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特許7165764周辺の基地局情報による分散型自己組織化ネットワークの管理方法及びその方法を用いる基地局
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-26
(45)【発行日】2022-11-04
(54)【発明の名称】周辺の基地局情報による分散型自己組織化ネットワークの管理方法及びその方法を用いる基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/02 20090101AFI20221027BHJP
   H04W 16/18 20090101ALI20221027BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20221027BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W16/18
H04W92/20
【請求項の数】 22
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021008578
(22)【出願日】2021-01-22
(65)【公開番号】P2022100185
(43)【公開日】2022-07-05
【審査請求日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】17/131,765
(32)【優先日】2020-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390023582
【氏名又は名称】財團法人工業技術研究院
【氏名又は名称原語表記】INDUSTRIAL TECHNOLOGY RESEARCH INSTITUTE
【住所又は居所原語表記】No.195,Sec.4,ChungHsingRd.,Chutung,Hsinchu,Taiwan 31040
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100134577
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 雅章
(72)【発明者】
【氏名】顏 在賢
(72)【発明者】
【氏名】湯 曜任
(72)【発明者】
【氏名】邱 碧貞
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/073077(WO,A1)
【文献】3GPP TR 28.861 V16.0.0,2019年12月31日,pages 13,20-22,24-25,32-34,37-38,41-42
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 -H04B 7/26
H04W 4/00 -H04W 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信機と、
受信機と、
前記送信機および前記受信機に結合されるプロセッサと、を備える基地局であって、
前記プロセッサは、
辺基地局から構成情報を受信するための管理インタフェースを作成し、
成情報にサブスクライブし、前記構成情報を表に格納し、
前記管理インタフェースを介して前記受信機を介して、前記周辺基地局の少なくとも1つからの前記構成情報を受信し、
前記周辺基地局のうちの前記少なくとも1つから受信した前記構成情報に基づいて前記表を更新し、
容量およびカバレッジ最適化(CCO)アルゴリズム、自動隣接関係(ANR)アルゴリズム、および物理セルid (PCI)アルゴリズムのうちの1つを含む分散自己組織化ネットワーク(DSON)アルゴリズムを実行するように構成され、
前記プロセッサは、
前記表によって、周辺基地局の数がより多い周辺基地局のCCO調整を待つステップと、
前記周辺基地局の数がより多い前記周辺基地局の前記CCO調整が完了した後、前記基地局の前記CCO調整を実行するステップと、を有する、前記CCOアルゴリズムを実行するように構成され、
前記基地局の前記CCO調整を実行するステップが、
前記基地局の前記周辺基地局のカバレッジ領域を推定するステップと、
前記カバレッジ領域により、ビームパターンおよび送信電力を選択するステップと、を有する、基地局。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記CCOアルゴリズム、前記ANRアルゴリズム、および前記PCIアルゴリズムを逐次的に実行するように構成される、請求項1に記載の基地局。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の基地局であって、
前記プロセッサは、
前記表によって周辺基地局の数がより多い第1の周辺基地局のANR管理を待つステップと、
前記周辺基地局の数がより多い前記第1の周辺基地局の前記ANR管理が完了した後、前記基地局の前記ANR管理を実行するステップと、を有する、前記ANRアルゴリズムを実行するように構成され、
前記基地局の前記ANR管理を実行するステップが、
2の周辺基地局の状態が停止されていることに応答して、隣接セル関係表(NCRT)から前記第2の周辺基地局を除去するステップと、
3の周辺基地局が前記基地局とのオーバーラップカバレッジを有しないことに応答して、前記NCRTから前記第3の周辺基地局を除去するステップと、
4の周辺基地局の状態が起動されており、前記第4の周辺基地局が前記基地局とのオーバーラップカバレッジを有することに応答して、前記第4の周辺基地局を前記NCRTに追加するステップと、を有する、基地局。
【請求項4】
請求項1~のいずれか一項に記載の基地局であって、
前記プロセッサは、
前記表によって周辺基地局の数がより多い第1の周辺基地局のPCIアロケーションを待つステップと、
前記周辺基地局の数がより多い前記第1の周辺基地局の前記PCIアロケーションが完了した後、前記基地局の前記PCIアロケーションを実行するステップと、を有する、前記PCIアルゴリズムを実行するように構成され、
前記基地局の前記PCIアロケーションを実行するステップが、
PCIリストから第2の周辺基地局により使用されるPCI値の候補をPCIリストから除去するステップと、
前記第2の周辺基地局の周辺の第3の周辺基地局により使用されるPCI値を前記PCIリストから除去するステップと、
前記PCIリスト内の残りのPCI値からPCI値を選択し、選択されたPCI値が、前記基地局の前記周辺基地局のPCIアロケーションと最小限の競合をすることをチェックするステップと、を有する、基地局。
【請求項5】
請求項1~のいずれか一項に記載の基地局であって、
前記基地局は、周辺基地局から構成情報を受信するための管理インタフェースを作成し、さらに、
前記構成情報を管理システムに送信し、前記管理システムは、前記構成情報を前記周辺基地局に転送し、
前記管理システムから前記周辺基地局の前記構成情報を受信するように構成される、基地局。
【請求項6】
請求項1~のいずれか一項に記載の基地局であって、
前記表が、セルid、トランスポート層(TNL)アドレス、物理セルid (PCI)、隣接基地局のPCIリスト、周辺基地局の数、位置、送信電力、および状態のうちの少なくとも1つを含む、基地局。
【請求項7】
請求項1~のいずれか一項に記載の基地局であって、
前記プロセッサは、さらに、
前記周辺基地局に前記構成情報をブロードキャストするように構成される、基地局。
【請求項8】
請求項1~のいずれか一項に記載の基地局であって、
前記プロセッサは、さらに、
前記基地局と前記周辺基地局のうちの前記少なくとも1つとの間の距離を計算し、
