(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-31
(45)【発行日】2022-11-09
(54)【発明の名称】画像記録システムおよび該方法ならびに被監視者監視支援システム
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20221101BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20221101BHJP
A61G 12/00 20060101ALN20221101BHJP
【FI】
H04N7/18 U
A61B5/00 102B
A61G12/00 E
(21)【出願番号】P 2019565728
(86)(22)【出願日】2018-11-05
(86)【国際出願番号】 JP2018041040
(87)【国際公開番号】W WO2019142449
(87)【国際公開日】2019-07-25
【審査請求日】2021-06-28
(31)【優先権主張番号】P 2018006948
(32)【優先日】2018-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100111453
【氏名又は名称】櫻井 智
(72)【発明者】
【氏名】辻 安紀
(72)【発明者】
【氏名】保理江 大作
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-015709(JP,A)
【文献】特開2017-148504(JP,A)
【文献】国際公開第2017/145832(WO,A1)
【文献】特開2008-071242(JP,A)
【文献】特開2015-070384(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
A61B 5/00
A61G 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の撮像対象に対応して設けられ、前記撮像対象を撮像して画像を生成する撮像部と、
前記撮像部で生成された画像を記憶する画像記憶部と、
前記撮像部で生成された画像を前記画像記憶部に記憶させる画像記憶処理部と、
所定の作業者が撮像対象の領域に入場する場合に、前記作業者を特定する第1特定情報および前記撮像対象に対応する撮像部を特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る読取部と、
前記第1および第2特定情報のうちの他方の特定情報を予め持ち、前記読取部によって前記一方の特定情報を読み取った場合に、前記他方の特定情報と前記読取部で読み取った前記一方の特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を前記画像記憶処理部へ出力する生成部とを備え、
前記撮像部は、予め自機の第2特定情報を持ち、前記生成した画像を前記自機の第2特定情報と共に前記画像記憶処理部へ出力し、
前記画像記憶処理部は、前記撮像部からの前記第2特定情報および前記生成部からの前記紐付け情報に基づいて、前記撮像部からの画像を前記第1特定情報に紐付けて前記画像記憶部に記憶する、
画像記録システム。
【請求項2】
前記読取部は、さらに、前記作業者が前記撮像対象の領域から退場する場合に、前記第1および第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取り、
前記読取部で読み取った前記一方の特定情報を管理し、既に管理している前記一方の特定情報が前記読取部でさらに読み取った場合に、前記既に管理している前記一方の特定情報の管理を解除する管理部と、
前記管理部で管理されている前記一方の特定情報が有る場合に、撮像開始の指示を前記撮像部へ出力し、前記管理部で管理されている前記一方の特定情報が無くなった場合に、撮像終了の指示を前記撮像部へ出力する撮像制御部とをさらに備え、
前記撮像部は、前記撮像制御部から前記撮像開始の指示を受けると、撮像を開始し、前記撮像制御部から前記撮像終了の指示を受けると、撮像を終了する、
請求項1に記載の画像記録システム。
【請求項3】
前記撮像対象に対応して設けられ、前記撮像対象の領域に対する入場の有無を検知する入場検知部をさらに備え、
前記生成部は、さらに、前記作業者が入る撮像対象の領域における当該撮像対象に対応する前記入場検知部で入場有りを検知した場合に、前記紐付
け情報を前記画像記憶処理部へ出力する、
請求項1または請求項2に記載の画像記録システム。
【請求項4】
前記撮像対象に対応して設けられ、前記撮像対象の領域に対する入退場の有無を検知する入退場検知部をさらに備え、
前記撮像制御部は、さらに、前記作業者が入る撮像対象の領域における当該撮像対象に対応する前記入退場検知部で入場有りを検知した場合に、前記撮像開始の指示を前記撮像部へ出力し、さらに、前記作業者が入る撮像対象の領域における当該撮像対象に対応する前記入退場検知部で退場有りを検知した場合に、前記撮像終了の指示を前記撮像部へ出力する、
請求項2に記載の画像記録システム。
【請求項5】
所定の撮像対象に対応して設けられる撮像部で、前記撮像対象を撮像して画像を生成する撮像工程と、
前記撮像工程で生成された画像を画像記憶部に記憶させる画像記憶処理工程と、
所定の作業者が撮像対象の領域に対し入場する場合に、前記作業者を特定する第1特定情報および前記撮像対象に対応する撮像部を特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る読取工程と、
前記第1および第2特定情報のうちの他方の特定情報を予め持つ生成部で、前記他方の特定情報と前記読取工程で読み取った前記一方の特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成する生成工程とを備え、
前記撮像部は、予め自機の第2特定情報を持ち、
前記画像記憶処理工程は、前記撮像部によって前記撮像工程で生成された画像を、前記撮像部の前記第2特定情報および前記生成部によって前記生成工程で生成された前記紐付け情報に基づく前記第1特定情報に紐付けて前記画像記憶部に記憶する、
画像記録方法。
【請求項6】
監視領域に対応して設けられ、前記監視領域に所在する被監視者に関わる所定のイベントを検知するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され前記センサ装置から受信した検知結果を管理する中央管理装置、および、前記中央管理装置と通信可能に接続され前記中央管理装置を介して前記検知結果を受信して表示する端末装置を備え、前記被監視者の監視を支援する被監視者監視支援システムであって、
さらに、前記監視領域を前記撮像対象の領域とした請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像記録システムを備え、
前記中央管理装置は、前記画像記憶部と、前記画像記憶処理部とを備え、
前記画像記憶処理部は、前記撮像部からの画像を前記第1特定情報に紐付けて前記画像記憶部に記憶する際に、前記センサ装置から直近に受信した検知結果をさらに前記撮像部からの画像に紐付ける、
被監視者監視支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を記録する画像記録システムおよび画像記録方法に関する。本発明は、前記画像記録システムを備え、監視対象である被監視者の監視を支援する被監視者監視支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、超高齢社会の突入に伴って、看護業界や介護業界等の業務を補完する技術が、研究、開発されており、例えば、特許文献1に開示されている。
【0003】
この特許文献1に開示されたナースコールシステムは、ベッドに設置されて患者が看護師を呼び出すためのナースコール子機と、ナースステーションに設置されて前記ナースコール子機による呼び出しに応答するためのナースコール親機とを有するナースコールシステムであって、ベッド上の患者をベッド上方から撮像するカメラと、前記カメラの撮像映像から、患者が上半身を起こした状態及び患者がベッド上から離れた状態のうち少なくとも一方の発生を判断して注意状態発生信号を出力する状態判断手段とを有し、前記ナースコール親機は、前記注意状態発生信号を受けて報知動作する報知手段を有する。
【0004】
ところで、例えば病院や介護施設等では、患者や被介護者等に対する医療、看護および介護等の仕事や、それに付随するカルテ、看護記録および介護記録等の仕事や、さらに栄養管理や清掃等の様々な仕事がある。この仕事を行うために、例えば医師、看護師、介護士、栄養士および清掃者等の作業者は、前記患者や被介護者の所在する場所に赴く。前記仕事における手際、内容の適切さおよび丁寧さ等は、通常、前記仕事を行う作業者の個々人により差が生じるものである。前記手際の悪さは、業務効率を下げるため、好ましくなく、前記適切さや前記丁寧さは、病院や介護施設等に対する評判に関わるため、適正であることが好ましい。このため、前記作業者の上司は、前記作業者を指導する必要があるが、このためには、前記仕事上における前記作業者の実態を正確に把握することが望まれる。
【0005】
前記特許文献1に開示されたナースコールシステムは、ベッド上の患者をベッド上方からカメラで撮像し、その映像を保存する。前記映像には、患者と共に看護師も映り込むことが予想されるが、看護師を特定していない。このため、前記映像のファイルままでは、複数のファイルの中から、所望の看護師に対する映像のファイルを抽出できないので、前記映像の各ファイルをそれぞれ再生して所望の看護師に対する映像のファイルを探し出さなければならず、手間(工数)を要してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【0007】
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、所望(目的)の作業者に対する画像をより簡単に抽出できる画像記録システムおよび画像記録方法ならびに前記画像記録システムを備える被監視者監視支援システムを提供することである。
【0008】
上述した目的を実現するために、本発明の一側面を反映した画像記録システム、画像記録方法および被監視者監視支援システムは、所定の作業者が撮像対象の領域に入場すると、第1および第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取って他方の特定情報に紐付けることによって前記第1および第2特定情報を互いに紐付けた紐付け情報を生成し、一方、撮像部から画像とその第2特定情報とを得る。そして、前記撮像部からの前記第2特定情報および前記生成された前記紐付け情報に基づいて、前記撮像部からの画像が前記第1特定情報に紐付けられて画像記憶部に記憶される。
