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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-27
(45)【発行日】2022-11-07
(54)【発明の名称】照会方法、装置、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/909 20190101AFI20221028BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20221028BHJP
【FI】
G06F16/909
G06Q50/10
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2021052984
(22)【出願日】2021-03-26
(65)【公開番号】P2021103579
(43)【公開日】2021-07-15
【審査請求日】2021-03-26
(31)【優先権主張番号】202010607625.X
(32)【優先日】2020-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514322098
【氏名又は名称】ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Beijing Baidu Netcom Science Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】2/F Baidu Campus, No.10, Shangdi 10th Street, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ショアンチュアン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】シエ イー
【審査官】早川 学
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0258281(US,A1)
【文献】TAN, Haoyu et al.,CloST: A Hadoop-based Storage System for Big Spatio-Temporal Data Analytics,CIKM '12: Proceedings of the 21st ACM international conference on Information and knowledge management [online],ACM,2012年10月29日,pp.2139-2143,[検索日:2022.02.21], <DOI: 10.1145/2396761.2398589>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器によって送信される照会要求を受信するステップであって、前記照会要求は、ターゲットエンティティの動的関連関係の照会を要求するために用いられ、前記照会要求は、ターゲットエンティティの識別子及び照会の開始時間と終了時間を含むステップと、
前記照会の開始時間と終了時間に基づいて、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定するステップであって、前記タイムバケットの各々には、当該タイムバケットに対応する時間帯内のターゲットエンティティの動的関連関係が格納されているステップと、
前記少なくとも1つのタイムバケット内で、前記ターゲットエンティティの識別子に基づいて前記ターゲットエンティティの動的関連関係を照会するステップと、
前記ターゲットエンティティの前記動的関連関係の注目レベルに関連付けられる動的関連関係の重みを取得するステップと、
前記ターゲットエンティティの動的関連関係の重みに基づいて、前記ターゲットエンティティの動的関連関係をソートするステップと、
ソート後のターゲットエンティティの動的関連関係から、使用可能な前記ターゲットエンティティの動的関連関係を決定するステップとを含み、ここで、
ソート後のターゲットエンティティの動的関連関係から、使用可能な前記ターゲットエンティティの動的関連関係を決定する前記ステップの前に、さらに、
前記ターゲットエンティティの動的関連関係の発生頻度が頻度閾値を超える場合、前記ターゲットエンティティの動的関連関係が異常であると決定するステップと、
異常なターゲットエンティティの動的関連関係を削除するステップと、を含む、
サーバに適用される照会方法。
【請求項2】
前記照会データベースには、それぞれ異なる持続時間に対応する少なくとも2種類のタイムバケットが含まれ、前記照会の開始時間と終了時間に基づいて、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定する前記ステップは、
前記照会の開始時間と終了時間をカバーするために使用される数が最も少ないタイムバケットを、前記照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットとして決定するステップを含む、
請求項1に記載の照会方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのタイムバケット内で、前記ターゲットエンティティの識別子に基づいて前記ターゲットエンティティの動的関連関係を照会する前記ステップは、
前記照会要求に対応する構造化クエリ言語SQLを生成するステップと、
前記構造化クエリ言語SQLに基づいて、前記少なくとも1つのタイムバケット内で、前記ターゲットエンティティの動的関連関係を照会するステップと、を含む、
請求項1又は2に記載の照会方法
【請求項4】
端末機器によって送信される照会要求を受信する前記ステップの前に、さらに、
収集機器によって収集された各エンティティのデータを取得するステップと、
前記各エンティティのデータに基づいて、前記照会データベース内で前記各エンティティの動的関連関係を更新するステップと、を含む、
請求項1に記載の照会方法。
【請求項5】
前記各エンティティのデータに基づいて、前記照会データベース内で前記各エンティティの動的関連関係を更新する前記ステップは、
前記各エンティティのデータを経度、緯度、及び時間からなるトリプル組である少なくとも1つの時空間仮想点に併合するステップと、
各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係を決定するステップと、
前記各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係を、対応するタイムバケットに更新するステップと、を含む、
請求項に記載の照会方法。
【請求項6】
前記動的関連関係には、同じフレームワークの関係が含まれる、
請求項に記載の照会方法。
【請求項7】
各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係を決定するステップは、
時空間仮想点における2つのエンティティ間の距離が第1の距離閾値よりも小さく、かつ、前記2つのエンティティ間の時間差が第1の時間閾値よりも小さい場合、前記2つのエンティティ間には同じフレームワークの関係が存在すると決定するステップを含む、
請求項に記載の照会方法。
【請求項8】
収集機器によって収集された各エンティティのデータを取得した後、さらに、
前記各エンティティのデータを前処理し、前記各エンティティのデータのうちの、無効エンティティ識別子、無効地理的位置、及び無効時間を含む少なくとも1つの無効データをフィルタリングするステップを含む、
請求項に記載の照会方法。
【請求項9】
前記各エンティティのデータを少なくとも1つの時空間仮想点に併合した後、さらに、
各時空間仮想点における前記各エンティティのデータに対して正規化処理を行うステップを含む、
請求項に記載の照会方法。
【請求項10】
各時空間仮想点における前記各エンティティのデータに対して正規化処理を行う前記ステップは、
前記各時空間仮想点における同一エンティティの異なるデータによって記録された距離が第2の距離閾値よりも小さく、かつ、時間差が第2の時間閾値よりも小さい場合、前記同一エンティティの異なるデータを1つのデータに正規化するステップを含む、
請求項に記載の照会方法。
【請求項11】
端末機器によって送信される照会要求を受信するための受信モジュールであって、前記照会要求は、ターゲットエンティティの動的関連関係の照会を要求するために用いられ、前記照会要求は、ターゲットエンティティの識別子及び照会の開始時間と終了時間を含む受信モジュールと、
