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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-27
(45)【発行日】2022-11-07
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20221028BHJP
【FI】
A63F7/02 312Z
A63F7/02 316A
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2018092600
(22)【出願日】2018-05-11
(65)【公開番号】P2019195593
(43)【公開日】2019-11-14
【審査請求日】2021-04-07
(73)【特許権者】
【識別番号】395018239
【氏名又は名称】株式会社高尾
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】福原 弘修
(72)【発明者】
【氏名】森下 悟
【審査官】中野 直行
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-136687(JP,A)
【文献】特開2005-185421(JP,A)
【文献】実開昭55-116688(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
始動口への遊技球の入球に基づいて取得される判定用情報を用いた当否判定を行なう当否判定手段と、
該当否判定手段による当否判定結果に従い、図柄を変動表示させて前記当否判定の結果を示す図柄で確定表示させる図柄表示装置と、
前記当否判定の結果として大当りを示す前記図柄が前記図柄表示装置に確定表示されると、大入賞口を開放させる大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
を備えた弾球遊技機において、
前記大入賞口内に特定領域及び前記大入賞口内に入球した遊技球を、前記特定領域もしくは前記特定領域以外の領域に振り分ける振分手段とを備え、該大入賞口には常時入球可能な入球口と、前記大当り遊技のときに前記大入賞口へ遊技球が入球容易となるように開放する可動部材が設けられており、前記可動部材により開放していなくても前記入球口により常時大入賞口内に入球すること及び該入球した遊技球が前記特定領域に入球可能に構成され、
前記特定領域に入球したことに起因して、前記大当り遊技の実行が開始される場合があることを特徴とする弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変動された図柄が所定の態様で確定表示されたことに起因して大当り遊技が開始される弾球遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の弾球遊技機、例えばパチンコ機には、遊技球が特別図柄の始動口へ入球すると当否判定を行うとともに特別図柄が特別図柄表示装置上で変動を開始し、前記当否判定の結果が当りであれば大入賞口を開放して遊技者にとって有利な大当り遊技を実行するものがある(例えば後記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2000-84195号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来のパチンコ機は、図柄の配列に当否が支配されるため、長時間遊技を行なっても当らない場合は、遊技者の期待感も低下する。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、長時間遊技を行なっても当らない場合にも遊技者の興味を維持できる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、 始動口への遊技球の入球に基づいて取得される判定用情報を用いた当否判定を行なう当否判定手段と、該当否判定手段による当否判定結果に従い、図柄を変動表示させて前記当否判定の結果を示す図柄で確定表示させる図柄表示装置と、前記当否判定の結果として大当りを示す前記図柄が前記図柄表示装置に確定表示されると、大入賞口を開放させる大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、を備えた弾球遊技機において、前記大入賞口内に特定領域及び前記大入賞口内に入球した遊技球を、前記特定領域もしくは前記特定領域以外の領域に振り分ける振分手段とを備え、該大入賞口には常時入球可能な入球口と、前記大当り遊技のときに前記大入賞口へ遊技球が入球容易となるように開放する可動部材が設けられており、前記可動部材により開放していなくても前記入球口により常時大入賞口内に入球すること及び該入球した遊技球が前記特定領域に入球可能に構成され、前記特定領域に入球したことに起因して、前記大当り遊技の実行が開始される場合があることを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明によれば、当否判定で当った時だけでなく、大入賞口が開放していなくても大入賞口内に遊技球が入った際にも大当り遊技が発生するチャンスがあるので、長時間遊技を行なっても当らない場合にも遊技者の興味を維持できる。
【0011】
