(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-27
(45)【発行日】2022-11-07
(54)【発明の名称】半芳香族ポリアミドの調製方法
(51)【国際特許分類】
C08G 69/04 20060101AFI20221028BHJP
【FI】
C08G69/04
(21)【出願番号】P 2017531216
(86)(22)【出願日】2015-12-09
(86)【国際出願番号】 FR2015053389
(87)【国際公開番号】W WO2016092209
(87)【国際公開日】2016-06-16
【審査請求日】2018-10-16
【審判番号】
【審判請求日】2020-10-15
(32)【優先日】2014-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】505005522
【氏名又は名称】アルケマ フランス
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アルゾンヌ,ニコラ
(72)【発明者】
【氏名】ブリフォー,ティエリー
【合議体】
【審判長】近野 光知
【審判官】橋本 栄和
【審判官】井上 政志
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-62139(JP,A)
【文献】特表2011-530615(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08G69/00-69/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式:A/10.Tの半芳香族コポリアミドを調製する工業的方法であって、
Aが、ラクタムまたはC
9からC
12アミノ酸の重縮合から得られる単位を示し、
10.Tが、1,10-デカンジアミンとテレフタル酸との重縮合から得られる単位を示し、
少なくとも1つの直鎖のC
1からC
7脂肪酸の存在下でのコモノマー、即ち、アミノ酸またはラクタム、1,10-デカンジアミンおよびテレフタル酸の重縮合工程を含み、重縮合工程が、同じ反応器内の単一工程で200から300℃の温
度で、30バールまで上昇し、徐々に大気圧以下の圧力まで低下された圧力において実施されて重合を完了させ、直鎖のC
1からC
7脂肪酸が、反応器に導入される全成分の総重量に対して
(2.5/427.47)×100%から3%の重量割合で存在し、反応器内での発泡の程度が、重縮合中に、直鎖のC
1からC
7脂肪酸がなくても観察される程度と比較して実質的に低下していることを特徴とする該方法。
【請求項2】
重縮合工程が、消泡剤の不存在下で実施される、請求項1に記載の工業的調製方法。
【請求項3】
発泡の程度が、直鎖のC
1からC
7脂肪酸がなくても観察される程度と比較して、少なくとも10%低下する請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
重縮合工程が、同じ反応器内の単一工程で200から300℃の温度で、30バールまで上昇し、徐々に大気圧以下の圧力まで低下された圧力において実施され、重合を完了させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
一般式:A/10.Tの半芳香族コポリアミドを調製する工業的方法であって、
Aが、ラクタムまたはC
9
からC
12
アミノ酸の重縮合から得られる単位を示し、
10.Tが、1,10-デカンジアミンとテレフタル酸との重縮合から得られる単位を示し、
少なくとも1つの直鎖のC
1
からC
7
脂肪酸の存在下でのコモノマー、即ち、アミノ酸またはラクタム、1,10-デカンジアミンおよびテレフタル酸の重縮合工程を含み、重縮合工程が3つの工程で実施され、以下の工程:
a. プレポリマーを得るために、コモノマーを前記少なくとも1つの脂肪酸の存在下で200℃から300℃の温度で加熱することによる濃縮器における予備重合の第1の工程
であって、直鎖のC
1
からC
7
脂肪酸が、濃縮器に導入される全成分の総重量に対して(2.5/427.47)×100%から3%の重量割合で存在する第1の工程;
b. プレポリマーを濃縮器から220から280℃の温度で10から20バールの圧力で重合器に移送する第2の工程;
c. 200から300℃の温度で、30バールまで上昇し、次いで大気圧以下の圧力まで低下された圧力において加熱することにより重合させ、重合を完了させて前記コポリアミドを得る第3の工程
を含
み、
濃縮器内および重合器内での発泡の程度が、重縮合中に、直鎖のC
1
からC
7
脂肪酸がなくても観察される程度と比較して実質的に低下している
ことを特徴とする該方法。
【請求項6】
発泡の程度の低下が、少なくとも第1の工程の間、濃縮器において起きる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
