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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-28
(45)【発行日】2022-11-08
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 73/02 20060101AFI20221031BHJP
   D06F 71/29 20060101ALI20221031BHJP
   D06F 58/10 20060101ALI20221031BHJP
【FI】
D06F73/02
D06F71/29 D
D06F58/10 Z
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020553481
(86)(22)【出願日】2019-04-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-26
(86)【国際出願番号】 KR2019003925
(87)【国際公開番号】W WO2019194565
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2020-10-12
(31)【優先権主張番号】10-2018-0038422
(32)【優先日】2018-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】62/679,035
(32)【優先日】2018-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】10-2018-0074728
(32)【優先日】2018-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0038733
(32)【優先日】2019-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】キム,キヒョク
(72)【発明者】
【氏名】ペ,チェイル
(72)【発明者】
【氏名】チュン,ウクチョン
(72)【発明者】
【氏名】キム,チェヒョン
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ソミン
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0159315(US,A1)
【文献】実開昭54-001527(JP,U)
【文献】特開2002-166098(JP,A)
【文献】特開平10-314500(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 58/10、71/00-73/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理装置であって、
前方に開口部を備えるキャビネット;
前記開口部を開閉し、かつ、前記キャビネットに第1衣類処理室を備えるドアアセンブリ;
前記第1衣類処理室は、前記キャビネット内に備えられ、かつ、衣類が収容される空間を提供し、前記開口部を介して前記キャビネットの外部と連通されるものであり、
前記第1衣類処理室と連通して前記第1衣類処理室にスチームを供給するスチーム供給部と空気を循環させる空気供給部のうちの何れか1つが配置される機械室;
衣類を押圧するアイロン押圧部;及び
前記アイロン押圧部は、
前記衣類を支持し、かつ、前記第1衣類処理室の一面に配置された支持ボディと、
前記支持ボディに向けて回転するように設けられ、前記衣類を押圧する押圧ボディと、
前記支持ボディと前記押圧ボディの間に配置され、かつ、前記支持ボディ又は前記押圧ボディに向けて回転するように設けられ、両側で前記衣類を押圧するアイロン仕切り部と、を備え、
前記アイロン仕切り部の上部及び下部のうちの少なくとも何れか1つに備えられた載置部;を備えてなり、
前記載置部は、前記アイロン仕切り部に対応して回転可能に設けられ、前記衣類を前記アイロン仕切り部の上に配置することを特徴とする、衣類処理装置。
【請求項2】
前記アイロン仕切り部は、
前記支持ボディと前記押圧ボディの間に回転自在に設けられるアイロン仕切りボディと、
前記仕切りボディの両面のうちの何れかに備えられ、前記衣類に熱を供給する加熱部と、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記加熱部は、
前記アイロン仕切りボディの両面のうちの何れかに外部に露出するように備えられる加熱ボディと、
前記アイロン仕切りボディ及び前記加熱ボディのうちの何れかに備えられ、前記加熱ボディを加熱する熱線と、を備えることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記加熱部は、
前記アイロン仕切りボディの両面のうちの何れかに外部に露出するように備えられる加熱ボディと、
前記アイロン仕切りボディ及び前記加熱ボディのうちの何れかに備えられ、スチームが供給される供給流路と、
前記加熱ボディを貫通して前記スチームが前記衣類に排出されるように備えられる複数の排出孔と、を備えることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記供給流路は、
前記アイロン仕切りボディの高さ方向に沿って少なくとも1つ以上設けられる噴射流路を更に備え、
前記排出孔は前記噴射流路の長手方向に沿って複数個が形成されることを特徴とする、請求項4に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記キャビネット、前記機械室及び前記ドアアセンブリのうちの何れかに備えられ、スチームを生成する補助スチーム供給部を更に備えてなり、
前記供給流路は、前記補助スチーム供給部と前記排出孔を連通するように備えることを特徴とする、請求項4に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記補助スチーム供給部は、
前記キャビネット、前記機械室及び前記ドアアセンブリのうちの何れかに着脱自在に備えられ、水を収容する補助水タンクと、
前記水タンクの水を加熱してスチームを発生させる補助ヒーターと、
前記水タンクと前記供給流路を連通してスチームを排出する排出口と、を備えることを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記アイロン仕切り部は、
前記アイロン仕切りボディ及び前記加熱ボディのうちの何れかに備えられ、前記加熱ボディを加熱する熱線と、
前記アイロン仕切りボディ及び前記加熱ボディのうちの何れかに備えられ、スチームが供給される供給流路と、を備えてなり、
前記熱線は前記供給流路との干渉を防止するために前記供給流路の外郭にそって形成されることを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記アイロン押圧部は、
前記アイロン仕切り部と前記支持ボディを回転自在に結合する連結ヒンジと、
前記連結ヒンジに備えられて前記熱線や前記供給流路が通過する通路部と、を更に備えることを特徴とする、請求項8に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記アイロン仕切り部は、
前記機械室に連通して、前記機械室から供給された熱風又は水分を排出するように備えられることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
前記アイロン押圧部は、
前記支持ボディに備えられて前記押圧ボディを固定する結合フックと、
前記押圧ボディに備えられて前記結合フックに固定されるフック結合部と、を更に備え、
前記支持ボディと前記押圧ボディが前記アイロン仕切り部から離隔することを防止することを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
前記載置部は、
前記アイロン仕切り部の上部及び下部のうちの少なくとも何れか1つに回転自在に設けられ、衣類を支持する載置ボディと、
前記載置ボディに結合され、前記衣類を固定する固定ボディと、を備えることを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置。
【請求項13】
前記載置部は、
前記押圧ボディの上部に回転自在に設けられ、前記衣類を固定する第1載置部と、
前記押圧ボディの下部に回転自在に設けられ、前記衣類を固定する第2載置部と、を備えてなり、
前記第1載置部は、
前記押圧ボディの上部に回転自在に設けられて前記衣類を支持する第1載置ボディと、
前記第1載置ボディに回転自在に設けられて前記衣類を固定する第1固定ボディと、を備えてなり、
前記第2載置部は、
前記押圧ボディの下部に回転自在に設けられて前記衣類を支持する第2載置ボディと、
前記第2載置ボディに回転自在に設けられて前記衣類を固定する第2固定ボディと、を備えることを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記第2載置ボディは、前記衣類の第1部分が挿通する第1貫通スリットを備え、
前記第2固定ボディは、前記衣類の第2部分が挿通する第2貫通スリットを備えることを特徴とする、請求項13に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記第1載置ボディは、
一面が万曲して形成され、前記衣類の一部が収容されて支持される収容溝を備えることを特徴とする、請求項13に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衣類処理装置に関し、より詳しくは、ドアアセンブリ内の衣類処理室を別途に使用でき、かつスチーム及び熱線を用いてシワをなくすことができる衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に衣類処理装置は、衣類に関連する各種の作業(洗濯、乾燥、脱臭、シワ除去など)を行う装置であり、衣類を洗濯する洗濯装置、衣類を乾燥する乾燥機、洗濯機能と乾燥機能を兼ねる乾燥機兼用洗濯機、ぬれた衣類を乾燥する乾燥装置、衣類に染み付いた匂い又はシワ(wrinkle)を除去するリフレッシャー(refresher)、衣類の不要なシワを除去するスチーマ(steamer)などを含む概念である。
【0003】
リフレッシャーは衣類の状態を快適かつフレッシュにするための装置であり、衣類を乾燥させたり、衣類に香りを供給したり、静電気発生を防止したり、衣類のシワを除去したりする機能がある。
【0004】
一方、衣類処理装置は、衣類の洗濯、乾燥、脱臭及びシワ除去を1つの装置で解決できるように開発されている。ただし、このような衣類処理装置は、衣類を収容するドラムと、該ドラムを回転させる駆動装置を用いるため、衣類の脱臭やシワ除去には至らぬところもある。
【0005】
これを解決するために、韓国公開特許公報第10-2014-0184457号は、スチーマとリフレッシャーを備える衣類処理装置を開示している。この衣類処理装置は、空気循環やスチームで衣類を処理する処理チャンバーと、処理チャンバー内で衣類を押圧してシワを除去する別途のシワ除去モジュールを備えている。
【0006】
上記衣類処理装置では、シワ除去モジュールがキャビネットに形成された処理チャンバーに向かうドアの一側面に形成される。したがって、キャビネットが開放された状態でシワ除去モジュールに衣類を載置することができ、キャビネット内の処理チャンバーで衣類が処理されている途中には、シワ除去モジュールを使用できないという問題がある。すなわち、キャビネット内の処理チャンバーとシワ除去モジュールを別々に作動できない問題がある。
【0007】
シワ除去モジュールは、ドアに設けられて弾性力を有する1つの板で形成されて衣類を支持するベースプレートと、該ベースプレートに結合されて回転し、ベースプレートと共に回転し、ベースプレートに密着して衣類を押圧するプレスプレートとを含む。
【0008】
シワ除去モジュールを用いると、衣類を載置した状態でキャビネットの下側に位置するサイクルチャンバーで熱風を供給すると同時に、衣類を圧迫して、脱臭及びシワ除去を全て行うことができる。
【0009】
このような衣類処理装置は、衣類がキャビネット内で自重により広げられた状態で熱風又は水分が供給されて乾燥及び脱臭されてシワを除去する。プレスプレートでは衣類の表面を押圧することにより衣類のシワを効果的に除去でき、衣類にクリース(crease、衣類に付けられる折り目)が付いて、洗濯や乾燥の完了後にアイロンかけを省略することができるという効果がある。
【0010】
