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特許7166274制限された圧力低下を有するFCCユニット装入材料注入装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-27
(45)【発行日】2022-11-07
(54)【発明の名称】制限された圧力低下を有するFCCユニット装入材料注入装置
(51)【国際特許分類】
   B05B 7/04 20060101AFI20221028BHJP
   B05B 7/10 20060101ALI20221028BHJP
   B05B 1/34 20060101ALI20221028BHJP
   B01J 8/00 20060101ALI20221028BHJP
   B01J 8/24 20060101ALI20221028BHJP
   B01J 4/00 20060101ALI20221028BHJP
   C10G 9/32 20060101ALN20221028BHJP
【FI】
B05B7/04
B05B7/10
B05B1/34 101
B01J8/00 A
B01J8/24
B01J4/00 103
C10G9/32
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2019551973
(86)(22)【出願日】2018-03-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-05-21
(86)【国際出願番号】 EP2018057340
(87)【国際公開番号】W WO2018172473
(87)【国際公開日】2018-09-27
【審査請求日】2021-03-18
(31)【優先権主張番号】1752496
(32)【優先日】2017-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】591007826
【氏名又は名称】イエフペ エネルジ ヌヴェル
【氏名又は名称原語表記】IFP ENERGIES NOUVELLES
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】ルサージュ,ロマン
(72)【発明者】
【氏名】デッカー,セバスチァン
(72)【発明者】
【氏名】ラブワン,ジャン-クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】ケルネール,ユアン
【審査官】長谷部 智寿
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/073133(WO,A1)
【文献】特表2001-501245(JP,A)
【文献】特開平09-078073(JP,A)
【文献】特表2009-517215(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 7/00-7/32
B05B 1/34
B01J 4/00-7/02
B01J 8/00-8/46
C10G 9/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体をガスによって液滴に霧化するように設計された注入装置(10)であって、長手方向(X)に延在する中空管状胴体(12)であって、その内壁(13)は、接触領域として知られる第1の領域(Z1)と、前記液体及び前記ガスの流れの方向において前記第1の領域の下流に位置する第2の領域(Z2)とを前記胴体の内部で画定する、中空管状胴体(12)を含み、前記胴体は、
- 前記第1の領域(Z1)につながる、それぞれ前記第1の領域に液体及び霧化ガスを注入するための少なくとも1つの第1の入口開口部(16、17)及び少なくとも1つの第2の入口開口部(14)と、
- 前記第1及び第2の領域の下流に位置する、前記霧化された液体を前記胴体から排出するための少なくとも1つの出口オリフィス(18)と
を有する、注入装置(10)において、
