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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-31
(45)【発行日】2022-11-09
(54)【発明の名称】台紙付きラベル及びラベルプリンタ
(51)【国際特許分類】
   G09F 3/00 20060101AFI20221101BHJP
   B41J 3/36 20060101ALI20221101BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
G09F3/00 S
B41J3/36 Z
B41J21/00 Z
G09F3/00 G
G09F3/00 M
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2018178928
(22)【出願日】2018-09-25
(65)【公開番号】P2020052121
(43)【公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-06-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000006301
【氏名又は名称】マックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110001209
【氏名又は名称】特許業務法人山口国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】挽本 隼
【審査官】金田 理香
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-096111(JP,A)
【文献】特開2011-182917(JP,A)
【文献】特開平08-295054(JP,A)
【文献】特開2016-124187(JP,A)
【文献】特開2014-019047(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0051891(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 3/01 - 3/54
3/62 - 5/52
21/00 -21/18
G09F 1/00 - 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
台紙の一の面に貼着された複数のラベルと、
前記ラベルに設けられた、色または模様、あるいは、色及び模様で曜日を視覚的に識別可能とする複数の識別パターンと、
前記複数の識別パターンが配置される識別エリアと、
前記台紙の他の面に設けられ、前記識別パターンが設けられていることを示すラベル識別情報とを備え
前記識別エリアは、前記複数の識別パターンが、前記ラベルの行方向または列方向に複数並べて設けられると共に、
特定の曜日を区別して視認可能とする識別情報が、前記識別パターンに対応して印刷可能なエリアであ
台紙付きラベル。
【請求項2】
7つの曜日に対応した7個の前記識別パターンが、それぞれ異なる色、または模様で設けられる
請求項1に記載の台紙付きラベル。
【請求項3】
14個の前記識別パターンが設けられ、
14個の前記識別パターンは、7つの曜日に対応した一方の7個の前記識別パターンと、7つの曜日に対応した他方の7個の前記識別パターンに区分され、
一方の7個の前記識別パターンと、他方の7個の前記識別パターンは、前記ラベルの行方向または列方向に並べて設けられ、
一方の7個の前記識別パターンと、他方の7個の前記識別パターンが、前記ラベルの行方向に並べて設けられる場合、前記ラベルの列方向に並ぶ2個の前記識別パターンは、同じ色でかつ異なる模様で構成され、
一方の7個の前記識別パターンと、他方の7個の前記識別パターンが、前記ラベルの列方向に並べて設けられる場合、前記ラベルの行方向に並ぶ2個の前記識別パターンは、同じ色でかつ異なる模様で構成される
請求項に記載の台紙付きラベル。
【請求項4】
7つの曜日のうちの5つの曜日に対応した5個の前記識別パターンが、それぞれ異なる色、または模様で設けられると共に、前記識別パターンに含まれない残りの曜日であることを示す識別情報が印刷される前記識別パターンが設けられていない識別情報印刷エリアが、前記識別パターンと並べて設けられる
請求項に記載の台紙付きラベル。
【請求項5】
期限情報を含む使用期限情報が印刷される第1の印刷エリアを備えた
請求項1~請求項4の何れか1項に記載の台紙付きラベル。
【請求項6】
前記識別エリアは、前記識別パターン上に識別情報が印刷される第2の印刷エリアとなる
請求項1~請求項の何れか1項に記載の台紙付きラベル。
【請求項7】
期限情報を含む使用期限情報が印刷される第1の印刷エリアを備え、
前記識別エリアは、前記識別パターン上に重ねて前記識別情報が印刷される第2の印刷エリアとなる
請求項1~請求項の何れか1項に記載の台紙付きラベル。
【請求項8】
請求項7に記載の台紙付きラベルであって、
前記台紙付きラベルはラベルプリンタに装填可能であり、前記ラベル識別情報が前記ラベルプリンタによって前記台紙付きラベルの種別の識別に利用され、
前記種別に応じて前記ラベルプリンタによって前記第1の印刷エリアに前記使用期限情報が印刷され、第2の印刷エリアに前記識別情報が印刷される
台紙付きラベル。
【請求項9】
色または模様、あるいは、色及び模様で情報を識別可能とする複数の識別パターンが予め設けられているラベルに印刷をする印刷部と、
前記ラベルを搬送する搬送部と、
前記識別パターンの位置を示す識別パターン位置情報を記憶する記憶部と、
年月日及び時刻を特定する日時情報を生成する時計部と、
前記識別パターンに対応して識別情報を前記ラベルに印刷する制御部と
を備え、
前記記憶部は、識別パターン位置情報として、前記複数の識別パターンの色または模様、あるいは、色及び模様と、ラベル上の印刷位置と、曜日を対応させて記憶し、
前記制御部は、前記時計部で生成された日時情報から使用期限情報を算出し、
前記使用期限情報で特定される曜日に対応した色または模様、あるいは、色及び模様の前記識別パターンに対応したラベル上の印刷位置に前記識別情報を印刷するラベルプリンタで使用される台紙付きラベルであって、
台紙の一の面に貼着された複数の前記ラベルと、
前記ラベルに設けられた、色または模様、あるいは、色及び模様で情報を視覚的に識別可能とする複数の前記識別パターンと、
前記複数の識別パターンが配置される識別エリアと、
前記台紙の他の面に設けられ、前記識別パターンが設けられていることを示すラベル識別情報とを備え、
前記複数の識別パターンが、前記識別エリアに、前記ラベルの行方向または列方向に複数並べて設けられ、
前記複数の識別パターンが、曜日に対応してそれぞれ異なる色、または模様で設けられる
台紙付きラベル。
【請求項10】
色または模様、あるいは、色及び模様で情報を識別可能とする複数の識別パターンが予め設けられているラベルに印刷をする印刷部と、
前記ラベルを搬送する搬送部と、
前記識別パターンの位置を示す識別パターン位置情報を記憶する記憶部と、
年月日及び時刻を特定する日時情報を生成する時計部と、
前記識別パターンに対応して識別情報を前記ラベルに印刷する制御部と
を備え
前記記憶部は、識別パターン位置情報として、前記複数の識別パターンの色または模様、あるいは、色及び模様と、ラベル上の印刷位置と、曜日を対応させて記憶し、
前記制御部は、前記時計部で生成された日時情報から使用期限情報を算出し、
前記使用期限情報で特定される曜日に対応した色または模様、あるいは、色及び模様の前記識別パターンに対応したラベル上の印刷位置に前記識別情報を印刷する
ラベルプリンタ。
【請求項11】
前記ラベルには、7個の前記識別パターンが、それぞれ異なる色または模様、あるいは、色及び模様で設けられ、
前記記憶部は、前記識別パターンの色または模様、あるいは、色及び模様を曜日と対応させて記憶し、
前記制御部は、前記時計部で生成された日時情報から使用期限情報を算出し、
使用期限情報で特定される曜日に対応した色の前記識別パターンに対応して前記識別情報を印刷する
請求項10に記載のラベルプリンタ。
【請求項12】
前記ラベルには、5個の前記識別パターンが、それぞれ異なる色または模様、あるいは、色及び模様で設けられると共に、前記識別パターンが設けられていない識別情報印刷エリアが、前記識別パターンと並べて設けられ、
前記記憶部は、前記識別情報印刷エリアと、前記識別パターンの色または模様、あるいは、色及び模様を曜日と対応させて記憶し、
前記制御部は、前記時計部で生成された日時情報から使用期限情報を算出し、使用期限情報で特定される曜日が前記識別パターンと対応していると、曜日に対応した色の前記識別パターンに対応して前記識別情報を印刷し、