しかし、従来の衣類処理装置は、プレスプレートとベースプレートの間に他の部材がないので、1つの衣類のみを押圧でき、効率性が落ちる問題がある。
【0011】
また従来の衣類処理装置では、プレスプレートは衣類Pの側面で回転しながら押圧するので、衣類Pの一側から他側まで順に押圧される。
【0012】
よって、衣類Pのうち、プレスプレートに近い部分には相対的に大きい圧力が加えられ、プレスプレートに遠い部分には相対的に少ない圧力が加えられて、衣類を均一に圧迫できないという問題がある。
【0013】
さらに衣類Pがプレスプレートにより圧迫される過程において、プレスプレートに押されて衣類Pがよじれたり位置がずれたりする問題がある。
【0014】
また従来の衣類処理装置は衣類Pを載置部に載置してもそれを固定できないので、押圧時、衣類の位置変更を防止できない問題がある。これにより、従来の衣類処理装置では、プレスプレートによって衣類Pにシワが多く発生したり、意図しない方向にクリースが入ったりする問題もある。
【0015】
また従来の衣類処理装置は下衣などのように区分された領域がある衣類の場合、区分された領域をそれぞれ押圧できない問題がある。例えば、従来の衣類処理装置では、ズボンなどの下衣の場合、左足に着用する第1部分と右足に着用する第2部分が互いに重なって押圧される。
【0016】
よって、第1部分と第2部分の押圧過程において、互いにすれ違って重なるか、あるいは位置が変わって衣類の意図しない領域にクリースが入る問題がある。
【0017】
また第1部分と第2部分の対向する領域には熱風や水分(スチームを含む)が供給されないので、乾燥及び脱臭などのリフレッシャー(refresh)が円滑に行われない問題もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明が解決しようとする第1課題は、キャビネット内の衣類処理空間での作動に関係なく、衣類を押圧してシワを除去する衣類処理を行う衣類処理装置を提供することである。
【0019】
本発明の第2課題は、キャビネットとは別途に区分されたドアアセンブリ内に形成された衣類処理空間で衣類をシワを効果的に除去できる衣類処理装置を提供することである。
【0020】
本発明の第3課題は、押圧によりシワを除去する複数の衣類を短時間に処理する衣類処理装置を提供することである。
【0021】
本発明が解決しようとする第4課題は、下衣などのように区分された領域が存在する衣類の場合にも、各区分された領域を均等に押圧できる衣類処理装置を提供することである。
【0022】
本発明が解決しようとする第5課題は、衣類の区分された各領域にスチーム及び熱風のうちのいずれか1つを均等に供給できる衣類処理装置を提供することである。
【0023】
本発明が解決しようとする第6課題は、衣類の押圧過程において、衣類の位置が変わることを防止できる衣類処理装置を提供することである。
【0024】
本発明が解決しようとする第7課題は、ユーザが意図した領域に正確にクリース(crease)を形成できる衣類処理装置を提供することである。
【0025】
本発明の課題は上記言及した課題に限らず、言及していない他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0026】
上記課題を達成するために、本発明による衣類処理装置は、前方に開口部を備えるキャビネット、開口部を開閉するドアアセンブリ、キャビネット内に備えられて衣類が収容される空間を提供し、開口部を介してキャビネットの外部と連通する第1衣類処理室;及び第1衣類処理室と連通して第1衣類処理室にスチームを供給するスチーム供給部と空気を循環させる空気供給部のうちのいずれか1つが配置される機械室を含み、ドアアセンブリは、キャビネットの開放した前面を開閉し、開口部を開閉し、内部を圧力を加えて衣類のシワを除去する第2衣類処理室を形成するアセンブリハウジング及び第2衣類処理室をキャビネットの前方に開閉するアセンブリドアを含んで、キャビネットの内部とは別途にドアアセンブリの内部に第2衣類処理室が形成され、第2衣類処理室はアセンブリドアを介してキャビネットの外側に開放される。いわゆる、Door in Doorの形態を有する。
【0027】
また、本発明による衣類処理装置のアセンブリハウジング及びアセンブリドアのうちのいずれか1つの内側面には、第2衣類処理室に配置された衣類を支持するベース板が配置され、アセンブリハウジング及びアセンブリドアのうちの他の内側面には、ベース板に密着して衣類を押圧するプレス板が配置されて、ドアアセンブリ内に形成された第2衣類処理室に配置された衣類を処理する。
【0028】
さらにプレス板を加熱する加熱装置を含んで衣類に熱を加えてシワを除去することができる。具体的には、加熱装置は外部の電源から電気が供給されて熱を発生させるプレス板電熱器を含み、プレス板電熱器はプレス板の内側に配置されて衣類に熱を加えてシワを除去することができる。
【0029】
本発明による衣類処理装置はさらに、ドアアセンブリをキャビネットに回転自在に連結するキャビネットヒンジ部;アセンブリドアをアセンブリハウジングに回転自在に連結するアセンブリヒンジ部;及びキャビネットヒンジ部とアセンブリヒンジ部を内部を介してスチーム発生器で発生したスチームを第2衣類処理室に供給するか又は第2衣類処理室の空気を排気するスチーム流動部を含み、第2衣類処理室にスチームを供給して衣類を処理する。
【0030】
本発明による衣類処理装置はさらに、ドアアセンブリ内に配置され、キャビネットヒンジ部とアセンブリヒンジ部を連結する連結管を含み、第2衣類処理室にスチームを流動させることができる。
【0031】
本発明による衣類処理装置の連結管は、アセンブリヒンジ部の内側に挿入され、アセンブリヒンジ部に接する周り面の一側でスチームが流動するように開口した連結管孔が形成され、アセンブリヒンジ部は、連結管に接する周り面の一側でスチームが流動するように開口したアセンブリヒンジ部孔が形成され、アセンブリドアと共に回転して、アセンブリドアの回転により第2衣類処理室に供給されるスチームを調節することができる。
【0032】
本発明による衣類処理装置は、アセンブリドアが第2衣類処理室を閉じるとき、連結管孔とアセンブリヒンジ部孔が同じ方向に配置されて、アセンブリドアの回転により第2衣類処理室に供給されるスチームを調節することができる。
【0033】
本発明による衣類処理装置は、アセンブリドアが第2衣類処理室を開放するとき、連結管孔とアセンブリヒンジ部孔が互いに異なる方向に配置されて、アセンブリドアの回転により第2衣類処理室に供給されるスチームを調節することができる。
【0034】
本発明による衣類処理装置のキャビネットヒンジ部は、ドアアセンブリの上端に配置される第1キャビネットヒンジ部と、ドアアセンブリの下端に配置される第2キャビネットヒンジ部とを含み、アセンブリヒンジ部は、アセンブリドアの上部に配置される第1アセンブリヒンジ部と、アセンブリドアの下部に配置される第2アセンブリヒンジ部とを含み、スチーム流動部は、第1キャビネットヒンジ部と第1アセンブリヒンジ部を内部を介してスチーム発生器で発生したスチームを第2衣類処理室に供給するスチーム供給部と、第2キャビネットヒンジ部と第2アセンブリヒンジ部を内部を介して第2衣類処理室内の空気を第1衣類処理室に排気するスチーム排気部とを含み、第2衣類処理室内にスチームを供給及び排気して衣類を処理することができる。
【0035】
本発明による衣類処理装置は、アセンブリハウジングとアセンブリドアの間に設けられ、アセンブリハウジングに載置される衣類とアセンブリドアに載置される衣類にそれぞれ圧力を加える仕切り板を含み、第2衣類処理室内で複数の衣類を処理することができる。
【0036】
仕切り板は、該仕切り板をアセンブリハウジング又はアセンブリドアの一側に固定又は固定解除する固定突起を含み、第2衣類処理室内で複数の衣類を処理することができる。
【0037】
またアセンブリハウジングがアセンブリドアに固定されるとき、アセンブリハウジングから仕切り板まで離隔した距離と仕切り板からアセンブリドアまで離隔した距離が一定の間隔を維持して、第2衣類処理室内に配置された複数の衣類を処理することができる。
【0038】
具体的には、アセンブリハウジングの内側面には、衣類を固定する第1固定部材と、仕切り板に密着して第1固定部材に固定された衣類を押圧する第1ベース板が配置され、アセンブリドアの内側面には、衣類を固定する第2固定部と、仕切り板に密着して第2固定部材に固定された衣類を押圧する第2ベース板が配置されて、ドアアセンブリ内に複数の衣類を載置することができる。
【0039】
本発明のさらに他の実施例では、ドアアセンブリはさらに、衣類を支持する支持ボディと、支持ボディに向けて回転自在に設けられて衣類を押圧するプレス板と、支持ボディと押圧ボディの間で支持ボディ又は押圧ボディに向けて回転自在に設けられ、両面で衣類を押圧できるように備えられるアイロン仕切り部とを含む。
【0040】
アイロン仕切り部は、支持ボディと押圧ボディの間に回転自在に設けられるアイロン仕切りボディと;仕切りボディの両面のうちのいずれかに設けられて衣類に熱を供給する加熱部を含む。
【0041】
加熱部は、アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれかに外部に露出するように備えられる加熱ボディと、アイロン仕切りボディ及び加熱ボディのうちのいずれかに備えられて加熱ボディを加熱する熱線とを含む。
【0042】
一方、加熱部は、アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれかに外部に露出するように備えられる加熱ボディと、アイロン仕切りボディ及び加熱ボディのうちのいずれかに備えられてスチームが供給される供給流路と、加熱ボディを貫通してスチームが衣類に排出されるように備えられる複数の排出孔とを含む。
【0043】
さらに供給流路は、仕切りボディの高さ方向に沿って少なくとも1つ以上設けられる噴射流路を含み、排出孔は噴射流路の長手方向に沿って複数個が形成される。
【0044】
特に供給流路を介してスチームを排出するために機械室のスチーム発生部と連通することもできるが、キャビネット、機械室及びドアアセンブリのうちのいずれかに備えられてスチームを生成する補助スチーム供給部をさらに含むことができ、この場合、供給流路は補助スチーム供給部と排出孔を連通するように備えられる。
【0045】
補助スチーム供給部は、キャビネット、機械室及びドアアセンブリのうちのいずれかに着脱自在に備えられて水を収容する補助水タンクと、水タンクの水を加熱してスチームを発生させる補助ヒーターと、水タンクと供給流路を連通してスチームを排出する排出口とを含む。
【0046】
アイロン仕切り部は、アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれかに外部に露出するように備えられる加熱ボディと、仕切りボディ及び加熱ボディのうちのいずれかに備えられて加熱ボディを加熱する熱線と、仕切りボディ及び加熱ボディのうちのいずれかに備えられてスチームが供給される供給流路とを含み、熱線は供給流路との干渉を防止するために供給流路の外郭にそって形成される。
【0047】
またドアアセンブリは、アイロン仕切り部と支持ボディを回転自在に結合する連結ヒンジと、連結ヒンジに備えられて熱線や供給流路が通過する通路部を含む。
【0048】
アイロン仕切り部は、機械室に連通するように備えられて、機械室から供給された熱風又は水分を排出するように備えられる。
【0049】
さらにドアアセンブリは、支持ボディに備えられて押圧ボディを固定する支持ボディの結合フックと、押圧ボディに備えられて支持ボディの結合フックに固定される押圧ボディのフック結合部を含んで、支持ボディと押圧ボディが仕切り部から離隔することを防止することができる。
【0050】
さらにアイロン仕切り部の上部及び下部のうちのいずれかに備えられて衣類を固定する載置部を含む。
【0051】
この場合、載置部は、アイロン仕切り部の上部及び下部のうちのいずれかに回転自在に設けられて衣類を支持する載置ボディと、載置ボディに結合して衣類を固定する固定ボディとを含む。
【0052】
より具体的には、載置部は、押圧ボディの上部に回転自在に設けられて衣類を固定する第1載置部と、押圧ボディの下部に回転自在に設けられて衣類を固定する第2載置部とを含む。
【0053】
第1載置部は、押圧ボディの上部に回転自在に設けられて衣類を支持する第1載置ボディと、第1載置ボディに回転自在に設けられて衣類を固定する第1固定ボディとを含み、第2載置部は、押圧ボディの下部に回転自在に設けられて衣類を支持する第2載置ボディと、第2載置ボディに回転自在に設けられて衣類を固定する第2固定ボディとを含む。
【0054】
