(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-27
(45)【発行日】2022-11-07
(54)【発明の名称】スピニングリール
(51)【国際特許分類】
A01K 89/01 20060101AFI20221028BHJP
【FI】
A01K89/01 B
(21)【出願番号】P 2018135655
(22)【出願日】2018-07-19
【審査請求日】2021-05-07
(73)【特許権者】
【識別番号】503230070
【氏名又は名称】シマノコンポネンツ マレーシア エスディーエヌ.ビーエッチディー.
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】新樹グローバル・アイピー特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】チャン イク フイ
【審査官】吉原 健太
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-097492(JP,A)
【文献】特開2016-077232(JP,A)
【文献】実開昭60-156964(JP,U)
【文献】特開2018-074933(JP,A)
【文献】米国特許第06102317(US,A)
【文献】特開2008-283931(JP,A)
【文献】実開平03-067562(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 89/00 - 89/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣り糸を前方に繰り出し可能なスピニングリールであって、
リール本体と、
前後方向に延び、リール本体に支持されたスプール軸と、
糸巻き胴部、及び前記糸巻き胴部の前側に設けられ前記糸巻き胴部の外径よりも大径の壁部、を有し、前記スプール軸に回転可能に支持されたスプールと、
前記スプールの内周部に配置され、前記スプールの回転を制動するドラグ機構と、
前記スプール軸の軸方向において前記スプールの前記壁部と対向する対向壁部を有し、前記スプールと隙間を隔てて前記スプール軸の先端に回動可能に装着され、回動によって前記ドラグ機構のドラグ力を調節する調節部材と、
前記スプールの前記壁部及び前記調節部材の前記対向壁部のいずれか一方に設けられ、 前記スプールの内部への水分の侵入を抑制する防水構造と、
を備え、
前記防水構造は、
前記壁部及び前記対向壁部のいずれか他方に向かって突出する環状凸部と、
前記壁部及び前記対向壁部のいずれか他方から離れる方向に凹み、
前記環状凸部と径方向に間隔を隔てて配置され、前記環状凸部よりも前記スプール軸の径方向外側に設けられた環状凹部と、
を有する、
スピニングリール。
【請求項2】
前記防水構造は、径方向外側に延びるにつれて前方に傾斜する傾斜部をさらに有する、
請求項
1に記載のスピニングリール。
【請求項3】
前記スプールは、前記壁部から前方に延び、前記調節部材の前記対向壁部の外周部を覆うカバー部をさらに有する、
請求項1
又は2に記載のスピニングリール。
【請求項4】
前記調節部材は、外周部が前記スプールの前記壁部の内周部に対向して配置された円筒部をさらに有し、
前記スプールの前記壁部の内周部と前記調節部材の前記円筒部の外周部との隙間をシールするシール部材を、さらに備えた、
請求項1から
3のいずれか1項に記載のスピニングリール。
【請求項5】
前記防水構造は、前記スプールの前記壁部及び前記調節部材の前記対向壁部の両方に設けられている、
請求項1から
4のいずれか1項に記載のスピニングリール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣り糸を前方に繰り出し可能なスピニングリールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スプールの回転を制動するドラグ機構と、ドラグ機構のドラグ力を調節する調節部材と、を備えたスピニングリールが知られている(特許文献1参照)。ドラグ機構は、スプールの内部に収容されている。調節部材は、スプールの前側でスプール軸に回動可能に装着されており、調節部材の回動に応じてドラグ機構のドラグ力が変化する。また、特許文献1には、調節部材とスプールとの隙間からドラグ機構への水分の侵入を防止するシール部材が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、調節部材とスプールとの隙間から侵入した水分がシール部材まで容易に到達してしまう。シール部材に到達する水分量が多いほどドラグ機構に水分が侵入する可能性が高くなるため、シール部材に到達する水分量は少ない方が好ましい。
【0005】
また、特許文献1では、調節部材とスプールとの隙間から侵入した水分が外部に排出されにくい。このため、例えば、調節部材をスプール軸から取り外したとき、調節部材とスプールとの隙間に残留していた水分が誤ってスプールの内部に侵入するおそれがある。
