(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-28
(45)【発行日】2022-11-08
(54)【発明の名称】サイズ調節機能付き帽子
(51)【国際特許分類】
A42B 1/22 20060101AFI20221031BHJP
A42B 1/18 20060101ALI20221031BHJP
【FI】
A42B1/22 B
A42B1/18
A42B1/22 A
A42B1/22 Z
(21)【出願番号】P 2020196664
(22)【出願日】2020-11-27
【審査請求日】2021-02-01
(31)【優先権主張番号】10-2019-0159885
(32)【優先日】2019-12-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520466962
【氏名又は名称】バン,ソン ミン
(74)【代理人】
【識別番号】100101409
【氏名又は名称】葛西 泰二
(74)【代理人】
【識別番号】100175385
【氏名又は名称】葛西 さやか
(72)【発明者】
【氏名】バン,ソン ミン
【審査官】森本 哲也
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録実用新案第20-0471010(KR,Y1)
【文献】登録実用新案第3113454(JP,U)
【文献】韓国公開実用新案第20-2011-0000919(KR,U)
【文献】韓国公開実用新案第20-2009-0007738(KR,U)
【文献】韓国登録特許第10-0866347(KR,B1)
【文献】特開2011-120862(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A42B 1/22
A42B 1/0182
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭に着用される本体と、
前記本体内面の下部の周縁に沿って囲むように配置される汗受けと、
前記汗受けの内側面に形成されるサイズ調節部とからなり、
前記サイズ調節部は、
前記汗受けの一面に一端が固定され、他端に結着部が形成された弾性バンドと、
前記弾性バンドを覆いながら、前記汗受けの内面に固定された保護カバーと、
前記弾性バンドの結着部が着脱可能に固定されるように、前記汗受けの一面に形成されるボタンとからなり、
前記結着部は、前記弾性バンドに形成される固定スリットと、
前記弾性バンドの固定スリットに嵌め込まれて固定される支持枠と、
前記支持枠に嵌め込まれて固定される弾性パネルとからなり、
前記弾性パネルには一定の間隔を維持しながら複数の安着ホールが形成され、前記複数の安着ホールどうしは案内スリットによって連結され、
前記ボタンに連結案内管の一端が固定され、前記弾性パネルの移動により前記連結案内管が、前記案内スリットに締りばめされて案内された後、前記安着ホールのいずれかに安着されて固定されるようにすることで、前記ボタンを前記結着部から分離せずに摺動させてサイズを調節するようにしたことを特徴とするサイズ調節機能付き帽子。
【請求項2】
前記汗受けには、帽子の着用時に突出する端部と、サイズの調節時に不規則に屈曲して形成される前記弾性バンドによって異物感が感じられることを緩和させると共に、更に、サイズが調節された前記汗受けを固定させるように弾性仕上げ固定手段が設けられ、
前記弾性仕上げ固定手段は、前記汗受けの外面に一端が固定される仕上げシートと、
前記仕上げシートの内側面に取り付けられる緩衝弾性シートと、
前記仕上げシートの内面に形成される上部ベルクロ(登録商標)テープと、下部ベルクロ(登録商標)テープとからなる仕上げベルクロ(登録商標)部と、
前記本体の内側面に形成されて前記上部ベルクロ(登録商標)テープと着脱される本体ベルクロ(登録商標)テープと、
前記汗受けの外面に形成され、前記下部ベルクロ(登録商標)テープと着脱される汗受けベルクロ(登録商標)テープとからなることを特徴とする請求項
1記載のサイズ調節機能付き帽子。
【請求項3】
前記本体の外面下部の周り全体には、更に日光と雨水を遮断するように日よけ機能をする鍔部が形成されたことを特徴とする請求項1
