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特許7165833商品選択支援システム及び商品選択支援方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-26
(45)【発行日】2022-11-04
(54)【発明の名称】商品選択支援システム及び商品選択支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20221027BHJP
【FI】
G06Q30/06
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021574009
(86)(22)【出願日】2021-01-25
(86)【国際出願番号】 JP2021002377
(87)【国際公開番号】W WO2021153481
(87)【国際公開日】2021-08-05
【審査請求日】2022-05-24
(31)【優先権主張番号】P 2020014196
(32)【優先日】2020-01-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004569
【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118108
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100114546
【弁理士】
【氏名又は名称】頭師 教文
(72)【発明者】
【氏名】尾島 厚志
【審査官】安田 勇太
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/131554(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/104004(WO,A1)
【文献】特開2006-185327(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル吸引器の本体装置に装着して使用されるカートリッジ商品の選択を支援する商品選択支援システムであって、
ユーザインタフェース部に対する顧客の所定操作により選択されたカートリッジ商品の銘柄を示す選択銘柄情報を取得する第一取得手段と、
複数銘柄のカートリッジ商品の中の特定銘柄のカートリッジ商品を示す特定銘柄情報を取得する第二取得手段と、
前記取得された特定銘柄情報で示される特定銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置で前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、前記所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させる出力処理手段と、
を備える商品選択支援システム。
【請求項2】
第一銘柄のカートリッジ商品に関する顧客による注文操作を受け付け可能な注文画面を前記ユーザインタフェース部に表示させ、該注文画面内又は該注文画面から遷移する他の画面内において、該第一銘柄のカートリッジ商品とは異なる第二銘柄のカートリッジ商品に関する第二銘柄情報を表示させる表示処理手段を更に備え、
前記顧客の前記所定操作は、前記注文画面又は前記他の画面における前記第二銘柄情報で示される前記第二銘柄のカートリッジ商品を選択する操作を含み、
前記第一取得手段は、前記所定操作により選択された前記第二銘柄のカートリッジ商品を示す前記選択銘柄情報を取得し、
前記第二取得手段は、前記注文画面において前記注文操作の対象とされた前記第一銘柄のカートリッジ商品を示す前記特定銘柄情報を取得する、
請求項1に記載の商品選択支援システム。
【請求項3】
前記第二取得手段は、顧客情報格納部に格納されている前記顧客の登録銘柄のカートリッジ商品を示す前記特定銘柄情報を取得する、
請求項1又は2に記載の商品選択支援システム。
【請求項4】
前記顧客又は前記顧客が携帯可能な物を識別し得る顧客識別子を取得する識別子取得手段を更に備え、
前記第二取得手段は、前記取得された顧客識別子に関連付けられて購入履歴格納部に格納されている前記顧客の購入履歴情報から抽出される銘柄のカートリッジ商品を示す前記特定銘柄情報を取得する、
請求項1又は2に記載の商品選択支援システム。
【請求項5】
エアロゾル吸引器の本体装置に装着して使用されるカートリッジ商品の選択を支援する商品選択支援システムであって、
ユーザインタフェース部に対する顧客の所定操作により選択されたカートリッジ商品の銘柄を示す選択銘柄情報を取得する第一取得手段と、
複数種の本体装置の中の特定の本体装置に関する本体装置情報を取得する第二取得手段と、
前記取得された本体装置情報で示される前記特定の本体装置で前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、前記所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させる出力処理手段と、
を備える商品選択支援システム。
【請求項6】
顧客が持つ前記特定の本体装置と通信可能な通信手段を更に備え、
前記第二取得手段は、前記通信手段による前記特定の本体装置との通信を介して前記特定の本体装置に関する前記本体装置情報を取得する、
請求項5に記載の商品選択支援システム。
【請求項7】
顧客が持つ前記特定の本体装置の一部又は全部の撮像画像を取得する画像取得手段を更に備え、
前記第二取得手段は、前記取得された撮像画像に基づいて、前記特定の本体装置に関する前記本体装置情報を取得する、
請求項5に記載の商品選択支援システム。
【請求項8】
顧客情報格納部に前記特定の本体装置を識別し得る本体装置識別子を格納する格納処理手段を更に備え、
前記第二取得手段は、前記顧客情報格納部に格納されている前記本体装置識別子を前記本体装置情報として取得し、
前記格納処理手段は、前記ユーザインタフェース部に前記所定情報が出力された後の前記顧客による所定の操作を契機に、前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置の識別子を前記本体装置識別子として前記顧客情報格納部に格納する、
請求項5から7のいずれか一項に記載の商品選択支援システム。
【請求項9】
前記出力処理手段は、前記取得された本体装置情報又は特定銘柄情報と前記取得された選択銘柄情報とを少なくとも用いた所定の判定により、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させるか否かを決定する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の商品選択支援システム。
【請求項10】
前記出力処理手段は、前記所定操作により選択された銘柄のカートリッジを使用可能な本体装置に関する前記所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の商品選択支援システム。
【請求項11】
エアロゾル吸引器の本体装置に装着して使用されるカートリッジ商品の選択を支援する商品選択支援方法であって、
一以上のコンピュータが、
ユーザインタフェース部に対する顧客の所定操作により選択されたカートリッジ商品の銘柄を示す選択銘柄情報を取得し、
複数銘柄のカートリッジ商品の中の特定銘柄のカートリッジ商品を示す特定銘柄情報を取得し、
前記取得された特定銘柄情報で示される特定銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置で前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、前記所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させる、
ことを含む商品選択支援方法。
【請求項12】
エアロゾル吸引器の本体装置に装着して使用されるカートリッジ商品の選択を支援する商品選択支援方法であって、
一以上のコンピュータが、
ユーザインタフェース部に対する顧客の所定操作により選択されたカートリッジ商品の銘柄を示す選択銘柄情報を取得し、
複数種の本体装置の中の特定の本体装置に関する本体装置情報を取得し、
前記取得された本体装置情報で示される前記特定の本体装置で前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、前記所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させる、
ことを含む商品選択支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客がエアロゾル吸引器の本体装置に装着して使用される或る銘柄のカートリッジ商品を注文或いは購入する、その銘柄情報を登録する等の場面における、カートリッジ商品の選択を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、加熱式たばこ、電子たばこ等のように、ユーザが吸引するエアロゾルを発生させるエアロゾル吸引器が流通している。エアロゾル吸引器は、リキッドやたばこ葉などが充填されており交換しながら利用するカートリッジと、本体装置とから主に構成されており、各社はそれぞれ独自の本体装置と共に、専用のカートリッジ商品を販売している。カートリッジ商品には、リキッドが充填されたカプセルタイプの商品や、たばこ葉が充填されたスティックタイプの商品など様々なタイプの商品があり、更に、本体装置ごとの専用のカートリッジ商品にも、フレーバーや味わいの異なる複数種の銘柄のカートリッジ商品が提供されている。
【0003】
下記特許文献1には電気加熱式タバコ喫煙システムが開示されており、下記特許文献2にはエアロゾル吸引器が開示されており、下記特許文献3にはエアロゾル吸引器用カートリッジが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特表2006-505281号公報
【文献】特開2009-131367号公報
【文献】国際公開第2018/002994号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したとおり、エアロゾル吸引器として、各メーカから販売される複数種の本体装置及び各本体装置専用の複数種の銘柄のカートリッジ商品が提供されている。このため、顧客は、所有している本体装置で利用可能なカートリッジ商品を的確に選別して購入する必要がある。もし、所持している本体装置で利用できないカートリッジ商品を誤って購入してしまった場合には、そのカートリッジ商品専用の本体装置を新たに購入しないとそのカートリッジ商品を利用できないといった不都合が生じてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、顧客が自身の本体装置で利用可能なカートリッジ商品を的確に選択できるようにエアロゾル吸引器のカートリッジ商品の選択を支援する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、エアロゾル吸引器の本体装置に装着して使用されるカートリッジ商品の選択を支援する商品選択支援システムであって、ユーザインタフェース部に対する顧客の所定操作により選択されたカートリッジ商品の銘柄を示す選択銘柄情報を取得する第一取得手段と、複数銘柄のカートリッジ商品の中の特定銘柄のカートリッジ商品を示す特定銘柄情報を取得する第二取得手段と、前記取得された特定銘柄情報で示される特定銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置で前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、前記所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させる出力処理手段とを備える商品選択支援システムが提供される。
【0007】
また、本発明によれば、エアロゾル吸引器の本体装置に装着して使用されるカートリッジ商品の選択を支援する商品選択支援システムであって、ユーザインタフェース部に対する顧客の所定操作により選択されたカートリッジ商品の銘柄を示す選択銘柄情報を取得する第一取得手段と、複数種の本体装置の中の特定の本体装置に関する本体装置情報を取得する第二取得手段と、前記取得された本体装置情報で示される前記特定の本体装置で前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、前記所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させる出力処理手段とを備える商品選択支援システムが提供される。
【0008】
また、本発明によれば、エアロゾル吸引器の本体装置に装着して使用されるカートリッジ商品の選択を支援する商品選択支援方法であって、一以上のコンピュータが、ユーザインタフェース部に対する顧客の所定操作により選択されたカートリッジ商品の銘柄を示す選択銘柄情報を取得し、複数銘柄のカートリッジ商品の中の特定銘柄のカートリッジ商品を示す特定銘柄情報を取得し、前記取得された特定銘柄情報で示される特定銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置で前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、前記所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させることを含む商品選択支援方法が提供される。
【0009】
また、本発明によれば、エアロゾル吸引器の本体装置に装着して使用されるカートリッジ商品の選択を支援する商品選択支援方法であって、一以上のコンピュータが、ユーザインタフェース部に対する顧客の所定操作により選択されたカートリッジ商品の銘柄を示す選択銘柄情報を取得し、複数種の本体装置の中の特定の本体装置に関する本体装置情報を取得し、前記取得された本体装置情報で示される前記特定の本体装置で前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、前記所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させることを含む商品選択支援方法が提供される。
【0010】
その他、本発明によれば、上記商品選択支援方法を一以上のコンピュータに実行させるコンピュータプログラム又はこのようなコンピュータプログラムを記録した一以上のコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供することもできる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、顧客が自身の本体装置で利用可能なカートリッジ商品を的確に選択できるようにエアロゾル吸引器のカートリッジ商品の選択を支援する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第一実施形態に係るたばこ商品管理システムの構成を示す模式図である。
図2】第一実施形態に係るたばこ商品管理システムの設置例を示す図である。
図3】個装什器の斜視図である。
図4】第一実施形態に係る個装什器の部分拡大の側面図であり、1つのマガジン及びその周囲の部分を示す図である。
図5】支援PC及び注文端末のハードウェア構成を示す模式図である。
図6】支援PC、注文端末、第一制御部及び第二制御部の処理構成例を示すブロック図である。
図7A】顧客情報テーブルの例を示す図である。
図7B】購入履歴テーブルの例を示す図である。
図8】銘柄マスタテーブル及び店舗別銘柄情報テーブルの例を示す図である。
図9】カートリッジ商品識別テーブルの例を示す図である。
図10】銘柄選択画面の例を示す図である。
図11】銘柄注文画面の例を示す図である。
図12】エアロゾル吸引器の本体装置に関するワーニング画面の例を示す図である。
図13】第一実施形態に係るたばこ商品管理システムにおけるたばこ商品の注文及び取り出しに関する動作例を示すシーケンスチャートである。
図14】第一実施形態におけるエアロゾル吸引器の本体装置に関するワーニング画面の表示判定方法を示すフローチャートである。
図15】第二実施形態に係るたばこ商品管理システムにおけるたばこ商品の注文及び取り出しに関する動作例を示すシーケンスチャートである。
図16】第二実施形態におけるエアロゾル吸引器の本体装置に関するワーニング画面の表示判定方法(図15の工程(S110)の詳細)を示すフローチャートである。
図17】たばこ商品の注文操作後に表示される待ち画面の例を示す図である。
図18】推奨商品提示領域G4が付加された銘柄注文画面G3の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下に挙げる各実施形態はそれぞれ例示であり、本発明は以下の実施形態の構成に限定されない。
【0014】
以下には、本発明の実施形態としてたばこ商品管理システム(以降、本システムと表記する場合がある)が例示される。本システムでは、主にたばこ商品が扱われるが、エアロゾル吸引器の本体装置やアクセサリ商品等のようなたばこ付属商品が更に扱われてもよい。
