IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ソフトバンクモバイル株式会社の特許一覧

特許7165784通信システム、プログラム、及び通信制御方法
<>
  • 特許-通信システム、プログラム、及び通信制御方法 図1
  • 特許-通信システム、プログラム、及び通信制御方法 図2
  • 特許-通信システム、プログラム、及び通信制御方法 図3
  • 特許-通信システム、プログラム、及び通信制御方法 図4
  • 特許-通信システム、プログラム、及び通信制御方法 図5
  • 特許-通信システム、プログラム、及び通信制御方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-26
(45)【発行日】2022-11-04
(54)【発明の名称】通信システム、プログラム、及び通信制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 45/76 20220101AFI20221027BHJP
【FI】
H04L45/76
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021105235
(22)【出願日】2021-06-24
【審査請求日】2022-02-16
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松嶋 聡
(72)【発明者】
【氏名】堀場 勝広
(72)【発明者】
【氏名】横田 大輔
【審査官】宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-511179(JP,A)
【文献】特開2018-170681(JP,A)
【文献】佐藤 卓哉、ほか,幅広い要件に迅速にこたえるネットワークスライシング技術,NTT技術ジャーナル [ONLINE],2019年04月,[検索日 2020.03.11],インターネット:<https://www.ntt.co.jp/journal/1904/files/pdf/JN20190420.pdf> (Japanese)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00-13/18,41/00-69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルネットワークにおいて通信端末に対応付けられているスライス識別情報と、前記通信端末の端末識別情報と、前記通信端末が在圏している基地局の基地局識別情報と、IPネットワークにおける経路情報とを取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した情報を、前記モバイルネットワークとIPネットワークとを中継するルータにおける、前記スライス識別情報に対応するルーティングテーブルにインポートするインポート部と、
前記ルータにおいて、セグメントルーティングによって前記通信端末のパケットを前記経路情報に従って転送するよう制御する転送制御部と
を備える通信システム。
【請求項2】
前記転送制御部は、前記ルータにおいて、SRv6によって前記通信端末のパケットを前記経路情報に従って転送するよう制御する、請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記転送制御部は、前記ルータにおいて、前記通信端末のパケットに、前記スライス識別情報に対応する前記経路情報に従った複数の宛先に対応する複数のSIDを含むSegment listを有するSRHを含むヘッダを付与する、請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記インポート部は、前記情報取得部が取得した情報を、前記モバイルネットワークとインターネットとを中継する前記ルータにおける、前記スライス識別情報に対応するルーティングテーブルとして、SRv6情報が紐付いたVRFのルーティングテーブルにインポートする、請求項1から3のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項5】
前記情報取得部は、前記スライス識別情報として、前記通信端末に対応付けられているS-NSSAIに対応するネットワークインスタンスを取得する、請求項1から4のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項6】
前記情報取得部は、前記通信端末のユーザが希望するサービスに応じた前記経路情報を取得する、請求項1から5のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項7】
前記通信端末のユーザが希望するサービスを特定するサービス特定部と、
前記サービス特定部が特定したサービスに基づいて、前記モバイルネットワークにおけるスライスと、前記IPネットワークにおける経路情報とを決定する決定部と
を備え、