又は請求項2記載のサイズ調節機能付き帽子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイズ調節機能付き帽子に関するもので、より詳しくは、着用者が自分の頭のサイズに合わせて帽子の頭周りのサイズを簡便かつ適切に調整できるようにし、かつ、サイズ調節のためのサイズ調節部が外部に露出されることを防止して帽子の外観を美麗にすると同時に、これによって商品性を高めるようにし、さらに、サイズ調節部の構造を単純化してコストを削減することができるサイズ調節機能付き帽子に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、帽子は、日光または雨や雪から頭を保護するために頭に着用するもので、こうした帽子は、その使用目的や用途に応じて様々な種類の形態に分類され、使用者の好みや個性に応じておしゃれを演出することができる手段としても使用されている。
【0003】
一方、野外で自転車またはジョギングなどのスポーツを楽しんだり、競技場で試合を観戦するときに、太陽光の反射現象により、目がひどく刺激され、物事を識別することができないことがたびたび発生し、特に野外活動が多い夏期に太陽光に長時間さらされる場合、太陽光に含まれた紫外線は、顔の皮膚の色素沈着、シミ、さらに悪いことには、火傷や皮膚癌などの身体に致命的な損傷を引き起こす。また、最近では、地球のオゾン層破壊によって地上に照りつける紫外線の量が増加するにつれ紫外線による被害がさらに深刻になっているのが実情である。
【0004】
したがって、太陽光による眩しさや紫外線による肌のダメージを最小限に抑えるために鍔が付いた帽子を使用することになる。
【0005】
上記のような目的のために使用される帽子は、頭に着用されるキャップと、上記キャップの前方に繋がっていて日差しを遮断する鍔と、上記キャップの内面の下部周縁に取り付けられる汗受けとからなる。このとき、上記帽子の背面には、ドーム形状の開口部が形成され、上記開口部の両側下端には、着用者の頭の大きさに応じて、帽子の頭周りのサイズを適切に調節することができるようにしたサイズ調節バンドが設けられる。
【0006】
しかし、こうした従来の帽子においては、サイズ調節の際に調節バンドの締結孔に嵌め込まれた固定ピンを外して長さを調節した後、締結孔に改めて固定ピンを嵌め込んだ状態で、絞りバンドを結合口に改めて嵌め込んで留めなければならない不便な問題があった。
【0007】
また、従来の帽子においては、サイズ調節のための調節バンドが外部に散らかったように露出されて帽子の外観が美麗ではない問題があり、これにより結果的に商品性が低下する問題があった。
【0008】
また、従来の帽子においては、サイズ調節のための調節バンドの構造が複雑で、全体的にコストが上昇することになる問題があった。
【0009】
前述した発明は、本発明の属する技術分野の背景技術を意味し、従来技術を意味するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、前述した従来の問題点を解決するために案出されたもので、本発明の目的は、着用者が自分の頭のサイズに合わせて帽子の頭周りのサイズを簡便かつ適切に調節することができるようにし、かつサイズ調節のためのサイズ調節部が外部に露出されることを防止して帽子の外観を美麗にすると同時に、これによって商品性を高めることができようにし、さらに、サイズ調節部の構造を単純化してコストを削減することができるようにしたサイズ調節機能付き帽子を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、頭に着用される本体と、本体の内面の下部周縁に沿って囲むように配置される汗受けと、汗受けの内側面に形成されるサイズ調節部とからなり、サイズ調節部は、汗受けの一面に一端が固定され、他端に結着部が形成された弾性バンドと、弾性バンドを覆いながら、汗受けの内面に固定される保護カバーと、弾性バンドの結着部が着脱可能に固定されるように、汗受けの一面に形成されるボタンとからなることを特徴とする。
【0013】
また、結着部は、ボタンが留まるように、弾性バンドの他端に一定の間隔を維持して形成される結着孔からなることを特徴とする。
【0014】
また、結着部は、弾性バンドに形成される固定スリットと、弾性バンドの固定スリットに嵌め込まれて固定される支持枠と、支持枠に嵌め込まれて固定される弾性パネルとからなり、弾性パネルには一定の間隔を維持しながら安着ホールが形成され、安着ホールは案内スリットによって連結され、ボタンに連結案内管の一端が固定され、弾性パネルの移動により連結案内管が、案内スリットに締りばめされて案内された後、安着ホールのいずれかに安着されて固定されるようにすることで、ボタンを結着部から分離せずに摺動させてサイズを調節するようにしたことを特徴とする。