第2載置ボディは衣類の第1部分が挿通する第1貫通スリットを含み、第2固定ボディは衣類の第2部分が挿通する第2貫通スリットを含む。第1載置ボディは一面が万曲して形成され、衣類の一部が収容されて支持される収容溝を含む。
【0055】
さらに支持ボディと押圧ボディの間には、回転自在に設けられるアイロン仕切り部を含み、アイロン仕切り部はアイロン仕切りボディと衣類に熱を供給するように備えられる加熱部を含む。
【0056】
加熱部は、アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれかに外部に露出するように備えられる加熱ボディと、アイロン仕切りボディ及び加熱ボディのうちのいずれかに備えられて加熱ボディを加熱する熱線とを含む。
【0057】
一方、加熱部は、アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれかに外部に露出するように備えられる加熱ボディ、アイロン仕切りボディ及び加熱ボディのうちのいずれかに備えられてスチームが供給される供給流路;及び加熱ボディを貫通してスチームが衣類に排出されるように備えられる複数の排出孔;を含むこともできる。
【0058】
さらに供給流路はそれぞれアイロン仕切りボディの高さ方向に沿って少なくとも1つ以上設けられる噴射流路を含み、複数の排出孔は噴射流路の長手方向に沿って複数個が備えられる。
【0059】
さらにキャビネット、機械室及びドアアセンブリのうちのいずれかに備えられてスチームを生成する補助スチーム供給部を含み、供給流路は補助スチーム供給部と複数の排出孔と連通するように備えられる。
【0060】
アセンブリハウジングの内側面に第1ベース板、仕切り板及び第2ベース板が備えられる場合、ベース板とプレス板の間に回転自在に設けられるアイロン仕切りボディと、アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれか1つに備えられて衣類に熱を供給する加熱部とを含むアイロン仕切り部をさらに含む。すなわち、ドアアセンブリは、第1ベース板と仕切り板の間に回転自在に設けられる第1アイロン仕切りボディと、第1アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれか1つに備えられて衣類に熱を供給する第1加熱部を含む第1アイロン仕切り部、仕切り板と第2ベース板の間に回転自在に設けられる第2アイロン仕切りボディと第2アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれかに備えられて衣類に熱を供給する第2加熱部を押圧する第2アイロン仕切り部をさらに含む。
【0061】
第1加熱部は、第1アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれかに外部に露出するように備えられる第1加熱ボディと、第1アイロン仕切りボディ及び第1加熱ボディのうちのいずれかに備えられて加熱ボディを加熱する第1熱線とを含み、第2加熱部は、第2アイロン仕切りボディの両面のうちのいずれかに外部に露出するように備えられる第2加熱ボディと、第2アイロン仕切りボディ又は第2加熱ボディのうちのいずれかに備えられて加熱ボディを加熱する第2熱線とを含む。
【0062】
第1アイロン仕切り部はさらに、第1アイロン仕切りボディ及び第1加熱ボディのうちのいずれかに備えられてスチームが供給される第1供給流路及び第1加熱ボディを貫通してスチームが衣類に排出されるように備えられる第1排出孔を含み、第2アイロン仕切り部はさらに、第2アイロン仕切りボディ及び第2加熱ボディのうちのいずれかに備えられてスチームが供給される第2供給流路及び第2加熱ボディを貫通してスチームが衣類に排出されるように備えられる第2排出孔を含む。さらに第1供給流路及び第2供給流路はそれぞれ、第1アイロン仕切りボディ及び第2アイロン仕切りボディの高さ方向に沿って少なくとも1つ以上設けられる第1噴射流路及び第2噴射流路を含み、第1排出孔及び第2排出孔はそれぞれ第1噴射流路及び第2噴射流路の長手方向に沿って複数個が形成される。
【0063】
さらにキャビネット、機械室及びドアアセンブリのうちのいずれかに備えられてスチームを生成する補助スチーム供給部を含み、供給流路は補助スチーム供給部と第1排出孔及び第2排出孔と連通するように備えられることを特徴とする。
【0064】
その他の実施例の具体的な事項は詳しい説明及び図面に記載されている。
【発明の効果】
【0065】
本発明の衣類処理装置によれば、以下のうち少なくとも1つの効果を得ることができる。
【0066】
第一に、ドアアセンブリ内に形成された第2衣類処理室はキャビネットの開閉有無に関係なく開閉できるので、第1衣類処理室の作動中にも第2衣類処理室に衣類を処理することができる。
【0067】
第二に、第2衣類処理室内にさらに加熱装置又はスチーム供給部を追加して、ドアアセンブリ内に形成された第2衣類処理室に熱を供給し、内部に置かれた衣類のシワを効果的に除去することができる。
【0068】
第三に、第2衣類処理室内の空間を仕切り、両側で衣類を押圧する仕切り板を設けて、複数の衣類を同時に処理することができるので、複数の衣類を短時間に処理することができる。
【0069】
第四に、本発明は下衣などのように区分された領域が存在する衣類の場合にも、各区分された領域を均等に押圧することができる。
【0070】
第五に、本発明は衣類の区分された各領域にスチーム及び熱風のうちのいずれかを均等に供給できる衣類処理装置を提供する。
【0071】
第六に、本発明は複数の衣類を同時に押圧できる衣類処理装置を提供する。
【0072】
第七に、本発明は衣類押圧過程において、衣類の位置が変わることを防止する衣類処理装置を提供する。
【0073】
第八に、本発明は衣類の乾燥、脱臭などのリフレッシャー(refresh)の終了後、ユーザがアイロンかけを省略することができる。
【0074】
第九に、本発明はユーザが意図する領域に正確にクリース(crease)を形成できる衣類処理装置を提供する。
【0075】
第十に、本発明は2つ以上の衣類に同時に熱線を用いた加熱及びスチームを供給することにより同時に加熱及び押圧してシワをなくすことができる。
【0076】
本発明の効果は上記言及した効果に限らず、言及していない他の効果は請求範囲の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0077】
図1】本発明の一実施例による衣類処理装置のドアアセンブリが開放した状態を示す図である。
図2】本発明の一実施例による衣類処理装置のキャビネットが開放した状態を示す図である。
図3】本発明の一実施例による機械室の内部構成を説明する概略的な断面図である。
図4】本発明の一実施例によるドアアセンブリの内部構成説明する図である。
図5】本発明の他の実施例によるドアアセンブリのスチーム循環構造を説明する図である。
図6】本発明の他の実施例によるものであり、図6の(a)はドアアセンブリにおいてアセンブリドアが閉じた状態を説明する図であり、図6の(b)はドアアセンブリにおいてアセンブリドアが開いた状態を説明する図である。
図7】本発明のさらに他の実施例によるドアアセンブリを示す図である。
図8】本発明のさらに他の実施例によるドアアセンブリが閉じた状態を示す図である。
図9】本発明のさらに他の実施例によるドアアセンブリが開いた状態を示す図である。
図10】本発明のさらに他の実施例によるドアアセンブリが開き、仕切り板が離隔した状態を示す図である。
図11】本発明のさらに他の実施例によるドアアセンブリの内部構造を説明する図である。
図12】従来の衣類処理装置の構造を示す図である。
図13】本発明の一実施例による衣類処理装置の構造を示す図である。
図14】本発明のアイロン押圧部に衣類が置かれたことを示す図である。
図15】本発明のアイロン押圧部に設けられた加熱部の一例を示す図である。
図16】本発明の加熱部の流路構造の一例を示す図である。
図17】本発明の加熱部の水分供給構造の一例を示す図である。
図18】本発明のアイロン押圧部に衣類を載置する載置部の構造を示す図である。
【0078】
図19】本発明のアイロン押圧部及び載置部に衣類を載置する過程を段階別に示す図である。
図20】本発明の一実施例によるドアアセンブリに備えられたベース板、プレス板及びアイロン仕切り部の配置を示す図である。
図21】本発明の他の実施例によるドアアセンブリに備えられたベース板、プレス板、仕切り板及び複数のアイロン仕切り部の配置を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0079】
本発明の利点及び特徴、並びにそれらを達成する方法は、添付図面と共に詳細に後述する実施例を参照にすると明確になる。しかし、本発明は以下に開示する実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現することができ、単に本実施例は本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。明細書全体にわたって、同一の参照符号は同一の構成要素を指す。
【0080】
以下で言及される「前F/後R/左Le/右Ri/上U/下D」などの方向を指す表現は、図に表されたところによって定義するが、これはあくまでも本発明が明確に理解されるように説明するためのものであり、基準をどこに置くかによって各方向を異なって定義することができる。
【0081】
この明細書では、互いに異なる実施例であっても、同一・類似する構成については同一・類似する参照符号を与え、その説明を省略する。本発明で使用する単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。また、本発明を説明するにあたり、本発明に関連する公知の技術についての具体的な説明が、本発明の要旨を無駄に曖昧にするおそれがあると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。添付された図面は、本明細書に開示された実施例を簡単に理解できるようにするためのものであり、添付された図面によって本明細書に開示された技術的思想が制限されてはいけない。
【0082】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例による衣類処理装置を説明する。
【0083】
図1は本発明の一実施例による衣類処理装置1000のドアアセンブリ100が開放した状態を示す斜視図である。図2は本発明の一実施例による衣類処理装置のキャビネットが開放した状態を示す斜視図である。図3は発明の一実施例による機械室20の内部構成を説明する概略的な断面図である。図4は本発明の一実施例によるドアアセンブリ100の内部構成説明する図である。
【0084】
以下、図1乃至図4を参照しながら、本発明の一実施例による衣類処理装置とドアアセンブリについて説明する。
【0085】
図2を参照すると、この実施例による衣類処理装置は内部が中空であり、前面が開放したキャビネット10と、キャビネット10の開放した前面を開閉するドアアセンブリ100とを含む。
【0086】
この実施例によるキャビネット10は、内部に衣類を載置してスチームや空気循環により衣類を処理する第1衣類処理室11及び第1衣類処理室にスチームを噴射したり空気を循環させたりする装置が設けられる機械室20を含む。
【0087】
この実施例による第1衣類処理室11の上側には衣類又は衣類が載置されるハンガーを掛ける衣類支持バー16が設けられる。衣類支持バー16として、衣類を所定の離隔距離内で左右方向に揺するムービングハンガー(Moving Hanger)が備えられてもよい。
【0088】
図3を参照すると、この実施例による機械室20は、第1衣類処理室11の収容空間14に空気(加熱された空気又は未加熱空気)を供給する空気供給部30と、収容空間14に水分(スチーム又はミスト)を供給するスチーム供給部40のうちのいずれか1つを含む。
【0089】
このために、第1衣類処理室11は、機械室20に空気を排出する空気排出口36と、機械室20から空気が供給される空気吸入口37と、機械室20から水分又はスチームが供給されるスチーム供給口42とが貫通して備えられる。
【0090】
機械室20は空気より密度が相対的に低い熱風を生成するので、熱風が収容空間14に完全に供給されるように第1衣類処理室11の下部に設けられる。
【0091】
機械室20は、収容空間14に空気(加熱空気又は未加熱空気)を供給する空気供給部30と、収容空間14に水分(スチーム又はミスト)を供給するスチーム供給部40のうちのいずれかを含む。
【0092】
以下では説明の便宜のために、供給部が空気供給部30及び水分供給部40の両方を含み、空気供給部30は熱風を収容空間14に供給し、スチーム供給部40はスチームを収容空間14に供給する場合に基づいて説明する。
