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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-31
(45)【発行日】2022-11-09
(54)【発明の名称】プリンタおよび売上登録装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 11/04 20060101AFI20221101BHJP
   B65H 23/195 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
B41J11/04
B65H23/195
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018176039
(22)【出願日】2018-09-20
(65)【公開番号】P2020044762
(43)【公開日】2020-03-26
【審査請求日】2021-07-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096699
【弁理士】
【氏名又は名称】鹿嶋 英實
(72)【発明者】
【氏名】矢島 毅彦
【審査官】前原 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-312076(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 11/00 - 11/70
B65H 23/18 - 23/198
26/00 - 26/08
B41J 2/315 - 2/345
2/42 - 2/425
2/475 - 2/48
B41J 15/00 - 15/24
B65H 18/00 - 18/28
B41J 29/00 - 29/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印字ヘッドが記録紙をプラテンローラに押し当てて前記記録紙に情報を印刷する際に、前記プラテンローラが前記印字ヘッドの印字に応じて駆動される印字部と、
前記印字部で印刷された前記記録紙を巻き取る巻取リールと、
前記プラテンローラの外周面に押し当てられて前記プラテンローラの回転に伴って回転する第1従動ローラと、
前記第1従動ローラの回転によって回転して前記巻取リールを回転させる第2従動ローラと、
を備え
前記第2従動ローラは、前記巻取リールの外周部が接触して前記巻取リールを回転させることを特徴とするプリンタ。
【請求項2】
請求項1に記載のプリンタにおいて、前記第1従動ローラは、前記プラテンローラによる前記記録紙の送り経路に干渉しない領域に配置されていることを特徴とするプリンタ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のプリンタにおいて、前記第1従動ローラは、前記印字ヘッドが押し当てられる前記プラテンローラの外周面とほぼ反対側に位置する前記プラテンローラの外周面に押し当てられて配置されていることを特徴とするプリンタ。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれかに記載のプリンタにおいて、前記第2従動ローラは、前記巻取リールの外周部が滑り回転可能に接触して前記巻取リールを回転させることを特徴とするプリンタ。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれかに記載のプリンタにおいて、前記印字ヘッドは筺体に設けられており、前記プラテンローラ、前記第1従動ローラ、および前記第2従動ローラは前記筺体に開閉可能に設けられたプリンタカバーに設けられていることを特徴とするプリンタ。
【請求項6】
請求項5に記載のプリンタにおいて、前記プリンタカバーに設けられて、前記第1従動ローラの回転を前記第2従動ローラに伝達する連動機構を備えていることを特徴とするプリンタ。
【請求項7】
請求項6に記載のプリンタにおいて、前記第2従動ローラは、外径が前記巻取リールの外径よりも小さく形成され、前記連動機構は、前記第2従動ローラの回転数を前記第1従動ローラの回転数よりも増大させることを特徴とするプリンタ。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれかに記載されたプリンタを備えた売上登録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子レジスタなどの売上データ処理装置に用いられるプリンタおよびそれを備えた売上登録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、プリンタにおいては、特許文献1に記載されているように、印字ヘッドが記録紙をプラテンローラに押し当てた状態で情報を印刷し、この印刷された記録紙を巻取リールで巻き取る構造のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-272920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のプリンタは、印刷された記録紙を巻取リールで巻き取るために、プラテンローラを回転させる印刷専用のモータのほかに、巻取リールを回転させるための巻取専用のモータを用いている。このため、このようなプリンタでは、2つのモータを用いているので、部品点数が多くなり、コスト高になるという問題がある。
