(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-28
(45)【発行日】2022-11-08
(54)【発明の名称】自由視点画像生成方法、自由視点画像表示方法、自由視点画像生成装置及び表示装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/2668 20110101AFI20221031BHJP
H04N 21/4728 20110101ALI20221031BHJP
【FI】
H04N21/2668
H04N21/4728
(21)【出願番号】P 2020515567
(86)(22)【出願日】2019-04-25
(86)【国際出願番号】 JP2019017658
(87)【国際公開番号】W WO2019208702
(87)【国際公開日】2019-10-31
【審査請求日】2021-11-17
(32)【優先日】2018-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】吉川 哲史
(72)【発明者】
【氏名】杉尾 敏康
(72)【発明者】
【氏名】松延 徹
(72)【発明者】
【氏名】小山 達也
(72)【発明者】
【氏名】福田 将貴
【審査官】篠塚 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-228146(JP,A)
【文献】特開2000-224542(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/2668
H04N 21/4728
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自由視点画像
によって示される場所を示す場所情報と
、第1の時間帯を示す第1の時間情報とを表示装置から受信し、
前
記場所が前記第1の時間帯において撮影され
た映像を前記表示装置に送信し、
前記表示装置において
前記映像に基づいて入力された、前記第1
の時間帯に含まれる指定時刻を示す指定時刻情報を前記表示装置から受信し、
自由視点から前記場所を見た前記指定時刻における前記自由視点画像を生成し、
前記自由視点画像を前記表示装置に送信する
自由視点画像生成方法。
【請求項2】
前記表示装置から前記第1の時間情報を受信する前に、前記第1の時間帯を含む第2の時間帯を示す第2の時間情報を前記表示装置から受信し、
前記第2の時間帯に含まれる複数の時刻におけるサムネイル画像を前記表示装置に送信し、
前記第1の時間帯は、前記表示装置において前記サムネイル画像
に基づいて指定される
請求項1記載の自由視点画像生成方法。
【請求項3】
前記自由視点画像生成方法は、さらに、
前
記場所の前記指定時刻における三次元モデルを生成し、
前記三次元モデルを前記表示装置に送信し、
前記表示装置において前記三次元モデル
に基づいて選択された選択視点を示す視点情報を前記表示装置から受信し、
前記自由視点画像は、前記選択視点から
前記場所を見た画像である
請求項1又は2記載の自由視点画像生成方法。
【請求項4】
前記指定時刻情報は、前記表示装置に前記映像とともに表示される第1のユーザインタフェースを介して、前記表示装置に入力される
請求項1記載の自由視点画像生成方法。
【請求項5】
自由視点画像
によって示される場所を示す場所情報と
、第1の時間帯を示す第1の時間情報を自由視点画像生成装置に送信し、
前
記場所が前記第1の時間帯において撮影され
た映像を前記自由視点画像生成装置から受信し、
前記映像に基づいて前記第1
の時間帯に含まれる指定時刻を選択するための第1のユーザインタフェースを表示し、
前記第1のユーザインタフェースを介して選択された前記指定時刻を示す指定時刻情報を前記自由視点画像生成装置に送信し、
自由視点から前記場所を見た前記指定時刻における前記自由視点画像を前記自由視点画像生成装置から受信し、
前記自由視点画像を表示する
自由視点画像表示方法。
【請求項6】
前記第1の時間情報を前記自由視点画像生成装置に送信する前に、前記第1の時間帯を含む第2の時間帯を示す第2の時間情報を前記自由視点画像生成装置に送信し、
前記第2の時間帯に含まれる複数の時刻におけるサムネイル画像を前記自由視点画像生成装置から受信し、
前記サムネイル画像
に基づいて前記第1の時間帯を指定するための第2のユーザインタフェースを表示し、
前記第1の時間帯は、前記第2のユーザインタフェースを介して指定される
請求項
5記載の自由視点画像表示方法。
【請求項7】
前記自由視点画像表示方法は、さらに、
前
記場所の前記指定時刻における三次元モデルを前記自由視点画像生成装置から受信し、
前記三次元モデル
に基づいて選択視点を選択するための第3のユーザインタフェースを表示し、
前記第3のユーザインタフェースを介して選択された前記選択視点を示す視点情報を前記自由視点画像生成装置に送信し、
前記自由視点画像は、前記選択視点から
前記場所を見た画像である
請求項
5又は
6記載の自由視点画像表示方法。
【請求項8】
プロセッサと、
メモリとを備え、
前記プロセッサは、前記メモリを用いて、
自由視点画像
によって示される場所を示す場所情報と
、第1の時間帯を示す第1の時間情報とを表示装置から受信し、
前
記場所が前記第1の時間帯において撮影され
た映像を前記表示装置に送信し、
前記表示装置において
前記映像に基づいて入力された、前記第1
の時間帯に含まれる指定時刻を示す指定時刻情報を前記表示装置から受信し、
自由視点から前記場所を見た前記指定時刻における前記自由視点画像を生成し、
前記自由視点画像を前記表示装置に送信する
自由視点画像生成装置。
【請求項9】
プロセッサと、
メモリとを備え、
前記プロセッサは、前記メモリを用いて、
自由視点画像
によって示される場所を示す場所情報と
、第1の時間帯を示す第1の時間情報を自由視点画像生成装置に送信し、
前
記場所が前記第1の時間帯において撮影され
た映像を前記自由視点画像生成装置から受信し、
前記映像に基づいて前記第1
の時間帯に含まれる指定時刻を選択するための第1のユーザインタフェースを表示し、
前記第1のユーザインタフェースを介して選択された前記指定時刻を示す指定時刻情報を前記自由視点画像生成装置に送信し、
自由視点から前記場所を見た前記指定時刻における前記自由視点画像を前記自由視点画像生成装置から受信し、
前記自由視点画像を表示する
表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、自由視点画像生成方法、自由視点画像表示方法、自由視点画像生成装置及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多視点映像の配信方法として、特許文献1には、複数の視点から撮影された映像を視点移動に連動して配信する技術が開示されている。
【0003】
また、特定シーンを複数の校正済みカメラにより撮影した映像群を用いてそのシーンの三次元モデルを生成し、当該三次元モデルを用いて、そのシーンを自由な視点から見た自由視点画像(自由視点映像)を生成する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような、自由視点画像を配信するシステムにおいて、自由視点画像を生成する対象をユーザが容易に選択できることが望まれている。
【0006】
