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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-28
(45)【発行日】2022-11-08
(54)【発明の名称】掛止装置を備えた手動装置
(51)【国際特許分類】
   B43K 24/08 20060101AFI20221031BHJP
   B43K 29/02 20060101ALI20221031BHJP
   B43K 29/00 20060101ALI20221031BHJP
【FI】
B43K24/08 100
B43K29/02 F
B43K29/00 Q
B43K29/02 D
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019548991
(86)(22)【出願日】2018-04-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-06-18
(86)【国際出願番号】 FR2018050977
(87)【国際公開番号】W WO2018193213
(87)【国際公開日】2018-10-25
【審査請求日】2021-04-05
(31)【優先権主張番号】1753386
(32)【優先日】2017-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】501436665
【氏名又は名称】ソシエテ ビック
【氏名又は名称原語表記】SOCIETE BIC
(74)【代理人】
【識別番号】110001656
【氏名又は名称】弁理士法人谷川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ビューシャー,ローレン
【審査官】小池 俊次
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-020282(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105082830(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43K 24/08
B43K 29/02
B43K 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の部分(12)および第2の部分(14)であって、前記第2の部分(14)が、少なくとも部分的に前記第1の部分(12)に嵌合し、前記第1の部分(12)に対して軸方向(X)に並進移動可能であり、前記第1の部分(12)が、第1の遠位端部(12A)を有する一方、前記第2の部分(14)が、前記軸方向(X)に前記第1の遠位端部(12A)の反対側に第2の遠位端部(14A)を有する、第1の部分および第2の部分と、重力(G)の方向で考えて、前記第1の遠位端部(12A)が前記第2の遠位端部(14A)より上に配置される場合にのみ、前記第2の部分(14)に対して前記軸方向(X)に前記第1の部分(12)が並進移動するのを防止するように設計された掛止装置(16)であって、チャンバ(16B)と前記チャンバ(16B)内に収容されたボールまたは均等物(16A)とを含み、前記チャンバが前記第2の部分(14)にのみ提供される掛止装置(16)と、を含む手動装置(10)であって、前記チャンバ(16B)の一つの壁が、第1の位置と第2の位置との間で移動可能なキャッチ(14D)を形成し、重力(G)の方向で考えて、前記第1の遠位端部(12A)が前記第2の遠位端部(14A)より下に配置される場合には、前記ボール(16A)が、前記キャッチ(14D)を前記第1の位置に移動させることを可能にする一方、重力(G)の方向で考えて、前記第1の遠位端部(12A)が前記第2の遠位端部(14)より上に配置される場合には、前記ボール(16A)が移動し、前記キャッチ(14D)を前記第2の位置で阻止する、手動装置(10)
【請求項2】
前記第1の位置では、前記キャッチ(14D)が、前記第2の部分(14)に対して前記第1の部分(12)の軸方向(X)での並進移動を可能にする一方、前記第2の位置では、前記キャッチ(14D)が、前記第2の部分(14)に対して前記第1の部分(12)の軸方向(X)での並進移動を阻止する、請求項に記載の手動装置(10)。
【請求項3】
前記キャッチ(14D)が掛止突出部(14D2)を有し、前記掛止突出部(14D2)が、前記第2の位置における前記第1の部分(12)の肩(12C1)と係合しており、このおかげで、前記第2の部分(14)に対する前記第1の部分(12)の軸方向(X)での並進移動が阻止される、請求項またはに記載の手動装置(10)。
【請求項4】