前記情報取得部は、前記決定部によって決定されたスライスの前記スライス識別情報と、前記経路情報とを取得する、請求項1から6のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項8】
事業者のポリシーに基づいて、前記モバイルネットワークにおけるスライスと、前記IPネットワークにおける経路情報とを決定する決定部
を備え、
前記情報取得部は、前記決定部によって決定されたスライスの前記スライス識別情報と、前記経路情報とを取得する、請求項1から6のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1から8のいずれか一項に記載の通信システムとして機能させるためのプログラム。
【請求項10】
コンピュータによって実行される通信制御方法であって、
モバイルネットワークにおいて通信端末に対応付けられているスライス識別情報と、前記通信端末の端末識別情報と、前記通信端末が在圏している基地局の基地局識別情報と、IPネットワークにおける経路情報とを取得する情報取得段階と、
前記情報取得段階において取得した情報を、前記モバイルネットワークとIPネットワークとを中継するルータにおける、前記スライス識別情報に対応するルーティングテーブルにインポートするインポート段階と、
前記ルータにおいて、セグメントルーティングによって前記通信端末のパケットを前記経路情報に従って転送するよう制御する転送制御段階と
を備える通信制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム、プログラム、及び通信制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルネットワークにおけるネットワークスライス技術において、S-NSSAI(Single Network Slice Selection Assistance Information)によってスライスが識別されている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2021-022889号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、モバイルネットワークにおいて通信端末に対応付けられているスライス識別情報と、通信端末の端末識別情報と、通信端末が在圏している基地局の基地局識別情報と、IPネットワークにおける経路情報とを取得する情報取得部を備えてよい。通信システムは、情報取得部が取得した情報を、モバイルネットワークとIPネットワークとを中継するルータにおける、スライス識別情報に対応するルーティングテーブルにインポートするインポート部を備えてよい。通信システムは、ルータにおいて、セグメントルーティングによって通信端末のパケットを経路情報に従って転送するよう制御する転送制御部を備えてよい。
【0004】
上記転送制御部は、上記ルータにおいて、SRv6(Segment Routing IPv6)によって上記通信端末のパケットを上記経路情報に従って転送するよう制御してよい。上記転送制御部は、上記ルータにおいて、上記通信端末のパケットに、ロケータフィールドに上記スライス識別情報に対応する上記経路情報に従って複数の宛先を含むIPv6アドレス形式のヘッダを付与してよい。上記インポート部は、上記情報取得部が取得した情報を、上記モバイルネットワークとインターネットとを中継する上記ルータにおける、上記スライス識別情報に対応するルーティングテーブルとして、SRv6情報が紐付いたVRF(Virtual Routing and Fowarding)のルーティングテーブルにインポートしてよい。上記情報取得部は、上記スライス識別情報として、上記通信端末に対応付けられているS-NSSAIに対応するネットワークインスタンスを取得してよい。上記情報取得部は、上記通信端末のユーザが希望するサービスに応じた上記経路情報を取得してよい。上記通信システムは、上記通信端末のユーザが希望するサービスを特定するサービス特定部と、上記サービス特定部が特定したサービスに基づいて、上記モバイルネットワークにおけるスライスと、上記IPネットワークにおける経路情報とを決定する決定部とを備えてよく、上記情報取得部は、上記決定部によって決定されたスライスの上記スライス識別情報と、上記経路情報とを取得してよい。
【0005】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、上記通信システムとして機能させるためのプログラムが提供される。
【0006】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される通信制御方法が提供される。通信制御方法は、モバイルネットワークにおいて通信端末に対応付けられているスライス識別情報と、通信端末の端末識別情報と、通信端末が在圏している基地局の基地局識別情報と、IPネットワークにおける経路情報とを取得する情報取得段階を備えてよい。通信制御方法は、情報取得段階において取得した情報を、モバイルネットワークとIPネットワークとを中継するルータにおける、スライス識別情報に対応するルーティングテーブルにインポートするインポート部を備えてよい。通信制御方法は、ルータにおいて、セグメントルーティングによって通信端末のパケットを経路情報に従って転送するよう制御する転送制御段階を備えてよい。