【0093】
空気供給部30は、収容空間14内の空気を循環させる第1衣類処理室供給管24と、第1衣類処理室供給管24にそって流動する空気と熱交換する熱交換部31と、収容空間14内の空気が第1衣類処理室供給管24にそって流動するようにする送風ファン32とを含む。
【0094】
第1衣類処理室供給管24は収容空間14に備えられた空気排出口36及び空気吸入部37を介して収容空間14の内部に連通する。
【0095】
空気排出部25と空気吸入部23は収容空間14の底面を貫通するように設けられて収容空間14と機械室20を連通させる。したがって、機械室20内に備えられた第1衣類処理室供給管24の一端が空気吸入部23に連結され、他端が空気排出部250に連結されると、第1衣類処理室供給管24は収容空間14の内部に連通することができる。
【0096】
熱交換部31は第1衣類処理室供給管24に流入した空気の除湿及び加熱のための手段であって、図3の(a)は熱交換部の一実施例による熱ポンプ(heat pump)を示す。
【0097】
熱交換部が熱ポンプで備えられる場合、熱交換部31は第1衣類処理室供給管24内に設けられる蒸発器E,311、第1衣類処理室供給管24内に位置する凝縮器C,312、第1衣類処理室供給管24の外側に位置する圧縮機P,33及び膨張バルブEx,34で備えられる。
【0098】
蒸発器E、圧縮機P、凝縮器C及び膨張バルブExは冷媒管35を介して互いに連結される。
【0099】
圧縮機Pは冷媒が冷媒管35にそって循環されるように冷媒を高圧に圧縮させる手段であり、蒸発器Eは第1衣類処理室供給管24内の空気から熱を吸収して冷媒を蒸発させる手段でありかつ空気を除湿冷却する手段である。また凝縮器Cは第1衣類処理室供給管24内の空気により熱を放出することにより空気を加熱し、冷媒を凝縮させる手段である。
【0100】
送風ファン32は第1衣類処理室供給管24内に設けられて収容空間14内の空気を第1衣類処理室供給管24を介して循環させる手段であり、凝縮器Cと空気排出口36の間に位置する。
【0101】
したがって、送風ファン32が作動すると、第1衣類処理室供給管24内の空気は空気排出口36を介して収容空間14に移動し、収容空間14内の空気は空気吸入口37を介して第1衣類処理室供給管24に移動する。
【0102】
空気吸入部23を介して第1衣類処理室供給管24に流入する空気は蒸発器Eを通過しながら冷却し、蒸発器Eを通過した空気は凝縮器Cを通過しながら加熱される。
【0103】
蒸発器Eを通過しながら空気が冷却すると、空気に含まれた水分が除去され(除湿)、空気から除去された水分(凝縮水)は蒸発器の表面や第1衣類処理室供給管内に残留する。
【0104】
第1衣類処理室供給管24内に凝縮水が残留すると、熱交換部31の熱交換効率が低下するので、本発明ではさらに蒸発器Eにより発生した凝縮水の除去のための排水部を含む。
【0105】
この実施例による第1衣類処理室供給管24の一側には蒸発器Eと熱交換により発生した凝縮水を集める集水管37が設けられる。集水管37に集水した凝縮水は排水部に流動する。
【0106】
排水部は、機械室ドア22に着脱自在に設けられる排水タンク47と、第1衣類処理室供給管24内の凝縮水を排水タンク47に供給する排水管477と、排水ポンプ479とを備える。
【0107】
排水タンク47は液体を貯蔵可能な空間を提供できれば、いかなる形状であってもよい。但し、排水タンク47内に貯蔵された液体の排出のための排水タンクリード471、排水管477が着脱自在に連結される排水タンク流入口473を含むことが好ましい。
【0108】
排水タンク流入口473にはさらにチェックバルブ(図示せず)が備えられるが、これは機械室ドア22が機械室20を開放すると、排水管477が排水タンクの流入口473から分離され、機械室ドア22が機械室20を閉鎖すると、排水管477を排水タンクの流入口473に挿入するためのものである。排水タンクを機械室ドアから分離するとき、排水タンク内の水が排水タンクの外部に漏出することも防止することができる。
【0109】
一方、図3の(b)に示したように、スチーム供給部40は、機械室20内に備えられるスチーム発生器41、スチーム発生器41内に備えられるヒーター411、及びスチーム発生器41をスチーム供給口42に連結するスチーム供給管417を備える。
【0110】
スチーム発生器41は水を貯蔵する手段であり、ヒーター411はスチーム発生器41内に貯蔵された水を加熱して水をスチームに変換させる手段であり、スチーム供給管417はスチーム発生器41内のスチームを収容空間14に案内する手段である。
【0111】
したがって、ヒーター411はスチーム発生器41の底面に隣接するように設けられることが好ましく、スチーム供給管417はスチーム発生器41の上面(又は最上端)に位置することが好ましい。
【0112】
スチーム発生器41には給水部を介して水が供給されるが、給水部は機械室ドア22に着脱自在に設けられた給水タンク45で備えられる。
【0113】
この場合、スチーム発生器41は、機械室ドア22が機械室20を閉鎖すると、給水タンク45に連結され、機械室ドア22が機械室20を開放すると、給水タンク45から分離される給水タンク連結管413をさらに含むように備えられる。
【0114】
給水タンク45は液体を貯蔵できる形状であれば、いかなる形状であってもよいが、給水タンク45内に液体を供給するための給水タンクリード451、給水タンク連結管413が挿入される排出口(図示せず)、排出口に備えられる給水タンクチェックバルブ455を含むことが好ましい。
【0115】
本発明による衣類処理装置1000が給水源(図示せず)から遠く離れた位置に設けられる場合を考慮して、給水タンク45は機械室ドア22に着脱自在に設けられる。
【0116】
給水タンク45と排水タンク47は個々に分離されず、1つの貯蔵タンクに備えられる。この場合、貯蔵タンクに貯蔵された凝縮水は再使用でき、或いは貯蔵タンクに貯蔵されず排水管477を介してすぐ外部に排出されることもできる。
【0117】
即ち、衣類処理装置1000が給水源に隣接して位置すると、スチーム発生器41は必要な時に給水源から水が供給されるように制御することができる。しかし、衣類処理装置1000が給水源から遠く離れて位置すると、かかる制御が不可能であるので、給水タンク45はそのような問題を解決するための手段である。
【0118】
図1及び図4を参照すると、この実施例によるドアアセンブリ100の内側には衣類を押圧してシワを除去できる第2衣類処理室12が形成される。この実施例によるドアアセンブリ100は、第2衣類処理室12を開閉するアセンブリドア130を含む。この実施例によるアセンブリドア130は、ドアアセンブリ100の前方Fに配置され、ドアアセンブリ100内に形成された第2衣類処理室12を前方Fに開閉することができる。
【0119】
この実施例によるドアアセンブリ100は、キャビネット10の開口した前面を開閉し、内部に衣類が処理される空間を形成するアセンブリハウジング110と、アセンブリハウジング110が形成される内部空間を開閉するアセンブリドア130とを含む。
【0120】
第2衣類処理室12はドアアセンブリ100の内部に配置される。第2衣類処理室12はドアアセンブリ100において前方に開放した形態であり、アセンブリドア130により外部と遮断されることができる。アセンブリドア130は第2衣類処理室12の内部空間を開閉するドア機能を行う。すなわち、ドアアセンブリ100では、アセンブリハウジング110により第1衣類処理室11を開閉しなくても、第2衣類処理室12のみをアセンブリドア130により開閉することができる。これをDoor in Doorタイプという。
【0121】
第2衣類処理室12では内部に配置される衣類に圧力を加えて衣類のシワを除去する。第2衣類処理室12では、アセンブリハウジング110の内側面111aとアセンブリドア130の内側面131の間に衣類が配置される。
【0122】
第2衣類処理室12には、衣類を固定して下側Dに垂れる固定部材114、内部に配置された衣類を支持するベース板113及びベース板113に密着して間に配置された衣類を押圧するプレス板132が配置される。この実施例によるプレス板132の中央には、上下方向(U-D)に長く突出したテンションバー(tension bar)134が突出して形成される。テンションバー134はプレス板132とベース板113の間に配置された衣類にベース板113の方向にテンションを加えて、衣類の両側にテンションを加えることができる。
【0123】
固定部材114はアセンブリハウジング110及びアセンブリドア130のうちのいずれかに配置される。ベース板113はアセンブリハウジング110の内側面111a又はアセンブリドア130の内側面131に配置され、プレス板132はベース板113に配置されないアセンブリハウジング110又はアセンブリドア130に配置される。
【0124】
図1及び図4を参照すると、この実施例による衣類処理装置10のドアアセンブリ100では、アセンブリハウジング110に固定部材114とベース板113が配置され、アセンブリドア130にプレス板132が配置される。またアセンブリドア130には、アセンブリハウジング110の内側面で突出した固定部材114に対応する部分に固定部材溝139が形成される。以下、図1及び図4を参照しながら、それらを基準として説明する。ただし、これは一実施例に過ぎず、衣類を固定及び押圧できる範囲内で異なる配置も可能である。
【0125】
この実施例によるアセンブリハウジング110は、ドアアセンブリ100の外形を形成する。この実施例によるアセンブリハウジング110は内部に衣類が押圧して処理される空間である第2衣類処理室12が形成される。この実施例によるアセンブリハウジング110は内側に第2衣類処理室12を形成し、第2衣類処理室12の前面は開放される。
【0126】
この実施例によるアセンブリハウジング110は、キャビネット10の一側に回転自在に連結される。この実施例によるアセンブリハウジング110は、上端と下端の一側がキャビネット10にヒンジ固定される。
【0127】
図2を参照すると、アセンブリハウジング110がキャビネット10の前面を閉じた状態で、アセンブリハウジング110の後面112はキャビネット10の第1衣類処理室11に向かって配置される。アセンブリハウジング110の後面112には、キャビネット10の前面を閉じた状態で、第1衣類処理室11とキャビネット10の外部を密閉するドアガスケット122が配置される。
【0128】
この実施例による衣類処理装置10は、アセンブリハウジング110がキャビネット10の前面を閉じた状態で、アセンブリハウジング110の前面111はキャビネット10の前方に向かって配置される。この実施例によるアセンブリハウジング110の前面11の一部は後方に陥没して形成されて、アセンブリハウジング110の内側面111aであると同時に第2衣類処理室12の内側面111aである面が形成される。
【0129】
この実施例によるドアアセンブリ100では、アセンブリドア130がアセンブリハウジング110に閉じられた状態で、第2衣類処理室12を形成する空間に配置される面を内側面であると定義する。またこの実施例によるドアアセンブリ100では、アセンブリドア130がアセンブリハウジング110に閉じられた状態で、ドアアセンブリ100の外形を形成する面を外側面であると定義することができる。したがって、アセンブリハウジング110の前面でもドアアセンブリ100の外形を形成する面は外側面であると説明できる。
【0130】
この実施例によるアセンブリハウジング110は、内部に衣類が処理される第2衣類処理室12を形成する。この実施例によるアセンブリハウジング110には、第2衣類処理室12が形成される内側面111aに衣類を固定する固定部材114と、アセンブリドア130とともに固定部材114に固定される衣類を押圧するベース板113とが配置される。
【0131】
ベース板113は、アセンブリハウジング110に固定されるベース固定板1131と、ベース固定板1131から延長して形成され、ベース固定板1131に比べてアセンブリハウジング110の内側面111aともっと離隔して形成され、衣類に弾性力を提供するベース弾性板1132,1133とを含む。
【0132】
この実施例において、ベース固定板1131はアセンブリハウジング110の内側面111aから上下方向に延長して形成され、上側及び下側がそれぞれ締結部材によりアセンブリハウジング110に締結される。したがって、ベース固定板1131はアセンブリハウジング110の内側面に結合された状態を維持することができる。ベース固定板1131は上側と下側でアセンブリハウジング110に締結される部分の間の空間にベース固定板孔117が形成される。ベース板113において衣類を主に押圧する部分はベース弾性板1132,1133である。
