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特許7167193RRC不活性状態におけるデータ伝送方法、装置、端末及び機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-28
(45)【発行日】2022-11-08
(54)【発明の名称】RRC不活性状態におけるデータ伝送方法、装置、端末及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/00 20090101AFI20221031BHJP
   H04W 76/27 20180101ALI20221031BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20221031BHJP
【FI】
H04W36/00
H04W76/27
H04W92/20
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020571461
(86)(22)【出願日】2019-03-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-21
(86)【国際出願番号】 CN2019077997
(87)【国際公開番号】W WO2019242341
(87)【国際公開日】2019-12-26
【審査請求日】2020-12-21
(31)【優先権主張番号】201810646671.3
(32)【優先日】2018-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】周 叶
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 建成
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】ZTE Corporation, Sane Chips,Considertion on periodic RAN area update procedure[online],3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1710429,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1710429.zip>,2017年09月28日
【文献】HTC,RRC aspects in NB-IoT[online],3GPP TSG-RAN WG2#92 R2-156425,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_92/Docs/R2-156425.zip>,2015年11月06日
【文献】Qualcomm Incorporated,Feedback of MCG Split SRB[online],3GPP TSG RAN WG3 #98 R3-175020,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_98/Docs/R3-175020.zip>,2017年12月03日
【文献】CATT,Periodic RNA update[online],3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1711760,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1711760.zip>,2017年09月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ノード機器に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送方法であって、
第2ノード機器から送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを取得すると、前記端末コンテキスト回復要求メッセージに応答して、インタフェースメッセージを前記第2ノード機器に送信することを含み、
ここで、前記インタフェースメッセージは、前記端末に送信する少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含み、前記第2ノード機器は、RRC不活性状態にある端末の現在のサービスノードであり、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードであり、
前記PDCP PDUには、前記端末に送信するRRCメッセージが含まれ、
前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、の少なくとも1つが含まれる、無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送方法。
【請求項2】
前記インタフェースメッセージには、
デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、の少なくとも1つが含まれる、請求項1に記載のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法。
【請求項3】
前記の少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含むインタフェースメッセージを前記第2ノード機器に送信することにおいて、
前記インタフェースメッセージを端末コンテキスト回復応答メッセージによって前記第2ノード機器に送信し、又は、前記インタフェースメッセージを端末コンテキスト回復失敗メッセージによって前記第2ノード機器に送信する、請求項1に記載のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法。
【請求項4】
第2ノード機器から送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを取得し、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が前記端末コンテキスト回復要求メッセージに含まれると判定すると、コンテキスト移行プロセスを実行しないと決定することを更に含む、請求項1に記載のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法。
【請求項5】
第2ノード機器に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送方法であって、
RRC不活性状態にある端末から送信されたRRC回復要求に基づいて端末コンテキスト回復要求メッセージを第1ノード機器に送信した後に、前記第1ノード機器から前記端末コンテキスト回復要求メッセージに基づいて送信されたインタフェースメッセージを受信することを含み、
ここで、前記インタフェースメッセージは、少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含み、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードであり、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードであり、
前記PDCP PDUを前記端末に送信することを更に含み、
前記PDCP PDUには、前記端末に送信するRRCメッセージが含まれ、
前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる、無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送方法。
【請求項6】
前記インタフェースメッセージには、
デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、の少なくとも1つが含まれ、
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、
端末からデフォルトのSRB1で送信され、送信すべき上りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUを受信することと、
端末から送信されたPDCP PDUを前記第1ノード機器に送信することとを更に含み、
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、
端末に送信すべき下りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUをデフォルトのSRB1によって端末に送信することを更に含み、
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、
端末からデフォルトのSRB2で送信され、送信すべき上りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUを受信することと、
端末から送信されたPDCP PDUを前記第1ノード機器に送信することとを更に含み、
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、
端末に送信すべき下りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUをデフォルトのSRB2によって端末に送信することを更に含む、請求項に記載のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法。
【請求項7】
コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が含まれるRRC回復要求を前記端末から受信することと、
前記所定の指示情報が含まれる前記端末テキスト回復要求メッセージを前記第1ノード機器に送信することとを更に含む、請求項に記載のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法。
【請求項8】
端末に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送方法であって、
前記端末がRRC不活性状態にある場合、RRC回復要求を第2ノード機器に送信した後に、前記第2ノード機器から送信されたRRCメッセージが含まれるPDCP PDUを受信することを含み、
ここで、前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、の少なくとも1つが含まれ、
ここで、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードであり、前記端末のアンカーノードは、前記第2ノード機器とは異なる第1ノード機器である、無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送方法。
【請求項9】
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、
送信すべき上りRRCメッセージをデフォルトのSRB1によって前記第2ノード機器に送信することを更に含み、
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、
前記第2ノード機器からの下りRRCメッセージの受信継続をデフォルトのSRB1によって行うことを更に含み、
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、
送信すべき上りRRCメッセージをデフォルトのSRB2によって前記第2ノード機器に送信することを更に含み、
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、
前記第2ノード機器から下りRRCメッセージをデフォルトのSRB2によって受信することを更に含み、
RRC接続回復を開始する場合、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が含まれるRRC回復要求を前記第2ノード機器に送信することを更に含む、請求項に記載のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法。
【請求項10】
第1ノード機器に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送装置であって、
第2ノード機器から送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを取得すると、前記端末コンテキスト回復要求メッセージに応答して、インタフェースメッセージを前記第2ノード機器に送信する送信モジュールを含み、
ここで、前記インタフェースメッセージは、前記端末に送信する少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含み、前記第2ノード機器は、RRC不活性状態にある端末の現在のサービスノードであり、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードであり、
前記PDCP PDUには、前記端末に送信するRRCメッセージが含まれ、
前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、の少なくとも1つが含まれる、無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送装置。
【請求項11】
第2ノード機器に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送装置であって、
RRC不活性状態にある端末から送信されたRRC回復要求に基づいて端末コンテキスト回復要求メッセージを第1ノード機器に送信した後に、前記第1ノード機器から前記端末コンテキスト回復要求メッセージに基づいて送信されたインタフェースメッセージを受信するデータ伝送モジュールを含み、