なお、請求項1に記載の本発明においては、通電中は常に振分手段が稼働される構成としてもよいし、逆に大当り遊技が実行されていない状態において、大入賞口内に遊技球が入球したことを検出した場合に限り、振分手段が稼働されない構成(つまりそれ以外の状態では振分手段が稼働され続ける構成)としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明を適用した第1の実施形態の遊技機の正面図である。
図2】前記遊技機の遊技盤の正面図である。
図3】前記遊技盤に設けられた大入賞口装置を示す要部拡大図である。
図4】大入賞口装置内の可動部を説明する要部拡大図である。
図5】前記遊技機の背面図である。
図6】前記遊技機の電気構成図である。
図7】前記遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。
図8】前記主制御装置で実行される特図当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。
図9】前記特図当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。
図10】前記特図当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。
図11】前記特図当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。
図12】前記主制御装置で実行される特別遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。
図13】前記特別遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。
図14】前記特別遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。
図15】前記特別遊技処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。
図16】飛び込み口に入球したことを契機として開始される特別遊技処理の制御内容を示すフローチャートである。
図17】本発明の第2の実施形態の大入賞口装置を示す要部拡大図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明を適用した第1の実施形態の遊技機(パチンコ機)を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けてある。なお、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようにな
し、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
【0014】
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
【0015】
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
【0016】
本パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)60が隣接してある。パチンコ機1には上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172及び残高表示器173が設けてある。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な遊技ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
【0017】
図2は、本パチンコ機の遊技盤2の正面図である。遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には図示しない多数の遊技釘が植設されている。
遊技領域20の上半部中部にはセンターケース200が装着されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。
【0018】
遊技領域20は、センターケース200により左右に分けられ、センターケース200の左側には遊技球が流下可能な左側流下路Lが設けられ、センターケース200の右側には遊技球が流下可能な右側流下路Rが設けられている。
遊技球を左側流下路Lへ流下させるには発射ハンドル14を操作して遊技球を弱めに発射する「左打ち」を行う。一方、右側流下路Rへ流下させるには発射ハンドル14を操作して遊技球を強めに発射する「右打ち」を行う。
【0019】
遊技領域20の下半部中部にはセンターケース200の下方に、左へ向けて開口する入球口240を有し、左側流下路Lを流下する遊技球のみを常時入球可能に構成した入球装
置24が設置されている。また大入賞口装置24の内部には、大入賞口装置24へ入球した遊技球のみが入球可能であり、入球により条件装置を作動させる特定領域54が設けられている。
【0020】
更に、大入賞口装置24の内部には、特定領域54に入球可能な状態と入球不可能な状態とに変位して遊技球を振分ける可動物26が設けられている。
【0021】
遊技領域20のセンターケース200の左側の左側流下路Lには、その下方に入球により特別図柄を変動させる契機となる第1特別図柄始動口25が設けられている。
【0022】
遊技領域20のセンターケース200の右側の右側流下路Rには、遊技球が常時通過(入球)可能であり、通過により普図の当否判定を開始する普図始動ゲート22C、チューリップ式の普通電動役物(普電役物)23により開閉可能に設けられた第2特図始動口(第2の特別図柄始動口)23Bが設置されている。