前記照会の開始時間と終了時間に基づいて、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定するための処理モジュールであって、前記タイムバケットの各々には、当該タイムバケットに対応する時間帯内のターゲットエンティティの動的関連関係が格納される処理モジュールと、
前記少なくとも1つのタイムバケット内で、前記ターゲットエンティティの識別子に基づいて前記ターゲットエンティティの動的関連関係を照会するための照会モジュールと、を含む照会装置であって
前記照会装置は、前記ターゲットエンティティの前記動的関連関係の注目レベルに関連付けられる動的関連関係の重みを取得するための取得モジュールをさらに含み、
前記処理モジュールは、さらに、前記ターゲットエンティティの動的関連関係の重みに基づいて、前記ターゲットエンティティの動的関連関係をソートすること、及びソート後のターゲットエンティティの動的関連関係から、使用可能な前記ターゲットエンティティの動的関連関係を決定すること、に用いられ、
前記処理モジュールは、さらに、前記ターゲットエンティティの動的関連関係の発生頻度が頻度閾値を超える場合、前記ターゲットエンティティの動的関連関係が異常であると決定すること、及び異常なターゲットエンティティの動的関連関係を削除すること、に用いられる、
照会装置。
【請求項12】
前記照会データベースには、それぞれ異なる持続時間に対応する少なくとも2種類のタイムバケットが含まれ、前記処理モジュールは、具体的には、前記照会の開始時間と終了時間をカバーするために使用される数が最も少ないタイムバケットを、前記照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットとして決定するために用いられる、
請求項11に記載の照会装置。
【請求項13】
前記照会モジュールは、具体的には、前記照会要求に対応する構造化クエリ言語SQLを生成すること、及び前記構造化クエリ言語SQLに基づいて、前記少なくとも1つのタイムバケット内で、前記ターゲットエンティティの動的関連関係を照会すること、に用いられる、
請求項11又は12に記載の照会装置
【請求項14】
収集機器によって収集された各エンティティのデータを取得し、前記各エンティティのデータに基づいて、前記照会データベース内で前記各エンティティの動的関連関係を更新するための更新モジュールをさらに含む、
請求項11に記載の照会装置。
【請求項15】
前記更新モジュールは、具体的には、前記各エンティティのデータを経度、緯度、及び時間からなるトリプル組である少なくとも1つの時空間仮想点に併合すること、各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係を決定すること、及び前記各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係を、対応するタイムバケットに更新すること、に用いられる、
請求項14に記載の照会装置。
【請求項16】
前記動的関連関係には、同じフレームワークの関係が含まれる、
請求項15に記載の照会装置。
【請求項17】
前記更新モジュールは、具体的には、時空間仮想点における2つのエンティティ間の距離が第1の距離閾値よりも小さく、かつ、前記2つのエンティティ間の時間差が第1の時間閾値よりも小さい場合、前記2つのエンティティ間には同じフレームワークの関係が存在すると決定するために用いられる、
請求項16に記載の照会装置。
【請求項18】
前記更新モジュールは、さらに、前記各エンティティのデータを前処理し、前記各エンティティのデータのうちの、無効エンティティ識別子、無効地理的位置、及び無効時間を含む少なくとも1つの無効データをフィルタリングするために用いられる、
請求項14に記載の照会装置。
【請求項19】
前記更新モジュールは、さらに、各時空間仮想点における前記各エンティティのデータに対して正規化処理を行うために用いられる、
請求項15に記載の照会装置。
【請求項20】
前記更新モジュールは、さらに、前記各時空間仮想点における同一エンティティの異なるデータによって記録された距離が第2の距離閾値よりも小さく、かつ、時間差が第2の時間閾値よりも小さい場合、前記同一エンティティの異なるデータを1つのデータに正規化するために用いられる、
請求項19に記載の照会装置。
【請求項21】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が格納され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~10のいずれか1項に記載の方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される、
電子機器。
【請求項22】
コンピュータ命令が格納されている非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ命令は、コンピュータに請求項1~10のいずれか1項に記載の方法を実行させるために用いられる、
非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項23】
照会要求における照会の開始時間と終了時間に基づいて、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定するステップであって、前記タイムバケットの各々には、当該タイムバケットに対応する時間帯内のエンティティの動的関連関係が格納されているステップと、
前記少なくとも1つのタイムバケットから前記照会要求におけるターゲットエンティティの動的関連関係を照会するステップと、
前記ターゲットエンティティの前記動的関連関係の注目レベルに関連付けられる動的関連関係の重みを取得するステップと、
前記ターゲットエンティティの動的関連関係の重みに基づいて、前記ターゲットエンティティの動的関連関係をソートするステップと、
ソート後のターゲットエンティティの動的関連関係から、使用可能な前記ターゲットエンティティの動的関連関係を決定するステップとを含み、ここで、
ソート後のターゲットエンティティの動的関連関係から、使用可能な前記ターゲットエンティティの動的関連関係を決定する前記ステップの前に、さらに、
前記ターゲットエンティティの動的関連関係の発生頻度が頻度閾値を超える場合、前記ターゲットエンティティの動的関連関係が異常であると決定するステップと、
異常なターゲットエンティティの動的関連関係を削除するステップと、を含む、
サーバに適用される照会方法。
【請求項24】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムはプロセッサで実行されるとき、コンピュータに請求項1~10のいずれか1項に記載の方法を実行させる、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、人工知能の分野に関し、特に、ビッグデータ技術における時空間ビッグデータ技術の分野に関する。具体的には、本願は、照会方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【背景技術】
【0002】
インターネットが普及している環境では、毎日、各種類のモニタやバヨネットなどの収集機器によって、多くのユーザの行為データが生成される。ここで、行為データは、宿泊行為、交通出かけ行為、通話行為、宅配行為、犯罪拘留行為などを含み得る。これらの行為データに基づいて、各種類のエンティティ間の動的関連関係を分析して得ることができ、それにより異なる人、車、又は機器の間の暗黙的な関係を発見し、これはケースの調査と判断、安全の維持、テロ、暴力などのセキュリティシナリオに対して重要な意味を持つ。
【0003】
従来技術では、各種類のエンティティ間の動的関連関係の照会には、主にマップリデュース(map reduce)方式が採用される。具体的には、Hive(ハイブ)データベースからオブジェクト関係マッピングフレームワーククエリ言語(hibernate query language、HQL)を使用するか、又は分散型照会プログラムを作成することにより、照会とソートの計算を実行することができる。
【0004】
しかしながら、マップリデュース方式を用いて動的関連関係を照会する場合、一般に照会速度が遅いという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、照会方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の第1の態様にて提供される照会方法は、
端末機器によって送信される照会要求を受信するステップであって、前記照会要求は、ターゲットエンティティの動的関連関係の照会を要求するために用いられ、前記照会要求は、ターゲットエンティティの識別子及び照会の開始時間と終了時間を含むステップと、
