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特許7165978スーパーキャパシタのためのグラフェンフレームワーク
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-27
(45)【発行日】2022-11-07
(54)【発明の名称】スーパーキャパシタのためのグラフェンフレームワーク
(51)【国際特許分類】
   H01G 11/36 20130101AFI20221028BHJP
   H01G 11/60 20130101ALI20221028BHJP
   H01G 11/62 20130101ALI20221028BHJP
   H01G 11/86 20130101ALI20221028BHJP
   H01G 11/46 20130101ALI20221028BHJP
【FI】
H01G11/36
H01G11/60
H01G11/62
H01G11/86
H01G11/46
【請求項の数】 33
(21)【出願番号】P 2018535031
(86)(22)【出願日】2017-01-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-03-07
(86)【国際出願番号】 US2017014979
(87)【国際公開番号】W WO2017132282
(87)【国際公開日】2017-08-03
【審査請求日】2019-12-19
(31)【優先権主張番号】62/287,402
(32)【優先日】2016-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/287,403
(32)【優先日】2016-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506115514
【氏名又は名称】ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア
【氏名又は名称原語表記】The Regents of the University of California
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】ドゥアン, シアンフェン
(72)【発明者】
【氏名】フアン, ユー
(72)【発明者】
【氏名】パパンドレア, ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】シュー, シュー
【審査官】北原 昂
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-528678(JP,A)
【文献】国際公開第2015/069332(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0010825(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 11/36
H01G 11/60
H01G 11/62
H01G 11/86
H01G 11/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
穴のある3Dグラフェンフレームワークを含む電極であって、
a)多孔質構造を有する穴のあるグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造であって、ここで、ナノ細孔が前記穴のあるグラフェンシート内に形成される、導電性網状構造と、
b)硫黄粒子を含む容量性または擬似容量性材料を含む複合材料であって、ここで、前記硫黄粒子が、前記穴のあるグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造内に封入され、ここで、前記封入が多硫化物シャトリングを阻止し、そしてここで、前記電極が、前記電極の総重量または質量の少なくとも60重量%または質量%の硫黄含量を有する、複合材料と
を含む、電極。
【請求項2】
約450m/gから約3,000m/gの比表面積を有する、請求項1に記載の電極。
【請求項3】
約30%から約99%の負荷率を有する、請求項1に記載の電極。
【請求項4】
約500サイクルから約2,000,000サイクルのサイクル寿命を有する、請求項1に記載の電極。
【請求項5】
約0.1のCレートで、約250mAh/gから約4,000mAh/gの比容量を有する、請求項1に記載の電極。
【請求項6】
約90%から約99%の多孔率を有する、請求項1に記載の電極。
【請求項7】
約0.002μmから約100,000μmの細孔直径を有する、請求項1に記載の電極。
【請求項8】
前記複合材料が、ケイ素、硫黄、Nb、Al、V、Re、CrO、CeO、RuO、ZrO、MoO、WO、TiO、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項1に記載の電極。
【請求項9】
a)第1の電極および第2の電極と、
b)電解質と
を含むエネルギー貯蔵デバイスであって、
ここで、前記第1の電が、穴のある3Dグラフェンフレームワークを含み、ここで、前記穴のある3Dグラフェンフレームワークが、穴のあるグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含み、ここで、ナノ細孔が前記穴のあるグラフェンシート内に形成され、そして
ここで、前記第1の電が、硫黄粒子を含む容量性または擬似容量性材料を含む複合材料をさらに含み、ここで、前記硫黄粒子が、前記穴のあるグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造内に封入され、ここで、前記封入が多硫化物シャトリングを阻止し、そしてここで、前記第1の電が、前記第1の電極の総重量または質量の少なくとも60重量%または質量%の硫黄含量を有する、
エネルギー貯蔵デバイス。
【請求項10】
前記電解質が、ヘキサフルオロリン酸リチウム、ヨードメタン、硫酸ジメチル、炭酸ジメチル、塩化テトラメチルアンモニウム、メチルトリフレート、ジアゾメタン、フルオロスルホン酸メチル、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ニトロメタン、炭酸プロピレン、炭酸エチレン、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1-2ジメトキシエタン、1,3-ジオキソラン、硝酸リチウム、またはこれらの任意の組合せを含む、非水性電解質である、請求項に記載のエネルギー貯蔵デバイス。
【請求項11】
約16Wh/kgから約750Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する、請求項に記載のエネルギー貯蔵デバイス。
【請求項12】
約0.5kW/kgから約20kW/kgの比スタック電力密度を有する、請求項に記載のエネルギー貯蔵デバイス。
【請求項13】
約16Wh/kgから約900Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する、請求項に記載のエネルギー貯蔵デバイス。
【請求項14】
約0.5kW/kgから約40kW/kgの比電極重量電力密度を有する、請求項に記載のエネルギー貯蔵デバイス。
【請求項15】
約1mFから約10Fの全キャパシタンスを有する、請求項に記載のエネルギー貯蔵デバイス。
【請求項16】
a)酸化グラフェンおよび第1の溶媒の溶液を形成すること、
b)前記溶液を加熱して、穴のある酸化グラフェンを形成すること、
c)前記溶液中の前記穴のある酸化グラフェンを遠心分離すること、
d)前記穴のある酸化グラフェンを、第2の溶媒中で洗浄すること、
e)前記穴のある酸化グラフェンの分散体を第3の溶媒中で形成すること、および
f)前記分散体に酸を添加して、穴のある酸化グラフェンフレームワークを形成すること
を含む、電極を構成する方法。
【請求項17】
電極をロールツーロール法で連続的に形成することが可能である、請求項1に記載の電極を構成する方法。
【請求項18】
前記溶液中の酸化グラフェンの濃度が、約1.15g/Lから約4.6g/Lである、請求項1に記載の電極を構成する方法。
【請求項19】
前記第1の溶媒が、酸素、オゾン、過酸化水素、二酸化フルオライト、過酸化リチウム、過酸化バリウム、フッ素、塩素、硝酸、硝酸塩化合物、硫酸、ペルオキシ二硫酸、ペルオキシ一硫酸、亜塩素酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、ハロゲン化合物次亜塩素酸塩、次亜ハロゲン酸塩化合物、家庭用漂白剤、6価クロム化合物、クロム酸、二クロム酸、三酸化クロム、クロロクロム酸ピリジニウム、クロム酸化合物、二クロム酸化合物、過マンガン酸化合物、過マンガン酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、亜酸化窒素、硝酸カリウム、ビスマス酸ナトリウム、またはこれらの任意の組合せを含む酸化剤を含む、請求項1に記載の電極を構成する方法。
【請求項20】
前記溶液が、約50℃から約200℃の温度に加熱される、請求項1に記載の電極を構成する方法。
【請求項21】
前記第2の溶媒および前記第3の溶媒の少なくとも1つが、ギ酸、n-ブタノール、イソプロパノール、n-プロパノール、エタノール、メタノール、酢酸、水、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項1に記載の電極を構成する方法。
【請求項22】
前記酸が、ギ酸酢酸、酢酸、トリクロロ酢酸、フッ化水素酸、シアン化水素、硫化水素、またはこれらの任意の組合せを含む弱酸を含む、請求項1に記載の電極を構成する方法。
【請求項23】
前記穴のある酸化グラフェンフレームワークを、鋼、ステンレスニッケル、アルミニウム、銅、ビスマス、クロム、コバルト、ガリウム、金、鉄、インジウム、鉛、マグネシウム、水銀、銀、ナトリウム、スズ、チタン、亜鉛、ジルコニウム、青銅、またはこれらの任意の組合せを含む金属フォーム上に押圧することをさらに含む、請求項1に記載の電極を構成する方法。
【請求項24】
前記穴のある酸化グラフェンフレームワークを、
a)銀、銅、金、アルミニウム、カルシウム、タングステン、亜鉛、タングステン、黄銅、青銅、ニッケル、リチウム、鉄、白金、スズ、炭素鋼、鉛、チタン、ステンレス鋼、水銀、クロム、ヒ化ガリウム、もしくはこれらの任意の組合せを含む金属膜、または
b)ポリフルオレン、ポリフェニレン、ポリピレン、ポリアズレン、ポリナフタレン、ポリアセチレン、ポリp-フェニレンビニレン、ポリピロール、ポリカルバゾール、ポリインドール、ポリアゼピネム、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリ3,4-エチレンジオキシチオフェン、ポリp-フェニレンスルフィド、ポリアセチレン、ポリp-フェニレンビニレン、もしくはこれらの任意の組合せを含むポリマー膜
を含む集電体上に、堆積することをさらに含む、請求項1に記載の電極を構成する方法。
【請求項25】
超高硫黄含量の3次元グラフェンフレームワークで電極を構成する方法であって、
a)i.酸化グラフェン懸濁液を形成すること、および
ii.前記懸濁液を乾燥させること
を含む、酸化グラフェンを合成すること、ならびに
b)i.硫黄前駆体を前記酸化グラフェン懸濁液および第1の溶媒に添加すること、
ii.第1の溶液を形成するために第1の酸を添加すること、
iii.前記第1の溶液を撹拌すること、
iv.第2の溶液を形成するために第2の酸を前記第1の溶液に添加すること、
v.前記第2の溶液を加熱すること、
vi.前記第2の溶液を第2の溶媒中で洗浄すること、および
vii.前記第2の溶液を凍結乾燥すること
を含む、前記酸化グラフェンから複合硫黄-酸化グラフェンを合成すること
を含む方法。
【請求項26】
前記硫黄前駆体が、チオ硫酸ナトリウム、アルカリ性チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウム、チオ硫酸バリウム、チオ硫酸カルシウム、金(I)チオ硫酸ナトリウム無水物、チオ硫酸カリウム、スルフェート、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の溶媒および前記第2の溶媒の少なくとも1種が、ギ酸、n-ブタノール、イソプロパノール、n-プロパノール、エタノール、メタノール、酢酸、水、脱イオン水、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項28】
前記第1の酸が、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項29】
前記第2の酸が、ギ酸、アスコルビン酸、酢酸、トリクロロ酢酸、フッ化水素酸、シアン化水素、硫化水素、または任意のこれらの組合せを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項30】
前記硫黄前駆体の濃度が、前記電極の負荷率を制御するために約0.5Mから約2Mに調整される、請求項2に記載の方法。
【請求項31】
前記酸化グラフェン懸濁液の濃度が、約1.2g/Lから約4.6g/Lである、請求項2に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の酸および前記第2の酸の少なくとも1種の濃度が、約0.5Mから約4Mである、請求項2に記載の方法。
【請求項33】
前記第2の溶液が、約47℃から約190℃の温度で加熱される、請求項2に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、2016年1月26日に出願された米国仮出願番号第62/287,402号、および2016年1月26日に出願された米国仮出願番号第62/287,403号の利益を主張しており、これらの仮出願は参考として本明細書中に援用される。
【背景技術】
【0002】
背景
現代生活においてエネルギーへの必要性が急速に高まりつつあるが、その結果として、高性能電気エネルギー貯蔵デバイスの開発が著しい注目を集めている。スーパーキャパシタは、バッテリの特性と伝統的なキャパシタの特性との間の中間の特性を有する有望な電気エネルギー貯蔵デバイスであるが、それらよりも急速な改善がなされている。過去数十年にわたり、スーパーキャパシタは、適用例の増加に伴い、バッテリおよびキャパシタの代わりになることにより、日用品の重要な構成要素になってきた。この技術の将来の成長は、エネルギー密度、電力密度、サイクル寿命、および生産コストのさらなる改善に依存する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
要旨
本発明者らは、より高い性能の電気エネルギー貯蔵デバイス(EESD)の必要性に対する解決策を理解し、提供した。本明細書では、グラフェン材料、物質の組成物、製作プロセス、および改善された性能を有するデバイスを提供する。本明細書に記述される主題の特色は、バックアップ電力、コールドスタート、フラッシュカメラ、回生制動、およびハイブリッド電気自動車の適用例を含むがこれらに限定することのない、高電力密度および優れた低温性能を提供する。
【0004】
本明細書に記述される適用例は、高電力密度を有するエレクトロニクスおよびエネルギー貯蔵システムの領域において改善をもたらす。多くの従来のスーパーキャパシタは、低いエネルギーおよび電力密度、ならびに低いサイクリング能力および容量能力を示す。通常の電子デバイスは、ムーアの法則に従って非常に急速な進展を見てきたが、電気エネルギー貯蔵デバイスは、高い電荷貯蔵能力を有する新規材料の欠如により、ごく僅かしか進歩していない。
【0005】
本開示は、現行のエネルギー貯蔵技術の欠点を回避し得るスーパーキャパシタを提供する。本明細書では、そのようなスーパーキャパシタの材料および製作プロセスが提供される。一部の実施形態では、電気化学システムは、第1の電極、第2の電極を含み、第1の電極および第2の電極の少なくとも1つが3次元多孔質還元型酸化グラフェンフレームワークを含む。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、第1の電極と第2の電極との間に配置された電解質をさらに含む。一部の実施形態では、電解質は、水性電解質である。一部の実施形態では、電気化学システムは、第1の電極と第2の電極との間に配置されたセパレータをさらに含む。一部の実施形態では、電気化学システムは、集電体をさらに含む。
【0006】
本明細書で提供される一態様は、3Dグラフェンフレームワークを含む電極であって、多孔質構造(例えば、階層的多孔質構造)を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造(network)と、容量性または擬似容量性材料を含む複合材料とを含む、電極である。
【0007】
一部の実施形態では、3Dグラフェンフレームワークは、穴のある3Dグラフェンフレームワークを含む。
【0008】
一部の実施形態では、電極は、約450m/gから約3,000m/gの比表面積を有する。一部の実施形態では、電極は、少なくとも約450m/gの比表面積を有する。一部の実施形態では、電極は、最大で約3,000m/gの比表面積を有する。一部の実施形態では、電極は、約450m/gから約600m/g、約450m/gから約750m/g、約450m/gから約900m/g、約450m/gから約1,050m/g、約450m/gから約1,200m/g、約450m/gから約1,800m/g、約450m/gから約2,200m/g、約450m/gから約2,600m/g、約450m/gから約3,000m/g、約600m/gから約750m/g、約600m/gから約900m/g、約600m/gから約1,050m/g、約600m/gから約1,200m/g、約600m/gから約1,800m/g、約600m/gから約2,200m/g、約600m/gから約2,600m/g、約600m/gから約3,000m/g、約750m/gから約900m/g、約750m/gから約1,050m/g、約750m/gから約1,200m/g、約750m/gから約1,800m/g、約750m/gから約2,200m/g、約750m/gから約2,600m/g、約750m/gから約3,000m/g、約900m/gから約1,050m/g、約900m/gから約1,200m/g、約900m/gから約1,800m/g、約900m/gから約2,200m/g、約900m/gから約2,600m/g、約900m/gから約3,000m/g、約1,050m/gから約1,200m/g、約1,050m/gから約1,800m/g、約1,050m/gから約2,200m/g、約1,050m/gから約2,600m/g、約1,050m/gから約3,000m/g、約1,200m/gから約1,800m/g、約1,200m/gから約2,200m/g、約1,200m/gから約2,600m/g、約1,200m/gから約3,000m/g、約1,800m/gから約2,200m/g、約1,800m/gから約2,600m/g、約1,800m/gから約3,000m/g、約2,200m/gから約2,600m/g、約2,200m/gから約3,000m/g、または約2,600m/gから約3,000m/gの比表面積を有する。
【0009】
一部の実施形態では、電極は、約30%から約99%の負荷率を有する。一部の実施形態では、電極は、少なくとも約30%の負荷率を有する。一部の実施形態では、電極は最大で約99%の負荷率を有する。一部の実施形態では、電極は、約30%から約40%、約30%から約50%、約30%から約60%、約30%から約70%、約30%から約80%、約30%から約90%、約30%から約99%、約40%から約50%、約40%から約60%、約40%から約70%、約40%から約80%、約40%から約90%、約40%から約99%、約50%から約60%、約50%から約70%、約50%から約80%、約50%から約90%、約50%から約99%、約60%から約70%、約60%から約80%、約60%から約90%、約60%から約99%、約70%から約80%、約70%から約90%、約70%から約99%、約80%から約90%、約80%から約99%、または約90%から約99%の負荷率を有する。
【0010】
一部の実施形態では、電極は、約500サイクルから約2,000,000サイクルのサイクル寿命を有する。一部の実施形態では、電極は、少なくとも約500サイクルのサイクル寿命を有する。一部の実施形態では、電極は、最大で約2,000,000サイクルのサイクル寿命を有する。一部の実施形態では、電極は、約500サイクルから約1,000サイクル、約500サイクルから約5,000サイクル、約500サイクルから約10,000サイクル、約500サイクルから約50,000サイクル、約500サイクルから約100,000サイクル、約500サイクルから約500,000サイクル、約500サイクルから約1,000,000サイクル、約500サイクルから約2,000,000サイクル、約1,000サイクルから約5,000サイクル、約1,000サイクルから約10,000サイクル、約1,000サイクルから約50,000サイクル、約1,000サイクルから約100,000サイクル、約1,000サイクルから約500,000サイクル、約1,000サイクルから約1,000,000サイクル、約1,000サイクルから約2,000,000サイクル、約5,000サイクルから約10,000サイクル、約5,000サイクルから約50,000サイクル、約5,000サイクルから約100,000サイクル、約5,000サイクルから約500,000サイクル、約5,000サイクルから約1,000,000サイクル、約5,000サイクルから約2,000,000サイクル、約10,000サイクルから約50,000サイクル、約10,000サイクルから約100,000サイクル、約10,000サイクルから約500,000サイクル、約10,000サイクルから約1,000,000サイクル、約10,000サイクルから約2,000,000サイクル、約50,000サイクルから約100,000サイクル、約50,000サイクルから約500,000サイクル、約50,000サイクルから約1,000,000サイクル、約50,000サイクルから約2,000,000サイクル、約100,000サイクルから約500,000サイクル、約100,000サイクルから約1,000,000サイクル、約100,000サイクルから約2,000,000サイクル、約500,000サイクルから約1,000,000サイクル、約500,000サイクルから約2,000,000サイクル、または約1,000,000サイクルから約2,000,000サイクルのサイクル寿命を有する。
【0011】
一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで約250mAh/gから約2,600mAh/gの比容量を有する。一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで少なくとも約250mAh/gの比容量を有する。一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで最大で約4,000mAh/gの比容量を有する。一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで約250mAh/gから約500mAh/g、約250mAh/gから約750mAh/g、約250mAh/gから約1,000mAh/g、約250mAh/gから約2,000mAh/g、約250mAh/gから約3,000mAh/g、約250mAh/gから約4,000mAh/g、約500mAh/gから約750mAh/g、約500mAh/gから約1,000mAh/g、約500mAh/gから約2,000mAh/g、約500mAh/gから約3,000mAh/g、約500mAh/gから約4,000mAh/g、約750mAh/gから約1,000mAh/g、約750mAh/gから約2,000mAh/g、約750mAh/gから約3,000mAh/g、約750mAh/gから約4,000mAh/g、約1,000mAh/gから約2,000mAh/g、約1,000mAh/gから約3,000mAh/g、約1,000mAh/gから約4,000mAh/g、約2,000mAh/gから約3,000mAh/g、約2,000mAh/gから約4,000mAh/g、または約3,000mAh/gから約4,000mAh/gの比容量を有する。
【0012】
一部の実施形態では、電極は、約90%から約99%の多孔率を有する。一部の実施形態では、電極は、少なくとも約90%の多孔率を有する。一部の実施形態では、電極は、最大で約99%の多孔率を有する。一部の実施形態では、電極は、約90%から約92%、約90%から約94%、約90%から約96%、約90%から約98%、約90%から約99%、約92%から約94%、約92%から約96%、約92%から約98%、約92%から約99%、約94%から約96%、約94%から約98%、約94%から約99%、約96%から約98%、約96%から約99%、または約98%から約99%の多孔率を有する。
【0013】
一部の実施形態では、電極は、約0.002μmから約100,000μmの細孔直径を有する。一部の実施形態では、電極は、少なくとも約0.002μmの細孔直径を有する。一部の実施形態では、電極は、最大で約100,000μmの細孔直径を有する。一部の実施形態では、電極は、最大で約100μmの細孔直径を有する。一部の実施形態では、電極は、約0.002μmから約0.01μm、約0.002μmから約0.1μm、約0.002μmから約1μm、約0.002μmから約10μm、約0.002μmから約100μm、約0.002μmから約1,000μm、約0.002μmから約10,000μm、約0.002μmから約100,000μm、約0.01μmから約0.1μm、約0.01μmから約1μm、約0.01μmから約10μm、約0.01μmから約100μm、約0.01μmから約1,000μm、約0.01μmから約10,000μm、約0.01μmから約100,000μm、約0.1μmから約1μm、約0.1μmから約10μm、約0.1μmから約100μm、約0.1μmから約1,000μm、約0.1μmから約10,000μm、約0.1μmから約100,000μm、約1μmから約10μm、約1μmから約100μm、約1μmから約1,000μm、約1μmから約10,000μm、約1μmから約100,000μm、約10μmから約100μm、約10μmから約1,000μm、約10μmから約10,000μm、約10μmから約100,000μm、約100μmから約1,000μm、約100μmから約10,000μm、約100μmから約100,000μm、約1,000μmから約10,000μm、約1,000μmから約100,000μm、約10,000μmから約100,000μm、約0.002μmから約0.005μm、約0.002μmから約0.02μm、約0.002μmから約0.05μm、約0.002μmから約0.2μm、約0.002μmから約0.5μm、約0.002μmから約2μm、約0.002μmから約5μm、約0.002μmから約20μm、約0.002μmから約50μm、約0.002μmから約100μm、約0.005μmから約0.02μm、約0.005μmから約0.05μm、約0.005μmから約0.2μm、約0.005μmから約0.5μm、約0.005μmから約2μm、約0.005μmから約5μm、約0.005μmから約20μm、約0.005μmから約50μm、約0.005μmから約100μm、約0.02μmから約0.05μm、約0.02μmから約0.2μm、約0.02μmから約0.5μm、約0.02μmから約2μm、約0.02μmから約5μm、約0.02μmから約20μm、約0.02μmから約50μm、約0.02μmから約100μm、約0.05μmから約0.2μm、約0.05μmから約0.5μm、約0.05μmから約2μm、約0.05μmから約5μm、約0.05μmから約20μm、約0.05μmから約50μm、約0.05μmから約100μm、約0.2μmから約0.5μm、約0.2μmから約2μm、約0.2μmから約5μm、約0.2μmから約20μm、約0.2μmから約50μm、約0.2μmから約100μm、約0.5μmから約2μm、約0.5μmから約5μm、約0.5μmから約20μm、約0.5μmから約50μm、約0.5μmから約100μm、約2μmから約5μm、約2μmから約20μm、約2μmから約50μm、約2μmから約100μm、約5μmから約20μm、約5μmから約50μm、約5μmから約100μm、約20μmから約50μm、約20μmから約100μm、または約50μmから約100μmの細孔直径を有する。
【0014】
一部の実施形態では、電極は、結合剤を含まない。一部の実施形態では、電極は、導電性添加剤を含まない。一部の実施形態では、電極は、導電性添加剤または結合剤を含まない。
【0015】
一部の実施形態では、電極は自立型である。
【0016】
電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、最大で約280μmの厚さを有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、約70μmから約280μmの厚さを有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約70μmの厚さを有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、約70μmから約100μm、約70μmから約130μm、約70μmから約160μm、約70μmから約190μm、約70μmから約220μm、約70μmから約250μm、約70μmから約280μm、約100μmから約130μm、約100μmから約160μm、約100μmから約190μm、約100μmから約220μm、約100μmから約250μm、約100μmから約280μm、約130μmから約160μm、約130μmから約190μm、約130μmから約220μm、約130μmから約250μm、約130μmから約280μm、約160μmから約190μm、約160μmから約220μm、約160μmから約250μm、約160μmから約280μm、約190μmから約220μm、約190μmから約250μm、約190μmから約280μm、約220μmから約250μm、約220μmから約280μm、または約250μmから約280μmの厚さを有する。
【0017】
電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、約1mg/cmから約15mg/cmの面積負荷質量を有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約1mg/cmの面積負荷質量を有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、最大で約15mg/cmの面積負荷質量を有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、約1mg/cmから約2mg/cm、約1mg/cmから約3mg/cm、約1mg/cmから約5mg/cm、約1mg/cmから約8mg/cm、約1mg/cmから約12mg/cm、約1mg/cmから約15mg/cm、約2mg/cmから約3mg/cm、約2mg/cmから約5mg/cm、約2mg/cmから約8mg/cm、約2mg/cmから約12mg/cm、約2mg/cmから約15mg/cm、約3mg/cmから約5mg/cm、約3mg/cmから約8mg/cm、約3mg/cmから約12mg/cm、約3mg/cmから約15mg/cm、約5mg/cmから約8mg/cm、約5mg/cmから約12mg/cm、約5mg/cmから約15mg/cm、約8mg/cmから約12mg/cm、約8mg/cmから約15mg/cm、または約12mg/cmから約15mg/cmの面積負荷質量を有する。
【0018】
電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、約500m/gから約3,000m/gの比表面積を有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約500m/gの比表面積を有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、最大で約3,000m/gの比表面積を有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、約500m/gから約750m/g、約500m/gから約1,000m/g、約500m/gから約1,500m/g、約500m/gから約2,000m/g、約500m/gから約2,500m/g、約500m/gから約3,000m/g、約750m/gから約1,000m/g、約750m/gから約1,500m/g、約750m/gから約2,000m/g、約750m/gから約2,500m/g、約750m/gから約3,000m/g、約1,000m/gから約1,500m/g、約1,000m/gから約2,000m/g、約1,000m/gから約2,500m/g、約1,000m/gから約3,000m/g、約1,500m/gから約2,000m/g、約1,500m/gから約2,500m/g、約1,500m/gから約3,000m/g、約2,000m/gから約2,500m/g、約2,000m/gから約3,000m/g、または約2,500m/gから約3,000m/gの比表面積を有する。
【0019】