【0023】
前記のように普図始動ゲート22Cは遊技球の通過により普図の当否判定が実行される起因となるゲートで、通過により普図の当り決定用乱数、普図の当り図柄決定乱数、普図のリーチ判定用乱数、普図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、保留記憶される。保留記憶は4つまで記憶される。
普図が当選すると普電役物23が作動して所定の時間、第2特図始動口25Bが開放される。第2特図始動口25Bは第1特図始動口25Aと同様に、入球により特図の当否判定が実行される起因となる入球口である。第1又は第2特図始動口25A,25Bへの入球により特図の大当り決定用乱数、特図の大当り図柄決定乱数、特図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、保留記憶される。大入賞口27は特図の当選により開放されるものである。
【0024】
遊技領域20の左側端部には、内レール202沿いに表示部が設けられている。該表示部には、普図の判定結果を示す普図表示装置291、特図の判定結果を示す特図表示装置292、及び普図保留数表示装置293が設けられている。
また左側流下路Lの下部には複数の普通入賞口28が設けられている。
更に遊技領域20の中央下端部の盤面最下部には遊技球を取込む取込口205が設けられている。
【0025】
図3(a)は大入賞口装置24の作動の説明図である。入球口240より大入賞口装置24に入球した遊技球は、飛び込み口SW52にて検知された後、特定領域54に向かって落下する。ただし前述の可動物26(4体ある)により、該落下が妨害されて、特定領域54に入球できない場合もある。
図3(b)(c)に可動物26の仕組みを示す。図3(b)は可動物26を正面(図2と同じ方向)から見た図であり、図3(c)は可動物26を右方から見た側面図である。4体の可動物26は何れも同じ形状をしており、長方形の板状部61が円盤状部材63に取り付けられた形状をしている。可動物26は通常は板状部61が立った状態(図3(b)の状態)となっているが、飛び込み口SW52が遊技球の通過を感知するとPを軸として後述する可動物モータにより回転され、所定時間が経過すると停止され、該停止時には板状部61が立った状態となる。尚、4体の可動物26の内、左側に配置されている2体の可動物26Lは可動物モータにより左回りに回転され、右側に配置されている2体の可動物26Rは可動物モータにより右回りに回転される。
【0026】
図4(a)は可動物モータにより可動物26が45度回転された様子を示している。この状態で52を通過してきた遊技球は板状部61に引っかかり、このままでは特定領域54に到達できない。更に可動物26が45度回転されると図4(b)の状態となり、遊技球は板状部61に引っかかったままとなるか或いは左右いずれかに流れて特定領域54に入球することが出来ない。ただし、更に可動物26が回転されて、板状部61に引っかかっていた遊技球が特定領域54に向かって落下し、制限時間内に特定領域54に入球できれば条件装置が作動する。
なお、図4(a)に示す釘221間の距離Aは13mm以下となっているが、遊技球は飛び込み口240を何とか通過できる。一方、大入賞口27がQを軸として開放されると図4(b)となり、開放された大入賞口27の端部間の距離Bは広い(55mm以上135mm以下)ので容易に大入賞口装置24内に入球することができる。ただし図4(b)の状態は距離Bを説明するために示した仮想的なものであり、実際に条件装置が作動して大入賞口27が開いた状態では可動物26の板状部材は立った状態(図3(b)の状態)で静止している。
【0027】
図5に示すように、パチンコ機1の裏側は、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図5の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出
ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤20の入賞口に遊技球が入球すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、本実施形態では前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成としてある。
【0028】
パチンコ機1の裏側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
【0029】
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
【0030】
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が設けてあり、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技
盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10
、前枠11、内枠30)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータへ送信する。
【0031】
図6は本パチンコ機の電気的構成を示すもので、遊技の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