【0007】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】システム10の構成の一例を概略的に示す。
図2】システム10の論理構成の一例を概略的に示す。
図3】ネットワークスライス構成の一例を概略的に示す。
図4】ネットワークスライス構成の一例を概略的に示す。
図5】N4サーバ400の機能構成の一例を概略的に示す。
図6】N4サーバ400、UPF120、又はSMF140として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
モバイルネットワークにおいてネットワークスライスを識別する技術が知られているが、モバイルネットワーク内に閉じていた。IPネットワークも含めてネットワークスライスを管理する技術を提供することが望ましい。例えば、モバイルネットワーク、IPネットワーク、及びMEC(Multi-access Edge Computing)において、それぞれのネットワークスライスを一気通貫するネットワークスライス構成を実現することが望ましい。3GPP TR29.892では、ネットワークインスタンスをUPF(User Plane Function)のローカルコンフィグレーションによって5G(5th Generation)コア以外のネットワークの識別子(VLAN(Virtual Local Area Network)、MPLS(Multi-Protocol Label Switching)やSRv6含む)に対応できることが記載されているが、明確な手法について記載されていないにも関わらず、対応箇所がUPFに限定されており、UPF以外では対応付けができず一気通貫ネットワークスライス構成実現は困難であった。また、IETFドラフト「VTN(Virtual Transport Network)」では、SRv6などをVTNとして扱うための概要について記載しているが、VTNを5Gなど他のスライスと対応させるための方法はなく、一気通貫ネットワークスライス構成実現は困難であった。本実施形態に係るシステム10では、このような構成の実現に貢献する技術を提供する。
【0010】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0011】
図1は、システム10の構成の一例を概略的に示す。システム10は、モバイルネットワークを構成する。本実施形態では、システム10が、5Gに準拠するモバイルネットワークを構成する場合を主に例に挙げて説明するが、これに限らない。システム10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)に準拠するモバイルネットワークを構成してもよい。システム10は、6G(6th Generation)に準拠するモバイルネットワークを構成してもよい。
【0012】
システム10は、コアネットワーク100を備える。コアネットワーク100は、5GC(5G Core network)であってよい。システム10は、ルータ110を備えてよい。システム10は、複数のルータ220を備えてよい。複数のルータ220のそれぞれは、例えば、通信ビル22に収容され、1又は複数の無線基地局210が接続される。また、複数のルータ220は、コアネットワーク100に接続される。
【0013】
無線基地局210は、gNB(gNodeB)であってよい。無線基地局210は、通信端末500の通信を中継する。通信端末500は、スマートフォン等の携帯電話であってよい。通信端末500は、タブレット端末であってもよい。通信端末500は、PC(Personal Computer)であってもよい。通信端末500は、ウェアラブル端末であってもよい。通信端末500は、IoT(Internet of Thing)端末であってもよい。通信端末500は、IoE(Internet of Everything)に該当するあらゆるものを含み得る。
【0014】
ルータ110は、例えば、集約通信ビル20に収容され、コアネットワーク100と、IPネットワークであるインターネット310及びクラウド/MEC320に接続される。ルータ110は、モバイルネットワークとIPネットワークとを中継する。コアネットワーク100は、集約通信ビル20に収容されてよく、集約通信ビル20外に配置されてもよい。
【0015】
図2は、システム10の論理構成の一例を概略的に示す。AN200は、無線基地局210及びルータ220等を含む。コアネットワーク100は、UPF120、AMF(Access and Mobility Management Function)130、SMF(Session Management Function)140、NSSF(Network Slice Selection Function)150、AUSF(Authentication Server Function)160、UDM(Unified Data Funciton)170、及びN4サーバ400を備える。
【0016】
