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特許7166338無線ネットワークにおけるモビリティ管理
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-27
(45)【発行日】2022-11-07
(54)【発明の名称】無線ネットワークにおけるモビリティ管理
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/14 20090101AFI20221028BHJP
   H04W 36/30 20090101ALI20221028BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20221028BHJP
【FI】
H04W36/14
H04W36/30
H04W88/06
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020517786
(86)(22)【出願日】2017-09-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-03
(86)【国際出願番号】 CN2017104074
(87)【国際公開番号】W WO2019061189
(87)【国際公開日】2019-04-04
【審査請求日】2020-05-15
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ジン
(72)【発明者】
【氏名】マ,ズィージャン
(72)【発明者】
【氏名】シ,シャオジュアン
【審査官】久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/163544(WO,A1)
【文献】特表2017-505056(JP,A)
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Inter Master Node handover with Secondary Node change,3GPP TSG RAN WG2 #99 R2-1709403,2017年08月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
第1のコアネットワークへのコネクティビティを提供するために無線通信ネットワークにおいて第1の無線アクセス技術(RAT)を使用してターゲットマスタネットワーク要素を動作させることと、
ユーザ装置と第2のコアネットワークとの間のコネクティビティを提供するソースマスタネットワーク要素からの前記ユーザ装置のハンドオーバにおける前記ターゲットマスタネットワーク要素によって、ソースセカンダリネットワーク要素の特性を識別可能な情報を前記ソースマスタネットワーク要素から受信することであって、前記ソースセカンダリネットワーク要素は前記ユーザ装置と前記第2のコアネットワークとの間のセカンダリコネクティビティを提供する第2のRATを使用、前記ソースセカンダリネットワーク要素の前記情報は、複数のコンテナを使用して送信され、前記情報は、前記ソースセカンダリネットワーク要素の少なくとも1つのセルのユーザプレーン構成情報、物理リソース構成情報及び媒体アクセス制御(MAC)層構成情報を含み、前記少なくとも1つのセルは、プライマリセル又はセカンダリセルを有する、受信することと、
前記ソースセカンダリネットワーク要素の特性を識別する前記情報に部分的に基づいて、前記ソースセカンダリネットワーク要素から、前記第2のRATを使用して動作するターゲットセカンダリネットワーク要素へ、選択的に変更することと、を含む無線通信方法。
【請求項2】
前記ターゲットセカンダリネットワーク要素は、新たに選択されたネットワーク要素を有し、前記方法は、前記ソースセカンダリネットワーク要素の前記情報を前記新たに選択されたネットワーク要素に送信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のコアネットワーク及び前記第2のコアネットワークは、同じコアネットワークである請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のコアネットワーク及び前記第2のコアネットワークは、異なるコアネットワークである請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のRATは、第4世代(4G)RAT技術である請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のRATは、第5世代(5G)RAT技術である請求項1に記載の方法。
【請求項7】
プロセッサと、
プロセッサ実行可能命令を格納するメモリと、を備え、
前記プロセッサ実行可能命令は、前記プロセッサによる実行時に、前記プロセッサに、 無線通信ネットワークにおいて、第1のコアネットワークにコネクティビティを提供するために第1の無線アクセス技術(RAT)を使用してターゲットマスタネットワーク要素として動作させ、
ユーザ装置と第2のコアネットワークとの間のコネクティビティを提供するソースマスタネットワーク要素からの前記ユーザ装置のハンドオーバにおいて、ソースセカンダリネットワーク要素の特性を識別可能な情報を前記ソースマスタネットワーク要素から受信させ、前記ソースセカンダリネットワーク要素は、前記ユーザ装置と前記第2のコアネットワークとの間のセカンダリコネクティビティを提供する第2のRATを使用、前記ソースセカンダリネットワーク要素の前記情報は、複数のコンテナを使用して送信され、前記情報は、前記ソースセカンダリネットワーク要素の少なくとも1つのセルのユーザプレーン構成情報、物理リソース構成情報及び媒体アクセス制御(MAC)層構成情報を含み、前記少なくとも1つのセルは、プライマリセル又はセカンダリセルを有し、
前記ソースセカンダリネットワーク要素の特性を識別する前記情報に部分的に基づいて、前記ソースセカンダリネットワーク要素から、前記第2のRATを使用して動作するターゲットセカンダリネットワーク要素へ、選択的に変更させる無線通信装置。
【請求項8】
第1のコアネットワークへのコネクティビティを提供するために無線通信ネットワークにおいて第1の無線アクセス技術(RAT)を使用してターゲットマスタネットワーク要素を動作させることと、
ユーザ装置と第2のコアネットワークとの間のコネクティビティを提供するソースマスタネットワーク要素からの前記ユーザ装置のハンドオーバにおける前記ターゲットマスタネットワーク要素によって、ソースセカンダリネットワーク要素の特性を識別可能な情報を前記ソースマスタネットワーク要素から受信することであって、前記ソースセカンダリネットワーク要素は前記ユーザ装置と前記第2のコアネットワークとの間のセカンダリコネクティビティを提供する第2のRATを使用、前記ソースセカンダリネットワーク要素の前記情報は、複数のコンテナを使用して送信され、前記情報は、前記ソースセカンダリネットワーク要素の少なくとも1つのセルのユーザプレーン構成情報、物理リソース構成情報及び媒体アクセス制御(MAC)層構成情報を含み、前記少なくとも1つのセルは、プライマリセル又はセカンダリセルを有する、受信することと、
前記ソースセカンダリネットワーク要素の特性を識別する前記情報に部分的に基づいて、前記ソースセカンダリネットワーク要素から、前記第2のRATを使用して動作するターゲットセカンダリネットワーク要素へ、選択的に変更することと、を含む方法を実行するためのコードを有する非一時的コンピュータ可読プログラム媒体。
【請求項9】
前記ターゲットセカンダリネットワーク要素は、新たに選択されたネットワーク要素を有し、前記方法は、前記ソースセカンダリネットワーク要素の前記情報を前記新たに選択されたネットワーク要素に送信することをさらに含む、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記第1のコアネットワーク及び前記第2のコアネットワークは、同じコアネットワークである請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記第1のコアネットワーク及び前記第2のコアネットワークは、異なるコアネットワークである請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記第1のRATは、第4世代(4G)RAT技術である請求項7に記載の装置。
【請求項13】
前記第1のRATは、第5世代(5G)RAT技術である請求項7に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信のためのシステム、装置及び技術に関する。
【背景技術】
【0002】
より高い展開柔軟性、多数のデバイス及びサービスのサポート、並びに効率的な帯域幅利用のための種々の技術を提供する次世代無線通信ネットワークを定義するための努力が、現在進行中である。より良好な帯域幅利用のために、より高いサービス品質を提供するための新しい方法を含む様々な技術が議論されている。
【発明の概要】
【0003】
本明細書は、特に、1つのセルから別のセルへの移動中にユーザ装置にマスタ及びセカンダリ基地局サポートを提供するための技術について説明する。
【0004】