電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、約90%から約99%の多孔率を有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約90%の多孔率を有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、最大で約99%の多孔率を有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、約90%から約92%、約90%から約94%、約90%から約96%、約90%から約98%、約90%から約99%、約92%から約94%、約92%から約96%、約92%から約98%、約92%から約99%、約94%から約96%、約94%から約98%、約94%から約99%、約96%から約98%、約96%から約99%、または約98%から約99%の多孔率を有する。
【0020】
電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、約500S/mから約2,000S/mの導電率を有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約500S/mの導電率を有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、最大で約2,000S/mの導電率を有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、約500S/mから約750S/m、約500S/mから約1,000S/m、約500S/mから約1,250S/m、約500S/mから約1,500S/m、約500S/mから約1,750S/m、約500S/mから約2,000S/m、約750S/mから約1,000S/m、約750S/mから約1,250S/m、約750S/mから約1,500S/m、約750S/mから約1,750S/m、約750S/mから約2,000S/m、約1,000S/mから約1,250S/m、約1,000S/mから約1,500S/m、約1,000S/mから約1,750S/m、約1,000S/mから約2,000S/m、約1,250S/mから約1,500S/m、約1,250S/mから約1,750S/m、約1,250S/mから約2,000S/m、約1,500S/mから約1,750S/m、約1,500S/mから約2,000S/m、または約1,750S/mから約2,000S/mの導電率を有する。
【0021】
電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、約125F/gから約800F/gの比電極重量キャパシタンス(electrode-specific gravimetric capacitance)を有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約125F/gの比電極重量キャパシタンスを有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、最大で約800F/gの比電極重量キャパシタンスを有する。電極が、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含む3Dグラフェンフレームワークを含む一部の実施形態では、電極は、約125F/gから約200F/g、約125F/gから約300F/g、約125F/gから約400F/g、約125F/gから約500F/g、約125F/gから約600F/g、約125F/gから約700F/g、約125F/gから約800F/g、約200F/gから約300F/g、約200F/gから約400F/g、約200F/gから約500F/g、約200F/gから約600F/g、約200F/gから約700F/g、約200F/gから約800F/g、約300F/gから約400F/g、約300F/gから約500F/g、約300F/gから約600F/g、約300F/gから約700F/g、約300F/gから約800F/g、約400F/gから約500F/g、約400F/gから約600F/g、約400F/gから約700F/g、約400F/gから約800F/g、約500F/gから約600F/g、約500F/gから約700F/g、約500F/gから約800F/g、約600F/gから約700F/g、約600F/gから約800F/g、または約700F/gから約800F/gの比電極重量キャパシタンスを有する。
【0022】
一部の実施形態では、電極は複合電極であり、複合材料は容量性または擬似容量性材料を含む。一部の実施形態では、容量性または擬似容量性材料は、ケイ素、硫黄、Nb、Al、V、Re、CrO、CeO、RuO、ZrO、MoO、WO、TiO、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0023】
一部の実施形態では、電極は複合電極であり、複合材料はケイ素を含む。
【0024】
電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、約450m/gから約1,800m/gの比表面積を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約450m/gの比表面積を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、最大で約1,800m/gの比表面積を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、約450m/gから約750m/g、約450m/gから約1,000m/g、約450m/gから約1,500m/g、約450m/gから約2,000m/g、約450m/gから約2,500m/g、約450m/gから約3,000m/g、約750m/gから約1,000mg、約750m/gから約1,500m/g、約750m/gから約2,000m/g、約750m/gから約2,500m/g、約750m/gから約3,000m/g、約1,000m/gから約1,500m/g、約1,000m/gから約2,000m/g、約1,000m/gから約2,500m/g、約1,000m/gから約3,000m/g、または約1,500m/gから約1,800m/gの比表面積を有する。
【0025】
電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、約35%から約95%の負荷率を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約35%の負荷率を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、最大で約95%の負荷率を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、約35%から約40%、約35%から約45%、約35%から約50%、約35%から約55%、約35%から約60%、約35%から約65%、約35%から約70%、約35%から約85%、約35%から約90%、約35%から約95%、約40%から約45%、約40%から約50%、約40%から約55%、約40%から約60%、約40%から約65%、約40%から約70%、約40%から約85%、約40%から約90%、約40%から約95%、約45%から約50%、約45%から約55%、約45%から約60%、約45%から約65%、約45%から約70%、約45%から約85%、約45%から約90%、約45%から約95%、約50%から約55%、約50%から約60%、約50%から約65%、約50%から約70%、約50%から約85%、約50%から約90%、約50%から約95%、約55%から約60%、約55%から約65%、約55%から約70%、約55%から約85%、約55%から約90%、約55%から約95%、約60%から約65%、約60%から約70%、約60%から約85%、約60%から約90%、約60%から約95%、約65%から約70%、約65%から約85%、約65%から約90%、約65%から約95%、約70%から約85%、約70%から約90%、約70%から約95%、約85%から約90%、約85%から約95%、または約90%から約95%の負荷率を有する。
【0026】
電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、約700S/mから約2,800S/mの導電率を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約700S/mの導電率を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、最大で約2,800S/mの導電率を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、約700S/mから約800S/m、約700S/mから約1,000S/m、約700S/mから約1,200S/m、約700S/mから約1,400S/m、約700S/mから約1,800S/m、約700S/mから約2,200S/m、約700S/mから約2,800S/m、約800S/mから約1,000S/m、約800S/mから約1,200S/m、約800S/mから約1,400S/m、約800S/mから約1,800S/m、約800S/mから約2,200S/m、約800S/mから約2,800S/m、約1,000S/mから約1,200S/m、約1,000S/mから約1,400S/m、約1,000S/mから約1,800S/m、約1,000S/mから約2,200S/m、約1,000S/mから約2,800S/m、約1,200S/mから約1,400S/m、約1,200S/mから約1,800S/m、約1,200S/mから約2,200S/m、約1,200S/mから約2,800S/m、約1,400S/mから約1,800S/m、約1,400S/mから約2,200S/m、約1,400S/mから約2,800S/m、約1,800S/mから約2,200S/m、約1,800S/mから約2,800S/m、または約2,200S/mから約2,800S/mの導電率を有する。
【0027】
電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、約0.25Vから約1Vの動作電圧電位を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約0.25Vの動作電圧電位を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、最大で約1Vの動作電圧電位を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、約0.25Vから約0.375V、約0.25Vから約0.5V、約0.25Vから約0.625V、約0.25Vから約1V、約0.375Vから約0.5V、約0.375Vから約0.625V、約0.375Vから約1V、約0.5Vから約0.625V、約0.5Vから約1V、または約0.625Vから約1Vの動作電圧電位を有する。
【0028】
電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、0.1Cで約250mAh/gから約4,000mAh/gの比容量を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、0.1Cで少なくとも約250mAh/gの比容量を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、0.1Cで、最大で約4,000mAh/gの比容量を有する。電極が複合電極であり複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、電極は、0.1Cで約250mAh/gから約500mAh/g、約250mAh/gから約1,000mAh/g、約250mAh/gから約1,500mAh/g、約250mAh/gから約2,000mAh/g、約250mAh/gから約2,500mAh/g、約250mAh/gから約3,000mAh/g、約250mAh/gから約3,500mAh/g、約250mAh/gから約4,000mAh/g、約500mAh/gから約1,000mAh/g、約500mAh/gから約1,500mAh/g、約500mAh/gから約2,000mAh/g、約500mAh/gから約2,500mAh/g、約500mAh/gから約3,000mAh/g、約500mAh/gから約3,500mAh/g、約500mAh/gから約4,000mAh/g、約1,000mAh/gから約1,500mAh/g、約1,000mAh/gから約2,000mAh/g、約1,000mAh/gから約2,500mAh/g、約1,000mAh/gから約3,000mAh/g、約1,000mAh/gから約3,500mAh/g、約1,000mAh/gから約4,000mAh/g、約1,500mAh/gから約2,000mAh/g、約1,500mAh/gから約2,500mAh/g、約1,500mAh/gから約3,000mAh/g、約1,500mAh/gから約3,500mAh/g、約1,500mAh/gから約4,000mAh/g、約2,000mAh/gから約2,500mAh/g、約2,000mAh/gから約3,000mAh/g、約2,000mAh/gから約3,500mAh/g、約2,000mAh/gから約4,000mAh/g、約2,500mAh/gから約3,000mAh/g、約2,500mAh/gから約3,500mAh/g、約2,500mAh/gから約4,000mAh/g、約3,000mAh/gから約3,500mAh/g、約3,000mAh/gから約4,000mAh/g、または約3,500mAh/gから約4,000mAh/gの比容量を有する。
【0029】
一部の実施形態では、電極は複合電極であり、複合材料は硫黄を含む。
【0030】
電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約2mg/cmから約9mg/cmの面積負荷質量を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約2mg/cmの面積負荷質量を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、最大で約9mg/cmの面積負荷質量を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約2mg/cmから約3mg/cm、約2mg/cmから約4mg/cm、約2mg/cmから約5mg/cm、約2mg/cmから約6mg/cm、約2mg/cmから約7mg/cm、約2mg/cmから約8mg/cm、約2mg/cmから約9mg/cm、約3mg/cmから約4mg/cm、約3mg/cmから約5mg/cm、約3mg/cmから約6mg/cm、約3mg/cmから約7mg/cm、約3mg/cmから約8mg/cm、約3mg/cmから約9mg/cm、約4mg/cmから約5mg/cm、約4mg/cmから約6mg/cm、約4mg/cmから約7mg/cm、約4mg/cmから約8mg/cm、約4mg/cmから約9mg/cm、約5mg/cmから約6mg/cm、約5mg/cmから約7mg/cm、約5mg/cmから約8mg/cm、約5mg/cmから約9mg/cm、約6mg/cmから約7mg/cm、約6mg/cmから約8mg/cm、約6mg/cmから約9mg/cm、約7mg/cmから約8mg/cm、約7mg/cmから約9mg/cm、または約8mg/cmから約9mg/cmの面積負荷質量を有する。
【0031】
電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約450m/gから約1,800m/gの比表面積を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約450m/gの比表面積を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、最大で約1,800m/gの比表面積を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約450m/gから約650m/g、約450m/gから約850m/g、約450m/gから約1,050m/g、約450m/gから約1,200m/g、約450m/gから約1,400m/g、約450m/gから約1,600m/g、約450m/gから約1,800m/g、約650m/gから約850m/g、約650m/gから約1,050m/g、約650m/gから約1,200m/g、約650m/gから約1,400m/g、約650m/gから約1,600m/g、約650m/gから約1,800m/g、約850m/gから約1,050m/g、約850m/gから約1,200m/g、約850m/gから約1,400m/g、約850m/gから約1,600m/g、約850m/gから約1,800m/g、約1,050m/gから約1,200m/g、約1,050m/gから約1,400m/g、約1,050m/gから約1,600m/g、約1,050m/gから約1,800m/g、約1,200m/gから約1,400m/g、約1,200m/gから約1,600m/g、約1,200m/gから約1,800m/g、約1,400m/gから約1,600m/g、約1,400m/gから約1,800m/g、または約1,600m/gから約1,800m/gの比表面積を有する。
【0032】
電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約0.01μmから約100μmの硫黄粒度を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約0.01μmの硫黄粒度を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、最大で約100μmの硫黄粒度を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約0.01μmから約0.05μm、約0.01μmから約0.1μm、約0.01μmから約0.5μm、約0.01μmから約1μm、約0.01μmから約5μm、約0.01μmから約10μm、約0.01μmから約25μm、約0.01μmから約50μm、約0.01μmから約100μm、約0.05μmから約0.1μm、約0.05μmから約0.5μm、約0.05μmから約1μm、約0.05μmから約5μm、約0.05μmから約10μm、約0.05μmから約25μm、約0.05μmから約50μm、約0.05μmから約100μm、約0.1μmから約0.5μm、約0.1μmから約1μm、約0.1μmから約5μm、約0.1μmから約10μm、約0.1μmから約25μm、約0.1μmから約50μm、約0.1μmから約100μm、約0.5μmから約1μm、約0.5μmから約5μm、約0.5μmから約10μm、約0.5μmから約25μm、約0.5μmから約50μm、約0.5μmから約100μm、約1μmから約5μm、約1μmから約10μm、約1μmから約25μm、約1μmから約50μm、約1μmから約100μm、約5μmから約10μm、約5μmから約25μm、約5μmから約50μm、約5μmから約100μm、約10μmから約25μm、約10μmから約50μm、約10μmから約100μm、約25μmから約50μm、約25μmから約100μm、または約50μmから約100μmの硫黄粒度を有する。
【0033】
電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約30%から約99%の負荷率を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約30%の負荷率を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、最大で約99%の負荷率を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約30%から約40%、約30%から約50%、約30%から約60%、約30%から約70%、約30%から約80%、約30%から約90%、約30%から約99%、約40%から約50%、約40%から約60%、約40%から約70%、約40%から約80%、約40%から約90%、約40%から約99%、約50%から約60%、約50%から約70%、約50%から約80%、約50%から約90%、約50%から約99%、約60%から約70%、約60%から約80%、約60%から約90%、約60%から約99%、約70%から約80%、約70%から約90%、約70%から約99%、約80%から約90%、約80%から約99%、または約90%から約99%の負荷率を有する。
【0034】
電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約30%から約95%の硫黄負荷率を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約35%の硫黄負荷率を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、最大で約95%の硫黄負荷率を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約30%から約40%、約30%から約45%、約30%から約50%、約30%から約55%、約30%から約60%、約30%から約65%、約30%から約70%、約30%から約85%、約30%から約90%、約30%から約95%、約40%から約45%、約40%から約50%、約40%から約55%、約40%から約60%、約40%から約65%、約40%から約70%、約40%から約85%、約40%から約90%、約40%から約95%、約45%から約50%、約45%から約55%、約45%から約60%、約45%から約65%、約45%から約70%、約45%から約85%、約45%から約90%、約45%から約95%、約50%から約55%、約50%から約60%、約50%から約65%、約50%から約70%、約50%から約85%、約50%から約90%、約50%から約95%、約55%から約60%、約55%から約65%、約55%から約70%、約55%から約85%、約55%から約90%、約55%から約95%、約60%から約65%、約60%から約70%、約60%から約85%、約60%から約90%、約60%から約95%、約65%から約70%、約65%から約85%、約65%から約90%、約65%から約95%、約70%から約85%、約70%から約90%、約70%から約95%、約85%から約90%、約85%から約95%、または約90%から約95%の負荷率を有する。
【0035】
電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで約400mAh/gから約2,600mAh/gの比容量を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで少なくとも約400mAh/gの比容量を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで最大で約2,600mAh/gの比容量を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで約400mAh/gから約600mAh/g、約400mAh/gから約800mAh/g、約400mAh/gから約1,000mAh/g、約400mAh/gから約1,400mAh/g、約400mAh/gから約1,800mAh/g、約400mAh/gから約2,200mAh/g、約400mAh/gから約2,600mAh/g、約600mAh/gから約800mAh/g、約600mAh/gから約1,000mAh/g、約600mAh/gから約1,400mAh/g、約600mAh/gから約1,800mAh/g、約600mAh/gから約2,200mAh/g、約600mAh/gから約2,600mAh/g、約800mAh/gから約1,000mAh/g、約800mAh/gから約1,400mAh/g、約800mAh/gから約1,800mAh/g、約800mAh/gから約2,200mAh/g、約800mAh/gから約2,600mAh/g、約1,000mAh/gから約1,400mAh/g、約1,000mAh/gから約1,800mAh/g、約1,000mAh/gから約2,200mAh/g、約1,000mAh/gから約2,600mAh/g、約1,400mAh/gから約1,800mAh/g、約1,400mAh/gから約2,200mAh/g、約1,400mAh/gから約2,600mAh/g、約1,800mAh/gから約2,200mAh/g、約1,800mAh/gから約2,600mAh/g、または約2,200mAh/gから約2,600mAh/gの比容量を有する。
【0036】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約70重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで約640mAh/gから約2,600mAh/gの比硫黄容量(sulfur-specific capacity)を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約70重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで少なくとも約640mAh/gの比硫黄容量を有する。これらの実施形態では、電極は、約0.1のCレートで最大で約2,600mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約70重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで約640mAh/gから約700mAh/g、約640mAh/gから約800mAh/g、約640mAh/gから約900mAh/g、約640mAh/gから約1,000mAh/g、約640mAh/gから約1,400mAh/g、約640mAh/gから約1,800mAh/g、約640mAh/gから約2,200mAh/g、約640mAh/gから約2,600mAh/g、約700mAh/gから約800mAh/g、約700mAh/gから約900mAh/g、約700mAh/gから約1,000mAh/g、約700mAh/gから約1,400mAh/g、約700mAh/gから約1,800mAh/g、約700mAh/gから約2,200mAh/g、約700mAh/gから約2,600mAh/g、約800mAh/gから約900mAh/g、約800mAh/gから約1,000mAh/g、約800mAh/gから約1,400mAh/g、約800mAh/gから約1,800mAh/g、約800mAh/gから約2,200mAh/g、約800mAh/gから約2,600mAh/g、約900mAh/gから約1,000mAh/g、約900mAh/gから約1,400mAh/g、約900mAh/gから約1,800mAh/g、約900mAh/gから約2,200mAh/g、約900mAh/gから約2,600mAh/g、約1,000mAh/gから約1,400mAh/g、約1,000mAh/gから約1,800mAh/g、約1,000mAh/gから約2,200mAh/g、約1,000mAh/gから約2,600mAh/g、約1,400mAh/gから約1,800mAh/g、約1,400mAh/gから約2,200mAh/g、約1,400mAh/gから約2,600mAh/g、約1,800mAh/gから約2,200mAh/g、約1,800mAh/gから約2,600mAh/g、または約2,200mAh/gから約2,600mAh/gの比硫黄容量を有する。
【0037】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約70重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約50回の使用サイクル後に、約420mAh/gから約1,700mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約50回の使用サイクル後に、少なくとも約420mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約70重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約50回の使用サイクル後に、最大で約1,700mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約70重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約50回の使用サイクル後に、約420mAh/gから約450mAh/g、約420mAh/gから約500mAh/g、約420mAh/gから約600mAh/g、約420mAh/gから約800mAh/g、約420mAh/gから約1,000mAh/g、約420mAh/gから約1,200mAh/g、約420mAh/gから約1,400mAh/g、約420mAh/gから約1,700mAh/g、約450mAh/gから約500mAh/g、約450mAh/gから約600mAh/g、約450mAh/gから約800mAh/g、約450mAh/gから約1,000mAh/g、約450mAh/gから約1,200mAh/g、約450mAh/gから約1,400mAh/g、約450mAh/gから約1,700mAh/g、約500mAh/gから約600mAh/g、約500mAh/gから約800mAh/g、約500mAh/gから約1,000mAh/g、約500mAh/gから約1,200mAh/g、約500mAh/gから約1,400mAh/g、約500mAh/gから約1,700mAh/g、約600mAh/gから約800mAh/g、約600mAh/gから約1,000mAh/g、約600mAh/gから約1,200mAh/g、約600mAh/gから約1,400mAh/g、約600mAh/gから約1,700mAh/g、約800mAh/gから約1,000mAh/g、約800mAh/gから約1,200mAh/g、約800mAh/gから約1,400mAh/g、約800mAh/gから約1,700mAh/g、約1,000mAh/gから約1,200mAh/g、約1,000mAh/gから約1,400mAh/g、約1,000mAh/gから約1,700mAh/g、約1,200mAh/gから約1,400mAh/g、約1,200mAh/gから約1,700mAh/g、または約1,400mAh/gから約1,700mAh/gの比硫黄容量を有する。
【0038】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約80重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで約600mAh/gから約2,400mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約80重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで少なくとも約600mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約80重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで最大で約2,400mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約80重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで約600mAh/gから約800mAh/g、約600mAh/gから約1,000mAh/g、約600mAh/gから約1,200mAh/g、約600mAh/gから約1,400mAh/g、約600mAh/gから約1,800mAh/g、約600mAh/gから約2,000mAh/g、約600mAh/gから約2,200mAh/g、約600mAh/gから約2,400mAh/g、約800mAh/gから約1,000mAh/g、約800mAh/gから約1,200mAh/g、約800mAh/gから約1,400mAh/g、約800mAh/gから約1,800mAh/g、約800mAh/gから約2,000mAh/g、約800mAh/gから約2,200mAh/g、約800mAh/gから約2,400mAh/g、約1,000mAh/gから約1,200mAh/g、約1,000mAh/gから約1,400mAh/g、約1,000mAh/gから約1,800mAh/g、約1,000mAh/gから約2,000mAh/g、約1,000mAh/gから約2,200mAh/g、約1,000mAh/gから約2,400mAh/g、約1,200mAh/gから約1,400mAh/g、約1,200mAh/gから約1,800mAh/g、約1,200mAh/gから約2,000mAh/g、約1,200mAh/gから約2,200mAh/g、約1,200mAh/gから約2,400mAh/g、約1,400mAh/gから約1,800mAh/g、約1,400mAh/gから約2,000mAh/g、約1,400mAh/gから約2,200mAh/g、約1,400mAh/gから約2,400mAh/g、約1,800mAh/gから約2,000mAh/g、約1,800mAh/gから約2,200mAh/g、約1,800mAh/gから約2,400mAh/g、約2,000mAh/gから約2,200mAh/g、約2,000mAh/gから約2,400mAh/g、または約2,200mAh/gから約2,400mAh/gの比硫黄容量を有する。