「たばこ商品」には、紙巻たばこ、無煙たばこ、葉巻たばこ、手巻きたばこ等に加えて、電子たばこ、加熱式たばこのようなエアロゾル吸引器の本体装置に装着して利用するカートリッジ商品も含まれる。本明細書では、「カートリッジ商品」をその他のたばこ商品と区別する必要があるには、「カートリッジ商品」と表記する。
また、このような「たばこ商品」の購買単位として、個装のたばこ商品、及び同一種の個装のたばこ商品を複数個(例えば10個)まとめて包装したカートンのたばこ商品がある。本明細書では、個装とカートンとを区別する必要がある場合には、個装のたばこ商品を「個装商品」と表記し、カートンのたばこ商品を「カートン商品」と表記する。
「個装商品」には、購買単位となる、複数本(例えば20本)の紙巻たばこのみならず、一つ以上のカートリッジ(カプセル、スティック等)を包装した個装のカートリッジ商品が含まれ、「カートン商品」にもこのような個装のカートリッジ商品を複数個まとめて包装した商品が含まれる。
また、エアロゾル吸引器は、紙巻たばこ等と異なり、たばこ葉を燃焼させないため、ユーザは、生成されたエアロゾル(蒸気等)を吸引することになるが、本明細書では、説明の便宜のために、エアロゾルの吸引も含めて「喫煙」と表記する。このため、エアロゾル吸引器のユーザも「喫煙者」と表記する。
【0015】
[概要]
本システムの詳細を説明する前に、本システムの特徴の概要について説明する。
本システムは、少なくとも、エアロゾル吸引器の本体装置に装着して使用されるカートリッジ商品の選択を支援する機能を有している。
本システムは、1台又は複数台のコンピュータがコンピュータプログラムを実行することで実現される第一取得手段、第二取得手段、及び出力処理手段を備えている。本システムを構成するコンピュータは、PC(Personal Computer)のような汎用コンピュータを含んでもよいし、組込みマイコンのような専用コンピュータを含んでもよいし、それら両方を含んでもよい。また、当該コンピュータは、据置型のコンピュータのみであってもよいし、スマートフォン等のような携帯型のコンピュータのみであってもよいし、それら両方であってもよい。
【0016】
第一取得手段は、ユーザインタフェース部に対する顧客の所定操作により選択されたカートリッジ商品の銘柄を示す選択銘柄情報を取得する。
ユーザインタフェース部は、本システムを構成するコンピュータに直接又は間接的に接続されており、顧客の操作を受付可能であり何等かの情報を出力可能であればよく、具体的なハードウェア構成を限定するものではない。ユーザインタフェース部は、例えば、顧客の所定操作を受付可能な入力装置及び顧客に向けて情報を出力可能な出力装置を含む。入力装置は、キーボード、マウス等のようなユーザ操作の入力を受け付ける装置である。出力装置は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイのような表示装置に加えて、スピーカや照明、プリンタ装置のような何等かの出力を行う一つ以上の装置である。また、ユーザインタフェース部は、表示装置及び入力装置が一体化されたタッチパネルであってもよい。
【0017】
このようなユーザインタフェース部に対する「顧客の所定操作」は、カートリッジ商品の銘柄を選択する操作を含む操作であればよく、その目的や具体的な操作内容は何ら制限されない。当該「顧客の所定操作」は、例えば、ユーザインタフェース部に顧客が持つカートリッジ商品をかざす操作であってもよいし、ユーザインタフェース部の表示を押下する操作であってもよいし、ユーザインタフェース部のハードウェアボタンを押下する操作であってもよいし、ユーザインタフェース部(マイク)に対して声を発する或いはジェスチャを行う操作であってもよい。また、当該「顧客の所定操作」は、注文時の操作であってもよいし、カートリッジ商品の銘柄を登録するための操作であってもよい。
【0018】
本明細書においてたばこ商品の「銘柄」は、個々のたばこ商品の種類を識別し得る情報であり、たばこ商品の商品名で表記される。例えば、カートリッジ商品の銘柄名は、銘柄グループの名称にフレーバーや味わいの種類等を示す表示および本体装置の商品名を付した名称とされる。銘柄グループの名称は、例えば、「MEVIUS(登録商標)」、「Pianissimo(登録商標)」、「CAMEL(登録商標)」等のブランド名である。本体装置の商品名は、例えば、「プルーム・テック(登録商標)」、「プルーム・エス(登録商標)」等である。カートリッジ商品の銘柄名を形成する他の表示としては、「レギュラー」、「メンソール」、「ブラウン・アロマ」、「マイルド・ブレンド」、「レギュラーテイスト」等の表示がある。
【0019】
また、第一取得手段により取得される選択銘柄情報は、顧客の操作で選択されたカートリッジ商品の銘柄を示す情報であればよく、その具体的内容は制限されない。当該選択銘柄情報は、例えば、カートリッジ商品の各銘柄を識別し得る銘柄IDである。
【0020】
第二取得手段は、複数銘柄のカートリッジ商品の中の特定銘柄のカートリッジ商品を示す特定銘柄情報を取得する。
第二取得手段により取得される特定銘柄情報が示す「特定銘柄のカートリッジ商品」は、顧客との関係で特定され得る或る銘柄のカートリッジ商品であり、顧客が持っているエアロゾル吸引器の本体装置で使用可能な銘柄のカートリッジ商品であることが好ましい。「特定銘柄のカートリッジ商品」は、例えば、本システム内又は本システム外のコンピュータに、顧客ごとに登録されている銘柄のカートリッジ商品であってもよいし、顧客ごとに管理されるカートリッジ商品の購買履歴に含まれる銘柄のカートリッジ商品であってもよいし、顧客ごとに管理される直近購入された銘柄のカートリッジ商品であってもよい。このような特定銘柄情報によれば、顧客が持っている本体装置を高い確度で推測することができる。例えば、顧客が持っている本体装置で使用可能な銘柄のカートリッジ商品が本システム内又は本システム外に登録されていてもよいし、顧客が一度或いは直近に購入した銘柄のカートリッジ商品は、顧客が持っている本体装置で使用可能な商品である可能性が高い。
【0021】
第二取得手段により取得される特定銘柄情報は、上述のような特定銘柄のカートリッジ商品を示す情報であればよく、その具体的内容は制限されない。当該特定銘柄情報は、例えば、特定銘柄のカートリッジ商品を識別し得る銘柄IDである。
【0022】
出力処理手段は、第二取得手段により取得された特定銘柄情報で示される特定銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置で、第一取得手段により取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、顧客による上述の所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を上記ユーザインタフェース部に出力させる。
上述したとおり、本体装置ごとに専用のカートリッジ商品が提供されているため、メーカが意図しない本体装置とカートリッジ商品との組合せが、「その本体装置でその銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合」に相当する。このため、もし仮に、或る本体装置に或る銘柄のカートリッジ商品を装着することができ更に或る程度使用することができたとしても、当該本体装置と当該カートン商品との組合せがメーカが意図しない組合せである場合には、「その本体装置でその銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合」に相当する。
【0023】
ユーザインタフェース部に出力される当該所定情報は、エアロゾル吸引器の本体装置に関する情報であればよく、その具体的内容は制限されない。例えば、当該所定情報は、単に、エアロゾル吸引器の本体装置が必要である旨の警告情報や案内情報であってもよいし、選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置を示しながらその本体装置の必要性を示す警告情報や案内情報であってもよい。
また、当該所定情報の出力形態についても制限されない。当該所定情報は、表示装置で表示されてもよいし、音声出力されてもよいし、プリンタ装置から印刷出力されてもよい。
【0024】
このように本実施形態では、顧客の所定操作で選択された銘柄のカートリッジ商品が、別途取得される特定銘柄情報で示される特定銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置で使用できない場合に、当該所定操作に伴って、本体装置に関する所定情報が出力される。
ここで、上述した通り、取得される特定銘柄情報が、当該所定操作を行った顧客が持っているエアロゾル吸引器の本体装置を特定可能なカートリッジ商品を示すことが好ましい。これにより、顧客の所定操作で選択された銘柄のカートリッジ商品がその顧客が持っている本体装置で使用できない場合を特定することができ、本体装置に関する所定情報の出力により、その顧客にカートリッジ商品の誤った選択を知らせることができる。更に言えば、本体装置に関する所定情報をカートリッジ商品の選択の度に出力するといったカートリッジ商品の選択時の煩わしさを生じさせることもない。
【0025】
しかしながら、上述したように、第二取得手段により取得される特定銘柄情報を用いて、間接的に、顧客が持っているエアロゾル吸引器の本体装置の機種を推定又は特定するのではなく、顧客が持っている当該本体装置の機種を直接的に特定することもできる。
この場合、第二取得手段は、特定銘柄情報ではなく、複数種の本体装置の中の特定の本体装置に関する本体装置情報を取得し、出力処理手段は、その取得された本体装置情報で示される当該特定の本体装置で、当該選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報をユーザインタフェース部に出力させる。
【0026】
第二取得手段により取得される本体装置情報は、当該特定の本体装置(顧客が持つ本体装置)の機種を識別し得る識別情報であってもよいし、当該特定の本体装置で使用可能なカートリッジ商品の銘柄リストを格納するテーブルの識別情報或いはアドレス情報であってもよい。
第二取得手段は、例えば、当該本体装置との通信或いは当該本体装置の画像認識等により、当該本体装置情報を取得することができる。第二取得手段による本体装置情報の取得方法は何ら制限されない。
このように、顧客が持っている当該本体装置の機種を直接的に特定する場合であっても、上述と同様の作用効果を得ることができる。
【0027】
以下、上述のような特徴を有するたばこ商品管理システム(本システム)1について詳細に説明する。以下では、説明を分かり易くするために、第二取得手段が特定銘柄情報を取得する形態を第一実施形態とし、第二取得手段が本体装置情報を取得する形態を第二実施形態として説明する。
【0028】
《第一実施形態》
[たばこ商品管理システム]
以下、上述のような特徴を有する第一実施形態に係るたばこ商品管理システム(本システム)1について詳細に説明する。
図1は、第一実施形態に係るたばこ商品管理システム1の構成を示す模式図であり、図2は、第一実施形態に係るたばこ商品管理システム1の設置例を示す図であり、図3は、個装什器50の斜視図であり、図4は、第一実施形態に係る個装什器50の部分拡大の側面図であり、1つのマガジン500及びその周囲の部分を示し、図5は、支援PC10及び注文端末20のハードウェア構成を示す模式図である。
【0029】
図2に示されるように、本システム1は、コンビニエンスストア等の店舗に設置される。以降、本システム1が設置されている店舗を本店舗又は対象店舗と表記する場合がある。
本システム1は、図1に示されるように、支援PC(Personal Computer)10、注文端末20、第一制御部30、第二制御部40、個装什器50、カートン什器60、什器管理端末70等から構成されている。
【0030】
支援PC10は、いわゆるコンピュータであり、図5に示されるように、CPU11、メモリ12、入出力インタフェース(I/F)13、通信ユニット14等を有する。CPU11は、他の各ユニットとバス等の通信線により接続される。
CPU11には、一般的なCPUに加えて、MCU、MPU、特定用途向け集積回路(ASIC)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)等も含まれる。
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置(ハードディスク等)である。
【0031】
入出力I/F13は、表示装置15、入力装置16等のユーザインタフェース装置と接続可能である。表示装置15は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイのような、CPU11等により処理された描画データに対応する画面を表示する装置である。入力装置16は、キーボード、マウス等のようなユーザ操作の入力を受け付ける装置である。表示装置15及び入力装置16は一体化されたタッチパネルであってもよいし、接続されていなくてもよい。
通信ユニット14は、他のコンピュータとの有線通信又は無線通信や、他の機器との信号のやりとり等を行う。第一実施形態では、通信ユニット14は、第一制御部30、第二制御部40、注文端末20、及びサーバ装置(図示せず)と通信を行う。通信ユニット14により実行される通信手法は何ら制限されない。なお、通信ユニット14には、可搬型記録媒体等も接続され得る。
【0032】
注文端末20は、図2に示されるように、顧客及び店員が操作可能となるように本店舗のレジカウンタ上に設置される据置型のコンピュータである。但し、注文端末20の設置場所はレジカウンタ以外であってもよい。
注文端末20は、図5に示されるように、CPU21、メモリ22、タッチパネルユニット23、通信ユニット25、撮像ユニット26等を有する。CPU21は、他の各ユニットとバス等の通信線により接続される。
タッチパネルユニット23は、モニタを含み表示処理を行う表示ユニットと、外部からの接触又は近接状態を感知するタッチセンサとを含む。第一実施形態では、タッチパネルユニット23は、背中合わせの逆向きに二つ設けられており、一方は顧客と対面する向きに設けられ、他方は店員と対面する向きに設けられる。二つのタッチパネルユニット23の各表示パネルには同一の表示がそれぞれ出力される。これにより、店員は、顧客によるタッチパネル操作を確認することができると共に、顧客は、店員によるタッチパネル操作を確認することができる。更に、タッチパネルを用いた一連のたばこ商品注文操作を顧客及び店員で協力して実行することができる。
【0033】
撮像ユニット26は、画像を撮像するユニットである。第一実施形態では、撮像ユニット26は、バーコードや二次元バーコード(QRコード(登録商標)等)等を読み取り可能なバーコードスキャナと、静脈認証のための静脈撮像ユニットとを含む。バーコードスキャナは、たばこ商品の包装に付された或いは顧客の携帯端末に表示されるバーコードやQRコード(登録商標)を読み取ることができ、静脈撮像ユニットは、人の指又は手のひらから静脈画像を撮像することができる。撮像ユニット26の具体的な撮像手法は何ら制限されない。
通信ユニット25は、他のコンピュータとの有線通信又は無線通信や、他の機器との信号のやりとり等を行う。第一実施形態では、通信ユニット25は、顧客の携帯端末と近距離無線通信を行うと共に、注文端末20と有線通信又は無線通信を行う。通信ユニット25により実行される通信手法は何ら制限されない。
なお、CPU21及びメモリ22については、上述のCPU11及びメモリ12と同様である。
【0034】
図5に示されるハードウェア構成はそれぞれ例であり、支援PC10及び注文端末20のハードウェア構成は、図5で示される例に限定されない。支援PC10及び注文端末20は、図示されていない他のハードウェア要素を有することができるし、各ハードウェア要素の数も、図5の例に限定されない。例えば、支援PC10又は注文端末20は、複数のCPUを有していてもよい。
【0035】
第一制御部30は、個装什器50を制御する制御基板であり、第二制御部40は、カートン什器60を制御する制御基板である。具体的には、第一制御部30及び第二制御部40は、CPU、メモリ、通信ユニット、入出力インタフェース等をそれぞれ有する組込みシステムであり、メモリに格納される制御プログラムがCPUにより実行されることでそれぞれ、個装什器50又はカートン什器60の制御を行う。第一制御部30による個装什器50の制御の詳細及び第二制御部40によるカートン什器60の制御の詳細については後述する。
【0036】
第一制御部30は、通信ユニット又は入出力インタフェースを介して個装什器50の構成要素と接続されており、各構成要素と信号のやりとりを行う。第二制御部40は、通信ユニット又は入出力インタフェースを介してカートン什器60の構成要素と接続されており、各構成要素と信号のやりとりを行う。
また、第一制御部30及び第二制御部40は、通信ユニットを介して支援PC10と通信可能に接続されており、支援PC10と信号のやりとりを行う。
【0037】