前記距離に応じて閾値を決定し、
前記距離が前記閾値よりも小さいことに応じて、前記周辺基地局のうちの前記少なくとも1つに前記構成情報を応答するように構成される、基地局。
【請求項9】
請求項1~のいずれか一項に記載の基地局であって、
前記プロセッサは、さらに、
前記表の中の値の変化にサブスクライブし、
前記表の中の前記値の変化のサブスクライブを除外し、
前記表の中の前記値の変化の通知を受信するように構成される、基地局。
【請求項10】
基地局に適用可能な、周辺基地局情報により分散型自己組織化ネットワークを管理する方法であって、該方法は、
周辺基地局から構成情報を受信するための管理インターフェースを作成するステップと、
成情報にサブスクライブし、前記構成情報を表に格納するステップと、
前記管理インタフェースを介して前記受信機を介して、前記周辺基地局のうちの少なくとも1つからの前記構成情報を受信するステップと、
前記周辺基地局のうちの前記少なくとも1つから受信した前記構成情報に基づいて、前記表を更新するステップと、
容量およびカバレッジ最適化(CCO)アルゴリズム、自動隣接関係(ANR)アルゴリズム、および物理セルid (PCI)アルゴリズムのうちの1つを含む分散型自己組織化ネットワーク(DSON)アルゴリズムを実行するステップと、を有し、
前記CCOアルゴリズムは、
前記表によって、周辺基地局の数がより多い周辺基地局のCCO調整を待つステップと、
前記周辺基地局の数がより多い前記周辺基地局の前記CCO調整が完了した後、前記基地局の前記CCO調整を実行するステップと、を有し、
前記基地局の前記CCO調整を実行するステップが、
前記基地局の前記周辺基地局のカバレッジ領域を推定するステップと、
前記カバレッジ領域により、ビームパターンおよび送信電力を選択するステップと、を有する、方法。
【請求項11】
前記CCOアルゴリズム、前記ANRアルゴリズム、および前記PCIアルゴリズムは、逐次的に実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
請求項10または請求項11に記載の方法であって、
前記ANRアルゴリズムは、
前記表によって周辺基地局の数がより多い第1の周辺基地局のANR管理を待つステップと、
前記周辺基地局の数がより多い前記第1の周辺基地局の前記ANR管理が完了した後、前記基地局の前記ANR管理を実行するステップと、を有し、
前記基地局の前記ANR管理を実行するステップが、
2の周辺基地局の状態が停止されていることに応答して、隣接セル関係表(NCRT)から前記第2の周辺基地局を除去するステップと、
3の周辺基地局が前記基地局とのオーバーラップカバレッジを有しないことに応答して、前記NCRTから前記第3の周辺基地局を除去するステップと、
4の周辺基地局の状態が起動されており、前記第4の周辺基地局が前記基地局とのオーバーラップカバレッジを有することに応答して、前記第4の周辺基地局を前記NCRTに追加するステップと、を有する、方法。
【請求項13】
請求項1~1のいずれか一項に記載の方法であって、
前記PCIアルゴリズムは、
前記表によって周辺基地局の数がより多い第1の周辺基地局のPCIアロケーションを待つステップと、
前記周辺基地局の数がより多い前記第1の周辺基地局の前記PCIアロケーションが完了した後、前記基地局の前記PCIアロケーションを実行するステップと、を有し、
前記基地局の前記PCIアロケーションを実行するステップが、
PCIリストから第2の周辺基地局により使用されるPCI値の候補をPCIリストから除去するステップと、
前記第2の周辺基地局の周辺の第3の周辺基地局により使用されるPCI値を前記PCIリストから除去するステップと、
前記PCIリスト内の残りのPCI値からPCI値を選択し、選択されたPCI値が、前記基地局の前記周辺基地局のPCIアロケーションと最小限の競合をすることをチェックするステップと、を有する、方法。
【請求項14】
請求項1~1のいずれか一項に記載の方法であって、
辺基地局から構成情報を受信するための管理インタフェースを作成するステップは、さらに、
前記構成情報を管理システムに送信し、前記管理システムは、前記構成情報を前記周辺基地局に転送するステップと、
前記管理システムから前記周辺基地局の前記構成情報を受信するステップと、を有する、方法。
【請求項15】
請求項1~1のいずれか一項に記載の方法であって、
前記表が、セルid、トランスポート層(TNL)アドレス、物理セルid (PCI)、隣接基地局のPCIリスト、周辺基地局の数、位置、送信電力、および状態のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項16】
請求項1~1のいずれか一項に記載の方法であって、
前記周辺基地局に前記構成情報をブロードキャストするステップを、さらに、有する、方法。
【請求項17】
請求項1~1のいずれか一項に記載の方法であって、
前記基地局と前記周辺基地局のうちの前記少なくとも1つとの間の距離を計算するステップと、
前記距離に応じて閾値を決定するステップと、
前記距離が前記閾値よりも小さいことに応じて、前記周辺基地局のうちの前記少なくとも1つに前記構成情報を応答するステップと、を、さらに、有する方法。
【請求項18】
請求項1~1のいずれか一項に記載の方法であって、
前記表の中の値の変化にサブスクライブするステップと、
前記表の中の前記値の変化のサブスクライブを除外するステップと、
前記表の中の前記値の変化の通知を受信するステップと、を、さらに、有する方法。
【請求項19】
送信機と、
受信機と、
前記送信機および前記受信機に結合されるプロセッサと、を備える基地局であって、
前記プロセッサは、
辺基地局から構成情報を受信するための管理インタフェースを作成し、
成情報にサブスクライブし、前記構成情報を表に格納し、
前記管理インタフェースを介して前記受信機を介して、前記周辺基地局の少なくとも1つからの前記構成情報を受信し、
前記周辺基地局のうちの前記少なくとも1つから受信した前記構成情報に基づいて前記表を更新し、
容量およびカバレッジ最適化(CCO)アルゴリズム、自動隣接関係(ANR)アルゴリズム、および物理セルid (PCI)アルゴリズムのうちの1つを含む分散自己組織化ネットワーク(DSON)アルゴリズムを実行するように構成され、
前記プロセッサは、
前記表によって周辺基地局の数がより多い第1の周辺基地局のANR管理を待つステップと、
前記周辺基地局の数がより多い前記第1の周辺基地局の前記ANR管理が完了した後、前記基地局の前記ANR管理を実行するステップと、を有する、前記ANRアルゴリズムを実行するように構成され、
前記基地局の前記ANR管理を実行するステップが、
2の周辺基地局の状態が停止されていることに応答して、隣接セル関係表(NCRT)から前記第2の周辺基地局を除去するステップと、
3の周辺基地局が前記基地局とのオーバーラップカバレッジを有しないことに応答して、前記NCRTから前記第3の周辺基地局を除去するステップと、
4の周辺基地局の状態が起動されており、前記第4の周辺基地局が前記基地局とのオーバーラップカバレッジを有することに応答して、前記第4の周辺基地局を前記NCRTに追加するステップと、を有する、基地局。
【請求項20】
送信機と、
受信機と、
前記送信機および前記受信機に結合されるプロセッサと、を備える基地局であって、
前記プロセッサは、
辺基地局から構成情報を受信するための管理インタフェースを作成し、
成情報にサブスクライブし、前記構成情報を表に格納し、
前記管理インタフェースを介して前記受信機を介して、前記周辺基地局の少なくとも1つからの前記構成情報を受信し、
前記周辺基地局のうちの前記少なくとも1つから受信した前記構成情報に基づいて前記表を更新し、
