(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-28
(45)【発行日】2022-11-08
(54)【発明の名称】流体充填ブラダチャンバを含む調節可能な足支持システム
(51)【国際特許分類】
A43B 13/20 20060101AFI20221031BHJP
A43B 13/14 20060101ALI20221031BHJP
【FI】
A43B13/20 Z
A43B13/14 B
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020064463
(22)【出願日】2020-03-31
【出願変更の表示】U 2020000953の変更
【原出願日】2018-08-20
【審査請求日】2020-04-09
(32)【優先日】2017-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514144250
【氏名又は名称】ナイキ イノベイト シーブイ
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100173794
【氏名又は名称】色部 暁義
(72)【発明者】
【氏名】レヴィ ジェイ パットン
【審査官】程塚 悠
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0131839(US,A1)
【文献】実開昭60-108858(JP,U)
【文献】特開平07-127753(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0744646(KR,B1)
【文献】特表2005-506862(JP,A)
【文献】実開昭59-195261(JP,U)
【文献】特表2008-504857(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0129907(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0248750(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43B 13/14-13/20
A43B 7/14
A43B 7/32
F16K 11/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス吸入ポートとガス排出ポートとを含むコンプレッサと、
(a)ガス取入ポートと、(b)第1のガス排出ポートと、(c)第2のガス排出ポートと、を含み、第1の可動プランジャを含む第1のソレノイドバルブと、
第2のソレノイドバルブであり、(i)前記第1のソレノイドバルブの前記第1のガス排出ポートに流体連通するガス吸入ポートと、(ii)ガス排出ポートと、を含み、少なくとも膨張構成および収縮構成の間で前記第2のソレノイドバルブを変更するために移動する第2の可動プランジャを含む第2のソレノイドバルブと、
第3のソレノイドバルブであり、(i)前記第1のソレノイドバルブの前記第2のガス排出ポートに流体連通するガス吸入ポートと、(ii)ガス排出ポートと、を含み、少なくとも膨張構成および収縮構成の間で前記第3のソレノイドバルブを変更するために移動する第3の可動プランジャを含む第3のソレノイドバルブと、
ユーザの足の底面の第1の部分を支持するように構成される第1の流体充填ブラダであって、第1のガスポートを含む第1の流体充填ブラダと、
ユーザの足の底面の第2の部分を支持するように構成される第2の流体充填ブラダであって、第2のガスポートを含む第2の流体充填ブラダと、
前記第2のソレノイドバルブの前記ガス排出ポートと前記第1の流体充填ブラダの前記第1のガスポートとを接続する第1の流体ラインと、
前記第3のソレノイドバルブの前記ガス排出ポートと前記第2の流体充填ブラダの前記第2のガスポートとを接続する第2の流体ラインと、
を備え、
前記第2の可動プランジャが、取入口及び排出口を含むとともに、前記第2のソレノイドバルブを通じて前記第1の流体充填ブラダにガスを移動させるためのガス転送経路を含み、
前記第2のソレノイドバルブの前記膨張構成において、前記第2の可動プランジャの前記ガス転送経路の前記取入口は、前記第2のソレノイドバルブの前記ガス吸入ポートと流体連通し、前記第2の可動プランジャの前記ガス転送経路の前記排出口は、前記第2のソレノイドバルブの前記ガス排出ポートと整列し、
前記第3の可動プランジャが、取入口及び排出口を含むとともに、前記第3のソレノイドバルブを通じて前記第2の流体充填ブラダにガスを移動させるためのガス転送経路を含み、
前記第3のソレノイドバルブの前記膨張構成において、前記第3の可動プランジャの前記ガス転送経路の前記取入口は、前記第3のソレノイドバルブの前記ガス吸入ポートと流体連通し、前記第3の可動プランジャの前記ガス転送経路の前記排出口は、前記第3のソレノイドバルブの前記ガス排出ポートと整列し、
前記第1の可動プランジャの移動が第1のソレノイドバルブを、(a)流体が前記第1のソレノイドバルブを通って移動し流体を前記第1の流体充填ブラダに供給する第1の構成と、(b)流体が前記第1のソレノイドバルブを通って移動し流体を前記第2の流体充填ブラダに供給する第2の構成と、の間で切り替える、履物品用の足支持システム。
【請求項2】
前記コンプレッサおよび前記第2のソレノイドバルブの動作を制御するためのコントローラと、
前記第1の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、感知される圧力情報を前記コントローラに提供するための圧力センサと、
をさらに備える、請求項1に記載の足支持システム。
【請求項3】
前記コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって、(a)前記第1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信するように構成されている入力装置
をさらに備える、請求項2に記載の足支持システム。
【請求項4】
前記コンプレッサおよび前記第2のソレノイドバルブの動作を制御するためのコントローラと、
前記コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって、(a)前記第1の流体充填ブラダの所望の圧力レベル、または(b)前記第1の流体充填ブラダ内の圧力を変更する所望、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信するように構成されている入力装置と、
をさらに備える、請求項1に記載の足支持システム。
【請求項5】
前記第2の可動プランジャは、前記第2のソレノイドバルブを、前記第1の流体充填ブラダ内のガス圧力が実質的に一定に維持される圧力維持構成に変更するようにさらに移動可能である、請求項1~4のいずれか一項に記載の足支持システム。
【請求項6】
前記第2のソレノイドバルブは、前記足支持システムが所在する外部環境と流体連通するガス吐出ポートをさらに含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の足支持システム。
【請求項7】
前記コンプレッサ、前記第2のソレノイドバルブ、および前記第3のソレノイドバルブの動作を制御するためのコントローラと、
前記第1の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、前記第1の流体充填ブラダ内の感知される圧力情報を前記コントローラに提供するための第1の圧力センサと、
前記第2の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、前記第2の流体充填ブラダ内の感知される圧力情報を前記コントローラに提供するための第2の圧力センサと、
をさらに備える、請求項1に記載の足支持システム。
【請求項8】
前記コンプレッサ、前記第2のソレノイドバルブ、および前記第3のソレノイドバルブの動作を制御するためのコントローラと、
前記コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって、(a)前記第1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)前記第1の流体充填ブラダ内の圧力を変更する所望と、(c)前記第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)前記第2の流体充填ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信するように構成されている入力装置と、
をさらに備える、請求項1に記載の足支持システム。
【請求項9】
前記第2の可動プランジャは、前記第2のソレノイドバルブを、前記第1の流体充填ブラダ内のガス圧力が実質的に一定に維持される圧力維持構成に変更するようにさらに移動可能であり、前記第3の可動プランジャは、前記第3のソレノイドバルブを、前記第2の流体充填ブラダ内のガス圧力が実質的に一定に維持される圧力維持構成に変更するようにさらに移動可能である、請求項1、7又は8のいずれか一項に記載の足支持システム。
【請求項10】
前記第2のソレノイドバルブは、前記足支持システムが所在する外部環境と流体連通するガス吐出ポートをさらに含み、前記第3のソレノイドバルブは、前記足支持システムが所在する外部環境と流体連通するガス吐出ポートをさらに含む、請求項1、7又は8のいずれか一項に記載の足支持システム。
【請求項11】
ガス吸入ポートとガス排出ポートとを含むコンプレッサと、
ユーザの足の底面の少なくとも第1の部分を支持するように構成される第1の流体充填ブラダであって、第1のガスポートを含む第1の流体充填ブラダと、
ユーザの足の底面の少なくとも第2の部分を支持するように構成される第2の流体充填ブラダであって、第2のガスポートを含む第2の流体充填ブラダと、
(a)ガス取入ポートと、(b)第1のガス排出ポートと、(c)第2のガス排出ポートと、を含み、(i)プランジャガス吸入ポートと、(ii)第1のプランジャ排出ポートと、(iii)第2のプランジャ排出ポートと、(iv)第3のプランジャ排出ポートと、を有するガス転送経路を含む第1の可動プランジャを含む第1のソレノイドバルブと、
前記コンプレッサの前記ガス排出ポートを前記第1のソレノイドバルブの前記ガス取入ポートと接続する第1の流体ラインと、
前記第1のソレノイドバルブの前記第1のガス排出ポートに接続され、前記第1の流体充填ブラダの前記第1のガスポートと流体連通する第2の流体ラインと、
前記第1のソレノイドバルブの前記第2のガス排出ポートに接続され、前記第2の流体充填ブラダの前記第2のガスポートと流体連通する第3の流体ラインと、
を備え、
前記第1の可動プランジャの移動が第1のソレノイドバルブを、(a)流体が前記ガス転送経路を通って移動し流体を前記第1の流体充填ブラダのみに供給する第1の構成と、(b)流体が前記ガス転送経路を通って移動し流体を前記第2の流体充填ブラダのみに供給する第2の構成と、(c)流体が前記ガス転送経路を通って移動し流体を前記第1の流体充填ブラダ及び前記第2の流体充填ブラダの両方に同時に供給する第3の構成と、の間で切り替える、履物品用の足支持システム。
【請求項12】
前記第2の流体充填ブラダは、前記第1の流体充填ブラダと流体連通していない、請求項1または11に記載の足支持システム。
【請求項13】
前記第1の流体充填ブラダは、ユーザの足の踵領域の少なくとも一部分を支持するように構成されており、前記第2の流体充填ブラダは、ユーザの足の前足部領域の少なくとも一部分を支持するように構成されている、請求項1、11または12のいずれか一項に記載の足支持システム。
【請求項14】
前記コンプレッサおよび前記第1のソレノイドバルブの動作を制御するためのコントローラと、
前記第1の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、前記第1の流体充填ブラダ内の感知される圧力情報を前記コントローラに提供するための第1の圧力センサと、
前記第2の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、前記第2の流体充填ブラダ内の感知される圧力情報を前記コントローラに提供するための第2の圧力センサと、
をさらに備える、請求項11~13のいずれか一項に記載の足支持システム。
【請求項15】
前記コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって、(a)前記第1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)前記第1の流体充填ブラダ内の圧力を変更する所望と、(c)前記第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)前記第2の流体充填ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信するように構成されている入力装置
をさらに備える、請求項7または14に記載の足支持システム。
【請求項16】
前記コンプレッサおよび前記第1のソレノイドバルブの動作を制御するためのコントローラと、
前記コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって、(a)前記第1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)前記第1の流体充填ブラダ内の圧力を変更する所望と、(c)前記第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)前記第2の流体充填ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信するように構成されている入力装置と、
をさらに備える、請求項11~13のいずれか一項に記載の足支持システム。
【請求項17】
前記入力データを前記コントローラに提供するための前記入力装置と電子通信する電子通信装置をさらに備え、