【0006】
本発明の課題は、調整部材とスプールとの隙間からスプール内部に水分が侵入することを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係るスピニングリールは、釣り糸を前方に繰り出し可能なスピニングリールであって、リール本体と、スプール軸と、スプールと、ドラグ機構と、調節部材と、防水構造と、を備えている。スプール軸は、前後方向に延び、リール本体に支持されている。スプールは、糸巻き胴部、及び糸巻き胴部の前側に設けられ糸巻き胴部の外径よりも大径の壁部、を有し、スプール軸に回転可能に支持されている。ドラグ機構は、スプールの内周部に配置され、スプールの回転を制動する。調節部材は、スプール軸の軸方向においてスプールの壁部と対向する対向壁部を有し、スプールと隙間を隔ててスプール軸の先端に回動可能に装着され、回動によってドラグ機構のドラグ力を調節する。防水構造は、スプールの壁部及び調節部材の対向壁部のいずれか一方に設けられ、スプール内部への水分の侵入を抑制する。防水構造は、壁部及び対向壁部のいずれか他方に向かって突出する環状凸部と、壁部及び対向壁部のいずれか他方から離れる方向に凹み、環状凸部よりもスプール軸の径方向外側に設けられた環状凹部と、を有している。
【0008】
このスピニングリールでは、例えば、スプールの壁部に防水構造を設けた場合、スプールと調節部材との隙間からスプールの壁部を伝ってスプール内部に侵入してきた水分は、環状凹部を横切るときに環状凹部に入り込む。また、スプールの壁部を伝ってきた水分が環状凹部を乗り越えた場合は、環状凸部によって水分の侵入が抑制される。すなわち、環状凹部及び環状凸部によって、スプール内部に配置されたドラグ機構に水分が侵入することを抑制できる。なお、調節部材の対向壁部に防水構造を設けた場合、スプールと調節部材の隙間から調整部材の壁部を伝ってきた水分に対して、上記と同様の効果を得ることができる。
【0009】
また、スプールの壁部及び調節部材の対向壁部が前後方向に向いているときは、環状凹部が水分の流路となり、環状凹部に入り込んだ水分が環状凹部内を伝って下方に移動する。環状凹部内を移動した水分は、その後スプールの中心から離れる方向に流れ出るので、水分が外部に排出され易くなる。
【0010】
好ましくは、環状凹部は、環状凸部と径方向に間隔を隔てて配置されている。この場合は、効果的にスプール内部への水分の侵入を抑制できる。
【0011】
好ましくは、防水構造は、径方向外側に延びるにつれて前方に傾斜する傾斜部を有する。この場合は、スプールと調節部材との隙間から侵入してきた水分が外部に排出され易くなる。
【0012】
好ましくは、スプールは、壁部から前方に延び、調節部材の対向壁部の外周部を覆うカバー部をさらに有する。この場合は、径方向から水分が侵入することを抑制できる。
【0013】
好ましくは、調節部材は、外周部がスプールの壁部の内周部に対向して配置された円筒部をさらに有し、スプールの壁部の内周部と調節部材の円筒部の外周部との隙間をシールするシール部材をさらに備えている。この場合は、環状凹部及び環状凸部によってシール部材に到達する水分量が抑制されるので、スプール内部への水分の侵入をシール部材で容易に防止できる。
【0014】
好ましくは、防水構造は、スプールの壁部及び調節部材の対向壁部の両方に設けられている。この場合は、スプール内部への水分の侵入をさらに抑制できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、調整部材とスプールとの隙間からスプール内部に水分が侵入することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態が採用されたスピニングリールの側面断面図。
【
図4】他の実施形態に係るスプール及び調整部材の部分拡大断面図。
【
図5】他の実施形態に係るスプール及び調整部材の部分拡大断面図。
【
図6】他の実施形態に係るスプール及び調整部材の部分拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施形態が採用されたスピニングリール100は、釣り糸を前方に繰り出し可能である。スピニングリール100は、
図1に示すように、リール本体2と、スプール軸3と、スプール4と、ドラグ機構20と、調節部材30と、防水構造40と、を備えている。また、スピニングリール100は、好ましくはシール部材50をさらに備えている。
【0018】
なお、以下の説明において、釣りを行うときに、釣り糸が繰り出される方向を前、その反対方向を後という。また、左右とは、スピニングリール100を後方から見たときの左右をいう。また、スプール軸3が延びる方向を軸方向という。また、スプール軸3と直交する方向を径方向という。また、スプール軸3の軸周りの方向を周方向という。
【0019】
