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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-28
(45)【発行日】2022-11-08
(54)【発明の名称】砂散布機
(51)【国際特許分類】
   A01B 35/28 20060101AFI20221031BHJP
   A01B 45/00 20060101ALI20221031BHJP
   A01G 20/30 20180101ALI20221031BHJP
【FI】
A01B35/28
A01B45/00
A01G20/30
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021556200
(86)(22)【出願日】2019-12-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-17
(86)【国際出願番号】 KR2019017004
(87)【国際公開番号】W WO2020130429
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2021-06-16
(31)【優先権主張番号】10-2018-0164990
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521263548
【氏名又は名称】ミン ビョンチョル
【氏名又は名称原語表記】MIN,Byung Chul
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】ミン ビョンチョル
【審査官】櫻井 健太
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-278879(JP,A)
【文献】特公昭59-009130(JP,B1)
【文献】韓国登録特許第10-1504099(KR,B1)
【文献】特開2015-047087(JP,A)
【文献】特開2006-115814(JP,A)
【文献】実開平07-017028(JP,U)
【文献】実公平06-044362(JP,Y2)
【文献】韓国公開実用新案第20-2011-0000461(KR,U)
【文献】韓国登録実用新案第20-0444373(KR,Y1)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0058806(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01B 27/00 - 31/00
A01B 35/00 - 49/06
A01C 5/00 - 5/08
A01G 20/00 - 20/47
E01C 19/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移送装置に連結され、移動して砂を撒布する散布機であって、
両側面に配置された複数のホイールと、一側に前記移送装置と連結して設けられる連結部と、上面の一部領域に形成されたヒンジ結合部とを有する移動ボディと、
前記移動ボディの上部に配置され、下面の一部領域に形成されて、前記ヒンジ結合部に結合されるヒンジ部と、一側の両端部に形成される結合部と、一端が両側面の長手方向の一部領域にそれぞれ結合され、他端が前記移動ボディの両側面の長手方向の一部領域にそれぞれ結合される一対の昇下降シリンダとを有する昇下降ボディと、
前記昇下降ボディの上部に設けられ、内部に前記砂が収容される収容部を有する積載函と、
前記昇下降ボディの長手方向に循環されるように設けられ、前記積載函に収容された砂を移送する移送コンベヤーと、
前記昇下降ボディの一側の両端部に形成された結合部に着脱自在に結合され、前記移送コンベヤーにより移送された砂を撒布する散布ユニットとを含み、
前記散布ユニットと対向する前記積載函の一側の領域には、前記移送コンベヤーにより移送される砂の排出量を調節する排出量調節部材が設けられ、
前記排出量調節部材は、
前記積載函の一側の下部に回動自在に結合され、前記移送コンベヤーにより前記砂が移送されないように遮断する遮断位置と、前記移送コンベヤーにより前記砂が移送されるようにする開放位置の間を移動する排土板と、