【0005】
この発明が解決しようとする課題は、部品点数の削減を図り、低コスト化を図ることができるプリンタおよびそれを備えた売上登録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、印字ヘッドが記録紙をプラテンローラに押し当てて前記記録紙に情報を印刷する際に、前記プラテンローラが前記印字ヘッドの印字に応じて駆動される印字部と、前記印字部で印刷された前記記録紙を巻き取る巻取リールと、前記プラテンローラの外周面に押し当てられて前記プラテンローラの回転に伴って回転する第1従動ローラと、前記第1従動ローラの回転によって回転して前記巻取リールを回転させる第2従動ローラと、を備え、前記第2従動ローラは、前記巻取リールの外周部が接触して前記巻取リールを回転させることを特徴とするプリンタである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、部品点数を削減することができ、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この発明を電子レジスタに適用した一実施形態を示した斜視図である。
図2図1に示された電子レジスタの側面図である。
図3図1に示された電子レジスタにおいてプリンタカバーのカバー本体をアーム部で破断して取り除いた状態を示した平面図である。
図4図3に示された電子レジスタのプリンタ部におけるジャーナル部を示した拡大平面図である。
図5図4に示されたジャーナル部を示した拡大側面図である。
図6図5に示されたジャーナル部における記録紙の搬送経路を示した拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1図6を参照して、この発明を電子レジスタに適用した一実施形態について説明する。
この電子レジスタは、図1および図2に示すように、金銭を収納するドロア部1と、このドロア部1上に載置される売上登録装置であるレジスタ部2と、を備えている。
【0010】
ドロア部1は、図1および図2に示すように、ドロアケース3と引出部4とを備えている。ドロアケース3は、レジスタ部2が載置される四角形の箱状に形成されている。このドロアケース3は、手前側の前面が開放され、内部に引出部4が引出可能に収納されている。引出部4は、上面が開放された箱状に形成され、内部に硬貨を金種ごとに収納する硬貨ボックスと、紙幣を金種ごとに収納する紙幣ボックスと、が設けられた構造になっている。
【0011】
レジスタ部2は、図1図3に示すように、筺体であるレジスタ本体5を備えている。このレジスタ本体5は、手前側が低く奥側が高くなるように、上面が前下りに傾斜した形状に形成されている。このレジスタ本体5の前側部には、キーボード部6が設けられており、レジスタ本体5の右側奥部には、表示部7が設けられている。また、このレジスタ本体5の左側奥部には、プリンタ部8が設けられている。
【0012】
キーボード部6は、図1および図3に示すように、キーボード本体10と複数のキーブロック11a~11fとを備え、これらがレジスタ本体5の前側ほぼ半分の領域に配置されている。この場合、複数のキーブロック11a~11fのうち、第1のキーブロック11aは、アルファベットなどの文字キーが配列されている。第2のキーブロック11bは、数字などのテンキーが配列されている。第3のキーブロック11cは、+、-などの演算キーが配列されている。
【0013】
また、第4のキーブロック11dは、図1および図3に示すように、第1のキーブロック11aの上辺部よりも上側に複数の第1ファンクションキーが配列されている。第5のキーブロック11eは、第2のキーブロック11bの上辺部よりも上側に複数の第2ファンクションキーが配列されている。第6のキーブロック11fは、第3のキーブロック11cの上辺部よりも上側に複数の第3ファンクションキーが配列されている。
【0014】
表示部7は、図1および図3に示すように、液晶表示パネルやEL(エレクトロ・ルミネッセンス)表示パネルなどの平面型の表示パネルであり、レジスタ本体5の奥側半分の領域における右側ほぼ半分の領域に設けられている。これにより、表示部7は、キーボード部6の入力操作に応じて入力されたデータを電気光学的に表示するように構成されている。
【0015】
プリンタ部8は、図1図3に示すように、レジスタ本体5の奥側半分の領域における左側ほぼ半分の領域に設けられている。このプリンタ部8は、レシート発行部12とジャーナル部13とを備え、これらに共通のプリンタカバー14によって開閉可能に塞がれる構造になっている。レシート発行部12は、第1印字部15と第1記録紙収納部16とを備えている。