前記掛止突出部(14D2)および/または前記肩(12C1)が斜め角のついた部分を有しており、前記部分が、重力(G)の方向で考えて、前記第1の遠位端部(12A)が前記第2の遠位端部(14A)より下に配置される場合に、前記第1の部分(12)に対して軸方向(X1)に前記第2の部分(14)を押圧すると前記キャッチ(14D)を前記肩(12C1)から切り離し、このおかげで、前記キャッチ(14D)が前記第1の位置に移動するように構成された、請求項に記載の手動装置(10)。
【請求項5】
前記ボールまたは均等物(16A)が金属である、請求項1からのいずれか一項に記載の手動装置(10)。
【請求項6】
前記第1の遠位端部(12A)が第1の頭部(12B)を備えている一方、前記第2の遠位端部(14A)が第2の頭部(14B)を備えている、請求項1からのいずれか一項に記載の手動装置(10)。
【請求項7】
前記第1の頭部(12B)が、引き込み機構(18)のおかげで引き込み可能であり、前記引き込み機構(18)が、前記第2の部分(14)と結合する横型ボタン(18A)を含む、請求項に記載の手動装置(10)。
【請求項8】
前記引き込み機構(18)が、前記第1の頭部(12B)がせり出している状態にある場合に、重力(G)の方向で考えて、前記第2の遠位端部(14B)に対する前記第1の遠位端部(12A)の相対的な位置に関わらず、前記方向(X)への前記第2の部分(14)に対する前記第1の部分(12)の相対的な変位を可能にするように前記掛止装置(16)が配置される、請求項に記載の手動装置(10)。
【請求項9】
前記軸方向(X)に延びる筆記用器具を形成する、請求項1からのいずれか一項に記載の手動装置(10)。
【請求項10】
前記軸方向(X)に延びる筆記用器具を形成する、請求項6から8のいずれか一項に記載の手動装置(10)
【請求項11】
前記第1の頭部(12B)が筆記用先端部である一方、前記第2の頭部(14B)が、消しゴム、摩擦体、または静電容量方式スクリーン用のパッドである、請求項6、7、8、または10に記載の手動装置(10)。
【請求項12】
前記第1の頭部(12B’’)が、ペン先前進機構(15)により保持されるペン先であり、前記ペン先前進機構(15)が、前記第2の部分(14)と結合する横型ボタン(18’’)を含む、請求項9または10に記載の手動装置(10’’)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重力の方向で考えて二つの部分の相対的な位置に基づいて、一方の部分から他方に対して並進移動可能な掛止装置を備えた手動装置に関する。そうした手動装置は、とりわけ筆記用器具であってもよいが、それだけではない。
【背景技術】
【0002】
第2の部分に対して移動可能な第1の部分を有する手動装置が知られており、この部分は例えば、筆記用器具の正面部分に対して移動可能な消しゴムを有する筆記用器具の背部分である。しかしながら、使用者が、例えば消去を行うために第2の部分を使用したい場合には、第2の部分は、第1の部分に対して依然として移動可能な状態を保っており、このせいで、使用者が不注意で第1の部分に対して第2の部分を変位させてしまう可能性があるが、これは都合が悪く、例えば消去を行っている間に、筆記用先端部を引き込む/突出させてしまう可能性がある。そうした動作は一般的には望ましくない。したがって、この意味での要望がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
或る実施形態は、手動装置、特に、第1の部分および第2の部分であって、前記第2の部分が、少なくとも部分的に前記第1の部分に嵌合し、前記第1の部分に対して軸方向に並進移動可能(そしてその逆)であり、前記第1の部分が第1の遠位端部を有する一方、前記第2の部分が、軸方向に前記第1の遠位端部の反対側に第2の遠位端部を有する、第1の部分および第2の部分と、重力の方向で考えて、前記第1の遠位端部が前記第2の遠位端部より上に配置される場合にのみ、前記第2の部分に対して前記軸方向に前記第1の部分が並進移動するの(そしてその逆)を防止するように設計された掛止装置であって、チャンバとチャンバ内に収容されたボールまたは均等物とを含み、前記チャンバが前記第2の部分にのみ提供される前記掛止装置と、を含む筆記用器具に関するものであるが、しかしそれのみではない。
【0004】
第2の部分は、第1の部分に完全にまたは部分的に嵌合していると理解される。例えば、嵌合方向は軸方向に対応する。もちろん、各部分は、一つのそして同一の部品、またはそうではなくて一緒に組み立てられた複数の部品として、設計することができる。さらに、そして別途指示のない限りは、「第2の部分に対する第1の部分の変位/並進移動/摺動」は、第2の部分に対する第1の部分の相対的な変位/並進移動/摺動、そしてその逆(すなわち、第1の部分に対する第2の部分の相対的な変位/並進移動/摺動)として理解されることはまったく自明である。