前記電子通信装置は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータまたは携帯電話機からなる群から選択される少なくとも1つの部材を含む、請求項3、4、8、15または16のいずれか一項に記載の足支持システム。
【請求項18】
前記第1の構成において、流体が前記ガス転送経路を前記プランジャガス
吸入ポートから前記第2のプランジャ排出ポートまで通って移動して流体を前記第1の流体充填ブラダのみに供給し、
前記第2の構成において、流体が前記ガス転送経路を前記プランジャガス
吸入ポートから前記第3のプランジャ排出ポートまで通って移動して流体を前記第2の流体充填ブラダのみに供給し、
前記第3の構成において、流体が前記ガス転送経路を前記プランジャガス
吸入ポートから前記第1のプランジャ排出ポートまで通って移動して流体を前記第1の流体充填ブラダに供給し、流体が前記ガス転送経路を前記プランジャガス
吸入ポートから前記第2のプランジャ排出ポートまで通って移動して流体を前記第2の流体充填ブラダに供給する、請求項11に記載の足支持システム。
【請求項19】
アッパーと、
前記アッパーと係合するソール構造体と、
前記アッパーおよび/または前記ソール構造体と係合する、請求項1~18のいずれか一項に記載の足支持システムと、
を備える履物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願データ
本出願は、2017年8月21日に出願された「Adjustable Foot S
upport Systems Including Fluid-Filled Bl
adder Chambers(流体充填ブラダチャンバを含む調節可能な足支持システ
ム)」と称する米国仮特許出願第62/547,941号に基づく優先権の便益を主張す
るものである。米国仮特許出願第62/547,941号は、参照により、その全体が本
明細書に援用される。
発明の分野
【0002】
本発明は、履物または他の足受容装置の分野における足支持システムに関する。さらに
具体的には、本発明の態様は、1つ以上の圧力調節可能な流体充填ブラダを含む、履物品
などのための足支持システムに関する。
【背景技術】
【0003】
従来の運動用履物品は、アッパーおよびソール構造体という2つの主要素を含む。アッ
パーは、足をソール構造体に対してしっかりと受容および位置付けする足用カバーを提供
し得る。加えて、アッパーは、足を保護し、換気を提供することによって足を冷却し、汗
を除去する構成を有し得る。ソール構造体は、アッパーの下表面に固定され得る。そして
一般に、足と任意の接触面との間に位置付けられている。ソール構造体は、地面反力を弱
めてエネルギーを吸収することに加え、牽引力を提供し、過回内など、潜在的に有害な足
の動きを抑制し得る。
【0004】
アッパーは、足を受容するための空隙を履物の内部に形成する。この空隙は一般的な足
の形状を有し、足首開口部に空隙へのアクセスが提供される。そのため、アッパーは、足
の甲および爪先の領域にわたり、足の内側および外側に沿って足の踵領域の周りに延在す
る。アッパーには、レーシングシステム(lacing system)が組み込まれて
いることが多く、ユーザが足首開口部のサイズを選択的に変更すること、およびユーザが
アッパーの特定寸法、特にガースを部分的に変更して足を種々の比率で収容することがで
きるようになっている。加えて、アッパーは、履物の快適性を高めるために(例えば、紐
によって足に加えられる圧力を加減するために)レーシングシステムの下に延在するベロ
部を含み得ると共に、踵の動きを制限または抑制するためのヒールカウンタも含み得る。
【0005】
本明細書で使用される「履物」という用語は、任意のタイプの足用アパレルを意味し、
この用語は、すべてのタイプの靴、ブーツ、スニーカー、サンダル、草履、フリップフロ
ップ、ミュール、スカフ、スリッパ、スポーツ専用靴(ゴルフシューズ、テニスシューズ
、野球用クリート、サッカーまたはフットボール用クリート、スキーブーツ、バスケット
ボールシューズ、クロストレーニングシューズなど)等を含むが、これらに限定されない
。本明細書で使用される「足受容装置」という用語は、ユーザが自分の足の少なくとも一
部分を入れる任意の装置を意味する。すべてのタイプの「履物」に加え、足受容装置は、
雪上スキー、クロスカントリースキー、水上スキー、スノーボードなどにおいて足を固定
するためのビンディングおよび他の装置と、自転車や運動器具などと共に使用する、ペダ
ルに足を固定するためのビンディング、クリップ、または他の装置と、テレビゲームまた
は他のゲームのプレイ中に足を受容ためのビンディング、クリップ、または他の装置など
と、を含むが、これらに限定されない。「足受容装置」は、他の構成要素または構造に対
する足の位置付けを支援する1つ以上の「足被覆部材」(例えば、履物のアッパー構成要
素に類似)と、ユーザの足の底面の少なくとも一部分(複数可)を支持する1つ以上の「
足支持部材」(例えば、履物のソール構造体構成要素に類似)と、を含み得る。「足支持
部材」は、履物品用のミッドソールおよび/もしくはアウトソール用の構成要素、ならび
に/またはミッドソールおよび/もしくはアウトソールとしての機能(または非履物タイ
プの足受容装置における対応機能を提供する構成要素)を含み得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本概要は、本発明に関連するいくつかの一般的な概念を簡略的な形で紹介する目的で提
供され、後述する「詳細な説明」においてさらに説明する。本概要は、本発明の主要な特
徴または本質的な特徴を特定することを意図するものではない。
【0007】
本発明の態様は、例えば、以下に記載および/または特許請求されているタイプ、およ
び/または添付の図面に示すタイプの1つ以上の圧力調節可能な流体充填ブラダを有する
足支持システム、履物品、および/または他の足受容装置に関する。かかる足支持システ
ム、履物品、および/もしくは他の足受容装置は、以下に記載および/もしくは特許請求
される例ならびに/または添付の図面に示す例の任意の1つ以上の構造、部品、特徴、性
質、ならびに/または構造、部品、特徴、および/もしくは性質の組み合わせ(複数可)
を含み得る。
【0008】
足支持システムに関して、本発明のいくつかの態様が説明され得るが、本発明のさらな
る態様は、履物品、かかる足支持システムおよび/もしくは履物品を製造する方法、なら
びに/または、かかる足支持システムおよび/もしくは履物品を、例えば以下に記載する
種々の方式で使用する方法に関する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
前述の「発明の概要」および後述の「発明を実施するための形態」は、添付の図面と併
せて考慮すると、より良好に理解されるであろう。これらの図面において、同様の参照番
号は、その参照番号が記載されている種々の図のすべてにおいて、同一または同様の要素
を言及する。
【
図1A】本発明の少なくともいくつかの例に係る足支持システムを含む履物品を示す種々の図である。
【
図1B】本発明の少なくともいくつかの例に係る足支持システムを含む履物品を示す種々の図である。
【
図1C】本発明の少なくともいくつかの例に係る足支持システムを含む履物品を示す種々の図である。
【
図2A】本発明の少なくともいくつかの例に係る足支持システムの構成要素の概略図である。
【
図2B】本発明の少なくともいくつかの例に係る1つの膨張制御構成要素(例えば、ソレノイドバルブ)の動作例および構成例を表す図である。
【
図2C】本発明の少なくともいくつかの例に係る1つの膨張制御構成要素(例えば、ソレノイドバルブ)の動作例および構成例を表す図である。
【
図2D】本発明の少なくともいくつかの例に係る他の膨張制御構成要素例(例えば、ソレノイドバルブ)の動作例および構成例を表す図である。
【
図2E】本発明の少なくともいくつかの例に係る他の膨張制御構成要素例(例えば、ソレノイドバルブ)の動作例および構成例を表す図である。
【
図2F】本発明の少なくともいくつかの例に係る他の膨張制御構成要素例(例えば、ソレノイドバルブ)の動作例および構成例を表す図である。
【
図3】本発明の少なくともいくつかの例に係る膨張制御システムの動作例を表す流れ図である。
【
図4A】本発明の少なくともいくつかの例に係る別の膨張制御構成要素例(例えば、ソレノイドバルブ)の動作例および構成例を表す図である。
【
図4B】本発明の少なくともいくつかの例に係る別の膨張制御構成要素例(例えば、ソレノイドバルブ)の動作例および構成例を表す図である。
【
図4C】本発明の少なくともいくつかの例に係る別の膨張制御構成要素例(例えば、ソレノイドバルブ)の動作例および構成例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
詳細な説明
本発明に係る履物構造および構成要素の各種例に関する以下の説明においては、本明細
書の一部を形成すると共に、本発明の態様が実施され得る種々の構造例および環境例を例
示する添付の図面を参照する。本発明の範囲から逸脱しない限り、他の構造および環境を
利用することができ、具体的に記載された構造および方法に対して構造的および機能的な
変更を行うことができるということを理解されたい。
I. 本発明の態様についての全般的な説明
【0011】
上述のとおり、本発明の態様は、例えば、以下に記載および/または特許請求されてい
るタイプ、および/または添付の図面に示すタイプの1つ以上の圧力調節可能な流体充填
ブラダを有する足支持システム、履物品、および/または他の足受容装置に関する。かか
る足支持システム、履物品、および/もしくは他の足受容装置は、以下に記載および/も
しくは特許請求される例ならびに/または添付の図面に示す例の任意の1つ以上の構造、
部品、特徴、性質、ならびに/または構造、部品、特徴、および/もしくは性質の組み合
わせ(複数可)を含み得る。
【0012】
本発明のいくつかの態様は、(a)ガス吸入ポートとガス排出ポートとを含むコンプレ
ッサ、(b)コンプレッサのガス排出ポートと(任意選択で別のソレノイドバルブバルブ
を通じて)流体連通するガス吸入ポートと、ガス排出ポートと、を含む第1のソレノイド
バルブであって、少なくとも膨張構成と収縮構成との間で第1のソレノイドバルブを変更
するために移動する第1の可動プランジャを含む第1のソレノイドバルブ、(c)ユーザ
の足の底面(例えば、踵領域や前足部領域など)の少なくとも一部分を支持するように構
成された第1の流体充填ブラダであって、ガスポートを含む第1の流体充填ブラダ、およ
び/または(d)第1のソレノイドバルブのガス排出ポートと第1の流体充填ブラダのガ
スポートとを接続する第1の流体ライン、のうちの1つ以上を含む履物品または他の足受
容装置用の足支持システムに関する。第1の流体充填ブラダは、(a)第1のソレノイド
バルブが膨張構成にあるときに第1のソレノイドバルブからガスを受け取り、(b)第1
のソレノイドバルブが収縮構成にあるときに(任意選択で第1のソレノイドバルブを通じ
て)ガスを吐出する。
【0013】
本発明の他の態様は、(a)ガス吸入ポートとガス排出ポートとを含むコンプレッサ、
(b)ユーザの足の底面の少なくとも第1の部分を支持するように構成された第1の流体
充填ブラダであって、第1のガスポートを含む第1の流体充填ブラダ、(c)ユーザの足
の底面の少なくとも第2の部分を支持するように構成された第2の流体充填ブラダであっ
て、第2のガスポートを含む第2の流体充填ブラダ、(d)ガス取入ポートと、第1のガ
ス排出ポートと、第2のガス排出ポートと、を含む第1のソレノイドバルブ、(e)コン
プレッサのガス排出ポートを第1のソレノイドバルブのガス取入ポートと接続する第1の
流体ライン、(f)第1のソレノイドバルブの第1のガス排出ポートに接続され、第1の
流体充填ブラダの第1のガスポートと流体連通する第2の流体ライン、および/または(
g)第1のソレノイドバルブの第2のガス排出ポートに接続され、第2の流体充填ブラダ
の第2のガスポートと流体連通する第3の流体ライン、のうちの1つ以上を含む履物品ま
たは他の足受容装置用の足支持システムに関する。このシステムの第1のソレノイドバル
ブは、少なくとも、(a)コンプレッサから吐出されたガスが第1の流体充填ブラダに移
送される第1の構成と、(b)コンプレッサから吐出されたガスが第2の流体充填ブラダ
に移送される第2の構成と、の間で変更可能に構成され得る。任意選択として、第1のソ
レノイドバルブはさらに、コンプレッサから吐出されたガスが第1の流体充填ブラダおよ
び第2の流体充填ブラダに同時に移送される第3の構成へと変更可能に構成され得る。第
1の流体充填ブラダおよび第2の流体充填ブラダが、記載したこれらの構成のうちの任意
の1つ以上において互いに流体連通する必要はない。
【0014】
本発明のさらに他の態様は、(a)ガス吸入ポートとガス排出ポートとを含むコンプレ
ッサ、(b)ガス吸入ポート、第1のガス排出ポートと、第2のガス排出ポートと、を含
む第1のソレノイドバルブ、(c)コンプレッサのガス排出ポートを第1のソレノイドバ
ルブのガス吸入ポートと接続する第1の流体ライン、(d)ガス吸入ポートとガス排出ポ
ートとを含む第2のソレノイドバルブ、(e)第1のソレノイドバルブの第1のガス排出
ポートを第2のソレノイドバルブのガス吸入ポートと接続する第2の流体ライン、(f)
ガス吸入ポートとガス排出ポートとを含む第3のソレノイドバルブ、(g)第1のソレノ
イドバルブの第2のガス排出ポートを第3のソレノイドバルブのガス吸入ポートと接続す
る第3の流体ライン、(h)ユーザの足の底面の少なくとも第1の部分を支持するように
構成された第1の流体充填ブラダであって、ガスポートを含む第1の流体充填ブラダ、(
i)第2のソレノイドバルブのガス排出ポートを第1の流体充填ブラダのガスポートと接
続する第4の流体ライン、(j)ユーザの足の底面の少なくとも第2の部分を支持するよ
うに構成された第2の流体充填ブラダであって、ガスポートを含む第2の流体充填ブラダ
、(k)第3のソレノイドバルブのガス排出ポートを第2の流体充填ブラダのガスポート
と接続する第5の流体ライン、のうちの1つ以上を含む履物品または他の足受容装置用の
足支持システムに関する。この第1のソレノイドバルブは、少なくとも、(a)コンプレ
ッサから吐出されたガスが第2のソレノイドバルブに移送される第1の構成と、(b)コ