前記胴体の前記内壁(13)は、前記第1の領域と前記第2の領域との間において少なくとも1つの邪魔板(20i、20’i、20’’i、120i、220i、220’i、320i、420i、520i)を設けられ、前記少なくとも1つの邪魔板(20i、20’i、20’’i、120i、220i、220’i、320i、420i、520i)は、前記邪魔板を含む前記胴体の前記長手方向に垂直なそれぞれの平面内において、前記邪魔板が前記内壁(13)の周囲の一部のみにわたって延在するように設計されることと、前記邪魔板(20i、20’i、20’’i、120i、220i、220’i、320i、420i、520i)は、前記胴体の前記長手方向に垂直な前記胴体の最大内側寸法の最大で1/4に等しい、前記胴体の前記長手方向に垂直に測定されたゼロでない高さを有することとを特徴とする注入装置(10)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの邪魔板(20i、20’i、20’’i、120i、220i、220’i、320i、420i、520i)は、前記胴体の前記長手方向に垂直な平面上の前記邪魔板の正射影が前記射影面において前記内壁(13)の周囲の一部のみにわたって延在するように設計されることを特徴とする、請求項1に記載の注入装置(10)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの邪魔板(20i、20’i、20’’i、120i、220i、220’i)は、前記胴体の前記長手方向に垂直な平面上の前記邪魔板の正射影が前記射影面において前記内壁(13)の全周囲にわたって延在するように設計されることを特徴とする、請求項1に記載の注入装置(10)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの邪魔板(520i)は、前記長手方向において、前記長手方向に垂直に測定された前記胴体の最大内側寸法に少なくとも等しい長さに沿って延在し、前記邪魔板(520i)は、前記胴体の前記長手方向に不規則な輪郭を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の注入装置(10)。
【請求項5】
前記内壁(13)は、複数の別個の邪魔板を設けられることを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の注入装置(10)。
【請求項6】
少なくとも1つの邪魔板(20i、320i、420i)は、前記胴体の前記長手方向において少なくとも1つの他の邪魔板から離間されることを特徴とする、請求項5に記載の注入装置(10)。
【請求項7】
各邪魔板(20i、20’i、120i、220i、220’i、320i、420i、520i)は、前記長手方向(X)に平行であるか又は一致する軸の周りの回転により、他の邪魔板に対して角度的にオフセットされることを特徴とする、請求項5又は6に記載の注入装置(10)。
【請求項8】
前記胴体の前記長手方向に垂直な平面上の前記邪魔板(20’i)の前記正射影は、前記射影の重なり又は並置によって前記内壁の全周囲にわたって延在することを特徴とする、請求項7に記載の注入装置(10)。
【請求項9】
複数の隣接する邪魔板(320i、420i)は、前記胴体の前記長手方向に垂直に測定されたゼロでなく且つ異なる高さを有することを特徴とする、請求項5~8のいずれか一項に記載の注入装置(10)。
【請求項10】
前記胴体の前記長手方向において、隣接する邪魔板(320i、420i)の前記高さは、最大に達し且つ減少するまで増大することを特徴とする、請求項9に記載の注入装置(10)。
【請求項11】
前記邪魔板(20i、20’i、20’’i、120i、220i、220’i、320i、420i、520i)は、前記胴体の前記長手方向に垂直な前記胴体の前記最大内側寸法の最大で1/8に等しい、前記胴体の前記長手方向に垂直に測定されたゼロでない高さを有することを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載の注入装置(10)。
【請求項12】
少なくとも1つの邪魔板(20’’’’i、120i、220i、220’i、320i、420i)は、壁であって、その1つの縁部が前記内壁に固定される壁を画定することと、前記少なくとも1つの邪魔板(120i、220i、220’i、320i、420i)によって画定された前記壁は、以下の特徴:
- 前記内壁から離れている歯列状又は切欠き状の自由縁部(224、224’)、
- 前記壁を完全に通過するオリフィス(21)
の少なくとも1つを有することとを特徴とする、請求項1~3及び5~11のいずれか一項に記載の注入装置(10)。
【請求項13】
前記少なくとも1つの邪魔板(20i、20’i、20’’i、120i、220i、220’i、320i、420i)は、壁であって、その1つの縁部が、
前記胴体の前記長手方向に垂直な平面内において延在する線に沿って、又は
線のセグメントに沿って
前記内壁に固定される壁を画定することを特徴とする、請求項1~3及び5~12のいずれか一項に記載の注入装置(10)。
【請求項14】