ここで、前記インタフェースメッセージは、少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含み、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードであり、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードであり、
前記データ伝送モジュールは、前記PDCP PDUを前記端末に送信することにさらに用いられ、
前記PDCP PDUには、前記端末に送信するRRCメッセージが含まれ、
前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる、無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送装置。
【請求項12】
端末に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送装置であって、
前記端末がRRC不活性状態にある場合、RRC回復要求を第2ノード機器に送信した後に、前記第2ノード機器から送信されたRRCメッセージが含まれるPDCP PDUを受信する送受信モジュールを含み、
ここで、前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、の少なくとも1つが含まれ、
ここで、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードであり、前記端末のアンカーノードは、前記第2ノード機器とは異なる第1ノード機器である、無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本願は、2018年6月21日に中国特許庁に提出された中国特許出願201810646671.3の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、無線技術分野に係り、特に無線リソース制御RRC(Radio Resource Control)不活性状態におけるデータ伝送方法、装置、端末及び機器に係る。
【背景技術】
【0002】
NR(New Radio)ネットワークでは、新しい無線リソース制御RRC状態であるRRC Inactive状態が定義される。無線アクセスネットワーク内のノードは、RRC Connected状態にある1つのユーザ機器UE(User Equipment)(ユーザ端末とも呼ぶ)に対し、「SuspendConfig」が搬送されたRRC Releaseメッセージを送信して、RRC Inactive状態に入ることを指示する。その後、該ノードは、該ユーザ端末のアンカノードとなり、該ユーザ端末のコンテキスト情報が蓄積される。上記RRC Releaseメッセージには、無線アクセスネットワーク通知エリアRNA(RAN Notification Area)配置情報も含まれる。ユーザ端末は、配置されたRNA範囲内で移動している場合、ネットワーク側との通信を一切不要とする。
【0003】
従来技術において、RRC Inactive状態にあるユーザ端末がネットワーク側とのデータのやり取りを必要とする場合や、ユーザ端末がRNA更新プロセスを実行してRRC接続回復プロセスをトリガする場合、アンカノードは、ユーザ端末のコンテキスト情報をユーザ端末が現在位置しているサービスノードに移動すること、即ちコンテキスト移行プロセスを行う必要がある。しかしながら、従来技術の無線アクセスネットワークノードでは、CU(Centralized Unit)-CP(Control Plane)/UP(User Plane)分離などの複雑な構成をとる可能性があり、コンテキスト移行プロセスが煩雑であり、シグナリングオーバーヘッドが大きく、また確立遅延が長く、RRC Inactive状態における小データ量伝送を実現するには不便である。従って、RRC Inactive状態における端末のデータ伝送フローを簡略化するために、RRC Inactive状態におけるデータ伝送方式を改良する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的は、従来技術でRRC Inactive状態にあるユーザ端末がRRC接続回復プロセスをトリガする際に、アンカーノードがユーザ端末のコンテキスト情報をユーザ端末が現在位置しているサービスノードに移動するコンテキスト移行プロセスが煩雑であり、確立遅延が長く、シグナリングオーバーヘッドが大きいという問題を解決するRRC不活性状態におけるデータ伝送方法、装置、端末及び機器を提供するである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一部実施例は、無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送方法を提供する。
第1ノード機器に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送方法であって、
第2ノード機器から送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを取得すると、前記端末コンテキスト回復要求メッセージに応答して、少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含むインタフェースメッセージを前記第2ノード機器に送信することを含み、
ここで、前記第2ノード機器は、RRC不活性状態にある端末の現在のサービスノードであり、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードである。
【0006】
選択可能に、前記のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法では、
前記PDCP PDUには、前記端末に送信するRRCメッセージが含まれる。
【0007】
選択可能に、前記のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法では、
前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0008】
選択可能に、前記のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法では、
前記インタフェースメッセージには、
デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0009】
選択可能に、前記のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法では、
前記のなくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含むインタフェースメッセージを前記第2ノード機器に送信することにおいて、
前記インタフェースメッセージを端末コンテキスト回復応答メッセージによって前記第2ノード機器に送信し、又は、前記インタフェースメッセージを端末コンテキスト回復失敗メッセージによって前記第2ノード機器に送信する。
【0010】
選択可能に、前記のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法では、
第2ノード機器から送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを取得し、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が前記端末コンテキスト回復要求メッセージに含まれると判定すると、コンテキスト移行プロセスを実行しないと決定することを更に含む。
【0011】
本開示は、別の実施例に係る無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送方法を更に提供する。
第2ノード機器に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送方法であって、
RRC不活性状態にある端末から送信されたRRC回復要求に基づいて端末コンテキスト回復要求メッセージを第1ノード機器に送信した後に、前記第1ノード機器から前記端末コンテキスト回復要求メッセージに基づいて送信されたインタフェースメッセージを受信することを含み、
ここで、前記インタフェースメッセージは、少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含み、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードであり、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードである。
【0012】
選択可能に、前記のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法では、
前記PDCP PDUを前記端末に送信することを更に含む。
【0013】
選択可能に、前記のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法では、
前記PDCP PDUには、前記端末に送信するRRCメッセージが含まれる。
【0014】
選択可能に、前記のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法では、
前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0015】
選択可能に、前記のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法では、
前記インタフェースメッセージには、
デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0016】
選択可能に、前記のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法では、
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、
端末からデフォルトのSRB1で送信され、送信すべき上りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUを受信することと、
端末から送信されたPDCP PDUを前記第1ノード機器に送信することとを更に含み、
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、
端末に送信すべき下りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUをデフォルトのSRB1によって端末に送信することを更に含み、
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、
端末からデフォルトのSRB2で送信され、送信すべき上りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUを受信することと、
端末から送信されたPDCP PDUを前記第1ノード機器に送信することとを更に含み、
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、
端末に送信すべき下りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUをデフォルトのSRB2によって端末に送信することを更に含む。
【0017】
選択可能に、前記のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法では、
コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が含まれるRRC回復要求を前記端末から受信することと、
前記所定の指示情報が含まれる前記端末テキスト回復要求メッセージを前記第1ノード機器に送信することとを更に含む。
【0018】
本開示は、無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送方法を更に提供する。
端末に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送方法であって、
前記端末がRRC不活性状態にある場合、RRC回復要求を第2ノード機器に送信した後に、前記第2ノード機器から送信されたRRCメッセージを受信することを含み、
ここで、前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれ、
ここで、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードであり、前記端末のアンカーノードは、前記第2ノード機器とは異なる第1ノード機器である。
【0019】
選択可能に、前記のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法では、
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、
送信すべき上りRRCメッセージをデフォルトのSRB1によって前記第2ノード機器に送信することを更に含み、
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、
前記第2ノード機器からの下りRRCメッセージの受信継続をデフォルトのSRB1によって行うことを更に含み、
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、
送信すべき上りRRCメッセージをデフォルトのSRB2によって前記第2ノード機器に送信することを更に含み、
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、
前記第2ノード機器から下りRRCメッセージをデフォルトのSRB2によって受信することを更に含む。
【0020】
選択可能に、前記のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法では、