使用期限情報で特定される曜日が前記識別パターンと対応していないと、前記識別情報印刷エリアに識別情報を印刷する
請求項1に記載のラベルプリンタ。
【請求項13】
前記制御部は、前記ラベルが剥離可能に貼着された台紙に設けられた前記識別パターンが設けられているかを示すラベル識別情報を読み取り、
前記識別パターンが設けられていると、前記識別パターンに対応して識別情報を前記ラベルに印刷する
請求項10~請求項12の何れか1項に記載のラベルプリンタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消費期限、賞味期限等の使用期限情報が印刷されるラベルを備えた台紙付きラベル、及び、台紙付きラベルのラベルに使用期限情報の印刷を行うラベルプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
ラベルプリンタは、例えば、物品を使用する期限等の使用期限情報をラベルに印刷して期限ラベルを発行する用途で用いられる。
【0003】
ラベルプリンタでは、使用期限情報が文字や数字で印刷される。これに対し、印刷ジョブや処理期限を示す曜日に応じて、被記録媒体の端を所定の塗り潰し形態で塗り潰す画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、曜日毎に異なる色の、単色の期限管理ラベルが市販されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-46117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
被記録媒体の端を所定の塗り潰し形態で塗り潰す技術をラベルプリンタに適用し、ラベルに印刷される曜日などの期限情報を、異なる塗り潰し形態で表す場合、塗り潰し形態の視覚上での差異が少ないと、各塗り潰し形態で識別しようとしている曜日等の期限情報の内容を誤って判断する可能性がある。また、色分けされたラベルによる管理方法では、曜日に対応する色のラベルの選択を誤り、内容を誤って判断する可能性があった。また、曜日に対応した色のラベルを選択して交換する手間がかかる。
【0006】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、ラベルに印刷された内容の識別が容易となる台紙付きラベル、この台紙付きラベルのラベルに印刷を行うラベルプリンタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するため、本発明は、台紙の一の面に貼着された複数のラベルと、ラベルに設けられた、色または模様、あるいは、色及び模様で曜日を視覚的に識別可能とする複数の識別パターンと、複数の識別パターンが配置される識別エリアと、台紙の他の面に設けられ、識別パターンが設けられていることを示すラベル識別情報とを備え、識別エリアは、複数の識別パターンが、ラベルの行方向または列方向に複数並べて設けられると共に、特定の曜日を区別して視認可能とする識別情報が、識別パターンに対応して印刷可能なエリアである台紙付きラベル。
また、本発明は、色または模様、あるいは、色及び模様で情報を識別可能とする複数の識別パターンが予め設けられているラベルに印刷をする印刷部と、ラベルを搬送する搬送部と、識別パターンの位置を示す識別パターン位置情報を記憶する記憶部と、年月日及び時刻を特定する日時情報を生成する時計部と、識別パターンに対応して識別情報をラベルに印刷する制御部とを備え、記憶部は、識別パターン位置情報として、複数の識別パターンの色または模様、あるいは、色及び模様と、ラベル上の印刷位置と、曜日を対応させて記憶し、制御部は、時計部で生成された日時情報から使用期限情報を算出し、使用期限情報で特定される曜日に対応した色または模様、あるいは、色及び模様の識別パターンに対応したラベル上の印刷位置に識別情報を印刷するラベルプリンタで使用される台紙付きラベルであって、台紙の一の面に貼着された複数のラベルと、ラベルに設けられた、色または模様、あるいは、色及び模様で情報を視覚的に識別可能とする複数の識別パターンと、複数の識別パターンが配置される識別エリアと、台紙の他の面に設けられ、識別パターンが設けられていることを示すラベル識別情報とを備え、複数の識別パターンが、識別エリアに、ラベルの行方向または列方向に複数並べて設けられ、複数の識別パターンが、曜日に対応してそれぞれ異なる色、または模様で設けられる台紙付きラベルである。
【0008】
また、本発明は、色または模様、あるいは、色及び模様で情報を識別可能とする複数の識別パターンが予め設けられているラベルに印刷をする印刷部と、ラベルを搬送する搬送部と、識別パターンの位置を示す識別パターン位置情報を記憶する記憶部と、年月日及び時刻を特定する日時情報を生成する時計部と、識別パターンに対応して識別情報をラベルに印刷する制御部とを備え、記憶部は、識別パターン位置情報として、複数の識別パターンの色または模様、あるいは、色及び模様と、ラベル上の印刷位置と、曜日を対応させて記憶し、制御部は、時計部で生成された日時情報から使用期限情報を算出し、使用期限情報で特定される曜日に対応した色または模様、あるいは、色及び模様の前記識別パターンに対応したラベル上の印刷位置に識別情報を印刷するラベルプリンタである。
【0009】
本発明では、識別パターンで識別する情報がある場合、識別パターンに対応して識別情報が印刷される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、識別パターンは、色または模様、あるいは、色及び模様で情報を識別可能としたもので、ラベルに予め印刷されている。そして、ラベル印刷時に、識別パターンで識別する情報があると判断すると、識別パターンに対応して識別情報がラベルに印刷される。これにより、識別情報が印刷された識別パターンを視認することで、ラベルに印刷された内容の識別が容易となる。また、曜日に対応する色のラベルの選択を誤り難くなり、曜日に対応した色のラベルを交換する手間が削減され、作業の効率化につながる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1の実施の形態のラベルの一例を示す構成図である。
図2】第1の実施の形態のラベルの供給形態の一例を示す構成図である。
図3A】第1の実施の形態のラベルの使用例を示す構成図である。
図3B】第1の実施の形態のラベルの使用例を示す構成図である。
図4】第2の実施の形態のラベルの一例を示す構成図である。
図5A】第2の実施の形態のラベルの使用例を示す構成図である。
図5B】第2の実施の形態のラベルの使用例を示す構成図である。
図5C】第2の実施の形態のラベルの使用例を示す構成図である。
図5D】第2の実施の形態のラベルの使用例を示す構成図である。
図6】第3の実施の形態のラベルの一例を示す構成図である。
図7A】第3の実施の形態のラベルの使用例を示す構成図である。
図7B】第3の実施の形態のラベルの使用例を示す構成図である。
図8】第4の実施の形態のラベルの一例を示す構成図である。
図9A】第4の実施の形態のラベルの使用例を示す構成図である。
図9B】第4の実施の形態のラベルの使用例を示す構成図である。
図10A】本実施の形態のラベルプリンタの一例を示す機能構成図である。
図10B】本実施の形態のラベルプリンタの記憶部の一例を示すテーブルである。
図10C】本実施の形態のラベルプリンタの記憶部の一例を示すテーブルである。
図10D】本実施の形態のラベルプリンタの記憶部の一例を示すテーブルである。
図10E】本実施の形態のラベルプリンタの記憶部の一例を示すテーブルである。
図11】本実施の形態のラベルプリンタの一例を示す構成図である。
図12】期限ラベル発行処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の台紙付きラベル及びラベルプリンタの実施の形態について説明する。
【0013】
<第1の実施の形態のラベルの構成例>
図1は、第1の実施の形態のラベルの一例を示す構成図である。第1の実施の形態のラベル1Aは、色または模様、あるいは、色及び模様で情報を識別可能とする識別エリア10Aを備える。また、ラベル1Aは、物品名、物品の消費期限等の期限情報を示す日時等が印刷される印刷エリア11を備える。
【0014】
ラベル1Aは、情報として曜日を識別できるようにするため、7個の識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satが、識別エリア10Aに予め印刷等により設けられる。
【0015】
ラベル1Aでは、識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satが7色に色分けされる。なお、図面では各識別パターンをモノクロで示すため、色をハッチング、格子等に置き換えて区別している。