【0016】
第1印字部15は、図3に示すように、筺体であるレジスタ本体5のレシート発行部12に設けられた第1印字ヘッド15aと、プリンタカバー14に設けられた第1プラテンローラ15bとを備えている。第1印字ヘッド15aは、プリンタカバー14が閉じられてプリンタ部8を覆って塞いだ際に、記録紙(図示せず)を挟んで第1プラテンローラ15bが接離可能に接近して対応する構造になっている。
【0017】
この第1印字ヘッド15aは、図3に示すように、第1プラテンローラ15bとの間に配置された記録紙(図示せず)を第1プラテンローラ15bに押し当てて記録紙に売上データなどの情報を印刷する構造になっている。第1記録紙収納部16は、ロール状に巻かれた記録紙を収納するものであり、レシート発行部12内に設けられている。
【0018】
これにより、レシート発行部12は、図3に示すように、第1記録紙収納部16内に収納された記録紙が第1印字ヘッド15aと第1プラテンローラ15bとの間に送り出されて配置された状態で、第1印字ヘッド15aが記録紙を第1プラテンローラ15bに押し当てて売上データなど情報を記録紙に印刷する構造になっている。
【0019】
また、このレシート発行部12は、図1および図3に示すように、第1印字ヘッド15aによって印刷された記録紙を、第1印字ヘッド15aの印字速度に応じて駆動されて回転する第1プラテンローラ15bの回転に伴って、プリンタカバー14の後述するカバー本体14aに設けられた記録紙排出口14dからレシートとして発行する構造になっている。
【0020】
ジャーナル部13は、図3および図4に示すように、第2印字部17、第2記録紙収納部18、巻取リール19、第1従動ローラ20、第2従動ローラ21、および連動機構22を備えている。第2印字部17は、筺体であるレジスタ本体5のジャーナル部13に設けられた第2印字ヘッド23と、プリンタカバー14に設けられた第2プラテンローラ24と、レジスタ本体5のジャーナル部13に設けられたモータ25と、を備えている。
【0021】
この場合、プリンタカバー14は、図1図4に示すように、プリンタ部8を開閉可能に覆うカバー本体14aと、このカバー本体14aの下面における左右方向の両側部と中間部とに設けられた複数のアーム部14bと、これら複数のアーム部14bにおける各奥側部にそれぞれ設けられた複数の支持軸14cと、を備えている。複数の支持軸14cは、複数のアーム部14bとこれに対面するプリンタ部8の各内面とに同一軸上に対応した状態で回転可能に設けられている。
【0022】
これにより、プリンタカバー14は、図1図5に示すように、複数の支持軸14cを中心に複数のアーム部14bが上方に向けて回転した際に、プリンタ部8の後方に向けて斜めに傾いた状態で起立することにより、プリンタ部8を開放する構造になっている。また、このプリンタカバー14は、複数の支持軸14cを中心に複数のアーム部14bが下方に向けて回転した際に、カバー本体14aがプリンタ部8を塞ぐ構造になっている。
【0023】
第2印字ヘッド23は、図3図6に示すように、サーマルヘッドであり、記録紙Pを第2プラテンローラ24に押し当てて記録紙Pに売上データなどの情報を印刷する構造になっている。第2プラテンローラ24は、プリンタカバー14の複数のアーム部14bにおける各前端部間に回転可能に取り付けられた回転軸24aを備え、この回転軸24aに設けられて回転軸24aと共に回転する構造になっている。
【0024】
すなわち、この第2プラテンローラ24は、図3図5に示すように、回転軸24aによって複数のアーム部14bの各前端部間に回転自在に取り付けられた状態で、プリンタカバー14が複数の支持軸14cを中心に回転してプリンタ部8を覆って塞いだ際に、第2印字ヘッド23に接近して配置される構造になっている。
【0025】
モータ25は、図4および図5に示すように、DCモータであり、レジスタ本体5のジャーナル部13に設けられて、伝達機構26を介して第2印字ヘッド23による印字速度に応じて第2プラテンローラ24を駆動させて回転させる構造になっている。伝達機構26は、モータ25の出力軸に設けられた駆動歯車26aと、第2プラテンローラ24の回転軸24aに設けられて駆動歯車26aが噛み合う従動歯車26bと、を備えている。
【0026】
この場合、第2プラテンローラ24の回転軸24aに設けられた従動歯車26bは、図4および図5に示すように、プリンタカバー14が複数の支持軸14cを中心に回転してプリンタ部8を覆って塞いだ際に、モータ25の出力軸に設けられた駆動歯車26aに噛み合って回転する構造になっている。
【0027】
これにより、モータ25は、図4図5に示すように、その出力軸の回転によって伝達機構26の駆動歯車26aを回転させ、この駆動歯車26aの回転によって第2プラテンローラ24の従動歯車26bを回転させ、この従動歯車26bと共に回転軸24aを回転させて、第2プラテンローラ24を回転させる構造になっている。
【0028】