【0133】
ベース弾性板1132,1133はそれぞれベース固定板1131から左右方向に延長して形成されるベース弾性右板1182とベース弾性左板1183に区分される。
【0134】
ベース弾性右板1182とベース弾性左板1183は材質の弾性によってアセンブリハウジング110の内側面111aの方向に弾性変形される。
【0135】
したがって、ベース板113がアセンブリドア130のプレス板132により押圧されるとき、ベース板113のベース弾性板1132,1133はアセンブリハウジング110の内側面111aの方向に離隔してアセンブリドア130と均一に密着することができる。
【0136】
この実施例によるアセンブリドア130は、アセンブリハウジング110bの前面111に設けられる。この実施例によるアセンブリドア130は、アセンブリハウジング110の一側に回転自在に連結される。この実施例によるアセンブリドア130は第2衣類処理室12を開閉する。
【0137】
この実施例によるアセンブリドア130の内側面131には、ベース板113とともに第2衣類処理室12に載置された衣類を押圧するプレス板132が配置される。この実施例によるプレス板132は、ベース板113に対応する部分のアセンブリドア130に配置される。
【0138】
この実施例によるプレス板132が配置されたアセンブリドア130の内部にはプレス板132を加熱する加熱装置136が配置される。この実施例による加熱装置136は外部の電源から電気が供給されて熱を発生させるプレス板電熱器138を含む。プレス板電熱器138はプレス板132の内側に配置されてプレス板132に熱を発散させる。したがって、ベース板113とプレス板132に押圧される衣類はプレス板132で発生する熱を用いて衣類に存在するシワを除去することができる。
【0139】
図5は本発明の他の実施例によるドアアセンブリ100のスチーム循環構造を説明する図である。図6は本発明の他の実施例によるドアアセンブリのスチームが流動するヒンジ部を説明する図である。
【0140】
以下、図5及び図6を参照しながら、この実施例によるドアアセンブリ100内にスチームが流動する構成について説明する。
【0141】
図5を参照すると、本発明の他の実施例による衣類処理装置10はさらにドアアセンブリ100内に形成される第2衣類処理室12にスチームを供給するドアスチーム供給部144a,146a,148aを含む。この実施例による衣類処理装置10はさらにドアアセンブリ100内を流動するスチームを排気するドアスチーム排気部144b、146b、148bを含む。
【0142】
この実施例によるドアスチーム供給部144a、146a、148aは、機械室20内に配置されたスチーム供給部40で発生したスチームの一部をドアアセンブリ100内の第2衣類処理室12に供給する。
【0143】
この実施例によるドアアセンブリ100は、キャビネット10に回転自在に連結される。この実施例による衣類処理装置10は、さらにドアアセンブリ100をキャビネット10に回転自在に連結するキャビネットヒンジ部144を含む。この実施例によるキャビネットヒンジ部144は、ドアアセンブリ100の上端と下端において、ドアアセンブリ100とキャビネット10を回転自在に連結する。
【0144】
この実施例によるキャビネットヒンジ部144は、ドアアセンブリ100の上端に配置される第1キャビネットヒンジ部144aと、ドアアセンブリ100の下端に配置される第2キャビネットヒンジ部144bとを含む。この実施例による第1キャビネットヒンジ部144aと第2キャビネットヒンジ部144bは内部が中空である。したがって、第1キャビネットヒンジ部144aと第2キャビネットヒンジ部144bは内部にスチームが流動するか、スチームが流動するホースが配置される。
【0145】
この実施例によるドアアセンブリ100のアセンブリドア130は、アセンブリハウジング110に回転自在に連結される。この実施例によるドアアセンブリ100は、さらにアセンブリドア130をアセンブリハウジング110に回転自在に連結するアセンブリヒンジ部146を含む。この実施例によるアセンブリヒンジ部146は、アセンブリドア130の上端と下端でアセンブリドア130とアセンブリハウジング110を回転自在に連結する。
【0146】
この実施例によるアセンブリヒンジ部146は、アセンブリドア130の上部に配置される第1アセンブリヒンジ部146aと、アセンブリドア130の下部に配置される第2アセンブリヒンジ部146bとを含む。この実施例による第1アセンブリヒンジ部146aと第2アセンブリヒンジ部146bは内部が中空である。したがって、第1アセンブリヒンジ部146aと第2アセンブリヒンジ部146bは内部にスチームが流動するか、又はスチームが流動するホースが配置される。
【0147】
この実施例による連結管148は、第1キャビネットヒンジ部144aと第1アセンブリヒンジ部146aを連結する第1連結管148aと、第2キャビネットヒンジ部144bと第2アセンブリヒンジ部146bを連結する第2連結管178bとを含む。
【0148】
この実施例による連結管148内に機械室20のスチーム発生部44で生成されたスチームが流動するか、又はスチームが流動するホースが配置される。
【0149】
この実施例によるスチーム供給部140は、第1キャビネットヒンジ部144aと第1アセンブリヒンジ部146aを連結する第1連結管148aを含む。この実施例によるドアスチーム排気部144b,146b,148bは、第2キャビネットヒンジ部144bと第2アセンブリヒンジ部146bを連結する第2連結管148bを含む。
【0150】
図6を参照すると、この実施例による連結管148はアセンブリヒンジ部146の内側に挿入される。この実施例による連結管148にはアセンブリヒンジ部146に接する部分でスチームが流動するように開口した連結管孔149が形成される。連結管148はアセンブリヒンジ部146の内側に固定配置される。したがって、アセンブリヒンジ部146が回転しても、連結管148の配置は変更されない。
【0151】
この実施例によるアセンブリヒンジ部146は連結管148の外縁に配置される。この実施例によるアセンブリヒンジ部146はアセンブリドア130に固定連結される。したがって、アセンブリヒンジ部146はアセンブリドア130の回転によって一緒に回転する。この実施例によるアセンブリヒンジ部146には連結管148の内部と第2衣類処理室12を連通するアセンブリヒンジ部孔147が形成される。
【0152】
この実施例によるアセンブリヒンジ部孔147が連結管孔149と同じ方向に配置されるとき、連結管148を流動するスチームが第2衣類処理室12に供給されるか、又は第2衣類処理室12を流動するスチームが連結管148に流動される。
【0153】
この実施例によるドアアセンブリ100では、アセンブリドア130が第2衣類処理室12を閉鎖するとき、連結管148と第2衣類処理室12が連通することができる。この実施例によるドアアセンブリ100では、アセンブリドア130が第2衣類処理室12を開放するとき、連結管148と第2衣類処理室12が連通しないように構成される。
【0154】
すなわち、図6の(a)を参照すると、この実施例によるドアアセンブリ100は、アセンブリドア130が第2衣類処理室12を閉鎖するとき、アセンブリヒンジ部孔147が連結管孔149と同じ方向に配置されることができる。また、図6の(b)を参照すると、この実施例によるドアアセンブリ100は、アセンブリドア130が第2衣類処理室12を開放するとき、アセンブリヒンジ部孔147と連結管孔149が互いに異なる方向に配置されることができる。
【0155】
図7は本発明のさらに他の実施例によるドアアセンブリを示す斜視図である。図8は乃至図10は本発明のさらに他の実施例によるドアアセンブリの構成及び開閉構造を説明する図である。図11は本発明のさらに他の実施例によるドアアセンブリの内部構造を説明する図である。
【0156】
以下、図7乃至図10を参照しながら、この実施例によるドアアセンブリの構成について説明する。
【0157】
図7を参照すると、本発明のさらに他の実施例による衣類処理装置1000のドアアセンブリ100は、内側に少なくとも2つの衣類を押圧してシワを除去できるように、アセンブリハウジング110とアセンブリドア130の間に仕切り板160が配置される。したがって、仕切り板によって複数の衣類を同時に押圧することができる。
【0158】
この実施例によるアセンブリハウジング110の内側面111aには、衣類を固定する第1固定部材1141と、仕切り板160と共にアセンブリハウジング110に固定される衣類を押圧する第1ベース板115とが配置される。
【0159】
第1ベース板115は、アセンブリハウジング110に固定される第1ベース固定板116と、第1ベース固定板116から延長して形成され、第1ベース固定板116に比べてアセンブリハウジング110の内側面111aからもっと離隔して形成され、衣類に弾性力を提供する第1ベース弾性板116a、116bとを含む。
【0160】
この実施例によるアセンブリドア130の内側面131には、衣類を固定する第2固定部材1341と、仕切り板160と共にアセンブリドア130に固定される衣類を押圧する第2ベース板135とが配置される。
【0161】
第2ベース板135は、アセンブリドア130に固定される第2ベース固定板136と、第2ベース固定板136から延長して形成され、第2ベース固定板136に比べてアセンブリドア130の内側面131からもっと離隔して形成され、衣類に弾性力を提供する第2ベース弾性板136a、136bとを含む。
【0162】
仕切り板160はアセンブリハウジング110又はアセンブリドア130の一側にヒンジ固定される。図10を参照すると、この実施例による仕切り板160はアセンブリドア130の一側にヒンジ固定される。この実施例による仕切り板160は、一側でアセンブリドア130に回転自在に固定され、他側でアセンブリドア130に着脱自在に固定される。この実施例による仕切り板160が他側でアセンブリドア130に固定されるとき、仕切り板160はアセンブリドア130との間隔が維持される。
【0163】
この実施例による仕切り板160は、アセンブリドア130に回転自在に固定される仕切り板-ヒンジ部162と、仕切り板-ヒンジ部162を軸として仕切り板が回転することにより仕切り板160をアセンブリドア130の一側に固定或いは固定解除する固定突起164を含む。この実施例によるアセンブリドア130の一側には固定突起164が固定或いは固定解除されるように構成された固定溝部142を含む。
【0164】
この実施例による仕切り板160の固定突起164とアセンブリドア130の固定溝部166はワンタッチクリックボタンであってもよい。したがって、仕切り板160の固定突起164をアセンブリドア130に向かって押圧すると、仕切り板160がアセンブリドア130に固定或いは固定解除される。
【0165】
固定突起164は仕切り板160をアセンブリドア130に固定してアセンブリドア130との間隔を維持し、アセンブリドア130に載置された衣類を押圧する。固定突起164は仕切り板160をアセンブリドア130から固定解除して、アセンブリドア130に衣類を載置したり、載置された衣類を除去する。
【0166】
この実施例によるアセンブリハウジング110とアセンブリドア130は一定間隔離隔して配置される。この実施例によるアセンブリハウジング110、仕切り板160及びアセンブリドア130は、一定間隔離隔して配置される。第2衣類処理室12が閉じた状態で、アセンブリハウジング110の第1ベース弾性板116a,116bから仕切り板160まで離隔した距離D1は、仕切り板160からアセンブリドア130の第2ベース弾性板136a,136bまで離隔した距離D2と同一である。第2衣類処理室12が閉じた状態で、アセンブリハウジング110の第1ベース弾性板116a,116bから仕切り板160まで離隔した距離D1と、仕切り板160からアセンブリドア130の第2ベース弾性板136a,136bまで離隔した距離D2は'0'である状態を含む。即ち、第2衣類処理室12が閉じた状態で、アセンブリハウジング110の第1ベース弾性板116a,116bとアセンブリドア130の第2ベース弾性板136a,136bはそれぞれ仕切り板160に密着した状態である。
【0167】
但し、第2衣類処理室12が閉じた状態で、アセンブリハウジング110の第1ベース弾性板116a,116bから仕切り板160まで離隔した距離D1と、仕切り板160からアセンブリドア130の第2ベース弾性板136a,136bまで離隔した距離D2は、載置される衣類の種類を考慮して互いに異なる間隔に設定することができる。
【0168】