前記少なくとも1つの邪魔板(20’i)は、前記入口開口部の側に湾曲面を有し、前記湾曲面は、前記湾曲面に衝突する流体を前記胴体の内側に方向付けるように設計されることを特徴とする、請求項1~13のいずれか一項に記載の注入装置(10)。
【請求項15】
湾曲面を有する複数の邪魔板は、それらの湾曲面に衝突する前記流体に対し、前記胴体の前記長手方向に平行な軸の周りの同一の回転運動を付与するように互いに対して配置されることを特徴とする、請求項14に記載の注入装置(10)。
【請求項16】
前記胴体の前記長手方向に垂直に延在し、前記長手方向(X)に垂直な軸の単一の液体入口開口部(16)に面する標的(19)を含むことを特徴とする、請求項1~15のいずれか一項に記載の注入装置(10)。
【請求項17】
前記胴体の前記長手方向に垂直に延在し且つ互いに向き合って位置する2つの液体入口開口部(16、17)を含むことを特徴とする、請求項1~15のいずれか一項に記載の注入装置(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注入装置、特に精製ユニット、特に流動接触分解(FCC)ユニットの炭化水素供給原料注入装置に関する。
【背景技術】
【0002】
精製ユニットで処理される液体炭化水素供給原料は、供給原料を処理するための化学反応を促進する固体触媒と一般に接触される。この接触を改善し、反応の収率を最大化するために、これらの液体炭化水素供給原料は、注入装置によって微細な液滴に霧化される。この霧化は、液体(液体炭化水素供給原料)と固体(触媒)との間の接触面積を最大化することを可能にし、それにより熱の伝達と、したがってこれらの炭化水素の気化とを促進し、これら炭化水素は、次いで、気相で固体(触媒)と接触して反応する。液滴の最適な直径に関して完全な意見の一致はないが、一般に、触媒粒子の直径と同程度の大きさ、すなわち200マイクロメートル未満、例えばおよそ50~80マイクロメートルの直径を有する液滴を形成することが望ましい。
【0003】
一般に、「二相」注入装置として知られる注入装置が使用され、この注入装置は、中空の概ね円筒の胴体と2つの入口開口部とを有し、それらの入口開口部を介して液体炭化水素供給原料及び霧化ガス、通常、水蒸気がそれぞれ胴体に注入される。胴体の内部に接触チャンバが設けられ、炭化水素供給原料を霧化するために炭化水素供給原料と霧化ガスとがその中で接触される。霧化されると、炭化水素供給原料は、反応器につながる出口開口部から排出される。各注入装置は、出口開口部を含む注入装置の端部が反応器の内側に位置するように反応器の壁に設置される。
【0004】
供給原料が胴体に半径方向に導入され、胴体の中心に位置する標的に衝突し、液滴の形成を引き起こす衝撃式注入装置が知られている。軸方向に流れる霧化ガスは、これらの液滴を伴いながら、それらを更に分割し、胴体の出口に向かう。特に、国際公開第2015/073133A1号パンフレットは、接触チャンバの出口において、装置の円筒体の内側に分散リングが配置された衝撃型注入装置を提案している。この分散リングは、胴体の内周全体にわたって延在し、ガスの周辺軸方向ストリームの一部及び液滴を胴体の内部に向け直し、それにより、それらが装置の出口に移動するにつれてその混合を促進する。しかしながら、このリングの存在による胴体の内径の縮小は、圧力低下を引き起こし、これは、一層使用されている重質供給原料の処理にとって問題となり得る。具体的には、重質供給原料の霧化は、その物理的特性(特に粘度、密度)のため、微細な液滴を生成するために注入器での大幅な圧力低下を必要とし、これは、注入器に供給する供給原料の圧力を増加するという結果を伴う。したがって、注入器の出口で所望の圧力を達成するために強力で高価なポンプを使用する必要がある。二相注入装置の構成によっては、重質供給原料を霧化するために霧化ガスの流量を大幅に増やすことが必要になり得る。
【0005】
しかしながら、より多くの量の霧化ガスを注入することは、処理の総コストを増大させ、特に霧化ガスが水蒸気である場合、望ましくない並行反応を引き起こすことにより、反応の収率に悪影響を与える可能性がある。したがって、これは、大量の水蒸気がFCC反応器に注入される場合である。したがって、霧化ガスの流量を増加させないことが好ましい。更に、大量の水蒸気を注入するには、FCCユニットの下流で流出物を分離するため、特に水蒸気を凝縮するためにユニットを大型化する必要があり、これにより製造コストが増加する。