ンプレッサから吐出されたガスが第3のソレノイドバルブに移送される第2の構成と、(
任意選択で、コンプレッサから吐出されたガスが第2のソレノイドバルブおよび第3のソ
レノイドバルブに同時に移送される第3の構成と、)の間で変更可能に構成され得る。追
加または代替として、第2のソレノイドバルブおよび/または第3のソレノイドバルブは
、(a)(接続されたそれぞれの流体充填ブラダ内にガスが転送される)膨張構成と、(
b)(接続されたそれぞれの流体充填ブラダから、任意選択でソレノイドバルブに設けら
れたポートを通じてガスが吐出される)収縮構成と、の間で変更可能に構成され得る。
【0015】
上に記載された本発明の特定の実施形態に係る特徴例、態様例、構造例、プロセス例、
および配置例の全般的な説明を考慮して、本発明に係る具体的な足支持構造体例、履物品
例、および方法例に関するより詳細な説明が続く。
II. 本発明に係る例示的な足支持システムおよび他の構成要素/特徴例の詳細な説明
【0016】
図1A~
図1Cを参照して、本発明の少なくともいくつかの例に係る例示的な履物品1
00および/または足支持システム200について、より詳細に説明する。
図1Aは、こ
の例示的な履物品100の内側面図であり、
図1Bは、外側面図であり、
図1Cは、(内
部足支持構造体への視覚的アクセスを提供するために、底部アウトソール構成要素が取り
外されており、かつ/または足支持構成要素が他の方法で露出している)底面図を示す。
履物品100は、履物アッパー102とソール構造体104とを含み得る。履物アッパー
102は、本発明から逸脱しない限り、従来の構成においては、皮革、織物、ポリマー材
料、金属などで作製された1つ以上の部品を含む従来の構成要素によって少なくとも部分
的に(例えば、1つ以上の部品から)作製され得る。ソール構造体104はまた、本発明
から逸脱しない限り、ミッドソール衝撃力減衰システムを形成する1つ以上の部分(任意
選択で、1つ以上のポリマーフォーム構成要素を含む)および/またはアウトソール(任
意選択で、1つ以上のゴムまたはTPUアウトソール部品、1つ以上のクリートなどを含
む)を含む、従来の構造における従来の構成要素によって少なくとも部分的に作製され得
る。ソール構造体104は、本発明の少なくともいくつかの例および態様に係る足支持シ
ステムの流体充填ブラダ(複数可)を受容し得る凹部、開口部、または他の構造を含み得
る。より具体的ないくつかの例として、本発明の流体充填ブラダ(複数可)は、ポリマー
フォームミッドソール内に形成された1つ以上の凹部に、および/または保護部材のよう
なプラスチック「ケージ」内に受容され得る。ソール構造体104の構成要素のうち少な
くともいくつかは、皮革、織物、ポリマー材料、ゴム、金属などで作製され得る。アッパ
ー102および/またはソール構造体104は、着用者の足を受容するための内部チャン
バ(足挿入開口部106によってアクセス可能)を形成する。
【0017】
本発明の例に係る履物100は、1つ以上の流体充填ブラダを足支持システム200の
一部として含む。その例を以下さらに詳述する。流体充填ブラダ(複数可)は、ソール構
造体104の一部など、履物構造の1つ以上の従来の部品と(例えば、ポリマーフォーム
ミッドソール衝撃力減衰部材104aと、プラスチック「ケージ」構造体と、アウトソー
ル構成要素(例えば、ゴム、TPU等)などと)、および/またはアッパー102の一部
と(例えば、ストローベル部材と、アッパー102の底部ベース構成要素と、アッパー1
02の側部などと)、係合し得る。所望であれば、
図1Cに示すとおり、流体充填ブラダ
(複数可)202H、202Fを、フォームミッドソール衝撃力減衰部材104aに画定
された凹部または開口部104bに嵌合させてもよい。本発明に係る足支持システム20
0には、任意の所望数(例えば、1つ以上)の個々の流体充填ブラダが設けられ得るが、
図示した本例においては、足支持システム200が、(着用者の足の踵領域の少なくとも
一部分を支持するように位置決めおよび/または成形された)踵ベース流体充填ブラダ2
02Hと、(着用者の足の前足部領域の少なくとも一部分を支持するように位置決めおよ
び/または成形された)前足部ベース流体充填ブラダ202Fと、を含む。図示のような
単一踵ベース流体充填ブラダ202Hではなく、足支持システム200の踵領域が、内側
踵ブラダおよび外側踵ブラダなどの複数の踵ベース流体充填ブラダ(互いに流体連通して
いても、分離していてもよい)を含んでもよく、かつ/または図示のような単一の前足部
ベース流体充填ブラダ202Fではなく、足支持システム200の前足部領域が、内側前
足部ブラダおよび外側前足部ブラダなどの複数の前足部ベース流体充填ブラダ(互いに流
体連通していても、分離していてもよい)を含んでもよい。踵ベース流体充填ブラダ20
2Hおよび前足部ベース流体充填ブラダ202Fの潜在的な分割の例は、
図1Cに破線2
02Bで示されている。
【0018】
本発明の例に係る足支持システムで使用する流体充填ブラダ(例えば、202Hおよび
/または202F)は、任意の所望の構造および/または形状を有してよく、かつ/また
は履物技術分野において公知であり、かつ使用されている従来の構造および/もしくは形
状ならびに/または従来の材料(オレゴン州ビーバートンのナイキ社より市販されている
履物製品で使用される構造、形状、および/または材料を含む)を含む任意の所望の材料
から作られてもよい。
【0019】
次に、
図1A~
図1Cと併せて
図2Aを参照して、本発明の少なくともいくつかの例に
係る足支持システム200についてさらに詳述する。これらの図に示すとおり、履物品1
00(または他の足受容装置)用のこの例示的な足支持システム200は、ガス吸入ポー
ト210Aとガス排出ポート210Bを有するコンプレッサ210(例えば、バッテリ作
動式エアコンプレッサ)を含む。流入する流体を濾過するためのフィルタを含み得るガス
吸入ポート210Aは、その外部環境(周囲空気源など)から空気または他のガスを吸入
し得る。コンプレッサ210は、接着剤、1つ以上の機械的コネクタ、ブラケット(例え
ば、120)などにより、履物アッパー102および/または履物ソール構造体104の
いずれかまたは両方の構成要素の外面などに取り付けられ得る。この図示の例においては
、コンプレッサ210が、履物アッパー102の後部踵領域に取り付けられている。
【0020】
流体ライン212は、コンプレッサ210のガス排出ポート210Bをソレノイドバル
ブ220のガス吸入ポート220Aと接続する。この例示的ソレノイドバルブ220は、
ガス吸入ポート220Aに加え、踵ベース流体充填ブラダ202Hに流体を供給するため
のガス排出ポート220Hと、前足部ベース流体充填ブラダ202Fに流体を供給するた
めの別のガス排出ポート220Fと、を含む。
【0021】
しかし、図示されたこの例示的な足支持構造体200においては、ソレノイドバルブ2
20からのガスが踵ベース流体充填ブラダ202H内および/または前足部ベース流体充
填ブラダ202F内に直接入らず、むしろ、流体ライン222Hが、ソレノイドバルブ2
20のガス排出口220Hから、踵ベース流体充填ブラダ202H内のガス流およびガス
圧力を制御するためのソレノイドバルブ230にガスを供給する。ソレノイドバルブ23
0は、(ソレノイドバルブ220からガスを受け取るために)流体ライン222Hに接続
されたガス吸入ポート230Aと、流体ライン230Hを介して踵ベース足支持流体充填
ブラダ202H(ガスポート204Hを含み得る)に接続するガス取入/排出ポート23
0Bと、を含む。流体ライン230Hは、(例えば、以下でさらに詳述する理由で)踵支
持流体充填ブラダ202Hに出入りする流体の流れの方向を制御するために、(例えば、
コントローラ250によって)電子的に制御され得る双方向バルブ230Vを含み得る。
図示された本例のソレノイドバルブ230は、外部環境(例えば、以下で詳述する理由で
周囲雰囲気)と流体連通し得る(または流体連通して配置され得る)外部ガス排出ポート
230Cをさらに含む。より具体的ないくつかの例として、この外部ガス排出ポート23
0Cは、ソレノイドバルブ230内の単純な開口部、すなわち従来の「ポート」型開口部
、および/または外部環境に延在および開口している流体ラインであり得る。
【0022】
別の流体ライン222Fは、ソレノイドバルブ220のガス排出口220Fから、前足
部ベース流体充填ブラダ202F内のガス流およびガス圧力を制御するためのソレノイド
バルブ240にガスを供給する。ソレノイドバルブ240は、(ソレノイドバルブ220
からガスを受け取るために)流体ライン222Fに接続されたガス吸入ポート240Aと
、流体ライン240Fを介して前足部ベース足支持流体充填ブラダ202F(ガスポート
204Fを含み得る)に接続するガス排出ポート240Bと、を含む。流体ライン240
Fは、(例えば、以下でさらに詳述する理由で)前足部支持流体充填ブラダ202Fに出
入りする流体の流れの方向を制御するために、(例えば、コントローラ250によって)
電子的に制御され得る双方向バルブ240Vを含み得る。図示された本例のソレノイドバ
ルブ240は、外部環境(例えば、以下で詳述する理由で周囲雰囲気)と流体連通し得る
(または流体連通して配置され得る)外部ガス排出ポート240Cをさらに含む。より具
体的ないくつかの例として、この外部ガス排出ポート240Cは、ソレノイドバルブ24
0内の単純な開口部、すなわち従来の「ポート」型開口部、および/または外部環境に延
在および開口している流体ラインであり得る。
【0023】
図1B、
図1C、および
図2Aにさらに示すとおり、所望であれば、足支持システム2
00の構成要素のうちの1つ以上を、ベースプレート120(例えば、ブラケット)上に
取り付けてもよく、ひいてはこのベースプレート120を、履物アッパー102および/
または履物ソール構造体104に(例えば、接着剤または機械的コネクタによって)取り
付けてもよい。ベースプレート120は、プラスチック、織地、金属、および/またはそ
の他任意の所望の材料(複数可)で作られ得る。
【0024】
本発明の少なくともいくつかの例に係る足支持システム200は、他の構成要素または
要素も含み得る。例えば、
図1B~
図2Aに示すとおり、この例示的な足支持システム2
00は、例えば、コンプレッサ210、第1のソレノイドバルブ220(または主制御ソ
レノイドバルブ)、第2のソレノイドバルブ230(または踵支持流体充填ブラダ制御ソ
レノイドバルブ)、第3のソレノイドバルブ240(または前足部支持流体充填ブラダ制
御ソレノイドバルブ)、双方向バルブ230V、および/または双方向バルブ240Vな
どのうちの1つ以上の動作を制御することを目的とするコントローラ250を含む。コン
トローラ250は、公知であり、かつ市販されている(例えば、1つ以上のマイクロプロ
セッサを有する)プログラム可能なコントローラを構成してもよく、以下でさらに詳述す
る方式のうちの1つ以上で動作するようにプログラムおよび適合されてもよい。
【0025】
本発明から逸脱しない限り、プラスチック管、別の構成要素(例えば、発泡ミッドソー
ル材料、アッパー材料など)に形成されたチャネルなどを含む任意の所望のタイプの流体
ライン(複数可)(例えば、ライン212、222H、222F、230H、および/ま
たは240F)を使用してよい。ガスポート(例えば、ポート210A、210B、22
0A、220H、220F、230A、230B、230C、240A、240B、24
0C、204H、204Fなどの吸入ポートおよび/または排出ポート)は、本発明から
逸脱しない限り、流体移送技術分野において公知であり、かつ使用されているように、プ
ラスチック管の取り付け先になる先開口部、ポート、またはステムなど、任意の所望の構
成(複数可)および/または構造(複数可)を有し得る。流体ライン(複数可)は、本考
案から逸脱しない限り、それぞれのポート(複数可)に永久的に固定されてもよく、かつ
/または着脱可能に固定されてもよい。
【0026】
図示された本例においては、踵ベース流体充填ブラダ202H内の圧力を測定するため
の圧力センサ260Hが設けられており、この圧力センサ260H(例えば、流体充填ブ
ラダ202H内および/または流体ライン230H沿いに所在し得る)が、流体充填ブラ
ダ202H内の感知された圧力情報をコントローラ250に(例えば、電子通信ライン2
62Hを介して)提供する。追加または代替として、前足部ベース流体充填ブラダ202
F内の圧力を測定するための圧力センサ260Fが設けられてもよく、この圧力センサ2
60F(例えば、流体充填ブラダ202F内および/または流体ライン240F沿いに所
在し得る)は、流体充填ブラダ202F内の感知された圧力情報をコントローラ250に
(例えば、電子通信ライン262Fを介して)提供する。
【0027】
これらの図にさらに示すとおり、本発明の少なくともいくつかの例によれば、足支持シ
ステム200は、例えば、コントローラ250と電子通信する入力データを受信すること
を目的とする入力装置270を備え得る。本発明から逸脱しない限り、任意の所望のタイ
プの有線または無線通信プロトコル(例えば、BLUETOOTH(登録商標)タイプの
送信システム/プロトコル(Bluetooth SIG社より入手可能)、赤外線送信
、光ファイバ送信など)の下で動作する任意の所望のタイプの有線または無線入力装置(
例えば、無線トランシーバ、USBポートなど)を含む任意の所望のタイプの入力装置2
70を使用してよい。
図1B~
図2Aにさらに示すとおり、入力装置270は、電子通信
装置280と電子通信し得る(送信アイコン272によって図示)。電子通信装置280
(パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タ
ブレットコンピュータ、携帯電話機、および/または他のモバイル通信装置などからなる
群から選択される少なくとも1つの部材を含み得る)は、入力システム282(例えば、
キーボード、タッチスクリーン、1つ以上のスイッチなど)を介してユーザ入力を受信し
得る。より具体的ないくつかの例として、電子通信装置280および/または入力装置2
70は、(a)1つ以上の流体充填ブラダ(例えば、流体充填ブラダ202Hおよび/ま