RRC接続回復を開始する場合、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が含まれるRRC回復要求を前記第2ノード機器に送信することを更に含む。
【0021】
本開示の一部実施例は、ノード機器を更に提供する。
トランシーバと、メモリと、プロセッサと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで動作可能なコンピュータプログラムを含む第1ノード機器であり、
前記プロセッサは、メモリからプログラムを読み取ることによって、
第2ノード機器から送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを取得すると、前記端末コンテキスト回復要求メッセージに応答して、少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含むインタフェースメッセージを前記第2ノード機器に送信するプロセスを実行し、
ここで、前記第2ノード機器は、RRC不活性状態にある端末の現在のサービスノードであり、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードである。
【0022】
選択可能に、前記ノード機器において、
前記PDCP PDUには、前記端末に送信するRRCメッセージが含まれる。
【0023】
選択可能に、前記ノード機器において、
前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0024】
選択可能に、前記ノード機器において、
前記インタフェースメッセージには、
デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0025】
選択可能に、前記ノード機器において、
前記プロセッサは、
前記インタフェースメッセージを端末コンテキスト回復応答メッセージによって前記第2ノード機器に送信し、又は、前記インタフェースメッセージを端末コンテキスト回復失敗メッセージによって前記第2ノード機器に送信する。
【0026】
選択可能に、前記ノード機器において、
前記プロセッサは、更に、
第2ノード機器から送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを取得し、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が前記端末コンテキスト回復要求メッセージに含まれると判定すると、コンテキスト移行プロセスを実行しないと決定する。
【0027】
本開示の一部実施例は、ノード機器を更に提供する。
トランシーバと、メモリと、プロセッサと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで動作可能なコンピュータプログラムを含む第2ノード機器であって、
前記プロセッサは、メモリからプログラムを読み取ることによって、
RRC不活性状態にある端末から送信されたRRC回復要求に基づいて端末コンテキスト回復要求メッセージを第1ノード機器に送信した後に、前記第1ノード機器から前記端末コンテキスト回復要求メッセージに基づいて送信されたインタフェースメッセージを受信するプロセスを実行し、
ここで、前記インタフェースメッセージは、少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含み、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードであり、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードである。
【0028】
選択可能に、前記ノード機器において、
前記プロセッサは、更に、
前記PDCP PDUを前記端末に送信する。
【0029】
選択可能に、前記ノード機器において、
前記PDCP PDUには、前記端末に送信するRRCメッセージが含まれる。
【0030】
選択可能に、前記ノード機器において、
前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0031】
選択可能に、前記ノード機器において、
前記インタフェースメッセージには、
デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0032】
選択可能に、前記ノード機器において、
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、
前記プロセッサは、更に、
端末からデフォルトのSRB1で送信され、送信すべき上りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUを受信し、
端末から送信されたPDCP PDUを前記第1ノード機器に送信し、
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、
前記プロセッサは、更に、
端末に送信すべき下りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUをデフォルトのSRB1によって端末に送信し、
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、
前記プロセッサは、更に、
端末からデフォルトのSRB2で送信され、送信すべき上りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUを受信し、
端末から送信されたPDCP PDUを前記第1ノード機器に送信し、
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、
前記プロセッサは、更に、
端末に送信すべき下りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUをデフォルトのSRB2によって端末に送信する。
【0033】
選択可能に、前記ノード機器において、
前記プロセッサは、更に、
コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が含まれるRRC回復要求を前記端末から受信し、
前記所定の指示情報が含まれる前記端末テキスト回復要求メッセージを前記第1ノード機器に送信する。
【0034】
本開示の一部実施例は、端末を更に提供する。
トランシーバと、メモリと、プロセッサと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで動作可能なコンピュータプログラムを含む端末であって、
前記プロセッサは、メモリからプログラムを読み取ることによって、
前記端末がRRC不活性状態にある場合、RRC回復要求を第2ノード機器に送信した後に、前記第2ノード機器から送信されたRRCメッセージを受信するプロセスを実行し、
ここで、前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれ、
ここで、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードであり、前記端末のアンカーノードは、前記第2ノード機器とは異なる第1ノード機器である。
【0035】
選択可能に、前記端末において、
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、
前記プロセッサは、更に、
送信すべき上りRRCメッセージをデフォルトのSRB1によって前記第2ノード機器に送信し、
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、
前記プロセッサは、更に、
前記第2ノード機器からの下りRRCメッセージの受信継続をデフォルトのSRB1によって行い、
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、
前記プロセッサは、更に、
送信すべき上りRRCメッセージをデフォルトのSRB2によって前記第2ノード機器に送信し、
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、
前記プロセッサは、更に、
前記第2ノード機器から下りRRCメッセージをデフォルトのSRB2によって受信する。
【0036】
選択可能に、前記端末において、
前記プロセッサは、更に、
RRC接続回復を開始する場合、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が含まれるRRC回復要求を前記第2ノード機器に送信する。
【0037】
本開示の一部実施例は、データ伝送装置を更に提供する。
第1ノード機器に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送装置であって、
第2ノード機器から送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを取得すると、前記端末コンテキスト回復要求メッセージに応答して、少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含むインタフェースメッセージを前記第2ノード機器に送信する送信モジュールを含み、
ここで、前記第2ノード機器は、RRC不活性状態にある端末の現在のサービスノードであり、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードである。
【0038】
本開示の一部実施例は、無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送装置を更に提供する。
第2ノード機器に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送装置であって、
RRC不活性状態にある端末から送信されたRRC回復要求に基づいて端末コンテキスト回復要求メッセージを第1ノード機器に送信した後に、前記第1ノード機器から前記端末コンテキスト回復要求メッセージに基づいて送信されたインタフェースメッセージを受信するデータ伝送モジュールを含み、
ここで、前記インタフェースメッセージは、少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含み、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードであり、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードである。
【0039】
本開示の一部実施例は、データ伝送装置を更に提供する
端末に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送装置であって、
前記端末がRRC不活性状態にある場合、RRC回復要求を第2ノード機器に送信した後に、前記第2ノード機器から送信されたRRCメッセージを受信する送受信モジュールを含み、
ここで、前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれ、
ここで、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードであり、前記端末のアンカーノードは、前記第2ノード機器とは異なる第1ノード機器である。
【0040】
本開示の一部実施例は、記憶媒体を更に提供する。
コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記のいずれか1つに記載のRRC不活性状態におけるデータ伝送方法が実現される。
【発明の効果】
【0041】
本開示の一部実施例に係るRRC不活性状態におけるデータ伝送方法において、アンカーノードが端末コンテキスト回復要求メッセージを受信すると、コンテキスト移行プロセスを実行しないと決定し、PDCP PDUの形式で端末の現在のサービスノードを介してデータのやり取りを行うことで、煩雑なコンテキスト移行プロセスを回避することができる。伝送すべきデータが小さい場合には、実行プロセスの簡略化、シグナリングオーバーヘッドの節約、確立遅延の低減の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1図1は、本開示の一部実施例に係る無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送方法が応用される無線通信システムのアーキテクチャを示す図である。
図2図2は、本開示の実施例1に係るデータ伝送方法のフローチャートである。
図3図3は、本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法を採用したシステムの構造図である。
図4図4は、本開示の実施例2に係るデータ伝送方法の1つのフローチャートである。
図5図5は、本開示の実施例2に係るデータ伝送方法の別のフローチャートである。
図6図6は、本開示の実施例3に係るデータ伝送方法の1つのフローチャートである。
図7図7は、本開示の実施例3に係るデータ伝送方法の別のフローチャートである。
図8図8は、本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法を採用した第1実施プロセスを示す図である。
図9図9は、本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法を採用した第2実施プロセスを示す図である。
図10図10は、本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法を採用した第3実施プロセスを示す図である。
図11図11は、本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法を採用した第4実施プロセスを示す図である。
図12図12は、本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法を採用した第5実施プロセスを示す図である。
図13図13は、本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法を採用した第6実施プロセスを示す図である。