1つの例示的な態様では、無線通信方法が開示される。前記方法は、第1のコアネットワークとユーザ装置との間のコネクティビティを提供するために、無線通信ネットワーク内の第1のネットワーク要素を動作させることであって、前記無線通信ネットワークは、前記第1のコアネットワークと前記ユーザ装置との間のセカンダリコネクティビティを提供するように構成された第2のネットワーク要素を含む、動作させることと、前記第1のネットワーク要素によって、前記第2のコアネットワークとのコネクティビティを提供するように構成された第3のネットワーク要素へのハンドオーバにおいて、前記第2のネットワーク要素の構成情報を前記第3のネットワーク要素に通信することと、を含む。
【0005】
いくつかの実施形態では、前記第1のコアネットワーク及び前記第2のコアネットワークが同じコアネットワークである。いくつかの実施形態では、前記第1のコアネットワーク及び前記第2のコアネットワークが異なるコアネットワークである。
【0006】
いくつかの実施形態では、前記第1のネットワーク要素及び前記第3のネットワーク要素が第1の無線アクセス技術(RAT)を使用して動作する。前記第1のRATは、第4世代(4G)RAT技術であってもよい。第1のRATは、第5世代(5G)RAT技術であってもよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、前記第2のネットワーク要素及び前記第4のネットワーク要素が第2のRATを使用して動作する。いくつかの実装形態では、前記第1のRAT及び前記第2のRATが異なるプロトコル標準に対応する。いくつかの実装形態では、前記第1のRAT及び前記第2のRATが同じプロトコル標準に対応する。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記第2のネットワーク要素の前記構成情報が、コンテナ、コンテナ及び複数の明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び複数の明示的情報要素のうちの1つのデータ構造を使用して通信される。
【0009】
別の例示的な態様では、無線通信が開示される。前記方法は、第1のネットワーク要素を動作させて第1のコアネットワークにコネクティビティを提供することと、ユーザ装置が第2のネットワーク要素からハンドオーバされたときに、第2のコアネットワークにコネクティビティを提供する前記第2のネットワーク要素からの情報を受信することであって、前記情報は、前記第2のコアネットワークにセカンダリコネクティビティを提供する第3のネットワーク要素の特性を識別する、受信することと、前記情報に基づいて、前記第3のネットワーク要素と前記第1のネットワーク要素の第4のネットワーク要素との間のセカンダリコネクティビティネットワーク要素を選択的に決定することであって、前記第4のネットワーク要素は、前記第1のコアネットワークにコネクティビティを提供するように構成される、選択的に決定することと、を含む。
【0010】
いくつかの実施形態において、前記方法はまた、新しく選択された第4のネットワーク要素について、前記第3のネットワーク要素の前記情報を第4のネットワーク要素に送信することを含む。前記第3のネットワーク要素の前記情報は、コンテナ、コンテナ及び複数の明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び複数の明示的情報要素のうちの1つのデータ構造を使用して送信することができる。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記第1のコアネットワーク及び前記第2のコアネットワークが同じコアネットワークである。いくつかの実施形態では、前記第1のコアネットワーク及び前記第2のコアネットワークが異なるコアネットワークである。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記第2のネットワーク要素及び前記第3のネットワーク要素が第1の無線アクセス技術(RAT)を使用して動作する。前記第1のRATは、第4世代(4G)RAT技術であってもよい。前記第1のRATは、第5世代(5G)のRAT技術であってもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記第1のネットワーク要素及び前記第4のネットワーク要素が第2のRATを使用して動作する。いくつかの実装形態では、前記第1のRAT及び前記第2のRATが異なるプロトコル標準に対応する。いくつかの実装形態では、前記第1のRAT及び前記第2のRATが同じプロトコル標準に対応する。
【0014】
いくつかの実施形態では、前記第2のネットワーク要素からの前記情報が、コンテナ、コンテナ及び複数の明示的情報要素、複数のコンテナ、又は複数のコンテナ及び複数の明示的情報要素のうちの1つのデータ構造に含まれる。いくつかの実施形態では、上述のデータ構造が前記第1のネットワーク要素のいくつか又はすべての構成情報を含んでいてもよい。
【0015】
さらに他の例示的な態様では、プロセッサを備える無線通信装置が開示される。プロセッサは、本明細書で説明される方法を実行するように構成される。
【0016】
他の例示的な態様では、本明細書で説明される様々な技術は、プロセッサ実行可能コードとして実施され、コンピュータ可読プログラム媒体上に格納され得る。
【0017】
1つ又は複数の実装例の詳細は、添付の添付物、図面、及び以下の説明に記載される。他の特徴は、明細書及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】LTEシステムにおけるセカンダリ基地局の変更のためのシグナリングフローの一例を示す。
【0019】
図2】第1のネットワーク要素から第3のネットワーク要素への端末のハンドオーバのシグナリングフローの一例を示す。
【0020】
図3】直接インタフェースを介してトリガされるマスタ基地局の例示的な変更を示す。
【0021】
図4】間接インタフェースを介してトリガされるマスタ基地局の例示的な変更を示す。
【0022】
図5】送信の測定情報によるマスタ基地局の例示的な変更を示す。
【0023】
図6】送信の測定情報によるマスタ基地局の別の例示的な変更を示す。
【0024】
図7】コアネットワーク及びネットワーク要素の例示的な構成の概略図を示す。
【0025】
図8】無線通信の例示的な方法のフローチャート表現である。
【0026】
図9】無線通信の例示的な方法の別のフローチャート表現である。
【0027】
図10】無線通信装置の一例を示すブロック図である。
【0028】
図11】本技術の1つ又は複数の実施形態による技法を適用することができる無線通信ネットワークの一例を示す。
【0029】
種々の図面における同じ参照記号は、同じ要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本明細書では以下の略称を使用している。
【0031】
MeNB マスタeNB
【0032】
SeNB セカンダリeNB
【0033】
MgNB マスタgNB
【0034】
SgNB セカンダリgNB
【0035】
MN マスタノード
【0036】
SN セカンダリノード
【0037】
PCell プライマリセル
【0038】
PSCell プライマリセカンダリセル
【0039】
Scell セカンダリセル
【0040】
セルラー移動通信システムは、何年にもわたって発展してきた。数十年の開発の後、現在の第4世代(4G、4世代)移動通信システムは、多種多様な用途を有する。帯域幅に対する増加した需要を満たすために、第5世代(5G、5世代)移動通信アーキテクチャが開発され、より高いスループット、より短い待ち時間、及び多様化されたビジネスサービスのより大きなユーザ量を提供している。LTE(Long Term Evolution)システムなどの4Gシステムの場合、基地局はeNB(E-UTRAN NodeB)と呼ばれ、コアネットワークはEPC(Evolved Packet Core)と呼ばれる。5Gアーキテクチャでは、基地局はgNB(Global NodeB)と呼ばれ、コアネットワークは5GC(5G Generation Core)と呼ばれる。
【0041】
将来、オペレータがネットワーク配備における4G移動通信システムから5G移動通信システムにスムーズに進展できることを保証するために、5G研究の初期段階で、4G及び5G基地局(デュアルコネクティビティ、DCとも呼ばれる)の両方を使用する4G/5Gデュアルコネクティビティソリューションが提案される。デュアルコネクティビティ通信では、接続のコアネットワークタイプと、マスタ基地局とセカンダリ基地局のタイプが異なる。可能な組み合わせは、次のような様々な4G/5Gデュアルリンクネットワークシナリオに分割できる。
【0042】
1) 4Gコアネットワークに同時に接続された4Gマスタ基地局及び5Gセカンダリ基地局
【0043】
2) 5Gコアネットワークに同時に接続された5Gマスタ基地局及び4Gセカンダリ基地局
【0044】
3) 5Gコアネットワークに同時に接続された4Gマスタ基地局及び5Gセカンダリ基地局
【0045】
さらに、5G移動通信システムでは、5Gユーザが高帯域幅コネクティビティを受信できることを保証するために、5Gコアネットワーク内の5G基地局がデュアルコネクティビティのために使用される(すなわち、マスタ基地局及びセカンダリ基地局の両方が5G基地局である)。