直鎖脂肪酸が、プロパン酸および酢酸から選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の工業的調製方法。
【請求項8】
半芳香族コポリアミドが、11/10.Tである、請求項1から7のいずれか一項に記載の工業的調製方法。
【請求項9】
直鎖のC
1からC
7脂肪酸がなくても観察される程度と比較して、請求項1から8のいずれか一項に定義された半芳香族コポリアミドのコモノマーの重縮合工程中に、反応器内の発泡の程度を実質的に低下させるための連鎖制限剤としての直鎖のC
1からC
7脂肪酸の使用。
【請求項10】
重縮合工程が、消泡剤の不存在下で実施される、請求項
9に記載の使用。
【請求項11】
発泡の程度が、直鎖のC
1からC
7脂肪酸がなくても観察される程度と比較して、少なくとも10%低下する、請求項
9または
10に記載の使用。
【請求項12】
直鎖脂肪酸が、酢酸である、請求項
9から
11のいずれか一項に記載の使用。
【請求項13】
半芳香族コポリアミドが、11/10.Tである、請求項
9から
12のいずれか一項に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の脂肪酸を使用することによって半芳香族コポリアミドを調製する方法、および半芳香族コポリアミドのための連鎖制限剤としてのこの酸の使用およびコポリアミドの使用に関する。本発明はまた、そのようなコポリアミドを含む組成物、およびこの組成物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
半芳香族ポリアミドの合成においては、ステアリン酸を連鎖制限剤として使用することが既知の実務である。具体的には、ポリアミド合成は、二酸と、ジアミン、アミノ酸またはラクタムとの重縮合によって行われる。従って、アミン官能基は酸官能基と反応してアミド基を形成する。この重縮合をより良好に制御するために、媒体中に存在するアミン官能基と反応し、そのため重縮合を阻止するモノカルボン酸を反応媒体に添加することが既知の実務である。
【0003】
半芳香族ポリアミド、特にポリアミドPA11/10.T、即ち、11-アミノウンデカン酸、1,10-デカンジアミンおよびテレフタル酸の重縮合に由来するポリアミドの合成には、ステアリン酸または安息香酸等のモノカルボン酸を使用することが既知の実務である。現在、このコポリアミドの工業的合成においては、大量の泡、特にステアリン酸の泡の生成が観察されてきた。反応媒体への消泡剤の添加にもかかわらず、生成物の高さの上昇が反応器中で観察される。その結果、反応器の頂部における物質の同伴またはその固化を避けるためには、導入された原料の総量を減らす必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、反応媒体中に泡の形成をもたらさない合成方法を見出すことが真に必要である。本出願人は、驚くべきことに、脂肪酸および芳香族カルボン酸に反して連鎖制限剤として直鎖のC1からC7脂肪酸を使用すると、この発泡現象を防止することができ、そのためこの合成方法の過程で消泡剤の使用を回避することができることを見出した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従って、本発明は、以下の一般式:A/10.Tに対応する少なくとも2つの単位を含む半芳香族コポリアミドの調製方法であって、
- Aは、ラクタムまたはC9からC12アミノ酸の重縮合から得られる単位を示し、
- 10.Tは1,10-デカンジアミンとテレフタル酸との重縮合から得られる単位を示し、
少なくとも1つの直鎖のC1からC7脂肪酸の存在下でのコモノマー、即ち、アミノ酸またはラクタム、1,10-デカンジアミンおよびテレフタル酸の重縮合工程を含み、反応器内での発泡の程度は前記直鎖脂肪酸がなくても観察される程度と比較して実質的に低下していることを特徴とする該方法に関する。
【0006】
本発明の主題はまた、反応器中の半芳香族コポリアミドの重縮合中の発泡の程度を実質的に低下させるための、上で定義したコポリアミドの合成における連鎖制限剤としての直鎖のC1からC7脂肪酸の使用である。
【0007】
本発明の他の特徴、態様および利点は、以下の説明および実施例を読むことによりさらに明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0008】
方法
本発明は、以下の一般式:A/10.Tに対応する少なくとも2つの単位を含む半芳香族コポリアミドの調製方法であって、
Aは、ラクタムまたはC9からC12アミノ酸の重縮合から得られる単位を示し、
10.Tは1,10-デカンジアミンとテレフタル酸との重縮合から得られる単位を示し、
少なくとも1つの直鎖のC1からC7脂肪酸の存在下でのコモノマー、即ち、アミノ酸またはラクタム、1,10-デカンジアミンおよびテレフタル酸の重縮合工程を含み、反応器内での発泡の程度が、重縮合工程中に、直鎖のC1からC7脂肪酸がなくても観察される程度に比べて実質的に低下していることを特徴とする該方法に関する。