本開示は、自由視点画像を生成する対象をユーザが容易に選択できる自由視点画像生成方法、自由視点画像表示方法、自由視点画像生成装置又は表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る自由視点画像生成方法は、自由視点画像によって示される場所を示す場所情報と、第1の時間帯を示す第1の時間情報とを表示装置から受信し、前記場所が前記第1の時間帯において撮影された映像を前記表示装置に送信し、前記表示装置において前記映像に基づいて入力された、前記第1の時間帯に含まれる指定時刻を示す指定時刻情報を前記表示装置から受信し、自由視点から前記場所を見た前記指定時刻における前記自由視点画像を生成し、前記自由視点画像を前記表示装置に送信する。
【0008】
本開示の一態様に係る自由視点画像表示方法は、自由視点画像によって示される場所を示す場所情報と、第1の時間帯を示す第1の時間情報を自由視点画像生成装置に送信し、前記場所が前記第1の時間帯において撮影された映像を前記自由視点画像生成装置から受信し、前記映像に基づいて前記第1時間帯に含まれる指定時刻を選択するための第1のユーザインタフェースを表示し、前記第1のユーザインタフェースを介して選択された前記指定時刻を示す指定時刻情報を前記自由視点画像生成装置に送信し、自由視点から前記場所を見た前記指定時刻における前記自由視点画像を前記自由視点画像生成装置から受信し、前記自由視点画像を表示する。
【0009】
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示は、自由視点画像を生成する対象をユーザが容易に選択できる自由視点画像生成方法、自由視点画像表示方法、自由視点画像生成装置又は表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施の形態に係る自由視点画像生成システムの概要を示す図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係る自由視点画像生成システムの構成を示す図である。
【
図3】
図3は、実施の形態に係る自由視点画像生成装置のブロック図である。
【
図4】
図4は、実施の形態に係る表示装置のブロック図である。
【
図5】
図5は、実施の形態に係る自由視点画像生成システムの動作を示す図である。
【
図6】
図6は、実施の形態に係る表示装置による開始信号の送信処理のフローチャートである。
【
図7A】
図7Aは、実施の形態に係る設定画面の例を示す図である。
【
図7B】
図7Bは、実施の形態に係る設定画面の例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施の形態に係る自由視点画像生成装置による開始信号受信時の処理のフローチャートである。
【
図9】
図9は、実施の形態に係る自由視点画像生成装置によるカメラ映像生成処理のフローチャートである。
【
図10】
図10は、実施の形態に係る表示装置による指定時刻選択処理のフローチャートである。
【
図11】
図11は、実施の形態に係る配信映像表示画面の例を示す図である。
【
図12】
図12は、実施の形態に係る自由視点画像生成装置による三次元モデル生成処理のフローチャートである。
【
図13】
図13は、実施の形態に係る表示装置による視点選択処理のフローチャートである。
【
図14】
図14は、実施の形態に係る三次元モデル表示画面の例を示す図である。
【
図15】
図15は、実施の形態に係る自由視点画像生成装置による自由視点画像生成処理のフローチャートである。
【
図16】
図16は、実施の形態に係る表示装置による自由視点画像表示処理のフローチャートである。
【
図17】
図17は、実施の形態に係る自由視点画像表示画面の例を示す図である。
【
図18】
図18は、実施の形態に係る自由視点画像生成装置による処理のフローチャートである。
【
図19】
図19は、実施の形態に係る表示装置による処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の一態様に係る自由視点画像生成方法は、自由視点画像の生成対象の第1の場所を示す場所情報と、前記自由視点画像の生成対象の第1の時間帯を示す第1の時間情報とを表示装置から受信し、前記第1の場所が前記第1の時間帯において撮影された第1映像を前記表示装置に送信し、前記表示装置において前記第1映像を用いて選択された、前記第1時間帯に含まれる指定時刻を示す指定時刻情報を前記表示装置から受信し、前記第1の場所の前記指定時刻における前記自由視点画像を生成し、前記自由視点画像を前記表示装置に送信する。
【0013】
これによれば、表示装置のユーザは、第1映像を用いて指定時刻を選択することができる。よって、ユーザは自由視点画像を生成する対象を容易に選択できる。
【0014】
例えば、前記表示装置から前記第1の時間情報を受信する前に、前記第1の時間帯を含む第2の時間帯を示す第2の時間情報を前記表示装置から受信し、前記第2の時間帯に含まれる複数の時刻におけるサムネイル画像を前記表示装置に送信し、前記第1の時間帯は、前記表示装置において前記サムネイル画像を用いて指定されてもよい。
【0015】
これによれば、表示装置のユーザは、サムネイル画像を用いて詳細な時間帯を指定することができる。よって、ユーザは自由視点画像を生成する対象を容易に選択できる。
【0016】
例えば、前記自由視点画像生成方法は、さらに、前記第1の場所の前記指定時刻における三次元モデルを生成し、前記三次元モデルを前記表示装置に送信し、前記表示装置において前記三次元モデルを用いて選択された選択視点を示す視点情報を前記表示装置から受信し、前記自由視点画像は、前記選択視点から見た画像であってもよい。
【0017】
これによれば、表示装置のユーザは、三次元モデルを用いて自由視点画像の視点を選択することができる。よって、ユーザは自由視点画像の視点を容易に選択できる。
【0018】
本開示の一態様に係る自由視点画像表示方法は、自由視点画像の生成対象の第1の場所を示す場所情報と、前記自由視点画像の生成対象の第1の時間帯を示す第1の時間情報を自由視点画像生成装置に送信し、前記第1の場所が前記第1の時間帯において撮影された第1映像を前記自由視点画像生成装置から受信し、前記第1映像を用いて前記第1時間帯に含まれる指定時刻を選択するための第1のユーザインタフェースを表示し、前記第1のユーザインタフェースを介して選択された前記指定時刻を示す指定時刻情報を前記自由視点画像生成装置に送信し、前記第1の場所の前記指定時刻における前記自由視点画像を前記自由視点画像生成装置から受信し、前記自由視点画像を表示する。
【0019】
これによれば、表示装置のユーザは、第1映像を用いて指定時刻を選択することができる。よって、ユーザは自由視点画像を生成する対象を容易に選択できる。
【0020】
例えば、前記第1の時間情報を前記自由視点画像生成装置に送信する前に、前記第1の時間帯を含む第2の時間帯を示す第2の時間情報を前記自由視点画像生成装置に送信し、前記第2の時間帯に含まれる複数の時刻におけるサムネイル画像を前記自由視点画像生成装置から受信し、前記サムネイル画像を用いて前記第1の時間帯を指定するための第2のユーザインタフェースを表示し、前記第1の時間帯は、前記第2のユーザインタフェースを介して指定されてもよい。
【0021】
これによれば、表示装置のユーザは、サムネイル画像を用いて詳細な時間帯を指定することができる。よって、ユーザは自由視点画像を生成する対象を容易に選択できる。
【0022】