【0009】
発明の1または複数の実施形態により与えられる利点および特徴は、以下に与えられる詳細な説明および添付図面から十分に理解される。これら詳細な説明及び添付図面は、例としてのみ与えられるものであり本発明の限定の定義として意図されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態における画像記録システムの構成を示す図である。
【
図2】前記画像記録システムにおける第1実施形態の撮像装置の構成を示す図である。
【
図3】前記画像記録システムにおける第1実施形態の管理サーバ装置の構成を示す図である。
【
図4】
図3に示す前記管理サーバ装置に記憶される画像情報テーブルの構成を示す図である。
【
図5】前記画像記録システムにおける第1実施形態の携帯端末装置の構成を示す図である。
【
図6】一例として、前記画像記録システムにおける画像記録に関する第1実施形態の動作を示すシーケンス図である。
【
図7】
図6に示す動作におけるCU入出状況情報テーブルの変遷を説明するための図である。
【
図8】前記管理サーバ装置に表示される、複数の画像ファイルの中から所望の作業者に対する画像を抽出した抽出結果を表示する抽出結果表示画面の一例を示す図である。
【
図9】前記画像記録システムにおける第2実施形態の撮像装置の構成を示す図である。
【
図10】前記画像記録システムにおける第2実施形態の管理サーバ装置の構成を示す図である。
【
図11】前記画像記録システムにおける第2実施形態の携帯端末装置の構成を示す図である。
【
図12】一例として、前記画像記録システムにおける画像記録に関する第2実施形態の動作を示すシーケンス図である。
【
図13】
図12に示す動作におけるSV入出状況情報テーブルの変遷を説明するための図である。
【
図14】前記画像記録システムにおける第3実施形態の撮像装置の構成を示す図である。
【
図15】一例として、前記画像記録システムにおける画像記録に関する第3実施形態の動作を示すシーケンス図である。
【
図16】
図15に示す動作におけるCU入出状況情報テーブルの変遷を説明するための図である。
【
図17】第4実施形態における被監視者監視支援システムの構成を示す図である。
【
図18】前記被監視者監視支援システムにおけるセンサ装置の構成を示す図である。
【
図19】前記被監視者監視支援システムにおける管理サーバ装置の構成を示す図である。
【
図20】
図19に示す前記管理サーバ装置に記憶される検知イベント付き画像情報テーブルの構成を示す図である。
【
図21】前記被監視者監視支援システムにおける携帯端末装置の構成を示す図である。
【
図22】一例として、前記被監視者監視支援システムにおけるイベントの検知および画像記録に関する動作を示すシーケンス図である。
【
図23】前記携帯端末装置に表示される待受け画面の一例を示す図である。
【
図24】前記携帯端末装置に表示される監視情報画面の一例を示す図である。
【
図25】前記携帯端末装置に表示されるナースコール受付画面の一例を示す図である。
【
図26】前記被監視者監視支援システムにおいて、前記管理サーバ装置に表示される、複数の画像ファイルの中から所望の作業者に対する画像を抽出した抽出結果を表示する抽出結果表示画面の一例を示す図である。
【
図27】前記被監視者監視支援システムにおいて、前記管理サーバ装置に表示される、複数の画像ファイルの中から所望の検知結果に対する画像を抽出した抽出結果を表示する抽出結果表示画面の他の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の1または複数の実施形態が説明される。しかしながら、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
【0012】
実施形態における画像記録システムは、所定の撮像対象を撮像することによって生成された画像を、前記撮像対象の領域に入った所定の作業者と紐付けて記録(記憶)する装置であり、撮像部と、画像記憶部と、画像記憶処理部と、読取部と、生成部とを備える。前記撮像部は、所定の撮像対象に対応して設けられ、前記撮像対象を撮像して画像を生成する。前記画像記憶部は、前記撮像部で生成された画像を記憶する。前記画像記憶処理部は、前記撮像部で生成された画像を前記画像記憶部に記憶させる。前記読取部は、所定の作業者が撮像対象の領域に入場する場合に、前記作業者を特定する第1特定情報および前記撮像対象に対応する撮像部を特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る。前記生成部は、前記第1および第2特定情報のうちの他方の特定情報を予め持ち、前記読取部によって前記一方の特定情報を読み取った場合に、前記他方の特定情報と前記読取部で読み取った前記一方の特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を前記画像記憶処理部へ出力する。そして、本実施形態では、前記撮像部は、予め自機の第2特定情報を持ち、前記生成した画像を前記自機の第2特定情報と共に前記画像記憶処理部へ出力し、前記画像記憶処理部は、前記撮像部からの前記第2特定情報および前記生成部からの前記紐付け情報に基づいて、前記撮像部からの画像を前記第1特定情報に紐付けて前記画像記憶部に記憶する。以下、このような画像記録システムがセンサ装置SU、識別装置RD、管理サーバ装置SVおよび携帯端末装置TAの複数の機器を備える場合について、より具体的に説明する。そして、この場合に、前記撮像部、前記画像記憶部、前記画像記憶処理部、前記読取部および前記生成部それぞれは、これら複数の機器のうちのいずれに実装されて良い。
【0013】
(第1実施形態)
図1は、実施形態における画像記録システムの構成を示す図である。
図2は、前記画像記録システムにおける第1実施形態の撮像装置の構成を示す図である。
図3は、前記画像記録システムにおける第1実施形態の管理サーバ装置の構成を示す図である。
図4は、
図3に示す前記管理サーバ装置に記憶される画像情報テーブルの構成を示す図である。
図5は、前記画像記録システムにおける第1実施形態の携帯端末装置の構成を示す図である。
【0014】
第1実施形態における画像記録システムMSaは、所定の撮像対象を撮像することによって生成された画像を、前記撮像対象の領域に入った所定の作業者と紐付けて記録(記憶)するものであり、第1実施形態では、前記読取部は、ID装置RDaに実装され、前記撮像部および前記生成部は、撮像装置CUaに実装され、前記画像記憶部および前記画像記憶処理部は、管理サーバ装置SVaに実装される。
【0015】
この画像記録システムMSaは、例えば、
図1に示すように、1または複数の撮像装置CUa(CUa-1~CUa-3)と、1または複数の識別装置(ID装置)RDa(RDa-1~RDa-3)と、管理サーバ装置SVaと、1または複数の携帯端末装置TAa(TAa-1、TAa-2)と、構内交換機(PBX、Private branch exchange)CXとを備え、これらは、有線や無線で、LAN(Local Area Network)等の網(ネットワーク、通信回線)NWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWは、通信信号を中継する例えばリピーター、ブリッジおよびルーター等の中継機が備えられても良い。
図1に示す例では、これら複数の撮像装置CUa-1~CUa-3、管理サーバ装置SVa、複数の携帯端末装置TAa-1、TAa-2および構内交換機CXは、L2スイッチの集線装置(ハブ、HUB)LSおよびアクセスポイントAPを含む有線および無線の混在したLAN(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN等)NWによって互いに通信可能に接続されている。より詳しくは、複数の撮像装置CUa-1~CUa-3、管理サーバ装置SVaおよび構内交換機CXは、集線装置LSに接続され、複数の携帯端末装置TAa-1、TAa-2は、アクセスポイントAPを介して集線装置LSに接続されている。そして、ネットワークNWは、TCP(Transmission control protocol)およびIP(Internet protocol)等のインターネットプロトコル群が用いられることによっていわゆるイントラネットを構成する。
【0016】
画像記録システムMSaは、記録すべき画像に応じて適宜な場所に配設される。前記記録すべき画像は、任意の種類であって良いが、一例として、本実施形態では、監視すべき(見守るべき)監視対象(見守り対象)である被監視者(見守り対象者)Ob(Ob-1~Ob-3)の所在する監視領域を撮像対象の領域として、前記被監視者Obの所在する建物に配設される。前記被監視者Obは、任意の種類であって良い。
図1に示す例では、画像記録システムMSaは、複数の被監視者Obが入居する複数の居室RMや、管理室や集会室等の複数の居室を備える建物に配設されている。
【0017】
構内交換機(回線切換機)CXは、ネットワークNWに接続され、携帯端末装置TAa同士における発信、着信および通話等の内線電話の制御を行って前記携帯端末装置TAa同士の内線電話を実施し、そして、例えば固定電話網や携帯電話網等の公衆電話網PNを介して例えば固定電話機や携帯電話機等の外線電話機TLに接続され、外線電話機TLと携帯端末装置TAaとの間における発信、着信および通話等の外線電話の制御を行って外線電話機TLと携帯端末装置TAaとの間における外線電話を実施するものである。構内交換機CXは、例えば、デジタル交換機や、IP-PBX(Internet Protocol Private Branch eXchange)等である。
【0018】
ID装置RDaは、撮像対象の領域に対応して設けられ、所定の作業者が前記撮像対象の領域に入退場する場合に、前記作業者を特定する第1特定情報および前記撮像対象に対応する撮像装置CUaを特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る装置である。より具体的には、本実施形態では、ID装置RDaは、後述のように前記第1特定情報を記憶する携帯端末装置TAaから無線通信で前記第1特定情報を読み取り、この読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で、当該ID装置RDaが設けられた前記撮像対象の領域に対応して設けられた撮像装置CUaへ通知するリーダである。すなわち、1対1で、あるいは、1対多で、あるいは、多対1で、あるいは、多対多で互いに対応付けられたID装置RDaおよび撮像装置CUaは、同一の撮像対象の領域に対応付けられる。前記携帯端末装置TAaには、後述するように、携帯電話装置、スマートフォンおよびタブレット端末装置等が含まれる。ID装置RDaと携帯端末装置TAaとの間における前記無線通信には、例えばBluetooth(登録商標)規格等の近距離無線通信が利用される。ID装置RDaと撮像装置CUaとの間における前記有線通信または無線通信には、例えば前記ネットワークNWが利用されて良く、あるいは、ID装置RDaと撮像装置CUaとの間における前記無線通信には、例えば前記近距離無線通信が利用されて良い。
