(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-28
(45)【発行日】2022-11-08
(54)【発明の名称】アプレットデータの取得方法、装置、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 61/09 20220101AFI20221031BHJP
H04L 41/069 20220101ALI20221031BHJP
【FI】
H04L61/09
H04L41/069
(21)【出願番号】P 2021046443
(22)【出願日】2021-03-19
【審査請求日】2021-03-19
(31)【優先権主張番号】202010352015.X
(32)【優先日】2020-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512015127
【氏名又は名称】バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー(ペキン) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン トゥー
【審査官】羽岡 さやか
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-312286(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0036723(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0337611(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2002/0035597(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるアプレットデータの取得方法であって、前記方法は、
アプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、前記アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいて前記データサーバとネットワーク接続を確立するステップと、
前記アプレットをロードし起動するようにビジネスサーバに指示するためのロードイベントを前記ビジネスサーバに送信するステップと、
前記ビジネスサーバからの、前記データサーバにデータ要求メッセージを送信するように前記端末に指示するための呼び出し要求を受信するステップと、
前記アプレットが起動された後、前記ネットワーク接続によって前記データサーバにデータ要求メッセージを送信するステップと、
前記データサーバからの、要求データが含まれるデータ応答メッセージを受信するステップと、
前記アプレットに対応するビジネスサーバにデータ処理要求メッセージを送信するステップであって、前記データ処理要求メッセージには前記要求データが含まれ、前記データ処理要求メッセージは前記要求データに対してロジック処理とレンダリング処理を行うように前記ビジネスサーバに指示するために用いられるステップと、
前記ビジネスサーバからの、処理後の要求データが含まれるデータ処理応答メッセージを受信するステップと、
前記処理後の要求データを表示するステップと、を含む、
ことを特徴とする、アプレットデータの取得方法。
【請求項2】
前記アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいて前記データサーバとネットワーク接続を確立するステップは、
前記データサーバのインタフェースアドレスに基づいて前記データサーバにネットワーク接続要求メッセージを送信するステップと、
前記データサーバからの、ネットワーク接続の確立を指示するためのネットワーク接続応答メッセージを受信するステップと、を含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワーク接続要求メッセージは空の要求メッセージである、
ことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、さらに、
前記アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスが含まれるマニフェストファイルであって、前記アプレットに対応するマニフェストファイル、をローカルから取得するステップを含む、
ことを特徴とする、請求項1-3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
アプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、前記アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいて前記データサーバとネットワーク接続を確立するための処理モジュールと、
前記アプレットが起動された後、前記ネットワーク接続によって前記データサーバにデータ要求メッセージを送信するための送信モジュールと、
前記データサーバからの、要求データが含まれるデータ応答メッセージを受信するための受信モジュールと、
表示モジュールと、を含む、
前記送信モジュールは、さらに、前記アプレットをロードし起動するようにビジネスサーバに指示するためのロードイベントを前記ビジネスサーバに送信するために用いられ、及び、前記アプレットに対応するビジネスサーバにデータ処理要求メッセージを送信するために用いられ、前記データ処理要求メッセージには前記要求データが含まれ、前記データ処理要求メッセージは前記要求データに対してロジック処理とレンダリング処理を行うように前記ビジネスサーバに指示するために用いられ、
前記受信モジュールは、さらに、前記ビジネスサーバからの、前記データサーバにデータ要求メッセージを送信するように端末に指示するための呼び出し要求を受信するために用いられ、及び、前記ビジネスサーバからの、処理後の要求データが含まれるデータ処理応答メッセージを受信するために用いられ、
前記表示モジュールは、前記処理後の要求データを表示するために用いられる、
ことを特徴とする、アプレットデータの取得装置。
【請求項6】
前記送信モジュールは、さらに、前記データサーバのインタフェースアドレスに基づいて前記データサーバにネットワーク接続要求メッセージを送信するために用いられ、
前記受信モジュールは、さらに、前記データサーバからの、ネットワーク接続の確立を指示するためのネットワーク接続応答メッセージを受信するために用いられる、
ことを特徴とする、請求項
5に記載の装置。
【請求項7】
前記ネットワーク接続要求メッセージは空の要求メッセージである、
ことを特徴とする、請求項
6に記載の装置。
【請求項8】