什器管理端末70は、携帯型のいわゆるコンピュータであり、注文端末20と同様のハードウェア構成を有する。什器管理端末70は、図2には図示されていないが、例えば、個装什器50の側面部等、個装什器50の周辺に設置される。
什器管理端末70は、タッチパネルを有しており、このタッチパネルに、個装什器50又はカートン什器60の管理を可能とする什器管理メニューを表示する。什器管理端末70は、通信ユニットを介して支援PC10と通信可能に接続され、什器管理メニューで操作された内容に対応する情報を支援PC10に送る。
また、什器管理端末70にはバーコードスキャナが接続されていてもよい。この場合、補充される個装商品又はカートン商品の包装に付されたバーコードがバーコードスキャナで読み取られ、読み取られた情報が什器管理端末70から支援PC10へ送られる。
【0038】
図2の例では、個装什器50及びカートン什器60は、上下に積み重ねられて、本店舗のレジカウンタの背面(バックカウンタ側)に設置される。但し、個装什器50はバックカウンタ上に設置され、カートン什器60はバックカウンタ下に設置されるなど、個装什器50及びカートン什器60の位置関係や設置位置は図2の例に限定されない。
以下の説明では、説明を分かり易くするために、一台の個装什器50と一台のカートン什器60として説明するが、個装什器50及びカートン什器60はそれぞれ二台ずつで形成されていてもよい。即ち、二台のカートン什器60が左右に並べて配置されており、各カートン什器60の上にそれぞれ個装什器50が一台ずつ並べて配置されていてもよい。本店舗に設置される個装什器50及びカートン什器60の数は制限されない。
また、各構成要素の位置関係をわかりやすく説明するために、前後左右上下等の方向を規定して説明する場合がある。すなわち、個装什器50及びカートン什器60の正面側を前方向、背面側を後方向とし、水平な方向であって前後方向に対して直交する方向を横方向といい、横方向のうち、個装什器50及びカートン什器60を正面側から視たときの左側を左方向、右側を右方向と表記する。しかし、これらの方向の規定は便宜的なものであり、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
【0039】
個装什器50は、それぞれ複数のマガジン500を横並びに支持可能な複数段の棚板550を備える。図2及び図3の例では、個装什器50は7段の棚板550を備えており、各棚板550には8個のマガジン500が横並びにそれぞれ支持されている。個装什器50が備える棚板550の段数及び棚板550に支持されるマガジン500の個数はこのような例に限定されない。
【0040】
棚板550の上面には、マガジン500の突出部501を差し込み可能な形状の差し込み凹部555が、各突出部501と対応する位置にそれぞれ形成されている(図4参照)。即ち、マガジン500が棚板550上に搭載された状態で、各突出部501が、それぞれ対応する差し込み凹部555内に差し込まれるようになっている。これにより、各マガジン500を、水平方向に位置決めされた状態で棚板550上に搭載することができる。
各マガジン500は、棚板550上で横並びに等間隔に配置されており、この配置状態において、各マガジン500のフラップ502の前壁部503は、互いに面一となっている。また、各マガジン500のフラップ502の前壁部503は、棚板550の前端面と面一となっている。
【0041】
マガジン500は、複数の個装商品5を前後方向に並べて搭載可能な搭載部504、搭載部504に沿って前後に移動可能に設けられた押圧スライダ507、及び押圧スライダ507を前方に付勢する線材リール514を備えている。
搭載部504は、前後方向に長尺で上方に向けて開口している箱型の容器であり、複数の個装商品5を縦置で一列に並べて搭載可能となっている。即ち、個装商品5は、その長手方向が上下方向となり、その厚み方向が前後方向となる姿勢で、搭載部504に搭載される。
搭載部504は、搭載部本体505と搭載部本体505の前端部に設けられているフラップ502とによって構成されている。
【0042】
搭載部本体505は、複数の個装商品5を前方に向けて摺動可能に支持する底部506と、押圧スライダ507に押されて底部506の前端部に到達した先頭の個装商品5の更なる前方移動を規制する前板部508とを有している。前板部508は搭載部本体505の前縁で上方に起立しており、その板面は前後方向を向いている。
また、搭載部本体505には底上げ部材509が着脱自在に装着可能とされている。図4には、搭載部本体505に底上げ部材509が装着されている例が示されている。
底上げ部材509は、物品を前方に向けて摺動可能に支持する第2底部510を有している。この底上げ部材509を搭載部本体505に装着することによって、底上げ部材509を用いない場合と比べて、マガジン500の前端部における個装商品5の上端位置を高くすることができる。このため、マガジン500に搭載される個装商品5が、相対的に高さ寸法が小さい銘柄である場合に、底上げ部材509を用いることによって、相対的に高さ寸法が大きい銘柄の個装商品5を取り出す場合と同様の作業性で、個装商品5をマガジン500から取り出せるようになる。
【0043】
フラップ502は、平板状の前壁部503と左右一対で設けられたそれぞれ平板状の側壁部511とで形成されており、搭載部本体505の前端部で左右一対に設けられた軸部512によって軸支されている。フラップ502は、一対の軸部512に軸支され、かつ搭載部本体505に設けられた左右一対のガイドピン513によりガイドされて、前傾する方向に揺動可能となっている。
フラップ502は、前傾していない通常時には、前壁部503の板面が略鉛直に起立することで、搭載部504に搭載されている個装商品5の前面を遮蔽している。フラップ502は、線材リール514により起立する方向へ付勢されていることで、通常時には起立状態で維持される。一方、フラップ502が外力により前傾状態とされることで、個装商品5が取り出し可能となる。
以降の説明では、フラップ502の前壁部503の板面を起立状態とすることをマガジン500を閉じると表記し、フラップ502を前傾状態とすることをマガジン500を開くと表記する場合がある。
【0044】
また、個装什器50内の後端部には、マガジン500毎に測距センサ520がそれぞれ設けられている(図4参照)。
図4の例では、測距センサ520は、前方に向けて光を照射する測距発光部521と、測距発光部521から照射された光の反射光を受光する受光部(不図示)とから構成されている。測距センサ520は、測距センサ520と押圧スライダ507との距離、測距センサ520と線材リール514との距離、又は測距センサ520と最後尾の個装商品5との距離を検出する。
例えば、測距センサ520は、フラップ502が前傾状態から起立状態へ戻されたことを契機に測距を開始してもよい。この場合、フラップ502が前傾状態から起立状態へ戻されることで測距発光部521が発光するような構造が設けられてもよい。これによれば、個装商品5が取り出された後及び補充された後に測距を行うことができ、都度、個装商品5の収容数を検出することができる。
各測距センサ520による検出信号は第一制御部30へ送られる。
但し、測距センサ520の測定方法や設置位置等は、マガジン500に収容される個装商品5の数を検出することができれば、何ら限定されない。また、第一実施形態では、各マガジン500に収容されている個装商品5の数を検出するのに測距センサ520が用いられたが、当該数の検出手法は、重さや圧力等、測距のみに限定されない。
【0045】
更に、各棚板550の前端面には、各マガジン500の位置を報知するための個装位置報知LED551が設けられている。
個装位置報知LED551は、棚板550上の各マガジン500の搭載位置を報知する。即ち、個装位置報知LED551は、棚板550の前端面における各マガジン500の下側に位置する部位に設けられている。つまり、図2及び図3の例では、各棚板550の前端面には、搭載されるマガジン500の数分(8個分)の個装位置報知LED551が設けられている。
これにより、取り出すべき銘柄の個装商品5が収容されているマガジン500を搭載する棚板550における、そのマガジン500の下方に設けられた個装位置報知LED551が点灯される。
【0046】
また、第一実施形態における個装位置報知LED551は、複数色で点灯可能とされている。具体的には、個装商品5の取り出し時の点灯色と個装商品5の補充時の点灯色とが切り替えられる。個装位置報知LED551の点灯色の切替えは、個装位置報知LED551を複数のLEDチップで構成し、発光させるLEDチップを切替えることで実現されてもよいし、他の手法で実現されてもよい。また、点灯色ではなく、点滅と点灯とのように、取り出し時と補充時とで点灯形態が切り替えられてもよい。
詳細は後述するが、このような個装位置報知LED551の点灯及び消灯、並びに点灯色は、第一制御部30により制御される。
【0047】
更に、個装什器50は、上下方向の中央の前端部に、左右に長尺な表示パネル119を備えている。図2及び図3の例では、表示パネル119は、上から3段目の棚板550の下部に設けられている。
表示パネル119には、注文数表示部117及び端末番号表示部118が設けられている。注文数表示部117は、注文端末20で指定された注文数を表示し、端末番号表示部118は、注文端末20の番号を表示する。図2の例では、注文端末20は一台のみ設けられているため、端末番号表示部118は「1」を表示することになる。但し、複数の注文端末20が設けられている場合には、注文指示が出された注文端末20の番号が端末番号表示部118に表示されることになる。
例えば、注文数表示部117及び端末番号表示部118は、7セグメントディスプレイで構成される。図2及び図3の例では、注文数表示部117は、2つの7セグメントディスプレイで構成され、端末番号表示部118は、1つの7セグメントディスプレイで構成されている。但し、注文数表示部117及び端末番号表示部118の実現手法はこのような例に限定されず、液晶モニタ等で実現されてもよい。
詳細は後述するが、このような注文数表示部117及び端末番号表示部118の表示は、第一制御部30により制御される。
【0048】
以上より、例えば、端末番号1の注文端末20で銘柄Aの個装商品5が2個注文された場合には、注文数表示部117に「2」が表示され、かつ端末番号表示部118に「1」が表示されると共に、銘柄Aの個装商品5が収容されているマガジン500を搭載している棚板550におけるそのマガジン500の下方の個装位置報知LED551が点灯する。
店員は、点灯している個装位置報知LED551の上方のマガジン500から、注文数表示部117で表示される個数(2個)の個装商品5を取り出すべきであることを容易に把握することができる。
【0049】
カートン什器60は、直方体形状の枠体と、枠体に保持されている複数の引出棚61とを備えている。図2の例では、8つの引出棚61が示されているが、カートン什器60が備える引出棚61の数は図2の例に限られない。
各引出棚61は、複数のカートン商品を底板で支持するトレー状の棚本体と、棚本体の前端に設けられて鉛直に起立している前面壁部とを備えており、オペレータが枠体から引き出し、枠体へ収容することができるようになっている。引出棚61が枠体に収容された状態では、その前面壁部が枠体の前端部及び個装什器50の前面部とほぼ面一になるようになっている。
【0050】
各引出棚61の棚本体には、前後に延びて引出棚61の内部を左右方向に区切る複数の縦仕切部と、縦仕切部で区切られた各内部領域をそれぞれ前後方向に区切る複数の横仕切部とが設けられている。これにより、第一実施形態では、各引出棚61の内部領域は、左右4つ前後9つに区切られ、合計36個の収容領域が形成されており、各収容領域に一つのカートン商品が収容される。即ち、第一実施形態では、各引出棚61にはそれぞれ36個のカートン商品が収容可能となっている。
【0051】
また、各引出棚61の前面壁部の上部及び各引出棚61の縦仕切部には、各引出棚61の収容領域の位置を報知するためのカートン位置報知LED62が設けられている。
前面壁部に設けられたカートン位置報知LED62は、収容領域が形成されている引出棚61を報知すると共に、その引出棚61内においてその収容領域が配置されている縦仕切部で区切られた左右方向の位置を報知する。各引出棚61の縦仕切部に設けられたカートン位置報知LED62は、引出棚61内においてその収容領域が配置されている横仕切部で区切られた前後方向の位置を報知する。
つまり、前面壁部に設けられたカートン位置報知LED62で、引出棚61及びその引出棚61の左右方向の位置が報知され、縦仕切部に設けられたカートン位置報知LED62で、その引出棚61の前後方向の位置が報知されるため、オペレータは、対象となる収容領域に即座にアクセスすることができる。
【0052】
更に、各引出棚61は、個々の収容領域にカートン商品が収容された場合に、カートン商品を検出する検出センサ(図示せず)を備えている。検出センサは、例えば、棚本体の底板に設けられた重量センサとすることができる。ただし、検出センサは、光学式センサや静電容量センサなどの他の方式のセンサであってもよい。
【0053】
また、カートン什器60は、各引出棚61を選択的に枠体から引き出し可能にするためのロック機構を備えている。通常状態では、ロック機構は、全ての引出棚61を枠体から引き出すことができないように施錠状態となっており、第二制御部40の制御により、指定された引出棚61のみが枠体から引き出すことができるように選択的に解錠状態とされる。このため、第一実施形態における引出棚61及びそのロック機構は、複数の商品ストッカ部の少なくとも一部(収容領域)を、オペレータがアクセス可能な状態又はアクセス不可能な状態とするストッカアクセス部であるということができる。
引出棚61にロック機構が設けられていることにより、カートン商品の収容領域への不正アクセスを防ぐことができる。
【0054】
個装什器50に収容される個装商品5及びカートン什器60に収容されるカートン商品には、上述したとおり、個装のカートリッジ商品及びカートンのカートリッジ商品が含まれる。
【0055】
[処理構成]
次に、支援PC10、注文端末20、第一制御部30及び第二制御部40の処理構成について図6を用いて説明する。図6は、支援PC10、注文端末20、第一制御部30及び第二制御部40の処理構成例を示すブロック図である。
概要として上述したとおり、第一実施形態の主たる特徴は、カートリッジ商品の選択に関わる処理であるため、以下の説明では、当該主たる特徴に関わる処理を中心に説明し、その他の処理については適宜省略する。このため、本システム1は、以下に述べる処理以外の処理も実行可能である。
【0056】
〔第一制御部〕
第一制御部30は、位置報知処理部31、残個数管理部32、動作判定部33等を有する。これらは、ソフトウェア要素であり、RAM、ROM等のメモリに格納される制御プログラムがCPUで実行されることで、具現化される。
【0057】
位置報知処理部31は、支援PC10から取り出し指示又は補充指示を受けると、その指示に基づいて、個装什器50に設けられている、対応する個装位置報知LED551を点灯させる。複数のマガジン500を対象にして取り出し又は補充が行われるべき場合には、位置報知処理部31は、その複数のマガジン500に対応する複数の個装位置報知LED551を一括で点灯させることができる。
更に、位置報知処理部31は、取り出し指示を受けると、その取り出し指示に含まれる端末番号を表示パネル119の端末番号表示部118に表示させ、その指示に含まれる取り出し個数を表示パネル119の注文数表示部117に表示させる。
【0058】
残個数管理部32は、個装什器50の測距センサ520からの検出信号を受けると、その検出信号に基づいて、対応するマガジン500に収容される個装商品5の残個数を算出する。マガジン500に収容される個装商品5の残個数の算出手法は何ら限定されない。
残個数管理部32は、算出された残個数を対応するマガジン500の識別子と共に、支援PC10へ送る。
【0059】
動作判定部33は、オペレータによるマガジン500からの個装商品5の取り出し動作又は当該マガジン500への個装商品5の補充動作の正常又は異常を判定する。例えば、動作判定部33は、残個数管理部32で算出された残個数を用いて、取り出し指示を受けた後に残個数が減少しているか否かを判定することで、正常の取り出し動作を判定することができる。同様に、動作判定部33は、補充指示を受けた後に残個数が増加しているか否かを判定することで、正常の補充動作を判定することができる。
動作判定部33は、取り出し動作又は補充動作が正常と判定すると、残個数管理部32で新たに算出された残個数と共に、取り出し完了又は補充完了を支援PC10に通知する。一方で、動作判定部33は、取り出し動作又は補充動作を異常と判定した場合に、本来取り出すべき又は補充すべきマガジン500に対応する個装位置報知LED551を点滅させてもよいし、ブザー等のエラー出力をさせてもよい。
【0060】
〔第二制御部〕
第二制御部40は、位置報知処理部41、動作判定部42、引出棚管理部43等を有する。これらは、ソフトウェア要素であり、RAM、ROM等のメモリに格納される制御プログラムがCPUで実行されることで、具現化される。
【0061】