前記照会の開始時間と終了時間に基づいて、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定し、前記タイムバケットの各々には、当該タイムバケットに対応する時間帯内のターゲットエンティティの動的関連関係が格納されているステップと、
前記少なくとも1つのタイムバケット内で、前記ターゲットエンティティの識別子に基づいて前記ターゲットエンティティの動的関連関係を照会するステップと、を含む。
【0007】
本願の第2の態様にて提供される照会装置は、
端末機器によって送信される照会要求を受信するための受信モジュールであって、前記照会要求は、ターゲットエンティティの動的関連関係の照会を要求するために用いられ、前記照会要求は、ターゲットエンティティの識別子及び照会の開始時間と終了時間を含む受信モジュールと、
前記照会の開始時間と終了時間に基づいて、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定するための処理モジュールであって、前記タイムバケットの各々には、当該タイムバケットに対応する時間帯内のターゲットエンティティの動的関連関係が格納される処理モジュールと、
前記少なくとも1つのタイムバケットにおいて前記ターゲットエンティティの動的関連関係を照会するための照会モジュールと、を含む。
【0008】
本願の第3の態様にて提供される電子機器は、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が格納され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが第1の態様に記載の方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される。
【0009】
本願の第4の態様はコンピュータ命令が格納されている非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータ命令は、前記コンピュータに上記の第1の態様に記載の方法を実行させるために用いられる。
【0010】
本願の第5の態様にて提供される照会方法は、
前記照会要求における照会の開始時間と終了時間に基づいて、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定し、前記タイムバケットの各々には、当該タイムバケットに対応する時間帯内のエンティティの動的関連関係が格納されているステップと、
前記少なくとも1つのタイムバケットから前記照会要求におけるターゲットエンティティの動的関連関係を照会するステップと、を含む。
【0011】
第6の態様は、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータ可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取ることができ、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することによって、前記電子機器に上記の第1の態様に記載の方法を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本願の技術によれば、動的関連関係に関する照会速度が遅いという従来技術の問題を解決することができる。本願は、従来技術と比較して、タイムバケット方式を用いて、ターゲットエンティティの動的関連情報を照会することで、演算量を効果的に減少し、動的関連情報の照会速度を向上させることができる。
【0013】
本明細書に記載の内容は、本願の実施例の肝心な特徴又は重要な特徴を特定することを意図したものではなく、本願の範囲を限定することを意図したものでもないことを理解されたい。本願のその他の特徴は、以下の明細書によって容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図面は、本実施形態をより良く理解するために使用され、本願の制限を構成するものではない。
【0015】
図1】本願の実施例にて提供される照会方法のシナリオの概略図である。
図2】本願の実施例にて提供される照会方法の概略フローチャートである。
図3】本願の実施例にて提供される別の照会方法の概略フローチャートである。
図4】本願の実施例にて提供されるさらに別の照会方法の概略フローチャートである。
図5】本願の実施例にて提供されるさらなる照会方法の概略フローチャートである。
図6】本願の実施例にて提供されるさらなる照会方法の概略フローチャートである。
図7】本願の実施例にて提供される照会装置の概略構造図である。
図8】本開示の実施例の照会方法を実現するための電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら本願の例示的な実施例を説明するが、この説明には、理解を容易にするために本願の実施例の様々な詳細事項が含まれており、それらは単なる例示的なものと見なされるべきである。したがって、当業者は、本願の範囲及び精神から逸脱することなく、ここで説明される実施例に対して様々な変更と修正を行うことができること理解できる。同様に、わかりやすくかつ簡潔にするために、以下の説明では、周知の機能及び構造についての説明を省略する。
【0017】
インターネットが普及している環境では、毎日、各種類のモニタやバヨネットなどの収集機器によって、多くのユーザの行為データが生成される。ここで、行為データは、宿泊行為、交通出かけ行為、通話行為、宅配行為、犯罪拘留行為などを含み得る。これらの行為データに基づいて、各種類のエンティティ間の動的関連関係を分析して得ることができ、それにより異なる人、車、又は機器の間の暗黙的な関係を発見し、これはケースの調査と判断、安全の維持、テロ、暴力などのセキュリティシナリオに対して重要な意味を持つ。
【0018】
従来技術では、各種類のエンティティ間の動的関連関係の照会には、主にマップリデュース(map reduce)方式が採用される。具体的には、Hiveデータベースからオブジェクト関係マッピングフレームワーククエリ言語(hibernate query language,HQL)を使用するか、又は分散型照会プログラムを作成することにより、照会とソートの計算を実行することができる。
【0019】
しかしながら、マップリデュース方式を用いて動的関連関係を照会する場合、一般に照会速度が遅いという問題がある。
【0020】
本願は、動的関連関係に関する照会速度が遅いという従来技術の問題を解決するために、人工知能の分野に適用され、特に、ビッグデータ技術における時空間ビッグデータ技術の分野に関する照会方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。本願の発明の構想は、データを格納するときに、タイムバケット別にデータを格納し、照会時に照会の開始時間と終了時間に基づいて、対応するタイムバケット中のターゲットエンティティの動的関連情報を検索することができ、照会速度を向上させることができる。
【0021】
以下、本願の使用シナリオについて説明する。
【0022】
図1は、本願の実施例にて提供される照会方法のシナリオの概略図である。図1に示すように、このシナリオは、ある期間におけるあるターゲットエンティティの動的関連情報を照会するように、端末機器101によりサーバ102に照会要求を送信するために用いられる。サーバ102は、端末機器101により送信された照会要求を受信した後、照会要求に応じて照会し、見つけたターゲットエンティティの動的関連情報をソートしてから端末機器101に送り返すことができる。
【0023】
ここで、サーバ102は、1台のサーバであってもよいし、又はクラウドサービスプラットフォームにおけるサーバであってもよい。端末機器101は、携帯電話(mobile phone)、タブレット(pad)、ワイヤレストランシーバ機能付きのコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末機器、拡張現実(augmented reality、AR)端末機器、産業制御(industrial control)における無線端末、遠隔手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末などであり得る。本願の実施例において、端末の機能を実現するための装置は、端末機器であってもよいし、チップシステムなど、当該機能を実現するように端末をサポートできる装置であってもよく、当該装置は、端末機器に取り付けられてもよい。本願の実施例において、チップシステムは、チップで構成されてもよく、チップとその他の個別部品を含んでもよい。
【0024】