【0009】
従って、本発明者らは、連鎖制限剤として短鎖(C1からC7)の直鎖のC1からC7脂肪酸、特に酢酸を使用すると、直鎖のC1からC7脂肪酸がなくても観察される程度と比較してコモノマーの重縮合工程の間に反応器内で実質的に発泡の程度を低下させることにより、半芳香族コポリアミドの工業的調製を可能にすることを見出した。
【0010】
有利には、短鎖(C1からC7)の直鎖C1からC7脂肪酸は一酸である。
【0011】
「実質的に」という用語は、直鎖のC1からC7脂肪酸がなくても観察される程度と比較して、発泡の程度が少なくとも10%低下することを意味すると理解されるべきである。直鎖脂肪酸の使用により、発泡の現象が制限され、そのため反応器の頂部での物質の同伴またはその固化が防止され、導入されるコモノマーの供給原料の総量を減らす必要性が回避され、従って、同じ量の半芳香族コポリアミドの調製の間に時間およびコストの節約が可能になる。
【0012】
結果として、該方法において直鎖脂肪酸が存在すると、大きな反応器サイズ、即ち、いずれの場合にも消泡剤の存在下でさえも該直鎖脂肪酸の不存在下で使用されるサイズよりも大きいサイズで、方法を実施することが可能になる。
【0013】
従って、例えば、1トンの容量を有する反応器に対して、前記反応器内での発泡の程度の少なくとも10%の減少により、その中に少なくとも100kgだけより多いモノマーを導入することが可能になる。
【0014】
一実施形態では、重縮合工程は、消泡剤の不存在下で実施される。
【0015】
従って、本発明の別の利点は、消泡剤の使用の抑制が可能であり、そのため方法のコストの節約が可能になることである。
【0016】
別の実施形態では、消泡剤も、特に、反応器に導入される全成分の総重量に対して1から500ppm、特に10から250ppm、より具体的には10から50ppmの重量割合で使用される。
【0017】
通常使用される消泡剤は、場合により、シリコン、特に粗製シリコーン油を主成分とするか、またはSilikonol 1000、Tegiloxan AV1000、Silcolapse RG22もしくはEFKA(商標) 2720(BASF)のような水性分散液の形態である。
【0018】
有利には、発泡の程度は、直鎖のC1からC7脂肪酸がなくても観察される程度と比較して、少なくとも10%、特に少なくとも20%、特に20%から約30%低下される。消泡剤の存在または不存在に応じて、観察される発泡の程度の低下は多かれ少なかれ顕著であるが、いずれの場合にも消泡剤の不存在下で少なくとも10%である。
【0019】
明細書中の発泡の低下の百分率は全て、消泡剤の存在または不存在にかかわらず、直鎖のC1からC7脂肪酸がなくても観察された程度と比較して与えられる。
【0020】
一実施形態では、重縮合工程は、同じ反応器内の単一工程で200から300℃の温度、特に半芳香族コポリアミドの融点より高い温度で、30バールまで上昇し、徐々に大気圧以下の圧力まで低下された圧力において実施され、重合を完了させる。
【0021】
この重縮合工程における反応温度は、攪拌を行うことができるように、半芳香族コポリアミドの融点よりも高くなければならない。
【0022】
従って、前記反応は、中間体として、互いに縮合することにより、同じ反応器内で半芳香族コポリアミドを直接もたらす半芳香族オリゴマーを生成する。
【0023】
従って、発泡の程度は、前記反応器中で少なくとも10%、特に少なくとも20%、特に20%から約30%低下する。
【0024】
場合により、ポリマーは、大気圧より高い圧力で前記反応器から除去してもよい。次いで、重合は、場合により、融点を超える温度で押出する工程、または「固相重合」法に従ってコポリアミドの融点より低い温度で加熱する工程によって完了させることができる。
【0025】
別の実施形態では、重縮合工程は3つの工程で実施され、以下の工程を含む:
a. 半芳香族プレポリマーを得るために、コモノマーを前記少なくとも1つの脂肪酸の存在下で200℃から300℃の温度で、特に20から30バールの圧力で加熱することによる濃縮器における予備重合の第1の工程であって、前記温度が特にプレポリマーの融点より高い温度である該工程;
b. プレポリマーを220から280℃の温度で10から20バールの圧力で濃縮器から重合器に移送する第2の工程;
c. 200から300℃の温度で、30バールまで上昇し、徐々に大気圧以下の圧力まで低下された圧力において加熱することにより重合させ、重合を完了させて前記コポリアミドを得る第3の工程であって、前記温度が特にコポリアミドの融点より高い温度である、該工程。
【0026】
場合により、工程c.における重合の完了後のポリマーを大気圧より高い圧力で前記重合器から除去することができる。次いで、重合は、場合により、融点を超える温度で押出する工程、または「固相重合」法に従ってコポリアミドの融点より低い温度で加熱する工程によって完了することができる。
【0027】
第1の工程は、濃縮器における、NMRによって決定された分子量(Mn)が約1000から8000である半芳香族プレポリマーの形成に対応する。