UPF120は、ユーザパケットのルーティング・転送を実行する。UPF120は、DN(Data Network)300への接続点機能に加えて、ハンドオーバ時のアンカー・ポイント機能、ポリシー制御の実施機能、及びトラフィック利用量のモニタリング機能等を実行する。UPF120は、ルータ110を介して、DN300に接続される。DN300は、IPネットワークであってよい。DN300は、インターネット310を含む。DN300は、クラウド/MEC320を含んでよい。
【0017】
AMF130は、登録者管理、接続管理、及び移動管理等の機能を担う。SMF140は、セッション管理の機能を担い、通信端末500へのIPアドレス割当管理や、UPF120の選択・制御等を担う。NSSF150は、通信端末500にサービスを提供するネットワークスライスのインスタンスを選択する機能を担う。AUSF160は、通信端末500の認証の機能を担う。UDM170は、加入者契約情報及び認証情報を保存する。
【0018】
コアネットワーク100は、これら以外に、NEF(Nerwork Exposure Function)、NRF(NF Repository Function)、PCF(Policy Control Function)を含んでよい。また、コアネットワーク100は、NWDAF(Network Data Analytics Function)及びOCS(Online Charging Function)等を含んでもよい。
【0019】
NEFは、モバイルネットワーク内の情報を外部アプリケーションに開示したり、外部アプリケーションから情報を受信したりする機能を担う。NRFは、モバイルネットワーク内のネットワーク機能インスタンスのプロファイルを保持し、問い合わせに対して、ネットワーク機能インスタンスとそれが提供するネットワーク機能サービスを発見し通知する機能を担う。NWDAFは、ネットワークの状態の分析情報を提供する機能を担う。OCSは、オンラインでの課金処理を担う。
【0020】
N4サーバ400は、モバイルネットワーク内のスライスと、DN300内のスライスとを一気通貫するための処理を実行する。N4サーバ400は、例えば、NSSF150によって通信端末500に割り当てられたスライス識別子と、通信端末500の端末識別情報と、通信端末500が在圏している無線基地局210の基地局識別情報と、DN300における経路情報とを取得する。スライス識別子は、例えば、S-NSSAIである。端末識別情報の例として、IMEI(International Mobile Equipment Identifier)及びIMSI(International Mobile Subscriber Identity)が挙げられるが、これらに限らず、通信端末500を識別可能であればどのような情報であってもよい。基地局識別情報の例として、gNBID及びPCI(Physical Cell ID)が挙げられるが、これらに限らず、無線基地局210を識別可能であればどのような情報であってもよい。DN300における経路情報は、通信端末500のスライス識別子に対応し、通信端末500のユーザが希望するサービスに適した経路を示す。
【0021】
N4サーバ400は、例えば、コアネットワーク100を管理する通信事業者によって指定された経路情報を取得する。N4サーバ400は、NEF等を介して外部から通知された経路情報を取得してもよい。N4サーバ400は、通信端末500のユーザが希望するサービスに適した経路を自動的に判定して、経路情報を生成してもよい。
【0022】
N4サーバ400は、通信端末500に割り当てられたスライス識別子に対応するVRFを生成してよい。N4サーバ400は、ルータ110に、VRFインスタンスを生成して、ルーティングテーブルに、取得した情報をインポートしてよい。そして、N4サーバ400は、ルータ110において、セグメントルーティングによって通信端末500のパケットを、取得した経路情報に従って転送するように制御してよい。N4サーバ400は、例えば、SRv6によって通信端末のパケットを当該経路情報に従って転送するように、ルータ110を制御する。本実施形態に係るシステム10によれば、モバイルネットワークにおける通信端末500の情報及び通信端末500のスライスの情報を、ルータ110のVRFに写し取るだけで、モバイルネットワークのスライスとIPネットワークのスライスに簡単に横串を通すことが実現可能な環境を提供できる。
【0023】
図3及び図4は、ネットワークスライス構成の一例を概略的に示す。本例においては、モバイルネットワーク(MNと記載する場合がある。)において、通信端末502に対してネットワークスライス102が割り当てられ、通信端末504に対してネットワークスライス104が割り当てられ、通信端末506に対してネットワークスライス106が割り当てられている。ここでは、通信端末502のユーザが希望するサービスが、サーバ312によって提供されており、通信端末504のユーザが希望するサービスが、DNのサーバ314によって提供されており、通信端末506のユーザが希望するサービスが、DNのサーバ316によって提供されている場合を例に挙げて説明する。
【0024】