図14図14は、本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法を採用した第7実施プロセスを示す図である。
図15図15は、本開示の一部実施例に係るノード機器の1つの実施構造を示す図である。
図16図16は、本開示の一部実施例に係るノード機器の別の実施構造を示す図である。
図17図17は、本開示の一部実施例に係る装置の実施構造を示す図である。
図18図18は、本開示の一部実施例に係るデータ伝送装置の第1構造を示す図である。
図19図19は、本開示の一部実施例に係るデータ伝送装置の第2構造を示す図である。
図20図20は、本開示の一部実施例に係るデータ伝送装置の第3構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本開示の解決しようとする技術課題、技術手段及び利点をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例に関連して詳細に記載する。
【0044】
本開示の一部実施例に係る無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送方法、ノード機器及び端末は、TD-LTE又はNRシステムである無線通信システムに応用される。図1は、本開示の一部実施例に係る無線通信システムのアーキテクチャを示す図である。図1に示すように、該無線通信システムは、少なくとも2つのノード機器10及び端末20を含む。実際の応用では、少なくとも2つのノード機器10間の接続は、無線接続であってもよいが、各ノード機器10間の接続関係を直感的に表現する便宜上、図1では実線の模式図を採用している。
【0045】
本開示の一部実施例において、各ノード機器10は、基地局であり、且つ無線通信システムに含まれる基地局は、複数である。各基地局は、一般的に使用される基地局であり、又は発展型基地局eNB(evolved node base station)であり、更に5Gシステムにおけるネットワーク側機器(例えば、次世代基地局gNB(next generation node base station)又は送受信ポイントTRP(transmission and reception point))やセルcellなどの機器であってもよい。
【0046】
なお、本開示の一部実施例に係る無線通信システムでは、複数の端末20を含んでもよく、ノード機器10は、シグナリングを伝送したりデータを伝送したりするために、複数の端末20と通信を行う。
【0047】
具体的には、前記端末20は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、ウルトラモバイル型パソコンUMPC(Ultra-Mobile Personal Computer)、ネットブック又は携帯情報端末PDA(Personal Digital Assistant)などである。
【0048】
本開示の一部実施例に係る無線通信システムは、RRC Inactive状態にある端末20のデータ伝送に応用される。ここで、RRC Inactive状態は、RRC Connected状態、RRC Idle状態以外のRRC状態である。原則として、RRC Inactive状態は、無線アクセスネットワークノードと移動端末との間のアクセス層AS(Access Stratum)にのみ作用し、ノード機器とコアネットワークとの間の非アクセス層NAS(Non-access Stratum)には関与しない。
【0049】
本開示の一部実施例に係る無線通信システムにおいて、複数のノード機器10のうちの1つのノード機器11は、RRC接続状態にある端末20のうちの1つに対し、「SuspendConfig」が搬送されたRRC Releaseメッセージを送信して、対応する端末20がRRC Inactive状態に入ることを指示する。該ノード機器11は、該端末20のアンカノードとなり、該端末20のコンテキスト情報が蓄積される。RRC ReleaseメッセージにはRNA配置情報も含まれており、端末20は、配置されたRNA範囲内で移動する際に、ネットワーク側との通信を一切行う必要がない。また、端末20がアンカーノード以外の他のノード機器12のサービスエリアに存在する場合、そのノード機器12が、端末20が現在位置しているサービスノードとなる。
【0050】
更に、該端末20は、現在、配置されたRNA範囲内に存在するか否かをブロードキャストで知ることができる。端末20が、キャンプオンしているセルがRNA配置情報によって配置されたRNA範囲に属さないことを発見した場合、通常、端末20は、RNA更新プロセスを開始し、新しいRNAをネットワーク側に再要求することによって、無線アクセスネットワークが依然としてページングによって該端末20を発見することができることを確保する。
【0051】
端末20又はネットワーク側がデータを送信する必要がある場合、又は端末20がRNA更新プロセスを実行する必要がある場合、端末は、RRC接続回復プロセスをトリガする。
【0052】
従来技術において、RRC Inactive状態にある端末が上記理由からRRC接続復旧プロセスをトリガすると、アンカーノードは、ユーザ端末のコンテキスト情報を端末が現在位置しているサービスノードに移動する必要があり、コンテキスト移行プロセスが煩雑であり、且つシグナリングオーバーヘッドが大きい。本開示の一部実施例に係るRRC不活性状態におけるデータ転送方法は、上記の技術課題を解決するために、RRC Inactive状態にある端末のアンカノードが端末コンテキスト回復要求メッセージを受信した後に、コンテキスト移行プロセスを実行しないと決定し、デュアルコネクティビティシナリオにおけるSRB1bと同様のメカニズムを採用し、端末の現在のサービスノードを介してパケットデータ収束プロトコルPDCP(Packet Data Convergence Protocol)プロトコルデータユニットPDU(Protocol Data Unit)の形式でデータのやり取りを行い、煩雑なコンテキスト移行プロセスを回避することができる。伝送すべきデータが小さい場合には、実行プロセスの簡略化、シグナリングオーバーヘッドの節約、確立遅延の低減の効果が得られる。
【0053】
具体的には、図2に示すように、本開示に係るRRC不活性状態におけるデータ伝送方法の1つの実施例は、第1ノード機器に応用される。ここで、前記方法において、
第2ノード機器から送信された端末コンテキスト復元要求メッセージ(Retrieve UE Context Request)を取得すると、前記端末コンテキスト復元要求メッセージに応答して、少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含むインタフェースメッセージを前記第2ノード機器に送信するステップS210を含み、
ここで、前記第2ノード機器は、RRC不活性状態にある端末の現在のサービスノードであり、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードである。
【0054】
図3に示す本開示の一部実施例に係るRRC不活性状態におけるデータ伝送方法のアプリケーションアーキテクチャ概略図を参照すると、RRC Inactive状態にあり、アンカーノード(第1ノード機器)とは異なる別の無線アクセスネットワークノード(第2ノード機器)のサービスエリアに移動する端末がデータ(制御プレーンデータでもユーザプレーンデータでもよい)を伝送する必要がある場合、端末のアンカーノードは、端末のRRC回復要求メッセージ(RRC Resume Request)に基づいて送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを受信した後、コンテキスト移行プロセスを実行せず、端末のコンテキスト情報を依然として保有すると決定し、無線アクセスネットワークノードとコアネットワークの制御データとユーザデータ接続は、依然としてアンカーノードとコアネットワークの間に確立される。このように、アンカーノードは、該端末の現在のサービスノード(第2ノード機器)を介して、端末と制御データやユーザデータのやり取りをする。ここで、アンカーノードと端末の現在のサービスノードとの間のノードインタフェースでは、PDCP PDUの形式でデータがやり取りされ、端末のRRC不活性状態におけるデータ伝送が実現される。
【0055】
ここで、上記のアンカーノードが、端末のRRC回復要求(RRC Resume Request)に基づいて送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを受信した後、コンテキスト移行プロセスを実行せず、端末のコンテキスト情報を依然として保有する状態は、一時的な状態として理解される。該一時的な状態では、アンカーノードと端末の現在のサービスノードとの間でPDCP PDUの形式でデータのやり取りを行うことで、端末のRRC不活性状態におけるデータ伝送が実現される。該データ伝送プロセスは、流れ的に複雑なコンテキスト移行プロセスを行う必要がなく、伝送すべきデータが小さい場合に、実行プロセスの簡略化、シグナリングオーバーヘッドの節約、確立遅延の低減の効果が得られる。
【0056】
上記のアンカノードと端末の現在のサービスノードとの間でPDCP PDUの形式でデータのやり取りを行う方式については、NRシステムにおいて、シグナリング無線ベアラSRB(Signaling Radio Bearer)がデュアルコネクティビティ構成をとることを許容し、セカンダリノードがユーザ端末とやり取りすることにより、シグナリング遅延を低減し、又はシグナリングの信頼性を向上させることができる原理を利用し、デュアルコネクティビティシナリオにおけるSRB1bと類似のメカニズムを用いて、PDCP PDUの形式で現在のサービスノードを介して端末とデータのやり取りを行い、端末のRRC不活性状態におけるデータ伝送を実現する。
【0057】
上記原理に基づいて、アンカーノード、現在のサービスノード及び端末の間でPDCP PDUの形式でデータのやり取りを行う具体的なネットワーク構成は、当業者には理解されるべきであり、ここでは詳述しない。以下、本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法について、上記データ伝送方式に基づく場合の具体的なプロセスを詳細に説明する。
【0058】
選択可能に、本開示の一部実施例に係るデータ伝送方法は、第1ノード機器に応用される場合、
第2ノード機器から送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを取得し、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が前記端末コンテキスト回復要求メッセージに含まれると判定すると、コンテキスト移行プロセスを実行しないと決定するステップを更に含む。
【0059】
上記実施形態に基づいて、端末の現在のサービスノード(第2ノード機器)が端末のアンカーノード(第1ノード機器)に送信する端末コンテキスト回復要求メッセージに、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報を含ませ、該所定の指示情報に応じて、アンカーノードがコンテキスト移行プロセスを実行しないと決定する。
【0060】
選択可能に、端末が現在のサービスノードにRRC回復要求を送信する場合、該RRC回復要求に、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報を含ませることによって、現在のサービスノードが端末のアンカーノードに端末コンテキスト回復要求メッセージを送信する際に、該所定の指示情報を搬送する。
【0061】
上記形態に基づいて、コンテキスト移行が不要であるか否かを端末が判断することによって、アンカーノードは、これに基づいて、コンテキスト移行プロセスを実行しないと決定する。
【0062】
選択可能に、本開示の一部実施例において、図2によれば、ステップS210で、PDCP PDUが含まれるインタフェースメッセージを第2ノード機器に送信する。ここで、前記PDCP PDUには、前記端末に送信するRRCメッセージが含まれる。
【0063】
選択可能に、前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0064】
上記形態に基づいて、RRCメッセージによって指示される具体的な指示情報に応じて、端末が無線アクセスネットワークノードとデータ伝送を行うことができる。
【0065】
また、図2によれば、PDCP PDUが含まれるインタフェースメッセージを第2ノード機器に送信するステップS210において、前記インタフェースメッセージには、
デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0066】
上記形態によれば、インタフェースメッセージで指示される指示情報に応じて、端末の現在のサービスノードが端末のアンカーノード及び端末との間でデータ伝送を行うことができる。
【0067】
更に、ステップS210でPDCP PDUが含まれるインタフェースメッセージを第2ノード機器に送信する際に、前記インタフェースメッセージを端末コンテキスト回復応答メッセージ(Retrieve UE Context Response)によって前記第2ノード機器に送信してもよく、前記インタフェースメッセージを端末コンテキスト回復失敗メッセージ(Retrieve UE Context Failure)によって前記第2ノード機器に送信してもよい。
【0068】
本開示に係るRRC不活性状態におけるデータ伝送方法の別の実施例は、第2ノード機器に応用される。図4に示すように、前記方法は、
RRC不活性状態にある端末から送信されたRRC回復要求に基づいて端末コンテキスト回復要求メッセージを第1ノード機器に送信した後に、前記第1ノード機器から前記端末コンテキスト回復要求メッセージに基づいて送信されたインタフェースメッセージを受信するステップS410を含み、
ここで、前記インタフェースメッセージは、少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含み、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードであり、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードである。