【0046】
本明細書では、プライマリ基地局を総称して、MN、マスタノード(MN)、又はマスタセルグループ(MCG)と呼ぶ。セカンダリ基地局を総称して、セカンダリノード(SN)又はセカンダリセルグループ(SCG)と呼ぶ。
【0047】
ユーザ装置又は端末の移動性のために、上記のデュアルコネクティビティシナリオでは、端末が現在のマスタ又はセカンダリ基地局のカバレッジから外れたときに、端末はサイト更新を行うことができる。従来技術のLTEシステムでは、マスタ基地局又はセカンダリ基地局を変更する以下の方法がサポートされる。
【0048】
1.デュアルコネクティビティの場合、マスタ基地局は変化するが、セカンダリ基地局は変化しないままである。この場合はSeNBの変更なしのMeNB間ハンドオーバと呼ばれることもある。
【0049】
2.デュアルコネクティビティの場合、セカンダリ基地局は変化するが、マスタ基地局は変化しないままである。この場合はSeNBの変更とも呼ばれる。
【0050】
3.デュアルコネクティビティの場合、マスタ基地局は変化し、セカンダリ基地局は除去される。この場合は、MeNBからeNBへの変更と呼ばれることもある。
【0051】
4.シングルコネクティビティの場合(例えば、セカンダリ基地局なし)、マスタ基地局は変化し、セカンダリ基地局が追加される。この場合は、eNBからMeNBへの変更と呼ばれることもある。
【0052】
LTEシステムにおけるデュアルコネクティビティシナリオではセカンダリ基地局が変更(例えば、SeNBの変更)をトリガされると、プロセスはマスタ基地局によってのみ開始され得る。図1は、LTEシステムにおけるセカンダリ基地局の変更のためのシグナリングフローの一例を示す。
【0053】
102において、マスタ基地局151は、セカンダリ基地局の変更をトリガする。
【0054】
104において、マスタ基地局151は、変更の要求をターゲットセカンダリ基地局153に送信する。要求は、マスタ基地局151及びソースセカンダリ基地局152の構成情報を含むことができる。要求はまた、ターゲットセカンダリ基地局153のためのサービス関連情報を含むことができる。
【0055】
106において、ターゲットセカンダリ基地局153は要求を受信し、受信した要求に基づいてターゲットセカンダリ基地局153において対応する構成を確立する。次に、ターゲットセカンダリ基地局153は、ソースセカンダリ基地局152とターゲットセカンダリ基地局153との間の構成情報を比較する。ターゲットセカンダリ基地局153は、比較に基づいて、ソースセカンダリ基地局152の構成情報とターゲットセカンダリ基地局153の構成情報との間の差分を表す補足構成情報を生成する。
【0056】
108において、ターゲットセカンダリ基地局153は、応答をマスタ基地局151に送信する。応答は、生成された補足構成情報を含んでいてもよい。
【0057】
次いで、110において、マスタ基地局151は、解放要求をソースセカンダリ基地局152に送信する。
【0058】
112において、マスタ基地局151は、ターゲットセカンダリ基地局153の補足構成情報及びソースマスタ基地局151の他の構成情報と共に、エアインタフェース構成メッセージを端末に送信する。
【0059】
114において、端末はマスタ基地局151からのメッセージに基づいて構成を行い、他のメッセージを送信して構成を確認する。
【0060】
116において、マスタ基地局151は、構成が完了したことを通知するために、ターゲットセカンダリ基地局153に応答を送信する。
【0061】
5Gデュアルコネクティビティ及び4G/5Gデュアルコネクティビティとは異なり、LTEシステムのデュアルコネクティビティでは、エアインタフェース構成はマスタ基地局によってのみ実行可能であるため、マスタ基地局はセカンダリ基地局の最新の無線構成情報を常に記憶する。端末の無線パラメータの補足構成を得るために、マスタ基地局から新しいターゲットセカンダリ基地局に送信される要求(すなわち、SN追加要求)は、ユーザプレーン、MAC、及び他の関連情報のリセット及び/又は再確立を回避し、良好なユーザ経験を保証するためにパケット損失を回避するように、ターゲットセカンダリ局がその構成を調整するのをアシストするために、現在のセカンダリ基地局(すなわち、ソースセカンダリ基地局)のすべての無線構成情報を搬送することができる。
【0062】
デュアルコネクティビティを有する従来のLTEシステムにおける1つの技術的問題は、そのようなシステムがマスタ基地局とセカンダリ基地局との同時変更をサポートしないことである。この制限のために、マスタ基地局が変化するとき、セカンダリ基地局は変化しないままである。異なるセカンダリ基地局を有するために、端末は最初に古いセカンダリ基地局を削除し、次に、新しいセカンダリ基地局の追加を独立してトリガする必要がある。したがって、5Gデュアルコネクティビティ又は4G/5Gデュアルコネクティビティでは、マスタ基地局とセカンダリ基地局を同時に変更する必要がある場合に、(1)古いセカンダリ基地局を削除する、及び(2)新しいセカンダリ基地局を追加する、という2段階のプロセスが必要になる。この2段階のプロセスは、移動中のユーザデータスループット及びユーザ体験に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0063】
さらに、現在のLTE技術は、特に4G/5Gデュアルコネクティビティシナリオについて、古いセカンダリ基地局(すなわち、ソース)の構成情報を新しいセカンダリ基地局(すなわち、ターゲット)に送信するための解決策を提供しない。無線基地局は、4G/5Gデュアルコネクティビティシナリオにおいて異なる移動通信システムに属するので、エアインタフェース仕様の間には差異がある。さらに、4G/5Gデュアルコネクティビティでは、マスタ基地局及びセカンダリ基地局が互いにコード論理を理解することができない異なる無線アクセス技術に属し、別個のエアインタフェース構成又は再構成メカニズムを有することができ、セカンダリ基地局によってトリガされる部分構成又は再構成プロセスはマスタ基地局には見えない。したがって、マスタ基地局は、セカンダリ基地局から完全な構成情報を取得することができない。マスタ基地局とセカンダリ基地局とが同時に変更されている間、新たなセカンダリ基地局は、古いセカンダリ基地局の構成情報を取得することができない。したがって、新しいセカンダリ基地局は、端末のための補足構成情報をサポートすることができない。エアインタフェースの完全な構成が必要とされることがあり、これは、ユーザデータパケット損失をもたらし、それによってユーザ体験に影響を及ぼすことがある。
【0064】
本明細書は、端末がマスタ基地局とセカンダリ基地局に同時に接続されるデュアルコネクティビティに適用可能な技術を提供する。端末がそのマスタ基地局とセカンダリ基地局とを切り替えるとき、両方の基地局を同時に切り替えることができる(セカンダリノード変更を伴うマスタ間ノードハンドオーバとも呼ばれる)。すなわち、端末は、ソースデュアルリンクマスタ及びセカンダリ基地局からターゲットデュアルリンクマスタ及びセカンダリ基地局に切り替える。
【0065】
以下の説明では、ソースマスタ基地局を第1のネットワーク要素として定義し、ソースセカンダリ基地局を第2のネットワーク要素として定義し、ターゲットマスタ基地局を第3のネットワーク要素として定義し、ターゲットセカンダリ基地局を第4のネットワーク要素として定義し、コアネットワークを第5のネットワーク要素として定義する。図7は、コアネットワーク及びネットワーク要素の例示的な構成の概略図を示す。
【0066】
本技法は、ターゲットセカンダリ基地局がソースセカンダリ基地局の完全な構成情報を得ることができないという問題を解決するために、ソースデュアルリンクマスタ基地局とターゲットデュアルリンクマスタ基地局との間の情報を構成するための方法及び装置を提供する。
【0067】
図2は、第2のネットワーク要素から第4のネットワーク要素への変更を伴う、第1のネットワーク要素から第3のネットワーク要素への端末のハンドオーバのシグナリングフローの例を示す。図2において、端末は、第1のネットワーク要素251及び第2のネットワーク要素252に接続されている。第1のネットワーク要素251は、第2のネットワーク要素252の関連情報を最初に取得する。第1のネットワーク要素251はメッセージを第2のネットワーク要素252に送信してそのような情報を要求し、関連情報を含む第2のネットワーク要素252から応答を受信することによって、関連情報を取得することができる。いくつかの実施形態では、第2のネットワーク要素252は、情報が変化したときに、第1のネットワーク要素に情報を送信してもよい。第2のネットワーク要素252の関連情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は複数のコンテナ及び明示的情報要素のうちの1つの形式のデータ構造とすることができる。コンテナは、現在のLTEシステムで使用されるSource To Target Transparent Container又はTarget to Source Transparent Containerなどの透明コンテナとすることができる。各コンテナには、パラメータ設定のための複数の情報要素を含めることができる。コンテナを使用することで、ターゲットノードのみがコンテナに含まれる情報をデコードできるようになる。一方、明示的情報要素(explicit information elements)の使用は、ターゲットノード及び中間中継ノードの両方がその中に含まれる情報を復号及び/又は修正することを可能にする。データ構造はまた、第1のネットワーク要素の一部又は全部の構成情報を含むことができる。