【0019】
前記撮像対象は、記録すべき画像に応じた適宜な被写体であり、任意であって良い。本実施形態では、上述したように被監視者Obの所在する監視領域を撮像対象の領域としており、前記監視領域は、被監視者Obが居る居室RMである。このため、複数のID装置RDa-1~RDa-3それぞれは、複数の居室RM-1~RM-3それぞれに配設されている。
【0020】
なお、一例として、画像記録システムMSaが病院の建物に配設される場合には、前記監視領域は、被監視者Obが居る病院の居室(病室)であり、また他の一例として、画像路記録システムMSaが住戸の建物に配設される場合には、前記監視領域は、被監視者Obが居る住戸の居室である。また他の一例として、前記居室が複数の被監視者Obが所在するいわゆる大部屋である場合には、前記監視領域は、被監視者Obが使用する寝具を含む所定の領域であって良い。あるいは、前記監視領域は、住戸の居室における、被監視者Obが使用する寝具を含む所定の領域であって良い。
【0021】
前記第1特定情報は、前記作業者を特定するための情報であり、例えば、作業者NSを特定し識別するための識別子である作業者識別子(作業者ID)である。前記作業者IDは、例えば、作業者名、職員番号およびシリアル番号等の所定の符号列である。作業者NSは、所定の仕事を行う者であり、画像記録システムMSaが配設される場所に応じた適宜な者である。一例では、作業者NSは、前記被監視者Obが患者である場合に前記患者に対し医療や看護等の各仕事を行う医師や看護師、前記被監視者Obが被介護者である場合に前記被介護者に対し介護の仕事を行う介護士、前記患者や前記被介護者等の栄誉管理の仕事を行う栄養士、および、清掃等の仕事を行う清掃者等である。
【0022】
前記第2特定情報は、前記撮像対象に対応する撮像装置CUaを特定するための情報であり、例えば、撮像装置CUaを特定し識別するための識別子である撮像装置識別子(カメラID)である。本実施形態では、撮像装置CUaは、前記撮像対象に対応して設けられ、前記撮像対象の領域は、被監視者Obが所在する居室であるので、前記カメラIDは、居室名、居室番号、前記居室RMに所在する被監視者Obの被監視者名およびシリアル番号等の所定の符号列であって良い。
【0023】
なお、ID装置RDaは、第1実施形態では、所定の作業者が撮像対象の領域に入場する場合に、前記作業者を特定する第1特定情報および前記撮像対象に対応する撮像部を特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る読取部の一例に相当する。
【0024】
また、上述では、ID装置RDaは、携帯端末装置TAaから無線通信で前記第1特定情報を読み取り、この読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で撮像装置CUaへ通知するリーダであったが、これに限定されるものではなく、他の装置であっても良い。例えば、作業者NSが携帯端末装置TAaとは別途に、前記第1特定情報を記憶するICカード(RFタグ)または磁気カードを所持する場合には、ID装置RDaは、前記ICカード(RFタグ)または前記磁気カードから前記第1特定情報を読み取り、この読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で撮像装置CUaへ通知するカードリーダであって良い。あるいは、作業者NSが携帯端末装置TAaとは別途に、前記第1特定情報を表す1次元コード(バーコード)または2次元コードを持つIDカードを所持する場合には、ID装置RDaは、前記1次元コード(バーコード)または前記2次元コードから前記第1特定情報を読み取り、この読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で撮像装置CUaへ通知するコードリーダであって良い。
【0025】
撮像装置CUaは、撮像対象に対応して設けられ、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVaと通信する通信機能等を備え、前記撮像対象を撮像して画像を生成する装置である。そして、本実施形態では、撮像装置CUaは、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を管理し、予め自機の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)を持ち、前記生成した画像を前記自機の第2特定情報と共に管理サーバ装置SVaへ出力(送信)する。このような撮像装置CUaは、例えば、
図2に示すように、カメラ11と、撮像側制御処理部(CU制御処理部)12aと、撮像側通信インターフェース部(CU通信IF部)13と、撮像側記憶部(CU記憶部)14aとを備える。
【0026】
カメラ11は、CU制御処理部12aに接続され、CU制御処理部12aの制御に従って、画像(画像データ)を生成する装置である。前記画像には、静止画(静止画データ)および動画(動画データ)が含まれる。カメラ11は、撮像対象(
図1に示す例では配設場所の居室(部屋)RM)を撮像可能に配置される。撮像対象の領域全体を撮像できるように、カメラ11は、撮像対象の上方から撮像可能に配設され、前記撮像対象を俯瞰した画像を生成し、前記撮像対象の画像(対象画像)をCU制御処理部12aへ出力する。好ましくは、撮像対象の領域全体を撮像できる蓋然性が高いことから、カメラ11は、被監視者Obが所在する居室RMの天井面に配設される。このようなカメラ11は、例えば、可視光の画像を生成する可視カメラであって良く、あるいは例えば、比較的暗がりでも撮像対象を撮像できるように、赤外線の画像を生成する赤外線カメラであって良い。
【0027】
CU通信IF部13は、CU制御処理部12aに接続され、CU制御処理部12aの制御に従って通信を行うための通信回路である。CU通信IF部13は、CU制御処理部12aから入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この画像記録システムMSaのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して管理サーバ装置SVaへ送信する。SU通信IF部13は、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVaから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをCU制御処理部12aが処理可能な形式のデータに変換してCU制御処理部12aへ出力する。CU通信IF部13は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
【0028】
なお、ID装置RDaと撮像装置CUaとの間における前記有線通信または無線通信に前記ネットワークNWが利用されずに、例えば前記近距離無線通信が利用される場合には、CU通信IF部13は、さらに、前記近距離無線通信に応じた通信インターフェース回路(例えばBluetooth(登録商標)規格の通信インターフェース回路)を備えて構成される。
【0029】
CU記憶部14aは、CU制御処理部12aに接続され、CU制御処理部12aの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、所定のCU制御処理プログラムが含まれ、前記CU制御処理プログラムには、例えば、撮像装置CUaの各部11、13、14aを当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するCU制御プログラムや、作業者NSが撮像対象の領域(本実施形態では前記居室RM)に入場(入室)する際にID装置RDaによって第1特定情報(本実施形態では作業者ID)を読み取った場合に、自機の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)とID装置RDaによって読み取った第1特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を管理サーバ装置SVaへ出力(送信)する生成プログラムや、後述のように管理されている前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)が有る場合に、撮像開始の指示をカメラ11へ出力し、前記管理されている前記第1特定情報が無くなった場合に、撮像終了の指示をカメラ11へ出力する撮像制御プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)、管理サーバ装置SVaの通信アドレス、および、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を表すCU入出状況情報等の、各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。CU記憶部14aは、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。CU記憶部14aは、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるCU制御処理部12aのワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。そして、CU記憶部14aは、前記CU入出状況情報を記憶する撮像側入出状況情報記憶部(CU入出状況情報記憶部)141aを機能的に備える。
【0030】
CU入出状況情報記憶部141aは、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を表す前記CU入出状況情報を記憶するものである。本実施形態では、CU入出状況情報は、前記第1特定情報、本実施形態では、作業者IDの記憶の有り無しによって、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を表す。より具体的には、CU入出状況情報記憶部141aは、後述の