【0005】
「重力の方向」はもちろん、地球により、またはさらに一般的に、使用される手動装置を載せる天体または恒星により生じるニュートンの重力加速度の方向として理解される。
【0006】
「ボールまたは均等物」は、あらゆる形状を有するあらゆる中実要素であって、チャンバ内で可動であり、そしてチャンバの空洞を画定する壁に対する重力の効果のもと、チャンバ内で変位させることのできるものとして理解される。さらに、そして別途指示のない限りは、「ボール」は、「ボールまたは均等物」として理解される。もちろん、チャンバの形状は、いかなる形状を有していてもよく、単純であっても複雑であってもよい。
【0007】
よって、重力の方向を基準にして、チャンバ内で変位するボールのおかげで、第1の遠位端部が第2の遠位端部より下にある場合には、掛止装置は、第2の部分に対する第1の部分の軸方向での相対的な並進移動を可能にする一方で、第1の遠位端部が第2の遠位端部より上にある場合には、掛止装置は、第2の部分に対する第1の部分の軸方向での相対的な並進移動を防止する。さらに、別途指示のない限り、第1および第2の遠位端部より「上」または「下」の相対的な位置は、重力の方向で考えたものである。
【0008】
よって掛止装置は、重力係止装置として理解される。よって、重力の方向で考えて、第1の遠位端部を第2の遠位端部より上に配置させた第1の状態では、掛止装置は、自動的に、そして重力の効果のおかげだけで、第2の部分に対する第1の部分の軸方向での並進移動を阻止する一方で、重力の方向で考えて、第1の遠位端部を第2の遠位端部より下に配置させた第2の状態では、掛止装置は、自動的に、そして重力の効果のおかげだけで、第2の部分に対する第1の部分の軸方向での並進移動を可能にする。
【0009】
結果として手動装置は、第1の構成を有しており、この構成では、第1の部分を第2の部分に対して軸方向に変位させて、例えば、しかし必ずしもそうではないが、あらゆる機構、例えば、第1の遠位端部と第2の遠位端部のうちから選択された遠位端部から頭部を引き込む/突出させる機構を起動させることができる。この第1の構成では、第1の遠位端部は第2の遠位端部より下にある。手動装置はまた、第2の構成を有しており、この構成は、掛止装置のおかげで、第1の部分を第2の部分に対して軸方向に変位させることができず、例えば、しかし必ずしもそうではないが、前記機構が頭部を引き込む/突出させることが阻止される。この第2の構成では、第1の遠位端部は第2の遠位端部より上にある。もちろん、掛止装置により実行される掛止は、第1の部分と第2の部分との間での軸方向の緩みのない厳密な掛止、第1の部分と第2の部分との間での軸方向の緩みを伴った掛止、またはさらに、第1の部分と第2の部分との間での相対的な軸方向経路の制限(すなわち比較的大きな緩みを伴う阻止)であってもよい。
【0010】
チャンバは、第2の部分にのみ、および/または第2の部分上に搭載された構成要素にのみ属する壁から形成されることが理解される。よって、チャンバの空洞の内部のボールは、第1の部分と、少なくとも直接には係合しない。
【0011】
第2の構成では、掛止装置のボールは、チャンバの少なくとも一つの壁と係合して、第1の部分と第2の部分との間での軸方向の相対的な並進移動を阻止する一方、第1の構成では、ボールは、チャンバの少なくとも一つの壁と係合せず、第1の部分と第2の部分との間での軸方向の相対的な並進移動を阻止しない(すなわち、ボールは、第1の部分と第2の部分との間での軸方向に対する相対的な移動を可能にする)と理解される。よって、第1の構成では、ボールは、いわゆる自由位置(すなわち掛止装置が、第2の部分に対して軸方向に第1の部分を自由に並進移動させる位置)にある一方、第2の構成では、ボールは、いわゆる掛止位置(すなわち掛止装置が、第2の部分に対して軸方向に第1の部分が並進移動するのを阻止する位置)にある。
【0012】
掛止装置の構造のおかげで、すなわちボール、そしてとりわけ、チャンバ内に収容されたボールのおかげで、そして別途指示のない限り、掛止は、手動装置の他に考えられるいかなる構成要素/機構の構成とは独立に、第2の構成において生じることが留意される。よって、例えば、手動装置が、第1および第2の遠位端部のうちから選択された遠位端部の頭部を引き込む/突出させる機構を有するならば、掛止装置は、前記頭部の位置に関わりなく、すなわち、引き込まれたまたはせり出した位置に頭部があるにせよそうでないにせよ(そしてこれはもちろん、第1の遠位端部が第2の遠位端部より上にある場合のみであるが)、第2の部分に対する第1の部分の並進移動を阻止する。
【0013】