【0028】
第2の工程は、半芳香族プレポリマーの重合器への移送に対応する。一般的な規則として、この工程は減圧を伴い、次いで半芳香族コポリアミドは、特にポリマーの融点を上回って加熱することによってプレポリマーをそれ自体で縮合させることによって第3の工程で形成される。有利には、この第3の工程において半芳香族コポリアミドを得るための加熱温度は、コポリアミドの融点よりも10℃高い。
【0029】
一実施形態では、発泡の程度の低下は、少なくとも第1の工程の間、濃縮器において起きて、特に少なくとも10%、特に少なくとも20%、特に20%から約30%である。
【0030】
有利には、発泡の程度の低下は、濃縮器における第1の工程の間に起こり、特に少なくとも10%、特に少なくとも20%、特に20%から約30%であり、重合器における第3の工程の間でも起こり、特に少なくとも10%、特に少なくとも19%、特に19%から約30%である。
【0031】
有利には、直鎖のC1からC7脂肪酸は、反応器に導入される全成分の総重量に対して0.1%から3%、特に0.1から1%の重量割合で存在する。
【0032】
好ましくは、直鎖のC1からC7脂肪酸は、酢酸、プロパン酸およびブタン酸ならびにそれらの混合物から選択される。好ましくは、酢酸またはプロパン酸、特に酢酸が使用される。
【0033】
より具体的には、単位Aの意味に関して、Aがアミノ酸を表す場合、それは9-アミノノナン酸(A=9)、10-アミノデカン酸(A=10)、12-アミノドデカン酸(A=12)および11-アミノウンデカン酸(A=11)ならびにそれらの誘導体、特にN-ヘプチル-11-アミノウンデカン酸から選択することができる。
【0034】
1つのアミノ酸の代わりに、2つ、3つまたはそれ以上のアミノ酸の混合物もまた想定され得る。しかし、形成されたコポリアミドは、それぞれ3単位、4単位またはそれ以上の単位を含む。
【0035】
Aがラクタムを表す場合には、ペラルゴラクタム、デカノラクタム、ウンデカノラクタムおよびラウリルラクタム(A=12)から選択することができる。
【0036】
好ましくは、Aは、11-アミノウンデカン酸(11で示される)、12-アミノドデカン酸(12で示される)およびラウリルラクタム(L12で示される)から選択されるモノマーから得られる単位を表す。
【0037】
好ましくは、Aは11-アミノウンデカン酸(11で示される)を示す。
【0038】
本発明はまた、上で定義した工業的方法を介して得ることができる半芳香族コポリアミド、特に11/10.Tに関する。
【0039】
本発明の主題はまた、直鎖のC1からC7脂肪酸がなくても観察される程度と比較してコモノマーの重縮合の工程中に反応器内の発泡の程度を実質的に低下させるための、上で定義されたコポリアミドの合成における連鎖制限剤としての直鎖のC1からC7脂肪酸の使用である。
【0040】
有利には、直鎖のC1からC7脂肪酸は一酸である。
【0041】
有利には、上記で定義した直鎖のC1からC7脂肪酸の使用は、消泡剤の不存在下で行われる。
【0042】
有利には、直鎖のC1からC7脂肪酸は、重縮合工程が同じ反応器内で上記で定義した単一工程で実施される方法において、または重縮合工程が上記で定義された3工程で行われる方法において使用することができる。
【0043】
有利には、上記で定義した直鎖のC1からC7脂肪酸の使用で観察される発泡の程度は、直鎖のC1からC7脂肪酸がなくても観察される程度と比較して少なくとも10%、特に少なくとも20%、特に20%から約30%低下する。
【0044】
有利には、直鎖のC1からC7脂肪酸は、反応器に導入される全成分の総重量に対して0.1%から3%、特に0.1から1%の重量割合で存在する。
【0045】
有利には、直鎖のC1からC7脂肪酸は酢酸およびプロパン酸から選択され、特に直鎖のC1からC7脂肪酸は酢酸である。
【0046】
有利には、上で定義した直鎖のC1からC7脂肪酸の使用は、コポリアミド11/10.Tを用いて行われる。
【0047】
以下の実施例は、本質的に限定することなく、本発明を説明するのに役立つ。
【実施例】
【0048】
<3工程に重縮合工程を含む方法におけるステアリン酸または酢酸の存在下でのPA11/10.T(0.7/1モル%)の調製中の発泡の程度の比較>
以下の表1に定義される割合のステアリン酸または酢酸、次亜リン酸ナトリウム、Silikonol 1000および水を含むコモノマーを濃縮器に導入し、200から300℃の温度で20から30バールの圧力で加熱してプレポリマーを形成し、次いで、そのプレポリマーを重合器に移し、次にプレポリマーを重合器内で200から300℃の温度で20から30バールの圧力で加熱し、次いで圧力を徐々に大気圧まで低下させる。
【0049】
【0050】
発泡の程度を、各化合物(実施例1および比較例)に対し濃縮器および重合器の反応媒体の最大の高さを測定する検出器によって決定する。
【0051】
【0052】
同じ種類の結果が、単一の反応器内の1工程方法で観察された。