【0015】
また、汗受けには、帽子の着用時に突出する端部と、サイズの調節時に不規則に屈曲して形成される弾性バンドによって異物感が感じられることを緩和させると共に、更に、サイズが調節された汗受けを固定させるように弾性仕上げ固定手段が設けられ、弾性仕上げ固定手段は、汗受けの外面に一端が固定される仕上げシートと、仕上げシートの内側面に取り付けられる緩衝弾性シートと、仕上げシートの内面に形成される上部ベルクロ(登録商標)テープと、下部ベルクロ(登録商標)テープとからなる仕上げベルクロ(登録商標)部と、本体の内側面に形成されて上部ベルクロ(登録商標)テープと着脱される本体ベルクロ(登録商標)テープと、汗受けの外面に形成され、下部ベルクロ(登録商標)テープと着脱される汗受けベルクロ(登録商標)テープとからなることを特徴とする。
【0016】
また、本体には、更に、外部下面に日光と雨水を遮断するように日よけ機能をする鍔部が形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明のサイズ調節機能付き帽子は、着用者が自分の頭のサイズに合わせて帽子の頭周りのサイズを簡便かつ適切に調節することができるようにし、かつサイズ調節のためのサイズ調節部が外部に露出されることを防止して帽子の外観を美麗にすると同時に、これによって商品性を高めることができようにし、さらに、サイズ調節部の構造を単純化してコストを削減することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明に係るサイズ調節機能付き帽子を示す背面斜視図である。
【
図2】本発明に係るサイズ調節機能付き帽子の使用状態を示す背面斜視図である。
【
図3】本発明に係るサイズ調節機能付き帽子の他の実施例を示す部分斜視図である。
【
図4】本発明に係るサイズ調節機能付き帽子の他の実施例を示す部分平面図である。
【
図5】本発明に係るサイズ調節機能付き帽子の他の実施例を示す使用状態図である。
【
図6】本発明に係るサイズ調節機能付き帽子のまた他の実施例を示す部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付された図面を参照して、本発明に係るサイズ調節機能付き帽子の好ましい実施例を添付された図面を参照して説明する。この過程で、図面に示された線の太さや構成要素の大きさなどは、説明の明瞭性と便宜上、誇張して示されていることもある。また、後述される用語は、本発明においての機能を考慮して定義された用語であって、これは使用者、運用者の意図または慣例によって変わることがある。従って、これらの用語の定義は、本明細書全般にわたる内容に基づいて定義付けられなければならない。
【0020】
また、下記の実施例は、本発明の権利範囲を限定するものではなく、単に例示として提示するものであり、本技術思想を通じて具現される様々な実施例があり得る。
【0021】
図1は、本発明に係るサイズ調節機能付き帽子を示す背面斜視図である。
図2は、本発明に係るサイズ調節機能付き帽子の使用状態を示す背面斜視図である。
図3は、本発明に係るサイズ調節機能付き帽子の他の実施例を示す部分斜視図である。
図4は、本発明に係るサイズ調節機能付き帽子の他の実施例を示す部分平面図である。
図5は、本発明に係るサイズ調節機能付き帽子の他の実施例を示す使用状態図である。
図6は、本発明に係るサイズ調節機能付き帽子のまた他の実施例を示す部分拡大図である。
【0022】
図面に示されたように、本発明のサイズ調節機能付き帽子(10)(以下では、説明の便宜上、帽子とする)は、頭に着用して日光を遮断できるようにした帽子(10)であって、このような帽子(10)は、本体(20)と、汗受け(30)と、サイズ調節部(40)とからなる。
【0023】
本体(20)は、頭に着用されるように円形のキャップ構造で形成され、周縁には日光を遮断できるように遮断翼を返し縫いして固定させることになる。本体(20)は、繊維材や合成繊維材で形成させることになる。
【0024】
本体(20)には、更に、外面下部に日光と雨水を遮断するように日よけ機能をする鍔部(60)が一体に形成されるか、または返し縫いされて形成される。
【0025】
汗受け(30)は、本体(20)の内面の下部周縁に沿って囲むように配置され、返し縫いされて固定される。
【0026】
汗受け(30)は、繊維材からなり、環状の帯状に形成させることになる。
【0027】