【0068】
第2のネットワーク要素252の関連情報は、第2のネットワーク要素252におけるプライマリセル及びセカンダリセルの構成情報と、第2のネットワーク要素252によって提供される関連測定情報とを含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、第2のネットワーク要素252におけるセカンダリセルは、キャリアアグリゲーション(CA)シナリオにおける第2の基地局におけるセカンダリセルである。いくつかの実装形態では、セカンダリセルの数が0以上である。
【0069】
いくつかの実施形態では、第2のネットワーク要素252におけるプライマリセルの構成情報がキャリア構成情報、ユーザプレーン構成情報、物理リソース共通構成情報、物理リソース固有構成情報、MAC層構成、測定構成、及び測定結果のうちの少なくとも1つを含む。
【0070】
第2のネットワーク要素252におけるセカンダリセルの構成情報は、キャリア構成情報、ユーザプレーン構成情報、物理リソース共通構成情報、物理リソース固有構成情報、MAC層構成情報、測定構成、及び測定結果のうちの少なくとも1つを含む。
【0071】
202において、第1のネットワーク要素251は、端末が第3のネットワーク要素253にハンドオーバすることを開始する。第1のネットワーク要素251は、204において、第3のネットワーク要素253に要求を送信し、第1のネットワーク要素251の関連情報とともに第2のネットワーク要素252の関連情報を第3のネットワーク要素253に送信する。第1のネットワーク要素251は、関連情報を第3のネットワーク要素253に直接送信することができる。いくつかの実施形態では、第1のネットワーク要素251が関連情報を最初に第5のネットワーク要素255に送信し、次いで、情報は第5のネットワーク要素255から第3のネットワーク要素253に間接的に送信される。第2のネットワーク要素252の関連情報及び第1のネットワーク要素251の関連情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素のうちの1つの形式のデータ構造とすることができる。データ構造はまた、第1のネットワーク要素の少なくともいくつかの構成情報を含むことができる。
【0072】
第3のネットワーク要素253は、第2のネットワーク要素252の関連情報と第1のネットワーク要素251の関連情報とを取得し、206において、第2のネットワーク要素252を第4のネットワーク要素254に変更するか否かを判断する。第3のネットワーク要素253が変更すると判断した場合には、208において、第2のネットワーク要素252の関連情報を第4のネットワーク要素254に送信する。第2のネットワーク要素の関連情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素のいずれかの形式のデータ構造とすることができる。データ構造はまた、第1のネットワーク要素の少なくともいくつかの構成情報を含むことができる。
【0073】
いくつかの実施形態では、第3のネットワーク要素253は、取得された測定情報に基づいて、変更を実行するか否かを決定することができる。第3のネットワーク要素253によって取得される測定情報は、第1のネットワーク要素251によって提供される測定情報、及び/又は第2のネットワーク要素252によって提供される測定情報を含むことができる。受信された測定情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素の形式のうちの1つのデータ構造とすることができる。データ構造はまた、第1のネットワーク要素の少なくともいくつかの構成を含み得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、第3のネットワーク要素253は、第1のネットワーク要素251から第3のネットワーク要素253への情報の直接送信によって、第1のネットワーク要素251によって提供される測定情報を取得する。あるいは、第1のネットワーク要素251から第5のネットワーク要素255に情報を送信することができ、第5のネットワーク要素255によって第3のネットワーク要素253に情報を間接的に送信する。
【0075】
いくつかの実施形態では、第3のネットワーク要素253は、以下のステップを使用して、第2のネットワーク要素252によって提供される測定情報を取得する。(1)第1のネットワーク要素251が第2のネットワーク要素252の関連情報を取得し、(2)第1のネットワーク要素251が情報を第3のネットワーク要素253に直接送信する。あるいは、第3のネットワーク要素253は、以下のステップを使用して、測定情報を取得してもよい。(1)第1のネットワーク要素251が第2のネットワーク要素252の関連情報を取得し、(2)第1のネットワーク要素251が第5のネットワーク要素255に情報を送信し、(3)第5のネットワーク要素255が第3のネットワーク要素253に情報を間接的に送信する。各情報伝送において、測定情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素の形式のうちの1つのデータ構造とすることができる。データ構造はまた、第1のネットワーク要素の少なくともいくつかの構成情報を含むことができる。
【0076】
いくつかの実施形態では、第3のネットワーク要素253は、第4のネットワーク要素254がプライマリセル選択を実行するために、第2のネットワーク要素252の取得された関連情報及び/又は測定情報を第4のネットワーク要素254に渡すことができる。関連情報及び測定情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素の形式のうちの1つのデータ構造とすることができる。さらに、第2のネットワーク要素252の関連情報を受信した後、第4のネットワーク要素254は、受信された情報、無線リソース構成情報、測定構成情報などに基づいて補足構成情報を生成することができる。第4のネットワーク要素254は、210において、補足構成情報を第3のネットワーク要素253に送信することができる。第3のネットワーク要素253はさらに、212において、第3のネットワーク要素253が生成した他のタイプの情報と共に第4のネットワーク要素254の補足構成情報を第1のネットワーク要素251に送信してもよい。データ構造はまた、第1のネットワーク要素の少なくとも一部又は全部の構成情報を含んでいてもよい。
【0077】
いくつかの実施形態において、第3のネットワーク要素253は、第1のネットワーク要素251に直接送信することができる。いくつかの実施形態では、第3のネットワーク要素253は第5のネットワーク要素255に情報を送信し、情報は第5のネットワーク要素255によって第1のネットワーク要素251に間接的に送信される。
【0078】
214において、第1のネットワーク要素251は、第2のネットワーク要素252に解放要求を送信する。
【0079】
216において、第1のネットワーク要素251は、エアインタフェース構成メッセージを端末に送信して、関連構成情報を端末に転送する。
【0080】
218において、端末は、第1のネットワーク要素251からのメッセージに基づいて構成を実行し、第3のネットワーク要素253に別のメッセージを送信して接続を確立する。
【0081】
220において、第3のネットワーク要素253は、確認メッセージを第4のネットワーク要素254に送信して、新しい接続を確認する。
【0082】
上記の方法は、以下の実施形態においてさらに説明される。
【0083】
例示的な実施形態1
【0084】
図3は、ソースマスタ基地局とターゲットマスタ基地局との間の直接インタフェースを介してトリガされるマスタ基地局の例示的な変更を示す。
【0085】
ステップ1:ソースマスタ基地局は、302において、ソースセカンダリ基地局の構成情報を取得する。ソースマスタ基地局は、メッセージをソースセカンダリ基地局に送信することによって、情報を取得することができる。あるいは、ソースセカンダリ基地局がその情報が変化したときに、その情報をソースマスタ基地局に送信してもよい。ソースセカンダリ基地局の取得された情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素の形式のうちの1つのデータ構造とすることができる。
【0086】
ステップ2:ソースマスタ基地局は、304において、基地局の変更をトリガすることを決定する。ソースマスタ基地局は、306において、ターゲットマスタ基地局に変更要求を送信する。変更要求には、ソースマスタ基地局の構成情報を含めることができる。変更要求は、以前に取得されたソースセカンダリ基地局の構成情報を含むこともできる。
【0087】
いくつかの実施形態では、メッセージがハンドオーバ要求メッセージであってもよい。ソース基地局の情報及びソースセカンダリ基地局の情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素の形式のうちの1つのデータ構造とすることができる。セカンダリ基地局の構成情報は、セカンダリ基地局におけるプライマリセル(PSCell)及びセカンダリセル(SCell)の構成情報を含む。