【0039】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約80重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約50回の使用サイクル後に、約380mAh/gから約1,550mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約80重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約50回の使用サイクル後に、少なくとも約380mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約80重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約50回の使用サイクル後に、最大で約1,550mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約80重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約50回の使用サイクル後に、約380mAh/gから約400mAh/g、約380mAh/gから約500mAh/g、約380mAh/gから約600mAh/g、約380mAh/gから約800mAh/g、約380mAh/gから約1,000mAh/g、約380mAh/gから約1,200mAh/g、約380mAh/gから約1,550mAh/g、約400mAh/gから約500mAh/g、約400mAh/gから約600mAh/g、約400mAh/gから約800mAh/g、約400mAh/gから約1,000mAh/g、約400mAh/gから約1,200mAh/g、約400mAh/gから約1,550mAh/g、約500mAh/gから約600mAh/g、約500mAh/gから約800mAh/g、約500mAh/gから約1,000mAh/g、約500mAh/gから約1,200mAh/g、約500mAh/gから約1,550mAh/g、約600mAh/gから約800mAh/g、約600mAh/gから約1,000mAh/g、約600mAh/gから約1,200mAh/g、約600mAh/gから約1,550mAh/g、約800mAh/gから約1,000mAh/g、約800mAh/gから約1,200mAh/g、約800mAh/gから約1,550mAh/g、約1,000mAh/gから約1,200mAh/g、約1,000mAh/gから約1,550mAh/g、または約1,200mAh/gから約1,550mAh/gの比硫黄容量を有する。
【0040】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで約500mAh/gから約2,200mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで少なくとも約500mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで最大で約2,200mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで約500mAh/gから約700mAh/g、約500mAh/gから約900mAh/g、約500mAh/gから約1,000mAh/g、約500mAh/gから約1,400mAh/g、約500mAh/gから約1,800mAh/g、約500mAh/gから約2,200mAh/g、約700mAh/gから約900mAh/g、約700mAh/gから約1,000mAh/g、約700mAh/gから約1,400mAh/g、約700mAh/gから約1,800mAh/g、約700mAh/gから約2,200mAh/g、約900mAh/gから約1,000mAh/g、約900mAh/gから約1,400mAh/g、約900mAh/gから約1,800mAh/g、約900mAh/gから約2,200mAh/g、約1,000mAh/gから約1,400mAh/g、約1,000mAh/gから約1,800mAh/g、約1,000mAh/gから約2,200mAh/g、約1,400mAh/gから約1,800mAh/g、約1,400mAh/gから約2,200mAh/g、または約1,800mAh/gから約2,200mAh/gの比硫黄容量を有する。
【0041】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約10回の使用サイクル後に、約410mAh/gから約1,650mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約10回の使用サイクル後に、少なくとも約410mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約10回の使用サイクル後に、最大で約1,650mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約10回の使用サイクル後に、約410mAh/gから約450mAh/g、約410mAh/gから約500mAh/g、約410mAh/gから約600mAh/g、約410mAh/gから約800mAh/g、約410mAh/gから約1,000mAh/g、約410mAh/gから約1,200mAh/g、約410mAh/gから約1,400mAh/g、約410mAh/gから約1,650mAh/g、約450mAh/gから約500mAh/g、約450mAh/gから約600mAh/g、約450mAh/gから約800mAh/g、約450mAh/gから約1,000mAh/g、約450mAh/gから約1,200mAh/g、約450mAh/gから約1,400mAh/g、約450mAh/gから約1,650mAh/g、約500mAh/gから約600mAh/g、約500mAh/gから約800mAh/g、約500mAh/gから約1,000mAh/g、約500mAh/gから約1,200mAh/g、約500mAh/gから約1,400mAh/g、約500mAh/gから約1,650mAh/g、約600mAh/gから約800mAh/g、約600mAh/gから約1,000mAh/g、約600mAh/gから約1,200mAh/g、約600mAh/gから約1,400mAh/g、約600mAh/gから約1,650mAh/g、約800mAh/gから約1,000mAh/g、約800mAh/gから約1,200mAh/g、約800mAh/gから約1,400mAh/g、約800mAh/gから約1,650mAh/g、約1,000mAh/gから約1,200mAh/g、約1,000mAh/gから約1,400mAh/g、約1,000mAh/gから約1,650mAh/g、約1,200mAh/gから約1,400mAh/g、約1,200mAh/gから約1,650mAh/g、または約1,400mAh/gから約1,650mAh/gの比硫黄容量を有する。
【0042】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約20回の使用サイクル後に、約400mAh/gから約1,600mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約20回の使用サイクル後に、少なくとも約400mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約20回の使用サイクル後に、最大で約1,600mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで、約20回の使用サイクル後に、約400mAh/gから約600mAh/g、約400mAh/gから約800mAh/g、約400mAh/gから約1,000mAh/g、約400mAh/gから約1,200mAh/g、約400mAh/gから約1,400mAh/g、約400mAh/gから約1,600mAh/g、約600mAh/gから約800mAh/g、約600mAh/gから約1,000mAh/g、約600mAh/gから約1,200mAh/g、約600mAh/gから約1,400mAh/g、約600mAh/gから約1,600mAh/g、約800mAh/gから約1,000mAh/g、約800mAh/gから約1,200mAh/g、約800mAh/gから約1,400mAh/g、約800mAh/gから約1,600mAh/g、約1,000mAh/gから約1,200mAh/g、約1,000mAh/gから約1,400mAh/g、約1,000mAh/gから約1,600mAh/g、約1,200mAh/gから約1,400mAh/g、約1,200mAh/gから約1,600mAh/g、または約1,400mAh/gから約1,600mAh/gの比硫黄容量を有する。
【0043】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約50回の使用サイクル後、約0.1のCレートで約330mAh/gから約1,500mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約50回の使用サイクル後、約0.1のCレートで少なくとも約330mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約50回の使用サイクル後、約0.1のCレートで最大で約1,400mAh/gの比硫黄容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約50回の使用サイクル後、約0.1のCレートで約330mAh/gから約450mAh/g、約330mAh/gから約500mAh/g、約330mAh/gから約600mAh/g、約330mAh/gから約800mAh/g、約330mAh/gから約1,000mAh/g、約330mAh/gから約1,200mAh/g、約330mAh/gから約1,400mAh/g、約450mAh/gから約500mAh/g、約450mAh/gから約600mAh/g、約450mAh/gから約800mAh/g、約450mAh/gから約1,000mAh/g、約450mAh/gから約1,200mAh/g、約450mAh/gから約1,400mAh/g、約500mAh/gから約600mAh/g、約500mAh/gから約800mAh/g、約500mAh/gから約1,000mAh/g、約500mAh/gから約1,200mAh/g、約500mAh/gから約1,400mAh/g、約600mAh/gから約800mAh/g、約600mAh/gから約1,000mAh/g、約600mAh/gから約1,200mAh/g、約600mAh/gから約1,400mAh/g、約800mAh/gから約1,000mAh/g、約800mAh/gから約1,200mAh/g、約800mAh/gから約1,400mAh/g、約1,000mAh/gから約1,200mAh/g、約1,000mAh/gから約1,400mAh/g、約1,000mAh/gから約1,500mAh/g、または約1,200mAh/gから約1,400mAh/gの比硫黄容量を有する。
【0044】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで約480mAh/gから約1,940mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで少なくとも約480mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで最大で約1,940mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.1のCレートで約480mAh/gから約500mAh/g、約480mAh/gから約600mAh/g、約480mAh/gから約800mAh/g、約480mAh/gから約1,000mAh/g、約480mAh/gから約1,200mAh/g、約480mAh/gから約1,400mAh/g、約480mAh/gから約1,600mAh/g、約480mAh/gから約1,800mAh/g、約480mAh/gから約1,940mAh/g、約500mAh/gから約600mAh/g、約500mAh/gから約800mAh/g、約500mAh/gから約1,000mAh/g、約500mAh/gから約1,200mAh/g、約500mAh/gから約1,400mAh/g、約500mAh/gから約1,600mAh/g、約500mAh/gから約1,800mAh/g、約500mAh/gから約1,940mAh/g、約600mAh/gから約800mAh/g、約600mAh/gから約1,000mAh/g、約600mAh/gから約1,200mAh/g、約600mAh/gから約1,400mAh/g、約600mAh/gから約1,600mAh/g、約600mAh/gから約1,800mAh/g、約600mAh/gから約1,940mAh/g、約800mAh/gから約1,000mAh/g、約800mAh/gから約1,200mAh/g、約800mAh/gから約1,400mAh/g、約800mAh/gから約1,600mAh/g、約800mAh/gから約1,800mAh/g、約800mAh/gから約1,940mAh/g、約1,000mAh/gから約1,200mAh/g、約1,000mAh/gから約1,400mAh/g、約1,000mAh/gから約1,600mAh/g、約1,000mAh/gから約1,800mAh/g、約1,000mAh/gから約1,940mAh/g、約1,200mAh/gから約1,400mAh/g、約1,200mAh/gから約1,600mAh/g、約1,200mAh/gから約1,800mAh/g、約1,200mAh/gから約1,940mAh/g、約1,400mAh/gから約1,600mAh/g、約1,400mAh/gから約1,800mAh/g、約1,400mAh/gから約1,940mAh/g、約1,600mAh/gから約1,800mAh/g、約1,600mAh/gから約1,940mAh/g、または約1,800mAh/gから約1,940mAh/gの比電極容量を有する。
【0045】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.2のCレートで約380mAh/gから約1,550mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.2のCレートで少なくとも約380mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.2のCレートで最大で約1,550mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.2のCレートで約380mAh/gから約400mAh/g、約380mAh/gから約500mAh/g、約380mAh/gから約600mAh/g、約380mAh/gから約800mAh/g、約380mAh/gから約1,000mAh/g、約380mAh/gから約1,200mAh/g、約380mAh/gから約1,400mAh/g、約380mAh/gから約1,550mAh/g、約400mAh/gから約500mAh/g、約400mAh/gから約600mAh/g、約400mAh/gから約800mAh/g、約400mAh/gから約1,000mAh/g、約400mAh/gから約1,200mAh/g、約400mAh/gから約1,400mAh/g、約400mAh/gから約1,550mAh/g、約500mAh/gから約600mAh/g、約500mAh/gから約800mAh/g、約500mAh/gから約1,000mAh/g、約500mAh/gから約1,200mAh/g、約500mAh/gから約1,400mAh/g、約500mAh/gから約1,550mAh/g、約600mAh/gから約800mAh/g、約600mAh/gから約1,000mAh/g、約600mAh/gから約1,200mAh/g、約600mAh/gから約1,400mAh/g、約600mAh/gから約1,550mAh/g、約800mAh/gから約1,000mAh/g、約800mAh/gから約1,200mAh/g、約800mAh/gから約1,400mAh/g、約800mAh/gから約1,550mAh/g、約1,000mAh/gから約1,200mAh/g、約1,000mAh/gから約1,400mAh/g、約1,000mAh/gから約1,550mAh/g、約1,200mAh/gから約1,400mAh/g、約1,200mAh/gから約1,550mAh/g、または約1,400mAh/gから約1,550mAh/gの比電極容量を有する。
【0046】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.5のCレートで約300mAh/gから約1,230mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.5のCレートで少なくとも約300mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.5のCレートで最大で約1,230mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約0.5のCレートで約300mAh/gから約400mAh/g、約300mAh/gから約500mAh/g、約300mAh/gから約600mAh/g、約300mAh/gから約800mAh/g、約300mAh/gから約1,000mAh/g、約300mAh/gから約1,230mAh/g、約400mAh/gから約500mAh/g、約400mAh/gから約600mAh/g、約400mAh/gから約800mAh/g、約400mAh/gから約1,000mAh/g、約400mAh/gから約1,230mAh/g、約500mAh/gから約600mAh/g、約500mAh/gから約800mAh/g、約500mAh/gから約1,000mAh/g、約500mAh/gから約1,230mAh/g、約600mAh/gから約800mAh/g、約600mAh/gから約1,000mAh/g、約600mAh/gから約1,230mAh/g、約800mAh/gから約1,000mAh/g、約800mAh/gから約1,230mAh/g、または約1,000mAh/gから約1,230mAh/gの比電極容量を有する。
【0047】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで約250mAh/gから約1,000mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで少なくとも約250mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで最大で約1,000mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで約250mAh/gから約300mAh/g、約250mAh/gから約400mAh/g、約250mAh/gから約500mAh/g、約250mAh/gから約600mAh/g、約250mAh/gから約700mAh/g、約250mAh/gから約800mAh/g、約250mAh/gから約900mAh/g、約250mAh/gから約1,000mAh/g、約300mAh/gから約400mAh/g、約300mAh/gから約500mAh/g、約300mAh/gから約600mAh/g、約300mAh/gから約700mAh/g、約300mAh/gから約800mAh/g、約300mAh/gから約900mAh/g、約300mAh/gから約1,000mAh/g、約400mAh/gから約500mAh/g、約400mAh/gから約600mAh/g、約400mAh/gから約700mAh/g、約400mAh/gから約800mAh/g、約400mAh/gから約900mAh/g、約400mAh/gから約1,000mAh/g、約500mAh/gから約600mAh/g、約500mAh/gから約700mAh/g、約500mAh/gから約800mAh/g、約500mAh/gから約900mAh/g、約500mAh/gから約1,000mAh/g、約600mAh/gから約700mAh/g、約600mAh/gから約800mAh/g、約600mAh/gから約900mAh/g、約600mAh/gから約1,000mAh/g、約700mAh/gから約800mAh/g、約700mAh/gから約900mAh/g、約700mAh/gから約1,000mAh/g、約800mAh/gから約900mAh/g、約800mAh/gから約1,000mAh/g、または約900mAh/gから約1,000mAh/gの比電極容量を有する。
【0048】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約2.0のCレートで約190mAh/gから約770mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約2.0のCレートで少なくとも約190mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約2.0のCレートで最大で約770mAh/gの比電極容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約2.0のCレートで約190mAh/gから約300mAh/g、約190mAh/gから約400mAh/g、約190mAh/gから約500mAh/g、約190mAh/gから約600mAh/g、約190mAh/gから約700mAh/g、約190mAh/gから約770mAh/g、約300mAh/gから約400mAh/g、約300mAh/gから約500mAh/g、約300mAh/gから約600mAh/g、約300mAh/gから約700mAh/g、約300mAh/gから約770mAh/g、約400mAh/gから約500mAh/g、約400mAh/gから約600mAh/g、約400mAh/gから約700mAh/g、約400mAh/gから約770mAh/g、約500mAh/gから約600mAh/g、約500mAh/gから約700mAh/g、約500mAh/gから約770mAh/g、約600mAh/gから約700mAh/g、約600mAh/gから約770mAh/g、または約700mAh/gから約770mAh/gの比電極容量を有する。
【0049】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで約220mAh/gから約880mAh/gの比電極放電容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで少なくとも約220mAh/gの比電極放電容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで最大で約880mAh/gの比電極放電容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで約220mAh/gから約250mAh/g、約220mAh/gから約300mAh/g、約220mAh/gから約350mAh/g、約220mAh/gから約400mAh/g、約220mAh/gから約450mAh/g、約220mAh/gから約500mAh/g、約220mAh/gから約600mAh/g、約220mAh/gから約700mAh/g、約220mAh/gから約800mAh/g、約220mAh/gから約880mAh/g、約250mAh/gから約300mAh/g、約250mAh/gから約350mAh/g、約250mAh/gから約400mAh/g、約250mAh/gから約450mAh/g、約250mAh/gから約500mAh/g、約250mAh/gから約600mAh/g、約250mAh/gから約700mAh/g、約250mAh/gから約800mAh/g、約250mAh/gから約880mAh/g、約300mAh/gから約350mAh/g、約300mAh/gから約400mAh/g、約300mAh/gから約450mAh/g、約300mAh/gから約500mAh/g、約300mAh/gから約600mAh/g、約300mAh/gから約700mAh/g、約300mAh/gから約800mAh/g、約300mAh/gから約880mAh/g、約350mAh/gから約400mAh/g、約350mAh/gから約450mAh/g、約350mAh/gから約500mAh/g、約350mAh/gから約600mAh/g、約350mAh/gから約700mAh/g、約350mAh/gから約800mAh/g、約350mAh/gから約880mAh/g、約400mAh/gから約450mAh/g、約400mAh/gから約500mAh/g、約400mAh/gから約600mAh/g、約400mAh/gから約700mAh/g、約400mAh/gから約800mAh/g、約400mAh/gから約880mAh/g、約450mAh/gから約500mAh/g、約450mAh/gから約600mAh/g、約450mAh/gから約700mAh/g、約450mAh/gから約800mAh/g、約450mAh/gから約880mAh/g、約500mAh/gから約600mAh/g、約500mAh/gから約700mAh/g、約500mAh/gから約800mAh/g、約500mAh/gから約880mAh/g、約600mAh/gから約700mAh/g、約600mAh/gから約800mAh/g、約600mAh/gから約880mAh/g、約700mAh/gから約800mAh/g、約700mAh/gから約880mAh/g、または約800mAh/gから約880mAh/gの比電極放電容量を有する。
【0050】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで、30サイクル後に約445mAh/gから約950mAh/gの比電極放電容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで、約30回の使用サイクル後に、少なくとも約445mAh/gの比電極放電容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで、約30回の使用サイクル後に、最大で約950mAh/gの比電極放電容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで、約30回の使用サイクル後に、約445mAh/gから約500mAh/g、約445mAh/gから約600mAh/g、約445mAh/gから約700mAh/g、約445mAh/gから約800mAh/g、約445mAh/gから約900mAh/g、約445mAh/gから約950mAh/g、約500mAh/gから約600mAh/g、約500mAh/gから約700mAh/g、約500mAh/gから約800mAh/g、約500mAh/gから約900mAh/g、約500mAh/gから約950mAh/g、約600mAh/gから約700mAh/g、約600mAh/gから約800mAh/g、約600mAh/gから約900mAh/g、約600mAh/gから約950mAh/g、約700mAh/gから約800mAh/g、約700mAh/gから約900mAh/g、約700mAh/gから約950mAh/g、約800mAh/gから約900mAh/g、約800mAh/gから約950mAh/g、または約900mAh/gから約950mAh/gの比電極放電容量を有する。
【0051】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで、約500回の使用サイクル後に、約170mAh/gから約680mAh/gの比電極放電容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで、約500回の使用サイクル後に、少なくとも約170mAh/gの比電極放電容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで、約500回の使用サイクル後に、最大で約680mAh/gの比電極放電容量を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで、約500回の使用サイクル後に、約170mAh/gから約200mAh/g、約170mAh/gから約300mAh/g、約170mAh/gから約400mAh/g、約170mAh/gから約500mAh/g、約170mAh/gから約600mAh/g、約170mAh/gから約680mAh/g、約200mAh/gから約300mAh/g、約200mAh/gから約400mAh/g、約200mAh/gから約500mAh/g、約200mAh/gから約600mAh/g、約200mAh/gから約680mAh/g、約300mAh/gから約400mAh/g、約300mAh/gから約500mAh/g、約300mAh/gから約600mAh/g、約300mAh/gから約680mAh/g、約400mAh/gから約500mAh/g、約400mAh/gから約600mAh/g、約400mAh/gから約680mAh/g、約500mAh/gから約600mAh/g、約500mAh/gから約680mAh/g、または約600mAh/gから約680mAh/gの比電極放電容量を有する。
【0052】
電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで約0.025%から約1%の比電極容量フェージング(fading)を有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで少なくとも約0.025%の比電極容量フェージングを有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで最大で約1%の比電極容量フェージングを有する。電極が複合電極であり、複合材料が硫黄を含み、電極が約90重量%の硫黄から構成される一部の実施形態では、電極は、約1.0のCレートで約0.025%から約0.05%、約0.025%から約0.1%、約0.025%から約0.25%、約0.025%から約0.5%、約0.025%から約0.75%、約0.025%から約1%、約0.05%から約0.1%、約0.05%から約0.25%、約0.05%から約0.5%、約0.05%から約0.75%、約0.05%から約1%、約0.1%から約0.25%、約0.1%から約0.5%、約0.1%から約0.75%、約0.1%から約1%、約0.25%から約0.5%、約0.25%から約0.75%、約0.25%から約1%、約0.5%から約0.75%、約0.5%から約1%、または約0.75%から約1%の比電極容量フェージングを有する。
【0053】
一部の実施形態では、電極は複合電極であり、複合材料は遷移金属酸化物を含む。
【0054】
一部の実施形態では、遷移金属酸化物は、Nb、Al、V、Re、CrO、CeO、RuO、ZrO、MoO、WO、TiO、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0055】
電極が複合電極であり複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、電極は、約40%から約95%の負荷率を有する。電極が複合電極であり複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約40%の負荷率を有する。電極が複合電極であり複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、電極は、最大で約95%の負荷率を有する。電極が複合電極であり複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、電極は、約40%から約50%、約40%から約60%、約40%から約70%、約40%から約80%、約40%から約90%、約40%から約95%、約50%から約60%、約50%から約70%、約50%から約80%、約50%から約90%、約50%から約95%、約60%から約70%、約60%から約80%、約60%から約90%、約60%から約95%、約70%から約80%、約70%から約90%、約70%から約95%、約80%から約90%、約80%から約95%、または約90%から約95%の負荷率を有する。
【0056】
電極が複合電極であり複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、電極は、約250F/gから約2,000F/gの比電極重量キャパシタンスを有する。電極が複合電極であり複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約250F/gの比電極重量キャパシタンスを有する。電極が複合電極であり複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、電極は、最大で約2,000F/gの比電極重量キャパシタンスを有する。電極が複合電極であり複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、電極は、約250F/gから約500F/g、約250F/gから約750F/g、約250F/gから約1,000F/g、約250F/gから約1,250F/g、約250F/gから約1,500F/g、約250F/gから約1,750F/g、約250F/gから約2,000F/g、約500F/gから約750F/g、約500F/gから約1,000F/g、約500F/gから約1,250F/g、約500F/gから約1,500F/g、約500F/gから約1,750F/g、約500F/gから約2,000F/g、約750F/gから約1,000F/g、約750F/gから約1,250F/g、約750F/gから約1,500F/g、約750F/gから約1,750F/g、約750F/gから約2,000F/g、約1,000F/gから約1,250F/g、約1,000F/gから約1,500F/g、約1,000F/gから約1,750F/g、約1,000F/gから約2,000F/g、約1,250F/gから約1,500F/g、約1,250F/gから約1,750F/g、約1,250F/gから約2,000F/g、約1,500F/gから約1,750F/g、約1,500F/gから約2,000F/g、または約1,750F/gから約2,000F/gの比電極重量キャパシタンスを有する。
