(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-27
(45)【発行日】2022-11-07
(54)【発明の名称】無線電力受信を効率化する受信装置
(51)【国際特許分類】
H02J 50/80 20160101AFI20221028BHJP
H02J 50/20 20160101ALI20221028BHJP
H02J 50/30 20160101ALI20221028BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20221028BHJP
H02J 50/40 20160101ALI20221028BHJP
G06F 21/64 20130101ALI20221028BHJP
H04W 12/06 20210101ALI20221028BHJP
【FI】
H02J50/80
H02J50/20
H02J50/30
H02J7/00 301D
H02J50/40
G06F21/64
H04W12/06
(21)【出願番号】P 2020552368
(86)(22)【出願日】2019-03-25
(86)【国際出願番号】 IB2019052413
(87)【国際公開番号】W WO2019193449
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2022-03-08
(32)【優先日】2018-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/IB2018/057826
(32)【優先日】2018-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IB
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520104330
【氏名又は名称】ボイス・ライフ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100139778
【氏名又は名称】栗原 潔
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・スミス
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・ハンター・スミス
(72)【発明者】
【氏名】デビッド・リー・ラーク
【審査官】大濱 伸也
(56)【参考文献】
【文献】特許第6254665(JP,B1)
【文献】特許第6267761(JP,B1)
【文献】国際公開第2018/021535(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 50/00-50/90
H02J 7/00
G06F 21/64
H04W 12/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線電力受信を容易にするための受信装置であって、
少なくとも1つの送信装置と無線通信するように構成された受信トランシーバを含み、
前記受信トランシーバは、
前記少なくとも1つの送信装置に登録要求を送信するよう構成され、
前記登録要求は、一意の受信装置識別子を含み、
前記少なくとも1つの送信装置は、無線電力
伝送に関連した
分散ブロックチェーンをアクセスするよう構成されており、
前記少なくとも1つの送信装置は、
前記登録要求を分析し、
前記登録要求の前記分析に基づいて前記分散ブロックチェーンを更新し、
登録応答を前記受信装置に送信するように構成されており、
前記受信トランシーバは、前記登録応答を受信するように構成されている、
受信装置。
【請求項2】
ドメインに関連付けられており、
前記少なくとも1つの送信装置は、さらに、前記登録要求を前記ドメインに関連付けられた前記分散ブロックチェーンと比較するよう構成されており、
前記登録応答の送信は前記比較に基づく、
請求項1に記載の受信装置。
【請求項3】
前記登録要求は、前記一意の受信装置識別子を含む無線電力伝送要求を含み、
前記少なくとも1つの送信装置は、さらに、
前記無線電力伝送要求に基づいて前記分散ブロックチェーンにアクセスし、
前記アクセスの結果に基づいて前記受信装置を認証し、
前記認証に基づいて前記無線電力伝送要求を許可するように構成され、
前記無線電力伝送は、前記許可に基づいて行なわれる、
請求項2に記載の受信装置。
【請求項4】
前記分散ブロックチェーンが、前記受信装置に関連した信頼レベルを含み、
前記信頼レベルに基づいて前記受信装置の認証が行なわれる、
請求項3に記載の受信装置。
【請求項5】
さらに、前記少なくとも1つの送信装置と前記受信装置との間の無線電力伝送に関連する少なくとも1つの変数を感知するように構成された少なくとも1つのセンサーを含み、
前記受信
装置は、さらに、前記少なくとも1つの変数を前記分散ブロックチェーンに格納するように構成され、
前記少なくとも1つの送信装置は、さらに、
前記分散ブロックチェーンから前記少なくとも1つの変数を取得し、
少なくとも1つの変数を分析し、
前記少なくとも1つの変数の分析に基づいて前記受信装置の動作を判定するよう構成されている、
請求項1に記載の受信装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの送信装置が、さらに、
前記動作に基づいて、前記受信装置に関連付けられた信頼レベルを生成し、
前記受信装置に関連付けられた信頼レベルで分散ブロックチェーンを更新するよう構成されている、
請求項5に記載の受信装置。
【請求項7】
前記少なくともひとつのセンサーが、前記受信装置の地理的位置を判別する受信位置センサーを含み、
前記登録要求は前記地理的位置を含み、
前記少なくともひとつの送信装置が、さらに、前記受信装置の前記地理的位置によって、
前記分散ブロックチェーンを更新するよう構成されている、
請求項5に記載の受信装置。
【請求項8】
前記受信トランシーバが、
前記少なくとも1つの送信装置から少なくとも1つの送信機特性データを受信し、
前記少なくとも1つの送信装置に少なくとも1つの受信機特性データを送信し、
前記少なくとも1つの送信装置から無線電力伝送を受信し、
前記無線電力伝送を電気エネルギーに変換するよう構成されており、
前記少なくとも1つの送信装置は、前記少なくとも1つの受信機特性データに基づいて無線電力の伝送を制御するよう構成されており、
前記受信装置は、さらに、
前記受信トランシーバと通信可能に結合された受信処理装置と、
前記受信トランシーバの少なくとも1つの特性データを保存するよう構成された受信ストレージ装置と、
前記受信トランシーバと通信可能に結合された電力出力ポートとを含み、
前記受信処理装置は、
前記少なくとも1つの送信機特性データを分析し、前記分析に基づいて、前記少なくとも1つの送信装置の、前記受信装置によって受信される無線電力伝送の能力を判断するよう構成されており、
前記電力出力ポートは、
少なくとも1つの電子機器の少なくとも1つの電力入力ポートとインターフェースを取り、
少なくとも1つの電子機器に前記電気エネルギーを供給するよう構成されている、
請求項1に記載の受信装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの受信機特性データが受信機認証データを含み、
前記少なくとも1つの送信装置が、前記受信機認証データに基づいて前記無線電力伝送のために前記受信装置を認証するように構成されている、請求項8に記載の受信装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つの送信機特性が送信機認証データを含み、
前記受信処理装置が、前記送信機認証データに基づいて前記少なくとも1つの送信装置を認証するように構成され、
前記少なくとも1つの送信装置からの無線電力の受信が、前記少なくとも1つの送信装置の認証に基づいて行なわれる、
請求項8に記載の受信装置。
【請求項11】
さらに、前記受信処理装置と通信可能に接続されているマイクロフォンを含み、
前記マイクロフォンは、音声コマンドを検出するように構成されており、
前記受信処理装置は、さらに、音声コマンドを分析し、前記音声コマンドの分析に基づいて、前記少なくとも1つの送信装置と前記受信装置の無線通信を開始するように構成されている、
請求項8に記載の受信装置。
【請求項12】
前記無線電力伝送がテラヘルツ放射から成る、
請求項8に記載の受信装置。
【請求項13】
前記受信トランシーバが、さらに、
前記少なくとも1つの送信機特性データと前記少なくとも1つの受信機特性データとの少なくとも1つに基づいて、前記少なくとも1つの送信装置内に構成された少なくとも1つの送信トランシーバとペアリングし、
前記ペアリングに基づいて無線電力伝送接続を確立するよう構成され、
前記少なくとも1つの送信装置からの無線電力伝送が前記無線電力伝送接続に基づいて行なわれる、
請求項8に記載の受信装置。
【請求項14】
前記受信トランシーバが、第1の周波数帯域上で通信するように構成された第1の受信トランシーバと、第2の周波数帯域上で通信するように構成された第2の受信トランシーバとから成り、
前記第1の受信トランシーバが、少なくとも1つの送信機特性データを受信し、前記少なくとも1つの受信機特性データを送信するように構成され、
前記第2の受信トランシーバが、前記少なくとも1つの送信装置からの前記無線電力伝送を受信するように構成され、
前記第1の周波数帯域がテラヘルツ周波数よりも低い周波数であり、前記第2の周波数帯域がテラヘルツ周波数である、
請求項8に記載の受信装置。
【請求項15】
前記受信トランシーバが、前記少なくとも1つの送信装置に無線電力伝送を送信するようにさらに構成されており、
前記受信処理装置が、前記少なくとも1つの送信機の特性データを分析し、前記少なくとも1つの送信機特性データの分析に基づいて、前記受信装置によって送信される無線電力を受信するための前記少なくとも1つの送信装置の能力を決定するよう構成されている、
請求項8に記載の受信装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つの送信装置と前記受信装置との間の無線電力伝送に関連付けられた少なくとも1つの変数を感知するように構成された少なくとも1つのセンサーをさらに含み、
前記受信処理装置は、前記少なくとも1つの変数を分析し、前記少なくとも1つの変数の前記分析に基づいて通知を生成するよう構成され、
前記受信トランシーバは、前記受信装置に関連付けられたユーザー・デバイスに前記通知を送信するようにさらに構成されている、
請求項8に記載の受信装置。
【請求項17】
前記受信処理装置が、さらに、前記少なくとも1つの変数の分析に基づいて無線電力伝送の異常状態を判断するように構成されており、
前記受信装置が、さらに、前記受信装置のユーザーからの入力を受信するように構成された入力装置をさらに含み、
前記無線電力受信が前記入力に基づいて行なわれる、
請求項
16に記載の受信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線充電の分野に関し、特に、無線による電力の送受信のための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高周波(RF)ベースの無線技術は、無線通信(データ/音声)、無線センシング(パラメータ)、無線給電(エネルギー)という3つの異なる基本的なシステム機能を可能にする。最初の2つのよく知られた無線技術の応用は、今日では多くの社会的・経済的活動で使用され、私たちの日常生活を大きく変えている。しかし、テラヘルツ無線電力伝送(WPT)は、少なくとも周知ではなく、モバイル機器の無線給電(充電)の基本的推進要素の一つとして開発され、確立されてはいない。
【0003】
また、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなどの携帯電子機器が、私たちの他者とのコミュニケーションや交流において、日常的に必要とされるようになってきている。これらの電子機器を頻繁に使用するためには、かなりの電力を必要とし、取り付けられている電池を消耗させやすい。したがって、ユーザーは、頻繁に装置を電源に接続し、充電することが必要となる。1日に1回、または頻繁に使用される電子機器では1日に1回以上の充電が必要な場合もある。
【0004】
このような作業は面倒であり、ユーザーの負担となることがある。たとえば、電子機器の電力が不足している場合に備えて充電器を携帯しなければならない場合がある。さらに、接続するための利用可能な電源を見つけなければならないことがある。また、電子機器を充電するために、壁面などの場所のコンセントに接続しなければならない。これにより、充電中に電子機器を使用できないことがある。
【0005】
現在の解決策として、IoT低電力センサー、および、充電式電池を使用するスマートフォン、タブレットなどの電子機器を含んでよい。しかしながら、前述のアプローチは、ユーザーが予備電池を持ち歩くことを必要とし、また、予備電池が充電されていることを確認することを要する。また、太陽電池を用いた充電器も知られているが、太陽電池は高価であり、十分な容量の電池を充電するためには、大規模なセルアレイが必要となる場合がある。
【0006】
他のアプローチとして、電磁信号を利用して、デバイスのプラグをコンセントに物理的に接続することなく、デバイスの充電を可能にするマットやパッドがある。たとえば、ハーベスティング(RF)エネルギーは、典型的には、指向性アンテナを利用してエネルギーをデバイスにターゲットして送達し、2.4/5.8GHzの無線周波数範囲で動作するエネルギーと波形の指向性ポケットを利用する。この場合でも、デバイスは、充電されるために、一定期間の間、一定の場所と向きに置かれる必要がある。電磁信号(EM)の電力伝送が単一ソースであると仮定すると、距離rに応じて1/r^2に比例する係数により、EM信号の電力が減少する(すなわち、距離の2乗に比例して減衰する)。ゆえに、EM送信機からの距離が遠い場合の受信電力は、送信電力のごく一部となり、受信信号の電力を増すためには、送信電力を増す必要がある。送信信号がEM送信機から3cmの距離で効率よく受信されていると仮定すると、同じ信号電力を3mの距離で受信するには、送信能力を1万倍にする必要がある。このような電力伝送は、エネルギーの大部分が送信されるだけで意図された装置によって受信されず、それを熱として散逸するので無駄が多い。また、生体組織に有害である可能性があり、近くにあるほとんどの電子装置に干渉する可能性が極めて高い。さらに別のアプローチである指向性のある電力伝送とでは、一般に、電力伝送効率を高めるために、信号を正しい方向に向けることができるように、機器の位置を知ることが必要となる。しかし、機器が正しく位置している場合でも、受信機器の経路または近傍にある物体の反射および干渉のために、効率的な伝送が保証されないことがある。また、多くの使用例では、機器が静止していないことも課題になる。
【0007】
さらに、現在利用可能な無線充電ソリューションでは、電力伝送に関連したセキュリティが不十分である。特に、電力伝送が許可されたデバイスにのみ提供されることを保証する仕組みがない。
【0008】
さらに、既存の無線充電器は、対応する無線充電器と共同設計された特定の電子機器を充電するように設計されている。言い換えれば、無線送信装置と無線受信装置の両方が、電力伝達のパラメータの点で一致するように対として設計されている。したがって、既存の無線充電器の無線送信装置は、様々なパラメータの複数の電子機器に電力を供給することができない。さらに、効率的でタイムリーな充電を提供するためには、無線受信装置を所定の距離に配置する必要がある。言い換えれば、無線送信装置と無線受信装置との間の距離のばらつきにより、電力の転送が不十分または非効率になる可能性がある。
【0009】
さらに、既存の無線充電ネットワークとシステムでは、無線電力伝送プロセスの監視が行なわれていない。言い換えれば、ユーザーは、電力伝送プロセスの動作状態をほとんど認識していない。電力伝送が行なわれていることをユーザーが認識する唯一の方法は、受信装置のバッテリーのレベルの変化に気づくことである。さらに、これは、電力の適切な転送を監視してそれを確実に行なうために、無線充電器や受信装置の近くにユーザーがいなければならないことを意味する。
【0010】
最後に述べたい点として、既存の無線充電ソリューションでは、電力伝送に関連するセキュリティおよび認証が不十分である。特に、電力伝送が認可され、認証されたデバイスにのみ提供されることを保証する仕組みがない。
【0011】