容量およびカバレッジ最適化(CCO)アルゴリズム、自動隣接関係(ANR)アルゴリズム、および物理セルid (PCI)アルゴリズムのうちの1つを含む分散自己組織化ネットワーク(DSON)アルゴリズムを実行するように構成され、
前記プロセッサは、
前記表によって周辺基地局の数がより多い第1の周辺基地局のPCIアロケーションを待つステップと、
前記周辺基地局の数がより多い前記第1の周辺基地局の前記PCIアロケーションが完了した後、前記基地局の前記PCIアロケーションを実行するステップと、を有する、前記PCIアルゴリズムを実行するように構成され、
前記基地局の前記PCIアロケーションを実行するステップが、
PCIリストから第2の周辺基地局により使用されるPCI値の候補をPCIリストから除去するステップと、
前記第2の周辺基地局の周辺の第3の周辺基地局により使用されるPCI値を前記PCIリストから除去するステップと、
前記PCIリスト内の残りのPCI値からPCI値を選択し、選択されたPCI値が、前記基地局の前記周辺基地局のPCIアロケーションと最小限の競合をすることをチェックするステップと、を有する、基地局。
【請求項21】
基地局に適用可能な、周辺基地局情報により分散型自己組織化ネットワークを管理する方法であって、該方法は、
周辺基地局から構成情報を受信するための管理インターフェースを作成するステップと、
成情報にサブスクライブし、前記構成情報を表に格納するステップと、
前記管理インタフェースを介して前記受信機を介して、前記周辺基地局のうちの少なくとも1つからの前記構成情報を受信するステップと、
前記周辺基地局のうちの前記少なくとも1つから受信した前記構成情報に基づいて、前記表を更新するステップと、
容量およびカバレッジ最適化(CCO)アルゴリズム、自動隣接関係(ANR)アルゴリズム、および物理セルid (PCI)アルゴリズムのうちの1つを含む分散型自己組織化ネットワーク(DSON)アルゴリズムを実行するステップと、を有し、
前記ANRアルゴリズムは、
前記表によって周辺基地局の数がより多い第1の周辺基地局のANR管理を待つステップと、
前記周辺基地局の数がより多い前記第1の周辺基地局の前記ANR管理が完了した後、前記基地局の前記ANR管理を実行するステップと、を有し、
前記基地局の前記ANR管理を実行するステップが、
2の周辺基地局の状態が停止されていることに応答して、隣接セル関係表(NCRT)から前記第2の周辺基地局を除去するステップと、
3の周辺基地局が前記基地局とのオーバーラップカバレッジを有しないことに応答して、前記NCRTから前記第3の周辺基地局を除去するステップと、
4の周辺基地局の状態が起動されており、前記第4の周辺基地局が前記基地局とのオーバーラップカバレッジを有することに応答して、前記第4の周辺基地局を前記NCRTに追加するステップと、を有する、方法。
【請求項22】
基地局に適用可能な、周辺基地局情報により分散型自己組織化ネットワークを管理する方法であって、該方法は、
周辺基地局から構成情報を受信するための管理インターフェースを作成するステップと、
成情報にサブスクライブし、前記構成情報を表に格納するステップと、
前記管理インタフェースを介して前記受信機を介して、前記周辺基地局のうちの少なくとも1つからの前記構成情報を受信するステップと、
前記周辺基地局のうちの前記少なくとも1つから受信した前記構成情報に基づいて、前記表を更新するステップと、
容量およびカバレッジ最適化(CCO)アルゴリズム、自動隣接関係(ANR)アルゴリズム、および物理セルid (PCI)アルゴリズムのうちの1つを含む分散型自己組織化ネットワーク(DSON)アルゴリズムを実行するステップと、を有し、
前記PCIアルゴリズムは、
前記表によって周辺基地局の数がより多い第1の周辺基地局のPCIアロケーションを待つステップと、
前記周辺基地局の数がより多い前記第1の周辺基地局の前記PCIアロケーションが完了した後、前記基地局の前記PCIアロケーションを実行するステップと、を有し、
前記基地局の前記PCIアロケーションを実行するステップが、
PCIリストから第2の周辺基地局により使用されるPCI値の候補をPCIリストから除去するステップと、
前記第2の周辺基地局の周辺の第3の周辺基地局により使用されるPCI値を前記PCIリストから除去するステップと、
前記PCIリスト内の残りのPCI値からPCI値を選択し、選択されたPCI値が、前記基地局の前記周辺基地局のPCIアロケーションと最小限の競合をすることをチェックするステップと、を有する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周辺の基地局情報による分散型自己組織化ネットワーク(DSON)の管理方法及びその方法を用いる基地局に向けられている。
【背景技術】
【0002】
自己組織化ネットワーク(SON)アルゴリズムが実行される場所に応じて、3GPP (第3世代パートナーシッププロジェクト)は、SONアルゴリズムを集中型SON (CSON)、分散型SON (DSON)、およびハイブリッドSON (HSON)アーキテクチャに分類する。CSONアーキテクチャでは、SONアルゴリズムは集中型サーバで実行される。DSONアーキテクチャでは、SONアルゴリズムを基地局で実行する。HSONアーキテクチャでは、SONアルゴリズムは、集中型サーバまたは基地局のいずれかで実行することができる。
【0003】
基地局において実行されるDSONアルゴリズムは、基地局と別の基地局との間の調整を利用して、基地局において自己構成、自己最適化、および自己修復を実行してもよい。DSONアルゴリズムには、展開が容易という利点がある。しかし、DSONアルゴリズムが個々の基地局で分散化され実行されるので、DSONアルゴリズムがネットワーク最適化のための十分な決定情報を収集することは一般的により困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明は、DSON管理のための重要な決定情報を得るための効率的な方法を提供する、周辺の基地局情報による分散型自己組織化ネットワーク(DSON)の管理方法及びその方法を用いる基地局に向けられている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、本発明は、送信機と、受信機と、前記送信機および前記受信機に結合されたプロセッサとを含むが、これに限定されない基地局を対象とする。前記プロセッサは、少なくとも、周辺の基地局から構成情報を受信するための管理インタフェースを作成し、構成情報にサブスクライブし、前記構成情報を表に格納し、前記管理インタフェースを介して前記受信機を介して、前記周辺の基地局からの前記構成情報を受信し、前記周辺の基地局の前記基地局から受信した前記構成情報に基づいて前記表を更新し、容量およびカバレッジ最適化(CCO)アルゴリズム、自動隣接関係(ANR)アルゴリズム、および物理セルid (PCI)アルゴリズムのうちの1つを含む分散自己組織化ネットワーク(DSON)アルゴリズムを実行するように構成される。
【0006】
一態様では、本発明は、基地局によって使用される、周囲の基地局情報によってDSONを管理する方法に向けられる。本方法は、限定されないが、周辺基地局から構成情報を受信するための管理インターフェースを作成するステップと、構成情報にサブスクライブし、前記構成情報を表に格納するステップと、前記管理インタフェースを介して前記受信機を介して、前記周辺の基地局の基地局からの前記構成情報を受信するステップと、前記周辺の基地局の前記基地局から受信した前記構成情報に基づいて、前記表を更新するステップと、容量およびカバレッジ最適化(CCO)アルゴリズム、自動隣接関係(ANR)アルゴリズム、および物理セルid (PCI)アルゴリズムのうちの1つを含む分散型自己組織化ネットワーク(DSON)アルゴリズムを実行するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0007】
