(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-28
(45)【発行日】2022-11-08
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 5/04 20060101AFI20221031BHJP
【FI】
A63F5/04 611B
A63F5/04 691B
(21)【出願番号】P 2018084638
(22)【出願日】2018-04-26
【審査請求日】2021-03-18
(73)【特許権者】
【識別番号】598098526
【氏名又は名称】株式会社ユニバーサルエンターテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】特許業務法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菊池 直人
(72)【発明者】
【氏名】中東 和貴
【審査官】酒井 保
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-089399(JP,A)
【文献】特開2015-134014(JP,A)
【文献】特開2009-131697(JP,A)
【文献】特開2011-030926(JP,A)
【文献】特開2006-087784(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部と、を備え、
前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段を有し、
前記第1制御部は、役の成立に応じて遊技媒体の払出数を決定し、
前記第2制御部は、前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、
前記第1制御部により前記払出数が決定された場合には、
前記第2制御部は、
前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算可能であり、
前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算すると該加算値が記遊技媒体計数手段の計数値の上限値を超えるときには、前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算せずに、該加算値が前記上限値を超える旨を前記第1制御部に通達し、その後、前記精算処理の終了に応じて、前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記加算値が前記上限値を超える旨の通達が行われた場合には、当該通達に対応する報知を開始し、その後、前記第2制御部による前記精算処理が終了するまで待機し、前記精算処理の終了に応じて当該報知を終了する
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の図柄がそれぞれの表面に設けられた複数のリールと、スタートスイッチと、ストップスイッチと、各リールに対応して設けられたステッピングモータと、制御部とを備えた、パチスロと呼ばれる遊技機が知られている。スタートスイッチは、メダルやコインなどの遊技媒体が遊技機に投入された後、スタートレバーが遊技者により操作されたこと(以下、「開始操作」ともいう)を検出し、全てのリールの回転の開始を要求する信号を出力する。ストップスイッチは、各リールに対応して設けられたストップボタンが遊技者により押されたこと(以下、「停止操作」ともいう)を検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力する。ステッピングモータは、その駆動力を対応するリールに伝達する。また、制御部は、スタートスイッチ及びストップスイッチにより出力された信号に基づいて、ステッピングモータの動作を制御し、各リールの回転動作及び停止動作を行う。
【0003】
このような遊技機では、開始操作が検出されると、プログラム上で乱数を用いた抽籤処理(以下、「内部抽籤処理」という)が行われ、その抽籤の結果(以下、「内部当籤役」という)と停止操作のタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う。そして、全てのリールの回転が停止され、入賞の成立に係る図柄の組合せ(表示役)が表示されると、その図柄の組合せに対応する特典が遊技者に付与される。なお、遊技者に付与される特典の例としては、遊技媒体(メダル等)の払い出し、遊技媒体を消費することなく再度、内部抽籤処理を行う再遊技(以下、「リプレイ」ともいう)の作動、遊技媒体の払い出し機会が増加するボーナスゲームの作動等を挙げることができる。
【0004】
また、従来、上記構成の遊技機において、特定の小役(遊技媒体の払い出しに係る役)の成立をランプ等でナビゲートする機能、すなわち、アシストタイム(以下、「AT」という)の機能を備える遊技機が開発されている。また、従来、特定の図柄組合せが表示された場合にリプレイの当籤確率が通常時より高い遊技状態が作動する機能、すなわち、リプレイタイム(以下、「RT」という)の機能を備える遊技機も開発されている。さらに、従来、ATとRTとが同時に作動するアシストリプレイタイム(以下、「ART」という)の機能を備えたパチスロが開発されている。
【0005】
上述した遊技機は、通常、内部当籤役の決定、各リールの回転及び停止、入賞の有無の判定等の遊技機の主な遊技動作を制御する回路(主制御回路)が実装された主制御基板と、映像の表示等による演出動作を制御する回路(副制御回路)が実装された副制御基板とを備える。そして、遊技動作は、主制御回路に搭載されたCPU(Central Processing Unit)により制御される。この際、CPUの制御により、主制御回路のROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラム及び各種テーブルデータ等が主制御回路のRAM(Random Access Memory)に展開され、各種遊技動作に関する処理が実行される。
【0006】
また、従来、上述した構成の遊技機と遊技媒体の貸出装置(所謂、サンド装置)とが接続され、遊技機をCR機として運用する遊技システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような遊技システムでは、遊技機がメダルレスの遊技機となるので、当該遊技機には、メダルセレクタ、ホッパー装置等の遊技媒体の投入、払出、精算等で使用される各種装置が設けられない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来、例えば、上記特許文献1で開示されているように、遊技機をサンド装置に接続してCR機として運用する遊技システム(遊技形態)が提案されている。しかしながら、例えば、上記特許文献1等には、このような遊技システムにおいて実際に遊技を行うための各種処理等の態様が開示されておらず、実際の運用を考慮した技術は開示されていない。
【0009】
ところで、当技術分野では、メダルセレクタへの不正行為(例えば、「クレマンゴト」と呼ばれる不正行為等)の対策として、遊技機のメダルレス化は有効であり、近年、メダルレス遊技機の導入が渇望されている。さらに、メダルレス遊技機を導入する場合、現行の遊技機が設置されている環境に対して最小限の改修でメダルレス遊技機の導入及び運用を可能にしなければ、遊技店側に改修のための大きな費用負担を強いることなる。
【0010】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用を可能とする遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の遊技機を提供する。
【0014】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、後述の主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、後述の払出制御基板43)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、後述の精算スイッチ18S)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、後述の遊技球等接続端子板45)と、を備え、
前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、後述の遊技媒体カウンター)を有し、
前記第1制御部は、役の成立に応じて遊技媒体の払出数を決定し、
前記第2制御部は、前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、
前記第1制御部により前記払出数が決定された場合には、
前記第2制御部は、
前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算可能であり、
前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算すると該加算値が記遊技媒体計数手段の計数値の上限値を超えるときには、前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算せずに、該加算値が前記上限値を超える旨を前記第1制御部に通達し、その後、前記精算処理の終了に応じて、前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記加算値が前記上限値を超える旨の通達が行われた場合には、当該通達に対応する報知を開始し、その後、前記第2制御部による前記精算処理が終了するまで待機し、前記精算処理の終了に応じて当該報知を終了する
ことを特徴とする遊技機。
【発明の効果】
【0017】
上記構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施形態における遊技機の機能フローを説明するための図である。
【
図2】本発明の一実施形態における遊技システムの外観構造を示す斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態における遊技機に設けられた遊技動作表示部及び遊技媒体貸操作表示部の構成例を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態における遊技機の内部構造を示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態の遊技システムが備える制御系の全体構成を示すブロック図である。
【
図6】本発明の一実施形態における遊技機の主制御基板の内部構成を示すブロック図である。
【
図7】本発明の一実施形態における主制御基板のマイクロプロセッサの内部構成を示すブロック図である。
【
図8】本発明の一実施形態における役比モニターの構成、取り付け例及び情報の表示内容を示す図である。
【
図9】本発明の一実施形態における遊技機の払出制御基板の内部構成を示すブロック図である。
【
図10】本発明の一実施形態における払出制御基板のマイクロプロセッサの内部構成を示すブロック図である。
【
図11】本発明の一実施形態における主制御基板、払出制御基板及び副制御基板間に設けられたデータの通信機構及び入出力機構の概略動作を示す図である。
【
図12】本発明の一実施形態の遊技システムにおいて、1ベットボタン押下時に行われるラインLEDの点灯制御のタイミングチャートである。
【
図13】本発明の一実施形態の遊技システムにおいて、精算中にスタートレバーが操作された場合に行われる遊技開始制御のタイミングチャートである。
【
図14】本発明の一実施形態の遊技システムにおいて、遊技媒体カウンターの上限超過時に行われる制御のタイミングチャートである。
【
図15】本発明の一実施形態の遊技システムにおいて、遊技機及び遊技媒体貸出装置間に設けられたデータの入出力機構の概略構成図である。
【
図16】本発明の一実施形態における遊技機及び遊技媒体貸出装置間のデータの入出力制御例を示す図である。
【
図17】本発明の一実施形態の遊技システムにおいて、起動時に行われる払出制御基板及び遊技媒体貸出装置間の接続確認処理の概要を説明するための図である。
【
図18】本発明の一実施形態の遊技システムにおいて、遊技機及び遊技媒体貸出装置間に設けられたデータの入出力機構の概略構成図である。
【
図19】本発明の一実施形態の遊技システムにおいて、貸出操作時に行われる払出制御基板及び遊技媒体貸出装置間の貸出処理の概要を説明するための図である。
【
図20】本発明の一実施形態の遊技システムにおいて、遊技機及び遊技媒体貸出装置間に設けられたデータの入出力機構の概略構成図である。
【
図21】本発明の一実施形態の遊技システムにおいて、精算操作時に行われる払出制御基板及び遊技媒体貸出装置間の精算処理の概要を説明するための図である。
【
図22】本発明の一実施形態の遊技システムにおいて、チップ個別ナンバーの送信時に行われる主制御基板、払出制御基板及び遊技媒体貸出装置間の送信処理の概要を説明するための図である。
【
図23】本発明の一実施形態における遊技機の主制御基板により電源投入後に実行される主要動作処理(メイン処理)の例を示すフローチャートである。
【
図24】本発明の一実施形態における遊技機の主制御基板により実行される電源投入時処理の例を示すフローチャートである。
【
図25】本発明の一実施形態における遊技機の主制御基板により実行される設定変更処理の例を示すフローチャートである。
【
図26】本発明の一実施形態における遊技機の主制御基板により実行される遊技開始準備処理の例を示すフローチャートである。
【
図27】本発明の一実施形態における遊技機の主制御基板により実行される遊技媒体返却処理の例を示すフローチャートである。
【
図28】本発明の一実施形態における遊技機の主制御基板により実行される遊技開始処理の例を示すフローチャートである。
【
図29】本発明の一実施形態における遊技機の主制御基板により実行される遊技終了処理の例を示すフローチャートである。
【
図30】本発明の一実施形態における遊技機の主制御基板により実行される遊技媒体払出処理の例を示すフローチャートである。
【
図31】本発明の一実施形態における遊技機の主制御基板により実行される定周期割込処理の例を示すフローチャートである。
【
図32】本発明の一実施形態における遊技機の主制御基板により実行される受信時割込処理の例を示すフローチャートである。
【
図33】本発明の一実施形態における遊技機の払出制御基板により実行される電源投入時処理の例を示すフローチャートである。
【
図34】本発明の一実施形態における遊技機の払出制御基板により実行される周辺機器接続確認処理の例を示すフローチャートである。
【
図35】本発明の一実施形態における遊技機の払出制御基板により実行される起動コマンド受信時処理の例を示すフローチャートである。
【
図36】本発明の一実施形態における遊技機の払出制御基板により実行される周辺機器識別コード送信処理の例を示すフローチャートである。
【
図37】本発明の一実施形態における遊技機の払出制御基板により実行される設定変更受信時処理の例を示すフローチャートである。
【
図38】本発明の一実施形態における遊技機の払出制御基板により実行される遊技媒体投入要求受信時処理の例を示すフローチャートである。
【
図39】本発明の一実施形態における遊技機の払出制御基板により実行される遊技媒体返却要求受信時処理の例を示すフローチャートである。
【
図40】本発明の一実施形態における遊技機の払出制御基板により実行される遊技媒体払出要求受信時処理の例を示すフローチャートである。
【
図41】本発明の一実施形態における遊技機の払出制御基板により実行される精算スイッチ押下時処理の例を示すフローチャートである。
【
図42】本発明の一実施形態における遊技機の払出制御基板により実行される遊技媒体貸出指示受信時処理の例を示すフローチャートである。
【
図43】本発明の一実施形態における遊技機の払出制御基板により実行される定周期割込処理の例を示すフローチャートである。
【
図44】本発明の一実施形態における遊技機の払出制御基板により実行される遊技情報受信時処理の例を示すフローチャートである。
【
図45】本発明の一実施形態における遊技機の払出制御基板により実行される主制御受信時割込処理の例を示すフローチャートである。
【
図46】本発明の一実施形態における遊技媒体貸出装置により実行される電源投入時処理の例を示すフローチャートである。
【
図47】本発明の一実施形態における遊技媒体貸出装置により実行される払出制御接続確認処理の例を示すフローチャートである。
【
図48】本発明の一実施形態における遊技媒体貸出装置により実行される遊技媒体貸出処理の例を示すフローチャートである。
【
図49】本発明の一実施形態における遊技媒体貸出装置により実行される遊技媒体計数(精算)処理の例を示すフローチャートである。
【
図50】変形例1における遊技システムの概略構成図である。
【
図51】変形例2における遊技システムの概略構成図である。
【
図52】変形例3及び4における遊技システムの概略構成図である。
【
図53】変形例6の遊技システムにおいて、精算処理時に行われる2線同期方式のデータ通信のレベル制御例を示す図である。
【
図54】変形例7の遊技システムにおいて、払出制御基板及び遊技媒体貸出装置間に設けられた断線検知回路の概略構成図である。
【
図55】変形例8における遊技システムの概略構成、及び、構成装置間で行われる認証情報の送受信フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の各種実施形態に係る遊技機としてパチスロを例に挙げ、図面を参照しながら、その構成及び動作について説明する。また、本実施形態では、従来のようにメダルを用いて遊技を行う遊技機ではなく、遊技に用いられる遊技媒体の貸出数、貯留数(クレジット数)、投入数(ベット数)、払出数、精算数等が電磁的に管理(電子データで管理)される遊技機、所謂、メダルレス遊技機(CR遊技機)について説明する。
【0020】
<機能フロー>
まず、
図1を参照して、パチスロの機能フローについて説明する。なお、本実施形態のパチスロでは、電磁的に管理される遊技媒体データ(以下では、単に「遊技媒体」という)を用いて遊技が行われる。
【0021】
パチスロに対して遊技者により遊技媒体(電子データ)の投入操作(ベットボタンの押下操作)が行われ、スタートレバーが操作されると、予め定められた数値範囲(例えば、0~65535)の乱数から1つの値(以下、「乱数値」という)が抽出される。
【0022】
内部抽籤手段は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。この内部抽籤手段は、後述の主制御基板(主制御用マイクロプロセッサ)が備える各種処理手段(処理機能)の一つである。内部当籤役の決定により、後述の有効ライン(入賞判定ライン)に沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。なお、図柄の組合せの種別としては、遊技媒体の払い出し、再遊技(リプレイ)の作動、ボーナスの作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「はずれ」に係るものとが設けられる。
【0023】
また、スタートレバーが操作されると、複数のリールの回転が行われる。その後、遊技者により所定のリールに対応するストップボタンが押されると、リール停止制御手段は、内部当籤役とストップボタンが押されたタイミングとに基づいて、該当するリールの回転を停止する制御を行う。このリール停止制御手段は、後述の主制御基板(主制御用マイクロプロセッサ)が備える各種処理手段(処理機能)の一つである。
【0024】
パチスロでは、基本的に、ストップボタンが押されたときから規定時間(例えば、190msec等)内に、該当するリールの回転を停止する制御が行われる。本実施形態では、この規定時間内にリールの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」という。そして、本実施形態において規定期間を190msecとする場合には、滑り駒数の最大数(最大滑り駒数)を図柄4個分に定める。
【0025】
リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せ表示を許可する内部当籤役が決定されているときは、通常、190msec(図柄4駒分)の規定時間内に、その図柄の組合せが有効ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止させる。また、リール停止制御手段は、規定時間を利用して、内部当籤役に応じてその表示が許可されていない図柄の組合せが有効ラインに沿って表示されないようにリールの回転を停止させる。
【0026】
このようにして、複数のリールの回転がすべて停止されると、入賞判定手段は、有効ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。この入賞判定手段もまた、後述の主制御基板(主制御用マイクロプロセッサ)が備える各種処理手段(処理機能)の一つである。そして、表示された図柄の組合せが、入賞判定手段により入賞に係るものであると判定されると、遊技媒体の払い出し等の特典が遊技者に与えられる。パチスロでは、以上のような一連の流れが1回の遊技(単位遊技)として行われる。
【0027】
また、パチスロでは、前述した一連の遊技動作の流れの中で、表示装置などによる映像の表示、各種ランプによる光の出力、スピーカによる音の出力、或いは、これらの組合せを利用して様々な演出が行われる。
【0028】
具体的には、スタートレバーが操作されると、上述した内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値が抽出される。演出用の乱数値が抽出されると、演出内容決定手段は、内部当籤役に対応付けられた複数種類の演出内容の中から今回実行する演出を抽籤により決定する。この演出内容決定手段は、後述の副制御基板が備える各種処理手段(処理機能)の一つである。
【0029】
次いで、演出内容決定手段により演出内容が決定されると、演出実行手段は、リールの回転開始時、各リールの回転停止時、入賞の有無の判定時等の各契機に連動させて対応する演出を実行する。このように、パチスロでは、例えば、内部当籤役に対応付けられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る機会又は予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上を図ることができる。
【0030】
<遊技システムの構成>
次に、
図2を参照して、メダルレスで遊技可能な本実施形態の遊技システムの構成について説明する。なお、
図2は、本実施形態の遊技システムの外観構造を示す斜視図である。
【0031】
本実施形態では、遊技システム10は、パチスロ1と、パチスロ1と各種データを入出力可能に接続された遊技媒体貸出装置2(サンド装置、又は、CRサンド)を含む周辺機器(処理装置)とで構成される。なお、周辺機器には、遊技媒体貸出装置2だけでなく、例えば、遊技回数やボーナスの入賞回数等のデータを表示するデータ表示器等の周辺機器300(後述の
図5参照)が含まれる。
【0032】
また、
図2には示さないが、遊技媒体貸出装置2や周辺機器300は、遊技店の管理コンピュータ(ホールコンピュータ)に対してデータ送信可能に接続されている。具体的には、遊技媒体貸出装置2や周辺機器300などの周辺機器と管理コンピュータとの間は、LAN(Local Area Network)回線(イーサネット(登録商標))により接続されている。
【0033】
また、本実施形態では、後述のように、遊技媒体の貯留数の計数処理、投入処理(ベット処理)、払出処理、精算処理等の遊技媒体数の管理に係る各種処理(遊技媒体数の管理)を、パチスロ1内の後述の払出制御基板43(後述の
図5参照)で行い、遊技媒体貸出装置2では、主に、遊技媒体の貸出に係る処理(貸出数の管理)が行われる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、後述の払出制御基板43で行われる遊技媒体数の管理に係る各種処理の一部又は全部を遊技媒体貸出装置2で行ってもよい。すなわち、遊技媒体貸出装置2の代わりに遊技媒体管理装置を用いてもよい。
【0034】
[外観構造]
パチスロ1は、
図2に示すように、リールや各種回路基板等を収容した図示しないキャビネット11a(後述の
図4参照)と、キャビネット11aに対して開閉可能に取り付けられたフロントドア11bとを備える。キャビネット11aの内部には、3つのリール12L,12C,12R(変動表示手段、表示列)が設けられ、該3つのリール12L,12C,12Rは横方向(リールの回転方向と直交する方向)に一列に配置される。以下、リール12L,12C,12Rを、それぞれ左リール12L、中リール12C、右リール12Rともいう。
【0035】
各リールは、円筒状のリール本体と、リール本体の周面(周回面)に装着された透光性のシート材とを有する。シート材の表面には、複数(例えば21個)の図柄がリール本体の周方向(リールの回転方向)に沿って所定の間隔をあけて描かれている。
【0036】
フロントドア11bの略中央部には、表示装置13が設けられる。そして、表示装置13は、3つの図柄表示領域14L,14C,14Rを含む表示画面を備える。本実施形態では、図柄表示領域14L,14C,14Rを含む表示画面の全体を使って、映像の表示が行われ、演出が実行される。
【0037】
3つの図柄表示領域14L,14C,14Rは、それぞれ、左リール12L、中リール12C及び右リール12Rに対応して設けられる。そして、各図柄表示領域は、
図2に示すように、正面(遊技者側)から見て、対応するリールと重畳する位置に設けられ、かつ、対応するリールより手前(遊技者側)に位置するように設けられる。なお、各図柄表示領域は、表示窓としての機能を有し、その背後に設けられた対応するリールに描かれた図柄が、該表示窓を介して目視することができる。以下、図柄表示領域14L,14C,14Rを、それぞれ左表示窓14L、中表示窓14C、右表示窓14Rともいう。
【0038】
また、本実施形態では、各表示窓は、その背後に設けられた対応するリールの回転が停止したとき、該リールに描かれた複数種類の図柄のうち、連続して配置された3つの図柄を表示できるように構成される。すなわち、各表示窓の枠内には、上段、中段及び下段の各領域が設けられ、各領域に1個の図柄を表示することができる。それゆえ、本実施形態では、表示装置13の表示画面に、3×3の配列形態で図柄を表示することができる。
【0039】
そして、本実施形態では、3×3の配列形態で表示された図柄において、左表示窓14L(左リール12L)から右表示窓14R(右リール12R)に跨って設定された擬似的なラインを、入賞か否かの判定を行うライン(以下、「有効ライン」という)として定義する。例えば、左表示窓14Lの中段領域、中表示窓14Cの中段領域及び右表示窓14Rの中段領域に跨って設定された擬似的なライン(センターライン)を有効ラインとすることができる。なお、有効ラインの設定は、この例に限定されず、任意に設定することができる。
【0040】
表示装置13の表示画面内の側端部付近には、7セグメントLED(Light Emitting Diode)からなる7セグ表示器15aやベット用ランプ15bなどが設けられる。7セグ表示器15aは、今回の遊技に投入された遊技媒体の数(以下、「投入数」又は「ベット数」という)、特典として遊技者に払い出される遊技媒体の数(以下、「払出数」という)、パチスロ1の内部に預けられている遊技媒体の数(以下、「貯留数」又は「クレジット数」という)等の情報をデジタル表示する。また、ベット用ランプ15bは遊技媒体の投入数に対応する番号(
図2中の「1」~「3」)のランプを点灯させる。なお、表示装置13、7セグ表示器15a及びベット用ランプ15bの表示制御は、後述の副制御基板42(後述の
図5参照)により制御される。
【0041】
また、フロントドア11bの表示装置13の下部(台座部及びその周辺部)には、
図2に示すように、遊技者の操作対象となる各種装置(各種操作手段)が設けられる。具体的には、本実施形態では、MAXベットボタン16、1ベットボタン17、精算ボタン18、貸出ボタン19、返却ボタン20、カード返却ボタン21、スタートレバー22、ストップボタン23L,23C,23R、操作ボタン24、演出ボタン25が設けられる。
【0042】
MAXベットボタン16及び1ベットボタン17は、パチスロ1内において電子データで管理された遊技媒体の貯留数(クレジット数)から1回の遊技に使用する遊技媒体の数(ベット数)を決定する際に用いられる操作ボタンである。MAXベットボタン16は、1回の遊技に必要な遊技媒体の投入数(以下、「最大規定数」という:本実施形態では「3」)の投入操作(ベット操作)を1回の押下操作で実行する際に用いられるベットボタンである。また、1ベットボタン17は、1回の押下操作で遊技媒体を「1」投入(ベット)する際に用いられるベットボタンである。それゆえ、1ベットボタン17を使用して、1回の遊技に必要な遊技媒体を投入する場合には、1ベットボタン17に対する押下操作が3回行われる。
【0043】
なお、遊技媒体のベット操作(処理)の実行時に、MAXベットボタン16が遊技者に押下された場合には、1回の遊技に必要な遊技媒体の投入数(最大規定数「3」)が電子データで管理された遊技媒体の貯留数から減算される(遊技媒体が消費される)。一方、遊技媒体のベット操作(処理)の実行時に、1ベットボタン17が遊技者に押下された場合には、電子データで管理された遊技媒体の貯留数が1減算される。
【0044】
また、MAXベットボタン16及び1ベットボタン17の各内部には、各ベットボタンを用いた遊技媒体の投入操作(ベット操作)が可能なときに点灯するベットボタンLED(不図示)が設けられている。
【0045】
精算ボタン18は、パチスロ1の内部に預けられている遊技媒体を外部に引き出す(精算する)際に用いられる操作ボタンである。遊技媒体の精算時に、精算ボタン18が遊技者に押下されると、パチスロ1内において電子データで管理された遊技媒体の貯留数が、遊技媒体貸出装置2内に挿入されている遊技用カード(不図示)に書き込まれるとともに、パチスロ1内において管理された遊技媒体の貯留数が0になる。
【0046】
貸出ボタン19は、遊技者が遊技媒体を追加投入する際に用いられる操作ボタンである。貸出ボタン19が遊技者に押下されると、遊技媒体貸出装置2内に挿入されている遊技用カード(不図示)に残っている遊技媒体の数(以下、「度数」という)から所定数の遊技媒体が、パチスロ1内において電子データで管理された遊技媒体の貯留数に加算される。また、例えば、遊技者により遊技媒体貸出装置2に現金が投入され、貸出ボタン19が遊技者に押下されると、投入金額に対応する遊技媒体数が、遊技用カードの度数、又は、パチスロ1内において管理された遊技媒体の貯留数に加算される。
【0047】
返却ボタン20は、現ゲームで既に投入されている遊技媒体を引き出す(ベット操作をキャンセルする)際に用いられる操作ボタンである。返却ボタン20が遊技者に押下されると、ベット済みの遊技媒体数(投入数)が遊技媒体の貯留数に戻され(加算され)、遊技媒体の投入数は0となる。
【0048】
カード返却ボタン21は、遊技媒体貸出装置2内に挿入されている遊技用カード(不図示)を取り出す際に用いられる操作ボタンである。カード返却ボタン21が遊技者に押下されると、パチスロ1内で管理されている遊技媒体の貯留数及びベット済みの遊技媒体の投入数が、遊技用カードの度数に加算され、その後、遊技用カードが遊技媒体貸出装置2から排出される。
【0049】
スタートレバー22は、遊技媒体のベット操作終了後、遊技を開始する際に用いられる操作レバーである。スタートレバー22が遊技者に操作(押下)されると、全てのリール(12L,12C,12R)の回転が開始される。
【0050】
ストップボタン23L,23C,23Rは、それぞれ、左リール12L、中リール12C、右リール12Rに対応づけて設けられ、各ストップボタンは対応するリールの回転を停止させる際に用いられる操作ボタンである。以下、ストップボタン23L,23C,23Rを、それぞれ左ストップボタン23L、中ストップボタン23C、右ストップボタン23Rともいう。
【0051】
操作ボタン24は、演出に関する各種設定などを行う際に用いられる操作ボタンである。また、演出ボタン25は、所謂、PUSHボタンと呼ばれる操作ボタンであり、遊技に係る演出内容に伴い、遊技中に、遊技者により必要に応じて適宜操作される操作ボタンである。
【0052】
また、フロントドア11bの表示装置13の下部(台座部及びその周辺部)には、
図2に示すように、現在の遊技動作及び遊技媒体数に関する各種情報が表示される、遊技動作表示部26a及び遊技媒体貸操作表示部27aが設けられる。遊技動作表示部26aは、後述の遊技動作表示基板26(後述の
図5参照)に実装された表示パネルであり、遊技媒体貸操作表示部27aは、後述の遊技媒体貸操作基板27(後述の
図5参照)に実装された表示パネルである。また、遊技動作表示部26a及び遊技媒体貸操作表示部27aはそれぞれ、透明の窓カバー(不図示)によって覆われている。
【0053】
なお、後述の遊技動作表示基板26は、後述のドア中継基板44を介して主制御基板41に電気的に接続されており、また、後述の払出制御基板43にも電気的に接続されているので、遊技動作表示部26aのクレジット表示以外の表示動作は、主制御基板41内の後述の主制御用マイクロプロセッサ50(主制御回路)により制御され、遊技動作表示部26aのクレジット表示の表示動作は、払出制御基板43内の後述の払出制御用マイクロプロセッサ60(払出制御回路)により制御される。また、後述の遊技媒体貸操作基板27は、後述の遊技球等接続端子板45を介して遊技媒体貸出装置2に電気的に接続されているので、遊技媒体貸操作表示部27aの表示動作は、遊技媒体貸出装置2内の後述の周辺機器制御部2a(後述の
図15参照)により制御される。
【0054】
ここで、
図3A及び3Bにそれぞれ、遊技動作表示部26a及び遊技媒体貸操作表示部27aの構成例を示す。
【0055】
遊技動作表示部26aには、
図3Aに示すように、遊技媒体の払出数の情報を遊技者に対してデジタル表示(報知)するための2桁の7セグLEDや、パチスロ1の内部に預けられている遊技媒体の貯留数(クレジット数)などの情報を遊技者に対してデジタル表示(報知)するための5桁の7セグLEDが設けられる。本実施形態では、これらの各種7セグLEDの制御方式として、ダイナミック点灯制御が採用される。なお、本実施形態では、従来の遊技機に設けられていた遊技媒体の貯留数(クレジット数)を表示するための2桁の7セグLEDを、
図3Aに示す5桁の7セグLEDとは別個に設けてもよい。また、当該5桁の7セグLEDは、遊技媒体貸出装置2に設けてもよい。
【0056】
また、遊技動作表示部26aには、遊技の動作情報を示すランプとして、
図3A中において「START」、「REPLAY」、「1BET」、「2BET」、「3BET」と表記されたベット数表示用のLED(以下、「ラインLED」という)が設けられる。
【0057】
例えば、遊技媒体のベット数(投入数)が0の状態(全てのラインLEDが消灯状態)において、1ベットボタン17が押下されると「1BET」のラインLEDが点灯し、続けて、1ベットボタン17が押下されると「1BET」及び「2BET」のラインLEDが点灯し、さらに続けて、1ベットボタン17が押下されると「1BET」~「3BET」の全てのラインLEDが点灯するとともに、「START」のラインLEDが点灯する。この際、1ベットボタン17が押下される度に、5桁の7セグLEDで表示された遊技媒体の貯留数(クレジット数)の値が1減算される。
【0058】
また、例えば、遊技媒体のベット数(投入数)が0の状態(全てのラインLEDが消灯状態)において、MAXベットボタン16が押下されると、「1BET」~「3BET」の全てのラインLEDが点灯するとともに、「START」のラインLEDが点灯する。この際、1回のベット操作で、5桁の7セグLEDで表示されている遊技媒体の貯留数(クレジット数)の値は3減算される。
【0059】
さらに、例えば、前回のゲームでリプレイ役が入賞した場合には、「START」及び「REPLAY」のラインLEDが点灯する。この際、5桁の7セグLEDで表示されている遊技媒体の貯留数(クレジット数)の値は減算されない。
【0060】
また、遊技動作表示部26aには、内部当籤役として決定された役に応じた図柄組合せを有効ラインに沿って表示するために必要なリールの停止操作の情報を報知する指示表示部(指示モニター)が設けられている。指示表示部は、3桁の7セグメントLEDにより構成される。そして、指示表示部では、報知する停止操作の情報と一義的に対応する態様で3桁の7セグLEDの表示内容を制御することにより、遊技者に対して必要な停止操作の情報が報知される。
【0061】
なお、ここでいう、報知する停止操作の情報と一義的に対応する態様とは、例えば、第1停止操作を左リール12L(左ストップボタン23L)に対して行う押し順(左1st)を報知する場合には指示表示部に数値「1」を表示し、第1停止操作を中リール12C(中ストップボタン23C)に対して行う押し順(中1st)を報知する場合には指示表示部に数値「2」を表示し、第1停止操作を右リール12R(右ストップボタン23R)に対して行う押し順(右1st)を報知する場合には指示表示部に数値「3」を表示するなどの態様のことである。
【0062】
また、本実施形態のパチスロ1では、主制御基板41により制御される指示表示部に加えて、後述の副制御基板42により制御される他の手段を用いて停止操作の情報を報知する構成を設けてもよい。例えば、表示装置13により停止操作の情報を報知してもよい。
【0063】
このような構成を適用した場合、指示表示部における報知の態様と、副制御基板42により制御されるその他の手段における報知の態様とは、互いに異なる態様であってもよい。すなわち、指示表示部では、報知する停止操作の情報と一義的に対応する態様で報知すればよく、必ずしも、停止操作の情報を直接的に報知する必要はない(例えば、指示表示部において数値「1」が表示されたとしても、遊技者によっては報知内容を特定できない可能性もあり、直接的な報知とは言えない)。一方、表示装置13等のその他の手段によるサブ側(副制御基板42側)の報知では、停止操作の情報を直接的に報知してもよい。例えば、押し順「左1st」を報知する場合、指示表示部では報知する押し順と一義的に対応する数値「1」を表示するが、その他の手段(例えば、表示装置13等)では、左リール12Lに対して第1停止操作を行わせるための指示情報を直接的に報知してもよい。
【0064】
このような構成のパチスロ1では、副制御基板42の制御だけでなく、主制御基板41の制御によっても、内部当籤役に応じた必要な停止操作の情報を報知することができる。また、このような停止操作の情報の報知の有無は、遊技状態に応じて制御されるようにしてもよい。例えば、一般遊技状態(非ART遊技状態)では停止操作の情報を報知せずに、ART遊技状態において停止操作の情報を報知するようにしてもよい。
【0065】
遊技媒体貸操作表示部27aには、
図3Bに示すように、遊技用カードの度数(遊技媒体の残数)、遊技媒体の貸出操作の可/不可、及び、遊技媒体の返却操作の可/不可を示す各情報が別個に表示される。
【0066】
本実施形態では、遊技用カードの度数は、3桁の7セグLEDで数値表示される。また、本実施形態では、貸出操作用のランプ(
図3B中の「貸」ランプ)は、遊技媒体の貸出操作が可能であるか否かを報知するLED(遊技媒体貸出可LED)であり、遊技媒体の貸出操作が可能な状態(貸出操作前)では、貸出操作用のランプは点灯し、遊技媒体の貸出操作が不可である状態(貸出中、精算中、返却中、異常発生中)では、貸出操作用のランプは消灯する。また、返却操作用のランプ(
図3B中の「返」ランプ)は、遊技媒体の返却操作が可能であるか否かを報知するLED(遊技媒体返却可LED)であり、遊技媒体の返却操作が可能な状態(返却操作前)では、返却操作用のランプは点灯し、遊技媒体の返却操作が不可である状態(貸出中、精算中、返却中、異常発生中)では、返却操作用のランプは消灯する。
【0067】
さらに、フロントドア11bには、
図2に示すように、ランプ28、スピーカ29L,29R等が設けられる。ランプ28は、LED等で構成され、演出内容に対応するパターンで、光を点灯/消灯する。また、スピーカ29L,29Rは、演出内容に対応する効果音や楽曲等の音を出力する。
【0068】
また、遊技媒体貸出装置2は、
図2に示すように、正面(遊技者側)から見てパチスロ1の右側壁部に設置される。遊技媒体貸出装置2の筐体5の正面部には、紙幣投入口6、硬貨投入口7、遊技用カードの挿入口8等が設けられる。
【0069】
[内部構造]
次に、パチスロ1の内部構造を、
図4を参照しながら説明する。なお、
図4は、フロントドア11bが開放された状態を示す図であり、フロントドア11bの裏面側の構造及びキャビネット11aの内部の構造を示す。
【0070】
キャビネット11a内の上方部分には、後述の主制御用マイクロプロセッサ50(後述の
図6参照)を搭載した主制御基板41が設けられる。なお、後述の主制御用マイクロプロセッサ50は、内部当籤役の決定、各リールの回転及び停止、入賞の有無の判定等の、パチスロ1における遊技の主な動作及び該動作間の流れを制御する回路である。なお、主制御用マイクロプロセッサ50の具体的な構成は後述する。
【0071】
キャビネット11a内の中央部分には、3つのリール(左リール12L、中リール12C及び右リール12R)が設けられる。なお、図示しないが、各リールは、所定の減速比を有するギアを介して対応するステッピングモータに接続される。
【0072】
また、キャビネット11a内において、左リール12Lの中リール12Cとは反対側の側部(
図4に示す例で左側)には、副制御基板42が設けられる。なお、図示しないが、副制御基板42には、映像の表示等による演出の実行を制御するための制御回路等が実装されている。また、キャビネット11a内の下方部分には、パチスロ1が有する各装置に対して必要な電力を供給する電源装置30が設けられる。
【0073】
なお、
図4には示さないが、パチスロ1には、主制御基板41及び副制御基板42以外に、各種基板が設けられている(後述の
図5参照)が、各基板はその機能(用途)に応じて、キャビネット11a内又はフロントドア11bの裏面において、適宜所定の位置に設置される。
【0074】
<遊技システムが備える制御系>
[遊技システムの構成]
次に、
図5を参照しながら、遊技システム10が備える制御系について説明する。
図5は、遊技システム10の制御系の構成を示す回路ブロック図である。
【0075】
パチスロ1は、主制御基板41と、副制御基板42とを有する。また、パチスロ1は、主制御基板41に接続された、払出制御基板43、ドア中継基板44、設定用鍵型スイッチ32(設定スイッチ)、リセットスイッチ33、リールユニット12及び電源装置30を有する。また、パチスロ1は、ドア中継基板44を介して、主制御基板41に接続された、ドア開閉監視スイッチ31、ストップスイッチ基板23(ストップスイッチ)、MAXBETスイッチ16S、1BETスイッチ17S、返却スイッチ20S、スタートスイッチ22S及び遊技動作表示基板26を有する。
【0076】
また、パチスロ1は、払出制御基板43に接続された、遊技球等接続端子板45、遊技媒体貸操作基板27及び精算スイッチ18Sを有する。なお、払出制御基板43は、遊技動作表示基板26及び電源装置30にも接続されている。さらに、パチスロ1は、遊技媒体貸操作基板27に接続された貸出スイッチ19S及びカード返却スイッチ21Sを有する。
【0077】
パチスロ1は、副制御基板42に接続された表示装置13及び副中継基板46を有する。なお、副制御基板42は、電源装置30にも接続されている。また、パチスロ1は、副中継基板46を介して、副制御基板42に接続された、操作スイッチ24S、演出スイッチ25S、LEDドライブ基板34及びスピーカ群29を有する。なお、副制御基板42は、副中継基板46を介してリールユニット12にも接続されている。さらに、パチスロ1は、LEDドライブ基板34に接続された、演出時に点灯/消灯制御されるLED群35を有する。
【0078】
本実施形態の遊技システム10では、遊技媒体貸出装置2の後述の周辺機器制御部2a(後述の
図15参照)は、パチスロ1内の遊技球等接続端子板45を介して払出制御基板43に接続される。また、遊技媒体貸操作基板27は、遊技球等接続端子板45を介して遊技媒体貸出装置2の後述の周辺機器制御部2a(後述の
図15参照)に接続されており、貸出スイッチ19Sの押下時における遊技媒体貸操作表示部27aの表示動作は、遊技媒体貸出装置2の後述の周辺機器制御部2aにより制御される。また、払出制御基板43及び遊技媒体貸操作基板27間では、遊技媒体貸出イネーブル信号の入出力が行われる。
【0079】
図5には示さないが、遊技球等接続端子板45内には、遊技媒体の投入信号、遊技媒体の払出信号及びセキュリティ信号などの信号をパチスロ1の外部へ出力するための外部端子回路45b(後述の
図52A参照)が設けられている。すなわち、本実施形態では、従来の遊技機で設けられている外部集中端子板の機能が遊技球等接続端子板45内に設けられている。それゆえ、本実施形態の遊技システム10では、データ表示器等の周辺機器300は、遊技球等接続端子板45内の後述の外部端子回路45bに接続される。
【0080】
なお、本発明はこれに限定されず、例えば、遊技球等接続端子板45と、外部端子回路45bと同様の機能を備えた基板、すなわち、外部集中端子板とを別個に設けてもよい。この場合には、
図5中の破線で示すように、主制御基板41が、外部集中端子板47を介して、データ表示器等の周辺機器300に接続される構成となる。ただし、この場合、データ表示器等の周辺機器300は、遊技球等接続端子板45に接続されない。また、例えば、遊技球等接続端子板45の代わりに外部集中端子板47を設け、当該外部集中端子板47内に遊技球等接続端子板45の機能回路部を設けてもよい。なお、この場合、外部集中端子板47内の遊技球等接続端子板45の機能回路部が遊技媒体貸出装置2に接続される。
【0081】
[遊技機(パチスロ1)の各構成部]
次に、パチスロ1の各部の構成及び機能について説明する。なお、主制御基板41及び払出制御基板43の構成については、後で詳述する。
【0082】
ドア中継基板44は、主制御基板41と、各種スイッチ及び遊技動作表示基板26のそれぞれとを接続する配線が実装された中継基板である。
【0083】
設定用鍵型スイッチ32は、例えば主制御基板41を収納するケース等に設けられる。設定用鍵型スイッチ32は、パチスロ1の設定(例えば、設定1~設定6)を変更するとき、若しくは、パチスロ1の設定を確認するときに使用される。リセットスイッチ33は、例えば、パチスロ1の設定を変更する際に用いられる。
【0084】
リールユニット12は、左リール12L、中リール12C、右リール12R、各リールを回転駆動するためのステッピングモータ(不図示)、リールバックライト(不図示)等を含んで構成される。なお、リールバックライトの点灯/消灯動作は、主に、演出時に副制御基板42により制御される
【0085】
電源装置30は、電源基板30bと、電源基板30bに接続された電源スイッチ30aとを有する。電源スイッチ30aは、パチスロ1に必要な電源を供給するときに押下される。
【0086】
ドア開閉監視スイッチ31は、フロントドア11bの裏面に配設され、フロントドア11bの開閉の有無を検出し、当該開閉を報知するためのセキュリティ信号をパチスロ1の外部に出力する。
【0087】
ストップスイッチ基板23は、回転しているリールを停止させるための回路と、停止可能なリールをLEDなどにより表示するための回路とを備える。また、ストップスイッチ基板23には、ストップスイッチ(不図示)が設けられる。ストップスイッチは、各ストップボタン23L,23C,23Rが遊技者により押下されたこと(停止操作)を検出する。
【0088】
MAXBETスイッチ16Sは、MAXベットボタン16が遊技者により押下されたことを検出し、当該検出信号をドア中継基板44を介して主制御基板41に出力する。1BETスイッチ17Sは、1ベットボタン17が遊技者により押下されたことを検出し、当該検出信号をドア中継基板44を介して主制御基板41に出力する。
【0089】
返却スイッチ20Sは、返却ボタン20が遊技者により押下されたことを検出し、当該検出信号をドア中継基板44を介して主制御基板41に出力する。スタートスイッチ22Sは、スタートレバー22が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出し、当該検出信号をドア中継基板44を介して主制御基板41に出力する。
【0090】
遊技動作表示基板26は、遊技動作表示部26aが実装された基板である。
【0091】
遊技球等接続端子板45は、
図5には示さないが、遊技媒体貸出装置2と払出制御基板43とを接続するための接続機構部45a(後述の
図52A参照)と、データ表示器等の周辺機器300と遊技媒体貸操作基板27とを接続するための外部端子回路45b(後述の
図52A参照)とが実装された基板である。
【0092】
なお、接続機構部45a及び外部端子回路45b内の各接続配線上には、図示しないが、外部からのノイズの影響を抑制するため、フォトカプラで構成された接続回路(接点入出力回路)が設けられている。接続機構部45aには、ハーネスを介して遊技媒体貸出装置2と接続される複数の接続ピンで構成されたコネクタ(25ピンの接続コネクタ)が設けられる。また、外部端子回路45bには、ハーネスを介して周辺機器300と接続される複数の接続ピンで構成されたコネクタ(8ピンの接続コネクタ)が設けられる。
【0093】
遊技媒体貸操作基板27は、遊技媒体貸操作表示部27aが実装された基板である。
【0094】
精算スイッチ18Sは、精算ボタン18が遊技者により押下されたことを検出し、当該検出信号を払出制御基板43に出力する。貸出スイッチ19Sは、貸出ボタン19が遊技者により押下されたことを検出し、当該検出信号を遊技媒体貸操作基板27及び遊技球等接続端子板45を介して、遊技媒体貸出装置2に出力する。カード返却スイッチ21Sは、カード返却ボタン21が遊技者により押下されたことを検出し、当該検出信号を遊技媒体貸操作基板27及び遊技球等接続端子板45を介して、遊技媒体貸出装置2に出力する。
【0095】
副制御基板42には、図示しない副制御回路(副制御手段)が実装されている。副制御回路は、副中継基板46及びドア中継基板44を介して主制御基板41内の後述の主制御用マイクロプロセッサ50(主制御回路)と電気的に接続されており、主制御用マイクロプロセッサ50から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。また、副制御回路は、基本的に、サブCPU、サブRAM、レンダリングプロセッサ、描画用RAM、LEDドライバ、サウンドIC等を含んで構成される。
【0096】
副中継基板46は、キャビネット11a内に配設され、副制御基板42と副制御基板42の周辺に配設された基板や各種装置部(ユニット)などとを接続する配線が実装された中継基板である。
【0097】
操作スイッチ24Sは、操作ボタン24が遊技者により押下されたことを検出し、当該検出信号を副中継基板46を介して副制御基板42に出力する。演出スイッチ25Sは、演出ボタン25が遊技者により押下されたことを検出し、当該検出信号を副中継基板46を介して副制御基板42に出力する。
【0098】
LEDドライブ基板34は、LED群35を構成する各種ランプの駆動回路が実装された基板である。LED群35は、例えば、フロントドア11bに設けられたランプ28、7セグ表示器15aやベット用ランプ15b、装飾パネルを背面側から照明するための光を出射する光源(不図示)等を含んで構成される。
【0099】
スピーカ群29は、スピーカ29L,29Rや図示しない各種スピーカを含んで構成される。また、表示装置13は、主に、映像の表示による演出を実行するための表示装置であり、例えば、液晶表示装置や、複数のLEDの点灯/消灯により表されるドットパターンにより演出(報知)を行う表示装置などで構成される。
【0100】
[主制御基板の構成]
次に、
図6を参照して、主制御基板41の内部構成について説明する。
図6は、パチスロ1の主制御基板41の内部構成例を示すブロック図である。
【0101】
主制御基板41は、主制御用マイクロプロセッサ50と、クロックパルス発生回路51と、電源管理回路52と、バッファIC53と、役比モニター54(割合表示器)とを備える。なお、主制御用マイクロプロセッサ50及び役比モニター54の構成については後で詳述する。
【0102】
クロックパルス発生回路51は、メインCPU作動用のクロックパルス信号を生成し、該生成したクロックパルス信号を主制御用マイクロプロセッサ50に出力する。主制御用マイクロプロセッサ50は、入力されたクロックパルス信号に基づいて、制御プログラムを実行する。
【0103】
電源管理回路52は、電源基板30b(
図5参照)から供給される直流12Vの電源電圧の変動を管理する。そして、電源管理回路52は、例えば、電源が投入された際(電源電圧が0Vから起動電圧値(10V)を上回った際)には、リセット信号を主制御用マイクロプロセッサ50内の後述のリセットコントローラ106(XSRST)に出力し、電断が発生した際(電源電圧が12Vから停電電圧値(10.5V)を下回った際)には、電断検知信号を主制御用マイクロプロセッサ50内の後述のパラレル入力ポート111(XINT)に出力する。すなわち、電源管理回路52は、電源投入時に、主制御用マイクロプロセッサ50にリセット信号(起動信号)を出力する手段(起動手段)、及び、電断発生時に、主制御用マイクロプロセッサ50に電断検知信号(停電信号)を出力する手段(停電手段)も兼ねる。
【0104】
バッファIC53は、主制御用マイクロプロセッサ50内の後述の外部バスインターフェース104に接続される。また、バッファIC53は、ドア中継基板44内のバッファIC44a(後述の
図50、
図53参照)とシリアルバスを介してシリアル通信可能に接続され、ドア中継基板44に接続された各スイッチの検出信号は、シリアル通信によりバッファIC53に送信される。また、バッファIC53は、払出制御基板43のバッファIC63と接続され、バッファIC63に対して各種信号の入出力を行う。なお、主制御基板41内のバッファIC53とドア中継基板44内のバッファIC44aとの間の通信制御では、主制御基板41内のバッファIC53がマスターICとして動作し、ドア中継基板44内のバッファIC44aがスレーブICとして動作する(後述の
図50、
図53参照)。
【0105】
[主制御用マイクロプロセッサの構成]
次に、
図7を参照して、主制御用マイクロプロセッサ50の内部構成について説明する。
図7は、主制御用マイクロプロセッサ50の内部構成を示すブロック図である。なお、主制御用マイクロプロセッサ50は、遊技機用のセキュリティ機能付きマイクロプロセッサである。
【0106】
主制御用マイクロプロセッサ50は、メインCPU101と、メインROM102と、メインRAM103と、外部バスインターフェース104と、クロック回路105と、リセットコントローラ106と、演算回路107と、照合用ブロック108と、固有情報109と、乱数回路110(乱数発生回路)と、パラレル入力ポート111と、割込みコントローラ112と、タイマー回路113と、シリアル通信回路114と、パラレル出力ポート115と、信号バス116(ローカルバス)と、を有する。そして、主制御用マイクロプロセッサ50を構成する信号バス116以外の各部は信号バス116を介して互いに接続されている。
【0107】
メインCPU101は、クロック回路105で生成されたクロックパルスに基づいて、各種制御プログラムを実行して、遊技動作全般に係る制御を行う。ここで、メインCPU101の制御動作の一例としてリール停止制御について説明する。
【0108】
メインCPU101は、リールインデックスを検出してから各リール12L,12C,12Lのステッピングモータに対してパルスを出力した回数をカウントする。これにより、メインCPU101は、各リールの回転角度(主に、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理する。なお、リールインデックスとは、リールが一回転したことを示す情報である。このリールインデックスは、例えば、発光部及び受光部を有する光センサと、各リールの所定の位置に設けられ、各リールの回転により発光部と受光部との間に介在される検知片とを備えたリール位置検出部(不図示)により検出される。
【0109】
ここで、各リール12L,12C,12Lの回転角度の管理について、具体的に説明する。ステッピングモータに対して出力されたパルスの数は、メインRAM103に設けられたパルスカウンタによって計数される。そして、図柄1個分の回転に必要な所定回数のパルスの出力がパルスカウンタで計数される度に、メインRAM103に設けられた図柄カウンタが1ずつ加算される。図柄カウンタは、各リールに応じて設けられている。図柄カウンタの値は、リール位置検出部(不図示)によってリールインデックスが検出されるとクリアされる。すなわち、本実施形態では、図柄カウンタを管理することにより、リールインデックスが検出されてから図柄何個分の回転が行われたのかを管理する。したがって、各リールの各図柄の位置は、リールインデックスが検出される位置を基準として検出される。
【0110】
メインROM102には、メインCPU101により実行される各種制御プログラム、各種データテーブル、副制御基板42に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶される。なお、メインROM102の記憶容量は12キロバイトである。メインRAM103には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。なお、メインRAM103の記憶容量は1キロバイトである。
【0111】
外部バスインターフェース104は、主制御用マイクロプロセッサ50の外部に設けられた各種構成部(例えば、リールユニット、バッファIC53等)が接続された外部信号バス(不図示)と、主制御用マイクロプロセッサ50とを電気的に接続するためのインターフェース回路である。
【0112】
クロック回路105は、例えば分周器(不図示)等を含んで構成され、クロックパルス発生回路51から入力されたCPU作動用のクロックパルス信号を、その他の構成部(例えば、タイマー回路113)で使用される周波数のクロックパルス信号に変換する。なお、クロック回路105で生成されたクロックパルス信号は、リセットコントローラ106にも出力される。
【0113】
リセットコントローラ106は、電源管理回路52から入力されたリセット信号に基づいて、IAT(Illegal Address Trap)やWDT(watchdog timer)のリセットを行う。演算回路107は、乗算回路及び除算回路を含んで構成される。
【0114】
固有情報109には、主制御用マイクロプロセッサ50の固有情報(識別情報)が記憶される。具体的には、メインROM102のROMコードや、主制御用マイクロプロセッサ50のチップ個別ナンバーなどが、固有情報109に記憶される。メインROM102のROMコードは、4バイト×4個のデータ、すなわち、16バイトのデータで構成される。なお、メインROM102のROMコードを構成する4バイト毎の各データは、内蔵ROM(メインROM102)のアドレス「0000h」~「2FBFh」の領域に格納されているデータから生成され、4バイトのデータ生成方法も4バイトのデータ毎に異なる。また、主制御用マイクロプロセッサ50のチップ個別ナンバーは、4バイトのデータで構成され、チップ作製時に設定される。なお、主制御用マイクロプロセッサ50のチップ個別ナンバーは、チップ毎に異なった番号が設定される。
【0115】
乱数回路110は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0~65535又は0~255)を発生させる。乱数回路110は、複数の乱数レジスタで構成され、例えば、2バイトのハードラッチ乱数を得るための乱数レジスタ0と、2バイトのソフトラッチ乱数を得るための乱数レジスタ1~3と、1バイトのソフトラッチ乱数を得るための乱数レジスタ4~7とで構成することができる。なお、メインCPU101は、乱数回路110で発生させた所定範囲の乱数の中から1つの値を、例えば内部抽籤用の乱数値として抽出する。
【0116】
パラレル入力ポート111は、主制御用マイクロプロセッサ50の外部に設けられた各種回路(例えば、電源管理回路52等)から主制御用マイクロプロセッサ50に入力される信号の入力ポート(メモリーマップI/O)である。また、パラレル入力ポート111は、乱数回路110及び割込みコントローラ112にも接続される。スタートスイッチ22Sはパラレル入力ポート111に接続され、スタートスイッチ22Sがオン状態になったタイミング(オンエッジ)で、パラレル入力ポート111から乱数回路110の所定の乱数レジスタ(例えば、乱数レジスタ0)にラッチ信号が出力される。そして、乱数回路110では、ラッチ信号が入力されることにより所定の乱数レジスタがラッチされ、2バイトのハードラッチ乱数が取得される。
【0117】
割込みコントローラ112は、パラレル入力ポート111を介して電源管理回路52から入力される電断検知信号、又は、タイマー回路113から1.1172msec周期で入力されるタイムアウト信号に基づいて、メインCPU101による割込処理の実行タイミングを制御する。電源管理回路52から電断検知信号が入力された場合、又は、タイマー回路113からタイムアウト信号が入力された場合には、割込みコントローラ112は、割込処理開始指令を示す割込要求信号をメインCPU101に出力する。メインCPU101は、タイマー回路113からのタイムアウト信号に応じて割込みコントローラ112から入力される割込要求信号に基づいて、ポート入力処理、リール制御処理、副制御基板42へのデータ送信処理、払出制御基板43へのデータ送信処理、7セグLED駆動処理、タイマー更新処理等の各種割込処理を行う(後述の
図31参照)。
【0118】
タイマー回路113(PTC)は、クロック回路105で生成されたクロックパルス信号(メインCPU作動用のクロックパルス信号を分周器(不図示)で分周された周波数のクロックパルス信号)で動作する(経過時間をカウントする)。そして、タイマー回路113は、1.1172msecの周期で割込みコントローラ112にタイムアウト信号(トリガー信号)を出力する。
【0119】
シリアル通信回路114は、主制御基板41と、主制御基板41の外部に設けられた各種基板(例えば、副制御基板42、払出制御基板43)との間でデータ(各種制御指令(コマンド)、各種データ等)をシリアル通信する際の制御を行う通信回路である。なお、本実施形態では、シリアル通信回路114は、4つの通信回路SCU0~SCU3で構成され、通信回路SCU0のみが双方向シリアル通信回路で構成され、通信回路SCU1~SCU3は送信専用のシリアル通信回路で構成される。本実施形態では、主制御基板41(主制御用マイクロプロセッサ50)及び払出制御基板43(後述の払出制御用マイクロプロセッサ60)間では、後述するように、双方向のシリアル通信を行うので、主制御側では、通信回路SCU0が使用される。
【0120】
パラレル出力ポート115は、主制御用マイクロプロセッサ50からその外部に設けられた各種回路に出力される信号の出力ポート(メモリーマップI/O)である。
【0121】
[役比モニターの構成]
次に、役比モニター54(割合表示器)の構成について、
図8A及び8Bを参照して説明する。なお、
図8Aは、役比モニター54の取り付け例を示し、
図8Bは、役比モニター54に表示される情報の内容を示す。
【0122】
役比モニター54は、
図8Aに示すように、4桁の7セグメントLEDにより構成され、上位2桁は、表示内容(割合)の種類を示し、下位2桁は、当該表示内容の割合の値(%)を示す。役比モニター54は、管理者(遊技店の店員等)がパチスロ1に不正改造がなされていないか否か確認する際などに使用されるため、パチスロ1の内部に設けられる。このとき、役比モニター54自体に対する不正を防止するため、役比モニター54は、主制御基板41を覆う主制御基板ケース(不図示)の内部に設けられることが好ましい。
【0123】
具体的な取り付け例としては、例えば、
図8(A-1)に示すように、役比モニター54を、主制御基板41上に実装してもよく、本実施形態では、この取り付け形態が採用されている。また、具体的な取り付け例としては、例えば、
図8(A-2)に示すように、主制御基板41に接続された他の基板(割合表示基板)上に実装してもよいし、
図8(A-3)に示すように、役比モニター54としての7セグメントLEDユニットを主制御基板41に接続することにより、役比モニター54を取り付けてもよい。この2例の取り付け態様のいずれにおいても、
図8(A-1)に示す例(本実施形態)と同様に、役比モニター54を主制御基板41とともに主制御基板ケースの内部に設けることが好ましい。
【0124】
ところで、通常、主制御基板ケース(不図示)には、記録紙や封印シールが貼りつけられるが、主制御基板ケース内に役比モニター54を設ける場合には、封印シールなどにより役比モニター54の視認性が損なわれることがないように、封印シールなどを貼りつけることが好ましい。なお、封印シールは、主制御基板ケースを開封した痕跡が残るようにするためのものであり、剥がしたときに跡が残るように特殊な加工が施されたシールである。また、記録紙は、主制御基板ケースの着脱や開封を正規の手続きで行ったときに、その旨を記録するための用紙である。この記録紙には、主制御基板41の識別番号が印字され、さらに、着脱又は開封を行った日時及びその際の担当者などを記入する記入欄が設けられている。ここでいう、「正規の手続き」とは、遊技機の製造(取付固定時)や遊技店に設置した後の立入検査などが挙げられる。
【0125】
次に、役比モニター54の表示例について説明する。
図8Bに示すように、役比モニター54には、累計の特定区間割合と、直近6000ゲーム間の連続役物割合及び役物割合と、累計の連続役物割合及び役物割合と、が表示される。役比モニター54に累計の特定区間割合を表示する場合、4桁の7セグメントLEDのうちの上位2桁には、「AU」と表示され、直近6000ゲーム間の連続役物割合を表示する場合、上位2桁には、「=r」と表示され、直近6000ゲーム間の役物割合を表示する場合、上位2桁には、「=b」と表示され、累計の連続役物割合を表示する場合、上位2桁には、「Ar」と表示され、累計の役物割合を表示する場合、上位2桁には、「Ab」と表示される。また、4桁の7セグメントLEDのうちの下位2桁には、対応する割合がパーセント表示で表示される。
【0126】
ここで、「特定区間割合」とは、全ての遊技状態における遊技回数(すなわち、総遊技回数)に対して、遊技者にとって有利な遊技状態における遊技回数が占める割合をいう。この場合において、遊技者にとって有利な遊技状態とは、遊技者にとって有利な情報を報知する報知状態(所謂、AT中、ART中)だけでなく、この報知状態への移行期待度が高いチャンスゾーン(CZ)も含めてもよい。また、報知状態中に開始するボーナス状態も、この場合における有利な遊技状態に含めてもよい。
【0127】
主制御基板41は、メインRAM103に設けられた所定のカウンタ(不図示)において、全ての遊技状態における遊技回数を示す総遊技回数と、遊技者にとって有利な遊技状態における遊技回数を示す特定遊技回数とを計数しておき、以下に示す式により特定区間割合を算出する。
特定区間割合=特定遊技回数/総遊技回数×100
【0128】
また、「連続役物割合」とは、全ての遊技状態において払い出された遊技媒体の総数(すなわち、総払出数)に対して、第一種特別役物、又は、第一種特別役物に係る役物連続作動装置が作動中である遊技状態において払い出された遊技媒体の総数が占める割合をいう。
【0129】
主制御基板41は、メインRAM103に設けられた特定のカウンタ(不図示)において、全ての遊技状態において払い出された遊技媒体の総数を示す総払出数と、第一種特別役物、又は、第一種特別役物に係る役物連続作動装置の作動中に払い出された遊技媒体の総数を示す第1特定遊技中払出数とを計数しておき、以下に示す式により連続役物割合を算出する。
連続役物割合=第1特定遊技中払出数/総払出数×100
【0130】
また、「役物割合」とは、全ての遊技状態において払い出された遊技媒体の総数(すなわち、総払出数)に対して、いずれかの役物の作動中に払い出された遊技媒体の総数が占める割合をいう。なお、「いずれかの役物」とは、第一種特別役物、第一種特別役物に係る役物連続作動装置、第二種特別役物、第二種特別役物に係る役物連続作動装置、又は、普通役物をいう。また、所謂、ART状態やチャンスゾーン中状態なども、遊技者にとって有利な状態であるため、これらの状態を「いずれかの役物」が作動している状態に含めてもよい。