【0069】
選択可能に、図4に示すように、前記方法は、前記PDCP PDUを前記端末に送信するステップS420を更に含む。
【0070】
上記形態に基づいて、端末がRRC不活性状態にある場合、端末のアンカーノード、端末の現在のサービスノード及び端末の間でPDCP PDUの形式でデータのやり取りを行うことができるため、端末のRRC不活性状態におけるデータ伝送が実現されることで、流れ的に複雑なコンテキスト移行プロセスを避け、実行プロセスの簡略化、シグナリングオーバーヘッドの節約、確立遅延の低減の効果が得られる。
【0071】
また、ステップS410で受信したインタフェースメッセージのうちのPDCP PDU及びステップS420で端末に送信するPDCP PDUには、前記端末に送信するRRCメッセージが含まれる。
【0072】
選択可能に、前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0073】
上記形態に基づいて、RRCメッセージによって指示される具体的な指示情報に応じて、端末が無線アクセスネットワークノードとデータ伝送を行うことができる。
【0074】
また、ステップS410で受信したインタフェースメッセージには、更に、
デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0075】
上記形態によれば、インタフェースメッセージで指示される指示情報に応じて、端末の現在のサービスノードが端末のアンカーノード及び端末との間でデータ伝送を行うことができる。
【0076】
ここで、前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、前記方法は、
端末からデフォルトのSRB1で送信され、送信すべき上りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUを受信するステップと、
端末から送信されたPDCP PDUを前記第1ノード機器に送信するステップとを更に含む。
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、前記方法は、
端末に送信すべき下りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUをデフォルトのSRB1によって端末に送信するステップを更に含む。
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、前記方法は、
端末からデフォルトのSRB2で送信され、送信すべき上りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUを受信するステップと、
端末から送信されたPDCP PDUを前記第1ノード機器に送信するステップとを更に含む。
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、前記方法は、
端末に送信すべき下りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUをデフォルトのSRB2によって端末に送信するステップを更に含む。
【0077】
選択可能に、本開示の一部実施例に係るRRC不活性状態におけるデータ伝送方法は、第2ノード機器に応用される場合、図5に示すように、
コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が含まれるRRC回復要求を前記端末から受信するステップS401と、
前記所定の指示情報が含まれる前記端末テキスト回復要求メッセージを前記第1ノード機器に送信するステップS402とを更に含む。
【0078】
上記形態に基づいて、コンテキスト移行が不要であるか否かを端末が判断することによって、アンカーノードは、これに基づいて、コンテキスト移行プロセスを実行しないと決定する。
【0079】
本開示に係るRRC不活性状態におけるデータ伝送方法のもう1つの実施例は、端末に応用され、図6に示すように、
前記端末がRRC不活性状態にある場合、RRC回復要求を第2ノード機器に送信した後に、前記第2ノード機器から送信されたRRCメッセージを受信するステップS610を含む。
ここで、前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
ここで、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードであり、前記端末のアンカーノードは、前記第2ノード機器とは異なる第1ノード機器である。
【0080】
本開示の一部実施例に係るRRC不活性状態におけるデータ伝送方法において、端末がRRC不活性状態にある場合、RRC回復要求を第2ノード機器に送信した後に、具体的なデータ伝送方式が含まれる指示情報を第2ノード機器から受信し、更に、RRCメッセージによって指示される指示情報に基づいてデータ伝送を行うことができる。
【0081】
選択可能に、前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、前記方法は、
送信すべき上りRRCメッセージをデフォルトのSRB1によって前記第2ノード機器に送信するステップを更に含む。
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、前記方法は、
前記第2ノード機器からの下りRRCメッセージの受信継続をデフォルトのSRB1によって行うステップを更に含む。
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、前記方法は、
送信すべき上りRRCメッセージをデフォルトのSRB2によって前記第2ノード機器に送信するステップを更に含む。
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、前記方法は、
前記第2ノード機器から下りRRCメッセージをデフォルトのSRB2によって受信するステップを更に含む。
【0082】
選択可能に、本開示の一部実施例に係るRRC不活性状態におけるデータ伝送方法は、端末に応用される場合、図7に示すように、
RRC接続回復を開始する場合、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が含まれるRRC回復要求を前記第2ノード機器に送信するステップS600を更に含む。
【0083】
上記形態に基づいて、コンテキスト移行が不要であるか否かを端末で判断することができ、コンテキスト移行が不要であることが判断されると、第2ノード機器に送信するRRC回復要求に、コンテキスト移行プロセスが不要であることを指示するための所定の指示情報を含ませ、アンカーノードがこれに基づいてコンテキスト移行プロセスを実行しないと決定することができる。
【0084】
以下、本開示の一部実施例に係るRRC不活性状態におけるデータ伝送方法を採用した場合の、端末、アンカノード及び現在のサービスノード間のデータやり取りプロセスについて、以下の実施形態1~実施形態7に関連して説明する。
実施形態1
【0085】
本開示の一部実施例に係るRRC不活性状態におけるデータ伝送方法を採用し、無線アクセスネットワークエリアの更新を行うことができる。
【0086】
図8に示すように、具体的には、前記データ伝送方法は、以下のステップを含む。
S810において、無線アクセスネットワーク内の第1ノード機器は、RRC Releaseメッセージを端末に送信して、該端末がRRC Inactive状態に入る(又は維持する)ことを指示する。従って、第1ノード機器は、端末コンテキストを有し、該端末のアンカーノードとなる。
S820において、端末は、第2ノード機器のサービスエリアに移動すると、第2ノード機器にRRC回復要求を送信する。選択可能に、該RRC回復要求は、RRC回復要求の理由が無線アクセスネットワーク通知エリア更新であることを指示する。これにより、第2ノード機器は、端末の現在のサービスノードとなる。
S830において、第2ノード機器は、第1ノード機器に対して、「Retrieve UE Context Request」メッセージ、即ち、端末コンテキスト回復要求メッセージを送信する。ここで、該メッセージでは、端末コンテキスト回復要求の理由が無線アクセスネットワーク通知エリア更新であることを指示する。
S840において、第1ノード機器は、現在、アンカー変更及びコンテキスト移行プロセスを実行する必要がないと判断すると、RRC Inactive状態の維持を該端末に指示するメッセージ名「RRCRelease」のRRCメッセージを生成する。その後、第1ノード機器は、該端末の現在のPDCP配置を用いて、このRRCメッセージを1つ又は複数のPDCP PDUにパケット化する。
S850において、第1ノード機器は、上記PDCP PDUが含まれるインタフェースメッセージを第2ノード機器にフィードバックする。
S860において:第2ノード機器は、上記PDCP PDUをデフォルトのSRB1で直接ユーザ端末に送信した後に、ラジオリソースをリリースする。
【0087】
上記実施形態に基づき、第1ノード機器は、第2ノード機器から送信され、理由が無線アクセスネットワーク通知エリア更新であることを指示する「Retrieve UE Context Request」メッセージに基づいて、現在アンカー変更及びコンテキスト移行プロセスを実行する必要がないと判断すると、RRC Inactive状態の維持を端末に指示するRRCメッセージを生成し、該RRCメッセージを1つ又は複数のPDCP PDUにパケット化し、該PDCP PDUが含まれるインタフェースメッセージを第2ノード機器に送信し、第2ノード機器は、デフォルトのSRB1で直接ユーザ端末にPDCP PDUを送信し、端末は、該PDCP PDUを受信した後に、RRC Inactive状態を維持する。
実施形態2
【0088】
本開示の一部実施例に係るRRC不活性状態におけるデータ伝送方法を採用し、コアネットワークでトリガされるRRC接続リリースメッセージの伝送を行うことができる。
【0089】
具体的には、図9に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
S910において、無線アクセスネットワーク内の第1ノード機器は、RRC Releaseメッセージを端末に送信して、該端末がRRC Inactive状態に入る(又は維持する)ことを指示する。従って、第1ノード機器は、端末コンテキストを有し、該端末のアンカーノードとなる。
S920において、端末が第2ノード機器のサービスエリアに移動すると、コアネットワークは、端末のRRC接続をリリースする必要があることを指示するメッセージを無線アクセスネットワークに送信する。現在、第2ノード機器は、端末の現在のサービスノードとなり、第1ノード機器は、コアネットワークから送信されるメッセージを取得することができる。
S930において、第1ノード機器は、第2ノード機器を含む一定エリア内のノードに該端末をページングするように指示するページングプロセスを開始する。
S940において、第2ノード機器は、端末をページングする。
S950において、端末は、ページングを受信すると、理由がページングであることを指示するRRC回復要求を第2ノード機器に送信する。
S960において、第2ノード機器は、理由がページングであることを指示する「Retrieve UE Context Request」メッセージを第1ノード機器に送信する。
S970において、第1ノード機器は、現在、アンカー変更及びコンテキスト移行プロセスを実行する必要がないと判断すると、RRC接続をリリースしてRRC Idle状態に入ることを指示するメッセージ内容である「RRCRelease」というメッセージ名を有するRRCメッセージを生成する。更に、第1ノード機器は、該端末の現在のPDCP配置を用いて、このRRCメッセージを1つ又は複数のPDCP PDUにパケット化する。
S980において、第1ノード機器は、上述PDCP PDUが含まれるインタフェースメッセージを第2ノード機器にフィードバックする。
S990において、第2ノード機器は、デフォルトのSRB1で直接ユーザ端末に上記PDCP PDUを送信した後に、ラジオリソースをリリースする。
その後、第1ノード機器は、適宜、端末コンテキストをリリースする。
【0090】
上記実施形態に基づき、第1ノード機器は、第2ノード機器から送信され、理由がページングであることを指示する「Retrieve UE Context Request」メッセージに基づいて、現在、アンカー変更及びコンテキスト移行プロセスを実行する必要がないと判断すると、RRC接続のリリースを端末に指示するメッセージを生成し、該RRCメッセージを1つ又は複数のPDCP PDUにパケット化し、該PDCP PDUが含まれるインタフェースメッセージを第2ノード機器に送信し、第2ノード機器からデフォルトのSRB1で直接ユーザ端末にPDCP PDUを送信し、端末は、該PDCP PDUを受信すると、RRC接続をリリースしてRRC Idle状態に入る。
実施形態3
【0091】
本開示の一部実施例に係るRRC不活性状態におけるデータ伝送方法を採用し、デフォルトのSRB1で上りNASメッセージを伝送することができる。
【0092】
具体的には、図10に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
S1010において、無線アクセスネットワーク内の第1ノード機器は、RRC Releaseメッセージを端末に送信して、該端末がRRC Inactive状態に入る(又は維持する)ことを指示する。従って、第1ノード機器は、端末コンテキストを有し、該端末のアンカーノードとなる。
S1020において、端末が第2ノード機器のサービスエリアに移動すると、上りNASメッセージを送信する必要があり、且つ送信されるNASメッセージの数が少ない場合、端末は、RRC Connected状態に入る必要がないと判断し、RRC回復要求を第2ノード機器に送信し、且つ該RRC回復要求には、RRC Connected状態に入る必要がないこと、即ち、コンテキスト移行プロセスを実行する必要がないことを指示するための所定の指示情報が含まれる。