【0057】
電極が複合電極であり複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、電極は、約0.5Vから約4Vの動作電圧電位を有する。電極が複合電極であり複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、電極は、少なくとも約0.5Vの動作電圧電位を有する。電極が複合電極であり複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、電極は、最大で約4Vの動作電圧電位を有する。電極が複合電極であり複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、電極は、約0.5Vから約0.75V、約0.5Vから約1V、約0.5Vから約2V、約0.5Vから約3V、約0.5Vから約4V、約0.75Vから約1V、約0.75Vから約2V、約0.75Vから約3V、約0.75Vから約4V、約1Vから約2V、約1Vから約3V、約1Vから約4V、約2Vから約3V、約2Vから約4V、または約3Vから約4Vの動作電圧電位を有する。
【0058】
本明細書で提供される第2の実施形態は、第1の電極、第2の電極、および電解質を含む、エネルギー貯蔵デバイスであって、第1の電極および第2の電極の少なくとも1つが3Dグラフェンフレームワークを含み、3Dグラフェンフレームワークが、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含み、第1の電極および第2の電極の少なくとも1つが、容量性または擬似容量性材料を含む複合材料をさらに含む、エネルギー貯蔵デバイスである。
【0059】
一部の実施形態では、3Dグラフェンフレームワークは、穴のある3Dグラフェンフレームワークを含む。
【0060】
一部の実施形態では、電解質は、ヘキサフルオロリン酸リチウム、ヨードメタン、硫酸ジメチル、炭酸ジメチル、塩化テトラメチルアンモニウム、メチルトリフレート、ジアゾメタン、フルオロスルホン酸メチル、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ニトロメタン、炭酸プロピレン、炭酸エチレン、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1-2ジメトキシエタン、1,3-ジオキソラン、硝酸リチウム、またはこれらの任意の組合せを含む、非水性電解質である。
【0061】
一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約16Wh/kgから約750Wh/kgの比スタックエネルギー密度(stack-specific energy density)を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約16Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約750Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約16Wh/kgから約25Wh/kg、約16Wh/kgから約50Wh/kg、約16Wh/kgから約100Wh/kg、約16Wh/kgから約200Wh/kg、約16Wh/kgから約400Wh/kg、約16Wh/kgから約600Wh/kg、約16Wh/kgから約750Wh/kg、約25Wh/kgから約50Wh/kg、約25Wh/kgから約100Wh/kg、約25Wh/kgから約200Wh/kg、約25Wh/kgから約400Wh/kg、約25Wh/kgから約600Wh/kg、約25Wh/kgから約750Wh/kg、約50Wh/kgから約100Wh/kg、約50Wh/kgから約200Wh/kg、約50Wh/kgから約400Wh/kg、約50Wh/kgから約600Wh/kg、約50Wh/kgから約750Wh/kg、約100Wh/kgから約200Wh/kg、約100Wh/kgから約400Wh/kg、約100Wh/kgから約600Wh/kg、約100Wh/kgから約750Wh/kg、約200Wh/kgから約400Wh/kg、約200Wh/kgから約600Wh/kg、約200Wh/kgから約750Wh/kg、約400Wh/kgから約600Wh/kg、約400Wh/kgから約750Wh/kg、または約600Wh/kgから約750Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。
【0062】
一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約0.5kW/kgから約20kW/kgの比スタック電力密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約0.5kW/kgの比スタック電力密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約20kW/kgの比スタック電力密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約0.5kW/kgから約1kW/kg、約0.5kW/kgから約2kW/kg、約0.5kW/kgから約5kW/kg、約0.5kW/kgから約10kW/kg、約0.5kW/kgから約15kW/kg、約0.5kW/kgから約20kW/kg、約1kW/kgから約2kW/kg、約1kW/kgから約5kW/kg、約1kW/kgから約10kW/kg、約1kW/kgから約15kW/kg、約1kW/kgから約20kW/kg、約2kW/kgから約5kW/kg、約2kW/kgから約10kW/kg、約2kW/kgから約15kW/kg、約2kW/kgから約20kW/kg、約5kW/kgから約10kW/kg、約5kW/kgから約15kW/kg、約5kW/kgから約20kW/kg、約10kW/kgから約15kW/kg、約10kW/kgから約20kW/kg、または約15kW/kgから約20kW/kgの比スタック電力密度を有する。
【0063】
一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約16Wh/kgから約900Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約16Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約900Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約16Wh/kgから約25Wh/kg、約16Wh/kgから約50Wh/kg、約16Wh/kgから約100Wh/kg、約16Wh/kgから約200Wh/kg、約16Wh/kgから約400Wh/kg、約16Wh/kgから約600Wh/kg、約16Wh/kgから約800Wh/kg、約16Wh/kgから約900Wh/kg、約25Wh/kgから約50Wh/kg、約25Wh/kgから約100Wh/kg、約25Wh/kgから約200Wh/kg、約25Wh/kgから約400Wh/kg、約25Wh/kgから約600Wh/kg、約25Wh/kgから約800Wh/kg、約25Wh/kgから約900Wh/kg、約50Wh/kgから約100Wh/kg、約50Wh/kgから約200Wh/kg、約50Wh/kgから約400Wh/kg、約50Wh/kgから約600Wh/kg、約50Wh/kgから約800Wh/kg、約50Wh/kgから約900Wh/kg、約100Wh/kgから約200Wh/kg、約100Wh/kgから約400Wh/kg、約100Wh/kgから約600Wh/kg、約100Wh/kgから約800Wh/kg、約100Wh/kgから約900Wh/kg、約200Wh/kgから約400Wh/kg、約200Wh/kgから約600Wh/kg、約200Wh/kgから約800Wh/kg、約200Wh/kgから約900Wh/kg、約400Wh/kgから約600Wh/kg、約400Wh/kgから約800Wh/kg、約400Wh/kgから約900Wh/kg、約600Wh/kgから約800Wh/kg、約600Wh/kgから約900Wh/kg、または約800Wh/kgから約900Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。
【0064】
一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約0.5kW/kgから約40kW/kgの比電極重量電力密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約0.5kW/kgの比電極重量電力密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約40kW/kgの比電極重量電力密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約0.5kW/kgから約1kW/kg、約0.5kW/kgから約2kW/kg、約0.5kW/kgから約5kW/kg、約0.5kW/kgから約10kW/kg、約0.5kW/kgから約20kW/kg、約0.5kW/kgから約30kW/kg、約0.5kW/kgから約40kW/kg、約1kW/kgから約2kW/kg、約1kW/kgから約5kW/kg、約1kW/kgから約10kW/kg、約1kW/kgから約20kW/kg、約1kW/kgから約30kW/kg、約1kW/kgから約40kW/kg、約2kW/kgから約5kW/kg、約2kW/kgから約10kW/kg、約2kW/kgから約20kW/kg、約2kW/kgから約30kW/kg、約2kW/kgから約40kW/kg、約5kW/kgから約10kW/kg、約5kW/kgから約20kW/kg、約5kW/kgから約30kW/kg、約5kW/kgから約40kW/kg、約10kW/kgから約20kW/kg、約10kW/kgから約30kW/kg、約10kW/kgから約40kW/kg、約20kW/kgから約30kW/kg、約20kW/kgから約40kW/kg、または約30kW/kgから約40kW/kgの比電極重量電力密度を有する。
【0065】
一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約0.001Fから約10Fの全キャパシタンスを有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約0.001Fの全キャパシタンスを有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約10Fの全キャパシタンスを有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約0.001Fから約0.005F、約0.001Fから約0.01F、約0.001Fから約0.05F、約0.001Fから約0.1F、約0.001Fから約0.5F、約0.001Fから約1F、約0.001Fから約5F、約0.001Fから約10F、約0.005Fから約0.01F、約0.005Fから約0.05F、約0.005Fから約0.1F、約0.005Fから約0.5F、約0.005Fから約1F、約0.005Fから約5F、約0.005Fから約10F、約0.01Fから約0.05F、約0.01Fから約0.1F、約0.01Fから約0.5F、約0.01Fから約1F、約0.01Fから約5F、約0.01Fから約10F、約0.05Fから約0.1F、約0.05Fから約0.5F、約0.05Fから約1F、約0.05Fから約5F、約0.05Fから約10F、約0.1Fから約0.5F、約0.1Fから約1F、約0.1Fから約5F、約0.1Fから約10F、約0.5Fから約1F、約0.5Fから約5F、約0.5Fから約10F、約1Fから約5F、約1Fから約10F、または約5Fから約10Fの全キャパシタンスを有する。
【0066】
一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスはパウチセルである。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスはコインセルである。一部の実施形態では、第1の電極はカソードであり第2の電極はアノードである。一部の実施形態では、第1の電極はアノードであり第2の電極はカソードであり、電解質は非水性電解質である。
【0067】
一部の実施形態では、アノードは複合電極を含み、複合材料はケイ素を含み、カソードは複合電極を含み、複合材料は硫黄を含む。
【0068】
一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約11Wh/mから約45Wh/mの面積エネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約11Wh/mの面積エネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約45Wh/mの面積エネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約11Wh/mから約15Wh/m、約11Wh/mから約20Wh/m、約11Wh/mから約25Wh/m、約11Wh/mから約30Wh/m、約11Wh/mから約35Wh/m、約11Wh/mから約45Wh/m、約15Wh/mから約20Wh/m、約15Wh/mから約25Wh/m、約15Wh/mから約30Wh/m、約15Wh/mから約35Wh/m、約15Wh/mから約45Wh/m、約20Wh/mから約25Wh/m、約20Wh/mから約30Wh/m、約20Wh/mから約35Wh/m、約20Wh/mから約45Wh/m、約25Wh/mから約30Wh/m、約25Wh/mから約35Wh/m、約25Wh/mから約45Wh/m、約30Wh/mから約35Wh/m、約30Wh/mから約45Wh/m、または約35Wh/mから約45Wh/mの面積エネルギー密度を有する。
【0069】
一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約85kW/mから約360kW/mの面積電力密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約85kW/mの面積電力密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約360kW/mの面積電力密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約85kW/mから約100kW/m、約85kW/mから約150kW/m、約85kW/mから約200kW/m、約85kW/mから約250kW/m、約85kW/mから約300kW/m、約85kW/mから約360kW/m、約100kW/mから約150kW/m、約100kW/mから約200kW/m、約100kW/mから約250kW/m、約100kW/mから約300kW/m、約100kW/mから約360kW/m、約150kW/mから約200kW/m、約150kW/mから約250kW/m、約150kW/mから約300kW/m、約150kW/mから約360kW/m、約200kW/mから約250kW/m、約200kW/mから約300kW/m、約200kW/mから約360kW/m、約250kW/mから約300kW/m、約250kW/mから約360kW/m、または約300kW/mから約360kW/mの面積電力密度を有する。
【0070】
一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約6Wh/kgから約70Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約6Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約70Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約6Wh/kgから約10Wh/kg、約6Wh/kgから約20Wh/kg、約6Wh/kgから約30Wh/kg、約6Wh/kgから約40Wh/kg、約6Wh/kgから約50Wh/kg、約6Wh/kgから約60Wh/kg、約6Wh/kgから約70Wh/kg、約10Wh/kgから約20Wh/kg、約10Wh/kgから約30Wh/kg、約10Wh/kgから約40Wh/kg、約10Wh/kgから約50Wh/kg、約10Wh/kgから約60Wh/kg、約10Wh/kgから約70Wh/kg、約20Wh/kgから約30Wh/kg、約20Wh/kgから約40Wh/kg、約20Wh/kgから約50Wh/kg、約20Wh/kgから約60Wh/kg、約20Wh/kgから約70Wh/kg、約30Wh/kgから約40Wh/kg、約30Wh/kgから約50Wh/kg、約30Wh/kgから約60Wh/kg、約30Wh/kgから約70Wh/kg、約40Wh/kgから約50Wh/kg、約40Wh/kgから約60Wh/kg、約40Wh/kgから約70Wh/kg、約50Wh/kgから約60Wh/kg、約50Wh/kgから約70Wh/kg、または約60Wh/kgから約70Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。
【0071】
一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約25Wh/Lから約100Wh/Lの比スタック体積エネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約25Wh/Lの比スタック体積エネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約100Wh/Lの比スタック体積エネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約25Wh/Lから約30Wh/L、約25Wh/Lから約40Wh/L、約25Wh/Lから約50Wh/L、約25Wh/Lから約60Wh/L、約25Wh/Lから約70Wh/L、約25Wh/Lから約80Wh/L、約25Wh/Lから約90Wh/L、約25Wh/Lから約100Wh/L、約30Wh/Lから約40Wh/L、約30Wh/Lから約50Wh/L、約30Wh/Lから約60Wh/L、約30Wh/Lから約70Wh/L、約30Wh/Lから約80Wh/L、約30Wh/Lから約90Wh/L、約30Wh/Lから約100Wh/L、約40Wh/Lから約50Wh/L、約40Wh/Lから約60Wh/L、約40Wh/Lから約70Wh/L、約40Wh/Lから約80Wh/L、約40Wh/Lから約90Wh/L、約40Wh/Lから約100Wh/L、約50Wh/Lから約60Wh/L、約50Wh/Lから約70Wh/L、約50Wh/Lから約80Wh/L、約50Wh/Lから約90Wh/L、約50Wh/Lから約100Wh/L、約60Wh/Lから約70Wh/L、約60Wh/Lから約80Wh/L、約60Wh/Lから約90Wh/L、約60Wh/Lから約100Wh/L、約70Wh/Lから約80Wh/L、約70Wh/Lから約90Wh/L、約70Wh/Lから約100Wh/L、約80Wh/Lから約90Wh/L、約80Wh/Lから約100Wh/L、または約90Wh/Lから約100Wh/Lの比スタック体積エネルギー密度を有する。
【0072】
一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約1.5Wh/kgから約240Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約1.5Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約240Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約1.5Wh/kgから約5Wh/kg、約1.5Wh/kgから約10Wh/kg、約1.5Wh/kgから約20Wh/kg、約1.5Wh/kgから約50Wh/kg、約1.5Wh/kgから約100Wh/kg、約1.5Wh/kgから約150Wh/kg、約1.5Wh/kgから約200Wh/kg、約1.5Wh/kgから約240Wh/kg、約5Wh/kgから約10Wh/kg、約5Wh/kgから約20Wh/kg、約5Wh/kgから約50Wh/kg、約5Wh/kgから約100Wh/kg、約5Wh/kgから約150Wh/kg、約5Wh/kgから約200Wh/kg、約5Wh/kgから約240Wh/kg、約10Wh/kgから約20Wh/kg、約10Wh/kgから約50Wh/kg、約10Wh/kgから約100Wh/kg、約10Wh/kgから約150Wh/kg、約10Wh/kgから約200Wh/kg、約10Wh/kgから約240Wh/kg、約20Wh/kgから約50Wh/kg、約20Wh/kgから約100Wh/kg、約20Wh/kgから約150Wh/kg、約20Wh/kgから約200Wh/kg、約20Wh/kgから約240Wh/kg、約50Wh/kgから約100Wh/kg、約50Wh/kgから約150Wh/kg、約50Wh/kgから約200Wh/kg、約50Wh/kgから約240Wh/kg、約100Wh/kgから約150Wh/kg、約100Wh/kgから約200Wh/kg、約100Wh/kgから約240Wh/kg、約150Wh/kgから約200Wh/kg、約150Wh/kgから約240Wh/kg、または約200Wh/kgから約240Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。
【0073】
一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約1.5kW/kgから約40kW/kgの比電極重量電力密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約1.5kW/kgの比電極重量電力密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約40kW/kgの比電極重量電力密度を有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約1.5kW/kgから約5kW/kg、約1.5kW/kgから約10kW/kg、約1.5kW/kgから約20kW/kg、約1.5kW/kgから約30kW/kg、約1.5kW/kgから約40kW/kg、約5kW/kgから約10kW/kg、約5kW/kgから約20kW/kg、約5kW/kgから約30kW/kg、約5kW/kgから約40kW/kg、約10kW/kgから約20kW/kg、約10kW/kgから約30kW/kg、約10kW/kgから約40kW/kg、約20kW/kgから約30kW/kg、約20kW/kgから約40kW/kg、または約30kW/kgから約40kW/kgの比電極重量電力密度を有する。
【0074】
一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約100Fから約1,000Fの全キャパシタンスを有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約100Fの全キャパシタンスを有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約1,000Fの全キャパシタンスを有する。一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約500Fから約100F、約500Fから約200F、約500Fから約300F、約500Fから約400F、約500Fから約500F、約500Fから約750F、約500Fから約1,000F、約100Fから約200F、約100Fから約300F、約100Fから約400F、約100Fから約500F、約100Fから約750F、約100Fから約1,000F、約200Fから約300F、約200Fから約400F、約200Fから約500F、約200Fから約750F、約200Fから約1,000F、約300Fから約400F、約300Fから約500F、約300Fから約750F、約300Fから約1,000F、約400Fから約500F、約400Fから約750F、約400Fから約1,000F、約500Fから約750F、約500Fから約1,000F、または約750Fから約1,000Fの全キャパシタンスを有する。
【0075】
一部の実施形態では、電極は、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料はケイ素を含む。
【0076】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約20Wh/kgから約200Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約20Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約200Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約20Wh/kgから約40Wh/kg、約20Wh/kgから約60Wh/kg、約20Wh/kgから約80Wh/kg、約20Wh/kgから約100Wh/kg、約20Wh/kgから約120Wh/kg、約20Wh/kgから約160Wh/kg、約20Wh/kgから約180Wh/kg、約20Wh/kgから約200Wh/kg、約40Wh/kgから約60Wh/kg、約40Wh/kgから約80Wh/kg、約40Wh/kgから約100Wh/kg、約40Wh/kgから約120Wh/kg、約40Wh/kgから約160Wh/kg、約40Wh/kgから約180Wh/kg、約40Wh/kgから約200Wh/kg、約60Wh/kgから約80Wh/kg、約60Wh/kgから約100Wh/kg、約60Wh/kgから約120Wh/kg、約60Wh/kgから約160Wh/kg、約60Wh/kgから約180Wh/kg、約60Wh/kgから約200Wh/kg、約80Wh/kgから約100Wh/kg、約80Wh/kgから約120Wh/kg、約80Wh/kgから約160Wh/kg、約80Wh/kgから約180Wh/kg、約80Wh/kgから約200Wh/kg、約100Wh/kgから約120Wh/kg、約100Wh/kgから約160Wh/kg、約100Wh/kgから約180Wh/kg、約100Wh/kgから約200Wh/kg、約120Wh/kgから約160Wh/kg、約120Wh/kgから約180Wh/kg、約120Wh/kgから約200Wh/kg、約160Wh/kgから約180Wh/kg、約160Wh/kgから約200Wh/kg、または約180Wh/kgから約200Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。
【0077】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約0.5kW/kgから約20kW/kgの比スタック電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約0.5kW/kgの比スタック電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約20kW/kgの比スタック電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約0.5kW/kgから約1kW/kg、約0.5kW/kgから約2kW/kg、約0.5kW/kgから約5kW/kg、約0.5kW/kgから約10kW/kg、約0.5kW/kgから約15kW/kg、約0.5kW/kgから約20kW/kg、約1kW/kgから約2kW/kg、約1kW/kgから約5kW/kg、約1kW/kgから約10kW/kg、約1kW/kgから約15kW/kg、約1kW/kgから約20kW/kg、約2kW/kgから約5kW/kg、約2kW/kgから約10kW/kg、約2kW/kgから約15kW/kg、約2kW/kgから約20kW/kg、約5kW/kgから約10kW/kg、約5kW/kgから約15kW/kg、約5kW/kgから約20kW/kg、約10kW/kgから約15kW/kg、約10kW/kgから約20kW/kg、または約15kW/kgから約20kW/kgの比スタック電力密度を有する。
【0078】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約60Wh/kgから約500Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約60Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約500Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約60Wh/kgから約80Wh/kg、約60Wh/kgから約100Wh/kg、約60Wh/kgから約150Wh/kg、約60Wh/kgから約200Wh/kg、約60Wh/kgから約250Wh/kg、約60Wh/kgから約300Wh/kg、約60Wh/kgから約350Wh/kg、約60Wh/kgから約400Wh/kg、約60Wh/kgから約500Wh/kg、約80Wh/kgから約100Wh/kg、約80Wh/kgから約150Wh/kg、約80Wh/kgから約200Wh/kg、約80Wh/kgから約250Wh/kg、約80Wh/kgから約300Wh/kg、約80Wh/kgから約350Wh/kg、約80Wh/kgから約400Wh/kg、約80Wh/kgから約500Wh/kg、約100Wh/kgから約150Wh/kg、約100Wh/kgから約200Wh/kg、約100Wh/kgから約250Wh/kg、約100Wh/kgから約300Wh/kg、約100Wh/kgから約350Wh/kg、約100Wh/kgから約400Wh/kg、約100Wh/kgから約500Wh/kg、約150Wh/kgから約200Wh/kg、約150Wh/kgから約250Wh/kg、約150Wh/kgから約300Wh/kg、約150Wh/kgから約350Wh/kg、約150Wh/kgから約400Wh/kg、約150Wh/kgから約500Wh/kg、約200Wh/kgから約250Wh/kg、約200Wh/kgから約300Wh/kg、約200Wh/kgから約350Wh/kg、約200Wh/kgから約400Wh/kg、約200Wh/kgから約500Wh/kg、約250Wh/kgから約300Wh/kg、約250Wh/kgから約350Wh/kg、約250Wh/kgから約400Wh/kg、約250Wh/kgから約500Wh/kg、約300Wh/kgから約350Wh/kg、約300Wh/kgから約400Wh/kg、約300Wh/kgから約500Wh/kg、約350Wh/kgから約400Wh/kg、約350Wh/kgから約500Wh/kg、または約400Wh/kgから約500Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。
【0079】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約1.5kW/kgから約20kW/kgの比電極重量電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約1.5kW/kgの比電極重量電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約20kW/kgの比電極重量電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約1.5kW/kgから約2kW/kg、約1.5kW/kgから約3kW/kg、約1.5kW/kgから約5kW/kg、約1.5kW/kgから約10kW/kg、約1.5kW/kgから約15kW/kg、約1.5kW/kgから約20kW/kg、約2kW/kgから約3kW/kg、約2kW/kgから約5kW/kg、約2kW/kgから約10kW/kg、約2kW/kgから約15kW/kg、約2kW/kgから約20kW/kg、約3kW/kgから約5kW/kg、約3kW/kgから約10kW/kg、約3kW/kgから約15kW/kg、約3kW/kgから約20kW/kg、約5kW/kgから約10kW/kg、約5kW/kgから約15kW/kg、約5kW/kgから約20kW/kg、約10kW/kgから約15kW/kg、約10kW/kgから約20kW/kg、または約15kW/kgから約20kW/kgの比電極重量電力密度を有する。
【0080】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約50Fから約1,000Fの全キャパシタンスを有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約50Fの全キャパシタンスを有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約1,000Fの全キャパシタンスを有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料がケイ素を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約50Fから約100F、約50Fから約200F、約50Fから約300F、約50Fから約400F、約50Fから約500F、約50Fから約750F、約50Fから約1,000F、約100Fから約200F、約100Fから約300F、約100Fから約400F、約100Fから約500F、約100Fから約750F、約100Fから約1,000F、約200Fから約300F、約200Fから約400F、約200Fから約500F、約200Fから約750F、約200Fから約1,000F、約300Fから約400F、約300Fから約500F、約300Fから約750F、約300Fから約1,000F、約400Fから約500F、約400Fから約750F、約400Fから約1,000F、約500Fから約750F、約500Fから約1,000F、または約750Fから約1,000Fの全キャパシタンスを有する。