たは202F)の所望の圧力レベル、および/または(b)1つ以上の流体充填ブラダ(
例えば、流体充填ブラダ202Hおよび/または202F)内の圧力を変更して、例えば
、圧力を設定量(±0.1psi、±0.2psiなど)だけ増加または減少させたいと
いう所望、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信および送信する目的で使用さ
れ得る。
【0028】
図2Bおよび
図2Cは、この例示的な足支持システム200において、コンプレッサ2
10ならびにソレノイドバルブ230および240に直接接続されているソレノイドバル
ブ220の例示的な構造および動作を示す。
図2Bは、踵ベース流体充填ブラダ202H
を膨張させるためのガスをソレノイドバルブ230に供給する(例えば、ソレノイドバル
ブ220のガス取入ポート230Aにガスを送る)目的で利用される構成のソレノイドバ
ルブ230を示す。
図2Cは、前足部ベース流体充填ブラダ202Fを膨張させるための
ガスをソレノイドバルブ240に供給する(例えば、ソレノイドバルブ220のガス取入
ポート240Aにガスを送る)目的で利用される構成のソレノイドバルブ240を示す。
【0029】
図2Bおよび
図2Cに示すとおり、この例示的なソレノイドバルブ220は、コンプレ
ッサ210のガス排出ポート210Bなど、(例えば、流体ライン212を介して)ガス
源と流体連通しているガス吸入ポート220Aを含む。例えば、コンプレッサ210への
ガス流の逆流を防止したり、コンプレッサ210からのガス流を制御したりするなどの目
的で、単方向バルブ212Vが、任意選択でコントローラ250の制御の下、例えば流体
ライン212に設けられ得る。上述のとおり、ソレノイドバルブ220は、(a)(例え
ば、ソレノイドバルブ230および流体ライン222Hを介して)踵ベース流体充填ブラ
ダ202Hと流体連通しているガス排出ポート220Hと、(b)(例えば、ソレノイド
バルブ240および流体ライン222Fを介して)前足部ベース流体充填ブラダ202F
と流体連通しているガス排出ポート220Fと、をさらに含む。本例のソレノイドバルブ
220は、少なくとも、踵ベース流体充填ブラダ202Hの膨張構成(
図2B)と前足部
流体充填ブラダ202Fの膨張構成(
図2C)との間でソレノイドバルブ220を変更す
るために移動する可動プランジャ222Pをさらに含む。プランジャ222Pの外側壁(
複数可)222Sは、プランジャ222Pの外側壁(複数可)220S周辺のガス移送を
防止する(または実質的に防止する)ように、ソレノイドバルブ内部チャンバ228の内
側壁(複数可)222Sと密接に整列し得る(すなわち、ガス転送経路(複数可)220
Pは、ガスがソレノイドバルブ220を通過するための唯一の経路であり得る)。必要ま
たは所望であれば、プランジャ222Pをその側壁(複数可)222Sに沿って封止する
ために他の封止構成要素を設けてもよい。
【0030】
図示された本例のプランジャ222Pの移動および位置決めは、(a)
図2B~
図2C
の向きでプランジャ222Pを左に押すために付勢力Fを印加する付勢システム(例えば
、バネ224Sなど)および/または(b)バネ224Sの付勢力Fに抗してプランジャ
222Pを移動させることのできるモータ222Mによって制御される。モータ222M
は、例えばコントローラ250(または他の制御システム)からの信号によって電子的に
制御され得る。任意選択で、モータ222Mの動作が停止されると、モータ222Mおよ
び/またはソレノイドバルブ220は、モータ222Mが停止したときにプランジャ22
2Pをその位置に維持するように構築および構成され得る。本例のプランジャ222Pは
、(ガス取入ポート220Aを介してソレノイドバルブ220に導入された)ガス源から
所望のソレノイドバルブ230/240(最終的には、それぞれの流体充填ブラダ202
H/202F)にガスを移動させるために、
図2B~
図2Cに破線で示す1つ以上のガス
転送経路220Pをさらに含む。本例におけるプランジャ222Pを通って、図示のガス
転送経路220Pは、取入端220PIと排出端220POとを有する。
【0031】
次に、各種構成におけるソレノイドバルブ220の動作について説明する。上述のとお
り、
図2Bは、踵ベース流体充填ブラダ202Hを膨張させるためのガスをソレノイドバ
ルブ230に供給する(例えば、ライン222Hを介してガス取入ポート230Aにガス
を送る)目的で利用される構成のソレノイドバルブ220を示す。この構成例においては
、付勢システム(例えば、バネ224S)および/またはモータ222Mが、ガス転送経
路220Pの排出口220POがソレノイドバルブ220のガス排出ポート220Hと整
列する向きにプランジャ222Pを位置付ける。(任意選択で、例えばコンプレッサ21
0または他のガス源からの圧力下にある)ガスが、ガス取入ポート220Aを介してソレ
ノイドバルブ220の内部チャンバ228に導入される。このガスは、側壁(複数可)2
22Sと220Sとの間にあるプランジャ222Pの外側壁(複数可)222Sの周りを
実質的に流れることができないため、ガス転送経路220Pの取入220PIに入り、経
路220Pを通って、排出口220POへと進み、ガス排出ポート220Hを通って、接
続されたソレノイドバルブ230へと進む(
図2Bに示す「一点鎖線の」ガス流矢印に留
意)。ソレノイドバルブ230の動作例について、以下さらに詳述する。
【0032】
図2Bに示す配置においては、ガス排出ポート220Fへのアクセスが、例えば、封止
構造体(226S)や、プランジャ222Pの外側壁(複数可)222Sとソレノイドバ
ルブ220の内側壁(複数可)220Sとの間の密着などによって封止され得る。追加ま
たは代替として、側壁(複数可)222Sと220Sとの間の封止が十分であれば、排出
ポート220Fにおいて別々に封止する必要はない。
【0033】
図2Bに示す踵ベース流体充填ブラダ202Hの膨張構成と
図2Cに示す前足部ベース
流体充填ブラダ202Fの膨張構成との間でソレノイドバルブ220を変更するために、
コントローラ250は、モータ222Mを作動させ、かつ/または付勢システム(例えば
、バネ224S)の付勢力Fを利用して、プランジャ222Pを
図2Cに示す構成へと移
動し得る。この構成においては、プランジャ222Pが、ガス転送経路220Pの排出口
220POがガス排出ポート220Hから離れるように移動し、任意選択で、排出ポート
220Hおよび/または流体ライン222Hをソレノイドバルブ230に対して封止する
ために、シール226Sが、プランジャ222Pと共に、またはプランジャ222Pの一
部(例えば、プランジャ222Pの外側壁(複数可)222Sとソレノイドバルブ220
Sの内側壁(複数可)220Sとの間の密着)として設けられ得る。また、
図2Cに示す
構成においては、付勢システム(例えば、バネ224S)および/またはモータ222M
が、ガス転送経路220Pの排出口220POがソレノイドバルブ220のガス排出ポー
ト220Fと整列する向きにプランジャ222Pを位置付ける。(任意選択で、例えばコ
ンプレッサ210または他のガス源からの圧力下にある)ガスが、ガス取入ポート220
Aを介してソレノイドバルブ220の内部チャンバ228に導入される。このガスは、側
壁(複数可)222Sと220Sとの間にあるプランジャ222Pの外側壁(複数可)2
22Sの周りを実質的に流れることができないため、ガス転送経路220Pの取入220
PIに入り、経路220Pを通って、排出口220POへと進み、ガス排出ポート220
Fを通って、接続されたソレノイドバルブ240へと進む(
図2Cに示す「一点鎖線の」ガ
ス流矢印に留意)。ソレノイドバルブ240の動作例について、以下さらに詳述する。
【0034】
コントローラ250、モータ222M、および/または付勢システム(例えば、バネ2
24S)は、例えば、モータ222Mを逆方向に回したり、付勢システム(例えば、バネ
224S)がプランジャ222Pを移動できるようにしたりするなどして、
図2Cに示す
位置と
図2Bに示す位置との間でプランジャ202Pを変更する(例えば、前足部ベース
流体充填ブラダ202Fの膨張(
図2C)から踵ベース流体充填ブラダ202Hの膨張(
図2B)へとシステムを切り替える)目的で使用され得る。
【0035】
図2D~
図2Fは、この例示的な足支持システム200の流体充填ブラダ202H/2
02Fに直接接続されているソレノイドバルブ230/240の構造例および動作例を示
す。
図2D~
図2Fと関連付けて以下に記載する構造および動作は、ソレノイドバルブ2
30または240のいずれかに個々に適用され得るか、両方のソレノイドバルブ230お
よび240が同じ構造および/または動作を有し得る。
図2Dは、接続された流体充填ブ
ラダ202H/202Fに(ガス取入/排出ポート230B/240Bおよび流体ライン
230H/240Fを介して)ガスが供給される「膨張構成」のソレノイドバルブ230
/240を表す。
図2Eは、関連付けられた流体充填ブラダ230H/240F内のガス
圧力が実質的に一定に維持される「圧力維持構成」のソレノイドバルブ230/240を
表す。
図2Fは、接続された流体充填ブラダ202H/202Fから(ガス取入/排出ポ
ート230B/240Bおよびガス排出ポート230C/240Cを通じて)ガスが放出
される「収縮構成」のソレノイドバルブ230/240を表す。追加または代替として、
所望であれば、「圧力維持構成」を、双方向バルブ230V/240Vによって(任意選
択で、例えば、コントローラ250による電子制御下のバルブ(複数可)230V/24
0Vを用いて)完全または部分的に管理することができる。
【0036】
図2D~
図2Fに示すとおり、ソレノイドバルブ230/240は、コンプレッサ21
0のガス排出ポート210Bおよび/またはソレノイドバルブ220のガス排出ポート2
20H/220Fなどのガス源と(例えば、流体ライン222H/222Fを介して)流
体連通するガス吸入ポート230A/240Aを含む。上述のとおり、ソレノイドバルブ
230/240は、(a)それぞれの流体充填ブラダ202H/202Fと(例えば、ラ
イン230H/240Fを介して)流体連通しているガス取入/排出ポート230B/2
40Bと、(b)この図示の例において外部環境と流体連通しているガス排出ポート23
0C/240Cと、をさらに含む。本例のソレノイドバルブ230/240は、可動プラ
ンジャ290を含み、可動プランジャ290は、少なくとも膨張構成(
図2D)と収縮構
成(
図2F)との間で、ソレノイドバルブ230/240を、および任意選択で、ガス圧
力維持構成(
図2E)に変更するために移動する。プランジャ290の外側壁(複数可)
290Sは、プランジャ290の外側壁(複数可)290S周辺のガス移送を防止する(
または実質的に防止する)ように、ソレノイドバルブ内部チャンバ238の内側壁(複数
可)230S/240Sと密接に整列し得る(すなわち、ガス転送経路(複数可)290
Pは、ガスがソレノイドバルブ230/240を通過するための唯一の経路であり得る)
。必要または所望であれば、側壁(複数可)290Sと側壁(複数可)230S/240
Sとの間でのガス流を封止および防止するために、他の封止構造を設けることができる。
【0037】
図示されたこの例示的なソレノイドバルブ230/240のプランジャ290の移動お
よび位置決めは、(a)
図2D~
図2Fの向きでプランジャ290を左に押すために付勢
力Fを印加する付勢システム(例えば、バネ292Sなど)および/または(b)バネ2
92Sの付勢力Fに抗してプランジャ290を移動させることのできるモータ292Mに
よって制御される。モータ292Mは、例えば、コントローラ250(または他の制御シ
ステム)からの信号により、以下でさらに詳述する方式で電子的に制御され得る。任意選
択で、モータ292Mの動作が停止されると、モータ292Mおよび/またはソレノイド
バルブ230/240は、モータ292Mが停止したときにプランジャ290をその位置
に維持するように構築および構成され得る。本例のプランジャ290は、ガス源から(ガ
ス取入ポート230A/240Aを介してソレノイドバルブ230/240に導入)それ
ぞれの流体充填ブラダ202H/202Fにガスを移動(ガス取入/排出ポート230B
/240Bを介してソレノイドバルブ230/240から移送)させるための、
図2D~
図2Fに破線で示す1つ以上のガス転送経路290Pをさらに含む。プランジャ290を
通る図示のガス転送経路290Pは、取入端290Iと排出端290Oとを有する。
【0038】
次に、各種構成におけるソレノイドバルブ230/240の動作について説明する。上
述のとおり、
図2Dは、「膨張構成」のソレノイドバルブ230/240を表す。この構
成例においては、付勢システム(例えば、バネ292S)がプランジャ290を(付勢力
Fによって)最大限まで押す。この向きで、ガス転送経路290Pの排出口290Oは、
ガス取入/排出ポート230B/240Bと整列する。(任意選択で、例えば、コンプレ
ッサ210、ソレノイドバルブ220、または他のガス源からの圧力下にある)ガスが、
ガス取入ポート230A/240Aを介してソレノイドバルブ230/240の内部チャ
ンバ238に導入される。このガスは、プランジャ290の外側壁(複数可)290Sの
周りを実質的に流れることができないため、ガス転送経路290の取入口290Iに入り
、経路290を通って排出口290Oへと進み、ガス取入/排出ポート230B/240
Bを通って、接続された流体充填ブラダ202H/202Fへと進む(
図2Dに示す「一
点鎖線」ガス流矢印に留意)。
【0039】
流体充填ブラダ202H/202F内のガスが所望の圧力レベル(例えば、圧力センサ
260H/260Fによって計測され、かつ/または入力システム282によって設定さ
れる)に達すると、コントローラ250は、モータ292Mを作動させて、付勢システム
(例えば、バネ292S)の付勢力Fに抗してプランジャ290を
図2Eに示すガス「圧
力維持構成」へと移動させることができる。
図2Eの「圧力維持構成」においては、プラ
ンジャ290が、ガス転送経路290Pの排出口290Oがガス取入/排出ポート230
B/240Bから離れるように移動し、任意選択で、取入/排出ポート230B/240