【0032】
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)及び内枠が閉鎖しているか否か検出する前面枠閉鎖SW(スイッチ)501、意匠枠閉鎖SW502、第1特図始動口25Aへの入球を検出する第1特図始動SW503、第2特図始動口25Bへの入球を検出する第2特図始動SW504、普図始動ゲート22Cへの入球を検出する普通図柄作動SW505、普電役物への入球をカウントする第1カウントSW506、大入賞口27への入球をカウントする第2カウントSW507、普通入賞口28への入球を検出する一般入賞口SW508、特定領域への入球を検出する特定領域SW54a、飛び込み口SW52等の検出信号が入力される。
【0033】
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板533を介して普図表示装置291、特図表示装置292及び普図保留数表示装置293等の表示制御を行なう。
【0034】
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、普電役物ソレノイド510、大入賞口ソレノイド27b及び可動物モータ26bが接続されている。そして普電役物ソレノイド510を制御して第2特図始動口25Bの普電役物23を開閉作動せしめ、大入賞口ソレノイド27bを制御して大入賞口27を開放作動せしめる。また可動物モータ26bを制御して可動物26を回転駆動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
【0035】
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払い出させる。更に、CRユニット端子板535を介してCRユニット60と電気的に接続され、精算表示装置173を介して球貸及び精算SW171,172による貸出要求、精算要求の操作信号を受け付け、CRユニット60とデータを送受し、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球を払い出させ、CRユニット60に挿入されているプリペイドカードの残高表示を制御する。
【0036】
発射制御装置44は、発射ハンドルの回転操作を検出するスイッチ524、発射停止SW525、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW526等の検出信号が入力される。払出制御装置41を介して主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSW526の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14(524)の回動信号及び発射停止SW525の信号に基づいて発射モータ527を制御して遊技球を発射及び停止させる。
【0037】
サブ統合制御装置42には、音量調節SW、遊技ボタンやジョグダイヤルの操作を検出する遊技SW15などの操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
【0038】
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
【0039】
次にパチンコ機1の作動を説明する。
パチンコ機1は、普図始動ゲート22へ遊技球が入球すると、普図の当否判定を実行する。このとき普図表示装置291及び演出図柄表示装置21の図柄変動を開始し、その後、普図表示装置291に普図の判定結果を、演出図柄表示装置21に普図に対応する擬似図柄を確定表示して前記判定結果を報知する。判定結果が当りであれば普図の当り遊技として普電役物23を作動せしめて第2特図始動口25Bを開放する。
【0040】
第1又は第2特図始動口25A,25Bに遊技球が入球すると特図の当否判定を実行し、該判定結果が当りであれば特図の当り遊技として大入賞口27を開放する。なお特図の判定結果は特図表示装置292に特図を確定表示して報知する。
【0041】
そして特図の当り遊技終了には遊技状態が通常の遊技状態とは異なる特別の遊技状態へ移行される。特別な遊技状態として、普図の当選確率を高確率とする普図確率変動機能、普電役物23の開放延長機能及び特図の当選確率を高確率とする特図確率変動機能が作動する第1の特別遊技状態、又は普図確率変動機能及び開放延長機能が作動する第2の特別遊技状態に移行する。尚、普図確変機能と普電役物23の開放延長機能は普図の変動時間を短縮する機能と組合され、これらを併せた機能が所謂、時短機能である。
本パチンコ機の遊技仕様は、例えば、普図の当選確率は、通常、約2500分の1であるのに対して、高確率時は約1とされる。普電役物23の開放時間は、通常、5.8秒であるのに対して、延長時は約6.0秒に延長される。尚、特図の当選確率は、通常、65521分の65519であり、高確率時は65521分の65520とされ、特図はほぼ毎回当選する。
普電役物23の開放時間は通常時と開放延長時で、ほぼ差がなく、通常時からの普図の当りによりほぼ確実に第2特図始動口25Bへの入球が可能であり、特図の当りを得ることが可能である。
【0042】
通常の遊技において、普図の当選は見込みがないので、左打ち遊技により大入賞口装置24内の第1特図始動口25Aを狙って遊技を行なう。これにより第1特図始動口25Aへ入球すると特図の当否判定はほぼ当選となって特図の当り遊技へ移行する。