図1に示すように、リール本体2には、ハンドル5が回転可能に設けられている。リール本体2は、内部空間を有しており、内部空間には、スプール4に釣り糸を均一に巻き付ける往復移動機構6や、リール本体2に回転可能に支持されたロータ8にハンドル5の回転を伝達するロータ駆動機構9などが収容されている。
【0020】
スプール軸3は、前後方向に延び、リール本体2に支持されている。詳細には、スプール軸3は、リール本体2に、軸方向に移動可能に支持されている。
【0021】
スプール4は、中央をスプール軸3が軸方向に貫通し、スプール軸3の先端側でスプール軸3に回転可能に支持されている。
【0022】
スプール4は、糸巻き胴部4aと、前方壁部4b(壁部の一例)と、後方壁部4cと、スプール筒部4dと、を有している。また、スプール4は、好ましくはカバー部4eをさらに有している。
【0023】
糸巻き胴部4aは、円筒状に形成され、外周に釣り糸が巻き付けられる。糸巻き胴部4aは、内部に空間を有している。
【0024】
前方壁部4bは、糸巻き胴部4aの前側で径方向に延びて設けられている。詳細には、前方壁部4bは、外径が糸巻き胴部4aの外径よりも大径であり、糸巻き胴部4aよりも径方向外側に延びている。
【0025】
後方壁部4cは、糸巻き胴部4aの後側で径方向に延びて設けられている。詳細には、後方壁部4cは、糸巻き胴部4aよりも径方向外側に延び、前方壁部4bの外径と同じ程度の外径を有している。
【0026】
スプール筒部4dは、スプール軸3に回転不能かつ着脱自在に装着されている。スプール筒部4dを介して、スプール4及びドラグ機構20がスプール軸3に着脱可能に装着されている。スプール筒部4dは、
図2に示すように、先端外周面に雄ねじ部4fを有している。
【0027】
カバー部4eは、前方壁部4bから前方に円筒状に延び、調節部材30の後述する対向壁部30bの外周部を覆う。カバー部4eは、前方壁部4bと一体に形成されている。なお、カバー部4eは、前方壁部4bと別体に形成してもよい。
【0028】
ドラグ機構20は、
図1に示すように、スプール4の内周部に配置され、スプール4の回転を制動する。詳細には、ドラグ機構20は、スプール4の糸巻き胴部4aの内部に収容されている。ドラグ機構20は、複数の摩擦部材20aを有している。なお、ドラグ機構20は従来と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0029】
調節部材30は、スプール4と隙間を隔ててスプール軸3の先端に回動可能に装着されている。本実施形態では、調節部材30は、スプール筒部4dを介してスプール軸3の先端に回動可能に装着されている。調節部材30の回動によってドラグ機構20のドラグ力が調節される。
【0030】
調節部材30は、
図2に示すように、つまみ本体部30aと、対向壁部30bと、円筒部30cと、つまみ部30dと、ナット30eと、ばね部材30fと、押圧部材30gと、を有している。
【0031】
つまみ本体部30aは、円形であり、ナット30eを介してスプール軸3の先端に回動可能に装着されている。
【0032】
対向壁部30bは、つまみ本体部30aに一体に形成されており、つまみ本体部30aから径方向外側に向かって環状かつ板状に延びている。対向壁部30bは、軸方向においてスプール4の前方壁部4bと対向する。詳細には、対向壁部30bは、前方壁部4bと軸方向に間隔を隔てて、前方壁部4bの前方に配置されている。対向壁部30bは、径方向外側がスプール4のカバー部4eに覆われている。対向壁部30bは、径方向においてカバー部4eと隙間を有し、この隙間は前方に向いて開放されている。
【0033】
円筒部30cは、つまみ本体部30aから後方に円筒状に延びている。円筒部30cは、外周部がスプール4の前方壁部4bの内周部に対向して配置されている。円筒部30cは、つまみ本体部30aに一体に形成されている。円筒部30cは、後端部がシール部材50に接触している。
【0034】
つまみ部30dは、調節部材30を回動操作するための操作部である。つまみ部30dは、径方向に延び、つまみ本体部30aから前方に突出する。つまみ部30dは、つまみ本体部30aの前部にねじ部材32で固定されている。
【0035】
ナット30eは、つまみ本体部30aに対して、相対回転不能かつ軸方向に相対移動可能に、つまみ本体部30aの内周部に収容されている。ナット30eの内周面には雌ねじ部30hが形成されており、この雌ねじ部30hがスプール筒部4dの雄ねじ部4fに螺合する。これにより、ナット30eは、調節部材30の回転に応じて調節部材30とともに回転し、且つスプール筒部4dに沿って軸方向に移動する。
【0036】
ばね部材30fは、軸方向において、ナット30eと押圧部材30gとの間に配置されている。ばね部材30fは、スプール筒部4dの外周部に装着されている。ばね部材30fは、押圧部材30gを複数の摩擦部材20a側に向けて付勢する。
【0037】
押圧部材30gは、