前記積載函の一側の上部に結合され、端部が前記排土板の側面に形成された第1の締結部にヒンジ結合され、前記排土板が前記遮断位置と前記開放位置の間を移動するようにする作動シリンダと、
一端が前記第1の締結部から離隔して、前記排土板の側面に形成された第2の締結部にヒンジ結合され、他端が前記積載函の一側の上部に設けられた蓋体部内に位置する作動バーと、前記作動バーの他端の外側面に形成された識別部とを有する作動表示部とを含み、
前記識別部は、前記排土板が前記開放位置に位置したとき、前記蓋体部の外部に突出する ことを特徴とする砂散布機。
【請求項2】
前記ホイールは、前記移動ボディの側面に一端が結合された第1のシリンダと、前記第1のシリンダから離隔して、前記移動ボディの側面に回転するように結合された第1の回転端部、前記第1の回転端部から離隔して、前記ホイールの中心に結合された第2の回転端部、及び前記第1の回転端部から離隔して、前記第1のシリンダと結合される第3の回転端部を有する連結リンクとからなる作動ユニットにより、前記移動ボディと連結され、
前記連結部は、前記移動ボディの一側に回動自在に結合される回動端部と、前記回動端部から離隔した自由端部とを有し、長手方向の所定位置が、前記移動ボディの一側に前記回動端部から離隔して一端が結合された第2のシリンダの他端に結合されることを特徴とする請求項1に記載の砂散布機。
【請求項3】
前記散布ユニットは、
メインフレームと、
前記メインフレームの上面に長手方向に離隔して設置され、前記メインフレームの下方に延在する回転軸をそれぞれ有する一対の駆動モータと、
前記回転軸の端部に結合され、上面に円周方向に離隔して結合された複数のブレードを有する回転円板と、
前記メインフレームの両端部の下側に結合され、前記結合部に結合される締結フレームとを含むことを特徴とする請求項1に記載の砂散布機。
【請求項4】
前記結合部は、
前記昇下降ボディの一側の両端部の上面の一部領域にそれぞれ結合される下板と、前記下板の上部に離隔して設置される上板と、前記下板と前記上板の間に前記締結フレームが挿入される空間部が形成されるように、前記上板と前記下板の間に結合される中板とからなり、
前記中板の一端部には、前記空間部上に配置され、前記締結フレームが前記空間部に挿入される位置を制限する突部が形成されることを特徴とする請求項3に記載の砂散布機。
【請求項5】
前記中板の上部の所定位置には、クランプが設けられ、前記締結フレームの上部の所定位置には、前記クランプと結合される固定具が設けられることを特徴とする請求項4に記載の砂散布機。
【請求項6】
前記メインフレームの中央領域の下部には、前記移送コンベヤーにより移送された砂を、前記一対の回転円板に均一に供給する分散部材が設けられ、
前記分散部材は、前記メインフレームの中央領域の下部に下方へ延設される支持フレームと、前記支持フレームの端部に中心部が結合され、両端部が前記一対の回転円板の上部に位置するように下向き傾斜して形成される分散板とからなることを特徴とする請求項3に記載の砂散布機。
【請求項7】
前記識別部は、ランプ又は反射板のいずれか1つであることを特徴とする請求項に記載の砂散布機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天然芝、人造芝、又は農作物を栽培する耕作地などに砂を撒布する砂散布機に関する。
【背景技術】
【0002】
砂散布機は、天然芝、人造芝、又は農作物を栽培する耕作地などに砂を撒布するための装置であって、トラクターなどに連結され、移動しながら砂を撒布する。
【0003】
これに関して、韓国登録実用新案第20-0444373号公報に砂散布機が開示されており、前記従来の砂散布機は、台車に設置された積載函に積載された砂を、コンベヤにより移送させ、台車の後方に設置された設置フレームに固設された円板スキャターにより撒布することを特徴とする。
【0004】
しかし、上述した従来技術は、地盤勾配がひどい所や丘の場合、傾斜のため、砂が均一に散布されず、一箇所に集中して散布されるか、トラクターと台車の連結部位が傾斜面にぶつかって、装備が破損するという問題点がある。
【0005】
また、積載函に砂を積載しようとする場合、台車を、砂が保存されている場所に移動させた後、フォークレーンのような重装備を用いて砂を積載することで、作業性が低下するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、砂を均一に撒布し、散布される砂の飛散距離を高めることができる砂散布機を提供することを目的とする。