Bおよび/または流体充填ブラダ202H/202Fへのラインを封止するために、シー
ル294がプランジャ290と共に、またはその一部として設けられ得る。追加または代
替として、所望であれば、コントローラ250は、コンプレッサ210および/またはソ
レノイドバルブ220を制御してソレノイドバルブ230/240へのガスの供給を停止
することができ、かつ/または、双方向バルブ(複数可)230V/240Vを閉じて、
流体充填ブラダ202H/202Fにおけるさらなるガス圧力の増加または減少を止める
ことができる。シール294は、使用時に、流体充填ブラダ202H/202F内の圧力
を一定(または実質的に一定)の圧力に維持する。本明細書のこの文脈で使用される「実
質的に一定の圧力」という用語は、流体充填ブラダ202H/202F内のガス圧力が少
なくとも2分にわたって一定に維持されること、および/または流体充填ブラダ202H
/202Fが2分間で失った圧力が5%未満であることを意味する。側壁(複数可)29
0Sと側壁(複数可)230S/240Sとの間の係合の固さと封止が十分であれば、別
個の封止構成要素294は不要であり得る。流体充填ブラダ202H/202F内のガス
圧力を(例えば、センサ260H/260Fによる圧力読取値に基づいたり、入力システ
ム282を介したユーザ入力に基づいたりして)増加させる必要がある場合/時には、ソ
レノイドバルブ230/240を(例えば、コントローラ250によって)制御して、(
モータ292Mを作動させることによって、および/または付勢システム292Sに依拠
することによって)
図2Dの構成に戻ることができ、追加のガスを、所望の圧力に達する
まで流体充填ブラダ202H/202F内に移送することができる。
【0040】
流体充填ブラダ202H/202F内のガス圧力を(例えば、センサ260H/260
Fによる圧力読取値に基づいたり、入力システム282を介したユーザ入力に基づいたり
して)減少させる必要がある場合/時には、ソレノイドバルブ230/240を
図2Fの
収縮構成に変更することができる。これは、例えば
図2Fに示すとおり、モータ292M
を作動させてプランジャ290を付勢システム(例えば、バネ292S)の付勢力Fに抗
して移動させることによって達成され得る。この構成においては、プランジャ290が、
シール294がガス取入/排出ポート230B/240Bから離れるように移動する。こ
の移動により、流体充填ブラダ202H/202Fは(ガス取入/排出ポート230B/
240Bを介して)ソレノイドバルブ230/240の内部チャンバ238と流体連通し
、ひいてはソレノイドバルブ230/240は(外部ポート230C/240Cを介して
)外部環境と流体連通する。このようにして、流体充填ブラダ202H/202Fからの
ガスを、(
図2Fの「一点鎖線」で示すとおり)ソレノイドバルブ230/240を通っ
て外部環境に排出することができる。任意選択で、
図2Fに示すとおり、ソレノイドバル
ブ230/240は、ガス取入ポート230A/240Aを封止するためのシール296
を含み得る(または、側壁(複数可)290Sと側壁(複数可)230S/240Sとの
間の係合の固さと封止が十分であれば、別個の封止構成要素296は不要であり得る)。
流体充填ブラダ202H/202F内のガス圧力が所望の圧力レベルに達する(例えば、
圧力センサ260H/260Fの読取値によって示される)と、ソレノイドバルブ230
/240を、(モータ292Mを作動させることによって、および/または付勢システム
292Sに依拠することによって)
図2Eの圧力維持構成に戻るよう(例えば、コントロ
ーラ250によって)制御することができ、ガス取入/排出ポート230B/240Bを
、シール294(または側壁(複数可)290Sと側壁(複数可)230S/240Sと
の封止係合)によって再び封止することができる。追加または代替として、所望であれば
、流体充填ブラダ202H/202F内で所望の圧力に達すると、バルブ230V/24
0Vを閉じて、流体充填ブラダ202H/202Fからのさらなるガス流出を防止するこ
とができる。
【0041】
図3は、流体充填ブラダ202Hおよび/または202F内の流体圧力を制御するため
に、本発明の少なくともいくつかの例においてソレノイドバルブ230および/または2
40の動作を(例えば、コントローラ250を使用して)制御できる方式の一例を表すフ
ローチャートである。
図3に示すとおり、本例においては、プロセス300が、例えば、
足支持システム200の電源が投入されたとき、足支持システム200が「スリープ」モ
ードから復帰したとき、足が靴の足受容チャンバ内で検出されたとき、などに開始する(
S300)。このプロセスの第1のステップS302として、コントローラ250または
入力270は、制御されている流体充填ブラダ内の所望のガス圧力に関する情報を受信し
得る。この情報は、例えば、その流体充填ブラダの以前の設定に関連するメモリ、足支持
システム200において設定されたデフォルト圧力設定、入力システム282/電子通信
装置280を介したユーザ入力、所望の圧力(例えば、20psi~30psi)の絶対
値を示すユーザ入力、流体充填ブラダ内の圧力(例えば、±0.1psi、±0.2ps
iなど)を増加または減少させたいという所望を示すユーザ入力などから得られ得る。所
望のブラダ圧力情報は、例えば、コントローラ250と共に提供されたり、コントローラ
250と通信したりしてメモリに記憶され得る。
【0042】
次に、この例示的なシステムおよび方法のコントローラ250は、(例えば、ステップ
S304で圧力センサ260Hまたは260Fを介して)流体充填ブラダから圧力読取値
を取得する。本発明の少なくともいくつかの態様に係るシステムおよび方法は、ステップ
S304での圧力読取値と、S302で得られた所望のブラダ圧力情報と、に基づいて、
流体充填ブラダ202H/202F内で圧力を調節する必要があるかどうかを判断するこ
とができ、
図3のフローチャートは、その判断を行うための1つのプロセス例を提供する
。より具体的には、ステップS306において、この例示的なシステムおよび方法により
、実際に計測されたブラダ圧力を、メモリに記憶された所望のブラダ圧力と比較し、ブラ
ダ圧力を所望のレベル(または所望の圧力レベルから所定の範囲内)にするのに流体充填
ブラダ202H/202Fにおいて増圧が必要かどうかを判断する。「はい」の場合には
、ステップS308において、コントローラ250がソレノイドバルブ230または24
0を「膨張」構成(例えば、
図2Dに示す構成)に設定し、流体充填ブラダ202H/2
02Fの膨張を開始する(ステップS310)。所望の膨張期間の後、この例示的なシス
テムおよび方法は、(プロセスライン312を介して)ステップS304に戻り、そこで
流体充填ブラダ202H/202F内の圧力が再び計測され、プロセスが繰り返される。
【0043】
ステップS306において、所望の圧力レベルに達するのに流体充填ブラダ202H/
202Fにおいて増圧が必要でないと判断された場合(「いいえ」と答えた場合)、この
例示的なシステムおよび方法は、ステップS314において、ブラダ圧力を所望のレベル
(または所望の圧力レベルから所定の範囲内)にするのに流体充填ブラダ202H/20
2Fにおいて減圧が必要であるかどうかを判断する。「はい」の場合には、ステップS3
16において、コントローラ250がソレノイドバルブ230または240を「収縮」構
成(例えば、
図2Fに示す構成)に設定し、流体充填ブラダ202H/202Fの収縮を
開始する(ステップS318)。所望の収縮期間の後、この例示的なシステムおよび方法
は、(プロセスライン320を介して)ステップS304に戻り、そこで流体充填ブラダ
202H/202F内の圧力が再び測定され、プロセスが繰り返される。
【0044】
ステップS314において、流体充填ブラダ202H/202F内で所望の圧力レベル
に達するのに減圧が必要でないと判断された場合(「いいえ」と答えた場合)、この例示
的なシステムおよび方法は、流体充填ブラダ202H/202Fが所望の圧力レベル(例
えば、ステップS302で受信した所定の圧力レベルの範囲内)にあるとみなす。この場
合には、制御中のソレノイドバルブ230または240が、ステップS322において、
その「圧力維持」構成(例えば、
図2Eに示す構成)に設定され得る。追加または代替と
して、所望であれば、双方向バルブ230V/240Vを閉じることにより、流体充填ブ
ラダ202H/202F内の圧力を(例えば、一定または実質的に一定に)維持すること
ができる。ステップS324に示すとおり、本発明のこのような例に係るシステムおよび
方法は、所定期間待機し、その後、足支持システム200の使用が継続しているか否かを
判断し得る(ステップS326)。これは、靴が動いているかどうかを判断するための動
作検出器(例えば、加速度計またはジャイロスコープタイプの検出器)、熱センサ(例え
ば、靴内における足の存在を確認する赤外線検出器)、(例えば、流体充填ブラダ202
H/202Fに対する外力を判断するための)足力検出器のうちの1つ以上からの入力な
どによって、または他の任意の所望の方式で達成され得る。継続使用が検出された場合(
ステップS326で「はい」と答えた場合)には、この例示的なシステムおよび方法が、
(プロセスライン328を介して)ステップS304戻り得る。そこで、流体充填ブラダ
202H/202F内の圧力が再び計測され、プロセスが繰り返される。ステップS32
6で継続使用が検出されない場合には、この例示的なシステムおよび方法が、ステップS
330でバッテリ電力を保存するために、システムをシャットダウンし得る(例えば、電
源をオフにする、「スリープ」モードに入る、ステップS304に戻るまでの期間を長く
する)。このプロセスは、最終的には、例えば、少なくとも新たな使用が(例えば、動作
検出器、熱センサ、足力検出器などからの信号;電子通信装置280からの入力;入力装
置270を介する入力;「オン」もしくは「ウェイクアップ」ボタンを押すことによって
、および/または他の所望の方式で)検出されるまで停止し得る(S332)。
【0045】
図3は、1つ以上の流体充填ブラダ(例えば、202Hおよび/または202F)内の
圧力を測定、調節、および/または維持する目的で使用され得るステップの一例を示すが
、当業者が本開示の便益を考慮すれば、本発明から逸脱しない限り、1つ以上の流体充填
ブラダ(例えば、202Hおよび/または202F)内の圧力を測定、調節、および/ま
たは維持するのに、他の方法、ステップ、ステップ順序などが使用され得ることを認識す
るであろう。追加または代替として、本発明から逸脱しない限り、他のタイプの電子制御
バルブ、圧力計測装置などが使用され得る。
【0046】
図4A~
図4Cは、構造および/または機能がソレノイドバルブ220と同様であるが
、(a)例えば、ソレノイドバルブ230を介して、踵ベース流体充填ブラダ202H(
図4A)のみを膨張させる構成、(b)例えば、ソレノイドバルブ240を介して、前足
部ベース流体充填ブラダ202F(
図4B)のみを膨張させる構成、ならびに(c)例え
ば、ソレノイドバルブ230および240を介して、踵ベース流体充填ブラダ202Hお
よび前足部ベース流体充填ブラダ202Fの両方を同時に膨張させる構成(
図4C)、と
いう3つの異なる構成の間で互換性があるソレノイドバルブ420の別の構造例を表す。
図4A~
図4Cにおける同様の参照番号は、上述の他の例および実施形態の参照番号と同
様の部品を表す。例示的な本ソレノイドバルブ420と、
図2B~
図2Cに示すソレノイ
ドバルブ220と、の間の1つの違いは、プランジャ422Pを通るガス転送経路420
Pに関するものである。
図4A~
図4Cのプランジャ422Pは、
図2Bおよび
図2Cに
示すガス転送経路220Pからの単一排出ポート220POではなく、ガス転送経路42
0Pからの3つの排出ポート420P1、420P2、および420P3を含む。ガス転
送経路420P内に示されているガス取入ポート220PIは1つだが、本発明から逸脱
しない限り、2つ以上のガス取入ポートおよび/または2つ以上の別個のガス転送経路を
設けることができる。
【0047】
図4Aに示す構成においては、排出ポート420P2が、ガスをソレノイドバルブ23
0に供給するために排出ポート220Hおよび流体ライン222Hと整列しており、排出
ポート420P1および420P3が、(例えば、封止構造、ソレノイドバルブ420の
内側壁(複数可)220Sとプランジャ422Pの外側壁(複数可)222Sとの間の密
着、または他の構造によって)封止されている。このようにして、踵ベース流体充填ブラ
ダ202Hを潜在的に膨張させるためのソレノイドバルブ230にのみガスが供給される
。
【0048】
図4Bに示す構成においては、プランジャ422Pが、
図4Aにおけるその向きと比較
して左側に移動し、排出ポート420P3が、ガスをソレノイドバルブ240に供給する
ためにガス排出ポート220Fおよび流体ライン222Fと整列しており、排出ポート4
20P1および420P2が、(例えば、封止構造、ソレノイドバルブ420の内側壁(
複数可)220Sとプランジャ422Pの外側壁(複数可)222Sとの間の密着、また
は他の構造によって)封止されている。このようにして、前足部ベース流体充填ブラダ2
02Fを潜在的に膨張させるためのソレノイドバルブ240にのみガスが供給される。
【0049】
図4Cに示す構成においては、プランジャ422Pが、
図4Bにおけるその向きと比較
して左側に移動し、排出ポート420P1が、ガスをソレノイドバルブ230に供給する
ためにガス排出ポート220Hおよび流体ライン222Hと整列しており、排出ポート4
20P2が、ガスをソレノイドバルブ240に供給するためにガス排出ポート220Fお
よび流体ライン222Fと整列しており、排出ポート420P3が、(例えば、封止構造
、ソレノイドバルブ420の内側壁(複数可)220Sとプランジャ422Pの外側壁(
複数可)222Sとの間の密着によって)封止されている。このようにして、踵ベース流
体充填ブラダ202Hを潜在的に膨張させるためのソレノイドバルブ230と、前足部ベ
ース流体充填ブラダ202Fを潜在的に膨張させるためのソレノイドバルブ240とに、