更に、より低い圧力で動作することは、供給原料注入システムの上流の供給原料予熱セットの製造中に金属の厚さを低減することを可能にし、したがって製造コストが削減される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、注入圧力をわずかにのみ低下させる注入装置であって、霧化ガスの流量を増大することも、使用されるポンプの出力を増大することも必要なく、重質供給原料とともに使用することを可能にする注入装置が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の欠点の少なくともいくつかを除去することを目的とする。このため、本発明は、液体をガスによって液滴に霧化するように設計された注入装置であって、長手方向に延在する中空管状胴体であって、特に円筒形のその内壁は、接触領域として知られる第1の領域と、液体及びガスの流れの方向において第1の領域の下流に位置する第2の領域とを胴体の内部で画定する、中空管状胴体を含み、胴体は、
- 前記第1の領域につながる、それぞれ第1の領域に液体及び霧化ガスを注入するための少なくとも1つの第1の入口開口部及び少なくとも1つの第2の入口開口部と、
- 第1及び第2の領域の下流に位置する、霧化された液体を胴体から排出するための少なくとも1つの出口オリフィスと
を有する、注入装置を提案する。
【0008】
本発明によれば、胴体の内壁は、第1の領域と第2の領域との間において少なくとも1つの邪魔板を設けられ、少なくとも1つの邪魔板は、前記邪魔板を含む胴体の長手方向に垂直なそれぞれの平面内において、邪魔板が内壁の周囲の一部のみにわたって延在するように設計される。
【0009】
従来、邪魔板は、移動する流体の通過を乱す装置である。したがって、本発明によれば、胴体の長手方向に垂直なそれぞれの平面内において、各邪魔板は、胴体の周囲の一部のみにわたって胴体の通過領域を低減し、その結果、圧力低下は、国際公開第2015/073133A1号パンフレットに記載されている発明に関して予想されるような、邪魔板が内壁の全周囲にわたって延在する場合の圧力低下よりも低い。
【0010】
通過領域は、要素によって占有されず、流体が流れることができる胴体の内面であるように理解される。
【0011】
有利には、前記少なくとも1つの邪魔板は、胴体の長手方向に垂直な平面上の邪魔板の正射影が前記射影面において内壁の周囲の一部のみにわたって延在するように設計される。これは、邪魔板の存在にもかかわらず、圧力低下を更に低減することを可能にする。複数の邪魔板が設けられる場合、同一の直交面におけるその射影は、重なり得るか、又は更に内壁の全周囲にわたって延在し得ることに留意されたい。
【0012】
変形形態において又は組み合わせて、前記少なくとも1つの邪魔板は、胴体の長手方向に垂直な平面上の少なくとも1つの邪魔板の正射影が前記射影面において、場合により重なって内壁の全周囲にわたって延在し得るように設計され得る。
【0013】
一実施形態において、前記少なくとも1つの邪魔板は、長手方向において、長手方向に垂直に測定された胴体の最大内側寸法に少なくとも等しい長さに沿って延在し得る。この邪魔板は、以下で「長い邪魔板」と呼ばれ、例えばそれが固定される胴体の内壁に沿って延びるプレートの形態であり得る。有利には、長い邪魔板は、胴体の長手方向において、(長手方向断面において)不規則な輪郭、特に波形又は歯列状の輪郭を有し得る。この配置は、邪魔板の下流のストリームの分散を改善することを可能にし得る。空間的な理由のため、複数の長い邪魔板が設けられる場合、これらは、好ましくは、角度的に互いに離間された邪魔板であり、後述のように長手方向に離間される邪魔板ではない。
【0014】
一実施形態において、前記内壁は、複数、特に2つ以上の別個の邪魔板を設けられ得る。これは、圧力低下を増大することなく流体の混合をより簡単にする。特に、これらの邪魔板は、圧力低下を増大することなくより良く混合するために内壁の周囲にわたって特に規則的に分散され得る。
【0015】
以下の特徴も、圧力低下を著しく増大することなく液体とガスとの混合を改善することを可能にする。
【0016】
したがって、複数の邪魔板が存在する場合、各邪魔板は、胴体の長手方向において少なくとも1つの他の邪魔板から有利に離間され得る。
【0017】
この場合、邪魔板は、したがって、胴体の比較的短い長さに沿って延在することができる。
【0018】
複数の離間された邪魔板が存在する場合、各邪魔板はまた、前記長手方向に平行であるか又は一致する軸の周りの回転により、他の邪魔板に対して角度的にオフセットされ得る。特に、胴体の長手方向に垂直な平面上の邪魔板の正射影は、内壁の全周囲にわたって延在し得る。この射影面において、邪魔板の射影は、重なり得るか又は好ましくは並置され得、ここで、邪魔板は、互い違いに配置される。