位置報知処理部41は、支援PC10から取り出し指示又は補充指示を受けると、その指示に基づいて、カートン什器60に設けられている、対応するカートン位置報知LED62を点灯させる。一括取り出しのための取り出し指示には、複数の収容領域の位置情報が含まれている場合がある。その場合、位置報知処理部41は、その複数の位置情報に対応する複数のカートン位置報知LED62を一括で点灯させることができる。
【0062】
動作判定部42は、オペレータによる引出棚61の収容領域からのカートン商品の取り出し動作又は当該収容領域へのカートン商品の補充動作の正常又は異常を判定する。動作判定部42は、取り出し指示を受けている場合には、対象となる収容領域からカートン商品が取り出されたか否かで取り出し動作の正常又は異常と判定することができる。動作判定部42は、補充指示を受けている場合には、対象となる収容領域にカートン商品が収容されたか否かで補充動作の正常又は異常と判定することができる。
動作判定部42は、取り出し動作又は補充動作が正常と判定すると、取り出し完了又は補充完了を支援PC10に通知する。一方で、動作判定部42は、取り出し動作又は補充動作を異常と判定した場合に、本来取り出すべき又は補充すべき収容領域に対応するカートン位置報知LED62を点滅させてもよいし、ブザー等のエラー出力をさせてもよい。
【0063】
引出棚管理部43は、引出棚61のロック機構を制御する。具体的には、引出棚管理部43は、支援PC10から送られる取り出し指示又は補充指示に基づいて、対応するカートン位置報知LED62の点灯後に、対応する引出棚61のロック機構を解錠状態とする。引出棚管理部43は、その後、引出棚61が完全に収容されたことを検知すると、その引出棚61のロック機構を施錠状態とする。
【0064】
〔支援PC〕
支援PC10は、什器支援部101、顧客管理部102、注文端末支援部103、管理操作処理部104、顧客管理データベース(DB)105、店舗データベース(DB)106等を有する。これらは、ソフトウェア要素であり、RAM、ROM等のメモリ12に格納される制御プログラムがCPU11で実行されることで、具現化される。
【0065】
顧客管理DB105は、顧客登録情報及び購入履歴情報を格納する。
図7Aは顧客情報テーブルの例を示す図であり、図7Bは購入履歴テーブルの例を示す図である。第一実施形態では、顧客登録情報は顧客情報テーブルに格納され、購入履歴情報は購入履歴テーブルに格納される。
【0066】
顧客情報テーブルは、図7Aに示されるように、顧客ごとに、顧客ID、主喫銘柄ID等を格納する。このような顧客情報テーブルに格納される顧客登録情報は、本システム1の外部の顧客管理サーバ装置で管理され、顧客管理DB105に反映される。
顧客IDは、顧客(喫煙者)を区別し得る識別子である。第一実施形態における顧客IDは、顧客管理サーバ装置で管理される全ての顧客に関してユニークな識別情報とされる。顧客IDは、上述した顧客識別子に相当し、その内容は顧客識別子として上述したとおりである。
主喫銘柄IDは、顧客の主喫銘柄の銘柄IDである。銘柄IDは、たばこ商品の銘柄を識別し得る識別子であり、本システムで特有に付与される識別子であってもよいし、JAN(Japan Article Number)コード等の本システム外で付与される識別子であってもよい。
【0067】
本明細書で「主喫銘柄」とは、本システム1において各顧客(喫煙者)に関してそれぞれ登録されているたばこ商品の銘柄を意味し、登録銘柄と呼ぶこともできる。一人の顧客(喫煙者)について複数の主喫銘柄が登録されてもよく、この場合、一つの顧客IDに複数の主喫銘柄IDが関連付けられる。主喫銘柄IDとしては、カートリッジ商品の銘柄IDが登録されてもよいし、カートリッジ商品以外のたばこ商品の銘柄IDが登録されてもよい。図7Aの例では、顧客Bの主喫銘柄IDは、カートリッジ商品の銘柄とされており、顧客Aの主喫銘柄IDは、カートリッジ商品以外のたばこ商品の銘柄とされている。
第一実施形態では、カートリッジ商品とそれ以外のたばこ商品とを区別することなく、主喫銘柄IDが顧客情報テーブルに登録されるが、カートリッジ商品の主喫銘柄IDとそれ以外のたばこ商品の主喫銘柄IDとが区別されて顧客情報テーブルに登録されてもよい。
【0068】
第一実施形態では、顧客管理サーバ装置で管理される顧客登録情報への顧客ID及び主喫銘柄IDの登録方法については何ら制限されない。本システム1にも顧客に関する識別子を登録するための周知の機能が搭載されていてもよいし、本システム1外でその機能が実現されていてもよい。また、主喫銘柄IDについても、顧客携帯端末にインストールされているアプリケーションを経由して顧客管理サーバ装置に登録されてもよいし、後述する顧客ごとの購入履歴情報を用いて顧客管理サーバ装置が自動で主喫銘柄IDを選択し登録してもよい。例えば、購入履歴情報に基づいて直近で最も高い頻度で購入されている銘柄が主喫銘柄として選択されてもよい。
第一実施形態では、顧客情報テーブルに格納される顧客登録情報には、主喫銘柄IDが登録されていない顧客レコードが含まれてもよい。
【0069】
購入履歴テーブルは、顧客ごとのたばこ関連商品の一回の購入ごとの履歴を示す情報を格納し、図7Bに示されるように、顧客ID、購入日、購入銘柄ID、購入個数等を格納する。このような購入履歴テーブルに格納される購入履歴情報は、本システム1の外部の顧客管理サーバ装置で管理され、顧客管理DB105に反映される。
顧客管理サーバ装置では、本店舗での購入のみでなく他店舗での購入も含めて、可能な全ての購入履歴情報が管理されるものとする。このとき、購入履歴テーブルには、顧客ごとに全ての購入履歴情報が反映されてもよいし、直近半年分のように部分的な購入履歴情報が反映されてもよい。
顧客IDは、顧客情報テーブルに格納される顧客IDと同一である。
購入日時は、購入単位の日付(年月日)及び時刻を示す。このため、同日に複数回、たばこ関連商品の購入が行われた場合には、一回の購入ごとに購入情報が複数のレコードで格納される。
購入銘柄IDは、購入されたたばこ商品の銘柄IDを示す。
個装カートンフラグは、個装商品かカートン商品かのいずれかを示すフラグである。
購入個数は、購入されたたばこ商品の個数を示す。個装カートンフラグが個装商品を示す場合には、購入個数は個装商品の個数を示し、個装カートンフラグがカートン商品を示す場合には、購入個数はカートン商品の個数を示す。
【0070】
店舗DB106は、銘柄マスタ情報、店舗別銘柄情報、カートリッジ商品識別情報、什器設定情報等を格納する。
図8は、銘柄マスタテーブル及び店舗別銘柄情報テーブルの例を示す図である。第一実施形態では、銘柄マスタ情報は銘柄マスタテーブルに格納され、店舗別銘柄情報は店舗別銘柄情報テーブルに格納されている。銘柄マスタテーブル及び店舗別銘柄情報テーブルは、同様のテーブル構造(フィールド構成)を有する。但し、店舗別銘柄情報テーブルは、本店舗で現在取り扱っている銘柄の銘柄情報のみを格納している点で、銘柄マスタテーブルとは異なっている。
【0071】
銘柄マスタテーブル及び店舗別銘柄情報テーブルは、図8に示されるように、銘柄ID、銘柄名称、銘柄画像、価格、タール量、ニコチン量、個装本数、個装コード、カートンコード、メーカID、喫味感情報、吸引器フラグ等の銘柄情報を銘柄ごとに格納する。第一実施形態では、銘柄マスタテーブルには、たばこメーカから情報が入手可能な全ての銘柄の銘柄情報が格納される。即ち、銘柄マスタテーブルには、本店舗で未だ取り扱いがなされていない新規リリース銘柄やレア銘柄、及び本店舗で以前取り扱っていたが現在は取り扱っていない未取扱い銘柄や廃止された廃止銘柄の情報が格納される。
店舗別銘柄情報テーブルは、本店舗で現在取り扱っている銘柄の銘柄情報のみを格納する。
銘柄マスタテーブル及び店舗別銘柄情報テーブルには、図8に例示されていない、他の銘柄情報が格納されてもよい。支援PC10は、外部のサーバ装置から最新の銘柄情報を入手し、銘柄マスタテーブルに反映させる。
【0072】
個装コードは、対応銘柄の個装商品の包装に付されたJANコードであり、カートンコードは、対応銘柄のカートン商品の包装に付されたJANコードである。
メーカIDは、対応銘柄のたばこ商品のメーカを本システム1内で識別するための識別子である。
喫味感情報は喫味感を示す情報である。
本明細書において「喫味感」又は「喫味」は、喫煙(エアロゾル吸引を含む)に伴い喫煙者が主に味覚又は嗅覚として受ける感覚を意味し、例えば、喫煙時の風味や味わい、後味、吸い応え感、メンソール感等がある。喫味感情報は、このような喫味感を示し得る一以上の喫味感要素ごとに数値化された情報として生成され得る。例えば、喫味感情報は、風味、味わい、後味、吸い応え感、メンソール感の5つの喫味感要素を有するベクトルとして表され得る。この場合、例えば、風味要素は風味の強さを数値化したものとし、味わい要素は味わいの深さを数値化したものとし、後味要素は後味の感じを数値化したものとし、吸い応え感要素は吸い応えの重さを数値化したものとし、メンソール感要素はメンソール感の強さを数値化したものとすることができる。
喫味感情報はこのような官能評価で得られる情報とされてもよいし、成分分析等、化学的な分析で得られる情報とされてもよい。
吸引器フラグは、対応銘柄がカートリッジ商品の銘柄かそれ以外のたばこ商品の銘柄かを区別するためのデータである。図8の例では、カートリッジ商品の銘柄情報には吸引器フラグが設定されており(チェック記号の表記)、カートリッジ商品以外のたばこ商品の銘柄情報には吸引器フラグが設定されていない。具体的には、銘柄IDが「5001」、「5002」及び「5003」である銘柄情報が、カートリッジ商品の銘柄を示しており、銘柄IDが「0001」、「0002」及び「0003」である銘柄情報が、カートリッジ商品以外のたばこ商品の銘柄を示している。
【0073】
銘柄マスタテーブル及び店舗別銘柄情報テーブルに格納されるカートリッジ商品の銘柄情報では、吸引器フラグが設定されることに加えて、銘柄ID、銘柄名称、銘柄画像、価格、個装本数、個装コード、カートンコード、メーカID、喫味感情報が含まれるが、タール量及びニコチン量は設定されなくてもよい。一方で、カートリッジ商品以外のたばこ商品の銘柄情報では、吸引器フラグは設定されないが、銘柄ID、銘柄名称、銘柄画像、価格、タール量、ニコチン量、個装本数、個装コード、カートンコード、メーカID、喫味感情報が設定される。
【0074】
図9は、カートリッジ商品識別テーブルの例を示す図である。第一実施形態では、カートリッジ商品識別情報は図9に例示されるカートリッジ商品識別テーブルに格納される。
カートリッジ商品識別情報は、エアロゾル吸引器の本体装置の機種を識別し得る本体装置IDと、その本体装置に使用可能なカートリッジ商品の銘柄IDとを含む。言い換えれば、カートリッジ商品識別情報は、メーカが意図している本体装置とその本体装置専用のカートリッジ商品の銘柄との組合せを示す。
図9の例では、A社が販売する「エアロゾル吸引器A社-X」の本体装置(本体装置ID=001)では、銘柄IDが「5001」及び「5002」である銘柄のカートリッジ商品が使用可能であり、A社が販売する「エアロゾル吸引器A社-Y」の本体装置(本体装置ID=002)では、銘柄IDが「5521」である銘柄のカートリッジ商品が使用可能であり、B社が販売する「エアロゾル吸引器B社-W」の本体装置(本体装置ID=010)では、銘柄IDが「5102」である銘柄のカートリッジ商品が使用可能であることが示されている。
【0075】
第一実施形態によれば、カートリッジ商品識別情報に含まれていない本体装置とカートリッジ商品との組合せは、使用不可能な組合せと判断可能である。
支援PC10は、外部のサーバ装置から最新のカートリッジ商品識別情報を入手し、カートリッジ商品識別テーブルに反映させる。これにより、エアロゾル吸引器の本体装置の新しい機種がリリースされた場合や、新しい銘柄のカートリッジ商品がリリースされた場合にも、それら新しい情報がカートリッジ商品識別テーブルに格納されることになる。
【0076】
什器設定情報は、個装什器管理情報、カートン什器管理情報等を含む。
個装什器管理情報は、銘柄IDとマガジン500のマガジンIDと残個数とが対応付けられたマガジン情報を個装什器50内に設けられているマガジン500の総数分、格納する。
マガジンIDは、対象となるマガジン500の位置を報知する個装位置報知LED551を特定するための情報である。マガジンIDとそれに対応する個装位置報知LED551との対応関係は、第一制御部30で保持されている。
【0077】
カートン什器管理情報は、カートン什器60内に形成されている全ての収容領域に関して、その収容領域の位置情報と、その収容領域に収容されるカートン商品の銘柄を示す銘柄IDと、そのカートン商品の収容状態(有無)とがそれぞれ対応付けられた情報である。カートン什器管理情報に含まれる各収容領域の位置情報は、例えば、引出棚61の番号とその引出棚61内の左右方向の列番号とその引出棚61内の前後方向の区切番号とで形成される。但し、各収容領域の位置情報は、第二制御部40の位置報知処理部41が各収容領域に対応するカートン位置報知LED62を特定することができればよく、各収容領域を識別し得る収容領域識別子であってもよい。
【0078】
什器支援部101は、第一制御部30及び第二制御部40と通信を行うことで、個装什器50及びカートン什器60の動作を支援し、管理する。
什器支援部101は、注文端末20から注文銘柄情報を取得した場合に、この注文銘柄情報に基づいて、第一制御部30又は第二制御部40に注文銘柄に関する指示を送る。具体的には、什器支援部101は、注文銘柄情報に含まれる注文単位IDに基づいて、注文単位が個装商品又はカートン商品のいずれか一方又は両方であることを特定し、注文単位に個装商品が含まれている場合には、第一制御部30に取り出し指示を送る。このとき、什器支援部101は、注文銘柄情報に含まれる注文銘柄の銘柄IDに基づいて、上述の店舗DB106の什器設定情報に含まれる個装什器管理情報からその銘柄IDに対応するマガジン500のマガジンIDを抽出し、このマガジンIDと注文銘柄情報に含まれる個数とを取り出し指示に含める。
一方で、什器支援部101は、注文単位にカートン商品が含まれている場合には、第二制御部40に取り出し指示を送る。このとき、什器支援部101は、注文銘柄情報に含まれる注文銘柄の銘柄IDに基づいて、上述の店舗DB106の什器設定情報に含まれるカートン什器管理情報からその銘柄IDに対応する収容領域の位置情報を抽出し、この位置情報と注文銘柄情報に含まれる個数とを取り出し指示に含める。
また、什器支援部101は、上記取り出し指示に、注文銘柄情報の送信元である注文端末20の端末番号を含める。但し、第一実施形態では、注文端末20は1台のみであるため、固定の端末番号「1」が取り出し指示に設定されてもよいし、端末番号は取り出し指示に含められなくてもよい。
【0079】
その後、第一制御部30から取り出し完了の通知を受けると、什器支援部101は、その通知に含まれる残個数に基づいて、店舗DB106の什器設定情報の個装什器管理情報における対象のマガジン500の残個数を更新する。対象のマガジン500は取り出し指示に設定したマガジンIDで特定することができる。加えて、什器支援部101は、店舗DB106の什器イベントログに、個装商品の取り出しに関するレコードを追加する。このレコードには、日時、什器ID(個装什器50)、イベントID(取り出し)、銘柄ID(注文銘柄の銘柄ID)、個数(注文銘柄の個数)が設定される。
同様に、第二制御部40(動作判定部42)から取り出し完了の通知を受けると、什器支援部101は、店舗DB106の什器設定情報のカートン什器管理情報における対象の収容領域のレコードの銘柄IDをクリアし、かつ収容状態を「無し」に更新する。対象の収容領域は、取り出し指示に設定した注文銘柄の銘柄IDが設定されているレコードで特定することができる。加えて、什器支援部101は、店舗DB106の什器イベントログに、カートン商品の取り出しに関するレコードを追加する。このレコードには、日時、什器ID(カートン什器60)、イベントID(取り出し)、銘柄ID(注文銘柄の銘柄ID)、個数(注文銘柄の個数)が設定される。
【0080】
什器支援部101は、什器管理端末70で補充依頼操作が行われた場合に、その補充依頼操作で対象とされる補充銘柄が個装什器50のマガジン500又はカートン什器60の収容領域へ割り当てられているか否かを判定した上で、第一制御部30又は第二制御部40に補充銘柄に関する指示を送る。補充銘柄とは、補充されるたばこ商品の銘柄を意味する。
補充指示が第一制御部30に送られると、個装什器50では、そのマガジンIDに対応する個装位置報知LED551が補充に対応する点灯色で点灯される。その後、什器支援部101は、第一制御部30から補充完了の通知を受けると、その通知に含まれる個数に基づいて、店舗DB106の什器設定情報の個装什器管理情報における対象のマガジン500の残個数を更新する。
補充指示が第二制御部40に送られると、カートン什器60では、補充銘柄の銘柄IDが割り当てられている収容領域の位置を報知するカートン位置報知LED62が点灯し、その収容領域を持つ引出棚61のロック機構が解錠状態とされ、その収容領域へのカートン商品の補充が可能となる。その後、什器支援部101は、第二制御部40から補充完了の通知を受けると、店舗DB106の什器設定情報のカートン什器管理情報における対象の収容領域のレコードに補充銘柄の銘柄IDを設定し、かつ、収容状態「有り」を設定する。