ガスが同時に供給される。コントローラ250、モータ222M、および/または付勢シ
ステム224Sは、
図4A~
図4Cに示す位置の間でプランジャ422Pを移動させる目
的で制御/使用され得る。
【0050】
本発明から逸脱しない限り、他のソレノイドバルブ構造、ガス経路、流体ライン、およ
び/または構成要素は、コンプレッサ210から流体充填ブラダ202Hおよび/または
202Fに個別または同時に選択的にガスを供給する目的で使用され得る。より具体的な
いくつかの例として、上述のようなソレノイドバルブではなく、他のタイプのプログラム
可能かつ/もしくは電子制御可能なバルブまたは他のプログラム可能な流体流制御装置を
含む、他のタイプのバルブまたは他のタイプの「流体流制御装置」が、任意の1つ以上の
ソレノイドバルブの代替となり得る。
III. 結論
【0051】
本発明は、種々の実施形態に言及しながら、上記および添付の図面に開示されている。
しかし、本開示が果たす目的は、本発明に関連する種々の特徴および概念の一例を提供す
ることであり、本発明の範囲を限定することではない。当業者であれば、添付の特許請求
の範囲によって定義されるとおり、本発明の範囲から逸脱しない限り、上述の実施形態に
対して多数の変形および変更が可能であることを認識するであろう。
【0052】
疑義を避けるために、本出願は、以下の番号付き段落(「段落」と称される)に記載さ
れた主題を含む。
【0053】
段落1.ガス吸入ポートとガス排出ポートとを含むコンプレッサと、
コンプレッサのガス排出ポートと流体連通するガス吸入ポートと、ガス排出ポートと、
を含む第1のソレノイドバルブであって、少なくとも膨張構成と収縮構成との間で第1の
ソレノイドバルブを変更するために移動する第1の可動プランジャを含む第1のソレノイ
ドバルブと、
ユーザの足の底面の少なくとも一部分を支持するように構成された第1の流体充填ブラ
ダであって、ガスポートを含む第1の流体充填ブラダと、
第1のソレノイドバルブのガス排出ポートと第1の流体充填ブラダのガスポートとを接
続する第1の流体ラインと、
を備える履物品用の足支持システム。
【0054】
段落2.コンプレッサおよび第1のソレノイドバルブの動作を制御するためのコントロ
ーラと、
第1の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、感知された圧力情報をコントローラに提供す
るための圧力センサと、
をさらに備える、段落1に記載の足支持システム。
【0055】
段落3.コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって、
(a)第1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の圧
力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信するように構成さ
れている入力装置
をさらに備える、段落2に記載の足支持システム。
【0056】
段落4.コンプレッサおよび第1のソレノイドバルブの動作を制御するためのコントロ
ーラと、
コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって、(a)第
1の流体充填ブラダの所望の圧力レベル、または(b)第1の流体充填ブラダ内の圧力を
変更する所望、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信するように構成されてい
る入力装置と、
をさらに備える、段落1に記載の足支持システム。
【0057】
段落5.入力データをコントローラに提供するための入力装置と電子通信する電子通信
装置
をさらに備える、段落3または4に記載の足支持システム。
【0058】
段落6.電子通信装置は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デス
クトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、または携帯電話機からなる群から選択
される少なくとも1つの部材を含む、段落5に記載の足支持システム。
【0059】
段落7.入力装置は、無線電子通信を受信するように構成されている、段落3~6のい
ずれか1つに記載の足支持システム。
【0060】
段落8.第1の可動プランジャは、第1のソレノイドバルブを、第1の流体充填ブラダ
内のガス圧力が実質的に一定に維持される圧力維持構成に変更するようにさらに移動可能
である、段落1~7のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0061】
段落9.第1のソレノイドバルブは、足支持システムが所在する外部環境と流体連通す
るガス吐出ポートをさらに含む、段落1~8のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0062】
段落10.第1の流体充填ブラダは、ユーザの足の底面の第1の部分を支持するように
構成されており、足支持システムは、
コンプレッサのガス排出ポートと流体連通するガス吸入ポートと、ガス排出ポートと、
を含む第2のソレノイドバルブであって、少なくとも膨張構成と収縮構成との間で第2の
ソレノイドバルブを変更するために移動する第2の可動プランジャを含む第2のソレノイ
ドバルブと、
ユーザの足の底面の第2の部分を支持するように構成された第2の流体充填ブラダであ
って、第1の流体充填ブラダがガスポートを含む第2の流体充填ブラダと、
第2のソレノイドバルブのガス排出ポートと第2の流体充填ブラダのガスポートとを接
続する第2の流体ラインと、
をさらに含む、段落1に記載の足支持システム。
【0063】
段落11.第2の流体充填ブラダは、第1の流体充填ブラダと流体連通していない、段
落10に記載の足支持システム。
【0064】
段落12.第1の流体充填ブラダは、ユーザの足の踵領域の少なくとも一部分を支持す
るように構成されており、第2の流体充填ブラダは、ユーザの足の前足部領域の少なくと
も一部分を支持するように構成されている、段落10または11に記載の足支持システム
。
【0065】
段落13.コンプレッサ、第1のソレノイドバルブ、および第2のソレノイドバルブの
動作を制御するためのコントローラと、
第1の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、感知された第1の流体充填ブラダ内の感知さ
れた圧力情報をコントローラに提供するための第1の圧力センサと、
第2の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、第2の流体充填ブラダ内の感知された圧力情
報をコントローラに提供するための第2の圧力センサと、
をさらに備える、段落10~12のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0066】
段落14.コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって
、(a)第1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の
圧力を変更する所望と、(c)第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)第2
の流体充填ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力
を受信するように構成されている入力装置
をさらに備える、段落13に記載の足支持システム。
【0067】
段落15.コンプレッサ、第1のソレノイドバルブ、および第2のソレノイドバルブの
動作を制御するためのコントローラと、
コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって、(a)第
1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の圧力を変更
する所望と、(c)第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)第2の流体充填
ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信する
ように構成されている入力装置と、
をさらに備える、段落10~12のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0068】
段落16.入力データをコントローラに提供するための入力装置と電子通信する電子通
信装置
をさらに備える、段落14または15に記載の足支持システム。
【0069】
段落17.電子通信装置は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デ
スクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、または携帯電話機からなる群から選
択される少なくとも1つの部材を含む、段落16に記載の足支持システム。
【0070】
段落18.入力装置は、無線電子通信を受信するように構成されている、段落14~17
のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0071】
段落19.第1の可動プランジャは、第1のソレノイドバルブを、第1の流体充填ブラダ
内のガス圧力が実質的に一定に維持される圧力維持構成に変更するようにさらに移動可能
であり、第2の可動プランジャは、第2のソレノイドバルブを、第2の流体充填ブラダ内
のガス圧力が実質的に一定に維持される圧力維持構成に変更するようにさらに移動可能で
ある、段落10~18のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0072】
段落20.第1のソレノイドバルブは、足支持システムが所在する外部環境と流体連通
するガス吐出ポートをさらに含み、第2のソレノイドバルブは、足支持システムが所在す
る外部環境と流体連通するガス吐出ポートをさらに含む、段落10~19のいずれか1つ
に記載の足支持システム。
【0073】
段落21.ガス吸入ポートとガス排出ポートとを含むコンプレッサと、
ユーザの足の底面の少なくとも第1の部分を支持するように構成された第1の流体充填
ブラダであって、第1のガスポートを含む第1の流体充填ブラダと、
ユーザの足の底面の少なくとも第2の部分を支持するように構成された第2の流体充填
ブラダであって、第2のガスポートを含む第2の流体充填ブラダと、
ガス取入ポートと、第1のガス排出ポートと、第2のガス排出ポートと、を含む第1の
ソレノイドバルブと、
コンプレッサのガス排出ポートを第1のソレノイドバルブのガス取入ポートと接続する
第1の流体ラインと、
第1のソレノイドバルブの第1のガス排出ポートに接続され、第1の流体充填ブラダの
第1のガスポートと流体連通する第2の流体ラインと、
第1のソレノイドバルブの第2のガス排出ポートに接続され、第2の流体充填ブラダの
第2のガスポートと流体連通する第3の流体ラインと、
を備える履物品用の足支持システム。
【0074】
段落22.第2の流体充填ブラダは、第1の流体充填ブラダと流体連通していない、段
落21に記載の足支持システム。
【0075】
段落23.第1の流体充填ブラダは、ユーザの足の踵領域の少なくとも一部分を支持す
るように構成されており、第2の流体充填ブラダは、ユーザの足の前足部領域の少なくと
も一部分を支持するように構成されている、段落21または22に記載の足支持システム
。
【0076】
段落24.コンプレッサおよび第1のソレノイドバルブの動作を制御するためのコント
ローラと、
第1の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、た第1の流体充填ブラダ内の感知された圧力
情報をコントローラに提供するための第1の圧力センサと、
第2の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、第2の流体充填ブラダ内の感知された圧力情
報をコントローラに提供するための第2の圧力センサと、
をさらに備える、段落21~23のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0077】
段落25.コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって
、(a)第1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の
圧力を変更する所望と、(c)第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)第2
の流体充填ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力
を受信するように構成されている入力装置
をさらに備える、段落24に記載の足支持システム。
【0078】
段落26.コンプレッサおよび第1のソレノイドバルブの動作を制御するためのコント
ローラと、
コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって、(a)第
1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の圧力を変更
する所望と、(c)第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)第2の流体充填
ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信する
ように構成されている入力装置と、
をさらに備える、段落21~23のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0079】
段落27.入力データをコントローラに提供するための入力装置と電子通信する電子通
信装置
をさらに備える、段落25または26に記載の足支持システム。
【0080】
段落28.電子通信装置は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デ
スクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、または携帯電話機からなる群から選
択される少なくとも1つの部材を含む、段落27に記載の足支持システム。
【0081】
段落29.入力装置は、無線電子通信を受信するように構成されている、段落25~2
7のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0082】
段落30.ガス吸入ポートとガス排出ポートとを含むコンプレッサと、
ガス吸入ポートと、第1のガス排出ポートと、第2のガス排出ポートと、を含む第1の
ソレノイドバルブと、
コンプレッサのガス排出ポートを第1のソレノイドバルブのガス吸入ポートと接続する第
1の流体ラインと、
ガス吸入ポートとガス排出ポートとを含む第2のソレノイドバルブと、
第1のソレノイドバルブの第1のガス排出ポートを第2のソレノイドバルブのガス吸入ポ
ートと接続する第2の流体ラインと、
ガス吸入ポートとガス排出ポートとを含む第3のソレノイドバルブと、
第1のソレノイドバルブの第2のガス排出ポートを第3のソレノイドバルブのガス吸入
ポートと接続する第3の流体ラインと、
ユーザの足の底面の少なくとも第1の部分を支持するように構成された第1の流体充填
ブラダであって、ガスポートを含む第1の流体充填ブラダと、
第2のソレノイドバルブのガス排出ポートを第1の流体充填ブラダのガスポートと接続
する第4の流体ラインと、
ユーザの足の底面の少なくとも第2の部分を支持するように構成された第2の流体充填
ブラダであって、ガスポートを含む第2の流体充填ブラダと、
第3のソレノイドバルブのガス排出ポートを第2の流体充填ブラダのガスポートと接続
する第5の流体ラインと、
を備える履物品用の足支持システム。
【0083】
段落31.第2のソレノイドバルブは可動プランジャを含み、可動プランジャは移動に
より、第2のソレノイドバルブを、少なくとも、第1の流体充填ブラダにガスを供給する
ための膨張構成と、第1の流体充填ブラダからガスを放出するための収縮構成と、の間で
変更する、段落30に記載の足支持システム。
【0084】
段落32.第3のソレノイドバルブは可動プランジャを含み、可動プランジャは移動に
より、第3のソレノイドバルブを、少なくとも、第2の流体充填ブラダにガスを供給する
ための膨張構成と、第2の流体充填ブラダからガスを放出するための収縮構成と、の間で
変更する、段落30または31に記載の足支持システム。
【0085】
段落33.第2の流体充填ブラダは、第1の流体充填ブラダと流体連通していない、段
落30~32のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0086】
段落34.第1の流体充填ブラダは、ユーザの足の踵領域の少なくとも一部分を支持す
るように構成されており、第2の流体充填ブラダは、ユーザの足の前足部領域の少なくと
も一部分を支持するように構成されている、段落30~33のいずれか1つに記載の足支
持システム。
【0087】
段落35.コンプレッサ、第1のソレノイドバルブ、第2のソレノイドバルブ、および
第3のソレノイドバルブの動作を制御するためのコントローラと、
第1の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、第1の流体充填ブラダ内の感知された圧力情
報をコントローラに提供するための第1の圧力センサと、
第2の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、第2の流体充填ブラダ内の感知された圧力情
報をコントローラに提供するための第2の圧力センサと、
をさらに備える、段落30~34のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0088】
段落36.コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって
、(a)第1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の
圧力を変更する所望と、(c)第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)第2
の流体充填ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力
を受信するように構成されている入力装置
をさらに備える、段落35に記載の足支持システム。
【0089】
段落37.コンプレッサ、第1のソレノイドバルブ、第2のソレノイドバルブ、および
第3のソレノイドバルブの動作を制御するためのコントローラと、
コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって、(a)第1
の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の圧力を変更す
る所望と、(c)第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)第2の流体充填ブ
ラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信するよ
うに構成されている入力装置と、
をさらに備える、段落30~34のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0090】
段落38.入力データをコントローラに提供するための入力装置と電子通信する電子通
信装置
をさらに備える、段落36または37に記載の足支持システム。
【0091】
段落39.電子通信装置は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デ
スクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、または携帯電話機からなる群から選
択される少なくとも1つの部材を含む、段落38に記載の足支持システム。
【0092】
段落40.入力装置は、無線電子通信を受信するように構成されている、段落36~3
9のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0093】
段落41.第2のソレノイドバルブは可動プランジャを含み、可動プランジャは移動に
より、第2のソレノイドバルブを、少なくとも、第1の流体充填ブラダにガスを供給する
ための膨張構成と、第1の流体充填ブラダからガスを放出するための収縮構成と、第1の
流体充填ブラダ内のガス圧力が実質的に一定に維持される圧力維持構成と、の間で変更す
る、段落30に記載の足支持システム。
【0094】
段落42.第3のソレノイドバルブは可動プランジャを含み、可動プランジャは移動に
より、第3のソレノイドバルブを、少なくとも、第2の流体充填ブラダにガスを供給する
ための膨張構成と、第2の流体充填ブラダからガスを放出するための収縮構成と、第2の
流体充填ブラダ内のガス圧力が実質的に一定に維持される圧力維持構成と、の間で変更す
る、段落30または41に記載の足支持システム。
【0095】
段落43.第2のソレノイドバルブは、足支持システムが所在する外部環境と流体連通
するガス排出ポートを含む、段落30~42のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0096】
段落44.第3のソレノイドバルブは、足支持システムが所在する外部環境と流体連通
するガス排出ポートを含む、段落30または43に記載の足支持システム。
【0097】
段落45.ガス吸入ポートとガス排出ポートとを含むコンプレッサと、
コンプレッサのガス排出ポートと流体連通している第1の流体流制御装置であって、少
なくとも膨張構成と収縮構成との間で変更可能に構成されている第1の流体流制御装置と
、
ユーザの足の底面の少なくとも一部分を支持するように構成された第1の流体充填ブラ
ダであって、第1の流体流制御装置と流体連通しており、第1の流体流制御装置が膨張構
成のときには第1の流体流制御装置からガスを受け取り、第1の流体流制御装置が収縮構
成のときにはガスを吐出する、第1の流体充填ブラダと、
を備える履物品用の足支持システム。
【0098】
段落46.コンプレッサおよび第1の流体流制御装置の動作を制御するためのコントロ
ーラと、
第1の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、感知された圧力情報をコントローラに提供す
るための圧力センサと、
をさらに備える、段落45に記載の足支持システム。
【0099】
段落47.コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって
、(a)第1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の
圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信するように構成
されている入力装置、
をさらに備える、段落46に記載の足支持システム。
【0100】
段落48.コンプレッサおよび第1の流体流制御装置の動作を制御するためのコントロ
ーラと、
コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって、(a)第
1の流体充填ブラダの所望の圧力レベル、または(b)第1の流体充填ブラダ内の圧力を
変更する所望、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信するように構成されてい
る入力装置と、
をさらに備える、段落45に記載の足支持システム。
【0101】
段落49.入力データをコントローラに提供するための入力装置と電子通信する電子通
信装置
をさらに備える、段落47または48に記載の足支持システム。
【0102】
段落50.電子通信装置は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デ
スクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、または携帯電話機からなる群から選
択される少なくとも1つの部材を含む、段落49に記載の足支持システム。
【0103】
段落51.入力装置は、無線電子通信を受信するように構成されている、段落47~5
0のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0104】
段落52.第1の流体流制御装置は、第1の流体充填ブラダ内のガス圧力が実質的に一
定に維持される圧力維持構成へと変更可能にさらに構成されている、段落45~51のい
ずれか1つに記載の足支持システム。
【0105】
段落53.第1の流体流制御装置は、コンプレッサのガス排出ポートと流体連通するガ
ス吸入ポートと、第1の流体充填ブラダと流体連通するガス吸入/排出ポートと、足支持
システムが所在する外部環境と流体連通するガス吐出ポートとを含む、段落45~52の
いずれか1つに記載の足支持システム。
【0106】
段落54.第1の流体充填ブラダは、ユーザの足の底面の第1の部分を支持するように
構成されており、足支持システムは、
コンプレッサのガス排出ポートと流体連通している第2の流体流制御装置であって、少
なくとも膨張構成と収縮構成との間で変更可能に構成されている第2の流体流制御装置と
、
ユーザの足の底面の第2の部分を支持するように構成された第2の流体充填ブラダであ
って、第2の流体流制御装置と流体連通しており、第2の流体流制御装置が膨張構成のと
きには第2の流体流制御装置からガスを受け取り、第2の流体流制御装置が収縮構成のと
きにはガスを吐出する、第2の流体充填ブラダと、
をさらに備える、段落45に記載の足支持システム。
【0107】
段落55.第2の流体充填ブラダは、第1の流体充填ブラダと流体連通していない、段
落54に記載の足支持システム。
【0108】
段落56.第1の流体充填ブラダは、ユーザの足の踵領域の少なくとも一部分を支持す
るように構成されており、第2の流体充填ブラダは、ユーザの足の前足部領域の少なくと
も一部分を支持するように構成されている、段落54または55に記載の足支持システム
。
【0109】
段落57.コンプレッサ、第1の流体流制御装置、および第2の流体流制御装置の動作
を制御するためのコントローラと、
第1の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、第1の流体充填ブラダ内の感知された圧力情
報をコントローラに提供するための第1の圧力センサと、
第2の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、第2の流体充填ブラダ内の感知された圧力情
報をコントローラに提供するための第2の圧力センサと、
をさらに備える、段落54~56のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0110】
段落58.コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって
、(a)第1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の
圧力を変更する所望と、(c)第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)第2
の流体充填ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力
を受信するように構成されている入力装置と、
をさらに備える、段落57に記載の足支持システム。
【0111】
段落59.コンプレッサ、第1の流体流制御装置、および第2の流体流制御装置の動作
を制御するためのコントローラと、
コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって、(a)第
1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の圧力を変更