図7に示すように、作業者IDを登録する作業者IDフィールド1411を備え、作業者IDごとにレコードを持つ撮像側入出状況情報テーブル(CU入出状況情報テーブル)MTaを記憶する。ID装置RDaから作業者IDが通知された場合に、この通知された作業者IDがCU入出状況情報テーブルMTaの作業者IDフィールド1411に登録されていない場合には、新たなレコードが生成され、この新たに生成されたレコードの作業者IDフィールド1411に前記通知された作業者IDが登録される。これによって撮像対象の領域に作業者IDを持つ作業者NSが入場(入室、在室)した状況がCU入出状況情報記憶部141aに記憶される。一方、ID装置RDaから作業者IDが通知された場合に、この通知された作業者IDがCU入出状況情報テーブルMTaの作業者IDフィールド1411に既に登録されている場合には、前記通知された作業者IDを登録するレコードが削除される(作業者IDフィールド1411から作業者IDが消去される)。これによって撮像対象の領域から作業者IDを持つ作業者NSが退場(退室、不在)した状況がCU入出状況情報記憶部141aに記憶される。
【0031】
CU制御処理部12aは、撮像装置CUaの各部11、13、14aを当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、前記撮像対象を撮像して画像を生成し、この生成した画像を、管理サーバ装置SVaへ通知するための回路である。そして、CU制御処理部12aは、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を管理し、前記生成した画像を管理サーバ装置SVaへ通知する際に、CU記憶部14aに予め記憶された自機の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)と共に、前記生成した画像を管理サーバ装置SVaへ通知する。CU制御処理部12aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。CU制御処理部12aは、前記CU制御処理プログラムが実行されることによって、撮像側制御部(CU制御部)121、生成部122aおよび撮像制御部123を機能的に備える。
【0032】
CU制御部121は、撮像装置CUaの各部11、13、14aを当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、撮像装置CUaの全体制御を司るものである。CU制御部121は、年月日時分秒で計時する。
【0033】
生成部122aは、作業者NSが撮像対象の領域(本実施形態では前記居室RM)に入場(入室)する際にID装置RDaによって第1特定情報(本実施形態では作業者ID)を読み取った場合に、自機の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)とID装置RDaによって読み取った第1特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を管理サーバ装置SVaへ出力(送信)するものである。
【0034】
本実施形態では、生成部122aは、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を管理するための撮像側管理処理部(CU管理処理部)1221aと、紐付け情報を生成して送信するための通知処理部1222とを機能的に備える。
【0035】
CU管理処理部1221aは、ID装置RDaで読み取った前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)を管理するものである。本実施形態では、カメラ11による撮像の開始および終了を撮像制御部123によって制御するために、CU管理処理部1221aは、さらに、既に管理している前記第1特定情報がID装置RDaでさらに読み取った場合に、前記既に管理している前記第1特定情報の管理を解除する。より具体的には、CU管理処理部1221aは、ID装置RDaで読み取ってID装置RDaから作業者IDが通知された場合に、この通知された作業者IDが、CU入出状況情報記憶部141aに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTaの作業者IDフィールド1411に登録されていない場合には、新たなレコードを生成し、この新たに生成したレコードの作業者IDフィールド1411に前記通知された作業者IDを登録する。一方、CU管理処理部1221aは、ID装置RDaで読み取ってID装置RDaから作業者IDが通知された場合に、この通知された作業者IDが、CU入出状況情報記憶部141aに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTaの作業者IDフィールド1411に登録されている場合には、前記通知された作業者IDを登録するレコードを削除する。このようにCU管理処理部1221aは、作業者IDの記憶の有り無しによって、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を管理する。
【0036】
通知処理部1222は、CU管理処理部1221aによる管理結果に応じて紐付け情報を生成し、この生成した紐付け情報を管理サーバ装置SVaへ通知(送信)するものである。より具体的には、通知処理部1222は、上述のようにCU入出状況情報テーブルMTaに新たなレコードを生成して作業者IDフィールド1411に前記通知された作業者IDを登録した場合には、作業者NSが撮像対象の領域に入場したと判断し、自機のカメラIDとID装置RDaで読み取ってID装置RDaから通知された作業者IDとを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、この生成した紐付け情報、および、撮像開始時刻としての現在の時刻を収容した通信信号(紐付け情報通知通信信号)を管理サーバ装置SVa宛に生成し、この生成した紐付け情報通知通信信号をCU通信IF13で管理サーバ装置SVaへ送信する。
【0037】
撮像制御部123は、上述のように生成部122aによって管理されている入出状況の管理結果に基づいて撮像開始および撮像終了の各指示をカメラ11へ出力するものである。より具体的には、撮像制御部123は、生成部122aのCU管理処理部1221aで管理されている前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)が有る場合に、撮像を開始させる撮像開始の指示をカメラ11へ出力し、前記管理されている前記第1特定情報が無くなった場合に、撮像を終了させる撮像終了の指示をカメラ11へ出力する。
【0038】
カメラ11は、上述のように撮像制御部123から前記撮像開始の指示を受けると、撮像を開始し、この撮像によって生成した画像をCU制御処理部12aへ出力し、CU制御処理部12aは、この画像をCU記憶部14aに一時的に記憶する。一方、カメラ11は、撮像制御部123から前記撮像終了の指示を受けると、撮像を終了する。撮像が終了すると、CU制御処理部12aは、CU記憶部14aに一時的に記憶した前記画像を管理サーバ装置SVaへ送信する。より具体的には、CU制御処理部12aは、CU記憶部14aに一時的に記憶した前記画像(画像データ)、自機のカメラID、および、撮像終了時刻としての現在の時刻を収容した通信信号(画像通知通信信号)を管理サーバ装置SVa宛に生成し、この生成した画像通知通信信号をCU通信IF13で管理サーバ装置SVaへ送信する。CU制御処理部12aは、CU記憶部14aに一時的に記憶した前記画像を管理サーバ装置SVaへ送信すると、前記画像をCU記憶部14aから削除(消去)する。
【0039】
なお、上述では、撮像装置CUaは、撮像制御部123によって、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を管理し、この入出状況の管理結果に基づいて撮像開始および撮像終了の各指示をカメラ11へ出力したが、撮像装置CUaは、撮像制御部123を備えずに、CU制御部121によって、ID装置RDaで前記一方の特定情報を読み取った場合(本実施形態ではID装置RDaから作業者IDが通知された場合)に、カメラ11で撮像を開始し、予め設定された所定の時間(例えば3分、5分および10分等)の経過後、自動的に前記撮像を終了し、前記画像通知通信信号を管理サーバ装置SVaへ送信しても良い。
【0040】
図1には、一例として、第1ないし第3撮像装置CUa-1~CUa-3が示されており、第1撮像装置CUa-1は、第1ID装置RDa-1と共に、被監視者Obの一人であるAさんOb-1の居室RM-1(不図示)に配設され、第2撮像装置CUa-2は、第2ID装置RDa-2と共に、被監視者Obの一人であるBさんOb-2の居室RM-2(不図示)に配設され、そして、第3撮像装置CUa-3は、第3ID装置RDa-3と共に、被監視者Obの一人であるCさんOb-3の居室RM-3(不図示)に配設されている。
【0041】
なお、撮像装置CUaは、第1実施形態では、所定の撮像対象に対応して設けられ、前記撮像対象を撮像して画像を生成する撮像部の一例に相当する。
【0042】
管理サーバ装置SVaは、ネットワークNWを介して他の装置CUa、TAaと通信する通信機能を備え、撮像装置CUaから画像を受信すると、前記画像を記憶して管理し、クライアント(本実施形態では携帯端末装置TAa等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、画像記録システムMSa全体を管理する装置である。そして、本実施形態では、管理サーバ装置SVaは、前記画像を記憶する際に、前記画像と共に撮像装置CUaから受信した前記第2特定情報としてのカメラIDおよび前記撮像装置CUaから受信した紐付け情報に基づいて、前記画像を前記第1特定情報としての作業者IDに紐付けて記憶する。このような管理サーバ装置SVaは、例えば、
図3に示すように、サーバ側通信インターフェース部(SV通信IF部)21と、サーバ側制御処理部(SV制御処理部)22aと、サーバ側記憶部(SV記憶部)23aと、サーバ側入力部(SV入力部)24と、サーバ側出力部(SV出力部)25と、サーバ側インターフェース部(SVID部)26とを備える。
【0043】
SV通信IF部21は、CU通信IF部13と同様に、SV制御処理部22aに接続され、SV制御処理部22aの制御に従って通信を行うための通信回路である。SV通信IF部21は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
【0044】
SV入力部24は、SV制御処理部22aに接続され、例えば、画像を検索する検索キーや前記検索キーに該当する画像の表示を指示するコマンド等の各種コマンド、および、例えばネットワークNWを介して撮像装置CUaに設定するカメラID等の、画像記録システムMSaを作動する上で必要な各種データを管理サーバ装置SVaに入力する装置であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ、キーボードおよびマウス等である。
【0045】