例えば、前記自由視点画像表示方法は、さらに、前記第1の場所の前記指定時刻における三次元モデルを前記自由視点画像生成装置から受信し、前記三次元モデルを用いて選択視点を選択するための第3のユーザインタフェースを表示し、前記第3のユーザインタフェースを介して選択された前記選択視点を示す視点情報を前記自由視点画像生成装置に送信し、前記自由視点画像は、前記選択視点から見た画像であってもよい。
【0023】
これによれば、表示装置のユーザは、三次元モデルを用いて自由視点画像の視点を選択することができる。よって、ユーザは自由視点画像の視点を容易に選択できる。
【0024】
また、本開示の一態様に係る自由視点画像生成装置は、複数の画像から三次元モデルを生成する自由視点画像生成装置であって、プロセッサと、メモリとを備え、前記プロセッサは、前記メモリを用いて、自由視点画像の生成対象の第1の場所を示す場所情報と、前記自由視点画像の生成対象の第1の時間帯を示す第1の時間情報とを表示装置から受信し、前記第1の場所が前記第1の時間帯において撮影された第1映像を前記表示装置に送信し、前記表示装置において前記第1映像を用いて選択された、前記第1時間帯に含まれる指定時刻を示す指定時刻情報を前記表示装置から受信し、前記第1の場所の前記指定時刻における前記自由視点画像を生成し、前記自由視点画像を前記表示装置に送信する。
【0025】
これによれば、表示装置のユーザは、第1映像を用いて指定時刻を選択することができる。よって、ユーザは自由視点画像を生成する対象を容易に選択できる。
【0026】
また、本開示の一態様に係る表示装置は、プロセッサと、メモリとを備え、前記プロセッサは、前記メモリを用いて、自由視点画像の生成対象の第1の場所を示す場所情報と、前記自由視点画像の生成対象の第1の時間帯を示す第1の時間情報を自由視点画像生成装置に送信し、前記第1の場所が前記第1の時間帯において撮影された第1映像を前記自由視点画像生成装置から受信し、前記第1映像を用いて前記第1時間帯に含まれる指定時刻を選択するための第1のユーザインタフェースを表示し、前記第1のユーザインタフェースを介して選択された前記指定時刻を示す指定時刻情報を前記自由視点画像生成装置に送信し、前記第1の場所の前記指定時刻における前記自由視点画像を前記自由視点画像生成装置から受信し、前記自由視点画像を表示する。
【0027】
これによれば、表示装置のユーザは、第1映像を用いて指定時刻を選択することができる。よって、ユーザは自由視点画像を生成する対象を容易に選択できる。
【0028】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0029】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0030】
本実施の形態では、多視点カメラ及びその映像を利用しての自由視点画像の生成を容易に実現することを可能とする自由視点画像生成システムについて説明する。
【0031】
複数のカメラ映像及び自由視点画像を利用することで様々な方向からの映像を取得及び生成することが可能となり、多様な視聴者のニーズに応えた映像(例えば、選手Aをアップにした映像、又は俯瞰映像等)を提供できる。
【0032】
図1は、自由視点画像生成システムの概要を示す図である。例えば、校正済みのカメラ(例えば固定カメラ)を用いて同一空間を多視点から撮影することにより撮影する空間を三次元再構成できる(三次元空間再構成)。この三次元再構成されたデータを用いて、トラッキング、シーン解析、及び映像レンダリングを行うことで、任意の視点(自由視点カメラ)から見た映像を生成できる。これにより、次世代広域監視システム、及び自由視点画像生成システムを実現できる。
【0033】
しかしながら、ユーザの求めるタイミングにおける自由視点画像を生成するためには、生成したい時刻の指定及び視点の設定が必要となる。しかし、時刻と視点という異なる次元の設定を、ユーザが手軽に行うことは容易ではない。
【0034】
これを実現するためには、時刻の設定及び視点の設定を独立した試行かつ連続的に行うことが必要となる。
【0035】
本開示の一態様に係る自由視点画像生成システムでは、表示装置は、場所及び時間帯の情報を用いて自由視点画像を生成したい時刻を含むカメラ映像の取得し、カメラ映像から自由視点時刻を生成したい時刻を指定し、三次元モデルを用いて自由視点画像を生成したい視点を指定する。これにより、ユーザの求める自由視点画像の取得を容易に行えるシステムを実現できる。
【0036】
これにより、ユーザはカメラ映像から自由視点画像を取得するまでの複雑な処理手順を、一連の処理を行うことで実施できるようになるため、自由視点画像の利用を手軽に行うことが可能となる。
【0037】
以下、本実施の形態に係る自由視点画像生成システム100の構成を説明する。
図2は、本実施の形態に係る自由視点画像生成システム100の構成例を示す図である。この自由視点画像生成システム100は、複数のカメラ101と、自由視点画像生成装置102と、複数の表示装置103とを含む。
【0038】
複数のカメラ101は、同一シーンを異なる視点から撮影することで複数のカメラ映像を生成する。例えば、複数のカメラ101は同期撮影を行ってもよい。または、複数のカメラ101は、映像に時刻情報を埋め込む、又は映像にフレーム順序を示すインデックス情報を付与してもよい。
【0039】
自由視点画像生成装置102は、自由視点画像を生成するサーバであり、複数のカメラ101で撮影された複数のカメラ映像を取得し、当該複数のカメラ映像を用いて、三次元モデル及び自由視点画像を生成する。また、自由視点画像生成装置102は、ネットワーク104を介して複数の表示装置103に接続されている。自由視点画像生成装置102は、カメラ映像、三次元モデル及び自由視点画像を表示装置103に送信する。具体的には、自由視点画像生成装置102は、表示装置103から送信された時刻及び視点の情報に基づき、それぞれ三次元モデル及び自由視点画像を生成し、生成した三次元モデル及び自由視点画像を表示装置103へ送信する。この際、自由視点画像生成装置102は、三次元モデルを利用して自由視点画像を生成してもよいし、2枚以上の画像から映像を補間することで自由視点映像を生成してもよい。
【0040】
表示装置103は、自由視点画像生成装置102から送信されたカメラ映像、三次元モデル、及び自由視点画像を表示することでユーザに提示する端末である。また、表示装置103は、カメラ映像から時刻を選択し、三次元モデルから視点を選択し、それぞれの情報を自由視点画像生成装置102に送信する。
【0041】
なお、自由視点画像生成装置102と表示装置103との間ではデータのやり取りができればよく、通信方式は特に限定されない。例えば、遠隔地間では、インターネットを介して通信が行われてもよいし、実験室などにおいてLAN内で通信が行われてもよい。
【0042】
図3は、本実施の形態に係る自由視点画像生成装置102のブロック図である。自由視点画像生成装置102は、全体設定部201と、カメラ映像配信部202と、三次元モデル生成部203と、自由視点画像生成部204と、通信部205と、設定保存部206と、カメラ映像保存部207と、カメラパラメータ保存部208と、三次元モデル保存部209と、自由視点画像保存部210とを備える。
【0043】