一方、ブロックチェーン技術、そして、小型のコンピューティング・センサーやモバイル・デバイスが日常のオブジェクトや環境に埋め込まれたIoT(Internet of Things)への関心が高まっている。しかし、これらのセンサーやコンピューティング・デバイスが小型化・多数化する中で、それらへの電力供給が課題となっている。これらのデバイスを直接接続して電力を供給するのは不便であり、大規模で行なうことは困難である。
【0012】
センサー・ネットワークなどの低消費電力・低損失ネットワーク(LLN)は、スマートグリッドやスマートシティなどの無数のアプリケーションを提供する。LLNには、損失の大きいリンク、低帯域幅、バッテリー動作、デバイスのメモリや処理能力の低さなど、様々な課題がある。また、環境条件の変化もデバイスの通信に影響を与える可能性がある。たとえば、物理的な障害物(たとえば、近くの樹木の葉密度の変化、ドアの開閉など)、干渉の変化(たとえば、他の無線ネットワークまたはデバイスからの干渉)、媒体の伝搬特性(たとえば、温度または湿度の変化など)などもまた、LLNに固有の課題となる。たとえば、LLNは、「モノ」(たとえば、センサーやアクチュエーターのような一意に識別可能な物体)がコンピューター・ネットワークを介して相互接続されているIoTネットワークであってもよい。
【0013】
IoT、および、それと類似のネットワークでは、モバイル・ノードが、移動する際に異なるローカル・ネットワークに登録されることがある。たとえば、ユーザーは、移動中に(たとえば、コミュニティや建物の異なるフロア間をまたがって)異なるネットワークに接続する多数のウェアラブル・センサー(たとえば、心拍計、血糖計など)を携帯することがある。これらのセンサーおよび様々なネットワークのそれぞれが、オブジェクトの移動速度に応じて、複数のリソースサイクルを消費し得る独自の登録および認証メカニズムを有している可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、上述の問題や制限のうちの1つ以上を解決し得る電子機器を無線充電するための改善された装置と機器が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
以下の概要記載は、以下の詳細な説明にさらに記載されている概念の選択を簡略化した形で紹介するために提供される。この要約は、特許請求の範囲の主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図したものではない。また、この要約は、特許請求の範囲の主題の範囲を限定するために使用されることを意図していない。
【0016】
いくつかの実施形態による、無線電力受信を容易にするための受信装置が開示される。受信装置は、少なくとも1つの送信装置と無線通信するように構成された受信トランシーバを含む。
【0017】
受信トランシーバは、少なくとも1つの送信装置に登録要求を送信するように構成される。ここで、登録要求は、一意の受信装置識別子を含む。ここで、少なくとも1つの送信装置は、無線電力送信に対応付けられた分散ブロックチェーンをアクセスするように構成されている。さらに、少なくとも1つの送信装置は、登録要求を分析し、その分析にしたがって分散ブロックチェーンを更新し、登録応答を受信装置に送信するよう構成される。ここで、受信トランシーバは登録要求を受信するように構成されている。
【0018】
前述の概要記載および以下の詳細な説明は、いずれも例示であり説明的なものである。したがって、前述の概要記載および以下の詳細な説明は、制限的であると考えられるべきではない。さらに、本明細書に記載されたものに加えて、他の特徴または派生形が提供されてもよい。たとえば、実施形態は、詳細な説明に記載された様々な特徴の組み合わせおよびサブコンビネーションであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本開示に組み込まれ、本開示の一部を構成する添付図面は、本開示の様々な実施形態を例示する。図面は、出願人によって所有される様々な商標および著作権の表現を含む。さらに、図面には、第三者が所有する他の商標が含まれている場合があり、それは例示目的でのみ使用されている。本図面に記載されている各種商標及び著作権に関する権利は、それぞれの所有者に帰属するものを除き、応募者に帰属し、応募者に帰属する。出願人は、本明細書に含まれる商標および著作権のすべての権利を保持し、留保し、付与された特許の複製に関連してのみ、他の目的のために複製することを許可する。
【0020】
さらに、図面には、本開示の特定の実施形態を説明するテキストまたはキャプションが含まれていてもよい。これらのテキストは、本開示に詳細に記載された特定の実施形態の例示的、非限定的、説明的な目的のために含まれる。
【0021】
【
図1】いくつかの実施形態による、無線電力受信を容易にするための受信装置のブロック図である。
【
図2】他の実施形態による、無線電力受信を容易にするための受信装置のブロック図である。
【
図3】いくつかの実施形態による、テラヘルツ周波数を使用した無線電力伝送を容易にするための無線送信装置と無線受信装置との間のペアリング・データの交換を示す図である。
【
図4】いくつかの実施形態による、送信装置から複数の受信装置への電力の無線伝送を適応させるように構成された、電力の無線伝送を容易にするためのシステムを示す。
【
図5】いくつかの実施形態による、送信装置から受信装置への電力の無線伝送に関するアラートをユーザー装置に送信するように構成された電力の無線伝送を容易にするためのシステムを示す図である。
【
図6】いくつかの実施形態による、送信装置および受信装置に関連付けられた無線電力伝送プロトコルスタックを示す図である。
【
図7】いくつかの実施形態による、テラヘルツ周波数を使用した無線電力伝送を実行する方法のフローチャートである。
【
図8】いくつかの実施形態による、テラヘルツ周波数を使用して無線電力伝送を実行する方法のフローチャートである。
【
図9】いくつかの実施形態による、ユーザー装置にアラートを送信することにより、テラヘルツ周波数を使用して無線電力伝送を実行する方法のフローチャートである。
【
図10】開示されたシステムおよび方法が動作する環境を示す図である。
【
図11】いくつかの実施形態による、ブロックチェーン・ベースの無線パワーメッシュ・ネットワークの例を示す図である。
【
図12A】例示的実施形態による、ブロックチェーン受信機のノードの無線パワーメッシュ・ネットワーク登録の例を示す図である。
【
図12B】例示的実施形態による、ブロックチェーン受信機のノードの無線パワーメッシュ・ネットワーク登録の例を示す図である。
【
図12C】例示的実施形態による、ブロックチェーン受信機のノードの無線パワーメッシュ・ネットワーク登録の例を示す図である。
【
図13A】例示的実施形態による、ブロックチェーンを使用した電力送信機ノードの検証の例を示す図である。
【
図13B】例示的実施形態による、ブロックチェーンを使用した電力送信機ノードの検証の例を示す図である。
【
図13C】例示的実施形態による、ブロックチェーンを使用した電力送信機ノードの検証の例を示す図である。
【
図13D】例示的実施形態による、ブロックチェーンを使用した電力送信機ノードの検証の例を示す図である。
【
図13E】例示的実施形態による、ブロックチェーンを使用した電力送信機ノードの検証の例を示す図である。
【
図14A】例示的実施形態による、ブロックチェーンを使用した電力送信機ノードの固有のペアリング要求を認証、識別、および検証する例を示す図である。
【
図14B】例示的実施形態による、ブロックチェーンを使用した電力送信機ノードの固有のペアリング要求を認証、識別、および検証する例を示す図である。
【
図15A】例示的実施形態による、電力伝送のためのユニークなペアリング要求を検出するための認証をするためにブロックチェーンを使用する電力送信装置ノードおよび受信機ノードの例を示す図である。
【
図15B】例示的実施形態による、電力伝送のためのユニークなペアリング要求を検出するための認証をするためにブロックチェーンを使用する電力送信装置ノードおよび受信機ノードの例を示す図である。
【
図15C】例示的実施形態による、電力伝送のためのユニークなペアリング要求を検出するための認証をするためにブロックチェーンを使用する電力送信装置ノードおよび受信機ノードの例を示す図である。
【
図16】いくつかの実施形態による、ネットワークにおけるブロックチェーンを使用した無線充電の方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
最初に述べておくべきこととして、本開示が広範な実用性および適用性を有することは、関連する技術分野における通常の技術を有する者によって容易に理解されるであろう。任意の実施形態は、本開示の上記開示された側面のうちの1つまたは複数の側面のみを組み込んでもよく、さらに、上記開示された特徴のうちの1つまたは複数の側面のみを組み込んでもよいことを理解されたい。さらに、ここで議論され「好ましい」と識別された任意の実施形態は、本開示の実施形態を実施するために企図される最良の態様の一部であると考えられる。他の実施形態もまた、本開示の完全な実施形態を提供する上で、追加の例示的な目的のために議論されてよい。さらに、多くの実施形態、たとえば、適応、変形、修正、および同等の配置は、本明細書に記載された実施形態によって暗黙的に開示され、本開示の範囲内に収まるであろう。
【0023】
したがって、1つ以上の実施形態が本明細書に詳細に記載されているが、本開示は、例示的なものであり、完全な開示を可能にする目的のためだけになされていると理解されたい。本明細書での一つまたは複数の実施形態の詳細な開示は、本願の請求項で与えられる特許保護の範囲を制限することを意図するものではなく、またそう解釈されるべきものでもない。特許保護の範囲は、特許請求の範囲およびその等価物によって定義されるべきものである。
【0024】
したがって、たとえば、本明細書に記載されている様々なプロセスまたは方法の任意の順序や時間的順序は例示的なものであり、制限的なものではない。したがって、様々なプロセスまたは方法のステップは、順序または時間的順序であるように示され、説明されてもよいが、そのようなプロセスまたは方法のステップは、別の指定がない限り、任意の特定の順序または順序で実施されることに限定されないよう理解されるべきである。実際、そのようなプロセスまたは方法のステップは、一般的に、本発明の範囲内でありながら、様々な異なるシーケンスまたは順序で実施されてもよい。したがって、特許保護の範囲は、本明細書に記載された説明よりも、本願における一つ以上の請求項によって定義されることが意図されている。
【0025】
さらに、本明細書で使用される各用語は、本明細書で使用されるそのような用語の文脈上の使用に基づいて、当業者がそのような用語が意味することを理解するであろうものを指すことに留意することが重要である。本明細書で使用されている用語の意味(そのような用語の文脈上の使用に基づいて一般の職人が理解する意味)が、そのような用語の特定の辞書的定義と何らかの形で異なる場合には、一般の技術者が理解する用語の意味が優先されることが意図されている。
【0026】
さらに、本明細書で使用されるように、「a」および「an」は、それぞれ一般的に「少なくとも1つ」を示すが、文脈上の使用がそうでないことを指示しない限り、複数を除外しないことに注意することが重要である。本明細書で項目のリストを結合するために使用される場合、"or"は "項目の少なくとも1つ"を示すが、リストの複数の項目を除外するものではない。最後に、本明細書で項目のリストを結合するために使用される場合、"and"は"ストのすべての項目"を表す。
【0027】
以下の詳細な説明では添付の図面を参照する。可能な限り、図面および以下の説明では、同一または類似の要素を参照するために、同一の参照番号が使用される。本開示の多くの実施形態が記載されているが、修正、適応、および他の実施形態が可能である。たとえば、図面に図示されている要素に置換、追加、または修正を行なってもよく、本明細書に記載されている方法は、開示されている方法を置換、並べ替え、またはステージを追加することによって修正されてもよい。したがって、以下の詳細な説明は、本開示を限定するものではない。その代わりに、本開示の適切な範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。本開示は、ヘッダーを含む。これらのヘッダーは参照として使用され、ヘッダーの下に開示された主題を制限するものとして解釈されるべきではないよう理解されるべきである。
【0028】
本開示は、多くの側面および特徴を含む。さらに、多くの側面および特徴は、電子機器の無線充電の文脈に関連し、かつ記載されているが、本開示の実施形態は、この文脈のみでの使用に限定されるものではない。
【0029】
本開示は、無線電力ネットワーク(WPN)の応用と機構を提供する。特に、本開示は、テラヘルツ電力伝送波を利用する(充電する)受信装置のためのテラヘルツ無線電力伝送を提供する。開示された技術の応用と機構は、前述の例に限定されないと理解されるべきである。したがって、すべての改良および変形は、本開示の保護範囲内に収まるものとする。
【0030】
サブミリ波、テラヘルツ放射、THF(tremendously high frequency)、T線、T波、T-光、T-lux、または、THzとしても知られているテラヘルツ波は、0.3から3THz(ここで、1THzは1112Hz)までの周波数のITUが指定した帯域内の電磁波から成る。
【0031】
いくつかの実施形態により、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法とシステムが提供される。電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法とシステムは、多数の受信装置間の電力伝送(充電)を迅速に実施できる。さらに、この方法とシステムは、テラヘルツ送信装置または受信装置において、新規な人工知能(AI)対話型アルゴリズムモデルを実装してもよい。これにより、電力伝送およびデータ交換を迅速に、安定的に、かつ安全に実行することができる。
【0032】
本願の方法およびシステムは、無線電力伝送に基づく無線電力ネットワーク(WPN)製品の物理構造上の最適化を実装してもよく、したがって、電力伝送媒体が高度に安全であるシナリオにおいて、電力の伝送および交換の完了を可能にしてもよい。本願の方法およびシステムは、電力のバルク伝送を提供してもよく、これは、スケーラブルであり、どこでもアクセスできる人工知能およびディープラーニングの使用を採用したWPNを介して管理されてもよい。
【0033】
電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法は、テラヘルツ送信装置のテラヘルツ無線信号探索範囲内にテラヘルツ受信装置を配置することを含んでもよい。さらに、テラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置は、テラヘルツ無線信号を介して電力を送受信する機能が相互に利用可能かどうかを検出するように構成されていてもよい。テラヘルツ送信装置およびテラヘルツ受信装置の双方が、テラヘルツ無線信号を介して電力を送受信する機能の相互利用可能性を検出した場合、テラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置との間で、接続および固有のマッチング(すなわち、ペアリング)が行なわれてもよい。接続およびペアリングが成功した場合、テラヘルツ送信装置は、テラヘルツ無線信号を介してテラヘルツ受信装置に電力を送信してもよい。さらに、いくつかの実施形態では、電力伝送の開始は、音声ユーザーインターフェース命令(たとえば、ユーザーに提供された音声コマンド)に基づいてもよい。
【0034】
別の実施形態では、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法は、テラヘルツ受信装置のテラヘルツ無線信号探索範囲内に携帯型のテラヘルツ送信装置を配置し、テラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置との間で接続および一意の一致を実行することを含んでもよい。接続およびペアリングが成功した場合、テラヘルツ送信装置は、電力およびデータをテラヘルツ受信装置に送信してもよい。
【0035】