第2記録紙収納部18は、図3図6に示すように、ロール状に巻かれた記録紙Pを収納するものであり、レジスタ本体5におけるジャーナル部13内の前部側に設けられている。この場合、ロール状に巻かれた記録紙Pは、第2記録紙収納部18に収納された状態で第2印字部17に送り出される際に、第2記録紙収納部18内で回転する構造になっている。
【0029】
これにより、第2印字部17は、図3図6に示すように、第2記録紙収納部18内に収納された記録紙Pが第2印字ヘッド23と第2プラテンローラ24との間に送り込まれて配置された状態で、第2印字ヘッド23が記録紙Pを第2プラテンローラ24に押し当てて売上データなど情報を記録紙Pに印刷する構造になっている。
【0030】
また、この第2印字部17は、図4図6に示すように、第2印字ヘッド23が記録紙Pに売上データなど情報を印刷する際に、第2印字ヘッド23の印刷速度に応じてモータ25が第2プラテンローラ24を駆動させて回転させ、この第2プラテンローラ24の回転によって印刷された記録紙Pを巻取リール19に向けて送り込む構造になっている。
【0031】
巻取リール19は、図3図6に示すように、第2印字部17によって印刷された記録紙Pを巻き取るものであり、レジスタ本体5のジャーナル部13内における第2記録紙収納部18の後部側に回転可能な状態で着脱可能に配置されている。第1従動ローラ20は、第2プラテンローラ24の外周面に押し当てられて第2プラテンローラ24の回転に伴って回転するものであり、第2印字ヘッド23と第2プラテンローラ24との間を記録紙Pが通過する際に、記録紙Pの送り経路に干渉しない領域に配置されている。
【0032】
すなわち、この第1従動ローラ20は、図4および図5に示すように、プリンタカバー14の複数のアーム部14bにおける各前端部間に回転自在に取り付けられた駆動回転支持軸20aと、この駆動回転支持軸20aの両側に設けられて駆動回転支持軸20aと一体に回転する一対の当接ローラ部20bと、を備えている。
【0033】
また、この第1従動ローラ20は、図4および図5に示すように、第2印字ヘッド23が押し当てられる第2プラテンローラ24の外周面とほぼ反対側に位置する第2プラテンローラ24の外周面に一対の当接ローラ部20bが押し当てられる箇所、つまり記録紙Pの送り経路と干渉しない箇所に配置されている。
【0034】
この第1従動ローラ20は、図4および図5に示すように、駆動回転支持軸20aが複数のアーム部14bの各前端部間に第2プラテンローラ24の外周面に接近して取り付けられ、この駆動回転支持軸20aに設けられた一対の当接ローラ部20bが第2プラテンローラ24の外周面における第2印字ヘッド23と反対側の外周面の真横よりも少し斜め下側に位置する外周面に押し当てられる構造になっている。
【0035】
これにより、この第1従動ローラ20は、図4および図5に示すように、第2プラテンローラ24が第2印字ヘッド23による印字速度に応じて回転する際に、駆動回転支持軸20aに設けられた一対の当接ローラ部20bが第2プラテンローラ24の外周面に押し当てられていることにより、第2プラテンローラ24の回転に伴って一対の当接ローラ部20bが駆動回転支持軸20aと共に回転する構造になっている。
【0036】
この場合、一対の当接ローラ部20bは、図4および図5に示すように、外径が第2プラテンローラ24の外径のほぼ半分の大きさで、第2プラテンローラ24の外径よりも小さく形成されている。このため、この第1従動ローラ20は、第2プラテンローラ24の回転に伴って回転する際に、第1従動ローラ20の回転数が第2プラテンローラ24の回転数よりも増大する構造になっている。
【0037】
また、これら一対の当接ローラ部20bは、図4図6に示すように、巻取リール19に巻き取られる記録紙Pに予め定められた以上の負荷が加わった際、つまり巻取リール19の巻取力が強く、巻取リール19が記録紙Pを極めて強く引っ張った際に、一対の当接ローラ部20bが第2プラテンローラ24に対して滑り回転することにより、記録紙Pの破れを防ぐ構造になっている。
【0038】
一方、第2従動ローラ21は、図4図6に示すように、第1従動ローラ20の回転によって回転して巻取リール19を回転させるためのものであり、巻取リール19の下部側の外周部に滑り回転可能に接触した状態で、接触ローラ部21bの回転によって巻取リール19を回転させる構造になっている。
【0039】
すなわち、この第2従動ローラ21は、図4および図5に示すように、プリンタカバー14の複数のアーム部14bにおける1つのアーム部14bの後端部に回転自在に取り付けられた従動回転支持軸21aと、この従動回転支持軸21aに設けられて従動回転支持軸21aと一体に回転する接触ローラ部21bと、を備えている。
【0040】
この場合、この第2従動ローラ21は、図4および図5に示すように、従動回転支持軸21aが巻取リール19の斜め下側に配置され、この従動回転支持軸21aに設けられた接触ローラ部21bが巻取リール19の下部側の外周部における斜め下側に位置する外周面に接触して配置されている。
【0041】
すなわち、この第2従動ローラ21は、図4および図5に示すように、接触ローラ部21bに巻取リール19の下部側の外周部が巻取リール19の重量によって押し当てられていることにより、接触ローラ部21bの回転によって巻取リール19を回転させる構造になっている。