【0081】
一部の実施形態では、電極は、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料は硫黄を含む。
【0082】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約16Wh/kgから約750Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約16Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約750Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約16Wh/kgから約25Wh/kg、約16Wh/kgから約50Wh/kg、約16Wh/kgから約100Wh/kg、約16Wh/kgから約200Wh/kg、約16Wh/kgから約300Wh/kg、約16Wh/kgから約400Wh/kg、約16Wh/kgから約500Wh/kg、約16Wh/kgから約600Wh/kg、約16Wh/kgから約750Wh/kg、約25Wh/kgから約50Wh/kg、約25Wh/kgから約100Wh/kg、約25Wh/kgから約200Wh/kg、約25Wh/kgから約300Wh/kg、約25Wh/kgから約400Wh/kg、約25Wh/kgから約500Wh/kg、約25Wh/kgから約600Wh/kg、約25Wh/kgから約750Wh/kg、約50Wh/kgから約100Wh/kg、約50Wh/kgから約200Wh/kg、約50Wh/kgから約300Wh/kg、約50Wh/kgから約400Wh/kg、約50Wh/kgから約500Wh/kg、約50Wh/kgから約600Wh/kg、約50Wh/kgから約750Wh/kg、約100Wh/kgから約200Wh/kg、約100Wh/kgから約300Wh/kg、約100Wh/kgから約400Wh/kg、約100Wh/kgから約500Wh/kg、約100Wh/kgから約600Wh/kg、約100Wh/kgから約750Wh/kg、約200Wh/kgから約300Wh/kg、約200Wh/kgから約400Wh/kg、約200Wh/kgから約500Wh/kg、約200Wh/kgから約600Wh/kg、約200Wh/kgから約750Wh/kg、約300Wh/kgから約400Wh/kg、約300Wh/kgから約500Wh/kg、約300Wh/kgから約600Wh/kg、約300Wh/kgから約750Wh/kg、約400Wh/kgから約500Wh/kg、約400Wh/kgから約600Wh/kg、約400Wh/kgから約750Wh/kg、約500Wh/kgから約600Wh/kg、約500Wh/kgから約750Wh/kg、または約600Wh/kgから約750Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。
【0083】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約0.5kW/kgから約8kW/kgの比スタック電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約0.5kW/kgの比スタック電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約8kW/kgの比スタック電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約0.5kW/kgから約1kW/kg、約0.5kW/kgから約2kW/kg、約0.5kW/kgから約3kW/kg、約0.5kW/kgから約4kW/kg、約0.5kW/kgから約5kW/kg、約0.5kW/kgから約6kW/kg、約0.5kW/kgから約7kW/kg、約0.5kW/kgから約8kW/kg、約1kW/kgから約2kW/kg、約1kW/kgから約3kW/kg、約1kW/kgから約4kW/kg、約1kW/kgから約5kW/kg、約1kW/kgから約6kW/kg、約1kW/kgから約7kW/kg、約1kW/kgから約8kW/kg、約2kW/kgから約3kW/kg、約2kW/kgから約4kW/kg、約2kW/kgから約5kW/kg、約2kW/kgから約6kW/kg、約2kW/kgから約7kW/kg、約2kW/kgから約8kW/kg、約3kW/kgから約4kW/kg、約3kW/kgから約5kW/kg、約3kW/kgから約6kW/kg、約3kW/kgから約7kW/kg、約3kW/kgから約8kW/kg、約4kW/kgから約5kW/kg、約4kW/kgから約6kW/kg、約4kW/kgから約7kW/kg、約4kW/kgから約8kW/kg、約5kW/kgから約6kW/kg、約5kW/kgから約7kW/kg、約5kW/kgから約8kW/kg、約6kW/kgから約7kW/kg、約6kW/kgから約8kW/kg、または約7kW/kgから約8kW/kgの比スタック電力密度を有する。
【0084】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約250Wh/kgから約750Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約250Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約750Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約250Wh/kgから約300Wh/kg、約250Wh/kgから約400Wh/kg、約250Wh/kgから約500Wh/kg、約250Wh/kgから約600Wh/kg、約250Wh/kgから約750Wh/kg、約300Wh/kgから約400Wh/kg、約300Wh/kgから約500Wh/kg、約300Wh/kgから約600Wh/kg、約300Wh/kgから約750Wh/kg、約400Wh/kgから約500Wh/kg、約400Wh/kgから約600Wh/kg、約400Wh/kgから約750Wh/kg、約500Wh/kgから約600Wh/kg、約500Wh/kgから約750Wh/kg、または約600Wh/kgから約750Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する。
【0085】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約0.5kW/kgから約18kW/kgの比電極重量電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約0.5kW/kgの比電極重量電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約18kW/kgの比電極重量電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約0.5kW/kgから約1kW/kg、約0.5kW/kgから約2kW/kg、約0.5kW/kgから約4kW/kg、約0.5kW/kgから約6kW/kg、約0.5kW/kgから約8kW/kg、約0.5kW/kgから約12kW/kg、約0.5kW/kgから約14kW/kg、約0.5kW/kgから約16kW/kg、約0.5kW/kgから約18kW/kg、約1kW/kgから約2kW/kg、約1kW/kgから約4kW/kg、約1kW/kgから約6kW/kg、約1kW/kgから約8kW/kg、約1kW/kgから約12kW/kg、約1kW/kgから約14kW/kg、約1kW/kgから約16kW/kg、約1kW/kgから約18kW/kg、約2kW/kgから約4kW/kg、約2kW/kgから約6kW/kg、約2kW/kgから約8kW/kg、約2kW/kgから約12kW/kg、約2kW/kgから約14kW/kg、約2kW/kgから約16kW/kg、約2kW/kgから約18kW/kg、約4kW/kgから約6kW/kg、約4kW/kgから約8kW/kg、約4kW/kgから約12kW/kg、約4kW/kgから約14kW/kg、約4kW/kgから約16kW/kg、約4kW/kgから約18kW/kg、約6kW/kgから約8kW/kg、約6kW/kgから約12kW/kg、約6kW/kgから約14kW/kg、約6kW/kgから約16kW/kg、約6kW/kgから約18kW/kg、約8kW/kgから約12kW/kg、約8kW/kgから約14kW/kg、約8kW/kgから約16kW/kg、約8kW/kgから約18kW/kg、約12kW/kgから約14kW/kg、約12kW/kgから約16kW/kg、約12kW/kgから約18kW/kg、約14kW/kgから約16kW/kg、約14kW/kgから約18kW/kg、または約16kW/kgから約18kW/kgの比電極重量電力密度を有する。
【0086】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約50Fから約1,000Fの全キャパシタンスを有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約50Fの全キャパシタンスを有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約1,000Fの全キャパシタンスを有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約50Fから約100F、約50Fから約200F、約50Fから約300F、約50Fから約400F、約50Fから約500F、約50Fから約750F、約50Fから約1,000F、約100Fから約200F、約100Fから約300F、約100Fから約400F、約100Fから約500F、約100Fから約750F、約100Fから約1,000F、約200Fから約300F、約200Fから約400F、約200Fから約500F、約200Fから約750F、約200Fから約1,000F、約300Fから約400F、約300Fから約500F、約300Fから約750F、約300Fから約1,000F、約400Fから約500F、約400Fから約750F、約400Fから約1,000F、約500Fから約750F、約500Fから約1,000F、または約750Fから約1,000Fの全キャパシタンスを有する。
【0087】
一部の実施形態では、電極は、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料は硫黄遷移金属酸化物を含む。
【0088】
一部の実施形態では、遷移金属酸化物は、酸化ハフニウム(IV)、二酸化オスミウム、酸化パラジウム(II)、酸化レニウム(IV)、ルテニウム酸ストロンチウム、チタン酸ストロンチウム、五酸化タングステン、三酸化タングステン、イットリウムバリウム銅酸化物、五酸化ニオブ、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0089】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約8Wh/kgから約90Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約8Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約90Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約8Wh/kgから約10Wh/kg、約8Wh/kgから約20Wh/kg、約8Wh/kgから約30Wh/kg、約8Wh/kgから約40Wh/kg、約8Wh/kgから約50Wh/kg、約8Wh/kgから約60Wh/kg、約8Wh/kgから約70Wh/kg、約8Wh/kgから約80Wh/kg、約8Wh/kgから約90Wh/kg、約10Wh/kgから約20Wh/kg、約10Wh/kgから約30Wh/kg、約10Wh/kgから約40Wh/kg、約10Wh/kgから約50Wh/kg、約10Wh/kgから約60Wh/kg、約10Wh/kgから約70Wh/kg、約10Wh/kgから約80Wh/kg、約10Wh/kgから約90Wh/kg、約20Wh/kgから約30Wh/kg、約20Wh/kgから約40Wh/kg、約20Wh/kgから約50Wh/kg、約20Wh/kgから約60Wh/kg、約20Wh/kgから約70Wh/kg、約20Wh/kgから約80Wh/kg、約20Wh/kgから約90Wh/kg、約30Wh/kgから約40Wh/kg、約30Wh/kgから約50Wh/kg、約30Wh/kgから約60Wh/kg、約30Wh/kgから約70Wh/kg、約30Wh/kgから約80Wh/kg、約30Wh/kgから約90Wh/kg、約40Wh/kgから約50Wh/kg、約40Wh/kgから約60Wh/kg、約40Wh/kgから約70Wh/kg、約40Wh/kgから約80Wh/kg、約40Wh/kgから約90Wh/kg、約50Wh/kgから約60Wh/kg、約50Wh/kgから約70Wh/kg、約50Wh/kgから約80Wh/kg、約50Wh/kgから約90Wh/kg、約60Wh/kgから約70Wh/kg、約60Wh/kgから約80Wh/kg、約60Wh/kgから約90Wh/kg、約70Wh/kgから約80Wh/kg、約70Wh/kgから約90Wh/kg、または約80Wh/kgから約90Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。
【0090】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約0.5kW/kgから約20kW/kgの比電極重量電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約0.5kW/kgの比電極重量電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約20kW/kgの比電極重量電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約0.5kW/kgから約1kW/kg、約0.5kW/kgから約5kW/kg、約0.5kW/kgから約10kW/kg、約0.5kW/kgから約15kW/kg、約0.5kW/kgから約20kW/kg、約1kW/kgから約5kW/kg、約1kW/kgから約10kW/kg、約1kW/kgから約15kW/kg、約1kW/kgから約20kW/kg、約5kW/kgから約10kW/kg、約5kW/kgから約15kW/kg、約5kW/kgから約20kW/kg、約10kW/kgから約15kW/kg、約10kW/kgから約20kW/kg、または約15kW/kgから約20kW/kgの比電極重量電力密度を有する。
【0091】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約20Wh/kgから約280Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約20Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約280Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約20Wh/kgから約40Wh/kg、約20Wh/kgから約60Wh/kg、約20Wh/kgから約80Wh/kg、約20Wh/kgから約100Wh/kg、約20Wh/kgから約140Wh/kg、約20Wh/kgから約180Wh/kg、約20Wh/kgから約220Wh/kg、約20Wh/kgから約280Wh/kg、約40Wh/kgから約60Wh/kg、約40Wh/kgから約80Wh/kg、約40Wh/kgから約100Wh/kg、約40Wh/kgから約140Wh/kg、約40Wh/kgから約180Wh/kg、約40Wh/kgから約220Wh/kg、約40Wh/kgから約280Wh/kg、約60Wh/kgから約80Wh/kg、約60Wh/kgから約100Wh/kg、約60Wh/kgから約140Wh/kg、約60Wh/kgから約180Wh/kg、約60Wh/kgから約220Wh/kg、約60Wh/kgから約280Wh/kg、約80Wh/kgから約100Wh/kg、約80Wh/kgから約140Wh/kg、約80Wh/kgから約180Wh/kg、約80Wh/kgから約220Wh/kg、約80Wh/kgから約280Wh/kg、約100Wh/kgから約140Wh/kg、約100Wh/kgから約180Wh/kg、約100Wh/kgから約220Wh/kg、約100Wh/kgから約280Wh/kg、約140Wh/kgから約180Wh/kg、約140Wh/kgから約220Wh/kg、約140Wh/kgから約280Wh/kg、約180Wh/kgから約220Wh/kg、約180Wh/kgから約280Wh/kg、または約220Wh/kgから約280Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。
【0092】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約1.5kW/kgから約40kW/kgの比電極重量電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約1.5kW/kgの比電極重量電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約40kW/kgの比電極重量電力密度を有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約1.5kW/kgから約3kW/kg、約1.5kW/kgから約5kW/kg、約1.5kW/kgから約10kW/kg、約1.5kW/kgから約20kW/kg、約1.5kW/kgから約30kW/kg、約1.5kW/kgから約40kW/kg、約3kW/kgから約5kW/kg、約3kW/kgから約10kW/kg、約3kW/kgから約20kW/kg、約3kW/kgから約30kW/kg、約3kW/kgから約40kW/kg、約5kW/kgから約10kW/kg、約5kW/kgから約20kW/kg、約5kW/kgから約30kW/kg、約5kW/kgから約40kW/kg、約10kW/kgから約20kW/kg、約10kW/kgから約30kW/kg、約10kW/kgから約40kW/kg、約20kW/kgから約30kW/kg、約20kW/kgから約40kW/kg、または約30kW/kgから約40kW/kgの比電極重量電力密度を有する。
【0093】
電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約50Fから約1,000Fの全キャパシタンスを有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約50Fの全キャパシタンスを有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約1,000Fの全キャパシタンスを有する。電極が、複合材料を含む複合電極を含み、複合材料が遷移金属酸化物を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約50Fから約100F、約50Fから約200F、約50Fから約300F、約50Fから約400F、約50Fから約500F、約50Fから約750F、約50Fから約1,000F、約100Fから約200F、約100Fから約300F、約100Fから約400F、約100Fから約500F、約100Fから約750F、約100Fから約1,000F、約200Fから約300F、約200Fから約400F、約200Fから約500F、約200Fから約750F、約200Fから約1,000F、約300Fから約400F、約300Fから約500F、約300Fから約750F、約300Fから約1,000F、約400Fから約500F、約400Fから約750F、約400Fから約1,000F、約500Fから約750F、約500Fから約1,000F、または約750Fから約1,000Fの全キャパシタンスを有する。
【0094】
一部の実施形態では、第1の電極および第2の電極は複合電極を含み、第1の電極の複合材料はケイ素を含み、第2の電極の複合材料は硫黄を含む。
【0095】
第1の電極および第2の電極が複合電極を含み、第1の電極の複合材料がケイ素を含み、第2の電極の複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約75Wh/kgから約900Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。第1の電極および第2の電極が複合電極を含み、第1の電極の複合材料がケイ素を含み、第2の電極の複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、少なくとも約75Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。第1の電極および第2の電極が複合電極を含み、第1の電極の複合材料がケイ素を含み、第2の電極の複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、最大で約900Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。第1の電極および第2の電極が複合電極を含み、第1の電極の複合材料がケイ素を含み、第2の電極の複合材料が硫黄を含む一部の実施形態では、エネルギー貯蔵デバイスは、約75Wh/kgから約100Wh/kg、約75Wh/kgから約200Wh/kg、約75Wh/kgから約300Wh/kg、約75Wh/kgから約400Wh/kg、約75Wh/kgから約500Wh/kg、約75Wh/kgから約600Wh/kg、約75Wh/kgから約700Wh/kg、約75Wh/kgから約800Wh/kg、約75Wh/kgから約900Wh/kg、約100Wh/kgから約200Wh/kg、約100Wh/kgから約300Wh/kg、約100Wh/kgから約400Wh/kg、約100Wh/kgから約500Wh/kg、約100Wh/kgから約600Wh/kg、約100Wh/kgから約700Wh/kg、約100Wh/kgから約800Wh/kg、約100Wh/kgから約900Wh/kg、約200Wh/kgから約300Wh/kg、約200Wh/kgから約400Wh/kg、約200Wh/kgから約500Wh/kg、約200Wh/kgから約600Wh/kg、約200Wh/kgから約700Wh/kg、約200Wh/kgから約800Wh/kg、約200Wh/kgから約900Wh/kg、約300Wh/kgから約400Wh/kg、約300Wh/kgから約500Wh/kg、約300Wh/kgから約600Wh/kg、約300Wh/kgから約700Wh/kg、約300Wh/kgから約800Wh/kg、約300Wh/kgから約900Wh/kg、約400Wh/kgから約500Wh/kg、約400Wh/kgから約600Wh/kg、約400Wh/kgから約700Wh/kg、約400Wh/kgから約800Wh/kg、約400Wh/kgから約900Wh/kg、約500Wh/kgから約600Wh/kg、約500Wh/kgから約700Wh/kg、約500Wh/kgから約800Wh/kg、約500Wh/kgから約900Wh/kg、約600Wh/kgから約700Wh/kg、約600Wh/kgから約800Wh/kg、約600Wh/kgから約900Wh/kg、約700Wh/kgから約800Wh/kg、約700Wh/kgから約900Wh/kg、または約800Wh/kgから約900Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する。
【0096】
本明細書で提示される第3の実施形態は:酸化グラフェンおよび第1の溶媒の溶液を形成すること;溶液を加熱して、穴のある酸化グラフェンを形成すること;溶液中の穴のある酸化グラフェンを遠心分離すること;穴のある酸化グラフェンを第2の溶媒中で洗浄すること;穴のある酸化グラフェンの分散体を第3の溶媒中で形成すること;および分散体に酸を添加して、穴のある酸化グラフェンフレームワークを形成することを含む、電極を構成する方法である。
【0097】
一部の実施形態では、方法は、電極をロールツーロール法で形成することが可能である。一部の実施形態では、方法は、電極をロールツーロール法で連続的に形成することが可能である。
【0098】
一部の実施形態では、溶液中の酸化グラフェンの濃度は、約1.2g/Lから約5g/Lである。一部の実施形態では、溶液中の酸化グラフェンの濃度は少なくとも約1.2g/Lである。一部の実施形態では、溶液中の酸化グラフェンの濃度は最大で約5g/Lである。一部の実施形態では、溶液中の酸化グラフェンの濃度は、約1.2g/Lから約1.5g/L、約1.2g/Lから約1.75g/L、約1.2g/Lから約2g/L、約1.2g/Lから約2.5g/L、約1.2g/Lから約3g/L、約1.2g/Lから約3.5g/L、約1.2g/Lから約4g/L、約1.2g/Lから約5g/L、約1.5g/Lから約1.75g/L、約1.5g/Lから約2g/L、約1.5g/Lから約2.5g/L、約1.5g/Lから約3g/L、約1.5g/Lから約3.5g/L、約1.5g/Lから約4g/L、約1.5g/Lから約5g/L、約1.75g/Lから約2g/L、約1.75g/Lから約2.5g/L、約1.75g/Lから約3g/L、約1.75g/Lから約3.5g/L、約1.75g/Lから約4g/L、約1.75g/Lから約5g/L、約2g/Lから約2.5g/L、約2g/Lから約3g/L、約2g/Lから約3.5g/L、約2g/Lから約4g/L、約2g/Lから約5g/L、約2.5g/Lから約3g/L、約2.5g/Lから約3.5g/L、約2.5g/Lから約4g/L、約2.5g/Lから約5g/L、約3g/Lから約3.5g/L、約3g/Lから約4g/L、約3g/Lから約5g/L、約3.5g/Lから約4g/L、約3.5g/Lから約5g/L、または約4g/Lから約5g/Lである。
【0099】
一部の実施形態では、第1の溶媒は、酸素、オゾン、過酸化水素、二酸化フルオライト、過酸化リチウム、過酸化バリウム、フッ素、塩素、硝酸、硝酸塩化合物、硫酸、ペルオキシ二硫酸、ペルオキシ一硫酸、亜塩素酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、ハロゲン化合物次亜塩素酸塩、次亜ハロゲン酸塩化合物、家庭用漂白剤、6価クロム化合物、クロム酸、二クロム酸、三酸化クロム、クロロクロム酸ピリジニウム、クロム酸化合物、二クロム酸化合物、過マンガン酸化合物、過マンガン酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、亜酸化窒素、硝酸カリウム、ビスマス酸ナトリウム、またはこれらの任意の組合せを含む、酸化剤を含む。
【0100】
一部の実施形態では、溶液を、約50℃から約200℃の温度に加熱する。一部の実施形態では、溶液を、少なくとも約50℃の温度に加熱する。一部の実施形態では、溶液を、最高で約200℃の温度に加熱する。一部の実施形態では、溶液を、約50℃から約75℃、約50℃から約100℃、約50℃から約125℃、約50℃から約150℃、約50℃から約175℃、約50℃から約200℃、約75℃から約100℃、約75℃から約125℃、約75℃から約150℃、約75℃から約175℃、約75℃から約200℃、約100℃から約125℃、約100℃から約150℃、約100℃から約175℃、約100℃から約200℃、約125℃から約150℃、約125℃から約175℃、約125℃から約200℃、約150℃から約175℃、約150℃から約200℃、または約175℃から約200℃の温度に加熱する。
【0101】
一部の実施形態では、溶液を加熱する期間は約12時間から約48時間である。一部の実施形態では、溶液を加熱する期間は少なくとも約12時間である。一部の実施形態では、溶液を加熱する期間は最長で約48時間である。一部の実施形態では、溶液を加熱する期間は約12時間から約18時間、約12時間から約24時間、約12時間から約30時間、約12時間から約36時間、約12時間から約42時間、約12時間から約48時間、約18時間から約24時間、約18時間から約30時間、約18時間から約36時間、約18時間から約42時間、約18時間から約48時間、約24時間から約30時間、約24時間から約36時間、約24時間から約42時間、約24時間から約48時間、約30時間から約36時間、約30時間から約42時間、約30時間から約48時間、約36時間から約42時間、約36時間から約48時間、または約42時間から約48時間である。
【0102】
一部の実施形態では、第2の溶媒および第3の溶媒の少なくとも1種は、ギ酸、n-ブタノール、イソプロパノール、n-プロパノール、エタノール、メタノール、酢酸、水、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0103】
一部の実施形態では、酸は弱酸を含む。一部の実施形態では、弱酸は、ギ酸酢酸、酢酸、トリクロロ酢酸、フッ化水素酸、シアン化水素、硫化水素、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0104】
一部の実施形態は、穴のある酸化グラフェンフレームワークを、鋼、ステンレスニッケル、アルミニウム、銅、ビスマス、クロム、コバルト、ガリウム、金、鉄、インジウム、鉛、マグネシウム、水銀、銀、ナトリウム、スズ、チタン、亜鉛、ジルコニウム、青銅、またはこれらの任意の組合せを含む金属フォーム上に押圧することを、さらに含む。
【0105】
一部の実施形態は、穴のある酸化グラフェンフレームワークを:銀、銅、金、アルミニウム、カルシウム、タングステン、亜鉛、タングステン、黄銅、青銅、ニッケル、リチウム、鉄、白金、スズ、炭素鋼、鉛、チタン、ステンレス鋼、水銀、クロム、ヒ化ガリウム、もしくはこれらの任意の組合せを含む金属膜;またはポリフルオレン、ポリフェニレン、ポリピレン、ポリアズレン、ポリナフタレン、ポリアセチレン、ポリp-フェニレンビニレン、ポリピロール、ポリカルバゾール、ポリインドール、ポリアゼピネム、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリ3,4-エチレンジオキシチオフェン、ポリp-フェニレンスルフィド、ポリアセチレン、ポリp-フェニレンビニレン、もしくはこれらの任意の組合せを含むポリマー膜を含む集電体上に堆積することを、さらに含む。
【0106】
一部の実施形態では、第1の溶媒は酸化剤を含み、酸化剤は、酸素、オゾン、過酸化水素、二酸化フルオライト、過酸化リチウム、過酸化バリウム、フッ素、塩素、硝酸、硝酸塩化合物、硫酸、ペルオキシ二硫酸、ペルオキシ一硫酸、亜塩素酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、ハロゲン化合物次亜塩素酸塩、次亜ハロゲン酸塩化合物、家庭用漂白剤、6価クロム化合物、クロム酸、二クロム酸、三酸化クロム、クロロクロム酸ピリジニウム、クロム酸化合物、二クロム酸化合物、過マンガン酸化合物、過マンガン酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、亜酸化窒素、硝酸カリウム、ビスマス酸ナトリウム、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0107】
一部の実施形態では、第2の溶媒は、ギ酸、n-ブタノール、イソプロパノール、n-プロパノール、エタノール、メタノール、酢酸、水、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0108】
一部の実施形態では、第3の溶媒は、ギ酸、n-ブタノール、イソプロパノール、n-プロパノール、エタノール、メタノール、酢酸、水、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0109】
一部の実施形態では、酸は弱酸を含む。一部の実施形態では、弱酸は、ギ酸酢酸、酢酸、トリクロロ酢酸、フッ化水素酸、シアン化水素、硫化水素、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0110】
一部の実施形態は、分散体を容器に入れることをさらに含む。
【0111】
一部の実施形態は、穴のある酸化グラフェンフレームワークをフォーム上に押圧することをさらに含み、フォームは、鋼、ステンレスニッケル、アルミニウム、銅、ビスマス、クロム、コバルト、ガリウム、金、鉄、インジウム、鉛、マグネシウム、水銀、銀、ナトリウム、スズ、チタン、亜鉛、ジルコニウム、青銅、またはこれらの任意の組合せを含む金属フォームである。
【0112】
一部の実施形態は、穴のある酸化グラフェンフレームワークを集電体上に堆積することをさらに含む。
【0113】
一部の実施形態では、集電体は、金属膜またはポリマー膜またはこれらの任意の組合せを含み、金属膜は、銀、銅、金、アルミニウム、カルシウム、タングステン、亜鉛、タングステン、黄銅、青銅、ニッケル、リチウム、鉄、白金、スズ、炭素鋼、鉛、チタン、ステンレス鋼、水銀、クロム、ヒ化ガリウム、またはこれらの任意の組合せを含む金属皮膜を含む。
【0114】