【0016】
ラベル1Aは、ラベル1Aの横方向を行方向、縦方向を列方向としたとき、ラベル1Aの列方向の先端側(ラベル上段側)に、識別エリア10Aが設けられる。
【0017】
識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satは、識別エリア10Aを、ラベル1Aの行方向に7色で色分けされて構成される。また、識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satは、ラベル1Aの行方向に直線上に並べて構成される。なお、本明細書の色分けとは、色、または模様、あるいは、色及び模様により、識別エリア10Aを視覚的に把握できるようにするものを意味する。
【0018】
各識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satは、本例では同じ大きさである。なお、識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satは、隣り合う識別パターンの間にラベル色、本例では白色の部分が設けられている。
【0019】
識別パターン10Sunは、特定の曜日、本例では日曜日を示す。識別パターン10Sunは、例えば赤色で塗られている。各図では、赤色を右下がりのハッチングで示している。
【0020】
識別パターン10Monは、特定の曜日、本例では月曜日を示す。識別パターン10Monは、例えば黄色で塗られている。各図では、黄色を右上がりのハッチングで示している。
【0021】
識別パターン10Tueは、特定の曜日、本例では火曜日を示す。識別パターン10Tueは、例えば桃色で塗られている。各図では、桃色を縦縞模様で示している。
【0022】
識別パターン10Wedは、特定の曜日、本例では水曜日を示す。識別パターン10Wedは、例えば紫色で塗られている。各図では、紫色を横縞模様で示している。
【0023】
識別パターン10Thuは、特定の曜日、本例では木曜日を示す。識別パターン10Thuは、例えば緑色で塗られている。各図では、緑色を縦横の格子模様で示している。
【0024】
識別パターン10Friは、特定の曜日、本例では金曜日を示す。識別パターン10Friは、例えば橙色で塗られている。各図では、橙色を斜めの格子のチェック模様で示している。
【0025】
識別パターン10Satは、特定の曜日、本例では土曜日を示す。識別パターン10Satは、例えば青色で塗られている。各図では、青色を斜めの格子模様で示している。
【0026】
図2は、第1の実施の形態のラベルの供給形態の一例を示す構成図である。ラベル1Aは、長尺の台紙12に剥離可能に貼着された台紙付きラベルLbの形態で供給される。台紙付きラベルLbは、ロール状に巻かれた形態で供給される。台紙12のラベル1Aが貼着されている側の反対側の面である裏面には、ラベル1Aが正規のものであるか、ラベル1Aに上述した各識別パターンを有した識別エリア10Aが設けられているか等のラベル識別情報12aが、2次元コード等、符号化された情報として印刷されている。台紙付きラベルLbは、後述するラベルプリンタに装填可能であり、ラベル識別情報12aがラベルプリンタによって台紙付きラベルLbの種別の識別に利用される。
【0027】
図3A図3Bは、第1の実施の形態のラベルの使用例を示す構成図である。ラベル1Aは、特定の曜日を他の曜日と区別して視認可能とするため、該当する曜日の識別パターンに重ねて識別情報13が印刷される。
【0028】
識別情報13は、識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satを囲う枠13aと、曜日、日付等の文字情報13bで構成される。枠13aは、識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satの外形に沿った四角形で構成される。文字情報13bは、識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satの色に対応した曜日と、曜日に対応した日付が文字で印刷される。識別情報13の色は、識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Sat及びラベル色と異なり、本例ではラベルプリンタで印刷可能な黒である。
【0029】
図3Aでは、物品の消費期限または賞味期限が土曜日である場合に印刷されるラベル1Aを示す。この場合、識別パターン10Satに重ねて識別情報13が印刷される。識別情報13では、枠13aで識別パターン10Satが囲われる。また、識別パターン10Satの色、本例では青色に対応した曜日である土曜日を示す文字と、曜日に対応した日付が文字で印刷される。
【0030】
なお、印刷エリア11には、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11bが文字で印刷される。2次元コード等の符号化情報11cが印刷されても良い。また、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b、符号化情報11c等が使用期限情報として印刷される印刷エリア11を第1の印刷エリアとも称す。さらに、各識別パターン上に識別情報13が印刷される識別エリア10Aを第2の印刷エリアとも称す。
【0031】
図3Bでは、物品の消費期限または賞味期限が月曜日である場合に印刷されるラベル1Aを示す。この場合、識別パターン10Monに重ねて識別情報13が印刷される。識別情報13では、枠13aで識別パターン10Monが囲われる。また、識別パターン10Monの色、本例では黄色に対応した曜日である月曜日を示す文字と、曜日に対応した日付が文字で印刷される。
【0032】
印刷エリア11には、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b及び符号化情報11cが使用期限情報として印刷される。
【0033】
第1の実施の形態のラベル1Aでは、曜日に対応して7色で区別された識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satが予め印刷される。このラベル1Aの使用形態としては、消費期限、賞味期限等が到来した特定の曜日を他の曜日と区別して視認可能とするため、該当する曜日の識別パターンに重ねて識別情報13が印刷される。
【0034】
これにより、識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satの中で、識別情報13が印刷された識別パターンの色を見ることで、曜日を容易に認識できる。
【0035】
また、ラベル1Aは、識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satが予め印刷されているので、ラベル1Aに印刷を行うラベルプリンタは、カラー印刷を行う機能が必要ない。
【0036】
なお、識別情報13は、本例では識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satに重ねて印刷される形態としたが、識別パターンの外部に、該当する識別パターンを指す矢印等を印刷しても良い。
【0037】
<第2の実施の形態のラベルの構成例>
図4は、第2の実施の形態のラベルの一例を示す構成図である。第2の実施の形態のラベル1Bは、色または模様、あるいは、色及び模様で情報を識別可能とする識別エリア10Bを備える。また、ラベル1Bは、物品名、物品の消費期限等の期限情報を示す日時等が印刷される印刷エリア11を備える。上述したように、印刷エリア11は第1の印刷エリアとも称し、識別エリア10Bは第2の印刷エリアとも称す。
【0038】
ラベル1Bは、情報として曜日を識別できるようにするため、5個の識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friが、識別エリア10Bに予め印刷等により設けられる。また、ラベル1Bは、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friに含まれない残りの曜日について、後述する識別情報を印刷する識別情報印刷エリア14Bが、識別エリア10Bに設けられる。
【0039】
ラベル1Bでは、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friが5色に色分けされる。なお、図面では各識別パターンをモノクロで示すため、色をハッチング、格子等に置き換えて区別している。
【0040】
ラベル1Bは、ラベル1Bの横方向を行方向、縦方向を列方向としたとき、ラベル1Bの列方向の先端側(ラベル上段側)に、識別エリア10Bが設けられる。