SV出力部25は、SV制御処理部22aに接続され、SV制御処理部22aの制御に従って、SV入力部24から入力されたコマンドやデータや、前記検索キーに該当する画像等を出力する装置であり、例えばCRTディスプレイ、LCD(液晶表示装置)および有機ELディスプレイ等の表示装置である。
【0046】
SVIF部26は、例えば、外部の機器との間でデータを入出力する回路であり、例えば、シリアル通信方式であるRS-232Cのインターフェース回路、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA(Infrared Data Asscoiation)規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB(Universal Serial Bus)規格を用いたインターフェース回路等である。
【0047】
SV記憶部23aは、SV制御処理部22aに接続され、SV制御処理部22aの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、所定のSV制御処理プログラムが含まれ、前記SV制御処理プログラムには、例えば、管理サーバ装置SVaの各部21、23a、24~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSV制御プログラムや、撮像装置CUaで生成された画像を後述の画像記憶部231aに記憶させる画像記憶処理プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の、管理サーバ装置SVaを特定し管理サーバ装置SVaを識別するためのサーバ識別子(サーバID)や、撮像装置CUaで生成され受信した前記画像(画像データ)等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。SV記憶部23aは、例えばROMやEEPROMやRAM等を備える。なお、SV記憶部23aは、必要に応じて比較的大容量のハードディスク装置(HDD)をさらに備えても良い。そして、前記画像を記憶するために、SV記憶部23aは、画像記憶部231aを機能的に備える。
【0048】
画像記憶部231aは、撮像装置CUaからの画像を第1特定情報(本実施形態では作業者ID)に紐付けて記憶するものである。より具体的には、本実施形態では、前記画像通知通信信号に収容された前記画像(画像データ)は、自動的に割り振られたファイル名(画像ファイル名)を付して画像記憶部231aに記憶され、前記画像の画像ファイル名と作業者IDとが互いに紐付けられ、互いに紐付けられた前記画像および作業者IDは、テーブル形式で画像記憶部231aに記憶される。互いに紐付けられた前記画像および作業者IDを登録する画像情報テーブルPTは、例えば、
図4に示すように、互いに紐付けられた1組の画像および作業者IDに対し自動的に割り振られたシリアル番号を画像IDとして登録する画像IDフィールド2311と、前記画像を記録した時刻を登録する記録時刻フィールド2312と、前記画像に対し自動的に付けられた画像ファイル名を登録する画像ファイル名フィールド2313と、前記画像に紐付けられた作業者IDを登録する作業者IDフィールド2314とを備え、前記画像ごと(互いに紐付けられた1組の前記画像および作業者IDごと)にレコードを持つ。記録時刻フィールド2312は、開始の時刻を登録する開始時刻サブフィールド23121と、終了の時刻を登録する終了時刻サブフィールド23122とを備える。
【0049】
SV制御処理部22aは、管理サーバ装置SVaの各部21、23a、24~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、撮像装置CUaから画像を受信すると、前記画像を記憶して管理し、クライアント(本実施形態では携帯端末装置TAa等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、画像記録システムMSa全体を管理するための回路である。そして、本実施形態では、SV制御処理部22aは、前記画像を記憶する際に、前記画像と共に撮像装置CUaから受信した前記第2特定情報としてのカメラIDおよび撮像装置CUaから受信した紐付け情報に基づいて、前記画像を前記第1特定情報としての作業者IDに紐付けて記憶する。SV制御処理部22aは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。SV制御処理部22aは、前記SV制御処理プログラムが実行されることによって、サーバ側制御部(SV制御部)221および画像記憶処理部222aを機能的に備える。
【0050】
SV制御部221は、管理サーバ装置SVaの各部21、23a、24~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、管理サーバ装置SVaの全体制御を司るものである。SV制御部221は、年月日時分秒で計時する。
【0051】
画像記憶処理部222aは、撮像装置CUaで生成された画像を画像記憶部231aに記憶させるものである。画像記憶処理部222aは、前記画像を記憶する際に、前記画像と共に撮像装置CUaから受信した前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID)および撮像装置CUaから受信した紐付け情報に基づいて、前記画像を前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)に紐付けて画像記憶部231aに記憶する。より具体的には、画像記憶処理部222aは、まず、撮像装置CUaから紐付け情報通知通信信号を受信した場合に、前記受信した入場の紐付け情報通知通信信号に収容された紐付け情報および撮像開始時刻をSV記憶部23aに一時的に仮に記憶する。次に、画像記憶処理部222aは、撮像装置CUaから画像通知通信信号を受信した場合に、この受信した画像通知通信信号に収容された画像(画像データ)を、画像ファイル名を付して画像記憶部231aに記憶する。前記画像ファイル名は、任意であって良いが、例えば、画像記憶部231aに記憶する順に00001から割り振られたシリアル番号である。次に、画像記憶処理部222aは、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶されている各紐付け情報の各カメラIDの中から、前記受信した画像通知通信信号に収容された前記第2特定情報としてのカメラIDと一致するカメラIDを選定(検索)し、この選定したカメラIDを持つ紐付け情報における前記第1特定情報としての作業者IDおよび前記撮像開始時刻と、前記受信した画像通知通信信号に収容された前記画像(前記画像ファイル名)および撮像終了時刻と、を紐付ける。画像記憶処理部222aは、この紐付けた1組の前記作業者ID、前記撮像開始時刻、前記画像および前記撮像終了時刻に対し、シリアル番号を画像IDとして割り振る。この画像IDとして割り振られるシリアル番号は、本実施形態では、画像ファイル名として割り振られた前記シリアル番号と兼用される。そして、画像記憶処理部222aは、画像記憶部231aに記憶されている画像情報テーブルPTに新たなレコードを生成し、この生成したレコードにおける画像IDフィールド2311、開始時刻サブフィールド23121、終了時刻サブフィールド23122、画像ファイル名フィールド2313および作業者IDフィールド2314それぞれに、前記画像ID、前記撮像開始時刻(前記紐付け情報通知通信信号に収容された時刻)、前記撮像終了時刻(前記画像通知通信信号に収容された時刻)、前記画像ファイル名および前記作業者IDそれぞれを登録する。そして、画像記憶処理部222aは、この登録した、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶されている前記紐付け情報および前記撮像開始時刻を消去(削除)する。
【0052】
このような管理サーバ装置SVaは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
【0053】
携帯端末装置TAaは、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVaと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、および、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバ装置SVaから受信したデータを表示したり、内線電話したり、外線電話したり等するための機器である。そして、本実施形態では、携帯端末装置TAaは、前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)を記憶し、この前記第1特定情報をID装置RDaに読み取らせる。このような携帯端末装置TAaは、本実施形態では、例えば、
図5に示すように、端末側通信インターフェース部(TA通信IF部)31と、端末側制御処理部(TA制御処理部)32aと、端末側記憶部(TA記憶部)33と、端末側音入出力部(TA音入出力部)34と、端末側入力部(TA入力部)35と、端末側表示部(TA表示部)36と、端末側インターフェース部(TAIF部)37とを備える。
【0054】
TA音入出力部34は、TA制御処理部32aに接続され、外部の音を取得して携帯端末装置TAaに入力するための回路であって、TA制御処理部32aの制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するための回路である。TA音入出力部34は、例えば、音の電気信号(音データ)を音の機械振動信号(音響信号)に変換するスピーカ等と、可聴領域の音の機械振動信号を電気信号に変換するマイクロフォン等とを備えて構成される。TA音入出力部34は、外部の音を表す電気信号をTA制御処理部32aへ出力し、また、TA制御処理部32aから入力された電気信号を音の機械振動信号に変換して出力する。
【0055】
TA入力部35は、TA制御処理部32aに接続され、例えば、所定の操作を受け付け、携帯端末装置TAaに入力する回路であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ等である。TA表示部36は、TA制御処理部32aに接続され、TA制御処理部32aの制御に従って、TA入力部35から入力された所定の操作内容や、管理サーバ装置SVaから受信したデータ等を表示する回路であり、例えばLCD(液晶ディスプレイ)および有機ELディスプレイ等の表示装置である。そして、本実施形態では、TA入力部35およびTA表示部36からタッチパネルが構成されている。この場合において、TA入力部35は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力デバイスである。このタッチパネルでは、TA表示部36の表示面上に位置入力デバイスが設けられ、TA表示部36に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、例えば看護師や介護士等の作業者(ユーザ)NSが、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、位置入力デバイスによってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容が作業者NSの操作入力内容として携帯端末装置TAaに入力される。