図1に示すように、軸方向において、調節部材30と複数の摩擦部材20aとの間に配置されている。調節部材30を回動操作すると、ナット30eがスプール筒部4dに対して軸方向に移動して、ばね部材30fが押圧部材30gを押圧する力が変化する。これにより、押圧部材30gが複数の摩擦部材20aを押圧する力が変化して、ドラグ機構20のドラグ力が変化する。
【0038】
防水構造40は、スプール4の前方壁部4b及び調節部材30の対向壁部30bのいずれか一方に設けられ、スプール4の内部への水分の侵入を抑制する。本実施形態では、防水構造40は、スプール4の前方壁部4bに設けられている。防水構造40は、スプール4のカバー部4eと調節部材30の対向壁部30bの隙間から入り込んだ水分が、スプール4の内部、ひいてはドラグ機構20に侵入することを抑制する。
【0039】
防水構造40は、
図2及び
図3に示すように、環状凸部40aと、環状凹部40bと、を有している。また、防水構造40は、好ましくは傾斜部40cをさらに有している。環状凸部40a、環状凹部40b、及び傾斜部40cは、カバー部4eよりも径方向内側かつ前方壁部4bの前側に形成されている。
【0040】
環状凸部40aは、スプール4の前方壁部4bから調節部材30の対向壁部30bに向かって軸方向に突出し、周方向に沿って環状に形成されている。環状凸部40aは、前方壁部4bの内縁から突出して形成されている。
【0041】
環状凹部40bは、スプール4の前方壁部4bにおいて、調節部材30の対向壁部30bから離れる方向に凹み、周方向に沿って環状に形成されている。本実施形態では、環状凹部40bは、対向壁部30bと軸方向に対向する位置において、前方から後方に向かって軸方向に凹んで形成されている。環状凹部40bは、環状凸部40aよりも径方向外側に形成されている。環状凹部40bは、環状凸部40aと径方向に間隔を隔てて配置されることが好ましい。
【0042】
傾斜部40cは、径方向外側に延びるにつれて前方に傾斜するように形成されている。傾斜部40cは、環状凹部40bよりも径方向外側、かつスプール4のカバー部4eよりも径方向内側に形成されている。
【0043】
シール部材50は、スプール4と調節部材30との隙間をシールする。詳細には、シール部材50は、スプール4の前方壁部4bの内周部と調節部材30の円筒部30cの外周部との隙間をシールする。シール部材50は、先端が前方に傾斜するリップシールであり、押圧部材30gの外周面に形成された装着溝30iに装着されている。シール部材50は、先端が前方壁部4bの内周部に接触し、前面の一部が調節部材30の円筒部30cの後端部に接触するように配置されている。
【0044】
上記構成のスピニングリール100では、スプール4のカバー部4eと調節部材30の対向壁部30bの隙間からカバー部4e及び前方壁部4bを伝ってスプール4内部に侵入してきた水分が、環状凹部40bを横切るときに環状凹部40bに入り込み、水分の侵入が抑制される。また、水分が環状凹部40bを乗り越えた場合は、環状凸部40aによって水分の侵入が抑制される。
【0045】
また、
図3に示すように、スプール4の前方壁部4b及び調節部材30の対向壁部30bが前後方向に向いているときは、環状凹部40bが水分の流路となり、環状凹部40bに入り込んだ水分が環状凹部40b内を伝って下方に移動する。環状凹部40b内を移動した水分は、その後、
図3に破線で示すようにスプール4の中心から離れる方向に流れ出るので、水分が外部に排出され易くなる。また、傾斜部40cを設けることで、環状凹部40bから流れ出た水分が外部に誘導され易くなる。
【0046】
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0047】
<その他の実施形態>
前記実施形態では、スプール4の前方壁部4bに防水構造40を設けていたが、
図4に示すように、調節部材30の対向壁部30bに防水構造40を設けてもよい。この場合、環状凸部40aは、調節部材30の対向壁部30bからスプール4の前方壁部4bに向かって軸方向に突出する。また、環状凹部40bは、対向壁部30bにおいて、スプール4の前方壁部4bから離れる方向に凹んで形成される。
【0048】
また、
図5に示すように、スプール4の前方壁部4b及び調節部材30の対向壁部30bの両方に防水構造40を設けてもよい。
【0049】
また、
図6に示すように、スプール4の前方壁部4bに防水構造40を設けて、調節部材30の対向壁部30bに環状凹部40bのみを設けてもよい。また、前方壁部4b及び対向壁部30bの少なくともいずれか一方に環状凹部40bを複数設けてもよい。
【符号の説明】
【0050】
2 リール本体
3 スプール軸
4 スプール
4a 糸巻き胴部
4b 前方壁部(壁部の一例)
4e カバー部
20 ドラグ機構
30 調節部材
30b 対向壁部
30c 円筒部
40 防水構造
40a 環状凸部
40b 環状凹部
40c 傾斜部
50 シール部材
100 スピニングリール