【0041】
識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friは、識別エリア10Bを、ラベル1Bの行方向に5色で色分けされて構成される。また、識別情報印刷エリア14Bは、識別パターン1つ分より若干大きな領域をラベル色、本例では印刷が行われていない白色の部分で構成される。さらに、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friと、識別情報印刷エリア14Bは、ラベル1Bの行方向に直線上に並べて構成される。
【0042】
各識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friは、本例では同じ大きさである。なお、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friは、隣り合う識別パターンの間にラベル色、本例では白色の部分が設けられている。
【0043】
識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friは、第1の実施の形態のラベル1Aと同等で良く、識別パターン10Monは、特定の曜日、本例では月曜日を示す。識別パターン10Monは、例えば黄色で塗られている。各図では、黄色を右上がりのハッチングで示している。
【0044】
識別パターン10Tueは、特定の曜日、本例では火曜日を示す。識別パターン10Tueは、例えば桃色で塗られている。各図では、桃色を縦縞模様で示している。
【0045】
識別パターン10Wedは、特定の曜日、本例では水曜日を示す。識別パターン10Wedは、例えば紫色で塗られている。各図では、紫色を横縞模様で示している。
【0046】
識別パターン10Thuは、特定の曜日、本例では木曜日を示す。識別パターン10Thuは、例えば緑色で塗られている。各図では、緑色を縦横の格子模様で示している。
【0047】
識別パターン10Friは、特定の曜日、本例では金曜日を示す。識別パターン10Friは、例えば橙色で塗られている。各図では、橙色を斜めの格子のチェック模様で示している。
【0048】
ラベル1Bは、図2で説明した第1の実施の形態のラベル1Aと同様に、長尺の台紙に剥離可能に張り付けられた台紙付きラベルLbの形態で供給される。
【0049】
図5A図5B図5C及び図5Dは、第2の実施の形態のラベルの使用例を示す構成図である。ラベル1Bは、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friで表される曜日のうち、特定の曜日を他の曜日と区別して視認可能とするため、該当する曜日の識別パターンに重ねて識別情報13が印刷される。
【0050】
識別情報13は、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friを囲う枠13aと、曜日、日付等の文字情報13bで構成される。枠13aは、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friの外形に沿った四角形で構成される。文字情報13bは、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friの色に対応した曜日と、曜日に対応した日付が文字で印刷される。識別情報13の色は、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri及びラベル色と異なり、本例ではラベルプリンタで印刷可能な黒である。
【0051】
図5Aでは、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friで表される曜日について、物品の消費期限または賞味期限が到来した場合に印刷されるラベル1Bを示す。図5Aでは、例えば、物品の消費期限または賞味期限が木曜日である場合に印刷されるラベル1Bを示す。この場合、識別パターン10Thuに重ねて識別情報13が印刷される。識別情報13では、枠13aで識別パターン10Thuが囲われる。また、識別パターン10Thuの色、本例では緑色に対応した曜日である木曜日を示す文字と、曜日に対応した日付が文字で印刷される。
【0052】
印刷エリア11には、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b及び符号化情報11cが使用期限情報として印刷される。
【0053】
図5B図5Cでは、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friで表されない残りの曜日について、物品の消費期限または賞味期限が到来した場合に印刷されるラベル1Bを示す。図5Bでは、物品の消費期限または賞味期限が土曜日である場合に印刷されるラベル1Bを示す。この場合、識別情報印刷エリア14Bに、土曜日であることを表す識別情報15Satが印刷される。
【0054】
識別情報15Satは、各識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friと同等の大きさの枠15aと、土曜日であることを表す標記、及び、曜日に対応した日付を含む文字情報15bが印刷される。識別情報15Satの色は、ラベル色と異なり、本例ではラベルプリンタで印刷可能な黒である。
【0055】
印刷エリア11には、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b及び符号化情報11cが使用期限情報として印刷される。
【0056】
図5Cでは、物品の消費期限または賞味期限が日曜日である場合に印刷されるラベル1Bを示す。この場合、識別情報印刷エリア14Bに、日曜日であることを表す識別情報15Sunが印刷される。
【0057】
識別情報15Sunは、各識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friと同等の大きさの枠15c内が塗りつぶされ、この枠15c内に、日曜日であることを表す文字、及び、曜日に対応した日付を含む文字情報15dが印刷される。識別情報15Sunは、識別情報15Satに対する白黒反転印刷であり、枠15c内の色は、ラベル色と異なり、本例ではラベルプリンタで印刷可能な黒である。また、文字情報15dの色はラベル色、本例では白である。
【0058】
印刷エリア11には、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b及び符号化情報11cが使用期限情報として印刷される。
【0059】
第2の実施の形態のラベル1Bでは、曜日に対応して5色で区別された識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friが予め印刷される。このラベル1Bの使用形態としては、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friで表される曜日のうち、消費期限、賞味期限等が到来した特定の曜日を他の曜日と区別して視認可能とするため、該当する曜日の識別パターンに重ねて識別情報13が印刷される。
【0060】
識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friで表されない残りの曜日については、識別情報印刷エリア14Bに識別情報15Satまたは識別情報15Sunが印刷される。識別情報15Sunと識別情報15Satは、一方に対し他方が白黒反転印刷で実現されることで、黒で2通りの表記が可能である。よって、5色の識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friと、1つの識別情報印刷エリア14Bで、7曜日を表すことが可能である。
【0061】
これにより、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friの中で、識別情報13が印刷された識別パターンの色を見るか、または、識別情報印刷エリア14Bに識別情報15Sunか識別情報15Satが印刷されているか否かを見ることで、曜日を容易に認識できる。
【0062】