【0088】
いくつかの実施形態では、セカンダリ基地局のセカンダリセルがセカンダリ基地局のキャリアアグリゲーション(CA)シナリオにおけるセカンダリセルである。セカンダリセルの数は0以上である。
【0089】
いくつかの実施形態では、プライマリセルの構成情報は、キャリア構成情報、ユーザプレーン構成情報、物理リソース共通構成情報、物理リソース固有構成情報、MAC層構成情報、測定構成情報、及び測定結果のうちの1つ又は複数を含む。
【0090】
いくつかの実施形態では、セカンダリセルの構成情報は、キャリア構成情報、ユーザプレーン構成情報、物理リソース共通構成情報、物理リソース固有構成情報、MAC層構成情報、測定構成情報、及び測定結果のうちの1つ又は複数を含む。
【0091】
ステップ3:ターゲットマスタ基地局は、構成情報を受信した後、308において、セカンダリ基地局の変更が必要であるかどうかを判定する。ターゲットマスタ基地局は、変更が必要であると決定した場合、310において、要求をターゲットセカンダリ基地局に送信する。この要求には、ターゲットマスタノードの構成情報を含めることができる。要求には、サービス情報及びソースセカンダリ基地局の構成情報を含めることもできる。
【0092】
いくつかの実施形態では、ターゲットマスタ基地局によって送信される要求がSN追加要求メッセージである。いくつかの実施形態では、ターゲットマスタノードの構成情報及びソースセカンダリ基地局の構成情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素のうちの1つの形式のデータ構造とすることができる。
【0093】
ステップ4:ターゲットセカンダリ基地局は、ターゲットマスタ基地局から要求を受信した後、312において、メッセージ内のサービス情報に基づいて、リソース割当てを実行する。ターゲットセカンダリ基地局は、ターゲットセカンダリ基地局とソースセカンダリ基地局との間の構成情報を比較して、ターゲットセカンダリ基地局のための補足構成情報を生成することができる。
【0094】
ステップ5:ターゲットセカンダリ基地局は、314において、応答メッセージを介して、ターゲットセカンダリ基地局に対してリソース割当てが成功したことを示す補足構成情報をターゲットマスタ基地局に送信する。
【0095】
いくつかの実施形態では、応答メッセージは、SN追加要求確認メッセージである。いくつかの実装形態では、補足構成情報は、1つのコンテナ、又は1つのコンテナ及び明示的情報要素、又は1つ以上のコンテナ、又は1つ以上のコンテナ及び明示的情報要素のうち1つの形式のデータ構造とすることができる。
【0096】
ステップ6:応答メッセージを受信した後、ターゲットマスタ基地局は、316において、応答メッセージを介して、ターゲットマスタ基地局の構成情報及び/又はターゲットセカンダリ基地局の補足構成情報をソースマスタ基地局に送信する。
【0097】
いくつかの実施形態では、応答メッセージがハンドオーバ要求確認メッセージであってもよい。ターゲットマスタ基地局の構成情報及び/又はターゲットセカンダリ基地局の補足構成情報は、応答メッセージにおいて、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素のうち1つの形式とすることができる。
【0098】
ステップ7:応答メッセージを受信した後、ソースマスタ基地局は、318において、ソースセカンダリ基地局に解放要求メッセージを送信し、ソースセカンダリ基地局にリソース解放を通知する。
【0099】
ステップ8:ソースマスタ基地局はまた、320において、エアインタフェース構成メッセージを端末に送信して、関連構成情報を端末に転送する。
【0100】
ステップ9:端末がエアインタフェース構成を完了した後、ターゲットマスタ局及びターゲットセカンダリ基地局のランダムアクセス手順が開始され、322において、エアインタフェース構成成功メッセージがターゲットマスタ基地局に送信される。
【0101】
ステップ10:324において、ターゲットマスタ基地局において応答を受信した後、ターゲットマスタ基地局は、ターゲットセカンダリ基地局に新しい接続を通知する。
【0102】
ステップ11:ネットワークは、ユーザデータバックプロパゲーション及び対応するコア側上位層スイッチングプロセスを実行する。
【0103】
例示的な実施形態2
【0104】
図4は、間接インタフェースを介してトリガされるマスタ基地局の例示的な変更を示す。この例は、ソースマスタ基地局とターゲットマスタ基地局間に直接インタフェースがない場合、又はコアネットワークタイプが変更された場合に適用できる。
【0105】
ステップ1:ソースマスタ基地局は、402において、ソースセカンダリ基地局の構成情報を取得する。ソースマスタ基地局は、メッセージをソースセカンダリ基地局に送信することによって、情報を取得することができる。あるいは、ソースセカンダリ基地局がその情報が変化したときに、その情報をソースマスタ基地局に送信してもよい。ソースセカンダリ基地局の取得された情報は、1つのコンテナ、又は1つのコンテナ及び明示的情報要素、又は複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素の形式のうちの1つのデータ構造とすることができる。データ構造はまた、ソースマスタ基地局の一部又は全部の構成情報を含むことができる。
【0106】
ステップ2:ソースマスタ基地局は、404において、基地局の変更をトリガすることを決定する。ソースマスタ基地局は、406において、変更要求をコアネットワークに送信する。変更要求には、ソースマスタ基地局の構成情報を含めることができる。また、変更要求には、ステップ1で取得したソースターゲット基地局の構成情報が含まれていてもよい。
【0107】
いくつかの実施形態では、メッセージがハンドオーバ要求メッセージであってもよい。ソース基地局の情報及びソースセカンダリ基地局の情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素の形式のうちの1つのデータ構造とすることができる。セカンダリ基地局の構成情報には、セカンダリ基地局におけるプライマリセル(PSCell)及びセカンダリセル(SCell)の構成情報が含まれる。
【0108】
いくつかの実施形態では、セカンダリ基地局のセカンダリセルは、セカンダリ基地局のキャリアアグリゲーション(CA)シナリオにおけるセカンダリセルである。セカンダリセルの数は0以上である。
【0109】
いくつかの実施形態では、プライマリセルの構成情報は、キャリア構成情報、ユーザプレーン構成情報、物理リソース共通構成情報、物理リソース固有構成情報、MAC層構成情報、測定構成情報、及び測定結果のうちの1つ又は複数を含む。
【0110】
いくつかの実施形態では、セカンダリセルの構成情報は、キャリア構成情報、ユーザプレーン構成情報、物理リソース共通構成情報、物理リソース固有構成情報、MAC層構成情報、測定構成情報、及び測定結果のうちの1つ又は複数を含む。
【0111】
ステップ3:コアネットワークは、上記メッセージ及び構成情報を受信した後、408において、メッセージに含まれるターゲットマスタ基地局の識別子に基づいて、ターゲットマスタ基地局にメッセージを送信する。メッセージはまた、サービス情報、ソースマスタ基地局の構成情報、及びソースセカンダリ基地局の構成情報を含むことができる。
【0112】
いくつかの実施形態では、メッセージがハンドオーバ要求メッセージであってもよい。いくつかの実装形態では、ソース基地局の情報及びソースセカンダリ基地局の情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素のうちの1つの形式とすることができる。
【0113】
ステップ4:ターゲットマスタ基地局は、コアネットワークからメッセージ及び構成情報を受信した後、410において、セカンダリ基地局を変更する必要があるか否かを判断する。ターゲットマスタ基地局は、変更する必要があると判断した場合、412において、要求をターゲットセカンダリ基地局に送信する。この要求には、ターゲットマスタノードの構成情報を含めることができる。要求には、サービス情報及びソースセカンダリ基地局の構成情報を含めることもできる。
【0114】
いくつかの実施形態では、ターゲットマスタ基地局によって送信される要求は、SN追加要求メッセージである。いくつかの実装形態では、ターゲットマスタノードの構成情報及びソースセカンダリ基地局の構成情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素のうちの1つの形式のデータ構造とすることができる。データ構造はまた、ソースマスタ基地局のいくつか又は全ての構成情報を含むことができる。
【0115】
ステップ5:ターゲットマスタ基地局から要求を受信した後、ターゲットセカンダリ基地局は、414において、メッセージ内のサービス情報に基づいてリソース割当てを実行する。ターゲットセカンダリ基地局は、ターゲットセカンダリ基地局とソースセカンダリ基地局との間の構成情報を比較して、ターゲットセカンダリ基地局のための補足構成情報を生成することができる。
【0116】