第2衣類処理室12が閉じた状態で、第1ベース板115の第1ベース弾性板116a,116bと第2ベース板135の第2ベース弾性板136a,136bは、仕切り板160に接するか又は近接して配置される。第2衣類処理室12が閉じた状態で、アセンブリハウジング110に衣類が載置されるとき、第1ベース弾性板116a,116bは載置した衣類によってアセンブリハウジング110の方向に移動する。第2衣類処理室12が閉じた状態で、アセンブリドア130に衣類が載置されるとき、第2ベース弾性板136a,136bは載置された衣類によってアセンブリドア130の方向に移動する。
【0169】
仕切り板160の固定突起164がアセンブリドア130の固定溝部166に固定されると、仕切り板160とアセンブリドア130の第2ベース板135によって、アセンブリドア130に載置された衣類が押圧される。仕切り板160がアセンブリドア130に固定した状態で、アセンブリドア130がアセンブリハウジング110に固定されると、仕切り板160とアセンブリハウジング110の第1ベース板115によって、アセンブリハウジング110に載置された衣類が押圧される。
【0170】
図12は従来の衣類処理装置の一実施例を示す図である。
【0171】
従来の衣類処理装置の場合、ドアの内側には、衣類を固定する補助衣類掛け521,522と、補助衣類掛けの下側に備えられて衣類を押圧する押圧部60が設けられる。補助衣類掛け50は、ハンガー522と、ドアに備えられてハンガー522が固定される衣類掛け521とを含み、押圧部60は衣類の一面を支持する支持部65と、支持部65に向けて回転自在に設けられて衣類の他面を押圧する圧迫部66と、圧迫部66の下側に備えられて衣類の捩れを防止する防止部67とを含む。
【0172】
しかし、これは圧迫部66が回転しながら押圧するので、衣類を均等に圧迫されないという問題があり、衣類Pが圧迫部65により押圧される過程において、圧迫部65に押されて衣類Pがよじれたり位置がずれたりする問題がある。即ち、従来の衣類処理装置では、圧迫部65によって衣類Pにシワが多く発生したり、意図しない方向にクリースが入ったりする問題もある。
【0173】
また従来の衣類処理装置は下衣などのように区分された領域がある衣類の場合、区分された領域をそれぞれ押圧できない問題がある。例えば、従来の衣類処理装置では、ズボンなどの下衣の場合、左足に着用する第1部分と右足に着用する第2部分が互いに重なって押圧される。
【0174】
よって、第1部分と第2部分の押圧過程において、互いにすれ違って重なるか、あるいは位置が変わって衣類の意図しない領域にクリースが入る問題がある。
【0175】
また第1部分と第2部分の対向する領域には熱風や水分(スチームを含む)が供給されないので、乾燥及び脱臭などのリフレッシャー(refresh)が円滑に行われない問題もある。
【0176】
図13を参照すると、上記問題を解決するために、本発明による衣類処理装置1000の一実施例は、前方に開口部を備えるキャビネット10と、キャビネット10に回転自在に設けられて開口部を開閉するドアアセンブリ100と、キャビネット10に設けられて衣類Pが収容される収容空間14を提供する第1衣類処理室11と、第1衣類処理室11に連通して収容空間14に空気及び水分のうちのいずれか1つを供給する機械室20と、第1衣類処理室11及びドアアセンブリ100のうちのいずれか1つに設けられて衣類を押圧するアイロン押圧部60とを含む。図11はアイロン押圧部がドアアセンブリに備えられた場合を示しているが、アイロン押圧部はかえってアセンブリではなく、第1衣類処理室に備えられてもよい。ここでは、ドアアセンブリに備えられた場合について説明する。
【0177】
キャビネット10は衣類処理装置1000の外観を形成するように設けられ、高さが幅よりも長く形成される。これにより、下衣などの長い衣類Pも折らずに収容空間14に収容でき、衣類Pにシワができることを防止することができる。
【0178】
キャビネット10は金属材質で形成され、強度を維持できれば、強化プラスチックなどの樹脂材で形成されてもよい。
【0179】
第1衣類処理室11は、さらにキャビネット10内に位置して収容空間14を形成するインナーボディ11aを含む。インナーボディ11aは衣類Pから排出された異物質や機械室20から供給された熱風や水分により変形されたり化学反応を起こしたりせず、強度を維持できる材質で形成される。一例としてABS、ASAのようなスチレン樹脂系列で形成される。
【0180】
インナーボディ11aは一面又は下側に機械室20に連通するように設けられて機械室20から熱風や水分が供給されるか、又は機械室20に空気を排出するように備えられる。そのために、インナーボディ11aは機械室20に連通する複数の貫通口36、37、42を含む。
【0181】
さらにキャビネット10には収容空間14から分離された機械室20が備えられる。機械室20は空気より相対的に密度が低い加熱された空気やスチームを供給するために、収容空間14の下部に設けられる。
【0182】
即ち、機械室20により収容空間14に供給される空気は加熱された空気(heated air、熱風)であり、機械室20により収容空間14に供給される水分はスチームである場合、機械室20が収容空間14の下部に位置されるだけで、熱風やスチームを別途の送風装置なしに収容空間14内に均等に供給することができる。
【0183】
一方、図13乃至図19に示された様々な実施例におけるドアアセンブリ100は、簡略な説明のために、図1乃至図11に示されたドアアセンブリ100とは異なり、第2衣類処理室12などを備えない平面形状であり、開口部の開閉のためのものである。即ち、ドアアセンブリ100は、キャビネット10に回転自在に結合して開口部を開閉するように備えられる。ドアアセンブリ100はインナーボディ11aだけではなく、機械室20の前方まで遮蔽するように備えられる。これにより、収容空間14に供給された熱風や水分が外部に流出することを防止するだけではなく、機械室20で発生した熱が外部に伝達されることを遮断することができる。
【0184】
ドアアセンブリ100はインナーボディ11aの前方を開閉するように備えられるので、インナーボディ11aの内周面とドアアセンブリ100の内面は収容空間14の外周面を形成することができる。
【0185】
アイロン押圧部60は衣類Pを両面から押圧して衣類Pに発生したシワを除去するか又は衣類Pにユーザが意図したクリースを形成する。アイロン押圧部がドアアセンブリに備えられた場合を示しているが、アイロン押圧部はドアアセンブリではなく、第1衣類処理室に備えられてもよい。ここでは、ドアアセンブリに備えられた場合について説明する。したがって、ドアアセンブリはアイロン押圧部を含む。
【0186】
言い換えれば、アイロン押圧部60はアイロンかけの役割を果たして、ユーザが衣類Pの乾燥、脱臭が終了した後にアイロンかけを行う必要がない。
【0187】
アイロン押圧部60ではアイロンかけなどが必要な上衣及び下衣を含む衣類Pが押圧される。
【0188】
具体的には、アイロン押圧部60は、第1衣類処理室11とドアアセンブリ100のうちのいずれかに設けられて衣類を支持する支持ボディ61と、支持ボディ61に向けて回転自在に設けられて支持ボディ61に支持される衣類を押圧する押圧ボディ62とを含む。
【0189】
図13は支持ボディ61がドアアセンブリ100の内面に備えられたことを示しているが、衣類の一面を支持できれば、インナーボディ11aの内面に備えられてもよい。
【0190】
支持ボディ61は衣類の一面が押圧ボディ62に押圧されるとき、形状が変化しないように板状で設けられる。具体的には、支持ボディ61は衣類Pと面接触するように備えられる接地板612を含み、衣類Pに備えられたミシン目を回避するか、又は衣類Pの両端に押圧される力を集中させるように、接地板612で長手方向にそって陥没して備えられる固定溝611をさらに含む。
【0191】
これにより、押圧ボディ62が支持ボディ61を押圧するとき、接地板612に圧力が集中して衣類Pのシワを効果的に除去できるだけではなく、衣類Pの両端にクリースを鮮明に形成することができる。さらにミシン目によって衣類Pに意図しないシワが形成されることを防止することができる。
【0192】
押圧ボディ62は支持ボディ61に回転自在に結合され、支持ボディ61が備えられたインナーボディ11aの内面又はドアアセンブリ100の内面に回転自在に結合される。即ち、押圧ボディ62は支持ボディ61に近づくか又は遠くなるように回転できれば、どこに設けられてもよい。
【0193】
押圧ボディ62はインナーボディ11a、ドアアセンブリ100、支持ボディ61の一側のうちのいずれか1つに備えられた連結ヒンジ80で回転自在に設けられる。
【0194】
即ち、連結ヒンジ80は支持ボディ61に備えられるか、又は支持ボディ61が備えられたインナーボディ11aやドアアセンブリ100の内面に備えられる。
【0195】
連結ヒンジ80は、押圧ボディ62を回転自在に支持する第1連結ヒンジ81と第1連結ヒンジ81の下部に設けられて押圧ボディを回転自在に支持する第2連結ヒンジ82とを含む。
【0196】
さらに押圧ボディ62は、支持ボディ61に向けて回転自在に設けられる押圧板622と、衣類Pのミシン目を回避するか又は衣類Pの両端に押圧される力を集中させるように押圧板622の長手方向にそって陥没して備えられる万曲溝621を含む。
【0197】
これにより、押圧ボディ62は支持ボディ61に向かって回転して衣類Pの一面を押圧し、支持ボディ61は作用/反作用によって衣類Pの他面を押圧することができる。
【0198】
アイロン押圧部60はさらに支持ボディ61と押圧ボディ62の間で支持ボディと押圧ボディに向けて回転自在に設けられるアイロン仕切り部63を含む。
【0199】
具体的には、アイロン仕切り部63は支持ボディ61と押圧ボディ62の間に回転自在に設けられるアイロン仕切りボディ631を含む。アイロン仕切りボディ631は押圧ボディ62と支持ボディ61の面積に対応する面積で形成される。これにより、押圧ボディ62、アイロン仕切りボディ631及び支持ボディ61のうちのいずれか1つに配置された衣類を全て押圧することができる。
【0200】
アイロン仕切りボディ631も第1連結ヒンジ81と第2連結ヒンジ82に回転自在に結合されて押圧ボディ62とは別途に回転するように設けられ、押圧ボディ62と一体に回転するように備えられる。
【0201】
アイロン仕切りボディ631は独自的に支持ボディ61に向かって回転するように設けられ、押圧ボディ62が支持ボディ61に向かって回転するとき、一緒に押圧されて支持ボディ61に向かって回転するように備えられることもできる。
【0202】
図14はアイロン押圧部60に衣類Pが設けられて押圧される態様を示す図である。
【0203】
図14を参照すると、ユーザの左足に着用する第1部分P1と、右足に着用する第2部分P2とに区分される下衣の場合、第1部分と第2部分のうちのいずれか一方は押圧ボディ62とアイロン仕切りボディ631に押圧されるように設けられ、第1部分と第2部分のうちの他方はアイロン仕切り部63と支持ボディ61に押圧されるように設けられる。
【0204】
例えば、衣類Pのうち、第1部分P1と第2部分P2がアイロン仕切りボディ631の下端又は上端に配置され、第1部分P1はアイロン仕切りボディ631のうち、押圧ボディ62に向かって設けられた一面に支持され、第2部分P2は支持ボディ61に向かって設けられた他面にそれぞれ分離されて支持される。
【0205】
このとき、第1部分P1と第2部分P2はアイロン仕切りボディ631の上部又は下部で再び重ねて固定されることもできる。したがって、衣類の第1部分P1と第2部分P2が自重によって広げられ、互いに重畳しないことができる。これにより、衣類の第1部分P1と第2部分P2をそれぞれ正確に押圧してシワを除去するか、又は両端にクリースを正確に形成することができる。
【0206】
さらにアイロン仕切りボディ631の両面又は一面に導出して設けられる維持台632を含む。
【0207】
維持台632は支持ボディ61と押圧ボディ62が過度に密着することを防止して、衣類Pが押圧ボディ62やアイロン仕切り部63により押圧されるとき、位置が変わることを防止することができる。
【0208】
そのために、維持台632はアイロン仕切りボディ631より摩擦力が大きいか又は緩衝力のある他の材質で形成されることができる。
【0209】
一方、支持ボディ61と押圧ボディ62の間に一定の厚さを有するアイロン仕切り部63及び衣類が配置されるので、押圧ボディ62が押圧しても反作用によって押圧ボディ62が支持ボディ61の反対方向に回転する恐れがある。
【0210】
これを防止するために、本発明による衣類処理装置1000はさらに、支持ボディ61に設けられて押圧ボディを固定する結合フック613と、押圧ボディに設けられて結合フックに固定されるフック結合部623を含む。
【0211】