前記処理モジュールは、さらに、前記アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスが含まれるマニフェストファイルであって、前記アプレットに対応するマニフェストファイル、をローカルから取得するために用いられる、
ことを特徴とする、請求項
5-
7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリとを含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1-
4のいずれか一項に記載のアプレットデータの取得方法を実行させるように、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行さ
れる、
ことを特徴とする、電子機器。
【請求項10】
コンピュータ命令が記憶されている非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ命令は、コンピュータに請求項1-
4のいずれか一項に記載のアプレットデータの取得方法を実行させるために用いら
れる、
ことを特徴とする、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプロセッサで実行されると、コンピュータに請求項1-
4のいずれか一項に記載の
方法を実行させることを特徴とする、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例はコンピュータ技術におけるモノのインターネット技術分野に関し、特にアプレットデータの取得方法、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
アプレットは純粋なオフラインのH5アプリケーションであり、アプレット生態の発展に伴い、アプレット形態で担持されるように転換するアプリケーションはますます多くなっている。
【0003】
アプレットがオフライン態様であるため、最初のデータ要求には再利用可能な接続がないことにより、端末におけるクライアントは最初のデータ要求を送信する時に、まずデータサーバとの間にネットワーク接続を確立する必要があり、しかし、このネットワーク接続の確立プロセスに時間がかなりかかるため、アプレットデータの悪い取得効率を引き起こすことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は、アプレットデータを取得する時に、アプレットデータの取得効率を向上させるアプレットデータの取得方法、装置、機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、本願の実施例は、端末に適用されるアプレットデータの取得方法を提供し、このアプレットデータの取得方法は、
アプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、前記アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいて前記データサーバとネットワーク接続を確立するステップと、
前記アプレットが起動された後、前記ネットワーク接続によって前記データサーバにデータ要求メッセージを送信するステップと、
前記データサーバからの、要求データが含まれるデータ応答メッセージを受信するステップと、を含んでもよい。
【0006】
第2の態様において、本願の実施例は、データサーバに適用されるアプレットデータの取得方法を提供し、このアプレットデータの取得方法は、
端末とネットワーク接続を確立するステップであって、前記ネットワーク接続は、前記端末がアプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、前記アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいて確立されるものであるステップと、
前記ネットワーク接続によって前記端末からのデータ要求メッセージを受信するステップであって、前記データ要求メッセージは、前記アプレットが起動された後に前記端末が送信するものであるステップと、
要求データが含まれるデータ応答メッセージを前記端末に送信するステップと、を含んでもよい。
【0007】
第3の態様において、本願の実施例は、アプレットデータの取得装置をさらに提供し、このアプレットデータの取得装置は、
アプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、前記アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいて前記データサーバとネットワーク接続を確立するための処理モジュールと、
前記アプレットが起動された後、前記ネットワーク接続によって前記データサーバにデータ要求メッセージを送信するための送信モジュールと、
前記データサーバからの、要求データが含まれるデータ応答メッセージを受信するための受信モジュールと、を含んでもよい。
【0008】
第4の態様において、本願の実施例は、アプレットデータの取得装置をさらに提供し、このアプレットデータの取得装置は、
端末とネットワーク接続を確立するための処理モジュールであって、前記ネットワーク接続は、前記端末がアプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、前記アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいて確立されるものである処理モジュールと、
前記ネットワーク接続によって前記端末からのデータ要求メッセージを受信するための受信モジュールであって、前記データ要求メッセージは、前記アプレットが起動された後に前記端末が送信するものである受信モジュールと、
要求データが含まれるデータ応答メッセージを前記端末に送信するための送信モジュールと、を含んでもよい。
【0009】
第5の態様において、本願の実施例は電子機器をさらに提供し、この電子機器は、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリとを含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、上記の第1の態様に記載のアプレットデータの取得方法を実行させるように、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行され、或いは、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、上記の第2の態様に記載のアプレットデータの取得方法を実行させるように、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行される。
【0010】