S1030において、第2ノード機器は、「Retrieve UE Context Request」メッセージを第1ノード機器に送信し、当メッセージに、RRC Connected状態に入る必要がないことを指示するための上記所定の指示情報を含ませる。
S1040において、第1ノード機器は、現在、アンカー変更及びコンテキスト移行プロセスを実行する必要がないと判断すると、該端末がデフォルトのSRB1で上りNASメッセージを送信できることを確認するメッセージ内容のRRCメッセージを生成する(即ち、RRCメッセージには、デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの送信を端末に指示する指示情報が含まれる)。更に、第1ノード機器は、該端末の現在のPDCP配置を用いて、該RRCメッセージを1つ又は複数のPDCP PDUにパケット化する。
S1050において、第1ノード機器は、上記PDCP PDUが含まれるインタフェースメッセージを第2ノード機器にフィードバックし、ラジオリソースを一時的にリリースせず、デフォルトSRB1による上りPDCP PDUの受信に備えるように第2ノード機器に指示する。即ち、インタフェースメッセージには、SRB1による上りRRCメッセージの受信を第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる。
S1060において、第2ノード機器は、上記PDCP PDUを端末に直接送信する。
S1070において、端末は、デフォルトのSRB1で1つ又は複数のPDCP PDUを第2ノード機器に送信し、その内容が1つ又は複数のRRCメッセージであり、メッセージ名が上り情報伝送「UL InformationTransfer」であり、送信すべき1つ又は複数の上りNASメッセージが含まれる。
S1080において、第2ノード機器は、デフォルトのSRB1で第1ノード機器に上記PDCP PDUを送信する。
S1090において、第1ノード機器は、上記PDCP PDUにおけるNASメッセージをコアネットワークに送信する。
S1000において、第2ノード機器と端末は、適宜、ラジオリソースをリリースする。
【0093】
上記実施形態に基づいて、RRC不活性状態にある端末は、上りNASメッセージの送信が必要であり、且つ、送信されるNASメッセージの数が少ない場合、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が含まれるRRC回復要求を第2ノード機器に送信する。第1ノード機器は、該RRC回復要求に応じて、該端末がデフォルトのSRB1で上りNASメッセージを送信できることの確認を指示するRRCメッセージを生成し、該RRCメッセージを1つ又は複数のPDCP PDUにパケット化し、該PDCP PDUが含まれるインタフェースメッセージを第2ノード機器に送信し、デフォルトのSRB1による上りPDCP PDUの受信に備えるように第2ノード機器に指示する。その後、第2ノード機器は、デフォルトのSRB1でPDCP PDUを直接ユーザ端末に送信し、ユーザから送信すべきPDCP PDUを取得して第1ノード機器に送信する。
【0094】
従って、上記形態において、データがPDCP PDUの形式で第1ノード機器、第2ノード機器及び端末間のノードインタフェースでやり取りされ、デフォルトのSRB1によって上りNASメッセージの伝送が実現される。
実施形態4
【0095】
本開示の一部実施例に係るRRC不活性状態におけるデータ送信方法を採用し、1つのRRCメッセージを用いて、デフォルトのSRB1によって下りNASメッセージを伝送することができる。
【0096】
具体的には、図11に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
S1110:無線アクセスネットワーク内の第1ノード機器は、RRC Releaseメッセージを端末に送信して、該端末がRRC Inactive状態に入る(又は維持する)ことを指示する。従って、第1ノード機器は、端末コンテキストを有し、該端末のアンカーノードとなる。
S1120において、端末が第2ノード機器のサービスエリアに移動すると、コアネットワークは、該端末に送信すべき1つ又は複数のNASメッセージが含まれる1つ又は複数のメッセージを無線アクセスネットワークに送信する。
S1130において、第1ノード機器は、第2ノード機器を含む一定エリア内のノードに該端末をページングするように指示するページングプロセスを開始する。
S1140において、第2ノード機器は、該端末をページングする。
S1150において、端末は、ページングを受信すると、理由がページングであることを指示するRRC回復要求を第2ノード機器に送信する。
S1160において、第2ノード機器は、理由がページングであることを指示する「Retrieve UE Context Request」メッセージを第1ノード機器に送信する。
S1170において、第1ノード機器は、現在、アンカー変更及びコンテキスト移行プロセスを実行する必要がないと判断すると、送信すべき下りNASメッセージが含まれるメッセージ名「DLInformationTransfer」のRRCメッセージを生成する。第1ノード機器は、該端末の現在のPDCP配置を用いて、該RRCメッセージを1つ又は複数のPDCP PDUにパケット化する。
S1180において、第1ノード機器は、上述PDCP PDUが含まれるインタフェースメッセージを第2ノード機器にフィードバックする。
S1190において、第2ノード機器は、デフォルトのSRB1で端末に上記PDCP PDUを直接送信する。
S1100において、第2ノード機器と該端末は、適宜、ラジオリソースをリリースする。
【0097】
上記実施形態に基づいて、端末コンテキスト回復要求メッセージの理由がページングに基づくものであり、且つ該ページングがコアネットワークから端末へ送信される下りNASメッセージに基づいて開始される場合、第1ノード機器は、現在、アンカーポイント変更及びコンテキスト移行プロセスを実行する必要がないと判断し、端末に送信すべき下りNASメッセージが含まれるRRCメッセージを生成し、その後、該RRCメッセージを1つ又は複数のPDCP PDUにパケット化し、該PDCP PDUが含まれるインタフェースメッセージを第2ノード機器に送信し、第2ノード機器は、デフォルトのSRB1でPDCP PDUを端末に送信する。
【0098】
従って、上記形態において、データがPDCP PDUの形式で第1ノード機器、第2ノード機器及び端末間のノードインタフェースでやり取りされ、デフォルトのSRB1によって下りNASメッセージの伝送が実現される。
実施形態5
【0099】
本開示の一部実施例に係るRRC不活性状態におけるデータ送信方法を採用し、1つ又は複数のRRCメッセージを用いて、デフォルトのSRB1によって下りNASメッセージを伝送することができる。
【0100】
具体的には、図12に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
S1210:無線アクセスネットワーク内の第1ノード機器は、RRC Releaseメッセージを端末に送信して、該端末がRRC Inactive状態に入る(又は維持する)ことを指示する。従って、第1ノード機器は、端末コンテキストを有し、該端末のアンカーノードとなる。
S1220において、端末が第2ノード機器のサービスエリアに移動すると、コアネットワークは、該端末に送信されるべき1つ又は複数のNASメッセージが含まれる1つ又は複数のメッセージを無線アクセスネットワークに送信する。
S1230において、第1ノード機器は、第2ノード機器を含む一定エリア内のノードに該端末をページングするように指示するページングプロセスを開始する。
S1240において、第2ノード機器は、該端末をページングする。
S1250において、該端末は、ページングを受信すると、理由がページングであることを指示するRRC回復要求を第2ノード機器に送信する。
S1260において、第2ノード機器は、理由がページングであることを指示する「Retrieve UE Context Request」メッセージを第1ノード機器に送信する。
S1270において、第1ノード機器は、現在、アンカー変更及びコンテキスト移行プロセスを実行する必要がないと判断し、該端末がSRB1で下りNASメッセージを受信し続けることを確認するメッセージ内容のRRCメッセージ(即ち、デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を指示する指示情報がRRCメッセージに含まれる)を生成する。第1ノード機器は、その後、該端末の現在のPDCP配置を用いて、このRRCメッセージを1つ又は複数のPDCP PDUにパケット化する。
S1280において、第1ノード機器は、送信すべき下りリンクNASメッセージが含まれる「DLInformationTransfer」というメッセージ名の1つ又は複数のRRCメッセージを生成する。第1ノード機器は、該ユーザ端末の現在のPDCP配置を用いて、このRRCメッセージを1つ又は複数のPDCP PDUにパケット化する。
S1290において、第1ノード機器は、ステップS1270及びS1280でパケット化して得られたPDCP PDUを順次含むインタフェースメッセージを第2ノード機器にフィードバックし、且つインタフェースメッセージには、デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を指示するための指示情報が含まれる。
S1200において、第2ノード機器は、上記S1270でカプセル化して得られたPDCP PDUを、デフォルトのSRB1で直接端末に順次送信する。
S1201において、第2ノード機器は、上記S1280でカプセル化して得られたPDCP PDUを、デフォルトのSRB1で直接端末に順次送信する。
S1202において、第2ノード機器と該端末は、適宜、ラジオリソースをリリースする。
【0101】
上記形態において、データがPDCP PDUの形式で第1ノード機器、第2ノード機器及び端末間のノードインタフェースでやり取りされ、複数のRRCメッセージを用いて、デフォルトのSRB1によって下りNASメッセージの伝送が実現される。
実施形態6
【0102】
本開示の一部実施例に係るRRC不活性状態におけるデータ送信方法を採用し、デフォルトのSRB2によって上りNASメッセージを伝送することができる。
【0103】
具体的には、図13に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
S1310:無線アクセスネットワーク内の第1ノード機器は、RRC Releaseメッセージを端末に送信して、該端末がRRC Inactive状態に入る(又は維持する)ことを指示する。従って、第1ノード機器は、端末コンテキストを有し、該端末のアンカーノードとなる。
S1320において、端末が第2ノード機器のサービスエリアに移動すると、上りNASメッセージを送信する必要があり、且つ送信されるNASメッセージの数が少ない場合、端末は、RRC Connected状態に入る必要がないと判断し、RRC回復要求を第2ノード機器に送信し、且つ該RRC回復要求には、RRC Connected状態に入る必要がないこと、即ち、コンテキスト移行プロセスを実行する必要がないことを指示するための所定の指示情報が含まれる。
S1330において、第2ノード機器は、第1ノード機器に「Retrieve UE Context Request」メッセージを送信し、該メッセージに、RRC Connected状態に入る必要がないことを指示するための上述所定の指示情報を含ませる。
S1340において、第1ノード機器は、現在、アンカー変更及びコンテキスト移行プロセスを実行する必要がないと判断すると、該端末がデフォルトのSRB2で上りNASメッセージを送信できることを確認するメッセージ内容のRRCメッセージを生成する(即ち、RRCメッセージには、デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示するための指示情報が含まれる)。更に、第1ノード機器は、該端末の現在のPDCP配置を用いて、該RRCメッセージを1つ又は複数のPDCP PDUにパケット化する。
S1350において、第1ノード機器は、上記PDCP PDUが含まれるインタフェースメッセージを第2ノード機器にフィードバックし、ラジオリソースを一時的にリリースせず、デフォルトのSRB2による上りPDCP PDUの受信に備えるように第2ノード機器に指示する。即ち、インタフェースメッセージには、SRB2による上りRRCメッセージの受信を指示する指示情報が含まれる。
S1360において、第2ノード機器は、上記PDCP PDUを端末に直接送信する。
S1370において、端末は、デフォルトのSRB2で第2ノード機器に1つ又は複数のPDCP PDUを送信し、その内容は、1つ又は複数のRRCメッセージであり、メッセージ名は、上り情報伝送「UL InformationTransfer」であり、送信されるべき1つ又は複数の上りNASメッセージを含む。
S1380において、第2ノード機器は、デフォルトSRB1によって第1ノード機器に上記PDCP PDUを送信する。
S1390において、第1ノード機器は、上記PDCP PDUにおけるNASメッセージをコアネットワークに送信する。
S1300において、第2ノード機器と該端末は、適宜、ラジオリソースをリリースする。
【0104】
上記形態において、データがPDCP PDUの形式で第1ノード機器、第2ノード機器及び端末間のノードインタフェースでやり取りされ、デフォルトのSRB2によって上りNASメッセージの伝送が実現される。
実施形態7
【0105】
本開示の一部実施例に係るRRC不活性状態におけるデータ送信方法を採用し、1つ又は複数のRRCメッセージを用いて、デフォルトのSRB2によって下りNASメッセージを伝送することができる。
【0106】
具体的には、図14に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