N4サーバ400は、通信端末502について、通信端末502の端末識別情報と、通信端末502が在圏している無線基地局210の基地局識別情報と、ネットワークスライス102の識別情報と、ネットワークスライス102の識別情報に対応する、通信端末502のユーザが希望するサービスに応じたDNにおける経路情報とを取得する。
【0025】
経路情報は、最終的な宛先と、最終的な宛先までに通過するノード311とを示す。経路は、通信端末502のユーザが希望するサービスを提供しているアプリケーションの位置、高速通信が必要か否か、高信頼通信が必要か否か、低遅延通信が必要か否か、等に基づいて決まり得る。
【0026】
N4サーバ400は、同様に、通信端末504について、通信端末504の端末識別情報と、通信端末504が在圏している無線基地局210の基地局識別情報と、ネットワークスライス104の識別情報と、ネットワークスライス104の識別情報に対応する、通信端末504のユーザが希望するサービスに応じたDNにおける経路情報とを取得する。N4サーバ400は、同様に、通信端末506について、通信端末506の端末識別情報と、通信端末506が在圏している無線基地局210の基地局識別情報と、ネットワークスライス106の識別情報と、ネットワークスライス106の識別情報に対応する、通信端末506のユーザが希望するサービスに応じたDNにおける経路情報とを取得する。
【0027】
N4サーバ400は、ルータ110に、通信端末502に割り当てられたネットワークスライス102の識別情報に対応するVRF112を生成し、VRF112のルーティングテーブルに、ネットワークスライス102の識別情報と、通信端末502の端末識別情報と、通信端末502が在圏している無線基地局の基地局識別情報とをインポートする。そして、N4サーバ400は、ネットワークスライス102の識別情報に対応する経路情報が示す通信経路332に含まれるノード311及びサーバ312を宛先としてロケータフィールドに含めたIPv6アドレス形式のヘッダを、通信端末502のパケットに付与するように、ルータ110に設定する。これにより、MN及びDNを一気通貫するネットワークスライス構成342を実現することができる。
【0028】
また、N4サーバ400は、ルータ110に、通信端末504に割り当てられたネットワークスライス104の識別情報に対応するVRF114を生成し、VRF114のルーティングテーブルに、ネットワークスライス104の識別情報と、通信端末504の端末識別情報と、通信端末504が在圏している無線基地局の基地局識別情報とをインポートする。そして、N4サーバ400は、ネットワークスライス104の識別情報に対応する経路情報が示す通信経路334に含まれるノード311及びサーバ314を宛先としてロケータフィールドに含めたIPv6アドレス形式のヘッダを、通信端末504のパケットに付与するように、ルータ110に設定する。これにより、MN及びDNを一気通貫するネットワークスライス構成344を実現することができる。
【0029】
また、N4サーバ400は、ルータ110に、通信端末506に割り当てられたネットワークスライス106の識別情報に対応するVRF116を生成し、VRF116のルーティングテーブルに、ネットワークスライス106の識別情報と、通信端末506の端末識別情報と、通信端末506が在圏している無線基地局の基地局識別情報とをインポートする。そして、N4サーバ400は、ネットワークスライス106の識別情報に対応する経路情報が示す通信経路336に含まれるノード311及びサーバ316を宛先としてロケータフィールドに含めたIPv6アドレス形式のヘッダを、通信端末506のパケットに付与するように、ルータ110に設定する。これにより、MN及びDNを一気通貫するネットワークスライス構成346を実現することができる。
【0030】
図5は、N4サーバ400の機能構成の一例を概略的に示す。N4サーバ400は、情報取得部402、インポート部404、転送制御部406、サービス特定部408、及び決定部410を備える。なお、N4サーバ400がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0031】
情報取得部402は、各種情報を取得する。情報取得部402は、モバイルネットワーク及びIPネットワークを一気通貫するネットワークスライス構成を実現する対象となる通信端末500に関する情報を取得する。
【0032】
情報取得部402は、例えば、通信端末500の端末識別情報を取得する。情報取得部402は、例えば、通信端末500によって送信された端末識別情報を取得する。情報取得部402は、例えば、UPF120又はSMF140から、通信端末500の端末識別情報を受信する。
【0033】
情報取得部402は、例えば、通信端末500が在圏している無線基地局210の基地局識別情報を取得する。情報取得部402は、例えば、通信端末500が在圏している無線基地局210から、基地局情報を取得する。情報取得部402は、例えば、UPF120又はSMF140から、無線基地局210の基地局識別情報を受信する。
【0034】