第6の態様において、本願の実施例は、コンピュータ命令が記憶されている非一時的コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに上記の第1の態様に記載のアプレットデータの取得方法を実行させるために用いられ、或いは、前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに上記の第2の態様に記載のアプレットデータの取得方法を実行させるために用いられる。
【発明の効果】
【0011】
本願の実施例に提供される技術案によれば、従来技術とは異なり、最初のデータ要求を送信する時にネットワーク接続を確立することではなく、アプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいてデータサーバとネットワーク接続を確立することであり、このように、アプレットが起動された後、事前に確立されたネットワーク接続によってデータサーバにデータ要求メッセージを直接送信し、かつデータサーバからの、要求データが含まれるデータ応答メッセージを受信することができ、最初のデータ要求を送信する時に、ネットワーク接続を先に確立しないことによる時間経過を回避することにより、アプレットデータの取得効率を向上させる。
【0012】
なお、この部分に説明された内容は、本開示の実施例の肝心又は重要な特徴を特定することを意図しておらず、本開示の範囲を限定するものでもない。本開示の他の特徴は、以下の明細書を通じて容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図面は本技術案をよりよく理解するために使用され、本願を限定するものではない。
【
図1】本願の実施例のアプレットデータの取得方法を実現することができるシーングラフである。
【
図2】本願の実施例1にて提供されるアプレットデータの取得方法のフローチャートである。
【
図3】本願の実施例2にて提供されるアプレットデータの取得方法のフローチャートである。
【
図4】本願の実施例3にて提供されるアプレットデータの取得装置の構造概略図である。
【
図5】本願の実施例4にて提供されるアプレットデータの取得装置の構造概略図である。
【
図6】本願の実施例によるアプレットデータの取得方法の電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら、本願の例示的な実施例を説明し、理解を容易にするためにその中には本願の実施例の様々な詳細事項が含まれており、それらは単なる例示的なものと見なされるべきである。したがって、当業者は、本願の範囲及び精神から逸脱することなく、ここで説明される実施例に対して様々な変更と修正を行うことができる。同様に、わかりやすくかつ簡潔にするために、以下の説明では、周知の機能及び構造の説明を省略する。
【0015】
本願の実施例では、「少なくとも1つ」は、1つの又は複数を意味し、「複数」は、2つ又はそれ以上を意味する。「及び/又は」、関連オブジェクトの関連関係を記述し、3種類の関係が存在可能なことを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在することと、A及びBが同時に存在することと、Bが単独で存在することの3種類の状況を示すことができ、ここで、A、Bは単数又は複数であってもよい。本願の文字説明において、「/」の文字は、一般的に、前後の関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示す。
【0016】
本願の実施例にて提供されるアプレットデータの取得方法は、アプレットを使用するシーンに適用することができ、一例として、
図1に示すように、
図1は、本願の実施例のアプレットデータの取得方法を実現することができるシーングラフである。
図1に示されるシーンは端末とデータサーバを含み、端末とデータサーバとの間はデータのやり取りを行うことができる。端末は、クライアントにおけるアプレット2をクリックして、このアプレット2を起動する時に、アプレット2がオフライン態様であるため、最初のデータ要求には再利用可能な接続がないことにより、最初のデータ要求を送信する時に、まずデータサーバとの間にネットワーク接続を確立する必要がある。しかし、このネットワーク接続の確立プロセスに時間がかなりかかるため、アプレット2のデータの悪い取得効率を引き起こすことになる。
【0017】
アプレットデータを取得する時に、アプレットデータの取得効率を向上させるために、本願の実施例はアプレットデータの取得方法を提供し、従来技術とは異なり、最初のデータ要求を送信する時にネットワーク接続を確立することではなく、アプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいてデータサーバとネットワーク接続を確立することであり、このように、アプレットが起動された後、事前に確立されたネットワーク接続によってデータサーバにデータ要求メッセージを直接送信し、かつデータサーバからの、要求データが含まれるデータ応答メッセージを受信することができ、最初のデータ要求を送信する時に、ネットワーク接続を先に確立しないことによる時間かかりを回避することにより、アプレットデータの取得効率を向上させる。
【0018】
なお、本願の実施例では、データサーバとのインタラクションプロセスは端末におけるクライアントによって実行されると理解することができ、また、後続の説明において、ビジネスサーバとのインタラクションプロセスも端末におけるクライアントによって実行されると理解することができる。クライアントには複数のアプレットが対応することが可能であり、本願の実施例に係るアプレットは、複数のアプレットのいずれかであってもよい。一例として、
図1に示すように、あるクライアントには、少なくとも4つのアプレット、すなわちアプレット1、アプレット2、アプレット3及びアプレット4が対応することが可能である。
【0019】
端末はユーザ機器とも呼ばれる。一例として、端末は、携帯電話(mobile phone)、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップパソコン、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device、MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality、VR)機器、拡張現実(augmented reality、AR)機器などであってもよい。
【0020】
以下、具体的な実施例により、本願にて提供されるアプレットデータの取得方法を詳細に説明する。以下のいくつかの具体的な実施例は互いに組み合わせられることができ、同一又は類似の概念やプロセスに対して、ある実施例において説明を省略する可能性があることが理解される。
【0021】
実施例1
図2は、本願の実施例1にて提供されるアプレットデータの取得方法のフローチャートであり、一例として、