【0081】
顧客管理部102は、主に、顧客登録情報の管理を行う。
具体的には、顧客管理部102は、注文端末20から顧客IDを取得すると、顧客管理DB105からその顧客IDに対応する主喫銘柄IDを抽出し、その抽出された主喫銘柄ID及びそれに対応する吸引器フラグを少なくとも含む銘柄情報を注文端末20へ送る。顧客管理DB105において顧客IDに対応する主喫銘柄IDが格納されていない場合には、顧客管理部102は、主喫銘柄IDが未設定であることを示す主喫銘柄未設定情報を注文端末20へ送る。
これにより、主喫銘柄IDが注文端末20へ送られた場合、後述するように、注文端末20においてその主喫銘柄IDで識別される銘柄のたばこ商品が容易に注文可能となるような表示(後述の銘柄注文画面)が出力される。
【0082】
顧客管理DB105において顧客IDに対して複数の主喫銘柄IDが関連付けられている場合、顧客管理部102は、顧客管理DB105から当該複数の主喫銘柄IDを抽出し、抽出された複数の主喫銘柄ID及びそれらに対応する吸引器フラグを含む複数の銘柄情報を注文端末20へ送る。
これにより、注文端末20では、当該複数の主喫銘柄IDで識別される複数銘柄のたばこ商品を一括で指定する操作が可能となるように表示される。よって、環境や状況等に応じて銘柄を替える喫煙者(顧客)であっても、注文端末20において所望の銘柄のたばこ商品を容易に指定可能となる。
【0083】
更に、顧客管理部102は、注文端末20から顧客IDを取得すると、顧客管理DB105からその顧客IDに対応する購入履歴情報を抽出し、抽出された購入履歴情報を注文端末20へ送る。このとき、顧客管理部102は、全ての購入履歴情報を抽出し、注文端末20へ送信してもよいし、直近から所定期間分といった一部の購入履歴情報を抽出し、注文端末20へ送信してもよい。
【0084】
注文端末支援部103は、注文端末20での処理を支援し、特に、注文端末20で表示される各種画面を管理する。例えば、注文端末支援部103は、注文端末20で表示されるべき銘柄選択画面の画面データを生成又は更新し、その画面データを注文端末20に送信する。当該画面データには、例えば、銘柄選択画面で表示されるたばこ商品の銘柄群に関する銘柄ID、個装コード、カートン商品コード、吸引器フラグ等の銘柄情報が含まれる。
注文端末支援部103は、新規銘柄のたばこ商品が装填された場合に、その新規銘柄のたばこ商品を注文端末20の銘柄選択画面で選択することができるように、銘柄選択画面の画面データを自動更新し、更新された画面データを注文端末20に送る。また、注文端末支援部103は、取り扱い中止銘柄のたばこ商品が一括払い出しされた場合に、その取り扱い中止銘柄のたばこ商品を注文端末20の銘柄選択画面で選択できないように、銘柄選択画面の画面データを自動更新し、更新された画面データを注文端末20に送信する。
【0085】
ここで、銘柄選択画面を変更するために、注文端末支援部103が注文端末20に送る画面データ及び注文端末20における変更された銘柄選択画面の表示手法については、様々な形態が考えられ、第一実施形態はそれらを何ら制限しない。例えば、銘柄名称や銘柄画像などを含む銘柄情報及びその銘柄情報を表示する位置情報が画面データとして注文端末20に送られ、注文端末20でその画面データに基づいて銘柄選択画面を自動変更して、変更された銘柄選択画面を表示するようにしてもよい。また、注文端末支援部103がHTML(HyperText Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等で銘柄選択画面のWebページデータを生成し、そのデータを注文端末20に送り、注文端末20はブラウザでそのデータを読み込んで銘柄選択画面を表示させるようにしてもよい。
【0086】
また、注文端末支援部103は、顧客管理DB105のカートリッジ商品識別テーブルに格納されるカートリッジ商品識別情報(図9参照)を注文端末20に送信する。注文端末支援部103は、カートリッジ商品識別テーブルが更新される度に、新しいカートリッジ商品識別情報を注文端末20へ送信するようにしてもよい。
【0087】
管理操作処理部104は、什器管理端末70を管理し、特に、什器管理端末70の表示等の制御や、什器管理端末70に対する操作で設定される個装什器50又はカートン什器60に関する情報の管理などを行う。
【0088】
〔注文端末〕
注文端末20は、情報取得部201、表示処理部202、注文受付部203等を有する。これらは、ソフトウェア要素であり、RAM、ROM等のメモリ22に格納される制御プログラムがCPU21で実行されることで、具現化される。
【0089】
情報取得部201は、撮像ユニット26から撮像画像を取得することができ、更に、通信ユニット25から顧客の携帯端末から受信された顧客情報を取得することができる。
情報取得部201は、取得された撮像画像がたばこ商品の包装に付されたバーコードを示す場合には、その撮像画像に対して既存のバーコード読み取り処理を適用することで、JANコードを取得することができる。
情報取得部201は、取得された撮像画像が顧客の携帯端末に表示された二次元コード(QRコード(登録商標)等)を示す場合には、その撮像画像に対して既存の二次元コード読み取り処理を適用することで、主喫銘柄の銘柄ID又はJANコードを取得することができる。この場合、専用アプリケーションが提供され、それが顧客の携帯端末にインストールされて実行されることで、当該携帯端末に格納されている顧客の主喫銘柄IDが符号化されてなる二次元コードを携帯端末に表示させることができる。顧客がその二次元コードの表示を注文端末20の撮像ユニット26に撮像させることで、情報取得部201が二次元コードから主喫銘柄IDを取得することができる。
【0090】
また、情報取得部201は、取得された撮像画像が生体認証のための生体画像(例えば静脈画像)である場合には、その生体画像から生体識別情報を取得することができる。この取得された生体識別情報は、そのまま顧客IDとされてもよいし、ユーザ認証に利用されてもよい。情報取得部201は、取得された生体識別情報を支援PC10へ送る。
更に、情報取得部201は、通信により取得された顧客情報から顧客IDを取得することができる。この場合においても、顧客の携帯端末にインストールされた専用アプリケーションが実行されることで、近距離無線通信等で携帯端末から注文端末20へ顧客IDを送ることができる。
また、情報取得部201は、顧客が電子マネー等として携帯するICカードから近距離無線通信等でそのICカードに登録されている識別番号(ICカードID等)を顧客IDとして取得することもできる。
このため、情報取得部201は、顧客又は顧客が携帯可能な物(携帯端末、ICカード等)を識別し得る顧客識別子(顧客ID)を取得する識別子取得手段と表記することができる。
情報取得部201は、取得された顧客IDを支援PC10へ送る。
【0091】
表示処理部202は、上述した銘柄選択画面に加えて銘柄注文画面をタッチパネルユニット23の表示ユニットに表示させ、この銘柄選択画面又は銘柄注文画面に対するユーザ操作がタッチパネルユニット23のタッチセンサで検出されると、その検出されたユーザ操作に応じた各種処理を実行する。
図10は、銘柄選択画面の例を示す図あり、図11は、銘柄注文画面の例を示す図である。
【0092】
注文端末20で表示される銘柄選択画面は、銘柄グループを選択するための銘柄グループ選択部G1と、銘柄グループ選択部G1で選択された銘柄グループに属する複数銘柄のたばこ商品の銘柄情報を表示する個別銘柄選択部G2とから形成されている。
図10の例では、カートリッジ商品の銘柄群は、エアロゾル吸引器の本体装置の機種により銘柄グループに区分けされており、カートリッジ商品以外のたばこ商品の銘柄群は、各銘柄名称に含まれる共通名称(例えばブランド名「A」)により銘柄グループ(例えば「Aファミリー」)に区分けされている。
加えて、図10の例では、銘柄グループ選択部G1においてカートリッジ商品の銘柄グループ「エアロゾル吸引器A社-X」が選択されており、その銘柄グループに対応する本体装置の機種「エアロゾル吸引器A社-X」で使用可能な全ての銘柄のカートリッジ商品の銘柄情報が個別銘柄選択部G2に所定の配列で表示されている。1画面で全ての銘柄情報が表示しきれない場合には、スクロール等により銘柄グループ「エアロゾル吸引器A社-X」の部分集合となる銘柄情報群が逐次表示される。
【0093】
注文端末20を操作して所望の銘柄のたばこ商品を注文する場合には、顧客又は店員は、このような銘柄選択画面を操作して所望の銘柄を探し出し、銘柄選択画面におけるその所望の銘柄の画像部分を押下することで、その銘柄のたばこ商品に関して、図11に示されるような銘柄注文画面G3がポップアップ表示される。
図11には、カートリッジ商品の銘柄の銘柄注文画面が例示されている。
銘柄注文画面G3は、銘柄選択画面で選択された銘柄のたばこ商品の注文を確定させるための画面であり、選択された銘柄のたばこ商品の銘柄情報を含むと共に、注文単位指定部G31と、注文確定操作部G32と、注文キャンセル操作部G33とを含んでいる。
【0094】
注文単位指定部G31では、個装商品の注文個数として「1個」、「2個」、「3個」及び「4個」が、カートン商品の注文個数として「1カートン」及び「2カートン」がそれぞれ1操作で指定できるように、ボタン化されている。これにより、顧客又は店員は個数入力等、煩雑な操作をすることなく、簡易な操作で注文単位及び個数を入力することができる。一方で、それらの注文単位以外を指定したい場合には、「個数入力」を選択することで、個装商品又はカートン商品の個数を入力するための別画面が表示される。
顧客又は店員は、注文確定操作部G32を押下すると、選択されている銘柄のたばこ商品を指定した注文単位及び個数で注文することができる。
【0095】
表示処理部202は、情報取得部201により銘柄ID又はJANコードが取得された場合には、銘柄選択画面で所望の銘柄の選択操作を要することなく、その銘柄ID又はJANコードで識別される銘柄のたばこ商品が上述の銘柄選択画面で選択された状態と同様の表示、即ち、銘柄選択画面上にその銘柄のたばこ商品に関する銘柄注文画面G3を一挙に表示させることができる。
また、表示処理部202は、情報取得部201により顧客IDが支援PC10へ送られることに伴い、支援PC10(顧客管理部102)から主喫銘柄IDが取得された場合にも、上述と同様に、銘柄選択画面上にその主喫銘柄IDで識別される銘柄のたばこ商品に関する銘柄注文画面G3を一挙に表示させることができる。
これにより、顧客は、顧客携帯端末を注文端末20と通信させる若しくは自身の生体情報を注文端末20に撮像させる、又は携帯端末に表示された二次元コードを注文端末20に撮像させることで、複数銘柄のたばこ商品の中から所望の銘柄のたばこ商品を探し出す操作をすることなく、希望する銘柄のたばこ商品を容易に注文することができる。
このように、表示処理部202は、顧客情報格納部(顧客管理DB105)に格納されている顧客の登録銘柄(主喫銘柄)のカートリッジ商品を示す特定銘柄情報を取得する第二取得手段と表記することができる。
【0096】
また、表示処理部202は、支援PC10(顧客管理部102)から複数の主喫銘柄IDが取得された場合には、銘柄選択画面上に当該複数の主喫銘柄IDで識別される複数の銘柄のたばこ商品を一括で注文可能とする一括銘柄注文画面を一挙に表示させるようにしてもよい。
その一括銘柄注文画面は、例えば、複数銘柄のたばこ商品の各々で区分けされており、銘柄情報と注文単位指定部とをそれぞれ含んでおり、更に、注文確定操作部及び注文キャンセル操作部を含むように形成することができる。
顧客又は店員は、一括銘柄注文画面で表示される複数銘柄のたばこ商品の中で注文したい一以上の銘柄のたばこ商品(全ての銘柄でもよい)について、注文単位をそれぞれ指定した状態で、注文確定操作部を押下することで、注文単位が指定されている一以上の銘柄のたばこ商品について指定した注文単位及び個数で注文することができる。
また、表示処理部202は、支援PC10(顧客管理部102)から主喫銘柄未設定情報が取得された場合には、銘柄選択画面を表示させる。
【0097】
注文確定操作部G32を押下する操作が行われ、後述するように注文受付部203により注文銘柄情報が支援PC10へ送られる際には、表示処理部202は、銘柄注文画面を消去する。
【0098】
図12は、エアロゾル吸引器の本体装置に関するワーニング画面の例を示す図である。
表示処理部202は、銘柄選択画面でカートリッジ商品の銘柄の選択操作が行われ、所定条件を満たした場合に、図12に例示されるようなエアロゾル吸引器の本体装置に関するワーニング画面を表示させる。
具体的には、表示処理部202は、銘柄選択画面に対する選択操作が検出されると、まず、その選択操作の対象とされた選択銘柄がカートリッジ商品の銘柄か否かを判定する。この判定は、当該選択銘柄の銘柄情報に含まれる吸引器フラグを用いて行うことができる。選択銘柄がカートリッジ商品の銘柄である場合、表示処理部202は、更に、選択操作を行った顧客の主喫銘柄IDが取得されているか否かを判定する。主喫銘柄IDが取得されている場合、表示処理部202は、その主喫銘柄IDに対応する吸引器フラグに基づいて、その主喫銘柄IDが示す銘柄がカートリッジ商品の銘柄か否かを判定する。選択銘柄がカートリッジ商品の銘柄でありかつ主喫銘柄IDが示す銘柄がカートリッジ商品の銘柄である場合、表示処理部202は、支援PC10から送られてきているカートリッジ商品識別情報に基づいて、主喫銘柄IDに対応する本体装置IDが選択銘柄の銘柄IDにも対応付けられているか否かを更に判定する。この判定は、主喫銘柄IDが示す銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置の機種で、選択銘柄のカートリッジ商品を使用することができるか否かの判定であると言い換えることができる。
そこで、主喫銘柄IDに対応する本体装置IDが選択銘柄の銘柄IDに対応付けられていない場合、即ち主喫銘柄IDが示す銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置の機種で、選択銘柄のカートリッジ商品を使用することができない場合、表示処理部202は、上述のワーニング画面を表示させる。
【0099】
主喫銘柄IDとして登録している銘柄のカートリッジ商品は、その顧客がよく購入するたばこ商品であることから、その顧客は、主喫銘柄IDが示す銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置を所有しているはずである。よって、主喫銘柄IDが示す銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置の機種で、選択銘柄のカートリッジ商品を使用することができない場合は、その顧客が選択銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置を持っていない可能性が高い。このようなときに、エアロゾル吸引器の本体装置に関するワーニング画面を表示させることで、顧客が所有している本体装置で使用することができないカートリッジ商品を誤って購入することを防ぐことができる。
【0100】
主喫銘柄IDが登録されておらず主喫銘柄IDが取得されていない場合には、表示処理部202は、その顧客の購入履歴情報を用いて、その顧客が持っているエアロゾル吸引器の本体装置の機種を推定してもよい。過去に一度でもカートリッジ商品を購入している顧客は、その購入したカートリッジ商品を使用可能な本体装置を持っている可能性が高い。一度だけの購入であれば誤購入の可能性もあり得るため、二度以上、同一機種の本体装置で使用可能な一以上の銘柄のカートリッジ商品を購入していることを以て、その顧客がその機種の本体装置を持っていると推定することがより好ましい。
表示処理部202は、購入履歴情報に含まれるカートリッジ商品の銘柄IDを特定し、カートリッジ商品識別情報に基づいて、その特定された銘柄IDに対応する本体装置IDが選択銘柄の銘柄IDにも対応付けられているか否かを判定する。このとき、表示処理部202は、同一本体装置IDと対応付けられるカートリッジ商品の銘柄IDであって2回以上購入されているカートリッジ商品の銘柄IDを特定するようにしてもよいし、直近に購入されているカートリッジ商品の銘柄IDを特定するようにしてもよい。
そして、購入履歴情報から特定された銘柄IDに対応する本体装置IDが選択銘柄の銘柄IDに対応付けられていない場合、表示処理部202は、上述のワーニング画面を表示させる。
以上より、表示処理部202は、取得された顧客識別子(顧客ID)に関連付けられて購入履歴格納部(顧客管理DB105)に格納されている顧客の購入履歴情報から抽出される銘柄のカートリッジ商品を示す特定銘柄情報を取得する第二取得手段と表記することができる。
このように、主喫銘柄を登録していない顧客であっても、購買履歴からその顧客が持っている本体装置の機種を推定して上述のワーニング画面を表示することで、顧客が所有している本体装置で使用することができないカートリッジ商品を誤って購入することを防ぐことができる。
【0101】