【0019】
邪魔板の数及びその配置に関係なく、邪魔板は、異なる形状を有し得る。
【0020】
前記少なくとも1つの邪魔板は、したがって、壁であって、その1つの縁部が内壁に固定される壁を画定し得る。
【0021】
前記少なくとも1つの邪魔板によって画定された壁は、内壁から離れている歯状又は切欠き状の自由縁部を有し得る。
【0022】
変形形態において又は組み合わせて、前記少なくとも1つの邪魔板の壁は、特に胴体の長手方向に平行又は実質的に平行な方向においてそれを完全に通過するオリフィスを有し得る。
【0023】
前記少なくとも1つの邪魔板は、壁であって、その1つの縁部が、前記胴体の長手方向に垂直な平面内に延在する線に沿って内壁に固定される壁を画定し得る。
【0024】
変形形態において、前記少なくとも1つの邪魔板は、壁であって、その1つの縁部が曲線、特に螺旋曲線のセグメントに沿って内壁に固定される壁を画定し得る。
【0025】
いずれの場合にも、各邪魔板によって画定された壁は、したがって、製造が容易である平坦な壁又は湾曲した壁であり得る。
【0026】
したがって、前記少なくとも1つの邪魔板は、入口開口部の側に湾曲面を有し得、湾曲面は、この面に衝突する流体を胴体の内側に方向付け、それによって潜在的に混合を改善するように設計される。そのような湾曲面は、長い邪魔板にも設けられ得る。
【0027】
特に、湾曲面を有する複数の邪魔板(長い邪魔板を含む)は、それらの湾曲面に衝突する流体に対し、胴体の長手方向に平行な軸の周りの同一の回転運動を付与するように互いに対して配置され得る。
【0028】
その形状(湾曲状又は平坦状)にかかわらず、邪魔板(又はそれが胴体の内壁と交わる点におけるその接線)は、胴体の長手方向に直交する平面に対して所定の角度を定め得る。この角度は、同一の邪魔板に関して可変であり得る。
【0029】
邪魔板の形状(湾曲状又は平坦状)にかかわらず、その自由縁部(胴体の内壁に固定された縁部の反対側)は、丸みを帯びた又は斜めにされた形状を有する1つ又は2つの面を有し得る。
【0030】
特に長手方向に離間された複数の隣接する(長くない)邪魔板は、胴体の長手方向に垂直に測定されたゼロでない異なる高さを有し得る。これは、流体の分散を改善することを可能にする。
【0031】
特に、胴体の長手方向において、隣接する邪魔板の高さは、したがって、最大に達し且つ減少するまで増大し得る。
【0032】
一般に、邪魔板は、胴体の長手方向に垂直に測定されたゼロでない高さを有し得る。有利には、この高さは、胴体の長手方向に垂直な胴体の最大内側寸法の最大で1/2に等しい。好ましくは、この高さは、胴体の最大内側寸法の最大で1/4に等しいか又は更にこの最大寸法の1/8に等しく、例えばこの最大寸法の約1/10である。この高さは、同一の邪魔板で可変でもあり得る。
【0033】
一般に、邪魔板は、胴体の長手方向において測定されたゼロでない厚さを有し得る。有利には、この厚さは、最大で35mm、好ましくは最大で31mm又は更に最大で20mm若しくは最大で16mmである。この厚さは、例えば、約10mmであり得る。
【0034】
本発明による注入装置は、異なる種類のものであり得る。
【0035】
それは、特に、長手方向に垂直な軸の単一の液体入口開口部に面する、胴体の長手方向に垂直に延在する標的を含む注入装置であり得るか、又は胴体の長手方向に垂直に延在し且つ互いに向き合って位置する2つの液体入口開口部若しくは仏国特許出願公開第3 020 578 A1号明細書に記載されているような、それらの軸が胴体内を長手方向Xに延在する軸方向の線上の単一点で交差する3つ以上の開口部を含む注入装置であり得る。
【0036】
ここで、添付の非限定的な図面を参照して本発明を記載する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明の一実施形態による注入装置の長手方向断面の概略図を示す。
図1a-1b】図1のそれぞれ線AA及びBBの断面図である。
図1c】実施形態の変形形態による、図1の注入装置の邪魔板の長手方向Xに垂直な平面における正射影である。
図2】本発明の別の実施形態による注入装置の長手方向断面の概略図を示す。
図2a-2c】それぞれ図2の線CC、DD、EEの断面図である。
図2d-2f】更なる実施形態による図2aの断面図に類似する断面図である。
図3】別の変形形態による注入装置の長手方向断面を部分的に示す。
図4】別の変形形態による注入装置の開放された内壁の斜視図を部分的に示す。
図5】別の変形形態による長手方向軸Xに沿った複数の邪魔板の図を示す。