一部の実施形態では、集電体はポリマー膜を含み、ポリマー膜は、ポリフルオレン、ポリフェニレン、ポリピレン、ポリアズレン、ポリナフタレン、ポリアセチレン、ポリp-フェニレンビニレン、ポリピロール、ポリカルバゾール、ポリインドール、ポリアゼピネム、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリ3,4-エチレンジオキシチオフェン、ポリp-フェニレンスルフィド、ポリアセチレン、ポリp-フェニレンビニレン、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0115】
本明細書で提供される第4の態様は、超高硫黄含量の3次元グラフェンフレームワークで電極を構成する方法であり、方法は:酸化グラフェン懸濁液を形成すること、および懸濁液を乾燥させることを含む、酸化グラフェンを合成すること;ならびに硫黄前駆体を酸化グラフェン懸濁液および第1の溶媒に添加すること;第1の酸を添加して第1の溶液を形成すること、第1の溶液を撹拌すること、第2の酸を第1の溶液に添加して第2の溶液を形成すること、第2の溶液を加熱すること、第2の溶液を第2の溶媒中で洗浄すること、第2の溶液を凍結乾燥することを含む、酸化グラフェンから複合硫黄-酸化グラフェンを合成することを含む。
【0116】
一部の実施形態では、硫黄前駆体は、チオ硫酸ナトリウム、アルカリ性チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウム、チオ硫酸バリウム、チオ硫酸カルシウム、金(I)チオ硫酸ナトリウム無水物、チオ硫酸カリウム、スルフェート、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0117】
一部の実施形態では、スルフェートは、アンモニウムアルミニウムスルフェートヒドロキシド、アンモニウム鉄スルフェートヒドロキシド、バリウムアルミニウムスルフェートオキシドヒドロキシド、バリウムクロメートスルフェート、硫酸バリウム、ビューダン石鉛鉄アルセネートスルフェートヒドロキシド、カルシウムアルミニウムアルセネートスルフェートヒドロキシド、カルシウムアルミニウムスルフェートオキシドヒドロキシド、硫酸カルシウム、銅鉄アルミニウムスルフェートヒドロキシド、銅鉛カーボネートスルフェートヒドロキシド、銅スルフェートヒドロキシド、水和アルミニウムスルフェートヒドロキシド、水和カルシウムアルミニウムケイ素ヒドロボレートスルフェートヒドロキシド、水和カルシウムアルミニウムスルフェートフルオリド(fluroide)ヒドロキシド、水和カルシウムアルミニウムスルフェートヒドロキシド、水和カルシウムカーボネートスルフェート、水和カルシウム銅スルフェートヒドロキシド、水和カルシウム銅亜鉛スルフェートヒドロキシド、水和カルシウム鉄アルミニウムマンガンスルフェートテトラヒドロキソボレートヒドロキシド、水和カルシウムマグネシウムカーボネートスルフェートクロリドヒドロキシド、水和カルシウムマンガンカーボネートスルフェートヒドロキシド、水和カルシウムマンガンスルフェートヒドロキシド、水和カルシウムケイ素カーボネートスルフェートヒドロキシド、水和硫酸カルシウム、水和コバルトマグネシウムニッケルアルミニウムスルフェート、水和コバルトマンガンニッケルスルフェート、水和硫酸コバルト、水和銅アルミニウムスルフェートヒドロキシドクロリド、水和銅アルミニウムスルフェートヒドロキシド、水和銅アルミニウムスルフェートヒドロキシド、水和銅カーボネートスルフェートヒドロキシド、水和銅鉄亜鉛スルフェート、水和銅スルフェートヒドロキシドクロリド、水和銅スルフェートヒドロキシド、水和硫酸銅、水和硫酸銅、水和銅ウラニルスルフェートヒドロキシド、水和銅亜鉛スルフェートヒドロキシド、水和水素カルシウムアルミニウムアルセネートスルフェートヒドロキシド、水和鉄アルミニウムスルフェート、水和鉄マグネシウムニッケルクロムアルミニウムスルフェート、水和鉄マグネシウムスルフェートヒドロキシド、水和鉄スルフェートヒドロキシド、水和鉄スルフェートヒドロキシド、水和硫酸鉄、水和硫酸鉄、水和硫酸鉄、水和硫酸鉄、水和硫酸鉄、水和マグネシウムアルミニウムスルフェート、水和マグネシウム鉄スルフェートヒドロキシド、水和マグネシウムマンガン亜鉛スルフェートヒドロキシド、水和マグネシウムニッケル鉄クロムアルミニウムカーボネートスルフェートヒドロキシド、水和硫酸マグネシウム、水和硫酸マグネシウム、水和硫酸マグネシウム、水和硫酸マグネシウム、水和硫酸マグネシウム、水和マグネシウム亜鉛マンガンスルフェートヒドロキシド、水和マンガンアルミニウムスルフェート、水和硫酸マンガン、水和硫酸マンガン、水和硫酸マンガン、水和マンガン亜鉛鉄スルフェート、水和ニッケル鉄スルフェート、水和硫酸ニッケル、水和硫酸ニッケル、水和カリウムアルミニウムスルフェート、水和カリウムカルシウムマグネシウムスルフェート、水和カリウム鉄スルフェート、水和カリウムマグネシウムスルフェート、水和カリウムナトリウム鉄ニトレートスルフェート、水和カリウムナトリウムマグネシウムニトレートスルフェート、水和カリウムウラニルスルフェートヒドロキシド、水和ナトリウムカルシウムマグネシウム亜鉛アルミニウムシリケートスルフェートヒドロキシド、水和ナトリウムマグネシウムスルフェート、水和硫酸ナトリウム、水和ウラニルスルフェートヒドロキシド、水和亜鉛銅鉄スルフェート、水和亜鉛鉄マンガンアルミニウムスルフェート、水和亜鉛マグネシウムスルフェート、水和亜鉛マンガンスルフェート、水和硫酸亜鉛、ヒドロニウム鉄スルフェートヒドロキシド、鉛アルミニウムアルセネートスルフェートヒドロキシド、鉛アルミニウムホスフェートスルフェートヒドロキシド、鉛銅アルミニウムスルフェートヒドロキシド、鉛銅鉄アルミニウムスルフェートヒドロキシド、鉛銅スルフェートヒドロキシド、鉛銅スルフェートシリケートヒドロキシド、鉛ガリウムアルセネートスルフェートヒドロキシド、鉛鉄ホスフェートスルフェートヒドロキシド、鉛鉄スルフェートヒドロキシド、鉛鉄スルフェートヒドロキシド、鉛ストロンチウムアルミニウムホスフェートスルフェートヒドロキシド、硫酸鉛、硫酸鉛、マグネシウムマンガン亜鉛鉄カーボネートスルフェートヒドロキシド、カリウムアルミニウムスルフェートヒドロキシド、カリウム鉄スルフェートヒドロキシド、カリウムナトリウムスルフェート、銀鉄スルフェートヒドロキシド、銀鉄スルフェートヒドロキシド、ナトリウムアルミニウムスルフェートヒドロキシド、ナトリウムカルシウムボレートスルフェートクロリドヒドロキシド、ナトリウムカルシウムカリウムアルミニウムスルフェートヒドロキシド、ナトリウムカルシウムスルフェート、ナトリウムカーボネートスルフェート、ナトリウムイオレートスルフェート、ナトリウム鉄スルフェートヒドロキシド、ナトリウムマグネシウムスルフェート、ナトリウムカリウムカーボネートスルフェートクロリド、硫酸ナトリウム、ストロンチウムアルミニウムホスフェートスルフェートヒドロキシド、ストロンチウムセリウムアルミニウムアルセネートスルフェートヒドロキシド、硫酸ストロンチウム、タリウムカリウム鉄スルフェートヒドロキシド、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0118】
一部の実施形態では、第1の溶媒および第2の溶媒の少なくとも1種は、ギ酸、n-ブタノール、イソプロパノール、n-プロパノール、エタノール、メタノール、酢酸、水、脱イオン水、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0119】
一部の実施形態では、第1の酸は、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0120】
一部の実施形態では、第2の酸は、ギ酸、アスコルビン酸、酢酸、トリクロロ酢酸、フッ化水素酸、シアン化水素、硫化水素、または任意のこれらの組合せを含む。
【0121】
一部の実施形態では、硫黄前駆体の濃度は約0.5Mから約2Mである。一部の実施形態では、硫黄前駆体の濃度は少なくとも約0.5Mである。一部の実施形態では、硫黄前駆体の濃度は最大で約2Mである。一部の実施形態では、硫黄前駆体の濃度は、約0.5Mから約0.75M、約0.5Mから約1M、約0.5Mから約1.25M、約0.5Mから約1.5M、約0.5Mから約1.75M、約0.5Mから約2M、約0.75Mから約1M、約0.75Mから約1.25M、約0.75Mから約1.5M、約0.75Mから約1.75M、約0.75Mから約2M、約1Mから約1.25M、約1Mから約1.5M、約1Mから約1.75M、約1Mから約2M、約1.25Mから約1.5M、約1.25Mから約1.75M、約1.25Mから約2M、約1.5Mから約1.75M、約1.5Mから約2M、または約1.75Mから約2Mである。
【0122】
一部の実施形態では、GO懸濁液の濃度は約1.1g/Lから約4.6g/Lである。一部の実施形態では、GO懸濁液の濃度は少なくとも約1.1g/Lである。一部の実施形態では、GO懸濁液の濃度は最大で約4.6g/Lである。一部の実施形態では、GO懸濁液の濃度は、約1.1g/Lから約1.25g/L、約1.1g/Lから約1.5g/L、約1.1g/Lから約1.75g/L、約1.1g/Lから約2g/L、約1.1g/Lから約2.5g/L、約1.1g/Lから約3g/L、約1.1g/Lから約3.5g/L、約1.1g/Lから約4g/L、約1.1g/Lから約4.6g/L、約1.25g/Lから約1.5g/L、約1.25g/Lから約1.75g/L、約1.25g/Lから約2g/L、約1.25g/Lから約2.5g/L、約1.25g/Lから約3g/L、約1.25g/Lから約3.5g/L、約1.25g/Lから約4g/L、約1.25g/Lから約4.6g/L、約1.5g/Lから約1.75g/L、約1.5g/Lから約2g/L、約1.5g/Lから約2.5g/L、約1.5g/Lから約3g/L、約1.5g/Lから約3.5g/L、約1.5g/Lから約4g/L、約1.5g/Lから約4.6g/L、約1.75g/Lから約2g/L、約1.75g/Lから約2.5g/L、約1.75g/Lから約3g/L、約1.75g/Lから約3.5g/L、約1.75g/Lから約4g/L、約1.75g/Lから約4.6g/L、約2g/Lから約2.5g/L、約2g/Lから約3g/L、約2g/Lから約3.5g/L、約2g/Lから約4g/L、約2g/Lから約4.6g/L、約2.5g/Lから約3g/L、約2.5g/Lから約3.5g/L、約2.5g/Lから約4g/L、約2.5g/Lから約4.6g/L、約3g/Lから約3.5g/L、約3g/Lから約4g/L、約3g/Lから約4.6g/L、約3.5g/Lから約4g/L、約3.5g/Lから約4.6g/L、または約4g/Lから約4.6g/Lである。
【0123】
一部の実施形態では、第1の酸および第2の酸の少なくとも1種の濃度は少なくとも約0.5Mである。一部の実施形態では、第1の酸および第2の酸の少なくとも1種の濃度は最大で約4Mである。一部の実施形態では、第1の酸および第2の酸の少なくとも1種の濃度は約0.5Mから約4Mである。一部の実施形態では、第1の酸および第2の酸の少なくとも1種の濃度は、約0.5Mから約1M、約0.5Mから約1.5M、約0.5Mから約2M、約0.5Mから約2.5M、約0.5Mから約3M、約0.5Mから約3.5M、約0.5Mから約4M、約1Mから約1.5M、約1Mから約2M、約1Mから約2.5M、約1Mから約3M、約1Mから約3.5M、約1Mから約4M、約1.5Mから約2M、約1.5Mから約2.5M、約1.5Mから約3M、約1.5Mから約3.5M、約1.5Mから約4M、約2Mから約2.5M、約2Mから約3M、約2Mから約3.5M、約2Mから約4M、約2.5Mから約3M、約2.5Mから約3.5M、約2.5Mから約4M、約3Mから約3.5M、約3Mから約4M、または約3.5Mから約4Mである。
【0124】
一部の実施形態では、第2の溶液が加熱される温度は約48℃から約190℃である。一部の実施形態では、第2の溶液が加熱される温度は少なくとも約48℃である。一部の実施形態では、第2の溶液が加熱される温度は最高で約190℃である。一部の実施形態では、第2の溶液が加熱される温度は、約48℃から約60℃、約48℃から約80℃、約48℃から約100℃、約48℃から約120℃、約48℃から約140℃、約48℃から約160℃、約48℃から約190℃、約60℃から約80℃、約60℃から約100℃、約60℃から約120℃、約60℃から約140℃、約60℃から約160℃、約60℃から約190℃、約80℃から約100℃、約80℃から約120℃、約80℃から約140℃、約80℃から約160℃、約80℃から約190℃、約100℃から約120℃、約100℃から約140℃、約100℃から約160℃、約100℃から約190℃、約120℃から約140℃、約120℃から約160℃、約120℃から約190℃、約140℃から約160℃、約140℃から約190℃、または約160℃から約190℃である。
【0125】
一部の実施形態では、酸化グラフェン懸濁液の形成は、Hummer法によって行われる。
【0126】
一部の実施形態では、方法は、電極をロールツーロール法で連続的に形成する。
【0127】
一部の実施形態では、懸濁液を、約12時間から約24時間の期間乾燥させる。一部の実施形態では、懸濁液を、少なくとも約12時間の期間乾燥させる。一部の実施形態では、懸濁液を、最長で約24時間の期間乾燥させる。一部の実施形態では、懸濁液を、約12時間から約14時間、約12時間から約16時間、約12時間から約18時間、約12時間から約20時間、約12時間から約22時間、約12時間から約24時間、約14時間から約16時間、約14時間から約18時間、約14時間から約20時間、約14時間から約22時間、約14時間から約24時間、約16時間から約18時間、約16時間から約20時間、約16時間から約22時間、約16時間から約24時間、約18時間から約20時間、約18時間から約22時間、約18時間から約24時間、約20時間から約22時間、約20時間から約24時間、または約22時間から約24時間の期間乾燥させる。
【0128】
一部の実施形態では、懸濁液を乾燥させる温度は約50℃から約150℃である。一部の実施形態では、懸濁液を乾燥させる温度は少なくとも約50℃である。一部の実施形態では、懸濁液を乾燥させる温度は最高で約150℃である。一部の実施形態では、懸濁液を乾燥させる温度は、約50℃から約75℃、約50℃から約100℃、約50℃から約125℃、約50℃から約150℃、約75℃から約100℃、約75℃から約125℃、約75℃から約150℃、約100℃から約125℃、約100℃から約150℃、または約125℃から約150℃である。
【0129】
一部の実施形態は:硫黄前駆体の一部を、酸化グラフェン懸濁液および第1の溶媒に添加すること;第1の酸を添加して第1の溶液を形成すること;第1の溶液を撹拌すること;第2の酸を第1の溶液に添加して、第2の溶液を形成すること;第2の溶液を加熱すること;第2の溶液を第2の溶媒中で洗浄すること;および第2の溶液を凍結乾燥することを、さらに含む。
【0130】
一部の実施形態では、硫黄前駆体の体積は約0.05mlから約2mlである。一部の実施形態では、硫黄前駆体の体積は少なくとも約0.05mlである。一部の実施形態では、硫黄前駆体の体積は最大で約2mlである。一部の実施形態では、硫黄前駆体の体積は、約0.05mlから約0.1ml、約0.05mlから約0.25ml、約0.05mlから約0.5ml、約0.05mlから約0.75ml、約0.05mlから約1ml、約0.05mlから約1.25ml、約0.05mlから約1.5ml、約0.05mlから約1.75ml、約0.05mlから約2ml、約0.1mlから約0.25ml、約0.1mlから約0.5ml、約0.1mlから約0.75ml、約0.1mlから約1ml、約0.1mlから約1.25ml、約0.1mlから約1.5ml、約0.1mlから約1.75ml、約0.1mlから約2ml、約0.25mlから約0.5ml、約0.25mlから約0.75ml、約0.25mlから約1ml、約0.25mlから約1.25ml、約0.25mlから約1.5ml、約0.25mlから約1.75ml、約0.25mlから約2ml、約0.5mlから約0.75ml、約0.5mlから約1ml、約0.5mlから約1.25ml、約0.5mlから約1.5ml、約0.5mlから約1.75ml、約0.5mlから約2ml、約0.75mlから約1ml、約0.75mlから約1.25ml、約0.75mlから約1.5ml、約0.75mlから約1.75ml、約0.75mlから約2ml、約1mlから約1.25ml、約1mlから約1.5ml、約1mlから約1.75ml、約1mlから約2ml、約1.25mlから約1.5ml、約1.25mlから約1.75ml、約1.25mlから約2ml、約1.5mlから約1.75ml、約1.5mlから約2ml、または約1.75mlから約2mlである。
【0131】
一部の実施形態では、GO懸濁液の体積は約0.1mlから約0.5mlである。一部の実施形態では、GO懸濁液の体積は少なくとも約0.1mlである。一部の実施形態では、GO懸濁液の体積は最大で約0.5mlである。一部の実施形態では、GO懸濁液の体積は、約0.1mlから約0.2ml、約0.1mlから約0.3ml、約0.1mlから約0.4ml、約0.1mlから約0.5ml、約0.2mlから約0.3ml、約0.2mlから約0.4ml、約0.2mlから約0.5ml、約0.3mlから約0.4ml、約0.3mlから約0.5ml、または約0.4mlから約0.5mlである。
【0132】
一部の実施形態では、第1の溶媒の体積は約0.3mlから約1.2mlである。一部の実施形態では、第1の溶媒の体積は少なくとも約0.3mlである。一部の実施形態では、第1の溶媒の体積は最大で約1.2mlである。一部の実施形態では、第1の溶媒の体積は、約0.3mlから約0.4ml、約0.3mlから約0.5ml、約0.3mlから約0.6ml、約0.3mlから約0.7ml、約0.3mlから約0.8ml、約0.3mlから約0.9ml、約0.3mlから約1ml、約0.3mlから約1.1ml、約0.3mlから約1.2ml、約0.4mlから約0.5ml、約0.4mlから約0.6ml、約0.4mlから約0.7ml、約0.4mlから約0.8ml、約0.4mlから約0.9ml、約0.4mlから約1ml、約0.4mlから約1.1ml、約0.4mlから約1.2ml、約0.5mlから約0.6ml、約0.5mlから約0.7ml、約0.5mlから約0.8ml、約0.5mlから約0.9ml、約0.5mlから約1ml、約0.5mlから約1.1ml、約0.5mlから約1.2ml、約0.6mlから約0.7ml、約0.6mlから約0.8ml、約0.6mlから約0.9ml、約0.6mlから約1ml、約0.6mlから約1.1ml、約0.6mlから約1.2ml、約0.7mlから約0.8ml、約0.7mlから約0.9ml、約0.7mlから約1ml、約0.7mlから約1.1ml、約0.7mlから約1.2ml、約0.8mlから約0.9ml、約0.8mlから約1ml、約0.8mlから約1.1ml、約0.8mlから約1.2ml、約0.9mlから約1ml、約0.9mlから約1.1ml、約0.9mlから約1.2ml、約1mlから約1.1ml、約1mlから約1.2ml、または約1.1mlから約1.2mlである。
【0133】
一部の実施形態では、第1の溶媒は、ギ酸、n-ブタノール、イソプロパノール、n-プロパノール、エタノール、メタノール、酢酸、水、脱イオン水、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0134】
一部の実施形態では、第1の酸の体積は約0.05mlから約0.2mlである。一部の実施形態では、第1の酸の体積は少なくとも約0.05mlである。一部の実施形態では、第1の酸の体積は最大で約0.2mlである。一部の実施形態では、第1の酸の体積は、約0.05mlから約0.075ml、約0.05mlから約0.1ml、約0.05mlから約0.125ml、約0.05mlから約0.15ml、約0.05mlから約0.175ml、約0.05mlから約0.2ml、約0.075mlから約0.1ml、約0.075mlから約0.125ml、約0.075mlから約0.15ml、約0.075mlから約0.175ml、約0.075mlから約0.2ml、約0.1mlから約0.125ml、約0.1mlから約0.15ml、約0.1mlから約0.175ml、約0.1mlから約0.2ml、約0.125mlから約0.15ml、約0.125mlから約0.175ml、約0.125mlから約0.2ml、約0.15mlから約0.175ml、約0.15mlから約0.2ml、または約0.175mlから約0.2mlである。
【0135】
一部の実施形態では、第1の酸は強酸である。一部の実施形態では、強酸は、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、またはこれらの任意の組合せを含む。一部の実施形態では、第1の酸は滴下添加される。
【0136】
一部の実施形態では、第1の溶液を、約1時間から約4時間の期間撹拌する。一部の実施形態では、第1の溶液を、少なくとも約1時間の期間撹拌する。一部の実施形態では、第1の溶液を、最長で約4時間の期間撹拌する。一部の実施形態では、第1の溶液を、約1時間から約1.5時間、約1時間から約2時間、約1時間から約2.5時間、約1時間から約3時間、約1時間から約3.5時間、約1時間から約4時間、約1.5時間から約2時間、約1.5時間から約2.5時間、約1.5時間から約3時間、約1.5時間から約3.5時間、約1.5時間から約4時間、約2時間から約2.5時間、約2時間から約3時間、約2時間から約3.5時間、約2時間から約4時間、約2.5時間から約3時間、約2.5時間から約3.5時間、約2.5時間から約4時間、約3時間から約3.5時間、約3時間から約4時間、または約3.5時間から約4時間の期間撹拌する。
【0137】
一部の実施形態では、第2の酸の体積は約10μLから約40μLである。一部の実施形態では、第2の酸の体積は少なくとも約10μLである。一部の実施形態では、第2の酸の体積は最大で約40μLである。一部の実施形態では、第2の酸の体積は、約10μLから約15μL、約10μLから約20μL、約10μLから約25μL、約10μLから約30μL、約10μLから約35μL、約10μLから約40μL、約15μLから約20μL、約15μLから約25μL、約15μLから約30μL、約15μLから約35μL、約15μLから約40μL、約20μLから約25μL、約20μLから約30μL、約20μLから約35μL、約20μLから約40μL、約25μLから約30μL、約25μLから約35μL、約25μLから約40μL、約30μLから約35μL、約30μLから約40μL、または約35μLから約40μLである。
【0138】
一部の実施形態では、第2の酸の濃度は約0.5Mから約2Mである。一部の実施形態では、第2の酸の濃度は少なくとも約0.5Mである。一部の実施形態では、第2の酸の濃度は最大で約2Mである。一部の実施形態では、第2の酸の濃度は、約0.5Mから約0.75M、約0.5Mから約1M、約0.5Mから約1.25M、約0.5Mから約1.5M、約0.5Mから約1.75M、約0.5Mから約2M、約0.75Mから約1M、約0.75Mから約1.25M、約0.75Mから約1.5M、約0.75Mから約1.75M、約0.75Mから約2M、約1Mから約1.25M、約1Mから約1.5M、約1Mから約1.75M、約1Mから約2M、約1.25Mから約1.5M、約1.25Mから約1.75M、約1.25Mから約2M、約1.5Mから約1.75M、約1.5Mから約2M、または約1.75Mから約2Mである。
【0139】
一部の実施形態では、第2の酸が弱酸を含む。一部の実施形態では、弱酸は、ギ酸、アスコルビン酸、酢酸、トリクロロ酢酸、フッ化水素酸、シアン化水素、硫化水素、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0140】
一部の実施形態では、第2の溶液が加熱される期間は約1時間から約4時間である。一部の実施形態では、第2の溶液が加熱される期間は少なくとも約1時間である。一部の実施形態では、第2の溶液が加熱される期間は最長で約4時間である。一部の実施形態では、第2の溶液が加熱される期間は、約1時間から約1.5時間、約1時間から約2時間、約1時間から約2.5時間、約1時間から約3時間、約1時間から約3.5時間、約1時間から約4時間、約1.5時間から約2時間、約1.5時間から約2.5時間、約1.5時間から約3時間、約1.5時間から約3.5時間、約1.5時間から約4時間、約2時間から約2.5時間、約2時間から約3時間、約2時間から約3.5時間、約2時間から約4時間、約2.5時間から約3時間、約2.5時間から約3.5時間、約2.5時間から約4時間、約3時間から約3.5時間、約3時間から約4時間、または約3.5時間から約4時間である。
【0141】
一部の実施形態では、第2の溶媒は、ギ酸、n-ブタノール、イソプロパノール、n-プロパノール、エタノール、メタノール、酢酸、水、脱イオン水、またはこれらの任意の組合せを含む。
【0142】
一部の実施形態では、本明細書に記述されるグラフェンフレームワークは、様々な他の電気貯蔵手段または非電気貯蔵手段に用いることができる。
【0143】
本明細書に記述される実施形態の他の目標および利点は、以下の記述および添付図面と併せて考慮したときに、さらに認識され理解されよう。以下の記述は、本明細書に記述される特定の実施形態について記述する特定の詳細を含有し得るが、この記述は、本明細書に記述される実施形態の範囲を限定すると解釈されるべきではなく、むしろ好ましい実施形態の具体例と理解されるべきである。本明細書に記述される各実施形態に対して、当業者に公知である本明細書に示されるような多くの変形例が可能である。様々な変更および修正を、本明細書に記述される実施形態の範囲内で、その精神から逸脱することなく行うことができる。
【0144】
本開示の新規な特色を、添付される特許請求の範囲で詳細に述べる。本開示の特色および利点のより良好な理解は、実施形態の原理が利用される例示的な実施形態について述べる以下の詳細な記述と、添付図面または図(また本明細書中「FIG.」および「FIGs.」)とを参照することによって、得られる。
【図面の簡単な説明】
【0145】
図1A図1A~Cは、他の既存のエネルギー貯蔵技術および性能標的と比較した、3次元グラフェンフレームワークおよび電気化学キャパシタに関する、デバイスレベル重量/体積エネルギー密度対電力密度のRagoneプロットを示す。
図1B図1A~Cは、他の既存のエネルギー貯蔵技術および性能標的と比較した、3次元グラフェンフレームワークおよび電気化学キャパシタに関する、デバイスレベル重量/体積エネルギー密度対電力密度のRagoneプロットを示す。
図1C図1A~Cは、他の既存のエネルギー貯蔵技術および性能標的と比較した、3次元グラフェンフレームワークおよび電気化学キャパシタに関する、デバイスレベル重量/体積エネルギー密度対電力密度のRagoneプロットを示す。
【0146】
図2図2は、圧縮されたおよび圧縮されていない、穴のある3次元グラフェンフレームワークならびにグラフェンフレームワークの溶媒和した3次元マクロ多孔質構造の概略図を示す。
【0147】
図3図3は、集電体上に堆積されている、穴のあるグラフェンのインクの概略図を示す。
【0148】
図4図4は、サイズによってリチウムイオンを通過させることが可能になると共により大きい多硫化リチウムの移動を防止する、ナノ細孔を有する、穴のある3次元グラフェンフレームワークの概略図を示す。
【0149】
図5図5は、3次元グラフェンフレームワークと硫黄の自立型複合体の構造の、およびこの中に封入された硫黄粒子の、概略図を示す。
【0150】
図6図6は、酸化グラフェン、穴のある酸化グラフェン、および接合させた穴のあるグラフェンヒドロゲルの、水性分散体の、例示的な写真を示す。
【0151】
図7図7は、酸化グラフェン、NaおよびHClとの酸化グラフェン、ならびにアスコルビン酸中の還元された酸化グラフェンの溶液の、例示的な写真を示す。
【0152】
図8図8は、コインセルとパウチセルとの間のサイズの差を示す、例示的な写真を示す。
【0153】
図9図9は、圧縮されていないおよび圧縮された、穴のある3次元グラフェンフレームワーク(H3DGF)の、内部ミクロ構造の例示的なSEM画像、機械的圧縮の前後でのH3DGFの例示的な写真、ならびに圧縮されたH3DGFの柔軟性を示す。
【0154】
図10図10は、H3DGF-Nb複合体の例示的なSEM画像を示す。
【0155】
図11図11は、高質量負荷の、H3DGF-Si複合体の例示的なSEM画像を示す。
【0156】
図12図12は、3DGF-S複合体の多孔質相互接続フレームワーク、およびその内部の1μm硫黄粒子の、例示的な断面SEM画像を示す。
【0157】
図13図13は、3DGF-S複合電極内に封入された硫黄粒子、およびグラフェンポケット内に含有された溶融硫黄の運動の多数のフレームの、例示的な低倍率TEM画像を示す。
【0158】
図14図14は、例示的な3DGF-Sの、例示的な低および高倍率SEM画像を示す。
【0159】
図15図15は、H3DGF-S複合体の、例示的な定電流試験結果を示す。
【0160】
図16図16は、純粋な硫黄、酸化グラフェン/硫黄、および3DGF-Sであって硫黄含量が約90%のもの(3DGF-S)の、例示的なX線回折結果を示す。
【0161】
図17図17は、異なる硫黄負荷パーセンテージを有するH3DGF-S複合体の、例示的なサーモグラフィー試験結果を示す。
【0162】
図18-1】図18は、3DGF-S90の1回目、20回目、および50回目のサイクルの、例示的な充放電プロファイル、0.1Cでの3DGF-S70、80、90、および95のサイクリング性能、0.2C、0.5C、1C、および2Cでの3DGF-S90のレート性能、ならびに1Cで500サイクルにわたる3DGF-S90サイクリングを示す。
図18-2】図18は、3DGF-S90の1回目、20回目、および50回目のサイクルの、例示的な充放電プロファイル、0.1Cでの3DGF-S70、80、90、および95のサイクリング性能、0.2C、0.5C、1C、および2Cでの3DGF-S90のレート性能、ならびに1Cで500サイクルにわたる3DGF-S90サイクリングを示す。
図18-3】図18は、3DGF-S90の1回目、20回目、および50回目のサイクルの、例示的な充放電プロファイル、0.1Cでの3DGF-S70、80、90、および95のサイクリング性能、0.2C、0.5C、1C、および2Cでの3DGF-S90のレート性能、ならびに1Cで500サイクルにわたる3DGF-S90サイクリングを示す。
【発明を実施するための形態】
【0163】
詳細な説明
本明細書では、グラフェン材料、製作プロセス、および性能が改善されたデバイスを提供する。一部の実施形態では、本開示は、グラフェン材料を含むスーパーキャパシタ(SC)と、その製作プロセスとを提供する。そのようなSCは、現行のエネルギー貯蔵技術の欠点を回避する。本開示のSCは、1つまたは複数のスーパーキャパシタセルを含んでいてもよい。SCは、正極および負極を含んでいてもよい。SCの正極および負極は、セパレータによって切り離されていてもよい。セパレータは、電解質を含んでいてもよい。正極は、放電中のカソードであってもよい。負極は、放電中のアノードであってもよい。一部の実施形態では、複数のスーパーキャパシタセルはパックに配置(例えば、相互接続)されていてもよい。
【0164】
本明細書に記述される開示の様々な態様は、以下に述べる特定の適用例のいずれかに、または製造、合成、もしくは加工設定の任意の他のタイプで適用されてもよい。材料の他の製造、合成、または加工は、本明細書に記述される特色から等しく利益を得てもよい。例えば、本明細書の方法、デバイス、およびシステムは、様々な形のグラフェンまたは酸化グラフェンの製造(または合成)に、有利に適用されてもよい。本明細書に記述される実施形態は、独立型の方法、デバイス、もしくはシステムとして、またはシステムを加工する一体化された製造もしくは材料(例えば、化学物質)の一部として適用されてもよい。本開示の種々の態様は、個々に、まとめて、または互いに組み合わせて認識され得ることを、理解されたい。
【0165】
本開示の態様は、2つまたはそれよりも多くの電極であって各電極が3次元多孔質フレームワークから構成される電極と、電極間に配置された電解質とを含む、スーパーキャパシタデバイスを提供する。
【0166】
本開示の態様は、活物質を含む電極であって、活物質が3次元グラフェンフレームワーク(3DGF)または穴のある3次元グラフェンフレームワーク(H3DGF)を含む、電極を提供する。本開示の別の態様は、容量性または擬似容量性複合材料を含む複合電極を提供する。
【0167】
次に、図を参照する。図およびその中の特色は、必ずしも正しい縮尺で描かれていないことが理解されよう。本明細書で言及される概略的な図示、画像、式、チャート、およびグラフは、本明細書に記述される例示的な方法により生成されたデバイスの外観、特徴、および機能性の代表例としての役割をする、製作された例示的なデバイスを表す。
用語および定義
【0168】
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語は、当業者に一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書および添付される特許請求の範囲で使用される、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、文脈が他に明示しない限り複数形を含む。本明細書における「または」という任意の言及は、他に記述しない限り「および/または」を包含するものとする。
【0169】
本明細書で使用されるように、他に定義しない限り、「約」という用語は、指定された値のプラスおよび/またはマイナス10%以内の値の範囲を指す。
【0170】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、GOという用語は、酸化グラフェンを指す。
【0171】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、RGOという用語は、還元された酸化グラフェンを指す。