図2に示すように、このアプレットデータの取得方法はS201~S203を含むことができる。
【0022】
S201において、アプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、端末は、アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいてデータサーバとネットワーク接続を確立する。
【0023】
一例として、トリガ操作は、クリック操作、タッチ操作であってもよいし、スライド操作などであってもよく、アプレットを起動するために用いることができればよい。
【0024】
アプレットを起動するトリガ操作を検出すると、端末におけるクライアントは、まずアプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスを決定して始めて、このデータサーバのインタフェースアドレスに基づいてこのデータサーバとの間にネットワーク接続を確立することができる。一例として、端末におけるクライアントはデータサーバのインタフェースアドレスを決定する時に、まず、アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスが含まれるマニフェストファイルであって、アプレットに対応するマニフェストファイルをローカルから取得することができ、このように、端末におけるクライアントはこのデータサーバのインタフェースアドレスに基づいてこのデータサーバとの間にネットワーク接続を確立することができる。
【0025】
一例として、マニフェストファイルは事前接続構成を説明するためのapp.jsonファイルであってもよい。マニフェストファイルがapp.jsonファイルである場合、データサーバのインタフェースアドレスは配列の形式でapp.jsonファイルに記録することができる。クライアントはデータサーバのインタフェースアドレスとこのデータサーバとの間にネットワーク接続を確立する時、起動中の消費問題を考慮して、通常、配列における最初の項目のみを取得してこのデータサーバのインタフェースアドレスとする。現在、データサーバのインタフェースアドレスとこのデータサーバとの間にネットワーク接続を確立する時、最大限2つのデータサーバのインタフェースアドレスを同時に事前接続することができ、当然のことながら、複数のデータサーバのインタフェースアドレスを同時に事前接続することもでき、具体的には、クライアントの動作状況に応じて決定することもでき、例えばメモリに応じて、最大事前接続数を選択するなどが挙げられる。複数のデータサーバのインタフェースアドレスを同時に事前接続する場合、この複数のインタフェースアドレスはいずれもデータサーバに対応するインタフェースアドレスであるが、異なる方式で説明されていることが理解される。
【0026】
アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスを取得した後、クライアントはアプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいてデータサーバとネットワーク接続を確立することができる。一例として、データサーバとネットワーク接続を確立する時、クライアントはデータサーバのインタフェースアドレスに基づいて、対応するデータサーバを見つけ、データサーバにネットワーク接続要求メッセージを送信することで、このネットワーク接続要求メッセージによってデータサーバとのネットワーク接続の確立を要求することができ、それに対応して、データサーバはこのネットワーク接続要求メッセージを受信した後、端末とネットワーク接続を確立し、ネットワーク接続を確立した後、端末にネットワーク接続応答メッセージを送信することで、このネットワーク接続応答メッセージによって端末のネットワーク接続が既に確立されたことを指示することができ、このようにクライアントはデータサーバとの間にネットワーク接続を確立する。
【0027】
クライアントがデータサーバにネットワーク接続要求メッセージを送信する時、一例として、ネットワーク接続要求メッセージは空の要求メッセージであり、すなわちこの空の要求メッセージによりデータサーバとのネットワーク接続の確立を要求する。理解できるものとして、本願の実施例では、空の要求メッセージによりデータサーバとのネットワーク接続の確立を要求するのは、データのやり取りを減らし、リソース占有を低減させることを目的とするためである。当然のことながら、このネットワーク接続要求メッセージは空でない要求メッセージであってもよく、具体的には、実際の需要に応じて設定することができ、ここで、本願の実施例は空の要求メッセージであるネットワーク接続要求メッセージを例として説明するが、本願の実施例はこれに限定されるものではない。一例として、空の要求メッセージの実現方式はデータサーバのサービス配置状況に応じて決定することができ、例えば、空の要求メッセージはHEAD要求、GET要求又はOPTION要求などであってもよい。
【0028】
本願の実施例では、端末におけるクライアントはアプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいてデータサーバとネットワーク接続を事前に確立するため、このようにアプレットが起動された後、事前に確立されたネットワーク接続によってデータサーバにデータを直接要求し、すなわち下記S202及びS203を実行することができ、最初のデータ要求を送信する時に、ネットワーク接続を先に確立しないことによる時間かかりを回避することにより、アプレットデータの取得効率を向上させる。
【0029】
S202において、アプレットが起動された後、端末はネットワーク接続によってデータサーバにデータ要求メッセージを送信する。
【0030】
ここで、データ要求メッセージは要求データの返信をデータサーバに要求するために用いられる。
【0031】
端末におけるクライアントがデータサーバとネットワーク接続を事前に確立するため、アプレットが起動された後、最初のデータ要求に対しては、事前に確立されたネットワーク接続によってデータサーバにデータ要求メッセージを直接送信することができ、それに対応して、データサーバは端末におけるクライアントから送信されたデータ要求メッセージを受信した後、この要求データを検索し、この要求データを検索した後、この要求データをデータ応答メッセージに携帯させて端末におけるクライアントに送信する。
【0032】
S203において、データサーバは端末にデータ応答メッセージを送信する。
【0033】
ここで、データ応答メッセージには要求データが含まれることにより、端末におけるクライアントはこの要求データを取得する。
【0034】