【0131】
主制御基板41は、メインRAM103に設けられた規定のカウンタ(不図示)において、全ての遊技状態において払い出された遊技媒体の総数を示す総払出数と、いずれかの役物の作動中に払い出された遊技媒体の総数を示す第2特定遊技中払出数とを計数しておき、以下に示す式により役物割合を算出する。
連続役物割合=第2特定遊技中払出数/総払出数×100
【0132】
また、「累計」とは、パチスロ1を設置してから現在までの全期間をいい、「直近6000ゲーム間」とは、6000ゲーム前の遊技から現在までの期間をいう。「累計」の割合を算出する場合、主制御基板41は、全期間において計数していた計数結果を用いて割合を算出すればよく、また、「直近6000ゲーム間」の割合を算出する場合、主制御基板41は、6000ゲーム前の遊技から現在までの期間において計数していた計数結果を用いて割合を算出すればよい。
【0133】
なお、メインRAM103に設けられた上記各種カウンタは、電源のON/OFFや設定変更がなされた場合でもクリア(初期化)されない領域に設けられる。すなわち、メインRAM103に記憶される役比モニター54に関するデータは、電源のON/OFFや設定変更がなされた場合でも消えない(クリアされない)ように構成されている。また、メインRAM103に設けられた上記各種カウンタは、400回の遊技を1セットとして、役比モニター54に関するデータを計数する。例えば、6000ゲーム間の割合を算出する場合には、15セットの累計の計数結果を用いて当該割合を算出する。
【0134】
また、役比モニター54では、主制御基板41が算出した各種の割合を切り替えて表示する。役比モニター54に表示する内容の切り替え方法は任意であり、例えば、所定の間隔で自動的に、各種の割合の表示を切り替えてもよいし、専用のスイッチの操作に応じて手動で、各種の割合の表示を切り替えてもよいし、自動的な切り替えと手動による切り替えとを組み合わせて、各種の割合の表示を切り替えてもよい。
【0135】
ところで、既存の役比モニター54を有していないパチスロにおいて、
図8Aに示す役比モニター54の取り付け例を採用した場合には、既存のパチスロに対して大きな改変を行う必要がある。そこで、既存のパチスロに対して役比モニター54の構成を組み込む際には、既存のパチスロに設けられている表示器を、各種の割合を表示するための役比モニター54として用いてもよい(兼用してもよい)。例えば、既存のパチスロには、貯留されている遊技媒体の数(クレジット数)、及び、今回の遊技において払い出された遊技媒体の数(払出数)を表示する表示器が設けられているので、この表示器を役比モニター54として用いてもよい。
【0136】
この場合、例えば、パチスロに対して特別な操作が行われた場合に、クレジット数の表示部(クレジットランプ:不図示)に、表示内容(割合)の種類を表示し、払出数の表示部(払出数ランプ:不図示)に、当該表示内容の割合の値を表示するように、当該表示器の表示を切り替え可能にしてもよい。なお、この際に行われる特別な操作は任意であるが、パチスロの内部に設けられたスイッチを用いた操作であることが好ましい。これにより、遊技者が偶然に特別な操作を行ってしまうことを防止することができる。
【0137】
[払出制御基板の構成]
次に、
図9を参照して、払出制御基板43の内部構成について説明する。
図9は、パチスロ1の払出制御基板43の内部構成例を示すブロック図である。
【0138】
払出制御基板43は、払出制御用マイクロプロセッサ60(払出制御回路)と、クロックパルス発生回路61と、電源管理回路62と、バッファIC63とを備える。なお、払出制御用マイクロプロセッサ60の構成については後で詳述する。
【0139】
図9と
図6との比較から明らかなように、払出制御基板43の構成は、主制御基板41において役比モニター54を省略した構成となる。また、払出制御基板43に設けられたクロックパルス発生回路61及び電源管理回路62の構成及び機能は、それぞれ、主制御基板41に設けられたクロックパルス発生回路51及び電源管理回路52の構成及び機能と同様である。それゆえ、ここでは、クロックパルス発生回路61及び電源管理回路62の構成及び機能の説明は省略する。
【0140】
バッファIC63は、払出制御用マイクロプロセッサ60内の後述の外部バスインターフェース124に接続される。また、バッファIC63は、遊技球等接続端子板45内に設けられた、後述の接続機構部45a(後述の
図52A参照)を介して遊技媒体貸出装置2に接続され、後述の外部端子回路45b(後述の
図52A参照)を介してデータ表示器等の周辺機器300に接続される。また、バッファIC63は、主制御基板41のバッファIC53と接続され、バッファIC53に対して各種信号の入出力を行う。
【0141】
[払出制御用マイクロプロセッサの構成]
次に、
図10を参照して、払出制御用マイクロプロセッサ60の内部構成について説明する。
図10は、払出制御用マイクロプロセッサ60の内部構成を示すブロック図である。なお、払出制御用マイクロプロセッサ60は、遊技機用のセキュリティ機能付きマイクロプロセッサである。
【0142】
払出制御用マイクロプロセッサ60は、払出CPU121と、払出ROM122と、払出RAM123と、外部バスインターフェース124と、クロック回路125と、リセットコントローラ126と、演算回路127と、照合用ブロック128と、固有情報129と、パラレル入力ポート131と、割込みコントローラ132と、タイマー回路133と、シリアル通信回路134と、パラレル出力ポート135と、信号バス136(ローカルバス)と、を有する。そして、払出制御用マイクロプロセッサ60を構成する信号バス136以外の各部は信号バス136を介して互いに接続されている。
【0143】
図10と
図7との比較から明らかなように、払出制御用マイクロプロセッサ60の構成は、主制御用マイクロプロセッサ50において乱数回路110を省略し、シリアル通信回路114のチャンネル数(SCU1~SCU3)を減らした構成となる。また、払出制御用マイクロプロセッサ60に設けられたクロック回路125、リセットコントローラ126、演算回路127及び照合用ブロック128の構成及び機能は、それぞれ、主制御用マイクロプロセッサ50に設けられたクロック回路105、リセットコントローラ106、演算回路107及び照合用ブロック108の構成及び機能と同様である。それゆえ、ここでは、クロック回路125、リセットコントローラ126、演算回路127及び照合用ブロック128の構成及び機能の説明は省略する。
【0144】
払出CPU121は、クロック回路125で生成されたクロックパルスに基づいて、各種制御プログラムを実行して、主に、払出時及び精算時における遊技媒体の計数動作に係る制御を行う。
【0145】
払出ROM122には、払出CPU121により実行される各種制御プログラム、主制御基板41及び遊技球等接続端子板45(遊技媒体貸出装置2、周辺機器300)との間で行われる信号及びデータの入出力動作で必要とされる各種データ等が記憶される。なお、払出ROM122の記憶容量は4キロバイトである。払出RAM123には、払出制御等の実行時に用いられる各種カウンタ(例えば、後述の遊技媒体カウンター、投入カウンター等)、フラグ等を格納する格納領域が設けられる。なお、払出RAM123の記憶容量は1キロバイトである。
【0146】
外部バスインターフェース124は、払出制御用マイクロプロセッサ60の外部に設けられた各種構成部(例えば、バッファIC63等)が接続された外部信号バス(不図示)と、払出制御用マイクロプロセッサ60とを電気的に接続するためのインターフェース回路である。
【0147】
固有情報129には、払出制御用マイクロプロセッサ60の固有情報(識別情報)が記憶される。具体的には、払出ROM122のROMコードや、払出制御用マイクロプロセッサ60のチップ個別ナンバーなどが、固有情報129に記憶される。払出ROM122のROMコードは、4バイト×4個のデータ、すなわち、16バイトのデータで構成される。なお、払出ROM122のROMコードを構成する4バイト毎の各データは、内蔵ROM(払出ROM122)のアドレス「0000h」~「0FBFh」の領域に格納されているデータから生成され、4バイトのデータ生成方法も4バイトのデータ毎に異なる。また、払出制御用マイクロプロセッサ60のチップ個別ナンバーは、4バイトのデータで構成され、チップ作製時に設定される。なお、払出制御用マイクロプロセッサ60のチップ個別ナンバーもまた、チップ毎に異なった番号が設定される。
【0148】
パラレル入力ポート131は、払出制御用マイクロプロセッサ60の外部に設けられた各種回路(例えば、電源管理回路62等)から払出制御用マイクロプロセッサ60に入力される信号の入力ポート(メモリーマップI/O)である。また、パラレル入力ポート131は、割込みコントローラ132にも接続される。
【0149】
割込みコントローラ132は、パラレル入力ポート131を介して電源管理回路62から入力される電断検知信号、又は、タイマー回路133から1msec周期で入力されるタイムアウト信号に基づいて、払出CPU121による割込処理の実行タイミングを制御する。電源管理回路62から電断検知信号が入力された場合、又は、タイマー回路133からタイムアウト信号が入力された場合には、割込みコントローラ132は、割込処理開始指令を示す割込要求信号を払出CPU121に出力する。払出CPU121は、タイマー回路133からのタイムアウト信号に応じて割込みコントローラ132から入力される割込要求信号に基づいて、ポート入力処理、遊技情報受信時処理、主制御基板41へのデータ送信処理、周辺機器へのデータ送信処理、周辺機器からのデータ受信処理、ポート出力処理等の各種割込処理を行う(後述の
図43参照)。
【0150】
タイマー回路133(PTC)は、クロック回路125で生成されたクロックパルス信号(払出CPU作動用のクロックパルス信号を分周器(不図示)で分周された周波数のクロックパルス信号)で動作する(経過時間をカウントする)。そして、タイマー回路133は、1msecの周期で割込みコントローラ132にタイムアウト信号(トリガー信号)を出力する。
【0151】
シリアル通信回路134は、払出制御基板43と、主制御基板41との間でデータ(各種制御信号、各種データ等)をシリアル通信する際の制御を行う通信回路である。なお、本実施形態では、シリアル通信回路134は、1つの通信回路SCUで構成され、通信回路SCUは双方向シリアル通信回路で構成される。
【0152】
パラレル出力ポート135は、払出制御用マイクロプロセッサ60からその外部に設けられた各種回路に出力される信号の出力ポート(メモリーマップI/O)である。なお、本実施形態の遊技システム10では、主制御基板41及び払出制御基板43間において、FIFO(First In First Out)方式でデータの送受信が行われる。
【0153】
<主制御基板及び払出制御基板間におけるデータの通信機構及び入出力機構>
次に、
図11を参照しながら、主制御基板41及び払出制御基板43間におけるデータの通信機構及び入出力機構について説明する。また、
図11を参照しながら、本実施形態におけるMAXベットボタン16の点灯/消灯制御の手法についても説明する。
図11は、主制御基板41及び払出制御基板43間におけるデータの通信機構及び入出力機構の概略構成、並びに、MAXベットボタン16の点灯/消灯の制御手法の概要を示す図である。なお、
図11では、説明を簡略化するため、主制御基板41及び払出制御基板43間におけるデータの通信動作及び入出力動作に必要な構成部のみを示す。
【0154】
本実施形態の遊技システム10における主制御基板41及び払出制御基板43間のデータ通信機構は、
図11に示すように、主制御基板41のシリアル通信回路114(SCU0)の受信ポートRX0と払出制御基板43のシリアル通信回路134(SCU)の送信ポートTXとをシリアル通信用の信号線で接続し、主制御基板41のシリアル通信回路114(SCU0)の送信ポートTX0と払出制御基板43のシリアル通信回路134(SCU)の受信ポートRXとをシリアル通信用の信号線で接続することにより構成される(所謂、クロス接続により構成される)。そして、主制御基板41及び払出制御基板43間では、半二重のシリアル通信方式でデータ通信が行われる。なお、主制御基板41及び払出制御基板43間で行われる半二重のシリアル通信では、主制御基板41がマスター、払出制御基板43がスレーブの関係となる。
【0155】
また、本実施形態の遊技システム10では、上述したデータ通信機構(シリアル回線)とは別に、遊技媒体の投入可能数(貯留数)に対応する情報(以下、「遊技媒体状態」という)を払出制御基板43から主制御基板41に出力するデータ入出力機構(以下、「遊技媒体状態機能」という)を主制御基板41及び払出制御基板43間に設ける。なお、本実施形態では、遊技媒体数の全ての管理を払出制御基板43で行うので、払出制御基板43の払出RAM123内には、遊技媒体の貯留数(投入可能数、クレジット数)を計数するための遊技媒体カウンター(格納領域)が設けられている。そして、遊技媒体状態機能では、この遊技媒体カウンターの値に関する情報が遊技媒体状態として払出制御基板43から主制御基板41に出力される。
【0156】
遊技媒体状態機能は、GPIO(General Purpose Input/Output:汎用IO)でデータの入力又は出力が設定可能な2つのポートを使用して構成される。具体的には、遊技媒体状態機能は、
図11に示すように、主制御基板41の第1入力ポートPI0と払出制御基板43の第1出力ポートPO0とを第1の信号線で接続し、主制御基板41の第2入力ポートPI1と払出制御基板43の第2出力ポートPO1とを第2の信号線で接続することにより構成される。なお、本実施形態では、GPIOは、主制御基板41のバッファIC53、及び、払出制御基板43のバッファIC63にそれぞれに設けられた入力ポート及び出力ポートにより構成されており、
図11では簡略化されて図示されている。GPIOは、入力ポート又は出力ポートに設定できる汎用ポートを意味する。
【0157】
そして、遊技媒体状態機能では、払出制御基板43の第1出力ポートPO0から主制御基板41の第1入力ポートPI0に入力される第1制御信号の値(「0」又は「1」)と、払出制御基板43の第2出力ポートPO1から主制御基板41の第2入力ポートPI1に入力される第2制御信号の値(「0」又は「1」)とにより2ビットのデータを構成し、当該2ビットのデータにより遊技媒体状態を表す。なお、本実施形態では、遊技媒体状態を表す2ビットのデータのうち、ビット0の値を第1制御信号の値とし、ビット1の値を第2制御信号の値とする。
【0158】
例えば、遊技媒体カウンターの値が「0」である場合、遊技媒体状態機能により、主制御基板41の第1入力ポートPI0には第1制御信号「0」が入力され、第2入力ポートPI1には第2制御信号「0」が入力される。この結果、主制御基板41側では、遊技媒体状態として「00B」が検出され、当該検出結果に基づいて遊技媒体の投入可能数が「0」であることを判別することができる。また、例えば、遊技媒体カウンターの値が「1」である場合、遊技媒体状態機能により、主制御基板41の第1入力ポートPI0には第1制御信号「1」が入力され、第2入力ポートPI1には第2制御信号「0」が入力される。この結果、主制御基板41側では、遊技媒体状態として「01B」が検出され、当該検出結果に基づいて遊技媒体の投入可能数が「1」であることを判別することができる。
【0159】
また、例えば、遊技媒体カウンターの値が「2」である場合、遊技媒体状態機能により、主制御基板41の第1入力ポートPI0には第1制御信号「0」が入力され、第2入力ポートPI1には第2制御信号「1」が入力される。この結果、主制御基板41側では、遊技媒体状態として「10B」が検出され、当該検出結果に基づいて遊技媒体の投入可能数が「2」であることを判別することができる。さらに、例えば、遊技媒体カウンターの値が「3」以上である場合、遊技媒体状態機能により、主制御基板41の第1入力ポートPI0には第1制御信号「1」が入力され、第2入力ポートPI1には第2制御信号「1」が入力される。この結果、主制御基板41側では、遊技媒体状態として「11B」が検出され、当該検出結果に基づいて遊技媒体の投入可能数が「3」以上であることを判別することができる。
【0160】
このように、本実施形態では、主制御基板41側において、払出制御基板43で管理される遊技媒体の投入可能数(遊技媒体カウンターの値)を遊技媒体状態機能により得られる遊技媒体状態(2ビット情報)に基づいて把握することができる。その結果、主制御基板41側では、この遊技媒体状態機能から得られる最小限の情報により、遊技媒体の投入可能数が投入数の最大規定数(本実施形態では「3」)以上である否かを把握することができる。
【0161】
また、本実施形態の遊技システム10では、上述した遊技媒体状態機能により主制御基板41で取得された遊技媒体状態(2ビット情報)を用いて、MAXベットボタン16の内部に設けられたベットボタンLED(不図示)の点灯/消灯(以下、略して「MAXベットボタン16の点灯/消灯」という)の制御(発光態様の制御)が行われる。その制御動作を、
図11を参照しながら、具体的に説明する。
【0162】
まず、上述した遊技媒体状態機能により主制御基板41で遊技媒体状態が取得されると、当該遊技媒体状態は、メインRAM103に設けられた入力ポート格納領域(不図示)に格納される。次いで、主制御基板41から副制御基板42に無操作コマンド(一定の周期で送信されるため、定期コマンド、又は、周期コマンドともいう)が送信される際に、当該無操作コマンドに遊技媒体状態を含ませて(付加して)送信する。そして、副制御基板42側では、無操作コマンドに含まれる遊技媒体状態に基づいて、MAXベットボタン16の点灯又は消灯制御が行われる。この際、無操作コマンドに含まれる遊技媒体状態が「11B」(遊技媒体の投入可能数が「3」以上)である場合には、MAXベットボタン16は点灯制御され、それ以外の場合には、MAXベットボタン16は消灯制御される。
【0163】
なお、本実施形態では、MAXベットボタン16の点灯/消灯制御を副制御基板42で行うが、MAXベットボタン16の点灯/消灯制御を主制御基板41で行ってもよい。この場合にも、上述した遊技媒体状態機能により払出制御基板43から主制御基板41に入力される遊技媒体状態に基づいて、MAXベットボタン16の点灯/消灯制御を行うことができる。
【0164】
上述した遊技媒体状態機能を設けた場合、払出制御基板43から主制御基板41に入力される最小限の情報(遊技媒体状態)により、主制御基板41側では、遊技媒体の投入可能数が投入数の最大規定数以上であるか否か、すなわち、遊技を開始できるか否かを判別することができる。また、上述した遊技媒体状態機能を設けた場合、払出制御基板43から主制御基板41に入力される最小限の情報(遊技媒体状態)により、主制御基板41側ではMAXベットボタンの押下条件を判別することができるとともに、副制御基板42側ではMAXベットボタン16(ベットボタンLED)の点灯条件を判別することができる。さらに、上述した遊技媒体状態機能を設けた場合、プログラムの簡易な改修のみで、メダルレス遊技機の導入及び運用が可能になる。
【0165】
<1ベットボタン押下時のベット数の設定動作及びラインLEDの点灯/消灯動作>
次に、本実施形態の遊技システム10において、1ベットボタン17が押下された際の遊技媒体の投入数(ベット数)の設定動作、及び、ベット数表示用のラインLEDの点灯/消灯動作について説明する。なお、本実施形態では、遊技媒体数の全ての管理を払出制御基板43で行うので、払出制御基板43の払出RAM123内には、遊技媒体のベット数(投入数)を計数するための投入カウンター(格納領域)が設けられている。
【0166】
本実施形態の遊技システム10では、1ベットボタン17が押下される度に、主制御基板41から払出制御基板43に遊技媒体投入要求コマンド(1BET投入コマンド)が送信される。なお、MAXベットボタン16が押下された場合には、1回の押下操作で遊技媒体投入要求コマンド(1BET投入コマンド)が最大3回、主制御基板41から払出制御基板43に送信される(後述の
図26参照)。
【0167】
払出制御基板43では、遊技媒体投入要求コマンド(1BET投入コマンド)の受信回数が投入カウンターで計数され、これにより、遊技媒体の投入数(ベット数)が管理される。そして、払出制御基板43では、投入カウンターの計数結果が遊技媒体投入要求コマンドに対する応答コマンド(Ackコマンド)に付加され、当該応答コマンドが主制御基板41に送信される。
【0168】
主制御基板41では、受信した応答コマンドに付加された投入カウンターの計数結果(投入数)に基づいて、遊技動作表示部26aに設けられた「1BET」、「2BET」、「3BET」のラインLED(
図4B参照)の点灯/消灯制御(発光態様の制御)が行われる。
【0169】
上述した1ベットボタン押下時のベット数の設定動作及びラインLEDの点灯/消灯動作において、1ベットボタン17が4回連続して押下された場合、払出制御基板43内の投入カウンターの値の更新処理では、投入カウンターの値が「3」から「1」に更新される。すなわち、ベット数が「3」から「1」に更新される。それゆえ、1ベットボタン17が4回連続して押下された場合には、払出制御基板43から主制御基板41に送信(返信)される応答コマンド(Ackコマンド)に付加される投入カウンターの計数結果(ベット数)は「1」となる。なお、この際、投入カウンターの値(ベット数)が2減算された分、遊技媒体カウンターの値(貯留数)は2加算される。
【0170】
そして、応答コマンド(Ackコマンド)を受信した主制御基板41側では、取得された投入カウンターの計数結果「1」に基づいて、「1BET」のラインLEDのみが点灯制御される。すなわち、1ベットボタン17が4回連続して押下された場合には、遊技動作表示部26aにおけるラインLEDの点灯状態は、「1BET」、「2BET」、「3BET」の全てのラインLEDが点灯していた状態から「1BET」のラインLEDのみが点灯した状態に変化する。
【0171】
ここで、
図12を参照しながら、上述した1ベットボタン押下時におけるベット数表示用のラインLEDの点灯制御について、より具体的に説明する。
図12は、1ベットボタン押下時におけるベット数表示用のラインLEDの点灯/消灯制御のタイミングチャートである。なお、
図12に示す例では、最初の1ベット操作前(初期状況)における、投入カウンターの値(ベット数)は「0」とし、遊技媒体カウンターの値(貯留数)は「50」とする。
【0172】
まず、主制御基板41において、1回目の1ベットボタン17の押下操作が検知される(T1)と、遊技媒体の最大規定数(「3」)が付加された遊技媒体投入要求コマンド(1BET投入コマンド)が、主制御基板41から払出制御基板43に送信される(T2)。
【0173】
次いで、払出制御基板43において1回目の遊技媒体投入要求コマンドが受信されると、払出制御基板43側では、投入カウンターの値が1加算され、遊技媒体カウンターの値が1減算される。この結果、投入カウンターの値は「1」となり、遊技媒体カウンターの値は「49」となる。また、この際、投入カウンターの値(計数結果)「1」が付加されたAckコマンド(了解応答コマンド)が、払出制御基板43から主制御基板41に送信される(T3)。
【0174】
次いで、主制御基板41において投入カウンターの値(計数結果)「1」が付加されたAckコマンドが受信されると、主制御基板41側では、投入カウンターの値(計数結果)「1」に基づいて、「1BET」のラインLEDの点灯制御が行われる(T4)。
【0175】
次いで、主制御基板41において、2回目の1ベットボタン17の押下操作が検知される(T5)と、遊技媒体の最大規定数(「3」)が付加された遊技媒体投入要求コマンド(1BET投入コマンド)が、主制御基板41から払出制御基板43に送信される(T6)。
【0176】
次いで、払出制御基板43において2回目の遊技媒体投入要求コマンドが受信されると、払出制御基板43側では、投入カウンターの値が1加算され、遊技媒体カウンターの値が1減算される。この結果、投入カウンターの値は「2」となり、遊技媒体カウンターの値は「48」となる。また、この際、投入カウンターの値(計数結果)「2」が付加されたAckコマンドが、払出制御基板43から主制御基板41に送信される(T7)。
【0177】
次いで、主制御基板41において投入カウンターの値(計数結果)「2」が付加されたAckコマンドが受信されると、主制御基板41側では、投入カウンターの値(計数結果)「2」に基づいて、「1BET」及び「2BET」のラインLEDの点灯制御が行われる(T8)。
【0178】
次いで、主制御基板41において、3回目の1ベットボタン17の押下操作が検知される(T9)と、遊技媒体の最大規定数(「3」)が付加された遊技媒体投入要求コマンド(1BET投入コマンド)が、主制御基板41から払出制御基板43に送信される(T10)。
【0179】
次いで、払出制御基板43において3回目の遊技媒体投入要求コマンドが受信されると、投入カウンターの値が1加算され、遊技媒体カウンターの値が1減算される。この結果、払出制御基板43側では、投入カウンターの値は「3」となり、遊技媒体カウンターの値は「47」となる。また、この際、投入カウンターの値(計数結果)「3」が付加されたAckコマンドが、払出制御基板43から主制御基板41に送信される(T11)。
【0180】
次いで、主制御基板41において投入カウンターの値(計数結果)「3」が付加されたAckコマンドが受信されると、主制御基板41側では、投入カウンターの値(計数結果)「3」に基づいて、「1BET」、「2BET」及び「3BET」のラインLED、並びに、「START」のラインLEDの点灯制御が行われる(T12)。
【0181】
次いで、主制御基板41において4回目の1ベットボタン17の押下操作が検知される(T13)と、遊技媒体の最大規定数(「3」)が付加された遊技媒体投入要求コマンド(1BET投入コマンド)が、主制御基板41から払出制御基板43に送信される(T14)。
【0182】
次いで、払出制御基板43において4回目の遊技媒体投入要求コマンドが受信されると、払出制御基板43側では、投入カウンターの値が「1」にセットされ(2減算され)、遊技媒体カウンターの値が2加算される。この結果、投入カウンターの値は「1」となり、遊技媒体カウンターの値は「49」となる。また、この際、投入カウンターの値(計数結果)「1」が付加されたAckコマンドが、払出制御基板43から主制御基板41に送信される(T15)。
【0183】
次いで、主制御基板41において投入カウンターの値(計数結果)「1」が付加されたAckコマンドが受信されると、主制御基板41側では、投入カウンターの値(計数結果)「1」に基づいて、「1BET」のラインLEDの点灯制御が行われるとともに、「2BET」、「3BET」及び「START」のラインLEDの消灯制御が行われる(T16)。
【0184】
その後、主制御基板41において5回目以降の1ベットボタン17の押下操作が検知された場合には、上記動作T5以降の動作が繰り返される。
【0185】
なお、上述した1ベットボタン押下時におけるベット数の設定処理の具体的な内容は、後述の
図38(払出制御基板43で行われる遊技媒体投入要求受信時処理のフローチャート)を用いて後で詳述する。
【0186】
上述した1ベットボタン押下時におけるベット数の設定動作及びラインLEDの点灯/消灯動作の機能(所謂、「1BETループ」と呼ばれる機能)を設けた場合、払出制御基板43から主制御基板41に入力される最小限の情報(Ackコマンドに付加された投入カウンターの値(計数結果))により、主制御基板41側では1ベットボタン17の押下条件を判別することができるとともに、ベット数表示用のラインLEDの点灯条件を判別することができる。また、上述したベット数の設定動作及びラインLEDの点灯/消灯動作の機能を設けた場合、プログラムの簡易な改修のみで、メダルレス遊技機の導入及び運用が可能になる。
【0187】
なお、本実施形態では、4回目の1ベットボタン17の押下操作が検知された場合に、ベット数を「1」にセットする、すなわち、投入カウンターの値(計数結果)を「3」から「1」に戻す例を説明したが本発明はこれに限定されない。例えば、4回目の1ベットボタン17の押下操作が検知された場合に、ベット数を「3」から「2」に戻すような構成にしてもよい。この場合には、動作T16において、「1BET」及び「2BET」のラインLEDの点灯制御を行うとともに、「3BET」及び「START」のラインLEDの消灯制御を行い、その後、動作T9以降の動作が繰り返される。
【0188】
<遊技媒体の精算中にスタートレバーが操作された場合の制御>
本実施形態の遊技システム10では、遊技媒体の精算動作中であっても、スタートレバー22が押下された場合(遊技開始操作が行われた場合)には遊技を開始できるように制御する。
図13を参照して、この遊技開始制御の内容を説明する。なお、
図13は、遊技媒体の精算中にスタートレバー22が操作された場合に行われる遊技開始処理のタイミングチャートである。なお、
図13に示す例では、精算開始直前(初期状況)における、投入カウンターの値(投入数)は「3」とし、遊技媒体カウンターの値(貯留数)は「47」とする。
【0189】
まず、払出制御基板43において精算ボタン18の押下操作が検知される(T21)と、遊技媒体カウンターの値のクリア処理(精算処理)が開始される。
【0190】
次いで、遊技媒体の精算中に、主制御基板41においてスタートレバー22の押下操作が検知される(T22)と、遊技媒体の投入数(「3」)が付加された遊技開始要求コマンド(スタートレバーコマンド)が、主制御基板41から払出制御基板43に送信される(T23)。
【0191】
次いで、払出制御基板43において遊技開始要求コマンドが受信されると、Ackコマンド(了解応答コマンド)が、払出制御基板43から主制御基板41に送信される(T24)。なお、
図13に示す例では、払出制御基板43で遊技開始要求コマンドが受信された時点で遊技媒体カウンターの値(「47」)分の精算が終了している例を説明する。それゆえ、遊技開始要求コマンド受信時における投入カウンターの値は「3」となり、遊技媒体カウンターの値は「0」となる。そして、払出制御基板43では、Ackコマンドの送信とともに、投入カウンターの値もクリアされる(「0」にセットされる)
【0192】
そして、主制御基板41において払出制御基板43からAckコマンドが受信されると、遊技が開始される(T25)。
【0193】
なお、上述した精算中における遊技開始処理の具体的な内容は、後述の
図28(主制御基板41で行われる遊技開始処理のフローチャート)を用いて後で詳述する。
【0194】
上述した精算中の遊技開始機能を設けた場合、遊技媒体の精算中であっても、投入された遊技媒体数(ベット数)分の遊技を行うことができるので、返却操作を行うことなく、遊技を終了させることが可能になる。また、上述した精算中の遊技開始機能を設けた場合、プログラムの簡易な改修のみで、メダルレス遊技機の導入及び運用が可能になる。
【0195】
なお、遊技媒体の精算中にスタートレバー22が押下された場合における制御は、上述した例に限定されず、次のような制御を行ってもよい。
【0196】
例えば、精算中にスタートレバー22が押下された場合、まず、主制御基板41から払出制御基板43に送信された、遊技媒体の投入数(「3」)が付加された遊技開始要求コマンド(スタートレバーコマンド)に対して、払出制御基板43から、応答コマンドとしてNackコマンド(非了解応答コマンド)を主制御基板41に返送する。次いで、Nackコマンドを受信した主制御基板41は待機状態に移行する。一方、払出制御基板43では、Nackコマンド送信後、投入数分の遊技媒体、及び、遊技媒体カウンターの値(貯留数)分の遊技媒体の精算を行う。なお、この精算終了時には、主制御基板41において検出される遊技媒体状態が「00B」に変化するので、主制御基板41では、この遊技媒体状態の変化により、精算終了を認識することができる。そして、主制御基板41において遊技媒体状態により精算終了が認識された場合には、主制御基板41ではスタートレバー22の押下操作がキャンセルされ、主制御基板41の制御状態は、遊技媒体のベット(投入)待ち状態に移行する。
【0197】
<遊技媒体カウンターの上限超過時の対処機能>
[成立役決定時に遊技媒体カウンターの上限超過エラーが発生した場合の対処法]
本実施形態の遊技システム10では、成立役(入賞役)が決定され、それにより遊技媒体の払出数が発生した場合には、当該払出数は、払出制御基板43内に設けられた遊技媒体カウンターの値に加算される。しかしながら、本実施形態では、払出制御基板43内に設けられた、遊技媒体の貯留数を計数するための遊技媒体カウンターには、その計数値の上限値として「49999」が設定されているので、払出数を遊技媒体カウンターの値に加算した際に加算後の値が上限値を超えてしまう場合もある。このような遊技媒体カウンターの上限超過が発生し得る状況では、次のような対処を行う。なお、この遊技媒体の払出数は、成立役決定時に主制御基板41から払出制御基板43に送信される遊技媒体払出要求コマンドに付加される。
【0198】
まず、払出制御基板43では、遊技媒体払出要求コマンドを受信した際に、当該コマンドに付加された払出数(後続データ)を現在の遊技媒体カウンターの値に加算した場合に加算後の遊技媒体カウンターの値がその上限値(49999)を超えるか否かを判定する。そして、この判定処理において、加算後の遊技媒体カウンターの値がその上限値(49999)を超えると判断された場合には、払出数の加算を行わずに、払出制御基板43から主制御基板41に、上限超過エラーコードが付加されたNackコマンド(非了解応答コマンド)が送信され、払出制御基板43の制御状態は待機状態に移行する。
【0199】
一方、主制御基板41において払出制御基板43からNackコマンドが受信されると、主制御基板41では、上限超過エラーコードに基づいて、遊技媒体カウンターの値が上限値を超えたことを示すエラーコードを、遊技動作表示部26aの払出表示のための2桁の7セグLED(エラー発生時には、所謂、「エラーセグ」となる)で表示し、これにより、遊技者に精算操作を示唆する。また、この際、主制御基板41から副制御基板42にエラーコマンドを送信する。そして、当該エラーコマンドを受信した副制御基板42では、表示装置13等の演出装置を用いて、遊技者に精算操作を促すようなエラー報知が行われる。
【0200】
また、待機状態にある払出制御基板43において遊技者の精算操作が検知されると、遊技媒体カウンターの値分の遊技媒体が精算され、遊技媒体カウンターの値がクリアされる。一方、主制御基板41では、この遊技媒体カウンターの値分の精算が終了したか否かを、遊技媒体状態機能により入力される遊技媒体状態に基づいて判断する。そして、主制御基板41において遊技媒体カウンターの値分の遊技媒体の精算が終了したと判断された場合(遊技媒体状態が「00B」に変化したことを検知した場合)、エラー解除が行われるとともに、成立役の決定により発生した遊技媒体の払出数が付加された遊技媒体払出要求コマンドが、主制御基板41から払出制御基板43に再送信される。
【0201】
払出制御基板43において再送信された遊技媒体払出要求コマンドが受信されると、当該コマンドに付加された払出数が遊技媒体カウンターの値に加算され、Ackコマンド(了解応答コマンド)が、払出制御基板43から主制御基板41に送信される。
【0202】
ここで、
図14を参照して、上述した遊技媒体カウンターの上限超過時の制御内容を具体的に説明する。なお、
図14は、遊技媒体カウンターの上限超過時に行われる各種制御動作のタイミングチャートを示す図である。なお、
図14に示す例では、成立役決定時(初期状況)における、投入カウンターの値(投入数)は「0」とし、遊技媒体カウンターの値(貯留数)は「49999」とする。
【0203】
初期状況において、遊技媒体カウンターの値(貯留数)は「49999」であるので、主制御基板41では、遊技媒体状態として「11B」が検出される(T31)。次いで、成立役に対応する払出数(
図14に示す例では、15枚)が後続データとして付加された遊技媒体払出要求コマンドが、主制御基板41から払出制御基板43に送信される(T32)。
【0204】
次いで、払出制御基板43では、受信した遊技媒体の払出数を現在の遊技媒体カウンターの値に加算した場合、加算後の遊技媒体カウンターの値がその上限値を超えるか否かを判定する。
図14に示す例では、受信した遊技媒体の払出数「15」を現在の遊技媒体カウンターの値「49999」に加算すると、加算後の遊技媒体カウンターの値がその上限値(「49999」)を超えるので、遊技媒体カウンターの値に払出数を加算せずに、Nackコマンド(非了解応答コマンド)が、払出制御基板43から主制御基板41に送信される(T33)。そして、その後、払出制御基板43の制御状態は、待機状態(精算待ち状態)に移行する(T34)。
【0205】
一方、Nackコマンド(非了解コマンド)を受信した主制御基板41では、副制御基板42に上限超過エラーを示すエラーコマンドを送信するとともに、上限超過エラーをエラーセグで表示し(T35)、遊技者に精算操作を示唆する。また、この際、上限超過エラーを示すエラーコマンドを受信した副制御基板42は、遊技者に精算操作を促すようなエラー報知を行う。その後、遊技者により精算操作が行われ、エラーが解除されるまで、主制御基板41の制御状態は、待機状態(エラー解除待ち状態)に移行する(T36)。なお、この待機状態では、主制御基板41において、払出制御基板43から入力される遊技媒体状態が監視され、遊技媒体の精算が行われた否かが判断される。
【0206】
そして、遊技媒体の精算が行われると、遊技媒体状態が「11B」から「00B」に変化し、その変化が主制御基板41で検知される(T37)と、主制御基板41ではエラー解除が行われる。次いで、成立役に対応する払出数(
図14に示す例では、15枚)が後続データとして付加された遊技媒体払出要求コマンドが、主制御基板41から払出制御基板43に再送信される(T38)。
【0207】
次いで、払出制御基板43では、再度受信した遊技媒体の払出数を現在の遊技媒体カウンターの値に加算した場合、加算後の遊技媒体カウンターの値がその上限値を超えるか否かを判定する。
図14に示す例では、受信した遊技媒体の払出数「15」を現在(精算終了後)の遊技媒体カウンターの値「0」に加算しても遊技媒体カウンターの上限値を超えないので、遊技媒体カウンターの値「0」に払出数「15」が加算されるとともに、Ackコマンド(了解応答コマンド)が払出制御基板43から主制御基板41に送信される(T39)。この際、主制御基板41では、遊技媒体状態が「00B」から「11B」に変化したことが検知される(T40)。
【0208】
なお、成立役決定時に遊技媒体カウンターの上限超過エラーが発生した場合に行われる上記処理の具体的な内容は、後述の
図30(主制御基板41で行われる遊技媒体払出処理のフローチャート)、及び、後述の
図40(払出制御基板43で行われる遊技媒体払出要求受信時処理のフローチャート)を用いて後で詳述する。
【0209】
また、成立役決定時に遊技媒体カウンターの上限超過エラーが発生した場合の対処法は、上述した本実施形態の例に限定されず、例えば、次のような手法を用いてもよい。
【0210】
まず、遊技媒体カウンターの構成を、その上限値(49999)を超えても計数可能な構成とする。そして、成立役決定時において対応する遊技媒体の払出数を遊技媒体カウンターの値に加算するとその上限値(49999)を超えてしまう場合(例えば、
図14に示す例では、遊技媒体カウンター=50014)、払出制御基板43では、遊技媒体カウンターの値に払出数が加算されるとともに、上限超過エラーコードが付加されたNackコマンドが主制御基板41に送信される。このNackコマンドを受信した主制御基板41及び副制御基板42では、上記手法と同様にして、遊技媒体カウンターの上限超過エラーが発生したことが報知(エラー報知)され、遊技者に精算操作を促すようなエラー報知が行われる。
【0211】
次いで、精算操作が行われると、払出制御基板43では、払出数が加算された遊技媒体カウンターの値分(例えば、50014)の遊技媒体の精算が実行される。この精算中、主制御基板41では、遊技媒体状態機能により入力される遊技媒体状態を監視し、遊技媒体状態が「11B」から「00B」に変化した際に、精算が終了したと判断され、エラー解除が行われる。このような遊技媒体カウンターの上限超過エラー発生時の対処法では、遊技媒体カウンターの上限値「49999」は、エラー報知して精算操作を促す処理を実行するか否かの閾値となる。
【0212】
[貸出操作時に遊技媒体カウンターの上限超過エラーが発生した場合の対処法]
上述した成立役決定時に遊技媒体カウンターの上限超過エラーが発生した場合の対処法は、遊技媒体の貸出操作時に貸出数を遊技媒体カウンターの値に加算するとその上限値(49999)を超えてしまうような場合にも同様に適用可能である。
【0213】
具体的には、遊技媒体の貸出操作時に、貸出数を遊技媒体カウンターの値に加算するとその上限値(49999)を超えてしまう場合、払出制御基板43では、貸出数を遊技媒体カウンターの値に加算せずに(貸出操作をキャンセルし)、上限超過エラーの発生を遊技媒体貸出装置2に通達するとともに、払出制御基板43に接続されたその他の周辺機器(データ表示器等)、又は、主制御基板41において、上限超過エラーの発生をエラーセグで表示して、遊技者に精算操作を促す。その後、払出制御基板43の制御状態は、待機状態に移行し、精算が終了した後(遊技媒体カウンターの値がクリアされた後)、再度、遊技媒体の貸出操作が検知されれば、貸出数が遊技媒体カウンターの値に加算される。
【0214】
また、例えば、遊技媒体の貸出操作時に、貸出数を遊技媒体カウンターの値に加算するとその上限値(49999)を超えてしまう場合、払出制御基板43は、貸出操作をキャンセルせずに(貸出数をクリアせずに保持し)、上限超過エラーの発生を遊技媒体貸出装置2に通達するとともに、払出制御基板43に接続されたその他の周辺機器(データ表示器等)、又は、主制御基板41側において上限超過エラーの発生をエラーセグで表示して、遊技者に精算操作を促す。そして、精算終了後(遊技媒体カウンターの値がクリアされた後)、払出制御基板43では、保持されていた貸出数(例えば、50)が遊技媒体カウンターの値(0)に加算される。
【0215】
さらに、例えば、遊技媒体の貸出操作時に、貸出数を遊技媒体カウンターの値に加算するとその上限値(49999)を超えてしまう場合、払出制御基板43は、貸出数を遊技媒体カウンターの値に加算するとともに、上限超過エラーの発生を遊技媒体貸出装置2に通達し、払出制御基板43に接続されたその他の周辺機器(データ表示器等)、又は、主制御基板41側においても上限超過エラーの発生をエラーセグで表示して、遊技者に精算操作を促すような報知を行う。そして、精算終了(加算後の遊技媒体カウンターの値がクリアされた後)、払出制御基板43は、待機状態に移行する。
【0216】
上述した遊技媒体の貯留数の上限超過エラー発生時の対処機能を設けた場合、貯留数の上限を超えたことを遊技者に適切に報知し、精算動作を示唆することが可能になる。また、上述した遊技媒体の貯留数の上限超過エラー発生時の対処機能を設けた場合、プログラムの簡易な改修のみで、メダルレス遊技機の導入及び運用が可能になる。
【0217】
<パチスロ及び遊技媒体貸出装置間におけるデータの入出力機構>
[データの入出力機構の概略構成]
本実施形態の遊技システム10では、パチスロ1(メダルレス遊技機)及び遊技媒体貸出装置2(サンド装置)間をGPIOで接続し、両者間におけるデータの入出力仕様(擬似的な通信機構)として、2線同期方式の双方向オリジナルプロトコルを採用する。
【0218】
図15に、本実施形態の遊技システム10におけるパチスロ1及び遊技媒体貸出装置2間のデータの入出力機構の概略構成を示す。なお、
図15では、説明を簡略化するため、パチスロ1及び遊技媒体貸出装置2間におけるデータの入出力動作に必要な構成部のみを示す。
【0219】
本実施形態では、パチスロ1内の払出制御基板43は、遊技球等接続端子板45内に設けられた接続機構部45a(後述の
図52A参照)を介して、遊技媒体貸出装置2に接続される。そして、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間における2線同期方式のデータ入出力動作は、
図15に示すように、4本の信号線を用いて行われる。具体的には、払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2にPRDY信号(STB(ストローブ)信号)及びEXS信号(データ信号)をそれぞれ単方向で入力するための2本の信号線(PRDY信号線及びEXS信号線)と、遊技媒体貸出装置2から払出制御基板43にBRDY信号(STB信号)及びBRQ信号(データ信号)をそれぞれ単方向で入力するための2本の信号線(BRDY信号線及びBRQ信号線)とにより、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間のデータ入出力機構が構成される。
【0220】
なお、払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に出力されたPRDY信号及びEXS信号は、遊技媒体貸出装置2内の入出力インターフェース2bを介して制御部2a(以下、「周辺機器制御部2a」という)に入力される。また、本実施形態では、周辺機器制御部2aで生成されたBRDY信号及びBRQ信号が、入出力インターフェース2bを介して払出制御基板43(パチスロ1側)に出力される。
【0221】
また、
図15には示さないが、接続機構部45a(遊技球等接続端子板45)には、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間の接続状態を確認するための信号(以下、「VL信号」という)を伝送するための信号線も設けられている(後述の
図50参照)。なお、払出制御基板43に入力されたVL信号はシリアル通信によりAckコマンド又はNackコマンドに付加されて、主制御基板41に送信される。
【0222】
払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に出力するデータ(送信データ)がある場合、払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2へのデータ送信では、EXS信号(送信データ)を、PRDY信号(STB信号)のレベル制御(レベルの立ち上がり又は立ち下がり)に同期させて1ビット単位で出力する。また、この際、PRDY信号(STB信号)及びEXS信号(送信データ)が入力された周辺機器制御部2a(遊技媒体貸出装置2側)では、PRDY信号(STB信号)のレベル変化に応じて、EXS信号(送信データ)のレベル(「High」又は「Low」)を確認して1ビット単位でデータ(「1」又は「0」)を取得する。
【0223】
一方、遊技媒体貸出装置2から払出制御基板43に出力するデータ(送信データ)がある場合、遊技媒体貸出装置2から払出制御基板43へのデータ送信では、BRQ信号(送信データ)を、BRDY信号(STB信号)のレベル制御(レベルの立ち上がり又は立ち下がり)に同期させて1ビット単位で出力する。また、この際、BRDY信号(STB信号)及びBRQ信号(送信データ)が入力された払出制御基板43(パチスロ1側)では、BRDY信号(STB信号)のレベル変化(レベルの立ち上がり又は立ち下がり)に応じて、BRQ信号(データ信号)のレベル(「High」又は「Low」)を確認して1ビット単位でデータ(「1」又は「0」)を取得する。
【0224】
また、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間におけるデータの入出力態様は、ポーリング形式で行われ、払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2へのデータ出力(リクエスト)に対して、その応答(アンサー)として遊技媒体貸出装置2から払出制御基板43へのデータ出力が行われる。
【0225】
本実施形態では、払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2へのデータ出力(送信)動作は、1msec周期の割込処理で行われ、遊技媒体貸出装置2から払出制御基板43へのデータ出力(送信)動作もまた、1msec周期の割込処理で行われる。また、遊技媒体貸出装置2から出力されたデータの払出制御基板43におけるデータ入力(受信)動作は、1msec周期の割込処理で行われ、払出制御基板43から出力されたデータの遊技媒体貸出装置2におけるデータ入力(受信)動作もまた、1msec周期の割込処理で行われる。なお、本実施形態では、払出制御基板43側で行われる1msec周期の割込処理と、遊技媒体貸出装置2側で行われる1msec周期の割込処理とは、同期して行われない。
【0226】
また、本実施形態では、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間のデータの入出力動作を、1msecの周期の割込処理で行う例を説明したが、1ビット単位のデータ入出力を1msecで規定すればよいので、例えば、500μsec、200μsec、100μsecの周期で割込処理を行ってもよい。
【0227】
[データの入出力動作例]
ここで、
図16を参照しながら、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間における2線同期方式のデータ入出力動作(擬似的な通信動作)を説明する。なお、PRDY信号(STB信号)及びEXS信号(データ信号)の入出力動作と、BRDY信号(STB信号)及びBRQ信号(データ信号)のそれとは互いに同じであるので、
図16では、両者の入出力動作をまとめて説明する。また、
図16に示す例では、1バイトのデータ「01010101B」(55H)を入出力(送受信)する例を説明する。
【0228】
この例では、STB信号のレベルがLowからHighに変化したとき(立ち上がり)に同期して1ビット単位のデータ信号が入出力(所謂、正論理)されるが、本発明はこれに限定されない。STB信号のレベルがHighからLowに変化したとき(立ち下がり)に同期して1ビット単位のデータ信号が入出力(所謂、負論理)される構成にしてもよい。
【0229】
また、この例では、1ビットのデータを5回の割込処理(5msec)の期間で入出力し、その期間において、STB信号のレベルは、3回の割込期間(3msec)に渡って連続してHighレベル(オン状態)にセットされ、他の2回の割込期間(2msec)はLowレベル(オフ状態)にセットされる。
【0230】
上述のように、本実施形態では、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間における各装置のデータ出力及びデータ入力は、ともに1msec周期の割込処理で行われる。しかしながら、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間におけるデータ出力側の割込処理とデータ入力側の割込処理とは同期して行われないので、データ出力の実行タイミングとデータ入力の実行タイミングとの間には、0msecより大きく且つ1msec未満のズレ(周期ズレ)が発生する可能性がある。それゆえ、本実施形態では、1ビットのデータの入出力期間(5回の割込処理期間)において、STB信号のオフ期間として2回の割込期間(2msec)を設け、そのうち、1回の割込期間(1msec)を、周期ズレに対応するためのマージンとして設けている。このようにSTB信号に、オフ状態のマージン期間を設けた場合、データの出力動作と入力動作との間で周期ズレが発生しても、データの入力(取得)側においてSTB信号の立ち上がりを確実に検出することができ、データを正確に取得することができる。
【0231】
最初に、
図16を参照しながら、2線同期方式におけるデータ出力側の制御を説明する。
【0232】
BIT0のデータ「1」を出力する際には、まず、BIT0の出力動作開始後、1回目の割込期間が終了するまで(BIT0の割込タイミング0発生まで)、STB信号のオフ状態のレベル(Low)を維持する。次いで、1回目の割込処理終了後、2回目の割込タイミング(BIT0の割込タイミング0)でSTB信号を立ち上げる(Highレベルに変化させる)とともに、データ信号のレベルをBIT0のデータ「1」に対応するレベル(Highレベル)に変化させる。
【0233】
次いで、STB信号のオン状態のレベル(High)を3回の割込期間(3msec)に渡って維持し、5回目の割込タイミング(BIT0の割込タイミング3)でSTB信号を立ち下げる(オフ状態にする)。なお、この際、データ信号のレベル(High)は、変化させずに維持される。その後、5回目の割込処理の終了まで(BIT0の割込タイミング4発生まで)、STB信号のオフ状態のレベル(Low)が維持され、BIT0の出力(送信)動作を終了する。
【0234】
BIT0の出力動作終了後、データ出力側では、BIT1のデータ「1」の出力動作を開始する。まず、BIT0の出力動作終了後、1回目の割込期間が終了するまで(BIT1の割込タイミング0発生まで)、STB信号のオフ状態のレベル(Low)を維持する。
【0235】
次いで、1回目の割込処理終了後、2回目の割込タイミング(BIT1の割込タイミング0)でSTB信号を立ち上げる(Highレベルに変化させる)とともに、データ信号のレベルをBIT1のデータ「0」に対応するレベル(Lowレベル)に変化させる。
【0236】
次いで、STB信号のオン状態のレベル(High)を3回の割込期間(3msec)に渡って維持し、5回目の割込タイミング(BIT1の割込タイミング3)でSTB信号を立ち下げる(オフ状態にする)。なお、この際、データ信号のレベル(Low)は、変化させずに維持される。その後、5回目の割込処理の終了まで(BIT1の割込タイミング4発生まで)、STB信号のオフ状態のレベル(Low)が維持され、BIT1の出力(送信)動作を終了する。
【0237】
その後、上記BIT0又はBIT1のデータ出力で説明したSTB信号及びデータ信号のレベル制御と同様の制御が、BIT3~BIT7のデータ出力においても行われると、1バイト分のデータ(「01010101B」)の出力動作が終了する。
【0238】
次に、
図16を参照しながら、2線同期方式におけるデータ入力(取得)側の制御を説明する。
【0239】
BIT0のデータ「1」を取得する際には、まず、データ入力側では、BIT0の入力動作開始後、所定の割込タイミング(BIT0の割込タイミング0)でSTB信号の立ち上がりを検出すると、その後、3回の割込期間(3msec)内において、データ信号を取得してデータ信号のレベルを検出する。この際、BIT0のデータは「1」であるので、Highレベルのデータ信号が検出され、これにより、データ入力側においてBIT0のデータが「1」であることが判別され、BIT0の入力(取得)動作が終了する。
【0240】
BIT0の入力(取得)動作終了後、データ入力側では、BIT1の入力動作が開始される。そして、データ入力側では、BIT1の入力動作開始後、特定の割込タイミング(BIT1の割込タイミング0)で再度、STB信号の立ち上がりを検出すると、その後、3回の割込期間(3msec)内において、データ信号を取得してデータ信号のレベルを検出する。この際、BIT1のデータは「0」であるので、Lowレベルのデータ信号が検出され、これにより、データ入力側においてBIT1のデータが「0」であることが判別され、BIT1の入力(取得)動作が終了する。
【0241】
その後、上記BIT0又はBIT1のデータ入力(取得)で説明したSTB信号及びデータ信号のレベル検出に基づくデータ取得手法と同様の手法が、BIT3~BIT7のデータ入力においても行われると、1バイト分のデータ(「01010101B」)の入力(取得)動作が終了する。
【0242】
なお、本実施形態では、PRDY信号及びBRDY信号をSTB信号とし、EXS信号及びBRQ信号をデータ信号として説明したが、PRDY信号及びBRDY信号をデータ信号とし、EXS信号及びBRQ信号をSTB信号としてもよい。
【0243】
上述した本実施形態のパチスロ1(払出制御基板43)及び遊技媒体貸出装置2間における2線同期方式のデータ入出力機構(双方向プロトコル)を設け、両装置間において上述したデータの入出力制御を行った場合、プログラムの簡易な改修のみで、メダルレス遊技機の導入及び運用が可能になる。
【0244】
<起動時における払出制御基板及び遊技媒体貸出装置間の接続確認処理>
本実施形態の遊技システム10では、上述のように、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2(サンド装置)間をGPIOで接続し、両者間では2線同期方式の双方向プロトコルによりデータの入出力が行われる。ここで、
図17を参照しながら、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2(サンド装置)間で行われる、起動時の接続確認処理の内容について説明する。なお、
図17は、起動時の接続確認処理において、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2のそれそれで行われる処理の概要、並びに、両者間で行われるデータ(コマンド)の入出力動作の概要を示す図である。
【0245】
起動時には、まず、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2のそれぞれにおいて初期化処理が行われる。次いで、初期化処理終了後、払出制御基板43において、2線同期方式のデータ出力動作で使用される2つの出力ポート、すなわち、PRDY信号の出力ポート及びEXS信号の出力ポートがともにオン状態(Highレベルの信号)にセットされる。これにより、遊技媒体貸出装置2において2線同期方式のデータ入力動作で使用される2つの入力ポート、すなわち、PRDY信号の入力ポート及びEXS信号の入力ポートにオン状態の信号が入力される(T51)。
【0246】
次いで、遊技媒体貸出装置2では、PRDY信号の入力ポート及びEXS信号の入力ポートの一方(監視対象の入力ポート)のオン状態が所定期間(本実施形態では200msec)以上維持されているか否かが判断される。
【0247】
そして、遊技媒体貸出装置2においてPRDY信号の入力ポート及びEXS信号の入力ポートの一方(監視対象の入力ポート)のオン状態が所定期間以上維持されていると判断された場合には、遊技媒体貸出装置2において2線同期方式のデータ出力動作で使用される2つの出力ポート、すなわち、BRDY信号の出力ポート及びBRQ信号の出力ポートがともにオン状態(Highレベルの信号)にセットされる。これにより、払出制御基板43において2線同期方式のデータの入力動作で使用される2つの入力ポート、すなわち、BRDY信号の入力ポート及びBRQ信号の入力ポートにオン状態の信号が入力される(T52)。
【0248】
次いで、払出制御基板43では、BRDY信号の入力ポート及びBRQ信号の入力ポートの一方(監視対象の入力ポート)のオン状態が所定期間(本実施形態では200msec)以上維持されているか否かが判断される。
【0249】
そして、払出制御基板43においてBRDY信号の入力ポート及びBRQ信号の入力ポートの一方(監視対象の入力ポート)のオン状態が所定期間以上維持されていると判断された場合には、払出制御基板43において、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2(サンド装置)間が正常に接続されていると判断される。
【0250】
したがって、パチスロ1内の払出制御基板43と遊技媒体貸出装置2(サンド装置)との間が正常に接続されていない状態では、払出制御基板43は、それ以降の処理を実行できなくなり、それに伴い、主制御基板41も遊技を行うことができなくなる。
【0251】
なお、上述した払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2(サンド装置)間の接続確認制御の具体的な処理内容は、後述の
図34(払出制御基板43で行われる周辺機器接続確認処理のフローチャート)、及び、後述の
図47(遊技媒体貸出装置2で行われる払出制御接続確認処理のフローチャート)を用いて後で詳述する。
【0252】
上述した起動時における払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間の接続確認機能を設けた場合、両者間のデータの入出力(通信)ポートにはGPIOが使用されているので、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間の回線の接続状態を簡単に確認することができる。また、上述した起動時における払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間の接続確認機能を設けた場合、プログラムの簡易な改修のみで、メダルレス遊技機の導入及び運用が可能になる。
【0253】
なお、上述した払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間で行われる接続確認処理では、遊技媒体貸出装置2において、2つの入力ポート(PRDY信号の入力ポート及びEXS信号の入力ポート)の一方のオン状態の維持期間を監視し、払出制御基板43においても、2つの入力ポート(BRDY信号の入力ポート及びBRQ信号の入力ポート)の一方のオン状態の維持期間を監視する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、遊技媒体貸出装置2において、2つの入力ポート(PRDY信号の入力ポート及びEXS信号の入力ポート)の両方のオン状態の維持期間を監視し、払出制御基板43においても、2つの入力ポート(BRDY信号の入力ポート及びBRQ信号の入力ポート)の両方のオン状態の維持期間を監視するようにしてもよい。
【0254】
また、払出制御基板43による2つの入力ポートの監視処理と、遊技媒体貸出装置2による2つの入力ポートの監視処理との処理順序を逆にしてもよい。すなわち、払出制御基板43が先に2つの入力ポート(BRDY信号の入力ポート及びBRQ信号の入力ポート)の一方のオン状態の維持期間を監視し、その後、遊技媒体貸出装置2が2つの入力ポート(PRDY信号の入力ポート及びEXS信号の入力ポート)の一方のオン状態の維持期間を監視するようにしてもよい。
【0255】
<貸出操作時における払出制御基板及び遊技媒体貸出装置間の制御処理>
次に、
図18及び
図19を参照しながら、遊技媒体の貸出操作が実行された際に行われる払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間の処理内容について説明する。
【0256】
なお、
図18は、本実施形態の遊技システム10におけるパチスロ1及び遊技媒体貸出装置2間のデータ入出力機構の概略構成図である。なお、
図18では、説明を簡略化するため、主に、貸出操作時にパチスロ1及び遊技媒体貸出装置2間において行われるデータの入出力動作に必要な構成部のみを示す。また、
図19は、貸出操作時に、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2のそれぞれで行われる処理の概要、並びに、両者間で行われるデータ(コマンド)の入出力動作の概要を示す図である。
【0257】
まず、貸出ボタン19が押下されると、貸出スイッチ19Sがオン状態となり、この検出信号が貸出スイッチ19Sから遊技球等接続端子板45を介して、遊技媒体貸出装置2に入力される(
図18参照)。この際、遊技媒体貸出装置2内では、周辺機器制御部2aが、入出力インターフェース2bを介して貸出スイッチ19Sからの検出信号(オン状態信号)を取得する。これにより、遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)では、貸出ボタン19が押下されたことが検知される。
【0258】
次いで、遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)において貸出ボタン19の押下が検知されると、周辺機器制御部2aは、入出力インターフェース2b及び遊技球等接続端子板45(BRDY信号線及びBRQ信号線)を介して、遊技媒体の貸出数が後続データとして付加された遊技媒体貸出指示コマンドを払出制御基板43に出力(送信)する(T61)。
【0259】
次いで、払出制御基板43では、遊技媒体指示要求コマンドが入力されると、当該コマンドを受入可能であるか否かを判定する。なお、現在の状況が、例えば、遊技中、精算中、返却中、設定変更中、エラー発生中、貯留数の上限超過(貸出後も含む)発生中等である場合には、遊技媒体貸出指示コマンドの受入は不可となり、それ以外の場合には、遊技媒体貸出指示コマンドの受入は可となる。
【0260】
そして、払出制御基板43において遊技媒体貸出指示コマンドの受入が不可であると判断された場合には、Nackコマンド(非了解応答コマンド)が、払出制御基板43から遊技球等接続端子板45(PRDY信号線及びEXS信号線)及び入出力インターフェース2bを介して周辺機器制御部2aに出力(送信)される(T62)。その後、払出制御基板43の制御状態は、待機状態に移行する。
【0261】
一方、払出制御基板43において遊技媒体貸出指示コマンドの受入が可であると判断された場合には、払出制御基板43では遊技媒体カウンターの値に貸出数が加算され、Ackコマンド(了解応答コマンド)が、払出制御基板43から遊技球等接続端子板45(PRDY信号線及びEXS信号線)及び入出力インターフェース2bを介して周辺機器制御部2aに出力(送信)される(T63)。その後、払出制御基板43の制御状態は、待機状態に移行する。
【0262】
また、遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)において払出制御基板43からの応答コマンドとしてNackコマンドが取得(受信)された場合には、遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)の制御状態は、待機状態に移行する。一方、遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)において払出制御基板43からの応答コマンドとしてAckコマンドが取得(受信)された場合には、遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)では、遊技媒体の度数(残数)が貸出数分だけ減算され、その減算された度数を遊技媒体貸操作表示部27aの3桁の7セグLEDに表示し、その後、遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)の制御状態は、待機状態に移行する。
【0263】
なお、上述した貸出操作時における払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2の具体的な処理内容については、後述の
図42(払出制御基板43で行われる遊技媒体貸出指示受信時処理のフローチャート)、及び、後述の
図48(遊技媒体貸出装置2で行われる遊技媒体貸出処理のフローチャート)を用いて後で詳述する。
【0264】
上述した貸出操作時における払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間の処理機能を設けた場合、プログラムの簡易な改修のみで、メダルレス遊技機の導入及び運用が可能になる。
【0265】
<精算操作時における払出制御基板及び遊技媒体貸出装置間の制御処理>
本実施形態の遊技システム10では、遊技媒体の精算操作が行われた場合、払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に精算数を表す2バイトデータが出力(送信)されるが、この際、精算数の下位1バイト分のデータ及び上位1バイト分のデータがそれぞれ別個に出力(送信)される。ここで、
図20及び
図21を参照しながら、遊技媒体の精算操作が実行された際に行われる払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間の処理内容を説明する。
【0266】
図20は、本実施形態の遊技システム10におけるパチスロ1及び遊技媒体貸出装置2間のデータの入出力機構の概略構成図である。なお、
図20では、説明を簡略化するため、主に、精算操作時にパチスロ1及び遊技媒体貸出装置2間において行われるデータの入出力動作に必要な構成部のみを示す。また、
図21は、精算操作時に、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2のそれぞれで行われる処理の概要、並びに、両者間で行われるデータ(コマンド)の入出力動作の概要を示す図である。
【0267】