なお、本願の技術的解決手段の適用シナリオは、図1におけるシナリオであってもよいが、これに限定されるものではなく、その他の情報照会を必要とするシナリオにも適用できる。
【0025】
上記の照会方法は、本願の実施例にて提供される照会装置により実現することができ、照会装置は、例えば、サーバ又はサーバ内のプロセッサのように、ある機器の一部又は全部であり得ることを理解することができる。
【0026】
以下、関連の実行コードが統合又はインストールされたサーバを例とし、具体的な実施例を挙げて本願の実施例の技術的解決手段を詳細に説明する。以下のいくつかの具体的な実施例を互いに組み合わせてもよく、同じ又は同様の概念又はプロセスについては、一部の実施例では、詳細な説明を省略した。
【0027】
図2は、本願の実施例にて提供される照会方法の概略フローチャートであり、本実施例は、ターゲットエンティティの動的関連情報をどのように照会するかというプロセスに関する。図2に示すように、当該方法は、S201と、S202と、を含む。
【0028】
S201において、端末機器によって送信される照会要求を受信し、照会要求は、ターゲットエンティティの動的関連関係の照会を要求するために用いられ、照会要求は、ターゲットエンティティの識別子及び照会の開始時間と終了時間を含む。
【0029】
ここで、動的関連関係はエンティティ間の付随関係であってもよく、本願の実施例では動的関連関係のタイプについて限定しない。例示的に、動的関連関係は、2つのエンティティが同じ建物又は交通機関内にある関係、即ち同じフレームワークの関係であってもよい。例示的に、動的関連関係は、2つのエンティティの移動線路が一致する関係、即ち同行関係であってもよい。また、エンティティは、人であってもよいし、自動車などの物体であってもよい。ターゲットエンティティの識別子は、誰かの身分証明番号、車両のプレートナンバー、誰かの携帯番号などであってもよい。
【0030】
本願では、ユーザが、ある期間にわたるターゲットエンティティの動的関連関係を照会する必要がある場合、端末機器を介して照会要求をサーバに送信することができる。サーバは、照会要求を受信した後、照会要求からターゲットエンティティの識別子と照会の開始時間と終了時間を取得することができる。
【0031】
いくつかの実施例において、照会要求は、照会範囲を縮小するために、動的関連関係のタイプをさらに含んでもよい。又は、照会要求は、照会結果提示インターフェースのページ数及びページあたりの項目数を決定するために、ページングパラメータをさらに含んでもよい。
【0032】
いくつかの実施例において、サーバは、照会要求を受信した後、さらに、照会要求における照会の開始時間と終了時間及びページングパラメータをチェックしてもよく、照会の開始時間と終了時間が照会可能な開始時間と終了時間の閾値を超えるか、又は、ページングパラメータがページングパラメータの閾値を超える場合、サーバは、照会要求を再入力するようにユーザに促すために、エラープロンプトを端末機器に返すことができる。
【0033】
別のいくつかの実施例において、サーバには、照会履歴記録が保存されていてもよく、サーバが照会要求を受信した後、先に当該照会要求が照会履歴記録内にあるか否かを検証してもよい。この場合、サーバは、直接照会履歴記録からターゲットエンティティの動的関連関係を見つけて、端末機器にフィードバックする。
【0034】
S202において、照会の開始時間と終了時間に基づいて、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定し、各タイムバケットには、当該タイムバケットに対応する時間帯内のターゲットエンティティの動的関連関係が格納されている。
【0035】
このステップにおいて、サーバが端末機器によって送信される照会要求を受信した後、照会の開始時間と終了時間に基づいて、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定することができる。
【0036】
ここで、タイムバケットは、ハッシュ値により1つの列名の下にあるデータを時間に応じて1つのグループのバケットに分け、各バケットは当該列名の下にある1つのストレージファイルファイルに対応するものであってもよい。
【0037】
いくつかの実施例において、照会データベースに、少なくとも2つのタイプのタイムバケットが含まれ、例示的には、月レベルバケット、週レベルバケット、及び日レベルバケットが含まれてもよい。ここで、月レベルバケットは、カレンダの1ヶ月をスパンとするバケットであり、例えば、2019年01月01日から2019年01月31日までが1つの月レベルバケットであり、2019年04月01日から2019年04月30日までが1つの月レベルバケットである。週レベルバケットは、カレンダの1週間をスパンとするバケットであり、例えば、2019年5月の第1週が1つの週レベルバケットであり、2019年8月の第4週が1つの週レベルバケットである。日レベルバケットは、カレンダの1日をスパンとする日レベルバケットであり、例えば、1年に365又は366個の日レベルバケットがある。なお、毎月、週レベルバケットは4つしかなく、1年には、365又は366個の日レベルバケットがある。
【0038】
対応して、いくつかの実施例において、サーバは、照会の開始時間と終了時間をカバーするために使用される数が最も少ないタイムバケットを、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットとして決定することができる。
【0039】
例示的に、ユーザによって入力された照会の開始時間と終了時間が2019年01月01日から2019年01月20日である場合、サーバは、照会データベースにおいて、照会対象になるのは2019年の第1週と第2週の2つの週レベルバケット、及び2019年01月15日から20日までの6つの日レベルバケットであると決定することができる。
【0040】
S203において、少なくとも1つのタイムバケット内で、ターゲットエンティティの識別子に基づいて、ターゲットエンティティの動的関連関係を照会する。
【0041】
このステップにおいて、サーバは、照会の開始時間と終了時間に基づいて、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定した後、少なくとも1つのタイムバケット内で、ターゲットエンティティの識別子に基づいて、ターゲットエンティティの動的関連関係を照会することができる。
【0042】
いくつかの実施例において、サーバは、照会要求に対応する構造化クエリ言語(structured query language、SQL)を先に生成することができる。その後、サーバは、SQLに基づいて、少なくとも1つのタイムバケット内でターゲットエンティティの動的関連関係を照会することができる。
【0043】
ここで、本願の実施例は、サーバがどのように照会要求を対応するSQLに変換するかについて限定せず、実際の状況に応じて適切な方式を使用することができる。
【0044】
いくつかの実施例において、サーバが照会して取得したターゲットエンティティの動的関連関係は、隣接テーブルの形態であり得る。ここで、隣接テーブルは、順序割り当てとチェーン式割り当てを組み合わせたストレージ構造である。
【0045】
本願の実施例にて提供される照会方法では、サーバは、まず、端末機器によって送信される照会要求を受信し、照会要求は、ターゲットエンティティの動的関連関係の照会を要求するために用いられ、照会要求は、ターゲットエンティティの識別子及び照会の開始時間と終了時間を含む。続いて、サーバは、照会の開始時間と終了時間に基づいて、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定し、各タイムバケットには、当該タイムバケットに対応する時間帯内のターゲットエンティティの動的関連関係が格納されている。最後に、サーバは、少なくとも1つのタイムバケット内で、ターゲットエンティティの動的関連関係を照会する。本願は、従来技術と比較して、タイムバケット方式を用いて、ターゲットエンティティの動的関連情報を照会することで、演算量を効果的に減少し、動的関連情報の照会速度を向上させることができる。
【0046】
上記の実施例を基に、以下、サーバがどのようにタイムバケットを決定するか、どのように照会するかについて説明する。図3は、本願の実施例にて提供される別の照会方法の概略フローチャートである。図3に示すように、照会方法は、S301と、S302と、S303と、S304と、を含む。
【0047】
S301において、端末機器によって送信される照会要求を受信し、照会要求は、ターゲットエンティティの動的関連関係の照会を要求するために用いられ、照会要求は、ターゲットエンティティの識別子及び照会の開始時間と終了時間を含む。