これから分かるように、本願の実施例にて提供されるアプレットデータの取得方法は、従来技術とは異なり、最初のデータ要求を送信する時にネットワーク接続を確立することではなく、アプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいてデータサーバとネットワーク接続を確立することであり、このように、アプレットが起動された後、事前に確立されたネットワーク接続によってデータサーバにデータ要求メッセージを直接送信し、かつデータサーバからの、要求データが含まれるデータ応答メッセージを受信することができ、最初のデータ要求を送信する時に、ネットワーク接続を先に確立しないことによる時間かかりを回避することにより、アプレットデータの取得効率を向上させる。
【0035】
上記の
図2に示す実施例に基づいて、端末におけるクライアントはアプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいてデータサーバとネットワーク接続を確立するため、このようにアプレットが起動された後、事前に確立されたネットワーク接続によってデータサーバにデータを直接要求することができ、最初のデータ要求を送信する時に、ネットワーク接続を先に確立しないことによる時間かかりを回避することにより、アプレットデータの取得効率を向上させる。以上から分かるように、クライアントは事前に確立されたネットワーク接続によってデータサーバにデータを要求する前に、先にビジネスサーバによってアプレットの起動を決定する必要があり、また、クライアントは、要求データを受信した後、さらに、ビジネスサーバによって要求データを処理し、この処理後の要求データを表示することもできる。以下、下記の実施例2により詳細に説明する。
【0036】
実施例2
図3は、本願の実施例2にて提供されるアプレットデータの取得方法のフローチャートであり、一例として、
図3に示すように、このアプレットデータの取得方法はS301~S302をさらに含むことができる。
【0037】
S301において、端末におけるクライアントはアプレットに対応するビジネスサーバにロードイベントを送信する。
【0038】
ここで、ロードイベントはアプレットをロードし起動するようにビジネスサーバに指示するために用いられる。
【0039】
一例として、端末におけるクライアントはビジネスサーバにロードイベントを送信するステップは、クライアントは、まず、例えば、AppReady&PageReadyロードイベントのような、このアプレットビジネスコードapp.jsをロードするように指示するための第1のロードイベントをビジネスサーバにおけるフロントエンドフレームモジュールに送信するステップと、それに対応して、このビジネスサーバにおけるフロントエンドフレームモジュールはこの第1のロードイベントに基づいて例えばapp.jsonロードイベントのような第2のロードイベントをビジネスサーバにおけるビジネスコードモジュールに送信して、ビジネスサーバにおけるビジネスコードモジュールがこの第2のロードイベントに基づいてこのアプレットを起動するようにさせるステップと、ビジネスサーバにおけるビジネスコードモジュールがこの第2のロードイベントに基づいてこのアプレットを起動した後、ビジネスサーバにおけるフロントエンドフレームモジュールによってApp.onLaunchである1つ目のライフサイクルイベントを配信するステップと、を含むことができる。なお、ここでは単にクライアントにおける1つ目のライフサイクルを例とするが、実際にほとんどの開発者はPage.onLoad()であるページの1つ目のライフサイクルを選択してトリガさせる可能性がある。
【0040】
理解できるものとして、本願の実施例では、上記のS201において端末におけるクライアントがアプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいてデータサーバとネットワーク接続を確立する操作は、このS301においてクライアントがアプレットに対応するビジネスサーバにロードイベントを送信して、ビジネスサーバがアプレットをロードし起動するようにさせる操作と並列に処理することができ、これにより、2種類の操作がそれぞれ独立して処理されることに対して、処理時間を短縮することができる。そして、ある程度で、現実のビジネスがApp.onLaunch又はPage.onLoadであるライフサイクル内にトリガしたネットワーク要求の接続は事前に確立されたネットワーク接続を再利用することができるように保証することができ、所望の効果はアプレットの現在の技術案とH5技術案との差を補うことができ、それにより性能向上の目的を達成する。
【0041】
ビジネスサーバにおけるフロントエンドフレームモジュールがApp.onLaunchである1つ目のライフサイクルイベントを配信した後、ビジネスサーバにおけるビジネスコードモジュールは、ビジネスサーバにおけるフロントエンドフレームモジュールを介して、例えばrequest API呼び出し要求のような呼び出し要求をクライアントに送信することで、この呼び出し要求によってデータサーバにデータ要求を送信するようにクライアントに指示し、すなわち下記のS302を実行する。
【0042】
S302において、ビジネスサーバは端末におけるクライアントに呼び出し要求を送信する。
【0043】
ここで、呼び出し要求はデータサーバにネットワーク接続要求メッセージを送信するように端末に指示するために用いられる。
【0044】
クライアントはビジネスサーバからの呼び出し要求を受信した後、この呼び出し要求に基づいてアプレットが起動されたことを決定し、かつ上記のS202及びS203を実行し、すなわち端末におけるクライアントは事前に確立されたネットワーク接続によってデータサーバにデータ要求メッセージを直接送信し、かつデータサーバからの、要求データが含まれるデータ応答メッセージを受信し、最初のデータ要求を送信する時に、ネットワーク接続を先に確立しないことによる時間かかりを回避することにより、アプレットデータの取得効率を向上させる。
【0045】
端末におけるクライアントはデータサーバから送信された要求データを受信した後、ユーザにこの要求データを表示するために、さらに下記S303-S306を実行することができる。
【0046】
S303において、端末におけるクライアントはビジネスサーバにデータ処理要求メッセージを送信する。
【0047】
ここで、データ処理要求メッセージには要求データが含まれ、データ処理要求メッセージは要求データに対してロジック処理とレンダリング処理を行うようにビジネスサーバに指示するために用いられる。
【0048】
クライアントはビジネスサーバにおけるフロントエンドフレームモジュールを介してビジネスサーバにおけるビジネスコードモジュールにこの要求データを送信して、ビジネスサーバにおけるビジネスコードモジュールが要求データに対してロジック処理とレンダリング処理を行うようにさせ、それに対応して、ビジネスサーバはこのデータ処理要求メッセージを受信した後、要求データに対してロジック処理とレンダリング処理を行い、すなわち下記S304を実行する。
【0049】