本発明では、汗受け(30)の一部区間を弾性を有する合成樹脂材で形成させることができる。
【0028】
サイズ調節部(40)は、汗受け(30)の一面に形成され、使用者の頭囲に合わせて、本体(20)の内径を縮めることになる。
【0029】
サイズ調節部(40)は、汗受け(30)の一面に一端が固定され、他端に結着部(43)が形成された弾性を有する合成繊維材からなる弾性バンド(41)と、弾性バンド(41)を覆いながら、汗受け(30)の内面に固定される繊維材からなる保護カバー(42)と、弾性バンド(41)の結着部(43)が着脱可能に固定されるように汗受け(30)の一面に形成されるボタン(44)とからなる。
【0030】
サイズ調節部(40)は、汗受け(30)の外面に形成し、弾性バンド(41)の一端とボタン(44)を汗受け(30)の外面に固定させることになり、他には汗受け(30)の内面に固定させることも可能である。
【0031】
結着部(43)は、ボタン(44)が留まるように、弾性バンド(41)の他端に一定の間隔を維持して形成される結着孔(431)からなる。
【0032】
弾性バンド(41)の結着孔(431)は、図面のどおり、弾性バンド(41)の先端部に形成された結着孔(431)を、ボタン(44)に嵌め込んで固定させることになり、本体(20)の内径サイズを縮めるために、弾性バンド(41)の一端方向に形成された結着孔(431)に嵌め込んで弾性バンド(41)の固定された一端が汗受け(30)を引っ張って汗受け(30)にしわが形成されるようにすることで、汗受け(30)の内径サイズを縮めることができるようになり、汗受け(30)と連結される本体(20)にもしわが形成されて本体(20)の内径も縮めることができるようになる。
【0033】
このとき、サイズ調節部(40)が固定される汗受け(30)の部分は、本体(20)と分離されるように(返し縫いされないように)することで、弾性バンド(41)の引っ張りによって、サイズ調節部(40)が固定された汗受け(30)の部分のみにしわが形成され、本体(20)にはしわが形成されることを防止することが好ましい。
【0034】
また、汗受け(30)と返し縫いされることなく、対向して配置される本体(20)の内側面の部分には、加圧によって折曲される金属材からなる成形鉄線を配置した後、成形鉄線を覆いながら補強シートを本体(20)に返し縫いすることにより、成形鉄線と補強シートによって返し縫いされない汗受け部分が、弾性バンド(41)によって引っ張られる場合、支持して汗受けと対向する本体(20)の部分がよれて歪んだり、またはしわが生じることを防止することが好ましい。
【0035】
顔部分だけが隠れる鍔の付いた野球帽とは異なり、いわばハット(hat)と呼ばれる、
図1に示された帽子(10)は、本体(20)の外面下部の頭周り全体に沿って鍔部(60)が形成されるようになる。こうしたハットの場合には、野球帽とは異なり、鍔部(60)の存在により、本体(20)の外面下部に開口部を形成することができず、したがって外面下部の開口部にゴム紐を挿入するなどの方法でサイズを調節することができない。
【0036】
の問題を解決するために、汗受け(30)全体をゴム紐の形態で形成する方式、または本体(20)の内面下部や汗受け(30)部に開口部を形成し、本体(20)の内面下部の頭周り全体に沿ってゴム紐を挿入する方法が提案されることができる。しかし、こうした方法は、サイズ調節のために、汗受け(30)やゴム紐を引っ張った場合、帽子の内面下部の周り全体が縮みながら不快な着用感が誘発され、帽子の形態の見栄えが悪くなるという欠点がある。
【0037】
本発明に係る帽子(10)は、汗受け(30)の一部に形成される弾性バンド(41)の結着孔(431)が、汗受け(30)の一部に形成されるボタン(44)と結着する方法でサイズを調節するため、鍔部(60)の付いたハットのサイズを容易に調節することができるとともに、帽子(10)の内面下部の頭周り全体が縮んでしまう問題が発生しなくなる。最悪の場合でも、帽子(10)の内面下部の頭周りのごく一部だけに縮みが発生するものである。
【0038】
一方、結着部(43)は、弾性バンド(41)に形成される固定スリット(432)と、固定スリット(432)に嵌め込まれて返し縫いまたは融着固定される合成樹脂材からなる支持枠(433)と、支持枠(433)に嵌め込まれて接着または融着固定される弾性を有する合成樹脂材からなる弾性パネル(434)とからなり、弾性パネル(434)には、一定の間隔を維持して安着ホール(434a)が形成され、安着ホール(434a)は、案内スリット(434b)によって連結され、ボタン(44)には、連結案内管(441)の一端が接着固定され、弾性パネル(434)の移動により連結案内管(441)が、案内スリット(434b)に締まりばめされて案内された後、安着ホール(434a)のいずれかに安着されて固定されるようにすることで、ボタン(44)を結着部(43)から分離せずに摺動させてサイズを調節することになる。