特図の当り遊技の終了後には、普図の当り遊技が生起しやすい状態となって、特図の当り遊技を連続して実行させることが可能である。
以下、主制御装置40(厳密には、そのCPU)が実行するプログラム処理に基づいて作動の詳細を説明する。
【0043】
先ず図7を参照して前記プログラム処理の「メインルーチン」の概要を説明する。「メインルーチン」は本処理(S100~S111,S115)と残余処理(S112)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
【0044】
正常割り込みなら(S100:yes)、初期乱数更新処理(S101)、特図の大当り決定用乱数の更新処理(S102)、大当り図柄決定用乱数の更新処理(S103)、普図の当り決定用乱数の更新処理(S104)、当り図柄決定用乱数の更新処理(S105)、普図のリーチに関するリーチ判定用乱数の更新処理(S106)、普図の変動パターンに関する変動パターン決定用乱数の更新処理(S107)、入賞確認処理(S108)、当否判定処理(S109)、各出力処理(S110)、不正監視処理(S111)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S112)をループ処理する。
【0045】
次に主制御装置40が実行するプログラム処理で、本発明に関わりの深い当否判定処理(S109)を中心に、入賞確認処理(S108)や各出力処理(S110)の一部のサブルーチンについて説明する。
【0046】
左打ち遊技により大入賞口装置24内の第1特図始動口25Aへ入球すると、図8に示す「特図当否判定処理」により特図の当否判定が実行される。「特図当否判定処理」は、先ず、大入賞口27を開放させるための特別電動役物が作動中か確認し(S200)、作動していなければ(S200:no)、特図が変動中か確認し(S201)、変動中でなければ(S201:no)、確定図柄が表示されているか確認する(S202)。なお、特別電動役物が作動中(S200:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する(図12参照)。
【0047】
前記S202の処理で確定図柄が表示中でなければ(S202:no)、第1又は第2特図始動口25A,25Bへの入球があるか確認する(S203)。特図始動口25A,25Bへの入球があれば(S203:yes)、次にS204の処理において現在の遊技状態が、特図の当選確率が高確率をなす確率変動中(確変中)であるか確認する(確変フラグが1であれば確変中)。確変中であれば(S204:yes)、高確率の当否判定用テーブルで当否判定を行う(S205)。確変中でなければ(S204:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブルで当否判定を行う(S206)。そしてS207の処理では、S205又はS206の処理の結果が大当りか否かの確認を行う。尚、前記したように、特図の当否判定は、通常、確変のいずれの状態でもほぼ当選するようにしてある。
【0048】
大当りであれば(S207:yes)、S212にて特定領域有効フラグ=0にしたのち、図11に示すように、大当り図柄決定用乱数に基づいて特図の大当り図柄を決定し(S250)、変動パターン決定用乱数に基づいて大当りの変動パターンを決定する(S251)。
続いてS252~S263の処理において、確定された特図に基いて特図の当り遊技終了後に移行する遊技状態が設定される。遊技状態は、通常の遊技状態、前記第1の特別遊技状態として普図確率変動機能と普通電動役物の開放延長機能(時短機能)及び特図確率変動機能が作動する遊技状態、又は第2の特別遊技状態として普図確率変動機能と開放延長機能(時短機能)が作動する遊技状態のいずれかに設定される。
【0049】
先ず図11のS252の処理において、確定された特図の大当り図柄は特図の確率変動機能を作動させる確変図柄であるか否か確認し、確変図柄であれば(S252:yes)、S255の処理において、特図の確変機能を作動するための確変設定フラグに1をセットする。続くS256の処理において、普図の変動時間を短縮するとともに普図の確変機能及び普電役物23の開放延長機能(時短機能)を作動するための時短設定フラグに1をセットする。
【0050】
これによれば、特図の当り遊技終了後の遊技状態は、普図確率変動機能と普通電動役物の開放延長機能(時短機能)、及び特図確率変動機能が作動する第1の特別遊技状態に移行することとなる。
【0051】
前記S252の処理において特図が確変図柄でなければ(S252:no)、確変設定フラグを0にリセットし(S262)、時短設定フラグに1をセットする(S263)。特図の当り遊技終了後の遊技状態は、普図確率変動機能と開放延長機能が作動する第2の特別遊技状態に移行することとなる。
【0052】
前記S256,S263のいずれかの処理に続く特図変動開始コマンド送信処理(S264)では特図表示装置292の特図の変動開始、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ特図の変動開始に対応するコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
【0053】