全体設定部201は、自由視点画像を生成する際に利用する映像の時間及び場所である設定時間及び設定場所を設定し、設定した設定時間及び設定場所を示す情報を設定保存部206に保存する。例えば、事故現場の検証の際には、事故発生の瞬間を映している前後数分の時刻が設定時間として設定され、事故発生場所が設定場所として設定される。例えば、全体設定部201は、通信部205を通して表示装置103から指定された時間及び場所を設定時間及び設定場所として設定する。または、全体設定部201は、群衆を検知するなどの画像処理を用いて事故を認識することで自動的に設定場所及び設定時間を設定し、設定した設定場所及び設定情報を表示装置103に通知してもよい。
【0044】
カメラ映像配信部202は、全体設定部201で設定された設定時間及び設定場所に対応するカメラ映像を取得し、取得したカメラ映像を表示装置103に送信する。
【0045】
三次元モデル生成部203は、表示装置103から、三次元モデルを生成したい時刻を受け取り、該当時刻の三次元モデルを生成する。また、三次元モデル生成部203は、生成した三次元モデルを表示装置103に送信するとともに、当該三次元モデルを三次元モデル保存部209に保存する。例えば、三次元モデル生成部203は、SfM(Structure from Motion)などの画像処理技術を用いて三次元再構成を行うことで三次元モデルを生成する。または、三次元でもる生成部203は、カメラ映像に深度情報が含まれる場合には、当該深度情報を用いて三次元モデルを生成する。
【0046】
自由視点画像生成部204は、表示装置103から送信された視点情報を受け取り、その視点から見た自由視点画像を生成し、生成した自由視点画像を表示装置103に送信する。また、自由視点画像生成部204は、自由視点画像保存部210に生成した自由視点画像を保存する。例えば、自由視点画像生成部204は、三次元モデルを用いて自由視点画像を生成する。または、自由視点画像生成部204は、モーフィング処理のようにカメラ間の画像を二次元上で補間することで自由視点画像を生成する。なお、自由視点画像(自由視点映像)は、静止画像であってもよし、動画像であってもよい。また、動画像とは、ある視点から見た特定シーンの時系列変化を示す動画像であってもよいし、指定の時刻において、視点位置を連続的に変更した動画像であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
【0047】
通信部205は、全体設定部201、カメラ映像配信部202、三次元モデル生成部203、及び自由視点画像生成部204と、表示装置103とのデータのやり取りを行う。
【0048】
設定保存部206は、自由視点画像を生成したい時間帯及び場所に関する全体処理に係る情報を格納する。
【0049】
カメラ映像保存部207は、カメラ101で撮影されたカメラ映像を格納する。具体的には、カメラ映像保存部207は、カメラ101から直接取得したカメラ映像を保存する。または、カメラ映像保存部207は、他の装置を介して間接的に取得したカメラ映像を保存していてもよい。
【0050】
カメラパラメータ保存部208は、カメラ映像保存部207に格納されたカメラ映像を撮影したカメラ101の三次元位置及び姿勢情報を含むカメラパラメータを格納する。この三次元位置及び姿勢情報は、例えば、カメラ101が備えるGPS又はジャイロセンサーなどで取得された情報である。または、自由視点画像生成装置102は、カメラ映像を元にSfMなどの画像処理技術を用いてこの三次元位置及び姿勢情報を推定してもよい。
【0051】
三次元モデル保存部209は、三次元モデル生成部203で生成された三次元モデルを格納する。
【0052】
自由視点画像保存部210は、自由視点画像生成部204で生成された自由視点画像を格納する。
【0053】
図4は、本実施の形態に係る表示装置103のブロック図である。表示装置103は、設定画面生成部301と、配信映像表示画面生成部302と、三次元モデル表示画面生成部303と、自由視点画像表示画面生成部304と、通信部305と、画面制御部306と、画面表示部307と、カメラ映像保存部308と、三次元モデル保存部309と、自由視点画像保存部310とを備える。
【0054】
設定画面生成部301は、自由視点画像を生成する時刻を含んだ映像を取得するための時間帯情報及び場所情報を含む開始信号を生成するためのインタフェースである設定画面を生成する。なお、画面とは、静止した画像に限らず、動画像を含んでもよいし、時間的に表示形態が変化するアイコン及び操作部等を含んでもよい。
【0055】
配信映像表示画面生成部302は、取得したカメラ映像から自由視点画像を生成する時刻を選択するためのインタフェースである配信映像表示画面を生成する。
【0056】
三次元モデル表示画面生成部303は、取得した三次元モデルを用いて自由視点画像を生成するための視点を決定するためのインタフェースである三次元モデル表示画面を生成する。
【0057】
自由視点画像表示画面生成部304は、取得した自由視点画像を表示する画面である自由視点画像表示画面を生成する。
【0058】
通信部305は、自由視点画像生成装置102と通信し、設定画面生成部301、配信映像表示画面生成部302、三次元モデル表示画面生成部303、及び自由視点画像表示画面生成部304で用いられる情報の送受信を行う。
【0059】
画面制御部306は、設定画面生成部301、配信映像表示画面生成部302、三次元モデル表示画面生成部303、及び自由視点画像表示画面生成部304にて生成された表示用の画面のいずれを、画面表示部307に表示するか、及びその表示タイミングを制御する。
【0060】
また、画面制御部306は、画面表示部307に対して行われたユーザの操作等を取得し、設定画面生成部301、配信映像表示画面生成部302、三次元モデル表示画面生成部303、及び自由視点画像表示画面生成部304へユーザの操作等の情報を送る。
【0061】
画面表示部307は、画面制御部306から取得した画面を表示することで各種情報をユーザに提示する。
【0062】
カメラ映像保存部308は、自由視点画像生成装置102から送信されたカメラ映像を保存しておくストレージである。
【0063】
三次元モデル保存部309は、自由視点画像生成装置102から送信された三次元モデルを保存しておくストレージである。
【0064】
自由視点画像保存部310は、自由視点画像生成装置102から送信された自由視点画像を保存しておくストレージである。
【0065】
なお、カメラ映像保存部308、三次元モデル保存部309、及び自由視点画像保存部310は、一時的及び長期間各々のデータを保存できればよく、メモリのような短期的なストレージでもHDD(ハードディスクドライブ)のような長期間データを保持できるものでもよい。
【0066】
次に、本実施の形態に係る自由視点画像生成システム100の動作を説明する。
図5は、本実施の形態に係る自由視点画像生成システム100の動作を示すシーケンス図である。
【0067】
まず、表示装置103は、開始信号を自由視点画像生成装置102に送信する(S101A、S101B)。
図6は、この開始信号送信処理(S101)のフローチャートである。
【0068】
まず、表示装置103は、自由視点画像生成装置102から候補情報を受信したか否かを判定する(S211)。ここで候補情報は、例えば、自由視点画像を生成する対象の場所及び時間(時間帯又は時刻)の複数の候補を示す情報である。
【0069】
例えば、
図5に示すステップS101Aでは、表示装置103は、候補情報を受信していない(S211でNo)。この場合、表示装置103は、候補情報を含まない設定画面401Aを表示する。