【0039】
つまり、ボタン(44)を結着孔(431)から分離して再度他の結着孔(431)に留まる不便を軽減することができようになり、支持枠(433)及び弾性パネル(434)を引っ張りながら移動させて、ボタン(44)に留められる安着ホール(434a)の位置を変更することができて、ボタン(44)の分離なしに簡便にサイズを調節することができるようになる。
【0040】
ここで、連結案内管(441)には、更に、外面に環状の安着溝を形成させ、安着溝にはリングベアリングを嵌め込んで固定させながら、リングベアリングの外面が、連結案内管の外面よりも突出するように配置され、連結案内管(441)に、案内スリット(434b)を介して移動される過程で、摩擦や引っ掛かりを減らすことが好ましい。
【0041】
汗受け(30)には、帽子(10)の着用時に突出されるボタン(44)と、サイズの調節時に不規則に屈曲させて形成される弾性バンド(41)とによって異物感が感じられることを緩和させると共に、更に、サイズが調節された汗受け(30)を固定させるように弾性仕上げ固定手段(50)が設けられる。
【0042】
弾性仕上げ固定手段(50)は、汗受け(30)の外面に一端が返し縫いされて固定される仕上げシート(51)と、仕上げシート(51)の内側面に取り付けられる弾性を有する合成樹脂材からなる緩衝弾性シート(52)と、仕上げシート(51)の内面に返し縫いまたは接着されて固定される上部ベルクロ(登録商標)テープ(531)と下部ベルクロ(登録商標)テープ(532)からなる仕上げベルクロ(登録商標)部(53)と、本体(20)の内側面に接着され、上部ベルクロ(登録商標)テープ(531)と着脱される本体(20)ベルクロ(登録商標)テープと、汗受け(30)の外面に接着されて、下部ベルクロ(登録商標)テープ(532)と着脱される汗受けベルクロ(登録商標)テープ(55)とからなり、仕上げシート(51)と、緩衝弾性シート(52)が、ボタン(44)及び弾性バンドを覆いながら、仕上げベルクロ(登録商標)部(53)で本体ベルクロ(登録商標)テープ(54)及び汗受けベルクロ(登録商標)テープ(55)に取り付けられ、緩衝弾性シート(52)の弾性と仕上げシート(51)によって、のボタン(44)及び弾性バンド(41)の異物感が使用者に伝達されることを緩衝させ、汗受け(30)と本体(20)とを連結して、仕上げベルクロ(登録商標)部(53)で固定してサイズが調節された状態を改めて維持させつつ固定させることができるようになる。
【0043】
以上で説明した本発明の一実施例は、例示的なものに過ぎず、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、これから様々な変形及び均等な他の実施例が可能であることがよく分かると思う。このことから、本発明は、上述の詳細な説明で言及された形態のみに限るものではないことはよく理解できるはずであると思う。したがって、本発明の真の技術的な保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められなければならない。また、本発明は、添付された特許請求の範囲によって定義される本発明の精神と、その範囲内にあるすべての変形物と均等物、及び代替物を含むものと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0044】
10…帽子
20…本体
30…汗受け
40…サイズ調節部
41…弾性バンド
42…保護カバー
43…結着部
431…結着孔
432…固定スリット
433…支持枠
434…弾性パネル
434a…安着ホール
434b…案内スリット
44…ボタン
441…連結案内管
50…弾性仕上げ固定手段
51…仕上げシート
52…緩衝弾性シート
53…仕上げベルクロ(登録商標)部
531…上部ベルクロ(登録商標)テープ
532…下部ベルクロ(登録商標)テープ
54…本体ベルクロ(登録商標)テープ
55…汗受けベルクロ(登録商標)テープ
60…鍔部
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。