上述のように第一実施形態では、カートリッジ商品識別情報(図9参照)に基づく特定銘柄情報(主喫銘柄ID、購入履歴情報から抽出される銘柄ID等)及び当該選択銘柄の銘柄IDに共通の本体装置IDが対応付けられているか否かの判定により、エアロゾル吸引器の本体装置に関するワーニング画面を表示するか否かが決定された。このため、表示処理部202は、取得された特定銘柄情報と取得された選択銘柄情報とを少なくとも用いた所定の判定により、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報をインタフェース部に出力させるか否かを決定する出力処理手段であると表記できる。
【0102】
ところで、図12には、銘柄選択画面に対する操作で本体装置の機種「A社-Y」専用のカートリッジ商品の銘柄が選択された場合に表示されるワーニング画面が例示されており、そのワーニング画面には本体装置の機種「A社-Y」に関する情報(機種名、本体装置の写真、販売価格)が示されている。
このように、ワーニング画面は、銘柄選択画面に対する選択操作で選択された銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置に関する情報を示すようにしてもよい。
これにより、顧客は、選択した銘柄のカートリッジ商品に必要な本体装置の機種を知ることができ、必要に応じて、その選択した銘柄のカートリッジ商品と共に、その本体装置を購入することができる。即ち、顧客がカートリッジ商品を購入したがそれを利用することができない事態の発生を未然に防ぐことができる。
但し、図12の例のように「・・・専用の本体装置が必要です。・・・」といったワーニング表示を含まず、単に、本体装置に関する情報のみを提示する画面が表示されてもよい。逆に、本体装置に関する情報を含まず、ワーニング表示のみを含む画面が表示されてもよい。
【0103】
表示処理部202は、ワーニング画面GWにおいて確認操作部(OK)GW1を押下する操作が検出されると、ワーニング画面GWを消し、銘柄注文画面G3を表示させる。一方で、リターン操作部(戻る)GW2を押下する操作が検出されると、表示処理部202は、銘柄注文画面G3を表示させることなく、ワーニング画面GWを消す。
このように第一実施形態では、銘柄選択画面でカートリッジ商品の銘柄の選択操作が行われた後、銘柄注文画面G3が表示される前に、当該ワーニング画面GWが表示されたが、ワーニング画面GWの表示タイミングはこのような例に限定されない。例えば、銘柄注文画面G3における注文確定操作部G32を押下する操作が検出された後に、ワーニング画面GWが表示されてもよい。この場合には、ワーニング画面GWで確認操作部GW1を押下する操作が検出されることで注文が確定し、キャンセル操作部GW2を押下する操作が検出されると注文がキャンセルされればよい。
【0104】
注文受付部203は、銘柄注文画面G3の注文確定操作部G32を押下する操作が検出されると、選択されているたばこ商品の銘柄ID、個装商品、カートン商品又はそれら両方を示す注文単位ID、及び個数を特定する。
注文受付部203は、特定された銘柄ID、個装商品、カートン商品又はそれら両方を示す注文単位ID、及び個数を含む注文銘柄情報を支援PC10へ送る。この注文銘柄情報は、支援PC10の什器支援部101で取得され、個装什器50又はカートン什器60が制御される。
一方で、銘柄注文画面G3の注文キャンセル操作部G33が押下されると、銘柄注文画面G3が消され、選択されている銘柄や個数等はクリアされる。
【0105】
〔支援PC10の動作例〕
次に、本システム1の動作例を説明する。特に、図13及び図14を参照しながら、注文端末20を用いてたばこ商品が注文される場合の支援PC10及び注文端末20の動作例について説明する。図13は、第一実施形態に係るたばこ商品管理システムにおけるたばこ商品の注文及び取り出しに関する動作例を示すシーケンスチャートである。
ここでは、顧客が自身の携帯端末又はICカードを注文端末20にかざすことで、その携帯端末から注文端末20へ無線通信により顧客IDが送られた場合を想定する。
【0106】
注文端末20(情報取得部201)は、無線通信により顧客の携帯端末から顧客IDを取得する(S101)。注文端末20は、取得された顧客IDを支援PC10へ送る(S102)。
【0107】
支援PC10(顧客管理部102)は、注文端末20から顧客IDを受信すると、顧客管理DB105からその顧客IDを検索し、その顧客IDに主喫銘柄IDが対応付けられているか否かを判定する(S103)。支援PC10は、主喫銘柄IDが対応付けられている場合には(S103;YES)、その主喫銘柄IDを抽出し、主喫銘柄IDが対応付けられていない場合には(S103;NO)、主喫銘柄未設定情報を生成する。
加えて、支援PC10(顧客管理部102)は、店舗DB106の店舗別銘柄情報テーブルの銘柄情報等から当該主喫銘柄IDに関連付けられた銘柄情報(吸引器フラグを少なくとも含む)を抽出する。
そして、支援PC10(顧客管理部102)は、主喫銘柄IDが抽出された場合には(S103;YES)、主喫銘柄ID及び吸引器フラグを少なくとも含む銘柄情報を注文端末20へ送信する(S104)。主喫銘柄IDが抽出されなかった場合には(S103;NO)、支援PC10(顧客管理部102)は、主喫銘柄未設定情報を注文端末20へ送信する(S105)。
【0108】
更に、支援PC10(顧客管理部102)は、顧客管理DB105の購入履歴テーブルから当該顧客IDに関連付けられた購入履歴情報の全部又は一部を抽出し、抽出された購入履歴情報の全部又は一部を注文端末20へ送信する(S107)。
【0109】
注文端末20(表示処理部202)は、支援PC10から主喫銘柄IDを受信すると(S108;YES)、銘柄選択画面における選択操作を要することなく、銘柄選択画面上にその主喫銘柄IDで識別される銘柄のたばこ商品に関する銘柄注文画面G3を表示する(S115)。
一方で、注文端末20(表示処理部202)は、支援PC10から主喫銘柄未設定情報を受信すると(S108;NO)、銘柄選択画面を表示する(S109)。
【0110】
この銘柄選択画面における所望の銘柄の画像部分が押下操作されると、注文端末20(表示処理部202)は、ワーニング画面GW(図12参照)を表示するか否かを判定する(S110)。この判定の詳細は、図14を用いて後述する。
注文端末20(表示処理部202)は、ワーニング画面GWの表示を決定すると(S110;YES)、押下操作の対象とされた銘柄(選択銘柄と表記)のカートリッジ商品を使用可能な本体装置に関するワーニング画面GWを表示させる(S111)。一方で、ワーニング画面GWの非表示を決定すると(S110;NO)、注文端末20(表示処理部202)は、選択銘柄のたばこ商品に関する銘柄注文画面G3をポップアップ表示する(S115)。
【0111】
ワーニング画面GWが表示された場合、ワーニング画面GWの確認操作部GW1が押下操作されると、注文端末20(表示処理部202)は、ワーニング画面GWを消して、選択銘柄のたばこ商品に関する銘柄注文画面G3をポップアップ表示する(S115)。
ワーニング画面GWのキャンセル操作部GW2が押下操作されると、注文端末20(表示処理部202)は、銘柄注文画面G3を表示させることなくワーニング画面GWを消す(S109に戻る)。
【0112】
銘柄注文画面G3において、個装商品の注文個数又はカートン商品の注文個数のいずれか一方又は両方の注文単位が指定され、注文確定操作部G32が押下されると(S116;YES)、注文端末20(注文受付部203)は、選択されているたばこ商品の銘柄ID、個装商品、カートン商品又はそれら両方を示す注文単位ID、及び個数を特定する(S117)。
一方で、銘柄注文画面G3において、注文キャンセル操作部G33が押下操作された場合には(S116;NO)、銘柄注文画面G3は消去される(S109へ戻る)。
このため、(S117)で特定される銘柄IDは、(S104)で送信された主喫銘柄IDそのものである場合もあるし、当該主喫銘柄IDとは異なる場合もある。後者の場合は、例えば、主喫銘柄のたばこ商品に関して表示される銘柄注文画面で注文キャンセル操作部G33が操作され、銘柄選択画面で他の銘柄のたばこ商品が選択されて表示される銘柄注文画面で注文確定操作部G32が操作された場合が該当する。
【0113】
注文端末20(注文受付部203)は、特定された銘柄ID、個装商品、カートン商品又はそれら両方を示す注文単位ID、及び個数を含む注文銘柄情報を支援PC10へ送る(S118)。
なお、注文確定操作部G32の操作が検出されると、銘柄注文画面は消去される。
【0114】
支援PC10(什器支援部101)は、注文端末20から注文銘柄情報を受信すると、注文銘柄情報に含まれる注文単位IDに基づいて、注文単位に個装商品が含まれるか否かを判定し(S120)、個装商品が含まれる場合には(S120;YES)、第一制御部30に取り出し指示を送る(S121)。このとき、支援PC10(什器支援部101)は、注文銘柄情報に含まれる注文銘柄の銘柄IDに基づいて、店舗DB106の什器設定情報に含まれる個装什器管理情報からその銘柄IDに対応するマガジン500のマガジンIDを抽出し、このマガジンIDと注文銘柄情報に含まれる個数と端末番号(1)を取り出し指示に含める。
これにより、第一制御部30(位置報知処理部31)は、その取り出し指示に基づいて、個装什器50における当該マガジンIDに対応する個装位置報知LED551を点灯させて、当該銘柄IDで識別される銘柄の個装商品を収容するマガジン500の位置が報知される。
【0115】
一方で、支援PC10(什器支援部101)は、注文単位にカートン商品が含まれるか否かを判定し(S122)、注文単位にカートン商品が含まれている場合には(S122;YES)、第二制御部40に取り出し指示を送る(S123)。このとき、支援PC10(什器支援部101)は、注文銘柄情報に含まれる注文銘柄の銘柄IDに基づいて、店舗DB106の什器設定情報に含まれるカートン什器管理情報からその銘柄IDに対応する収容領域の位置情報を抽出し、この位置情報と注文銘柄情報に含まれる個数とを取り出し指示に含める。
これにより、第二制御部40(位置報知処理部41)は、取り出し指示に含まれる位置情報に基づいて、その位置情報に対応するカートン位置報知LED62を点灯させる。
その後、支援PC10(什器支援部101)は、本システム1の外部の顧客管理サーバ装置に購入履歴情報を保持させるための購入情報を送信する(S124)。購入情報には、顧客IDに加えて、取り出し日時が購入日時として、注文銘柄の銘柄IDが購入銘柄IDとして、注文銘柄の個数が購入個数として設定される。
【0116】
図14は、第一実施形態におけるエアロゾル吸引器の本体装置に関するワーニング画面の表示判定方法(図13の工程(S110)の詳細)を示すフローチャートである。第一実施形態では、図14に示される方法は、注文端末20(表示処理部202)により実行される。
注文端末20は、銘柄選択画面に対する選択操作が検出されると、まず、その選択操作の対象とされた選択銘柄がカートリッジ商品の銘柄か否かを判定する(S140)。この判定は、当該選択銘柄の銘柄情報に含まれる吸引器フラグを用いて行うことができる。
選択銘柄がカートリッジ商品の銘柄でない場合(S140;NO)、ワーニング画面の非表示が決定される(S152)。
【0117】
選択銘柄がカートリッジ商品の銘柄である場合(S140;YES)、注文端末20は、更に、選択操作を行った顧客の主喫銘柄IDが取得されているか否かを判定する(S141)。
主喫銘柄IDが取得されている場合(S141;YES)、注文端末20は、その主喫銘柄IDに対応する吸引器フラグに基づいて、その主喫銘柄IDが示す銘柄がカートリッジ商品の銘柄か否かを判定する(S142)。
選択銘柄がカートリッジ商品の銘柄であり(S140;YES)かつ主喫銘柄がカートリッジ商品の銘柄である場合(S142;YES)、注文端末20は、支援PC10から送られてきているカートリッジ商品識別情報に基づいて、選択銘柄の銘柄ID及び主喫銘柄IDに対応付けられた本体装置IDを特定する(S143)。
【0118】
注文端末20は、選択銘柄に関して特定された本体装置IDと主喫銘柄に関して特定された本体装置IDとで共通の本体装置IDが含まれているか否かを判定する(S150)。ここで、両方とも一つの本体装置IDが特定されている場合には、二つの本体装置IDが一致するか否かが判定される(S150)。(S150)の判定は、上述したとおり、主喫銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置の機種で、選択銘柄のカートリッジ商品を使用することができるか否かの判定であると言い換えることができる。
注文端末20は、共通の本体装置IDが含まれている場合或いは二つの本体装置IDが一致している場合(S150;YES)、ワーニング画面GWの非表示を決定し(S152)、共通の本体装置IDが含まれていない場合或いは二つの本体装置IDが一致していない場合(S150;NO)、ワーニング画面GWの表示を決定する(S151)。
【0119】
主喫銘柄IDが取得されていない場合(S141;NO)又は取得されている主喫銘柄IDが示す主喫銘柄がカートリッジ商品の銘柄ではない場合(S142;NO)、注文端末20は、購入履歴情報からカートリッジ商品の銘柄に関する購入情報を抽出する(S145)。
カートリッジ商品の銘柄に関する購入情報が購入履歴情報に含まれており、購入情報の抽出に成功した場合には(S146;YES)、注文端末20は、支援PC10から送られてきているカートリッジ商品識別情報に基づいて、選択銘柄の銘柄ID及び抽出された購入情報が示す銘柄ID(購入銘柄の銘柄ID)に対応付けられた本体装置IDを特定する(S147)。
カートリッジ商品の銘柄に関する購入情報が購入履歴情報に含まれておらず、購入情報の抽出に失敗した場合(S146;NO)、注文端末20は、ワーニング画面GWの表示を決定する(S151)。これは、カートリッジ商品を購入した履歴がないことから、その顧客が、選択銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置を持っていない可能性が高いと予測されるからである。
【0120】
注文端末20は、選択銘柄に関して特定された本体装置IDと購入情報が示す銘柄(購入銘柄)に関して特定された本体装置IDとに共通の本体装置IDが含まれているか否かを判定する(S150)。ここで、両方とも一つの本体装置IDが特定されている場合には、二つの本体装置IDが一致するか否かが判定される(S150)。この場合の(S150)の判定は、購入銘柄(過去に購入した実績のある銘柄)のカートリッジ商品を使用可能な本体装置の機種で、選択銘柄のカートリッジ商品を使用することができるか否かの判定であると言い換えることができる。
注文端末20は、共通の本体装置IDが含まれている場合或いは二つの本体装置IDが一致している場合(S150;YES)、ワーニング画面GWの非表示を決定し(S152)、共通の本体装置IDが含まれていない場合或いは二つの本体装置IDが一致していない場合(S150;NO)、ワーニング画面GWの表示を決定する(S151)。
【0121】
《第二実施形態》
以降、第二実施形態に係るたばこ商品管理システム(本システム)1について、第一実施形態と異なる内容を中心に説明する。以下の説明では、第一実施形態と同様の内容については適宜省略する。
第二実施形態におけるシステム構成、ハードウェア構成及び処理構成は、第一実施形態と同様であり、顧客が持っているエアロゾル吸引器の本体装置の本体装置IDが顧客IDと関連付けられて管理される点において、第一実施形態とは異なる。
【0122】
〔支援PC〕
顧客管理DB105の顧客情報テーブルに格納される顧客登録情報には、顧客ID及び主喫銘柄IDに加えて、更に、一以上の顧客本体装置IDが含まれる。即ち、顧客がエアロゾル吸引器の本体装置を複数機種所有している場合には、その顧客の顧客登録情報には複数の顧客本体装置IDが含まれている。このような顧客登録情報は、本システム1の外部の顧客管理サーバ装置で管理され、顧客管理DB105に反映される。
例えば、顧客は、エアロゾル吸引器の本体装置を購入した際に、その購入した本体装置に関する情報を顧客管理サーバ装置に登録するようにしてもよいし、本体装置に通信機能が搭載されている場合には、本体装置が自発的に自身の装置情報を顧客管理サーバ装置へ送信するようにしてもよい。
なお、第二実施形態では、主喫銘柄IDが顧客登録情報に含まれなくてもよい。
【0123】
顧客管理部102は、選択銘柄のカートリッジ商品を注文した場合に、その選択銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置の本体装置IDをその顧客の顧客IDと関連付けて顧客管理サーバ装置に登録することができる。結果、その本体装置IDを顧客本体装置IDとして含む顧客登録情報が顧客管理DB105に反映されることになる。
例えば、上述したワーニング画面GWの表示後、そのワーニング画面GWの確認操作部GW1が押下され、選択銘柄のカートリッジ商品の注文銘柄情報が注文端末20から支援PC10へ送信されることに伴い、顧客管理部102は、その選択銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置の本体装置IDをその顧客の顧客IDと関連付けて顧客管理サーバ装置に登録するよう制御する。