S304において、ビジネスサーバは要求データに対してロジック処理とレンダリング処理を行う。
【0050】
一例として、ビジネスサーバが要求データに対してロジック処理とレンダリング処理を行う時、ビジネスサーバにおけるビジネスコードモジュールは、まずビジネスサーバにおけるフロントエンドフレームモジュールから提供されるデータ駆動レンダリングAPI(setData)を呼び出し、かつこのデータ駆動レンダリングAPIに基づいてビジネスサーバにおけるレンダリング層をトリガしてコンテンツレンダリング処理を行うことにより、処理後の要求データを取得することができる。
【0051】
S305において、ビジネスサーバは端末におけるクライアントにデータ処理応答メッセージを送信する。
【0052】
ここで、データ処理応答メッセージには処理後の要求データが含まれる。
【0053】
一例として、ビジネスサーバが端末におけるクライアントにデータ処理応答メッセージを送信する時、ビジネスサーバにおけるビジネスコードモジュールにより、要求データに対してレンダリング処理を実行するため、ビジネスサーバにおけるビジネスコードモジュールは要求データに対してレンダリング処理を実行し、処理後の要求データを取得した後、ビジネスサーバにおけるフロントエンドフレームモジュールを介してクライアントにレンダリング処理後の要求データを送信して、クライアントがこの処理後の要求データを受信するようにさせる。
【0054】
S306において、クライアントは処理後の要求データを表示する。
【0055】
クライアントは処理後の要求データを受信した後、この処理後の要求データを、ユーザに閲覧させるように、表示画面に直接表示させることができる。
【0056】
これから分かるように、本願の実施例にて提供されるアプレットデータの取得方法は、クライアントがデータサーバとネットワーク接続を事前に確立するため、このようにアプレットが起動された後、事前に確立されたネットワーク接続によってデータサーバから要求データを直接取得することができ、そして、要求データをビジネスサーバに送信して、ビジネスサーバによって要求データに対してロジック処理とレンダリング処理を行い、このようにクライアントはこの処理後の要求データを、ユーザに閲覧させるように、表示画面に直接表示させることができる。このプロセス全体において、クライアントがデータサーバとネットワーク接続を事前に確立するため、最初のデータ要求を送信する時に、ネットワーク接続を先に確立しないことによる時間かかりを回避することにより、アプレットデータの取得効率を向上させる。
【0057】
実施例3
図4は、本願の実施例3にて提供されるアプレットデータの取得装置40の構造概略図であり、一例として、
図4に示すように、このアプレットデータの取得装置40は、
アプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいてデータサーバとネットワーク接続を確立するための処理モジュール401と、
アプレットが起動された後、ネットワーク接続によってデータサーバにデータ要求メッセージを送信するための送信モジュール402と、
データサーバからの、要求データが含まれるデータ応答メッセージを受信するための受信モジュール403と、を含むことができる。
【0058】
任意選択的に、送信モジュール402は、さらに、データサーバのインタフェースアドレスに基づいてデータサーバにネットワーク接続要求メッセージを送信するために用いられる。
【0059】
受信モジュールは、さらに、データサーバからの、ネットワーク接続の確立を指示するためのネットワーク接続応答メッセージを受信するために用いられる。
【0060】
任意選択的に、ネットワーク接続要求メッセージは空の要求メッセージである。
【0061】
任意選択的に、このアプレットデータの取得装置40は表示モジュール404をさらに含む。
【0062】
送信モジュール402は、さらに、データ処理要求メッセージをアプレットに対応するビジネスサーバに送信するために用いられ、データ処理要求メッセージには要求データが含まれ、データ処理要求メッセージは要求データに対してロジック処理とレンダリング処理を行うようにビジネスサーバに指示するために用いられる。
【0063】
受信モジュールは、さらに、ビジネスサーバからの、処理後の要求データが含まれるデータ処理応答メッセージを受信するために用いられる。
【0064】
表示モジュール404は、処理後の要求データを表示するために用いられる。
【0065】
任意選択的に、送信モジュール402は、さらに、アプレットをロードし起動するようにサービスサーバに指示するためロードイベントをビジネスサーバに送信するために用いられる。
【0066】
受信モジュールは、さらに、ビジネスサーバからの、データサーバにネットワーク接続要求メッセージを送信するように端末に指示するための呼び出し要求を受信するために用いられる。
【0067】
任意選択的に、処理モジュール401は、さらに、アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスが含まれるマニフェストファイルであって、アプレットに対応するマニフェストファイルをローカルから取得するために用いられる。
【0068】
本願の実施例にて提供されるアプレットデータの取得装置40は、上記いずれかの実施例における端末側のアプレットデータの取得方法の技術案を実行することができ、その実現原理及び有益な効果は、アプレットデータの取得方法の実現原理及び有益な効果と類似するため、アプレットデータの取得方法の実現原理及び有益な効果を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0069】
実施例4
図5は、本願の実施例4にて提供されるアプレットデータの取得装置50の構造概略図であり、一例として、
図5に示すように、このアプレットデータの取得装置50は、
端末とネットワーク接続を確立するための処理モジュール501であって、ネットワーク接続は、端末がアプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいて確立されるものである処理モジュール501と、
ネットワーク接続によって端末からのデータ要求メッセージを受信するための受信モジュール502であって、データ要求メッセージは、アプレットが起動された後に端末が送信するものである受信モジュール502と、
要求データが含まれるデータ応答メッセージを端末に送信するための送信モジュール503と、を含むことができる。
【0070】
任意選択的に、受信モジュール502は、さらに、端末からのネットワーク接続要求メッセージを受信するために用いられる。
【0071】
送信モジュール503は、さらに、ネットワーク接続の確立を指示するためのネットワーク接続応答メッセージを端末に送信するために用いられる。
【0072】
任意選択的に、ネットワーク接続要求メッセージは空の要求メッセージである。