さらなる実施形態では、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースのシステムは、テラヘルツ送信装置が接続され、他の多数のテラヘルツ受信装置にペアリングされ、ユーザー命令に従ってテラヘルツ無線信号を介して他の多数のテラヘルツ受信装置に電力を送信することを含んでもよい。無線電力ネットワーク(WPN)上に配置されたシステムは、テラヘルツ無線電力信号を介してテラヘルツ送信装置によって送信された電力を受信するための他の多数のテラヘルツ受信装置をさらに含んでもよい。
【0036】
電力伝送のためのテラヘルツ無線電力に基づく方法およびシステムが提供される。目的、技術的解決策および利点を明確にするために、方法およびシステムは、添付の図面を参照して詳細に説明される。本明細書に記載された特定の実施形態は、例示目的のためのものであり、請求された発明をいかなる方法でも限定することを意図していないと理解されたい。
【0037】
電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法およびシステムは、互いに有効距離内に配置されたテラヘルツ送信装置およびテラヘルツ受信装置を含み、接続および一意の一致によって、テラヘルツ送信装置は、テラヘルツ受信装置から通信データを受信し、通信データを受信した後、テラヘルツ送信装置は、テラヘルツ無線電力信号を介してテラヘルツ受信装置に電力を伝送することができる。
【0038】
いくつかの実施形態によれば、本開示は、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力に基づく方法を提供する。したがって、電力伝送が必要な場合、方法は、テラヘルツ送信装置のテラヘルツ無線信号探索範囲内にテラヘルツ受信装置を配置し、テラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置との間で接続および一意の一致を実行することを含んでもよい。
【0039】
テラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置が一緒になって、テラヘルツ無線電力伝送をサポートしてもよい。テラヘルツ送信装置およびテラヘルツ受信装置は、それぞれ第1ノードおよび第2ノードと呼ばれてもよい。高速な電力伝送およびデータ伝送は、2つのノード間で行なわれてもよい。電力伝送は一方的であり、任意のデータ通信は双方向であってもよい。テラヘルツ送信装置は、テラヘルツ受信装置に通信データを送信してもよい。テラヘルツ受信装置は、通信データをテラヘルツ送信装置に送信してもよい。データは、装置の種類を識別し、送信装置から受信装置までの距離を計算し、モバイル受信装置が必要とするバッテリー充電量を検出する登録プロセスを提供するように構成されている。
【0040】
テラヘルツ受信装置は、モノのインターネット(IoT)デバイス、モバイル電子デバイス、スマートフォン、ウェアラブル、タブレット、ゲーム機やコントローラ、電子書籍リーダー、リモートコントロール、センサー(自動車やサーモスタットなど)、自律走行車、玩具、充電式電池、充電式ライト、自動車アクセサリー、医療機器などで構成されてよい。テラヘルツ受信装置は、テラヘルツ送信装置から電力(充電)を受信してもよい。テラヘルツ送信装置は、クラウド内の無線電力ネットワーク(WPN)内に配置され、バルクデータが格納されていてもよいグラフィックプロセス(GPU)マシンベースのバルクストレージデータベースに接続されていてもよい。バルクストレージデータベースは、人工知能(AI)、ディープラーニング、およびコンピューター学習を利用した複数のオーバーラッピング業務機能を含んでいてもよく、したがって、GPUマシンベースのストレージデータベースに接続されたテラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置との間の関係は、WPNとクライアントのテラヘルツ受信装置との間のマスタースレーブ関係であってもよい。バルクストレージデータベースに接続されたテラヘルツ送信装置は、他のストレージ装置と同等のノードであってもよく、任意の2つのノード間のデータおよび電力伝送はすべてポイントツーポイントの調整関係であってもよい。したがって、テラヘルツ送信装置は、テラヘルツ受信装置に電力を送信してもよく、テラヘルツ受信装置はまた、テラヘルツ送信装置に接続されたそこのWPNに格納されたデータを送信してもよい。
【0041】
テラヘルツ受信装置は、互いに一定の距離内に配置されてもよく、その距離は、テラヘルツ無線データ通信や電力伝送の有効距離であってもよい。テラヘルツ無線信号のカバレッジエリアは限られていてもよく、そのため、テラヘルツ受信装置は、接続やユニークマッチ、電力伝送などが行なわれるような有効距離内に配置されていてもよい。
【0042】
また、第1の受信装置とテラヘルツ受信装置は、電力伝送の安全性を保証するために、互いに検証を行なってもよい。第1の送信装置とテラヘルツ受信装置との間の接続およびユニークマッチが成功しない場合、接続およびユニークマッチエラーがプロンプトされてもよい。代替的に、または追加的に、ダイアログがユーザーに提示されてもよい。接続と一意の一致が失敗した後、ユーザーは、接続と一意の一致を再度実行するかどうかを選択することができる。プロンプト体は、第1の送信装置またはテラヘルツ受信装置のいずれかであってもよい。第1の送信装置とテラヘルツ受信装置との間の接続およびユニークマッチが成功した場合、電力送信処理が実行されてもよい。
【0043】
接続およびペアリングが成功した場合、ユーザーの指示に従って、テラヘルツ送信装置からテラヘルツ無線信号を用いてテラヘルツ受信装置に電力を送信してもよい。テラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置との間の接続およびペアリングが成功した場合、テラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置との間に接続が確立され、ユーザーの指示に従って電力送信が行なわれてもよい。テラヘルツ無線信号を用いて電力伝送を行なってもよい。テラヘルツ(THz)波は、テラヘルツ光線であってもよい。テラヘルツ波は、0.1THz以上10THz以下(波長は3mm以上30um以下)の電磁気周波数を有する電磁波であってもよく、マイクロ波と遠赤外線の間の波域を有する電磁波であってもよい。テラヘルツ(THz)無線通信の伝送容量が大きく、指向性が良いという特性から、テラヘルツ波の伝送パワーレートは10Gbpsに達する可能性がある。したがって、テラヘルツ波は、電力の伝送と、構造化されたバルクデータの伝送とを含んでもよい。テラヘルツ無線通信は、電力伝送を迅速に、確実に、かつ安定的に実施してもよい。
【0044】
ポイントツーポイントの電力伝送が実装されてもよい。テラヘルツ送信装置は、複数のテラヘルツ送信装置に同時に電力を送信してもよく、したがって、電力送信効率を向上させてもよい。
【0045】
いくつかの実施形態によれば、本開示は、データ接続のためのWi-Fiネットワークに類似した無線電力ネットワーク(WPN)を提供する。したがって、複数の受信装置(たとえば、スマートフォン、タブレット、ラップトップ・コンピューター、電球、扇風機など)が、WPNの送信装置からの無線電力伝送を受信するように構成されてもよい。これに従って、複数の受信装置は、無線電力伝送を提供するための送信装置の利用可能性を検出するように構成されてもよい。さらに、複数の受信装置は、1つ以上の通信チャネル(たとえば、Bluetooth、NFC、Wi-Fi、セルラー・ネットワークなど)を介して送信装置とデータを交換するように構成されてもよい。データの交換に基づいて、受信装置は、送信装置からの無線電力伝送を受信するための認可された装置として自身を確立してもよい。たとえば、受信装置は、受信装置に関連付けられた一意のコードを使用して送信装置とペアリングされてもよい。したがって、送信装置は、電力伝送要求内の固有コードの存在に基づいて、受信装置からの電力伝送要求を承認してもよい。
【0046】
いくつかの側面による、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法およびシステム(無線電力ネットワーク)が開示される。テラヘルツ無線電力ベースの方法およびシステムは、テラヘルツ電力伝送波を利用したテラヘルツ送信装置およびテラヘルツ受信装置の(充電)のために無線電力伝送アプリケーションおよびシステム(WPN)を使用することから成る。
【0047】
さらなる側面によれば、テラヘルツ送信装置のテラヘルツ無線信号探索範囲内に複数のテラヘルツ受信装置を配置することからなるテラヘルツ無線電力ベースの方法であって、第1のテラヘルツ受信装置および複数のテラヘルツ受信装置が、テラヘルツ送信装置のテラヘルツ無線信号探索範囲内に配置されたことに応答して、対向する側がテラヘルツ無線信号を介して電力を送信する機能を有するか否かを自動的にかつ相互に検出することを特徴とする方法が提供される。そして、第1のテラヘルツ受信装置と複数のテラヘルツ受信装置は、モノのインターネット(IoT)、モバイル電子機器、スマートフォン、ウェアラブル、タブレット、ゲームコンソールとコントローラ、電子書籍リーダー、リモートコントロール、センサー(自動車またはサーモスタットのような)おもちゃの充電式電池、充電式ライト、自動車アクセサリー、医療機器などで構成されてよい。
【0048】
さらに、テラヘルツ送信装置と複数のテラヘルツ受信装置の両方が、反対側がテラヘルツ無線信号を介して電力を送信する機能を持っていることを相互に検出すると、第1のテラヘルツ受信装置と複数のテラヘルツ受信装置の間で自動的に接続および一意の一致が実行される。
【0049】
さらに、接続およびユニークマッチが成功した場合、テラヘルツ送信装置により、テラヘルツ無線電力信号を用いたポイントツーポイント送信により、複数のテラヘルツ受信装置に同時に電力を送信し、ユーザーインタラクションに応じて、電力送信の継続、一時停止、中断、または再試行を行なう。テラヘルツ送信装置および複数のテラヘルツ受信装置は、マスタおよびスレーブの関係にあり、テラヘルツ送信装置がマスタである。
【0050】
さらなる側面によれば、電力送信のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法は、接続およびユニークマッチが成功したときに、テラヘルツ送信装置によって、ユーザーの指示に従ってデータを選択することを含んでもよい。これは、テラヘルツ送信装置によって、音声ユーザーインターフェース命令に従って電力伝送プロセスを有効にすることを含む。さらに、テラヘルツ送信装置によって、電力/データ送信プロセスの状態が正常であるかどうかを判定することを含む。
【0051】
さらに、電力およびAI対応データ伝送プロセスの状態が正常である場合、テラヘルツ送信装置によって、音声ユーザーインターフェース命令に従って電力/データ伝送プロセスを制御し;電力/データ伝送プロセスの状態が異常である場合、電力/データ伝送エラーをユーザーに促すことを含む。
【0052】
さらなる側面によれば、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法は、電力伝送プロセスの状態が正常である場合、テラヘルツ送信装置が、電力伝送プロセスの状態およびパラメータをユーザーにプロンプトすることを含むことができる。
【0053】
さらなる側面によれば、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法は、第1のテラヘルツ受信装置と複数のテラヘルツ受信装置との間で接続およびユニークマッチが実行されるときに、ユニークマッチコードを交換することによってユニークマッチを実行すること、第1のテラヘルツ受信装置と複数のテラヘルツ受信装置とのユニークマッチコードが同一であるときに、接続およびユニークマッチが成功することを含むことができる。
【0054】
さらなる側面によれば、モノのインターネット(IoT)受信装置、モバイル電子機器、スマートフォン、ウェアラブル、タブレット、ゲームコンソールおよびコントローラ、電子書籍リーダー、リモートコントロール、(自動車内またはサーモスタットのような)センサー、玩具、充電式電池、充電式ライト、自動車アクセサリーおよび医療機器などのうちの少なくとも1つから構成され得るテラヘルツ送信装置が提供される。
【0055】
いくつかの側面によれば、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法が開示される。この方法は、テラヘルツ送信装置のテラヘルツ無線信号探索範囲内に複数のテラヘルツ受信装置を配置することと、第1のテラヘルツ受信装置と複数のテラヘルツ受信装置との間で接続および一意の一致を実行することとから成る。
【0056】
さらに、方法は、接続およびユニークマッチが成功した場合、テラヘルツ送信装置によって、テラヘルツ送信装置のテラヘルツ無線信号探索範囲内に複数のテラヘルツ受信装置が配置されたことに応答して、テラヘルツ無線信号を使用してポイントツーポイントの電力伝送を提供すると同時に、テラヘルツ送信装置によって複数のテラヘルツ受信装置に構造化データ通信を自動的に送信することを含むことができ、テラヘルツ送信装置は、テラヘルツ送信装置のテラヘルツ無線信号探索範囲内に複数のテラヘルツ受信装置が配置されたことに応答して、テラヘルツ送信装置によって複数のテラヘルツ受信装置に構造化データ通信を送信することができる。
【0057】
さらに、自動的に送信される構造化データ通信は、第1のテラヘルツ受信装置と複数のテラヘルツ受信装置との接続および一意の一致に先立って、ユーザーによって決定される。さらに、方法は、テラヘルツ無線信号を介してデータを送信するための機能がそこに存在しないことに基づいて、複数のテラヘルツ受信装置の無効性をユーザーに提示することを含んでもよい。
【0058】
さらなる側面によれば、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法は、第1のテラヘルツ受信装置と複数のテラヘルツ受信装置との間で接続および一意の一致を実行することを含んでもよい。さらに、方法は、テラヘルツ送信装置によって、テラヘルツ受信装置の複数のテラヘルツ受信装置がテラヘルツ無線信号を使用して電力を送信する機能を有するかどうかを検出することを含んでもよい。
【0059】
さらに、方法は、複数のテラヘルツ受信装置がテラヘルツ無線信号を用いてデータを送信する機能を有する場合、ユーザーからの操作指示を受けて、第1のテラヘルツ受信装置と複数のテラヘルツ受信装置との間でそれぞれ接続およびユニークマッチを実行すること、および複数のテラヘルツ受信装置がテラヘルツ無線信号を用いてデータを送信する機能を有しない場合、ユーザーにエラーを促すことを含むことができる。
【0060】
さらなる側面によれば、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法は、接続およびユニークマッチが成功した場合に、テラヘルツ送信装置によって、ユーザーの指示に従って電力を選択することを含んでもよい。
【0061】
さらに、方法は、テラヘルツ送信装置によって、ユーザーの指示に従って、電力およびデータ送信プロセスを有効にすることを含んでもよい。
【0062】
さらに、方法は、テラヘルツ送信装置によって、データ送信プロセスの状態が正常であるかどうかを判定し、電力送信プロセスの状態が正常である場合には、テラヘルツ送信装置によって、ユーザー指示に従ってデータ送信プロセスを制御し、電力送信プロセスの状態が異常である場合には、電力送信エラーをユーザーに促すことを含むことができる。
【0063】
さらなる側面によれば、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法は、電力伝送プロセスの状態が正常である場合に、テラヘルツ送信装置が、状態および電力伝送プロセスのパラメータをユーザーに促すことを含むことができる。
【0064】
さらなる側面によれば、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法は、第1のテラヘルツ受信装置と複数のテラヘルツ受信装置との間で接続およびユニークマッチが実行されるときに、登録ユニークマッチコードを交換することによってユニークマッチを実行すること、第1のテラヘルツ受信装置と複数のテラヘルツ受信装置の登録ユニークマッチコードが同一であるときに、接続およびユニークマッチが成功することを含むことができる。この登録処理により、デバイスはネットワーク上でサービスを受けることができるようになる。
【0065】