【0048】
S301の技術用語、技術的効果、技術的特徴、及び選択可能な実施形態は、図2に示すS201を参照して理解することができ、重複する内容について、ここでは詳細な説明を省略する。
【0049】
S302において、照会の開始時間と終了時間をカバーするために使用される数が最も少ないタイムバケットを、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットとして決定する。
【0050】
ここで、照会データベースに、少なくとも2つのタイプのタイムバケットが含まれる。
【0051】
本ステップでは、サーバは、端末機器によって送信される照会要求を受信した後、照会の開始時間と終了時間をカバーするために使用される数が最も少ないタイムバケットを、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットとして決定することができる。
【0052】
例示的に、タイムバケットに週レベルバケット及び日レベルバケットが含まれることを例として、ユーザによって入力された照会の開始時間と終了時間が2019年01月01日から2019年01月20日である場合、サーバは、照会データベースにおいて、照会対象になるのは2019年の第1週と第2週の2つの週レベルバケット、及び2019年01月15日から20日までの6つの日レベルバケットであると決定できる。
【0053】
S303において、照会要求に対応するSQLを生成する。
【0054】
本ステップにおいて、サーバは、照会の開始時間と終了時間をカバーするために使用される数が最も少ないタイムバケットを、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットとして決定した後、照会要求に対応するSQLを生成することができる。
【0055】
本願の実施例は、サーバがどのように照会要求を対応するSQLに変換するかについて限定せず、実際の状況に応じて適切な方式を使用できる。
【0056】
S304において、SQLに基づいて、少なくとも1つのタイムバケット内で、ターゲットエンティティの動的関連関係を照会する。
【0057】
本ステップにおいて、サーバは、照会要求に対応するSQLを生成した後、SQLに基づいて、少なくとも1つのタイムバケット内でターゲットエンティティの動的関連関係を照会することができる。
【0058】
上記の実施例を基に、以下、サーバがターゲットエンティティの動的関連関係から利用可能なターゲットエンティティの動的関連関係を決定することについて説明する。図4は本願の実施例にて提供される別の照会方法の概略フローチャートである。図4に示すように、照会方法は、S401からS406を含む。
【0059】
S401において、端末機器によって送信される照会要求を受信し、照会要求は、ターゲットエンティティの動的関連関係の照会を要求するために用いられ、照会要求は、ターゲットエンティティの識別子及び照会の開始時間と終了時間を含む。
【0060】
S402において、照会の開始時間と終了時間に基づいて、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定し、各タイムバケットには、当該タイムバケットに対応する時間帯内のターゲットエンティティの動的関連関係が格納されている。
【0061】
S403において、少なくとも1つのタイムバケット内で、ターゲットエンティティの識別子に基づいて、ターゲットエンティティの動的関連関係を照会する。
【0062】
S401からS403の技術用語、技術的効果、技術的特徴、及び選択可能実施形態は、図2に示すS201からS203を参照して理解することができ、重複する内容について、ここでは詳細な説明を省略する。
【0063】
S404において、動的関連関係の注目レベルに関連付けられるターゲットエンティティの動的関連関係の重みを取得する。
【0064】
本願では、サーバは、ターゲットエンティティの動的関連関係を見つけた後、ターゲットエンティティの動的関連関係の重みを取得して、ターゲットエンティティの動的関連関係の重みをソートすることができる。
【0065】
本願の実施例は、ターゲットエンティティの動的関連関係の重みをどのように決定するかについて限定せず、1つの選択可能な一実施形態では、ターゲットエンティティの動的関連関係の重みは、動的関連関係の注目レベルに関連付けられる。例示的に、ある人が警察の重点観察対象であれば、その注目度を高く設定してもよい。対応して、ソート時に、サーバもそれにより高い重みを設定してもよい。
【0066】
別のいくつかの実施例において、ターゲットエンティティの動的関連関係の重みは、収集機器の密度に関連してもよい。例示的に、100メートルの交差点にカメラが50個ある場合、この50個のカメラによって収集されたターゲットエンティティの動的関連関係に、より低い重みを設定することができる。例示的に、100メートルの交差点にカメラが1つある場合、この1つのカメラによって収集されたターゲットエンティティの動的関連関係に、より高い重みを設定することができる。
【0067】
さらに、ターゲットエンティティの動的関連関係の重みは、時間ウィンドウのセグメント化、空間ウィンドウのセグメント化、画素統合などに関連付けられてもよい。
【0068】
S405において、ターゲットエンティティの動的関連関係の重みに基づいて、ターゲットエンティティの動的関連関係をソートする。
【0069】
本ステップにおいて、サーバは、ターゲットエンティティの動的関連関係の重みを取得した後、ターゲットエンティティの動的関連関係の重みに基づいて、ターゲットエンティティの動的関連関係をソートすることができる。
【0070】
いくつかの実施例において、ターゲットエンティティの動的関連関係の発生頻度と重みとの積に基づいて、ターゲットエンティティの動的関連関係をソートすることができる。
【0071】
別のいくつかの実施例において、ターゲットエンティティの動的関連関係の発生頻度が頻度閾値を超える場合、ターゲットエンティティの動的関連関係が異常であると決定する。このとき、サーバは、異常なターゲットエンティティの動的関連関係を削除することができ、それにより、ソートの正確性を向上させることができる。
【0072】
また、サーバは、ソート時にブラックリストとホワイトリストを設定することもできる。プライバシ及びセキュリティの観点から、ブラックリストにおける動的関連関係を除去してもよい。ホワイトリストにおける動的関連関係について、ソート中の位置を向上させることができる。
【0073】
S406において、ソート後のターゲットエンティティの動的関連関係から、使用可能なターゲットエンティティの動的関連関係を決定する。
【0074】
本ステップにおいて、サーバが、ターゲットエンティティの動的関連関係の重みに基づいて、ターゲットエンティティの動的関連関係をソートした後、ソート後のターゲットエンティティの動的関連関係から、使用可能なターゲットエンティティの動的関連関係を決定することができる。
【0075】
ここで、使用可能なターゲットエンティティの動的関連関係は、数の最多照会及び最もホットな照会を含み得る。
【0076】
いくつかの実施例において、例えば同じフレームワークの関係などのいくつかの動的関連関係は、正規分布に従うので、ソート後、いくつかの重みが小さく、入力が多いターゲットエンティティの動的関連関係は、無駄なデータと見なして、削除することができる。
【0077】
本願の実施例にて提供される照会方法は、サーバが、動的関連関係の注目レベルに関連付けられるターゲットエンティティの動的関連関係の重みを取得する。続いて、サーバは、ターゲットエンティティの動的関連関係の重みに基づいて、ターゲットエンティティの動的関連関係の重みをソートする。最後に、サーバは、ソート後のターゲットエンティティの動的関連関係から、使用可能なターゲットエンティティの動的関連関係を決定する。本願は、従来技術と比較して、照会してからマージ・ソートする方法を用いて、照会速度を向上させ、ソートするデータ量を低減することができる。
【0078】
上記の実施例を基に、サーバが照会する前に、オフラインシステムをさらに設定することができ、当該オフラインシステムは、データベース内で各エンティティの動的関連関係を更新するために用いられる。図5は、本願の実施例にて提供されるさらなる照会方法の概略フローチャートである。図5に示すように、照会方法は、S501からS505を含む。
【0079】
S501において、収集機器によって収集された各エンティティのデータを取得する。
【0080】
S502において、各エンティティのデータに基づいて、照会データベース内で各エンティティの動的関連関係を更新する。
【0081】