例えば、頭部は、あらゆる手動装置の道具端部品、例えば、鍵、ねじ回し、ブレード、千枚通し、筆記体(フェルト先端部、ボールぺン先、またはそれ以外では、黒鉛の芯、チョーク、または基材に書くことのできるあらゆる媒体)、ブラシ、消しゴム、摩擦体、静電容量方式スクリーン用のパッド、化粧品用アプリケータ(ブラシ、ペンシル、マスカラブラシ、ロールオン、棒口紅、またはあらゆる化粧品用途の媒体)等の先端部品から作られる。
【0014】
よって、掛止装置のおかげで、手動装置の軸方向に第2の頭部と反対側にある第1の頭部を使用する場合に、手動装置の第1の頭部を操作/起動させる(例えば、引き込み/せり出し)のを回避することが可能である(もちろん、第2の部分に対する第1の部分の軸方向での相対的な並進移動を通して生じる第1の頭部の起動である)。さらに、掛止装置の構造は特に、第1の部分に嵌合された第2の部分に配置されたチャンバのおかげで、小型であるという利点を有しており、これにより手動装置の全体的な体積が低減し、このおかげで手動装置は、大多数の使用者の手に合った寸法を有することができる。
【0015】
いくつかの実施形態では、チャンバの壁は、第1の位置と第2の位置との間で移動可能なキャッチを形成し、重力の方向で考えて、第1の遠位端部が第2の遠位端部より下に配置される場合には、ボールは、第1の位置にキャッチが来るのを可能にする一方で、重力の方向で考えて、第1の遠位端部が第2の遠位端部より上に配置される場合には、ボールは移動して、キャッチを第2の位置に掛止する。
【0016】
よって、チャンバの異なる壁のうち、或る壁が、第1の位置と第2の位置との間で移動可能なキャッチを形成すると理解される。手動装置が第2の構成にある場合には、キャッチは、ボールのおかげで第2の位置にある一方、手動装置の第1の構成では、ボールはキャッチを解放して、第1の位置にキャッチが来るのを可能にする。
【0017】
そうしたシステムは、強く信頼性の高い掛止/解放を可能にし、手動装置の全体的なサイズに影響を及ぼさない、またはほとんど影響を及ぼさない。
【0018】
いくつかの実施形態において、第1の位置では、キャッチは、第2の部分に対する第1の部分の軸方向での並進移動(そしてその逆)を可能にする一方、第2の位置では、キャッチは、第2の部分に対する第1の部分の軸方向での並進移動(そしてその逆)を阻止する。
【0019】
よって、第2の位置では、キャッチは、第1の部分と係合して、第2の部分に対する第1の部分の軸方向での並進移動を阻止する一方、第1の位置では、キャッチは、第1の部分と係合せず、第2の部分に対して第1の部分の軸方向への並進移動を阻止することはないと理解される。換言すれば、第1の位置では、キャッチは、第2の部分に対して第1の部分を自由にする(そしてその逆)。そうしたキャッチは、強く信頼性の高い掛止/解放を可能にし、手動装置の全体的なサイズに影響を及ぼさない、またはほとんど影響を及ぼさない。
【0020】
いくつかの実施形態では、キャッチは掛止突出部を有し、前記掛止突出部は、第2の位置において第1の部分の肩に係合しており、このおかげで、第2の部分に対する第1の部分の軸方向での並進移動が阻止される。
【0021】
よって、第1の位置では、突出部は肩と係合しない一方、第2の位置では、突出部は肩と係合すると理解される。よって、第2の位置では、肩と係合して、突出部は、肩と軸方向に強固に係合し、第2の部分に対する第1の部分の軸方向での並進移動を阻止する。第1の位置では、突出部は肩から自由であり、肩と係合しておらず、第1の部分および第2の部分は、互いに対して軸方向に変位することができる。そうした構造は、強く信頼性の高い掛止/解放を可能にし、手動装置の全体的なサイズに影響を及ぼさない、またはほとんど影響を及ぼさない。
【0022】
いくつかの実施形態では、掛止突出部および/または肩は、斜め角のついた部分を有しており、この部分は、重力の方向で考えて、第1の遠位端部が第2の遠位端部より下に配置される場合に、第1の部分に対して軸方向に第2の部分を押圧するとキャッチを肩から切り離し、このおかげで、第1の位置にキャッチが移動するように構成されている。
【0023】
突出部のみが、斜め角のついた部分を有している、または肩のみが、斜め角のついた部分を有している、または突出部および肩がそれぞれ、斜め角のついた部分、例えば相補的に斜め角のついた部分を有していると理解される。
【0024】