情報取得部402は、通信端末500に対応付けられているスライスのスライス識別情報を取得する。情報取得部402は、スライス識別情報として、通信端末500に対応付けられているS-NSSAIに対応するネットワークインスタンスを取得する。情報取得部402は、当該ネットワークインスタンスを、例えばUPF120から受信する。
【0035】
情報取得部402は、例えば、通信端末500のスライス識別情報に対応する、IPネットワークにおける経路情報を取得する。例えば、情報取得部402は、通信端末500のユーザが希望するサービスに応じた経路情報を取得する。情報取得部402は、例えば、コアネットワーク100を管理する通信事業者によって設定された経路情報を取得する。
【0036】
インポート部404は、ルータ110に、通信端末500のスライス識別情報に対応するVRFを生成してよい。例えば、インポート部404は、ルータ110に、通信端末500のスライス識別情報に対応するVRFインスタンスを生成する。インポート部404は、情報取得部402が取得した情報を、ルータ110における、通信端末500のスライス識別情報に対応するルーティングテーブルにインポートする。インポート部404は、スライス識別情報に対応するルーティングテーブルとして、SRv6情報が紐づいたVRFのルーティングテーブルに、情報取得部402が取得した情報をインポートしてよい。インポート部404は、ルートターゲットを用いて,インポート対象のVRFを制御してよい。インポート部404は、通信端末500に対応付けられているスライス識別情報と、端末識別情報と、在圏している無線基地局210の基地局識別情報とをインポートしてよい。インポート部404は、通信端末500のスライス識別情報に対応する経路情報をインポートしてよい。
【0037】
転送制御部406は、ルータ110における通信端末500のパケットの転送を制御する。例えば、転送制御部406は、ルータ110において、セグメントルーティングによって通信端末500のパケットを、通信端末500のスライス識別情報に対応する経路情報に従って転送するように制御する。
【0038】
転送制御部406は、ルータ110において、SRv6によって通信端末500のパケットを経路情報に従って転送するように制御してよい。転送制御部406は、例えば、スライス識別情報に対応する経路情報に従った複数の宛先に対応する複数のSID(Segment ID)を特定する。当該複数のSIDのそれぞれのロケータフィールドが、当該複数の宛先において当該スライス識別情報に対応する経路のそれぞれを示す。そして、転送制御部406は、当該複数のSIDを経路の順に従って設定したSegment listを含むSRH(Segment Rounting Header)を有するIPv6形式のヘッダを、ルータ110において通信端末500のパケットに付与するように制御する。これにより、Segment listに登録した順番、すなわち、経路情報の経路の順番に、通信端末500のパケットが転送されるようにできる。
【0039】
サービス特定部408は、通信端末500のユーザが希望するサービスを特定する。例えば、通信端末500のユーザが、コアネットワーク100のNEFを介して希望するサービスの情報をコアネットワーク100内に送信し、サービス特定部408は、当該情報を受信することによって、サービスを特定する。
【0040】
決定部410は、サービス特定部408が特定したサービスに基づいて、モバイルネットワークにおけるスライスを決定してよい。決定部410は、例えば、サービス特定部408が特定したサービスに適したUPF120を選択したり、AMF130を選択したり、SMF140を選択したり、データサイズを選択したり、利用帯域を選択したりすることによって、スライスを決定する。
【0041】
決定部410は、サービス特定部408が特定したサービスに基づいて、通信端末500のスライス識別情報に対応する、IPネットワークにおける経路情報を決定してよい。決定部410は、例えば、特定されたサービスを提供するアプリケーションを実行するサーバを最終的な宛先として含む経路を示す経路情報を決定する。
【0042】
決定部410は、例えば、特定されたサービスが、高速通信を必要とする場合、高速通信を実現するための経路を示す経路情報を決定する。また、決定部410は、例えば、特定されたサービスが、低遅延を必要とする場合、低遅延を実現するための経路を示す経路情報を決定する。また、決定部410は、例えば、特定されたサービスが、大容量を必要とする場合、大容量を実現するための経路を示す経路情報を決定する。
【0043】
決定部410は、事業者のポリシーに基づいて、モバイルネットワークにおけるスライスと、IPネットワークにおける経路情報を決定してもよい。決定部410は、予め登録された事業者のポリシーを参照して、モバイルネットワークにおけるスライスと、IPネットワークにおける経路情報を決定してよい。事業者のポリシーとして、通信端末500の種類、通信端末500のスペック、通信端末500のユーザが希望するサービス、コアネットワーク100の状況、AN200の状況、及びDN300の状況の少なくともいずれか又は少なくともいずれかの組み合わせに対して、適切なスライス及び経路の情報等が登録され得る。なお、これらは一例であって、事業者のポリシーは、スライスや経路を決定可能な情報であれば、どのような情報であってもよい。決定部410は、例えば、対象となる通信端末500に関する情報やネットワークに関する情報を元に、事業者のポリシーを参照して、スライス及び経路情報を決定する。