S1410:無線アクセスネットワーク内の第1ノード機器は、RRC Releaseメッセージを端末に送信して、該端末がRRC Inactive状態に入る(又は維持する)ことを指示する。従って、第1ノード機器は、端末コンテキストを有し、該端末のアンカーノードとなる。
S1420において、端末が第2ノード機器のサービスエリアに移動すると、コアネットワークは、該端末に送信されるべき1つ又は複数のNASメッセージが含まれる1つ又は複数のメッセージを無線アクセスネットワークに送信する。
S1430において、第1ノード機器は、第2ノード機器を含む一定エリア内のノードに該端末をページングするよう指示するページングプロセスを開始する。
S1440において、第2ノード機器は、該端末をページングする。
S1450において、該端末は、ページングを受信すると、理由がページングであることを指示するRRC回復要求を第2ノード機器に送信する。
S1460において、第2ノード機器は、理由がページングであることを指示する「Retrieve UE Context Request」メッセージを第1ノード機器に送信する。
S1470において、第1ノード機器は、現在、アンカー変更及びコンテキスト移行プロセスを実行する必要がないと判断し、該端末がSRB2で下り方向NASメッセージを受信し続けることを確認するメッセージ内容のRRCメッセージを生成する(即ち、RRCメッセージには、デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を端末に指示するための指示情報が含まれる)。第1ノード機器は、その後、該端末の現在のPDCP配置を用いて、このRRCメッセージを1つ又は複数のPDCP PDUにパケット化する。
S1480において、第1ノード機器は、送信すべき下りリンクNASメッセージが含まれる「DLInformationTransfer」というメッセージ名の1つ又は複数のRRCメッセージを生成する。第1ノード機器は、該ユーザ端末の現在のPDCP配置を用いて、このRRCメッセージを1つ又は複数のPDCP PDUにパケット化する。
S1490において、第1ノード機器は、ステップS1470及びS1480でパケット化して得られたPDCP PDUを順次含むインタフェースメッセージを第2ノード機器にフィードバックし、且つインタフェースメッセージには、デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示するための指示情報が含まれる。
S1400において、第2ノード機器は、上記S1470でパケット化して得られたPDCP PDUを、デフォルトのSRB2で直接端末に順次送信する。
S1401において、第2ノード機器は、上記S1480でパケット化して得られたPDCP PDUを、デフォルトのSRB2で直接端末に順次送信する。
S1402において、第2ノード機器と該端末は、適宜、ラジオリソースをリリースする。
【0107】
上記形態において、データがPDCP PDUの形式で第1ノード機器、第2ノード機器及び端末間のノードインタフェースでやり取りされ、複数のRRCメッセージを用いて、デフォルトのSRB2によって下りNASメッセージの伝送が実現される。
【0108】
図15は、本開示の1つの実施例に係るノード機器の構造図である。該ノード機器は、第1ノード機器であり、プロセッサ1500と、バスインタフェース1530を介して前記プロセッサ1500に接続されるメモリ1520と、バスインタフェースを介してプロセッサ1500に接続されるトランシーバ1510を含む。前記メモリ1520は、前記プロセッサによる操作実行に用いられるプログラム及びデータを記憶し、前記トランシーバ1510を介してデータ情報又はパイロットを送信し、更に前記トランシーバ1510を介して上り制御チャネルを受信する。プロセッサ1500が前記メモリ1520に格納されているプログラム及びデータを呼び出して実行すると、以下の機能が実現され、
即ち、第2ノード機器から送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを取得すると、前記端末コンテキスト回復要求メッセージに応答して、少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含むインタフェースメッセージを前記第2ノード機器に送信する。
ここで、前記第2ノード機器は、RRC不活性状態にある端末の現在のサービスノードであり、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードである。
【0109】
選択可能に、前記PDCP PDUには、前記端末に送信するRRCメッセージが含まれる。
【0110】
選択可能に、前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0111】
選択可能に、前記インタフェースメッセージには、
デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0112】
選択可能に、プロセッサ1500は、前記インタフェースメッセージを端末コンテキスト回復応答メッセージによって前記第2ノード機器に送信し、又は、前記インタフェースメッセージを端末コンテキスト回復失敗メッセージによって前記第2ノード機器に送信する。
【0113】
選択可能に、プロセッサ1500は、更に、
第2ノード機器から送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを取得し、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が前記端末コンテキスト回復要求メッセージに含まれると判定すると、コンテキスト移行プロセスを実行しないと決定する。
【0114】
また、図15において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ1500をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ1520をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ1510は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ1500は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ1520は、プロセッサ1500による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0115】
上記実施例を実現するステップのすべて又は一部は、ハードウェアによって実施されてもよく、コンピュータプログラムで関連ハードウェアを指示することによって実施されてもよい。前記コンピュータプログラムは、上記方法のステップの一部又は全てを実行するコマンドを含み、且つ該コンピュータプログラムは、あらゆる形態の読み取り可能な記憶媒体に記憶される。これは、当業者に理解できることである。
【0116】
図16は、本開示の別の実施例に係るノード機器の構造図である。該ノード機器は、第2ノード機器であり、プロセッサ1600と、バスインタフェース1630を介して前記プロセッサ1600に接続されるメモリ1620と、バスインタフェースを介してプロセッサ1600に接続されるトランシーバ1610を含む。前記メモリ1620は、前記プロセッサによる操作実行に用いられるプログラム及びデータを記憶し、前記トランシーバ1610を介してデータ情報又はパイロットを送信し、更に前記トランシーバ1610を介して上り制御チャネルを受信する。プロセッサ1600が前記メモリ1620に格納されているプログラム及びデータを呼び出して実行すると、以下の機能が実現され、
即ち、RRC不活性状態にある端末から送信されたRRC回復要求に基づいて端末コンテキスト回復要求メッセージを第1ノード機器に送信した後に、前記第1ノード機器から前記端末コンテキスト回復要求メッセージに基づいて送信されたインタフェースメッセージを受信する。
ここで、前記インタフェースメッセージは、少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含み、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードであり、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードである。
【0117】
選択可能に、前記プロセッサ1600は、前記PDCP PDUを前記端末に送信する。
【0118】
選択可能に、前記PDCP PDUには、前記端末に送信するRRCメッセージが含まれる。
【0119】
選択可能に、前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0120】
選択可能に、前記インタフェースメッセージには、
デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0121】
選択可能に、前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、前記プロセッサ1600は、更に、
端末からデフォルトのSRB1で送信され、送信すべき上りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUを受信し、
端末から送信されたPDCP PDUを前記第1ノード機器に送信する。
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、前記プロセッサ1600は、更に、
端末に送信すべき下りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUをデフォルトのSRB1によって端末に送信する。
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、前記プロセッサ1600は、更に、
端末からデフォルトのSRB2で送信され、送信すべき上りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUを受信し、
端末から送信されたPDCP PDUを前記第1ノード機器に送信する。
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、前記プロセッサ1600は、更に、
端末に送信すべき下りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUをデフォルトのSRB2によって端末に送信する。
【0122】
選択可能に、前記プロセッサ1600は、更に、
コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が含まれるRRC回復要求を前記端末から受信し、
前記所定の指示情報が含まれる前記端末テキスト回復要求メッセージを前記第1ノード機器に送信する。
【0123】
また、図16において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ1600をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ1620をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ1610は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ1600は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ1620は、プロセッサ1600による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0124】
上記実施例を実現するステップのすべて又は一部は、ハードウェアによって実施されてもよく、コンピュータプログラムで関連ハードウェアを指示することによって実施されてもよい。前記コンピュータプログラムは、上記方法のステップの一部又は全てを実行するコマンドを含み、且つ該コンピュータプログラムは、あらゆる形態の読み取り可能な記憶媒体に記憶される。これは、当業者に理解できることである。
【0125】
図17は、本開示の一部実施例に係る端末の構造図である。該端末は、プロセッサ1701と、バスインタフェース1702を介してプロセッサ1701に接続されるメモリ1703と、バスインタフェース1702に接続されるトランシーバ1704を含む。前記メモリ1703は、前記プロセッサ1701による操作実行に用いられるプログラム及びデータを記憶し、トランシーバ1704は、プロセッサ1701による制御でデータを送受信する。プロセッサ1701が前記メモリ1703に格納されているプログラム及びデータを呼び出して実行すると、以下の機能が実現され、
即ち、前記端末がRRC不活性状態にある場合、RRC回復要求を第2ノード機器に送信した後に、前記第2ノード機器から送信されたRRCメッセージを受信する。
ここで、前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
ここで、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードであり、前記端末のアンカーノードは、前記第2ノード機器とは異なる第1ノード機器である。
【0126】
選択可能に、前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、前記プロセッサ1701は、更に、
送信すべき上りRRCメッセージをデフォルトのSRB1によって前記第2ノード機器に送信する。
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、前記プロセッサ1701は、更に、
前記第2ノード機器からの下りRRCメッセージの受信継続をデフォルトのSRB1によって行う。
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、前記プロセッサ1701は、更に、
送信すべき上りRRCメッセージをデフォルトのSRB2によって前記第2ノード機器に送信する。