さらなる側面によれば、テラヘルツ受信装置の複数のデバイスは、モノのインターネット(IoT)受信装置、モバイル電子機器、スマートフォン、ウェアラブル、タブレット、ゲームコンソールおよびコントローラ、電子書籍リーダー、リモートコントロール、センサー(自動車内またはサーモスタットなど)、玩具、充電式電池、充電式ライト、自動車アクセサリー、および医療機器のうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0066】
いくつかの側面によれば、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースのシステム。テラヘルツ無線電力ベースのシステムは、複数のテラヘルツ受信装置と接続され、かつ一意に適合されたテラヘルツ送信装置を含み、テラヘルツ送信装置は、ユーザーの指示に従って、テラヘルツ無線信号を使用したポイントツーポイントの電力伝送によって、複数のテラヘルツ受信装置に同時に電力を送信し、無線電力伝送は、複数のテラヘルツ受信装置がテラヘルツ送信装置のテラヘルツ無線信号検索範囲内に配置されたことに応答して、迅速、安全、安全、かつ安定的に行なわれる。
【0067】
さらに、第1および複数のテラヘルツ受信装置は、第1の機能、第2の機能、および第3の機能の3つのAI対応機能を備えている。
【0068】
さらに、第1の機能は、テラヘルツ・トランシーバーとWPNからなるハードウェア検出層である。テラヘルツ・トランシーバーは、テラヘルツ無線電力伝送波を用いてデータと電力を送受信し、WPNは受信データを格納するためのものである。
【0069】
さらに、第2の機能は、電力とデータの送信を管理し、電力と受信データを優先的に選択するWPNを介して管理するイネーブルAIソフトウェアである。
【0070】
さらに、第3の機能は、WPNがパーソナル・デジタル・アシスタントを介して受信機と通信する対話型の音声理解音声コマンドである。エラーがある場合、ユーザーは、最大の効率を発行するためにテラヘルツ受信機の複数の無効を修正する方法を、音声コマンドを介してユーザーにプロンプトが表示される。
【0071】
さらなる側面によれば、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースのシステムおよび第2の機能は、WPNとのテラヘルツクラウドベースの通信インターフェース、テラヘルツプロトコルスタック、電力パッキング、およびセキュリティエンジン、およびクラウドベースのネットワークAIイネーブルシステムとストレージドライブから構成される。さらに、開示されたシステムは、健康状態を報告し、コマンドを受信するためのテラヘルツ送信機および受信機がWPNによって管理されるメカニズムを含んでもよい。さらに、開示されたシステムは、受信装置メーカーがOSレベルで無線パワーチップの一意の一致を識別するためのインターフェースを含んでもよい。テラヘルツ通信インターフェース駆動部は、データを受信し、電力伝送を送信するためにテラヘルツ・トランシーバーを制御する。
【0072】
さらに、開示されたシステムは、(WPN)プロトコルスタックが、テラヘルツ受信機からデータパッキングおよびセキュリティエンジンによって送信されたデータに対してプロトコル層のデータ処理を実行するテラヘルツ送信機通信を含んでもよい。
【0073】
さらに、開示されたシステムは、データパッキングおよびセキュリティエンジンが、WPNファイルシステムおよびテラヘルツ通信プロトコルスタックによって送信されたデータに対応する処理を実行することを含んでもよい。
【0074】
さらに、開示されたシステムは、システム(WPN)およびストレージドライブが、WPN上の記憶媒体内の受信機データを呼び出すことを含んでもよい。
【0075】
さらなる側面によれば、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースのシステムは、電力伝送システムと、WPN上の記憶媒体内にパックされた暗号化されたデータを格納するストレージドライブとを含んでもよい。
【0076】
さらなる側面によれば、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースシステムは、WPNが、WPN上でモバイル・デバイスが充電され、サービスされることを可能にする登録プロセスを確立することによって電力伝送プロセスを制御することを含んでもよい。WPNのための機構は、送信装置がモバイル受信装置をインテリジェントに見つけ、デバイスのタイプを識別し、送信装置から受信装置までの距離を計算し、モバイル受信装置がどの程度のバッテリー充電を必要とするかを検出する能力を有することを可能にする。この情報を用いて、WPNはさらに、電力伝送プロセスの状態およびパラメータを提供する。
【0077】
さらなる側面によれば、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースのシステムは、テラヘルツ送信装置を含み、テラヘルツ受信装置の複数は、以下のうちの少なくとも1つを含む:モノのインターネット(IoT)受信デバイス、モバイル電子デバイス、スマートフォン、自律走行車、ウェアラブル、タブレット、ゲームコンソールおよびコントローラ、電子書籍リーダー、リモコン、センサー(自動車内またはサーモスタットのような)おもちゃ充電式電池、充電式ライト、自動車アクセサリーおよび医療機器などから構成することができる。
【0078】
いくつかの実施形態によれば、たとえば、IoT低電力センサーやモバイル機器などのデバイスに電力を供給するブロックチェーン・ベースの無線電力伝送を容易にするための方法およびシステムが開示されている。
【0079】
いくつかの実施形態によれば、ネットワーク内のデバイスは、特定のノードからネットワーク登録要求および電力伝送要求を受信する。ネットワーク登録要求は、特定のノードに関する情報から成る。デバイスは、特定のノードに関する情報を、特定のノードおよび1つ以上の他のノードに関する情報を含む分散ブロックチェーンと比較することにより、特定のノードに関する情報の認証、同一性の確認、および検証のパフォーマンスを実行する。デバイスは、特定のノードに関するブロックチェーンに基づく情報の更新と、特定のノードに関する情報の検証を行なう。デバイスは、更新されたブロックチェーンを使用して、特定のノードおよび他の関連ノードの動作を制御する。
【0080】
いくつかの実施形態によれば、無線電力伝送のためのブロックチェーン・ベースの方法およびシステムが提供される。
【0081】
さらに、コンピューター・ネットワークは、モバイル・デバイス、パーソナル・コンピュータ、ワークステーションなどのエンド・ノードや、センサーなどの他のデバイス間でデータを転送するために、通信リンクやセグメントによって相互接続されたノードの地理的に分散した集合体である。ネットワークには、非構造化または全方向無線メッシュ・ネットワーク、構造化無線メッシュ・ネットワーク、ピアツーピア(P2P)、ローカルエリアネットワーク(LAN)からワイドエリアネットワーク(WAN)まで、多くの種類がある。構造化されていない無線メッシュ・ネットワークでは、各メッシュノードは、通常、全方位アンテナを使用し、伝送範囲内にある他のすべてのメッシュノードと通信することができる。構造化された無線メッシュ・ネットワークは、通常、各ノードの位置に複数の無線機と複数の指向性アンテナを使用して実装された計画的なネットワークである。ピアツーピア(P2P)コンピューティングまたはネットワーキングは、ピア間でタスクやワークロードを分割する分散アプリケーションアーキテクチャである。ピアは、アプリケーションの参加者の中で等しく特権を持った、装備の整った参加者である。これらはノードのピアツーピアネットワークを形成していると呼ばれる。LANは通常、ビルやキャンパスなどの同じ物理的な場所にある専用のプライベート通信リンクを介してノードを接続する。一方、WANは、典型的には、共通キャリア電話線、光回線、同期光ネットワーク(SONET)、同期デジタル階層(SDH)リンクなどの長距離通信リンクを介して、地理的に分散したノードを接続する。また、モバイルアドホックネットワーク(MANET)は、無線アドホックネットワークの一種であり、一般的には、無線リンクによって接続されたモバイルルーター(および関連するホスト)の自己構成ネットワークとされ、その結合によって任意のトポロジーが形成される。
【0082】
さらに、無線周波数(RF)ベースの無線技術は、無線通信(データ/音声)、無線センシング(パラメータ)、および無線電力伝送(エネルギー)という3つの異なる基本システム機能から構成されている。最初の2つのよく知られた無線アプリケーションは、今日、ほぼすべての社会的・経済的活動の中に見出され、私たちの日常生活を一変させている。しかし、少なくとも公には知られていないテラヘルツ無線電力伝送(WPT)は、IoTやモバイルデバイスの無線給電(充電)の基本的な原動力の一つとして開発され、確立されていない。
【0083】
テラヘルツ波-サブミリ波放射、テラヘルツ放射、途方もない高周波数、T線、T波、T-光、T-luxまたはTHzとしても知られている-は、0.3から3テラヘルツ(THz; 1 THz = 1112 Hz)までの周波数のITUが指定したバンド内の電磁波で構成されている。
【0084】
さらに、ブロックチェーン・ベースのアイデンティティおよびトランザクションプラットフォームにユーザーとして登録する一部として、個人に関する情報(たとえば、写真)を暗号化してブロックチェーンに保存することができる。ユーザーと他のユーザーとの間で信頼関係を形成することができ、信頼関係の記録は、ブロックチェーンに格納することができる。ユーザーと、そのユーザーが信頼関係を形成した他のユーザーとの間の取引を認可することができる。取引の記録もまた、ブロックチェーンに格納することができる。認可は、たとえば、ブロックチェーンに格納された情報にアクセスする多段階の検証プロセスを含むことができる。取引およびアイデンティティ情報は、他の情報とともに、その人の経済的アイデンティティに貢献することができる。ブロックチェーンに経済的アイデンティティ(およびその人の経済的アイデンティティを形成する基礎となる情報)を格納することで、経済的または地理的な状況に関係なく人々がアクセスできる安全なプラットフォームが実現する。
【0085】
分散化のトレンドは、社会を再形成するイノベーションの大規模な波である。分散化されたアプリケーション・プラットフォーム(スマートコントラクト)は、「自己実行可能」で「自己執行可能」な取引であり、情報が単一のポイントを通過する必要がない。その代わりに、ピアツーピア(P2P)ネットワークとして知られる多くのポイントが接続する。スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で様々な取引を行なうための透明性、監査可能性、執行可能性、そして手頃な価格の手段を提供することで、「信頼できる第三者」の必要性を取り除く。現在、新しい社会規範や期待とともに、新しい種類のブロックチェーン取引や分散型アプリケーションが登場している。暗号通貨とスマートコントラクトは、この新しい世界のバックボーンとして機能している。一方では、貨幣の進化を目の当たりにしており、価値の創造、取引、保存のプロセスは、暗号通貨の発明によって根本的に変化した。他方では、ファシリテーションの追加レイヤーを導入したスマートコントラクトがあり、契約はブロックチェーン上で自己実行と自己強化の両方を可能にし、幅広いメリットとアプリケーションを提供する。さらに、ユーティリティ・トークンは、ユーザー・トークンまたはアプリケーション・コインとも呼ばれ、企業の製品またはサービスへの将来のアクセスを表す。
【0086】
いくつかの実施形態によれば、開示された方法は、特定のテラヘルツ受信ノードからのネットワーク登録をネットワーク上で受信することから成り、ネットワーク登録要求は、無線電力伝送の開始のための認証、身元確認、および検証に関するブロックチェーン・ベースの方法から成る。
【0087】
さらなる実施形態によれば、特定のテラヘルツ受信ノードに関する情報は、ノード・タイプ、グループ識別子、固有の受信ノード識別子、またはノードが登録を要求するネットワークの表示のうちの1つ以上から成る。
【0088】
さらなる実施形態によれば、ブロックチェーンへの更新は、特定のテラヘルツ受信ノードに関する認証、身元確認、および検証に基づいて、特定のテラヘルツ受信ノードの信頼レベルを構成する。
【0089】
さらなる実施形態によれば、ブロックチェーンに対する特定のノードに関する認証情報の比較は、特定のノードに関する情報と、そのノードの製造者によって設定されたブロックチェーン内のノードに関する情報との間の比較からなる。
【0090】
さらなる実施形態によれば、更新されたブロックチェーンを使用して、特定のテラヘルツ受信ノードおよび無線電力伝送の開始のための1以上のノードの動作を制御する。
【0091】
さらなる実施形態によれば、要求は公開暗号鍵からなり、方法はさらに、デバイスによって公開暗号鍵を使用して、更新されたブロックチェーン内の他のノードのうちの特定の1つのノードに関するデジタル署名された情報を分析することによって要求を認証することを含む。
【0092】
さらなる実施形態によれば、方法は、デバイスによって、特定のノードの位置プロファイルを決定することと、デバイスによって、更新されたブロックチェーンに特定のノードの位置プロファイルを含めることとを含む。
【0093】
さらなる実施形態によれば、方法は、デバイスによって、更新されたブロックチェーンを使用して、特定のノードおよび1つ以上の他のノードの動作を制御することを含む。すなわち、デバイスによって、特定のノードのプロファイルを決定すること、デバイスによって、決定された場所、デバイスの種類のアイデンティティを比較すること、電力送信機から受信機までの距離を計算すること、および無線電力伝送を開始するためにモバイル受信装置がどのくらいのバッテリー充電を必要とするかを検出することを含む。さらなる実施形態によれば、デバイスは、ネットワーク内のテラヘルツ受信機/ハーベスタであってよい。
【0094】
いくつかの実施形態によれば、テラヘルツ電力送信機/ルーター装置が開示される。テラヘルツ電力送信機/ルーター装置は、クラウドネットワーク上でグローバルに通信する1つ以上のネットワークインターフェースを含む。さらに、テラヘルツ電力送信機/ルーター装置は、ネットワークインターフェースに結合され、1つ以上の電力伝送を実行するように構成された複数のGPUプロセッサと、GPUプロセッサによって実行可能なAIイネーブルプロセスを格納するように構成されたメモリとを含み、プロセスは、特定のノードからネットワーク登録要求を受信するように動作可能に実行され、ネットワーク登録要求は、特定のノードに関する情報から構成される。特定のノードに関する情報を、特定のノードおよび1つ以上の他のノードに関する情報を含む分散ブロックチェーンと比較することにより、特定のノードに関する情報の検証を実行し、特定のノードに関する情報および特定のノードに関する情報の検証に基づいてブロックチェーンを更新し、更新されたブロックチェーンを使用して、特定のノードおよび1つ以上の他のノードの動作を制御する。
【0095】
さらなる実施形態によれば、特定のノードに関する情報は、ノード・タイプ、グループ識別子、固有のノード識別子、またはノードが登録を要求するネットワークの表示のうちの1つ以上から成る。
【0096】
さらなる実施形態によれば、ブロックチェーンへの更新は、特定のノードに関する情報の検証に基づいて特定のノードの信頼レベルを構成する。
【0097】
さらなる実施形態によれば、ブロックチェーンに対する特定のノードに関する情報の比較は、特定のノードに関する情報と、そのノードの製造者によって設定されたブロックチェーン内のノードに関する情報との間の比較から成る。
【0098】
さらなる実施形態によれば、装置は、更新されたブロックチェーンを使用して、他のノードの特定の1つから要求を受信することにより、特定のノードおよび1つ以上の他のノードの動作を制御し、他のノードの特定の1つに関連付けられた更新されたブロックチェーン内の信頼レベルに部分的に基づいて要求を処理する。
【0099】
さらなる実施形態によれば、要求は公開暗号鍵からなり、実行されたときのプロセスは、更新されたブロックチェーン内の他のノードのうちの特定の1つのノードに関するデジタル音声情報および生体情報を分析することによって、電力伝送要求を認証するために公開暗号鍵を使用することができるようにすることをさらに実行可能である。
【0100】