一例として、フック結合部623は押圧板622の周り面に突出して備えられるフック突起623を含み、結合フック613はフック突起623に締結されるようにフック状で形成される。
【0212】
一方、結合フック613はフック結合部623に挿入されて締結されるように備えられることもでき、支持ボディ61が押圧ボディ62に結合して押圧ボディ62がアイロン仕切り部63及び支持ボディ61を押圧することを維持できれば、いかなる形状及び構造であってもよい。
【0213】
図14は衣類Pとして1つの下衣が備えられたことを示しているが、これは一実施例に過ぎず、アイロン押圧部60に複数の衣類が設けられることもできる。言い換えれば、複数の衣類が備えられる場合、ある1つの衣類はアイロン仕切り部63と押圧ボディ62の間に配置され、他の衣類はアイロン仕切り部63と支持ボディ61の間に配置されることができる。また後述する実施例では、かかるアイロン仕切り部を複数個備えて、衣類をそれぞれ配置することもできる。
【0214】
これにより、押圧ボディ62が支持ボディ61に向かって回転する場合、押圧ボディ62はいずれか1つの衣類をアイロン仕切りボディ631に押圧し、アイロン仕切りボディ631は他の衣類を支持ボディ61に押圧することができる。
【0215】
したがって、複数の衣類を1つのアイロン押圧部60で全部押圧して、シワを除去したりクリースを形成したりすることができる。
【0216】
なお、上衣などの衣類が備えられた場合は、アイロン仕切りボディ631の外周面に挟まれて、アイロン仕切りボディ631を収容するように固定されて衣類の一面と他面が同時に押圧ボディ62と支持ボディ61に押圧されるように備えることもできる。
【0217】
一方、支持ボディ61と押圧ボディ62の間にアイロン仕切り部63が設けられると、その間に機械室20から供給される水分や熱風が衣類に供給されることが難しくなる。したがって、アイロン押圧部60は衣類Pに熱やスチームを供給できる別途の構成が必要である。
【0218】
なお、支持ボディ61はアイロン仕切りボディ631を着脱自在に結合できる結合部311を含む。結合部311はアイロン仕切りボディ631の外周面の一部が挿入されるフック方式で形成されるか、又は押圧ボディ62に備えられた締結部が同時に結合されるように形成される。
【0219】
図15はアイロン押圧部60に熱やスチームを別途に供給できる構造を示す図である。図15を参照すると、本発明によるアイロン仕切り部63はさらに、アイロン仕切りボディ631の両面のうちのいずれか1つに設けられて衣類に熱を供給する加熱部64を含む。
【0220】
加熱部64はアイロン仕切り部63と支持ボディ61と押圧ボディ62の間に押圧された衣類に熱エネルギーを供給して、シワを効果的に除去したり、クリースを効果的に生成することができる。
【0221】
加熱部64は、アイロン仕切りボディ631の両面のうちのいずれか1つに設けられて外部に露出される加熱ボディ640と、アイロン仕切りボディ631及び加熱ボディ640のうちのいずれかに設けられて加熱ボディ640を加熱する熱線6320とを含む。
【0222】
加熱ボディ640は熱を伝達できる導体又は金属材質で形成され、熱線6320は電気エネルギーなどで加熱されて熱を加熱ボディ640に伝達する。
【0223】
加熱ボディ640はアイロン仕切りボディ631の両面に着脱自在に結合されて、アイロン仕切りボディ631の露出面を形成する。即ち、アイロン仕切りボディ631の両面のうち、ドアアセンブリ100の内側面に近い面に結合する加熱ボディが第1-1加熱ボディ6411、アイロン仕切りボディ631の他面に備えられる加熱ボディが第2加熱ボディ6412になる。
【0224】
もちろん、加熱ボディと固定ボディが同じ材質で形成される場合は、加熱ボディ640はアイロン仕切りボディ631と一体に設けられることもできる。
【0225】
熱線6320は加熱ボディ640の背面に付着して備えられるが、安全性の面ではアイロン仕切りボディ631に備えられる方が望ましい。即ち、熱線6320はアイロン仕切りボディ631から加熱ボディ640に一定距離離隔して間接的に加熱ボディ640を加熱するように備えられる。
【0226】
熱線6320は本発明による衣類処理装置1000のキャビネット10又は機械室20から電気エネルギーが供給されるように備えられ、第1連結ヒンジ81又は第2連結ヒンジ82によりアイロン押圧部60の外部に連結される。熱線6320は加熱ボディ640の一面に均等に熱を供給するために、アイロン仕切りボディ631の両面に高さ方向及び幅方向を複数回往復しながら均等に設けられる。
【0227】
なお、加熱部64は、アイロン仕切りボディ631及び加熱ボディ640のうちのいずれかに設けられてスチームが供給される供給流路6310と、加熱ボディ640を貫通してスチームが衣類に排出されるように備えられる複数の排出孔643とを含む。
【0228】
供給流路6310に供給された水は熱線6320で加熱されて、スチームが排出孔643を介して排出されるか、又はスチームやミストが直接供給される流路が形成されることもできる。
【0229】
供給流路6310はアイロン仕切りボディ631の高さ方向又は幅方向にそって一定距離離隔して複数個が備えられ、排出孔643は供給流路6310の延長方向にそって備えられる。これにより、排出孔643を介して均等にスチームが衣類Pに供給される。
【0230】
加熱部64は供給流路6310と熱線6320のうちのいずれか1つのみを含むか、又は供給流路6310と熱線6320の両方を含むことができる。
【0231】
一方、加熱部64は供給流路6310と熱線6320の両方を備える場合、熱線6320は供給流路6310と干渉しないように供給流路6310の外郭に備えられる。熱線6320は供給流路6310の外郭にそって備えられることもできる。
【0232】
一方、アイロン仕切り部63は第1衣類処理室11又はドアアセンブリ100に回転自在に設けられるので、供給流路6310にスチームを供給する流路の設置領域が制限される。
【0233】
供給流路6310はアイロン仕切りボディ631に内挿されたり、アイロン仕切りボディ631の表面に備えられるメイン流路6312と、メイン流路6312からアイロン仕切りボディ631の高さ方向又は幅方向に複数個に分枝されて備えられる分枝流路6313と、分枝流路6313から同じ方向に延びてスチームを供給する噴射流路6314とを含む。
【0234】
このとき、スチームは密度が小さいので、移動が容易であり、複数の噴射流路6314は高さ方向に備えられることが好ましく、多い面積にスチームが噴射されるように幅方向に互いに離隔して備えられることが好ましい。
【0235】
これにより、メイン流路6312のみにスチームや水分又は水が供給された場合、噴射流路6314にそって分配されてアイロン仕切りボディ631で均等にスチームが噴射される。
【0236】
さらに供給流路6310は、アイロン仕切りボディ631の外部に備えられた補助スチーム供給部85に連通するように設けられ、水又はスチームをメイン流路6312に伝達する連通流路6311を含む。
【0237】
一方、熱線6320は第1連結ヒンジ81と第2連結ヒンジ82のうちのいずれかに連通するように設けられ、メイン流路6311は第1連結ヒンジ81と第2連結ヒンジ82のうちのいずれかに連通するように設けられて、互いに重畳しないことができる。
【0238】
そのために、第1連結ヒンジ81と第2連結ヒンジ82には熱線やメイン流路6311が通過又は連通できる通路部811,821が備えられる。
【0239】
図16は補助スチーム供給部85が設けられてスチームを供給する構造を示す図である。
【0240】
補助スチーム供給部85はキャビネット、機械室20、ドア、押圧部のうち、ユーザの接近が容易な領域に備えられる。
【0241】
補助スチーム供給部85はキャビネット、機械室20、ドア及び押圧部のうちのいずれか1つに備えられる。衣類処理装置1000が外部給水源に連結されない可能性があるので、補助スチーム供給部85はキャビネット、機械室20、ドア及び押圧部のうちのいずれか1つに着脱自在に設けられることが好ましい。
【0242】
また補助スチーム供給部85は供給流路6310に最も近い領域に設けられることが有利であるので、アイロン仕切り部63に備えられることが好ましく、押圧ボディ62はユーザに最も早く露出される領域であるので、押圧ボディ62に備えられることが好ましい。
【0243】
押圧ボディ62に補助スチーム供給部85が着脱自在に設けられる場合、押圧ボディ62は補助スチーム供給部85が連結ヒンジ80を連通するように備えられる連結流路6221をさらに含む。
【0244】
連結流路6221は補助スチーム供給部85から供給された水分やスチームを排出可能な管状で形成され、押圧ボディ62に内挿されて設けられる。
【0245】
これにより、第2連結ヒンジ82で連結流路6221と連通流路6311が互いに連通するように備えられ、補助スチーム供給部85で発生した水分やスチームが排出孔643に完全に排出される。
【0246】
一方、供給流路6310はアイロン仕切りボディ631に内挿されて備えられ、アイロン仕切りボディ631は加熱部64の排出孔643に連通するように設けられる複数の貫通孔を有することができる。
【0247】
これにより、供給流路6310がアイロン仕切りボディ631の両面にそれぞれ設けられず、アイロン仕切りボディ631内に備えられることにより、アイロン仕切りボディ631の厚さを減少することができる。また1つの供給流路6310を介してアイロン仕切りボディ631の両面にスチームを全部供給できるという利点がある。
【0248】
図17は補助スチーム供給部85の一実施例を示す図である。上述したように、補助スチーム供給部85は押圧ボディ62に着脱自在に設けられる。
【0249】
補助スチーム供給部85は、押圧部のうちのいずれか1つに着脱自在に設けられて水を収容する補助水タンク850と、補助水タンク850の水を加熱してスチームを発生させる補助ヒーター854と、補助水タンク850と供給流路6310を連通してスチームを排出する排出口852とを含む。
【0250】
補助水タンク850は一定の体積を有するケース状であり、水の供給や洗浄を容易にするために上面に開放部が設けられ、開放面を遮蔽するためのカバー853をさらに含む。
【0251】
補助水タンク850は補助ヒーター854が挿入されて固定されるヒーター挿入口811を一側に備え、補助ヒーター854はヒーター挿入口811に固定されて補助水タンク850に収容された水を加熱してスチームを形成するように備えられる。
【0252】
排出口852は密度が相対的に低いスチームが完全に排出されるように補助水タンク850の一側の上部に設けられ、連結流路6221に連通するように備えられる。
【0253】
さらに押圧ボディ62は補助水タンク850を収容するように備えられる収容部623を含む。また補助水タンク850が収容部623に取り付けられたとき、補助水タンク850の露出面と押圧ボディ62の一面が並んで設けられる。
【0254】
これにより、補助水タンク850に水が供給されると、加熱部64を介して衣類Pにスチームが供給される。
【0255】
一方、加熱部64は機械室20又は補助水タンク850に連通して熱風や水分を直接受け、押圧ボディ62と支持ボディ61に向かって熱風や水分を排出するように備えることもできる。
【0256】
言い換えれば、加熱部64はアイロン仕切りボディ631と一体に設けられて熱風及び水分を排出する排出孔643で備えられることができる。
【0257】
第1連結ヒンジ81と第2連結ヒンジ82には機械室20に連通する流路が備えられ、アイロン仕切りボディ631には流路に連通して熱風や水分を加熱部64に供給する供給流路が備えられる。
【0258】
加熱部64が機械室20に連通する場合、機械室20から熱風や水分が収容空間14に供給されると同時に加熱部64にも供給されることができる。
【0259】
一方、機械室20のスチーム発生器41でアイロン仕切り部63に連通してスチームを供給することもできる。
【0260】
即ち、図5のように、スチーム発生器41はアイロン仕切り部63に連結ヒンジ80で連通するように備えられる別途のスチーム供給流路に連設され、スチーム供給管417は分枝されてアイロン仕切り部63に連結ヒンジ80に備えられた通路部811,821を介して連通することができる。
【0261】
これにより、スチーム発生器41で発生したスチームがアイロン仕切り部63に直接伝達されて衣類Pに供給することができる。このとき、熱線6320及び補助スチーム供給部85は省略できる。
【0262】
図18はアイロン押圧部60に衣類を固定する載置部の構造を示す図である。
【0263】
図18の(a)はアイロン押圧部60から衣類が分離された状態を示しており、図16の(b)はアイロン押圧部60に衣類が固定されている状態を示している。