S503において、端末機器によって送信される照会要求を受信し、照会要求は、ターゲットエンティティの動的関連関係の照会を要求するために用いられ、照会要求は、ターゲットエンティティの識別子及び照会の開始時間と終了時間を含む。
【0082】
S504において、照会の開始時間と終了時間に基づいて、前記照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定し、各タイムバケットには、当該タイムバケットに対応する時間帯内のターゲットエンティティの動的関連関係が格納されている。
【0083】
S505において、少なくとも1つのタイムバケット内で、ターゲットエンティティの識別子に基づいてターゲットエンティティの動的関連関係を照会する。
【0084】
図5を基に、以下、データベース内で各エンティティの動的関連関係をどのように更新するかについて説明する。図6は、本願の実施例にて提供されるさらなる照会方法の概略フローチャートである。図6に示すように、照会方法は、S601からS604を含む。
【0085】
S601において、収集機器によって収集された各エンティティのデータを取得する。
【0086】
いくつかの実施例において、サーバは、収集機器のデータフォーマットの記述ファイルに基づいて、収集機器によって収集された各エンティティのデータから、各エンティティのデータのうちの指定列を抽出することができ、それにより各エンティティのデータがエンティティの識別子、地理的範囲及び時間的範囲のフォーマットを形成する。
【0087】
いくつかの実施例において、サーバは、収集機器によって収集された各エンティティのデータを取得した後、さらに、各エンティティのデータを前処理し、各エンティティのデータから、無効エンティティ識別子、無効地理的位置、及び無効時間を含む少なくとも1つの無効データをフィルタリングすることができ、さらに、データ更新及びデータ記憶の速度を向上させ、更新される動的関連関係の正確性を保証する。
【0088】
S602において、各エンティティのデータを経度、緯度、及び時間からなるトリプル組である少なくとも1つの時空間仮想点に併合する。
【0089】
ここで、時空間仮想点は、実際の状況に応じて具体的に設定することができ、例示的に、1000メートル毎及び6時間毎に1つの時空間仮想点を設定することができる。
【0090】
いくつかの実施例において、あるエンティティのデータに対応する地理的位置及び時間が、ある時空間仮想点の範囲内にある場合、このエンティティのデータをこの時空間仮想点に併合することができる。
【0091】
いくつかの実施例において、サーバは、各エンティティのデータを少なくとも1つの時空間仮想点に併合した後、各時空間仮想点における各エンティティのデータに対して正規化処理を行ってもよい。選択可能な正規化方式として、密度に基づくクラスタリングである。具体的には、各時空間仮想点において、同じエンティティの異なるデータによって記録された距離が第2の距離閾値よりも小さく、かつ、時間差が第2の時間閾値よりも小さい場合、同じエンティティの異なるデータを1つのデータに正規化する。
【0092】
例示的に、時空間仮想点には、それぞれ、滬A36F77、E121.36040、N121.29720、T1561946400と、滬A36F77、E121.36040、N121.29720、T1561946401と、滬A36F77、E121.36040、N121.29720、T1561946402との3組の車両のデータが含まれている。ここで、Eは東経、Nは北緯である。滬A36F77の車両は同じ位置で、3秒連続で記録が3回あるので、これを1回の収集行為とみなし、3組の車両のデータを1組のデータに正規化する。
【0093】
本願では、データを正規化処理することにより、照会時のデータ量を減らすことができ、照会データの速度をさらに向上させる。
【0094】
S603において、各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係を決定する。
【0095】
本願の実施例は、各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係をどのように決定するかについて限定せず、動的関連関係のタイプに基づいて具体的に決定することができる。
【0096】
選択可能な一実施形態において、動的関連関係が同じフレームワークの関係である場合、それに対応して、時空間仮想点における2つのエンティティ間の距離が第1の距離閾値よりも小さく、かつ、2つのエンティティ間の時間差が第1の時間閾値よりも小さい場合、2つのエンティティ間には同じフレームワークの関係が存在すると決定する。
【0097】
いくつかの実施例において、サーバが各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係を決定した後、各エンティティ間の動的関連関係の隣接テーブルを対応して取得することができる。
【0098】
S604において、各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係を、対応するタイムバケットに更新する。
【0099】
本ステップにおいて、サーバが各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係を決定した後、各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係を、対応するタイムバケットに更新してもよい。
【0100】
例示的に、タイムバケットに月レベルバケット、週レベルバケット、及び日レベルバケットが含まれることを例とすると、サーバは、まず、各エンティティ間の動的関連関係が属されている月レベルバケット、週レベルバケット、及び日レベルバケットを計算し、続いて、サーバは、各エンティティ間の動的関連関係又は各エンティティ間の動的関連関係に対応する隣接テーブルを、対応する月レベルバケット、週レベルバケット、及び日レベルバケットにそれぞれ累計してもよい。
【0101】
また、本願は、複数の表現タイプのデータアクセスもサポートし、1つのデータベース内のオフラインデータフローを維持することのみを必要とするため、維持コストを低減した。データ遅延のシナリオをサポートし、データベースへの同時書き込みによる競合を解決できる。
【0102】
本願の実施例にて提供される照会方法では、サーバは、まず、収集機器によって収集された各エンティティのデータを取得する。次に、サーバは、各エンティティのデータを経度、緯度、及び時間からなるトリプル組である少なくとも1つの時空間仮想点に併合する。続いて、サーバは、各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係を決定する。最後に、サーバは、各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係を、対応するタイムバケットに更新する。従来技術と比較して、時空間仮想点を区切り、データベース内で各エンティティ間の動的関連関係を、対応するタイムバケットに順次更新することにより、照会時に各バケット内の同じフレームワーク内でのランキングを計算するだけでよく、計算量を低減することができる。
【0103】
当業者であれば、上記の方法の実施例を実現するステップの全部又は一部が、プログラム情報に関連付けられたハードウェアによって実現されることができ、前述のプログラムがコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されることができ、当該プログラムが実行されると、上記の方法の実施例を含むステップが実行され、前述の記憶媒体が、ROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶可能な様々な媒体を含むことは理解することができる。
【0104】
図7は、本願の実施例にて提供される照会装置の概略構造図である。当該照会装置は、ソフトウェア、ハードウェア、又はその両方の組み合わせによって実現することができ、例えば上記のサーバ又はサーバ内のチップは、上記の照会方法を実行するために用いられる。図7に示すように、当該照会装置700は、受信モジュール701、処理モジュール702、照会モジュール703、取得モジュール704、及び更新モジュール705を含む。
【0105】
受信モジュール701は、端末機器によって送信される照会要求を受信するために用いられ、照会要求は、ターゲットエンティティの動的関連関係の照会を要求するために用いられ、照会要求は、ターゲットエンティティの識別子及び照会の開始時間と終了時間を含む。
【0106】
処理モジュール702は、照会の開始時間と終了時間に基づいて、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定するために用いられ、各タイムバケットには、当該タイムバケットに対応する時間帯内のターゲットエンティティの動的関連関係が格納されている。