まず、精算ボタン18が押下されると、精算スイッチ18Sがオン状態となり、この検出信号が精算スイッチ18Sから払出制御基板43に入力される(
図20参照)。これにより、払出制御基板43では、精算ボタン18が押下されたことが検知される。
【0268】
次いで、払出制御基板43において精算ボタン18の押下が検知されると、遊技媒体の精算数を表す2バイトのデータのうち、下位1バイト分のデータが後続データとして付加された遊技媒体計数(下位)指示コマンドが、払出制御基板43から遊技球等接続端子板45(PRDY信号線及びEXS信号線)及び入出力インターフェース2bを介して、遊技媒体貸出装置2内の周辺機器制御部2aに出力(送信)される(T71)。
【0269】
次いで、遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)において遊技媒体計数(下位)指示コマンドが入力されると、精算受付可能であるか否かが判定される。なお、現在の状況が、例えば、貸出中、起動中、遊技媒体貸出装置2内で何らかの異常が発生している等である場合には、精算の受付は不可となり、それ以外の場合には、精算の受付は可となる。
【0270】
そして、遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)において精算の受付が不可であると判断された場合には、Nackコマンド(非了解応答コマンド)が、周辺機器制御部2aから入出力インターフェース2b及び遊技球等接続端子板45(BRDY信号線及びBRQ信号線)を介して払出制御基板43に出力(送信)される(T72)。そして、その後、遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)の制御状態は、待機状態に移行する。
【0271】
一方、周辺機器制御部2aにおいて精算の受付が可であると判断された場合には、Ackコマンド(了解応答コマンド)が、周辺機器制御部2aから入出力インターフェース2b及び遊技球等接続端子板45(BRDY信号線及びBRQ信号線)を介して払出制御基板43に出力(送信)される(T73)。そして、その後、遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)の制御状態は、待機状態に移行する。
【0272】
次いで、払出制御基板43において遊技媒体貸出装置2からの応答コマンドとしてNackコマンドが取得(受信)された場合には、払出制御基板43の制御状態は、待機状態に移行する。一方、払出制御基板43において遊技媒体貸出装置2からの応答コマンドとしてAckコマンドが取得(受信)された場合には、精算数の上位1バイト分のデータが後続データとして付加された遊技媒体計数(上位)指示コマンドが、払出制御基板43から遊技球等接続端子板45(PRDY信号線及びEXS信号線)及び入出力インターフェース2bを介して、遊技媒体貸出装置2内の周辺機器制御部2aに出力(送信)される(T74)。
【0273】
次いで、払出制御基板43では遊技媒体カウンターの値がクリアされ、精算完了コマンドが、払出制御基板43から遊技球等接続端子板45(PRDY信号線及びEXS信号線)及び入出力インターフェース2bを介して、遊技媒体貸出装置2内の周辺機器制御部2aに出力(送信)される(T75)。その後、払出制御基板43の制御状態は、待機状態に移行する。
【0274】
一方、遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)において、遊技媒体計数(上位)指示コマンド及び精算完了コマンドがこの順で取得(受信)された場合には、遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)の制御状態は、待機状態に移行する。
【0275】
なお、
図21に示す例では、払出制御基板43が、遊技媒体計数(上位)指示コマンド及び精算完了コマンドを送信した後、遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)は、Ackコマンド又はNackコマンドを送信していないが、これは、次の理由によるものである。遊技媒体計数(下位)指示コマンドを遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)が受信し、Ackコマンドを送信した時点で、精算処理を中断する要因が発生することが無くなる。この場合、例えば、遊技媒体計数(上位)指示コマンド及び精算完了コマンドを受信した遊技媒体貸出装置2が応答コマンドを送信する処理を設けても、遊技媒体貸出装置2から応答コマンドとしてNackコマンドが送信されることは無く、必然的にAckコマンドの送信処理のみが行われる。したがって、この応答コマンドの送信処理は必ずしも必要な処理ではないので、本実施形態では、この処理の無駄を省くため、遊技媒体計数(上位)指示コマンド及び精算完了コマンドの受信後における遊技媒体貸出装置2(周辺機器制御部2a)の応答コマンドの送信処理を省略している。
【0276】
なお、上述した精算操作時における払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2の具体的な処理内容については、後述の
図41(払出制御基板43で行われる精算スイッチ押下時処理のフローチャート)、及び、後述の
図49(遊技媒体貸出装置2で行われる遊技媒体計数(精算)処理のフローチャート)を用いて後で詳述する。
【0277】
上述した精算操作時における払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間の処理機能を設けた場合、プログラムの簡易な改修のみで、メダルレス遊技機の導入及び運用が可能になる。
【0278】
<精算ボタン及び返却ボタンを用いた遊技媒体の精算動作>
本実施形態の遊技システム10は、
図5に示すように、精算スイッチ18Sが払出制御基板43に接続され、返却スイッチ20Sが主制御基板41に接続された構成を有する。
【0279】
このような構成の遊技システム10において、精算ボタン18が押下されたときには、払出制御基板43内の投入カウンターの値(投入数)を維持したまま、遊技媒体カウンターの値(貯留数)が遊技媒体貸出装置2(周辺機器)に出力(送信)された後、遊技媒体カウンターの値がクリア(「0」にセット)される。また、本実施形態の遊技システム10において、返却ボタン20が押下されたときには、払出制御基板43内の投入カウンターの値(投入数)が遊技媒体カウンターの値(貯留数)に加算された後、投入カウンターの値がクリア(「0」にセット)される。
【0280】
それゆえ、例えば、現在、貯留されている遊技媒体及びベット(投入)済みの遊技媒体を全て精算する場合には、精算ボタン18を押下して遊技媒体カウンターの値(貯留数)を遊技媒体貸出装置2(周辺機器)に送信した後、返却ボタン20及び精算ボタン18をこの順で押下する(第1の精算手順)、又は、返却ボタン20を押下して投入カウンターの値(投入数)を遊技媒体カウンターの値(貯留数)に加算した後、精算ボタン18を押下する(第2の精算手順)。
【0281】
ここで、一例として、例えば、現在の投入カウンターの値(投入数)が「3」であり、遊技媒体カウンターの値(貯留数)が「59」であり、遊技媒体貸出装置2(周辺機器)に送信済み(精算済み)の遊技媒体数が「0」である場合を考える。
【0282】
上記場合に対して上述した第1の精算手順を採用すると、まず、精算ボタン18が押下される。これにより、投入カウンターの値(投入数)は「3」に維持され、遊技媒体カウンターの値(貯留数)は「0」となり、遊技媒体貸出装置2に送信済み(精算済み)の遊技媒体数は「59」となる。次いで、返却ボタン20が押下されると、投入カウンターの値(投入数)は「0」となり、遊技媒体カウンターの値(貯留数)は「3」となり、遊技媒体貸出装置2に送信済み(精算済み)の遊技媒体数は「59」に維持される。次いで、精算ボタン18が押下されると、投入カウンターの値(投入数)は「0」に維持され、遊技媒体カウンターの値(貯留数)は「0」となり、遊技媒体貸出装置2に送信済み(精算済み)の遊技媒体数は「62」となる。
【0283】
一方、上記場合に対して上述した第2の精算手順を採用すると、まず、返却ボタン20が押下される。これにより、投入カウンターの値(投入数)は「0」となり、遊技媒体カウンターの値(貯留数)は「62」となり、遊技媒体貸出装置2に送信済み(精算済み)の遊技媒体数は「0」に維持される。そして、精算ボタン18が押下されると、投入カウンターの値(投入数)は「0」に維持され、遊技媒体カウンターの値(貯留数)は「0」となり、遊技媒体貸出装置2に送信済み(精算済み)の遊技媒体数は「62」となる。
【0284】
上述した精算ボタン18及び返却ボタン20を用いた遊技媒体の精算動作を用いた場合、プログラムの簡易な改修のみで、メダルレス遊技機の導入及び運用が可能になる。
【0285】
[遊技媒体の精算態様の各種変形例]
本実施形態の遊技システム10は、上述のように、精算スイッチ18Sが払出制御基板43に接続され、返却スイッチ20Sが主制御基板41に接続された構成を有し、遊技媒体の精算時における精算ボタン18及び返却ボタン20の押下手順(遊技媒体の精算動作)は、上述した第1又は第2の精算手順が採用される。しかしながら、精算ボタン18及び返却ボタン20の接続構成、並びに、遊技媒体の精算時における精算ボタン及び返却ボタンの押下手順、すなわち、遊技媒体の精算態様は、上述した本実施形態の態様に限定されず、例えば、次のような各種変形態様(他の精算態様例1-3)を採用してもよい。
【0286】
(1)他の精算態様例1
例えば、遊技システムの構成を、返却ボタン20を設けずに、払出制御基板43に接続された精算ボタン18のみを設けた構成とし、精算動作を次のようにしてもよい。なお、ここでは、精算ボタン18押下前の遊技媒体の投入数(ベット数)が「3」であり、遊技媒体カウンターの値(貯留数)が「59」であり、遊技媒体貸出装置2(周辺機器)に送信済み(精算済み)の遊技媒体数が「0」である場合を考える。
【0287】
このような遊技システムにおいて、精算ボタン18が押下されると、まず、払出制御基板43から主制御基板41に対して遊技媒体の投入数(ベット数)の問い合わせが行われる。なお、この問い合わせは、主制御基板41及び払出制御基板43間に設けられたGPIOでデータの入出力が可能なポート及び信号線(遊技媒体状態機能で使用されるポート及び信号線以外のポート及び信号線)を用いて行われる。次いで、主制御基板41では払出制御基板43からのこの問い合わせに対して、遊技媒体の投入数が「3」である旨の情報を返信した後、主制御基板41で管理されている遊技媒体の投入数をクリアする(「0」にセットする)。
【0288】
次いで、遊技媒体の投入数が「3」である旨の情報を受け取った払出制御基板43では、遊技媒体カウンターの値に「3」が加算される。この結果、遊技媒体カウンターの値は「62」に更新される。なお、この時点では、精算済みの遊技媒体数は「0」に維持される。
【0289】
次いで、払出制御基板43において精算処理が行われ、これにより、遊技媒体カウンターの値は「0」となり、精算済みの遊技媒体数は「62」となる。
【0290】
(2)他の精算態様例2
例えば、遊技システムの構成を、返却ボタン20を設けずに、主制御基板41に接続された精算ボタン18のみを設けた構成とし、精算動作を次のようにしてもよい。なお、ここでは、精算ボタン18押下前の遊技媒体の投入数(ベット数)が「3」であり、遊技媒体カウンターの値(貯留数)が「59」であり、遊技媒体貸出装置2(周辺機器)に送信済み(精算済み)の遊技媒体数が「0」である場合を考える。
【0291】
このような遊技システムにおいて、精算ボタン18が押下されると、まず、遊技媒体の投入数が「3」である旨の情報が主制御基板41から払出制御基板43に送信され、その後、主制御基板41で管理されている遊技媒体の投入数がクリアされる(「0」にセットされる)。
【0292】
次いで、遊技媒体の投入数が「3」である旨の情報を受信した払出制御基板43では、遊技媒体カウンターの値に「3」が加算される。この結果、遊技媒体カウンターの値は「62」に更新される。なお、この時点では、精算済みの遊技媒体数は「0」に維持される。
【0293】
次いで、精算処理を行う旨の情報が主制御基板41から払出制御基板43に送信され、当該精算処理を行う旨の情報を受信した払出制御基板43では、精算処理を行われ、これにより、遊技媒体カウンターの値は「0」に更新され、精算済みの遊技媒体数は「62」となる。
【0294】
(3)他の精算態様例3
例えば、遊技システムの構成を、主制御基板41に接続された返却ボタン20及び精算ボタン18を設けた構成とし、精算動作を次のようにしてもよい。なお、ここでは、精算ボタン押下前の遊技媒体の投入数(ベット数)が「3」であり、遊技媒体カウンターの値(貯留数)が「59」であり、遊技媒体貸出装置2(周辺機器)に送信済み(精算済み)の遊技媒体数が「0」である場合を考える。
【0295】
このような遊技システムにおいて、最初に返却ボタン20が押下されると、遊技媒体の投入数が「3」である旨の情報が、主制御基板41から払出制御基板43に送信され、その後、主制御基板41で管理されている遊技媒体の投入数がクリアされる(「0」にセットする)。
【0296】
次いで、遊技媒体の投入数が「3」である旨の情報を受信した払出制御基板43では、遊技媒体カウンターの値に「3」が加算される。この結果、遊技媒体カウンターの値は「62」に更新される。なお、この時点では、精算済みの遊技媒体数は「0」に維持される。
【0297】
次いで、精算ボタン18が押下されると、払出制御基板43では精算処理が行われ、これにより、遊技媒体カウンターの値は「0」に更新され、精算済みの遊技媒体数が「62」に更新さる。
【0298】
また、この場合、次のような精算手順(各種カウンターの更新手順)を採用してもよい。
【0299】
最初に精算ボタン18が押下されると、払出制御基板43において精算処理が行われ、これにより、主制御基板41で管理されている遊技媒体の投入数(ベット数)は「3」に維持され、遊技媒体カウンターの値は「0」に更新され、精算済みの遊技媒体数は「59」に更新される。
【0300】
次いで、返却ボタン20が押下されると、遊技媒体の投入数が「3」である旨の情報が主制御基板41から払出制御基板43に送信され、その後、主制御基板41で管理されている遊技媒体の投入数がクリアされる(「0」にセットされる)。次いで、遊技媒体の投入数が「3」である旨の情報を受信した払出制御基板43では、遊技媒体カウンターの値に「3」が加算される。この結果、遊技媒体カウンターの値は「3」に更新され、精算済みの遊技媒体数は「59」に維持される。
【0301】
次いで、精算ボタン18が押下されると、払出制御基板43では精算処理が行われ、これにより、遊技媒体カウンターの値は「0」に更新され、精算済みの遊技媒体数は「62」に更新される。
【0302】
<チップ個別ナンバーの送信処理>
本実施形態の遊技システム10では、起動時に、主制御基板41内の主制御用マイクロプロセッサ50のチップ個別ナンバー(以下、「主制御チップ個別ナンバー」という)、又は、払出制御基板43内の払出制御用マイクロプロセッサ60のチップ個別ナンバー(以下、「払出制御チップ個別ナンバー」という)が、遊技媒体貸出装置2(周辺機器)を介して、遊技システム10の外部に設けられた管理コンピュータ(ホールコンピュータ:不図示)に送信される。
【0303】
ここで、
図22を参照しながら、チップ個別ナンバーの送信時に、主制御基板41、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2で行われる処理の内容について説明する。なお、
図22は、チップ個別ナンバーの送信時に、主制御基板41、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2のそれぞれにおいて行われる処理の概要、並びに、3者間のデータ(コマンド)の入出力動作の概要を示す図である。
【0304】
起動時には、まず、主制御基板41において、主制御用マイクロプロセッサ50の主制御チップ個別ナンバー(4バイトのデータ)が読み込まれる。また、払出制御基板43において、払出制御用マイクロプロセッサ60の払出制御チップ個別ナンバー(4バイトのデータ)が読み込まれる。
【0305】
次いで、主制御基板41において読み取られた主制御用マイクロプロセッサ50の主制御チップ個別ナンバー(4バイトのデータ)が払出制御基板43に送信される(T81)。この際、主制御チップ個別ナンバーは、1バイトずつ送信される(送信回数は4回)。
【0306】
次いで、払出制御基板43において主制御チップ個別ナンバーの全データが受信された後、払出制御基板43において取得された主制御チップ個別ナンバー及び払出制御チップ個別ナンバーの一方が遊技媒体貸出装置2に送信される(T82)。この際、チップ個別ナンバーは、1バイトずつ送信される(送信回数は4回)。
【0307】
そして、遊技媒体貸出装置2でチップ個別ナンバーが受信された後、受信したチップ個別ナンバー(主制御チップ個別ナンバー又は払出制御チップ個別ナンバー)が遊技媒体貸出装置2から外部の管理コンピュータに送信される(T83)。なお、この際、チップ個別ナンバーは、外部の管理コンピュータに送信される。
【0308】
なお、起動時に主制御基板41、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2で行われる上述したチップ個別ナンバーの送信処理の具体的な内容については、後述の
図24(主制御基板41で行われる電源投入時処理のフローチャート)、後述の
図35(払出制御基板43で行われる起動コマンド受信時処理のフローチャート)、後述の
図36(払出制御基板43で行われる周辺機器識別コード送信処理のフローチャート)、及び、後述の
図47(遊技媒体貸出装置2で行われる払出制御接続確認処理のフローチャート)を用いて後で詳述する。
【0309】
本実施形態では、起動時に主制御チップ個別ナンバー又は払出制御チップ個別ナンバーを、主制御基板41から払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2を介して管理コンピュータに送信する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。起動時に主制御チップ個別ナンバー及び払出制御チップ個別ナンバーの両方を、主制御基板41から払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2を介して管理コンピュータに送信してもよい。この場合、トータルで8バイトのチップ個別ナンバーが払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2を介して管理コンピュータに送信される。
【0310】
<主制御基板(主制御用マイクロプロセッサ)の動作説明>
次に、
図23~
図32を参照して、主制御基板41(主制御用マイクロプロセッサ50)のメインCPU101が、プログラムを用いて実行する各種処理の内容について説明する。
【0311】
[メインCPUの制御によるパチスロの主要動作処理]
まず、メインCPU101の制御で行うパチスロ1の主要動作処理(電源投入以降の処理)の手順を、
図23に示すフローチャート(以下、メインフローという)を参照しながら説明する。
【0312】
まず、メインCPU101は、電源投入時処理を行う(S1)。この処理では、メインCPU101は、主に、初期化処理、チップ個別ナンバー等のデータを含む起動確認コマンドの送信登録処理等を行う。なお、電源投入時処理の詳細については、後述の
図24を参照しながら後で説明する。
【0313】
次いで、メインCPU101は、設定用鍵型スイッチ32がオン状態であるか否かを判定する(S2)。なお、設定用鍵型スイッチ32に差し込まれる設定キー(不図示)は、パチスロ1の設定(例えば設定1~6)を操作するための操作キーであり、設定キーがオンされていると、設定用鍵型スイッチ32がオン状態となる。
【0314】
S2において、メインCPU101が、設定用鍵型スイッチ32がオン状態であると判定したとき(S2がYES判定である場合)、メインCPU101は、設定変更処理を行う(S3)。この処理では、メインCPU101は、設定変更及び/又は確認処理を行うとともに、設定変更開始時及び終了時のコマンドの送信登録処理を行う。なお、設定変更処理の詳細については、後述の
図25を参照しながら後で説明する。
【0315】
次いで、メインCPU101は、遊技開始準備処理を行う(S4)。この処理では、メインCPU101は、遊技開始条件が成立しているか否かの判定処理を行う。なお、遊技開始準備処理の詳細については、後述の
図26を参照しながら後で説明する。
【0316】
次いで、メインCPU101は、遊技媒体返却処理を行う(S5)。この処理では、メインCPU101は、遊技者により返却ボタン20が押下されたか否か(返却スイッチ20Sがオン状態であるか否か)の判定処理を行う。なお、遊技媒体返却処理の詳細については、後述の
図27を参照しながら後で説明する。
【0317】
次いで、メインCPU101は、遊技開始処理を行う(S6)。この処理では、メインCPU101は、遊技開始可能であるか否かの判定処理、及び、払出制御基板43に送信する遊技開始要求コマンドの登録(セット)処理を行う。なお、遊技開始処理の詳細については、後述の
図28を参照しながら後で説明する。
【0318】
次いで、メインCPU101は、遊技開始であるか否かを判定する(S7)。本実施形態の遊技システム10では、メインCPU101から払出CPU121に送信された遊技開始要求コマンドに対する応答として払出CPU121からAckコマンド(了解応答コマンド)が受信された場合に、メインCPU101は、遊技開始であると判定し、S7はYES判定となる。
【0319】
S7において、メインCPU101が、遊技開始でないと判定したとき(S7がNO判定である場合)、メインCPU101は、処理をS4(遊技開始準備処理)に戻し、S4以降の処理を繰り返す。
【0320】
一方、S7において、メインCPU101が、遊技開始であると判定したとき(S7がYES判定である場合)、メインCPU101は、遊技中処理を行う(S8)。この処理では、メインCPU101は、遊技の開始から全リールの停止までの遊技の進行に関する各種主要処理を行う。具体的には、メインCPU101は、主に、乱数値取得処理、内部抽籤処理、リール回転開始処理及びリール停止制御処理を、この順で行う。また、この処理では、メインCPU101は、遊技の進行に合わせて、適宜所定のタイミングで、副制御基板42に送信する各種コマンドの送信登録処理(生成格納処理)を行う。なお、この処理でメインRAM103内の図示しない通信データ格納領域(副制御送信用)に登録(保存)された各種コマンドは、後述の
図31で説明する定周期割込処理(1.1172msec周期)内の副制御送信処理でメインCPU101(主制御基板41)から副制御基板42に送信される。
【0321】
S8の処理後、メインCPU101は、遊技終了処理を行う(S9)。この処理では、メインCPU101は、主に、入賞役の判定処理、遊技状態の更新処理等を行う。なお、遊技終了処理の詳細については、後述の
図29を参照しながら後で説明する。
【0322】
次いで、メインCPU101は、遊技媒体払出処理を行う(S10)。この処理では、メインCPU101は、主に、払出CPU121に送信する遊技媒体払出要求コマンドの登録処理を行う。遊技媒体払出要求コマンドには、S9における入賞役の判定結果に対応する遊技媒体の払出数に関するデータ(後続データ)が含まれる。なお、遊技媒体払出処理の詳細については、後述の
図30を参照しながら後で説明する。そして、S10の処理後、メインCPU101は、処理をS4(遊技開始準備処理)に戻し、S4以降の処理を繰り返す。
【0323】
ここで、再度、S2の処理に戻って、S2において、メインCPU101が、設定用鍵型スイッチ32がオン状態でないと判定したとき(S2がNO判定である場合)、メインCPU101は、遊技復帰準備処理を行う(S11)。この処理では、メインCPU1010は、遊技の状態を電断発生時点の状態となるように各種遊技パラメータ、各種フラグ、各種カウンター等のセット処理を行う。そして、この処理により、電断発生時点の遊技状況から遊技が再開(S4~S10のいずれかに相当する処理から再開)される。
【0324】
[電源投入時処理(主制御)]
次に、
図24を参照して、メインフロー(
図23参照)中のS1で行う電源投入時処理(主制御)について説明する。なお、
図24は、電源投入時処理(主制御)の手順を示すフローチャートである。
【0325】
まず、メインCPU101は、初期化処理を行う(S21)。この処理では、メインCPU101は、メインCPU101のデバイス設定等の初期化を行う。また、この処理では、タイマー回路113や、シリアル通信回路114(SCU0~3)の初期化も行われる。
【0326】
次いで、メインCPU101は、固有情報109を参照して、チップ個別ナンバー(4バイトのデータ)を取得する(S22)。
【0327】
次いで、メインCPU101は、再送カウンターに「5」をセットする(S23)。再送カウンターは、主制御基板41から払出制御基板43への後述の起動確認コマンドの送信回数(再送回数)を計数するためのカウンターである。本実施形態では、後述の起動確認コマンドの送信回数が5回になった場合、メインCPU101は、メインCPU101(主制御基板41)及び払出CPU121(払出制御基板43)間の通信に異常が発生したと判断する。
【0328】
次いで、メインCPU101は、払出CPU121に送信する起動確認コマンドの送信登録処理を行う(S24)。本実施形態では、起動確認コマンドには、コマンド種別情報、及び、1バイト分のチップ個別ナンバーのデータ(後続データ)がセットされる。また、メインCPU101(主制御基板41)及び払出CPU121(払出制御基板43)間のデータ通信は1バイト単位で行われるので、起動確認コマンドの送信処理では、チップ個別ナンバーのデータが、1バイト分ずつ4回に分けて送信(又は、再送)される。
【0329】
なお、S24の処理が後述のS28のNO判定後に行われる場合には、前回のS24の処理でセットされた1バイト分のチップ個別ナンバーのデータと同じデータが後続データとしてセットされる。また、S24の処理が初回の起動確認コマンドの送信登録処理である場合には、起動確認コマンドにチップ個別ナンバーの1バイト目のデータが後続データとしてセットされる。さらに、S24の処理が後述のS30のNO判定後に行われる場合には、S24の処理毎に、チップ個別ナンバーの2バイト目から4バイト目のデータがこの順でセットされる。また、この処理でメインRAM103内の図示しない通信データ格納領域(払出制御送信用)に登録(保存)された起動確認コマンドは、後述の
図31で説明する定周期割込処理(1.1172msec周期)内の払出制御送信処理で主制御基板41から払出制御基板43に送信される。
【0330】
次いで、メインCPU101は、応答待機処理を行う(S25)。この処理では、メインCPU101は、払出制御基板43に起動確認コマンドが送信され、当該コマンドに対する払出制御基板43からの何らかの応答があるまで待機する。なお、払出制御基板43からの応答の受信処理(監視)は、後述の
図32で説明する受信時割込処理(不定期)で行われる。
【0331】
次いで、メインCPU101は、払出制御基板43からAckコマンド(了解応答コマンド)を受信したか否かを判定する(S26)。この判定処理では、メインCPU101が払出制御基板43からAckコマンドを受信した場合にYES判定となる。一方、メインCPU101が払出制御基板43からNackコマンド(非了解応答コマンド)を受信した場合、受信エラー(例えば、パリティエラー、フレーミングエラー等)が発生した場合、又は、タイムアウトが発生した場合(例えば200msec以内に払出制御基板43からの返信が無い場合)には、S26の判定処理はNO判定となる。なお、以下に説明する各種処理中で実行されるAckコマンド(了解応答コマンド)の受信の有無の判定処理においても、このS26の判定処理におけるYES/NOの判定条件が採用される。
【0332】
S26において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信したと判定したとき(S26がYES判定である場合)、メインCPU101は、後述のS30の処理を行う。
【0333】
一方、S26において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信しなかったと判定したとき(S26がNO判定である場合)、メインCPU101は、再送カウンターの値を1減算する(S27)。次いで、メインCPU101は、再送カウンターの値が「0」であるか否かを判定する(S28)。
【0334】
S28において、メインCPU101が、再送カウンターの値が「0」でないと判定したとき(S28がNO判定である場合)、メインCPU101は、処理をS24(起動確認コマンドの送信登録処理)に戻し、S24以降の処理を繰り返す。
【0335】
一方、S28において、メインCPU101が、再送カウンターの値が「0」であると判定したとき(S28がYES判定である場合)、メインCPU101は、メインCPU101及び払出CPU121間の通信に異常が発生したと判断し、当該異常に対応する所定のエラー処理を行う(S29)。その後、メインCPU101は、エラーが解除されるまで待機する。
【0336】
ここで、再度、S26の処理に戻って、S26がYES判定である場合、メインCPU101は、4バイト分のデータ(チップ個別ナンバーの全データ)の送信処理が完了したか否かを判定する(S30)。
【0337】
S30において、メインCPU101が、4バイト分のデータ(チップ個別ナンバーの全データ)の送信処理が完了していないと判定したとき(S30がNO判定である場合)、メインCPU101は、処理をS23(再送カウンターのセット処理)に戻し、S23以降の処理を繰り返す。
【0338】
一方、S30において、メインCPU101が、4バイト分のデータ(チップ個別ナンバーの全データ)の送信処理が完了したと判定したとき(S30がYES判定である場合)、メインCPU101は、電源投入時処理を終了し、処理をメインフロー(
図23参照)のS2の処理に移す。
【0339】
[設定変更処理]
次に、
図25を参照して、メインフロー(
図23参照)中のS3で行う設定変更処理について説明する。なお、
図25は、設定変更処理の手順を示すフローチャートである。
【0340】
まず、メインCPU101は、払出制御基板43に送信する設定変更開始コマンドの送信登録処理を行う(S41)。本実施形態では、設定変更開始コマンドには、コマンド種別情報、及び、設定を示す設定情報(1バイト:後続データ)がセットされる。なお、この処理でメインRAM103内の図示しない通信データ格納領域(払出制御送信用)に登録(保存)された設定変更開始コマンドは、後述の
図31で説明する定周期割込処理(1.1172msec周期)内の払出制御送信処理で主制御基板41から払出制御基板43に送信される。
【0341】
次いで、メインCPU101は、応答待機処理を行う(S42)。この処理では、メインCPU101は、払出制御基板43に設定変更開始コマンドが送信され、当該コマンドに対する払出制御基板43からの何らかの応答があるまで待機する。なお、払出制御基板43からの応答の受信処理(監視)は、後述の
図32で説明する受信時割込処理(不定期)で行われる。
【0342】
次いで、メインCPU101は、払出制御基板43からAckコマンドを受信したか否かを判定する(S43)。
【0343】
S43において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信しなかったと判定したとき(S43がNO判定である場合)、メインCPU101は、処理をS41(設定変更開始コマンドの送信登録処理)に戻し、S41以降の処理を繰り返す。
【0344】
一方、S43において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信したと判定したとき(S43がYES判定である場合)、メインCPU101は、設定変更確認処理(開始時)を行う(S44)。この処理では、メインCPU101は、設定変更開始時に副制御基板42に送信する設定変更コマンドの送信登録処理(生成格納処理)を行い、設定の変更を行う。具体的には、メインRAM103に格納されている設定(例えば、設定1~設定6)が、遊技動作表示部26aの2桁の7セグLEDに表示され、リセットスイッチ33が押下されると、設定が昇順で更新され、設定する値を表示した状態でスタートレバー22が押下されると設定が確定する。そして、設定キー(不図示)がオフされると、設定変更の操作が終了となり、メインCPU101は、メインRAM103の設定が格納されている領域以外の任意の範囲をクリアする。次いで、メインCPU101は、設定変更終了時に副制御基板42に送信する設定変更コマンドの送信登録処理(生成格納処理)を行う。なお、この処理でメインRAM103内の図示しない通信データ格納領域(副制御送信用)に登録(保存)された設定変更コマンドは、後述の
図31で説明する定周期割込処理(1.1172msec周期)内の副制御送信処理で主制御基板41から副制御基板42に送信される。
【0345】
次いで、メインCPU101は、払出制御基板43に送信する設定変更終了コマンドの送信登録処理を行う(S45)。本実施形態では、設定変更終了コマンドには、コマンド種別情報、及び、設定を示す設定情報(1バイト:後続データ)がセットされる。なお、この処理でメインRAM103内の図示しない通信データ格納領域(払出制御送信用)に登録(保存)された設定変更終了コマンドは、後述の
図31で説明する定周期割込処理(1.1172msec周期)内の払出制御送信処理で主制御基板41から払出制御基板43に送信される。
【0346】
次いで、メインCPU101は、応答待機処理を行う(S46)。この処理では、メインCPU101は、払出制御基板43に設定変更終了コマンドが送信され、当該コマンドに対する払出制御基板43からの何らかの応答があるまで待機する。なお、払出制御基板43からの応答の受信処理(監視)は、後述の
図32で説明する受信時割込処理(不定期)で行われる。
【0347】
次いで、メインCPU101は、払出制御基板43からAckコマンドを受信したか否かを判定する(S47)。
【0348】
S47において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信しなかったと判定したとき(S47がNO判定である場合)、メインCPU101は、処理をS45(設定変更終了コマンドの送信登録処理)に戻し、S45以降の処理を繰り返す。
【0349】
一方、S47において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信したと判定したとき(S47がYES判定である場合)、メインCPU101は、設定変更処理を終了し、処理をメインフロー(
図23参照)のS4の処理に移す。
【0350】
[遊技開始準備処理]
次に、
図26を参照して、メインフロー(
図23参照)中のS4で行う遊技開始準備処理について説明する。なお、
図26は、遊技開始準備処理の手順を示すフローチャートである。
【0351】
まず、メインCPU101は、遊技媒体貸出装置2との接続確認を行うための接続信号であるVL信号がオン状態であるか否かを判定する(S51)。
【0352】
S51において、メインCPU101が、VL信号がオン状態でないと判別したとき(S51がNO判定である場合)、メインCPU101は、遊技開始準備処理を終了し、処理をメインフロー(
図23参照)のS5の処理に移す。すなわち、遊技開始時にVL信号がオン状態でない場合(遊技媒体貸出装置2との接続が確認できない状況が発生している場合)には、遊技が開始されない。
【0353】
一方、S51において、メインCPU101が、VL信号がオン状態であると判定したとき(S51がYES判定である場合)、メインCPU101は、最大規定数(本実施形態では「3」)の遊技媒体が投入済みであるか否かを判定する(S52)。
【0354】
S52において、メインCPU101が、遊技媒体が最大規定数投入済みであると判定したとき(S52がYES判定である場合)、メインCPU101は、後述のS60の処理を行う。
【0355】
一方、S52において、メインCPU101が、遊技媒体が最大規定数投入済みでないと判定したとき(S52がNO判定である場合)、メインCPU101は、MAXベットボタン16が有効であり且つMAXベットボタン16が押下されたか否か(以下、単に「S53の判定条件」という)を判定する(S53)。
【0356】
なお、MAXベットボタン16の押下の有/無は、MAXBETスイッチ16Sのオン/オフ状態に基づいて判別され、MAXBETスイッチ16Sがオン状態である場合に、MAXベットボタン16の押下有りと判定される。また、MAXベットボタン16の有効/無効は、上述した遊技媒体状態機能で検出される第1及び第2制御状態信号で構成された2ビットのデータ(払出CPU121からメインCPU101に出力される遊技媒体状態)に基づいて判別される。例えば、遊技媒体の最大規定数が「3」であり、主制御基板41側で管理されている遊技媒体の現在の投入数が「0」である場合には、第1及び第2制御状態信号で構成される遊技媒体状態が「11B」であれば(払出制御基板43に設けられた遊技媒体カウンターの値が「3」以上であるとき)に有効と判定され、その他の遊技媒体状態であれば無効と判定される。また、例えば、遊技媒体の最大規定数が「3」であり、投入数が「1」である場合には、遊技媒体状態が「11B」又は「10B」であれば(遊技媒体カウンターの値が「3」以上又は「2」であるとき)に有効と判定され、その他の遊技媒体状態であれば無効と判定される。
【0357】
S53において、メインCPU101が、S53の判定条件が成立しないと判定したとき(S53がNO判定である場合)、メインCPU101は、後述のS60の処理を行う。一方、S53において、メインCPU101が、S53の判定条件が成立すると判定したとき(S53がYES判定である場合)、メインCPU101は、遊技媒体の最大規定数(本実施形態では「3」)から現在の遊技媒体の投入数(0~2のいずれか)を差し引いた値を送信回数(3回~1回のいずれか)としてセットする(S54)。
【0358】
次いで、メインCPU101は、払出制御基板43に送信する、投入数「1」分の遊技媒体投入要求コマンドの送信登録処理を行う(S55)。本実施形態では、遊技媒体投入要求コマンドには、コマンド種別情報、及び、投入数(本実施形態では「1」に固定:後続データ)がセットされる。すなわち、本実施形態では、MAXベットボタン16が押下された場合、遊技媒体投入要求コマンドの送信は、S54でセットされた送信回数行われる。なお、この処理でメインRAM103内の図示しない通信データ格納領域(払出制御送信用)に登録(保存)された遊技媒体投入要求コマンドは、後述の
図31で説明する定周期割込処理(1.1172msec周期)内の払出制御送信処理で主制御基板41から払出制御基板43に送信される。
【0359】
次いで、メインCPU101は、応答待機処理を行う(S56)。この処理では、メインCPU101は、払出制御基板43に遊技媒体投入要求コマンドが送信され、当該コマンドに対する払出制御基板43からの何らかの応答があるまで待機する。なお、払出制御基板43からの応答の受信処理(監視)は、後述の
図32で説明する受信時割込処理(不定期)で行われる。また、遊技媒体投入要求コマンドに対する払出制御基板43の応答により、Ackコマンドを受信した場合には、メインCPU101は、当該Ackコマンドに付加された投入数(投入カウンターの値)を、主制御基板41で管理する遊技媒体の投入数にセットする。
【0360】
次いで、メインCPU101は、払出制御基板43からAckコマンドを受信したか否かを判定する(S57)。
【0361】
S57において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信しなかったと判定したとき(S57がNO判定である場合)、メインCPU101は、処理をS55(遊技媒体投入要求コマンドの送信登録処理)に戻し、S55以降の処理を繰り返す。
【0362】
一方、S57において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信したと判定したとき(S57がYES判定である場合)、メインCPU101は、送信回数を1減算する(S58)。次いで、メインCPU101は、送信回数が「0」であるか否かを判定する(S59)。
【0363】
S59において、メインCPU101が、送信回数が「0」でないと判定したとき(S59がNO判定である場合)、メインCPU101は、処理をS55(遊技媒体投入要求コマンドの送信登録処理)に戻し、S55以降の処理を繰り返す。一方、S59において、メインCPU101が、送信回数が「0」であると判定したとき(S59がYES判定である場合)、メインCPU101は、遊技開始準備処理を終了し、処理をメインフロー(
図23参照)のS5の処理に移す。
【0364】
ここで、再度、S52又はS53の処理に戻って、S52がYES判定である場合又はS53がNO判定である場合、メインCPU101は、1ベットボタン17が有効であり且つ1ベットボタン17が押下されたか否か(以下、単に「S60の判定条件」という)を判定する(S60)。
【0365】
なお、1ベットボタン17の押下の有/無は、1BETスイッチ17Sのオン/オフ状態に基づいて判別され、1BETスイッチ17Sがオン状態である場合に、1ベットボタン17の押下有りと判定される。また、1ベットボタン17の有効/無効は、上述した遊技媒体状態機能で検出される第1及び第2制御状態信号で構成される遊技媒体状態に基づいて判別される。例えば、遊技媒体の最大規定数が「3」である場合には、遊技媒体状態が「00B」(遊技媒体カウンターの値が「0」であるとき)であれば無効と判定され、その他の遊技媒体状態であれば有効と判定される。
【0366】
S60において、メインCPU101が、S60の判定条件が成立しないと判定したとき(S60がNO判定である場合)、メインCPU101は、遊技開始準備処理を終了し、処理をメインフロー(
図23参照)のS5の処理に移す。
【0367】
一方、S60において、メインCPU101が、S60の判定条件が成立すると判定したとき(S60がYES判定である場合)、メインCPU101は、払出制御基板43に送信する、投入数「1」分の遊技媒体投入要求コマンドの送信登録処理を行う(S61)。なお、この処理でメインRAM103内の図示しない通信データ格納領域(払出制御送信用)に登録(保存)された遊技媒体投入要求コマンドは、後述の
図31で説明する定周期割込処理(1.1172msec周期)内の払出制御送信処理で主制御基板41から払出制御基板43に送信される。
【0368】
次いで、メインCPU101は、応答待機処理を行う(S62)。この処理では、メインCPU101は、払出制御基板43に遊技媒体投入要求コマンドが送信され、当該コマンドに対する払出制御基板43からの何らかの応答があるまで待機する。なお、払出制御基板43からの応答の受信処理(監視)は、後述の
図32で説明する受信時割込処理(不定期)で行われる。また、遊技媒体投入要求コマンドに対する払出制御基板43の応答により、Ackコマンドを受信した場合には、メインCPU101は、当該Ackコマンドに付加された投入数(投入カウンターの値)を、主制御基板41で管理する遊技媒体の投入数にセットする。
【0369】
次いで、メインCPU101は、払出制御基板43からAckコマンドを受信したか否かを判定する(S63)。
【0370】
S63において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信しなかったと判定したとき(S63がNO判定である場合)、メインCPU101は、処理をS61(遊技媒体投入要求コマンドの送信登録処理)に戻し、S61以降の処理を繰り返す。一方、S63において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信したと判定したとき(S63がYES判定である場合)、メインCPU101は、遊技開始準備処理を終了し、処理をメインフロー(
図23参照)のS5の処理に移す。
【0371】
[遊技媒体返却処理]
次に、
図27を参照して、メインフロー(
図23参照)中のS5で行う遊技媒体返却処理について説明する。なお、
図27は、遊技媒体返却処理の手順を示すフローチャートである。
【0372】
まず、メインCPU101は、返却ボタン20が押下され且つ現在の遊技媒体の投入数が「0」より大きいか否か(以下、単に「S71の判定条件」という)を判定する(S71)。なお、返却ボタン20の押下の有/無は、返却スイッチ20Sのオン/オフ状態に基づいて判別され、返却スイッチ20Sがオン状態である場合に、返却ボタン20の押下有りと判定される。
【0373】
S71において、メインCPU101が、S71の判定条件が成立しないと判定したとき(S71がNO判定である場合)、メインCPU101は、遊技媒体返却処理を終了し、処理をメインフロー(
図23参照)のS6の処理に移す。
【0374】
一方、S71において、メインCPU101が、S71の判定条件が成立すると判定したとき(S71がYES判定である場合)、メインCPU101は、払出制御基板43に送信する、遊技媒体返却要求コマンドの送信登録処理を行う(S72)。本実施形態では、遊技媒体返却要求コマンドには、コマンド種別情報、及び、ベット済みの遊技媒体の投入数(返却数:後続データ)がセットされる。なお、この処理でメインRAM103内の図示しない通信データ格納領域(払出制御送信用)に登録(保存)された遊技媒体返却要求コマンドは、後述の
図31で説明する定周期割込処理(1.1172msec周期)内の払出制御送信処理で主制御基板41から払出制御基板43に送信される。
【0375】
次いで、メインCPU101は、応答待機処理を行う(S73)。この処理では、メインCPU101は、払出制御基板43に遊技媒体返却要求コマンドが送信され、当該コマンドに対する払出制御基板43からの何らかの応答があるまで待機する。なお、払出制御基板43からの応答の受信処理(監視)は、後述の
図32で説明する受信時割込処理(不定期)で行われる。
【0376】
次いで、メインCPU101は、払出制御基板43からAckコマンドを受信したか否かを判定する(S74)。
【0377】
S74において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信しなかったと判定したとき(S74がNO判定である場合)、メインCPU101は、処理をS72(遊技媒体返却要求コマンドの送信登録処理)に戻し、S72以降の処理を繰り返す。一方、S74において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信したと判定したとき(S74がYES判定である場合)、メインCPU101は、遊技媒体返却処理を終了し、処理をメインフロー(
図23参照)のS6の処理に移す。
【0378】
[遊技開始処理]
次に、
図28を参照して、メインフロー(
図23参照)中のS6で行う遊技開始処理について説明する。なお、
図28は、遊技開始処理の手順を示すフローチャートである。
【0379】
まず、メインCPU101は、VL信号(接続信号)がオン状態であるか否かを判定する(S81)。
【0380】
S81において、メインCPU101が、VL信号がオン状態でないと判定したとき(S81がNO判定である場合)、メインCPU101は、遊技開始処理を終了し、処理をメインフロー(
図23参照)のS7の処理に移す。すなわち、遊技開始時にVL信号がオン状態でない場合(遊技媒体貸出装置2との接続が確認できない状況が発生している場合)には、遊技が開始されない。
【0381】
一方、S81において、メインCPU101が、VL信号がオン状態であると判定したとき(S81がYES判定である場合)、メインCPU101は、遊技媒体の投入数が最大規定数(本実施形態では「3」)であるか否かを判定する(S82)。
【0382】
S82において、メインCPU101が、遊技媒体の投入数が最大規定数でないと判定したとき(S82がNO判定である場合)、メインCPU101は、遊技開始処理を終了し、処理をメインフロー(
図23参照)のS7の処理に移す。
【0383】
一方、S82において、メインCPU101が、遊技媒体の投入数が最大規定数であると判定したとき(S82がYES判定である場合)、メインCPU101は、スタートレバー22が押下されたか否かを判定する(S83)。なお、スタートレバー22の押下の有/無は、スタートスイッチ22Sのオン/オフ状態に基づいて判別され、スタートスイッチ22Sがオン状態である場合に、スタートレバー22の押下有りと判定される。
【0384】
S83において、メインCPU101が、スタートレバー22が押下されていないと判定したとき(S83がNO判定である場合)、メインCPU101は、遊技開始処理を終了し、処理をメインフロー(
図23参照)のS7の処理に移す。
【0385】
一方、S83において、メインCPU101が、スタートレバー22が押下されたと判定したとき(S83がYES判定である場合)、メインCPU101は、払出制御基板43に送信する遊技開始要求コマンドの送信登録処理を行う(S84)。本実施形態では、遊技開始要求コマンドには、コマンド種別情報、及び、RT状態に関する情報(後続データ)がセットされる。なお、この処理でメインRAM103内の図示しない通信データ格納領域(払出制御送信用)に登録(保存)された遊技開始要求コマンドは、後述の
図31で説明する定周期割込処理(1.1172msec周期)内の払出制御送信処理で主制御基板41から払出制御基板43に送信される。
【0386】
次いで、メインCPU101は、応答待機処理を行う(S85)。この処理では、メインCPU101は、払出制御基板43に遊技開始要求コマンドが送信され、当該コマンドに対する払出制御基板43からの何らかの応答があるまで待機する。なお、払出制御基板43からの応答の受信処理(監視)は、後述の
図32で説明する受信時割込処理(不定期)で行われる。
【0387】
次いで、メインCPU101は、払出CPU121からAckコマンドを受信したか否かを判定する(S86)。
【0388】
S86において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信しなかったと判定したとき(S86がNO判定である場合)、メインCPU101は、処理をS84(遊技開始要求コマンドの送信登録処理)に戻し、S84以降の処理を繰り返す。一方、S86において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信したと判定したとき(S86がYES判定である場合)、メインCPU101は、遊技開始処理を終了し、処理をメインフロー(
図23参照)のS7の処理に移す。
【0389】
[遊技終了処理]
次に、
図29を参照して、メインフロー(
図23参照)中のS9で行う遊技終了処理について説明する。なお、
図29は、遊技終了処理の手順を示すフローチャートである。
【0390】
まず、メインCPU101は、第3停止されたリールに対応するストップボタン(ストップスイッチ)のオフエッジを検出したか否か(第3停止されたリールに対応するストップボタン23L,23C,23Rのいずれかから遊技者の指が離れたか否か)を判定する(S91)。S91において、メインCPU101が、第3停止されたリールに対応するストップボタンのオフエッジを検出していないと判定したとき(S91がNO判定である場合)、メインCPU101は、S91の判定処理を繰り返す。
【0391】
一方、S91において、メインCPU101が、第3停止されたリールに対応するストップボタンのオフエッジを検出したと判定したとき(S91がYES判定である場合)、メインCPU101は、入賞判定処理を行う(S92)。この処理では、メインCPU101は、成立役(入賞役)を特定し、成立役(入賞役)から遊技媒体の払出数等を決定する。
【0392】
次いで、メインCPU101は、遊技状態更新処理を行う(S93)。この処理では、メインCPU101は、当該ゲームで決定された内部当籤役及び成立役や、現在の遊技状態及びRT状態などから、次ゲーム以降の遊技状態及びRT状態の維持、又は、移行処理を行う。
【0393】
次いで、メインCPU101は、払出制御基板43に送信する遊技終了要求コマンドの送信登録処理を行う(S94)。本実施形態では、遊技終了要求コマンドには、コマンド種別情報、及び、遊技状態に関する情報(後続データ)がセットされる。なお、この処理でメインRAM103内の図示しない通信データ格納領域(払出制御送信用)に登録(保存)された遊技終了要求コマンドは、後述の
図31で説明する定周期割込処理(1.1172msec周期)内の払出制御送信処理で主制御基板41から払出制御基板43に送信される。
【0394】
次いで、メインCPU101は、応答待機処理を行う(S95)。この処理では、メインCPU101は、払出制御基板43に遊技終了要求コマンドが送信され、当該コマンドに対する払出制御基板43からの何らかの応答があるまで待機する。なお、払出制御基板43からの応答の受信処理(監視)は、後述の
図32で説明する受信時割込処理(不定期)で行われる。
【0395】
次いで、メインCPU101は、払出制御基板43からAckコマンドを受信したか否かを判定する(S96)。
【0396】
S96において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信しなかったと判定したとき(S96がNO判定である場合)、メインCPU101は、処理をS94(遊技終了要求コマンドの送信登録処理)に戻し、S94以降の処理を繰り返す。一方、S96において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信したと判定したとき(S96がYES判定である場合)、メインCPU101は、遊技終了処理を終了し、処理をメインフロー(
図23参照)のS10の処理に移す。
【0397】
[遊技媒体払出処理]
次に、
図30を参照して、メインフロー(
図23参照)中のS10で行う遊技媒体払出処理について説明する。なお、
図30は、遊技媒体払出処理の手順を示すフローチャートである。
【0398】
まず、メインCPU101は、払出制御基板43に送信する遊技媒体払出要求コマンドの送信登録処理を行う(S101)。本実施形態では、遊技媒体払出要求コマンドには、コマンド種別情報、及び、払出数に関する情報(払出無しのときには「0」:後続データ)がセットされる。なお、この処理でメインRAM103内の図示しない通信データ格納領域(払出制御送信用)に登録(保存)された遊技媒体払出要求コマンドは、後述の
図31で説明する定周期割込処理(1.1172msec周期)内の払出制御送信処理で主制御基板41から払出制御基板43に送信される。
【0399】
次いで、メインCPU101は、応答待機処理を行う(S102)。この処理では、メインCPU101は、払出制御基板43に遊技媒体払出要求コマンドが送信され、当該コマンドに対する払出制御基板43からの何らかの応答があるまで待機する。なお、払出制御基板43からの応答の受信処理(監視)は、後述の
図32で説明する受信時割込処理(不定期)で行われる。
【0400】
次いで、メインCPU101は、払出制御基板43からAckコマンドを受信したか否かを判定する(S103)。
【0401】
S103において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信しなかったと判定したとき(S103がNO判定である場合)、メインCPU101は、上限超過エラーが発生したか否かを判定する(S104)。本実施形態では、払出制御基板43側で管理される遊技媒体カウンターの値に払出数を加算したときに、その加算値が上限値(本実施形態では「49999」)を超える場合、遊技媒体カウンターの値に払出数を加算せずに、払出制御基板43から主制御基板41に、上限超過エラーコードが付加されたNackコマンドが、遊技媒体払出要求コマンドに対する応答として送信される。そして、S104の処理では、メインCPU101は、Nackコマンドを受信し、且つ、受信したコマンドに上限超過エラーコード(後続データ)が付加されていれば、上限超過エラーが発生したと判定し、S104の判定処理はYES判定となり、それ以外の場合でAckコマンドを受信できなかったときには、S104の判定処理はNO判定となる。
【0402】
S104において、メインCPU101が、上限超過エラーが発生していないと判定したとき(S104がNO判定である場合)、メインCPU101は、処理をS101(遊技媒体払出要求コマンドの送信登録処理)に戻し、S101以降の処理を繰り返す。
【0403】
一方、S104において、メインCPU101が、上限超過エラーが発生していると判定したとき(S104がYES判定である場合)、メインCPU101は、上限超過エラーに対応した特定のエラー処理を行う(S105)。
【0404】
なお、S105のエラー処理の具体的な内容は次の通りである。まず、メインCPU101は、遊技動作表示部26aの2桁の7セグLEDによるエラー表示処理、及び、副制御基板42に送信するエラーコマンド(上限超過エラー発生)の送信登録処理(生成格納処理)を行う。次いで、メインCPU101は、上述した遊技媒体状態機能により払出制御基板43から主制御基板41にGPIOで入力されている遊技媒体状態(第1及び第2制御状態信号で構成された2ビットデータ)が「00B」になるまで(貯留数分の遊技媒体の払出が終了するまで)待機し、遊技媒体状態が「00B」となれば、エラー解除と判断する。そして、メインCPU101は、遊技動作表示部26aの2桁の7セグLEDによるエラー表示を解除して、エラー発生前の表示内容に戻し、副制御基板42に送信するエラーコマンド(発生中のエラー解除)の送信登録処理(生成格納処理)を行い、エラー処理を終了する。なお、この処理でメインRAM103内の図示しない通信データ格納領域(副制御送信用)に登録(保存)されたエラーコマンドは、後述の
図31で説明する定周期割込処理(1.1172msec周期)内の副制御送信処理で主制御基板41から副制御基板42に送信される。
【0405】
そして、S105の処理後、メインCPU101は、処理をS101(遊技媒体払出要求コマンドの送信登録処理)に戻し、S101以降の処理を繰り返す。
【0406】
ここで、再度、S103の処理に戻って、S103において、メインCPU101が、Ackコマンドを受信したと判定したとき(S103がYES判定である場合)、メインCPU101は、遊技媒体払出処理を終了し、処理をメインフロー(
図23参照)のS4の処理に移す。
【0407】
[メインCPUの制御による定周期割込処理(1.1172msec)]
次に、
図31を参照して、1.1172msec周期で、メインCPU101が行う定周期割込処理について説明する。なお、
図31は、メインCPU101により行われる定周期割込処理の手順を示すフローチャートである。
【0408】
1.1172msec周期で繰り返し実行されるこの割込処理は、タイマー回路113(PTC)の初期化処理(
図24中のS21参照)で設定されたタイマー回路113のタイムアウト信号の出力タイミングに基づいて発生する、割込みコントローラ112からの割込要求信号がメインCPU101に入力された際に実行される。
【0409】
まず、メインCPU101は、ポート入出力処理を行う(S111)。この処理では、主制御基板41の外部(払出制御基板43、各種スイッチ等)と接続される、入力ポートに対するポート入力処理、及び、出力ポートに対するポート出力処理が行われる。
【0410】
次いで、メインCPU101は、リール制御処理を行う(S112)。この処理では、メインCPU101は、全リールの回転開始が要求されたときに、左リール12L、中リール12C及び右リール12Rの回転を開始し、その後、各リールが一定速度で回転するように、3つのステッピングモータを駆動制御する。また、滑り駒数が決定されたときは、メインCPU101は、該当するリールの図柄カウンタを滑り駒数分だけ更新する。そして、メインCPU101は、更新された図柄カウンターが停止予定位置に対応する値に一致する(停止予定位置の図柄が表示窓の有効ライン上の領域に到達する)のを待って、該当するリールの回転の減速及び停止が行われるように、対応するステッピングモータを駆動制御する。
【0411】
次いで、メインCPU101は、副制御送信処理(副制御基板42への通信データ送信処理)を行う(S113)。この処理では、メインCPU101は、メインRAM103内の図示しない通信データ格納領域(副制御送信用)に格納された各種コマンドをシリアル通信回路114中の通信回路SCU1~3のいずれか(
図7参照)を介して副制御基板42に送信する。また、メインCPU101は、副制御基板42にコマンドを送信した後、通信データポインタを1パケット分減算更新し(不図示)、通信データ格納領域(副制御送信用)の送信済みのコマンドデータをクリアする。なお、通信データ格納領域(副制御送信用)に複数のコマンドデータが格納されている場合には、格納された古い順で、コマンドデータを副制御基板42に送信する。また、通信データ格納領域(副制御送信用)にコマンドデータが格納されていない場合には、無操作コマンドを生成して副制御基板42に送信する。
【0412】
無操作コマンドの生成時には、ポート入出力処理により入力ポートから入力した入力ポートの状態、及び、出力ポートから出力した出力ポートの状態が付加されて、無操作コマンドのデータが生成される。
【0413】
次いで、メインCPU101は、払出制御送信処理(払出制御基板43への通信データ送信処理)を行う(S114)。この処理では、メインCPU101は、メインRAM103内の図示しない通信データ格納領域(払出制御送信用)に格納された各種コマンドをシリアル通信回路114中の通信回路SCU0(
図7参照)を介して払出制御基板43に送信する。また、メインCPU101は、払出制御基板43にコマンドを送信した後、通信データポインタを1パケット分減算更新し(不図示)、通信データ格納領域(払出制御送信用)の送信済みのコマンドデータをクリアする。
【0414】
次いで、メインCPU101は、7セグLED駆動処理を行う(S115)。この処理では、メインCPU101は、パチスロ1に設けられた各種7セグLEDの駆動制御を行う。例えば、遊技動作表示部26aのクレジット表示を除く7セグLED及び「START」等のラインLED、遊技媒体の払出数、貯留数、投入数、ストップボタンの押し順データなどを表示する7セグLED、並びに、役比モニター54を構成する4桁の7セグLEDの動作を制御する。
【0415】
次いで、メインCPU101は、タイマー更新処理を行う(S116)。この処理では、メインCPU101は、セットされた各種タイマーのカウント(減算)処理を行う。そして、S116の処理後、メインCPU101は、定周期割込処理を終了する。
【0416】
[メインCPUの制御による受信割込処理]
次に、
図32を参照して、シリアル通信回路114中の通信回路SCU0(
図7参照)を介して、メインCPU101が払出制御基板43からコマンドデータを受信した際(不定期)に行う受信時割込処理について説明する。なお、
図32は、メインCPU101により行われる受信時割込処理の手順を示すフローチャートである。
【0417】
まず、メインCPU101は、払出制御基板43から受信したコマンドデータに付加された受信データ(例えば、投入数、上限超過エラーコード等の後続データ)をメインRAM103内に設けられた受信データ格納領域(不図示)に格納する(S121)。
【0418】
次いで、メインCPU101は、払出制御基板43から受信したコマンドデータの受信ステータス(受信したコマンドデータにパリティエラー、フレーミングエラー等の異常があるか否かを示す状態(ステータス)情報)をメインRAM103内に設けられた受信ステータス格納領域(不図示)に格納する(S122)。そして、S122の処理後、メインCPU101は、受信時割込処理を終了する。
【0419】
<払出制御基板(払出制御用マイクロプロセッサ)の動作説明>
次に、
図33~
図45を参照して、払出制御基板43(払出制御用マイクロプロセッサ60)の払出CPU121が、プログラムを用いて実行する各種処理の内容について説明する。
【0420】
[電源投入時処理(払出制御)]
まず、払出CPU121により行われる電源投入時処理(払出制御)の手順を、
図33に示すフローチャート(以下、「払出制御フロー」という)を参照しながら説明する。
【0421】
まず、払出CPU121は、初期化処理を行う(S201)。この処理では、払出CPU121は、払出CPU121のデバイス設定等の初期化を行う。また、この処理では、タイマー回路133や、シリアル通信回路134(SCU)の初期化も行われる。
【0422】
次いで、払出CPU121は、周辺機器接続確認処理を行う(S202)。この処理では、払出CPU121は、起動時における遊技媒体貸出装置2との接続状態の確認処理を行う。なお、周辺機器接続確認処理の詳細については、後述の
図34を参照しながら後で説明する。
【0423】
次いで、払出CPU121は、起動コマンド受信時処理を行う(S203)。この処理では、払出CPU121は、主に、主制御基板41から送信される起動確認コマンドを受信し、該コマンドに対する応答コマンド(Ackコマンド又はNackコマンド)の送信登録処理を行う。なお、起動コマンド受信時処理の詳細については、後述の
図35を参照しながら後で説明する。
【0424】
次いで、払出CPU121は、周辺機器識別コード送信処理を行う(S204)。この処理では、払出CPU121は、周辺機器(遊技媒体貸出装置2等)に送信する、主制御用マイクロプロセッサ50又は払出制御用マイクロプロセッサ60のチップ個別ナンバーの送信登録処理を行う。なお、周辺機器識別コード送信処理の詳細については、後述の
図36を参照しながら後で説明する。
【0425】
次いで、払出CPU121は、設定変更受信時処理を行う(S205)。この処理では、払出CPU121は、主に、主制御基板41から送信される設定変更コマンド(設定変更開始コマンド又は設定変更終了コマンド)を受信した際に、該コマンドに対する応答コマンド(Ackコマンド又はNackコマンド)の送信登録処理を行う。なお、設定変更受信時処理の詳細については、後述の
図37を参照しながら後で説明する。
【0426】
次いで、払出CPU121は、遊技媒体投入要求受信時処理を行う(S206)。この処理では、払出CPU121は、主に、主制御基板41から送信される遊技媒体投入要求コマンドを受信した際に、該コマンドに対する応答コマンド(Ackコマンド又はNackコマンド)の送信登録処理を行う。なお、遊技媒体投入要求受信時処理については、後述の
図38を参照しながら後で説明する。
【0427】
次いで、払出CPU121は、遊技媒体返却要求受信時処理を行う(S207)。この処理では、払出CPU121は、主に、主制御基板41から送信される遊技媒体返却要求コマンドを受信した際に、該コマンドに対する応答コマンド(Ackコマンド又はNackコマンド)の送信登録処理を行う。なお、遊技媒体返却要求受信時処理については、後述の
図39を参照しながら後で説明する。
【0428】
次いで、払出CPU121は、遊技媒体払出要求受信時処理を行う(S208)。この処理では、払出CPU121は、主に、主制御基板41から送信される遊技媒体払出要求コマンドを受信した際に、該コマンドに対する応答コマンド(Ackコマンド又はNackコマンド)の送信登録処理を行う。なお、遊技媒体払出要求受信時処理については、後述の
図40を参照しながら後で説明する。
【0429】
次いで、払出CPU121は、精算スイッチ押下時処理を行う(S209)。この処理では、払出CPU121は、主に、周辺機器(遊技媒体貸出装置2等)に送信する、遊技媒体の払出数の送信登録処理を行う。なお、精算スイッチ押下時処理については、後述の
図41を参照しながら後で説明する。
【0430】
次いで、払出CPU121は、遊技媒体貸出指示受信時処理を行う(S210)。この処理では、払出CPU121は、主に、遊技媒体貸出装置2から入力される遊技媒体貸出指示コマンド(貸出ボタン19の押下情報)を受信した際に、該コマンドに対する応答コマンド(Ackコマンド又はNackコマンド)の送信登録処理を行う。なお、遊技媒体貸出指示受信時処理については、後述の
図42を参照しながら後で説明する。
【0431】
そして、S210の処理後、払出CPU121は、処理をS205(設定変更受信時処理)に戻し、S205以降の処理を繰り返す。
【0432】
[周辺機器接続確認処理(払出制御)]
次に、
図34を参照して、払出制御フロー(
図33参照)中のS202で行う周辺機器接続確認処理について説明する。なお、
図34は、周辺機器接続確認処理の手順を示すフローチャートである。