よって、第1の構成では、外れ止め部はそれ自体で第1の位置に戻るとは必ずしも限らないと理解される。この構成では、ボールは、キャッチを単に解放して、それが第1の位置に自由に戻るようにさせたままにする。しかしながら、第1の構成では、キャッチは第2の位置にあってもよいが、第2の位置に掛止はされない。よって、第1の構成では、第1の軸方向(例えば、第1の遠位端部に第2の遠位端部を向かわしめる傾向のある方向)に第1の部分に対して第2の部分が変位させられる場合には、または第2の部分に対して第1の軸方向と反対の第2の軸方向(例えば、第2の遠位端部に第1の遠位端部を向わしめる傾向のある方向)に第1の部分が変位させられる場合には、斜め角のついた部分は、接触している表面の摺動係合を通して突出部が肩から切り離され、このおかげで第1の位置にキャッチが移動するのを可能にする。もちろん第2の構成では、ボールは、第2の部分が第1の軸方向に第1の部分に対して変位させられる場合であったとしても(または第1の部分が第2の部分に対して第2の軸方向に変位させられる場合でも)、キャッチを第2の位置に掛止することによって、第2の位置にキャッチが留まるようにする。そうした構造は、強く信頼性の高い掛止/解放を可能にし、手動装置の全体的なサイズに影響を及ぼさない、またはほとんど影響を及ぼさない。
【0025】
いくつかの実施形態では、ボールまたは均等物は金属である。
【0026】
金属ボールは、特定の慣性を有しており、この慣性は、掛止位置を維持するそのボールの能力を改善する。
【0027】
いくつかの実施形態では、第1の遠位端部は第1の頭部を備えている一方、第2の遠位端部は第2の頭部を備えている。
【0028】
ボール掛止装置を備えたそうした手動装置は、二つの頭部を有する器具に特に適している。
【0029】
いくつかの実施形態では、第1の頭部は、引き込み機構のおかげで引き込み可能であり、引き込み機構は、第2の部分と結合する横型ボタンを含む。
【0030】
横型ボタンは、軸方向に対して横断方向に突出し、よって、第1および第2の遠位端部に対して横方向に配置されるボタンであると理解される。ボール掛止装置を備えた手動装置は、横型ボタンを伴う頭部用の引き込み/前進機構を有する器具に特に適している。これにより、例えば、第1の遠位端部が第2の遠位端部より上にある場合には、機構の起動を掛止することが可能になるが、しかし、第1の遠位端部が第2の遠位端部より下にある場合には、横型ボタンにより、および/または、必要であれば第2の遠位端部を介して、この機構を起動することができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、引き込み機構が、第1の頭部がせり出している状態にある場合には、掛止装置は、重力の方向で考えて、第2の遠位端部に対して第1の遠位端部の相対的な位置に関わらず、その方向への第2の部分に対する第1の部分の相対的な変位を可能にするように構成される。
【0032】
よって、引き込み機構が、第1の頭部がせり出している状態にある場合には、掛止装置は、第1の部分と第2の部分との間で軸方向への相対的な変位を阻止することができないと理解される。このことにより、第1の頭部をさらに柔軟に使用することができる。さらに、第1の頭部がせり出しているときに第2の頭部を目視できないように、またはその逆となるようにして手動装置が構成される場合には、このことにより、第2の頭部がせり出している、よって使用可能である場合にのみ、二つの部分の相対的な変位を阻止することが可能になる。それ以外の場合では、第1の遠位端部が(重力の方向で考えて)第2の遠位端部より上に配置される場合であっても、第2の頭部が目視できない、よって使用可能でないので、変位を阻止することは役に立たない。
【0033】
いくつかの実施形態では、手動装置は、軸方向に延びる筆記用器具を形成する。
【0034】
よって、第1の遠位端部および/または第2の遠位端部は、筆記用先端部、例えば、引き込み可能な先端部または固定された先端部、例えばシャープぺンシルの芯、黒鉛先端部、ボールぺン先、フェルト先端部等を備えていると理解される。例えば、第1の頭部および/または第2の頭部は、筆記用突端である。
【0035】
ボール掛止装置を備えたそうした手動装置は、筆記用器具に特に適している。
【0036】
いくつかの実施形態では、第1の頭部は筆記用先端部である一方、第2の頭部は、消しゴム、摩擦体、または静電容量方式スクリーン用のパッドである。
【0037】
摩擦体は、表面上でこすられることにより、例えば熱を発生させて、熱変色性インク、すなわち熱に曝露されその熱に基づいて色を変化させるインクの色の変化を生じさせるように配置された本体として理解される。
【0038】
静電容量方式スクリーン用のパッドは、静電容量方式スクリーンと相互作用するように提供された端部として理解される。パッドは、(その製造材料のおかげで、またはコーティングのおかげで)導体である。パッドの形状、柔軟性/剛性、および材料は、このパッドが静電容量方式スクリーンと相互作用することができる広さ、すなわち、静電容量方式スクリーンとのその接触がそのスクリーンによって検出可能である広さの制限は受けない。
【0039】
ボール掛止装置を備えた手動装置は、そうした組み合わせの頭部を有する筆記用器具向けに特に好適である。
【0040】
いくつかの実施形態では、第1の頭部は、ペン先前進機構により保持されるペン先(すなわち、ペン先およびシャープペンシル機構)であり、ペン先前進機構は第2の部分と結合する横型ボタンを含む。