上記に鑑みて、基地局は、3GPP構成管理サービスを通じて構成情報を交換するための管理インタフェースを作成することができ、基地局は、重要な決定情報が格納され、性能を改善し、CCO、ANR、およびPCIアルゴリズムのようなDSONアルゴリズムの複雑さを低減するために使用できるように、周辺の基地局情報テーブルを確立することができる。
【0008】
前述のことをより分かりやすくするために、図面を伴ういくつかの実施形態を以下のように詳細に説明する。前記の一般的な説明および以下の詳細な説明の双方は、例示的なものであり、請求項に記載されている発明のさらなる説明を提供することを意図するものであることを理解されたい。
【0009】
しかしながら、本発明の概要は、本発明の態様および実施形態の全てを含んでいなくてもよく、したがって、いかなる態様においても制限的または限定的であることを意味するものではないことを理解されたい。また、本発明は、当業者にとって自明である改良および修正を含むであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
添付図面は、本発明のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は、本発明の例示的実施形態を例示し、説明とともに、本発明の原理を説明する役割を果たす。
【0011】
図1】分散型自己組織化ネットワークシステムのアーキテクチャを例示する。
図2】3GPP構成管理システムが提供する構成管理サービスの一例を例示する。
図3】PCIの混乱とPCIの衝突の状態においてDSONを管理するアプリケーションシナリオを例示する。
図4】自動隣接関係に対するDSONのアプリケーションシナリオを例示する。
図5】本発明の例示的実施形態の1つによる基地局のブロック図を例示する。
図6】本発明の例示的実施形態のうちの1つによる、分散型自己組織化ネットワークを管理する方法のステップを示すフローチャートである。
図7図7Aは、本発明の例示的実施形態の1つによる、3GPP管理システムインタフェースを介するDSONの構成管理のアーキテクチャを例示する。図7Bは、本発明の例示的実施形態の1つによる、3GPP管理システムインタフェースを介して基地局間で情報を交換する例を例示する。
図8】本発明の例示的実施形態の1つによる構成管理情報を格納するための基地局によって使用される周辺基地局情報表(SBSIT)の実施例を例示する。
図9】分散型自己組織化ネットワークを管理する方法の例示的実施形態を例示する。
図10】周辺の基地局から構成情報を受信するための管理インタフェースを作成する基地局の第1の例示的な実施形態を例示する信号送信図である。
図11】周辺の基地局から構成情報を受信するための管理インタフェースを作成する基地局の第2の例示的な実施形態を例示する信号送信図である。
図12】基地局が、本発明の例示的実施形態の1つに従った通知を通して、周辺の基地局情報表における値変化にサブスクライブすることを例示する信号送信図である。
図13】本発明の例示的実施形態の1つによるCCOアルゴリズムを実行するステップを例示するフローチャートである。
図14】本発明の例示的実施形態の1つによるCCO調整を実行するDSONの第1の実施例である。
図15】本発明の例示的実施形態の1つによるCCO調整を実行するDSONの第2の実施例である。
図16】本発明の例示的実施形態の1つにより、ANRアルゴリズムの実行のステップを例示するフローチャートである。
図17】本発明の例示的実施形態の1つにより、PCIアルゴリズムの実行のステップを例示するフローチャートである。
図18】5GプライベートネットワークにおけるDSONを管理するアプリケーションの例である。
図19】5Gプライベートネットワークの適用例における周辺の基地局から構成情報を受信する基地局を例示する信号送信図である。
図20】5Gプライベートネットワークの適用例における周辺の基地局情報表の第1の実施例を例示する。
図21】基地局が、5Gプライベートネットワークの適用例における通知を通して、周辺の基地局情報表における値変化にサブスクライブすることを例示する信号送信図である。
図22】5Gプライベートネットワークの適用例における周辺の基地局情報表の第2の実施例を例示する。
図23】5Gプライベートネットワークの適用例における周辺の基地局情報表の値変化の通知に基づいてCCO調整を実行する基地局を例示する信号送信図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで、本発明の本例示的実施形態を詳細に参照する。その実施例は添付図面に図示されている。可能な限り、同一の参照番号が図面及び説明において使用されており、同一又は同様の部品を参照している。
【0013】
本発明示は、同じ方法を用いてDSONおよび基地局(BS)を管理する方法を提供する。基地局は、3GPP管理システムによって指定された構成管理サービスを利用して、DSONアルゴリズムのための決定情報を受信することができる。基地局は、DSONアルゴリズム(例えば、CCO、ANRまたはPCIアルゴリズム)がSBSIT内の構成情報に従って実行されてもよいように、DSONアルゴリズムのための構成情報を格納するために、周辺の基地局情報テーブル(SBSIT)を確立してもよい。
【0014】
図1は分散型自己組織化ネットワークシステムのアーキテクチャを例示する。基地局でDSONアルゴリズムが実行されると、3GPP管理システムは、基地局と通信して、DSON管理機能(例えば、SONメカニズムの開始またはパラメータ設定)および性能評価機能を提供することができる。
【0015】
3GPP は、ネットワーク機能(NF)を設定するための管理システム(MnS)を提供することによって、構成管理(CM)サービス特定する。図2は、3GPP構成管理システムが提供する構成管理サービスの一例を例示する。図2を参照すると、構成管理サービスは、MnSに、管理対象オブジェクトインスタンス(MOI)の属性情報を取得し、変更し、にサブスクライブし、から除外するための機能を提供する。構成管理サービスを通じて、MnSはNFのMOIの属性情報を得る。MnSはMOIの属性情報の値変化にサブスクライブする。MnSはNFのMOIの属性情報を変更する。MnSによりサブスクライブされたMOIが値を変化させると、値変化の通知メッセージがサブスクライブ者に送信される。
【0016】
基地局は主にX2/Xnインタフェースを使用して他の基地局と情報を交換し、基地局は制御面インタフェースを使用してユーザ装置(UE)測定レポートから周辺の基地局情報を収集してDSONメカニズムを提供する。X2/Xnおよび制御面インタフェースに加えて、構成管理サービスを通じて、MnSは、基地局がカバレージおよび容量最適化(CCO)、自動隣接関係(ANR)、および物理セルid (PCI)割当てのようなネットワーク最適化管理アルゴリズムのためのタイムリーかつ十分な決定情報を得ることを可能にする。
【0017】
図3は、PCIの混乱とPCIの衝突の状態においてDSONを管理するアプリケーションシナリオを例示する。図3を参照すると、基地局は、利用可能なPCI値を決定し、未使用のPCI値を選択するために、X2/Xnインターフェースによって周辺レポートの基地局からPCI構成を取得する。次に、UE測定を使用して、PCIの衝突があるかどうかを判定する。しかし、近隣の基地局はX2/Xn接続を確立しないかもしれず、UE測定レポートにおけるPCI状態は同じではないかもしれない。DSON アルゴリズムでPCI の混乱やPCI の衝突が気づかず、基地局間のハンドオーバ不良や干渉(無線リンク不良など) が発生する可能性がある。