【0433】
まず、払出CPU121は、払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に出力する、PRDY信号(STB信号)の出力ポート、及び、EXS信号(データ信号)の出力ポートをオン状態にセットする(S221)。
【0434】
次いで、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2から払出制御基板43に入力される、BRDY信号(STB信号)の入力ポート、又は、BRQ信号(データ信号)の入力ポートがオン状態であるか否かを判定する(S222)。
【0435】
S222において、払出CPU121が、監視対象の入力ポート(BRDY信号の入力ポート、又は、BRQ信号の入力ポート)の状態がオン状態でないと判定したとき(S222がNO判定である場合)、払出CPU121は、S222の判定処理がYES判定となるまで(監視対象の入力ポートの状態がオン状態になるまで)、S222の判定処理を繰り返す。
【0436】
一方、S222において、払出CPU121が、監視対象の入力ポート(BRDY信号の入力ポート、又は、BRQ信号の入力ポート)の状態がオン状態であると判定したとき(S222がYES判定である場合)、払出CPU121は、監視対象の入力ポート(BRDY信号の入力ポート、又は、BRQ信号の入力ポート)のオン状態が所定期間(本実施形態では200msec以上)維持されているか否かを判定する(S223)。
【0437】
S223において、払出CPU121が、監視対象の入力ポート(BRDY信号の入力ポート、又は、BRQ信号の入力ポート)のオン状態が所定期間維持されていないと判定したとき(S223がNO判定である場合)、払出CPU121は、S223の判定処理がYES判定となるまで(監視対象の入力ポートのオン状態が所定期間維持されるまで)、S223の判定処理を繰り返す。
【0438】
一方、S223において、払出CPU121が、監視対象の入力ポート(BRDY信号の入力ポート、又は、BRQ信号の入力ポート)のオン状態が所定期間維持されていると判定したとき(S223がYES判定である場合)、払出CPU121は、周辺機器接続確認処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS203の処理に移す。
【0439】
上述のように、本実施形態の遊技システム10では、起動時に、何らかの原因で、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間の接続状態に異常が発生し、両者間の接続が確認できない場合又は両者間の接続状態が安定しない場合には、S222又は223の判定処理の結果がNO判定となり、S222又は223の処理が繰り返される。それゆえ、このような状況が発生した場合には、周辺機器接続確認処理以降の処理(
図33中のS202以降の処理)が行われず、遊技も開始されない。
【0440】
[起動コマンド受信時処理(払出制御)]
次に、
図35を参照して、払出制御フロー(
図33参照)中のS203で行う起動コマンド受信時処理について説明する。なお、
図35は、起動コマンド受信時処理の手順を示すフローチャートである。
【0441】
まず、払出CPU121は、応答待機処理を行う(S231)。この処理では、払出CPU121は、主制御基板41からコマンド等のデータを受信するまで待機する。なお、主制御基板41からのコマンド等のデータの受信処理は、払出CPU121により実行される後述の主制御受信時割込処理(不定期:後述の
図45参照)で行われる。
【0442】
次いで、払出CPU121は、起動確認コマンドを受信したか否かを判定する(S232)。
【0443】
S232において、払出CPU121が、起動確認コマンドを受信しなかったと判定したとき(S232がNO判定である場合)、払出CPU121は、Nackコマンド(非了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S233)。なお、この判定処理において、「起動確認コマンドを受信しなかった」場合とは、払出CPU121が起動確認コマンド以外のコマンドを受信した場合、又は、受信エラー(例えば、パリティエラー、フレーミングエラー等)が発生した場合である。また、この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(主制御送信用)に登録(保存)されたNackコマンドは、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の主制御送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から主制御基板41に送信される。
【0444】
そして、S233の処理後、払出CPU121は、処理をS231(応答待機処理)に戻し、S231以降の処理を繰り返す。
【0445】
一方、S232において、払出CPU121が、起動確認コマンドを受信したと判定したとき(S232がYES判定である場合)、払出CPU121は、Ackコマンド(了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S234)。なお、この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(主制御送信用)に登録(保存)されたAckコマンドは、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の主制御送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から主制御基板41に送信される。
【0446】
S234の処理後、払出CPU121は、起動確認コマンドに付加された主制御用マイクロプロセッサ50のチップ個別ナンバーの1バイト分のデータ(後続データ)を払出RAM123内の主個別ナンバー格納領域(不図示)に格納する(S235)。
【0447】
次いで、払出CPU121は、チップ個別ナンバーの4バイト分のデータ(チップ個別ナンバーの全データ)の受信が完了したか否かを判定する(S236)。
【0448】
S236において、払出CPU121が、チップ個別ナンバーの4バイト分のデータの受信が完了していないと判定したとき(S236がNO判定である場合)、払出CPU121は、処理をS231(応答待機処理)に戻し、S231以降の処理を繰り返す。一方、S236において、払出CPU121が、チップ個別ナンバーの4バイト分のデータの受信が完了したと判定したとき(S236がYES判定である場合)、払出CPU121は、起動コマンド受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS204の処理に移す。
【0449】
[周辺機器識別コード送信処理(払出制御)]
次に、
図36を参照して、払出制御フロー(
図33参照)中のS204で行う周辺機器識別コード送信処理について説明する。なお、
図36は、周辺機器識別コード送信処理の手順を示すフローチャートである。
【0450】
まず、払出CPU121は、固有情報129に格納された払出制御用マイクロプロセッサ60のチップ個別ナンバーのデータ(4バイト)を払出RAM123内の払出個別ナンバー格納領域(不図示)に格納する(S241)。
【0451】
次いで、払出CPU121は、周辺機器に送信するチップ個別ナンバーが主制御用マイクロプロセッサ50のチップ個別ナンバーであるか否かを判定する(S242)。
【0452】
S242において、払出CPU121が、周辺機器に送信するチップ個別ナンバーが主制御用マイクロプロセッサ50のチップ個別ナンバーであると判定したとき(S242がYES判定である場合)、払出CPU121は、主制御用マイクロプロセッサ50のチップ個別ナンバーを構成する1バイト分のデータの送信登録処理を行う(S243)。そして、S243の処理後、払出CPU121は、後述のS245の処理を行う。
【0453】
一方、S242において、払出CPU121が、周辺機器に送信するチップ個別ナンバーが主制御用マイクロプロセッサ50のチップ個別ナンバーでないと判定したとき(S242がNO判定である場合)、払出CPU121は、払出制御用マイクロプロセッサ60のチップ個別ナンバーを構成する1バイト分のデータの送信登録処理を行う(S244)。なお、本実施形態では、チップ個別ナンバーの1バイト分のデータ送信処理を4回繰り返すが、S243又はS244の送信登録処理毎に登録される1バイト分のデータは互いに重複しないように設定される。
【0454】
そして、S243又はS244の処理後、払出CPU121は、登録されたチップ個別ナンバーの1バイト分のデータの送信処理が終了するまで待機する(S246)。なお、S243又はS244の処理において、払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(周辺機器送信用)に登録(保存)されたデータ(チップ個別ナンバーの1バイト分のデータ)は、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の周辺機器送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に送信される。
【0455】
次いで、払出CPU121は、チップ個別ナンバーの4バイト分のデータ(チップ個別ナンバーの全データ)の送信が完了したか否かを判定する(S246)。
【0456】
S246において、払出CPU121が、チップ個別ナンバーの4バイト分のデータの送信が完了していないと判定したとき(S246がNO判定である場合)、払出CPU121は、処理をS242に戻し、S242以降の処理を繰り返す。一方、S246において、払出CPU121が、チップ個別ナンバーの4バイト分のデータの送信が完了したと判定したとき(S246がYES判定である場合)、払出CPU121は、周辺機器識別コード送信処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS205の処理に移す。
【0457】
なお、図示しないが、主制御用マイクロプロセッサ50のチップ個別ナンバー、及び、払出制御用マイクロプロセッサ60のチップ個別ナンバーのどちらを周辺機器に送信するかを示す情報は、払出ROM122内に格納されている。それゆえ、遊技システム10の仕様に応じて送信するチップ個別ナンバーを任意に変更することができる。
【0458】
[設定変更受信時処理(払出制御)]
次に、
図37を参照して、払出制御フロー(
図33参照)中のS205で行う設定変更受信時処理について説明する。なお、
図37は、設定変更受信時処理の手順を示すフローチャートである。
【0459】
まず、払出CPU121は、主制御基板41から設定変更開始コマンドを受信したか否かを判定する(S251)。なお、主制御基板41からの設定変更開始コマンドの受信処理は、払出CPU121により実行される後述の主制御受信時割込処理(後述の
図45参照)で行われる。
【0460】
S251において、払出CPU121が、設定変更開始コマンドを受信しなかったと判定したとき(S251がNO判定である場合)、払出CPU121は、設定変更受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS206の処理に移す。
【0461】
一方、S251において、払出CPU121が、設定変更開始コマンドを受信したと判定したとき(S251がYES判定である場合)、払出CPU121は、主制御基板41に送信するAckコマンド(了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S252)。なお、この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(主制御送信用)に登録(保存)されたAckコマンドは、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の主制御送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から主制御基板41に送信される。
【0462】
次いで、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2に送信する遊技情報(設定変更開始)コマンドの送信登録処理を行う(S253)。なお、この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(周辺機器送信用)に登録(保存)された遊技情報(設定変更開始)コマンド(設定変更開始を示す遊技情報がセットされたコマンド)は、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の周辺機器送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に送信される。
【0463】
次いで、払出CPU121は、応答待機処理を行う(S254)。この処理では、払出CPU121は、主制御基板41からコマンド等のデータを受信するまで待機する。なお、主制御基板41からのコマンド等のデータの受信処理は、払出CPU121により実行される後述の主制御受信時割込処理(後述の
図45参照)で行われる。
【0464】
次いで、払出CPU121は、主制御基板41から設定変更終了コマンドを受信したか否かを判定する(S255)。
【0465】
S255において、払出CPU121が、設定変更終了コマンドを受信しなかったと判定したとき(S255がNO判定である場合)、払出CPU121は、主制御基板41に送信するNackコマンド(非了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S256)。なお、この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(主制御送信用)に登録(保存)されたNackコマンドは、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の主制御送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から主制御基板41に送信される。そして、S256の処理後、払出CPU121は、処理をS254(応答待機処理)に戻し、S254以降の処理を繰り返す。
【0466】
一方、S255において、払出CPU121が、設定変更終了コマンドを受信したと判定したとき(S255がYES判定である場合)、払出CPU121は、設定変更終了コマンドに付加された設定情報(後続データ)を払出RAM123内に保存し、主制御基板41に送信するAckコマンド(了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S257)。なお、この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(主制御送信用)に登録(保存)されたAckコマンドは、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の主制御送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から主制御基板41に送信される。
【0467】
次いで、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2に送信する遊技情報(設定変更終了)コマンドの送信登録処理を行う(S258)。なお、この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(周辺機器送信用)に登録(保存)された遊技情報(設定変更終了)コマンド(設定変更終了を示す遊技情報がセットされたコマンド)は、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の周辺機器送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に送信される。
【0468】
次いで、払出CPU121は、払出RAM123の初期化処理を行う(S259)。そして、S259の処理後、払出CPU121は、設定変更受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS206の処理に移す。
【0469】
なお、初期化処理では、払出RAM123の通信データ格納領域(周辺機器送信用)、通信データ格納領域(主制御送信用)、及び、設定情報(例えば、設定1~設定6)は、初期化されることなく、維持される。
【0470】
[遊技媒体投入要求受信時処理(払出制御)]
次に、
図38を参照して、払出制御フロー(
図33参照)中のS206で行う遊技媒体投入要求受信時処理について説明する。
図38は、遊技媒体投入要求受信時処理の手順を示すフローチャートである。
【0471】
まず、払出CPU121は、主制御基板41から遊技媒体投入要求コマンドを受信したか否かを判定する(S261)。なお、遊技媒体投入要求コマンドの受信処理は、払出CPU121により実行される後述の主制御受信時割込処理(後述の
図45参照)で行われる。
【0472】
S261において、払出CPU121が、遊技媒体投入要求コマンドを受信しなかったと判定したとき(S261がNO判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体投入要求受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS207の処理に移す。
【0473】
一方、S261において、払出CPU121が、遊技媒体投入要求コマンドを受信したと判定したとき(S261がYES判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体カウンターの値が「0」より大きいか否かを判定する(S262)。
【0474】
S262において、払出CPU121が、遊技媒体カウンターの値が「0」以下であると判定したとき(S262がNO判定である場合)、払出CPU121は、後述のS269の処理を行う。
【0475】
一方、S262において、払出CPU121が、遊技媒体カウンターの値が「0」より大きいと判定したとき(S262がYES判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体カウンターの値を1減算する(S263)。次いで、払出CPU121は、投入カウンターの値を1加算する(S264)。
【0476】
次いで、払出CPU121は、投入カウンターの値が遊技媒体の最大規定数(本実施形態では「3」)より大きいか否かを判定する(S265)。
【0477】
S265において、払出CPU121が、投入カウンターの値が最大規定数以下であると判定したとき(S265がNO判定である場合)、払出CPU121は、後述のS268の処理を行う。
【0478】
一方、S265において、払出CPU121が、投入カウンターの値が最大規定数より大きいと判定したとき(S265がYES判定である場合)、払出CPU121は、投入カウンターの値を「1」にセットする(S266)。次いで、払出CPU121は、遊技媒体の最大規定数(本実施形態では「3」)から1減算した値を、遊技媒体カウンターの値に加算する(S267)。すなわち、本実施形態では、投入カウンターの値が「4」となった場合には、投入カウンターの値に「1」をセットし、遊技媒体カウンターの値には「2」を加算する。
【0479】
S267の処理後、又は、S265がNO判定である場合、払出CPU121は、主制御基板41に送信するAckコマンド(了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S268)。なお、この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(主制御送信用)に登録(保存)されたAckコマンドは、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の主制御送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から主制御基板41に送信される。そして、S268の処理後、払出CPU121は、遊技媒体投入要求受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS207の処理に移す。
【0480】
ここで、再度、S262の処理に戻って、S262がNO判定である場合、払出CPU121は、主制御基板41に送信するNackコマンド(非了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S269)。この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(主制御送信用)に登録(保存)されたNackコマンドは、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の主制御送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から主制御基板41に送信される。そして、S269の処理後、払出CPU121は、遊技媒体投入要求受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS207の処理に移す。
【0481】
なお、通常、主制御基板41側では、遊技媒体カウンターの値が「1」以上である場合に遊技媒体投入要求コマンドが払出制御基板43側に送信される構成(遊技媒体カウンターの値が「1」未満である場合には遊技媒体投入要求コマンドが払出制御基板43側に送信されない構成)となっている。それゆえ、S262のNO判定からS269の処理を行う処理ルートは、通常発生しない処理ルートであり、この処理ルート(Nackコマンドの送信処理)は、遊技システム10において何らかの誤動作による障害が発生した場合におけるフェールセーフ処理となる。
【0482】
[遊技媒体返却要求受信時処理(払出制御)]
次に、
図39を参照して、払出制御フロー(
図33参照)中のS207で行う遊技媒体返却要求受信時処理について説明する。なお、
図39は、遊技媒体返却要求受信時処理の手順を示すフローチャートである。
【0483】
まず、払出CPU121は、主制御基板41から遊技媒体返却要求コマンドを受信したか否かを判定する(S271)。なお、遊技媒体返却要求コマンドの受信処理は、払出CPU121により実行される後述の主制御受信時割込処理(後述の
図45参照)で行われる。
【0484】
S271において、払出CPU121が、遊技媒体返却要求コマンドを受信しなかったと判定したとき(S271がNO判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体返却要求受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS208の処理に移す。
【0485】
一方、S271において、払出CPU121が、遊技媒体返却要求コマンドを受信したと判定したとき(S271がYES判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体カウンターの値に遊技媒体返却要求コマンドに付加された後続データ(遊技媒体の返却数=投入数)を加算すると、その値が遊技媒体カウンターの上限値(本実施形態では「49999」)を超えるか否かを判定する(S272)。
【0486】
S272において、払出CPU121が、遊技媒体カウンターの値に投入数(返却数)を加算すると、その値が遊技媒体カウンターの上限値を超えると判定したとき(S272がYES判定である場合)、払出CPU121は、後述のS277の処理を行う。
【0487】
一方、S272において、払出CPU121が、遊技媒体カウンターの値に投入数(返却数)を加算しても、その値が遊技媒体カウンターの上限値を超えない(上限値以下となる)と判定したとき(S272がNO判定である場合)、払出CPU121は、投入カウンターに後続データ(投入数)をセットする(S273)。
【0488】
次いで、払出CPU121は、主制御基板41に送信するAckコマンド(了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S274)。この際、払出CPU121は、投入カウンターの値(=遊技媒体の返却数)をAckコマンドの後続データとしてAckコマンドに付加する。この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(主制御送信用)に登録(保存)されたAckコマンド(+投入カウンターの値)は、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の主制御送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から主制御基板41に送信される。
【0489】
次いで、払出CPU121は、遊技媒体カウンターの値に投入カウンターの値を加算する(S275)。次いで、払出CPU121は、投入カウンターの値を「0」にセットする(S276)。そして、S276の処理後、払出CPU121は、遊技媒体返却要求受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS208の処理に移す。
【0490】
ここで、再度、S272の処理に戻って、S272がYES判定である場合、払出CPU121は、主制御基板41に送信するNackコマンド(非了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S277)。この際、払出CPU121は、上限超過エラーを示すデータ(上限超過エラーコード)をNackコマンドの後続データとしてNackコマンドに付加する。なお、この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(主制御送信用)に登録(保存)されたNackコマンド(+上限超過エラーコード)は、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の主制御送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から主制御基板41に送信される。そして、S277の処理後、払出CPU121は、遊技媒体返却要求受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS208の処理に移す。
【0491】
[遊技媒体払出要求受信時処理(払出制御)]
次に、
図40を参照して、払出制御フロー(
図33参照)中のS208で行う遊技媒体払出要求受信時処理について説明する。なお、
図40は、遊技媒体払出要求受信時処理の手順を示すフローチャートである。
【0492】
まず、払出CPU121は、主制御基板41から遊技媒体払出要求コマンドを受信したか否かを判定する(S281)。なお、遊技媒体払出要求コマンドの受信処理は、払出CPU121により実行される後述の主制御受信時割込処理(不定期:後述の
図45参照)で行われる。
【0493】
S281において、払出CPU121が、遊技媒体払出要求コマンドを受信しなかったと判定したとき(S281がNO判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体払出要求受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS209の処理に移す。
【0494】
一方、S281において、払出CPU121が、遊技媒体払出要求コマンドを受信したと判定したとき(S281がYES判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体カウンターの値に遊技媒体払出要求コマンドに付加された後続データ(払出数)を加算すると、その値が遊技媒体カウンターの上限値(本実施形態では「49999」)を超えるか否かを判定する(S282)。
【0495】
S282において、払出CPU121が、遊技媒体カウンターの値に払出数を加算すると、その値が遊技媒体カウンターの上限値を超えると判定したとき(S282がYES判定である場合)、払出CPU121は、後述のS285の処理を行う。
【0496】
一方、S282において、払出CPU121が、遊技媒体カウンターの値に払出数を加算しても、その値が遊技媒体カウンターの上限値を超えないと判定したとき(S282がNO判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体カウンターの値に払出数(後続データ)を加算する(S283)。
【0497】
次いで、払出CPU121は、主制御基板41に送信するAckコマンド(了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S284)。この際、払出CPU121は、払出数をAckコマンドの後続データとしてAckコマンドに付加する。この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(主制御送信用)に登録(保存)されたAckコマンド(+払出数))は、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の主制御送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から主制御基板41に送信される。そして、S284の処理後、払出CPU121は、遊技媒体払出要求受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS209の処理に移す。
【0498】
ここで、再度、S282の処理に戻って、S282がYES判定である場合、払出CPU121は、主制御基板41に送信するNackコマンド(非了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S285)。この際、払出CPU121は、上限超過エラーを示すデータ(上限超過エラーコード)をNackコマンドの後続データとしてNackコマンドに付加する。なお、この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(主制御送信用)に登録(保存)されたNackコマンド(+上限超過エラーコード)は、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の主制御送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から主制御基板41に送信される。そして、S285の処理後、払出CPU121は、遊技媒体払出要求受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS209の処理に移す。
【0499】
[精算スイッチ押下時処理(払出制御)]
次に、
図41を参照して、払出制御フロー(
図33参照)中のS209で行う精算スイッチ押下時処理について説明する。なお、
図41は、精算スイッチ押下時処理の手順を示すフローチャートである。
【0500】
まず、払出CPU121は、精算ボタン18が押下されたか否かを判定する(S291)。なお、精算ボタン18の押下の有/無は、精算スイッチ18Sのオン/オフ状態に基づいて判別され、精算スイッチ18Sがオン状態である場合に、精算ボタン18の押下有りと判定される。
【0501】
S291において、払出CPU121が、精算ボタン18が押下されていないと判定したとき(S291がNO判定である場合)、払出CPU121は、精算スイッチ押下時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS210の処理に移す。
【0502】
一方、S291において、払出CPU121が、精算ボタン18が押下されたと判定したとき(S291がYES判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2に送信する遊技媒体計数(下位)指示コマンド(貯留数を表す遊技媒体カウンターの2バイトデータのうち、下位1バイト分のデータ)の送信登録処理を行う(S292)。なお、この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(周辺機器送信用)に登録(保存)された遊技媒体計数(下位)指示コマンドは、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の周辺機器送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に送信される。
【0503】
次いで、払出CPU121は、応答待機処理を行う(S293)。この処理では、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2に遊技媒体計数(下位)指示コマンドが送信され、当該コマンドに対する遊技媒体貸出装置2からの何らかの応答があるまで待機する。なお、この遊技媒体貸出装置2からの応答の受信処理は、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の周辺機器受信処理(後述の
図43参照)で行われる。
【0504】
次いで、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2からAckコマンド(了解応答コマンド)を受信したか否かを判定する(S294)。
【0505】
S294において、払出CPU121が、Ackコマンドを受信していないと判定したとき(S294がNO判定である場合)、払出CPU121は、精算スイッチ押下時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS210の処理に移す。
【0506】
一方、S294において、払出CPU121が、Ackコマンドを受信したと判定したとき(S294がYES判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2に送信する遊技媒体計数(上位)指示コマンド(貯留数を表す遊技媒体カウンターの2バイトデータのうち、上位1バイト分のデータ)の送信登録処理を行う(S295)。なお、この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(周辺機器送信用)に登録(保存)された遊技媒体計数(上位)指示コマンドは、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の周辺機器送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に送信される。
【0507】
次いで、払出CPU121は、応答待機処理を行う(S296)。この処理では、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2に遊技媒体計数(上位)指示コマンドが送信され、当該コマンドに対する遊技媒体貸出装置2からの何らかの応答があるまで待機する。なお、この遊技媒体貸出装置2からの応答の受信処理は、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の周辺機器受信処理(後述の
図43参照)で行われる。
【0508】
次いで、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2からAckコマンド(了解応答コマンド)を受信したか否かを判定する(S297)。
【0509】
S297において、払出CPU121が、Ackコマンドを受信していないと判定したとき(S297がNO判定である場合)、払出CPU121は、精算スイッチ押下時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS210の処理に移す。
【0510】
一方、S297において、払出CPU121が、Ackコマンドを受信したと判定したとき(S297がYES判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2に送信する遊技媒体計数完了コマンドの送信登録処理を行う(S298)。なお、この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(周辺機器送信用)に登録(保存)された遊技媒体計数完了コマンドは、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の周辺機器送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に送信される。
【0511】
次いで、払出CPU121は、遊技媒体カウンターの値に「0」をセットする(S299)。そして、S299の処理後、払出CPU121は、精算スイッチ押下時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS210の処理に移す。
【0512】
なお、本実施形態では、2バイトで構成された遊技媒体カウンターの上限値に「49999」が設定されており、この値は、16進数に変換すると「C34FH」であり、2バイトの数値範囲内の値となる。それゆえ、本実施形態では、たとえ遊技媒体カウンターの値が上限値を超えた場合(上限超過エラーが発生する全ての条件)であっても、2バイトの範囲を超えることはない。
【0513】
[遊技媒体貸出指示受信時処理(払出制御)]
次に、
図42を参照して、払出制御フロー(
図33参照)中のS210で行う遊技媒体貸出指示受信時処理について説明する。なお、
図42は、遊技媒体貸出指示受信時処理の手順を示すフローチャートである。
【0514】
まず、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2から遊技媒体貸出指示コマンドを受信したか否かを判定する(S301)。なお、遊技媒体貸出指示コマンドの受信処理は、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の周辺機器受信処理(後述の
図43参照)で行われる。
【0515】
S301において、払出CPU121が、遊技媒体貸出指示コマンドを受信しなかったと判定したとき(S301がNO判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体貸出指示受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS205の処理に移す。
【0516】
一方、S301において、払出CPU121が、遊技媒体貸出指示コマンドを受信したと判定したとき(S301がYES判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体の貸出指示を受入可能であるか否かを判定する(S302)。なお、この判定処理では、遊技媒体カウンターの値に貸出数(遊技媒体貸出指示コマンドに付加された後続データ:例えば、50)を加算すると、その値が遊技媒体カウンターの上限値(本実施形態では「49999」)を超えてしまう場合(上限超過エラーが発生した場合)、設定変更中、設定確認中、精算中、返却中、遊技中又は払出中である場合には、受入不可(NO判定)となり、これらの場合以外の場合には、受入可(YES判定)となる。
【0517】
S302において、払出CPU121が、遊技媒体の貸出指示を受入可であると判定したとき(S302がYES判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体カウンターの値に、貸出数(後続データ)を加算する(S303)。
【0518】
次いで、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2に送信するAckコマンドの送信登録処理を行う(S304)。この際、払出CPU121は、遊技媒体貸出完了を示すデータをAckコマンドの後続データとしてAckコマンドに付加する。この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(周辺機器送信用)に登録(保存)されたAckコマンド(遊技媒体貸出完了)は、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の周辺機器送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に送信される。そして、S304の処理後、払出CPU121は、遊技媒体貸出指示受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS205の処理に移す。
【0519】
一方、S302において、払出CPU121が、遊技媒体の貸出指示を受入不可であると判定したとき(S302がNO判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2に送信するNackコマンドの送信登録処理を行う(S305)。この処理で払出RAM123内の図示しない通信データ格納領域(周辺機器送信用)に登録(保存)されたNackコマンドは、払出CPU121により実行される後述の定周期割込処理(1msec周期)内の周辺機器送信処理(後述の
図43参照)で払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に送信される。そして、S305の処理後、払出CPU121は、遊技媒体貸出指示受信時処理を終了し、処理を払出制御フロー(
図33参照)のS205の処理に移す。
【0520】
[払出CPUの制御による定周期割込処理(1msec)]
次に、
図43を参照して、1msec周期で、払出CPU121が行う定周期割込処理について説明する。なお、
図43は、払出CPU121により実行される定周期割込処理の手順を示すフローチャートである。1msec周期で繰り返し実行される定周期割込処理は、タイマー回路133(PTC)の初期化処理(
図33中のS201参照)で設定されたタイマー回路133のタイムアウト信号の出力タイミングに基づいて発生する、割込みコントローラ132からの割込要求信号が払出CPU121に入力された際に実行される処理である。
【0521】
まず、払出CPU121は、ポート入力処理を行う(S311)。この処理では、BRDY信号(STB信号)及びBRQ信号(データ信号)に対して割り当てられた入力ポート以外の入力ポート(例えば、精算スイッチ18S、VL信号等に対して割り当てられた入力ポート)に対してポート入力処理が行われる。
【0522】
次いで、払出CPU121は、遊技情報受信時処理を行う(S312)。この処理では、払出CPU121は、主制御基板41から受信した遊技状態に関するコマンドに対する応答コマンド(Ack又はNackコマンド)の送信登録処理、遊技媒体貸出装置2に送信する遊技情報コマンドの送信登録処理を行う。なお、遊技情報受信時処理については、後述の
図44を参照しながら後で説明する。
【0523】
次いで、払出CPU121は、主制御送信処理(主制御基板41への通信データ送信処理)を行う(S313)。この処理では、払出CPU121は、払出RAM123内の通信データ格納領域(主制御送信用)に格納された各種コマンドをシリアル通信回路134中の通信回路SCU(
図10参照)を介して主制御基板41に送信する。
【0524】
次いで、払出CPU121は、周辺機器送信処理(遊技媒体貸出装置2への通信データ送信処理)を行う(S314)。この処理では、払出CPU121は、払出RAM123内の通信データ格納領域(周辺機器送信用)に格納された各種コマンド(データ)を、GPIOを使用して遊技媒体貸出装置2に出力(送信)する。
【0525】
次いで、払出CPU121は、周辺機器受信処理を行う(S315)。この処理では、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2からGPIOを使用して出力(送信)された各種コマンド(データ)の入力(受信)処理を行う。
【0526】
次いで、払出CPU121は、ポート出力処理を行う(S316)。この処理では、PRDY信号(STB信号)及びEXS信号(データ信号)に対して割り当てられた出力ポート以外の出力ポートに対してポート出力処理が行われる。なお、遊技媒体状態機能で制御される第1及び第2制御状態信号(払出CPU121からメインCPU101にGPIO方式で出力される制御状態信号)の状態のオン/オフ制御は、このポート出力処理において、遊技媒体カウンターの値に基づいて行われる。そして、S316の処理後、払出CPU121は、定周期割込処理を終了する。
【0527】
[遊技情報受信時処理(払出制御)]
次に、
図44を参照して、払出CPU121により実施される定周期割込処理(
図43参照)中のS312で行う遊技情報受信時処理について説明する。なお、
図44は、遊技情報受信時処理の手順を示すフローチャートである。
【0528】
まず、払出CPU121は、主制御基板41から遊技開始要求コマンドを受信したか否かを判定する(S321)。
【0529】
S321において、払出CPU121が、遊技開始要求コマンドを受信したと判定したとき(S321がYES判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2に送信する遊技情報(遊技開始)コマンドの送信登録処理を行う(S322)。次いで、払出CPU121は、主制御基板41に送信するAckコマンド(了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S323)。そして、S323の処理後、払出CPU121は、後述のS329の処理を行う。
【0530】
一方、S321において、払出CPU121が、遊技開始要求コマンドを受信していないと判定したとき(S321がNO判定である場合)、払出CPU121は、主制御基板41から遊技終了要求コマンドを受信したか否かを判定する(S324)。
【0531】
S324において、払出CPU121が、遊技終了要求コマンドを受信したと判定したとき(S324がYES判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2に送信する遊技情報(遊技終了)コマンドの送信登録処理を行う(S325)。次いで、払出CPU121は、主制御基板41に送信するAckコマンド(了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S326)。そして、S326の処理後、払出CPU121は、後述のS329の処理を行う。
【0532】
一方、S324において、払出CPU121が、遊技終了要求コマンドを受信していないと判定したとき(S324がNO判定である場合)、払出CPU121は、主制御基板41からの範囲外コマンド又はエラーを受信したか否かを判定する(S327)。
【0533】
S327において、払出CPU121が、範囲外コマンド又はエラーを受信していないと判定したとき(S327がNO判定である場合)、払出CPU121は、後述のS329の処理を行う。
【0534】
一方、S327において、払出CPU121が、範囲外コマンド又はエラーを受信したと判定したとき(S327がYES判定である場合)、払出CPU121は、主制御基板41に送信するNackコマンド(非了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S328)。
【0535】
そして、S323、S326或いはS328の処理後、又は、S327がNO判定である場合、払出CPU121は、主制御基板41からの範囲外コマンドを受信したか否かを判定する(S329)。
【0536】
S329において、払出CPU121が、範囲外コマンドを受信していないと判定したとき(S329がNO判定である場合)、払出CPU121は、遊技情報受信時処理を終了し、処理を定周期割込処理(
図43参照)のS313の処理に移す。
【0537】
一方、S329において、払出CPU121が、範囲外コマンドを受信したと判定したとき(S329がYES判定である場合)、払出CPU121は、遊技媒体貸出装置2に送信するNackコマンド(非了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S330)。そして、S330の処理後、払出CPU121は、遊技情報受信時処理を終了し、処理を定周期割込処理(
図43参照)のS313の処理に移す。
【0538】
なお、ここでいう、範囲外コマンドとは、次の意味を有するものである。例えば、遊技開始要求コマンドの場合、コマンド種別情報として予め「03H」が割り当てられており、他のコマンドにもコマンドに応じたコマンド種別情報が割り当てられている。そのため、この予め割り当てられたコマンド種別情報以外の数値がコマンド種別情報としてセットされたコマンドを受信した場合、そのコマンドが範囲外コマンドとなる。それゆえ、「コマンド種別情報の割り当て範囲外コマンド」という記載表現(語句)が「範囲外コマンド」の正確な記載表現となる。
【0539】
[払出CPUの制御による主制御受信割込処理]
次に、
図45を参照して、払出CPU121が、通信回路SCU(
図10参照)を介して、主制御基板41からコマンドデータを受信した際に行う主制御受信時割込処理について説明する。
図45は、主制御受信時割込処理の手順を示すフローチャートである。
【0540】
なお、本実施形態の遊技システム10では、主制御基板41及び払出制御基板43間では、FIFOモードでデータの送受信が行われるので、払出制御基板43側では、2バイトのデータ受信(2バイト単位)で、受信割込が発生する。しかしながら、本発明はこれに限定されず、払出制御基板43側において、1バイト単位で受信割込を発生させて、主制御基板41から送信されたコマンドを受信してもよい。
【0541】
まず、払出CPU121は、主制御基板41から受信したコマンドに付加された後続データ(例えば、投入数、払出数、各種遊技情報等)を払出RAM123内に設けられた受信データ格納領域(不図示)に格納する(S341)。
【0542】
次いで、払出CPU121は、主制御基板41から受信したコマンドデータの受信ステータス(受信したコマンドデータにパリティエラー、フレーミングエラー等の異常があるか否かを示す状態(ステータス)情報)を払出RAM123内に設けられた受信ステータス格納領域(不図示)に格納する(S342)。そして、S342の処理後、払出CPU121は、主制御受信時割込処理を終了する。
【0543】
<遊技媒体貸出装置(周辺機器)の動作説明>
次に、
図46~
図49を参照して、遊技媒体貸出装置2(周辺機器)の周辺機器制御部2aが、プログラムを用いて実行する各種処理の内容について説明する。
【0544】
[周辺機器制御部により制御される電源投入時処理]
まず、
図46を参照して、周辺機器制御部2aにより実行される電源投入時処理(貸出装置)について説明する。
図46は、電源投入時処理(貸出装置)の手順を示すフローチャートである。
【0545】
まず、周辺機器制御部2aは、初期化処理を行う(S401)。この処理では、周辺機器制御部2aは、デバイス設定等の初期化を行う。
【0546】
次いで、周辺機器制御部2aは、払出制御接続確認処理を行う(S402)。この処理では、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43との接続状態の確認処理を行う。なお、払出制御接続確認処理の詳細については、後述の
図47を参照しながら後で説明する。
【0547】
次いで、周辺機器制御部2aは、各処理の起動要求を行う(S403)。そして、S403の処理後、周辺機器制御部2aは、処理を待機処理に移行させる。その後、何らかのイベントトリガー(例えば、貸出操作等)が発生すれば、周辺機器制御部2aの待機状態が解除され、周辺機器制御部2aは、発生したイベントトリガーに対応する処理を実行する(例えば、後述の
図48、
図49参照)。
【0548】
[払出制御接続確認処理]
次に、
図47を参照して、電源投入時処理(
図46参照)中のS402で行う払出制御接続確認処理について説明する。なお、
図47は、払出制御接続確認処理の手順を示すフローチャートである。
【0549】
まず、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に入力される、PRDY信号(STB信号)の入力ポート、又は、EXS信号(データ信号)の入力ポートがオン状態であるか否かを判定する(S411)。
【0550】
S411において、周辺機器制御部2aが、監視対象の入力ポート(PRDY信号の入力ポート、又は、EXS信号の入力ポート)の状態がオン状態でないと判定したとき(S411がNO判定である場合)、周辺機器制御部2aは、S411の判定処理がYES判定となるまで(監視対象の入力ポートの状態がオン状態になるまで)、S411の判定処理を繰り返す。
【0551】
一方、S411において、周辺機器制御部2aが、監視対象の入力ポート(PRDY信号の入力ポート、又は、EXS信号の入力ポート)の状態がオン状態であると判定したとき(S411がYES判定である場合)、周辺機器制御部2aは、監視対象の入力ポート(PRDY信号の入力ポート、又は、EXS信号の入力ポート)のオン状態が所定期間(本実施形態では200msec以上)維持されているか否かを判定する(S412)。
【0552】
S412において、周辺機器制御部2aが、監視対象の入力ポート(PRDY信号の入力ポート、又は、EXS信号の入力ポート)のオン状態が所定期間維持されていないと判定したとき(S412がNO判定である場合)、周辺機器制御部2aは、S412の判定処理がYES判定となるまで(監視対象の入力ポートのオン状態が所定期間維持されるまで)、S412の判定処理を繰り返す。
【0553】
一方、S412において、周辺機器制御部2aが、監視対象の入力ポート(PRDY信号の入力ポート、又は、EXS信号の入力ポート)のオン状態が所定期間維持されていると判定したとき(S412がYES判定である場合)、周辺機器制御部2aは、遊技媒体貸出装置2から払出制御基板43に出力する、BRDY信号(STB信号)の出力ポート、及び、BRQ信号(データ信号)の出力ポートをオン状態にセットする(S413)。
【0554】
次いで、周辺機器制御部2aは、応答待機処理を行う(S414)。この処理では、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43からコマンド等のデータが受信(入力)されるまで待機する。なお、図示しないが、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43から送信されるデータの受信処理(以下、「払出制御受信処理」という)を1msecの一定周期で行っている。S414の処理においても、この払出制御受信処理により、1msec周期でデータ受信の有無が監視されている。
【0555】
次いで、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43からチップ個別ナンバーの1バイト分のデータが付加されたチップ個別ナンバーコマンドを受信したか否かを判定する(S415)。
【0556】
S415において、周辺機器制御部2aが、チップ個別ナンバーコマンドを受信しなかったと判定したとき(S415がNO判定である場合)、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43に送信するNackコマンド(非了解応答コマンド)の送信登録処理を行う(S416)。なお、図示しないが、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43へのデータ送信処理(以下、「払出制御送信処理」という)を1msecの一定周期で行っており、S416で送信登録されたNackコマンドの送信処理は、この払出制御送信処理で実行される。次いで、S416の処理後、周辺機器制御部2aは、処理をS414の処理(応答待機処理)に戻し、S414以降の処理を繰り返す。
【0557】
一方、S415において、周辺機器制御部2aが、チップ個別ナンバーコマンドを受信したと判定したとき(S415がYES判定である場合)、周辺機器制御部2aは、4バイト分のチップ個別ナンバーデータ(チップ個別ナンバーの全データ)の受信が完了したか否かを判定する(S417)。
【0558】
S417において、周辺機器制御部2aが、4バイト分のチップ個別ナンバーデータの受信が完了していないと判定したとき(S417がNO判定である場合)、周辺機器制御部2aは、処理をS414の処理(応答待機処理)に戻し、S414以降の処理を繰り返す。
【0559】
一方、S417において、周辺機器制御部2aが、4バイト分のチップ個別ナンバーデータの受信が完了したと判定したとき(S417がYES判定である場合)、周辺機器制御部2aは、受信したチップ個別ナンバーのデータを含む各種データを管理コンピュータ(不図示)に送信する(S418)。そして、S418の処理後、周辺機器制御部2aは、払出制御接続確認処理を終了し、処理を電源投入時処理(
図46参照)のS403の処理に移す。
【0560】
上述のように、本実施形態の遊技システム10では、起動時に、何らかの原因で、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間の接続状態に異常が発生し、両者間の接続が確認できない場合又は両者間の接続状態が安定しない場合には、S411又はS412の判定処理の結果がNO判定となり、S411又はS412の処理が繰り返される。それゆえ、このような状況が発生した場合には、払出制御接続確認処理以降の処理(S414以降の処理及び
図46中のS403以降の処理)が行われず、遊技媒体の貸出も行われない。
【0561】
[遊技媒体貸出処理(貸出装置)]
次に、
図48を参照して、遊技媒体貸出装置2において実行される遊技媒体貸出処理について説明する。なお、
図48は、遊技媒体貸出処理の手順を示すフローチャートである。
【0562】
待機状態において貸出ボタン19が押下されると(貸出スイッチ19Sがオン状態になると)、その検知信号によりイベントトリガーが発生して周辺機器制御部2aの待機状態が解除され、周辺機器制御部2aによる遊技媒体貸出処理が開始される(S421)。
【0563】
遊技媒体貸出処理が開始されると、まず、周辺機器制御部2aは、遊技媒体貸操作表示部27aに設けられた遊技媒体貸出可LED(
図3B中の「貸」ランプ)を消灯する(S422)。
【0564】
次いで、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43に送信する遊技媒体貸出指示コマンドの送信登録処理を行う(S423)。なお、S423で送信登録された遊技媒体貸出指示コマンドの送信は、周辺機器制御部2aにより1msec周期で実行される払出制御送信処理において行われる。
【0565】
次いで、周辺機器制御部2aは、応答待機処理を行う(S424)。この処理では、周辺機器制御部2aは、遊技媒体貸出指示コマンドの送信登録後、遊技媒体貸出指示コマンドが払出制御基板43に送信され、当該遊技媒体貸出指示コマンドに対する払出制御基板43からの応答コマンドが受信(入力)されるまで待機する。なお、この応答待機処理中の応答コマンドの受信処理は、周辺機器制御部2aにより1msec周期で実行される払出制御受信処理において行われる。
【0566】
次いで、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43からAckコマンドを受信したか否かを判定する(S425)。S425において、周辺機器制御部2aが、Ackコマンドを受信していないと判定したとき(S425がNO判定である場合)、周辺機器制御部2aは、遊技媒体貸出処理を終了し、処理を待機処理に移行させる。
【0567】
一方、S425において、周辺機器制御部2aが、Ackコマンドを受信したと判定したとき(S425がYES判定である場合)、周辺機器制御部2aは、遊技用カード(不図示)の度数(残数)から所定の度数を減算する(S426)。なお、本実施形態では、1回の貸出操作で10度数(遊技媒体「50」相当分)減算される。
【0568】
次いで、周辺機器制御部2aは、減算後の度数を、遊技媒体貸操作表示部27aに設けられた度数表示用の3桁の7セグLED(
図3B参照)で表示する(S427)。そして、S427の処理後、周辺機器制御部2aは、遊技媒体貸出処理を終了し、処理を待機処理に移行させる。
【0569】
[遊技媒体計数(精算)処理(貸出装置)]
次に、
図49を参照して、遊技媒体貸出装置2において実行される遊技媒体計数(精算)処理について説明する。なお、
図49は、遊技媒体計数(精算)処理の手順を示すフローチャートである。
【0570】
まず、周辺機器制御部2aは、応答待機処理を行う(S431)。この処理では、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43から何らかのコマンドが受信(入力)されるまで待機する。なお、この応答待機処理中のコマンド受信処理は、周辺機器制御部2aにより1msec周期で実行される払出制御受信処理において行われる。
【0571】
次いで、周辺機器制御部2aは、遊技媒体計数(下位)指示コマンドを受信したか否かを判別する(S432)。
【0572】
S432において、周辺機器制御部2aが、遊技媒体計数(下位)指示コマンドを受信していないと判定したとき(S432がNO判定である場合)、周辺機器制御部2aは、遊技媒体計数(精算)処理を終了し、処理を待機処理に移行させる。
【0573】
一方、S432において、周辺機器制御部2aが、遊技媒体計数(下位)指示コマンドを受信したと判定したとき(S432がYES判定である場合)、周辺機器制御部2aは、計数(精算)受付可能であるか否かを判定する(S433)。なお、このS433の判定処理では、現在の状況が、遊技用カードが未挿入、遊技媒体の貸出中、及び、遊技媒体貸出装置2内(周辺機器内)で異常発生中のいずれかである場合には、計数(精算)受付不可(NO判定)となり、これらの状況以外の状況であれば、計数(精算)受付可(YES判定)となる。
【0574】
S433において、周辺機器制御部2aが、計数(精算)受付不可であると判定したとき(S433がNO判定である場合)、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43に送信するNackコマンドの送信登録処理を行う(S434)。なお、S434で送信登録されたNackコマンドの送信は、周辺機器制御部2aにより1msec周期で実行される払出制御送信処理において行われる。そして、S434の処理後、周辺機器制御部2aは、遊技媒体計数(精算)処理を終了し、処理を待機処理に移行させる。
【0575】
一方、S433において、周辺機器制御部2aが、計数(精算)受付可であると判定したとき(S433がYES判定である場合)、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43に送信するAckコマンドの送信登録処理を行う(S435)。なお、S435で送信登録されたAckコマンドの送信は、周辺機器制御部2aにより1msec周期で実行される払出制御送信処理において行われる。
【0576】
次いで、周辺機器制御部2aは、遊技媒体貸操作表示部27aに設けられた遊技媒体貸出可LED(
図3B中の「貸」ランプ)を消灯する(S436)。次いで、周辺機器制御部2aは、応答待機処理を行う(S437)。この処理では、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43から何らかのコマンドが受信(入力)されるまで待機する。なお、この応答待機処理中のコマンド受信処理は、周辺機器制御部2aにより1msec周期で実行される払出制御受信処理において行われる。
【0577】
次いで、周辺機器制御部2aは、遊技媒体計数(上位)指示コマンドを受信したか否かを判別する(S438)。
【0578】
S438において、周辺機器制御部2aが、遊技媒体計数(上位)指示コマンドを受信したと判定したとき(S438がYES判定である場合)、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43に送信するAckコマンドの送信登録処理を行う(S439)。なお、S439で送信登録されたAckコマンドの送信は、周辺機器制御部2aにより1msec周期で実行される払出制御送信処理において行われる。
【0579】
次いで、周辺機器制御部2aは、遊技媒体計数情報反映処理を行う(S440)。この処理では、周辺機器制御部2aは、受信した遊技媒体計数(下位)指示コマンド及び遊技媒体計数(上位)指示コマンドに基づいて、遊技媒体の精算数を取得し、該精算数に対応する度数を現在の度数に加算し、加算後の度数を、遊技媒体貸操作表示部27aに設けられた度数表示用の3桁の7セグLED(
図3B参照)で表示するとともに、遊技用カードに書き込む。
【0580】
次いで、周辺機器制御部2aは、遊技媒体貸出可LED(
図3B中の「貸」ランプ)を点灯する(S441)。そして、S441の処理後、周辺機器制御部2aは、遊技媒体計数(精算)処理を終了し、処理を待機処理に移行させる。
【0581】
ここで、再度、S438の処理に戻って、S438において、周辺機器制御部2aが、遊技媒体計数(上位)指示コマンドを受信しなかったと判定したとき(S438がNO判定である場合)、周辺機器制御部2aは、払出制御基板43に送信するNackコマンドの送信登録処理を行う(S442)。なお、S442で送信登録されたNackコマンドの送信は、周辺機器制御部2aにより1msec周期で実行される払出制御送信処理において行われる。そして、S442の処理後、周辺機器制御部2aは、遊技媒体計数(精算)処理を終了し、処理を待機処理に移行させる。
【0582】
<各種変形例>
以上、本発明の一実施形態に係る遊技システム、遊技機及び遊技媒体貸出装置の構成及び動作について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限り、その他の種々の実施形態及び変形例が含まれる。
【0583】
[遊技開始条件の各種変形例]
上記実施形態の遊技システム10では、上記
図28の遊技開始処理で説明したように、遊技媒体貸出装置2からパチスロ1に入力されるVL信号(接続信号)がオン状態でなければ、遊技が開始されない構成を説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、パチスロ1の遊技開始条件として、次のような各種変形例を採用してもよい。また、下記各種変形例の遊技開始条件を採用しても、上記実施形態と同様に、プログラムの簡易な改修のみで、メダルレス遊技機の導入及び運用が可能になる。
【0584】
(1)変形例1
パチスロ1の遊技開始条件として、例えば、スタートスイッチ22Sのオン/オフ状態と、主制御基板41に入力されるVL信号(接続信号)のオン/オフ状態とを考慮した条件を用いてもよい。変形例1では、その一例を説明する。また、この例では、当該遊技開始に関する条件の判定処理及びその判定結果に対応する信号をハードウェアで実現する構成例を説明する。
【0585】
図50に、変形例1における遊技システム201の概略構成図を示す。なお、
図50に示すこの例の遊技システム201において、
図5、
図6及び
図9に示す上記実施形態の遊技システム10と同様の構成には同じ符号を付して示す。また、
図50に示すこの例の遊技システム201の構成図には、変形例1の特徴の説明に必要な構成のみを示し、図示しない構成部は上記実施形態のそれと同様である。
【0586】
図50に示すこの例の遊技システム201と
図5、
図6及び
図9に示す上記実施形態の遊技システム10との比較から明らかなように、この例における遊技システム201の構成は、上記実施形態の遊技システム10において、ドア中継基板44内にAND回路202を追加した構成となる。
【0587】
この例では、AND回路202の一方の入力端子がスタートスイッチ22Sに接続され、他方の入力端子が払出制御基板43のVL信号の入力ポート(遊技球等接続端子板45及び払出制御基板43間に設けられたVL信号伝送用の信号線)に接続される。また、AND回路202の出力端子は、ドア中継基板44内のスレーブIC44a(バッファIC)及び主制御基板41内のバッファIC53(マスターIC)を介して主制御用マイクロプロセッサ50に接続される。
【0588】
この例では、スタートスイッチ22Sの検出信号、及び、遊技媒体貸出装置2からのVL信号が、AND回路202に入力され、AND回路202の出力端子からは、両入力信号の論理積の結果が出力される。具体的には、スタートスイッチ22Sの検出信号がオン状態であり、且つ、VL信号がオン状態である場合(遊技開始に関する条件が成立している場合)に、AND回路202からHighレベルの信号が出力され、それ以外の場合(遊技開始に関する条件が成立していない場合)には、AND回路202からLowレベルの信号が出力される。