ステップ6:ターゲットセカンダリ基地局は、416において、応答メッセージを介して、ターゲットセカンダリ基地局に対してリソース割当てが成功したことを示す補足構成情報をターゲットマスタ基地局に送信する。
【0117】
いくつかの実施形態では、応答メッセージは、SN追加要求確認メッセージである。いくつかの実装形態では、補足構成情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素のいずれかの形式とすることができる。
【0118】
ステップ7:応答メッセージを受信した後、ターゲットマスタ基地局は、418において、別の応答メッセージを介して、ターゲット基地局の構成情報及び/又はターゲットセカンダリ基地局の補足構成情報をコアネットワークに送信する。
【0119】
いくつかの実施形態では、応答メッセージは、ハンドオーバ要求確認メッセージであってもよい。ターゲットマスタ基地局の構成情報及び/又はターゲットセカンダリ基地局の補足構成情報は、応答メッセージにおいて、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は複数のコンテナ及び明示的情報要素のうちの1つの形式のデータ構造とすることができる。
【0120】
ステップ8:上記メッセージ及び構成情報を受信した後、コアネットワークは、420において、ソースマスタ基地局に応答メッセージを送信する。応答メッセージは、ターゲットマスタ基地局の構成情報及び/又はターゲットセカンダリ基地局の補足構成情報を含むことができる。
【0121】
いくつかの実施形態では、応答メッセージは、ハンドオーバコマンドメッセージである。ターゲット基地局の構成情報及び/又はターゲットセカンダリ基地局の補足構成情報は、応答メッセージにおいて、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素のうちの1つの形式とすることができる。
【0122】
ステップ9:応答メッセージを受信した後、ソースマスタ基地局は、422において、ソースセカンダリ基地局に解放要求メッセージを送信し、ソースセカンダリ基地局にリソース解放を通知する。
【0123】
ステップ10:ソースマスタ基地局はまた、424において、エアインタフェース構成メッセージを端末に送信して、関連構成情報を端末に転送する。
【0124】
ステップ11:端末がエアインタフェース構成を完了した後、ターゲットマスタ基地局及びターゲットセカンダリ基地局のランダムアクセス手順が開始され、426において、エアインタフェース構成成功メッセージがターゲットマスタ基地局に送信される。
【0125】
ステップ12:428において、ターゲットマスタ基地局において応答を受信した後、ターゲットマスタ基地局は、ターゲットセカンダリ基地局に新しい接続を通知する。
【0126】
ステップ13:ネットワークは、ユーザデータバックプロパゲーション及び対応するコア側上位層スイッチングプロセスを実行する。
【0127】
例示的な実施形態3
【0128】
図5は、送信の測定情報によるマスタ基地局の例示的な変更を示す。
【0129】
ステップ1:ソースマスタ基地局は、502において、ソースセカンダリ基地局の構成情報を取得する。ソースマスタ基地局は、メッセージをソースセカンダリ基地局に送信することによって、情報を取得することができる。あるいは、ソースセカンダリ基地局は、その情報が変化したときに、その情報をソースマスタ基地局に送信してもよい。ソースセカンダリ基地局の取得された情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素の形式のうちの1つとすることができる。
【0130】
ステップ2:ソースマスタ基地局は、504において、基地局の変更をトリガすることを決定する。ソースマスタ基地局は、506において、ターゲットマスタ基地局に変更要求を送信する。変更要求には、ソースマスタ基地局の構成情報を含めることができる。変更要求は、以前に取得されたソースセカンダリ基地局の構成情報を含むこともできる。変更要求は、端末からソースマスタ基地局に送信される測定結果をさらに含むことができる。
【0131】
いくつかの実施形態では、メッセージは、ハンドオーバ要求メッセージであってもよい。ソース基地局の情報及びソースセカンダリ基地局の情報、ならびに測定情報/結果は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素の形式のうちの1つとすることができる。セカンダリ基地局の構成情報には、セカンダリ基地局におけるプライマリセル(PSCell)及びセカンダリセル(SCell)の構成情報が含まれる。
【0132】
いくつかの実施形態では、セカンダリ基地局のセカンダリセルは、セカンダリ基地局のキャリアアグリゲーション(CA)シナリオにおけるセカンダリセルである。セカンダリセルの数は0以上である。
【0133】
いくつかの実施形態では、プライマリセルの構成情報は、キャリア構成情報、ユーザプレーン構成情報、物理リソース共通構成情報、物理リソース固有構成情報、MAC層構成情報、測定構成情報、及び測定結果のうちの1つ又は複数を含む。
【0134】
いくつかの実施形態では、セカンダリセルの構成情報は、キャリア構成情報、ユーザプレーン構成情報、物理リソース共通構成情報、物理リソース固有構成情報、MAC層構成情報、測定構成情報、及び測定結果のうちの1つ又は複数を含む。
【0135】
ステップ3:メッセージ及び構成情報を受信した後、ターゲットマスタ基地局は、508において、メッセージに含まれる測定情報及び/又は測定結果に基づいて、セカンダリ基地局を変更する必要があるかどうかを判断する。ターゲットマスタ基地局は、変更する必要があると判断した場合、510において、ターゲットマスタ基地局は、ターゲットセカンダリ基地局に要求を送信する。要求はターゲットマスタノードの構成情報を含むことができ、要求はまた、サービス情報及びソースセカンダリ基地局の構成情報を含むことができる。要求はまた、測定情報及び/又は測定結果を含んでいてもよい。
【0136】
いくつかの実施形態では、ターゲットマスタ基地局によって送信される要求は、SN追加要求メッセージである。いくつかの実装形態では、ターゲットマスタノードの構成情報、ソースセカンダリ基地局の構成情報、ならびに測定情報及び/又は測定結果は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素の形式のうちの1つとすることができる。
【0137】
ステップ4:ターゲットマスタ基地局から要求を受信した後、ターゲットセカンダリ基地局は、512において、測定情報及び/又は測定結果に基づいてターゲットプライマリセルを選択し、メッセージに含まれるサービス情報に基づいてリソース割当てを実行する。ターゲットセカンダリ基地局は、ターゲットセカンダリ基地局とソースセカンダリ基地局との間の構成情報を比較して、ターゲットセカンダリ基地局のための補足構成情報を生成することができる。
【0138】
ステップ5:ターゲットセカンダリ基地局は、514において、ターゲットセカンダリ基地局に対するリソース割当てが成功したことを示す応答メッセージを介して、ターゲットマスタ基地局に補足構成情報を送信する。
【0139】
いくつかの実施形態では、応答メッセージは、SN追加要求確認メッセージである。いくつかの実装形態では、構成情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素のいずれかの形式とすることができる。
【0140】
ステップ6:応答メッセージを受信した後、ターゲットマスタ基地局は、316において、応答メッセージを介して、ターゲットマスタ基地局の構成情報及び/又はターゲットセカンダリ基地局の補足構成情報をソースマスタ基地局に送信する。
【0141】
いくつかの実施形態では、応答メッセージは、ハンドオーバ要求確認メッセージであってもよい。ターゲットマスタ基地局の構成情報及び/又はターゲットセカンダリ基地局の補足構成情報は、応答メッセージにおいて、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素のうちの1つの形式とすることができる。
【0142】
ステップ7:応答メッセージを受信した後、ソースマスタ基地局は、518において、ソースセカンダリ基地局に解放要求メッセージを送信し、ソースセカンダリ基地局にリソース解放を通知する。
【0143】
ステップ8:ソースマスタ基地局はまた、520において、エアインタフェース構成メッセージを端末に送信して、関連構成情報を端末に転送する。
【0144】
ステップ9:端末がエアインタフェース構成を完了した後、ターゲットマスタ局及びターゲットセカンダリ基地局のランダムアクセス手順が開始され、522において、エアインタフェース構成成功メッセージがターゲットマスタ基地局に送信される。
【0145】
ステップ10:524において、ターゲットマスタ基地局において応答を受信した後、ターゲットマスタ基地局は、ターゲットセカンダリ基地局に新しい接続を通知する。
【0146】
ステップ11:ネットワークは、ユーザデータバックプロパゲーション及び対応するコア側上位層スイッチングプロセスを実行する。
【0147】
例示的な実施形態4
【0148】
図6は、送信の測定情報によるマスタ基地局の別の例示的な変更を示す。
【0149】