【0018】
図4は、自動隣接関係に対するDSONのアプリケーションシナリオを例示する。図4を参照すると、制御面ンインタフェースを介して、基地局は、隣接セル関係表(NCRT)を確立するために、UE測定レポートによって周辺の基地局情報を得る。NCRTに隣接基地局を追加するために、基地局は、UEが隣接基地局を正常に測定して隣接基地局がUE測定レポートに現れるまで待機するであろう。ANRのアプリケーションシナリオでは、構成管理サービスを通じて、基地局が、最新の隣接関係を表すために、基地局がタイムリーに情報を収集できるように構成情報を格納するために、周辺の基地局情報表(SBSIT)を確立してもよい。本発明の一実施形態では、隣接する基地局は、隣接セル関係表を介して隣接セル関係を確立した基地局と呼ばれる。本発明の一実施形態では、周辺の基地局は、地理的近接にある基地局を指すが、基地局は、NCRTを介して、隣接セル関係を確立しても、確立していなくてもよい。
【0019】
図5は、本発明の例示的実施形態の1つによる基地局のブロック図を例示する。図5を参照すると、基地局50は、発信器501、受信機502、並びに発信器501および受信機502に結合されたプロセッサ503を含んでもよいが、これらに限定されない。プロセッサ503は、本発明の実施形態を実行するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ503は、DSONを管理する方法を処理するように構成してもよい。一実施形態では、プロセッサ503は、少なくとも、周辺の基地局から構成情報を受信するための管理インターフェースを作成し、構成情報にサブスクライブし、構成情報を表に格納し、管理インターフェースを介して、受信機を介して、周辺の基地局の基地局から構成情報を受信し、基地局から受信した構成情報に基づいて表を更新し、容量およびカバレッジ最適化(CCO)アルゴリズム、自動隣接関係(ANR)アルゴリズム、および物理セルid(PCI)アルゴリズムのうちの1つを含む分散型自己組織化ネットワーク(DSON)アルゴリズムを実行するように構成される。本発明の1つの例示的実施形態において、基地局50は、ノードB、進化ノードB (eNB)、またはgNBであってもよい。
【0020】
図5の様々な例示的ブロックは、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス(PLD)、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせで実施または実行されてもよい。プロセッサ503はマイクロプロセッサであってもよいが、代替案では、プロセッサ503は、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。プロセッサ503は、また、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装されてもよい。
【0021】
図6は、本発明の例示的実施形態のうちの1つによる、分散型自己組織化ネットワークを管理する方法のステップを示すフローチャートである。この方法は、基地局によって使用することができる。ステップS601において、基地局は、周辺の基地局から構成情報を受信するための管理インタフェースを作成してもよい。ステップS602において、基地局は、構成情報にサブスクライブし、構成情報を表に格納することができる。ステップS603において、基地局は、管理インタフェースを介して受信機を介して、周辺の基地局の基地局からの構成情報を受信してもよい。ステップS604において、基地局は、周辺の基地局の基地局から受信した構成情報に基づいて、表を更新してもよい。ステップS605において、基地局は、容量およびカバレッジ最適化(CCO)アルゴリズム、自動隣接関係(ANR)アルゴリズム、および物理セルid (PCI)アルゴリズムのうちの1つを含む分散型自己組織化ネットワーク(DSON)アルゴリズムを実行してもよい。
【0022】
図7Aは、本発明の例示的実施形態の1つによる、3GPP管理システムインタフェースを介するDSONの構成管理のアーキテクチャを例示する。一実施形態では、DSONシステムは、3GPP管理システム701を使用して、MnSインタフェース702を介して、基地局703と基地局704との間の情報交換を管理することができる。基地局703、704は、無線アクセスネットワークとしてネットワーク機能を提供してもよい。MnSインタフェース702は、3GPP管理システム701と複数の基地局703、704との間に作成することができる。また、MnSインターフェースは、直接接続によって基地局703と704との間に作成することができる。MnSインタフェースを介して収集される構成情報によれば、3GPP管理システム701は、ネットワーク管理パラメータを構成するために、DSON管理及びDSON評価を実行してもよい。次いで、基地局703、704は、CCO調整、ANR確立、およびPCI割当てまたは再割当てなどの実行されたDSONアルゴリズムに構成情報を受信してもよい。
【0023】
図7Bは、本発明の例示的実施形態の1つによる、3GPP管理システムインタフェースを介して基地局間で情報を交換する例を例示する。図7Bを参照すると、基地局720は、3GPP管理システム711を介して別の基地局の構成情報を送受信するために、MnSインタフェース712を作成することができる。そして、基地局720は、構成情報を周辺の基地局情報表(SBSIT)713に格納することができる。DSONアルゴリズム714は、SBSIT 713内の構成情報に従って、基地局720によって実行されてもよい。
【0024】
図8は、本発明の例示的実施形態の1つによる構成管理情報を格納するための基地局によって使用される周辺基地局情報表(SBSIT)の実施例を例示する。図8を参照すると、一実施形態では、SBSIT 800は、セルID 801、トランスポート層(TNL)アドレス802、物理セルid (PCI)803、周辺の基地局の数805、位置806、送信電力(TxPower)/ビーム807、および状態808を格納することができる。一実施形態では、セルID 801は、基地局に関連付けられた固有のグローバル識別であってもよい。TNLアドレス802は、基地局のIPアドレスおよび/またはポートとすることができる。PCI 803 は、0 ~1007 のPCI 値にすることも、未割り当てのPCI 値には-1 にすることもできる。隣接する基地局のPCIリスト804は、基地局の隣接する基地局のPCI値の表とすることができる。周辺の基地局805の数は、MnSインタフェースを介して基地局と構成情報を交換することができる周辺の基地局の数とすることができる。位置806は、高さを有するグローバル位置システム(GPS)座標であり得る。送信電力(TxPower)/ビーム807は、ビーム・パターンに該当する数とともに、例えば-15~24dbmのdbm単位の送信電力測定値とすることができる。状態808は、起動(A)または停止(D)とすることができる。一実施形態では、DSON内の各基地局は、異なるDSONアルゴリズムを実行するために必要とされる決定情報に従って、表エントリ801~808に部分的に該当する構成情報を格納するために、異なるSBSIT 800を確立してもよい。
【0025】