このため、顧客管理部102は、顧客情報格納部(顧客管理DB105)に特定の本体装置(顧客が持っている本体装置)を識別し得る本体装置識別子(本体装置ID)を格納する格納処理手段であると表記でき、更に、顧客管理部102は、インタフェース部に当該所定情報(ワーニング画面GW)が出力された後の顧客による所定の操作を契機に、当該選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置の識別子を本体装置識別子として顧客情報格納部に格納する格納処理手段であると表記できる。
このようにすれば、顧客による本体装置の登録作業を必要とせず、顧客が所有する本体装置に関する情報を本システム1内に自動登録することができる。
【0124】
顧客管理部102は、注文端末20から顧客IDを取得すると、顧客管理DB105からその顧客IDに対応する主喫銘柄ID及び顧客本体装置IDを抽出し、その主喫銘柄ID及び顧客本体装置IDを注文端末20へ送る。このとき、主喫銘柄IDに対応する吸引器フラグは注文端末20へ送られてもよいし、送られなくてもよい。一方で、顧客IDに対応する顧客本体装置IDが格納されていない場合には、顧客管理部102は、顧客本体装置IDが未設定であることを示す本体装置未設定情報を注文端末20へ送る。
【0125】
〔注文端末〕
第二実施形態においても、表示処理部202は、銘柄選択画面でカートリッジ商品の銘柄の選択操作が行われ、所定条件を満たした場合に、図12に例示されるようなエアロゾル吸引器の本体装置に関するワーニング画面を表示させる。
【0126】
第二実施形態では、表示処理部202は、銘柄選択画面に対する選択操作が検出されると、まず、その選択操作の対象とされた選択銘柄がカートリッジ商品の銘柄か否かを判定する。この判定は、当該選択銘柄の銘柄情報に含まれる吸引器フラグを用いて行うことができる。選択銘柄がカートリッジ商品の銘柄である場合、表示処理部202は、更に、選択操作を行った顧客の顧客本体装置IDが取得されているか否かを判定する。顧客本体装置IDが取得されている場合、表示処理部202は、支援PC10から送られてきているカートリッジ商品識別情報に基づいて顧客本体装置IDが選択銘柄の銘柄IDに対応付けられているか否かを判定する。この判定は、顧客本体装置IDに対応する本体装置の機種で、選択銘柄のカートリッジ商品を使用することができるか否かの判定であると言い換えることができる。
そこで、顧客本体装置IDが選択銘柄の銘柄IDに対応付けられていない場合、即ち顧客本体装置IDに対応する本体装置の機種で、選択銘柄のカートリッジ商品を使用することができない場合に、表示処理部202は、上述のワーニング画面を表示させる。
結果、第一実施形態と同様に、第二実施形態においても、顧客が所有している本体装置で使用することができないカートリッジ商品を誤って購入することを防ぐことができる。
以上のように、表示処理部202は、複数種の本体装置の中の特定の本体装置に関する本体装置情報を取得する第二取得手段と表記することができると共に、取得された本体装置情報で示される特定の本体装置で当該選択銘柄情報により示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、当該所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報をユーザインタフェース部に出力させる出力処理手段と表記できる。
【0127】
顧客本体装置IDが取得されていない場合には、表示処理部202は、第一実施形態と同様に、その顧客の購入履歴情報を用いて、その顧客が持っているエアロゾル吸引器の本体装置の機種を推定してもよい。この場合の処理は、第一実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
上述のように第二実施形態では、カートリッジ商品識別情報(図9参照)に基づく顧客本体装置IDと当該選択銘柄の銘柄IDとが対応付けられているか否かの判定により、エアロゾル吸引器の本体装置に関するワーニング画面を表示するか否かが決定される。このため、表示処理部202は、取得された本体装置情報(顧客本体装置ID)と取得された選択銘柄情報とを少なくとも用いた所定の判定により、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報をインタフェース部に出力させるか否かを決定する出力処理手段であると表記できる。
【0128】
〔支援PC10の動作例〕
次に、本システム1の動作例を説明する。特に、図15及び図16を参照しながら、注文端末20を用いてたばこ商品が注文される場合の支援PC10及び注文端末20の動作例について説明する。図15は、第二実施形態に係るたばこ商品管理システムにおけるたばこ商品の注文及び取り出しに関する動作例を示すシーケンスチャートである。
第二実施形態では、図15に示されているとおり、工程(S106(1))、工程(S106(2))、及び工程(S106(3))が追加されている点において第一実施形態と異なる。
【0129】
支援PC10(顧客管理部102)は、注文端末20から顧客IDを受信すると(S102)、顧客管理DB105からその顧客IDを検索し、その顧客IDに主喫銘柄IDが対応付けられているか否かを判定すると共に(S103)、更に、その顧客IDに顧客本体装置IDが対応付けられているか否かを判定する(S106(1))。
支援PC10(顧客管理部102)は、顧客本体装置IDが抽出された場合には(S106(1);YES)、その顧客本体装置IDを注文端末20へ送信し(S106(2))、顧客本体装置IDが抽出されなかった場合には(S106(1);NO)、本体装置未設定情報を注文端末20へ送信する(S106(3))。
【0130】
図16は、第二実施形態におけるエアロゾル吸引器の本体装置に関するワーニング画面の表示判定方法(図15の工程(S110)の詳細)を示すフローチャートである。第二実施形態では、図16に示される方法は、注文端末20(表示処理部202)により実行される。
注文端末20は、銘柄選択画面に対する選択操作が検出されると、まず、その選択操作の対象とされた選択銘柄がカートリッジ商品の銘柄か否かを判定する(S160)。この判定は、当該選択銘柄の銘柄情報に含まれる吸引器フラグを用いて行うことができる。
選択銘柄がカートリッジ商品の銘柄でない場合(S160;NO)、ワーニング画面の非表示が決定される(S172)。
【0131】
選択銘柄がカートリッジ商品の銘柄である場合(S160;YES)、注文端末20は、更に、選択操作を行った顧客の顧客本体装置IDが取得されているか否かを判定する(S161)。
顧客本体装置IDが取得されている場合(S161;YES)、注文端末20は、支援PC10から送られてきているカートリッジ商品識別情報に基づいて、選択銘柄の銘柄IDに対応付けられた本体装置IDを特定する(S162)。
【0132】
注文端末20は、選択銘柄に関して特定された本体装置IDに顧客本体装置IDが含まれているか否かを判定する(S170)。ここで、選択銘柄に関して一つの本体装置IDが特定されている場合には、その本体装置IDと顧客本体装置IDとが一致するか否かが判定される(S170)。(S170)の判定は、上述したとおり、顧客本体装置IDにより示される本体装置の機種で、選択銘柄のカートリッジ商品を使用することができるか否かの判定であると言い換えることができる。
注文端末20は、顧客本体装置IDが含まれている場合或いは両者が一致している場合(S170;YES)、ワーニング画面GWの非表示を決定し(S172)、顧客本体装置IDが含まれていない場合或いは両者が一致していない場合(S170;NO)、ワーニング画面GWの表示を決定する(S171)。
【0133】
顧客本体装置IDが取得されていない場合(S161;NO)については、図14に示される第一実施形態における(S141;NO)又は(S142;NO)の場合と同様である。即ち、工程(S165)、工程(S166)、工程(S167)及び工程(S168)は、工程(S145)、工程(S146)、工程(S147)及び工程(S150)と同様である。
【0134】
以上のとおり、第二実施形態のように顧客が持っているエアロゾル吸引器の本体装置の本体装置IDが顧客IDと関連付けられて管理される形態においても、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0135】
[変形例]
上述の各実施形態はそれぞれ例示であり、趣旨を逸脱しない範囲で上述の内容は適宜変形可能である。
例えば、上述の実施形態では、個装什器50を制御する第一制御部30とカートン什器60を制御する第二制御部40とが別々に設けられているが、個装什器50及びカートン什器60の両方を制御する一つの制御部に代替可能である。また、支援PC10とその制御部も一つの制御装置として実現されてもよい。
また、個装什器50及びカートン什器60は上述した構成に限定されない。
個装什器50は、上述の実施形態のように個装位置報知LED551でマガジン500の位置を報知する形態ではなく、プロジェクタ56の投射画像やマガジン500の前面に設けられる電子棚札でマガジン500の位置を報知する形態とすることができる。
また、個装什器50及びカートン什器60は自動払出機能を有する装置とすることもできる。
【0136】
また、上述の実施形態では、個装什器50におけるマガジンIDとそのマガジン500に収容される個装商品の銘柄IDとの対応関係、及びカートン什器60における収容領域の位置とその収容領域に収容されるカートン商品の銘柄IDとの対応関係等のような什器設定情報が支援PC10で管理されたが、什器設定情報は第一制御部30及び第二制御部40と支援PC10との間で共有されてもよいし、第一制御部30及び第二制御部40のみで管理されてもよい。
このように、支援PC10に格納される顧客管理DB105及び店舗DB106は、本システム1内においてどの装置に格納されてもよく、更に言えば、支援PC10と通信可能となっていれば、本システム1外の装置に格納されてもよい。
【0137】
例えば、顧客管理DB105は、支援PC10と通信可能な外部サーバ装置に設けられてもよい。
また、顧客の携帯端末に、顧客ID及び主喫銘柄IDが格納されており、携帯端末にインストールされているアプリケーションがそれらを管理するようにしてもよい。この場合、注文端末20が携帯端末から直接、顧客ID及び主喫銘柄IDを取得することができる。
また、顧客本体装置IDについても顧客の携帯端末に格納されていてもよい。この場合にも、注文端末20が携帯端末から直接、顧客IDと共に顧客本体装置IDを取得することもできる。
【0138】
また、エアロゾル吸引器の本体装置が通信機能を有している場合には、支援PC10又は注文端末20は、その本体装置の機種を識別し得る情報を通信により取得することもできる。
例えば、支援PC10は、通信ユニット14を介して顧客が持つ本体装置と通信することで、その本体装置の機種を識別し得る情報を取得することができる。また、注文端末20は、通信ユニット25を介して顧客が持つ本体装置と通信することで、その本体装置の機種を識別し得る情報を取得することができる。
【0139】
当該本体装置が通信機能を有していない場合であっても、注文端末20(情報取得部201)は、撮像ユニット26により当該本体装置の一部又は全部を撮像させて得られる撮像画像に基づいて、顧客が持つ当該本体装置の本体装置IDを取得するようにしてもよい。例えば、情報取得部201は、当該本体装置の表面に付された図柄や二次元コードの撮像画像、或いは当該本体装置自体の画像に周知の画像認識技術を適用することでその本体装置の機種を識別し得る情報を取得し、その情報から本体装置IDを特定してもよい。
【0140】
このように通信や撮像画像を用いて顧客が持つ当該本体装置の本体装置IDを取得することができる場合、注文端末20(情報取得部201)は、別途取得された顧客情報から得られる顧客IDと共に、その本体装置IDを支援PC10へ送信することができる。第二実施形態では、支援PC10(顧客管理部102)は、注文端末20から顧客ID及び本体装置IDを取得した場合には、その顧客IDに対応付けてその本体装置IDを顧客本体装置IDとして顧客登録情報に登録することもできる。
また、上述の各実施形態において、注文端末20(情報取得部201)により本体装置IDが取得された場合には、銘柄選択画面においてその本体装置IDに対応する銘柄グループが選択された状態とし、その本体装置IDが示す本体装置で使用可能な銘柄のカートリッジ商品の銘柄情報群が個別銘柄選択部G2に表示されるようにすることもできる。
他の方法として、株主優待の発送履歴情報に基づいて顧客が所有している本体装置の本体装置IDを特定することもできる。
【0141】
また、上述の各実施形態とは全く異なる判定手法で当該ワーニング画面GWの表示の要否を判定することもできる。
例えば、同一顧客が連続して複数銘柄のカートリッジ商品を注文する場合に、最初に注文された銘柄のカートリッジ商品と二番目以降に注文された銘柄のカートリッジ商品とで、エアロゾル吸引器の本体装置の機種が異なる場合に、当該ワーニング画面GWの表示を決定するようにしてもよい。
【0142】
図17は、たばこ商品の注文操作後に表示される待ち画面GUの例を示す図である。
例えば、表示処理部202は、銘柄注文画面G3において注文確定操作部G32を押下する操作が検出されると、銘柄注文画面G3を消去して図17に示されるような待ち画面GUを表示させることができる。
図17に例示される待ち画面GUでは、注文が確定した銘柄の銘柄情報が表示領域GU1に表示されると共に、その銘柄とは異なる3つの銘柄の銘柄情報が「おすすめ商品」として表示領域GU2に表示されている。更に、待ち画面GUの最下部には「続けて他の商品を注文する」操作部GU3が配置されている。
表示処理部202は、表示領域GU2に表示されるいずれかの銘柄の画像を押下する操作が検出されると、待ち画面GUを消去してその銘柄のたばこ商品に関する銘柄注文画面G3を表示させてもよい。また、表示処理部202は、操作部GU3を押下する操作が検出されると、待ち画面GUを消去して銘柄選択画面を表示させてもよい。
表示処理部202は、待ち画面GUを消去して銘柄注文画面G3を表示させる前、或いは待ち画面GUの消去後に表示された銘柄選択画面でいずれかの銘柄の選択操作に応じて銘柄注文画面G3を表示させる前に、次のようにして当該ワーニング画面GWの表示の要否を判定することができる。
【0143】
即ち、表示処理部202は、待ち画面GUの表示直前に注文が確定して支援PC10へ送信した注文銘柄情報で示される注文確定銘柄の銘柄IDと、待ち画面GUの表示後の、表示領域GU2又は銘柄選択画面に対する操作で選択された選択銘柄の銘柄IDとに基づいて、注文確定銘柄のカートリッジ商品と選択銘柄のカートリッジ商品とで専用の本体装置の機種が一致するか否かを判定する。この判定は、カートリッジ商品識別情報に基づいて、選択銘柄の銘柄ID及び注文確定銘柄の銘柄IDに対応付けられた本体装置IDをそれぞれ特定し、選択銘柄に関して特定された本体装置IDと注文確定銘柄に関して特定された本体装置IDとで共通の本体装置IDが含まれているか否か(両方の本体装置IDが一致するか否かも含む)の判定で実現可能である。
共通の本体装置IDが含まれていない場合、即ち本体装置の機種が一致しない場合、表示処理部202は、当該ワーニング画面の表示を決定し、それ以外には当該ワーニング画面の非表示を決定すればよい。
【0144】
このような判定手法は、上述のいずれの実施形態にも適用可能であり、更に言えば、上述の各実施形態のように、顧客ごとに主喫銘柄ID、購入履歴情報及び顧客本体装置IDを管理する仕組みが設けられていない形態であっても適用可能である。
以上より、表示処理部202は、第一銘柄のカートリッジ商品に関する顧客による注文操作を受け付け可能な注文画面(銘柄注文画面G3)をユーザインタフェース部(注文端末20の表示装置15)に表示させ、その注文画面から遷移する他の画面(待ち画面GU又は銘柄選択画面)において、その第一銘柄(注文確定銘柄)のカートリッジ商品とは異なる第二銘柄のカートリッジ商品に関する第二銘柄情報を表示させる表示処理手段と表記できる。更に、表示処理部202は、他の画面(待ち画面GU又は銘柄選択画面)における第二銘柄情報で示される第二銘柄のカートリッジ商品を選択する操作に応じて、その第二銘柄(選択銘柄)のカートリッジ商品を示す選択銘柄情報を取得する第一取得手段、及び注文画面(銘柄注文画面G3)において注文操作の対象とされた第一銘柄(注文確定銘柄)のカートリッジ商品を示す特定銘柄情報を取得する第二取得手段と表記することができる。加えて、表示処理部202は、取得された特定銘柄情報で示される第一銘柄(注文確定銘柄)のカートリッジ商品を使用可能な本体装置で、取得された選択銘柄情報で示される銘柄(選択銘柄)のカートリッジ商品を使用できない場合に、当該所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報(ワーニング画面GW)をユーザインタフェース部(表示装置15)に出力させる出力処理手段と表記することもできる。
【0145】
当該ワーニング画面GWの表示の要否の判定手法として更なる別の手法も存在する。