図6】同一の邪魔板の別の変形形態による長手方向軸Xに沿った図並びに長手方向に垂直な2つの異なる方向A’A及びB’Bの断面図を示す。
図7-8】異なる形状の自由縁部を有する邪魔板の長手方向断面図を部分的に示す。
図9-10】更なる変形形態による注入装置の長手方向断面を部分的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0038】
異なる図において、同一の要素には同じ参照番号が付けられている。
【0039】
図1は、長手方向Xに延在する、この例では概ね円筒形の中空管状胴体12を有する注入器10を概略的に示す。
【0040】
胴体12は、接触領域として知られる第1の領域Z1と、胴体内の液体及びガスの流れの方向(この例では図の左から右)に関して第1の領域Z1の下流に位置する第2の領域Z2とを画定する内壁13を有する。
【0041】
この中空胴体12はまた、
- ガスの供給ラインに接続されるように意図された第1のガス入口開口部14と、
- 液体供給ラインに接続されるように意図された第2の液体入口開口部16と、
- 領域Z1、Z2の下流に位置する、霧化液体を排出するための出口オリフィス18と
を有する。
【0042】
胴体12の開口部14及び16は、接触チャンバとしても知られる第1の領域Z1につながる。
【0043】
胴体12の内部において、流体は、入口開口部14及び16から出口オリフィス18に流れる。
【0044】
図1に示される注入器10は、一般に「衝撃」型注入器と呼ばれる。
【0045】
この場合、第1の領域Z1及び第2の領域Z2は、前記胴体の軸方向において第1の入口開口部14を出口オリフィス18に接続する直線状の内部導管の形態である。この内部導管は、実質的に一定の内径を有する。換言すると、内壁13は、この例では円筒形であり、その軸は、胴体の長手方向Xと一致する。しかしながら、本発明は、この実施形態に限定されない。この導管の(換言すると胴体の)内側断面は、連続的に変化し得るか、又は円形ではないが、導管(すなわち胴体)の全長に沿って一定であり得る。
【0046】
注入装置10は、第1の領域Z1において内壁13から突出し、液体導入開口部16に面し、開口部14を介して入ってくるガスの経路を貫く標的19も含む。
【0047】
液体は、開口部16を介して第1の領域Z1に入ると直ちに標的19に対して発射される。液体の噴流は、破裂し、開口部14を介して高速で導入された霧化ガスの流れによって液滴の形態で運ばれる。この種類の注入器10における液体の霧化は、2段階で起こる。霧化の第1の部分は、液体の噴流が破裂することによって標的19で起こる。霧化の第2の部分は、低減された直径の出口オリフィス18で起こり、そこで直径の縮小により流体が加速される。
【0048】
本発明によれば、胴体の内壁13には、第1の領域Z1と第2の領域Z2との間において少なくとも1つの邪魔板20iが設けられ(ここで、邪魔板の数であるiは、ゼロでない整数である)、邪魔板20iは、この邪魔板を含む胴体の長手方向Xに垂直なそれぞれの平面内において、内壁の周囲の一部のみにわたって延在するように設計される。この邪魔板は、内壁13の直径を局所的に低減するため、流体の動きを乱し、混合を促進する。特に、邪魔板の存在は、液体をガスのストリームの軸に戻すことにより、壁に液体の膜が形成されることを防ぐことを可能にする。
【0049】
図1の例では、4つの別個の邪魔板201、202、203、204が設けられている。
【0050】
ここで、各邪魔板201、202、203、204は、胴体の長手方向に垂直な平面上の邪魔板の正射影が前記射影面において内壁の周囲の一部のみにわたって延在するように設計されることに留意されたい(図1a、1bを参照されたい)。
【0051】
2つの邪魔板201、202は、長手方向Xに垂直な同一平面内に延在し、他の2つの邪魔板203、204は、長手方向Xに邪魔板の平面から離間した別の垂直平面内に延在する。
【0052】
邪魔板201、202、203、204は、図2a及び2bで見ることができるように、長手方向Xの周りの回転によって角度的にオフセットされる。これらの邪魔板は、互い違いになっており、胴体の長手方向に垂直な平面上のそれらの正射影は、内壁13の全周囲にわたって延在することに留意されたい。
【0053】
変形形態では、方向Xに垂直な平面上のこれらの邪魔板の正射影は、内壁13の全周囲にわたって延在するのではなく、図1cに示されるように一部のみにわたって延在し得る。
【0054】
別の変形形態では、図示しないが、方向Xに垂直な平面上の邪魔板の正射影は、内壁13の全周囲にわたって延在し得、ここで、これらの邪魔板の射影間に重なりがある。
【0055】