【0073】
本願の実施例にて提供されるアプレットデータの取得装置50は、上記いずれかの実施例におけるデータサーバ側のアプレットデータの取得方法の技術案を実行することができ、その実現原理及び有益な効果は、アプレットデータの取得方法の実現原理及び有益な効果と類似するため、アプレットデータの取得方法の実現原理及び有益な効果を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0074】
本願の実施例によれば、本願は電子機器及び可読記憶媒体をさらに提供する。
【0075】
図6に示すように、
図6は、本願の実施例によるアプレットデータの取得方法の電子機器のブロック図である。電子機器は、例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルディジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ及び他の適切なコンピュータなど、様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを意図する。電子機器はさらに、例えば、パーソナルデジタル処理、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス及び他の同様のコンピューティング装置など、様々な形態の移動体装置を表すことができる。本明細書に示されるコンポーネント、それらの接続及び関係、並びにそれらの機能は、単なる例であり、本明細書に記載及び/又は請求される本願の実施を限定することを意図しない。
【0076】
図6に示すように、この電子機器は、1つ又は複数のプロセッサ601と、メモリ602と、各コンポーネントを接続するためのインタフェースであって、高速インタフェース及び低速インタフェースを含むものと、を含む。各コンポーネントは異なるバスによって相互接続され、共通のマザーボード上に実装し、又は必要に応じて他の方式で実装することができる。プロセッサは、電子機器内で実行される、GUIのグラフィックス情報を外部入力/出力装置(例えば、インタフェースに結合された表示機器)上に表示させるようにメモリ内又はメモリ上に記憶された命令を含む命令を処理することができる。他の実施形態では、必要に応じて、複数のプロセッサ及び/又は複数のバスを、複数のメモリとともに使用することができる。同様に、それぞれの機器が必要な操作の一部を提供する(例えば、サーバアレイ、ブレードサーバ群、又はマルチプロセッサシステムとする)複数の電子機器を接続することができる。
図6において、1つのプロセッサ601を例とする。
【0077】
メモリ602は、本願にて提供される非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。前記メモリは、少なくとも1つのプロセッサに本願にて提供されるアプレットデータの取得方法を実行させるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶している。本願の非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、本願にて提供されるアプレットデータの取得方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ命令を記憶する。
【0078】
非一時的コンピュータ可読記憶媒体として、メモリ602は、非一時的ソフトウェアプログラム、非一時的コンピュータ実行可能なプログラム及びモジュール、例えば本願の実施例におけるアプレットデータの取得方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、
図4に示す処理モジュール401、送信モジュール402、受信モジュール403及び表示モジュール404、或いは、
図5に示す処理モジュール501、受信モジュール502及び送信モジュール503)を記憶するために用いることができる。プロセッサ601は、メモリ602に記憶された非一時的ソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを実行することにより、サーバの様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、すなわち上記方法の実施例におけるアプレットデータの取得方法を実現する。
【0079】
メモリ602は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶可能なプログラム記憶領域と、アプレットデータの取得方法の電子機器の利用に応じて作成されるデータなどを記憶可能なデータ記憶領域とを含むことができる。さらに、メモリ602は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、さらに、例えば少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的ソリッドステート記憶装置のような非一時的メモリを含むことができる。いくつかの実施例では、メモリ602は、任意選択的に、プロセッサ601に対して遠隔に設置されるメモリを含み、これらの遠隔メモリはネットワークを介してアプレットデータの取得方法の電子機器に接続することができる。上記ネットワークの例はインターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動体通信ネットワーク及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0080】
アプレットデータの取得方法の電子機器は、さらに、入力装置603と出力装置604を含むことができる。プロセッサ601とメモリ602と入力装置603と出力装置604はバス又は他の方式により接続することができ、
図6においてバスにより接続することを例とする。
【0081】
入力装置603は入力された数字又は文字情報を受信し、アプレットデータの取得方法の電子機器のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することができ、例えばタッチパネル、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパッド、ポインティングスティック、1つ又は複数のマウスボタン、トラックボール、ジョイスティックなどの入力装置が挙げられる。出力装置604は、表示機器、補助照明装置(例えば、LED)及び触覚フィードバック装置(例えば、振動モータ)などを含むことができる。この表示機器は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ及びプラズマディスプレイを含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、表示機器はタッチパネルであってもよい。