【0589】
そして、AND回路202からの出力信号は、ドア中継基板44内のスレーブIC44a(バッファIC)及び主制御基板41内のバッファIC53(マスターIC)を介して主制御用マイクロプロセッサ50に入力される。それゆえ、この例では、主制御用マイクロプロセッサ50に入力されるAND回路202からの出力信号のレベル(High又はLow)に応じて、遊技開始の有無が自動的に決定される。
【0590】
なお、この例では、AND回路202に入力するVL信号を、払出制御基板43のVL信号の入力ポート(遊技球等接続端子板45及び払出制御基板43間に設けられたVL信号伝送用の信号線)から直接取得する構成例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、払出制御基板43に入力された後のVL信号をAND回路202に入力してもよい。この場合、
図50中の破線で示すように、払出制御基板43内のバッファIC63、払出制御用マイクロプロセッサ60及び他のバッファIC203を介して払出制御基板43から出力されるVL信号が、AND回路202に入力される。なお、このような構成では、払出制御基板43のVL信号の入力ポート(遊技球等接続端子板45及び払出制御基板43間に設けられたVL信号伝送用の信号線)とAND回路202の他方の入力端子との間をつなぐ信号線は省略される。
【0591】
この例のように、パチスロ1の遊技開始に関する条件の判定処理及びその判定結果に対応する信号をハードウェアで実現した場合、例えば、主制御用マイクロプロセッサ50(メインCPU101)の処理負荷の低減やプログラム容量の低減などの効果が得られる。
【0592】
(2)変形例2
パチスロ1の遊技開始条件として、例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17Sの検出信号(掛け数信号)のオン/オフ状態と、パチスロ1に入力されるVL信号(接続信号)のオン/オフ状態とを考慮した条件を用いてもよい。変形例2では、その一例を説明する。また、この例では、当該遊技開始に関する条件の判定処理及びその判定結果に対応する信号をハードウェアで実現する構成例を説明する。
【0593】
図51に、変形例2における遊技システム211の概略構成図を示す。なお、
図51に示すこの例の遊技システム211において、
図5、
図6及び
図9に示す上記実施形態の遊技システム10と同様の構成には同じ符号を付して示す。また、
図51に示すこの例の遊技システム211の構成図には、変形例2の特徴の説明に必要な構成のみを示し、図示しない構成部は上記実施形態のそれと同様である。
【0594】
図51に示すこの例の遊技システム211と
図5、
図6及び
図9に示す上記実施形態の遊技システム10との比較から明らかなように、この例における遊技システム211の構成は、上記実施形態の遊技システム10において、ドア中継基板44内に第1AND回路212及び第2AND回路213を追加した構成となる。
【0595】
この例では、第1AND回路212の一方の入力端子がMAXBETスイッチ16Sに接続され、他方の入力端子が払出制御基板43のVL信号の入力ポート(遊技球等接続端子板45及び払出制御基板43間に設けられたVL信号伝送用の信号線)に接続される。また、第1AND回路212の出力端子は、ドア中継基板44内のスレーブIC44a(バッファIC)及び主制御基板41内のバッファIC53(マスターIC)を介して主制御用マイクロプロセッサ50に接続される。
【0596】
すなわち、第1AND回路212では、MAXBETスイッチ16Sの検出信号、及び、遊技媒体貸出装置2からのVL信号が、第1AND回路212に入力され、第1AND回路212の出力端子からは、両入力信号の論理積の結果が出力される。具体的には、MAXBETスイッチ16Sの検出信号がオン状態であり、且つ、VL信号がオン状態である場合に、第1AND回路212からHighレベルの信号が出力され、それ以外の場合には、第1AND回路212からLowレベルの信号が出力される。
【0597】
一方、この例では、第2AND回路213の一方の入力端子が1BETスイッチ17Sに接続され、他方の入力端子が払出制御基板43のVL信号の入力ポート(遊技球等接続端子板45及び払出制御基板43間に設けられたVL信号伝送用の信号線)に接続される。また、第2AND回路213の出力端子は、ドア中継基板44内のスレーブIC44a(バッファIC)及び主制御基板41内のバッファIC53(マスターIC)を介して主制御用マイクロプロセッサ50に接続される。
【0598】
すなわち、第2AND回路213では、1BETスイッチ167の検出信号、及び、遊技媒体貸出装置2からのVL信号が、第2AND回路213に入力され、第2AND回路213の出力端子からは、両入力信号の論理積の結果が出力される。具体的には、1BETスイッチ17Sの検出信号がオン状態であり、且つ、VL信号がオン状態である場合に、第2AND回路213からHighレベルの信号が出力され、それ以外の場合には、第2AND回路213からLowレベルの信号が出力される。
【0599】
なお、この例では、第1AND回路212又は第2AND回路213からHighレベルの出力信号が出力されている状態が、遊技開始に関する条件が成立していることを表し、それ以外の状態が、遊技開始に関する条件が成立していないことを表す。
【0600】
そして、第1AND回路212及び第2AND回路213からの出力信号は、ドア中継基板44内のスレーブIC44a(バッファIC)及び主制御基板41内のバッファIC53(マスターIC)を介して主制御用マイクロプロセッサ50に入力される。それゆえ、この例では、主制御用マイクロプロセッサ50に入力される第1AND回路212及び第2AND回路213からの出力信号の態様(第1AND回路212からの出力信号のレベルと、第2AND回路213からの出力信号のレベルと組合せ態様)に応じて、遊技開始の有無が自動的に決定される。
【0601】
なお、この例では、第1AND回路212及び第2AND回路213に入力するVL信号を、払出制御基板43のVL信号の入力ポート(遊技球等接続端子板45及び払出制御基板43間に設けられたVL信号伝送用の信号線)から直接取得する構成例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、払出制御基板43に入力された後のVL信号を第1AND回路212及び第2AND回路213に入力してもよい。この場合、
図51中の破線で示すように、払出制御基板43内のバッファIC63、払出制御用マイクロプロセッサ60及び他のバッファIC214を介して払出制御基板43から出力されるVL信号が、第1AND回路212及び第2AND回路213に入力される。なお、このような構成では、払出制御基板43のVL信号の入力ポート(遊技球等接続端子板45及び払出制御基板43間に設けられたVL信号伝送用の信号線)と第1AND回路212及び第2AND回路213の各他方の入力端子との間をつなぐ信号線は省略される。
【0602】
この例のように、パチスロ1の遊技開始に関する条件の判定処理及びその判定結果に対応する信号をハードウェアで実現した場合、例えば、主制御用マイクロプロセッサ50(メインCPU101)の処理負荷の低減やプログラム容量の低減などの効果が得られる。
【0603】
[外部端子信号の出力機能の各種変形例(変形例3及び4)]
上記実施形態の遊技システム10では、遊技球等接続端子板45内に、パチスロ1及び遊技媒体貸出装置2間を接続するための接続機構部45aと、パチスロ1及びデータ表示器等の周辺機器300間を接続するための外部端子回路45bとが設けられる。
【0604】
ここでは、主制御基板41から周辺機器300に外部端子信号を出力する際の手法の各種変形例(変形例3及び4)について説明する。なお、下記各種変形例(変形例3及び4)のいずれの外部端子信号の出力手法を採用しても、上記実施形態と同様に、プログラムの簡易な改修のみで、メダルレス遊技機の導入及び運用が可能になる。
【0605】
図52は、上記実施形態、変形例3及び4の遊技システムの概略構成図である。なお、
図52Aは、上記実施形態の遊技システム10の概略構成図であり、
図52Bは、変形例3の遊技システム220の概略構成図であり、
図52Cは、変形例4の遊技システム221の概略構成図である。
図52A~52Cに示す各遊技システムにおいて、
図5、
図6及び
図9に示す上記実施形態の遊技システム10と同様の構成には同じ符号を付して示す。また、
図52A~52Cに示す各遊技システムの概略構成図には、外部端子信号の出力手法の説明に必要な構成のみを示し、図示しない構成部は上記実施形態のそれと同様である。
【0606】
(1)上記実施形態の外部端子信号の出力手法
上記実施形態と変形例3及び4との間における外部端子信号を出力手法の違いを理解し易くするために、まず、上記実施形態の遊技システム10における外部端子信号の出力手法を、
図52Aを参照しながら説明する。
【0607】
主制御基板41から周辺機器300に外部端子信号を出力する場合、まず、主制御基板41内の主制御用マイクロプロセッサ50は、外部端子信号の情報を付加したコマンドを生成した後、当該コマンドを払出制御基板43内の払出制御用マイクロプロセッサ60にシリアル通信で送信する。次いで、当該コマンドを受信した払出制御用マイクロプロセッサ60は、払出制御基板43内のバッファIC63に外部端子信号を出力する。そして、バッファIC63に出力された外部端子信号は、遊技球等接続端子板45内の外部端子回路45bを介して周辺機器300に出力される。
【0608】
例えば、外部端子信号として遊技媒体投入信号を周辺機器300に出力する場合、まず、主制御用マイクロプロセッサ50は、スタートレバー22の操作タイミングで、遊技媒体の投入数(例えば「3」等)が付加された外部端子遊技媒体投入コマンドを生成し、当該外部端子遊技媒体投入コマンドを払出制御基板43(払出制御用マイクロプロセッサ60)にシリアル通信で送信する。次いで、払出制御用マイクロプロセッサ60は、外部端子遊技媒体投入コマンドを受信したタイミングで、遊技媒体投入信号のパルスを生成し、当該遊技媒体投入信号のパルスを、バッファIC63を介して遊技球等接続端子板45内の外部端子回路45bにポート出力する。
【0609】
また、例えば、外部端子信号としてセキュリティ信号を周辺機器300に出力する場合、まず、主制御用マイクロプロセッサ50は、ドア開状態を検知したタイミング、又は、ドア開状態の解除を検知したタイミングで、セキュリティ発生状態が付加された外部端子セキュリティコマンドを生成し、当該外部端子セキュリティコマンドを払出制御基板43(払出制御用マイクロプロセッサ60)にシリアル通信で送信する。次いで、払出制御用マイクロプロセッサ60は、外部端子セキュリティコマンドを受信したタイミングで、セキュリティ状態に応じた信号(セキュリティ信号)を外部端子回路45bにポート出力する。
【0610】
なお、上記実施形態のパチスロ1は、メダルレス遊技機であるので、例えば、メダルセレクタやホッパー装置などを備えていない。それゆえ、上記実施形態のパチスロ1の主制御基板41で検出されるエラーは、RAMエラー及び払出制御基板43で検知したエラーとなる。
【0611】
(2)変形例3の外部端子信号の出力手法
次に、変形例3の遊技システム220における外部端子信号の出力手法を、
図52Bを参照しながら説明する。なお、変形例3の遊技システム220では、バッファIC53(主制御基板41)と遊技球等接続端子板45内の外部端子回路45b(外部端子回路)とを直接接続するバイパス信号配線が払出制御基板43内に新たに設けられる。
【0612】
主制御基板41から周辺機器300に外部端子信号を出力する場合、まず、主制御基板41内の主制御用マイクロプロセッサ50は、主制御基板41内のバッファIC53(マスターIC)に外部端子信号を出力する。次いで、バッファIC53に出力された外部端子信号は、バッファIC53と遊技球等接続端子板45内の外部端子回路45bとを接続するバイパス信号配線を介して外部端子回路45bに出力され、その後、外部端子回路45bから周辺機器300に外部端子信号が出力される。
【0613】
(3)変形例4の外部端子信号の出力手法
次に、変形例4の遊技システム221における外部端子信号の出力手法を、
図52Cを参照しながら説明する。
【0614】
主制御基板41から周辺機器300に外部端子信号を出力する場合、まず、主制御基板41内の主制御用マイクロプロセッサ50は、主制御基板41内のバッファIC53(マスターIC)に外部端子信号を出力する。次いで、バッファIC53に出力された外部端子信号は、バッファIC53と払出制御基板43内に設けられた別のバッファIC203とを接続する信号線を介して当該別のバッファIC203に出力される。
【0615】
次いで、払出制御基板43内の払出制御用マイクロプロセッサ60は、別のバッファIC203から外部端子信号を取得し、当該外部端子信号を払出制御基板43内のバッファIC63に出力する。そして、バッファIC63に出力された外部端子信号は、遊技球等接続端子板45内の外部端子回路45bを介して周辺機器300に出力される。
【0616】
[変形例5]
上記実施形態及び上記各種変形例の遊技システムでは、遊技球等接続端子板45内に外部集中端子板の機能部(外部端子回路45b)を設ける構成例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態及び上記各種変形例の遊技システムにおいて、遊技球等接続端子板45の代わりに外部集中端子板を設け、当該外部集中端子板内に遊技球等接続端子板45の機能部を設けてもよい。なお、この場合、外部集中端子板内の遊技球等接続端子板45の機能部が遊技媒体貸出装置2に接続される。
【0617】
このような構成では、外部集中端子板内の遊技球等接続端子板45の機能部から遊技媒体貸出装置2に出力される信号(以下、「接続端子信号」という)の出力手法としては、上記実施形態、上記変形例3及び4で説明した外部端子信号の出力手法と同様の手法を採用することができる。具体的には、上記実施形態、上記変形例3及び4における外部端子信号の出力手法(
図52A~52C)の説明内容において、外部端子信号を接続端子信号に置き換えればよい。
【0618】
変形例5の構成及び接続端子信号の出力手法を採用しても、上記実施形態と同様に、プログラムの簡易な改修のみで、メダルレス遊技機の導入及び運用が可能になる。
【0619】
[変形例6]
上記実施形態の遊技システム10では、パチスロ1(払出制御基板43)と遊技媒体貸出装置2との間のデータの入出力仕様(擬似的な通信仕様)として、2線同期方式の双方向プロトコルを用いる。そして、上記実施形態の遊技システム10では、遊技媒体の精算処理で行われるパチスロ1(払出制御基板43)及び遊技媒体貸出装置2間のデータの入出力(データ通信)もまた、2線同期方式の双方向プロトコルを利用して行われる。
【0620】
変形例6では、精算ボタン18の押下時に行われるデータの入出力(データ通信)において、装置間で互いに入出力されるSTB信号及びデータ信号のオン/オフ状態の制御を工夫して、動作モードを精算モードに移行させる機能を設けた構成を説明する。
【0621】
図53に、この例の遊技システム10において、精算ボタン18が押下されたとき(精算開始時)から精算モード終了(精算終了)までの期間で行われる、パチスロ1の払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に出力(送信)されるPRDY信号(STB信号)及びXES信号(データ信号)のレベル制御例、並びに、遊技媒体貸出装置2から払出制御基板43に出力(送信)されるBRDY信号(STB信号)及びBRQ信号(データ信号)のレベル制御例を示す。なお、以下に説明する、PRDY信号及びXES信号のレベル制御は、払出制御基板43の払出制御用マイクロプロセッサ60(払出CPU121)により行われ、BRDY信号及びBRQ信号のレベル制御は、遊技媒体貸出装置2の周辺機器制御部2aにより行われる。
【0622】
まず、時刻t0において、精算ボタン18が押下されると、精算スイッチ18Sがオフ状態からオン状態に変化する。
【0623】
そして、この精算スイッチ18Sの状態変化を契機として、払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に精算モードへの移行がリクエストされる。具体的には、このリクエストは、払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に出力される、PRDY信号のレベルをLow(待機状態、オフ状態)からHigh(オン状態)に変化させ、EXS信号のレベルをHighからLowに変化させることにより行われる。なお、この際、遊技媒体貸出装置2から払出制御基板43に出力されるBRDY信号及びBRQ信号のレベルはともにHighレベルに維持される。
【0624】
すなわち、この例では、時刻t0において、精算ボタン18が押下されると、PRDY信号及びBRDY信号のレベルがともにHighレベルとなる状態が発生する。しかしながら、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間では、ポーリング形式でデータの入出力が行われるので、このようなPRDY信号(STB信号)のレベル状態とBRDY信号(STB信号)のレベル状態との組み合わせ態様は、通常のデータの入出力動作では発生しない態様である。そこで、遊技媒体貸出装置2では、このような通常のデータの入出力動作では発生しない、PRDY信号及びBRDY信号間のレベル状態の態様(PRDY信号及びBRDY信号のレベルがともにHighレベルとなる態様)を検知し、払出制御基板43から精算モードへの移行がリクエストされたと判断される。
【0625】
次いで、遊技媒体貸出装置2において精算モードへの移行をリクエストされたことが検知された場合、その後、時刻t1において、遊技媒体貸出装置2から払出制御基板43にAck応答(了解応答)が行われる。具体的には、このAck応答は、時刻t1において、遊技媒体貸出装置2から払出制御基板43に出力されるBRDY信号をHighレベルからLowレベルに変化させ、BRQ信号のレベルをHighレベルに維持することにより行われる。
【0626】
次いで、払出制御基板43では、遊技媒体貸出装置2からのAck応答を確認すると(精算モードへの移行を確認すると)、時刻t2において、PRDY信号のレベルをLowレベル(待機状態)に戻すとともに、EXS信号のレベルをHighレベルに戻し、その後、払出制御基板43の制御状態は待機状態に移行する。次いで、遊技媒体貸出装置2では、精算モードへの移行が確認された後、時刻t3において、BRDY信号のレベルをLowレベルに戻すとともに、BRQ信号のレベルをHighレベルに戻し、その後、遊技媒体貸出装置2の制御状態は待機状態に移行する。上述した一連のPRDY信号、EXS信号、BRDY信号及びBRQ信号のレベル制御により精算モードへの移行処理が完了する。
【0627】
その後、払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に、遊技媒体の精算数の桁数情報及びその桁数に対応する精算数情報をこの順で出力する動作を繰り返すことにより、遊技媒体の精算動作が行われる。例えば、遊技媒体の精算数が「1308」である場合には、桁数情報「4(4桁目)」、4桁目の精算数情報「1」、桁数情報「3(3桁目)」、3桁目の精算数情報「3」、桁数情報「1(1桁目)」及び1桁目の精算数情報「8」がこの順で払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に出力される。なお、この例では、2桁目の精算数情報が「0」であるので、2桁目の桁数情報及び精算数情報は出力しない構成になっている。また、この例では、後述するように、桁数情報「0」は精算モード終了判定用のデータとして用いられる。
【0628】
また、
図53に示すように、遊技媒体の精算数の桁数情報の送信(設定)開始時(時刻t4)には、PRDY信号のレベルをLowからHighに変化させ、桁数情報の送信期間(時刻t4~t5)では、PRDY信号のレベルをHighレベル(オン状態)に維持する。また、この桁数情報の送信期間(時刻t4~t5)では、桁数情報に応じてEXS信号のレベル制御が行われる。そして、桁数情報の送信終了時(時刻t5)には、PRDY信号のレベルをHighからLowに変化させる。その後、精算数情報の送信(設定)開始時(時刻t6)には、PRDY信号のレベルをLowレベルに維持し、精算数情報の送信期間(時刻t6~t7)ではPRDY信号のレベル(Low)を維持する。また、この精算数情報の送信期間(時刻t6~t7)では、精算数情報に応じてEXS信号のレベル制御が行われる。
【0629】
そして、遊技媒体の精算数の全ての桁数情報及精算数情報の送信が終了した後、時刻t8において、PRDY信号のレベルをLowからHighに変化させ、精算モードの終了処理を開始する。すなわち、この例では、桁数情報の送信(設定)開始時(時刻t4)のレベル制御と同様のレベル制御により、精算モードの終了処理を開始する。
【0630】
その後、所定期間(時刻t9まで)、PRDY信号のレベル(High)を変化させずに維持するとともに、EXS信号のレベル(High)も変化させずに維持する。すなわち、精算モードの終了処理開始後、PRDY信号がHighレベルに維持されている時刻t8~t9の期間、EXS信号がHighレベルに維持された状態(変化させない状態)が生成される。
【0631】
それゆえ、精算モードの終了処理開始後、PRDY信号がHighレベルに維持されている時刻t8~t9の期間では、払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に遊技媒体の精算数の桁数情報として「0」が送信されている場合と同様の状況が発生する。すなわち、精算モードの終了処理開始後、PRDY信号がHighレベルに維持されている時刻t8~t9の期間では、実質、桁数情報として0桁という誤った情報(ありえない情報)を払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2に送信していることになる。そして、遊技媒体貸出装置2では、この誤った情報の送信状態を検知し、この検知に基づいて精算モードの終了を把握し、BRDY信号のレベルをLowからHigh(待機状態)に戻し(時刻t10)、一連の精算動作が終了する。
【0632】
なお、時刻t4~t7の期間で行われる、遊技媒体の精算数の桁数情報及び精算数情報の出力動作(遊技媒体の精算動作中におけるPRDY信号、EXS信号、BRDY信号及びBRQ信号のレベル制御)は、2線同期方式における通常のデータの入出力動作で行われる。
【0633】
また、この例では、精算ボタン18の押下時に、データの入出力仕様(2線同期方式の双方向プロトコル)を利用して動作モードを精算モードに移行させる機能を設けた例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、カード返却ボタン21の押下時に上述したPRDY信号、EXS信号、BRDY信号及びBRQ信号のレベル制御と同様の制御を行い、動作モードをカード返却モードに移行させる機能を設けてもよい。また、例えば、貸出ボタン19の押下時に上述したPRDY信号、EXS信号、BRDY信号及びBRQ信号のレベル制御と同様の制御を行い、動作モードを貸出モードに移行させる機能を設けてもよい。
【0634】
なお、変形例6の上記各種機能が採用された遊技システムにおいても、上記実施形態と同様に、プログラムの簡易な改修のみで、メダルレス遊技機の導入及び運用が可能になる。
【0635】
[変形例7]
変形例7では、上記実施形態及び上記各種変形例の遊技システムにおいて、払出制御基板43と遊技媒体貸出装置2とを接続する信号線(2線同期方式の双方向プロトコルで使用される信号線)上に断線検知回路を設けた構成例を説明する。
【0636】
図54に、この例の遊技システムにおける払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間の接続配線部245の概略構成を示す。なお、
図54に示すこの例の遊技システムにおいて、
図5、
図6及び
図9に示す上記実施形態の遊技システム10と同様の構成には同じ符号を付して示す。
【0637】
接続配線部245は、
図54に示すように、払出制御基板43から遊技媒体貸出装置2にPRDY信号及びEXR信号をそれぞれ出力するためのPRDY信号線及びEXS信号線と、遊技媒体貸出装置2から払出制御基板43にBRDY信号及びBRQ信号をそれぞれ出力するためのBRDY信号線及びBRQ信号線と、BRQ信号線に対して設けられた断線検知回路250とを有する。なお、
図54には示さないが、接続配線部245には、遊技媒体貸出装置2及び払出制御基板43間においてVL信号(接続信号)を伝送するための信号線も設けられる(
図50等参照)。
【0638】
断線検知回路250は、トランジスタ251と、抵抗252(通称、プルアップ抵抗)とで構成される。トランジスタ251のベース端子はBRQ信号線に接続され、コレクタ端子は抵抗252の一方の端子及び払出制御基板43に接続され、エミッタ端子は接地(GND)される。また、抵抗252の他方の端子は、+5Vの電源電圧端子に接続される。
【0639】
このような構成の断線検知回路250をBRQ信号線に対して設けた場合、BRQ信号線が断線していないときには、トランジスタ251のベース端子にBRQ信号線から小さな電流が流れ込み、トランジスタ251はオン状態となり、トランジスタ251のコレクタ端子及びエミッタ端子間に電流が流れる。この場合、トランジスタ251のコレクタ端子の電圧はLowレベルとなり、当該Lowレベルの電圧信号が、断線検知回路250の出力信号として払出制御基板43に出力される。
【0640】
一方、BRQ信号線に断線が発生したときには、BRQ信号線からトランジスタ251のベース端子に電流が流れ込まないので、トランジスタ251はオフ状態となり、トランジスタ251のコレクタ端子及びエミッタ端子間に電流は流れない。この場合、トランジスタ251のコレクタ端子の電圧はHighレベルとなり、当該Highレベルの電圧信号が、断線検知回路250の出力信号として払出制御基板43に出力される。
【0641】
それゆえ、上述した断線検知回路250を設けた場合、払出制御基板43は、断線検知回路250から入力された出力信号(トランジスタ251のオン/オフ状態(コレクタ端子及びエミッタ端子間を流れる電流の有無)に関する情報)に基づいて、BRQ信号線の断線の有無を検出することができる。具体的には、断線検知回路250から入力された出力信号のレベルがLowレベルである場合、払出制御基板43では、BRQ信号線が断線していないと判断され、断線検知回路250から入力された出力信号のレベルがHighレベルである場合には、払出制御基板43では、BRQ信号線が断線していると判断される。そして、BRQ信号線が断線していると判断された場合には、払出制御基板43では、遊技媒体の払出、貸出、精算等の動作を停止するような制御が行われる。
【0642】
なお、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間における接続状態(接続の有無)の検出機構の構成は、上述した例に限定されない。例えば、払出制御基板43において、断線検知回路250の出力信号と、VL信号との論理積を求め、その演算結果に基づいて、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間の接続状態(接続の有無)を検出してもよい。このような構成では、VL信号及びトランジスタ251の出力信号の少なくとも一方が、オフ状態であれば、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間に断線が発生している可能性があると判断される。
【0643】
なお、上述した断線検知回路250の出力信号と及びVL信号とを用いた接続状態(接続の有無)の検出機構では、断線検知回路250の出力信号と、払出制御基板43に入力されるVL信号との論理積演算を行う必要があるが、この論理積演算は、ソフトウェア上で実行してもよいし、ハードウェアで構成するようにしてもよい。後者の場合には、さらにAND回路を設け、AND回路の一方の入力端子にVL信号が入力され、他方の入力端子に断線検知回路250の出力信号が入力され、AND回路の演算結果(出力信号)が払出制御基板43のVL信号の入力端子又は断線検知回路250の出力信号の入力端子に入力されるような構成にすればよい。このような断線検知回路250の出力信号と及びVL信号とを用いた接続状態(接続の有無)の検出機構において、エラー(BRQ信号線の断線等)が発生した場合には、遊技が開始されないように制御される。ただし、断線検知回路250の出力信号にのみ異常(Highレベルの信号)が発生し、VL信号が正常である場合には、遊技媒体の払出、精算等の動作を停止するが、遊技は行われるように制御してもよい。
【0644】
また、
図54に示す例では、断線検知回路250をBRQ信号線に対して設ける例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、PRDY信号線、EXS信号線及びBRDY信号のいずれかに対して断線検知回路250を設けてもよいし、PRDY信号線、EXS信号線、BRDY信号及びBRQ信号線のうちの複数の信号線(全ての信号線も含む)に対してそれぞれ断線検知回路250を設けてもよい。
【0645】
なお、変形例7で説明した、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間における接続状態(接続の有無)の各種検出機構が採用された遊技システムにおいても、上記実施形態と同様に、プログラムの簡易な改修のみで、メダルレス遊技機の導入及び運用が可能になる。また、払出制御基板43及び遊技媒体貸出装置2間においては、GPIOを使用しているので、両者間の回線(接続配線部245)の接続状態を容易に確認することができる。
【0646】
[変形例8]
変形例8では、上記実施形態及び上記各種変形例の遊技システムにおいて、さらに、遊技店(遊技場)以外の第三者機関(例えばカード会社等)に設置された第三者管理サーバを設けた例を説明する。
【0647】
(1)遊技システムの構成
図55に、この例の遊技システムの概略構成、並びに、構成装置間で行われる認証情報及びその認証結果の送受信動作の概要を示す。なお、
図55において、
図5に示す上記実施形態の遊技システム10の構成と同じ構成には、同じ符号を付して示す。
【0648】
この例の遊技システム400は、
図55に示すように、メダルレス遊技機であるパチスロ1と、遊技媒体貸出装置2(遊技媒体管理装置)と、管理コンピュータ401と、第三者管理サーバ402とを含んで構成される。なお、パチスロ1及び遊技媒体貸出装置2はともに、上記実施形態及び上記各種変形例で説明したものと同様であるので、ここでは、これらの説明は省略する。
【0649】
管理コンピュータ401は、パチスロ1が複数設置された遊技店(遊技場)内に設置され、かつ暗号化処理を施したLANで遊技店内の複数の遊技媒体貸出装置2と通信可能に接続されている。また、管理コンピュータ401は、広域ネットワークを介して第三者管理サーバ402と通信可能に接続されている。
【0650】
第三者管理サーバ402は、遊技店以外の第三者機関(例えば、遊技用カードを発行するカード会社等)に設置され、当該第三者機関によって管理されている。
【0651】
(2)認証情報の照合動作
次に、遊技システム400において、パチスロ1の起動時に行われる装置間の認証情報及びその認証結果の送受信動作について説明する。なお、ここでいう「認証情報」とは、パチスロ1の起動時に送信される情報であり、例えばパチスロ1の主制御用マイクロプロセッサ50(メインCPU101)のチップ個別ナンバー(固有ID)、メインROM102のROMコード、払出制御用マイクロプロセッサ60(払出CPU121)のチップ個別ナンバー(固有ID)、払出ROM122のROMコード、サブCPU(不図示)の固有ID、遊技機メーカーコード、セキュリティチップメーカーコード、パチスロ1の型式コード等を含む情報である。
【0652】
まず、パチスロ1の起動時には、パチスロ1から遊技媒体貸出装置2及び管理コンピュータ401を介して第三者管理サーバ402に、認証情報要求信号が送信され、第三者管理サーバ402においてパチスロ1の認証が行われる。なお、図示していないが、この際、認証情報要求信号とともにパチスロ1の認証情報も送信される。
【0653】
次いで、第三者管理サーバ402では、認証情報要求信号が受信されると、少なくとも、受信した認証情報に含まれる各情報(ID情報等)と第三者管理サーバ402に予め登録されている、対応する情報(ID情報等)との認証が行われ、その認証の結果(認証結果)が管理コンピュータ401及び遊技媒体貸出装置2を介してパチスロ1に送信される。この際、第三者管理サーバ402は、当該認証結果とともに暗号鍵を管理コンピュータ401に送信する。この場合、暗号鍵を認証結果の一部として送信することになるので、管理コンピュータ401側では受信情報に暗号鍵の情報が含まれることを認識することができなくなり、セキュリティを維持することができる。
【0654】
次いで、管理コンピュータ401は、受信した認証結果及び暗号鍵を遊技媒体貸出装置2に送信する。次いで、管理コンピュータ401は、受信した認証結果をパチスロ1に送信する。そして、パチスロ1において遊技媒体貸出装置2から受信した認証結果が正常である場合には、パチスロ1が起動される。
【0655】
[その他の変形例]
上記実施形態及び各種変形例の遊技システムでは、遊技機としてパチスロを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。上記実施形態及び各種変形例で説明した本発明の各種技術のうち、パチスロに特有の技術以外の技術は、「パチンコ」と呼ばれる遊技機を備える遊技システムにも適用可能であり、同様の効果が得られる。
【0656】
<付記(本発明のまとめ)>
[本発明の第1-第51の構成]
従来、遊技機と遊技媒体の貸出装置(所謂、サンド装置)とが接続され、遊技機をCR機として運用する遊技システムが提案されている(例えば、特開2008-168083号公報参照)。このような遊技システムでは、遊技機がメダルレスの遊技機となるので、当該遊技機には、メダルセレクタ、ホッパー装置等の遊技媒体の投入、払出動作で使用される各種装置が設けられない。
【0657】
従来、例えば、特開2008-168083号公報で開示されているように、遊技機をサンド装置に接続してCR機として運用する遊技システム(遊技形態)が提案されている。しかしながら、例えば、特開2008-168083号公報等には、このような遊技システムにおいて実際に遊技を行うための各種処理等の態様が開示されておらず、実際の運用を考慮した技術は開示されていない。
【0658】
ところで、当技術分野では、メダルセレクタへの不正行為(例えば、「クレマンゴト」と呼ばれる不正行為等)の対策として、遊技機のメダルレス化は有効であり、近年、メダルレス遊技機の導入が渇望されている。さらに、メダルレス遊技機を導入する場合、現行の遊技機が設置されている環境に対して最小限の改修でメダルレス遊技機の導入及び運用を可能にしなければ、遊技店側に改修のための大きな費用負担を強いることなる。
【0659】
本発明は上記第1の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第1の目的は、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用を可能とする遊技システム、遊技機及び遊技媒体管理装置を提供することである。
【0660】
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第1の構成の遊技システムを提供する。
【0661】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置とを接続する装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技の開始操作を検知して開始操作信号を出力する開始操作検知部(例えば、スタートスイッチ22S)と、
前記処理装置から出力された接続信号及び前記開始操作検知部から出力された前記開始操作信号が入力され、前記接続信号と前記開始操作信号との論理積結果を出力する遊技開始信号出力部(例えば、AND回路202)と、を有し、
前記第1制御部は、前記遊技開始信号出力部から出力される論理積結果が遊技開始可能な結果であれば、遊技を開始することが可能になる
ことを特徴とする遊技システム。
【0662】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第2の構成の遊技システムを提供する。
【0663】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置とを接続する装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技の開始操作を検知して開始操作信号を出力する開始操作検知部(例えば、スタートスイッチ22S)と、を有し、
前記第1制御部は、前記処理装置から出力された接続信号が前記第2制御部と前記処理装置とが接続されていることを示す状態であり、且つ、前記開始操作検知部から出力された前記開始操作信号が開始操作が実行されたことを示す状態である場合には、遊技を開始することが可能になる
ことを特徴とする遊技システム。
【0664】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第3の構成の遊技機を提供する。
【0665】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置とを接続する装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技の開始操作を検知して開始操作信号を出力する開始操作検知部(例えば、スタートスイッチ22S)と、
前記処理装置から出力された接続信号及び前記開始操作検知部から出力された前記開始操作信号が入力され、前記接続信号と前記開始操作信号との論理積結果を出力する遊技開始信号出力部(例えば、AND回路202)と、を備え、
前記第1制御部は、前記遊技開始信号出力部から出力される論理積結果が遊技開始可能な結果であれば、遊技を開始することが可能になる
ことを特徴とする遊技機。
【0666】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第4の構成の遊技機を提供する。
【0667】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置とを接続する装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技の開始操作を検知して開始操作信号を出力する開始操作検知部(例えば、スタートスイッチ22S)と、を備え、
前記第1制御部は、前記処理装置から出力された接続信号が前記第2制御部と前記処理装置とが接続されていることを示す状態であり、且つ、前記開始操作検知部から出力された前記開始操作信号が開始操作が実行されたことを示す状態である場合には、遊技を開始することが可能になる
ことを特徴とする遊技機。
【0668】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第5の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0669】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置とを接続する装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、遊技の開始操作を検知して開始操作信号を出力する開始操作検知部(例えば、スタートスイッチ22S)と、前記処理装置から出力された接続信号及び前記開始操作検知部から出力された前記開始操作信号が入力され、前記接続信号と前記開始操作信号との論理積結果を出力する遊技開始信号出力部(例えば、AND回路202)と、を備え、前記第1制御部は、前記遊技開始信号出力部から出力される論理積結果が遊技開始可能な結果であれば、遊技を開始することが可能になる遊技機の前記装置接続部を介して前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0670】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第6の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0671】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置とを接続する装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、遊技の開始操作を検知して開始操作信号を出力する開始操作検知部(例えば、スタートスイッチ22S)と、を備え、前記第1制御部は、前記処理装置から出力された接続信号が前記第2制御部と前記処理装置とが接続されていることを示す状態であり、且つ、前記開始操作検知部から出力された前記開始操作信号が開始操作が実行されたことを示す状態である場合には、遊技を開始することが可能になる遊技機の前記装置接続部を介して前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0672】
上記第1-第6の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0673】
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第7の構成の遊技システムを提供する。
【0674】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置とを接続する装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の掛け数設定操作を検知して掛け数信号を出力する掛け数設定操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、
前記処理装置から出力された接続信号及び前記掛け数設定操作検知部から出力された前記掛け数信号が入力され、前記接続信号と前記掛け数信号との論理積結果を出力する掛け数設定信号出力部(例えば、AND回路212又はAND回路213)と、を有し、
前記第1制御部は、前記掛け数設定信号出力部から出力される論理積結果が掛け数設定可能な結果であれば、掛け数を設定することが可能になる
ことを特徴とする遊技システム。
【0675】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第8の構成の遊技システムを提供する。
【0676】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置とを接続する装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の掛け数設定操作を検知して掛け数信号を出力する掛け数設定操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、を有し、
前記第1制御部は、前記処理装置から出力された接続信号が前記第2制御部と前記処理装置とが接続されていることを示す状態であり、且つ、前記掛け数設定操作検知部から出力された前記掛け数信号が掛け数設定可能であることを示す状態であれば、掛け数を設定することが可能になる
ことを特徴とする遊技システム。
【0677】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第9の構成の遊技機を提供する。
【0678】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置とを接続する装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の掛け数設定操作を検知して掛け数信号を出力する掛け数設定操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、
前記処理装置から出力された接続信号及び前記掛け数設定操作検知部から出力された前記掛け数信号が入力され、前記接続信号と前記掛け数信号との論理積結果を出力する掛け数設定信号出力部(例えば、AND回路212又はAND回路213)と、を備え、
前記第1制御部は、前記掛け数設定信号出力部から出力される論理積結果が掛け数設定可能な結果であれば、掛け数を設定することが可能になる
ことを特徴とする遊技機。
【0679】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第10の構成の遊技機を提供する。
【0680】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置とを接続する装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の掛け数設定操作を検知して掛け数信号を出力する掛け数設定操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、を備え、
前記第1制御部は、前記処理装置から出力された接続信号が前記第2制御部と前記処理装置とが接続されていることを示す状態であり、且つ、前記掛け数設定操作検知部から出力された前記掛け数信号が掛け数設定可能であることを示す状態であれば、掛け数を設定することが可能になる
ことを特徴とする遊技機。
【0681】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第11の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0682】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置とを接続する装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、遊技媒体の掛け数設定操作を検知して掛け数信号を出力する掛け数設定操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、前記処理装置から出力された接続信号及び前記掛け数設定操作検知部から出力された前記掛け数信号が入力され、前記接続信号と前記掛け数信号との論理積結果を出力する掛け数設定信号出力部(例えば、AND回路212又はAND回路213)と、を備え、前記第1制御部は、前記掛け数設定信号出力部から出力される論理積結果が掛け数設定可能な結果であれば、掛け数を設定することが可能になる遊技機の前記装置接続部を介して、前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0683】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第12の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0684】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置とを接続する装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、遊技媒体の掛け数設定操作を検知して掛け数信号を出力する掛け数設定操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、を備え、前記第1制御部は、前記処理装置から出力された接続信号が前記第2制御部と前記処理装置とが接続されていることを示す状態であり、且つ、前記掛け数設定操作検知部から出力された前記掛け数信号が掛け数設定可能であることを示す状態であれば、掛け数を設定することが可能になる遊技機の前記装置接続部を介して、前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0685】
上記第7-第12の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0686】
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第13の構成の遊技システムを提供する。
【0687】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置とを接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を有し、
前記装置接続部は、
前記処理装置と接続するための複数の接続ピンが設けられた第1接続部(例えば、接続機構部45a)と、
複数の接続回路(例えば、接点入出力回路)と、当該複数の接続回路に対応してそれぞれ設けられた複数の接続ピンとを有する第2接続部(例えば、外部端子回路45b)と、を有し、
前記第1制御部と前記第2制御部との間では、シリアル通信により双方向通信が可能であり、
前記第1制御部は、前記第2接続部を介して外部に出力するデータを、前記シリアル通信により前記第2制御部に送信し、
前記第2制御部は、前記第1制御部から送信された前記データに基づいて、前記第2接続部内の前記複数の接続ピンに、そのピン配置に応じた制御信号を出力する
ことを特徴とする遊技システム。
【0688】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第14の構成の遊技システムを提供する。
【0689】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置とを接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を有し、
前記装置接続部は、
前記処理装置と接続するための複数の接続ピンが設けられた第1接続部(例えば、接続機構部45a)と、
複数の接続回路(例えば、接点入出力回路)と、当該複数の接続回路に対応してそれぞれ設けられた複数の接続ピンとを有する第2接続部(例えば、外部端子回路45b)と、を有し、
前記第1制御部は、前記第2接続部を介して外部に出力する制御信号を、前記第2制御部に設けられた信号配線を介して、前記第2接続部内の前記複数の接続回路に出力する
ことを特徴とする遊技システム。
【0690】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第15の構成の遊技システムを提供する。
【0691】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置とを接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を有し、
前記装置接続部は、
前記処理装置と接続するための複数の接続ピンが設けられた第1接続部(例えば、接続機構部45a)と、
複数の接続回路(例えば、接点入出力回路)と、当該複数の接続回路に対応してそれぞれ設けられた複数の接続ピンとを有する第2接続部(例えば、外部端子回路45b)と、を有し、
前記第1制御部は、前記第2接続部を介して外部に出力する制御信号を、前記第1制御部内に設けられた信号出力部(例えば、バッファIC53)を介して前記第2制御部に出力し、
前記第2制御部は、前記第1制御部から入力された前記制御信号を、前記第2制御部内に設けられた信号出力部(例えば、バッファIC63)を介して、前記第2接続部内の前記複数の接続回路に出力する
ことを特徴とする遊技システム。
【0692】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第16の構成の遊技機を提供する。
【0693】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置とを接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、
前記装置接続部は、
前記処理装置と接続するための複数の接続ピンが設けられた第1接続部(例えば、接続機構部45a)と、
複数の接続回路(例えば、接点入出力回路)と、当該複数の接続回路に対応してそれぞれ設けられた複数の接続ピンとを有する第2接続部(例えば、外部端子回路45b)と、を有し、
前記第1制御部と前記第2制御部との間では、シリアル通信により双方向通信が可能であり、
前記第1制御部は、前記第2接続部を介して外部に出力するデータを、前記シリアル通信により前記第2制御部に送信し、
前記第2制御部は、前記第1制御部から送信された前記データに基づいて、前記第2接続部内の前記複数の接続ピンに、そのピン配置に応じた制御信号を出力する
ことを特徴とする遊技機。
【0694】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第17の構成の遊技機を提供する。
【0695】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置とを接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、
前記装置接続部は、
前記処理装置と接続するための複数の接続ピンが設けられた第1接続部(例えば、接続機構部45a)と、
複数の接続回路(例えば、接点入出力回路)と、当該複数の接続回路に対応してそれぞれ設けられた複数の接続ピンとを有する第2接続部(例えば、外部端子回路45b)と、を有し、
前記第1制御部は、前記第2接続部を介して外部に出力する制御信号を、前記第2制御部に設けられた信号配線を介して、前記第2接続部内の前記複数の接続回路に出力する
ことを特徴とする遊技機。
【0696】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第18の構成の遊技機を提供する。
【0697】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置とを接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、
前記装置接続部は、
前記処理装置と接続するための複数の接続ピンが設けられた第1接続部(例えば、接続機構部45a)と、
複数の接続回路(例えば、接点入出力回路)と、当該複数の接続回路に対応してそれぞれ設けられた複数の接続ピンとを有する第2接続部(例えば、外部端子回路45b)と、を有し、
前記第1制御部は、前記第2接続部を介して外部に出力する制御信号を、前記第1制御部内に設けられた信号出力部(例えば、バッファIC53)を介して前記第2制御部に出力し、
前記第2制御部は、前記第1制御部から入力された前記制御信号を、前記第2制御部内に設けられた信号出力部(例えば、バッファIC63)を介して、前記第2接続部内の前記複数の接続回路に出力する
ことを特徴とする遊技機。
【0698】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第19の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0699】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置とを接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、前記装置接続部は、前記処理装置と接続するための複数の接続ピンが設けられた第1接続部(例えば、接続機構部45a)と、複数の接続回路(例えば、接点入出力回路)と、当該複数の接続回路に対応してそれぞれ設けられた複数の接続ピンとを有する第2接続部(例えば、外部端子回路45b)と、を有し、前記第1制御部と前記第2制御部との間では、シリアル通信により双方向通信が可能であり、前記第1制御部は、前記第2接続部を介して外部に出力するデータを、前記シリアル通信により前記第2制御部に送信し、前記第2制御部は、前記第1制御部から送信された前記データに基づいて、前記第2接続部内の前記複数の接続ピンに、そのピン配置に応じた制御信号を出力する遊技機の前記第1接続部を介して、前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0700】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第20の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0701】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置とを接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、前記装置接続部は、前記処理装置と接続するための複数の接続ピンが設けられた第1接続部(例えば、接続機構部45a)と、複数の接続回路(例えば、接点入出力回路)と、当該複数の接続回路に対応してそれぞれ設けられた複数の接続ピンとを有する第2接続部(例えば、外部端子回路45b)と、を有し、前記第1制御部は、前記第2接続部を介して外部に出力する制御信号を、前記第2制御部に設けられた信号配線を介して、前記第2接続部内の前記複数の接続回路に出力する遊技機の前記第1接続部を介して、前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0702】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第21の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0703】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置とを接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、前記装置接続部は、前記処理装置と接続するための複数の接続ピンが設けられた第1接続部(例えば、接続機構部45a)と、複数の接続回路(例えば、接点入出力回路)と、当該複数の接続回路に対応してそれぞれ設けられた複数の接続ピンとを有する第2接続部(例えば、外部端子回路45b)と、を有し、前記第1制御部は、前記第2接続部を介して外部に出力する制御信号を、前記第1制御部内に設けられた信号出力部(例えば、バッファIC53)を介して前記第2制御部に出力し、前記第2制御部は、前記第1制御部から入力された前記制御信号を、前記第2制御部内に設けられた信号出力部(例えば、バッファIC63)を介して、前記第2接続部内の前記複数の接続回路に出力する遊技機の前記第1接続部を介して、前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0704】
上記第13-第21の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0705】
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第22の構成の遊技システムを提供する。
【0706】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
前記第1制御部と前記第2制御部との間で信号を入出力可能に接続するための制御接続部(例えば、シリアル通信及び遊技媒体状態機能)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を有し、
前記装置接続部は、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合に、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する複数の制御信号の態様を、精算動作中以外では発生しない態様に設定し、
前記処理装置は、前記第2制御部から前記信号出力部を介して入力された複数の制御信号の態様が前記精算動作中以外では発生しない態様であると判断した場合には、前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力する複数の制御信号の態様を、精算動作中であることを示す態様に設定する
ことを特徴とする遊技システム。
【0707】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第23の構成の遊技機を提供する。
【0708】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
前記第1制御部と前記第2制御部との間で信号を入出力可能に接続するための制御接続部(例えば、シリアル通信及び遊技媒体状態機能)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、
前記装置接続部は、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合に、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する複数の制御信号の態様を、精算動作中以外では発生しない態様に設定する
ことを特徴とする遊技機。
【0709】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第24の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0710】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、前記第1制御部と前記第2制御部との間で信号を入出力可能に接続するための制御接続部(例えば、シリアル通信及び遊技媒体状態機能)と、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、前記装置接続部は、前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合に、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する複数の制御信号の態様を、精算動作中以外では発生しない態様に設定する遊技機に接続される遊技媒体管理装置であって、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して入力された複数の制御信号の態様が前記精算動作中以外では発生しない態様であると判断した場合には、前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力する複数の制御信号の態様を、精算動作中であることを示す態様に設定する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0711】
上記第22-第24の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0712】
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第25の構成の遊技システムを提供する。
【0713】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
前記第1制御部と前記第2制御部との間で信号を入出力可能に接続するための制御接続部(例えば、シリアル通信及び遊技媒体状態機能)と、を有し、
前記装置接続部は、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記第2制御部は、所定の処理動作が実行された場合に、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する複数の制御信号の態様を、前記所定の処理動作中以外では発生しない態様に設定し、
前記処理装置は、前記第2制御部から前記信号出力部を介して入力された複数の制御信号の態様が前記所定の処理動作中以外では発生しない態様であると判断した場合には、前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力する複数の制御信号の態様を、前記所定の処理動作中であることを示す態様に設定する
ことを特徴とする遊技システム。
【0714】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第26の構成の遊技機を提供する。
【0715】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
前記第1制御部と前記第2制御部との間で信号を入出力可能に接続するための制御接続部(例えば、シリアル通信及び遊技媒体状態機能)と、を備え、
前記装置接続部は、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記第2制御部は、所定の処理動作が実行された場合に、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する複数の制御信号の態様を、前記所定の処理動作中以外では発生しない態様に設定する
ことを特徴とする遊技機。
【0716】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第27の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0717】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、前記第1制御部と前記第2制御部との間で信号を入出力可能に接続するための制御接続部(例えば、シリアル通信及び遊技媒体状態機能)と、を備え、前記装置接続部は、前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、前記第2制御部は、所定の処理動作が実行された場合に、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する複数の制御信号の態様を、前記所定の処理動作中以外では発生しない態様に設定する遊技機に接続される遊技媒体管理装置であって、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して入力された複数の制御信号の態様が前記所定の処理動作中以外では発生しない態様であると判断した場合には、前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力する複数の制御信号の態様を、前記所定の処理動作中であることを示す態様に設定する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0718】
上記第25-第27の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0719】
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第28の構成の遊技システムを提供する。
【0720】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
前記第1制御部と前記第2制御部との間で信号を入出力可能に接続するための制御接続部(例えば、シリアル通信及び遊技媒体状態機能)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を有し、
前記装置接続部は、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合に、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する複数の制御信号の態様を、精算動作中以外では発生しない態様に設定し、
前記処理装置は、前記第2制御部から前記信号出力部を介して入力された複数の制御信号の態様が前記精算動作中以外では発生しない態様であると判断した場合には、前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力する複数の制御信号の態様を、精算動作中であることを示す態様に設定し、
前記第2制御部は、前記処理装置から前記信号入力部を介して前記精算動作中であることを示す態様に設定された前記複数の制御信号が入力された後、当該精算動作で精算する遊技媒体の精算数の桁数情報の前記処理装置への出力動作、及び、該桁数情報に対応する精算数情報の前記処理装置への出力動作を、この順で行う