【0056】
TAIF部37は、SVIF部26と同様に、TA制御処理部32aに接続され、TA制御処理部32aの制御に従って、外部機器との間でデータの入出力を行う回路である。
【0057】
TA通信IF部31は、CU通信IF部13と同様に、TA制御処理部32aに接続され、TA制御処理部32aの制御に従って通信を行うための通信回路である。TA通信IF部31は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
【0058】
TA記憶部33aは、TA制御処理部32aに接続され、TA制御処理部32aの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、所定のTA制御処理プログラムが含まれ、前記TA制御処理プログラムには、例えば、携帯端末装置TAaの各部31、33a、34~37を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するTA制御プログラムや、前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)をID装置RDaへ出力する作業者ID情報出力処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータでは、自機の前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)や、管理サーバ装置SVaの通信アドレス等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。TA記憶部33aは、例えばROMやEEPROMやRAM等を備える。前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)を記憶するために、TA記憶部33aは、作業者ID情報記憶部331を機能的に備える。
【0059】
作業者ID情報記憶部331は、作業者NSを特定する第1特定情報、本実施形態では作業者IDを記憶するものである。作業者IDは、例えば、予め携帯端末装置TAaに登録されて作業者ID情報記憶部331に記憶されて良く、あるいは、例えば、ログインの際にTA入力部35から入力され、作業者ID情報記憶部331に記憶されて良い。
【0060】
TA制御処理部32aは、携帯端末装置TAaの各部31、33a、34~37を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するための回路である。そして、第1実施形態では、TA制御処理部32aは、第1特定情報をID装置RDaに読み取らせる。TA制御処理部32aは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。TA制御処理部32aは、TA制御処理プログラムが実行されることによって、端末側制御部(TA制御部)321および作業者ID情報出力処理部322を機能的に備える。
【0061】
TA制御部321は、携帯端末装置TAaの各部31、33a、34~37を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、携帯端末装置TAaの全体制御を司るものである。TA制御部321は、年月日時分秒で計時する。
【0062】
作業者ID情報出力処理部325は、前記第1特定情報として、作業者ID情報記憶部332aに記憶されている作業者IDを、ID装置RDaへTAIF部37で出力するものである。
【0063】
このような携帯端末装置TAaは、例えば、いわゆるタブレット型コンピュータやスマートフォンや携帯電話機等の、持ち運び可能な通信端末装置によって構成可能である。
【0064】
次に、本実施形態の動作について説明する。
図6は、一例として、前記画像記録システムにおける画像記録に関する第1実施形態の動作を示すシーケンス図である。
図7は、
図6に示す動作におけるCU入出状況情報テーブルの変遷を説明するための図である。
図7には、紙面左側から紙面右側へ順に、時刻t11、時刻t12および時刻t13それぞれの各CU入出状況情報テーブルMTa-t11、MTa-t12、MTa-t13が示されている。
図8は、前記管理サーバ装置に表示される、複数の画像ファイルの中から所望の作業者に対する画像を抽出した抽出結果を表示する抽出結果表示画面の一例を示す図である。
【0065】
上記構成の画像記録システムMSaでは、各装置CUa、RDa、SVa、TAaは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。撮像装置CUaでは、そのCU制御処理プログラムの実行によって、CU制御処理部12aには、CU制御部121、生成部122aおよび撮像制御部123が機能的に構成される。管理サーバ装置SVaでは、そのSV制御処理プログラムの実行によって、SV制御処理部22aには、SV制御部221および画像記憶処理部222aが機能的に構成される。そして、携帯端末装置TAaでは、そのTA制御処理プログラムの実行によって、TA制御処理部32aには、TA制御部321および作業者ID情報出力処理部322が機能的に構成される。
【0066】
そして、画像記録システムMSaは、次のような画像記録に関する第1実施形態の動作によって各撮像装置CUa-1~CUa-3から各画像を収集し、各画像を記録(記憶)する。ここで、以下の説明において、一例として、その当初では、例えばログイン操作の際に、作業者NS-1が携帯する携帯端末装置TAa-1には、作業者ID;「ID-NA」が入力され、作業者ID;「ID-NA」が予め記憶されているものとする。そして、居室RM-1には、作業者NSが在室せず、CU入出状況情報記憶部141aに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTa-t11には、
図7の紙面左側に示すように、作業者IDが登録(記憶)されていないものとする。
【0067】
図6において、例えば看護や介護や清掃等の所定の仕事を行うために、作業者NS-1は、被監視者Ob-1の居室RM-1(撮像対象の領域)に入室(入場)する際に、その携行している携帯端末装置TAa-1を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDa-1に近接させ、作業者ID(第1特定情報)を読み取らせる読み取り操作を行う(C11)。
【0068】
携帯端末装置TAa-1とID装置RDa-1とは、互いに近接されると、携帯端末装置TAa-1は、TA制御処理部32aの作業者ID情報出力処理部325によって、TA記憶部33aの作業者ID情報記憶部332に記憶されている作業者ID;「ID-NA」を取り出し、この取り出した作業者ID;「ID-NA」をTAIF部37で送信し(前記作業者ID;「ID-NA」を収容する通信信号をTAIF部37で送信し)、ID装置RDa-1は、携帯端末装置TAa-1から送信された作業者ID;「ID-NA」を受信し、これによって作業者IDを携帯端末装置TAa-1から読み取る(C12)。
【0069】
続いて、ID装置RDa-1は、携帯端末装置TAa-1から読み取った作業者ID;「ID-NA」を、前記居室RM-1に設けられた撮像装置CUa-1へ通知(前記作業者ID;「ID-NA」を収容する通信信号を前記撮像装置CUa-1へ送信)する(C13)。
【0070】
ID装置RDa-1から作業者ID;「ID-NA」の通知を受けると、撮像装置CUa-1は、前記居室RM-1に対する作業者NSの入出状況を処理するために、CU制御処理部12aにおける生成部122aのCU管理処理部1221aによって、ID装置RDa-1から通知された作業者ID;「ID-NA」を管理する(C14)。より具体的には、この通知された作業者ID;「ID-NA」が、CU入出状況情報記憶部141aに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTaの作業者IDフィールド1411に登録されていない場合には、CU管理処理部1221aは、新たなレコードを生成し、この新たに生成したレコードの作業者IDフィールド1411に前記通知された作業者ID;「ID-NA」を登録する。一方、この通知された作業者ID;「ID-NA」が、CU入出状況情報記憶部141aに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTaの作業者IDフィールド1411に登録されている場合には、CU管理処理部1221aは、前記通知された作業者ID;「ID-NA」を登録するレコードを削除する(作業者IDフィールド1411から作業者IDを消去する)。
【0071】
図7に示す例では、ID装置RDa-1から作業者ID;「ID-NA」の通知を受けると、この通知された作業者ID;「ID-NA」が、CU入出状況情報記憶部141aに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTa-t11の作業者IDフィールド1411に登録されていないので、CU管理処理部1221aは、新たなレコードを生成し、この新たに生成したレコードの作業者IDフィールド1411に前記通知された作業者ID;「ID-NA」を登録する。これによって
図7の紙面左側に示すCU入出状況情報テーブルMTa-t11からその紙面中央に示すCU入出状況情報テーブルMTa-t12となり、CU入出状況情報記憶部141aには、作業者ID;「ID-NA」を登録したCU入出状況情報テーブルMTa-t12が記憶される。
【0072】
続いて、CU管理処理部1221aで管理されているCU入出状況情報テーブルMTa-t12に、作業者ID;「ID-NA」が有るので、撮像装置CUa-1は、撮像を開始するために、撮像制御部123によって、撮像を開始させる撮像開始の指示をカメラ11へ出力する(C15)。カメラ11は、撮像制御部123から前記撮像開始の指示を受けると、撮像を開始し、この撮像によって生成した画像をCU制御処理部12aへ出力し、CU制御処理部12aは、この画像をCU記憶部14aに一時的に記憶する。これによって撮像対象を撮像した画像(本実施形態では動画)が生成され、CU記憶部14aに記憶されて行く。前記動画は、例えば24fpsや30fps等の通常のフレームレートであって良く、あるいは、データ容量を低減するために、前記通常のフレームレートより低い例えば15fpsや10fpsや5fps等のフレームレートであって良い。