【0042】
また、この第2従動ローラ21は、図4および図5に示すように、接触ローラ部21bの外径が巻取リール19の外径の約1/10の大きさで、巻取リール19の外径よりも大幅に小さく形成されている。これにより、第2従動ローラ21は、その回転数が多くても巻取リール19の回転数を減少させて、第2従動ローラ21の回転速度よりも巻取リール19の回転速度を減速させることにより、巻取リール19をゆっくり回転させる構造になっている。
【0043】
連動機構22は、図4および図5に示すように、第1従動ローラ20の回転を第2従動ローラ21に伝達するものであり、駆動プーリ27と従動プーリ28と伝達ベルト29とを備え、これらがプリンタカバー14の複数のアーム部14bにおける外部側に設けられている。すなわち、駆動プーリ27は、第1従動ローラ20の駆動回転支持軸20aに取り付けられて駆動回転支持軸20aと一体に回転する構造になっている。
【0044】
この場合、第1従動ローラ20の駆動回転支持軸20aは、図4および図5に示すように、一端部がプリンタカバー14の複数のアーム部14bにおける1つのアーム部14bからジャーナル部13の外部側方(図4では右側)に突出して設けられ、この突出した端部に駆動プーリ27が取り付けられている。
【0045】
従動プーリ28は、図4および図5に示すように、第2従動ローラ21の従動回転支持軸21aの一端部、つまりプリンタカバー14の複数のアーム部14bにおける1つのアーム部14bからジャーナル部13の外部側方(図4では右側)に突出して設けられた端部に取り付けられて、従動回転支持軸21aと一体に回転する構造になっている。
【0046】
伝達ベルト29は、図4および図5に示すように、駆動プーリ27と従動プーリ28とに巻き付けられて駆動プーリ27の回転を従動プーリ28に伝達して、第2従動ローラ21を回転させるものである。この場合、駆動プーリ27は、外径が従動プーリ28の外径よりも大きく形成されている。このため、従動プーリ28は、その回転数が駆動プーリ27の回転数よりも増大し、従動プーリ28の回転速度が駆動プーリ27の回転速度よりも増速される構造になっている。
【0047】
これにより、第2従動ローラ21は、図4図6に示すように、第1従動ローラ20の回転数よりも増大して巻取リール19を回転させる際に、接触ローラ部21bの外径が巻取リール19の外径よりも大幅に小さいので、第2従動ローラ21の回転速度よりも巻取リール19をゆっくり回転させて、印刷された記録紙Pを弛ませることなく巻取リール19で巻き取る構造になっている。
【0048】
また、この第2従動ローラ21は、図4図6に示すように、接触ローラ21bの外周に巻取リール19の外周部が巻取リール19の重量によって接触しているだけであるから、巻取リール19が記録紙Pを巻き取る際に、巻取リール19が記録紙Pを少し強く引っ張ると、巻取リール19の外周面が接触ローラ部21bの外周面に対して滑り回転し、巻取リール19を空転させて、巻取リール19が記録紙Pを不必要に強く引っ張るのを防ぐ構造になっている。
【0049】
ところで、プリンタカバー14には、図4図6に示すように、第2プラテンローラ24、第1従動ローラ20、第2従動ローラ21、連動機構22、および伝達機構26の従動歯車26bが取り付けられている。このため、プリンタカバー14は、巻取リール19がジャーナル部13内に配置された状態で、複数の支持軸14cを中心に回転してプリンタ部8を開放させた際に、第2プラテンローラ24を第2印字ヘッド23から離脱させると共に、従動歯車26bを駆動歯車26aから離脱させるほか、第1従動ローラ20、第2従動ローラ21および連動機構22を第2記録紙収納部18から離脱させる構造になっている。
【0050】
次に、このような電子レジスタの作用について説明する。
この電子レジスタを使用する際には、予め、プリンタ部8に記録紙Pをセットする。このときには、まず、プリンタカバー14を開いてプリンタ部8を開放させる。すなわち、プリンタカバー14の複数の支持軸14cを中心に複数のアーム部14bを上方に向けて回転させて、カバー本体14aをプリンタ部8の後方に向けて斜めに傾けた状態で起立させる。これにより、プリンタ部8が開放される。
【0051】
この状態で、レシート発行部12の第1記録紙収納部16にロール状の記録紙(図示せず)を収納させて、この収納された記録紙を送り出して第1印字ヘッド15aの印字面に配置させる。また、このときには、ジャーナル部13の第2記録紙収納部18にロール状の記録紙Pを収納させる。
【0052】
この状態で、ジャーナル部13の第2記録紙収納部18に収納された記録紙Pを送り出して第2印字ヘッド23の印字面に接近させた上、プリンタカバー14に設けられた第2プラテンローラ24と第1従動ローラ20との上側を通して巻取リール19に巻き付ける。このときには、記録紙Pの先端を巻取リール19の軸部の切込み部に差し込んで、記録紙Pを巻取リール19の軸部に巻き付け、この状態で巻取リール19をジャーナル部13内にセットする。