【0082】
ここで説明されるシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、特定用途向けASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はこれらの組み合わせで実現することができる。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラム内で実施されることを含むことができ、この1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステム上で実行及び/又は解釈することができ、このプログラマブルプロセッサは、専用又は汎用のプログラマブルプロセッサであってもよく、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、この記憶システム、この少なくとも1つの入力装置、及びこの少なくとも1つの出力装置にデータ及び命令を送信することができる。
【0083】
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、又はコードとも呼ばれる)は、プログラマブルプロセッサの機械命令を含み、高度プロセス及び/又はオブジェクト指向プログラミング言語、及び/又はアセンブリ/機械語でこれらのコンピュータプログラムを実行することができる。本明細書に使用される用語の「機械可読媒体」及び「コンピュータ可読媒体」は、プログラマブルプロセッサに機械命令及び/又はデータを提供するための任意のコンピュータプログラム製品、機器、及び/又は装置(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジック装置(PLD))を指し、機械可読信号としての機械命令を受信する機械可読媒体を含む。用語の「機械可読信号」は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意の信号を指す。
【0084】
本願の実施例により、本願は、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは、可読記憶媒体に記憶され、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは、前記可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取ることができ、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することによって、前記電子機器に上記のいずれか1つの実施例による手段を実行させる。
【0085】
ユーザとのインタラクションを提供するために、ここで説明されるシステム及び技術をコンピュータ上で実施することができ、このコンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)やLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)であって、ユーザがこのキーボード及びこのポインティングデバイスによりコンピュータに入力を提供可能なものと、を有する。他の種類の装置は、ユーザとのインタラクションを提供するために用いることもでき、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感知フィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、また、任意の形態(音響入力、音声入力、又は触覚入力を含む)でユーザからの入力を受信することができる。
【0086】
ここで説明されるシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータであり、ユーザは、このグラフィカルユーザインタフェース又はこのウェブブラウザによってここで説明されるシステム及び技術の実施形態とインタラクションできる)、又はこのようなバックエンドコンポーネントと、ミドルウェアコンポーネントと、フロントエンドコンポーネントとの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムで実施される。任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によってシステムのコンポーネントを相互接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)と、ワイドエリアネットワーク(WAN)と、インターネットとを含む。
【0087】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバとを含むことができる。クライアントとサーバは、一般に、互いに離れており、通常、通信ネットワークを介してインタラクションする。対応するコンピュータ上で実行され、かつ互いにクライアント-サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって、クライアントとサーバとの関係が生成される。
【0088】
本願の実施例に提供される技術案によれば、従来技術とは異なり、最初のデータ要求を送信する時にネットワーク接続を確立することではなく、アプレットを起動するためのトリガ操作を検出すると、アプレットに対応するデータサーバのインタフェースアドレスに基づいてデータサーバとネットワーク接続を確立することであり、このように、アプレットが起動された後、事前に確立されたネットワーク接続によってデータサーバにデータ要求メッセージを直接送信し、かつデータサーバからの、要求データが含まれるデータ応答メッセージを受信することができ、最初のデータ要求を送信する時に、ネットワーク接続を先に確立しないことによる時間かかりを回避することにより、アプレットデータの取得効率を向上させる。
【0089】
以上に示される様々な形態のフローを使用して、ステップを新たに順序付け、追加、又は削除することが可能であることを理解すべきである。例えば、本願に記載されている各ステップは、並列に実行してもよいし、順次実行してもよいし、異なる順序で実行してもよいが、本願に開示されている技術案が所望する結果を実現することができる限り、本明細書ではこれに限定されない。
【0090】
上記の具体的な実施形態は、本願の保護範囲を限定するものではない。当業者であれば、設計要件と他の要因によって、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション、及び代替を行うことができることを理解すべきである。本願の精神及び原則内で行われる任意の修正、同等の置換、及び改善などは、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。