【0041】
本発明およびその利点は、非限定的な実施例として提供された本発明の様々な実施形態の、以下に提供された詳細な記載の読了後には理解されることになろう。この記載とは、添付図のページのことを指しており:
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1図1は手動装置の斜視図であり、
図2図2図1に基づく手動装置の部分断面図であり、第1の遠位端部は、重力の方向で考えて、第2の遠位端部より上にあり、図2A図2に基づくIIAの詳細図であり、
図3図3図1に基づく手動装置の部分断面図であり、第1の遠位端部は、重力の方向で考えて、第2の遠位端部より下にある一方、キャッチは第2の位置にあり、
図4図4図1に基づく手動装置の部分断面図であり、第1の遠位端部は、重力の方向で考えて、第2の遠位端部より下にある一方、キャッチは第1の位置にあり、
図5図5図1に示された手動装置の第1の変形例であり、そして
図6図6図1に示された手動装置の第2の変形例である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
図1から4は、手動装置10、本実施例では筆記用器具、そしてより詳細には、引き込み可能なボールぺンを表し、第1の部分12と、第1の部分12に嵌合されて軸方向Xに並進移動可能な第2の部分14とを含むものである。本実施例では、第1および第2の部分12および14の間の相対的な滑走の方向Xは、手動装置10が延びる方向に対応する。
【0044】
第1の部分12は、第1の遠位端部12Aを有しており、この端部は、第1の頭部12Bを備え、第1の頭部12Bを通過させるための開口部を有する。本実施例では、第1の頭部12Bは、筆記用突端、そしてより詳細には、第1の部分12Aから引き込む/突出することのできるボールぺン先である。図1、2、および3では、第1の頭部12Bは、第1の部分12に嵌合する一方で、図4では、第1の頭部12Bはせり出し、第1の遠位端部12Aから突出している。この実施例では、第1の部分12は、互いにスナップ掛止された二つの部品12-1と12-2から形成される(図示せず)。もちろん、或る変形例によれば、第1の部分12は、二つより多い部品を含むことができる。第1の部分12は、ボタン18Aが変位させられると第1の頭部12Bを引き込み/せり出させる引き込み機構18を収容する。
【0045】
機構18はラチェット機構であり、そしてさらにわかるように、横型ボタン18、ピストン18B、回転カム18C、および固定されたカム18Dを含む。この実施例では、横型ボタン18Aおよびピストン18Bは、一つのそして同一の部品を形成することが留意される。ボタン18Aは、第2の部分14にスナップ掛止され、そのおかげで第2の部分14およびボタン18Aが、この実施例では軸方向Xに並進結合される。もちろん、さらにわかるように、非表示のばねにより、回転カム18Cが、本体13、本実施例ではボールぺン先12Bを有するインク貯蔵部と結合することが可能になる。
【0046】
第2の部分14は、第2の頭部14Bを備えた第2の遠位端部14A、本実施例では摩擦体を有する。第2の部分14はボタン18Aと結合しており、作用方向Aにボタン18Aを変位させることにより、軸方向Xに並進移動する第2の部分14に対して第1の部分12が変位する(またはその逆)。図1、2、および3では、第2の頭部14Bが、第1の部分(第2のヘッド14Bを通過させる開口部を有するもの)からせり出す一方、図4では、第2の頭部14Bは第1の部分12に嵌合する。
【0047】
図2から4に示された掛止装置16は、重力Gの方向で考えて、第1の遠位端部12Aが第2の遠位端部14Bより上(図2に示された位置) に配置される場合にのみ、軸方向での第2の部分14に対する第1の部分12の並進移動の阻止を可能にする。換言すれば、重力Gの方向で考えて、第1の遠位端部12Aが第2の遠位端部14Bより下 (図3および4に示された位置)に配置される場合に、掛止機構は、軸方向Xでの第2の部分14に対する第1の部分12の並進移動を可能にする。
【0048】
掛止装置16は、金属ボール16Aと、ボール16Aを収容するチャンバ16Bとを含む。チャンバ16Bは、第2の部分14にのみ提供される。より詳細には、第2の部分14は、軸方向Xに延びてボール16Aを収容する中空の環状ケースを形成する第1の区間14Cを含む。このケース14Cは、チャンバ16Bの第1の壁を形成する。ケース14Cは、第2の部分14Dを受ける切断部を有しており、この切断部は、ケース14C上で軸方向Xに垂直な方向の周りに枢動するように載置されている。この第2の区画14Dは、チャンバ16Bの第2の壁を形成する。より詳細には、この第2の区画14Dは、第1の位置(図4を見られたい)と第2の位置(図2を見られたい)との間で可動なキャッチを形成する。このキャッチ14Dはもちろん、掛止装置16の一部分である。軸方向Xに第2の遠位端部14Bの反対側には、ケース14Cが、第2の部分14の内部のチャンバ16B内にボール16を保持するように配置された狭窄部14C1を有する。第2の遠位端部14Aの側には、キャッチ14が、第2の部分14の内部のチャンバ16内にボールを保持するように配置された膨らみ部14D1を有する。或る変形例によれば、キャッチ14Dは膨らみ部を有しておらず、一方で第2の頭部14Bは、ケース14Cからボール16Bが離れるのを防止する。よって、チャンバ16Bは、第2の部分14にのみ配置される。