ことを特徴とする遊技システム。
【0721】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第29の構成の遊技機を提供する。
【0722】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
前記第1制御部と前記第2制御部との間で信号を入出力可能に接続するための制御接続部(例えば、シリアル通信及び遊技媒体状態機能)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、
前記装置接続部は、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合に、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する複数の制御信号の態様を、精算動作中以外では発生しない態様に設定し、
前記精算動作中以外では発生しない態様に設定された複数の制御信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力した後、前記処理装置から精算動作中であることを示す態様に設定された複数の制御信号が入力された場合には、当該精算動作で精算する遊技媒体の精算数の桁数情報の前記処理装置への出力動作、及び、該桁数情報に対応する精算数情報の前記処理装置への出力動作を、この順で行う
ことを特徴とする遊技機。
【0723】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第30の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0724】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、前記第1制御部と前記第2制御部との間で信号を入出力可能に接続するための制御接続部(例えば、シリアル通信及び遊技媒体状態機能)と、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、前記装置接続部は、前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合に、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する複数の制御信号の態様を、精算動作中以外では発生しない態様に設定し、前記精算動作中以外では発生しない態様に設定された複数の制御信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力した後、前記処理装置から精算動作中であることを示す態様に設定された複数の制御信号が入力された場合には、当該精算動作で精算する遊技媒体の精算数の桁数情報の前記処理装置への出力動作、及び、該桁数情報に対応する精算数情報の前記処理装置への出力動作を、この順で行う遊技機に接続される遊技媒体管理装置であって、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して入力された複数の制御信号の態様が前記精算動作中以外では発生しない態様であると判断した場合には、前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力する複数の制御信号の態様を、精算動作中であることを示す態様に設定する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0725】
上記第28-第30の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0726】
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第31の構成の遊技システムを提供する。
【0727】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部及び前記処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記第2制御部から前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、
前記処理装置から前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれる
ことを特徴とする遊技システム。
【0728】
また、前記第31の構成の本発明の遊技システムでは、前記第1データ信号及び前記第2データ信号のそれぞれは、1ビット単位で出力され、
前記第2制御部から前記第1データ信号を出力する場合には、前記第1ストローブ信号の立ち上がり時又は立ち下がり時に所定のパラメータ(例えば、フラグやカウンター)をセットし、その後、1バイト分の前記第1データ信号が出力されれば、前記所定のパラメータをクリアし、
前記処理装置から前記第2データ信号を出力する場合には、前記第2ストローブ信号の立ち上がり時又は立ち下がり時に特定のパラメータ(例えば、フラグやカウンター)をセットし、その後、1バイト分の前記第2データ信号が出力されれば、前記特定のパラメータをクリアするようにしてもよい。
【0729】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第32の構成の遊技機を提供する。
【0730】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部及び外部に設けられた処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を備え、
前記第2制御部から前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、
前記処理装置から前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれる
ことを特徴とする遊技機。
【0731】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第33の構成の遊技機を提供する。
【0732】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部及び外部に設けられた処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を備え、前記第2制御部から前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、前記処理装置から前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれる遊技機の前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0733】
上記第31-第33の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0734】
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第34の構成の遊技システムを提供する。
【0735】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機と、前記処理装置との間では、複数の制御信号の入出力動作が行われ、
前記遊技機から前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、
前記処理装置から前記遊技機に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれる
ことを特徴とする遊技システム。
【0736】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第35の構成の遊技機を提供する。
【0737】
外部に設けられた処理装置に対して、複数の制御信号の入出力動作を行う制御部(例えば、払出制御基板43)を備え、
前記制御部から前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、
前記処理装置から前記制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれる
ことを特徴とする遊技機。
【0738】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第36の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0739】
外部に設けられた処理装置に対して、複数の制御信号の入出力動作を行う制御部(例えば、払出制御基板43)を備え、前記制御部から前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、前記処理装置から前記制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれる遊技機の前記制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0740】
上記第34-第36の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0741】
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第37の構成の遊技システムを提供する。
【0742】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を有し、
前記装置接続部は、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、
前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれる
ことを特徴とする遊技システム。
【0743】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第38の構成の遊技機を提供する。
【0744】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、
前記装置接続部は、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、
前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれる
ことを特徴とする遊技機。
【0745】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第39の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0746】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、前記装置接続部は、前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれる遊技機の前記装置接続部を介して、前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0747】
上記第37-第39の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0748】
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第40の構成の遊技システムを提供する。
【0749】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部及び前記処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、
前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれ、
前記第2制御部から前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記第2制御部は、一定周期(例えば、1msec周期)で行われる第1の処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力し、
前記第2制御部から前記処理装置に前記第1データ信号が入力された場合には、前記処理装置は、前記一定周期で行われる第2の処理において、前記第2ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第2データ信号を前記第2ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記第2制御部に出力する
ことを特徴とする遊技システム。
【0750】
また、前記第40の構成の本発明の遊技システムでは、前記第1データ信号及び前記第2データ信号の各データ信号は、1ビット単位で出力され、
当該1ビットのデータ信号の出力は、前記一定周期の特定倍数の期間(例えば、5回の割込期間)で行われ、
前記一定周期の特定倍数の期間におけるストローブ信号のレベル制御では、前記一定周期の2倍の期間において当該ストローブ信号がオフ状態となるように制御され、残りの期間において当該ストローブ信号が連続してオン状態となるように制御されるようにしてもよい。
【0751】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第41の構成の遊技機を提供する。
【0752】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部及び外部に設けられた処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を備え、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、
前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれ、
前記第2制御部から前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記第2制御部は、一定周期(例えば、1msec周期)で行われる処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力する
ことを特徴とする遊技機。
【0753】
さらに、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第42の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0754】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部及び外部に設けられた処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を備え、前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれ、前記第2制御部から前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記第2制御部は、一定周期(例えば、1msec周期)で行われる第1の処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力する遊技機の前記第2制御部に接続される遊技媒体管理装置であって、
前記第2制御部から前記第1データ信号が入力された場合には、前記一定周期で行われる第2の処理において、前記第2ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第2データ信号を前記第2ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記第2制御部に出力する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0755】
上記第40-第42の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0756】
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第43の構成の遊技システムを提供する。
【0757】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機と、前記処理装置との間では、複数の制御信号の入出力動作が行われ、
前記遊技機から前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、
前記処理装置から前記遊技機に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれ、
前記遊技機から前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記遊技機は、一定周期(例えば、1msec周期)で行われる第1の処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力し、
前記遊技機から前記処理装置に前記第1データ信号が入力された場合には、前記処理装置は、前記一定周期で行われる第2の処理において、前記第2ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第2データ信号を前記第2ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記遊技機に出力する
ことを特徴とする遊技システム。
【0758】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第44の構成の遊技機を提供する。
【0759】
外部に設けられた処理装置に対して、複数の制御信号の入出力動作を行う制御部(例えば、払出制御基板43)を備え、
前記制御部から前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、
前記処理装置から前記制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれ、
前記制御部から前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記制御部は、一定周期(例えば、1msec周期)で行われる処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力する
ことを特徴とする遊技機。
【0760】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第45の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0761】
外部に設けられた処理装置に対して、複数の制御信号の入出力動作を行う制御部(例えば、払出制御基板43)を備え、前記制御部から前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、前記処理装置から前記制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれ、前記制御部から前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記制御部は、一定周期(例えば、1msec周期)で行われる第1の処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力する遊技機の前記制御部に接続される遊技媒体管理装置であって、
前記制御部から前記第1データ信号が入力された場合には、前記一定周期で行われる第2の処理において、前記第2ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第2データ信号を前記第2ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記制御部に出力する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0762】
上記第43-第45の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0763】
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第46の構成の遊技システムを提供する。
【0764】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)を有し、
前記装置接続部は、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、
前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれ、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記第2制御部は、一定周期(例えば、1msec周期)で行われる第1の処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力し、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に前記第1データ信号が入力された場合には、前記処理装置は、前記一定周期で行われる第2の処理において、前記第2ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第2データ信号を前記第2ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記第2制御部に出力する
ことを特徴とする遊技システム。
【0765】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第47の構成の遊技機を提供する。
【0766】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
前記第1制御部と前記第2制御部との間で信号を入出力可能に接続するための制御接続部(例えば、シリアル通信及び遊技媒体状態機能)と、を備え、
前記装置接続部は、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、
前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれ、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記第2制御部は、一定周期(例えば、1msec周期)で行われる処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力する
ことを特徴とする遊技機。
【0767】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第48の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0768】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、前記第1制御部と前記第2制御部との間で信号を入出力可能に接続するための制御接続部(例えば、シリアル通信及び遊技媒体状態機能)と、を備え、前記装置接続部は、前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された複数の制御信号を前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれ、前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記第2制御部は、一定周期(例えば、1msec周期)で行われる第1の処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力する遊技機の前記装置接続部を介して、前記第2制御部に接続される遊技媒体管理装置であって、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記第1データ信号が入力された場合には、前記一定周期で行われる第2の処理において、前記第2ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第2データ信号を前記第2ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記第2制御部に出力する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0769】
上記第46-第48の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0770】
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第49の構成の遊技システムを提供する。
【0771】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部及び前記処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号をそれぞれ複数の出力信号線を介して出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号をそれぞれ複数の入力信号線を介して前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、
前記複数の出力信号線及び前記複数の入力信号線のうちの少なくとも一つの信号線に設置され、当該設置された信号線の断線の有無を検知する断線検知部(例えば、断線検知回路250)と、を有し、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、
前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれ、
前記第2制御部から前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記第2制御部は、一定周期(例えば、1msec周期)で行われる第1の処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力し、
前記第2制御部から前記処理装置に前記第1データ信号が入力された場合には、前記処理装置は、前記一定周期で行われる第2の処理において、前記第2ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第2データ信号を前記第2ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記第2制御部に出力し、
前記第2制御部は、前記断線検知部の検知結果に基づいて、前記処理装置との接続状態を判断する
ことを特徴とする遊技システム。
【0772】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第50の構成の遊技機を提供する。
【0773】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部及び外部に設けられた処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号をそれぞれ複数の出力信号線を介して出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の制御信号をそれぞれ複数の入力信号線を介して前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、
前記複数の出力信号線及び前記複数の入力信号線のうちの少なくとも一つの信号線に設置され、当該設置された信号線の断線の有無を検知する断線検知部(例えば、断線検知回路250)と、を備え、
前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、
前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれ、
前記第2制御部から前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記第2制御部は、一定周期(例えば、1msec周期)で行われる処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力し、
前記第2制御部は、前記断線検知部の検知結果に基づいて、前記処理装置との接続状態を判断する
ことを特徴とする遊技機。
【0774】
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような第51の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0775】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部及び外部に設けられた処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部から前記処理装置に複数の制御信号をそれぞれ複数の出力信号線を介して出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された複数の制御信号をそれぞれ複数の入力信号線を介して前記第2制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、前記複数の出力信号線及び前記複数の入力信号線のうちの少なくとも一つの信号線に設置され、当該設置された信号線の断線の有無を検知する断線検知部(例えば、断線検知回路250)と、を備え、前記第2制御部から前記信号出力部を介して前記処理装置に出力される複数の制御信号には、第1データ信号(例えば、EXS信号)と、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)とが含まれ、前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2制御部に入力される複数の制御信号には、第2データ信号(例えば、BRQ信号)と、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)とが含まれ、前記第2制御部から前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記第2制御部は、一定周期(例えば、1msec周期)で行われる第1の処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力し、前記第2制御部は、前記断線検知部の検知結果に基づいて、前記処理装置との接続状態を判断する遊技機の前記第2制御部に接続される遊技媒体管理装置であって、
前記第2制御部から前記第1データ信号が入力された場合には、前記一定周期で行われる第2の処理において、前記第2ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第2データ信号を前記第2ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記第2制御部に出力する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0776】
上記第49-第51の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0777】
[本発明の第52-第60の構成]
従来、遊技機と遊技媒体の貸出装置(所謂、サンド装置)とが接続され、遊技機をCR機として運用する遊技システムが提案されている(例えば、特開2008-168083号公報参照)。このような遊技システムでは、遊技機がメダルレスの遊技機となるので、当該遊技機には、メダルセレクタ、ホッパー装置等の遊技媒体の投入、払出、精算等で使用される各種装置が設けられない。
【0778】
さらに、従来、遊技機において、主制御基板と払出制御基板とをシリアル通信で接続し、遊技媒体の払出等に係るコマンドを主制御基板から払出制御基板に送信する遊技機が提案されている(例えば、特開2011-41659号公報参照)。
【0779】
従来、例えば、上記特開2008-168083号公報で開示されているように、遊技機をサンド装置に接続してCR機として運用する遊技システム(遊技形態)が提案されている。しかしながら、例えば、上記特開2008-168083号公報等には、このような遊技システムにおいて実際に遊技を行うための各種処理等の態様が開示されておらず、実際の運用を考慮した技術は開示されていない。
【0780】
また、通常、パチスロ遊技機では、パチンコ遊技機と異なり、遊技媒体が投入されることで遊技の開始条件が成立するため、メダルの貯留状態を主制御基板で管理する必要がある。それゆえ、例えば、上記特開2011-41659号公報で開示されているような遊技機では、主制御基板及び払出制御基板間において全二重通信でデータの送受信を行うことが好ましい。しかしながら、実際には、主制御基板及び払出制御基板のプログラム容量の制限から全二重通信のプロトコルを組み込むことは難しい。
【0781】
本発明は上記第2の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第2の目的は、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用を可能とするとともに、払出制御基板から主制御基板に遊技媒体の貯留数に関する最小限の情報を入力し、該情報に基づいて主制御基板が遊技開始可能であるか否かを判別できる遊技システム、遊技機及び遊技媒体管理装置を提供することである。
【0782】
上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような第52の構成の遊技システムを提供する。
【0783】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする第1制御接続部(例えば、シリアル通信)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする第2制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を有し、
前記第2制御部は、前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記遊技媒体の数が遊技開始可能な数であるか否かを判断する
ことを特徴とする遊技システム。
【0784】
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような第53の構成の遊技機を提供する。
【0785】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする第1制御接続部(例えば、シリアル通信)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする第2制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を備え、
前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記遊技媒体の数が遊技開始可能な数であるか否かを判断する
ことを特徴とする遊技機。
【0786】
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような第54の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0787】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする第1制御接続部(例えば、シリアル通信)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする第2制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を備え、前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記遊技媒体の数が遊技開始可能な数であるか否かを判断する遊技機の前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0788】
上記第52-第54の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となるとともに、払出制御基板から主制御基板に遊技媒体の貯留数に関する最小限の情報を入力し、該情報に基づいて主制御基板が遊技開始可能であるか否かを判別することができる。
【0789】
上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような第55の構成の遊技システムを提供する。
【0790】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を有し、
前記第2制御部は、前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記遊技媒体の数が遊技開始可能な数であるか否かを判断する
ことを特徴とする遊技システム。
【0791】
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような第56の構成の遊技機を提供する。
【0792】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を備え、
前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記遊技媒体の数が遊技開始可能な数であるか否かを判断する
ことを特徴とする遊技機。
【0793】
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような第57の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0794】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を備え、前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記遊技媒体の数が遊技開始可能な数であるか否かを判断する遊技機の前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0795】
上記第55-第57の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となるとともに、払出制御基板から主制御基板に遊技媒体の貯留数に関する最小限の情報を入力し、該情報に基づいて主制御基板が遊技開始可能であるか否かを判別することができる。
【0796】
上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような第58の構成の遊技システムを提供する。
【0797】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に複数の制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を有し、
前記第2制御部は、前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される各制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記複数の制御信号の状態の態様に応じて、前記遊技媒体の数が遊技開始可能な数であるか否かを判断する
ことを特徴とする遊技システム。
【0798】
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような第59の構成の遊技機を提供する。
【0799】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に複数の制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を備え、
前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される各制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記複数の制御信号の状態の態様に応じて、前記遊技媒体の数が遊技開始可能な数であるか否かを判断する
ことを特徴とする遊技機。
【0800】
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような第60の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0801】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に複数の制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を備え、前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される各制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記複数の制御信号の状態の態様に応じて、前記遊技媒体の数が遊技開始可能な数であるか否かを判断する遊技機の前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0802】
上記第58-第60の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となるとともに、払出制御基板から主制御基板に遊技媒体の貯留数に関する最小限の情報を入力し、該情報に基づいて主制御基板が遊技開始可能であるか否かを判別することができる。
【0803】
[本発明の第61-第69の構成]
従来、遊技機と遊技媒体の貸出装置(所謂、サンド装置)とが接続され、遊技機をCR機として運用する遊技システムが提案されている(例えば、特開2008-168083号公報参照)。このような遊技システムでは、遊技機がメダルレスの遊技機となるので、当該遊技機には、メダルセレクタ、ホッパー装置等の遊技媒体の投入、払出、精算等で使用される各種装置が設けられない。
【0804】
さらに、従来、遊技機において、主制御基板と払出制御基板とをシリアル通信で接続し、遊技媒体の払出等に係るコマンドを主制御基板から払出制御基板に送信する遊技機が提案されている(例えば、特開2011-41659号公報参照)。
【0805】
従来、例えば、上記特開2008-168083号公報で開示されているように、遊技機をサンド装置に接続してCR機として運用する遊技システム(遊技形態)が提案されている。しかしながら、例えば、上記特開2008-168083号公報等には、このような遊技システムにおいて実際に遊技を行うための各種処理等の態様が開示されておらず、実際の運用を考慮した技術は開示されていない。
【0806】
また、通常、パチスロ遊技機では、パチンコ遊技機と異なり、遊技媒体が投入されることで遊技の開始条件が成立するため、メダルの貯留状態を主制御基板で管理する必要がある。それゆえ、例えば、上記特開2011-41659号公報で開示されているような遊技機では、主制御基板及び払出制御基板間において全二重通信でデータの送受信を行うことが好ましい。しかしながら、実際には、主制御基板及び払出制御基板のプログラム容量の制限から全二重通信のプロトコルを組み込むことは難しい。また、この場合、主制御基板及び副制御基板において、例えば、MAXベットボタンの押下(有効)条件、MAXベットボタンのランプ点灯条件等を判別することも難しくなる。
【0807】
本発明は上記第3の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第3の目的は、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用を可能とするとともに、払出制御基板から主制御基板に遊技媒体の貯留数に関する最小限の情報を入力し、該情報に基づいて、例えば、MAXベットの押下条件、MAXベットボタンのランプ点灯条件を判別可能にする遊技システム、遊技機及び遊技媒体管理装置を提供することである。
【0808】
上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような第61の構成の遊技システムを提供する。
【0809】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、MAXベットボタン16)と、
前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを発光態様により報知するベット報知手段(例えば、ベットボタンLED)と、を有し、
前記第2制御部は、前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、
前記ベット報知手段は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して前記第1制御部に入力された前記制御信号の状態に応じて、前記発光態様を制御する
ことを特徴とする遊技システム。
【0810】
また、上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような第62の構成の遊技機を提供する。
【0811】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、MAXベットボタン16)と、
前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを発光態様により報知するベット報知手段(例えば、ベットボタンLED)と、を備え、
前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、
前記ベット報知手段は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して前記第1制御部に入力された前記制御信号の状態に応じて、前記発光態様を制御する
ことを特徴とする遊技機。
【0812】
また、上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような第63の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0813】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、MAXベットボタン16)と、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを発光態様により報知するベット報知手段(例えば、ベットボタンLED)と、を備え、前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、前記ベット報知手段は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して前記第1制御部に入力された前記制御信号の状態に応じて、前記発光態様を制御する遊技機の前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0814】
上記第61-第63の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となるとともに、払出制御基板から主制御基板に遊技媒体の貯留数に関する最小限の情報を入力し、該情報に基づいて、例えば、MAXベットボタンの押下条件、MAXベットボタンのランプ点灯条件等を判別することができる。
【0815】
上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような第64の構成の遊技システムを提供する。
【0816】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、MAXベットボタン16)と、
前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを発光態様により報知するベット報知手段(例えば、ベットボタンLED)と、を有し、
前記第2制御部は、
遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、
前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、遊技媒体のベット数と、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態とに応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、
前記ベット報知手段は、遊技媒体のベット数と、前記第2制御部から前記制御接続部を介して前記第1制御部に入力された前記制御信号の状態とに応じて、前記発光態様を制御する
ことを特徴とする遊技システム。
【0817】
また、上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような第65の構成の遊技機を提供する。
【0818】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、MAXベットボタン16)と、
前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを発光態様により報知するベット報知手段(例えば、ベットボタンLED)と、を備え、
前記第2制御部は、
遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、
貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、遊技媒体のベット数と、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態とに応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、
前記ベット報知手段は、遊技媒体のベット数と、前記第2制御部から前記制御接続部を介して前記第1制御部に入力された前記制御信号の状態とに応じて、前記発光態様を制御する
ことを特徴とする遊技機。
【0819】
また、上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような第66の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0820】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、MAXベットボタン16)と、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを発光態様により報知するベット報知手段(例えば、ベットボタンLED)と、を備え、前記第2制御部は、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、を有し、前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、前記第1制御部は、遊技媒体のベット数と、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態とに応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、前記ベット報知手段は、遊技媒体のベット数と、前記第2制御部から前記制御接続部を介して前記第1制御部に入力された前記制御信号の状態とに応じて、前記発光態様を制御する遊技機の前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0821】
上記第64-第66の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となるとともに、払出制御基板から主制御基板に遊技媒体の貯留数に関する最小限の情報を入力し、該情報に基づいて、例えば、MAXベットボタンの押下条件、MAXベットボタンのランプ点灯条件等を判別することができる。
【0822】
上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような第67の構成の遊技システムを提供する。
【0823】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に複数の制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、MAXベットボタン16)と、
前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを発光態様により報知するベット報知手段(例えば、ベットボタンLED)と、を有し、
前記第2制御部は、前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される各制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記複数の制御信号の状態の態様に応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、
前記ベット報知手段は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して前記第1制御部に入力された前記複数の制御信号の状態の態様に応じて、前記発光態様を制御する
ことを特徴とする遊技システム。
【0824】
また、上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような第68の構成の遊技機を提供する。
【0825】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に複数の制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、MAXベットボタン16)と、
前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを発光態様により報知するベット報知手段(例えば、ベットボタンLED)と、を備え、
前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される各制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記複数の制御信号の状態の態様に応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、
前記ベット報知手段は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して前記第1制御部に入力された前記複数の制御信号の状態の態様に応じて、前記発光態様を制御する
ことを特徴とする遊技機。
【0826】
また、上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような第69の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0827】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に複数の制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、MAXベットボタン16)と、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを発光態様により報知するベット報知手段(例えば、ベットボタンLED)と、を備え、前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される各制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記複数の制御信号の状態の態様に応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、前記ベット報知手段は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して前記第1制御部に入力された前記複数の制御信号の状態の態様に応じて、前記発光態様を制御する遊技機の前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0828】
上記第67-第69の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となるとともに、払出制御基板から主制御基板に遊技媒体の貯留数に関する最小限の情報を入力し、該情報に基づいて、例えば、MAXベットボタンの押下条件、MAXベットボタンのランプ点灯条件等を判別することができる。
【0829】
[本発明の第70-第81の構成]
従来、遊技機と遊技媒体の貸出装置(所謂、サンド装置)とが接続され、遊技機をCR機として運用する遊技システムが提案されている(例えば、特開2008-168083号公報参照)。このような遊技システムでは、遊技機がメダルレスの遊技機となるので、当該遊技機には、メダルセレクタ、ホッパー装置等の遊技媒体の投入、払出、精算等で使用される各種装置が設けられない。
【0830】
さらに、従来、遊技機において、主制御基板と払出制御基板とをシリアル通信で接続し、遊技媒体の払出等に係るコマンドを主制御基板から払出制御基板に送信する遊技機が提案されている(例えば、特開2011-41659号公報参照)。
【0831】
従来、例えば、上記特開2008-168083号公報で開示されているように、遊技機をサンド装置に接続してCR機として運用する遊技システム(遊技形態)が提案されている。しかしながら、例えば、上記特開2008-168083号公報等には、このような遊技システムにおいて実際に遊技を行うための各種処理等の態様が開示されておらず、実際の運用を考慮した技術は開示されていない。
【0832】
また、通常、パチスロ遊技機では、パチンコ遊技機と異なり、遊技媒体が投入されることで遊技の開始条件が成立するため、メダルの貯留状態を主制御基板で管理する必要がある。それゆえ、例えば、上記特開2011-41659号公報で開示されているような遊技機では、主制御基板及び払出制御基板間において全二重通信でデータの送受信を行うことが好ましい。しかしながら、実際には、主制御基板及び払出制御基板のプログラム容量の制限から全二重通信のプロトコルを組み込むことは難しい。また、この場合、主制御基板及び副制御基板において、例えば、1ベットボタンの押下条件、1ベットボタン押下時のベット数表示用ランプ点灯条件等を判別することも難しくなる。
【0833】
本発明は上記第4の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第4の目的は、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となるとともに、払出制御基板から主制御基板に遊技媒体の貯留数に関する最小限の情報を入力し、該情報に基づいて、例えば、1ベットボタンの押下条件、1ベットボタン押下時のベット数表示用ランプの点灯条件等を判別可能にする遊技システム、遊技機及び遊技媒体管理装置を提供することである。
【0834】
上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような第70の構成の遊技システムを提供する。
【0835】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする第1制御接続部(例えば、シリアル通信)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする第2制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、1ベットボタン17)と、
前記ベット操作に基づいて、発光態様によりベット数を報知するベット数報知手段(例えば、ラインLED)と、を有し、
前記第2制御部は、前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、
前記第1制御部は、前記ベット操作が行われたことを示す操作データを、前記第1制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、
前記第2制御部は、
前記第1制御部から前記第1制御接続部を介して入力された前記操作データに基づいて前記ベット操作の回数を判断するとともに、前記ベット操作の回数に応じた遊技媒体のベット数を、前記第1制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、
前記ベット操作の回数が規定数(例えば、「3」)を超えた場合には、遊技媒体のベット数として、前記規定数未満の所定数(例えば、「1」)を、前記第1制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第1制御接続部を介して入力された前記ベット数に基づいて前記ベット数報知手段の発光態様を制御する
ことを特徴とする遊技システム。
【0836】
また、上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような第71の構成の遊技機を提供する。
【0837】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする第1制御接続部(例えば、シリアル通信)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする第2制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、1ベットボタン17)と、
前記ベット操作に基づいて、発光態様によりベット数を報知するベット数報知手段(例えば、ラインLED)と、を備え、
前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、
前記第1制御部は、前記ベット操作が行われたことを示す操作データを、前記第1制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、
前記第2制御部は、
前記第1制御部から前記第1制御接続部を介して入力された前記操作データに基づいて前記ベット操作の回数を判断するとともに、前記ベット操作の回数に応じた遊技媒体のベット数を、前記第1制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、
前記ベット操作の回数が規定数(例えば、「3」)を超えた場合には、遊技媒体のベット数として、前記規定数未満の所定数(例えば、「1」)を、前記第1制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第1制御接続部を介して入力された前記ベット数に基づいて前記ベット数報知手段の発光態様を制御する
ことを特徴とする遊技機。
【0838】
さらに、上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような第72の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0839】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする第1制御接続部(例えば、シリアル通信)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする第2制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、1ベットボタン17)と、前記ベット操作に基づいて、発光態様によりベット数を報知するベット数報知手段(例えば、ラインLED)と、を備え、前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、前記第1制御部は、前記ベット操作が行われたことを示す操作データを、前記第1制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、前記第2制御部は、前記第1制御部から前記第1制御接続部を介して入力された前記操作データに基づいて前記ベット操作の回数を判断するとともに、前記ベット操作の回数に応じた遊技媒体のベット数を、前記第1制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、前記ベット操作の回数が規定数(例えば、「3」)を超えた場合には、遊技媒体のベット数として、前記規定数未満の所定数(例えば、「1」)を、前記第1制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第1制御接続部を介して入力された前記ベット数に基づいて前記ベット数報知手段の発光態様を制御する遊技機の前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0840】
上記第70-第72の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となるとともに、払出制御基板から主制御基板に遊技媒体の貯留数に関する最小限の情報を入力し、該情報に基づいて、例えば、1ベットボタンの押下条件、1ベットボタン押下時のベット数表示用ランプの点灯条件等を判別することができる。
【0841】
上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような第73の構成の遊技システムを提供する。
【0842】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする制御接続部(例えば、シリアル通信)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、1ベットボタン17)と、
前記ベット操作に基づいて、発光態様によりベット数を報知するベット数報知手段(例えば、ラインLED)と、を有し、
前記第1制御部は、前記ベット操作が行われたことを示す操作データを、前記制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、
前記第2制御部は、
前記第1制御部から前記制御接続部を介して入力された前記操作データに基づいて前記ベット操作の回数を判断するとともに、前記ベット操作の回数に応じた遊技媒体のベット数を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、
前記ベット操作の回数が規定数(例えば、「3」)を超えた場合には、遊技媒体のベット数として、前記規定数未満の所定数(例えば、「1」)を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記ベット数に基づいて前記ベット数報知手段の発光態様を制御する
ことを特徴とする遊技システム。
【0843】
また、上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような第74の構成の遊技機を提供する。
【0844】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする制御接続部(例えば、シリアル通信)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、1ベットボタン17)と、
前記ベット操作に基づいて、発光態様によりベット数を報知するベット数報知手段(例えば、ラインLED)と、を備え、
前記第1制御部は、前記ベット操作が行われたことを示す操作データを、前記制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、
前記第2制御部は、
前記第1制御部から前記制御接続部を介して入力された前記操作データに基づいて前記ベット操作の回数を判断するとともに、前記ベット操作の回数に応じた遊技媒体のベット数を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、