さらなる実施形態によれば、実行されるときのプロセスは、特定のノードの位置プロファイルを決定するためにさらに操作可能であり、更新されたブロックチェーンが、特定のノードの位置プロファイルを含むように引き起こす。
【0101】
さらなる実施形態によれば、装置は、更新されたブロックチェーンを使用する。相互作用の層は、デバイスによって、特定のノードの位置プロファイルを決定することによって、特定のノードおよび1つ以上の他のノードの動作を制御するために、デバイスによって、決定された位置のアイデンティティをデバイスのタイプと比較し、送信機から受信機までの距離を計算し、モバイル受信装置が無線電力伝送の開始に必要なバッテリー充電の量を検出することができる。
【0102】
さらなる実施形態によれば、装置は、テラヘルツ電力送信機/ルーターである。
【0103】
いくつかの実施形態によれば、(スマートフォンのケースなどの)電子機器ケースが開示された受信装置を含んでいてよい。電子機器ケースは、電子機器とインタフェースを取ってよい。この場合、電子機器ケースは無線電力を受信し、電子機器に供給してよい。電子機器ケースは、バッテリーも備えていてよい。さらなる実施形態によれば、一つ以上の電子機器ケース、受信装置、バッテリーの少なくとも一つの構成要素がスーパーカーボン(グラフェン)製であってよい。これにより、接続性、導電性、効率性が強化される可能性がある。
【0104】
開示された実施形態は、モノのインターネット(IoT)デバイス、モバイル電子デバイス、スマートフォン、ウェアラブル、タブレット、ゲームコンソールおよびコントローラ、電子書籍リーダー、リモートコントロール、(自動車内またはサーモスタットのような)センサー、自律走行車、玩具、充電式電池、充電式ライト、自動車アクセサリーおよび医療機器などへの遠距離電力供給のためのすべてのブロックチェーン・ベースのアプリケーションおよびメカニズムに関連している。
【0105】
次に図を参照して説明する。
図1は、いくつかの実施形態に従った、無線電力受信を容易にするための受信装置(100)のブロック図である。受信装置(100)は、少なくとも1つの送信装置(104)と無線通信するように構成された受信トランシーバ(102)を含む。受信トランシーバ(102)は、少なくとも1つの送信装置(104)に登録要求を送信するよう構成されている。ここで、登録要求は一意の受信装置識別子を含み、少なくとも1つの送信装置(104)は、無線電力転送と対応付けられた分散ブロックチェーン(106)をアクセスするよう構成されている。さらに、少なくとも1つの送信装置(104)は、登録要求を分析し、その分析に基づいて分散ブロックチェーン(106)を更新し、登録応答を受信装置に送信するよう構成されている。ここで、受信トランシーバは、登録応答を受信するように構成されている。ある実施例では、登録要求は電力転送要求を含み、電力転送要求は一意の受信装置識別子を含む。
【0106】
図2は、さらなる実施形態にしたがった、無線電力受信を容易にするための受信装置(100)のブロック図である。受信トランシーバ(102)は、(少なくとも一つの送信装置などの)少なくとも一つと送信装置と無線通信するように構成されていてよい。さらに、受信トランシーバ(102)は、少なくとも1つの送信装置から少なくとも1つの送信機特性データを受信するように構成されてもよい。さらに、受信トランシーバ(102)は、少なくとも1つの送信装置に少なくとも1つの受信機特性データを送信するように構成されてもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、少なくとも1つの受信機特性データに基づいて無線電力の送信を制御するように構成されてもよい。さらに、受信トランシーバ(102)は、少なくとも1つの送信装置からの無線電力の送信を受信するように構成されていてもよい。さらに、受信トランシーバ(102)は、無線電力伝送を電気エネルギーに変換するように構成されてもよい。
【0107】
さらに、受信装置(100)は、受信トランシーバ(102)に通信的に結合された受信処理装置(204)を含んでもよい。さらに、受信処理装置(204)は、少なくとも1つの送信機特性データを分析するように構成されてもよい。さらに、受信処理装置(204)は、分析に基づいて、受信装置(100)によって受信可能な無線電力を送信するための少なくとも1つの送信装置の能力を決定するように構成されてもよい。さらに、受信装置(100)は、少なくとも1つの受信装置特性データを記憶するように構成された受信装置記憶装置(206)を含んでもよい。
【0108】
さらに、受信装置(100)は、受信トランシーバ(102)と通信的に結合された電力出力ポート(208)を含んでもよい。さらに、電力出力ポート(208)は、少なくとも1つの電子デバイスの少なくとも1つの電力入力ポートと相互接続されるように構成されてもよい。さらに、電力出力ポート(208)は、少なくとも1つの電子デバイスに電気エネルギーを供給するように構成されてもよい。
【0109】
いくつかの実施形態では、受信機特性データは、受信機認証データを含んでもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、受信者認証データに基づいて、無線電力伝送のために受信装置(100)を認証するように構成されてもよい。
【0110】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの送信機特性データは、送信機認証データを含んでもよい。さらに、受信処理装置(204)は、送信機認証データに基づいて、少なくとも1つの送信装置を認証するように構成されてもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置からの無線電力の受信は、少なくとも1つの送信装置の認証に基づいてもよい。
【0111】
いくつかの実施形態では、受信装置(100)は、受信処理装置(204)に通信的に結合されたマイクロフォンをさらに含んでもよい。さらに、マイクロフォンは、音声コマンドを検出するように構成されてもよい。さらに、受信処理装置(204)は、音声コマンドを分析するようにさらに構成されてもよい。さらに、受信処理装置(204)は、音声コマンドの分析に基づいて、少なくとも1つの送信装置との受信装置(100)の無線通信を開始するように構成されてもよい。
【0112】
いくつかの実施形態では、無線電力通信は、テラヘルツ放射を含んでもよい。
【0113】
いくつかの実施形態では、受信トランシーバ(102)は、少なくとも1つの送信機特性データおよび少なくとも1つの受信機特性データのうちの1つ以上に基づいて、少なくとも1つの送信装置に構成された少なくとも1つの送信トランシーバーとペアリングするようにさらに構成されてもよい。さらに、受信トランシーバ(102)は、ペアリングに基づいて無線電力伝送接続を確立するように構成されてもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置からの無線電力伝送は、無線電力伝送接続に基づいてもよい。
【0114】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの受信機特性データは、受信装置(100)の受信装置タイプ、受信装置(100)と少なくとも1つの送信装置との間の少なくとも1つの距離、および受信装置(100)によって要求された電力量を含んでもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、少なくとも1つの距離および受信装置タイプのうちの1つ以上に基づいて、無線電力伝送を制御するように構成されてもよい。
【0115】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの送信機特性データは、少なくとも1つの送信装置の送信装置タイプ、少なくとも1つの送信装置に関連付けられた送信電力レベルを含んでもよい。さらに、受信処理装置(204)は、少なくとも1つの送信装置の送信装置タイプ、送信電力レベル、および少なくとも1つの送信装置から受信した無線電力伝送に対応する少なくとも1つの受信電力レベルのそれぞれを分析することに基づいて、少なくとも1つの距離を決定するようにさらに構成されてもよい。
【0116】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの受信機特性データは、受信装置タイプを含んでもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、少なくとも1つの送信装置からの受信装置(100)による無線電力伝送の受信に起因して、少なくとも1つの送信装置に対応する少なくとも1つのアンテナに作成された負荷の測定に基づいて、少なくとも1つの距離を決定するように構成されてもよい。
【0117】
いくつかの実施形態では、受信トランシーバ(102)は、第1の周波数帯域上で通信するように構成された第1の受信トランシーバと、第2の周波数帯域上で通信するように構成された第2の受信トランシーバとを含んでもよい。さらに、第1の受信トランシーバは、少なくとも1つの送信特性データを受信するように構成され、少なくとも1つの受信機特性データを送信するように構成されてもよい。さらに、第2の受信トランシーバは、少なくとも1つの送信装置からの無線電力伝送を受信するように構成されていてもよい。さらに、第1の周波数帯域は、テラヘルツ周波数よりも低い周波数を特徴としてもよい。さらに、第2の周波数帯域は、テラヘルツ周波数によって特徴付けられてもよい。
【0118】
いくつかの実施形態では、受信トランシーバ(102)は、少なくとも1つの送信装置に無線電力伝送を送信するようにさらに構成されてもよい。さらに、受信処理装置(204)は、少なくとも1つの送信機特性データを分析するようにさらに構成されてもよい。さらに、受信処理装置(204)は、少なくとも1つの送信機特性データの分析に基づいて、受信装置(100)によって送信される無線電力を受信するための少なくとも1つの送信装置の能力を決定するようにさらに構成されてもよい。
【0119】
いくつかの実施形態では、受信装置(100)は、少なくとも1つの送信装置と受信装置(100)との間の無線電力伝送に関連する少なくとも1つの変数を感知するように構成された少なくとも1つのセンサーをさらに含んでもよい。さらに、受信機処理装置(204)は、少なくとも1つの変数を分析するように構成された少なくとも1つのセンサーをさらに含んでもよい。さらに、受信処理装置(204)は、少なくとも1つの変数の分析に基づいて通知を生成するようにさらに構成されてもよい。さらに、受信トランシーバ(102)は、受信装置(100)に関連付けられたユーザー・デバイスに通知を送信するようにさらに構成されてもよい。
【0120】
いくつかの実施形態では、受信機処理装置(204)は、少なくとも1つの変数の分析に基づいて、無線電力伝送の異常状態を決定するようにさらに構成されてもよい。さらに、受信装置(100)は、受信装置(100)のユーザーからの入力を受信するように構成された入力装置をさらに含んでもよい。さらに、無線電力受信は、入力に基づいてもよい。
【0121】
いくつかの実施形態では、受信トランシーバ(102)は、少なくとも1つの送信装置に登録要求を送信するように構成された受信装置をさらに含んでもよい。さらに、登録要求は、一意の受信装置識別子を含んでもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、無線電力伝送に関連付けられた分散ブロックチェーン(たとえば、分散ブロックチェーン(106))にアクセスするように構成されてもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、登録要求を分析するようにさらに構成されてもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、登録要求の分析に基づいて分散ブロックチェーンを更新するようにさらに構成されてもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、登録応答を受信装置(100)に送信するようにさらに構成されてもよい。さらに、受信トランシーバ(102)は、登録応答を受信するように構成されてもよい。
【0122】
いくつかの実施形態では、受信装置(100)は、ドメインに関連付けられていてもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、ドメインに関連付けられた分散ブロックチェーンと登録要求を比較するようにさらに構成されてもよい。さらに、登録応答の送信は、比較に基づいて行なわれてもよい。
【0123】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの受信機特性データは、固有の受信装置識別子を含む無線電力伝送要求を含んでもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、無線電力伝送要求に基づいて分散ブロックチェーンにアクセスするように構成されてもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、アクセスの結果に基づいて受信装置(100)を認証するように構成されてもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、認証に基づいて無線電力伝送要求を付与するように構成されてもよい。さらに、無線電力伝送は、付与に基づいて行なわれてもよい。
【0124】
いくつかの実施形態では、分散ブロックチェーンは、受信装置(100)に関連付けられた信頼レベルを含んでもよい。さらに、受信装置(100)の認証は、信頼レベルに基づいてもよい。
【0125】
いくつかの実施形態では、受信装置(100)は、少なくとも1つの送信装置と受信装置(100)との間の無線電力伝送に関連付けられた少なくとも1つの変数を感知するように構成された少なくとも1つのセンサーをさらに含んでもよい。さらに、受信装置は、少なくとも1つの変数を分散ブロックチェーンに格納するように構成されていてもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、少なくとも1つの変数を分析して分散ブロックチェーンから少なくとも1つの変数を取り出すようにさらに構成されてもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、少なくとも1つの変数の分析に基づいて、受信装置(100)の動作を決定するようにさらに構成されてもよい。
【0126】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの送信装置は、動作に基づいて、受信装置(100)に関連付けられた信頼レベルを生成するようにさらに構成されてもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、受信装置(100)に関連付けられた信頼レベルで分散ブロックチェーンを更新するようにさらに構成されてもよい。
【0127】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのセンサーは、受信装置(100)の地理的位置を決定するように構成された受信機位置センサーを含んでもよい。さらに、登録要求は、地理的位置を含んでもよい。さらに、少なくとも1つの送信装置は、受信装置(100)の地理的な位置で分散ブロックチェーンを更新するようにさらに構成されてもよい。
【0128】
無線電力受信を容易にするための送信装置がさらに開示されている。送信装置は、受信装置(100)のような少なくとも1つの受信装置と無線で通信するように構成された送信トランシーバーを含んでもよい。さらに、送信トランシーバーは、少なくとも1つの受信装置から少なくとも1つの受信機特性データを受信するように構成されてもよい。さらに、送信トランシーバーは、少なくとも1つの送信機特性データを少なくとも1つの受信装置に送信するように構成されてもよい。さらに、前記少なくとも1つの送信装置は、前記少なくとも1つの受信機特性データに基づいて、無線電力の送信を制御するように構成されていてもよい。さらに、送信トランシーバーは、少なくとも1つの受信装置に無線電力の送信を送信するように構成されていてもよい。さらに、受信トランシーバ(102)は、無線電力伝送を電気エネルギーに変換するように構成されてもよい。さらに、送信装置は、送信トランシーバーに通信可能に結合された送信処理装置を含んでもよい。さらに、送信機処理装置は、少なくとも1つの受信機特性データを分析するように構成されてもよい。さらに、送信機処理装置は、分析に基づいて、送信装置によって送信可能な無線電力を受信するための少なくとも1つの受信装置の能力を決定するように構成されてもよい。さらに、送信機処理装置は、少なくとも1つの送信機特性データを記憶するように構成された送信機記憶装置を含んでもよい。