図7Aは、この設定画面401Aの一例を示す図である。例えば、設定画面401Aは、時間情報が入力される時間入力部411と、場所情報が入力される場所入力部412とを含む。
【0070】
なお、ここで示す設定画面401Aは一例であり、表示装置103は、自由視点画像を生成する時間及び場所を特定するための入力情報を入力可能なインタフェースを有すればよい。例えば、
図7Aでは、入力情報の一例として、時刻情報及び場所情報が入力される例を示すが、自由視点画像を生成したい時間を含んだ映像をユーザが選択できればよく、時刻情報及び場所情報以外の情報が利用されてもよい。また、入力方式として任意の方式を用いてよく、例えば、音声入力等が用いられてもよい。
【0071】
また、
図5に示すステップS101Bでは、表示装置103は、候補情報を受信している(S211でYes)。この場合、表示装置103は、受信した候補情報を含む設定画面401Bを生成し(S212)、生成した設定画面401Bを表示する(S213)。
図7Bは、この設定画面401Bの一例を示す図である。設定画面401Bは、設定画面401Aの内容に加え、候補情報を表示する候補情報表示部413を含む。候補情報は、例えば、同一地点の映像の一定時刻(例えば5分間隔)ごとのサムネイル画像である。これにより、ユーザは、アクシデント等が起こった時刻を推定することが可能となるので、ユーザによる時間の選択を容易できる。なお、ユーザによりサムネイル画像が選択されることで当該サムネイル画像に対応する時間が自動的に選択されてもよい。
【0072】
設定画面401A又は401Bが表示された後、表示装置103は、設定画面401A又は401Bを用いてユーザにより入力された時間を示す時間情報を取得する(S214)。例えば、ユーザは、時間入力部411に時間情報を入力する。なお、この時間情報は、秒単位の入力であってもよいし、時間単位の大まかな入力であってもよい。つまり、時間情報は時刻を示してもよいし、時間帯を示してもよい。
【0073】
また、表示装置103は、設定画面401A又は401Bを用いてユーザにより入力された場所情報を取得する(S215)。例えば、ユーザは、場所入力部412に場所情報を入力する。例えば、場所情報は、住所であってもよいし、交差点又は建造物の固有名等でもあってよいし、緯度経度であってもよいし、利用者が任意で設定したID(識別子)などあってもよい。また、場所情報は、湾岸エリア又は工業地区などの大まかな場所を示してもよい。例えば、
図5に示すステップS101Aでは、大まかな時間が指定され、ステップS101Bでは詳細な時間が指定される。
【0074】
次に、表示装置103は、ステップS214で取得された時間情報と、ステップS215で取得された場所情報とを含む開始信号を自由視点画像生成装置102に送信する(S216)。
【0075】
図8は、開始信号を受信した自由視点画像生成装置102の全体設定部201の動作(S102)を示すフローチャートである。まず、全体設定部201は、表示装置103から開始信号を受信したか否かを判定する(S221)。全体設定部201は、開始信号を受信しなかった場合(S221でNo)、再度ステップS221を行う。つまり、全体設定部201は、開始信号を受信するまで待ち状態を続ける。
【0076】
全体設定部201は、開始信号を受信した場合(S221でYes)、受信した開始信号に含まれる情報(場所情報及び時間情報)が一意であるか否かを判定する(S222)。ここで、情報が一意であるとは、場所情報及び時間情報によって、表示装置103に送信する映像を一意に決定できる状態を示す。具体例としては、この状態とは、13:00:00の交差点Aの映像のように指定されている場合である。
【0077】
情報が一意である場合(S222でYes)、全体設定部201は、開始信号に含まれた情報で一意に決定された映像の配信を開始するための配信開始信号をカメラ映像配信部202に送信する(S223)。例えば、
図5に示すステップS102Bでは、情報が一意であり、全体設定部201は、配信開始信号をカメラ映像配信部202に送信する。
【0078】
一方、情報が一意でない場合(S222でNo)、全体設定部201は、開始信号に含まれる曖昧な情報を明確化するために必要な情報を取得又は生成することで候補情報を生成する(S224)。ここでいう、曖昧な情報とは、時間情報に関しては13:00:00ではなく、昼ごろ又は午前中といった一定時間以上の範囲を含んでいる場合である。また、その際の候補情報の一例としては、昼ごろの11:00から13:00程度の10分刻みでのサムネイル画像群がある。
【0079】
次に、全体設定部201は、生成された候補情報を表示装置103に送信する(S225)。これにより、全体設定部201は、開始信号に含まれる情報を一意にする作業の補助を行うことができる。例えば、
図5に示すステップS102Aでは、情報が一意ではなく、全体設定部201は、候補情報を表示装置103に送信する。
【0080】
このように、ユーザが大まかな入力を行った場合は絞り込み作業が行われる。例えば、時間情報として大まかな時間が入力された場合、表示装置103は、例えば、5分単位のサムネイル画像を取得し一覧表示する。これにより、ユーザは、絞り込み作業を行うことが可能なユーザインタフェースを通して正確な時間を探すことができるので、正確な時間情報を探索することができる。
【0081】
なお、ここでは、主に、時間情報が一意でない場合の例を示したが、場所情報に対しても同様の手法を適用できる。例えば、エリアなどの大まかな場所が指定された場合、表示装置103は、時間情報で指定される時間の、当該エリアに含まれる複数の地点のサムネイル画像を表示する。ユーザは、表示されたサムネイル画像から所望の地点を選択することで、詳細な場所情報を選択できる。
【0082】
また、これらの情報は、ユーザが直接入力する必要はなく、例えば、事故情報をまとめたデータベースなどと連携して、そのデータベースに含まれる時間情報及び場所情報を利用してもよい。
【0083】
図9は、配信開始信号を受信したカメラ映像配信部202の動作(S103)を示すフローチャートである。まず、カメラ映像配信部202は、配信開始信号を受信したか否かを判定する(S231)。配信開始信号を受信していない場合(S231でNo)、カメラ映像配信部202は、ステップS231を再度行う。つまり、カメラ映像配信部202は、配信開始信号を受信するまで待ち状態を続ける。
【0084】
カメラ映像配信部202は、配信開始信号を受信した場合(S231でYes)、配信開始信号に含まれる時間情報及び場所情報を取得し、配信する映像に関する場所及び時間を決定する(S232)。例えば、カメラ映像配信部202は、場所情報及び時間情報で示される場所及び時間を、配信する映像の場所及び時間に決定する。
【0085】
次に、カメラ映像配信部202は、ステップS232において決定した場所及び時間に該当する映像をカメラ映像保存部207から取得する(S233)。なお、現時刻が指定された場合のように、カメラ101から直接カメラ映像を取得できる場合などには、カメラ映像配信部202は、カメラ101からカメラ映像を直接取得してもよい。最後に、カメラ映像配信部202は、取得したカメラ映像を表示装置103に送信する(S234)。
【0086】
図10は、カメラ映像を受信した表示装置103における処理(S104)を示すフローチャートである。まず、表示装置103は、自由視点画像生成装置102からカメラ映像を受信したか否かを判定する(S241)。表示装置103は、カメラ映像を受信していない場合(S241でNo)、再度ステップS241を行う。つまり、表示装置103は、カメラ映像を受信するまで待ち状態を続ける。