【0172】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、3Dという用語は、3次元を指す。
【0173】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、3DGFまたは3DGという用語は、3次元グラフェンフレームワークを指す。
【0174】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、H3DGFという用語は、穴のある3次元グラフェンフレームワークを指す。
【0175】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、SEMという用語は、走査型電子顕微鏡を指す。
【0176】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、TEMという用語は、透過型電子顕微鏡を指す。
【0177】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、XRDは、X線粉末回折を指す。
【0178】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、Cレートは、エネルギー貯蔵デバイスが、その最大容量に対して充放電する速度の尺度である。
【0179】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、活性化は、後続の反応のために試料が調製されまたは励起されるプロセスを指す。
【0180】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、リチウム化は、リチウムまたは有機リチウム化合物との反応を指す。
【0181】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、前駆体は、別の化合物を生成する化学反応に関与する化合物である。
【0182】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、クーロン効率(ファラデー効率、ファラデー収率、クーロン効率、または電流効率とも呼ぶ)は、電荷(電子)がシステム内を移動して電気化学反応を容易にする効率について記述する。
【0183】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、比電極(electorde-specific)は、電極の重量または体積により正規化された測定値を指す。
【0184】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、比硫黄(sulfur-specific)は、硫黄の重量または体積により正規化された測定値を指す。
【0185】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、ナノ細孔は、直径が約1nmから約1,000nmである細孔を指す。
【0186】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、ミクロ細孔は、直径が約1μmから約1,000μmである細孔を指す。
【0187】
本明細書で使用されるように、他に指定しない限り、mFはミリファラッドを指す。
【0188】
好ましい実施形態について本明細書に示し記述しているが、そのような実施形態は単なる例として提供されることが当業者には明らかである。次に数多くの変形例、変更例、および置換例を、当業者なら思い浮かべ得る。本明細書に記述される実施形態の様々な代替例を用いてもよいことを理解すべきである。
電気エネルギー貯蔵デバイス
【0189】
図1A~Cを参照すると、バッテリおよびSCは2つの相補的なエネルギー貯蔵技術を代表し、バッテリは高いエネルギー密度および低い電力密度を提供し得る一方、SCは優れた電力密度および低いエネルギー密度を提供し得る。理想的なエネルギー貯蔵デバイスは、高いエネルギー密度と高い電力密度の両方を送出することが可能であり得る。極めて高い電力密度を超えると、SCは、それらの長いサイクル寿命および低い維持コストにより魅力であり得る。
【0190】
電気エネルギー貯蔵デバイス(EESD)は、モバイルエレクトロニクス、ハイブリッド電気自動車、再生可能エネルギーハーベスティング、およびエネルギー変換における適用例で、重要性が増しつつあるものである。リチウムイオンバッテリは現在、エネルギー貯蔵技術の主要な源を代表するが、リチウムイオンバッテリの容量は、LiCoO(約272mAh/g)およびLiFePO(約170mAh/g)などのカソード材料の理論容量によって大きく制約を受ける可能性があり、エネルギー貯蔵に対して増えつつある消費者の需要を満たすことができなくなる可能性がある。
【0191】
市販のSCは、そのエネルギー密度が市販のリチウムイオン(Liイオン)バッテリの場合よりも典型的には1~2桁低いので、広く様々な採用に適合することができない。このような背景により、本開示に記述される実施形態を開発するニーズが生じた。
【0192】
SCは、通常のキャパシタよりも非常に高いキャパシタンスを有し、百倍から千倍も速く再充電できる、EESDを含んでいてもよい。いくつかのスーパーキャパシタは、10kW/kgを上回る電力密度を含有していてもよく;これは現行のリチウムイオンバッテリよりも10倍大きい。充放電速度が化学反応により制限され得るバッテリとは異なって、スーパーキャパシタは、高度に可逆的なイオン吸収および/またはレドックス反応を通して電荷を貯蔵し、これにより速いエネルギーの捕捉および送出が可能になり得る。
【0193】
スーパーキャパシタは、高い電力密度および優れた低温性能を示すことができ、したがって、ポータブル電子デバイス、医療デバイス、バックアップ電力デバイス、フラッシュカメラ、工場、回生制動システム、およびハイブリッド電気自動車などの適用例で、エネルギー貯蔵資源として益々用いられつつある。高い電力密度は、新興スマート電力グリッドの負荷平準化、フラッシュ充電エレクトロニクス、および電気自動車の急加速など、特に大量のエネルギーが限られた時間で貯蔵されまたは放出される状態に関し、益々関心を集め続ける可能性がある。
【0194】
SCは、電気自動車(EV)、ハイブリッドEV(HEV)、およびプラグインハイブリッドEV(PHEV)に理想的なエネルギー貯蔵技術になり得る。いくつかの現行のスーパーキャパシタは、エネルギー密度において有意な利益を示してきたが、これらのデバイスは、経時的な電力および/またはサイクリング容量の損失を示し得る。さらに、今日のバッテリベースのEVの著しい欠点は、それらのバッテリパックが完全に再充電されるのに約1時間またはそれよりも長い時間を必要とし、ガスタンクを満たすのに必要な時間(約5分)および路上での再充電に許容される期間を超えることであり得る。したがってSCの創出は、大幅に電力密度を増大させ、再充電時間を短縮することができ、そのためEVの有用性が増す。さらに、非常に高い電力密度を有するSCは、制動エネルギーリハーベストまたは急加速中のピーク電力を効率的に吸収することもできる。そのようなSCは、伝統的なバッテリと組み合わせることにより、伝統的なバッテリに対する高電力ストレスを大幅に低減させることができ、したがってそれらの寿命、堅牢性、および安全性を増大させる。したがって、エネルギー密度を有するSCの創出は、EVに関して理想的なエネルギー貯蔵の解決策を提供することができる。
【0195】
一部の実施形態では、スーパーキャパシタ(SC)または電気化学キャパシタは、典型的には2つまたはそれよりも多くの電極から構成されるエネルギー貯蔵デバイスであり、各電極はイオン透過膜(セパレータ)によって分離されており、電解質はイオンによって電極を接続し、したがって電解質中のイオンは、電極が印加電圧により分極したときに、電極の極性とは反対の二重電気極性層を形成する。電子がセル内の活物質から離れ、かつ酸化が生じる電気化学セルの電極は、アノードと呼んでもよい。電子がセル内の活物質に進入し還元を引き起こす電気化学セルの電極は、カソードと呼んでもよい。各電極は、セルを通る電流の方向に応じてアノードまたはカソードのいずれかになってもよい。
【0196】
電極材料は、スーパーキャパシタのエネルギー貯蔵性能に、強力に影響を及ぼし得る。SCにおけるエネルギー貯蔵は表面電荷吸収に依拠するので、高性能SC電極は、高いイオン到達可能表面積、高い電気伝導度、高いイオン輸送率、および高い電気化学安定性を必要とし得る。
【0197】
一部の実施形態では、SC電極は、活物質および集電体基板を含む。活物質の質量パーセンテージは、典型的にはデバイス全体の約35~40%である。活物質は、典型的には多孔質であり、したがって脆く、不十分な導体であるので、集電体は、支持構造、およびスーパーキャパシタの抵抗を低下させる導電経路として用いられ得る。一部の実施形態では、SCは、高い静電容量を示す1つの電極と、高い電気化学キャパシタンスを示す別の電極とを含む、ハイブリッドSCである。
【0198】
一部の実施形態では、集電体は、カーボンクロスシリコン、金属酸化物、ヒ化ガリウム、ガラス、鋼、ステンレス鋼、またはこれらの任意の組合せから構成される。一部の実施形態では、SC集電体は、応力下で撓み、曲がるように設計される。今日入手可能な現況技術のSCは、多孔質活性炭電極を使用して構築され得る。
【0199】
アノードは、ハイブリッドSC充電中に典型的にはリチウム化を受けるので、より低いアノードリチウム化電圧が、より大きいデバイス電圧窓を提供することができ、したがってより高いSCエネルギー密度を提供し得る。したがってSCのアノードのサイクリング安定性は、しばしば、SCデバイスのサイクリング寿命の制限要因となり得る。したがって、ハイブリッドSCシステムにおける理想的なアノードは、デバイスが電解質の電圧窓を完全に利用し、高いエネルギー密度を提供するように、低い作用電圧を示し得る。さらに、アノードは、高い電力密度を実現するために、高い比容量およびエネルギー密度を有するべきであり、高電力カソードに匹敵する優れたレート能力を保有すべきである。最後に、アノードは、ハイブリッドシステムのサイクリング安定性が改善されるように、長いサイクリング寿命を示すべきである。理想的なカソードは、高い作用電圧、高い比容量、および良好なレート能力を有するべきである。
【0200】
グラフェン材料は、正極(放電中のカソード)、負極(放電中のアノード)、またはその両方で提供されてもよい。グラフェンは、その単原子の厚さ、高い理論的比表面積(約2,630m/g)、高い理論的重量キャパシタンス(約550F/g)、高い固有電気伝導度、優れた機械的可撓性、および例外的な電気化学安定性により、SC電極の理想的な材料となることができる。しかし、グラフェンシート間の強力なπ-π相互作用に起因して、グラフェンフレークは、再スタックされて黒鉛様粉末を、またはそれらがバルク電極に加工されるときには膜を形成する傾向があり得る。この再スタッキングは、到達可能な表面積およびイオン拡散速度をひどく低減させる可能性があり、したがって電極の重量キャパシタンスおよび充電/放電速度が損なわれる。
【0201】
しかし、活性化方法は、超小型ミクロ細孔および超高比表面積を有する活性化グラフェンを調製するのに用いられてもよい。しかし、そのようなミクロ多孔質表面は、電解質イオンアクセスの低下した効率に起因して、電極の重量キャパシタンスを制限し得る。レーザースクライビング法は、到達可能表面積を増大させかつ重量キャパシタンスを上昇させる多孔質構造の形成を通して、オンチップミクロスーパーキャパシタに関するこれらの難題を緩和するのに用いることができるが、このレーザースクライビング手法の固有の規模は、輸送および再生可能エネルギー貯蔵のような適用例でより大きいエネルギーデバイスを形成するのに不十分である可能性がある。
【0202】
図1によれば、本開示の実施形態は、鉛酸およびLiイオンバッテリに匹敵するエネルギー密度を有するが10~100倍高い電力密度を保持する、SCを対象とする。電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、およびプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)の適用例に関してUSABC/Freedom CARにより定義されるベンチマーク性能標的と比較すると、本開示の実施形態は、高いエネルギー密度を保持しながら非常に高い電力密度を実現し、これはそのような適用例が標的とする目標に特に望まれることである。したがって本開示の実施形態は、EVまたは電気飛行機のような製品において、エネルギー貯蔵技術の状況を転換するSCを提供する。
【0203】
伝統的なデバイスの場合、エネルギー密度は、電力密度を増大させるとともに著しく低下することが、典型的には示されてきた。現行のハイブリッドSCは、高いエネルギーおよび高い電力密度ならびに長いサイクリング寿命を示し得るが、それらの能力は、低い固有電気伝導度、リチウム化/脱リチウム化プロセス中の大きい体積変化、不安定な固体電解質インターフェース(SEI)、したがって不十分なサイクリング安定性およびレート能力を示し得る現行のアノードによって制限され得る。
【0204】
電極内のボイドシェル構造は、充放電中の体積変化を収容し、不安定な固体電解質界面(SEI)の形成を防止することにより、これらの欠陥を治癒させることができる。しかし、ヨークシェル構造を合成するための現況技術の鋳型支援式手順は、多重ステップで、時間を消費し、高価であり、縮尺を合わせるのが難しく、かつ有毒な化学物質を必要とする。しかし、化学的に還元された穴のある3次元グラフェンフレームワーク(3DGF)または穴のある3次元グラフェンフレームワーク(H3DGF)は、これらの難題を克服するための有効な解決策を提供し、大規模な高性能SC電極の生成が可能になる。
【0205】
したがって、SCは、3DGFまたはH3DGFベースのSC電極の生成および能力を、最適化し、規模を拡大縮小することによって、設計された。3DGFおよびH3DGFは、高エネルギー密度ハイブリッド擬似キャパシタ(PC)用の複合電極を創出する足場として用いた。全電力密度セルを、今日のLiイオンバッテリに近いまたはそれをも超えるエネルギー密度で生成した。
【0206】
本開示は、SCデバイスの開発を対象とする。本明細書に開示される破壊的エネルギー貯蔵技術は、商用規模で展開可能であり、先進EESD技術の開発および展開をもたらす。本明細書に記述されるSCは、例えば、ポータブルエレクトロニクス(例えば、携帯電話、コンピュータ、カメラなど)、医療デバイス(例えば、ペースメーカー、除細動器、補聴器、疼痛管理デバイス、および薬物ポンプを含む、生命維持および寿命延長医療デバイス)、電気自動車(例えば、長寿命のEESDは、電気自動車産業を改善するのに必要とされる)、宇宙(例えば、EESDは、ローバー、着陸船、宇宙服、および電子設備を含む宇宙システムに電力を供給するのに、宇宙で使用され得る)、軍事用EESD(例えば、軍隊は、多数の電子部品および設備に電力を供給するのに特殊EESDを使用し;本明細書に記述されるEESDの低減した質量/体積が非常に好ましい)、電気航空機(例えば、太陽電池またはEESDから得られる電気により、内燃機関ではなく電気モータで運行される航空機)、グリッドスケールのエネルギー貯蔵(例えば、EESDは、生成(発電所から)が消費を超える時間中に電気エネルギーを貯蔵するのに使用されてもよく、貯蔵されたエネルギーは、消費が生成を超えたときに使用されてもよい)、再生可能エネルギー(例えば、太陽は夜に輝かず、風は常時吹くわけではないので、電力系統を用いない電力システムのEESDは、日没後および風が吹かない時間中に使用される再生可能エネルギー源から過剰な電気を貯蔵し得る;高電力EESDは、現況技術のEESDよりも高い効率で太陽電池からエネルギーを回収し得る)、電力ツール(例えば、本明細書に記述されるEESDは、ドリル、スクリュードライバ、鋸、レンチ、およびグラインダなどの高速充電コードレス電力ツールを可能にし得る;現行のEESDは、長い再充電時間を有する)、またはこれらの任意の組合せなどの、1つまたは複数の適用例または領域で、重要な役割を演じる。
3Dグラフェンフレームワーク
【0207】
図2Aによれば、低充填密度材料から形成された、高度に多孔質の活性化3Dグラフェンフレームワーク(3DGF)201aを使用するが、その高いイオン拡散に起因して比表面積が大きく重量キャパシタンスが高い電極を提供し、そのような電極は、低充填密度を維持することができ、したがって低体積キャパシタンスが維持され得る。さらに、活性化3DGF 201aは豊富な空の空間を示すが、内部の電解質の大きな必要とされる体積は、デバイスの総質量を増加させ、したがってデバイスの総質量により正規化されて全エネルギー密度が低減され得る。したがって、SC電極は、優れたレート能力を保持しながら、高い重量および高い体積キャパシタンスを同時に実現するように設計されるべきである。あるいは、図2Bによる、圧密化された活性化3DGF 201bは、増大した体積キャパシタンスならびに低下したイオン到達可能表面積およびイオン拡散速度を示し、したがって、より低い重量キャパシタンスおよび不十分なレート性能を示す。例えば、レーザースクライビングされた多孔質グラフェン電極は、約0.05g/cmのかなり低い充填密度を示す可能性があり、結果的に高い重量性能および低い体積キャパシタンスを示す可能性がある。しかし、減圧濾過および毛管圧縮を通して3DGFを圧密化すると、適度な重量キャパシタンス(約167F/g)を維持しながら、体積キャパシタンスが大幅に改善する(<約200F/cm)。
【0208】
穴のある3Dグラフェンフレームワーク(H3DGF)202a、3DGFの形は、理想的なSC電極材料を表す。H3DGF 202aは、穴のあるグラフェンシートを、多孔質構造を有する3D網状構造にコンジュゲートさせることによって、得ることができる。図2Bによる、圧縮されたH3DGFの202bグラフェンシートの高度に相互接続された、噛み合う3D網状構造は、再スタッキングを防止し、いかなる結合剤添加剤もない電極として直接使用することができる高い比表面積を有する高度に多孔質のモノリシック構造として働く。H3DGF 202a 202bにおけるナノ細孔は、その比表面積をさらに増大させる。
【0209】
超小型ミクロ細孔に電解質イオンが到達しにくい場合がある活性化3DGF 201aとは異なって、圧縮されていないH3DGF 202aまたは圧縮されたH3DGF 202bは、開放チャネルの連続網状構造を形成する、十分大きく十分一体化された細孔の階層を示すが、その表面積全体は、内部を通る効率的なイオン輸送のために、電解質により完全に濡れており、電解質イオンに接触可能であってもよい。一部の例では、その噛み合ったグラフェンシートを有する圧縮されたH3DGF 202bは、機械的に圧密化されて、グラフェンシートの完全な再スタッキングのない自立型電極を形成し、その初期溶媒和状態を維持しながら高い充填密度が実現される。
【0210】
例示的な圧縮されていないH3DGF 901および例示的な圧縮されたH3DGF 902の側面図および断面図を、図9によって示す。活性化グラフェン膜とは異なって、H3DGFのナノ細孔は、グラフェン層の間のイオン拡散の近道として機能するのに十分大きく、したがって、フレームワーク全体を横断するイオン輸送が増大し、表面積全体へのイオン到達が容易になる。したがって、H3DGFは高い電気伝導度を示し、したがって、追加の導電性添加剤なしでSC電極として直接使用することができる。
【0211】
現在利用可能なグラフェン電極の比表面積は、単層グラフェンの理論値(約2,630m/g)の約40~60%である。高い表面およびイオン到達可能比表面積を有する、本明細書に記述されるH3DGFは、グラフェンシート内のナノ細孔のサイズおよび密度が増大するように、かつそのアセンブリおよび細孔階層が最適化されるように、グラフェンシートのサイズおよび厚さを調整することによって形成した。したがって、H3DGFの比キャパシタンスはその比表面積に比例するので、かつH3DGFの効率的な多孔率によって高いイオン拡散速度が可能になるので、H3DGF電極は約1,250~2,000F/gの比キャパシタンスを示す。
【0212】
一部の実施形態では、その電気化学活性表面積が高く、電子輸送速度が優れている、機械的に堅牢な3DGFおよびH3DGFは、SC、擬似キャパシタ(PC)、または任意の他のEESDのエネルギー密度をさらに増大させるため、ケイ素(Si)、硫黄(S)、または遷移金属酸化物(TMO)などの電気化学的に活性な容量性または擬似容量性材料を支持するように複合電極内で作用する、堅牢な導電性足場として機能することが可能である。そのような容量性または擬似容量性複合電極は、高い理論容量を示し、ケイ素およびTMOなどのアノード複合材料ならびに硫黄などのカソード複合材料は、それぞれ低い、および高い電圧プラトーを示す。これを目的として、効率的な電子およびイオン輸送を同時に確実にするために、ナノ規模の電気化学活物質(例えば、TMOまたはSi)が高度に均一な様式で3DGFもしくはH3DGF足場上、またはその中にロードされるよう、本明細書に記述されるような信頼性ある手法を開発することが望ましい。
【0213】
本明細書に記述される、複合アノードおよび炭素質カソードを一体化するSCは、高いエネルギー密度および高い電力密度を示す。しかし、現行のハイブリッドスーパーキャパシタは、ファラデーリチウムインターカレーション反応を用いるTMOアノードと、電解質イオンの物理吸着/脱着を通して電荷を貯蔵する標準的なカソードとの間の動的ミスマッチによって、損なわれる可能性がある。それに対し、ナノ構造化電極材料の高い表面積および効率的な負荷を示す、本明細書に記述される3DGFおよびH3DGFは、グラフェン網状構造を通した高い電子伝導度と、超小型TMO粒子内の急速イオン輸送とを、同時に確実にする。このように、本明細書に記述される3DGF-TMOおよびH3DGF-TMO複合アノードは、2つの非対称電極の間の動的ギャップを緩和することによって、改善されたレート能力およびサイクリング安定性を示す。
【0214】
TMOベースのアノード材料は、比較的高い電圧プラトーを典型的には示し、それが動作電圧窓を制限し、したがってハイブリッドセルのエネルギー密度を制限する。したがって、本明細書に記述されるような、Siなどのより低い電圧プラトーを有する最適なアノード材料を用いて、著しく高いエネルギー密度を有するSCを形成した。
【0215】
リチウム硫黄(Li-S)バッテリは、次世代のEESD技術を代表する。約1,675mAh/gの理論容量により、硫黄は、高いエネルギー密度の、長く継続する、安い電気エネルギー貯蔵デバイス(EESD)にとって、魅力あるカソード複合材料を代表する。しかし、現行のLi-Sバッテリは、硫黄の固有の特性に起因して、低い硫黄利用および不十分な長期サイクリング挙動を示す可能性がある。第1に、硫黄は電気絶縁性であり、不十分な電気伝導度を示し、充放電中に動的膨張を受けるので、その複合電極における使用は、重量が貯蔵能力に関与しない、したがって電極のエネルギー密度を低減させる、導電性添加剤(例えば、黒鉛)および結合剤をしばしば必要とする。第2に、硫黄カソードは、放電中のLiSの形成後、大きい体積膨張(最大約80%)を受ける可能性があり、同様に充電中に収縮し、その結果、複合電極の高い内部歪みおよび潜在的な崩壊をもたらす可能性がある。しかし、膨張および収縮によって引き起こされる容量フェージングは、電極の多孔率の増大を通して緩和され得る。最後に、充電/放電サイクル中、電解質に可溶であり、リチウムアノードに拡散し、その上に堆積する(即ち、多硫化物シャトリングプロセス)、長鎖多硫化リチウム(LiSn、4≦n≦8)が形成されて、EESD性能を劣化させ得る反応を発生させる。
【0216】
最大60重量%の硫黄を一体化する先のSC電極は、様々な欠点を示してきたが、3DGFおよびH3DGFは、それらの高い多孔率、高い表面積、高い電気伝導度、および効率的なイオン輸送に起因して、Sナノ粒子の効率的な負荷に理想的な導電性足場となる。図5は、例示的なH3DGF-S複合体500の構造を概略的に示し、それに対して、高度に相互接続されたH3DGFシートにより形成された連続導電性網状構造は、硫黄の絶縁特性を克服することが可能な、効率的な高導電率電子輸送経路を形成する。さらに、個々のグラフェンシートはコンジュゲートし一緒に噛み合って、モノリシックな機械的に強力な3D網状構造を形成するので、結合剤は、充電/放電サイクル中にS電極で繰り返される膨張および収縮に耐えるのに必要とされない。さらに、本明細書に記述されるように、3DGFおよびH3DGFの高度に多孔質の構造は、カソードの質量の最大約80~90%の高硫黄含量が形成されるように、活性硫黄の効率的な組込みを可能にする。最後に、グラフェンシートは硫黄粒子を包み込み、包封することができ、それによって多硫化物シャトリングプロセスが阻止され、優れたサイクリング性能を持つ堅牢な電極が提供される。
3Dグラフェンフレームワークを形成する方法
【0217】
3DGFおよびH3DGFは、酸化グラフェン(GO)から生成され得る。したがって、高性能3DGF-SCおよびH3DGF-SCの商用規模の生成に対する主なハードルは、GO生成の、信頼性があり規模を拡大縮小できる方法の開発であり得る。GOを生成する伝統的な方法は、修正されたHummer法であり、環境に有害な重金属、毒性ガス、爆発のリスク、長い反応時間、およびpHを中和するための退屈な透析プロセスが含まれる可能性があり、したがって広範な適用例に関して法外なコストがかかる可能性がある。GOおよび還元GO(rGO)の、現行の大規模な生成方法の品質(例えば、最大1,200トン/年)は、高性能EESDでの使用に適切ではない場合があるので、規模を拡大縮小できるGO生成のための、環境に優しく安全で高度に効率的な低コスト手法に対する、現在満たされていないニーズがある。一部の例では、KFeOなど、主として使用されるKClOおよびKMnOの代替の酸化剤を、それほど揮発性および毒性のない効率的な酸化剤として利用したが、それは室温で約1時間で、大規模にGOを生成した。さらに、GOの代替の商用供給源について評価し用いてもよい。
【0218】
3DGFおよびH3DGFベースのEESDの性能は、その表面積(層の数)およびその導電率(酸化/還元の程度)に高度に依存する。単層および最小数の酸素基の優位性を示すGOおよびrGOは、最高容量および導電率をそれぞれ示す。したがって、酸化の程度は、得られるrGOの欠陥部位の数およびHGFの導電率に直接相関する。完全な酸素基の除去、およびrGOでのπ-π共役の完全回復は、製作方法を調整し最適化することにより実現した。
【0219】
一部の例では、GO懸濁液は、天然のフレーク黒鉛を使用してHummer法により合成し、懸濁液中のGOの濃度は約2.3g/Lであり、GO懸濁液は、約95℃の温度で約24時間の期間乾燥させる。
【0220】
図6によれば、例示的なH3DGFは、水性分散体中での酸化グラフェン(GO)601または穴のあるGO(HGO)602の、同時還元および接合を通して調製され、例示的な巨視的な穴のあるグラフェンヒドロゲル(HGH)603または溶媒和H3DGFが形成された。HGH 603の巨視的サイズは、GO 601の濃度を制御することによって調整し、例えば、GO 601の濃度がより低い水性分散体は、より高い濃度の分散体を有する水性分散体から生成されたものよりも大きいミクロ細孔を有する、かなり大きいHGH 603を生成した。このように、本明細書に記述されるHGH 603の巨視的サイズならびにミクロ細孔サイズを調整して、得られるH3DGFの表面積を最大限にし、それと共に、電極として結合剤を含まない使用のためにヒドロゲルの機械的堅牢性を維持した。
【0221】
さらに、グラフェンシートの基底面におけるナノ細孔のサイズを、酸素、オゾン、過酸化水素、二酸化フルオライト、過酸化リチウム、過酸化バリウム、フッ素、塩素、硝酸、硝酸塩化合物、硫酸、ペルオキシ二硫酸、ペルオキシ一硫酸、亜塩素酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、ハロゲン化合物次亜塩素酸塩、次亜ハロゲン酸塩化合物、家庭用漂白剤、6価クロム化合物、クロム酸、二クロム酸、三酸化クロム、クロロクロム酸ピリジニウム、クロム酸化合物、二クロム酸化合物、過マンガン酸化合物、過マンガン酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、亜酸化窒素、硝酸カリウム、ビスマス酸ナトリウム、またはこれらの任意の組合せを含む、様々な濃度の酸化剤に対するGOの曝露期間を制御することによって調整した。したがって、GOが酸化剤に、長く曝露されるほど、または酸化剤の濃度が高くなるほど、グラフェンシート内に形成されるナノ細孔は、より大きくなる。したがって、本明細書に記述されるように、イオン拡散速度は、ナノ細孔のサイズおよび密度を最大限にすることによって最適化した。さらに、ナノ細孔が還元前にGO上に形成される3DGFまたはH3DGFは、ナノ細孔が還元後にGO上に形成される3DGFまたはH3DGFよりも低い堅牢性を示した。
【0222】
本明細書に記述される、3DGFまたはH3DGFベースの電極の電気化学性能は、グラフェンシートの配置構成/トポロジーを修正することによってさらに最適化された。例えば、垂直に並んだグラフェンシートは、3DGFまたはH3DGFのレート能力および比キャパシタンスを改善する急速輸送経路を提供する。グラフェン網状構造の順序は、3DGFまたはH3DGFが形成されるよう接合する前に、適正な液晶相(例えば、ネマチック)内へのGOの配置構成を制御することによって調整した。一部の例では、電場、流体圧力、流体渦、磁場、または機械的変形などの外力も用いて、GO液晶の巨視的アライメント、および3DGFまたはH3DGFにおけるグラフェンシートの組織化を調整した。
【0223】
一部の例では、HGOは、GOと、酸素、オゾン、過酸化水素、二酸化フルオライト、過酸化リチウム、過酸化バリウム、フッ素、塩素、硝酸、硝酸塩化合物、硫酸、ペルオキシ二硫酸、ペルオキシ一硫酸、亜塩素酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、ハロゲン化合物次亜塩素酸塩、次亜ハロゲン酸塩化合物、家庭用漂白剤、6価クロム化合物、クロム酸、二クロム酸、三酸化クロム、クロロクロム酸ピリジニウム、クロム酸化合物、二クロム酸化合物、過マンガン酸化合物、過マンガン酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、亜酸化窒素、硝酸カリウム、ビスマス酸ナトリウム、またはこれらの任意の組合せを含む酸化剤との均質な水性混合物を、100℃で加熱することによって形成されてもよい。一部の例では、残留酸化剤をその後、遠心分離または任意の他の分離法によって、および反応混合物を洗浄することによって、除去する。一部の例では、HGOをその後、ギ酸、n-ブタノール、イソプロパノール、n-プロパノール、エタノール、メタノール、酢酸、水、またはこれらの任意の組合せを含む溶媒に再分散させて、高濃度の安定な水性分散体を形成する。次いでHGOは、ギ酸、アスコルビン酸、酢酸、トリクロロ酢酸、フッ化水素酸、シアン化水素、硫化水素、またはこれらの任意の組合せを含む弱酸を分散体に導入することによって、化学的に還元し接合させて3DGFまたはH3DGFを形成してもよい。本明細書に記述される、得られる3DGFまたはH3DGFの側方サイズおよび厚さは、異なるサイズの反応槽を用いることによって、およびHGOの体積を調節することによって調整した。
3DGF電極を形成する方法
【0224】
現在、高性能グラフェンフレームワークベースのSC電極は、オートクレーブ内での同時還元および接合GOを含むバッチプロセスでしばしば形成されるが、これは生成処理能力を制限する可能性がある。一部の実施形態では、より効率的なロールツーロール電極印刷プロセスは、連続GO還元および接合法と、後続の、ある特定の化学配合および粘度のGOインク、GO-Siインク、GO-Sインク、またはGO-TMOインクの配合を含む。一部の実施形態では、図3による連続ロールツーロール印刷/コーティングプロセス300は、適正な溶媒中でGOまたはHGO前駆体を合成し分散させて、GOまたはHGOインク302を創出すること、集電体301をGOまたはHGOインク302で、制御された温度でかつ適正な化学環境内でコーティングすること、およびその後、化学物質、熱、自発的自己アセンブリ、またはレーザー処理を通して、周囲条件下で、集電体上で活物質を還元し接合することを含む。そのようなプロセスは、安く、一貫して、かつ効率的に、3DGF、3DGF-Si、または3DGF-S、3DGF-TMO、H3DGF、H3DGF-Si、H3DGF-S、およびH3DGF-TMO SC電極を形成する。
【0225】
高性能3DGFまたはH3DGF-SCの商用規模の生成に対する追加の障壁は、図8による、コイン801とパウチセル802との間のサイズの差から生ずる。典型的な市販のコインセル801の直径は10mm程度であり、それに対して典型的な市販のパウチセル802は、通常、側方サイズが少なくとも約100~200mmである。現行のグラフェン製造方法は、典型的には、GOの同時還元および接合のために昇温状態を必要とするので、両方のSCセルの規模での3DGFまたはH3DGF電極のサイズおよび形状の制御は難しい場合がある。したがって、本明細書に記述される3DGFおよびH3DGF電極製造方法は、大きい、好ましくは自立型のグラフェン電極と集電体との間の完全な接触が確実になるように、微細に調整した。大型パウチセルの実証によれば、H3DGFを、多くの異なるタイプの商業的に関連あるデバイスに適応させることができる。
【0226】