ステップ1:ソースマスタ基地局は、602において、ソースセカンダリ基地局の構成情報及び測定情報/結果を取得する。ソースマスタ基地局は、メッセージをソースセカンダリ基地局に送信することによって、情報を取得することができる。あるいは、ソースセカンダリ基地局は、その情報が変化したときに、その情報をソースマスタ基地局に送信してもよい。ソースセカンダリ基地局の取得された構成情報及び測定情報/結果は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素の形式のうちの1つとすることができる。
【0150】
ステップ2:ソースマスタ基地局は、604において、基地局の変更をトリガすることを決定する。ソースマスタ基地局は、606において、ターゲットマスタ基地局に変更要求を送信する。変更要求には、ソースマスタ基地局の構成情報を含めることができる。変更要求は、以前に取得されたソースセカンダリ基地局の構成情報を含むこともできる。変更要求は、以前に取得されたソースセカンダリ基地局の測定情報/測定結果をさらに含むことができる。変更要求は、端末からソースマスタ基地局に送信される測定結果をさらに含むことができる。
【0151】
いくつかの実施形態では、メッセージは、ハンドオーバ要求メッセージであってもよい。ソース基地局の情報及びソースセカンダリ基地局の情報、ならびに測定情報/結果は、1つのコンテナ、又は1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素の形式のうちの1つとすることができる。セカンダリ基地局の構成情報には、セカンダリ基地局におけるプライマリセル(PSCell)及びセカンダリセル(SCell)の構成情報が含まれる。
【0152】
いくつかの実施形態では、セカンダリ基地局のセカンダリセルは、セカンダリ基地局のキャリアアグリゲーション(CA)シナリオにおけるセカンダリセルである。セカンダリセルの数は0以上である。
【0153】
いくつかの実施形態では、プライマリセルの構成情報は、キャリア構成情報、ユーザプレーン構成情報、物理リソース共通構成情報、物理リソース固有構成情報、MAC層構成情報、測定構成情報、及び測定結果のうちの1つ又は複数を含む。
【0154】
いくつかの実施形態では、セカンダリセルの構成情報は、キャリア構成情報、ユーザプレーン構成情報、物理リソース共通構成情報、物理リソース固有構成情報、MAC層構成情報、測定構成情報、及び測定結果のうちの1つ又は複数を含む。
【0155】
ステップ3:メッセージ及び構成情報を受信した後、ターゲットマスタ基地局は、608において、メッセージに含まれるソースセカンダリ基地局の測定情報/結果に基づいてセカンダリ基地局を変更する必要があるかどうかを判断する。ターゲットマスタ基地局は、変更する必要があると判断した場合、610において、ターゲットマスタ基地局は、ターゲットセカンダリ基地局に要求を送信する。この要求には、ターゲットマスタノードの構成情報を含めることができる。要求には、サービス情報及びソースセカンダリ基地局の構成情報を含めることもできる。要求はまた、測定情報及び/又は測定結果を含んでいてもよい。
【0156】
いくつかの実施形態では、ターゲットマスタ基地局によって送信される要求は、SN追加要求メッセージである。いくつかの実装形態では、ターゲットマスタノードの構成情報、ソースセカンダリ基地局の構成情報、ならびに測定情報及び/又は測定結果は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素の形式のうちの1つとすることができる。
【0157】
ステップ4:ターゲットマスタ基地局から要求を受信した後、ターゲットセカンダリ基地局は、612において、測定情報及び/又は測定結果に基づいてターゲットプライマリセルを選択し、メッセージに含まれるサービス情報に基づいてリソース割当てを実行する。ターゲットセカンダリ基地局は、ターゲットセカンダリ基地局とソースセカンダリ基地局との間の構成情報を比較して、ターゲットセカンダリ基地局のための補足構成情報を生成することができる。
【0158】
ステップ5:ターゲットセカンダリ基地局は、614において、応答メッセージを介して、ターゲットセカンダリ基地局に対してリソース割当てが成功したことを示す補足構成情報をターゲットマスタ基地局に送信する。
【0159】
いくつかの実施形態では、応答メッセージは、SN追加要求確認メッセージである。いくつかの実装形態では、構成情報は、1つのコンテナ、1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は、複数のコンテナ及び明示的情報要素のいずれかの形式とすることができる。
【0160】
ステップ6:応答メッセージを受信した後、ターゲットマスタ基地局は、616において、応答メッセージを介して、ターゲットマスタ基地局の構成情報及び/又はターゲットセカンダリ基地局の補足構成情報をソースマスタ基地局に送信する。
【0161】
いくつかの実施形態では、応答メッセージは、ハンドオーバ要求確認メッセージであってもよい。ターゲットマスタ基地局の構成情報及び/又はターゲットセカンダリ基地局の補足構成情報は、応答メッセージにおいて、1つのコンテナ、又は1つのコンテナ及び明示的情報要素、複数のコンテナ、又は複数のコンテナ及び明示的情報要素のうちの1つの形式とすることができる。
【0162】
ステップ7:応答メッセージを受信した後、ソースマスタ基地局は、618において、ソースセカンダリ基地局に解放要求メッセージを送信し、ソースセカンダリ基地局にリソース解放を通知する。
【0163】
ステップ8:ソースマスタ基地局はまた、620において、エアインタフェース構成メッセージを端末に送信して、関連構成情報を端末に転送する。
【0164】
ステップ9:端末がエアインタフェース構成を完了した後、ターゲットマスタ局及びターゲットセカンダリ基地局のランダムアクセス手順が開始され、622において、エアインタフェース構成成功メッセージがターゲットマスタ基地局に送信される。
【0165】
ステップ10:624において、ターゲットマスタ基地局において応答を受信した後、ターゲットマスタ基地局は、ターゲットセカンダリ基地局に新しい接続を通知する。
【0166】
ステップ11:ネットワークは、ユーザデータバックプロパゲーション及び対応するコア側上位層スイッチングプロセスを実行する。
【0167】
本明細書に記載されている様々なメッセージ交換シナリオでは、いくつかの実施形態において、ソースマスタ基地局がターゲットマスタ基地局に構成情報を送信する際に、ソースマスタ基地局の情報及びソースセカンダリ基地局の情報を送信してもよい。いくつかの実施形態では、ターゲットマスタ基地局が構成情報をターゲットセカンダリ基地局に送信するとき、その情報はターゲットマスタ基地局の情報、及びソースセカンダリ基地局の情報も含むことができる。
【0168】
図8は、例示的な無線通信方法800のフローチャート表現である。方法800は、802において、第1のコアネットワークとユーザ装置との間のコネクティビティを提供することを含む。方法800はまた、804において、第2のネットワーク要素の構成情報を通信することを含む。
【0169】
いくつかの実施形態では、方法は、第1のコアネットワークとユーザ装置との間の接続を提供するために、無線通信ネットワーク内の第1のネットワーク要素を動作させることであって、無線通信ネットワークは、第1のコアネットワークとユーザ装置との間のセカンダリ接続を提供するように構成された第2のネットワーク要素を含む、動作させることと、第1のネットワーク要素によって、第2のコアネットワークとのコネクティビティを提供するように構成された第3のネットワーク要素へのハンドオーバにおいて、第2のネットワーク要素の構成情報を第3のネットワーク要素に通信することと、を含む。
【0170】
図9は、別の例示的な無線通信方法900のフローチャート表現である。方法900は、902において、コアネットワークへのコネクティビティを提供することと、904において、セカンダリコネクティビティを提供するネットワーク要素の情報を受信することと、906において、セカンダリコネクティビティを提供するネットワーク要素を選択的に決定することと、を含む。
【0171】
いくつかの実施形態では、方法は、第1のネットワーク要素を動作させて、第1のコアネットワークにコネクティビティを提供することと、第2のネットワーク要素からユーザ装置がハンドオーバされたときに、第2のコアネットワークにコネクティビティを提供する第2のネットワーク要素からの情報を受信することであって、情報は第2のコアネットワークにセカンダリコネクティビティを提供する第3のネットワーク要素の特性を識別する、受信することと、情報に基づいて、第3のネットワーク要素と第1のネットワーク要素の第4のネットワーク要素との間のセカンダリコネクティビティネットワーク要素を選択的に決定することであって、第4のネットワーク要素は第1のコアネットワークにコネクティビティを提供するように構成される、決定することと、を含む。
【0172】