【0073】
続いて、処理C14で新たに作業者IDを登録したので、撮像装置CUa-1は、紐付き情報を通知するために、CU制御処理部12aにおける生成部122aの通知処理部1222によって、自機のカメラID;「CU-1」とID装置RDaによって読み取って通知された作業者ID;「ID-NA」とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、この生成した紐付け情報および撮像開始時刻としての現在の時刻を管理サーバ装置SVaへ通知(前記紐付け情報および現在の時刻(撮像開始時刻)を収容した紐付け情報通知通信信号を管理サーバ装置SVaへ送信)する(C16)。
【0074】
撮像装置CUa-1から紐付け情報および撮像開始時刻の通知を受けると(撮像装置CUa-1から紐付け情報通知通信信号を受信すると)、管理サーバ装置SVaは、前記紐付け情報および撮像開始時刻をSV記憶部23aに一時的に仮に記憶する(C17)。
【0075】
そして、前記仕事の終了によって、前記居室RM-1に在室している作業者NS-1は、退出する際に、その携行している携帯端末装置TAa-1を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDa-1に近接させ、作業者ID;「ID-NA」を読み取らせる読み取り操作を行う(C21)。
【0076】
携帯端末装置TAa-1とID装置RDa-1とは、互いに近接されると、上述の処理C12と同様に、携帯端末装置TAa-1では、作業者ID情報出力処理部325は、作業者ID情報記憶部332aに記憶されている作業者ID;「ID-NA」を取り出し、この取り出した作業者ID;「ID-NA」をTAIF部37で送信し、ID装置RDa-1は、携帯端末装置TAa-1から送信された作業者ID;「ID-NA」を受信し、これによって作業者ID;「ID-NA」を携帯端末装置TAa-1から読み取る(C22)。
【0077】
続いて、ID装置RDa-1は、上述の処理C13と同様に、携帯端末装置TAa-1から読み取った作業者ID;「ID-NA」を、前記居室RM-1に設けられた撮像装置CUa-1へ通知する(C23)。
【0078】
ID装置RDa-1から作業者ID;「ID-NA」の通知を受けると、撮像装置CUa-1は、前記居室RM-1に対する作業者NSの入出状況を処理するために、CU管理処理部1221aによって、ID装置RDa-1から通知された作業者ID;「ID-NA」を管理する(C24)。より具体的には、ここでは、
図7の紙面中央に示すように、この通知された作業者ID;「ID-NA」が、CU入出状況情報記憶部141aに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTa-t12の作業者IDフィールド1411に登録されているので、CU管理処理部1221aは、前記通知された作業者ID;「ID-NA」を登録するレコードを削除する。これによって
図7の紙面中央に示すCU入出状況情報テーブルMTa-t12からその紙面右側に示すCU入出状況情報テーブルMTa-t13となり、SU入出状況情報記憶部141aには、作業者ID;「ID-NA」を登録したレコードが無くなって、作業者IDを1つも登録しないCU入出状況情報テーブルMTa-t13が記憶される。通知処理部1222は、作業者IDを登録しなかったので、紐付け情報を生成せず、紐付け情報通知通信信号を送信しない。
【0079】
続いて、CU管理処理部1221aで管理されているCU入出状況情報テーブルMTa-t13に、作業者IDが無いので、撮像装置CUa-1は、撮像を終了するために、撮像制御部123によって、撮像を終了させる撮像終了の指示をカメラ11へ出力する(C25)。カメラ11は、撮像制御部123から前記撮像終了の指示を受けると、撮像を終了する。
【0080】
撮像が終了すると、撮像装置CUa-1は、CU制御処理部12aによって、CU記憶部14aに一時的に記憶した前記画像を管理サーバ装置SVaへ送信する(C26)。より具体的には、CU制御処理部12aは、CU記憶部14aに一時的に記憶した前記画像、自機のカメラID、および、撮像終了時刻としての現在の時刻を収容した画像通知通信信号を管理サーバ装置SVaへ送信する。
【0081】
撮像装置CUaから前記画像の通知を受けると(撮像装置CUaから画像通知通信信号を受信すると)、管理サーバ装置SVaは、SV制御処理部22aの画像記憶処理部222aによって、前記撮像装置CUaからの画像を前記第1特定情報としての作業者IDに紐付けて画像記憶部231aに記憶する(C27)。より具体的には、画像記憶処理部222aは、前記受信した画像通知通信信号に収容された画像を、画像ファイル名を付して画像記憶部231aに記憶する。次に、画像記憶処理部222aは、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶されている各紐付け情報の各カメラIDの中から、前記受信した画像通知通信信号に収容されたカメラIDと一致するカメラIDを選定(検索)し、この選定したカメラIDを持つ紐付け情報における作業者IDおよび前記撮像開始時刻と、前記受信した画像通知通信信号に収容された前記画像(前記画像ファイル名)および前記撮像終了時刻と、を紐付ける。次に、画像記憶処理部222aは、この紐付けた1組の前記作業者ID、前記撮像開始時刻、前記画像ファイル名および前記撮像終了時刻とに対し、シリアル番号を画像IDとして割り振る。そして、画像記憶処理部222aは、画像記憶部231aに記憶されている画像情報テーブルPTに新たなレコードを生成し、この生成したレコードにおける画像IDフィールド2311、開始時刻サブフィールド23121、終了時刻サブフィールド23122、画像ファイル名フィールド2313および作業者IDフィールド2314それぞれに、前記画像ID、前記撮像開始時刻(前記紐付け情報通知通信信号に収容された時刻)、前記撮像終了時刻(前記画像通知通信信号に収容された時刻)、画像ファイル名および作業者IDそれぞれを登録する。そして、画像記憶処理部222aは、SV記憶部23aに一時的に仮に記憶されている前記紐付け情報および前記撮像開始時刻を消去(削除)する。
【0082】
このような動作によって、画像記録システムMSaは、各居室RM-1~RM-3に配置された各撮像装置CUa-1~CUa-3から各画像を収集し、各画像に作業者IDを紐付けて記憶(記録)する。
【0083】
そして、所望(目的)の作業者NSに対する画像を抽出する場合には、例えば前記作業者NSの上司等のオペレータは、SV入力部24から検索キーとして前記所望の作業者NSに対応する作業者IDを入力し、検索開始の指示を入力する。
【0084】
管理サーバ装置SVaは、検索キーの作業者IDと検索開始の指示を受け付けると、SV制御処理部22aによって、画像記憶部231に記憶されている各画像の中から、前記検索キーの作業者IDを持つ画像を検索し、SV出力部25に出力する。より具体的には、検索キーの作業者ID;「ID-NA」を受け付けると、SV制御処理部22aは、画像記憶部231aに記憶されている画像情報テーブルPTの作業者IDフィールド2314に、前記受け付けた作業者ID;「ID-NA」を登録するレコードを抽出し、この抽出したレコードにおける各フィールド2311、2312(23121、23122)、2313、2314に登録されている画像ID、記録時刻(撮像開始時刻、撮像終了時刻)、画像ファイル名および作業者IDを取り出し、この取り出した画像ID、記録時刻(撮像開始時刻、撮像終了時刻)、画像ファイル名および作業者IDを、例えば、
図8に示すように、一覧表形式でSV出力部25に表示する。この
図8に示す例の抽出結果表示画面61は、前記取り出した画像IDを表示する画像ID表示欄611と、前記取り出した記録時刻を表示する記録時刻表示欄612と、前記取り出した画像ファイル名を表示する画像ファイル名表示欄613と、前記取り出した作業者IDを表示する作業者ID表示欄614とを備え、前記抽出したレコードの個数に応じた個数の表示行を持つ。記録時刻表示欄612は、前記取り出した撮像開始時刻および撮像終了時刻それぞれを表示する開始時刻表示欄6121および終了時刻表示欄6122を備える。そして、画像ファイル名表示欄613に表示された画像ファイル名をSV入力部24から入力操作すると(例えばマウスによってカーソルを画像ファイル名に合わせ、左クリックすると)、SV制御処理部22aは、この入力操作された画像ファイル名を持つ画像を画像記憶部231から取り出し、この取り出した画像をSV出力部25に再生表示する。前記画像は、例えば、抽出結果表示画面61に替え、SV出力部25に再生表示される。この場合には、前記画像の再生が終了すると、前記抽出結果表示画面61がSV出力部25に表示される。あるいは、例えば、前記画像は、新たなウィンドウでSV出力部25に再生表示される。これによって前記オペレータは、所望の作業者NSに対する画像を参照できる。
【0085】
以上説明したように、本第1実施形態における画像記録システムMSaおよびこれに実装された画像記録方法は、所定の作業者NSが撮像対象の領域(本実施形態では前記居室RM)に入場すると、前記第1および第2特定情報のうちの一方の特定情報(本実施形態では第1特定情報としての作業者ID)を読み取って他方の特定情報(本実施形態では第2特定情報としてのカメラID)に紐付けることによって前記第1および第2特定情報を互いに紐付けた紐付け情報を生成し、一方、撮像装置CUaから画像とその第2特定情報とを得る。そして、上記画像記録システムMSaおよび画像記録方法は、前記画像と共に撮像装置CUaから受信した前記第2特定情報および撮像装置CUaから受信した紐付け情報に基づいて、前記画像を前記第1特定情報に紐付けて画像記憶部231aに記憶する。すなわち、上記画像記録システムMSaおよび画像記録方法は、前記紐付け情報から、前記画像に伴う前記第2特定情報に対応する前記第1特定情報を得て、この得られた前記第1特定情報に前記画像を紐付けて画像記憶部231aに記憶する。したがって、上記画像記録システムMSaおよび画像記録方法は、前記画像に紐付けられた前記第1特定情報を参照することで、所望(目的)の作業者NSに対する画像をより簡単に抽出できる。このため、作業者NSの上司は、前記作業者NSに対する画像を参照することで、前記作業者NSにおける仕事に対する手際や適切さや丁寧さ等を把握でき、前記作業者NSの実態を把握した上で、前記作業者NSを指導できる。
【0086】