図8のS207の処理に戻って、大当りでなければ(S207:no)、変動パターン決定用乱数に基づいてハズレの変動パターンを決定し(S208)、次のS209の処理において、時短フラグを確認して時短機能、即ち普図の変動時間短縮と普図の確変機能及び開放延長機能が作動しているか確認する(時短機能作動中は時短フラグが1)。時短機能が作動中であれば(S209:yes)、時短カウンタを減算し(S210)、図11の前記S464の処理で、特図表示装置16のハズレ時の特図の変動開始、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へハズレ時の特図の変動開始に対応するコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
【0054】
図8のS201の処理で、特図が変動中であれば(S201:yes)、図9に示すように、図柄の変動時間が経過したことを確認すると(S220:yes)、確定図柄表示設定処理(S221)により特図表示装置292の確定図柄表示、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ特図確定図柄に対応するコマンドを送信する。
【0055】
続いて確定表示させた特図が大当りになる組合せであるか否か確認し(S222)、大当りになる組合せであったときは(S222:yes)、確変フラグが1(確変中)であれば(S223:yes)、確変フラグを0にリセットし(S224)、時短フラグが1(
時短中)であれば(S225:yes)、時短フラグを0にリセットする(S226)。
【0056】
続いて条件装置の作動を開始させ(S227)、役物連続作動装置の作動を開始させる(S228)。条件装置は大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置であり、役物連続作動装置は特別電動役物を連続して作動させる装置である。
そして大当り開始演出処理(S229)によりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
【0057】
前記S222の処理で、大当りになる組合せでなければ(S222:no)、時短フラグが1か確認し(S230)、時短フラグが1であり(S230:yes)、時短回数が0であれば(S231:yes)、時短フラグを0にリセットして(S232)、「特別遊技処理」に移行する。
【0058】
図8のS202の処理で確定図柄表示中のときは(S202:yes)、図10に示すように、確定図柄の表示時間が経過したことを確認すると(S240:yes)、確定図柄表示終了処理(S241)において特図表示装置292の確定図柄表示の終了、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ確定図柄表示の終了に関するコマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。
【0059】
図12に示す「特別遊技処理」は、先ず、役物連続作動装置が作動中か確認し(S300)、作動中であれば(S300:yes)、S301の処理で大入賞口が開放中か確認する。役物連続作動装置が作動中でなければ(S300:no)リターンする。
前記S301の処理で大入賞口が開放中でなければ(S301:no)、インターバル中か確認し(S302)、インターバル中でなければ(S302:no)、大当り終了演出中か確認し(S303)、大当り終了演出中でなければ(S303:no)、大当り開始演出時間が経過したか確認し(S304)、大当り開始演出時間が経過していれば(S304:yes)、S305の大入賞口の開放処理で大入賞口を開放してリターンする。
【0060】
前記S301の処理で大入賞口開放中であれば(S301:yes)、図13に示すように、大入賞口に入球があったか否かの確認(S310)、又は大入賞口の開放時間が終了したか否かを確認して(S311)、いずれか確認できれば大入賞口を閉鎖し(S312)、大当りインターバル処理を実行して(S313)リターンする。
【0061】
図12の前記S302の処理でインターバル中であれば(S302:yes)、図14に示すように、大当りインターバル時間が経過したか否か確認し(S320)、経過していれば(S320:yes)、最終ラウンド(2ラウンド目)かどうか確認し(S321)、最終ラウンドであれば、(S321:yes)、大当り終了演出の処理(S322)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S321:no)、大入賞口の開放設定処理(S323)を実行してリターンする。
【0062】
図12の前記S303の処理で大当り終了演出中であれば(S303:yes)、図15に示すように、大当り終了演出時間が経過したか確認し(S330)、該時間が経過していれば(S330:yes)、役物連続作動装置の作動を停止する処理(S331)を実行し、条件装置の作動を停止する処理(S332)を実行する。
【0063】
続く、S333の処理では時短設定フラグが1か確認し、フラグが1であれば(S333:yes)、時短機能の繰り返し回数を設定し(S334)、時短フラグに1をセットする(S335)。
次にS336の処理では確変設定フラグが1か確認し、フラグが1であれば(S336:yes)、確変フラグに1をセットし(S337)、大当り終了コマンド送信の処理(S338)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ大当り終了コマンドを送信し、S339にて特定領域有効フラグを1にして、大当り遊技を終了してリターンする。