【0107】
照会モジュール703は、少なくとも1つのタイムバケット内で、ターゲットエンティティの識別子に基づいて、ターゲットエンティティの動的関連関係を照会するために用いられる。
【0108】
選択可能な一実施形態において、照会データベースには、それぞれ異なる持続時間に対応する少なくとも2種類のタイムバケットが含まれ、処理モジュール702は、具体的には、照会の開始時間と終了時間をカバーするために使用される数が最も少ないタイムバケットを、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットとして決定するために用いられる。
【0109】
選択可能な一実施形態において、照会モジュール703は、具体的には、照会要求に対応する構造化クエリ言語SQLを生成するために用いられる。
【0110】
SQLによれば、少なくとも1つのタイムバケット内で、ターゲットエンティティの動的関連関係を照会する。
【0111】
選択可能な一実施形態において、取得モジュール704、処理モジュール702をさらに含む。
【0112】
取得モジュール704は、動的関連関係の注目レベルに関連付けられるターゲットエンティティの動的関連関係の重みを取得するために用いられる。
【0113】
処理モジュール702は、さらに、ターゲットエンティティの動的関連関係の重みに基づいて、ターゲットエンティティの動的関連関係をソートすること、及びソート後のターゲットエンティティの動的関連関係から、使用可能なターゲットエンティティの動的関連関係を決定すること、に用いられる。
【0114】
選択可能な一実施形態において、処理モジュール702は、さらに、ターゲットエンティティの動的関連関係の発生頻度が頻度閾値を超える場合、ターゲットエンティティの動的関連関係が異常であると決定すること、及び異常なターゲットエンティティの動的関連関係を削除すること、に用いられる。
【0115】
選択可能な一実施形態において、更新モジュール705をさらに含む。
【0116】
更新モジュール705は、収集機器によって収集された各エンティティのデータを取得すること、及び各エンティティのデータに基づいて、照会データベース内で各エンティティの動的関連関係を更新すること、に用いられる。
【0117】
選択可能な一実施形態において、更新モジュール705は、具体的には、各エンティティのデータを経度、緯度、及び時間からなるトリプル組である少なくとも1つの時空間仮想点に併合すること、各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係を決定すること、及び各時空間仮想点における各エンティティ間の動的関連関係を、対応するタイムバケットに更新すること、に用いられる。
【0118】
選択可能な一実施形態において、動的関連関係には、同じフレームワークの関係が含まれる。
【0119】
選択可能な一実施形態において、更新モジュール705は、具体的には、時空間仮想点における2つのエンティティ間の距離が第1の距離閾値よりも小さく、かつ、2つのエンティティ間の時間差が第1の時間閾値よりも小さい場合、2つのエンティティ間には同じフレームワークの関係が存在すると決定するために用いられる。
【0120】
選択可能な一実施形態において、更新モジュール705は、さらに、各エンティティのデータを前処理し、各エンティティのデータから無効エンティティ識別子、無効地理的位置、及び無効時間を含む少なくとも1つの無効データをフィルタリングするために用いられる。
【0121】
選択可能な一実施形態において、更新モジュール705は、さらに、各時空間仮想点における各エンティティのデータに対して正規化処理を行うために用いられる。
【0122】
選択可能な一実施形態において、更新モジュール705は、さらに、各時空間仮想点において、同じエンティティの異なるデータによって記録された距離が第2の距離閾値よりも小さく、かつ、時間差が第2の時間閾値よりも小さい場合、同じエンティティの異なるデータを1つのデータに正規化するために用いられる。
【0123】
本願の実施例にて提供される照会装置は、上記の方法の実施例における照会方法の動作を実行することができ、その実現原理及び技術的効果は類似するため、ここでは、その詳細な説明を省略する。
【0124】
本願の実施例よれば、本願は、電子機器、及び読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0125】
本願の実施例よれば、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータ可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取ることができ、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することによって、前記電子機器に上記方法の実施例における照会方法を実行させる。
【0126】
図8は、本願の実施例による照会方法の電子機器のブロック図である。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及びその他の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを意図している。電子機器は、例えば、パーソナルデジタルアシスタント、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、他の類似するコンピューティングデバイスなどの様々な形態のモバイルデバイスを表すこともできる。本明細書に示されるコンポーネント、それらの接続と関係、及びそれらの機能は単なる例であり、本明細書の説明及び/又は要求される本願の実現を制限する意図したものではない。
【0127】
図8に示すように、当該電子機器は、1つ又は複数のプロセッサ801と、メモリ802と、高速インターフェース及び低速インターフェースを含む各コンポーネントを接続するためのインターフェースと、を含む。各コンポーネントは、異なるバスを介して互いに接続され、共通のマザーボードに取り付けられるか、又は必要に応じて他の方式で取り付けられることができる。プロセッサは、電子機器内で実行される命令を処理することができ、当該命令は、外部入力/出力装置(例えば、インターフェースに結合されたディスプレイデバイスなど)にGUIのグラフィック情報を表示するために、メモリ内又はメモリ上に格納されている命令を含む。他の実施形態では、複数のプロセッサ及び/又は複数のバスを、必要に応じて、複数のメモリと一緒に使用することができる。同様に、複数の電子機器を接続することができ、各機器は一部の必要な操作(例えば、サーバアレイ、ブレードサーバのグループ、又はマルチプロセッサシステムとする)を提供することができる。図8では、1つのプロセッサ801を例とする。
【0128】
メモリ802は、本願にて提供される非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。メモリには、少なくとも1つの前記プロセッサが本願にて提供される照会方法を実行するように、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が格納されている。本願の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータに本願にて提供される照会方法を実行させるためのコンピュータ命令が格納されている。
【0129】
メモリ802は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、本願の実施例における照会方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、図7に示す受信モジュール701、処理モジュール702、照会モジュール703、取得モジュール704、及び更新モジュール705)のような非一時的なソフトウェアプログラム、非一時的なコンピュータ実行可能なプログラム及びモジュールを格納することができる。プロセッサ801は、メモリ802に格納されている非一時的なソフトウェアプログラム、命令、及びモジュールを実行することによって、サーバの様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、すなわち、上記方法の実施例における照会方法を実現する。
【0130】