前記ベット操作の回数が規定数(例えば、「3」)を超えた場合には、遊技媒体のベット数として、前記規定数未満の所定数(例えば、「1」)を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記ベット数に基づいて前記ベット数報知手段の発光態様を制御する
ことを特徴とする遊技機。
【0845】
さらに、上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような第75の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0846】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする制御接続部(例えば、シリアル通信)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、1ベットボタン17)と、前記ベット操作に基づいて、発光態様によりベット数を報知するベット数報知手段(例えば、ラインLED)と、を備え、前記第1制御部は、前記ベット操作が行われたことを示す操作データを、前記制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、前記第2制御部は、前記第1制御部から前記制御接続部を介して入力された前記操作データに基づいて前記ベット操作の回数を判断するとともに、前記ベット操作の回数に応じた遊技媒体のベット数を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、前記ベット操作の回数が規定数(例えば、「3」)を超えた場合には、遊技媒体のベット数として、前記規定数未満の所定数(例えば、「1」)を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記ベット数に基づいて前記ベット数報知手段の発光態様を制御する遊技機の前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0847】
上記第73-第75の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となるとともに、払出制御基板から主制御基板に遊技媒体の貯留数に関する最小限の情報を入力し、該情報に基づいて、例えば、1ベットボタンの押下条件、1ベットボタン押下時のベット数表示用ランプの点灯条件等を判別することができる。
【0848】
上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような第76の構成の遊技システムを提供する。
【0849】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする第1制御接続部(例えば、シリアル通信)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする第2制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、1ベットボタン17)と、
前記ベット操作に基づいて、発光態様によりベット数を報知するベット数報知手段(例えば、ラインLED)と、を有し、
前記第2制御部は、前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、
前記第1制御部は、前記ベット操作が行われたことを示す種別情報とベット数の最大規定数(例えば、「3」)とを含む操作データを、前記第1制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、
前記第2制御部は、
前記第1制御部から前記第1制御接続部を介して入力された前記操作データに基づいて前記ベット操作の回数を判断するとともに、前記ベット操作の回数に応じた遊技媒体のベット数を、前記第1制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、
前記ベット操作の回数が前記最大規定数を超えた場合には、遊技媒体のベット数として、前記最大規定数未満の所定数(例えば、「1」)を、前記第1制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第1制御接続部を介して入力された前記ベット数に基づいて前記ベット数報知手段の発光態様を制御する
ことを特徴とする遊技システム。
【0850】
また、上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような第77の構成の遊技機を提供する。
【0851】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする第1制御接続部(例えば、シリアル通信)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする第2制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、1ベットボタン17)と、
前記ベット操作に基づいて、発光態様によりベット数を報知するベット数報知手段(例えば、ラインLED)と、を備え、
前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、
前記第1制御部は、前記ベット操作が行われたことを示す種別情報とベット数の最大規定数(例えば、「3」)とを含む操作データを、前記第1制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、
前記第2制御部は、
前記第1制御部から前記第1制御接続部を介して入力された前記操作データに基づいて前記ベット操作の回数を判断するとともに、前記ベット操作の回数に応じた遊技媒体のベット数を、前記第1制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、
前記ベット操作の回数が前記最大規定数を超えた場合には、遊技媒体のベット数として、前記最大規定数未満の所定数(例えば、「1」)を、前記第1制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第1制御接続部を介して入力された前記ベット数に基づいて前記ベット数報知手段の発光態様を制御する
ことを特徴とする遊技機。
【0852】
さらに、上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような第78の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0853】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする第1制御接続部(例えば、シリアル通信)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする第2制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、1ベットボタン17)と、前記ベット操作に基づいて、発光態様によりベット数を報知するベット数報知手段(例えば、ラインLED)と、を備え、前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第2制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態に応じて、前記ベット操作を受け付け可能であるか否かを判断し、前記第1制御部は、前記ベット操作が行われたことを示す種別情報とベット数の最大規定数(例えば、「3」)とを含む操作データを、前記第1制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、前記第2制御部は、前記第1制御部から前記第1制御接続部を介して入力された前記操作データに基づいて前記ベット操作の回数を判断するとともに、前記ベット操作の回数に応じた遊技媒体のベット数を、前記第1制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、前記ベット操作の回数が前記最大規定数を超えた場合には、遊技媒体のベット数として、前記最大規定数未満の所定数(例えば、「1」)を、前記第1制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第1制御接続部を介して入力された前記ベット数に基づいて前記ベット数報知手段の発光態様を制御する遊技機の前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0854】
上記第76-第78の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となるとともに、払出制御基板から主制御基板に遊技媒体の貯留数に関する最小限の情報を入力し、該情報に基づいて、例えば、1ベットボタンの押下条件、1ベットボタン押下時のベット数表示用ランプの点灯条件等を判別することができる。
【0855】
上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような第79の構成の遊技システムを提供する。
【0856】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする制御接続部(例えば、シリアル通信)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、1ベットボタン17)と、を有し、
前記第1制御部は、前記ベット操作が行われたことを示す操作データを、前記制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、
前記第2制御部は、
前記第1制御部から前記制御接続部を介して入力された前記操作データに基づいて前記ベット操作の回数を判断するとともに、前記ベット操作の回数に応じた遊技媒体のベット数を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、
前記ベット操作の回数が規定数(例えば、「3」)を超えた場合には、遊技媒体のベット数として、前記規定数未満の所定数(例えば、「1」)を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力する
ことを特徴とする遊技システム。
【0857】
また、上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような第80の構成の遊技機を提供する。
【0858】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする制御接続部(例えば、シリアル通信)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、1ベットボタン17)と、を備え、
前記第1制御部は、前記ベット操作が行われたことを示す操作データを、前記制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、
前記第2制御部は、
前記第1制御部から前記制御接続部を介して入力された前記操作データに基づいて前記ベット操作の回数を判断するとともに、前記ベット操作の回数に応じた遊技媒体のベット数を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、
前記ベット操作の回数が規定数(例えば、「3」)を超えた場合には、遊技媒体のベット数として、前記規定数未満の所定数(例えば、「1」)を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力する
ことを特徴とする遊技機。
【0859】
さらに、上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような第81の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0860】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第1制御部及び前記第2制御部間においてデータの入出力を可能にする制御接続部(例えば、シリアル通信)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を受け付けるベット操作手段(例えば、1ベットボタン17)と、を備え、前記第1制御部は、前記ベット操作が行われたことを示す操作データを、前記制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、前記第2制御部は、前記第1制御部から前記制御接続部を介して入力された前記操作データに基づいて前記ベット操作の回数を判断するとともに、前記ベット操作の回数に応じた遊技媒体のベット数を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、前記ベット操作の回数が規定数(例えば、「3」)を超えた場合には、遊技媒体のベット数として、前記規定数未満の所定数(例えば、「1」)を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力する遊技機の前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0861】
上記第79-第81の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となるとともに、払出制御基板から主制御基板に遊技媒体の貯留数に関する最小限の情報を入力し、該情報に基づいて、例えば、1ベットボタンの押下条件、1ベットボタン押下時のベット数表示用ランプの点灯条件等を判別することができる。
【0862】
[本発明の第82-第138の構成]
従来、遊技機と遊技媒体の貸出装置(所謂、サンド装置)とが接続され、遊技機をCR機として運用する遊技システムが提案されている(例えば、特開2008-168083号公報参照)。このような遊技システムでは、遊技機がメダルレスの遊技機となるので、当該遊技機には、メダルセレクタ、ホッパー装置等の遊技媒体の投入、払出、精算等で使用される各種装置が設けられない。
【0863】
従来、例えば、上記特開2008-168083号公報で開示されているように、遊技機をサンド装置に接続してCR機として運用する遊技システム(遊技形態)が提案されている。しかしながら、例えば、上記特開2008-168083号公報等には、このような遊技システムにおいて実際に遊技を行うための各種処理等の態様が開示されておらず、実際の運用を考慮した技術は開示されていない。
【0864】
ところで、当技術分野では、メダルセレクタへの不正行為(例えば、「クレマンゴト」と呼ばれる不正行為等)の対策として、遊技機のメダルレス化は有効であり、近年、メダルレス遊技機の導入が渇望されている。さらに、メダルレス遊技機を導入する場合、現行の遊技機が設置されている環境に対して最小限の改修でメダルレス遊技機の導入及び運用を可能にしなければ、遊技店側に改修のための大きな費用負担を強いることなる。
【0865】
本発明は上記第5の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第5の目的は、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用を可能とする遊技システム、遊技機及び遊技媒体管理装置を提供することである。
【0866】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第82の構成の遊技システムを提供する。
【0867】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技の開始操作を検知する開始操作検知手段(例えば、スタートスイッチ22S)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、を有し、
前記第2制御部は、
遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、
前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、を有し、
前記第1制御部は、前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合には、前記第2制御部に対して遊技開始(例えば、遊技開始要求コマンド)を通達し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、
前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から遊技開始が通達された場合には、前記第1制御部に対して遊技開始の許可(例えば、Ackコマンド)を通達し、その後、前記ベット数計数手段の計数値をクリアする
ことを特徴とする遊技システム。
【0868】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第83の構成の遊技機を提供する。
【0869】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技の開始操作を検知する開始操作検知手段(例えば、スタートスイッチ22S)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、
前記第2制御部は、
遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、
貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、を有し、
前記第1制御部は、前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合には、前記第2制御部に対して遊技開始(例えば、遊技開始要求コマンド)を通達し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、
前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から遊技開始が通達された場合には、前記第1制御部に対して遊技開始の許可(例えば、Ackコマンド)を通達し、その後、前記ベット数計数手段の計数値をクリアする
ことを特徴とする遊技機。
【0870】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第84の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0871】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、遊技の開始操作を検知する開始操作検知手段(例えば、スタートスイッチ22S)と、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、前記第2制御部は、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、を有し、前記第1制御部は、前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合には、前記第2制御部に対して遊技開始(例えば、遊技開始要求コマンド)を通達し、前記第2制御部は、前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から遊技開始が通達された場合には、前記第1制御部に対して遊技開始の許可(例えば、Ackコマンド)を通達し、その後、前記ベット数計数手段の計数値をクリアする遊技機の前記装置接続部を介して、前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0872】
上記第82-第84の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0873】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第85の構成の遊技システムを提供する。
【0874】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
前記第1制御部と前記第2制御部との間で信号を入出力可能に接続するための制御接続部(例えば、シリアル通信機能)と、
遊技の開始操作を検知する開始操作検知手段(例えば、スタートスイッチ22S)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、を有し、
前記第2制御部は、
遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、
前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、を有し、
前記第1制御部は、前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合には、前記開始操作が行われたことを示す操作データ(例えば、遊技開始要求コマンド)を、前記制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、
前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から前記開始操作が行われたことを示す操作データが入力された場合には、遊技開始の許可データ(例えば、Ackコマンド)を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、その後、前記ベット数計数手段の計数値をクリアし、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記遊技開始の許可データが入力された場合には、遊技を開始する
ことを特徴とする遊技システム。
【0875】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第86の構成の遊技機を提供する。
【0876】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
前記第1制御部と前記第2制御部との間で信号を入出力可能に接続するための制御接続部(例えば、シリアル通信機能)と、
遊技の開始操作を検知する開始操作検知手段(例えば、スタートスイッチ22S)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、
前記第2制御部は、
遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、
貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、を有し、
前記第1制御部は、前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合には、前記開始操作が行われたことを示す操作データ(例えば、遊技開始要求コマンド)を、前記制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、
前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から前記開始操作が行われたことを示す操作データが入力された場合には、遊技開始の許可データ(例えば、Ackコマンド)を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、その後、前記ベット数計数手段の計数値をクリアし、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記遊技開始の許可データが入力された場合には、遊技を開始する
ことを特徴とする遊技機。
【0877】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第87の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0878】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、前記第1制御部と前記第2制御部との間で信号を入出力可能に接続するための制御接続部(例えば、シリアル通信機能)と、遊技の開始操作を検知する開始操作検知手段(例えば、スタートスイッチ22S)と、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、前記第2制御部は、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、を有し、前記第1制御部は、前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合には、前記開始操作が行われたことを示す操作データ(例えば、遊技開始要求コマンド)を、前記制御接続部を介して前記第2制御部に出力し、前記第2制御部は、前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から前記開始操作が行われたことを示す操作データが入力された場合には、遊技開始の許可データ(例えば、Ackコマンド)を、前記制御接続部を介して前記第1制御部に出力し、その後、前記ベット数計数手段の計数値をクリアし、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記遊技開始の許可データが入力された場合には、遊技を開始する遊技機の前記装置接続部を介して、前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0879】
上記第85-第87の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0880】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第88の構成の遊技システムを提供する。
【0881】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技の開始操作を検知する開始操作検知手段(例えば、スタートスイッチ22S)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、を有し、
前記第2制御部は、
遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、
前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、を有し、
前記第1制御部は、前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合には、前記第2制御部に対して遊技開始(例えば、遊技開始要求コマンド)を通達し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、
前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から遊技開始が通達された場合には、前記第1制御部に対して遊技開始の許可(例えば、Ackコマンド)を通達し、その後、前記ベット数計数手段の計数値をクリアし、
前記第1制御部は、前記精算処理の実行中に前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合であっても、前記処理装置から前記装置接続部及び前記第2制御部を介して入力された、前記処理装置との接続確認を行うための接続信号(例えば、VL信号)がオン状態であり、遊技媒体のベット数が遊技可能な数(例えば、「3」)であり、且つ、前記第2制御部から前記遊技開始の許可が通達されたときには、遊技を開始する
ことを特徴とする遊技システム。
【0882】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第89の構成の遊技機を提供する。
【0883】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技の開始操作を検知する開始操作検知手段(例えば、スタートスイッチ22S)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、
前記第2制御部は、
遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、
貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、を有し、
前記第1制御部は、前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合には、前記第2制御部に対して遊技開始(例えば、遊技開始要求コマンド)を通達し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、
前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から遊技開始が通達された場合には、前記第1制御部に対して遊技開始の許可(例えば、Ackコマンド)を通達し、その後、前記ベット数計数手段の計数値をクリアし、
前記第1制御部は、前記精算処理の実行中に前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合であっても、前記処理装置から前記装置接続部及び前記第2制御部を介して入力された、前記処理装置との接続確認を行うための接続信号(例えば、VL信号)がオン状態であり、遊技媒体のベット数が遊技可能な数(例えば、「3」)であり、且つ、前記第2制御部から前記遊技開始の許可が通達されたときには、遊技を開始する
ことを特徴とする遊技機。
【0884】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第90の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0885】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、遊技の開始操作を検知する開始操作検知手段(例えば、スタートスイッチ22S)と、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、前記第2制御部は、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、を有し、前記第1制御部は、前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合には、前記第2制御部に対して遊技開始(例えば、遊技開始要求コマンド)を通達し、前記第2制御部は、前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から遊技開始が通達された場合には、前記第1制御部に対して遊技開始の許可(例えば、Ackコマンド)を通達し、その後、前記ベット数計数手段の計数値をクリアし、前記第1制御部は、前記精算処理の実行中に前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合であっても、前記処理装置から前記装置接続部及び前記第2制御部を介して入力された、前記処理装置との接続確認を行うための接続信号(例えば、VL信号)がオン状態であり、遊技媒体のベット数が遊技可能な数(例えば、「3」)であり、且つ、前記第2制御部から前記遊技開始の許可が通達されたときには、遊技を開始する遊技機の前記装置接続部を介して、前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0886】
上記第88-第90の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0887】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第91の構成の遊技システムを提供する。
【0888】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技の開始操作を検知する開始操作検知手段(例えば、スタートスイッチ22S)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、を有し、
前記第2制御部は、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)を有し、
前記第1制御部は、前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合には、前記第2制御部に対して遊技開始(例えば、遊技開始要求コマンド)を通達し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、遊技媒体の精算処理を行い、
前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から遊技開始が通達された場合には、前記第1制御部に対して遊技開始の許可(例えば、Ackコマンド)を通達し、その後、前記ベット数計数手段の計数値をクリアする
ことを特徴とする遊技システム。
【0889】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第92の構成の遊技機を提供する。
【0890】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技の開始操作を検知する開始操作検知手段(例えば、スタートスイッチ22S)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、
前記第2制御部は、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)を有し、
前記第1制御部は、前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合には、前記第2制御部に対して遊技開始(例えば、遊技開始要求コマンド)を通達し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、遊技媒体の精算処理を行い、
前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から遊技開始が通達された場合には、前記第1制御部に対して遊技開始の許可(例えば、Ackコマンド)を通達し、その後、前記ベット数計数手段の計数値をクリアする
ことを特徴とする遊技機。
【0891】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第93の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0892】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、遊技の開始操作を検知する開始操作検知手段(例えば、スタートスイッチ22S)と、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、前記第2制御部は、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)を有し、前記第1制御部は、前記開始操作検知手段により前記開始操作が検知された場合には、前記第2制御部に対して遊技開始(例えば、遊技開始要求コマンド)を通達し、前記第2制御部は、前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、遊技媒体の精算処理を行い、前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から遊技開始が通達された場合には、前記第1制御部に対して遊技の開始許可(例えば、Ackコマンド)を通達し、その後、前記ベット数計数手段の計数値をクリアする遊技機の前記装置接続部を介して、前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0893】
上記第91-第93の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0894】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第94の構成の遊技システムを提供する。
【0895】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、
前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を有し、
前記第2制御部は、前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第1制御部は、役の成立に応じて遊技媒体の払出数を決定し、
前記第2制御部は、前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、
前記第1制御部により前記払出数が決定された場合には、
前記第2制御部は、
前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算可能であり、
前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算すると該加算値が記遊技媒体計数手段の計数値の上限値を超えるときには、前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算せずに、該加算値が前記上限値を超える旨を前記第1制御部に通達し、その後、前記精算処理の終了に応じて、前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記加算値が前記上限値を超える旨の通達が行われた場合には、当該通知に対応する報知を開始し、その後、前記第2制御部による前記精算処理が終了するまで待機し、前記精算処理の終了に応じて当該報知を終了する
ことを特徴とする遊技システム。
【0896】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第95の構成の遊技機を提供する。
【0897】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、
前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第1制御部は、役の成立に応じて遊技媒体の払出数を決定し、
前記第2制御部は、前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、
前記第1制御部により前記払出数が決定された場合には、
前記第2制御部は、
前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算可能であり、
前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算すると該加算値が記遊技媒体計数手段の計数値の上限値を超えるときには、前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算せずに、該加算値が前記上限値を超える旨を前記第1制御部に通達し、その後、前記精算処理の終了に応じて、前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記加算値が前記上限値を超える旨の通達が行われた場合には、当該通知に対応する報知を開始し、その後、前記第2制御部による前記精算処理が終了するまで待機し、前記精算処理の終了に応じて当該報知を終了する
ことを特徴とする遊技機。
【0898】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第96の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0899】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、前記第1制御部は、役の成立に応じて遊技媒体の払出数を決定し、前記第2制御部は、前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、前記第1制御部により前記払出数が決定された場合には、前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算可能であり、前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算すると該加算値が記遊技媒体計数手段の計数値の上限値を超えるときには、前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算せずに、該加算値が前記上限値を超える旨を前記第1制御部に通達し、その後、前記精算処理の終了に応じて、前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記加算値が前記上限値を超える旨の通達が行われた場合には、当該通知に対応する報知を開始し、その後、前記第2制御部による前記精算処理が終了するまで待機し、前記精算処理の終了に応じて当該報知を終了する遊技機の前記装置接続部を介して、前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0900】
上記第94-第96の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0901】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第97の構成の遊技システムを提供する。
【0902】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、
前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を有し、
前記第2制御部は、前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第1制御部は、役の成立に応じて遊技媒体の払出数を決定し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、
前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部により前記払出数が決定された場合には、
前記第2制御部は、
前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算可能であり、
前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算すると該加算値が記遊技媒体計数手段の計数値の上限値を超えるときには、前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算せずに、該加算値が前記上限値を超える旨を前記第1制御部に通達し、その後、前記精算処理の終了に応じて、前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算し、
前記第1制御部は、
前記第2制御部から前記加算値が前記上限値を超える旨の通達が行われた場合には、当該通知に対応する報知を開始し、その後、前記第2制御部による前記精算処理が終了するまで待機し、
前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態が前記精算処理の終了を示す状態であれば、前記精算処理が終了したと判断し、その後、前記報知を終了する
ことを特徴とする遊技システム。
【0903】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第98の構成の遊技機を提供する。
【0904】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を備え、
前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第1制御部は、役の成立に応じて遊技媒体の払出数を決定し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、
前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部により前記払出数が決定された場合には、
前記第2制御部は、
前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算可能であり、
前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算すると該加算値が記遊技媒体計数手段の計数値の上限値を超えるときには、前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算せずに、該加算値が前記上限値を超える旨を前記第1制御部に通達し、その後、前記精算処理の終了に応じて、前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算し、
前記第1制御部は、
前記第2制御部から前記加算値が前記上限値を超える旨の通達が行われた場合には、当該通知に対応する報知を開始し、その後、前記第2制御部による前記精算処理が終了するまで待機し、
前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態が前記精算処理の終了を示す状態であれば、前記精算処理が終了したと判断し、その後、前記報知を終了する
ことを特徴とする遊技機。
【0905】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第99の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0906】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を備え、前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、前記第1制御部は、役の成立に応じて遊技媒体の払出数を決定し、前記第2制御部は、前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される前記制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、前記第1制御部により前記払出数が決定された場合には、前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算可能であり、前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算すると該加算値が記遊技媒体計数手段の計数値の上限値を超えるときには、前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算せずに、該加算値が前記上限値を超える旨を前記第1制御部に通達し、その後、前記精算処理の終了に応じて、前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記加算値が前記上限値を超える旨の通達が行われた場合には、当該通知に対応する報知を開始し、その後、前記第2制御部による前記精算処理が終了するまで待機し、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記制御信号の状態が前記精算処理の終了を示す状態であれば、前記精算処理が終了したと判断し、その後、前記報知を終了する遊技機の前記装置接続部を介して、前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0907】
上記第97-第99の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0908】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第100の構成の遊技システムを提供する。
【0909】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、
前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に複数の制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を有し、
前記第2制御部は、前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第1制御部は、役の成立に応じて遊技媒体の払出数を決定し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、
前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される各制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部により前記払出数が決定された場合には、
前記第2制御部は、
前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算可能であり、
前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算すると該加算値が記遊技媒体計数手段の計数値の上限値を超えるときには、前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算せずに、該加算値が前記上限値を超える旨を前記第1制御部に通達し、その後、前記精算処理の終了に応じて、前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算し、
前記第1制御部は、
前記第2制御部から前記加算値が前記上限値を超える旨の通達が行われた場合には、当該通知に対応する報知を開始し、その後、前記第2制御部による前記精算処理が終了するまで待機し、
前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記複数の制御信号の状態の態様が前記精算処理の終了を示す態様であれば、前記精算処理が終了したと判断し、その後、前記報知を終了する
ことを特徴とする遊技システム。
【0910】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第101の構成の遊技機を提供する。
【0911】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、
前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に複数の制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を備え、
前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記第1制御部は、役の成立に応じて遊技媒体の払出数を決定し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、
前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される各制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、
前記第1制御部により前記払出数が決定された場合には、
前記第2制御部は、
前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算可能であり、
前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算すると該加算値が記遊技媒体計数手段の計数値の上限値を超えるときには、前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算せずに、該加算値が前記上限値を超える旨を前記第1制御部に通達し、その後、前記精算処理の終了に応じて、前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算し、
前記第1制御部は、
前記第2制御部から前記加算値が前記上限値を超える旨の通達が行われた場合には、当該通知に対応する報知を開始し、その後、前記第2制御部による前記精算処理が終了するまで待機し、
前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記複数の制御信号の状態の態様が前記精算処理の終了を示す態様であれば、前記精算処理が終了したと判断し、その後、前記報知を終了する
ことを特徴とする遊技機。
【0912】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第102の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0913】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知手段(例えば、精算スイッチ18S)と、前記第2制御部と、外部に設けられた処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、前記第1制御部と前記第2制御部とを接続し、前記第2制御部から前記第1制御部に複数の制御信号を出力可能にする制御接続部(例えば、遊技媒体状態機能)と、を備え、前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、前記第1制御部は、役の成立に応じて遊技媒体の払出数を決定し、前記第2制御部は、前記精算操作検知手段により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を、前記装置接続部を介して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアする遊技媒体の精算処理を行い、前記遊技媒体計数手段の計数値に応じて、前記第2制御部から前記制御接続部を介して出力される各制御信号の状態をオン状態又はオフ状態に制御し、前記第1制御部により前記払出数が決定された場合には、前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算可能であり、前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算すると該加算値が記遊技媒体計数手段の計数値の上限値を超えるときには、前記遊技媒体計数手段の計数値に前記払出数を加算せずに、該加算値が前記上限値を超える旨を前記第1制御部に通達し、その後、前記精算処理の終了に応じて、前記払出数を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記加算値が前記上限値を超える旨の通達が行われた場合には、当該通知に対応する報知を開始し、その後、前記第2制御部による前記精算処理が終了するまで待機し、前記第2制御部から前記制御接続部を介して入力された前記複数の制御信号の状態の態様が前記精算処理の終了を示す態様であれば、前記精算処理が終了したと判断し、その後、前記報知を終了する遊技機の前記装置接続部を介して、前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0914】
上記第100-第102の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0915】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第103の構成の遊技システムを提供する。
【0916】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
前記処理装置に接続される第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を有し、
前記装置接続部は、
前記第1制御部から前記処理装置に複数の第1制御信号(例えば、PRDY信号及びEXS信号)を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の第2制御信号(例えば、BRDY信号及びBRQ信号)を前記第1制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記処理装置は、前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を有し、
前記第1制御部は、起動時に、前記複数の第1制御信号のそれぞれの状態を所定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)に制御して、前記複数の第1制御信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力し、
前記第2制御部は、起動時に、前記第1制御部から前記信号出力部を介して入力された前記複数の第1制御信号の少なくとも一つの状態が、所定時間(例えば、200msec)以上、前記所定の状態であるか否かを判定し、当該判定対象の第1制御信号の状態が、前記所定時間以上、前記所定の状態であると判定した場合には、前記複数の第2制御信号のそれぞれの状態を特定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)に制御して、前記複数の第2制御信号を、前記信号入力部を介して前記第1制御部に入力し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記信号入力部を介して入力された前記複数の第2制御信号の少なくとも一つの状態が、前記所定時間以上、前記特定の状態であるか否かを判定し、当該判定対象の第2制御信号の状態が、前記所定時間以上、前記特定の状態であると判定した場合には、前記処理装置との接続状態が正常であると判断する
ことを特徴とする遊技システム。
【0917】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第104の構成の遊技機を提供する。
【0918】
外部に設けられた処理装置に接続される制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、
前記装置接続部は、
前記制御部から前記処理装置に複数の第1制御信号(例えば、PRDY信号及びEXS信号)を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の第2制御信号(例えば、BRDY信号及びBRQ信号)を前記制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記制御部は、起動時に、
まず、前記複数の第1制御信号のそれぞれの状態を所定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)に制御して、前記複数の第1制御信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力し、
次いで、前記処理装置から前記信号入力部を介して入力された前記複数の第2制御信号の少なくとも一つの状態が、所定時間(例えば、200msec)以上、特定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)であるか否かを判定し、当該判定対象の第2制御信号の状態が、前記所定時間以上、前記特定の状態であると判定した場合には、前記処理装置との接続状態が正常であると判断する
ことを特徴とする遊技機。
【0919】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第105の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0920】
外部に設けられた処理装置に接続される第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、前記装置接続部は、前記第1制御部から前記処理装置に複数の第1制御信号(例えば、PRDY信号及びEXS信号)を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された複数の第2制御信号(例えば、BRDY信号及びBRQ信号)を前記第1制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、前記第1制御部は、起動時に、まず、前記複数の第1制御信号のそれぞれの状態を所定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)に制御して、前記複数の第1制御信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力し、次いで、前記処理装置から前記信号入力部を介して入力された前記複数の第2制御信号の少なくとも一つの状態が、所定時間(例えば、200msec)以上、特定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)であるか否かを判定し、当該判定対象の第2制御信号の状態が、前記所定時間以上、前記特定の状態であると判定した場合には、前記処理装置との接続状態が正常であると判断する遊技機に接続される遊技媒体管理装置であって、
前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を備え、
前記第2制御部は、起動時に、前記第1制御部から前記信号入力部を介して入力された前記複数の第1制御信号の少なくとも一つの状態が、前記所定時間以上、前記所定の状態であるか否かを判定し、当該判定対象の第1制御信号の状態が、前記所定時間以上、前記所定の状態であると判定した場合には、前記複数の第2制御信号のそれぞれの状態を前記特定の状態に制御して、前記複数の第2制御信号を、前記信号入力部を介して前記第1制御部に入力する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0921】
上記第103-第105の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0922】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第106の構成の遊技システムを提供する。
【0923】
遊技機と、
前記遊技機に接続された遊技媒体管理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
前記遊技媒体管理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記遊技媒体管理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を有し、
前記装置接続部は、
前記第1制御部から前記遊技媒体管理装置に複数の第1制御信号(例えば、PRDY信号及びEXS信号)を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記遊技媒体管理装置から出力された複数の第2制御信号(例えば、BRDY信号及びBRQ信号)を前記第1制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記遊技媒体管理装置は、前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を有し、
前記第1制御部は、起動時に、前記複数の第1制御信号のそれぞれの状態を所定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)に制御して、前記複数の第1制御信号を、前記信号出力部を介して前記遊技媒体管理装置に出力し、
前記第2制御部は、起動時に、前記第1制御部から前記信号出力部を介して入力された前記複数の第1制御信号の少なくとも一つの状態が、所定時間(例えば、200msec)以上、前記所定の状態であるか否かを判定し、当該判定対象の第1制御信号の状態が、前記所定時間以上、前記所定の状態であると判定した場合には、前記複数の第2制御信号のそれぞれの状態を特定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)に制御して、前記複数の第2制御信号を、前記信号入力部を介して前記第1制御部に入力し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記信号入力部を介して入力された前記複数の第2制御信号の少なくとも一つの状態が、前記所定時間以上、前記特定の状態であるか否かを判定し、当該判定対象の第2制御信号の状態が、前記所定時間以上、前記特定の状態であると判定した場合には、前記遊技媒体管理装置との接続状態が正常であると判断する
ことを特徴とする遊技システム。
【0924】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第107の構成の遊技機を提供する。
【0925】
外部に設けられた遊技媒体管理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記制御部と前記遊技媒体管理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、
前記装置接続部は、
前記制御部から前記遊技媒体管理装置に複数の第1制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記遊技媒体管理装置から出力された複数の第2制御信号を前記制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記制御部は、起動時に、前記複数の第1制御信号のそれぞれの状態を所定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)に制御して、前記複数の第1制御信号を、前記信号出力部を介して前記遊技媒体管理装置に出力し、
前記制御部は、前記遊技媒体管理装置から前記信号入力部を介して入力された前記複数の第2制御信号の少なくとも一つの状態が、所定時間(例えば、200msec)以上、特定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)であるか否かを判定し、当該判定対象の第2制御信号の状態が、前記所定時間以上、前記特定の状態であると判定した場合には、前記遊技媒体管理装置との接続状態が正常であると判断する
ことを特徴とする遊技機。
【0926】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第108の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0927】
外部に設けられた遊技媒体管理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記遊技媒体管理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、前記装置接続部は、前記第1制御部から前記遊技媒体管理装置に複数の第1制御信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記遊技媒体管理装置から出力された複数の第2制御信号を前記第1制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、前記第1制御部は、起動時に、前記複数の第1制御信号のそれぞれの状態を所定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)に制御して、前記複数の第1制御信号を、前記信号出力部を介して前記遊技媒体管理装置に出力し、前記第1制御部は、前記遊技媒体管理装置から前記信号入力部を介して入力された前記複数の第2制御信号の少なくとも一つの状態が、所定時間(例えば、200msec)以上、特定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)であるか否かを判定し、当該判定対象の第2制御信号の状態が、前記所定時間以上、前記特定の状態であると判定した場合には、前記遊技媒体管理装置との接続状態が正常であると判断する遊技機に接続される遊技媒体管理装置であって、