【0053】
そして、プリンタカバー14を閉じてプリンタ部8を塞ぐ。このときには、プリンタカバー14に設けられた第1プラテンローラ15bがレシート発行部12の第1印字ヘッド15aに接近して配置され、この第1印字ヘッド15aと第1プラテンローラ15bとの間にレシート発行部12の記録紙(図示せず)が挟まれる。この挟まれた記録紙はプリンタカバー14のカバー本体14aに設けられた記録紙排出口14dに対応する。
【0054】
また、このときには、プリンタカバー14に設けられた第2プラテンローラ24がジャーナル部13の第2印字ヘッド23に接近して配置され、この第2印字ヘッド23と第2プラテンローラ24との間にジャーナル部13の記録紙Pが挟まれる。これと同時に、プリンタカバー14に設けられた第2従動ローラ21の従動回転支持軸21aにおける外端部に設けられた伝達機構26の従動歯車26bが、レジスタ本体5におけるジャーナル部13に設けられたモータ25の出力軸に設けられた駆動歯車26aに噛み合って配置される。
【0055】
これにより、プリンタ部8がセットされる。この状態で、レジスタ部2のキーボード部6を操作して、売上データなどの情報を入力する。すなわち、キーボード部6の複数のキーブロック11a~11fの各キーをキー操作して売上データを入力する。すると、入力された売上データが表示部7に表示される。この表示された売上データを確認した際には、複数のキーブロック11a~11fのうちの登録キーをキー操作して表示された情報を登録する。
【0056】
そして、登録された情報をプリンタ部8で印刷する際には、複数のキーブロック11a~11fのうちの印刷キーを操作する。すると、プリンタ部8のレシート発行部12の第1印字ヘッド15aが記録紙(図示せず)を第1プラテンローラ15bに押し当てながら記録紙に登録された売上データを印刷する。この印刷された記録紙は、第1プラテンローラ15bの回転によってプリンタカバーの記録紙排出口14dからレシートとして発行される。
【0057】
また、このときには、ジャーナル部13の第2印字ヘッド23が記録紙Pを第2プラテンローラ24に押し当てながら登録された売上データを印刷する。この場合には、モータ25によって第2プラテンローラ24が第2印字ヘッド23の印字速度に応じて回転する。すなわち、モータ25が回転すると、モータ25の出力軸に設けられた伝達機構26の駆動歯車26aが回転し、この駆動歯車26aの回転が従動歯車26bに伝達され、この従動歯車26bの回転によって第2プラテンローラ24が回転する。
【0058】
このように、第2プラテンローラ24が回転すると、印刷された記録紙Pが第2プラテンローラ24の回転によって送り経路を経て順次送り出されて、巻取リール19に巻き取られる。このときには、第2プラテンローラ24に第1従動ローラ20の一対の当接ローラ部20bが押し当てられていることにより、第2プラテンローラ24の回転に伴って第1従動ローラ20が回転する。この第1従動ローラ20の回転が連動機構22を介して第2従動ローラ21に伝達され、この第2従動ローラ21の回転によって巻取リール19が回転して印刷された記録紙Pを巻き取る。
【0059】
このときには、第1従動ローラ20の回転に伴って第1従動ローラ20の駆動回転支持軸20aに設けられた連動機構22の駆動プーリ27が回転する。この駆動プーリ27の回転は、伝達ベルト29によって第2従動ローラ21の従動回転支持軸21aに設けられた従動プーリ28に伝達される。これにより、従動プーリ28が回転し、この従動プーリ28の回転に伴って第2従動ローラ21が回転し、この第2従動ローラ21の回転によって巻取リール19が回転する。
【0060】
すなわち、第2従動ローラ21は、接触ローラ21bに巻取リール19の外周部が巻取リール19の重量によって押し当てられているので、接触ローラ21bの回転に伴って巻取リール19が回転する。この場合には、駆動プーリ27の外径が従動プーリ28の外径よりも大きく形成されているため、従動プーリ28の回転数が駆動プーリ27の回転数よりも増大し、従動プーリ28の回転速度が駆動プーリ27の回転速度よりも増速される。
【0061】
このように、第2従動ローラ21の回転数が第1従動ローラ20の回転数よりも増大しても、第2従動ローラ21の接触ローラ部21bの外径が巻取リール19の外径よりも大幅に小さいので、巻取リール19の回転数が減少されて、第2従動ローラ21の回転速度よりも巻取リール19の回転速度が減速される。これにより、巻取リール19がゆっくり回転して、印刷された記録紙Pを弛ませることなく良好に巻き取る。
【0062】
この場合、巻取リール19が巻取力によって記録紙Pを少し強く引っ張った際には、第2従動ローラ21の接触ローラ21bの外周に巻取リール19の外周部が巻取リール19の重量によって接触しているだけであるから、第2従動ローラ21の接触ローラ部21bが回転していても、巻取リール19の外周面が接触ローラ部21bの外周面に対して滑り回転して、巻取リール19が空転する。これにより、巻取リール19が記録紙Pを不必要に強く引っ張ることがなく、巻リール19が良好に巻き取ることができる。