【0087】
表示装置103は、カメラ映像を受信した場合(S241でYes)、受信したカメラ映像を利用して配信映像表示画面402を生成する(S242)。次に、表示装置103は、生成した配信映像表示画面402を画面制御部306及び画面表示部307を用いて、ユーザに提示する(S243)。
【0088】
図11は、配信映像表示画面402の一例を示す図である。配信映像表示画面402は、受信したカメラ映像が表示される映像表示部421と、三次元モデルを生成したい時刻を指定するための操作部422とを含む。
【0089】
なお、表示装置103は、複数のカメラ映像を受信し、映像表示部421に複数のカメラ映像が表示されてもよい。この複数のカメラ映像は、例えば、同一時間帯において同一の場面を異なる視点から撮影したカメラ映像である。なお、表示装置103は、映像表示部421に、複数のカメラ映像の全てを同時に表示してもよいし、複数のカメラ映像のうち、1視点以上の映像を選択して表示してもよい。また、映像を選択した場合には、ユーザが映像を切り替えることができるようなインタフェースが設けられてもよい。
【0090】
操作部422は、映像の再生及び停止を行う機能、並びに三次元モデルを生成する時刻である指定時刻を決定する機能を有すればよい。ユーザによる指定時刻の決定を容易にするために、操作部422は、スライドバー又はタイムコードを用いた映像中の時刻表示の可視化を行う機能を有してもよい。また、操作部422は、早送り又は巻き戻しといった再生速度又は再生方向の変更を行う機能を有してもよい。
【0091】
例えば、ユーザは、操作部422のスライドバーを指定時刻に合わせ、決定操作(例えば決定ボタンの操作)を行うことで指定時刻を入力する。なお、指定時刻の入力方法はこれに限定されず、任意の方法でよい。
【0092】
次に、表示装置103は、ユーザにより配信映像表示画面402を介して入力された指定時刻を取得する(S244)。次に、表示装置103は、取得した指定時刻を示す指定時刻情報を自由視点画像生成装置102に送信する(S245)。
【0093】
図12は、指定時刻情報を受信した自由視点画像生成装置102の三次元モデル生成部203による処理(S105)のフローチャートである。まず、三次元モデル生成部203は、表示装置103から指定時刻情報を受信したか否かを判定する(S251)。三次元モデル生成部203は、指定時刻情報を受信していない場合(S251でNo)、再度ステップS251を行う。つまり、三次元モデル生成部203は、指定時刻情報を受信するまで待ち状態を続ける。
【0094】
三次元モデル生成部203は、指定時刻情報を受信した場合(S251でYes)、指定時刻情報で示される指定時刻の三次元モデルを生成する(S252)。例えば、三次元モデル生成部203は、PMVS(Patch-based Multi View Stereo)を用いて三次元モデルを生成する。具体的には、三次元モデル生成部203は、物体のコーナーなどの画像内の特徴のある特徴点を元に、画像間で同一特徴点を決定し、決定した特徴点に対して、カメラの三次元姿勢を含むカメラパラメータを用いた三次元測量を行うことで、三次元モデルを生成する。または、三次元モデル生成部203は、視体積交差法を用いて三次元モデルを生成してもよい。つまり、三次元モデル生成部203は、各カメラで写っているオブジェクト領域を三次元上で統合することによって三次元モデルを生成してもよい。
【0095】
最後に、三次元モデル生成部203は、生成した三次元モデルを表示装置103に送信する(S253)。
【0096】
なお、表示装置103に三次元モデルに関する情報を送信する手法は如何なる手法でもよい。例えば、三次元モデル生成部203は、一度、テキスト等の何らかのファイルに三次元モデルを書き出し、そのファイルを送信してもよい。または、三次元モデル生成部203は、生成した三次元モデルのデータを適宜ストリーミング送信してもよい。前者では、自由視点画像生成装置102内及び表示装置103内での時刻ごとの三次元モデルの管理等が容易になる。後者の方法では、表示装置103への送信に必要となる時間を短縮することが可能である。
【0097】
なお、三次元モデル生成部203は、指定時刻の三次元モデルを生成したのちに、その指定時刻の前後の時刻の三次元モデルを生成し始めてもよい。例えば、指定時刻が時刻nである場合、三次元モデル生成部203は、時刻nの三次元モデルを生成及び送信したのちに、自動的に時刻n+1及び時刻n-1の三次元モデルを生成してもよい。また、三次元モデル生成部203は、生成した時刻n+1及び時刻n-1の三次元モデルを表示装置103に送信してもよいし、送信しなくてもよい。これによると、指定時刻の前後数フレーム、具体例としては交通事故の瞬間の前後等の三次元モデルが事前に作成される。ユーザは、指定時刻の周辺時刻の自由視点画像も見る可能性が高い。よって、このように前もって準備を行うことで、三次元モデルを生成するための待ち時間が不要となり、ユーザの待ち時間を減らすことが可能となる。
【0098】
なお、三次元モデル生成部203は、ステップS252において、指定時刻とその前後の時刻の三次元モデルを生成し、ステップS253において、生成した複数時刻の三次元モデルを表示装置103に送信してもよい。または、指定時刻情報において複数時刻又は時間帯が指定され、三次元モデル生成部203は、指定された複数時刻又は時間帯の三次元モデルを生成し、生成した三次元モデルを表示装置103に送信してもよい。
【0099】
図13は、三次元モデルを受信した表示装置103における処理(S106)を示すフローチャートである。まず、表示装置103は、自由視点画像生成装置102から三次元モデルを受信したか否かを判定する(S261)。表示装置103は、三次元モデルを受信していない場合(S261でNo)、再度ステップS261を行う。つまり、表示装置103は、三次元モデルを受信するまで待ち状態を続ける。
【0100】
表示装置103は、三次元モデルを受信した場合(S261でYes)受信した三次元モデルを利用して三次元モデル表示画面403を生成する(S262)。次に、表示装置103は、生成した三次元モデル表示画面403を、画面制御部306及び画面表示部307を用いて、ユーザに提示する(S263)。
【0101】
図14は、三次元モデル表示画面403の一例を示す図である。三次元モデル表示画面403は、受信した三次元モデルを表示するための三次元モデル表示部431と、三次元モデル表示部431に表示される三次元モデルを操作するための表示操作部432と、現時点において表示している三次元モルの視点を、自由視点画像生成装置102に送る視点情報として決定するため視点決定部433とを含む。
【0102】
三次元モデル表示部431は、三次元モデルを所定の視点から見た二次元画像を表示する。例えば、表示装置103は、表示する初期視点を、配信映像表示画面402に表示されていたカメラ映像と同じ視点に設定する。または、表示装置103は、三次元モデル中の座標情報などを解析し、注目オブジェクト(例えば、最も大きいオブジェクト)などがよく見えるように初期視点を設定してもよい。例えば、表示装置103は、注目オブジェクトが画像の真ん中に表示されるように初期視点を設置してもよい。
【0103】