また、ラベル1Bは、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friが予め印刷されているので、ラベル1Bに印刷を行うラベルプリンタは、カラー印刷を行う機能が必要ない。さらに、識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friは5色で印刷可能であり、ラベル1Bのコストを下げることができる。なお、図5Dでは、物品の消費期限または賞味期限が水曜日である場合に印刷されるラベル1Bを示す。本例では、識別パターン10Wedに重ねて識別情報13が印刷されると共に、識別パターン10Wed以外の識別パターン10Mon、10Tue、10Thu、10Friと、識別情報印刷エリア14Bに直線、破線等の取り消し線15Eを印刷しても良い。これにより、識別情報13、識別情報15Sunあるいは識別情報15Satが印刷されているか否かに加え、取り消し線15Eが印刷された識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、識別情報印刷エリア14Bを見ることで、曜日を容易に認識できる。
【0063】
<第3の実施の形態のラベルの構成例>
図6は、第3の実施の形態のラベルの一例を示す構成図である。第3の実施の形態のラベル1Cは、色または模様、あるいは、色及び模様で情報を識別可能とする識別エリア10Cを備える。また、ラベル1Cは、物品名、物品の消費期限等の期限情報を示す日時等が印刷される印刷エリア11を備える。上述したように、印刷エリア11は第1の印刷エリアとも称し、識別エリア10Cは第2の印刷エリアとも称す。
【0064】
ラベル1Cは、情報として曜日と時間帯を識別できるようにするため、14個の識別パターン10SunAM、10SunPM、10MonAM、10MonPM、10TueAM、10TuePM、10WedAM、10WedPM、10ThuAM、10ThuPM、10FriAM、10FriPM、10SatAM、10SatPMが、識別エリア10Cに予め印刷等により設けられる。
【0065】
ラベル1Cでは、一方の識別パターン10SunAM、10MonAM、10TueAM、10WedAM、10ThuAM、10FriAM、10SatAMが7色に色分けされる。また、他方の識別パターン10SunPM、10MonPM、10TuePM、10WedPM、10ThuPM、10FriPM、10SatPMが、上述した一方の識別パターンと同じ7色に色分けされる。なお、図面では各識別パターンをモノクロで示すため、色をハッチング、格子等に置き換えて区別している。
【0066】
ラベル1Cは、ラベル1Cの横方向を行方向、縦方向を列方向としたとき、ラベル1Cの列方向の先端側(ラベル上段側)に、識別エリア10Cが設けられる。
【0067】
識別パターン10SunAM、10MonAM、10TueAM、10WedAM、10ThuAM、10FriAM、10SatAMは、識別エリア10Cを、ラベル1Cの行方向に7色で色分けされて構成される。また、識別パターン10SunAM、10MonAM、10TueAM、10WedAM、10ThuAM、10FriAM、10SatAMは、ラベル1Cの行方向に直線上に並べて構成される。
【0068】
識別パターン10SunPM、10MonPM、10TuePM、10WedPM、10ThuPM、10FriPM、10SatPMは、識別エリア10Cを、ラベル1Cの行方向に7色で色分けされて構成される。また、識別パターン10SunPM、10MonPM、10TuePM、10WedPM、10ThuPM、10FriPM、10SatPMは、ラベル1Cの行方向に直線上に並べて構成される。
【0069】
識別パターン10SunAM、10MonAM、10TueAM、10WedAM、10ThuAM、10FriAM、10SatAMと、識別パターン10SunPM、10MonPM、10TuePM、10WedPM、10ThuPM、10FriPM、10SatPMは、ラベル1Cの列方向に二列に並べて構成される。
【0070】
識別パターン10SunAMと識別パターン10SunPMは、ラベル1Cの列方向に一列に並べて構成される。以下同様に、識別パターン10MonAMと識別パターン10MonPMは、ラベル1Cの列方向に直線上に並べて構成され、識別パターン10TueAMと識別パターン10TuePMは、ラベル1Cの列方向に直線上に並べて構成され、識別パターン10WedAMと識別パターン10WedPMは、ラベル1Cの列方向に直線上に並べて構成される。また、識別パターン10ThuAMと識別パターン10ThuPMは、ラベル1Cの列方向に直線上に並べて構成され、識別パターン10FriAMと識別パターン10FriPMは、ラベル1Cの列方向に直線上に並べて構成され、識別パターン10SatAMと識別パターン10SatPMは、ラベル1Cの列方向に直線上に並べて構成される。
【0071】
各識別パターン10SunAM、10SunPM、10MonAM、10MonPM、10TueAM、10TuePM、10WedAM、10WedPM、10ThuAM、10ThuPM、10FriAM、10FriPM、10SatAM、10SatPMは、本例では同じ大きさである。なお、識別パターン10SunAM、10SunPM、10MonAM、10MonPM、10TueAM、10TuePM、10WedAM、10WedPM、10ThuAM、10ThuPM、10FriAM、10FriPM、10SatAM、10SatPMは、隣り合う識別パターンの間にラベル色、本例では白色の部分が設けられている。
【0072】
識別パターン10SunAM、10SunPMは、特定の曜日、本例では日曜日を示す。識別パターン10SunAM、10SunPMは、例えば赤色で塗られている。識別パターン10SunAMは、日曜日の午前の時間帯を示し、識別パターン10SunPMは、日曜日の午後の時間帯を示す。識別パターン10SunAMと識別パターン10SunPMは、同じ色で例えば模様の違いにより区別可能としている。
【0073】
識別パターン10MonAM、10MonPMは、特定の曜日、本例では月曜日を示す。識別パターン10MonAM、10MonPMは、例えば黄色で塗られている。識別パターン10MonAMは、月曜日の午前の時間帯を示し、識別パターン10MonPMは、月曜日の午後の時間帯を示す。識別パターン10MonAMと識別パターン10MonPMは、同じ色で例えば模様の違いにより区別可能としている。
【0074】
識別パターン10TueAM、10TuePMは、特定の曜日、本例では火曜日を示す。識別パターン10TueAM、10TuePMは、例えば桃色で塗られている。識別パターン10TueAMは、火曜日の午前の時間帯を示し、識別パターン10TuePMは、火曜日の午後の時間帯を示す。識別パターン10TueAMと識別パターン10TuePMは、同じ色で例えば模様の違いにより区別可能としている。
【0075】
識別パターン10WedAM、10WedPMは、特定の曜日、本例では水曜日を示す。識別パターン10WedAM、10WedPMは、例えば紫色で塗られている。識別パターン10WedAMは、水曜日の午前の時間帯を示し、識別パターン10WedPMは、水曜日の午後の時間帯を示す。識別パターン10WedAMと識別パターン10WedPMは、同じ色で例えば模様の違いにより区別可能としている。
【0076】
識別パターン10ThuAM、10ThuPMは、特定の曜日、本例では木曜日を示す。識別パターン10ThuAM、10ThuPMは、例えば緑色で塗られている。識別パターン10ThuAMは、木曜日の午前の時間帯を示し、識別パターン10ThuPMは、木曜日の午後の時間帯を示す。識別パターン10ThuAMと識別パターン10ThuPMは、同じ色で例えば模様の違いにより区別可能としている。
【0077】
識別パターン10FriAM、10FriPMは、特定の曜日、本例では金曜日を示す。識別パターン10FriAM、10FriPMは、例えば橙色で塗られている。識別パターン10FriAMは、金曜日の午前の時間帯を示し、識別パターン10FriPMは、金曜日の午後の時間帯を示す。識別パターン10FriAMと識別パターン10FriPMは、同じ色で例えば模様の違いにより区別可能としている。
【0078】
識別パターン10SatAM、10SatPMは、特定の曜日、本例では土曜日を示す。識別パターン10SatAM、10SatPMは、例えば青色で塗られている。識別パターン10SatAMは、土曜日の午前の時間帯を示し、識別パターン10SatPMは、土曜日の午後の時間帯を示す。識別パターン10SatAMと識別パターン10SatPMは、同じ色で例えば模様の違いにより区別可能としている。
【0079】
ラベル1Cは、図2で説明した第1の実施の形態のラベル1Aと同様に、長尺の台紙に剥離可能に張り付けられた台紙付きラベルLbの形態で供給される。
【0080】
図7A図7Bは、第3の実施の形態のラベルの使用例を示す構成図である。ラベル1Cは、特定の曜日と時間帯を他の曜日と区別して視認可能とするため、該当する曜日、時間帯の識別パターンに重ねて識別情報13が印刷される。
【0081】