【0007】
また、砂を作業領域より直接供給されるようにして、作業性を向上することができる砂散布機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による砂散布機は、移送装置に連結され、移動して砂を撒布する散布機であって、両側面に配置された複数のホイールと、一側に前記移送装置と連結して設けられる連結部と、上面の一部領域に形成されたヒンジ結合部とを有する移動ボディと、前記移動ボディの上部に配置され、下面の一部領域に形成され、前記ヒンジ結合部に結合されるヒンジ部と、一側の両端部に形成される結合部と、一端が両側面の長手方向の一部領域にそれぞれ結合され、他端が前記移動ボディの両側面の長手方向の一部領域にそれぞれ結合される一対の昇下降シリンダとを有する昇下降ボディと、前記昇下降ボディの上部に設けられ、内部に前記砂が収容される収容部を有する積載函と、前記昇下降ボディの長手方向に循環されるように設けられ、前記積載函に収容された砂を移送する移送コンベヤーと、前記昇下降ボディの一側の両端部に形成された結合部に着脱自在に結合され、前記移送コンベヤーにより移送された砂を撒布する散布ユニットとを含むことを特徴とする。
【0009】
前記ホイールは、前記移動ボディの側面に一端が結合された第1のシリンダと、前記第1のシリンダから離隔して、前記移動ボディの側面に回転するように結合された第1の回転端部、前記第1回転端部から離隔して、前記ホイールの中心に結合された第2の回転端部、及び前記第1の回転端部から離隔して、前記第1のシリンダと結合される第3の回転端部を有する連結リンクとからなる作動ユニットにより、前記移動ボディと連結され、前記連結部は、前記移動ボディの一側に回動自在に結合される回動端部と、前記回動端部から離隔した自由端部とを有し、長手方向の所定位置が、前記移動ボディの一側に前記回動端部から離隔して一端が結合された第2のシリンダの他端に結合される。
【0010】
前記散布ユニットは、メインフレームと、前記メインフレームの上面に長手方向に離隔して設置され、前記メインフレームの下方に延在する回転軸をそれぞれ有する一対の駆動モータと、前記回転軸の端部に結合され、上面に円周方向に離隔して結合された複数のブレードを有する回転円板と、前記メインフレームの両端部の下側に結合され、前記結合部に結合される締結フレームとを含む。
【0011】
前記結合部は、前記昇下降ボディの一側の両端部の上面の一部領域にそれぞれ結合される下板と、前記下板の上部に離隔して設置される上板と、前記下板と前記上板の間に前記締結フレームが挿入される空間部が形成されるように、前記上板と前記下板の間に結合される中板とからなり、前記中板の一端部には、前記空間部上に配置され、前記締結フレームが前記空間部に挿入される位置を制限する突部が形成される。
【0012】
前記中板の上部の所定位置には、クランプが設けられ、前記締結フレームの上部の所定位置には、前記クランプと結合される固定具が設けられる。
【0013】
前記メインフレームの中央領域の下部には、前記移送コンベヤーにより移送された砂を、前記一対の回転円板に均一に供給する分散部材が設けられ、前記分散部材は、前記メインフレームの中央領域の下部に下方へ延設される支持フレームと、前記支持フレームの端部に中心部が結合され、両端部が前記一対の回転円板の上部に位置するように下向き傾斜して形成される分散板とからなる。
【0014】
前記散布ユニットと対向する前記積載函の一側の領域には、前記移送コンベヤーにより移送される砂の排出量を調節する排出量調節部材が設けられる。
【0015】
前記排出量調節部材は、前記積載函の一側の下部に回動自在に結合され、前記移送コンベヤーにより前記砂が移送されないように遮断する遮断位置と、前記移送コンベヤーにより前記砂が移送されるようにする開放位置の間を移動する排土板と、前記積載函の一側の上部に結合され、端部が前記排土板の側面に形成された第1の締結部にヒンジ結合され、前記排土板が前記遮断位置と前記開放位置の間を移動するようにする作動シリンダと、一端が前記第1の締結部から離隔して、前記排土板の側面に形成された第2の締結部にヒンジ結合され、他端が前記積載函の一側の上部に設けられた蓋体部内に位置する作動バーと、前記作動バーの他端の外側面に形成された識別部とを有する作動表示部とを含み、前記識別部は、前記排土板が前記開放位置に位置したとき、前記蓋体部の外部に突出する。