したがって、邪魔板の相対的な配置は、圧力低下を増大することなく、注入装置内を流れる流体の動きをできるだけ乱すように選択することができる。
【0056】
図1に示される例では、邪魔板は、長手方向Xに垂直な平坦な壁の形態である。換言すると、各邪魔板の壁の縁部は、したがって、前記胴体の長手方向に垂直な平面内に延びる線に沿って内壁13に固定される。
【0057】
図2は、標的19が、液体管に接続されるように意図された開口部17に置き換えられていることのみが図1に示される実施形態と異なる、注入装置10を示す。
【0058】
この注入装置10も同じく「衝撃」型のものであるが、液体の噴流は、標的に衝突するのではなく、別の液体の噴流に衝突する。したがって、開口部16及び17は、長手方向Xに垂直に互いに向き合うように配置され、その結果、それらから現れる液体の噴流は、実質的にガス入口開口部14に面する第1の領域Z1内で衝突し合う。仏国特許出願公開第3 020 578 A1号明細書に記載されるような開口部の配置を考えることもできる。
【0059】
図2~10は、邪魔板の数及び/又は形状が上述のものと異なる更なる実施形態を示す。これらの図では、邪魔板は、参照番号「20」又は「J20i」で示され、添え字「i」は、ゼロ以外の整数であり、邪魔板の数を表し、記号プライム(’)、二重プライム(’’)、三重プライム(’’’)及び四重プライム(’’’’)は、上述のものと異なる実施形態を示し、更なる異なる実施形態は、J(これらの例では1~5の整数)で示される。
【0060】
図2の実施形態において、注入装置10は、この例では、長手方向Xに離間され、且つ角度的にオフセットされた3つの邪魔板201、202、203を含む(図2a、2b、2cを参照されたい)。
【0061】
図1及び図2に示される邪魔板は、長手方向Xに垂直な平坦な壁を画定する。これらの壁は、湾曲し得る。したがって、図3は、特に胴体12の長手方向の中心軸の方向に湾曲している邪魔板20’1、20’2を設けられた注入装置10を部分的に軸方向断面で示す。この場合、これらの邪魔板の凹部は、出口オリフィス18に向けられる。しかしながら、それは、反対方向に向けられ得る。
【0062】
この実施形態では、各邪魔板20’1、20’2は、壁であって、その1つの縁部が、長手方向Xに垂直な平面内に延びる線に沿って内壁13に固定される壁を画定する。示されていないが、Xに沿って離間された及び/又は角度的にオフセットされた更なる邪魔板20’iを提供することができる。
【0063】
図4は、壁であって、その1つの縁部が螺旋曲線Hのセグメントに沿って内壁13に固定される壁を画定する邪魔板20’’iを含む注入装置10の壁13の斜視図を部分的に示す。邪魔板20’’1は、図1cに示すように、平坦又は湾曲した壁を画定することができる。この例では、螺旋曲線のセグメントは、胴体の全周囲に延在しない。しかしながら、螺旋曲線のセグメントは、2回以上全周囲に延在し得る。
【0064】
1つ又は複数の邪魔板20’’1は、例えば、角度的にオフセットされた態様及び/又は長手方向Xに離間された態様で設けることができる。更に、1つ又は複数の邪魔板26’’’1は、それらの湾曲面に衝突する流体に対し、胴体の長手方向に平行な軸の周りで同一の回転運動を付与するように互いに対して配置することができる。
【0065】
更なる実施形態は、図2d、2e、2fを参照して記載される。これらは、穿孔された邪魔板120i又は波形若しくは切欠き加工された自由縁部を有する邪魔板(220i、220’i)に関する。
【0066】
図2dは、穿孔邪魔板1201の断面図である。オリフィス21がそれを完全に通過し、流体の通過を可能にする。換言すると、オリフィスは、胴体12の軸に対して平行又は実質的に平行な方向に(最大20°のオフセットで)延在する。この配置は、邪魔板の下流の流体の分散を改善することを可能にし、胴体12の軸に向かって流体を再び中心に寄せながら流体の流れをより少なく乱す。
【0067】
図2e及び2fは、別の実施形態による邪魔板の断面図であり、邪魔板2201、220’1は、歯列状(邪魔板2201)又は切欠き状(邪魔板220’1)である内壁13から離れている自由縁部224、224’をそれぞれ有する。これらの配置は、図2dの配置と同様の効果を有する。
【0068】
図2d~2fは、図2及び2aの邪魔板201の実施形態の変形形態を描写している。図1及び2に示されている異なる邪魔板は、同様の形状を有することができる。異なる形状の邪魔板を組み合わせることも考えられる。
【0069】