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、前記プロセッサ1701は、更に、
前記第2ノード機器から下りRRCメッセージをデフォルトのSRB2によって受信する。
【0127】
選択可能に、前記プロセッサ1701は、更に、
RRC接続回復を開始する場合、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が含まれるRRC回復要求を前記第2ノード機器に送信する。
【0128】
なお、図17において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ1701をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ1703をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ1704は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。ユーザ端末によっては、ユーザインタフェース1705は、内部接続や外部接続する機器のインタフェースであってもよい。接続する機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限られない。プロセッサ1701は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ1703は、プロセッサ1701による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0129】
上記実施例を実現するステップのすべて又は一部は、ハードウェアによって実施されてもよく、コンピュータプログラムで関連ハードウェアを指示することによって実施されてもよい。前記コンピュータプログラムは、上記方法のステップの一部又は全てを実行するコマンドを含み、且つ該コンピュータプログラムは、あらゆる形態の読み取り可能な記憶媒体に記憶される。これは、当業者に理解できることである。
【0130】
更に、本開示の一部実施例は、第1ノード機器に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送装置を更に提供する。図18に示すように、前記装置は、
第2ノード機器から送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを取得すると、前記端末コンテキスト回復要求メッセージに応答して、少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含むインタフェースメッセージを前記第2ノード機器に送信する送信モジュール1810を含み、
ここで、前記第2ノード機器は、RRC不活性状態にある端末の現在のサービスノードであり、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードである。
【0131】
選択可能に、前記PDCP PDUには、前記端末に送信するRRCメッセージが含まれる。
【0132】
選択可能に、前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0133】
選択可能に、前記インタフェースメッセージには、
デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0134】
選択可能に、前記のなくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含むインタフェースメッセージを前記第2ノード機器に送信するステップで、前記インタフェースメッセージを端末コンテキスト回復応答メッセージによって前記第2ノード機器に送信し、又は、前記インタフェースメッセージを端末コンテキスト回復失敗メッセージによって前記第2ノード機器に送信する。
【0135】
選択可能に、前記データ伝送装置は、
第2ノード機器から送信された端末コンテキスト回復要求メッセージを取得し、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が前記端末コンテキスト回復要求メッセージに含まれると判定すると、コンテキスト移行プロセスを実行しないと決定する処理モジュール1820を更に含む。
【0136】
更に、本開示の別の実施例は、第2ノード機器に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送装置を更に提供する。図19に示すように、前記装置は、
RRC不活性状態にある端末から送信されたRRC回復要求に基づいて端末コンテキスト回復要求メッセージを第1ノード機器に送信した後に、前記第1ノード機器から前記端末コンテキスト回復要求メッセージに基づいて送信されたインタフェースメッセージを受信するデータ伝送モジュール1910を含み、
ここで、前記インタフェースメッセージは、少なくとも1つのパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUを含み、前記第1ノード機器は、前記端末のアンカーノードであり、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードである。
【0137】
選択可能に、データ伝送モジュール1910は、更に、前記PDCP PDUを前記端末に送信する。
【0138】
選択可能に、前記PDCP PDUには、前記端末に送信するRRCメッセージが含まれる。
【0139】
選択可能に、前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0140】
選択可能に、前記インタフェースメッセージには、
デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
【0141】
選択可能に、前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、データ伝送モジュール1910は、更に、
端末からデフォルトのSRB1で送信され、送信すべき上りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUを受信し、端末から送信されたPDCP PDUを前記第1ノード機器に送信する。
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの送信継続を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、データ伝送モジュール1910は、更に、
端末に送信すべき下りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUをデフォルトのSRB1によって端末に送信する。
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの受信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、データ伝送モジュール1910は、更に、
端末からデフォルトのSRB2で送信され、送信すべき上りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUを受信し、
端末から送信されたPDCP PDUを前記第1ノード機器に送信する。
前記インタフェースメッセージには、デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの送信を前記第2ノード機器に指示する指示情報が含まれる場合、データ伝送モジュール1910は、更に、
端末に送信すべき下りRRCメッセージが含まれるPDCP PDUをデフォルトのSRB2によって端末に送信する。
【0142】
選択可能に、データ伝送モジュール1910は、更に、
コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が含まれるRRC回復要求を前記端末から受信し、
前記所定の指示情報が含まれる前記端末テキスト回復要求メッセージを前記第1ノード機器に送信する。
【0143】
更に、本開示は、別の実施例に係る端末に応用される無線リソース制御RRC不活性状態におけるデータ伝送装置を更に提供する。図20に示すように、前記装置は、
前記端末がRRC不活性状態にある場合、RRC回復要求を第2ノード機器に送信した後に、前記第2ノード機器から送信されたRRCメッセージを受信する送受信モジュール2010を含む。
ここで、前記RRCメッセージには、
デフォルトの第1シグナリング無線ベアラSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトの第2シグナリング無線ベアラSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報、
デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報、
の少なくとも1つが含まれる。
ここで、前記第2ノード機器は、前記端末の現在のサービスノードであり、前記端末のアンカーノードは、前記第2ノード機器とは異なる第1ノード機器である。
【0144】
選択可能に、前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB1による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、送受信モジュール2010は、更に、
送信すべき上りRRCメッセージをデフォルトのSRB1によって前記第2ノード機器に送信する。
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB1による下りRRCメッセージの受信継続を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、送受信モジュール2010は、更に、
前記第2ノード機器からの下りRRCメッセージの受信継続をデフォルトのSRB1によって行う。
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB2による上りRRCメッセージの送信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、送受信モジュール2010は、更に、
送信すべき上りRRCメッセージをデフォルトのSRB2によって前記第2ノード機器に送信する。
前記RRCメッセージには、デフォルトのSRB2による下りRRCメッセージの受信を前記端末に指示する指示情報が含まれる場合、送受信モジュール2010は、更に、
前記第2ノード機器から下りRRCメッセージをデフォルトのSRB2によって受信する。
【0145】
選択可能に、送受信モジュール2010は、更に、
RRC接続回復を開始する場合、コンテキスト移行プロセスの実行が不要であることを指示するための所定の指示情報が含まれるRRC回復要求を前記第2ノード機器に送信する。
【0146】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記RRC不活性状態におけるデータ伝送方法のいずれかの実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。ここで、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、たとえば、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0147】
本開示のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は非揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0148】
なお、本明細書において、「含む」や「含有する」又はそれ以外のあらゆる変形用語は、非排他的に含むことを意味する。よって、一連のユニットを含むプロセス、方法、モノ又は装置は、それらのユニットを含むだけではなく、明確に列挙されていない他のユニットを更に含み、又はこのようなプロセス、方法、モノ又は装置に固有のユニットを更に含む。特に限定されない限り、「…を1つ含む」の表現によって限定されるユニットについて、当該ユニットを含むプロセス、方法、モノ又は装置に他の同一ユニットの存在を除外しない。
【0149】
以上の実施形態の記載から、上記実施例の方法が、ソフトウェアに必須の汎用ハードウェアプラットフォームの形態で実現され、もちろんハードウェアによっても実現されてもよく、多くの場合では前者がより好適な実施形態であることは、当業者にとって自明である。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的又は従来技術に貢献した部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体(たとえばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、本開示の各実施例の方法を1台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバー、空調機又はネットワークデバイスなど)に実行させるいくつかの指令を含む。
【0150】
以上、本開示の実施例を図面に基づいて記載したが、本開示は、上記の具体的な実施形態に限定されるものではない。上記の具体的な実施形態は、例示的なものであり、限定的なものではない。本開示のヒントを受け、当業者が本開示の趣旨及び特許請求の範囲から逸脱することなくなしえる多くの形態は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。
【0151】
以上は、本開示の選択可能な実施形態である。当業者は、本開示に記載されている原理を逸脱せずに様々な改良や修飾をすることもできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲として見なされるべきである。
図1
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