0017】
自動車両は、オートバイ、自動車(「車」とも称される)、小型バス、バス、トラックまたは大型トラックであってもよい。自動車両は、内燃機関および/または1つ以上の電気モータによって動力を供給されてもよい。
【0018】
本発明の特定の実施形態を、添付の図面の
図2から
図4を参照して一例として以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】ハイサイドスイッチと、負荷と、プリドライバを含む集積回路と、ブートストラップコンデンサと、電圧源とを示す図である。
【
図2】ハイサイドスイッチおよび負荷と、本発明に従うプリドライバおよび電源制御部を含む集積回路と、ブートストラップコンデンサと、電圧源とを示す図である。
【
図3】
図2に示される電源制御部内の第1および第2のスイッチの動作と、負荷およびブートストラップコンデンサの両端の電圧とを概略的に示すタイミングチャートの図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
特定の実施形態の詳細な説明
図2を参照して、外部のハイサイドのディスクリートのnMOS電界効果トランジスタ2を駆動することによって、供給電圧ノード5を介してバッテリ4からの供給電圧V
BATによって電力を供給される複合負荷3を切り替えるためのプリドライバ集積回路(IC)1が示されている。nMOSトランジスタ2および負荷3は、バッテリ供給ノード5と接地GNDとの間に挿入されたソースノード6を介して直列接続される。
【0021】
プリドライバIC1は、第1の電源9からの第1の安定化した供給電圧V1と、たとえばチャージポンプの形態の第2の低電流(または「弱」)補助電源10からの第2の低電流供給電圧VCPとを受けるための第1および第2の電源ピン7、8(または「入力」)を含む。プリドライバ集積回路1はまた、接地GNDに接続されるアナログ接地ピン11を含む。
【0022】
プリドライバIC1は、たとえばマイクロコントローラまたはシステムオンチップ(SoC)の形態のコントローラ13(
図4)から1つ以上の制御信号(図示せず)を受信するための1つ以上の制御入力ピン(図示せず)を含む。
【0023】
プリドライバIC1は、ソースノード6に接続されるソースレベル検知ピン14(または「ソースノード入力」)を含む。
【0024】
プリドライバIC1は、nMOSトランジスタ2のゲートGに接続されてゲート電圧VGを印加するためのゲート駆動ピン15(または「ゲート駆動出力」)と、ブートストラップコンデンサ17の両端にブートストラップコンデンサ電圧Vbsを印加するためのブートストラップコンデンサ充電ピン16(または「ブートストラップコンデンサ充電出力」)とを含む。
【0025】
ブートストラップコンデンサ17は、ソースノードピン14とブートストラップコンデンサピン16との間に接続される。ブートストラップコンデンサ17の値は、たとえば220nFであってもよい。
【0026】
プリドライバIC1はプリドライバ18(または「ゲートドライバ」)を含み、プリドライバ18は、ドライバオン/オフ信号を受信するための制御信号入力19と、第1および第2の電圧入力20、21と、ゲート駆動ピン15に結合される出力22とを含む。プリドライバ18は第1および第2のスイッチ23、24を備える。第1のスイッチ23は外部FET2のターンオン(すなわち、ゲート充電)を制御するために用いられ、第2のスイッチ24はターンオフ制御(すなわち、ゲート放電)を制御するために用いられる。両スイッチ23、24は、外部FET2のスルーレート制御のための電流制限を含んでもよい。
【0027】
プリドライバIC1は電源制御部25(本明細書では「電源管理部」とも称される)を含み、電源制御部25は、第1および第2の電源制御スイッチ28、29をそれぞれ制御するそれぞれの出力を有する第1および第2の比較器26、27と、第1および第2の電圧源30、31と、電流源32とを含む。
【0028】
第1の電源ピン7は第1の内部ノード33に接続される。第1の電圧源30は、第1の内部ノード33と第1の比較器26の非反転入力との間に接続される。第1のスイッチ28は第1の内部ノード33と第2の内部ノード34との間に接続され、第2のスイッチ29は、第2の内部ノード34と、ブートストラップコンデンサ充電ピン16に接続される第3の内部ノード35との間に接続される。第3の内部ノード35は、第1の比較器26の反転入力に直接接続される。第2の電圧源31は、第2の比較器27の非反転入力と、第2の電流入力23とソースノードピン15との間の第4の内部ノード36との間に接続される。第2の比較器27の反転入力は接地に接続される。電流源32は、第2の電源ピン8とプリドライバ18の第1の電圧入力20との間に接続される。
【0029】