表示操作部432は、三次元モデル表示部431に表示される画像の視点(仮想カメラ位置)を変更する操作をユーザが行うための機能を有する。具体的には、視点及び注視点の移動及び回転などの制御を行うことにより、三次元モデルの見える位置及び大きさ等をユーザの期待通りに変更できればよい。すなわち、インタフェースに関しては特に限定されず、キーボードによって視点の移動を制御してもよいし、
図14に示すようにボタン等のインタフェースを用意してもよい。または、三次元モデル表示部431上をタッチ操作することで視点が制御されてもよい。
【0104】
視点決定部433は、現在の三次元モデル表示部431に表示されている三次元モデルの見え方状況を再現できる視点を自由視点画像生成装置102に送信する視点として決定するための操作部である。
【0105】
なお、視点決定部433は、三次元モデル表示部431又は表示操作部432に含まれてもよい。つまり、ユーザが三次元モデル表示部431又は表示操作部432に対して予め定められた操作を行うことで、視点が決定されてもよい。
【0106】
上記のように、表示装置103は、三次元モデル表示画面403に対するユーザの操作により指定された視点を示す視点情報を取得する(S264)。最後に、表示装置103は、取得した視点情報を自由視点画像生成装置102に送信する(S265)。
【0107】
図15は、視点情報を受信した自由視点画像生成装置102の自由視点画像生成部204の処理(S107)を示すフローチャートである。まず、自由視点画像生成部204は、自由視点画像を生成するための視点情報を表示装置103から受信したか否かを判定する(S271)。自由視点画像生成部204は、視点情報を受信していない場合(S271でNo)、再度ステップS271を行う。つまり、自由視点画像生成部204は、視点情報を受信するまで待ち状態を続ける。
【0108】
自由視点画像生成部204は、視点情報を受信した場合(S271でYes)、受信した視点情報で示される視点から見た、指定時刻における自由視点画像を生成する(S272)。例えば、自由視点画像生成部204は、三次元モデルを利用して実際に三次元空間を想定し、指定された視点からの見えをシミュレーションしてレンダリングすることで自由視点画像を生成する。または、自由視点画像生成部204は、指定された視点に近接している2又は3個のカメラ映像を補間することで自由視点画像を生成してもよい。
【0109】
最後に、自由視点画像生成部204は、生成した自由視点画像を表示装置103に送信する(S273)。
【0110】
なお、自由視点画像生成部204は、視点情報に基づいた自由視点画像を生成したのちに、その周辺の視点から見た場合の自由視点画像を生成してもよい。具体的には、自由視点画像生成部204は、三次元モデルを解析して、指定された視点よりもオブジェクトに正対した状態の視点の自由視点画像を生成してもよい。
【0111】
また、自由視点画像生成部204は、指定時刻情報で指定された指定時刻の前後の時刻における、視点情報で示される視点から見た自由視点画像を生成してもよい。これによると、ユーザは、指定された視点における時間変化を映像として確認することができるようになり、ユーザへの効果的な情報提示が可能となる。
【0112】
また、自由視点画像生成部204は、指定された視点よりも少し広角な画角の自由視点画像を生成してもよい。この場合、表示装置103において表示範囲を、指定された視点と合わせることにより、指定された視点を再現することが可能となる。これによると、表示装置103において、指定した視点が想定より狭かった場合等に、再度の自由視点画像生成処理を行わずにユーザは周辺領域を視認できるようになる。
【0113】
また、自由視点画像生成部204は、自由視点画像を生成する際に、指定された視点の自由視点画像の生成のほかに、同一位置かつ同一視線方向でより望遠の画像を生成してもよい。これによると、自由視点画像生成部204は、指定された視点と共に望遠画像を表示装置103に送信することで、表示装置103においてズーム操作を行った際に、これらの画像を切り替えながら表示することができる。これにより、ズーム後も高精細な画像をユーザに提示することが可能となる。
【0114】
図16は、自由視点画像を受信した表示装置103の処理(S108)を示すフローチャートである。まず、表示装置103は、自由視点画像生成装置102から自由視点画像を受信したか否かを判定する(S281)。表示装置103は、自由視点画像を受信していない場合(S281でNo)、再度ステップS281を行う。つまり、表示装置103は、自由視点画像を受信するまで待ち状態を続ける。
【0115】
表示装置103は、自由視点画像を受信した場合(S281でYes)、受信した自由視点画像を利用して自由視点画像表示画面404を生成する(S282)。次に、表示装置103は、生成した自由視点画像表示画面404を画面制御部306及び画面表示部307を用いて、ユーザに提示する(S283)。
【0116】
図17は、自由視点画像表示画面404の一例を示す図である。自由視点画像表示画面404は、少なくとも取得した自由視点画像を表示する表示部441を含む。また、自由視点画像表示画面404は、以前に生成した自由視点画像のサムネイル画像等が表示される履歴部442を含んでもよい。
【0117】
表示部441には、自由視点画像生成装置102から受信した自由視点画像が表示される。表示内容に関しては、静止画像以外にも、同じ視点において連続した時刻で生成された複数の自由視点画像がある場合は、この複数の自由視点画像が自由視点映像として表示されてもよい。また、表示部441において、表示の拡大縮小及び回転などの操作が行われてもよい。この操作は、タッチ操作等のインタフェースで行われてもよいし、キーボード及びマウスを用いた操作で行われてもよい。または、自由視点画像表示画面404は、ボタン等のインタフェースを含み、当該インタフェースを用いて操作が行われてもよい。
【0118】
履歴部442は、以前に生成した自由視点画像を後で見返す際などに利用される。例えば、表示装置103は、自由視点画像を取得する度に、取得した自由視点画像を自由視点画像保存部310に保存する。これにより、表示装置103は、履歴内容の表示を行う際に表示装置103内から過去の自由視点画像を取得できるので、再度の自由視点画像の生成処理が不要となる。よって、処理時間の削減を実現できる。
【0119】
以上のように、本実施の形態に係る自由視点画像生成装置102は、
図18に示す処理を行う。まず、自由視点画像生成装置102は、自由視点画像の生成対象の第1の場所を示す場所情報と、自由視点画像の生成対象の第1の時間帯を示す第1の時間情報とを表示装置103から受信する(S301:
図5のS102B、
図8のS221)。次に、自由視点画像生成装置102は、第1の場所が第1の時間帯において撮影された第1映像(カメラ映像)を表示装置103に送信する(S302:
図5のS103、
図9のS234)。次に、自由視点画像生成装置102は、表示装置103において第1映像を用いて選択された、第1時間帯に含まれる指定時刻を示す指定時刻情報を表示装置103から受信する(S303:
図5のS105、
図12のS251)。次に、自由視点画像生成装置102は、第1の場所の指定時刻における自由視点画像を生成し(S304:
図5のS107、
図15のS272)、自由視点画像を表示装置に送信する(S305:
図5のS107、
図15のS273)。
【0120】
これにより、表示装置103のユーザは、第1映像を用いて指定時刻を選択することができる。よって、ユーザは自由視点画像を生成する対象を容易に選択できる。