識別情報13は、識別パターン10SunAM、10SunPM、10MonAM、10MonPM、10TueAM、10TuePM、10WedAM、10WedPM、10ThuAM、10ThuPM、10FriAM、10FriPM、10SatAM、10SatPMを囲う枠13aと、曜日、日付等の文字情報13bと、午前、午後を示す時間帯情報13cで構成される。枠13aは、識別パターン10SunAM、10SunPM、10MonAM、10MonPM、10TueAM、10TuePM、10WedAM、10WedPM、10ThuAM、10ThuPM、10FriAM、10FriPM、10SatAM、10SatPMの外形に沿った四角形で構成される。文字情報13bは、識別パターン10SunAM、10SunPM、10MonAM、10MonPM、10TueAM、10TuePM、10WedAM、10WedPM、10ThuAM、10ThuPM、10FriAM、10FriPM、10SatAM、10SatPMの色に対応した曜日と、曜日に対応した日付が文字で印刷される。時間帯情報13cは、午前または午後を示す文字が印刷される。識別情報13の色は、識別パターン10SunAM、10SunPM、10MonAM、10MonPM、10TueAM、10TuePM、10WedAM、10WedPM、10ThuAM、10ThuPM、10FriAM、10FriPM、10SatAM、10SatPM及びラベル色と異なり、本例ではラベルプリンタで印刷可能な黒である。
【0082】
図7Aでは、物品の消費期限または賞味期限が土曜日の午前である場合に印刷されるラベル1Cを示す。この場合、識別パターン10SatAMに重ねて識別情報13が印刷される。識別情報13では、枠13aで識別パターン10SatAMが囲われる。また、識別パターン10SatAMの色、本例では青色に対応した曜日である土曜日を示す文字と、曜日に対応した日付と、午前を示す時間帯が文字で印刷される。
【0083】
印刷エリア11には、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b及び符号化情報11cが使用期限情報として印刷される。
【0084】
図7Bでは、物品の消費期限または賞味期限が土曜日の午後である場合に印刷されるラベル1Cを示す。この場合、識別パターン10SatPMに重ねて識別情報13が印刷される。識別情報13では、枠13aで識別パターン10SatPMが囲われる。また、識別パターン10SatPMの色、本例では青色に対応した曜日である土曜日を示す文字と、曜日に対応した日付と、午後を示す時間帯が文字で印刷される。
【0085】
印刷エリア11には、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b及び符号化情報11cが使用期限情報として印刷される。
【0086】
第3の実施の形態のラベル1Cでは、曜日に対応して7色で区別された識別パターン10SunAM、10MonAM、10TueAM、10WedAM、10ThuAM、10FriAM、10SatAMと、識別パターン10SunPM、10MonPM、10TuePM、10WedPM、10ThuPM、10FriPM、10SatPMが、時間帯で区別されて予め印刷される。このラベル1Cの使用形態としては、消費期限、賞味期限等が到来した特定の曜日及び時間帯を他の曜日と区別して視認可能とするため、該当する曜日及び時間帯の識別パターンに重ねて識別情報13が印刷される。
【0087】
これにより、識別パターン10SunAM、10MonAM、10TueAM、10WedAM、10ThuAM、10FriAM、10SatAMと、識別パターン10SunPM、10MonPM、10TuePM、10WedPM、10ThuPM、10FriPM、10SatPMの中で、識別情報13が印刷された識別パターンの色を見ることで、曜日を容易に認識できる。また、列方向に並ぶ識別パターンの中で、どちらの識別パターンに識別情報13が印刷されているか見ることで、時間帯を容易に認識できる。
【0088】
さらに、ラベル1Cは、識別パターン10SunAM、10MonAM、10TueAM、10WedAM、10ThuAM、10FriAM、10SatAMと、識別パターン10SunPM、10MonPM、10TuePM、10WedPM、10ThuPM、10FriPM、10SatPMが予め印刷されているので、ラベル1Cに印刷を行うラベルプリンタは、カラー印刷を行う機能が必要ない。
【0089】
<第4の実施の形態のラベルの構成例>
図8は、第4の実施の形態のラベルの一例を示す構成図である。第4の実施の形態のラベル1Dは、色または模様、あるいは、色及び模様で情報を識別可能とする識別エリア10Dを備える。また、ラベル1Dは、物品名、物品の消費期限等の期限情報を示す日時等が印刷される印刷エリア11を備える。上述したように、印刷エリア11は第1の印刷エリアとも称し、識別エリア10Dは第2の印刷エリアとも称す。
【0090】
ラベル1Dは、情報として物品である食品に含まれるアレルギー物質を識別できるようにするため、表示義務がある7種のアレルギー物質に対応して7個の識別パターン10D1~10D7が、識別エリア10Dに予め印刷等により設けられる。また、表示が奨励されるアレルギー物質に対応して、例えば3個の識別パターン10D11~10D13が、識別エリア10Dに予め印刷等により設けられる。
【0091】
ラベル1Dでは、識別パターン10D1~10D7が7色に色分けされる。また、識別パターン10D11~10D13が他の3色に色分けされる。アレルギー物質と識別パターンの色は、予め対応付けられている。なお、図面では各識別パターンをモノクロで示すため、色をハッチング、格子等に置き換えて区別している。
【0092】
ラベル1Dは、ラベル1Dの横方向を行方向、縦方向を列方向としたとき、ラベル1Dの列方向の先端側(ラベル上段側)に、識別エリア10Dが設けられる。
【0093】
識別パターン10D1~10D7は、識別エリア10Dを、ラベル1Dの行方向に7色で色分けされて構成される。また、識別パターン10D1~10D7は、ラベル1Dの行方向に直線上に並べて構成される。
【0094】
識別パターン10D11~10D13は、識別エリア10Dを、ラベル1Dの行方向に3色で色分けされて構成される。また、識別パターン10D11~10D13は、ラベル1Dの行方向に直線上に並べて構成される。
【0095】
識別パターン10D1~10D7と、識別パターン10D11~10D13は、ラベル1Dの列方向に二列に並べて構成される。
【0096】
ラベル1Dは、図2で説明した第1の実施の形態のラベル1Aと同様に、長尺の台紙に剥離可能に張り付けられた台紙付きラベルLbの形態で供給される。
【0097】
図9A図9Bは、第4の実施の形態のラベルの使用例を示す構成図である。ラベル1Dは、特定のアレルギー物質が含まれることを視認可能とするため、該当するアレルギー物質の識別パターンに重ねて識別情報16が印刷される。
【0098】
識別情報16は、識別パターン10D1~10D7と、識別パターン10D11~10D13を囲う枠16aと、アレルギー物質の物質名等の文字情報16bで構成される。枠16aは、識別パターン10D1~10D7、識別パターン10D11~10D13の外形に沿った四角形で構成される。文字情報16bは、識別パターン10D1~10D7、識別パターン10D11~10D13の色に対応したアレルギー物質の物質名が文字で印刷される。識別情報16の色は、識別パターン10D1~10D7、識別パターン10D11~10D13及びラベル色と異なり、本例ではラベルプリンタで印刷可能な黒である。
【0099】
図9Aでは、食品に含まれるアレルギー物質が、表示義務がある7種に含まれるものである場合に印刷されるラベル1Dを示す。食品に含まれるアレルギー物質が例えば卵である場合、卵に対応した識別パターン、本例では識別パターン10D7に重ねて識別情報16が印刷される。識別情報16では、枠16aで識別パターン10D7が囲われる。また、識別パターン10D7の色に対応したアレルギー物質の物質名である卵を示す文字が印刷される。
【0100】
印刷エリア11には、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b及び符号化情報11cが使用期限情報として印刷される。
【0101】
図9Bでは、食品に含まれるアレルギー物質が、表示が奨励されるものである場合に印刷されるラベル1Dを示す。食品に含まれるアレルギー物質が例えば大豆である場合、卵に対応した識別パターン、本例では識別パターン10D13に重ねて識別情報16が印刷される。識別情報16では、枠16aで識別パターン10D13が囲われる。また、識別パターン10D13の色に対応したアレルギー物質の物質名である大豆を示す文字が印刷される。
【0102】
印刷エリア11には、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b及び符号化情報11cが使用期限情報として印刷される。
【0103】