【0129】
さらに開示されているのは、無線電力の受信を容易にするための受信装置(たとえば、受信装置(100))を構成する電子装置である。電子デバイスは、たとえば、定置型コンピューティング・デバイス(デスクトップコンピューター)、モバイル・コンピューティング・デバイス(スマートフォン、タブレット・コンピューター、ラップトップ・コンピューターなど)、IoTデバイス、ウェアラブルコンピューティングデバイス(たとえば、フィットネスバンド、スマートグラス、VRヘッドセットなど)を含んでもよいが、これらに限定されるものではない。受信装置は、少なくとも1つの送信装置と無線通信するように構成された受信トランシーバ(受信トランシーバ(102)など)を含んでもよい。さらに、受信トランシーバは、少なくとも1つの送信装置から少なくとも1つの送信機特性データを受信するように構成されてもよい。さらに、受信トランシーバは、少なくとも1つの送信装置に少なくとも1つの受信機特性データを送信するように構成されていてもよい。さらに、前記少なくとも1つの送信装置は、前記少なくとも1つの受信機特性データに基づいて無線電力の送信を制御するように構成されていてもよい。さらに、受信トランシーバは、少なくとも1つの送信装置からの無線電力の送信を受信するように構成されていてもよい。さらに、受信トランシーバは、無線電力伝送を電気エネルギーに変換するように構成されてもよい。さらに、受信装置は、受信トランシーバに通信的に結合された受信機処理装置(受信処理装置(204)など)を含んでもよい。さらに、受信機処理装置は、少なくとも1つの送信機特性データを分析するように構成されてもよい。さらに、受信機処理デバイスは、分析に基づいて、受信装置によって受信可能な無線電力を送信するための少なくとも1つの送信装置の能力を決定するように構成されてもよい。さらに、受信処理装置は、少なくとも1つの受信機特性データを記憶するように構成された受信機記憶装置(受信記憶装置(206)など)を含んでもよい。さらに、受信装置は、受信トランシーバと通信的に結合された電力出力ポート(電力出力ポート(208)など)を含んでもよい。さらに、電力出力ポートは、電子デバイスの少なくとも1つの電力入力ポートと相互接続されるように構成されてもよい。さらに、電力出力ポートは、電子デバイスに電気エネルギーを供給するように構成されてもよい。ある実施形態では、電子デバイスは、電気エネルギーを貯蔵し、電子デバイスに電力を供給するように構成されたバッテリーを含んでもよい。したがって、電力出力ポートは、電気エネルギーをバッテリーに蓄積するために、バッテリーに電気的に結合されてもよい。
【0130】
図3は、いくつかの実施形態に従って、テラヘルツ周波数を使用した無線電力伝送を容易にするための、無線送信装置(302)と無線受信装置(304)の間のペアリング・データの交換を例示している。図示されているように、ある実施形態では、無線送信装置(302)と無線受信装置(304)の両方が、1つ以上の周波数帯域(たとえば、テラヘルツ周波数)を使用して無線電力伝送を送信・受信する機能をブロードキャストするように構成されてもよい。さらに、ブロードキャストは、無線送信装置(302)と無線受信装置(304)のそれぞれに関連付けられた一意の識別子(WPN-ID)を含んでもよい。これにより、機能の相互検出に基づいて、無線受信装置(304)は、ペアリング・データ(たとえば、電力伝送要求)を無線送信装置(302)に送信してもよい。無線送信装置(302)は、対応するペアリング・データ(たとえば、応答)を無線受信装置(304)に送信してもよい。ある実施形態では、(Bluetooth(登録商標)のペアリング・プロセスに類似した)ペアリングを確立するために、相互に既知のコードが無線送信装置(302)と無線受信装置(304)との間で交換されてもよい。その後に、無線電力伝送が開始されてもよい。
【0131】
図4は、いくつかの実施形態に従って、送信装置(402)から複数の受信装置(404~408)のうちの複数のデバイスタイプおよび/または複数の受信装置(404~408)のうちの複数の距離(410~414)に基づいて、送信装置(402)から複数の受信装置(404~408)への電力の無線伝送を適応させるように構成された電力の無線伝送を容易にするためのシステム(400)を示す。図示されているように、送信装置(402)は、複数のタイプに対応し、かつ複数の距離(410~414)に位置する受信装置(404~408)に無線で電力を伝送するように構成されてよい。ここで、送信装置(402)は、まず、受信装置に対応する装置タイプを決定してもよい。一例では、デバイスタイプは、受信デバイスからの無線電力伝送の要求に構成されてもよい。さらに、送信装置(402)は、送信装置(402)からの受信装置の距離を決定するように構成されてもよい。一例では、送信装置(402)は、装置タイプに関する情報とともに、受信装置によって送信アンテナ(416)上に存在する負荷の量を決定することによって距離を決定してもよい。したがって、デバイスタイプおよび距離に基づいて、送信装置(402)は、無線電力伝送のパラメータ(たとえば、周波数、電圧、電流、位相、力率など)を適応させてもよい。さらに、
図8は、いくつかの実施形態に従って、受信装置の装置タイプおよび送信装置(402)からの受信装置の距離に応じて、送信装置(402)のパラメータを適応的に変化させることに基づいて、テラヘルツ周波数を使用して無線電力伝送を実行する対応する方法(800)のフローチャートを図示している。802において、方法(800)は、無線電力伝送の要求を受信することを含み、ここで、要求は、受信装置に関連付けられた装置タイプを構成する。804において、方法(800)は、受信装置と送信装置との間の通信に基づいて、送信装置と受信装置との間の距離を決定することを含んでもよい。806において、方法(800)は、デバイスタイプおよび距離に基づいて、無線電力伝送のための送信デバイスのパラメータを適応させることを含んでもよい。808において、方法(800)は、適応されたパラメータを使用して送信装置から受信装置に無線電力を送信することを含んでもよく、ここで、無線電力はテラヘルツ周波数を使用して送信される。
【0132】
図5は、いくつかの実施形態に従って、送信装置(504)から受信装置(506)への電力の無線伝送に関するアラートをユーザー装置(502)に送信するように構成された電力の無線伝送を容易にするためのシステム(500)を例示する。アラートは、無線電力伝送の動作状態を示してもよい。たとえば、ペアリング・プロセス中に、何らかのエラーが発生した場合、アラートが生成されてもよい。別の例として、受信装置(506)が時間内に十分な無線電力を受信していない場合、アラートが生成されてもよい。送信装置(504)と受信装置(506)は、WPNサーバー(508)に接続されている。さらに、
図9は、いくつかの実施形態に従って、無線電力伝送に関連する誤った状態の検出に基づいて、アラートをユーザー・デバイスに送信することによって、テラヘルツ周波数を使用して無線電力伝送を実行する対応する方法(900)のフローチャートを図示している。
【0133】
図6は、いくつかの実施形態に従って、送信装置(302)のような送信装置と受信装置(304)のような受信装置に関連付けられた無線電力伝送プロトコルスタック(602~604)を示す。
図6に示すように、テラヘルツ無線電力ベースのシステムは、送信装置(302)などのテラヘルツ無線送信装置と受信装置(304)などの無線テラヘルツ受信装置を含んでもよい。テラヘルツ無線送信装置
は、テラヘルツ無線受信装置
と接続されてペアリングされ、ユーザーの指示に従って、テラヘルツ無線信号を用いてテラヘルツ無線受信装置
に電力を伝送してもよい。テラヘルツ無線受信装置
は、テラヘルツ無線送信装置
から送信された電力を受信するために使用されてもよい。テラヘルツ無線受信装置
は、テラヘルツ無線送信装置
のテラヘルツ無線信号の探索範囲内にあってもよい。
【0134】
さらに、テラヘルツ無線送信装置
およびテラヘルツ無線受信装置
は、テラヘルツ無線電力伝送をサポートする装置であってもよい。テラヘルツ無線送信装置
およびテラヘルツ無線受信装置
は、第1の機能、第2の機能、および第3の機能の3つの有効化された機能を備えていてもよい。
図6に示すように、便利に区別するために、テラヘルツ無線送信装置(202)の第1の機能、第2の機能および第3の機能は、
無線電力送信プロトコルスタック(602)中で、それぞれ606~610としてマークされてもよく、
同様にテラヘルツ無線受信装置(304)の第1の機能、第2の機能および第3の機能は、無線電力送信プロトコルスタック(604)中で
612~616としてマークされてもよい。
【0135】
第1の機能(606)および第1の機能(612)は、ハードウェア層であってもよく、WPN記憶媒体に接続されたテラヘルツ・トランシーバーを含んでもよく、ここで、テラヘルツ・トランシーバー(302)は、テラヘルツ無線信号を用いてデータを送受信するために使用され、WPN記憶媒体は、テラヘルツ受信データを記憶するために使用されてもよい。記憶媒体は、不揮発性のデータ媒体であってもよい。
【0136】
第2の機能(608)および第2の機能(614)は、たとえばハードウェア層である第1の機能の機能を実装するためのソフトウェア層、であってもよい。第2の機能(608)および第2の機能(614)は、は、テラヘルツ通信インターフェース・ドライブ、テラヘルツプロトコルスタック、データパッキング、セキュリティエンジン、ファイルシステムおよび/またはストレージドライブを含んでもよい。
【0137】
さらに、テラヘルツ通信インターフェース・ドライブは、テラヘルツ・トランシーバーを制御して電力およびデータを送受信するために使用されてもよい。テラヘルツ・トランシーバーは、電力およびデータを受信および送信するために使用されてもよい。テラヘルツプロトコルスタックは、データに対してプロトコル層のデータ処理を実行するために使用されてもよい。たとえば、ユニークマッチ、再送、アンパックまたは再結合などのプロトコル層データ登録処理を実行するために、テラヘルツプロトコルスタックが使用されてもよい。また、データのパッキング、アンパッキング、暗号化、復号化処理には、伝送効率やセキュリティの観点から、元のデータをパッキング、アンパッキング、暗号化、復号化する処理を含むデータパッキング・セキュリティエンジンを用いてもよい。
【0138】
さらに、ストア機能は、既存のストレージモードにしたがってうものであってもよい。たとえば、クラウド型ストレージは、ファイルシステムのために記憶媒体のファイルアクセス・インターフェースを呼び出してもよい。ファイルシステムは、バルク伝送サービスマネージャまたはアプリケーション対話型インターフェースなどの標準的なファイルアクセス・インターフェースを、オペレーティングシステムのトップレベル機能層に提供してもよい。
【0139】
テラヘルツ無線送信装置がデータファイルを外部送信する場合、記憶装置は、記憶媒体に格納されたデータを読み取るために、ファイルシステム用の記憶媒体のファイルアクセス・インターフェースを呼び出してもよい。データは、読み取った後、ファイルシステムの標準的なファイルアクセス・インターフェースを介して、データパッキングおよびセキュリティエンジンに送信されてもよい。送信されたデータは、データパッキングおよびセキュリティエンジンによってパッキングされ、暗号化され、テラヘルツ通信プロトコルスタック内を流れてもよい。テラヘルツ通信プロトコルスタックがデータに対してプロトコル層のデータ処理を実行した後、テラヘルツ通信インターフェース駆動装置は、電力伝送を送信するようにテラヘルツ・トランシーバーを制御してもよい。テラヘルツ記憶装置がデータを受信すると、テラヘルツ通信インターフェース・ドライブは、テラヘルツ・トランシーバーを制御してデータを受信し、テラヘルツ通信プロトコルスタックを用いてデータを処理してもよい。その後、データは、データパッキングおよびセキュリティエンジンモジュールによって復号化され、元のデータを取得するために解凍されてもよい。データは、ファイルシステムおよびストレージドライブを介して記憶媒体に書き込まれてもよく、このようにして、データのストレージを実装する。
【0140】
第3の機能(610)および第3の機能(616)は、ユーザー操作のためのアプリケーション・インタラクティブ・インターフェースであってもよい。ユーザーは、データ伝送プロセスを有効にする、一時停止する、または中断するなどの操作をアプリケーション対話型インターフェース上で実行してもよい。電力伝送プロセスの間、テラヘルツ無線送信装置は、データ伝送プロセスの状態およびパラメータをユーザーにプロンプトしてもよい。たとえば、ユーザーは、電力伝送の進行状況、電力伝送レート、エラー命令、残り時間またはファイルパスなどのいくつかの関連するインデックスを提示されてもよい。
【0141】
さらに、第2の機能(608)および第2の機能(614)は、テラヘルツ受信装置への無線電力伝送機能を管理する専門のサービス層を含んでもよい。サービス層は、無線電力ネットワーク(WPN)上で管理されるバルク電力伝送を参照してもよい。バルク電力伝送を管理するWPNは、送信される電力の優先スケジューリングを実行することを担当してもよく、特に、構造化されたバルク電力伝送を管理してもよい。たとえば、WPNの電力バルク送信は、テラヘルツ送信装置がテラヘルツ受信装置に多くのバルク電力を送信する場合、状況に応じて、重要な電力または緊急な電力を優先的に送信してもよい。テラヘルツ送信装置が外部に電力を送信する場合、WPNは、バルク電力送信を管理してもよく、データを読み取るためにファイルシステムのファイルアクセス・インターフェースを呼び出してもよい。読み取られるデータは、データパッキングおよびセキュリティエンジンによってパッキングされ、暗号化され、テラヘルツ通信プロトコルスタック内に流れてもよい。テラヘルツ通信プロトコルスタックは、データに対してプロトコル層のデータ処理を実行してもよく、テラヘルツ通信インターフェース駆動装置は、データを送信するためにテラヘルツ・トランシーバーを制御してもよい。テラヘルツ送信装置に接続されたWPNは、テラヘルツ通信インターフェース・ドライブがデータを受信してもよく、テラヘルツ通信プロトコルスタックを用いてデータを処理してもよいという前述の逆の処理に従ってデータファイルを受信してもよい。その後、データは、元のデータを取得するために、データパッキングおよびセキュリティエンジンモジュールによって復号化および解凍されてもよく、データは、ファイルシステムおよび記憶ドライブを介して記憶媒体に書き込まれてもよく、このようにして、データの記憶を実施する。
【0142】
従来のリレーショナルデータベースと比較して、バルクパワー伝送(WPN)は、構造化バルクパワー伝送プロセスを管理してもよく、構造化バルクパワー処理およびマイニングの要求を満たしてもよい。電力伝送は、データベースではなくファイルシステムに格納された情報である構造化バルクデータに基づいていてもよい。モバイルインターネット開発において、非構造化データの増加率は、構造化データ(たとえば、リレーショナルデータベースに基づくデータ)の増加率よりもはるかに大きい。本開示の電力伝送のための方法は、非構造化バルクデータに基づいていてもよく、これは、モバイルインターネット開発の傾向に適合し、非構造化バルクデータの処理およびマイニングの要求をよりよく満たすことができる。
【0143】
さらに、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法およびシステムは、互いに有効距離内に配置されたテラヘルツ送信装置およびテラヘルツ受信装置を含んでもよく、テラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置との間の接続およびニューラルマッチユニークマッチによって、テラヘルツ送信装置内の電力は、テラヘルツ無線信号を介してテラヘルツ受信装置に伝送されてもよい。テラヘルツ・デバイス間のデータと電力の迅速な伝送が実装され、テラヘルツWPN内の新規なデータ対話モデルとマッチングされ、データ対話を迅速に、安定的に、かつ安全に実行することができる。また、WPNを用いて製品の物理構造の最適化を行なうことで,伝送媒体が解放できない場合でも、伝送とデータ交換を完了させることができる.