する所望と、(c)第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)第2の流体充填
ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信する
ように構成されている入力装置と、
をさらに備える、段落54~56のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0112】
段落60.入力データをコントローラに提供するための入力装置と電子通信する電子通
信装置
をさらに備える、段落58または59に記載の足支持システム。
【0113】
段落61.電子通信装置は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デ
スクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、または携帯電話機からなる群から選
択される少なくとも1つの部材を含む、段落60に記載の足支持システム。
【0114】
段落62.入力装置は、無線電子通信を受信するように構成されている、段落58~6
1のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0115】
段落63.第1の流体流制御装置は、第1の流体充填ブラダ内のガス圧力が実質的に一
定に維持される圧力維持構成へと変更可能にさらに構成されており、第2の流体流制御装
置は、第2の流体充填ブラダ内のガス圧力が実質的に一定に維持される圧力維持構成へと
変更可能にさらに構成されている、段落54~62のいずれか1つに記載の足支持システ
ム。
【0116】
段落64.第1の流体流制御装置は、コンプレッサのガス排出ポートと流体連通するガ
ス吸入ポートと、第1の流体充填ブラダと流体連通するガス吸入/排出ポートと、足支持
システムが所在する外部環境と流体連通するガス吐出ポートと、を含み、第2の流体流制
御装置は、コンプレッサのガス排出ポートと流体連通するガス吸入ポートと、第2の流体
充填ブラダと流体連通するガス吸入/排出ポートと、足支持システムが所在する外部環境
と流体連通するガス吐出ポートと、を含む、段落54~63のいずれか1つに記載の足支
持システム。
【0117】
段落65.ガス吸入ポートとガス排出ポートとを含むコンプレッサと、
ユーザの足の底面の少なくとも第1の部分を支持するように構成された第1の流体充填
ブラダと、
ユーザの足の底面の少なくとも第2の部分を支持するように構成された第2の流体充填
ブラダと、
コンプレッサのガス排出ポート、第1の流体充填ブラダ、および第2の流体充填ブラダ
と流体連通しており、少なくとも、(a)コンプレッサから吐出されたガスが第1の流体
充填ブラダに移送される第1の構成と、(b)コンプレッサから吐出されたガスが第2の
流体充填ブラダに移送される第2の構成と、の間で変更可能に構成されている第1の流体
流制御装置と、
を備える履物品用の足支持システム。
【0118】
段落66.第1の流体流制御装置は、コンプレッサから吐出されたガスが第1の流体充
填ブラダおよび第2の流体充填ブラダに同時に移送される第3の構成へと変更可能にさら
に構成されている、段落65に記載の足支持システム。
【0119】
段落67.第2の流体充填ブラダは、第1の流体充填ブラダと流体連通していない、段
落65または66に記載の足支持システム。
【0120】
段落68.第1の流体充填ブラダは、ユーザの足の踵領域の少なくとも一部分を支持す
るように構成されており、第2の流体充填ブラダは、ユーザの足の前足部領域の少なくと
も一部分を支持するように構成されている、段落65~67のいずれか1つに記載の足支
持システム。
【0121】
段落69.コンプレッサおよび第1の流体流制御装置の動作を制御するためのコントロ
ーラと、
第1の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、第1の流体充填ブラダ内の感知された圧力情
報をコントローラに提供するための第1の圧力センサと、
第2の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、第2の流体充填ブラダ内の感知された圧力情
報をコントローラに提供するための第2の圧力センサと、
をさらに備える、段落65~68のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0122】
段落70.コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって
、(a)第1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の
圧力を変更する所望と、(c)第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)第2
の流体充填ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力
を受信するように構成されている入力装置と、
をさらに備える、段落69に記載の足支持システム。
【0123】
段落71.コンプレッサおよび第1の流体流制御装置の動作を制御するためのコントロ
ーラと、
コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって、(a)第
1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の圧力を変更
する所望と、(c)第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)第2の流体充填
ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信する
ように構成されている入力装置と、
をさらに備える、段落65~68のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0124】
段落72.入力データをコントローラに提供するための入力装置と電子通信する電子通
信装置
をさらに備える、段落70または71に記載の足支持システム。
【0125】
段落73.電子通信装置は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デ
スクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、または携帯電話機からなる群から選
択される少なくとも1つの部材を含む、段落72に記載の足支持システム。
【0126】
段落74.入力装置は、無線電子通信を受信するように構成されている、段落70~7
2のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0127】
段落75.第1の流体流制御装置は、コンプレッサのガス排出ポートと流体連通するガ
ス吸入ポートと、第1の流体充填ブラダと流体連通する第1のガス排出ポートと、第2の
流体充填ブラダと流体連通する第2のガス排出ポートと、を含む、段落65~74のいず
れか1つに記載の足支持システム。
【0128】
段落76.ガス吸入ポートとガス排出ポートとを含むコンプレッサと、
ユーザの足の底面の少なくとも第1の部分を支持するように構成された第1の流体充填
ブラダと、
ユーザの足の底面の少なくとも第2の部分を支持するように構成された第2の流体充填
ブラダと、
コンプレッサのガス排出ポートと流体連通する第1の流体流制御装置と、
第1の流体流制御装置および第1の流体充填ブラダと流体連通する第2の流体流制御装
置と、
第1の流体流制御装置および第2の流体充填ブラダと流体連通する第3の流体流制御装
置と、
を備える履物品用の足支持システムであって、
第1の流体流制御装置は、少なくとも、(a)コンプレッサから吐出されたガスが第2
の流体流制御装置に移送される第1の構成と、(b)コンプレッサから吐出されたガスが
第3の流体流制御装置に移送される第2の構成と、の間で変更可能に構成されている、
履物品用の足支持システム。
【0129】
段落77.第1の流体流制御装置は、コンプレッサから吐出されたガスが第2の流体流
制御装置および第3の流体流制御装置に同時に移送される第3の構成へと変更可能にさら
に構成されている、段落76に記載の足支持システム。
【0130】
段落78.第2の流体流制御装置は、少なくとも、第1の流体充填ブラダにガスを供給
するための膨張構成と、第1の流体充填ブラダからガスを放出するための収縮構成と、の
間で変更可能に構成されている、段落76または77に記載の足支持システム。
【0131】
段落79.第3の流体流制御装置は、少なくとも、第2の流体充填ブラダにガスを供給
するための膨張構成と、第2の流体充填ブラダからガスを放出するための収縮構成と、の
間で変更可能に構成されている、段落76~78のいずれか1つに記載の足支持システム
。
【0132】
段落80.第2の流体充填ブラダは、第1の流体充填ブラダと流体連通していない、段
落76~79のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0133】
段落81.第1の流体充填ブラダは、ユーザの足の踵領域の少なくとも一部分を支持す
るように構成されており、第2の流体充填ブラダは、ユーザの足の前足部領域の少なくと
も一部分を支持するように構成されている、段落76~80のいずれか1つに記載の足支
持システム。
【0134】
段落82.コンプレッサ、第1の流体流制御装置、第2の流体流制御装置、および第3
の流体流制御装置の動作を制御するためのコントローラと、
第1の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、第1の流体充填ブラダ内の感知された圧力情
報をコントローラに提供するための第1の圧力センサと、
第2の流体充填ブラダ内の圧力を測定し、第2の流体充填ブラダ内の感知された圧力情
報をコントローラに提供するための第2の圧力センサと、
をさらに備える、段落78~81のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0135】
段落83.コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって
、(a)第1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の
圧力を変更する所望と、(c)第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)第2
の流体充填ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力
を受信するように構成されている入力装置と、
をさらに備える、段落82に記載の足支持システム。
【0136】
段落84.コンプレッサ、第1の流体流制御装置、第2の流体流制御装置、および第3
の流体流制御装置の動作を制御するためのコントローラと、
コントローラと電子通信して入力データを受信するための入力装置であって、(a)第
1の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(b)第1の流体充填ブラダ内の圧力を変更
する所望と、(c)第2の流体充填ブラダの所望の圧力レベルと、(d)第2の流体充填
ブラダ内の圧力を変更する所望と、のうちの少なくとも1つを含むユーザ入力を受信する
ように構成されている入力装置と、
をさらに備える、段落78~81のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0137】
段落85.入力データをコントローラに提供するための入力装置と電子通信する電子通
信装置
をさらに備える、段落83または84に記載の足支持システム。
【0138】
段落86.電子通信装置は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デ
スクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、または携帯電話機からなる群から選
択される少なくとも1つの部材を含む、段落85に記載の足支持システム。
【0139】
段落87.入力装置は、無線電子通信を受信するように構成されている、段落83~8
6のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0140】
段落88.第2の流体流制御装置は、少なくとも、第1の流体充填ブラダにガスを供給
するための膨張構成と、第1の流体充填ブラダからガスを放出するための収縮構成と、第
1の流体充填ブラダ内のガス圧力が実質的に一定に維持される圧力維持構成と、の間で変
更可能に構成されている、段落76に記載の足支持システム。
【0141】
段落89.第3の流体流制御装置は、少なくとも、第2の流体充填ブラダにガスを供給
するための膨張構成と、第2の流体充填ブラダからガスを放出するための収縮構成と、第
2の流体充填ブラダ内のガス圧力が実質的に一定に維持される圧力維持構成と、の間で変
更可能に構成されている、段落76または88に記載の足支持システム。
【0142】
段落90.コンプレッサのガス吸入ポートは、足支持システムが所在する外部環境と流
体連通している、段落1~89のいずれか1つに記載の足支持システム。
【0143】
段落91.アッパーと、
アッパーと係合するソール構造体と、
アッパーおよび/またはソール構造体と係合する、段落1~90のいずれか1つに記載
の足支持システムと、
を備える履物品。
【0144】
段落92.第1の流体充填ブラダは、ソール構造体と係合する、段落91に記載の履物
品。
【0145】
段落93.足支持システムのすべての流体充填ブラダは、ソール構造体と係合する、段
落91に記載の履物品。
【0146】
段落94.コンプレッサは、アッパーと係合する、段落91または92に記載の履物品
。
【0147】
段落95.第1のソレノイドバルブまたは第1の流体流制御装置は、アッパーと係合す
る、段落91~94のいずれか1つに記載の履物品。
【0148】
段落96.足支持システムのすべてのソレノイドバルブまたは流体流制御装置は、アッ
パーと係合する、段落91~94のいずれか1つに記載の履物品。