【0049】
キャッチ14Dは、半径方向外側に突出している、そして肩12C1と係合(すなわち、肩12C1と軸方向に強固に係合)するように配置されている掛止突出部14D2を有する。この実施例では、肩12C1は、第1の部分12内に、そしてより詳細にはこの実施例では、第1の部分12の部品12-1内に配置された窓12Cの縁部により形成される。より詳細には、この実施例では、肩12C1は、第2の遠位端部14Bに向かう軸方向Xを向いている。第1の遠位端部12Bの方に(すなわち肩12C1の方に)向いた突出部14D2の部分14D21は、斜め角がついている一方、肩12Cは、軸方向Xに垂直に延びている(すなわち斜め角がついていない)。
【0050】
図2から4を参照しつつ掛止機構16の機能を以下に記載する。
【0051】
図2では、重力Gの方向で考えて、第1の遠位端部12Aは第2の遠位端部14Aより上に配置される。重力の力の下では、ボール16Aは、チャンバ16Aの内部で(第2の遠位端部14Aの側から)考えられる最も低い位置に変位する。換言すれば、この位置では、ボール16Aは、膨らみ部14D1に当たって支持される。この結果、キャッチ14Dが押圧されて第2の位置に掛止される。第2の位置では、突出部14D2は、肩12C1と、窓12C内で係合されている。よって、キャッチ14Dを第2の位置に掛止するボール16Aの、そして肩12C1と強固に係合する突出部14D2の組み合わせの効果の下では、軸方向Xでの第1の部分12に対する第2の部分14の変位が阻止される。図2に示された構成は、上記の第2の構成に対応する。
【0052】
この実施例おいて、第2の構成では、第2の頭部14Bは第2の部分14により保持されるので、第2の頭部14Bを第1の部分12に対して軸方向Xに変位させることはできない。さらに、ボタン18Aは第2の部分14と結合されており、第1の頭部を引き込む/せり出させる引き込み機構18を起動することもできない。
【0053】
図3では、重力Gの方向で考えて、第1の遠位端部12Aは第2の遠位端部14Aより下に配置される。重力の力の下では、ボール16Aはチャンバ16Aの内部で(第2の遠位端部14Aの側から)考えられる最も低い位置に変位する。換言すれば、この位置では、ボール16Aは狭窄部14C1に当たって支持される。この結果、キャッチ14Dが自由になる。しかしながら、キャッチ14Cは、第1の位置に向かって必ずしも移動するわけでない。これを行うには、軸方向X1、この実施例では、ボタン18A(または第2の遠位端部14A)を第1の遠位端部12Aのさらに近くに向かわしめる傾向のある方向に、ボタン18Aを変位させる必要がある。ボタン18Aは第2の部分14と、軸方向Xに変位して結合されており、この軸方向X1でのボタン18Aの変位により、この同一の軸方向X1に第2の部分14が引きずられる。ボール16Aは、キャッチ14Dを自由させた状態であり、斜め角のついた部分14D21のおかげで、この変位は、図3における矢印Bに従ってキャッチ14Dをずらし、このおかげで、キャッチ14Dは、第2の位置から第1の位置に向けて引きずられる。図3では、キャッチ14Dは第2の位置にある一方、図4では、キャッチ14Dは第1の位置にある。図3および4に示された装置の構成は、上記の第1の構成に対応する。
【0054】
図4では、重力Gの方向で考えて、第1の遠位端部12Aは第2の遠位端部14Aより下に配置されて、第1の頭部12Bの引き込み機構が起動されている(図3に対して)。ボタン18Aは第2の部分14と結合しており、第2の部分14は、第1の部分12に対して軸方向Xに変位している。この実施例では、引き込み機構18の異なる部品(すなわち、引き込み機構18の、しかしまた第2の部分14の、そして第2の頭部14Bの部品)の寸法のおかげで、第1の頭部12Bがせり出している場合に第2の頭部14Bは目視できない、そしてその逆であることが留意される。もちろん、変形例によれば、第1の頭部がせり出している、または目視できない一方で(すなわち、引き込み機構の状態がどうであれ)、第2の頭部はせり出していてもよい。
【0055】