チャージポンプ10の電流能力は、たとえば1mAと限られている。さらに、チャージポンプ10はn個のプリドライバを供給しなければならない場合があり、ここでn≧1(たとえば、n=8)である。したがって、プリドライバ18に供給される個々のチャージポンプ電流は、たとえば1mA/8=125μAまでさらに制限され得る。個々のチャージポンプ電流(たとえば125μA)は、すべての内部スイッチ制御および(静的な)ゲート制御のためのプリドライバ18のバジェットを表す。このため、プリドライバの電流消費は個々のチャージポンプ電流バジェットを超えないように、言い換えればiAmp1stat <! iCP_limであるように定められる。
【0030】
後でより詳細に説明するように、電源制御部25は、特にソースレベルVSが負である場合に、どちらの電源9、10がブートストラップコンデンサ17およびプリドライバ19に接続されるかを選択的に制御する。
【0031】
電源管理を異なる段階に分けることによって、ブートストラップコンデンサ17の大幅な充電および放電を伴わずに、クリーンなプリドライバ電源を達成することができる。その結果、安定化電源9におけるリップルノイズおよび過負荷を回避することができ、さらに、プリドライバ供給電圧を、その意図された機能のために、すなわちゲート制御のために、クリーンに(すなわち、リップルなしに)維持することができる。
【0032】
図3も参照して、統合されたプリドライバ電源制御が4つの異なる動作段階に分けられている。
【0033】
段階I:静的なオフ状態におけるドライバ2
段階Iの間、第1および第2の電源制御スイッチ28、29はオンである(すなわち、閉じている)。したがって、第1の電圧源9は第1の電圧V1をプリドライバ18に供給してブートストラップコンデンサ17を充電する。電流制限された第2の電圧源10(電流制限ICP_limを有する)の影響は最小である。
【0034】
段階II:ドライバ2がオンになる
段階IIの間、負荷電圧Vload(ソースノードレベルVSに等しい)はほぼVBATまで上昇する。オン状態への遷移中に、ブートストラップ供給VBSが第1の電圧V1を超えるので、第1の比較器26は第1のスイッチをオフにする(すなわち、第1のスイッチを開く)。プリドライバ18の静的な電流消費は、電流制限された電圧源10によって補償される。一方、第2のスイッチ29はオンのままである(すなわち、閉じたままである)。
【0035】
段階III:ドライバ2が負荷における負電圧でオフ状態に切り替わる
負の遷移中に、電源制御は以下の2つの下位段階で動作可能である。
【0036】
第1に、VBSが第1の電圧V1を下回ると、第1のスイッチ26はオンになるが、第2のスイッチ27はオンのままである。この下位段階は、動的なゲート制御がブートストラップコンデンサ17を放電した場合に起こる。
【0037】
第2に、負荷電圧Vload(ソースノードレベルVSに等しい)が負になると、第1のスイッチ28はオンのままであり、第2のスイッチ29は迅速にオフになる。第2のスイッチ29は、負の負荷電圧を検出したことに応答して第2の比較器27によって制御される。オフセットVoff2が適用されてもよい。したがって、ブートストラップコンデンサ17は大きな過渡電流で充電されず、プリドライバ18は依然として約V1の正の供給で動作する。
【0038】
段階IV:ドライバ2はオフのままであるが、負のクランピングから回復して段階1(V
S
->0V)に戻る
負荷誘導エネルギーが消費されると、負荷電圧は負のレベルから約0Vに回復する。第2の比較器27は、第1のスイッチ28が依然としてオンである間に第2のスイッチ29を有効にし、段階Iが再開する。
【0039】
図11を参照して、自動車両101が示されている。
自動車両101は、バッテリ4と接地GNDとの間に挿入されたプリドライバIC1、ハイサイドスイッチ2および負荷3を含む。プリドライバIC1はコントローラ13によって制御される。
【0040】
変形
上述の実施形態に対してさまざまな変形がなされ得ることが理解されるであろう。このような変形は、プリドライバICおよびハイサイドスイッチならびにそのコンポーネント部品の設計、製造、および使用において既に周知でありかつ本明細書に既に記載の特徴の代わりにまたはそれに加えて使用され得る、均等なその他の特徴を含み得る。ある実施形態の特徴は別の実施形態の特徴によって置き換えるまたは補足することができる。
【0041】
請求項は本願において特定の特徴の組み合わせについて作成したが、本発明の開示の範囲は、いずれかの請求項において現在請求されているものと同じ発明に関連するか否か、および、本発明と同一の技術的課題のうちのいずれかまたはすべてを緩和するか否かとは関係なく、本明細書に明示的または暗示的に開示されている新規の特徴または特徴の新規の組み合わせまたはその一般化も含むことを理解されたい。本願または本願から派生するその他いずれかの出願の手続中に、このような特徴および/またはこのような特徴の組み合わせに関して新たな請求項を作成し得ることを、出願人は通知する。