【0016】
前記昇下降ボディの一端部領域には、保護部材が更に設けられ、前記保護部材は、前記昇下降ボディの一側の両端部に結合される固定端部と、前記固定端部から離隔して設置され、外側の一部領域に形成された開口部、前記開口部の下側と上側に形成された第1の結合端部及び第2の結合端部を備える自由端部とを有する本体部と、前記第1の結合端部に一端が回転自在に結合され、他端には、係止顎部が形成され、外側面の一部領域に第1の取っ手が結合される第1のラチェットと、前記第2の結合端部に一端が回転自在に結合され、他端には、前記係止顎部に係止する係止突部が形成され、外側面の一部領域に第2の取っ手が結合される第2のラチェットと、前記開口部に挿入され、前記第1のラチェットと前記第2のラチェットにより固定される安全バーとを含み、前記開口部の内側面及び前記第1のラチェットの内側面は、前記安全バーを囲むように、前記安着バーの形状に対応する形状からなる。
【0017】
前記第1のラチェットの外側面の所定位置には、前記開口部に挿入された前記安全バーの外周面を押圧するように、前記第1のラチェットの厚さ方向に移動可能な押圧ボルトが更に設けられる。
【0018】
前記開口部の内側面及び前記第1のラチェットの内側面には、弾性パッドが結合される。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、砂を均一に撒布し、散布される砂の飛散距離を高めることができる。
【0020】
また、砂を作業領域より直接供給されるようにして、作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、本発明の実施例による砂散布機の側面図である。
図2図2は、図1における結合部の部分拡大図である。
図3図3は、図1における保護部材の側面図である。
図4図4は、図3における保護部材の作動図である。
図5図5は、図1における排出量調節部材の正面図である。
図6図6は、図5における排出量調節部材の作動図である。
図7図7は、図1における散布ユニットの拡大図である。
図8図8は、図1における移動ボディの昇下降を示す作動図である。
図9図9は、図1における受け部材の作動図である。
図10図10は、図1における受け部材の作動図である。
図11図11は、本発明の他の実施例による排出ガイドユニットの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施例を、添付の図面を参照して、より詳しく説明する。この過程において、図面に示している線の太さや構成要素の大きさなどは、説明の明瞭性と便宜上、誇張して示すことがある。
【0023】
また、後述する用語は、本開示における機能を考えて定義した用語であって、これは、ユーザ、運用者の意図又は慣例によって、変わることがある。そのため、このような用語に関する定義は、本明細書の全般に亘る内容を基に、行うべきである。
【0024】
図1は、本発明の実施例による砂散布機の側面図であり、図2は、図1における結合部の部分拡大図であり、図3は、図1における保護部材の側面図であり、図4は、図3における保護部材の作動図であり、図5は、図1における排出量調節部材の正面図であり、図6は、図5における排出量調節部材の作動図であり、図7は、図1における散布ユニットの拡大図であり、図8は、図1における移動ボディの昇下降を示す作動図であり、図9及び図10は、図1における受け部材の作動図である。
【0025】
図1に示しているように、本発明による砂散布機10は、移送装置(図示せず)に連結され、移動して砂を撒布するものであって、移動ボディ100と、昇下降ボディ200と、積載函300と、移送コンベヤー400と、散布ユニット500とからなる。
【0026】
移動ボディ100は、基本骨格となるものであって、両側面に複数のホイール102が配置され、一側には、移送装置に連結される連結部104が設けられ、上面の一部領域には、ヒンジ結合部106が形成される。
【0027】
ここで、複数のホイール102は、移動ボディ100に、作動ユニット110により連結される。作動ユニット110は、移動ボディ100を、地面に対して昇下降させるものであって、第1のシリンダ112と、連結リンク114とからなる。
【0028】