【0044】
情報取得部402は、決定部410によって決定されたスライスのスライス識別情報を取得してよい。また、情報取得部402は、決定部410によって決定された経路情報を取得してよい。
【0045】
N4サーバ400は、通信システムの一例であってよい。N4サーバ400及びルータ110が、通信システムを構成してもよい。通信システムは、UPF120を含んでもよい。通信システムはAMF130を含んでもよい。
【0046】
上記実施形態では、システム10がN4サーバ400を備える場合を主に例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、UPF120が、N4サーバ400の機能を備えてもよい。この場合、UPF120は、通信システムであってよい。また、例えば、SMF140が、N4サーバ400の機能を備えてもよい。この場合、SMF140が、通信システムであってよい。
【0047】
図6は、N4サーバ400、UPF120、又はSMF140として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0048】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0049】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0050】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0051】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0052】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0053】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0054】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0055】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0056】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0057】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0058】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0059】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0060】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0061】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0062】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0063】
10 システム、20 集約通信ビル、22 通信ビル、100 コアネットワーク、102、104、106 ネットワークスライス、110 ルータ、112、114、116 VRF、120 UPF、130 AMF、140 SMF、150 NSSF、160 AUSF、170 UDM、200 AN、210 無線基地局、220 ルータ、300 DN、310 インターネット、311 ノード、312、314、316 サーバ、320 クラウド/MEC、332、334、336 通信経路、400 N4サーバ、402 情報取得部、404 インポート部、406 転送制御部、408 サービス特定部、410 決定部、500、502、504、506 通信端末、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
【要約】      (修正有)
【課題】モバイルネットワーク、IPネットワーク、及びMECにおいて、それぞれのネットワークスライスを一気通貫するネットワークスライスを提供する。
【解決手段】通信システム10において、N4サーバ400は、モバイルネットワークにおいて通信端末に対応付けられているスライス識別情報、通信端末の端末識別情報、通信端末が在圏している基地局の基地局識別情報及びIPネットワークにおける経路情報とを取得する情報取得部と、情報取得部が取得した情報を、モバイルネットワークとIPネットワークとを中継するルータにおける、スライス識別情報に対応するルーティングテーブルにインポートするインポート部と、ルータにおいて、セグメントルーティングによって通信端末のパケットを経路情報に従って転送するよう制御する転送制御部と、を備える。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6