上述の邪魔板は、例えば、成形又は機械加工によって胴体12と一体に製造され得るか、又は固定された、例えば溶接された、フランジ間に保持された等、取り付けられた要素であり得る。複数の邪魔板が存在する場合、それらは、同一であるか又は異なり得、上述の邪魔板の異なる形状及び寸法を組み合わせることができる。
【0070】
邪魔板は、第1及び第2の領域Z1、Z2間に配置される。典型的に、第2の領域は、第1の領域の長さよりも2~10倍大きい長さを(長手方向Xに)有する。邪魔板、特に第1の邪魔板は、第1の領域において、内壁13の直径未満である標的19の軸から又は開口部16、17から距離「l」、例えばこの直径の3/4に対応する距離に配置することができる(明確にするために、図は、一定の縮尺で描かれていない)。
【0071】
邪魔板は、比較的低い、例えば内壁13の直径の1/8未満又は更にこの直径の約1/10である、ゼロでない半径方向寸法又は高さを(長手方向Xに垂直に)有することができる。この高さは、図5(4つの邪魔板20’’’1、20’’’2、20’’’3、20’’’4が示され、その高さは、その端部で変わる)又は図2e~2fに示すように、邪魔板の長さに沿って可変であり得る。
【0072】
胴体の長手方向Xにおいて測定された各邪魔板のゼロでない厚さは、例えば、最大で16~35mmである。
【0073】
その形状(湾曲状又は平坦状)にかかわらず、邪魔板(又はそれが胴体の内壁13と交わる点におけるその接線)は、胴体の長手方向に直交する平面に対して所定の角度を定める(図3、6、7(b)及び8(a)を参照されたい)ことに留意されたい。この角度は、図6で見ることができるように、同一の邪魔板20’’’’に関して可変であり得る。
【0074】
そのように傾けられた邪魔板は、出口オリフィス18の方向において傾けられ得る。
【0075】
その形状(湾曲状又は平坦状)にかかわらず、邪魔板の自由縁部(胴体の内壁に固定された縁部の反対側)は、丸みを帯びた形状を有する面22a(図7(a))、斜めの面22’a(図7(b))、丸みを帯びた形状を有する2つの面22a、22b(図8(a))又は2つの斜めの面22’a、22’b(図8(b))を有し得る。
【0076】
面が1つのみ設けられる場合、それは、示されるように、長手方向Xにおいて混合領域Z1の側に配置され得る。
【0077】
更なる実施形態も考えられる。
【0078】
図9の実施形態は、それぞれ(3201、3202、3203、3204、3205)、(4201、4202、4203、4204、4205)が胴体12の長手方向Xに離間された5個の隣接する邪魔板の2つのグループを示す。各邪魔板は、(図2aの例のように)一定の高さを有するが、1つのグループ内の隣接する邪魔板は、異なる高さを有することに留意されたい。この例では、各グループの邪魔板の高さは、最大に達し且つ減少するまで増大する。当然のことながら、各グループ内の隣接する邪魔板の数は、異なり得、5個より多くても少なくてもよい。更に、邪魔板の2つのグループは、軸Xに関して対称に配置されるが、他の構成が考えられる。
【0079】
既に記載したように、邪魔板の上述の厚さ(又は長さ)は、例えば、最大で16~35mmである。
【0080】
図1、1a~1c、2、2a~2f及び3~8を参照して記載した邪魔板は、壁(平坦であるか又は平坦でない)を画定し、長手方向Xのその寸法は、長手方向に垂直な方向の寸法未満である。
【0081】
図10の実施形態において、邪魔板は、その(長手方向Xの)長さが、長手方向Xに垂直なその寸法よりも大きいため、もはや壁を画定しない。図10に示される内壁13は、したがって、長手方向において、この例では長手方向に垂直に測定された胴体の最大内側寸法、換言すると胴体の内径に少なくとも等しい長さに沿って延在する2つの「長い」邪魔板5201、5202(この例では互いに対向する)を設けられる。各邪魔板5201、5202は、胴体の長手方向に不規則な輪郭を有することにも留意されたい。したがって、それらの高さは、方向Xにおいて可変である。この輪郭の形状は、変えることができ、すなわち図9の5個の邪魔板の各グループの全体的な輪郭に類似し得るか、又は図10に示されるように波形を形成し得る。更に、邪魔板の高さは、邪魔板の各断面において可変であることもできる。螺旋又は直線方向に延在し且つ湾曲状の又は湾曲状でない面を有する角度的に離間された3つ以上の長い邪魔板が提供され得る。
【0082】
上述の異なる実施形態は、1つ又は複数の邪魔板に関する等しい優先度で組み合わされ且つ実施され得る。
図1
図1a
図1b
図1c
図2
図2a
図2b
図2c
図2d
図2e
図2f
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10