第1のシリンダ112は、移動ボディ100の側面に一端が結合され、他端は、後述する連結リンク114に備えられた第3の回転端部114cに結合される。
【0029】
連結リンク114は、第1のシリンダ112から離隔して、移動ボディ100の側面に回転自在に結合される第1の回転端部114aと、第1の回転端部114aから離隔して、ホイール102の中心に結合される第2の回転端部114bと、第1の回転端部114aから離隔して、第1のシリンダ112と結合される第3の回転端部114cとからなる。
【0030】
連結部104は、移動ボディ100の一側に回動自在に結合される回動端部104aと、回動端部104aから離隔して、移送装置(図示せず)に連結される自由端部104bとを有する。連結部104の長手方向の所定位置は、移動ボディ100の一側に回動端部104aから離隔して一端が結合された第2のシリンダ108の他端に結合される。すなわち、連結部104の自由端部104bは、移送装置(図示せず)に連結した状態で、第2のシリンダ108により、地面に対して上下動される。
【0031】
上述したような構成により、移動ボディ100は、図8に示しているように、地面に密着、又は地面から離隔して昇下降される。
【0032】
また、移動ボディ100の長手方向の側面には、砂を積んだダンプトラックのような車両20が、後述する積載函300に砂を容易に供給する受け部材120が設けられる。
【0033】
図9及び図10に示しているように、受け部材120は、移動ボディ100の長手方向の側上部に設けられた回転軸122と、一端が回転軸122に回転自在に結合され、移動ボディ100に対して直立して位置する待機位置と、地面に向けて広がる作動位置の間を移動する第1の受台124と、第1の受台124の他端に一端がヒンジ結合され、第1の受台124が待機位置に位置した場合は、第1の受台124と平行に配置され、第1の受台124が作動位置に位置した場合は、第1の受台124と同一軸上に配置され、端部が地面に支持される第2の受台126と、移動ボディ100の幅方向の一側面に設けられ、端部が回転軸122の軸線方向の一部領域に設けられる作動リンク122aに結合された第1の稼動シリンダ128と、一端が第1の受台124の下方に形成された第1の結合部124aにヒンジ結合され、他端が第2の受台126の下部に形成された第2の結合部126aにヒンジ結合される第2の稼動シリンダ129とからなる。
【0034】
前述したように、移動ボディ100が移送装置(図示せず)に連結された状態で、地面に対して上下動可能なことにより、砂を撒布することに当たり、積載函300に砂を満たさなければならない場合、従来のように、砂散布機10を、砂が保存された位置に移動する必要なく、砂を積んだダンプトラックのような車両20を作業領域へ直ぐ移動させて、積載函300に砂を容易に供給することができ、積載函300に砂が満杯になった後は、直ぐ作業が可能であって、作業性が向上するという効果がある。
【0035】
より具体的に説明すると、砂散布機10の移動ボディ100が移送装置(図示せず)に連結された状態で、砂を積んだダンプトラックのような車両20により、後述する積載函300に砂を供給しようとする場合、まず、作動ユニット110及び第2のシリンダ108を作動して、移動ボディ100の底面を地面に密着させる。
【0036】
以後、受け部材120の第2の稼動シリンダ129を作動して、第1の受台124と第2の受台126が同一軸上に位置するようにした後、第1の稼動シリンダ128を作動すると、第1の受台124が待機位置から作動位置へ移動して、第2の受台126の端部が地面に支持されるようにすると、砂を積んだダンプトラックのような車両20が受け部材120に乗って上がり、積載函300に容易に砂を供給することができることになる。
【0037】
積載函300に砂が満杯になると、受け部材120の第1の受台124を待機位置に位置し、第2の受台126を、第1の受台124と平行になるようにしてから、移動ボディ100を地面から離隔して上昇させた後、移送装置を移動すると、砂散布作業を続けて行うことができる。
【0038】
昇下降ボディ200は、移動ボディ100の上部に、一側が移動ボディ100に対して昇下降するように配置される。このような昇下降ボディ200は、下方の一部領域に形成され、移動ボディ100のヒンジ結合部106と結合されるヒンジ部202と、一側の両端部に形成され、後述する散布ユニット500を固定する結合部210とを備える。