【0144】
図7は、いくつかの実施形態に従って、送信装置の検索と、無線送信装置(302)のような送信装置と無線受信装置(304)のような受信装置との間のペアリングに基づいて、テラヘルツ周波数を使用して無線電力伝送を実行する方法(700)のフローチャートを図示している。
【0145】
方法(700)は、702において、1つまたは複数の無線電力ネットワークID(WPN-ID)を検索することを含んでもよい。さらに、方法(700)は、704において、1つまたは複数のWPN-IDに関連付けられた1つまたは複数の送信装置に1つまたは複数の電力伝送要求を送信することを含んでもよい。さらに、方法(700)は、706において、1つ以上の送信装置から1つ以上の応答を得ることを含んでもよい。次に、方法(700)は、708において、1つ以上の応答に基づいて、選択された送信装置に確認応答を送信することを含んでもよい。次に、方法(700)は、710において、テラヘルツ周波数を使用して選択された送信装置から無線電力伝送を受信することを含んでもよい。
【0146】
また、本明細書では、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法で使用するための接続およびユニークマッチプロセスが描かれている。このプロセスは、テラヘルツ送信装置によって、テラヘルツ受信装置がテラヘルツ無線信号を介して電力を送信するための機能を含むかどうかを検出することを含んでもよい。この方法は、テラヘルツ信号または波形を用いて、2つ以上のシステム要素を一意に一致させる。
【0147】
テラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置とが有効距離内に配置されている場合、テラヘルツ送信装置は、テラヘルツ受信装置が有効であるかどうかを検出してもよい。前者は、後者がテラヘルツ無線信号を介して電力を受信してもよいかどうかを検出してもよい。この処理は、相互に行なわれてもよい。テラヘルツ受信装置は、テラヘルツ送信装置が有効であるかどうかを検出してもよい。
【0148】
テラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置が一致した場合、第1のテラヘルツ送信装置と第2のテラヘルツ受信装置は、それぞれ、ユーザーから接続および一意の一致を行なうための操作指示を受信してもよい。テラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置が一致しない場合、ユーザーにエラーが提示されてもよい。最初に一致しなかった後、ユーザーは再試行を選択することができる。
【0149】
テラヘルツ受信装置が有効なものである場合、テラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置との間で接続および一意の一致が実行されてもよい。ユニークマッチは、テラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置との間でユニークマッチ登録コードを交換することによって行なわれてもよい。一意一致登録コードの交換とは、2つの装置が相互に一意一致登録コードを検証することを指してもよい。テラヘルツ送信装置とテラヘルツ受信装置のユニークマッチ登録コードが互いに同一である場合、両者は相互に検証されてもよい。電力伝送のためのセキュリティ検証は、電力伝送が確実に行なわれるように取得されてもよい。接続処理および固有一致処理により、電力伝送のセキュリティおよび信頼性が確保されてもよい。テラヘルツ受信装置が、テラヘルツ無線信号を介してデータを送信して電力を受信する機能を有していないことが検出された場合、テラヘルツ受信装置の無効性がユーザーに提示され、ユーザーはリトライするか否かを選択してもよい。
【0150】
本明細書にさらに開示されているのは、電力伝送のためのテラヘルツ無線電力ベースの方法で使用するための電力伝送プロセスである。接続およびペアリングが成功した場合、テラヘルツ送信装置は、ユーザーの指示に従ってデータを選択してもよい。ユーザーは、予め送信するデータを選択してもよく、テラヘルツ送信装置は、ユーザーの選択に従ってデータを選択してもよい。
【0151】
さらに、電力伝送プロセスは、ユーザーの指示に従ってテラヘルツ送信装置を有効にすることを含んでもよい。ユーザーが送信する電力を選択した後、テラヘルツ送信装置は、電力送信プロセスを有効にするかどうかをユーザーに促し、ユーザーが「はい」を選択した場合、電力送信プロセスを実行してもよい。あるいは、ユーザーは、選択された電力が間違っていることを発見した後、電力伝送プロセスを有効にしないように選択してもよく、送信のためのデータを修正してもよい。
【0152】
さらに、電力伝送プロセスは、テラヘルツ送信装置によって、電力伝送プロセスの状態が正常であるかどうかを判定することを含んでもよい。たとえば、テラヘルツ送信装置は、電力伝送プロセスの状態が正常であるかどうかを決定してもよい。参照するための指標としては、送信の進行状況、送信レート等が挙げられる。ユーザーは、電力伝送プロセスの状態が正常であるか否かを閲覧し、問題がある場合には、その問題を修正してもよい。
【0153】
テラヘルツ送信装置は、電力伝送プロセスの状態が正常である場合、ユーザーの指示に従ってデータ伝送プロセスを継続、一時停止、または中断してもよい。電力伝送プロセスの状態が異常である場合、ユーザーは、電力伝送エラーを提示されてもよく、および/または電力伝送を再試行するように促されてもよい。最初の電力伝送エラーの後、ユーザーは電力伝送を実現するためにデータを再選択してもよい。ユーザーは、電力伝送プロセスを有効にしたり、一時停止したり、中断したりするような操作を実行することができるアプリケーション・インタラクティブ・インターフェースを提供されてもよい。テラヘルツ送信装置は、電力伝送プロセスの状態およびパラメータをユーザーに促してもよい。たとえば、ユーザーは、電力伝送の進行状況、電力伝送レート、エラー命令、または残り時間などのようないくつかの関連するインデックスをプロンプトされてもよい。
【0154】
さらに、テラヘルツ送信装置はマスタとして機能してもよい。テラヘルツ受信装置は、マスタとして機能しなくてもよい。ユーザーは、テラヘルツ受信装置を操作してもよく、テラヘルツ受信装置は、ユーザーの指示に従って、電力伝送プロセスを有効化、継続、一時停止、または中断してもよい。あるいは、テラヘルツ受信装置は、電力伝送プロセスの状態を検出してもよい。1つのテラヘルツ・デバイスは、送信装置をマスタとするマスタ-スレーブ関係として動作する。
【0155】
さらに、いくつかの実施形態では、テラヘルツ周波数を使用して無線電力伝送を実行する方法は、
図8に図示されているように、無線電力伝送に関連する誤った状態の検出に基づいて、ユーザー・デバイスにアラートを送信することを含んでもよい。したがって、送信装置および受信装置のうちの1つまたは複数は、902で無線電力伝送プロセスの動作状態を監視してもよく、さらに、監視に基づいて、誤った状態が904で検出されてもよい。たとえば、電力伝送要求を送信してから所定の時間内に受信装置が送信装置から応答を受信しない場合、受信装置は、誤った状態を検出してもよい。同様に、別の例として、送信装置は、無線転送プロセス中に送信アンテナ上の負荷を感知してもよく、その感知に基づいて、送信装置は、正常な電力伝送を妨げている受信装置の異常状態を判定してもよい。したがって、異常な状態の検出に基づいて、送信装置および受信装置のうちの1つ以上は、アラートを生成して、906でWPNサーバーを介して指定されたユーザー装置に送信してもよい。
【0156】
図10は、開示されたシステムおよび方法が動作し得る環境(1000)を示す。環境(1000)は、複数の受信装置(1004~1008)(電子装置)が存在する部屋(1002)を含んでもよい。さらに、環境(1000)は、複数の受信装置(1004~1008)に無線で(テラヘルツ周波数を使用して)電力を送信するように構成された送信装置(1010)を含んでもよい。
【0157】
いくつかの実施形態によれば、本開示は、ブロックチェーン・ベースの無線電力伝送ネットワークの一例を提供する。
図11は、例示的に、1つまたは複数のノード/デバイス(1140)、受信装置(1102~1132)、および、無線電力メッシュ・ネットワーク(WPN)サーバー(1134)からなる例示的なコンピューター・ネットワーク(1100)の概略ブロック図であり、これらはすべて、様々な通信方法によって相互接続されていてもよい。たとえば、有線リンクまたは無線リンク、PLCリンクなどの共有メディア(リンク(1105))を介して相互接続されてもよく、ここで、受信装置(1102~1132)内の特定の受信装置、たとえばドローン、センサー、スマートフォン、ノートブックコンピューターなどが、距離、信号強度、現在の動作状態、位置などに基づいて、受信装置(1102~1132)内の他の受信装置と通信していてもよい。さらに、受信装置(1102~1132)は、いくつかの実施形態ではWANであってもよいネットワーク(1136)を介して、無線パワーメッシュネットワークサーバー(複数可)(1134)などの任意の数の外部デバイスと通信してもよい。たとえば、受信装置(1126)は、ローカル・ネットワークを介して、またはWANを介して、さらなる処理のために、センサーデータをWPNサーバー(1134)に送信してもよい。WPNサーバー(1134)は、無線電力メッシュ・ネットワーク管理システム(WPNMS)デバイス、監視制御およびデータ収集(SCADA)デバイス、エンタープライズリソースプランニング(ERP)サーバー、他のネットワーク管理デバイス、またはそのようなものを含んでもよいが、これらに限定されない。さらに、1つまたは複数の製品またはサービスへのアクセスを表すかもしれない1つまたは複数のユーティリティ・トークンは、受信装置(1102~1132)内の任意の1つまたは複数の受信装置、たとえば、モノのインターネット(IoT)装置、ドローン、モバイル電子装置、スマートフォン、ウェアラブル、タブレット、ゲーム機およびコントローラ、電子書籍リーダー、リモートコントロール、センサー(自動車内またはサーモスタットのような)、自律走行車などに存在してもよい。1つ以上のノード(1140)、および受信装置(1102~1132)は、特定の既知の有線プロトコル、無線プロトコル(たとえば、IEEE Std.802.15.4、Wi-Fi、Bluetoothなど)、PLCプロトコル、または適切な場合には他の共有メディアプロトコルなどの予め定義されたネットワーク通信プロトコルを使用して、データパケット(1138)(たとえば、デバイス/ノード間で送信された位置および/またはメッセージ)を交換してもよい。この文脈では、プロトコルは、1つ以上のノード/デバイスがどのように相互作用してもよいかを定義する一連の規則から構成されていてもよい。
【0158】
図12Aから
図12Cは、ネットワークに登録された1つまたは複数の受信装置を表示して、IoT装置および電子装置の無線充電を促進するためのシステム(1200)の例示的な実施形態を示す。したがって、
図12Aに示すように、ネットワークは、1つまたは複数の電力送信装置(1202~1204)を含むことができる。いくつかの実施形態では、デバイス(1202~1204)は、ローカル・ネットワークのエッジに配置されたルーター(たとえば、テラヘルツ電力送信機/ルーターなど)を含んでもよく、1つ以上のIoTノードまたは受信装置で構成されてもよい。たとえば、受信装置(1206~1208)は、第1のローカル・ネットワークを形成する電力送信装置(1202)に登録されてもよく、受信装置(1210~1214)は、第2のローカル・ネットワークを形成する電力送信装置(1204)に登録されてもよい。さらに、示されているように、電力送信装置(1202~1204)は、WAN(1208)を介して、ブロックチェーン・ネットワークをホストしてもよい1つ以上のブロックチェーン・サーバー(1206)と通信してもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のブロックチェーン・サーバー(1216)は、ブロックチェーン・ネットワークに格納されていてもよい自己実行コードの断片として、スマートコントラクトとして構成されていてもよい。スマートコントラクトは、受信装置、電力送信ルーターなどのネットワークの1つまたは複数の装置間の契約の1つまたは複数の条件を規定してもよい。スマートコントラクトは、特定の条件が満たされたときにどのアクションが実行されるかをさらに規定してもよく、ブロックチェーン情報を1つ以上のブロックチェーン・サーバーと共有するためにピアツーピア方式で通信するように構成されてもよい。スマートコントラクトは、常に受信機の接続を維持することを義務付けて、スリープモードを排除することで、常に電力が供給されるようにしてもよい。これにより、バッテリーの電力蓄積能力を強化し、機能向上に貢献し得る。スマートコントラクトは、無線電力プロトコルに組み込まれていてもよい。さらに、電力転送と電力蓄積能力の強化のために AI(人口知能)がしようされてもよい。
【0159】
一般的に、ブロックチェーンは、電力送信装置(1202~1204)への登録を介して、ネットワークに参加する可能性のある1つ以上の装置に関する情報を構成してもよい。いくつかの実施形態では、ブロックチェーンは、電力送信装置、電力受信装置などのネットワークに登録された1つ以上の装置に格納されてもよい。さらに、受信装置(1220)などの新しい受信装置が電力送信装置(1202)に登録しようとする場合、受信装置(1220)は、受信装置(1220)の識別情報および/または受信装置(1220)に関連する他のメタデータを含む登録要求(1222)を電力送信装置(1202)に向けて送信してもよい。たとえば、登録要求(1222)は、受信装置ID、受信装置タイプ、1つ以上のアクセス・トークンまたはユーティリティ・トークンに関する情報、グループID、アイデンティティ・トラスト・レベル、タイムスタンプなどのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0160】
さらに、
図12Bに示すように、電力送信装置(1202)は、ノードからの登録要求(1222)を処理し、ブロックチェーンサーバー(1216)に通知(1224)を送信することにより、ブロックチェーンにトランザクションを登録してもよい。いくつかの実施形態では、電力送信装置(1202)は、既に登録されていて、(たとえば、登録者を介して更新されたように)高い信頼レベル(たとえば、トランザクションに基づいて)でブロックチェーンに存在していてもよい。電力送信装置(1202)は、登録要求からの受信装置情報のいずれかまたはすべてを通知(1224)に含んでもよい。さらに、電力送信装置(1202)は、ローカル・ネットワークから、または電力送信装置/ルーター装置(1202)によって独自に取得されたノード(1220)に関する他の任意の情報を含んでもよい。いくつかの実施形態では、通知(1224)は、エッジ・デバイス(1202)が実際に通知(1224)を送信したことを確実にするため、情報がノード(1220)によって元々提供されたものであることを確実にするためなどの目的のために、1つ以上のデジタル署名を含んでもよい。通知(1224)に基づいて、任意の数のネットワークデバイス(たとえば、ブロックチェーン・サーバー(1216)、他のデバイスなど)が、受信装置(1220)に関する情報を検証してもよい。たとえば、
図12Cに示すように、ブロックチェーン・サーバー(1216)またはそれと通信している他の装置(たとえば、電力送信装置など)が、通知(1224)に含まれる情報のバリデータとして機能してもよい。いくつかの実施形態では、ローカル・バリデータは、バリデーションを求めるデバイス(たとえば、電力送信装置1、受信装置Aなど)によって、公開鍵の配布を制限するために使用されてもよい。さらに、他の実施形態では、検証のためにスタンドアロン・バリデータが使用されてもよい。通知(1224)を処理するために、バリデータは、通知(1224)中の電子署名に関連付けられた1つ以上の公開鍵を使用してもよく、それによって、(1224)が信頼された電力送信装置(1202)によって送信された可能性があることを確実にする。次に、順番に、バリデータは、受信装置(1220)に関する情報をブロックチェーンと比較して、ブロックチェーン内の受信装置(1220)について既に知られているかもしれないことを考慮して妥当性を確保してもよい。
【0161】
最後に、
図12Cに示すように、ブロックチェーン・サーバー(1216)は、スマートコントラクトを介してブロックチェーンを更新し、検証に基づいて受信装置(1220)に関する詳細をブロックチェーンに追加してもよい。さらに、ネットワーク内の他のすべてのノード/デバイスもまた、ブロックチェーンを介して受信装置(1220)に関する情報にアクセスしてもよい。したがって、ブロックチェーンの配布により、すべてのノード/デバイスは、受信装置(1220)が別のローカル・ネットワークに移行する可能性がある場合など、受信装置(1220)の身元を確認したり、(ブロックチェーンに格納された受信装置(1220)に関するプロファイル情報または他の行動情報を受信装置(1220)の観察された行動と比較することによって)異常を検出したり、受信装置(1220)に関する共有情報を使用して他の機能を実行したりすることができるようになっていてもよい。
【0162】
さらに、受信装置(1220)が電力送信装置(1202)に登録されると、受信装置(1220)は、電力送信装置(1202)から無線で電力を受信することができるようになってもよい。したがって、電力の結果的な変化、および受信装置(1220)の電力レベルに関連するすべての類似の更新は、ブロックチェーン上で更新されてもよい。ブロックチェーン上の更新は、電力送信装置(1202)によって行なわれてもよい。あるいは、受信装置(1220)は、ブロックチェーンを更新してもよい。しかし、いくつかの実施形態では、受信装置(1220)は、ブロックチェーンを更新するのに十分な電力を有していない場合がある。したがって、電力の変化および受信装置(1220)の電力レベルに関連するすべての同様の更新は、中間装置に格納され、ブロックチェーン上で更新されてもよい。
【0163】
さらに、いくつかの実施形態では、ブロックチェーンは、ネットワーク上の1つ以上の受信装置の電力レベルに基づいて、ネットワーク上の1つ以上の受信装置上でホストされてもよい。したがって、1つ以上の受信装置が接続されてもよい1つ以上の電力送信装置は、1つ以上の受信装置の電力レベルを常に取得してもよい。したがって、1つ以上の受信装置が所定の電力レベル以下である場合、ブロックチェーンは、1つ以上の受信装置上でホストされていないこともある。
【0164】