【0063】
また、巻取リール19に巻き取られる記録紙Pに予め定められた以上の負荷が加わった際、つまり巻取リール19の巻取力が強く、巻取リール19が記録紙Pを極めて強く引っ張った際には、第1従動ローラ20の一対の当接ローラ部20bが第2プラテンローラに対して滑り回転して空転することにより、記録紙Pの破れを防ぐことができる。
【0064】
このように、この電子レジスタのプリンタ部8によれば、第2印字ヘッド23が記録紙Pを第2プラテンローラ24に押し当てて記録紙Pに情報を印刷する際に、第2プラテンローラ24が第2印字ヘッド23の印字速度に応じて駆動される第2印字部17と、この第2印字部17で印刷された記録紙Pを巻き取る巻取リール19と、第2プラテンローラ24の外周面に押し当てられて第2プラテンローラ24の回転に伴って回転する第1従動ローラ20と、この第1従動ローラ20の回転によって回転して巻取リール19を回転させる第2従動ローラ21と、を備えていることにより、部品点数を削減することができると共に、低コスト化を図ることができる。
【0065】
すなわち、このプリンタ部8では、第2プラテンローラ24の外周面に押し当てられた第1従動ローラ20が第2プラテンローラ24の回転に伴って回転し、この第1従動ローラ20の回転によって第2従動ローラ21が回転して巻取リール19を回転させるので、巻取リール19を回転させるための巻取専用の駆動源を必要としないため、駆動源であるモータ25の数を削減することができ、これにより低コスト化を図ることができる。
【0066】
この場合、第1従動ローラ20は、第2プラテンローラ24による記録紙Pの送り経路と干渉しない領域に配置されていることにより、第2印字ヘッド23に記録紙Pを送り込んで印刷する際、および印刷された記録紙Pを巻取リール19に送り込む際に、第1従動ローラ20が記録紙Pの移動を妨げることがないので、第2印字ヘッド23によって記録紙Pに情報を確実にかつ良好に印刷することができると共に、巻取リール19によって印刷された記録紙Pを確実にかつ良好に巻き取ることができる。
【0067】
すなわち、この第1従動ローラ20は、第2印字ヘッド23が押し当てられる第2プラテンローラ24の外周面とほぼ反対側に位置する第2プラテンローラ24の外周面に押し当てられて配置されていることにより、第1従動ローラ20を記録紙Pの送り経路と干渉しない領域に確実にかつ良好に配置することができ、これにより第1従動ローラ20が記録紙Pの移動を妨げることがないので、第2印字ヘッド23によって記録紙Pに情報を確実にかつ良好に印刷することができると共に、巻取リール19によって印刷された記録紙Pを確実にかつ良好に巻き取ることができる。
【0068】
また、このプリンタ部8の第2従動ローラ21は、巻取リール19の外周部が滑り回転可能に接触して巻取リール19を回転させることにより、記録紙Pを巻リール19で良好に巻き取ることができる。すなわち、この第2従動ローラ21は、巻取リール19の下部側の外周部が巻取リール19の重量によって接触ローラ部21bに押し当てられているので、接触ローラ部21bの回転によって巻取リール19を良好に回転させることができる。
【0069】
このため、この第2従動ローラ21は、巻取リール19が記録紙Pを巻き取る際に、記録紙Pが弛むことがなく、巻取リール19で記録紙Pを確実にかつ良好に巻き取ることができると共に、巻取リール19が記録紙Pを少し強く引っ張った際に、巻取リール19の外周面を接触ローラ部21bの外周面に対して滑り回転させることができ、これにより巻取リール19を空転させることができるので、巻取リール19が記録紙Pを不必要に強く引っ張らないようにすることができる。
【0070】
この場合、第1従動ローラ20は、巻取リール19に巻き取られる記録紙Pに予め定められた以上の負荷が加わった際に、第2プラテンローラ24に対して滑り回転することにより、記録紙Pの破断を防ぐことができる。すなわち、この第1従動ローラ20は、巻取リール19に巻き取られる記録紙Pに予め定められた以上の負荷、つまり巻取リール19の巻取力が強く、巻取リール19が記録紙Pを極めて強く引っ張った際に、第1従動ローラ20が第2プラテンローラに対して滑り回転して空転するので、記録紙Pの破れを確実にかつ良好に防ぐことができる。
【0071】
また、このプリンタ部8では、第2印字ヘッド23が筺体であるレジスタ本体5に設けられ、第2プラテンローラ24、第1従動ローラ20、および第2従動ローラ21がプリンタ部8を開閉可能に塞ぐプリンタカバー14に設けられていることにより、組立作業が簡単で容易にできる。すなわち、プリンタカバー14に予め第2プラテンローラ24、第1従動ローラ20、および第2従動ローラ21を組み付けることができるので、組立作業が簡単で容易にできる。
【0072】
さらに、このプリンタ部8では、プリンタカバー14に設けられて、第1従動ローラ20の回転を第2従動ローラ21に伝達する連動機構22を備えていることにより、第1従動ローラ20の回転を連動機構22によって第2従動ローラ21に伝達させて、第2従動ローラ21を確実にかつ良好に回転させることができる共に、連動機構22がプリンタカバー14に設けられていることにより、これによっても組立作業が簡単で容易にできる。