図9は、分散型自己組織化ネットワークを管理する方法の例示的実施形態を例示する。ステップS901において、基地局は、セルID、TNLアドレス、および位置を含み得る周辺の基地局接続情報を検索することができる。ステップS902において、第1の例示的な実施形態において、基地局は、管理システム、例えば、3GPP構成管理(CM)システムへのMnSインタフェースを作成することができる。また、第2の例示的な実施形態では、基地局は、周辺の基地局へのMnSインタフェースを生成してもよい。例えば、MnSインタフェースは、基地局のNetconf機能を介して作成され、周辺の基地局情報を得ることができる。ステップS903において、基地局は、通知のためにSBSITの情報を登録することができる。ステップS904において、基地局は、MnSインタフェースを介してSBSITを更新することができる。1つの例示的な実施形態において、基地局は、MnSインタフェースから、変更される登録されたSBSITの情報を示す通知を受信することができる。ステップS905において、基地局は、SBSITが更新されるか否かをモニターし続けることができる。SBSITが更新されない場合、基地局は、ステップS904を繰り返して、MnSインタフェースを介してSBSITを更新することができる。SBSITが更新されると、基地局はステップS906に進むことができる。ステップS906において、基地局は、ネットワーク性能を最適化するために、CCO、ANR、および/またはPCIのためのDSONアルゴリズムを実行してもよい。一実施形態では、基地局は、CCOアルゴリズム、ANRアルゴリズム、およびPCIアルゴリズムを順次実行してもよい。
【0026】
SBSITを確立するために、基地局は、周辺の基地局から構成情報を受信することから始まってもよいことに留意されたい。例示的な実施形態の1つにおいて、受信された構成情報は、少なくともセルID、位置およびTNLアドレスを含んでもよい。周辺の基地局は、基地局と隣接する基地局の両方の現在の送信電力(TxPower)セットアップに従って、基地局と重複するカバレッジ領域を有する隣接基地局とすることができる。
【0027】
第1の例示的な実施形態では、基地局は、周辺の基地局からMnSを介して構成情報を受信するための管理インタフェースを作成することができる。図10を参照すると、基地局1001は、構成情報をMnS 1002と交換することができる。ステップS1011において、基地局1001は、起動段階において、そのセルID、位置、およびTNLアドレスをMnS 1002に通知することができる。ステップS1012において、MnS 1002を介して、構成情報(セルID、位置、およびTNLアドレス)が、1つまたは複数の周辺の基地局に送信されてもよい。ステップS1013において、MnS 1002を介して、基地局は、1つ以上の周辺基地局の構成情報を受信してもよい。
【0028】
第2の例示的な実施形態では、基地局は、直接接続を通じて周辺の基地局から構成情報を受信するための管理インタフェースを作成することができる。図11を参照すると、基地局1101は、構成情報を基地局1102と交換してもよい。ステップS1111において、基地局1101は、その構成情報(例えば、セルID、位置およびTNLアドレス)を基地局1102にブロードキャストしてもよい。ステップS1112では、基地局1102は、基地局1101からの距離を計算することができ、基地局1102は、基地局1102の最大伝送距離に従って閾値を計算することができる。最大伝送距離は、最大送信電力(TxPower)の推定によって決定される場合がある。一実施形態では、閾値は、最大伝送距離の2倍として設定され得る。ステップS1113において、基地局1102は、距離が閾値よりも小さいか否かを判断することができる。距離が閾値よりも小さい場合、ステップS1114において、基地局1102は、構成情報(例えば、セルID、位置およびTNLアドレス)を基地局1101に応答してもよい。
【0029】
一実施形態では、基地局は、SBSIT内の構成情報を事前設定することによって、周辺の基地局の構成情報をSBSITに追加してもよい。
【0030】
図12は、基地局が、本発明の例示的実施形態の1つに従った通知を通して、周辺の基地局情報表における値変化にサブスクライブすることを例示する信号送信図である。図12を参照すると、ネットワーク機能(NF)としての基地局1201は、別の基地局1202と情報を交換することができる。ステップS1211において、基地局1201は、MnSインタフェースを介して基地局1202のSBSITにおける何らかの値変更にサブスクライブしてもよい。ステップS1212では、基地局1201によってサブスクライブされている値の変化が、基地局1202によってモニターされることになる。ステップS1213において、基地局1202は、基地局1202のSBSITに値変化がある場合に、基地局1201に通知を送信するであろう。
【0031】
一実施形態では、基地局のSBSITが更新されると、基地局は、ネットワーク性能を最適化するために、CCO、ANR、およびPCI DSONアルゴリズムの1つを実行するであろう。
【0032】
一実施形態では、基地局のSBSITが更新されると、基地局は、ネットワーク性能を最適化するために、CCO、ANR、およびPCI DSONアルゴリズムの1つを実行するであろう。
【0033】
例示的な実施形態の1つでは、CCOアルゴリズムは、位置、送信電力(TxPower)ビーム、および/または状態を含むことができる構成情報に基づいて、基地局のカバレッジ領域を調整することができる。図13を参照すると、ステップS1301~S1303は、本発明の例示的実施形態の1つによるCCOアルゴリズムの実行を明らかにする。ステップS1301では、SBSITの内容に従って、基地局は、状態が起動している、より多数の周辺基地局を有する1つまたは複数の周辺基地局のCCO調整を待つことができる。より多数の周辺基地局を有する1つまたは複数の隣接基地局のCCO調整が完了した後、基地局はCCO調整を実行してもよい。ステップS1302で、基地局は、基地局の周辺の基地局のカバレッジ領域を推定することができる。例えば、基地局は、位置、送信電力(TxPower)、ビーム、および/または周辺の基地局の状態に基づいて、周辺の基地局のカバレッジ領域を推定することができる。ステップS1303において、周辺の基地局のカバレッジホールに従って、基地局はビームパターンを選択し、カバレッジホールに適合するように送信電力(TxPower)セットアップを決定することができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、2つの基地局が同じ数の周辺の基地局を有する場合、セルIDが大きい基地局は、最初にCCO調整を実行するであろう。
【0035】
いくつかの実施形態では、周辺の基地局の数がより多い基地局がCCO調整を行わない場合、周辺の基地局の数がより多い基地局がCCO調整を行うかどうかを確認するために、周辺の基地局の数がより多い基地局にメッセージを送ることができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、周辺の基地局の数がより多い基地局が、非起動から活性化へ状態を変化させ、一方、CCO調整を実行する周辺の基地局の数がより少ない別の基地局が存在する場合、周辺の基地局の数がより多い基地局は、次のCCO調整までデフォルトの送信電力(TxPower)およびビームパターンを使用するであろう。
【0037】
図14は、本発明の例示的実施形態の1つによるCCO調整を実行するDSONの第1の実施例である。図14を参照すると、DSONシステムには7つの基地局1401~1407がある。基地局1401~1407は、該当するカバレッジ領域を有する。基地局1407が停止されると、カバレッジホールが存在し得る。基地局1401は、カバレッジ領域をカバレッジホールに適合するように調整してもよい。
【0038】