第4の実施の形態のラベル1Dでは、表示義務があるアレルギー物質に対応して7色で区別された識別パターン10D1~10D7と、表示が奨励されるアレルギー物質に対応して例えば3色で区別された識別パターン10D11~10D13が予め印刷される。このラベル1Dの使用形態としては、特定のアレルギー物質が含まれることを視認可能とするため、該当するアレルギー物質に対応した識別パターンに重ねて識別情報16が印刷される。
【0104】
これにより、識別パターン10D1~10D7と、識別パターン10D11~10D13の中で、識別情報16が印刷された識別パターンの色を見ることで、食品に含まれるアレルギー物質を容易に認識できる。
【0105】
また、ラベル1Dは、識別パターン10D1~10D7と、識別パターン10D11~10D13が予め印刷されているので、ラベル1Dに印刷を行うラベルプリンタは、カラー印刷を行う機能が必要ない。
【0106】
なお、上述した各実施の形態のラベルでは、識別パターンが色で区別されるようにしたが。図示したようなハッチング等の模様で区別するようにしても良い。
【0107】
<本実施の形態のラベルプリンタの構成例>
図10Aは、本実施の形態のラベルプリンタの一例を示す機能構成図、図10B図10C図10D及び図10Eは、本実施の形態のラベルプリンタの記憶部の一例を示すテーブルである。また、図11は、本実施の形態のラベルプリンタの一例を示す構成図である。
【0108】
ラベルプリンタLPは、図2で説明したように、ラベル1A等が貼着された長尺状の台紙12が巻かれた形態で提供される台紙付きラベルLbが装填される。ラベルプリンタLPは、台紙付きラベルLbに貼着されたラベル1A等に印刷を行う印刷ヘッド20と、印刷ヘッド20に対向して設けられ、台紙付きラベルLbを搬送するプラテンローラ21と、プラテンローラ21を駆動する搬送モータ21Mを備える。また、ラベルプリンタLPは、ラベルの有無、及び、ラベルの先端位置等を検知するラベルセンサ22と、台紙12の裏面に印刷されたラベル識別情報12aを読み取る読取部23を備える。
【0109】
印刷ヘッド20は印刷部の一例で、本例ではサーマルヘッドで構成される。プラテンローラ21と搬送モータ21Mは搬送部の一例で、台紙付きラベルLbを搬送する。ラベルセンサ22はラベル検知部の一例で、ラベル1A等の先端が所定の位置まで搬送されたことを検知する。ラベルセンサ22は、例えば発光素子と受光素子とからなるセンサ(透過型センサ)で構成される。読取部23は、例えば発光素子と受光素子とからなるセンサ(反射型センサ)で構成される。
【0110】
ラベルプリンタLPは、図1で説明したラベル1A等に、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b、符号化情報11c等を使用期限情報として印刷すると共に、ラベル1A等に予め印刷された識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Sat等に識別情報13を印刷する制御部100を備える。また、ラベルプリンタLPは、ラベル1A等に印刷される項目及び項目の内容が設定されたラベル印刷データ等が記憶される記憶部101を備える。
【0111】
ラベル印刷データは、パーソナルコンピュータ等の図示しない情報処理装置で、所定のラベル作成アプリケーションを実行して作成される。情報処理装置で作成されたラベル印刷データは、本例では外部メモリ等で提供される。
【0112】
また、ラベルプリンタLPは、ラベル1A等に使用期限情報及び識別情報13等が印刷される期限ラベルLtを発行する操作等を受ける入力部24を備える。さらに、ラベルプリンタLPは、期限ラベルLtを発行する操作画面等が表示される表示部25を備える。さらに、ラベルプリンタLPは、年月日及び時刻を特定する日時情報を生成する時計部26を備える。
【0113】
制御部100は、CPU、MPUと称されるマイクロプロセッサ等を備える。記憶部101は、RAM、フラッシュメモリ等の記憶装置で構成される。制御部100は、図2に示す台紙12に設けられたラベル識別情報12aを、台紙付きラベルLbの種別の識別に利用する。また、制御部100は、台紙付きラベルLbの種別に応じて、第1の印刷エリアである図1等に示す印刷エリア11に使用期限情報を印刷する。また、第2の印刷エリアである識別エリア10A、10B、10Cに、曜日に応じて識別情報13を印刷する。また、ラベルがラベル1Bであれば、識別情報印刷エリア14Bに識別情報15Sat、15Sunを印刷する。ラベルがラベル1Dであれば、第2の印刷エリアである識別エリア10Dに、アレルギー物質に応じて識別情報16を印刷する。さらに、識別エリア10A、10B、10C、10Dに、取り消し線15Eを印刷しても良い。
【0114】
入力部24は、文字や数字の入力、及び情報の選択や決定等が行える例えばボタン型のキーボード等の入力装置で構成される。表示部25は、ディスプレイ等の表示装置で構成される。なお、入力部24と表示部25はタッチパネル式のディスプレイで実現されても良い。時計部26は、日時情報として年月日、時刻が設定され、計時動作が実行される。
【0115】
記憶部101は、時計部26で取得される現在日時に対して、期限情報11bを算出するため加算される加算値情報D1が、ラベルを発行可能な物品に対応して記憶される。現在日時に加算する加算値情報D1の加算値は、図10Bに示すように、日、時、分、または所定時刻迄等で設定される。また、記憶部101は、期限情報11bとして算出される年月日と曜日が対応付けられた曜日情報D2が記憶される。曜日情報D2は、図10Bに示すように、本例では便宜的に1週間分の年月日と対応する曜日を記載する。さらに、記憶部101は、識別パターンの位置、色、数等と、曜日が対応付けられた識別パターン位置情報D3が記憶される。
【0116】
印刷対象のラベルが、図1で説明したラベル1Aであれば、図10Cのテーブルに示すように、図1で説明した識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satの位置及び色と、曜日が対応付けられた識別パターン位置情報D3Aが記憶される。識別パターン10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Satの位置は、便宜的に図1のラベル1Aの左上から右方向に識別パターン10Sun~10Satに対応させてP1~P7の符号を用いたが、具体的には、ラベルの所定の位置を原点とした座標データ等が与えられる。
【0117】
印刷対象のラベルが、図4で説明したラベル1Bであれば、図10Cのテーブルに示すように、図4で説明した識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friの位置及び色と、識別情報印刷エリア14Bの位置と、曜日が対応付けられた識別パターン位置情報D3Bが記憶される。識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friと、識別情報印刷エリア14Bの位置は、便宜的に図4のラベル1Bの左上から右方向に識別情報印刷エリア14B、識別パターン10Mon~10Friに対応させてP1~P6の符号を用いたが、具体的には、ラベルの所定の位置を原点とした座標データ等が与えられる。
【0118】
印刷対象のラベルが、図6で説明したラベル1Cであれば、図10Dのテーブルに示すように、図6で説明した識別パターン10SunAM、10SunPM、10MonAM、10MonPM、10TueAM、10TuePM、10WedAM、10WedPM、10ThuAM、10ThuPM、10FriAM、10FriPM、10SatAM、10SatPMの位置及び色と、曜日、午前(AM)・午後(PM)が対応付けられた識別パターン位置情報D3Cが記憶される。識別パターンの位置は、便宜的に図6のラベル1Cの左上から右方向に、上段に識別パターン10SunAM~10SatAMに対応させてP1~P7、下段に識別パターン10SunPM~10SatPMに対応させてP8~P14の符号を用いたが、具体的には、ラベルの所定の位置を原点とした座標データ等が与えられる。
【0119】
印刷対象のラベルが、図8で説明したラベル1Dであれば、図10Dのテーブルに示すように、図8で説明した識別パターン10D1~10D7、識別パターン10D11~10D13の位置及び色と、アレルギー物質の物質名が対応付けられた識別パターン位置情報D3Dが記憶される。識別パターンの位置は、便宜的に図6のラベル1Dの左上から右方向に、上段に識別パターン10D1~10D7に対応させてP1~P7、下段に識別パターンP11~P13の符号を用いたが、具体的には、ラベルの所定の位置を原点とした座標データ等が与えられる。
【0120】
記憶部101は、印刷対象のラベルが、図8で説明したラベル1Dであれば、図10Eに示すように、品名と特定のアレルギー物質が関連付けられたアレルギー物質情報D4が記憶される。