【0264】
本発明による衣類処理装置1000は、さらにアイロン押圧部60の上部及び下部のうちのいずれかに設けられて衣類を載置又は固定する載置部90を含む。載置部90の位置は支持ボディ61、押圧ボディ62及びアイロン仕切り部63で示してもよい。即ち、載置部90の位置は支持ボディ61、押圧ボディ62及びアイロン仕切り部63のうちの1つの上部又は下部に位置すると表示することができる。
【0265】
載置部90は、押圧部の上部及び下部のうちのいずれかに設けられて衣類を支持する載置ボディ911,921と、載置ボディに結合して衣類を載置ボディに固定させる固定ボディ912,922とを含む。
【0266】
載置ボディ911,921は衣類を引っ張った状態で固定して押圧部90に衣類が圧迫されるとき、衣類にシワがついたり、位置が変わったりすることを防止することができる。
【0267】
このとき、仕切り部93が回転する状態で載置部90が固定されていると、衣類が損傷する恐れがある。したがって載置ボディ911,921は仕切り部93に対応して回転するように備えられる。
【0268】
また固定ボディ912,922は載置ボディ911,921に回転自在に結合して固定ボディ912,922と載置ボディ911,921に衣類が挟まれて固定されるように備えられる。
【0269】
載置ボディ911,921は固定ボディ912,922とフック結合されて任意に衣類Pが離脱することを防止する。例えば、載置ボディ911,921には載置部フック結合部9112が備えられ、固定ボディ912,922には結合フックが結合される載置部結合フック9122が備えられる。
【0270】
また、載置部90はアイロン押圧部60の上部のみに設けられて衣類Pを固定することにより、衣類Pが自重によって引っ張られる。
【0271】
しかし、アイロン押圧部60が衣類Pを押圧する荷重が相対的に大きいか、又は衣類Pの一側から他側に向かって押圧する場合は、衣類Pの位置が変わったりシワがついたりする可能性がある。
【0272】
したがって、載置部90はアイロン押圧部60の上部及び下部の両方に設けられて衣類Pに十分な張力を提供することにより、衣類Pのシワや位置変化を防止する。
【0273】
図18の(a)を参照すると、載置部90はアイロン押圧部60の上部に備えられる第1載置部91とアイロン押圧部60の下部に備えられる第2載置部92とを含む。
【0274】
第1載置部91と第2載置部92はアイロン仕切り部63に対応して一緒に回転するように備えられる。
【0275】
第1載置部91は、アイロン仕切り部63の上部に回転自在に設けられる第1載置ボディ911と、第1載置ボディ912に回転自在に結合して衣類を固定する第1固定ボディ912とを含む。
【0276】
第1載置ボディ911は幅より長さが長い板状であり、第1固定ボディ912は第1載置ボディ911に回転自在に結合され、自由端が第1載置ボディ911に着脱自在に結合される。
【0277】
第1載置ボディ911はさらに、一面が万曲して設けられ、衣類が収容される収容溝9111を含む。したがって、衣類が過度に圧迫されることを防止することができる。
【0278】
一方、第2載置部92は、アイロン仕切り部63の下部に回転自在に設けられる第2載置ボディ921と、第2載置ボディに回転自在に結合されて衣類を固定する第2固定ボディ922とを含む。
【0279】
第2載置ボディ921は衣類の第1部分(P)が挿通する第1貫通スリット9214を含み、第2固定ボディ922は衣類の第2部分が挿通する第2貫通スリット9223を含む。
【0280】
これにより、衣類の第1部分P1と第2部分P2が第1貫通スリットと第2貫通スリットに挿入されて、仕切り部93の両面に区分されて案内される。
【0281】
したがって、図18の(b)を参照すると、衣類Pの第1部分P1は第2貫通スリット9223に挿入されてアイロン仕切り部63の一面と押圧ボディ62の間に案内され、衣類Pの第2部分P2は第1貫通スリット9214に挿入されてアイロン仕切り部63の他面と支持ボディ61の間に案内される。
【0282】
衣類の第1部分P1と第2部分P2はアイロン押圧部60の上部で互いに重畳して、第1載置ボディ911と第1固定ボディ912に挿入されて固定される。
【0283】
このとき、衣類の第1部分P1と第2部分P2はきりきりと引っ張られた状態で第1載置ボディ911と第1固定ボディ912に挿入されて固定される。
【0284】
一方、第1載置部91も貫通スリットを備えることができ、第2載置部92にも収容溝が備えられることができる。これにより、ユーザは必要に応じて衣類Pの載置方向を調節することができる。
【0285】
図19は本発明の一実施例による衣類処理装置1000に衣類Pが載置される過程を示す図である。
【0286】
図19の(a)を参照すると、第1固定ボディ921と第1載置ボディ911は互いに分離され、第2固定ボディ922と第2載置ボディ921も互いに分離された状態で備えられる。押圧ボディ62、支持ボディ61、アイロン仕切り部63も互いに分離できる。
【0287】
図19の(b)を参照すると、第2載置ボディ921と第2固定ボディ921に備えられた貫通スリットに衣類Pの第1部分P1と第2部分P2を挿入して、第1部分P1をアイロン仕切り部63と押圧ボディ62の間に配置し、第2部分P2をアイロン仕切り部63と支持ボディ61の間に配置する。
【0288】
その後、衣類Pの第1部分P1と第2部分P2の自由端を互いに重畳してきりきりと引っ張った後、衣類Pの第1部分P1と第2部分P2がぴんと張った状態で第1載置ボディ911と第2固定ボディ921に固定する。
【0289】
図19の(c)を参照すると、第1載置部91と第2載置部92及びアイロン仕切り部63を支持ボディ61に向かって回転させる。このとき、支持ボディ61とアイロン仕切り部63を結合して分離を防止する。
【0290】
図19の(d)を参照すると、押圧ボディ62を支持ボディ61に回転させてアイロン仕切り部63を押圧する。その後、押圧ボディ62と支持ボディ61を結合して任意に分離されることを防止する。
【0291】
これにより、衣類Pの第1部分P1と第2部分P2が全て押圧される。このとき、加熱部64から熱及びスチームが供給されると、衣類Pの第1部分P1と第2部分P2にシワが除去され、クリースがつく。
【0292】
図20は本発明の他の実施例を示す。すなわち、Door in door形態のドアアセンブリ100において、第2衣類処理室12内にさらにアイロン仕切り部63を含んでいる。図1及び図4を参照して説明したように、ドアアセンブリ100は内側に衣類を押圧してシワを除去する第2衣類処理室12を形成する。この実施例によるドアアセンブリ100は第2衣類処理室12を開閉するアセンブリドア130を含む。この実施例によるアセンブリドア130はドアアセンブリ100の前方Fに配置されて、ドアアセンブリ100内に形成された第2衣類処理室12を前方Fに開閉することができる。
【0293】
第2衣類処理室12はドアアセンブリ100内に配置される。第2衣類処理室12はドアアセンブリ100において前方に開放した形態であり、アセンブリドア130によって外部から遮断される。アセンブリドア130は第2衣類処理室12の内部空間を開閉するドア機能を行う。すなわち、ドアアセンブリ100ではアセンブリハウジング110によって第1衣類処理室11を開閉せず、第2衣類処理室12のみをアセンブリドア130により開閉することができる。これをDoor in Doorタイプという。
【0294】
第2衣類処理室12には、衣類を固定して下側Dに垂れる固定部材114、内部に配置された衣類を支持するベース板113及びベース板113に密着して間に配置された衣類を押圧するプレス板132が配置される。またこれらの間にアイロン仕切り部63が回転自在に結合されている。アイロン仕切り部はベース板113に回転自在に結合されているが、これは一実施例に過ぎず、ベース板113、プレス板132及びアイロン仕切り部63が回転により互いに対応する形状で結合できれば、どこに連結されてもよい。すなわち、アイロン仕切り部63がベース板113とヒンジ連結されてもよく、アイロン仕切り部63がプレス板132とヒンジ結合されてもよい。また、アイロン仕切り部63がアセンブリドア130或いはドアアセンブリ100に回転自在に結合されていてもよい。
【0295】
図20にはスチーム供給のために、図16のように、補助スチーム供給部85が設けられてスチームを供給できる構造が示されている。補助スチーム供給部85はキャビネット10、機械室20及びドアアセンブリ100のうちのいずれかに着脱可能に備えられることが好ましい。すなわち、図14のように、補助スチーム供給部85は第2ベース板134に備えられて連通流路を介して第1アイロン仕切り部6301及び第2アイロン仕切り部6302にスチームを供給することができる。熱線は各アイロン仕切り部にスチーム供給のための供給流路との干渉を防止するために供給流路の外郭にそって備えられる。またドアアセンブリは、アイロン仕切り部と支持ボディを回転自在に結合する連結ヒンジと、連結ヒンジに備えられて熱線や供給流路が通過する通路部とを含む。
【0296】
一方、機械室20のスチーム発生器41でアイロン仕切り部63に連通してスチームを供給することもできる。
【0297】
即ち、図5のように、スチーム発生器41はキャビネットヒンジ部144及びアセンブリヒンジ部146を経てアイロン仕切り部を連結する連結ヒンジ80で連通するように備えられる別途のスチーム供給流路に連結されて設けられ、スチーム供給管417は分枝されてアイロン仕切り部6301を連結する連結ヒンジ80に備えられた通路部811,821を介して連通するように備えられる。以下の説明は、図を参照すれば通常の技術者に明らかであるので、省略する。
【0298】
図21は本発明の他の実施例を示す。すなわち、Door in door形態のアセンブリ100において、第2衣類処理室12内に複数のアイロン仕切り部63をさらに含んでいる。したがって、複数の衣類を同時に押圧、加熱及びスチーム供給することができる。図21は2つのアイロン仕切り部及び1つの仕切り板160を含む。またアセンブリハウジング110の内側面111aには衣類を固定する第1固定部材1141と、仕切り板160と共にアセンブリハウジング110に固定される衣類を押圧する第1ベース板115とが配置される。
【0299】
第1ベース板115は、アセンブリハウジング110に固定される第1ベース固定板116と、第1ベース固定板116から延長して形成され、第1ベース固定板116に比べてアセンブリハウジング110の内側面111aからもっと離隔して形成され、衣類に弾性力を提供する第1ベース弾性板116a、116bとを含む。
【0300】
この実施例によるアセンブリドア130の内側面131には、衣類を固定する第2固定部材1341と、仕切り板160と共にアセンブリドア130に固定される衣類を押圧する第2ベース板135とが配置される。
【0301】
第2ベース板135は、アセンブリドア130に固定される第2ベース固定板136と、第2ベース固定板136から延長して形成され、第2ベース固定板136に比べてアセンブリドア130の内側面131からもっと離隔して形成され、衣類に弾性力を提供する第2ベース弾性板136a、136bとを含む。
【0302】
第1ベース板115と仕切り板160の間に第1アイロン仕切り部6301が備えられ、仕切り板160と第2ベース板135の間に第2アイロン仕切り部6302が備えられる。また、第1アイロン仕切り部6301及び第2アイロン仕切り部6302も回転自在にヒンジ結合されている。すなわち、第1アイロン仕切り部6301、第2アイロン仕切り部6302及び仕切り板160がアセンブリヒンジに回転自在に結合される。一方、第1アイロン仕切り部が第1ベース板115とヒンジ結合されるか、又は第2アイロン仕切り部が第2ベース板116とヒンジ結合されることができる。すなわち、互いに回転して対応する形状に結合できれば、いかなる結合であってもよい。
【0303】
図16のように、補助スチーム供給部が備えられることができる。但し、以下の説明は図16から通常の技術者に明らかであるので、説明を省略する。
【0304】
以上では本発明の好適な実施例について図示して説明したが、本発明は上述した特定の実施例に限定されず、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなしに、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能であり、このような変形実施は本発明の技術的思想又は見込みから外れたものと理解されてはいけないであろう。
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