引き込み機構18が、第1の頭部12Bがせり出している状態にある場合には、キャッチ14Dが第2の位置に掛止され、もはや第1の位置に戻ることはできないことも、図4において留意される。より詳細には、この実施例では、引き込み機構18が、第1の頭部がせり出している状態にある場合には、突出部14D2はもはや、窓12Cの反対側にはなく、キャッチ14Dは第2の位置に掛止されるようになっている。よって、一般に、この実施例では、引き込み機構18(またはさらに一般的には、第1の頭部の作動機構)が、第1の頭部12Bがせり出している状態にある場合には、掛止装置16は、第2の遠位端に対する第1の遠位端12Aの相対的な位置(もちろん重力方向Gで考えて)に関係なく、方向Xでの第2の部分14に対する第1の部分12の相対的な変位を可能にするように配置される。よって、掛止装置16が、方向Xでの第2の部分14に対する第1の部分12の相対的な変位を阻止するには、引き込み機構18は、第1の頭部12を目視できない状態になければならない。この実施例では、これにより、第2の頭部14Bがせり出している場合にのみ、重力Gの方向で考えて、第1の遠位端部12Aが第2の遠位末端14Aより上にある場合に、第2の部分14に対して第1の部分12の変位を阻止することが可能になる。実際、第2の頭部14Bが使用可能なのは、それがせり出している場合のみであり、それを使用すると、不注意による引き込み機構18の起動が生じる危険性があるが、これは、掛止装置16のおかげで防止されている。もちろん、引き込み機構18が、第1の頭部12Bをせり出させている状態にあり、そして、重力Gの方向で考えて、第1の遠位端部12Aが第2の遠位端部14Aより上にある場合には、引き込み機構18を作動させて、第1の頭部12Bを目視できないように、そして第2の頭部14Bを突出させるようにすることができ、続いて掛止装置16は、引き込み機構18が、第1の頭部12Bを目視できない(よって、第2の頭部14Bがせり出している)状態に移動するさいに、重力によるボール16Aの変位のおかげで、第1の部分12と第2の部分14との間での軸方向Xでの相対的な変位を阻止する。
【0056】
図5に、手動装置10の第1の変形例10’を示す。この手動装置10’では、第1の部分12’の、第2の部分14’の、およびボタン18A’の形状は、手動装置10の、第1および第2の部分12および14、ならびにボタン18Aの部分とは異なる。しかしながら、機能面での立場から、これらの修正は、限定的な影響しか及ぼさない。実際、手動装置10との主な違いは、装置10’の肩12C1’が、軸方向Xに第1の遠位端部12’に反対側の第1の部分12’の遠位端部12Dの縁部によって形成されることであり、手動装置10におけるように窓の縁部によってではないことである。これにより、例えば突出部14D2は、肩12C1’から手動で切り離すことが可能になる。さらに、肩12C1’は、キャッチ14Dの斜め角のついた区画14D21に相補的な斜め角のついた区画を有する。さらには、引き込み機構18’が、ボタン18A’とは明瞭に異なるピストン18B’を含むことが留意される。もちろん、装置10’は、装置10とまったく同様に働く。
【0057】
図6に、図1に基づく手動装置10の第2の変形例10’’を示す。手動装置10’’は、図2に基づく手動装置10と類似しており、とりわけ、同一の掛止装置16有する。手動装置10’’が手動装置10と異なっているのは、第1の頭部12B’’が、隠ぺいできるボールぺン先ではなく、ペン先前進機構15により保持されたペン先であることだけである。よって、手動装置10’’の第2の部分14は、ペン先前進機構15のクランプ15Aまで軸方向に延びるペン先貯蔵部15Bと、軸方向に係合する。本実施例では、第2の部分14は、横型ボタン18’’により、ペン先貯蔵部15Bと軸方向に係合する。この横型ボタン18A”は、スナップ機構を通して第2の部分と結合しており、ペン先前進機構15を起動させる働きをする。もちろん、ペン先前進機構15は、第2の頭部14B’’、この実施例ではペンシル消しゴムを介して起動することもできる。非表示の変形例によれば、横型ボタン18’’および第2の部分14は、一つのそして同一の部品を形成する。さらに別の非表示の変形例によれば、第1の変形例10’は、第2の変形例10’’に基づくものに類似するペン先前進機構により保持されるペン先を備えている。
【0058】
本発明を、特定の実施形態を参照しつつ記載してきたが、特許請求の範囲により定められた本発明の一般的な範囲を超えることなく、これらの実施例に修正および変更を行うことができるのは自明である。より詳細には、例示された/言及された異なる実施形態の個々の特徴を、さらなる実施形態において組み合わせることができる。その結果として、記載および図面は、制限するものではなく例示の意味として見なされるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6