【0073】
すなわち、この連動機構22は、第1従動ローラ20の駆動回転支持軸20aに取り付けられた駆動プーリ27と、第2従動ローラ21の従動回転支持軸21aに取り付けられた従動プーリ28と、駆動プーリ27と従動プーリ28とに巻き付けられて駆動プーリ27の回転を従動プーリ28に伝達する伝達ベルト29と、を備えているので、第1従動ローラ20の回転を連動機構22によって第2従動ローラ21に確実にかつ良好に伝達させることができる。
【0074】
この場合、このプリンタ部8では、第2従動ローラ21の外径が巻取リールの外径よりも小さく形成されていることにより、第2従動ローラ21の回転速度が速くても、巻取リール19をゆっくり回転させることができ、これにより巻取リール19で記録紙Pを良好に巻き取ることができる。
【0075】
また、このプリンタ部8では、連動機構22が第2従動ローラ21の回転数を第1従動ローラ20の回転数よりも増大させることにより、第1従動ローラ20の回転速度よりも第2従動ローラ21の回転速度を速くすることができ、これにより記録紙Pが弛むことなく巻取リール19で記録紙Pを良好に巻き取ることができる。
【0076】
すなわち、連動機構22は、第1従動ローラ20の駆動回転支持軸20aに取り付けられた駆動プーリ27の外径が、第2従動ローラ21の従動回転支持軸21aに取り付けられた従動プーリ28の外径よりも大きいので、第2従動ローラ21の回転速度を第1従動ローラ20の回転速度よりも確実にかつ良好に増速させることができる。
【0077】
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0078】
(付記)
請求項1に記載の発明は、印字ヘッドが記録紙をプラテンローラに押し当てて前記記録紙に情報を印刷する際に、前記プラテンローラが前記印字ヘッドの印字に応じて駆動される印字部と、前記印字部で印刷された前記記録紙を巻き取る巻取リールと、前記プラテンローラの外周面に押し当てられて前記プラテンローラの回転に伴って回転する第1従動ローラと、前記第1従動ローラの回転によって回転して前記巻取リールを回転させる第2従動ローラと、を備えていることを特徴とするプリンタである。
【0079】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプリンタにおいて、前記第1従動ローラは、前記プラテンローラによる前記記録紙の送り経路に干渉しない領域に配置されていることを特徴とするプリンタである。
【0080】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のプリンタにおいて、前記第1従動ローラは、前記印字ヘッドが押し当てられる前記プラテンローラの外周面とほぼ反対側に位置する前記プラテンローラの外周面に押し当てられて配置されていることを特徴とするプリンタである。
【0081】
請求項4に記載の発明は、請求項1~請求項3のいずれかに記載のプリンタにおいて、前記第2従動ローラは、前記巻取リールの外周部が滑り回転可能に接触して前記巻取リールを回転させることを特徴とするプリンタである。
【0082】
請求項5に記載の発明は、請求項1~請求項4のいずれかに記載のプリンタにおいて、前記印字ヘッドは筺体に設けられており、前記プラテンローラ、前記第1従動ローラ、および前記第2従動ローラは前記筺体に開閉可能に設けられたプリンタカバーに設けられていることを特徴とするプリンタである。
【0083】
請求項6に記載の発明は、請求項1~請求項5のいずれかに記載のプリンタにおいて、前記プリンタカバーに設けられて、前記第1従動ローラの回転を前記第2従動ローラに伝達する連動機構を備えていることを特徴とするプリンタである。
【0084】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のプリンタにおいて、前記第2従動ローラは、外径が前記巻取リールの外径よりも小さく形成され、前記連動機構は、前記第2従動ローラの回転数を前記第1従動ローラの回転数よりも増大させることを特徴とするプリンタである。
【0085】
請求項8に記載の発明は、請求項1~請求項7のいずれかに記載されたプリンタを備えた売上登録装置である。
【符号の説明】
【0086】
1 ドロア部
2 レジスタ部
5 レジスタ本体
8 プリンタ部
12 レシート発行部
13 ジャーナル部
14 プリンタカバー
14a カバー本体
14b アーム部
14c 支持軸
17 第2印字部
18 第2記録紙収納部
19 巻取リール
20 第1従動ローラ
20a 駆動回転支持軸
20b 当接ローラ部
21 第2従動ローラ
21a 従動回転支持軸
21b 接触ローラ部
22 連動機構
23 第2印字ヘッド
24 第2プラテンローラ
24a 回転軸
25 モータ
26 伝達機構
27 駆動プーリ
28 従動プーリ
29 伝達ベルト
P 記録紙
図1
図2
図3
図4
図5
図6