前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を備え、
前記第2制御部は、起動時に、前記第1制御部から前記信号出力部を介して入力された前記複数の第1制御信号の少なくとも一つの状態が、前記所定時間以上、前記所定の状態であるか否かを判定し、当該判定対象の第1制御信号の状態が、前記所定時間以上、前記所定の状態であると判定した場合には、前記複数の第2制御信号のそれぞれの状態を前記特定の状態に制御して、前記複数の第2制御信号を、前記信号入力部を介して前記第1制御部に入力する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0928】
上記第106-第108の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0929】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第109の構成の遊技システムを提供する。
【0930】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
前記処理装置に接続される第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を有し、
前記装置接続部は、
前記第1制御部から前記処理装置に、第1データ信号(例えば、EXS信号)、及び、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された、第2データ信号(例えば、BRQ信号)、及び、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)を前記第1制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記処理装置は、前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を有し、
前記第1制御部は、起動時に、前記第1データ信号及び前記第1ストローブ信号のそれぞれの状態を所定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)に制御して、前記第1データ信号及び前記第1ストローブ信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力し、
前記第2制御部は、起動時に、前記第1制御部から前記信号出力部を介して入力された前記第1データ信号及び前記第1ストローブ信号の一方の第1信号の状態が、所定時間(例えば、200msec)以上、前記所定の状態であるか否かを判定し、当該判定対象の前記第1信号の状態が、前記所定時間以上、前記所定の状態であると判定した場合には、前記第2データ信号及び前記第2ストローブ信号のそれぞれの状態を特定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)に制御して、前記第2データ信号及び前記第2ストローブ信号を、前記信号入力部を介して前記第1制御部に入力し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記信号入力部を介して入力された前記第2データ信号及び前記第2ストローブ信号の一方の第2信号の状態が、前記所定時間以上、前記特定の状態であるか否かを判定し、当該判定対象の第2信号の状態が、前記所定時間以上、前記特定の状態であると判定した場合には、前記処理装置との接続状態が正常であると判断する
ことを特徴とする遊技システム。
【0931】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第110の構成の遊技機を提供する。
【0932】
外部に設けられた処理装置に接続される制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、
前記装置接続部は、
前記制御部から前記処理装置に、第1データ信号(例えば、EXS信号)、及び、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された、第2データ信号(例えば、BRQ信号)、及び、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)を前記制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記制御部は、起動時に、
まず、前記第1データ信号及び前記第1ストローブ信号のそれぞれの状態を所定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)に制御して、前記第1データ信号及び前記第1ストローブ信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力し、
次いで、前記処理装置から前記信号入力部を介して入力された前記第2データ信号及び前記第2ストローブ信号の一方の信号の状態が、所定時間(例えば、200msec)以上、特定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)であるか否かを判定し、当該判定対象の信号の状態が、前記所定時間以上、前記特定の状態であると判定した場合には、前記処理装置との接続状態が正常であると判断する
ことを特徴とする遊技機。
【0933】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第111の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0934】
外部に設けられた処理装置に接続される第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、を備え、前記装置接続部は、前記第1制御部から前記処理装置に、第1データ信号(例えば、EXS信号)、及び、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された、第2データ信号(例えば、BRQ信号)、及び、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)を前記第1制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、前記第1制御部は、起動時に、まず、前記第1データ信号及び前記第1ストローブ信号のそれぞれの状態を所定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)に制御して、前記第1データ信号及び前記第1ストローブ信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力し、次いで、前記処理装置から前記信号入力部を介して入力された前記第2データ信号及び前記第2ストローブ信号の一方の信号の状態が、所定時間(例えば、200msec)以上、特定の状態(例えば、オン状態又はオフ状態)であるか否かを判定し、当該判定対象の信号の状態が、前記所定時間以上、前記特定の状態であると判定した場合には、前記処理装置との接続状態が正常であると判断する遊技機に接続される遊技媒体管理装置であって、
前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を備え、
前記第2制御部は、起動時に、前記第1制御部から前記信号出力部を介して入力された前記第1データ信号及び前記第1ストローブ信号の一方の信号の状態が、前記所定時間以上、前記所定の状態であるか否かを判定し、当該判定対象の信号の状態が、前記所定時間以上、前記所定の状態であると判定した場合には、前記第2データ信号及び前記第2ストローブ信号のそれぞれの状態を前記特定の状態に制御して、前記第2データ信号及び前記第2ストローブ信号を、前記信号入力部を介して前記第1制御部に入力する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0935】
上記第109-第111の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0936】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第112の構成の遊技システムを提供する。
【0937】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
前記処理装置に接続される第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の貸出操作を検知する貸出操作検知部(例えば、貸出スイッチ19S)と、を有し、
前記装置接続部は、
前記第1制御部から前記処理装置に複数の第1信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の第2信号を前記第1制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記処理装置は、前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を有し、
前記第2制御部は、前記貸出操作検知部により前記貸出操作が検知された場合には、前記第2信号として前記貸出操作が検知された旨の信号及び貸出情報を、前記信号入力部を介して前記第1制御部に入力し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記信号入力部を介して前記貸出操作が検知された旨の信号が入力されたときには、前記貸出操作に基づく遊技媒体の受入が可能であるか否かを判定し、遊技媒体の受入が不可であると判定した場合には、前記第1信号として受入不可の信号を、前記信号出力部を介して前記第2制御部に出力し、遊技媒体の受入が可であると判定した場合には、前記第1信号として受入可の信号を、前記信号出力部を介して前記第2制御部に出力する
ことを特徴とする遊技システム。
【0938】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第113の構成の遊技機を提供する。
【0939】
外部に設けられた処理装置に接続される制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の貸出操作を検知する貸出操作検知部(例えば、貸出スイッチ19S)と、を備え、
前記装置接続部は、
前記制御部から前記処理装置に複数の第1信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の第2信号を前記制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記制御部は、前記処理装置から前記信号入力部を介して前記貸出操作が検知された旨の信号が入力されたときには、前記貸出操作に基づく遊技媒体の受入が可能であるか否かを判定し、遊技媒体の受入が不可であると判定した場合には、前記第1信号として受入不可の信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力し、遊技媒体の受入が可であると判定した場合には、前記第1信号として受入可の信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する
ことを特徴とする遊技機。
【0940】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第114の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0941】
外部に設けられた処理装置に接続される第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、遊技媒体の貸出操作を検知する貸出操作検知部(例えば、貸出スイッチ19S)と、を備え、前記装置接続部は、前記第1制御部から前記処理装置に複数の第1信号を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された複数の第2信号を前記第1制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、前記第1制御部は、前記処理装置から前記信号入力部を介して前記貸出操作が検知された旨の信号が入力されたときには、前記貸出操作に基づく遊技媒体の受入が可能であるか否かを判定し、遊技媒体の受入が不可であると判定した場合には、前記第1信号として受入不可の信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力し、遊技媒体の受入が可であると判定した場合には、前記第1信号として受入可の信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する遊技機に接続された遊技媒体管理装置であって、
前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を備え、
前記第2制御部は、前記貸出操作検知部により前記貸出操作が検知された場合には、前記第2信号として前記貸出操作が検知された旨の信号及び貸出情報を、前記信号入力部を介して前記第1制御部に入力する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0942】
上記第112-第114の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0943】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第115の構成の遊技システムを提供する。
【0944】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
前記処理装置に接続される第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の貸出操作を検知する貸出操作検知部(例えば、貸出スイッチ19S)と、を有し、
前記装置接続部は、
前記第1制御部から前記処理装置に、第1データ信号(例えば、EXS信号)、及び、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された、第2データ信号(例えば、BRQ信号)、及び、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)を前記第1制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記処理装置は、前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を有し、
前記第2制御部は、前記貸出操作検知部により前記貸出操作が検知された場合には、前記第2データ信号として前記貸出操作が検知された旨の信号及び貸出情報を、前記信号入力部を介して前記第1制御部に入力し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記信号入力部を介して前記貸出操作が検知された旨の信号が入力されたときには、前記貸出操作に基づく遊技媒体の受入が可能であるか否かを判定し、遊技媒体の受入が不可であると判定した場合には、前記第1データ信号として受入不可の信号を、前記信号出力部を介して前記第2制御部に出力し、遊技媒体の受入が可であると判定した場合には、前記第1データ信号として受入可の信号を、前記信号出力部を介して前記第2制御部に出力する
ことを特徴とする遊技システム。
【0945】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第116の構成の遊技機を提供する。
【0946】
外部に設けられた処理装置に接続される制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の貸出操作を検知する貸出操作検知部(例えば、貸出スイッチ19S)と、を備え、
前記装置接続部は、
前記制御部から前記処理装置に、第1データ信号(例えば、EXS信号)、及び、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された、第2データ信号(例えば、BRQ信号)、及び、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)を前記制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記制御部は、前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2データ信号として前記貸出操作が検知された旨の信号が入力されたときには、前記貸出操作に基づく遊技媒体の受入が可能であるか否かを判定し、遊技媒体の受入が不可であると判定した場合には、前記第1データ信号として受入不可の信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力し、遊技媒体の受入が可であると判定した場合には、前記第1データ信号として受入可の信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する
ことを特徴とする遊技機。
【0947】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第117の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0948】
外部に設けられた処理装置に接続される第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、遊技媒体の貸出操作を検知する貸出操作検知部(例えば、貸出スイッチ19S)と、を備え、前記装置接続部は、前記第1制御部から前記処理装置に、第1データ信号(例えば、EXS信号)、及び、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された、第2データ信号(例えば、BRQ信号)、及び、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)を前記第1制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、前記第1制御部は、前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2データ信号として前記貸出操作が検知された旨の信号が入力されたときには、前記貸出操作に基づく遊技媒体の受入が可能であるか否かを判定し、遊技媒体の受入が不可であると判定した場合には、前記第1データ信号として受入不可の信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力し、遊技媒体の受入が可であると判定した場合には、前記第1データ信号として受入可の信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する遊技機に接続された遊技媒体管理装置であって、
前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を備え、
前記第2制御部は、前記貸出操作検知部により前記貸出操作が検知された場合には、前記第2データ信号として前記貸出操作が検知された旨の信号及び貸出情報を、前記信号入力部を介して前記第1制御部に入力する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0949】
上記第115-第117の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0950】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第118の構成の遊技システムを提供する。
【0951】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
前記処理装置に接続される第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の貸出操作を検知する貸出操作検知部(例えば、貸出スイッチ19S)と、を有し、
前記装置接続部は、
前記第1制御部から前記処理装置に、第1データ信号(例えば、EXS信号)、及び、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された、第2データ信号(例えば、BRQ信号)、及び、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)を前記第1制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記処理装置は、前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を有し、
前記第1制御部から前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記第1制御部は、一定周期(例えば、200msec)で行われる第1の処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力し、
前記第1制御部から前記処理装置に前記第1データ信号が入力された場合には、前記処理装置は、前記一定周期で行われる第2の処理において、前記第2ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第2データ信号を前記第2ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記第1制御部に出力し、
前記貸出操作検知部により前記貸出操作が検知された場合には、前記第2制御部は、前記第2データ信号として前記貸出操作が検知された旨の信号及び貸出情報を、前記信号入力部を介して前記第1制御部に入力し、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記信号入力部を介して前記貸出操作が検知された旨の信号が入力されたときには、前記貸出操作に基づく遊技媒体の受入が可能であるか否かを判定し、遊技媒体の受入が不可であると判定した場合には、前記第1データ信号として受入不可の信号を、前記信号出力部を介して前記第2制御部に出力し、遊技媒体の受入が可であると判定した場合には、前記第1データ信号として受入可の信号を、前記信号出力部を介して前記第2制御部に出力する
ことを特徴とする遊技システム。
【0952】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第119の構成の遊技機を提供する。
【0953】
外部に設けられた処理装置に接続される制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の貸出操作を検知する貸出操作検知部(例えば、貸出スイッチ19S)と、を備え、
前記装置接続部は、
前記制御部から前記処理装置に、第1データ信号(例えば、EXS信号)、及び、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された、第2データ信号(例えば、BRQ信号)、及び、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)を前記制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記制御部から前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記制御部は、一定周期(例えば、200msec)で行われる処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力し、
前記制御部は、前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2データ信号として前記貸出操作が検知された旨の信号が入力されたときには、前記貸出操作に基づく遊技媒体の受入が可能であるか否かを判定し、遊技媒体の受入が不可であると判定した場合には、前記第1データ信号として受入不可の信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力し、遊技媒体の受入が可であると判定した場合には、前記第1データ信号として受入可の信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する
ことを特徴とする遊技機。
【0954】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第120の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0955】
外部に設けられた処理装置に接続される第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、遊技媒体の貸出操作を検知する貸出操作検知部(例えば、貸出スイッチ19S)と、を備え、前記装置接続部は、前記第1制御部から前記処理装置に、第1データ信号(例えば、EXS信号)、及び、当該第1データ信号の出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)を出力する信号出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された、第2データ信号(例えば、BRQ信号)、及び、当該第2データ信号の入力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)を前記第1制御部に入力する信号入力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、前記第1制御部から前記処理装置に出力する前記第1データ信号がある場合には、前記第1制御部は、一定周期(例えば、200msec)で行われる第1の処理において、前記第1ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第1データ信号を前記第1ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力し、前記第1制御部は、前記処理装置から前記信号入力部を介して前記第2データ信号として前記貸出操作が検知された旨の信号が入力されたときには、前記貸出操作に基づく遊技媒体の受入が可能であるか否かを判定し、遊技媒体の受入が不可であると判定した場合には、前記第1データ信号として受入不可の信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力し、遊技媒体の受入が可であると判定した場合には、前記第1データ信号として受入可の信号を、前記信号出力部を介して前記処理装置に出力する遊技機に接続された遊技媒体管理装置であって、
前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を備え、
前記第1制御部から前記第1データ信号が入力された場合には、前記第2制御部は、前記一定周期で行われる第2の処理において、前記第2ストローブ信号のレベル制御を行うとともに、前記第2データ信号を前記第2ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記第1制御部に出力し、
前記貸出操作検知部により前記貸出操作が検知された場合には、前記第2制御部は、前記第2データ信号として前記貸出操作が検知された旨の信号及び貸出情報を、前記信号入力部を介して前記第1制御部に入力する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0956】
上記第118-第120の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0957】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第121の構成の遊技システムを提供する。
【0958】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
前記処理装置に接続される第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を有し、
前記第1制御部は、前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記装置接続部は、
前記第1制御部から出力された複数の第1信号を入力し、前記処理装置に出力する第1信号入出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の第2信号を入力し、前記第1制御部に出力する第2信号入出力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記処理装置は、前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を有し、
前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、精算処理の実行が可能であるか否かを判定し、精算処理の実行が不可であると判定した場合には、前記第2信号として実行不可の信号を、前記第2信号入出力部を介して前記第1制御部に出力し、精算処理の実行が可であると判定した場合には、前記第2信号として実行可の信号を、前記第2信号入出力部を介して前記第1制御部に出力し、
前記第1制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知され、且つ、前記第2制御部により精算処理の実行が可であると判定された場合には、前記第1信号入出力部を介して、前記第1信号として前記遊技媒体計数手段の計数値を複数の情報に分割して前記第2制御部に出力し、次いで、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、その後、当該クリアが完了した旨の情報を前記第1信号として前記第1信号入出力部を介して前記第2制御部に出力する
ことを特徴とする遊技システム。
【0959】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第122の構成の遊技機を提供する。
【0960】
外部に設けられた処理装置に接続される制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、
前記制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記装置接続部は、
前記制御部から出力された複数の第1信号を入力し、前記処理装置に出力する第1信号入出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の第2信号を入力し、前記制御部に出力する第2信号入出力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知され、且つ、前記処理装置により精算処理の実行が可であると判定された場合には、前記第1信号入出力部を介して、前記第1信号として前記遊技媒体計数手段の計数値を複数の情報に分割して前記処理装置に出力し、次いで、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、その後、当該クリアが完了した旨の情報を前記第1信号として前記第1信号入出力部を介して前記処理装置に出力する
ことを特徴とする遊技機。
【0961】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第123の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0962】
外部に設けられた処理装置に接続される第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、前記第1制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、前記装置接続部は、前記第1制御部から出力された複数の第1信号を入力し、前記処理装置に出力する第1信号入出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された複数の第2信号を入力し、前記第1制御部に出力する第2信号入出力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、前記第1制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知され、且つ、前記処理装置により精算処理の実行が可であると判定された場合には、前記第1信号入出力部を介して、前記第1信号として前記遊技媒体計数手段の計数値を複数の情報に分割して前記処理装置に出力し、次いで、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、その後、当該クリアが完了した旨の情報を前記第1信号として前記第1信号入出力部を介して前記処理装置に出力する遊技機に接続された遊技媒体管理装置であって、
前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を備え、
前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、精算処理の実行が可能であるか否かを判定し、精算処理の実行が不可であると判定した場合には、前記第2信号として実行不可の信号を、前記第2信号入出力部を介して前記第1制御部に出力し、精算処理の実行が可であると判定した場合には、前記第2信号として実行可の信号を、前記第2信号入出力部を介して前記第1制御部に出力する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0963】
上記第121-第123の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0964】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第124の構成の遊技システムを提供する。
【0965】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
前記処理装置に接続される第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を有し、
前記第1制御部は、前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記装置接続部は、
前記第1制御部から出力された、第1データ信号(例えば、EXS信号)、及び、当該第1データ信号の入出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)を入力し、前記処理装置に出力する第1信号入出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された、第2データ信号(例えば、BRQ信号)、及び、当該第2データ信号の入出力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)を入力し、前記第1制御部に出力する第2信号入出力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記処理装置は、前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を有し、
前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、精算処理の実行が可能であるか否かを判定し、精算処理の実行が不可であると判定した場合には、前記第2データ信号として実行不可の信号を、前記第2信号入出力部を介して前記第1制御部に出力し、精算処理の実行が可であると判定した場合には、前記第2データ信号として実行可の信号を、前記第2信号入出力部を介して前記第1制御部に出力し、
前記第1制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知され、且つ、前記第2制御部により精算処理の実行が可であると判定された場合には、前記第1信号入出力部を介して、前記第1データ信号として前記遊技媒体計数手段の計数値を複数の情報に分割して前記第2制御部に出力し、次いで、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、その後、当該クリアが完了した旨の情報を前記第1データ信号として前記第1信号入出力部を介して前記第2制御部に出力する
ことを特徴とする遊技システム。
【0966】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第125の構成の遊技機を提供する。
【0967】
外部に設けられた処理装置に接続される制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、
前記制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記装置接続部は、
前記制御部から出力された、第1データ信号(例えば、EXS信号)、及び、当該第1データ信号の入出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)を入力し、前記処理装置に出力する第1信号入出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された、第2データ信号(例えば、BRQ信号)、及び、当該第2データ信号の入出力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)を入力し、前記制御部に出力する第2信号入出力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知され、且つ、前記処理装置により精算処理の実行が可であると判定された場合には、前記第1信号入出力部を介して、前記第1データ信号として前記遊技媒体計数手段の計数値を複数の情報に分割して前記処理装置に出力し、次いで、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、その後、当該クリアが完了した旨の情報を前記第1データ信号として、前記第1信号入出力部を介して前記処理装置に出力する
ことを特徴とする遊技機。
【0968】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第126の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0969】
外部に設けられた処理装置に接続される第1制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、前記第1制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、前記装置接続部は、前記第1制御部から出力された、第1データ信号(例えば、EXS信号)、及び、当該第1データ信号の入出力制御に用いられる第1ストローブ信号(例えば、PRDY信号)を入力し、前記処理装置に出力する第1信号入出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された、第2データ信号(例えば、BRQ信号)、及び、当該第2データ信号の入出力制御に用いられる第2ストローブ信号(例えば、BRDY信号)を入力し、前記第1制御部に出力する第2信号入出力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、前記第1制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知され、且つ、前記処理装置により精算処理の実行が可であると判定された場合には、前記第1信号入出力部を介して、前記第1データ信号として前記遊技媒体計数手段の計数値を複数の情報に分割して前記処理装置に出力し、次いで、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、その後、当該クリアが完了した旨の情報を前記第1データ信号として前記第1信号入出力部を介して前記処理装置に出力する遊技機に接続された遊技媒体管理装置であって、
前記装置接続部を介して前記第1制御部に接続される第2制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を備え、
前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、精算処理の実行が可能であるか否かを判定し、精算処理の実行が不可であると判定した場合には、前記第2データ信号として実行不可の信号を、前記第2信号入出力部を介して前記第1制御部に出力し、精算処理の実行が可であると判定した場合には、前記第2データ信号として実行可の信号を、前記第2信号入出力部を介して前記第1制御部に出力する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0970】
上記第124-第126の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0971】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第127の構成の遊技システムを提供する。
【0972】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部及び前記処理装置に接続される第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、
遊技の開始操作を検知する開始操作検知部(例えば、スタートスイッチ22S)と、を有し、
前記第2制御部は、前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記装置接続部は、
前記第2制御部から出力された複数の第1信号を入力し、前記処理装置に出力する第1信号入出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の第2信号を入力し、前記第2制御部に出力する第2信号入出力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記処理装置は、前記装置接続部を介して前記第2制御部に接続される第3制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を有し、
前記第3制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、精算処理の実行が可能であるか否かを判定し、精算処理の実行が不可であると判定した場合には、前記第2信号として実行不可の信号を、前記第2信号入出力部を介して前記第2制御部に出力し、精算処理の実行が可であると判定した場合には、前記第2信号として実行可の信号を、前記第2信号入出力部を介して前記第2制御部に出力し、
前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知され、且つ、前記第3制御部により精算処理の実行が可であると判定された場合には、前記第1信号入出力部を介して、前記第1信号として前記遊技媒体計数手段の計数値を複数の情報に分割して前記第3制御部に出力し、次いで、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、その後、当該クリアが完了した旨の情報を前記第1信号として前記第1信号入出力部を介して前記第3制御部に出力し、
前記第1制御部は、前記開始操作検知部により前記開始操作が検知された場合には、前記第2制御部に対して遊技開始(例えば、遊技開始要求コマンド)を通達し、
前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から前記第2制御部に遊技開始が通達された場合には、前記第2制御部は、前記第1制御部に対して遊技開始の許可(例えば、Ackコマンド)を通達し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記遊技開始の許可が通達されれば、遊技を開始する
ことを特徴とする遊技システム。
【0973】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第128の構成の遊技機を提供する。
【0974】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部及び外部に設けられた処理装置に接続される第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、
遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、
遊技の開始操作を検知する開始操作検知部(例えば、スタートスイッチ22S)と、を備え、
前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、
前記装置接続部は、
前記第2制御部から出力された複数の第1信号を入力し、前記処理装置に出力する第1信号入出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、
前記処理装置から出力された複数の第2信号を入力し、前記第2制御部に出力する第2信号入出力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、
前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知され、且つ、前記処理装置により精算処理の実行が可であると判定された場合には、前記第1信号入出力部を介して、前記第1信号として前記遊技媒体計数手段の計数値を複数の情報に分割して前記処理装置に出力し、次いで、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、その後、当該クリアが完了した旨の情報を前記第1信号として前記第1信号入出力部を介して前記処理装置に出力し、
前記第1制御部は、前記開始操作検知部により前記開始操作が検知された場合には、前記第2制御部に対して遊技開始(例えば、遊技開始要求コマンド)を通達し、
前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から前記第2制御部に遊技開始が通達された場合には、前記第2制御部は、前記第1制御部に対して遊技開始の許可(例えば、Ackコマンド)を通達し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記遊技開始の許可が通達されれば、遊技を開始する
ことを特徴とする遊技機。
【0975】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第129の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0976】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部及び外部に設けられた処理装置に接続される第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第2制御部と前記処理装置との間で信号を入出力可能に接続するための装置接続部(例えば、遊技球等接続端子板45)と、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、遊技の開始操作を検知する開始操作検知部(例えば、スタートスイッチ22S)と、を備え、前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)を有し、前記装置接続部は、前記第2制御部から出力された複数の第1信号を入力し、前記処理装置に出力する第1信号入出力部(例えば、PRDY信号線及びEXS信号線)と、前記処理装置から出力された複数の第2信号を入力し、前記第2制御部に出力する第2信号入出力部(例えば、BRDY信号線及びBRQ信号線)と、を有し、前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知され、且つ、前記処理装置により精算処理の実行が可であると判定された場合には、前記第1信号入出力部を介して、前記第1信号として前記遊技媒体計数手段の計数値を複数の情報に分割して前記処理装置に出力し、次いで、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、その後、当該クリアが完了した旨の情報を前記第1信号として前記第1信号入出力部を介して前記処理装置に出力し、前記第1制御部は、前記開始操作検知部により前記開始操作が検知された場合には、前記第2制御部に対して遊技開始(例えば、遊技開始要求コマンド)を通達し、前記精算処理の実行中に、前記第1制御部から前記第2制御部に遊技開始が通達された場合には、前記第2制御部は、前記第1制御部に対して遊技開始の許可(例えば、Ackコマンド)を通達し、前記第1制御部は、前記第2制御部から前記遊技開始の許可が通達されれば、遊技を開始する遊技機に接続された遊技媒体管理装置であって、
前記装置接続部を介して前記第2制御部に接続される第3制御部(例えば、周辺機器制御部2a)を備え、
前記第3制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、精算処理の実行が可能であるか否かを判定し、精算処理の実行が不可であると判定した場合には、前記第2信号として実行不可の信号を、前記第2信号入出力部を介して前記第2制御部に出力し、精算処理の実行が可であると判定した場合には、前記第2信号として実行可の信号を、前記第2信号入出力部を介して前記第2制御部に出力する
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0977】
上記第127-第129の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0978】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第130の構成の遊技システムを提供する。
【0979】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部及び前記処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を検知するベット操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の返却操作を検知する返却操作検知部(例えば、返却スイッチ20S)と、
前記第2制御部に接続され、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を有し、
前記第2制御部は、
前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、
前記ベット操作検知部による前記ベット操作の検知に基づいて、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、を有し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、
前記返却操作検知部により前記返却操作が検知された場合には、前記ベット数計数手段の計数値を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算する
ことを特徴とする遊技システム。
【0980】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第131の構成の遊技機を提供する。
【0981】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部及び外部に設けられた処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を検知するベット操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の返却操作を検知する返却操作検知部(例えば、返却スイッチ20S)と、
前記第2制御部に接続され、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、
前記第2制御部は、
貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、
前記ベット操作検知部による前記ベット操作の検知に基づいて、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、を有し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、
前記返却操作検知部により前記返却操作が検知された場合には、前記ベット数計数手段の計数値を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算する
ことを特徴とする遊技機。
【0982】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第132の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0983】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部及び外部に設けられた処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を検知するベット操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の返却操作を検知する返却操作検知部(例えば、返却スイッチ20S)と、前記第2制御部に接続され、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、前記ベット操作検知部による前記ベット操作の検知に基づいて、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、を有し、前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、前記返却操作検知部により前記返却操作が検知された場合には、前記ベット数計数手段の計数値を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算する遊技機の前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0984】
上記第130-第132の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0985】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第133の構成の遊技システムを提供する。
【0986】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部及び前記処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を検知するベット操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の返却操作を検知する返却操作検知部(例えば、返却スイッチ20S)と、
前記第2制御部に接続され、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を有し、
前記第2制御部は、
前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、
前記ベット操作検知部による前記ベット操作の検知に基づいて、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、を有し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を複数の情報に分割して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、
前記返却操作検知部により前記返却操作が検知された場合には、前記ベット数計数手段の計数値を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算する
ことを特徴とする遊技システム。
【0987】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第134の構成の遊技機を提供する。
【0988】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部及び外部に設けられた処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を検知するベット操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の返却操作を検知する返却操作検知部(例えば、返却スイッチ20S)と、
前記第2制御部に接続され、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、
前記第2制御部は、
貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、
前記ベット操作検知部による前記ベット操作の検知に基づいて、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、を有し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を複数の情報に分割して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、
前記返却操作検知部により前記返却操作が検知された場合には、前記ベット数計数手段の計数値を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算する
ことを特徴とする遊技機。
【0989】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第135の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0990】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部及び外部に設けられた処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を検知するベット操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の返却操作を検知する返却操作検知部(例えば、返却スイッチ20S)と、前記第2制御部に接続され、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、前記ベット操作検知部による前記ベット操作の検知に基づいて、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、を有し、前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を複数の情報に分割して前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、前記返却操作検知部により前記返却操作が検知された場合には、前記ベット数計数手段の計数値を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算する遊技機の前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0991】
上記第133-第135の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【0992】
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第136の構成の遊技システムを提供する。
【0993】
遊技機と、
前記遊技機に接続された処理装置と、を備える遊技システムであって、
前記遊技機は、
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部及び前記処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を検知するベット操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の返却操作を検知する返却操作検知部(例えば、返却スイッチ20S)と、
前記第2制御部に接続され、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を有し、
前記第2制御部は、
前記遊技機内に貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、
前記ベット操作検知部による前記ベット操作の検知に基づいて、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、を有し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、
前記返却操作検知部により前記返却操作が検知された場合には、前記ベット数計数手段の計数値を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算し、
前記第2制御部から前記処理装置に前記遊技媒体計数手段の計数値を出力する場合には、前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値の出力制御に用いられるストローブ信号(例えば、PRDY信号)のレベル制御を行うとともに、前記遊技媒体計数手段の計数値を前記ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力する
ことを特徴とする遊技システム。
【0994】
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第137の構成の遊技機を提供する。
【0995】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、
前記第1制御部及び外部に設けられた処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を検知するベット操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、
前記第1制御部に接続され、遊技媒体の返却操作を検知する返却操作検知部(例えば、返却スイッチ20S)と、
前記第2制御部に接続され、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、
前記第2制御部は、
貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、
前記ベット操作検知部による前記ベット操作の検知に基づいて、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、を有し、
前記第2制御部は、
前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、
前記返却操作検知部により前記返却操作が検知された場合には、前記ベット数計数手段の計数値を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算し、
前記第2制御部から前記処理装置に前記遊技媒体計数手段の計数値を出力する場合には、前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値の出力制御に用いられるストローブ信号(例えば、PRDY信号)のレベル制御を行うとともに、前記遊技媒体計数手段の計数値を前記ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力する
ことを特徴とする遊技機。
【0996】
さらに、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような第138の構成の遊技媒体管理装置を提供する。
【0997】
遊技の進行に関する制御を実行する第1制御部(例えば、主制御基板41)と、前記第1制御部及び外部に設けられた処理装置に接続され、遊技媒体の払出に関する制御を実行する第2制御部(例えば、払出制御基板43)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体のベット操作を検知するベット操作検知部(例えば、MAXBETスイッチ16S又は1BETスイッチ17S)と、前記第1制御部に接続され、遊技媒体の返却操作を検知する返却操作検知部(例えば、返却スイッチ20S)と、前記第2制御部に接続され、遊技媒体の精算操作を検知する精算操作検知部(例えば、精算スイッチ18S)と、を備え、前記第2制御部は、貯留された遊技媒体の数を計数する遊技媒体計数手段(例えば、遊技媒体カウンター)と、前記ベット操作検知部による前記ベット操作の検知に基づいて、遊技媒体のベット数を計数するベット数計数手段(例えば、投入カウンター)と、を有し、前記第2制御部は、前記精算操作検知部により前記精算操作が検知された場合には、前記遊技媒体計数手段の計数値を前記処理装置に出力し、その後、前記遊技媒体計数手段の計数値をクリアし、前記返却操作検知部により前記返却操作が検知された場合には、前記ベット数計数手段の計数値を前記遊技媒体計数手段の計数値に加算し、前記第2制御部から前記処理装置に前記遊技媒体計数手段の計数値を出力する場合には、前記第2制御部は、前記遊技媒体計数手段の計数値の出力制御に用いられるストローブ信号(例えば、PRDY信号)のレベル制御を行うとともに、前記遊技媒体計数手段の計数値を前記ストローブ信号のレベル制御に同期させて前記処理装置に出力する遊技機の前記第2制御部に接続される
ことを特徴とする遊技媒体管理装置。
【0998】
上記第136-第138の構成の本発明によれば、簡易な改修でメダルレス遊技機の導入及び運用が可能となる。
【符号の説明】
【0999】
1…パチスロ、 2…遊技媒体貸出装置、 2a…周辺機器制御部、 10,201,211,220,221,400…遊技システム、 16…MAXベットボタン、 16S…MAXBETスイッチ、 17…1ベットボタン、 17S…1BETスイッチ、 18…精算ボタン、 18S…精算スイッチ、 19…貸出ボタン、 19S…貸出スイッチ、 20…返却ボタン、 20S…返却スイッチ、 21…カード返却ボタン、 21S…カード返却スイッチ、 22…スタートレバー、 22S…スタートスイッチ、 26…遊技動作表示基板、 26a…遊技動作表示部、 27…遊技媒体貸操作基板、 27a…遊技媒体貸操作表示部、 41…主制御基板、 42…副制御基板、 43…払出制御基板、 44…ドア中継基板、 44a…スレーブIC、 45…遊技球等接続端子板、 45a…接続機構部、 45b…外部端子回路、 50…主制御用マイクロプロセッサ、 53,63,203,214…バッファIC、60…払出制御用マイクロプロセッサ、 101…メインCPU、 102…メインROM、 103…メインRAM、 104,124…外部バスインターフェース、 105,125…クロック回路、 106,126…リセットコントローラ、 107,127…演算回路、 109,129…固有情報、 110…乱数回路、111,131…パラレル入力ポート、 112,132…割込コントローラ、 113,133…タイマー回路、 114,134…シリアル通信回路、 115,135…パラレル出力ポート、 121…払出CPU、 122…払出ROM、 123…払出RAM、 202,212,213…AND回路、 245…接続配線部、 250…断線検知回路、 251…トランジスタ、 252…抵抗、 401…管理コンピュータ、 402…第三者管理サーバ