例えば、顧客の操作で選択されたカートリッジ商品の銘柄とは異なるカートリッジ商品の銘柄が本システム1で推奨される場合に、その推奨された銘柄のカートリッジ商品と顧客の操作で選択されたカートリッジ商品の銘柄とで、エアロゾル吸引器の本体装置の機種が異なる場合に、当該ワーニング画面GWの表示を決定するようにしてもよい。
図18は、推奨商品提示領域G4が付加された銘柄注文画面G3の例を示す図である。
図18の例では、銘柄注文画面G3の下方に推奨商品提示領域G4が設けられており、その推奨商品提示領域G4には、銘柄注文画面G3で注文対象とされている銘柄(注文対象銘柄)とは異なる3つの銘柄の銘柄情報が「おすすめ商品」として表示されている。
例えば、表示処理部202は、支援PC10から推奨商品情報を取得して、その推奨商品情報で示される銘柄の銘柄情報を推奨商品提示領域G4に表示させることができる。なお、推奨商品の選択手法には周知のあらゆる手法が利用可能である。
【0146】
この場合、表示処理部202は、銘柄注文画面G3の推奨商品提示領域G4に表示されるいずれかの銘柄の画像を押下する操作が検出されると、銘柄注文画面G3を消去した上で、次のようにして当該ワーニング画面GWの表示の要否を判定することができる。
即ち、表示処理部202は、銘柄注文画面G3で表示される注文対象銘柄の銘柄IDと、推奨商品提示領域G4において選択された銘柄(選択銘柄)の銘柄IDとに基づいて、注文対象銘柄のカートリッジ商品と選択銘柄のカートリッジ商品とで専用の本体装置の機種が一致するか否かを判定する。この判定は、カートリッジ商品識別情報に基づいて、選択銘柄の銘柄ID及び注文対象銘柄の銘柄IDに対応付けられた本体装置IDをそれぞれ特定し、選択銘柄に関して特定された本体装置IDと注文対象銘柄に関して特定された本体装置IDとで共通の本体装置IDが含まれているか否か(両方の本体装置IDが一致するか否かも含む)の判定で実現可能である。
共通の本体装置IDが含まれていない場合、即ち本体装置の機種が一致しない場合、表示処理部202は、当該ワーニング画面の表示を決定し、それ以外には当該ワーニング画面の非表示を決定すればよい。
【0147】
この判定手法についても、上述のいずれの実施形態にも適用可能であり、更に言えば、上述の各実施形態のように、顧客ごとに主喫銘柄ID、購入履歴情報及び顧客本体装置IDを管理する仕組みが設けられていない形態であっても適用可能である。
以上より、表示処理部202は、第一銘柄(注文対象銘柄)のカートリッジ商品に関する顧客による注文操作を受け付け可能な注文画面(銘柄注文画面G3)をユーザインタフェース部(注文端末20の表示装置15)に表示させ、その注文画面(銘柄注文画面G3)内において、その第一銘柄(注文対象銘柄)のカートリッジ商品とは異なる第二銘柄(推奨銘柄)のカートリッジ商品に関する第二銘柄情報を表示させる表示処理手段と表記できる。更に、表示処理部202は、注文画面(銘柄注文画面G3)における第二銘柄情報で示される第二銘柄(推奨銘柄)のカートリッジ商品を選択する操作に応じて、その第二銘柄(選択銘柄)のカートリッジ商品を示す選択銘柄情報を取得する第一取得手段、及び注文画面(銘柄注文画面G3)において注文操作の対象とされた第一銘柄(注文対象銘柄)のカートリッジ商品を示す特定銘柄情報を取得する第二取得手段と表記することができる。加えて、表示処理部202は、取得された特定銘柄情報で示される第一銘柄(注文対象銘柄)のカートリッジ商品を使用可能な本体装置で、取得された選択銘柄情報で示される銘柄(選択銘柄)のカートリッジ商品を使用できない場合に、当該所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報(ワーニング画面GW)をユーザインタフェース部(表示装置15)に出力させる出力処理手段と表記することもできる。
【0148】
また、本システム1で推奨された銘柄のカートリッジ商品が選択された場合には、上述のような銘柄IDを用いた判定を行うことなく、ワーニング画面GWを表示するようにすることもできる。本システム1で推奨するカートリッジ商品の銘柄は、確実に、顧客の操作により選択されたカートリッジ商品の銘柄とは異なるため、専用の本体装置の機種が異なる可能性が生じるからである。この場合には、ワーニング画面GWの表示頻度が高まる可能性があるため、顧客に煩わしさを感じさせる可能性があるが、誤ったカートリッジ商品の注文は未然に防ぐことができる。
【0149】
また、上述の各実施形態及び変形例では、当該ワーニング画面の表示の要否判定は、注文端末20により実行されたが、支援PC10により実行されてもよい。この場合には、注文端末20は、支援PC10から判定結果のみを取得して、当該ワーニング画面の表示又は非表示を切り替えればよい。
更に言えば、上述の各実施形態及び変形例において、注文端末20を携帯端末又はPCに置き換え、支援PC10をその携帯端末又はPCと公衆回線(インターネット等)を介して通信可能に接続されるサーバ装置に置き換えることもできる。この場合、本システム1は、単にたばこ商品の注文を受け付けるネットショッピングを実現するシステムであってもよい。このため、本システム1は、店舗に設置されなくてもよく、第一制御部30、第二制御部40、個装什器50、カートン什器60、及び什器管理端末70はなくてもよい。
また、当該ワーニング画面GWの表示は、カートリッジ商品の注文操作ではなく、何らかの目的でカートリッジ商品を選択する操作に伴って行われればよい。例えば、カートリッジ商品の所望の銘柄を主喫銘柄として登録する際にその所望の銘柄の選択操作に伴って、当該ワーニング画面GWの表示の要否が判定されてもよいし、その他の目的でカートリッジ商品の或る銘柄を選択する操作に伴って判定されてもよい。
【0150】
また、上述の第二実施形態のように、エアロゾル吸引器の本体装置の本体装置IDが顧客IDと関連付けられて管理される形態では、その本体装置のアップグレード版或いは代替版となる新たな本体装置の販売が開始される際に、その新たな本体装置への移行を推奨する画面を表示させるようにすることもできる。例えば、注文端末20又は支援PC、或いは顧客の携帯端末においてその顧客に対応する本体装置IDが特定された際に、その本体装置IDに関連付けられた新たな本体装置に関する情報を他の装置又は自身のメモリから取得し、その情報に基づいて、注文端末20又は顧客の携帯端末にその新たな本体装置への移行を推奨する画面を表示させる。本体装置IDの特定手法には、上述のあらゆる手法を用いることができる。
これは、銘柄IDに基づいて新たな本体装置に関する情報が取得される形態でも実現可能である。例えば、注文銘柄の銘柄IDが特定された場合や、主喫銘柄IDが特定された場合、何等か登録対象となる銘柄IDが特定された場合等において、その銘柄IDを用いて、新たな本体装置に関する情報が他の装置又は自身のメモリから取得されればよい。
【0151】
また、上述のシーケンスチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、本実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。本実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。
また、上述の内容の一部又は全部は、次のようにも特定され得る。但し、上述の内容が以下の記載に制限されるものではない。
【0152】
(1)
エアロゾル吸引器の本体装置に装着して使用されるカートリッジ商品の選択を支援する商品選択支援システムであって、
ユーザインタフェース部に対する顧客の所定操作により選択されたカートリッジ商品の銘柄を示す選択銘柄情報を取得する第一取得手段と、
複数銘柄のカートリッジ商品の中の特定銘柄のカートリッジ商品を示す特定銘柄情報を取得する第二取得手段と、
前記取得された特定銘柄情報で示される特定銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置で前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、前記所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させる出力処理手段と、
を備える商品選択支援システム。
(2)
第一銘柄のカートリッジ商品に関する顧客による注文操作を受け付け可能な注文画面を前記ユーザインタフェース部に表示させ、該注文画面内又は該注文画面から遷移する他の画面内において、該第一銘柄のカートリッジ商品とは異なる第二銘柄のカートリッジ商品に関する第二銘柄情報を表示させる表示処理手段を更に備え、
前記顧客の前記所定操作は、前記注文画面又は前記他の画面における前記第二銘柄情報で示される前記第二銘柄のカートリッジ商品を選択する操作を含み、
前記第一取得手段は、前記所定操作により選択された前記第二銘柄のカートリッジ商品を示す前記選択銘柄情報を取得し、
前記第二取得手段は、前記注文画面において前記注文操作の対象とされた前記第一銘柄のカートリッジ商品を示す前記特定銘柄情報を取得する、
(1)に記載の商品選択支援システム。
(3)
前記第二取得手段は、顧客情報格納部に格納されている前記顧客の登録銘柄のカートリッジ商品を示す前記特定銘柄情報を取得する、
(1)又は(2)に記載の商品選択支援システム。
(4)
前記顧客又は前記顧客が携帯可能な物を識別し得る顧客識別子を取得する識別子取得手段を更に備え、
前記第二取得手段は、前記取得された顧客識別子に関連付けられて購入履歴格納部に格納されている前記顧客の購入履歴情報から抽出される銘柄のカートリッジ商品を示す前記特定銘柄情報を取得する、
(1)又は(2)に記載の商品選択支援システム。
(5)
エアロゾル吸引器の本体装置に装着して使用されるカートリッジ商品の選択を支援する商品選択支援システムであって、
ユーザインタフェース部に対する顧客の所定操作により選択されたカートリッジ商品の銘柄を示す選択銘柄情報を取得する第一取得手段と、
複数種の本体装置の中の特定の本体装置に関する本体装置情報を取得する第二取得手段と、
前記取得された本体装置情報で示される前記特定の本体装置で前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、前記所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させる出力処理手段と、
を備える商品選択支援システム。
(6)
顧客が持つ前記特定の本体装置と通信可能な通信手段を更に備え、
前記第二取得手段は、前記通信手段による前記特定の本体装置との通信を介して前記特定の本体装置に関する前記本体装置情報を取得する、
(5)に記載の商品選択支援システム。
(7)
顧客が持つ前記特定の本体装置の一部又は全部の撮像画像を取得する画像取得手段を更に備え、
前記第二取得手段は、前記取得された撮像画像に基づいて、前記特定の本体装置に関する前記本体装置情報を取得する、
(5)に記載の商品選択支援システム。
(8)
顧客情報格納部に前記特定の本体装置を識別し得る本体装置識別子を格納する格納処理手段を更に備え、
前記第二取得手段は、前記顧客情報格納部に格納されている前記本体装置識別子を前記本体装置情報として取得し、
前記格納処理手段は、前記ユーザインタフェース部に前記所定情報が出力された後の前記顧客による所定の操作を契機に、前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置の識別子を前記本体装置識別子として前記顧客情報格納部に格納する、
(5)から(7)のいずれか一つに記載の商品選択支援システム。
(9)
前記出力処理手段は、前記取得された本体装置情報又は特定銘柄情報と前記取得された選択銘柄情報とを少なくとも用いた所定の判定により、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させるか否かを決定する、
(1)から(8)のいずれか一つに記載の商品選択支援システム。
(10)
前記出力処理手段は、前記所定操作により選択された銘柄のカートリッジを使用可能な本体装置に関する前記所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力する、
(1)から(9)のいずれか一つに記載の商品選択支援システム。
(11)
エアロゾル吸引器の本体装置に装着して使用されるカートリッジ商品の選択を支援する商品選択支援方法であって、
一以上のコンピュータが、
ユーザインタフェース部に対する顧客の所定操作により選択されたカートリッジ商品の銘柄を示す選択銘柄情報を取得し、
複数銘柄のカートリッジ商品の中の特定銘柄のカートリッジ商品を示す特定銘柄情報を取得し、
前記取得された特定銘柄情報で示される特定銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置で前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、前記所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させる、
ことを含む商品選択支援方法。
(12)
前記一以上のコンピュータが、
第一銘柄のカートリッジ商品に関する顧客による注文操作を受け付け可能な注文画面を前記ユーザインタフェース部に表示させ、
前記注文画面内又は前記注文画面から遷移する他の画面内において、前記第一銘柄のカートリッジ商品とは異なる第二銘柄のカートリッジ商品に関する第二銘柄情報を表示させ、
前記顧客の前記所定操作は、前記注文画面又は前記他の画面における前記第二銘柄情報で示される前記第二銘柄のカートリッジ商品を選択する操作を含み、
前記取得された選択銘柄情報は、前記所定操作により選択された前記第二銘柄のカートリッジ商品を示し、
前記取得された特定銘柄情報は、前記注文画面において前記注文操作の対象とされた前記第一銘柄のカートリッジ商品を示す、
(11)に記載の商品選択支援方法。
(13)
前記取得された特定銘柄情報は、顧客情報格納部に格納されている前記顧客の登録銘柄のカートリッジ商品を示す、
(11)又は(12)に記載の商品選択支援方法。
(14)
前記一以上のコンピュータが、
前記顧客又は前記顧客が携帯可能な物を識別し得る顧客識別子を取得する、
ことを更に含み、
前記取得された特定銘柄情報は、前記取得された顧客識別子に関連付けられて購入履歴格納部に格納されている前記顧客の購入履歴情報から抽出される銘柄のカートリッジ商品を示す、
(11)又は(12)に記載の商品選択支援方法。
(15)
エアロゾル吸引器の本体装置に装着して使用されるカートリッジ商品の選択を支援する商品選択支援方法であって、
一以上のコンピュータが、
ユーザインタフェース部に対する顧客の所定操作により選択されたカートリッジ商品の銘柄を示す選択銘柄情報を取得し、
複数種の本体装置の中の特定の本体装置に関する本体装置情報を取得し、
前記取得された本体装置情報で示される前記特定の本体装置で前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用できない場合に、前記所定操作に伴い、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させる、
ことを含む商品選択支援方法。
(16)
前記一以上のコンピュータが、
顧客が持つ前記特定の本体装置と通信を行う、
ことを更に含み、
前記取得された本体装置情報は、前記特定の本体装置との通信を介して取得される、
(15)に記載の商品選択支援方法。
(17)
前記一以上のコンピュータが、
顧客が持つ前記特定の本体装置の一部又は全部の撮像画像を取得する、
ことを更に含み、
前記取得された本体装置情報は、前記取得された撮像画像に基づいて取得される、
(15)に記載の商品選択支援方法。
(18)
前記取得された本体装置情報は、顧客情報格納部に格納されている前記特定の本体装置を識別し得る本体装置識別子を含み、
前記一以上のコンピュータが、
前記ユーザインタフェース部に前記所定情報が出力された後の前記顧客による所定の操作を契機に、前記取得された選択銘柄情報で示される銘柄のカートリッジ商品を使用可能な本体装置の識別子を前記本体装置識別子として前記顧客情報格納部に格納する、
ことを更に含む(15)から(17)のいずれか一つに記載の商品選択支援方法。
(19)
前記一以上のコンピュータが、
前記取得された本体装置情報又は特定銘柄情報と前記取得された選択銘柄情報とを少なくとも用いた所定の判定により、エアロゾル吸引器の本体装置に関する所定情報を前記ユーザインタフェース部に出力させるか否かを決定する、
ことを更に含む(11)から(18)のいずれか一つに記載の商品選択支援方法。
(20)
前記ユーザインタフェース部に出力される前記所定情報は、前記所定操作により選択された銘柄のカートリッジを使用可能な本体装置に関する情報を含む、
(11)から(19)のいずれか一つに記載の商品選択支援方法。
(21)
(11)から(20)のいずれか一つに記載の商品選択支援方法を前記一以上のコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【0153】
本出願は、2020年1月30日に出願された日本出願(特願2020-14196号)を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18