【0121】
また、自由視点画像生成装置102は、表示装置103から第1の時間情報を受信する前に、第1の時間帯を含む第2の時間帯を示す第2の時間情報を表示装置103から受信する(
図5のS102A、
図8のS221)。次に、自由視点画像生成装置102は、第2の時間帯に含まれる複数の時刻におけるサムネイル画像(候補情報)を表示装置103に送信する(
図5のS102A、
図8のS225)。第1の時間帯は、表示装置103においてサムネイル画像を用いて指定される。
【0122】
これにより、表示装置103のユーザは、サムネイル画像を用いて詳細な時間帯を指定することができる。よって、ユーザは自由視点画像を生成する対象を容易に選択できる。
【0123】
また、自由視点画像生成装置102は、さらに、第1の場所の指定時刻における三次元モデルを生成し(
図5のS105、
図12のS252)、三次元モデルを表示装置103に送信し(
図5のS105、
図12のS253)、表示装置103において三次元モデルを用いて選択された選択視点を示す視点情報を表示装置103から受信する(
図5のS107、
図15のS271)。また、自由視点画像は、選択視点から見た画像である。
【0124】
これにより、表示装置103のユーザは、三次元モデルを用いて自由視点画像の視点を選択することができる。よって、ユーザは自由視点画像の視点を容易に選択できる。
【0125】
例えば、自由視点画像生成装置102は、プロセッサと、メモリとを備え、プロセッサは、メモリを用いて、上記の処理を行う。
【0126】
また、本実施の形態に係る表示装置103は、
図19に示す処理を行う。まず、表示装置103は、自由視点画像の生成対象の第1の場所を示す場所情報と、自由視点画像の生成対象の第1の時間帯を示す第1の時間情報を自由視点画像生成装置102に送信する(S311:
図5のS101B、
図6のS216)。次に、表示装置103は、第1の場所が第1の時間帯において撮影された第1映像(カメラ映像)を自由視点画像生成装置102から受信する(S312:
図5のS104、
図10のS241)。
【0127】
次に、表示装置103は、第1映像を用いて第1時間帯に含まれる指定時刻を選択するための第1のユーザインタフェース(配信映像表示画面402)を表示する(S313:
図5のS104、
図10のS243)。次に、表示装置103は、第1のユーザインタフェースを介して選択された指定時刻を示す指定時刻情報を自由視点画像生成装置102に送信する(S314:
図5のS104、
図10のS245)。
【0128】
次に、表示装置103は、第1の場所の指定時刻における自由視点画像を自由視点画像生成装置102から受信する(S315:
図5のS108、
図16のS281)。次に、表示装置103は、自由視点画像を表示する(S316:
図5のS108、
図16のS283)。
【0129】
これにより、表示装置103のユーザは、第1映像を用いて指定時刻を選択することができる。よって、ユーザは自由視点画像を生成する対象を容易に選択できる。
【0130】
また、表示装置103は、第1の時間情報を自由視点画像生成装置に送信する前に、第1の時間帯を含む第2の時間帯を示す第2の時間情報を自由視点画像生成装置102に送信する(
図5のS101A、
図6のS216)。表示装置103は、第2の時間帯に含まれる複数の時刻におけるサムネイル画像を自由視点画像生成装置102から受信する(
図5のS101A、
図6のS211)。サムネイル画像を用いて第1の時間帯を指定するための第2のユーザインタフェース(設定画面401B)を表示する(
図5のS101A、
図6のS212及びS213)。第1の時間帯は、第2のユーザインタフェースを介して指定される。
【0131】
これにより、表示装置103のユーザは、サムネイル画像を用いて詳細な時間帯を指定することができる。よって、ユーザは自由視点画像を生成する対象を容易に選択できる。
【0132】
また、表示装置103は、さらに、第1の場所の指定時刻における三次元モデルを自由視点画像生成装置102から受信し(
図5のS106、
図13のS261)、三次元モデルを用いて選択視点を選択するための第3のユーザインタフェース(三次元モデル表示画面403)を表示し(
図5のS106、
図13のS263)、第3のユーザインタフェースを介して選択された選択視点を示す視点情報を自由視点画像生成装置102に送信する(
図5のS106、
図13のS265)。また、自由視点画像は、選択視点から見た画像である。
【0133】
これにより、表示装置103のユーザは、三次元モデルを用いて自由視点画像の視点を選択することができる。よって、ユーザは自由視点画像の視点を容易に選択できる。
【0134】
例えば、表示装置103は、プロセッサと、メモリとを備え、プロセッサは、メモリを用いて、上記の処理を行う。
【0135】
以上、本開示の実施の形態に係る自由視点画像生成システムについて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。
【0136】
また、上記実施の形態に係る自由視点画像生成システムに含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
【0137】
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0138】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0139】
また、本開示は、自由視点画像生成システム、自由視点画像生成装置、又は表示装置により実行される自由視点画像生成方法、又は自由視点画像表示方法等の各種方法として実現されてもよい。
【0140】
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
【0141】
また、フローチャートにおける各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためのものであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
【0142】
以上、一つまたは複数の態様に係る自由視点画像生成システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0143】
本開示は、自由視点画像生成システム等に適用できる。
【符号の説明】
【0144】
100 自由視点画像生成システム
101 カメラ
102 自由視点画像生成装置
103 表示装置
104 ネットワーク
201 全体設定部
202 カメラ映像配信部
203 三次元モデル生成部
204 自由視点画像生成部
205、305 通信部
206 設定保存部
207、308 カメラ映像保存部
208 カメラパラメータ保存部
209、309 三次元モデル保存部
210、310 自由視点画像保存部
301 設定画面生成部
302 配信映像表示画面生成部
303 三次元モデル表示画面生成部
304 自由視点画像表示画面生成部
306 画面制御部
307 画面表示部
401A、401B 設定画面
402 配信映像表示画面
403 三次元モデル表示画面
404 自由視点画像表示画面
411 時間入力部
412 場所入力部
413 候補情報表示部
421 映像表示部
422 操作部
431 三次元モデル表示部
432 表示操作部
433 視点決定部
441 表示部
442 履歴部