一部の例では、自立型3DGFまたはH3DGFを、鋼、ステンレスニッケル、アルミニウム、銅、ビスマス、クロム、コバルト、ガリウム、金、鉄、インジウム、鉛、マグネシウム、水銀、銀、ナトリウム、スズ、チタン、亜鉛、ジルコニウム、青銅、またはこれらの任意の組合せを含む、金属フォームの集電体上に押圧した。一部の実施形態では、フォーム集電体は、2次元金属箔集電体よりも大きい3DGF/集電体接触面積を形成する。一部の例では、3DGFまたはH3DGFを、制御された条件下で(化学的還元、熱および/またはレーザー還元など)金属フォームの集電体上に直接堆積または印刷し、最適な結合/接触のために集電体上でのGOの直接還元と3DGFまたはH3DGFの自己アセンブリとが可能になった。金属フォームは一般に、金属箔よりもコストがかかるので、本明細書に記述されるHGOも、金属箔集電体上に直接堆積または印刷した。一部の例では、これらの方法によって形成された電極は、一貫したSCの大規模な製造が可能になるように、3DGFまたはH3DGFと集電体との間で増大した接触表面積を示す。
【0227】
3DGF-Si電極を形成する方法
【0228】
一部の実施形態では、十分な空の空間を有する3DGFまたはH3DGFケイ素複合体は、体積変化を緩衝する堅牢な導電性網状構造を提供し、SEIの形成を安定化させて、容量劣化を緩和し、過剰な電解質消耗を低減させ、レート性能を改善する。
【0229】
一部の実施形態では、高性能3DGFまたはH3DGF-Si複合電極を構成するための方法は、電極材料の凝集を防止し、グラフェン上でのナノ規模のケイ素の均一な装飾を確実にし、緩衝空間を制御し、SEI層を安定化するように設計した。多数の官能基を有するGOおよびrGOの両親媒性は、ナノ規模のケイ素粒子を有する3DGFまたはH3DGFのアセンブリのための様々な潜在的な戦略を提供する。一部の例では、ケイ素ナノ粒子を、グラフェンシート上にまたは3DGF網状構造内に、単一または二重ステップ自己アセンブリ手法を通しロードし、高い負荷率を確実にする。本明細書に記述される、3DGF-SiまたはH3DGF-Siアノードの長期サイクリング安定性および高速性能は、異なるポリマー界面活性剤/安定化剤、および化学修飾されたケイ素表面とGO/rGOのカルボン酸官能基との間の共有結合的結合を使用して、3DGFまたはH3DGF-Siにおけるケイ素ナノ構造とrGOとの間のファンデルワールス力相互作用を研究することによって評価し、最適化した。より重要なのは、応力/歪みを緩和し、充電/放電サイクルでのケイ素の大きな膨張および収縮中にSEI層を安定化することであり、本明細書に記述される組み立てられたグラフェンの堅牢性は、3Dグラフェン網状構造の機械的特性を調整することによって調査した。単層グラフェンは、約1,100GPaという驚くべきヤング率を示すが、本明細書に記述される、組み立てられたグラフェンアーキテクチャの機械的特性は、サイクリング安定性およびクーロン効率に著しい影響を及ぼす、その厚さ、サイズ、アライメント、およびアニール条件などのグラフェンの特性を調整することによって最適化した。
3DGF-S電極を形成する方法
【0230】
本明細書に記述される、高い硫黄負荷率を有する電極は、必要とされる不動態電極成分の質量を低減させて高い全体容量を可能にし、電極のコストを低減させる。しかし、あり余るS負荷は、3DGFまたはH3DGFの構造的不安定性を低減させ、電極の電気伝導度を損なう可能性がある。図4によれば、例示的なグラフェンシート401上のナノ細孔402は、より大きい多硫化物分子のシャトリングプロセスを遅延させながら、優れたLiイオン輸送が確実になるように、設計し、制御した。したがって、本明細書に記述されるように、硫黄は、硫黄の電気化学特性が完全に利用されるように、3DGFおよびH3DGFの3D網状構造内に特定の負荷率で均一に負荷される。
【0231】
一部の例では、高性能3DGF-SまたはH3DGF-S複合電極を構成するための方法は、硫黄、酸、反応物、およびグラフェン材料、例えばGOまたはrGOを混合して溶液を形成すること、および反応物を溶液中に導入することを含む。したがって、反応物は、グラフェン材料を還元し、還元されたグラフェン含有材料を、硫黄粒子を封入する3DGFまたはH3DGFと接合させる。一部の例では、酸は、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、またはこれらの任意の組合せを含む強酸を含む。一部の例では、反応物は、ギ酸、アスコルビン酸、酢酸、トリクロロ酢酸、フッ化水素酸、シアン化水素、硫化水素、またはこれらの任意の組合せを含む弱酸を含む。一部の例では、硫黄供給源の濃度を調節して、3DGFまたはH3DGF複合体内に封入された硫黄の量を制御してもよい。一部の例では、硫黄粒子は、約10nmから約100μm、約100nmから約10μm、または約500nmから約10μmのサイズを有する。これらの場合のいくつかでは、追加の結合剤を用いない。一部の例では、追加の導電性添加剤を用いない。これらの場合のいくつかでは、追加の結合剤または導電性添加剤を用いない。
【0232】
一部の例では、電極の全重量に対する重量または質量パーセンテージで表される、電極の硫黄含量は、約60%よりも多く、例えば約65%もしくはそれよりも多く、約70%もしくはそれよりも多く、約75%もしくはそれよりも多く、約80%もしくはそれよりも多く、約85%もしくはそれよりも多く、または約90%もしくはそれよりも多い。
【0233】
一部の例では、高容量硫黄カソード、例えば、非常に効率的な硫黄負荷を有する自立型3DGFまたはH3DGFは、反応物がただ1つの反応器内で連続化学反応に供され得る効率的な化学反応を含むワンポット法を通して、グラフェンベースの材料から形成した。
【0234】
図7によれば、例示的な3DGF-S複合電極は、下記の化学反応:
Na+2HCl→2NaCl+SO+HO+S
を開始するために、グラフェン含有材料/供給源(例えば、酸化グラフェン(GO)フレーク)の存在下、硫黄前駆体/供給源(例えば、Na)および酸(例えば、HCl)混合することを含む、容易なワンポット合成によって調製した。
【0235】
したがって、GOの還元を推進し、還元GOから、封入された硫黄粒子を有する3Dグラフェンヒドロゲルに接合するための、アスコルビン酸の導入は、3DGF-Sまたは3DGF-S複合体を誘発させる。図7によれば、例示的なGO溶液701は茶色がかった色を示し、一方、NaおよびHClを含むGOの例示的な溶液702は、乳状の曇った懸濁液を示し、多数の硫黄粒子の存在が示される。アスコルビン酸の導入は、機械的に強力な自立型3DGF-S複合ヒドロゲル703の形成を可能にする。反応溶液中に得られる3DGF-S複合ヒドロゲルは、自立型構造および透明な上澄み溶液を示し、GOおよび硫黄粒子の大部分が一緒に接合して、ごく僅かなGOまたは硫黄が溶液中に残された複合ヒドロゲルを形成することが示される。次いで例示的な3DGF-S複合ヒドロゲルを、後で使用するために凍結乾燥した。したがって、約70%、約80%、約90%、および約95%の硫黄含量を有する3DGF-S複合体(それぞれ、3DGF-S70、3DGF-S80、3DGF-S90、および3DGF-S95と示す)を調製した。
【0236】
本明細書に記述されるように、硫黄前駆体(例えば、Na)を低減すること、溶融拡散手法、CVD手法、およびヒドロゲル上に硫黄ナノ粒子をドロップキャストすることを含む、様々な代替の硫黄負荷方法が調査され、評価された。硫黄およびグラフェンの量は、電極の負荷率、サイクル性、安定性、および全体構造の形状が調整されるように、調節した。本明細書に記述されるように、硫黄負荷率60~95%は、容易に達成された。
【0237】
一部の例では、例示的な3DGF-S90電極は、第1の溶液が形成されるように、濃度が約1MであるNa 約0.1mLを、約2.3g/LのGO懸濁液約0.22mL、および脱イオン水約0.58mLと混合することによって形成した。次いで約2MのHCl約0.1mLを、第1の溶液に滴下添加し、得られた溶液を、約2時間の期間撹拌していた。次いで約1Mのアスコルビン酸約20μLを、先の溶液に添加し、約2時間の期間、約95℃の温度で加熱して、ヒドロゲルを形成し、次いでヒドロゲルを水で数回洗浄し、凍結乾燥した。NaおよびHClの量は、同じ方法を使用して3DGF-S70、80、95、H3DGF-S70、80、および95が合成されるように調整した。
3DGF-TMO電極を形成する方法
【0238】
その高い表面積および導電率により、本明細書に記述される3DGFおよびH3DGFは、ナノ規模のTMO負荷に関して効率的な足場を形成し、グラフェン網状構造を通した効率的な電子輸送と、非常に短い距離でのナノ規模のTMOへの急速イオンインターカレーションとを、同時に確実にする。
【0239】
一部の例では、電極は、3DGFまたはH3DGFと、TMOの層を含む。一部の例では、TMOの薄層(例えば、約10nm)をグラフェンシート上に均一に堆積して、高負荷率(約80~90%)、高抵抗性TMO内での短い電子およびイオン輸送距離、ならびにグラフェン-TMO界面を横断する効率的な電子輸送を確実にした。一部の例では、選択されたTMO(例えば、T-Nb)を、その3D構造が形成される前、最中、または後に、TMOナノ結晶の直接核生成および成長を通して、またはゾルゲル浸潤手法を通して、グラフェンシート上にまたは3DGFもしくはH3DGF内にロードした。一部の例では、前駆体の濃度または比、および接合条件を様々に変えることにより、本明細書に記述される複合電極の組成、結晶化度、モルホロジー、およびナノ/ミクロ構造を、体系的に調整して、電極の所望の電気化学特性を実現した。
【0240】
低動作電圧で水性電解質を用いるSCは、高いエネルギー密度を送出することができない場合がある。図10によれば、TiOおよびT-Nbなどの一部のTMOは、非水性電解質中で、固有のインターカレーション擬似キャパシタンスを示す。本明細書に記述される、アノードまたはカソードにおけるそのようなTMO電極材料と、有機電解質中での炭素質電極との組合せは、高いエネルギー密度と高い電力密度との両方を有するデバイスを提供する。しかし、ファラデーリチウムインターカレーション反応を使用したTMOアノードと、電解質イオンの物理吸着/脱着を使用した炭素質カソードとの間の動的ミスマッチは、高性能TMO複合SCの生成に対する潜在的な障壁となり得る。このため、本明細書に記述されるように、高電力アノード材料は、前述の動力学的ギャップを緩和する。一部の実施形態では、より高い導電率および高い表面積を示す3DGFまたはH3DGFを含むナノ構造化TMO(例えば、T-Nb)の一体化は、この点に関して理想的な解決策を提供する。
【0241】
T-Nbは、2次元輸送経路をもたらし、インターカレーションにおける構造変化がほとんどなく、かつ固相拡散からの制限がない、擬似容量性メカニズムを示すので、ハイブリッドシステムにおける理想的な高速アノード複合材料である。しかし、T-Nbは、約200mAh/gという比較的低い理論容量を有するので、本明細書に記述されるFeなどのより高い理論容量を有する代替のTMOを用いて、高容量3DGF-TMOまたはH3DGF-TMO複合アノードを形成した。この場合、Feのレート能力は、本明細書に記述されるように、超微細Feナノ粒子を導電性足場の上または内部にロードすることによって緩和することができる。
【0242】
一部の実施形態では、遷移金属酸化物は、Nb、Al、V、Re、CrO、CeO、RuO、ZrO、MoO、WO、TiO、またはこれらの任意の組合せを含む。
電極性能を測定する方法
【0243】
一部の例では、SEM JEOL 6700を、走査型電子顕微鏡法に用いた。一部の例では、TEM T12 Quick CryoEMを透過型電子顕微鏡法に用いた。一部の例では、Cu K-アルファ放射線によるPanalytical X’Pert Pro X線粉末回折計を、X線回折(XRD)に用いた。一部の例では、Axis Ultra DLDを、X線光電子分光法に用いた。一部の例では、TGAは、PerkinElmer instruments Pyris Diamond TG/DTAを使用して実施した。
【0244】
一部の例では、電極の電気化学特性は、酸素含量が0.1ppmよりも低く保たれている、水を含んだ、アルゴンで満たされたグローブボックス内で、電極をCR2025コインセルに組み立てることによって測定した。一部の例では、厚さが約100μmの、機械的に押圧された3DGF-S試料を、カソードとして直接使用し、それに対してリチウム箔をアノードとして使用した。一部の例では、電極を特徴付けるのに使用される電解質は、LiNO(約1重量%)を含有する約1:1v/vの1,2-ジメトキシエタン(DME)および1,3-ジオキソラン(DOL)中のリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(約1M)の溶液を含んだ。一部の例では、3DGF-90カソードは、約0.636cm(約9mmの直径を有するディスク)の面積および約4.32mg/cmの硫黄質量負荷を示した。一部の例では、定電流充電/放電サイクリングは、マルチチャネルバッテリ試験システム(LAND CT2001A)を用いて約1.6~2.6V対Li/Liの電位範囲で実施した。
【0245】
一部の例では、電極の電気化学特性は、いかなる添加剤もなしに、Li-Sバッテリカソード内のカソードとして電極を用いることによって測定した。
【0246】
一部の例では、一部の実験で用いられる例示的な3DGFまたはH3DGF電極は、約140μmの厚さ、および約10mg/cmの質量負荷を有し、これは商用SCのものに匹敵する。
【0247】
3DGFおよびH3DGFベースの電極の電気化学特性を、水性および非水性の両方の電解質中で2つまたは3つの電極構成を使用して、対称および非対称SC内で調査した。フルセル試験を使用して、例示的なハイブリッドスーパーキャパシタ(例えば、H3DGF-TMO/H3DGF)の全体のエネルギー密度を、非水性電解質(例えば、EC/DMC混合物中のLiPF)中でまたはイオン性液体電解質(EMIMBF/AN)中で評価した。
【0248】
定電流キャパシタンスは、SC電極を評価するための性能指数として伝統的に使用されてきたが、容積性能の測定は、ポータブル電子製品およびEVなどの限られた空間での電気エネルギー貯蔵の適用例に重要な測定基準である。しかし、多くの電極は、グラフェンの重量および体積キャパシタンスの間の二律背反を最適化するように、依然として設計されている。
【0249】
一部の実験手順は、比較的薄い電極(例えば、100nm)の特徴からデバイス性能を誘導するが、その活性電極は、低活物質質量負荷を有する。しかし、そのような薄い電極デバイスの性能は、薄い電極の、低減した垂直イオン拡散距離に起因して、厚い電極の性能を予測するように常に推定できるわけではない。したがって、一部の例では、本開示における例示的なスタックエネルギー密度は、サイズおよび質量が商用デバイスに匹敵する実際のデバイスでの実験によって決定した。このことは、本明細書に開示されるデバイスの性能が、基本的に規模を拡大縮小可能であり得ることを実証し、実際の適用例および大規模な商業化に特に重要であり得る。
例示的な3Dグラフェンフレームワークの性能および特徴
【0250】
図11は、高質量負荷の、例示的なH3DGF-Si複合体のSEM画像を示す。
【0251】
非H3DGF 3Dグラフェンフレームワーク内のグラフェンに対する、前駆体を介した硫黄堆積の効果は、図12Aの例示的なH3DGF-Sの断面SEM画像によりわかり、図12Bによれば1μmの硫黄粒子が内部にある。
【0252】
さらに、図13Aは、3DGFに封入された硫黄粒子の例示的な低倍率TEM画像を示し、グラフェンポケット内の溶融硫黄の運動を描いており、それに対して点線は、グラフェンポケットの壁を示す。図示されるように、例示的なTEMの強力な電子ビーム照射は、銅グリッド上に漏出することなく3DGF内で硫黄粒子を動的に流動させる。図示されるように、溶融硫黄は3DGFのグラフェン壁-1 1301を横断して流れたが、その後、3DGFのグラフェン壁-2 1302により停止した。したがって、これらの画像は、硫黄が3DGFのマルチレベルポケットおよび壁内に十分封入されて、液体硫黄の漏れを効率的に阻止または緩和することを確認する。さらに、放電プロセス中の電解質中での硫黄から可溶性多硫化物への固-液相変換は、観察された溶融プロセスに類似しているので、3DGFまたはH3DGFによる硫黄の封入は、多硫化物シャトリング効果を遅延させるのに有効な手段である。
【0253】
図14による、例示的な3DGF-S70、80、90、および95複合体の断面図の走査型電子顕微鏡(SEM)画像は、類似のミクロン規模の多孔質構造と、約1μmの同等の硫黄粒子サイズを示す。例示的な3DGF-S95 SEM画像は、全く異なる機械的に脆い構造を示し、硫黄粒子がグラフェンシートの大部分を覆っている。硫黄負荷を約90%から約95%まで増加させると、硫黄の質量がほぼ2倍になることに留意すべきである。
【0254】
一部の例では、負荷パーセントが約70%の例示的なH3DGF-Sカソードは、図15によれば、約1,252mAh/gの比硫黄容量を示す。
【0255】
図16によれば、3DGF-S複合体の還元プロセスおよび形成の前後での、例示的な3DGF-S90のX線回折(XRD)の特徴付けは、約11.6°で初期の広いGOピークを示し、これはアスコルビン酸により還元後に減少し、また約22.2°でrGOピークを示し、これはGOの首尾よくなされた還元を示している。例示的なXRDスペクトルは、還元の前後で斜方晶相硫黄(JCPDS No.08-0247)に関して十分画定された回折ピークを示し、首尾よくなされた硫黄の3DGFへの組込みが確認される。
【0256】
図17による熱重量分析(TGA)は、複合構造の硫黄負荷を決定する。例示的な3DGF-S複合体のTGA研究は、温度が、硫黄昇華温度に該当する約200℃よりも高くなると重量低減を示す。硫黄含量を決定するために、TGAを、硫黄を含まない例示的な純粋な3DGFに対して実行して、グラフェン自体からの重量の関与を明らかにした。重量損失較正後、例示的な試料の硫黄含量は、約70%、約80%、約90%、および約95%であることを決定した。メチレンブルー吸収試験は、硫黄を含むおよび含まない3DGFの表面積が高度に同等であり、炭素の量によって正規化したときにほぼ900m/gであることを決定し、したがって、硫黄を含むことにより、3DGFの全体構造に著しい影響がないことが示された。
【0257】
図18によれば、例示的な3DGF-S電極の電気化学性能を、いかなる添加剤も含まない自立型複合カソードとして、凍結乾燥した3DGF-Sを適用することを通して、さらに評価した。Li-Sバッテリの容量は、硫黄の体積または質量によってしばしば正規化され、それに対して硫黄が少なくなるほど容量が高くなることが予測できるが、これらの例示的な測定は、結合剤または導電性添加剤の重量について説明していない。したがって、図18Aの例示的な測定値は、電極の全重量により正規化され、本明細書の開示の主な性能の改善を強調する。
【0258】
図18Aによれば、約1.6~2.6V(対Li/Li)の電圧範囲の下、0.1Cでの例示的な3DGF-S90の定電流試験の充電/放電曲線は、約2.32Vおよび約2.08Vでプラトーを示し、これは長鎖多硫化物(Li、4≦x≦8)および短鎖多硫化物(LiまたはLiS)の形成を示している。その第1の使用サイクルにおいて、3DGF-S90は、約1,070mAh/gの容量を示す。20回目および50回目の使用サイクルでの充電/放電曲線も、2つのプラトーを明らかに示し、良好な電気化学安定性を示している。図18Bおよび図18Cは、それぞれ硫黄重量によりおよび電極の重量により正規化された、0.1Cでの例示的な3DGF-S試料のサイクリング能力を示す。図18Cによれば、3DG-S90カソードは、様々な電流レートで良好なサイクリング応答を示し、容量は、0.2Cで657mAh/gまで回復することができる。
【表1】
【0259】
表1および図18Bによれば、例示的な3DGF-S70、80、90、および95電極に関する初期容量は、それぞれ約1,286mAh/g、約1,200mAh/g、約1,077mAh/g、および約628mAh/gである。予測されるように、グラフェンフレームワーク中のより少量の硫黄は、より多くの電子およびイオン輸送経路をもたらし、したがって硫黄の利益を効率的に用いるので、より低い硫黄負荷は、より高い比硫黄容量をもたらす。50サイクル後、3DGF-S70、80、および90電極の容量は、それぞれ約846mAh/g、約777mAh/g、および約746mAh/gまで低下する。50サイクル後の、約673mAh/gまでの3DGF-S95の比容量の漸進的増加は、フレームワーク内の硫黄によって引き起こされた過剰な絶縁に起因し得るが、これにより、深く埋め込まれた硫黄を徐々に利用するために長い活性化プロセスが求められる。
【0260】
図18Dは、電極全体の質量によって正規化された例示的な3DGF-S90電極のレート性能を示し、それに対して0.2、0.5、1.0、および2CのCレートでの初期容量は、それぞれ約772mAh/g、約615mAh/g、約500mAh/g、および約381mAh/gである。したがって、約1.0のCレートでの3DGF-S90の高い固有容量は、そのレートで、従来のリチウムイオンバッテリよりも、1桁よりも大きい電力密度を送出する。Cレートは典型的には硫黄の重量のみによって正規化されるが、本明細書で報告される電力密度は、電極の全質量によって正規化されていることに留意することが重要である。3DGF-S90カソードは、様々な電流レートで良好なサイクリング応答を示し、容量は、0.2Cで約657mAh/gまで回復することができる。図18Dは、1Cでの3DGF-S90カソードの長寿命性能を示す。電極全体の質量により正規化された初期比放電容量は、約441mAh/gであり、これは、活性化プロセスに起因して30サイクル後に約473mAh/gまで、500サイクル後に341mAh/gまで徐々に増大するが、これはサイクル当たり、77%の容量保持および約0.052%の容量フェージングに該当する。最初の10サイクル中に生じる初期活性化プロセス後、クーロン効率は、サイクリング全体を通して約99.5%で一貫して維持される。
【表2】
【0261】
3DGF-S90の性能特徴を、上記表2に列挙する。まとめると、本開示は、ワンポット合成法を使用する自立型3Dグラフェン-硫黄複合体の設計および合成を報告した。より高い導電性の相互接続されたおよび機械的に強力な3Dグラフェンと、封じ込められた硫黄粒子との組合せは、0.1Cでのカソード全体の重量により正規化したときに約969mAh/gの記録的な高さの容量と、サイクル当たり約0.052%の容量フェージングを有する、1Cで最大500サイクルの安定したサイクリング耐久性とを有する、高性能硫黄-カソードをもたらした。これらの結果は、超高硫黄含量の自立型3DGFが、高度に堅牢なEESDに対して将来有望な経路を提供することを実証する。
3Dグラフェンフレームワーク電極を有する例示的なスーパーキャパシタの性能および特徴
【0262】
例示的なSCを、本明細書に記述される方法に従い製作した。本明細書に記述される一部の例では、H3DGF-TMO、H3DGF-Si、およびH3DGF電極をカップリングして、高いエネルギーおよび高い電力密度ならびに長いサイクル寿命を有する、スーパーキャパシタデバイスを形成する。
【0263】
完全に包装された3DGFおよびH3DGF-SCコインセルは、約35Wh/kgおよび約49Wh/L(両方の電極、集電体、電解質、セパレータ、およびパッケージングを含む、デバイスの全重量または体積により正規化された)のスタック重量および体積エネルギー密度を示す。本明細書に開示される3DGFまたはH3DGF電極は、約10mg/cmまたはそれよりも大きい面積質量負荷を含有し、これは本明細書に開示されるSCデバイスで用いられるとき、約176Wh/mまたはそれよりも大きい面積電力密度で、約23Wh/mまたはそれよりも大きい面積エネルギー密度を送出する。
【0264】
例示的な完全に包装された対称的SCを、商用SCの場合よりも約10倍大きい、記録的に高いエネルギー密度(約35Wh/kgおよび約50Wh/L)を送出する、3DGFおよびH3DGFから作製した。
【0265】
H3DGF-TMO複合アノードを有する、例示的なハイブリッドH3DGF-TMO/H3DGF SCは、典型的なSCの電力密度(約1~10kW/kg)を保持しながら、デバイスの全重量に基づいて、約16~45Wh/kgまたはそれよりも大きい全エネルギー密度を達成した(電極材料の重量に基づいて、約40~140Wh/kg)。
【0266】
高い比容量(約500~2,000mAh/g)および低い動作電圧電位(約0.5V未満)を有する例示的なH3DGF-Si複合アノードは、H3DGF-Si/H3DGFハイブリッドSCのスタックエネルギー密度を約40~100Wh/kgまで増大させる。さらに、H3DGF-Si複合アノードおよびH3DGF-S複合カソードを使用して、約150~450Wh/kgのエネルギー密度を有するH3DGF-Si/H3DGF-S EESDを形成した。
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば、以下が提供される。
(項1)
3Dグラフェンフレームワークを含む電極であって、
a)多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造と、
b)容量性または擬似容量性材料を含む複合材料と
を含む、電極。
(項2)
集電体をさらに含む、上記項1に記載の電極。
(項3)
前記3Dグラフェンフレームワークが、穴のある3Dグラフェンフレームワークを含む、上記項1に記載の電極。
(項4)
約450m /gから約3,000m /gの比表面積を有する、上記項3に記載の電極。
(項5)
約30%から約99%の負荷率を有する、上記項3に記載の電極。
(項6)
約500サイクルから約2,000,000サイクルのサイクル寿命を有する、上記項3に記載の電極。
(項7)
約0.1のCレートで、約250mAh/gから約4,000mAh/gの比容量を有する、上記項3に記載の電極。
(項8)
約90%から約99%の多孔率を有する、上記項1に記載の電極。
(項9)
約0.002μmから約100,000μmの細孔直径を有する、上記項1に記載の電極。
(項10)
前記複合材料が、ケイ素、硫黄、Nb 、Al 、V 、Re 、CrO 、CeO 、RuO 、ZrO 、MoO 、WO 、TiO 、またはこれらの任意の組合せを含む、上記項1に記載の電極。
(項11)
a)第1の電極および第2の電極と、
b)電解質と
を含み、
前記第1の電極および前記第2の電極の少なくとも1つが、3Dグラフェンフレームワークを含み、前記3Dグラフェンフレームワークが、多孔質構造を有するグラフェンシートの相互接続された導電性網状構造を含み、
前記第1の電極および前記第2の電極の少なくとも1つが、容量性または擬似容量性材料を含む複合材料をさらに含む、エネルギー貯蔵デバイス。
(項12)
前記3Dグラフェンフレームワークが、穴のある3Dグラフェンフレームワークを含む、上記項11に記載のエネルギー貯蔵デバイス。
(項13)
前記電解質が、ヘキサフルオロリン酸リチウム、ヨードメタン、硫酸ジメチル、炭酸ジメチル、塩化テトラメチルアンモニウム、メチルトリフレート、ジアゾメタン、フルオロスルホン酸メチル、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ニトロメタン、炭酸プロピレン、炭酸エチレン、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1-2ジメトキシエタン、1,3-ジオキソラン、硝酸リチウム、またはこれらの任意の組合せを含む、非水性電解質である、上記項11に記載のエネルギー貯蔵デバイス。
(項14)
約16Wh/kgから約750Wh/kgの比スタックエネルギー密度を有する、上記項11に記載のエネルギー貯蔵デバイス。
(項15)
約0.5kW/kgから約20kW/kgの比スタック電力密度を有する、上記項11に記載のエネルギー貯蔵デバイス。
(項16)
約16Wh/kgから約900Wh/kgの比電極重量エネルギー密度を有する、上記項11に記載のエネルギー貯蔵デバイス。
(項17)
約0.5kW/kgから約40kW/kgの比電極重量電力密度を有する、上記項11に記載のエネルギー貯蔵デバイス。
(項18)
約1mFから約10Fの全キャパシタンスを有する、上記項11に記載のエネルギー貯蔵デバイス。
(項19)
a)酸化グラフェンおよび第1の溶媒の溶液を形成すること、
b)前記溶液を加熱して、穴のある酸化グラフェンを形成すること、
c)前記溶液中の前記穴のある酸化グラフェンを遠心分離すること、
d)前記穴のある酸化グラフェンを、第2の溶媒中で洗浄すること、
e)前記穴のある酸化グラフェンの分散体を第3の溶媒中で形成すること、および
f)前記分散体に酸を添加して、穴のある酸化グラフェンフレームワークを形成すること
を含む、電極を構成する方法。
(項20)
電極をロールツーロール法で連続的に形成することが可能である、上記項19に記載の電極を構成する方法。
(項21)
前記溶液中の酸化グラフェンの濃度が、約1.15g/Lから約4.6g/Lである、上記項19に記載の電極を構成する方法。
(項22)
前記第1の溶媒が、酸素、オゾン、過酸化水素、二酸化フルオライト、過酸化リチウム、過酸化バリウム、フッ素、塩素、硝酸、硝酸塩化合物、硫酸、ペルオキシ二硫酸、ペルオキシ一硫酸、亜塩素酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、ハロゲン化合物次亜塩素酸塩、次亜ハロゲン酸塩化合物、家庭用漂白剤、6価クロム化合物、クロム酸、二クロム酸、三酸化クロム、クロロクロム酸ピリジニウム、クロム酸化合物、二クロム酸化合物、過マンガン酸化合物、過マンガン酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、亜酸化窒素、硝酸カリウム、ビスマス酸ナトリウム、またはこれらの任意の組合せを含む酸化剤を含む、上記項19に記載の電極を構成する方法。
(項23)
前記溶液が、約50℃から約200℃の温度に加熱される、上記項19に記載の電極を構成する方法。
(項24)
前記第2の溶媒および前記第3の溶媒の少なくとも1つが、ギ酸、n-ブタノール、イソプロパノール、n-プロパノール、エタノール、メタノール、酢酸、水、またはこれらの任意の組合せを含む、上記項19に記載の電極を構成する方法。
(項25)
前記酸が、ギ酸酢酸、酢酸、トリクロロ酢酸、フッ化水素酸、シアン化水素、硫化水素、またはこれらの任意の組合せを含む弱酸を含む、上記項19に記載の電極を構成する方法。
(項26)
前記穴のある酸化グラフェンフレームワークを、鋼、ステンレスニッケル、アルミニウム、銅、ビスマス、クロム、コバルト、ガリウム、金、鉄、インジウム、鉛、マグネシウム、水銀、銀、ナトリウム、スズ、チタン、亜鉛、ジルコニウム、青銅、またはこれらの任意の組合せを含む金属フォーム上に押圧することをさらに含む、上記項19に記載の電極を構成する方法。
(項27)
前記穴のある酸化グラフェンフレームワークを、
a)銀、銅、金、アルミニウム、カルシウム、タングステン、亜鉛、タングステン、黄銅、青銅、ニッケル、リチウム、鉄、白金、スズ、炭素鋼、鉛、チタン、ステンレス鋼、水銀、クロム、ヒ化ガリウム、もしくはこれらの任意の組合せを含む金属膜、または
b)ポリフルオレン、ポリフェニレン、ポリピレン、ポリアズレン、ポリナフタレン、ポリアセチレン、ポリp-フェニレンビニレン、ポリピロール、ポリカルバゾール、ポリインドール、ポリアゼピネム、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリ3,4-エチレンジオキシチオフェン、ポリp-フェニレンスルフィド、ポリアセチレン、ポリp-フェニレンビニレン、もしくはこれらの任意の組合せを含むポリマー膜
を含む集電体上に、堆積することをさらに含む、上記項19に記載の電極を構成する方法。
(項28)
超高硫黄含量の3次元グラフェンフレームワークで電極を構成する方法であって、
a)i.酸化グラフェン懸濁液を形成すること、および
ii.前記懸濁液を乾燥させること
を含む、酸化グラフェンを合成すること、ならびに
b)i.硫黄前駆体を前記酸化グラフェン懸濁液および第1の溶媒に添加すること、
ii.第1の溶液を形成するために第1の酸を添加すること、
iii.前記第1の溶液を撹拌すること、
iv.第2の溶液を形成するために第2の酸を前記第1の溶液に添加すること、
v.前記第2の溶液を加熱すること、
vi.前記第2の溶液を第2の溶媒中で洗浄すること、および
vii.前記第2の溶液を凍結乾燥すること
を含む、前記酸化グラフェンから複合硫黄-酸化グラフェンを合成すること
を含む方法。
(項29)
前記硫黄前駆体が、チオ硫酸ナトリウム、アルカリ性チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウム、チオ硫酸バリウム、チオ硫酸カルシウム、金(I)チオ硫酸ナトリウム無水物、チオ硫酸カリウム、スルフェート、またはこれらの任意の組合せを含む、上記項28に記載の方法。
(項30)
前記第1の溶媒および前記第2の溶媒の少なくとも1種が、ギ酸、n-ブタノール、イソプロパノール、n-プロパノール、エタノール、メタノール、酢酸、水、脱イオン水、またはこれらの任意の組合せを含む、上記項28に記載の方法。
(項31)
前記第1の酸が、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、またはこれらの任意の組合せを含む、上記項28に記載の方法。
(項32)
前記第2の酸が、ギ酸、アスコルビン酸、酢酸、トリクロロ酢酸、フッ化水素酸、シアン化水素、硫化水素、または任意のこれらの組合せを含む、上記項28に記載の方法。
(項33)
前記硫黄前駆体の濃度が、前記電極の負荷率を制御するために約0.5Mから約2Mに調整される、上記項28に記載の方法。
(項34)
前記酸化グラフェン懸濁液の濃度が、約1.2g/Lから約4.6g/Lである、上記項28に記載の方法。
(項35)
前記第1の酸および前記第2の酸の少なくとも1種の濃度が、約0.5Mから約4Mである、上記項28に記載の方法。
(項36)
前記第2の溶液が、約47℃から約190℃の温度で加熱される、上記項28に記載の方法。

図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14a
図14b
図14c
図14d
図15
図16
図17
図18-1】
図18-2】
図18-3】