さらに、いくつかの実施形態では、1つ以上の受信装置がネットワーク上で接続されたままでいるために必要な電力レベルを有していない可能性があるために、ブロックチェーンは、ネットワーク上の1つ以上の受信装置上でホストされないことがあり、これは、1つ以上の受信装置がブロックチェーンをホストすることができるように電力を供給されたままでいるのに十分な電力レベルを有していない場合にアクセスできない、信頼性の低いブロックチェーン・ネットワークにつながる可能性がある。
【0165】
さらに、一実施形態では、ブロックチェーン・ネットワークは、ブロックチェーン・ネットワークに関連付けられた暗号通貨を含んでもよい。暗号通貨トークンは、1つまたは複数の受信装置に格納されてもよい。したがって、1つ以上の受信装置は、電力を受信するために、1つ以上の電力送信装置に関連付けられたウォレットに1つ以上の暗号通貨トークンを送信しなければならないこともある。1つ以上の電力送信装置の1つ以上のウォレットに転送する必要があるかもしれないトークンの数は、1つ以上の電力受信が受信する必要があるかもしれない電力の量に依存するかもしれない。したがって、1つ以上の暗号通貨トークンの転送に関する詳細は、ブロックチェーン・ネットワーク上に格納されてもよい。
【0166】
図13A~
図13Eは、様々な実施形態に従った、ブロックチェーンを使用した受信装置の検証のさらなる例を示す。
図13Aに示すように、サーバー(1302)は、受信装置(1220)(ノードF)の製造者に関連していてもよく、サーバー(1302)は、ブロックチェーンを高いレベルで信頼していてもよい。いくつかの実施形態では、サーバー(1302)は、ブロックチェーン(たとえば、ブロックチェーン(1304))を更新して、販売トランザクションの一部として受信装置(1220)に関する情報を記録してもよい。たとえば、サーバー(1302)は、受信装置(1220)がIDとして1234を有し、ノード・タイプがXYZであり、ABCのドメインに販売されたことを記録したブロックチェーン更新を送信してもよい。いくつかの実施形態では、サーバー(1302)は秘密鍵を使用して更新をデジタル署名してもよく、これにより、1つまたは複数のバリデータが、サーバー(1302)の対応する公開鍵を使用して更新がサーバー(1302)によって実行されたかもしれないことを検証することが可能になる。
【0167】
さらに、
図13Bに示すように、受信装置(1220)が電力送信装置(1202)のローカルドメインに登録しようとする場合、
図12A~
図12Cに図示されているのと同様の方法で行なうことができる。受信装置(1220)からの登録要求に応答して、電力送信装置(1202)は、登録要求からの情報、電力送信装置/ルーター(1202)のローカルドメインの同一性などの受信装置(1220)に関する任意の追加情報を含む通知(1308)を送信してもよい。特に、通知(1308)は、ブロックチェーンを更新するために、ネットワーク登録トランザクションに関する情報を含んでもよい。さらに、電力送信装置(1202)は、受信装置(1220)からの情報を使用して、受信装置(1220)の製造者によって設定された既存の詳細など、ブロックチェーン内で既に利用可能である可能性のある既存の詳細に対して検証してもよい。受信装置(1220)が電力送信装置(1202)のローカルドメインに登録されると、電力送信装置(1202)は、その後、ブロックチェーン内の受信装置(1220)に係る情報を適宜更新してもよい。
【0168】
図13Cは、電力送信装置(1202)からの通知(1308)に存在する情報を、受信装置(1220)の信頼度を決定するために、バリデータによるブロックチェーンに対する電力送信装置(1202)からの通知(1208)に存在する情報の比較を示している。たとえば、サーバー(1302)がブロックチェーンを更新して、受信装置(1220)の製造者が受信装置(1220)を特定のドメインの運営者に売却した可能性があることを示す場合、サーバー(1302)は、受信装置(1220)の製造者が受信装置(1220)を特定のドメインの運営者に売却した可能性があることを示すブロックチェーンを更新してもよい。順番に、バリデータは、通知(1308)で報告されたドメインを既存のブロックチェーンと比較して、2つのドメインに関する情報が一致する可能性があるかどうかを判断してもよい。比較された情報に一致が見出された場合、バリデータは、通知(1308)内の情報を用いてブロックチェーンを更新し、ブロックチェーン内のノード(1220)に高い信頼レベルを設定してもよい。あるいは、
図13Dに示すように、通知(1308)で報告されたドメインがブロックチェーンに格納された既存の情報と異なる場合、バリデータは、報告されたドメインと受信装置(1220)に関するブロックチェーン内の既存の情報との間に不一致があると判断してもよい。特に、ブロックチェーンに基づいて、バリデータは、受信装置(1220)が、受信装置(1220)の製造業者によってブロックチェーン内で以前に報告されたドメインとは異なる可能性のあるドメインで登録しようとしている可能性があると判断してもよい。順番に、バリデータは、ブロックチェーンを受信装置(1220)に関する情報で更新してもよく、また、不一致のために受信装置(1220)に低いレベルの信頼を割り当ててもよい。さらに、ネットワーク内のバリデータデバイスは、1つ以上の受信装置に関するブロックチェーンに格納された情報を活用して、1つ以上の受信装置の動作を制御し、評価してもよい。たとえば、バリデータデバイスは、信頼度が低い受信装置が特定の機能(たとえば、特定のデバイスと通信するなど)を実行することを防止してもよい。一実施形態では、特定の受信装置からの要求を受信するデバイスは、ブロックチェーンを利用して、要求する受信装置を認証してもよい。認証の結果に基づいて、デバイスは、リクエストがどのように処理されるかを制御してもよい。さらなる実施形態では、ブロックチェーンは、特定の受信装置に関する行動情報、たとえば、1つ以上の受信装置の位置プロファイル、または1つ以上の受信装置に関する他の観測などを運んでもよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク内のデバイスは、その後、行動情報を使用して、1つまたは複数の受信装置の現在の行動が異常であるか、またはそうでなければ予期せぬものであるかどうかを評価してもよい。
【0169】
図14A~
図14Bは、様々な実施形態により、リクエストを認証するためにブロックチェーンを使用するデバイスの例を示す。
図14Aに示すように、受信装置(1220)が電力送信装置に関連付けられたローカル・ネットワークに登録すると、受信装置(1220)は、同じローカル・ネットワーク内またはリモートネットワーク内のいずれかの1つまたは複数の受信装置に、1つまたは複数の要求またはメッセージ(たとえば、センサーデータの報告など)を送信してもよい。たとえば、受信装置(1220)が電力送信装置に関連付けられたリモートネットワーク内の受信装置(1214)に要求(1402)を送信する場合、要求(1402)の一部として、受信装置(1220)はまた、公開鍵を送信するか、または他の方法で公開してもよい。たとえば、受信装置(1214)は、受信装置(1220)の公開鍵を受信装置(1220)に挑戦してもよく、これは、受信装置(1220)が対応するアプリケーション・プログラム・インターフェース(API)ベースの応答を介して送信してもよい。
【0170】
図14Bに示すように、受信装置(1214)は、受信装置(1220)からの公開鍵を使用して、受信装置(1220)に関するブロックチェーン内の情報を解読してもよい。たとえば、受信装置(1214)は、ブロックチェーン(1404)内の受信装置(1220)に関するデジタル署名されたデータを解読するために公開鍵を使用して、受信装置(1220)の身元を検証し、確認してもよい。受信装置(1214)がそれをできない場合、受信装置(1214)は、要求(1402)を取り下げる、監視装置にセキュリティアラートを送信するなど、任意の数の救済措置を講じてもよい。逆に、受信装置(1214)が受信装置(1220)の身元を認証することができれば、受信装置(1214)は、受信装置(1220)とのデータセッションを承認してもよい。いくつかの実施形態では、受信装置(1214)は、ブロックチェーン内の受信装置(1220)の信頼レベルをさらに評価し、受信装置(1220)からの任意のデータに低い重みを適用してもよい。
【0171】
図15A~
図15Cは、様々な実施形態により、認証、識別、および検証のためにブロックチェーンを使用するデバイスの例を示す。
図15Aに示すように、受信装置(1220)は、電力送信装置(1202)のローカル・ネットワークに登録されてもよい。いくつかの実施形態では、電力送信装置(1202)またはローカル・ネットワーク内の別の装置は、受信装置(1220)の観察された動作を示すためにブロックチェーンを時折更新してもよい。たとえば、電力送信装置(1202)は、受信装置(1220)の位置プロファイル(たとえば、受信装置(1220)がデータを送信した場合、送信されたデータのサイズ、送信されたデータの宛先など)を監視してもよい。順番に、電力送信装置(1202)は、受信装置(1220)の観察された位置プロファイルを含むブロックチェーン更新(1502)を開始してもよい。
【0172】
さらに、
図15Bに示すように、受信装置(1220)が後に別のローカル・ネットワークに移行する場合、たとえば、受信装置(1220)がモバイルまたはウェアラブルデバイスである場合、受信装置(1220)は、電力送信装置(1202)のローカル・ネットワークから離れて、電力送信装置(1204)のローカル・ネットワークに近接するように移動してもよい。このような場合、受信装置(1220)は、電力送信装置(1204)のローカル・ネットワークに登録しようとしてもよい。この移行の一部として、電力送信装置Fのローカル・ネットワーク内の1つ以上の接続された装置は、ブロックチェーンを使用して、ローカルドメインに登録しようとする受信装置(1220)が、以前に電力送信装置(1202)のローカルドメインに登録されていた可能性のある受信装置(1220)であることを確実にしてもよい(たとえば、受信装置(1220)の公開鍵を使用してブロックチェーン内のデジタル署名された情報を解読することにより、等)。いくつかの実施形態では、電力送信装置(1204)は、受信装置(1220)に関するブロックチェーン内の任意の動作情報を使用して、異常状態が存在するかどうかを判断してもよい。たとえば、受信装置(1220)が電力送信装置(1204)のローカル・ネットワークに登録された後、電力送信装置2は、受信装置(1220)の位置プロファイルを観察してもよい。順番に、電力送信装置(1204)は、観察された位置プロファイルを、電力送信装置(1202)によってブロックチェーンに以前に記録されていたかもしれないものと比較してもよい。位置プロファイルに不一致が見つかった場合、電力送信装置(1204)は、異常が存在すると判断し、任意の数の是正措置(たとえば、位置をブロックする、アラートを送信する、など)を講じてもよい。たとえば、受信装置(1220)が、特定のサービスに1時間ごとに感覚データを送信するセンサーである場合、受信装置(1220)は、特定のサービスに1時間ごとに感覚データを送信する。受信装置(1220)が時間通りにセンサーデータを送信するのを突然止めたり、異なるサービスにセンサリーデータを送信したりした場合、電力送信装置(1204)は、受信装置(1220)が異常な動作をしている可能性があると判断し、ブロックチェーン内のロケーションプロファイルに基づいて是正措置を取ることができる。
【0173】
図16は、いくつかの実施形態に従って、ネットワーク内でブロックチェーンを使用して無線充電を行なう方法(1600)のフローチャートである。いくつかの実施形態では、専用のコンピューティング・デバイスが、格納された命令を実行することによって方法(1600)を実行してもよい。たとえば、電力送信装置が、格納された命令を実行することにより、方法(1600)を実行してもよい。方法(1600)は、ステップ(1602)で開始されてもよく、ステップ(1604)に続いてもよく、ここで、上記の図と関連してより詳細に説明されているように、電力送信装置は、特定の受信装置からネットワーク登録要求を受信してもよい。たとえば、センサー、アクチュエーター、またはIoTノードなどが、電力送信装置のローカル・ネットワークへの登録を試みてもよい。様々な実施形態では、登録要求は、受信装置のタイプ(たとえば、センサーのタイプなど)、グループ識別子、受信装置固有の識別子、受信装置が登録を要求するネットワークの表示、または特定の受信装置に関する他の情報など、特定の受信装置に関する情報を含んでもよい。一実施形態では、受信装置はまた、要求にデジタル署名を適用してもよく、これにより、受信装置または他の関連する装置が、受信装置の対応する公開鍵を使用して要求の内容を解読することができる。
【0174】
ステップ(1606)では、上で詳述したように、電力送信装置が、ブロックチェーンを使用して、受信装置に関する情報の検証を引き起こしてもよい。様々な実施形態では、ブロックチェーンは、特定の受信装置に関する受信装置情報および任意の数の他の受信装置を含んでもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、特定の受信装置の製造者が、特定の受信装置に関する詳細を含むブロックチェーン内の初期エントリを作成してもよい。この場合、受信装置の情報の検証は、登録要求からの情報を、ブロックチェーン内の受信装置に関する任意の既存の情報と比較することを必要とすることがある。いくつかの実施形態では、電力送信装置自体が検証を実行してもよい。他の実施形態では、電力送信装置が、ブロックチェーン・サーバー、専用の検証装置など、別の検証装置に検証を実行させてもよい。
【0175】
ステップ(1608)で、電力送信装置は、ステップ(1606)での検証と、ステップ(1604)で受信した受信装置に関する情報に基づいて、ブロックチェーンへの更新を引き起こしてもよい。たとえば、電力送信装置が送信機/ルーターである場合、ルーターは、特定の受信装置がルーターのネットワークに接続されていることを反映するようにブロックチェーンの更新を引き起こしてもよい。いくつかのケースでは、特定の受信装置に対する信頼のレベルが更新に含まれてもよい。たとえば、受信装置に関する特定の情報がブロックチェーン内の情報と一致しない場合、ブロックチェーンへの更新は、受信装置に対する信頼のレベルが低いことを示してもよい。
【0176】
ステップ(1610)では、上で詳述したように、電力送信装置は、更新されたブロックチェーンを使用して、特定の受信装置および1つ以上の他の受信装置の動作を制御してもよい。重要な点として、ブロックチェーンは、特定の受信装置の識別情報と受信装置に関する追加のメタデータ(たとえば、受信装置の位置プロファイルなど)を含んでよいので、電力送信装置は、識別情報や追加のメタデータを使用して、1つまたは複数の受信装置がネットワーク内でどのように動作するかを制御してもよい。いくつかの実施形態では、電力送信装置は、ブロックチェーンを使用して、受信装置がローカル・ネットワークに移行することを防止してもよい。別の実施形態では、電力送信装置は、ブロックチェーンに基づいて受信装置のトラフィック・フローを制限または制限してもよい。さらなる実施形態では、電力送信装置は、ブロックチェーン内の受信装置に関するメタデータを使用して、異常状態を検出してもよい。その後、方法(1600)は、ステップ(1612)で終了してもよい。
【0177】
方法(1600)内の特定のステップは、上述したように任意であってもよいが、
図16に示されたステップは、単に例示のためであり、他の特定のステップは、状況に応じて含まれていてもよいし、除外されていてもよいことに留意すべきである。さらに、ステップの特定の順序が示されているが、この順序は単なる例示であり、ステップの任意の適切な配置が、本明細書の実施形態の範囲から逸脱することなく利用されてもよい。
【0178】
このように、本願明細書に記載された技術は、ブロックチェーンを利用して、ノードのアイデンティティ情報に加えて、ノードに関する他のメタデータを更新する。いくつかの側面では、電力送信機/ルーター・ノードは、ノードに代わってブロックチェーン情報を更新するプロキシとして機能してもよく、これにより、低電力デバイスがリソースを節約することができる。別の側面では、バリデータは、特定のノードについてのブロックチェーン内の既存の情報を使用して、ノードについての新しい情報を検証し、それに応じてブロックチェーンを更新してもよい。ネットワーク内の他のノードはまた、ブロックチェーン情報を利用して、ローカル・ネットワークを越えたノードの移動、ノードの身元の確認、異常検出の実行などを容易にすることができる。
【0179】
デバイス情報を伝達するためのブロックチェーンの使用を提供する例示的な実施形態が示され、説明されてきたが、本明細書の実施形態の精神および範囲内で、他の様々な適応および修正がなされ得ることが理解されるべきである。たとえば、実施形態は、特定のネットワーク構成に関連して本明細書に示され、説明されてきた。いかなる場合でも、それらの広義の実施形態は、限定されるものではなく、実際には、他のタイプの共有メディアネットワークやプロトコル(たとえば、無線)と一緒に使用されてもよい。さらに、特定の機能が特定のデバイスによって実行されるように描かれているが、他の実施形態では、これらの機能が、1つまたは複数のデバイスにわたって任意に分散された形で提供されてよい。
【0180】
前述の説明は、特定の実施形態に向けられている。しかしながら、それらの利点のいくつかまたはすべてを達成しつつ、他の変形および修正が、記載された実施形態に対して行なわれ得ることは明らかであろう。たとえば、本明細書に記載された構成要素は、コンピューター、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせで実行されるプログラム命令を有する有形の(非一過性の)コンピューター読み取り可能な媒体(たとえば、ディスク/CD/RAM/EEEPROM等)に格納されたソフトウェアとして実装され得ることが明示的に企図されている。したがって、本明細書は、例示のためにのみ取られるべきものであり、本明細書の実施形態の範囲を制限するものではない。したがって、本明細書の実施形態の真の精神および範囲内に入るようなすべてのそのような変形および修正をカバーすることが、添付の特許請求の範囲の目的である。
【0181】
本発明をその好ましい実施形態に関連して説明してきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、他の多くの可能な修正および変形が可能であることを理解されたい。