技術分野
内燃機関のクランク軸の軸線方向力を受ける半割スラスト軸受に関するものである。
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
クランク軸と変速機とが接続されること等によってクランク軸に対して入力される軸線方向力が半割スラスト軸受の摺動面に加わると、ほぼ同時に、半割スラスト軸受の周方向端面付近には衝撃力が加わるため、スラストリリーフと隣接する摺動面の軸受合金層に疲労(割れや剥離)が生じる場合がある。
より詳細には、半割スラスト軸受は、シリンダブロック及び軸受キャップの側面に設けられた受け座(座面)に嵌合され使用されるが、受け座の内径は、半割スラスト軸受の外径よりも若干大きく形成されているので、半割スラスト軸受は周方向に僅かに移動可能である。一方、一対の半割スラスト軸受を円環形状に組み合わせて使用する場合(例えば特許文献1の図10参照)、クランク軸からの軸線方向力がスラスト軸受の摺動面に入力する瞬間、クランク軸のスラストカラー面は、一対の半割スラスト軸受の両方の摺動面と同時に接触するのではなく、先に一方の半割スラスト軸受の摺動面と接触しがちである。このため、一方の半割スラスト軸受がスラストカラー面の回転とともに僅かに周方向に移動し、一方の半割スラスト軸受のクランク軸の回転方向の前方側の周方向端面が、他方の半割スラスト軸受のクランク軸の回転方向の後方側の周方向端面と衝突し、それら半割スラスト軸受の周方向端面付近に衝撃的な負荷が加わる。クランク軸と変速機とが接続されるたびに繰り返し加わるこの衝撃的な負荷の影響で、スラストリリーフと隣接する摺動面の軸受合金層に疲労(割れや鋼裏金層からの剥離)が起き易い。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
目的を達成するために、本発明によれば、内燃機関のクランク軸の軸線方向力を受けるための半円環形状の半割スラスト軸受であって、第1の表面及び第1の表面の反対側の第2の表面を画成するFe合金製の裏金層と、裏金層の第1の表面上に設けられた軸受合金層とを有し、軸受合金層は、裏金層と反対側に半割スラスト軸受の摺動面を画成し、半割スラスト軸受の周方向両端面に隣接して2つのスラストリリーフが形成され、各・・・ 続きを
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発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋
上述したように、クランク軸用の半割スラスト軸受は、内燃機関のクランク軸の軸線方向力を受けるが、本発明によれば、半割スラスト軸受の周方向端面の散在領域には固体潤滑部材が散在するように設けられているため、周方向端面が衝撃負荷を受けた際に微小滑りが生じ、周方向端面に加わる負荷が緩和される。
このため、スラストリリーフに隣接する摺動面の領域の軸受合金層には衝撃負荷が伝播し難く、したがってこの領域の軸受合金層に疲労が生じ難い。
この特許の権利範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】
軸受装置の分解斜視図である。
【図2】
軸受装置の正面図である。
【図3】
軸受装置の断面図である。
【図4】
実施例1の半割スラスト軸受の正面図である。
【図5】
実施例1の半割スラスト軸受の周方向端部近傍を径方向内側から見た側面図である。
【図6】
実施例1の半割スラスト軸受の周方向端面の正面図である。
【図7A】
実施例1の半割スラスト軸受の周方向端面を、図5のZI矢視方向から見た拡大図である。
【図7B】
実施例1の半割スラスト軸受の周方向端面の散在領域の拡大正面図である。
【図8】
実施例2の半割スラスト軸受の周方向端部近傍を径方向内側から見た側面図である。
【図9】
実施例2の半割スラスト軸受の周方向端面の正面図である。
【図10】
実施例3の半割スラスト軸受の正面図である。
【図11】
実施例3の半割スラスト軸受の周方向端部近傍を径方向内側から見た側面図である。
【図12】
実施例4の半割スラスト軸受の周方向端部近傍を径方向内側から見た側面図である。
【図13】
半割軸受の正面図である。
【図14】
図13に示す半割軸受を径方向内側から見た底面図である。
L1 径方向内側端部におけるスラストリリーフ長さ
RD1 周方向端面におけるスラストリリーフ深さ
1 軸受装置
4 軸受ハウジング
7 半割軸受
8 半割スラスト軸受
11 ジャーナル部
12 スラストカラー
71 潤滑油溝
72 貫通孔
73 クラッシュリリーフ
81 摺動面
82 スラストリリーフ
82s スラストリリーフ表面
83 周方向端面
84 裏金層
84a 第1の表面
84b 第2の表面
84e 裏金端面
84i 露出傾斜面
84t 遷移面
85 軸受合金層
86 被覆部材
86e 被覆端面
86i 被覆傾斜面
87 散在領域
88 固体潤滑部材
90 背面リリーフ
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