図15は、本発明の例示的実施形態の1つによるCCO調整を実行するDSONの第2の実施例である。図15を参照すると、DSONシステムには6つの基地局1501~1506がある。基地局1501~1506は、該当するカバレッジ領域を有する。CCO調整を実行するために、基地局1501は、周辺の基地局1502~1506の位置、送信電力(TxPower)、および/またはビームパターンに従って、周辺の基地局1502~1506のカバレッジ領域を計算することができる。例えば、周辺の基地局のカバレッジ領域は、信号強度が閾値よりも強い領域であってもよい。次いで、基地局1501は、基地局1501と基地局1502~1506との間のカバレッジ領域および直線の交点A、B、C、D、Eを計算することができる。次に、基地局1501は、最も多い交差点を有する領域をカバーするように導くビームパターンおよび最小送信電力(TxPower)を選択してもよい。一実施形態では、基地局1501は、総当たり探索を使用して、最適なビームパターンおよび送信電力(TxPower)を見つけてもよい。
【0039】
図16を参照すると、ステップS1601~S1604は、本発明の例示的実施形態のうちの1つによるANRアルゴリズムの実行を明らかにする。ステップS1601において、基地局は、SBSITの内容を確認し、周辺の基地局の数がより多い1つ以上の周辺の基地局のANR管理を待つことができる。周辺の基地局の数がより多い1つ以上の周辺の基地局のANR管理が完了した後、基地局はANR管理を実行してもよい。ステップS1602では、基地局は、周辺の基地局が起動状態から停止状態に変化し、周辺の基地局がNCRTにあるときに、周辺の基地局の隣接セル関係(NCR)を隣接セル関係表(NCRT)から除去してもよい。一実施形態では、NCRTは、隣接する基地局間の関係を格納する表である。ステップS1603において、基地局は、周辺の基地局が基地局とのオーバラップカバレッジを持たず、周辺の基地局がNCRT内にある場合、周辺の基地局のNCRをNCRTから除去してもよい。例えば、基地局の送信電力(TxPower)および/またはビームパターン、あるいは周辺の基地局の送信電力(TxPower)および/またはビームパターンが変更されると、基地局は、基地局のカバレッジ領域または周辺の基地局のカバレッジ領域を計算するであろう。基地局のカバレッジ領域と周辺の基地局のカバレッジ領域との間にオーバラップがなければ、基地局はNCRTから周辺の基地局のNCRを除去する。ステップS1604において、起動の状態を含む周辺の基地局が、基地局とのオーバラップカバレッジを有し、周辺の基地局がNCRT内にない場合、基地局は、周辺の基地局のNCRをNCRTに追加してもよい。例えば、基地局の送信電力(TxPower)および/またはビームパターン、あるいは周辺の基地局の送信電力(TxPower)および/またはビームパターンが変更されると、基地局は、基地局のカバレッジ領域または周辺の基地局のカバレッジ領域を計算するであろう。基地局のカバレッジ領域と周辺の基地局のカバレッジ領域との間にオーバラップがある場合、基地局は周辺の基地局のNCRをNCRTに追加する。
【0040】
図17を参照すると、ステップS1701~S1704は、本発明の例示的実施形態の1つにより、PCIアロケーション/再アロケーションアルゴリズムの実行を明らかにする。ステップS1701において、基地局は、周辺の基地局の数がより多い1つ以上の周辺の基地局のPCIアロケーションを待つことができる。周辺の基地局の数がより多い1つ以上の周辺の基地局のPCIアロケーションが完了した後、基地局はPCIアロケーションを実行することができる。ステップS1702において、基地局はPCIリストからPCI値候補を削除することができる。PCI 値は、起動状態の周辺の基地局によって使用される。ステップS1703において、基地局はPCIリストからPCI値を削除することができ、PCI値は周辺の基地局の周辺の基地局によって使用される。ステップS1704において、基地局は、PCIリスト内の残りのPCI値からPCI値を選択し、選択されたPCI値が周辺の基地局のPCIアロケーションと最小限のモッド(mod)3,4,30の競合をすることをチェックすることができる。
【0041】
図18は、5GプライベートネットワークにおけるDSONを管理するアプリケーションの例である。図18を参照すると、5Gプライベートネットワーク内に管理システム1800および基地局1801~1807がある。基地局1801~1807は、管理インターフェースを作成し、管理システム1800と情報を交換することができる。例えば、リンク1810は、基地局1807が、管理インターフェースを介して管理システム1800と情報を交換することができることを例示する。また、基地局1801~1807は、互いに情報を交換するための管理インタフェースを作成してもよい。例えば、リンク1820は、基地局1804が管理インターフェースを介して基地局1806と通信してもよいことを例示する。
【0042】
図19は、5Gプライベートネットワークの適用例における周辺の基地局から構成情報を受信する基地局を例示する信号送信図である。図20は、本適用例における周辺の基地局情報表の第1の実施例を例示する図である。図20を参照すると、本適用例では、SBSITは、基地局間の管理インターフェースを作成するために、セルID 2001、TNLアドレス2002、および位置2003を格納することができる。図19に示されるように、適用例では、基地局1901(BS7)は、管理システム1902を通して基地局1903(BS5)および1904(BS6)の構成情報を得ることができる。ステップS1911において、基地局1901が起動段階にあるとき、基地局1901は、その構成情報を管理システム1902に送信することができる。例えば、構成情報は(セル7,L7、TA7)であり得て、セル7が基地局1901(BS7)のセル IDであり、L7が基地局1901(BS7)の位置であり、TA7が基地局1901(BS7)のTNLアドレスである。ステップS1912において、管理システム1902は、基地局1901の構成情報(セル7、L7、TA7)を基地局1903に転送することができる。ステップS1913において、管理システム1902は、基地局1901の構成情報(セル7、L7、TA7)を基地局1904に転送することができる。同様に、基地局1903(BS5)および1904(BS6)は、それらの構成情報(セル5、L5、TA5)および(セル6、L6、TA6)を管理システム1902に送信することもできる。セル5は基地局1903(BS5)のセル IDであり、L5は基地局1903(BS5)の位置であり、TA5は基地局1903(BS5)のTNLアドレスである。同様に、セル6は基地局1904(BS6)のセル IDであり、L6は基地局1904(BS6)の位置であり、TA6は基地局1904(BS6)のTNLアドレスである。ステップS1914において、管理システムは、基地局1903および1904の構成情報(セル5、L5、TA5)および(セル6、L6、TA6)を基地局1901に転送してもよい。
【0043】