【0121】
<本実施の形態のラベルプリンタの動作例>
図12は、期限ラベル発行処理の一例を示すフローチャートで、次に、各図を参照して、本実施の形態のラベルプリンタLPで実行される期限ラベル発行処理の動作について説明する。
【0122】
制御部100は、図12のステップSA1で、使用者が表示部25に表示された食品名等の物品名11aを入力部24により選択して期限ラベルの発行指示を受けると、ステップSA2で、記憶部101から該当する物品のラベル印刷データを取得する。
【0123】
制御部100は、ステップSA3で、該当する物品の期限情報11bを算出するため現在日時に加算される加算値情報D1を記憶部101から取得し、ステップSA4で、時計部26で取得される現在日時に対して加算値を加算し期限情報11bを算出する。
【0124】
制御部100は、ステップSA5で、図2で説明した台紙12の裏面に印刷されたラベル識別情報12aを読取部23で読み取り、印刷対象のラベルが、識別パターンが印刷されたものであるか判断する。
【0125】
制御部100は、印刷対象のラベルが、識別パターンが印刷されたものではないと判断すると、ステップSA6で、ラベルに物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b、符号化情報11c等を使用期限情報として印刷する。
【0126】
制御部100は、印刷対象のラベルが、識別パターンが印刷されたものであると判断すると、ステップSA7で、期限情報11bとして算出した年月日と対応した曜日情報D2を記憶部101から取得する。また、制御部100は、ステップSA8で、曜日情報D2で特定される曜日に対応した識別パターン位置情報D3を記憶部101から取得する。識別パターン位置情報D3は、上述したように、ラベル1A~1Dに対応して識別パターン位置情報D3A~D3Dを備えている。
【0127】
制御部100は、ステップSA9で、期限情報11bとして算出した年月日の曜日に対応した識別パターンに上述した識別情報13を印刷すると共に、ラベルの印刷エリアに物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b、符号化情報11c等を使用期限情報として印刷する。
【0128】
印刷対象のラベルが、図1で説明したラベル1Aであり、現在日時に対して加算値情報D1の加算値を加算して算出した期限情報11bで特定される年月日が、曜日情報D2から、例えば2018年7月21日、該当年月日が土曜日(Sat)である場合、制御部100は、識別パターン位置情報D3Aの曜日、位置情報を用いて、図3Aで説明したように、識別パターン10Satに重ねて識別情報13を印刷する。識別情報13では、枠13aで識別パターン10Satが囲われる。また、識別パターン10Satの色、本例では青色に対応した曜日である土曜日を示す文字と、曜日に対応した日付が文字で印刷される。
【0129】
また、制御部100は、ラベル1Aの印刷エリア11には、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b、符号化情報11c等を使用期限情報として印刷する。
【0130】
印刷対象のラベルが、図4で説明したラベル1Bであり、現在日時に対して加算値情報D1の加算値を加算して算出した期限情報11bで特定される年月日が、曜日情報D2から、例えば、2018年7月21日、該当年月日が土曜日(Sat)である場合、制御部100は、識別パターン位置情報D3Bの曜日、位置情報を用いて、図5Bで説明したように、識別情報印刷エリア14Bに、土曜日であることを表す識別情報15Satを印刷する。
【0131】
識別情報15Satは、各識別パターン10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Friと同等の大きさの枠15aと、土曜日であることを表す標記、及び、曜日に対応した日付を含む文字情報15bが印刷される。識別情報15Satの色は、ラベルプリンタLPで印刷可能な黒である。
【0132】
また、制御部100は、ラベル1Bの印刷エリア11には、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b、符号化情報11c等を使用期限情報として印刷する。
【0133】
印刷対象のラベルが、図6で説明したラベル1Cであり、現在日時に対して加算値情報D1の加算値を加算して算出した期限情報11bで特定される年月日が、曜日情報D2から、例えば、2018年7月21日、該当年月日が土曜日(Sat)で、期限情報11bで特定される時間帯が午前(AM)である場合、制御部100は、識別パターン位置情報D3Cの曜日、位置情報を用いて、図7Aで説明したように、識別パターン10SatAMに重ねて識別情報13を印刷する。識別情報13では、枠13aで識別パターン10SatAMが囲われる。また、識別パターン10SatAMの色、本例では青色に対応した曜日である土曜日を示す文字と、曜日に対応した日付と、午前を示す時間帯が文字で印刷される。
【0134】
また、制御部100は、ラベル1Cの印刷エリア11には、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b、符号化情報11c等を使用期限情報として印刷する。
【0135】
このように、識別パターンが色分けされて予め印刷されたラベル1A~1Cの何れかを用いることで、消費期限または賞味期限等が到来したことを、識別パターンの色等を利用して容易に認識させることができる。
【0136】
印刷対象のラベルが、図8で説明したラベル1Dであり、現在日時に対して加算値情報D1を加算して算出した期限情報11bで特定される年月日が、曜日情報D2から、例えば、2018年7月21日、期限ラベルを発行すべく選択された食品に含まれるアレルギー物質が、アレルギー物質情報D4より卵である場合、制御部100は、識別パターン位置情報D3Dのアレルギー、位置情報を用いて、図9Aで説明したように、卵に対応した識別パターン、本例では識別パターン10D7に重ねて識別情報16を印刷する。識別情報16では、枠16aで識別パターン10D7が囲われる。また、識別パターン10D7の色に対応したアレルギー物質の物質名である卵を示す文字が印刷される。
【0137】
また、制御部100は、ラベル1Dの印刷エリア11には、物品名11a、消費期限または賞味期限等の期限情報11b、符号化情報11c等を使用期限情報として印刷する。
【0138】
このように、識別パターンが色分けされて予め印刷されたラベル1Dを用いることで、曜日の特定のみならず、他の情報、例えば、特定のアレルギー物質が含まれていることを、識別パターンの色等を利用して容易に認識させることができる。
【0139】
なお、ラベル識別情報12aに、ラベルの種別、例えば、ラベル1A~1Dの何れかであるかの情報を持たせ、制御部100が読取部23で読み取ったラベル識別情報12aからラベルプリンタに装填されているラベルが1A~1Dの何れかを判断し、記憶部101から各ラベルに対応する識別パターン位置情報D3A~D3Dを取得し、上述の印刷制御をするようにしても良い。また、ラベル識別情報12aに、ラベルの種別、例えば、ラベル1A~1Dの何れかであるかの情報を持たせるとともに、識別パターンの色、数、位置等を判断可能とする情報を記録しておき、制御部100は、ラベル識別情報12aを読み取り、ラベルの種別に応じて識別パターンに対応して識別情報を印刷できるようにしても良い。また、本実施例では識別パターンを行方向に直線上に配置したが、列方向に直線上に配置しても良い。
【符号の説明】
【0140】
Lb・・・台紙付きラベル、1A、1B、1C、1D・・・ラベル、10A、10B、10C、10D・・・識別エリア(第2の印刷エリア)、10Sun、10Mon、10Tue、10Wed、10Thu、10Fri、10Sat・・・識別パターン、10SunAM、10SunPM、10MonAM、10MonPM、10TueAM、10TuePM、10WedAM、10WedPM、10ThuAM、10ThuPM、10FriAM、10FriPM、10SatAM、10SatPM・・・識別パターン、11・・・印刷エリア(第1の印刷エリア)、12・・・台紙、12a・・・ラベル識別情報、13・・・識別情報、13a・・・枠、13b・・・文字情報、13c・・・時間帯情報、14B・・・識別情報印刷エリア、15Sat、15Sun・・・識別情報、16・・・識別情報、LP・・・ラベルプリンタ、100・・・制御部、101・・・記憶部、23・・・読取部、20・・・印刷ヘッド、21・・・プラテンローラ、26・・・時計部
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図11
図12