【0039】
また、昇下降ボディ200は、一端が昇下降ボディ200の両側面の長手方向の一部領域にそれぞれ結合され、他端が移動ボディ100の両側面の長手方向の一部領域にそれぞれ結合される一対の昇下降シリンダ204を有する。
【0040】
昇下降シリンダ204は、昇下降ボディ200の一側に設けられた結合部210を、移動ボディ100に対して昇下降させて、後述する散布ユニット500の位置を調節する。
【0041】
図2に示しているように、結合部210は、昇下降ボディ200の一側の両端部上面の一部領域にそれぞれ結合される下板212と、下板212の上部に離隔して設置する上板214と、下板212と上板214の間に、後述する散布ユニット500の締結フレーム508が挿入される空間部218が形成されるように、上板214と下板212の間に結合される中板216とからなる。
【0042】
ここで、中板216の一端部には、空間部218上に配置され、締結フレーム508が空間部218に挿入されることに際して、挿入する位置を制限する突部216aが設けられる。
【0043】
また、中板216の上部の所定位置には、クランプ216bが設けられ、締結フレーム508の上部の所定位置には、クランプ216bと結合する固定具508aが設けられる。
【0044】
合わせて、昇下降ボディ200の一端部には、砂を撒布しようとする作業領域に位置する構造物又は装置と衝突に際して、散布ユニット500が破損しないようにする保護部材220が更に設けられる。
【0045】
図3及び図4に示しているように、保護部材220は、本体部222と、第1のラチェット224と、第2のラチェット226、安全バー228とからなる。
【0046】
本体部222は、昇下降ボディ200の一側の両端部に結合される固定端部と、固定端部から離隔して設置され、外側の一部領域に形成された開口部222a、開口部222aの下側と上側に形成された第1の結合端部222b、及び第2の結合端部222cを備える自由端部とを有する。
【0047】
第1のラチェット224は、第1の結合端部222bに一端が回転自在に結合され、他端には、係止顎部224aが形成され、外側面の一部領域に第1の取っ手224bが結合される。
【0048】
第2のラチェット226は、第2の結合端部222cに一端が回転自在に結合され、他端には、係止顎部224aに係止される係止突部226aが形成され、外側面の一部領域に第2の取っ手226bが結合される。
【0049】
安全バー228は、開口部222aに挿入されて、第1のラチェット224と第2のラチェット226により固定される。
【0050】
ここで、開口部222aの内側面と第1のラチェット224の内側面は、安全バー228の外周面を囲むように、安全バー228の形状に対応する形状からなる。
【0051】
そして、第1のラチェット224の外側面の所定位置には、押圧ボルト225が、第1のラチェット224の厚さ方向に移動可能に設けられる。押圧ボルト225は、開口部222aに挿入された安全バー228の外周面を押圧して、安全バー228が開口部222aにより強固に固定するようにする。
【0052】
また、開口部222aの内側面及び第1のラチェット224の内側面には、弾性パッド229が結合される。弾性パッド229は、安全バー228が、第1のラチェット224及び第2のラチェット226により開口部222aに固定された安全バー228の外周面を弾持して、砂散布機10の作動時に発生する振れによって、安全バー228が開口部222aからずれないようにする。
【0053】
積載函300は、昇下降ボディ200の上部に設けられ、内部に砂が収容される収容部(図示せず)を有する。
【0054】
また、積載函300の一側の領域には、後述する散布ユニット500と対向するように、排出量調節部材310が設けられる。
【0055】
図5及び図6に示しているように、排出量調節部材310は、移送コンベヤー400により移送される砂の排出量を調節するものであって、排土板312と、作動シリンダ314と、作動表示部316とからなる。
【0056】
排土板312は、積載函300の一側の下部に回動自在に結合され、移送コンベヤー400により砂が散布ユニット500に移送しないように遮断する遮断位置と、移送コンベヤー400により砂を散布ユニット500に移送させる開放位置の間を移動する。
【0057】