図21は、基地局が、5Gプライベートネットワークの適用例における通知を通して、周辺の基地局情報表における値変化にサブスクライブすることを例示する信号送信図である。図21を参照すると、ステップS2130において、基地局2101(BS7)は、基地局2102(BS5)と通信するための管理インタフェースを作成することができる。ステップS2131では、基地局2101(BS7)と基地局2102(BS5)との間に作成された管理インタフェースを通じて、基地局2101(BS7)は基地局2102(BS5)からSBSITのMOI属性情報を取得することができる。ステップS2132において、基地局2101(BS7)は、基地局2102(BS5)のSBSITにおける値変化にサブスクライブしてもよい。ステップS2133において、基地局2101(BS7)は、基地局2102(BS5)のSBSITにおけるサブスクライブした値変化の通知を得ることができる。同様に、ステップS2150において、基地局2102(BS5)はまた、基地局2103(BS6)と通信するための管理インタフェースを作成してもよい。ステップS2151では、基地局2102(BS5)と基地局2103(BS6)との間に作成された管理インタフェースを通して、基地局2102(BS5)は、基地局2103(BS6)からSBSITのMOI属性情報を取得することができる。ステップS2152において、基地局2102(BS5)は、基地局2103(BS6)のSBSITにおける値変化にサブスクライブしてもよい。ステップS2153において、基地局2102(BS5)は、基地局2103(BS6)のSBSITにおけるサブスクライブした値変化の通知を得ることができる。基地局2101(BS7)と基地局2102(BS5)との間に作成された管理インタフェースを通して、基地局2102(BS5)は、基地局2101(BS7)のSBSITにおける値変化にもサブスクライブしてもよく、基地局2102(BS5)は、基地局2101(BS7)のSBSITにおけるサブスクライブした値変化の通知をも得ることができる。同様に、基地局2102(BS5)と基地局2103(BS6)との間に作成された管理インタフェースを通して、基地局2103(BS6)は、基地局2102(BS5)のSBSITにおける値変化にもサブスクライブすることができ、基地局2103(BS6)は、基地局2102(BS5)のSBSITにおけるサブスクライブした値変化の通知をも得ることができる。
【0044】
図22は、5Gプライベートネットワークの適用例における周辺の基地局情報表の第2の実施例を例示する。一実施形態では、周辺の基地局の状態2201を使用して、周辺の基地局をSBSIT内に保持すべきか否かを判断してもよい。
【0045】
図23は、5Gプライベートネットワークの適用例における周辺の基地局情報表の値変化の通知に基づいてCCO調整を実行する基地局を例示する信号送信図である。ステップS2310において、基地局2301(BS5)は、基地局2302(BS7)と通信するためにMnSインタフェースを作成してもよい。同様に、ステップS2320において、基地局2302(BS7)はまた、基地局2303(BS6)と通信するためにMnSインタフェースを作成してもよい。ステップS2311において、基地局2302(BS7)は、基地局2301(BS5)および基地局2303(BS6)から受信した構成情報(位置、送信電力(TxPower)、およびビームパターン)に従って、送信電力(TxPower)およびビームパターンを決定してもよい。ステップS2312において、基地局2301(BS5)は、基地局2302(BS7)が送信電力(TxPower)およびビームパターンを決定した後に、SBSITにおける値変化の通知を得ることができる。同様に、ステップS2322において、基地局2303(BS6)は、基地局2302(BS7)が送信電力(TxPower)およびビームパターンを決定した後に、SBSITにおける値変化の通知を得てもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、基地局2302(BS7)は、CCO調整後にANR確立を行ってもよい。基地局2302(BS7)は、基地局2301(BS5)および基地局2302(BS7)が隣接基地局であるか否かを判断することができる。基地局2302(BS7)は、SBSIT内の送信電力(TxPower)およびビームパターンに従って、カバレッジ領域のオーバーラップがあるかどうかを判断することができる。基地局2302(BS7)は、基地局2301(BS5)および基地局2303(BS6)を追加するために、隣接セル関係表を更新してもよい。基地局2302(BS7)は、周辺の基地局の数を、SBSIT内で2つになるように更新することができる。基地局2302(BS7)は、隣接する基地局のPCIリストを、基地局2301(BS5)および基地局2303(BS6)のPCI値に更新することができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、基地局2302(BS7)は、CCO調整およびANR確立後に、PCIアロケーション/再アロケーションを行ってもよい。基地局2302(BS7)は、PCI値のセットを決定することができる。基地局2302(BS7)は、一組のPCI値から基地局2301(BS5)および基地局2303(BS6)のPCI値を取り除くことができる。基地局2302(BS7)は、基地局2301(BS5)および基地局2303(BS6)の隣接基地局のPCIリスト内のPCI値を一組のPCI値から除去することができる。基地局2302(BS7)は、PCI値が基地局2301(BS5)および基地局2303(BS6)のPCI値と最小限のモッド(mod)3,4,30の競合を有するように、一組のPCI値からPCI値を選択することができる。
【0048】
本発明の範囲または精神から逸脱することなく、本発明の実施形態に様々な修正および変形を行うことができることは、当業者には明らかである。以上のことを考慮すると本発明は、変更および変形をカバーすることが意図されている。ただし、それらが以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物に含まれることを条件とする。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明の周辺の基地局情報と基地局とによって分散型自己組織化ネットワーク(DSON)を管理する方法は、5GネットワークにおけるDSONサービスあるいは5Gプライベートネットワークの管理に適用することができる。
【符号の説明】
【0050】
50、 703、 703、704、720、1001、1002、1101、1102、1201、1202、1401、1402、1403、1404、1405、1406、1407、1501、1502、1503、1504、1505、1506、1801、1802、1803、1804、1805、1806、1807、1901、1903、1904、2101、2102、2103、2301、2302、2303 基地局
501 送信機
502 受信機
503 プロセッサ
701、711、711、1800、1902 3GPP管理システム
702、712 管理システムインタフェース
713 周辺の基地局情表
714 DSONアルゴリズム
801、2001 セルID
802、2002 トランスポート層(TNL)アドレス
803 物理セルid (PCI)
804 隣接する基地局のPCIリスト
805 周辺の基地局の数
806、2003 位置
807 送信電力(TxPower)
808、2201 状態
1810、1820 リンク
S601、S602、S603、S604、S605、S901、S902、S903、S904、S905、S906、S1011、S1012、S1013、S1111、S1112、S1113、S1114、S1211、S1212、S1213、S1301、S1302、S1303、S1601、S1602、S1603、S1604、S1701、S1702、S1703、S1704、S1911、S1912、S1913、S1914、S2130、S2131、S2132、S2133、S2150、S2151、S2152、S2153、S2310、S2311、S2312、S2320、S2322 ステップ
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