S335及びS337の処理で時短フラグと確変フラグとに1がセットされたときは、大当り遊技終了後の遊技状態が前記第1の特別遊技状態に移行する。時短フラグにのみ1がセットされたときは前記第2の特別遊技状態に移行する。
【0064】
特図の大当り遊技の終了後に遊技状態が第1の特別遊技状態又は第2の特別遊技状態へ移行すると、普図の当選を狙うことができるので、右打ち遊技に切替えることとなる。次に普図の当否判定及び普図の当り遊技に関する処理を説明する。
【0065】
大入賞口27が開放されることなく、すなわち大当り遊技でない状態で、遊技球が特定領域54を通過することにより大当り遊技が開始される場合に行なわれる処理を図16に示す。当処理はメインルーチン入賞確認処理(図7のS108)の一部として実行される。
【0066】
当処理が起動されると、S600にて飛び込み口240に入球したか否かを判定する。これは飛び込み口SW52の検出結果に基づき判定される。否定判定された場合(S600:no)は当処理を終了する。肯定判定された場合(S600:yes)は、続くS610にて特定領域有効フラグが1か否かを判定する。否定判定された場合(S610:no)は当処理を終了する。特定領域有効フラグが0となるのは大当りと判定された場合(図8のS212)であるから、既に大当り遊技となっている場合は、特定領域54に入球しても条件装置が改めて作動することはない。S610が肯定判定された場合は可動物モータ26bを制御して可動物26を駆動し(S620)、特定領域54の有効期間の測定を開始する(S640)。ここで該有効期間を3秒とするが、これに限る必要はない。
【0067】
S640に続いては、特定領域54に入球したか否かを判定する(S645)。これは特定領域SW54aの検出結果に基づき判定される。特定領域54に入球したと判定されると(S645:yes)、大当り情報を設定し(S660)、遊技状態設定処理を行なう(S665)。次に、条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットする(S680)。続くS685にて役物連続作動装置を作動させ、S690にて大当り開始演出処理を行ない、当処理を終了する。
【0068】
S645で特定領域54に入球していないと判定された場合は、有効期間が終了したか否かを判定する(S705)。否定判断(S705:no)なら当処理を終了し、肯定判断(S705:yes)ならS645に戻り、有効期間の間、遊技球が特定領域54に入るのを待つ。
【0069】
このように構成された本実施形態によれば、当否判定で特別図柄が当った時だけでなく、飛び込み口に遊技球が入った際にも大当り遊技が発生するチャンスがあるので、大きな期待を遊技者に与えることが出来る。具体的には、「ハマる(特別図柄を多数回(例えば千回)変動させても当らない状態になる)かもしれないが、そうなる前に飛び込み口に遊技球が入って大当たりになる可能性がある」と、遊技者に期待させることが出来る。
【0070】
また、可動物26が稼働するのは、大当たりと判定されていない状態で飛び込み口に入球した場合に限られるので、可動物26を回転駆動させるのに必要なエネルギーを最小限にすることができる。
【0071】
本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、大入賞口装置24を図17に示すような構成にしてもよい。
【0072】
図17に示す大入賞口装置24は、大入賞口27がその下端を軸として上端が手前に倒れることにより開放する形態をしており、飛び込み口240は左に設けられている。飛び込み口240または開放状態の大入賞口27より入球した遊技球は棚状のステージ241で受け、取入口242から一旦、装置内へ取入れる。取入られた遊技球は、装置ほぼ中央の送出口243から下方へ向けて送り出される。なお、飛び込み口SW52は取入口242の奥に設けられているが、これ以外の態様であってもよい。
【0073】
可動物26は翼片状の2体の部材であり、Rを軸として揺動可能に構成されている。特定領域有効フラグが1の状態で飛び込み口SW52が遊技球を検出すると、可動物26は図17(a)の状態と図17(b)の状態を、有効期間の間、繰り返す。可動物26が図17(b)の状態で遊技球が送出口243から下方へ向けて送り出されると、遊技球は特定領域54に入球する可能性が高い。特定領域54に入球しなかった場合、遊技球は装置の奥方向に転動して装置外に排出される。このような構成によっても、前記実施形態と同様の効果を奏することが出来る。
【0074】
また、特定領域通過による大当り遊技が、進行中の大当り遊技が完了した後に改めて開始される構成としても良い。或いは、現在進行中の大当り遊技が完了した後に特定領域通過による大当り遊技が新たに開始される構成としても良い。また、可動部の作動を、遊技球が飛び込み口240から入球した場合に行なうのではなく、常時作動しておいて、遊技球が飛び込み口240から入球した場合に作動を停止する構成としても良い。
【0075】
更に、本発明は、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
【符号の説明】
【0076】
2 遊技盤
20 遊技領域
21 演出図柄表示装置(図柄表示装置)
24 大入賞口装置
26 可動物(振分手段)
27 大入賞口(特別電動役物)
40 主制御装置(当否判定手段、大当り遊技実行手段)
42 サブ統合制御装置(サブ制御装置)
52 飛び込み口SW(入球検出手段)
54 特定領域

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17