メモリ802は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含むことができ、ただし、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、及び少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを格納することができ、データ記憶領域は、照会用電子機器の使用にしたがって作成されたデータなどを格納することができる。また、メモリ802は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、さらに、例えば少なくとも1つの磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的なソリッドステートストレージデバイスなどの非一時的なメモリを含むことができる。いくつかの実施例では、メモリ802は、プロセッサ801に対して遠隔に設置されたメモリを選択的に含んでもよく、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して照会用電子機器に接続されることができる。上記のネットワークの例には、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク、及びそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0131】
照会方法の電子機器は、入力装置803と出力装置804をさらに含んでもよい。プロセッサ801、メモリ802、入力装置803、及び出力装置804は、バス又は他の方式で接続されてもよく、図8では、バス接続を例にする。
【0132】
入力装置803は、入力された数字又はキャラクター情報を受信すること、照会用電子機器のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することができ、例えば、タッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパッド、インジケーターロッド、1つ又は複数のマウスボタン、トラックボール、ジョイスティックなどの入力装置である。出力装置804は、ディスプレイデバイス、補助照明装置(例えば、LED)、及び触覚フィードバック装置(例えば、振動モータ)などを含んでもよい。当該ディスプレイデバイスは、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、及びプラズマディスプレイを含んでもよいが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ディスプレイデバイスはタッチスクリーンであり得る。
【0133】
本明細書で説明されるシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、特定用途向けASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせで実現することができる。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムで実施され、当該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステムで実行及び/又は解釈されることができ、当該プログラマブルプロセッサは専用又は汎用のプログラマブルプロセッサであってもよく、ストレージシステム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、データ及び命令を当該ストレージシステム、当該少なくとも1つの入力装置、及び当該少なくとも1つの出力装置に伝送することができる。
【0134】
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、又はコードとも呼ばれる)には、プログラマブルプロセッサの機械命令が含まれ、高レベルのプロセス及び/又はオブジェクト指向のプログラミング言語、及び/又はアセンブリ/機械言語でこれらのコンピューティングプログラムを実施することができる。本明細書に使用されるような、「機械読み取り可能な媒体」及び「コンピュータ読み取り可能な媒体」という用語は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意のコンピュータプログラム製品、機器、及び/又は装置(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジック機器(PLD))を指し、機械読み取り可能な信号である機械命令を受信するための機械読み取り可能な媒体を含む。「機械読み取り可能な信号」という用語は、プログラマブルプロセッサに機械命令及び/又はデータを提供するための任意の信号を指す。
【0135】
ユーザとのインタラクションを提供するために、コンピュータ上で本明細書に説明したシステム及び技術をコンピュータに実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウスやトラックボール)とを有し、ユーザは、当該キーボード及び当該ポインティングデバイスによって、コンピュータに入力することが可能になる。他の種類の装置も、ユーザとのインタラクションを提供することができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態のセンシングフィードバック(例えば、視覚的フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、そして、任意の形態(音響入力、音声入力、又は触覚入力を含む)でユーザからの入力を受信することができる。
【0136】
本明細書に説明したシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインターフェース又はWEBブラウザーを有するユーザコンピュータであり、ユーザは、当該グラフィカルユーザインターフェース又は当該WEBブラウザーを介して本明細書に説明したシステム及び技術の実施形態とインタラクションすることができる)、又はこのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、又はフロントエンドコンポーネントを含む任意の組み合わせのコンピューティングシステム中で実施できる。任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)を介してシステムのコンポーネントを相互に接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、及びインターネットを含む。
【0137】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバとを含むことができる。クライアントとサーバは、通常、互いに遠く離れており、通信ネットワークを介して互いにインタラクションするのが一般的である。クライアントとサーバの関係は、対応するコンピュータで実行され、且つ互いにクライアント-サーバの関係を持つコンピュータプログラムによって生成される。
【0138】
本願の実施例の技術的解決手段によれば、端末機器によって送信される照会要求を受信し、照会要求は、ターゲットエンティティの動的関連関係の照会を要求するために用いられ、照会要求には、ターゲットエンティティの識別子と照会の開始時間と終了時間とが含まれ、照会の開始時間と終了時間に基づいて、照会データベース内の照会対象の少なくとも1つのタイムバケットを決定し、各タイムバケットには、当該タイムバケットに対応する時間帯内のエンティティの動的関連関係が格納され、少なくとも1つのタイムバケット内で、ターゲットエンティティの動的関連関係を照会する。これにより、本願は、従来技術と比較して、タイムバケット方式を用いて、ターゲットエンティティの動的関連情報を照会することで、演算量を効果的に減少し、動的関連情報の照会速度を向上させることができる。
【0139】
なお、上記の様々な形態のフローを使用して、ステップを並べ替えたり、追加したり、削除したりすることができる。例えば、本願に記載の各ステップは、本願に開示されている技術案が所望の結果を達成できる限り、並行に実施されてもよいし、順次実施されてもよいし、異なる順序で実施されてもよく、本明細書では、それについて限定しない。
【0140】
上記の具体的な実施形態は、本願の特許保護範囲に対する制限を構成するものではない。当業者にとって明らかなように、設計要件及び他の要因に応じて、様々な修正、組み合わせ、サブ組み合わせ、及び置換を行うことができる。本願の精神と原則の範囲内で行われる修正、同等の置換、及び改良であれば、本願の特許保護範囲に含まれるべきである。
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