図10は、無線通信装置の一例を示すブロック図である。装置1000は、基地局又は無線装置(又は端末)のように、本明細書で示される無線技術のうちの1つ又は複数を実装するマイクロプロセッサのようなプロセッサエレクトロニクス1010を有することができる。装置1000は、アンテナ1020などの1つ又は複数の通信インタフェースを介して無線信号を送信及び/又は受信するためのトランシーバエレクトロニクス1015を有することができる。装置1000は、データを送受信するための他の通信インタフェースを有することができる。装置1000は、データ及び/又は命令などの情報を記憶するように構成された1つ又は複数のメモリ1005を有することができる。いくつかの実装形態では、プロセッサエレクトロニクス1010は、トランシーバエレクトロニクス1015の少なくとも一部を有することができる。いくつかの実施形態では、開示された技法、モジュール、又は機能のうちの少なくともいくつかは装置1000を使用して実装される。
【0173】
図11は、本技術の1つ又は複数の実施形態による技法を適用することができる無線通信ネットワークの例を示す。無線通信システム1300は、1つ以上の基地局(BSs)1302、1つ以上の無線装置1306、及びコアネットワーク1312を有することができる。基地局1302は、1つ以上の無線セクタの無線装置1306に無線サービスを提供することができる。いくつかの実装形態では、基地局1302は、異なるセクタにおいて無線カバレッジを提供するために2つ以上の指向性ビームを生成する指向性アンテナを有する。
【0174】
コアネットワーク1312は、他の無線通信システム及び有線通信システムとのコネクティビティを提供する。コアネットワークは、サブスクライブされた無線装置1306に関連する情報を記憶するために、1つ以上のサービスサブスクリプションデータベースを有することができる。第1の基地局は、第1の無線アクセス技術に基づいて無線サービスを提供することができ、第2の基地局は、第2の無線アクセス技術に基づいて無線サービスを提供することができる。基地局は、配備シナリオに従って、同じ場所に配置されてもよく、又はフィールドに別々にインストールされてもよい。
【0175】
いくつかの実装形態では、無線通信システムは、異なる無線技術を使用する複数のネットワークを含むことができる。デュアルモード又はマルチモード無線デバイスは、異なる無線ネットワークに接続するために使用され得る2つ以上の無線技術を含む。
【0176】
このように、本明細書で開示されている技術は、マスタ基地局とセカンダリ基地局の同時変更をサポートするための伝送を構成する方法及び装置を提供することが明らかである。ターゲットセカンダリ基地局はまた、エアインタフェースの完全な再構成なしにソースセカンダリ基地局に関する情報を取得することができ、それによってユーザデータパケット損失を回避し、良好なユーザ体験を維持することができる。
【0177】
本明細書で説明されている開示された実施形態及び他の実施形態、モジュール及び機能操作は、本明細書で開示された構造及びそれらの構造の同等物を含む、デジタル電子回路内、又はコンピュータソフトウェア、ファームウェア若しくはハードウェア内、又はこれらの1つ又は複数の組み合わせで実施することができる。開示された実施形態及び他の実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラム製品、すなわち、データ処理装置による実行のために、又はデータ処理装置の動作を制御するために、コンピュータ可読媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つ又は複数のモジュールとして実装することができる。コンピュータ可読媒体は、機械可読記憶デバイス、機械可読記憶基板、メモリデバイス、機械可読伝播信号に影響を及ぼす物質の組成物、又はそれらの1つ又は複数の組み合わせとすることができる。用語「データ処理装置」は、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、又は複数のプロセッサ若しくはコンピュータを含む、データを処理するためのすべての装置、デバイス、及び機械を包含する。装置は、ハードウェアに加えて、当該コンピュータプログラムのための実行環境を生成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、又はそれらのうちの1つ又は複数の組合せを構成するコードを含むことができる。伝搬信号は、人工的に生成された信号、例えば、適切な受信装置への送信のために情報を符号化するために生成される機械生成電気信号、光信号、又は電磁信号である。
【0178】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、又はコードとしても知られる)は、コンパイルされた言語又は解釈された言語を含む、任意の形態のプログラミング言語で書くことができ、スタンドアロンプログラムとして、又はモジュール、コンポーネント、サブルーチン、若しくはコンピューティング環境で使用するのに適した他のユニットとして含む、任意の形態で展開することができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステム内のファイルに対応する必要はない。プログラムは、他のプログラム又はデータ(例えば、マークアップ言語文書に格納された1つ又は複数のスクリプト)を保持するファイルの一部、当該プログラム専用の単一のファイル、又は複数の調整されたファイル(例えば、1つ又は複数のモジュール、サブプログラム、又はコードの一部を格納するファイル)に格納することができる。コンピュータプログラムは、1つのサイトに配置された、又は複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続された、1つのコンピュータ上で、又は複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。
【0179】
本明細書で説明したプロセスとロジックの流れは、入力データを操作して出力を生成することによって機能を果たすために、1つ又は複数のコンピュータプログラムを実行する1つ又は複数のプログラマブルプロセッサによって実行することができる。プロセス及び論理フローは、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)などの専用論理回路によって実行することもでき、装置は、専用論理回路として実装することもできる。
【0180】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサには、例として、汎用マイクロプロセッサと専用マイクロプロセッサの両方、及び任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ又は複数のプロセッサが含まれる。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリ又はランダムアクセスメモリ又はその両方から命令及びデータを受信する。コンピュータの本質的な要素は、命令を実行するためのプロセッサと、命令及びデータを記憶するための1つ又は複数のメモリデバイスである。一般に、コンピュータはまた、データを記憶するための、例えば磁気ディスク、光磁気ディスク、又は光ディスクの1つ又は複数の大容量記憶装置を含むか、又は、それらからデータを受信するか、若しくはそれらにデータを転送するか、若しくはそれらの両方を行うように動作可能に結合される。しかしながら、コンピュータは、そのような装置を有する必要はない。コンピュータプログラム命令及びデータを記憶するのに適したコンピュータ可読媒体には、例として、例えばEPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイス;例えば内部ハードディスク又はリムーバブルディスクなどの磁気ディスク;並びにCD ROM及びDVD-ROMディスクなどの光磁気ディスクを含む、すべての形態の不揮発性メモリ、媒体、及びメモリデバイスが含まれる。プロセッサ及びメモリは、特殊目的論理回路によって補足され得るか、又は特殊目的論理回路に組み込まれ得る。
【0181】
本明細書は多くの詳細を含むが、これらは、特許請求される発明の範囲又は特許請求され得る発明の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で本明細書に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態においても組み合わせて実施することができる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装することもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで動作するものとして上記で説明されてもよく、そのようなものとして最初に特許請求されてもよいが、特許請求される組み合わせからの1つ又は複数の特徴は、場合によっては、その組み合わせから削除されてもよく、特許請求される組み合わせは、サブコンビネーション又はサブコンビネーションの変形に向けられてもよい。同様に、動作は、特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示された特定の順序で、又は連続的な順序で実行されること、又は示されたすべての動作が実行されることを必要とするものとして理解されるべきではない。
【0182】
いくつかの実施例及び実装例のみが開示される。説明された実施例及び実装例、並びに他の実装例に対する変形、修正、及び強化は、開示されたものに基づいて行われ得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11