作動シリンダ314は、積載函300の一側の上部に結合され、端部が排土板312の側面に形成された第1の締結部312aにヒンジ結合され、排土板312が遮断位置と開放位置の間を移動するようにする。
【0058】
作動表示部316は、作業者が排土板312の開状態又は閉状態を視覚的に知らせるものであって、一端が第1の締結部312aから離隔して、排土板312の側面に形成された第2の締結部312bにヒンジ結合され、他端が積載函300の一側上部に設けられた蓋体部302内に位置する作動バー316aと、作動バー316aの他端の外側面に形成された識別部316bとからなる。
【0059】
ここで、識別部316bは、排土板312が開位置に配置されたとき、蓋体部302の外部に突出し、識別部316bは、識別部316bが蓋体部302の外部に突出したとき、作業者が容易に認識できるように、ランプ又は反射板のいずれか1つからなるのが望ましい。
【0060】
移送コンベヤー400は、積載函300の収容部に収容された砂を、後述する散布ユニット500へ移送するものであって、昇下降ボディ200内に、昇下降ボディ200の長手方向に循環するように設けられる。
【0061】
散布ユニット500は、移送コンベヤー400により移送される砂を、ユーザが所望する位置に散布されるようにするものであって、昇下降ボディ200の一側両端部に形成された結合部210に着脱可能に結合される。
【0062】
図7に示しているように、散布ユニット500は、メインフレーム502と、メインフレーム502の上面に長手方向に離隔して設置され、メインフレーム502の下方に延在する回転軸504aをそれぞれ有する一対の駆動モータ504と、回転軸504aの端部に結合され、上面に円周方向に離隔して結合された複数のブレード506aをそれぞれ有する一対の回転円板506と、メインフレーム502の両端部の下側に結合され、昇下降ボディ200の一側両端部に形成された結合部210に結合される締結フレーム508とからなる。
【0063】
複数のブレード506aは、回転円板506と共に回転しつつ、移送コンベヤー400により移送される砂を打撃してまき散らすことで、均一に散布させる。
【0064】
メインフレーム502の中央領域の下部には、移送コンベヤー400により移送された砂が、一対の回転円板506へ均一に供給されるようにする分散部材510が設けられる。
【0065】
分散部材510は、メインフレーム502の中央領域の下部に下方へ延設される支持フレーム512と、支持フレーム512の端部に中心部が結合され、両端部が一対の回転円板506の上部に位置するように下向き傾斜して形成される分散板514とからなる。
【0066】
図11は、本発明の他の実施例による排出ガイドユニットの拡大図である。
【0067】
図11に示しているように、昇下降ボディ200の一側の両端部には、排出ガイドユニット600が着脱自在に結合されることも可能である。この場合、昇下降ボディ200の一側両端部の下面の一部領域には、上面に締結リング232が設けられた結合フレーム230が、結合部210と対向するように離隔して設置され、結合部210に設けられた散布ユニット500は、結合部210から分離して、別に保管される。
【0068】
排出ガイドユニット600は、移送コンベヤー400により移送された砂を、一定の場所に砂が積載するようにするものであって、内部に排出部602aが形成された方形の排出フレーム602と、排出部602aの両側面に相互対称して一端が結合され、他端が地面に向けて下向きに傾斜して延設される一対の排出ガイド604と、排出フレーム602の長手方向の両側上面に設けられた固定部606とからなる。
【0069】
固定部606は、排出フレーム602の長手方向の両側上面に設けられた下部固定板606aと、下部固定板606aに設けられ、排出フレーム602の上部領域に挿入部607が形成される上部固定板606bと、上部固定板606bの上面に締結リング232と結合するように設置された固定クランプ606cとからなる。
【0070】
以上、本発明の実施例を、添付図面を参照して説明したが、当該技術分野に熟練した者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の技術思想から逸脱しない範囲内で、本発明を様々に修正及び変更できることを理解するだろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11