上記画像記録システムMSaおよび画像記録方法は、管理下の前記一方の特定情報(本実施形態では第1特定情報としての作業者ID)が有る場合に、撮像開始の指示をカメラ11へ出力し、管理下の前記一方の特定情報が無くなった場合に、撮像終了の指示を前記カメラ11へ出力する。すなわち、上記画像記録システムMSaおよび画像記録方法は、前記撮像対象の領域に対し、作業者NSが入場すると前記撮像開始を指示し、少なくとも1人の作業者NSが所在している間、撮像を継続し、そして、作業者NSが退場すると、前記撮像終了を指示する。このため、上記画像記録システムMSaおよび画像記録方法は、少なくとも1人の作業者NSが前記撮像対象の領域内に所在する間の画像を画像記憶部221aに記憶でき、作業者NSの所在に無関係に連続的に撮像する場合(例えば24時間撮像)に較べて、画像のデータ容量を低減できる。前記作業者NSの上司も、速やかに前記作業者NSの仕事の様子を観察できる。
【0087】
次に、別の実施形態について説明する。
【0088】
(第2実施形態)
図9は、前記画像記録システムにおける第2実施形態の撮像装置の構成を示す図である。
図10は、前記画像記録システムにおける第2実施形態の管理サーバ装置の構成を示す図である。
図11は、前記画像記録システムにおける第2実施形態の携帯端末装置の構成を示す図である。
【0089】
第1実施形態における画像記録システムMSaでは、読取操作によって、ID装置RDaが携帯端末装置TAaから第1特定情報(上述の例では作業者ID)を読み取り、これを撮像装置CUaへ通知し、撮像装置CUaが、ID装置RDaから通知された前記第1特定情報と、予め記憶された第2特定情報とを紐付けて紐付け情報として管理サーバ装置SVaへ通知した。一方、第2実施形態における画像記録システムMSbでは、読取操作によって、携帯端末装置TAbがID装置RDbから、第2特定情報を読み取り、この読み取った第2特定情報と、予め記憶された第1特定情報とを紐付けて紐付け情報として管理サーバ装置SVbへ通知するものである。第2実施形態では、前記読取部および前記生成部は、携帯端末装置TAbに実装され、前記撮像部は、撮像装置CUbに実装され、前記画像記憶部および前記画像記憶処理部は、管理サーバ装置SVbに実装される。第2実施形態における第1および第2特定情報は、それぞれ、第1実施形態と同様に、例えば、作業者IDおよびカメラIDである。
【0090】
このような第2実施形態における画像記録システムMSbは、例えば、
図1示すように、第1実施形態における画像記録システムMSaと同様に、1または複数の撮像装置CUb(CUb-1~CUb-3)と、1または複数のID装置RDb(RDb-1~RDb-3)と、管理サーバ装置SVbと、1または複数の携帯端末装置TAb(TAb-1、TAb-2)と、構内交換機CXとを備え、これらは、ネットワークNWを介して通信可能に接続される。第2実施形態の画像記録システムMSbにおける構内交換機CXは、第1実施形態の画像記録システムMSaにおける構内交換機CXと同様であるので、その説明を省略する。
【0091】
ID装置RDbは、撮像対象に対応する撮像装置CUbに対応して設けられ、前記撮像装置CUbを特定する第2特定情報(本実施形態ではカメラID)を、携帯端末装置TAbに読み取り可能に備える装置である。このようなID装置RDbは、例えば、前記第2特定情報を表す1次元コード(バーコード)または2次元コードを持つ部材である。より具体的には、ID装置RDbは、一例では、前記第2特定情報を表す1次元コードまたは2次元コードを印字したプレートであり、当該ID装置RDbに対応する撮像装置CUbの撮像対象の領域に配設される。
【0092】
なお、上述では、ID装置RDbは、前記第2特定情報を表す1次元コードまたは2次元コードを持つ部材であるが、これに限定されるものではなく、他の装置であってもよい。例えば、ID装置RDbは、前記第2特定情報を記憶するICカード(RFタグ)または磁気カードでも良い。あるいは、例えば、ID装置RDbは、通信機能を備え、前記第2特定情報を記憶するタブレット端末装置であっても良い。
【0093】
撮像装置CUbは、第1実施形態の撮像装置CUaと同様に、撮像対象に対応して設けられ、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVbと通信する通信機能等を備え、前記撮像対象を撮像して画像を生成する装置である。第2実施形態における撮像装置CUbは、第1実施形態における撮像装置CUaのように、第1特定情報(作業者ID)の管理を行わず、したがって、カメラ11に対する撮像開始および撮像終了の制御も行わない。このような点で、第2実施形態における撮像装置CUbは、第1実施形態における撮像装置CUaと異なる。
【0094】
このような撮像装置CUbは、例えば、
図9に示すように、カメラ11と、CU制御処理部12bと、CU通信IF部13と、CU記憶部14bとを備える。これら第2実施形態の撮像装置CUbにおけるカメラ11およびCU通信IF部13は、それぞれ、第1実施形態の撮像装置CUaにおけるカメラ11およびCU通信IF部13と同様であるので、その説明を省略する。
【0095】
CU記憶部14bは、第2実施形態では撮像装置CUbが上述したように第1特定情報を管理しないので、CU入出状況情報記憶部141aを備えない。この点を除き、第2実施形態のCU記憶部14bは、第1実施形態のCU記憶部14aと同様であるので、その説明を省略する。
【0096】
CU制御処理部12bは、撮像装置CUbが上述したように第1特定情報を管理せず、カメラ11に対する撮像開始および撮像終了の制御も行わないので、生成部122aおよび撮像制御部123を備えない。すなわち、第2実施形態のCU制御処理部12bは、撮像装置CUbの各部11、13、14bを当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、前記撮像対象を撮像して画像を生成し、この生成した画像を、管理サーバ装置SVbへ通知するための回路である。そして、CU制御処理部12bは、前記生成した画像を管理サーバ装置SVbへ通知する際に、CU記憶部14bに予め記憶された自機の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)と共に、前記生成した画像と共に管理サーバ装置SVbへ通知する。CU制御処理部12bは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。
【0097】
第2実施形態では、上述のようにカメラ11に対する撮像開始および撮像終了の制御を行わないので、撮像装置CUbが稼働を始めると、カメラ11は、常時、撮像対象を撮像して画像を生成し、この生成した画像をCU制御処理部12bへ出力し、CU制御処理部12bは、この画像をCU記憶部14bに一時的に記憶する。そして、CU制御処理部12bは、予め設定された所定の通知タイミングで、カメラ11で生成され一時的にCU記憶部14bに記憶した画像(画像データ)を画像通知通信信号で管理サーバ装置SVbへ送信する。前記通知タイミングは、任意であり、例えば、予め設定された時間間隔(例えば勤務体制に応じて8時間間隔や、1日分の24時間間隔等)であって良く、あるいは、例えば、予め設定された定時(例えば毎正時や、午前0等)であって良い。
【0098】
管理サーバ装置SVbは、第1実施形態の管理サーバ装置SVaと同様に、ネットワークNWを介して他の装置CUb、TAbと通信する通信機能を備え、撮像装置CUbから画像を受信すると、前記画像を記憶して管理し、クライアント(本実施形態では携帯端末装置TAb等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、画像記録システムMSb全体を管理する装置である。そして、第2実施形態では、管理サーバ装置SVbは、後述のように携帯端末装置TAbから通知された紐付け情報としての第1および第2特定情報(本実施形態では作業者IDおよびカメラID)を管理し、前記通知タイミングで撮像装置CUbから受信した画像を元画像(オリジナル画像)として記憶し、この元画像から作業者NSの入退場に応じた画像を切り出し、この切り出した前記画像を記憶する際に、前記元画像と共に撮像装置CUbから受信した前記第2特定情報としてのカメラIDおよび前記携帯端末装置TAbから受信した紐付け情報に基づいて、前記画像を前記第1特定情報としての作業者IDに紐付けて記憶する。このような管理サーバ装置SVbは、例えば、
図10に示すように、SV通信IF部21と、SV制御処理部22bと、SV記憶部23bと、SV入力部24と、SV出力部25と、SVIF部26とを備える。これら第2実施形態の管理サーバ装置SVbにおけるSV通信IF部21、SV入力部24、SV出力部25、SVIF部26は、それぞれ、第1実施形態の管理サーバ装置SVaにおけるSV通信IF部21、SV入力部24、SV出力部25、SVIF部26と同様であるので、その説明を省略する。
【0099】
SV記憶部23bは、SV制御処理部22bに接続され、SV制御処理部22bの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、所定のSV制御処理プログラムが含まれ、前記SV制御処理プログラムには、例えば、管理サーバ装置SVbの各部21、23b、24~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSV制御プログラムや、撮像装置CUbで生成された画像を後述の画像記憶部231bおよび元画像記憶部232に記憶させる画像記憶処理プログラムや、携帯端末装置TAbから通知された紐付け情報としての第1および第2特定情報(本実施形態では作業者IDおよびカメラID)を管理するSV管理処理プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、自機のサーバIDや、撮像装置CUbで生成され画像通知通信信号で受信した画像(元画像、元画像データ)や、前記元画像から作業者NSの入退場に応じて切り出した画像(画像データ)や、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を表すSV入出状況情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。SV記憶部23bは、例えばROMやEEPROMやRAM等を備え、必要に応じてHDDをさらに備える。そして、これら前記画像、前記元画像およびSV入出状況情報を記憶するために、SV記憶部23bは、画像記憶部231b、元画像記憶部232およびSV入出状況情報記憶部233を機能的に備える。
【0100】
元画像記憶部232は、前記通知タイミングに応じて撮像装置CUbから受信した画像を元画像(オリジナル画像)として第2特定情報(本実施形態ではカメラID)および撮像終了時刻と紐付けて記憶するものである。より具体的には、本実施形態では、前記画像通知通信信号に収容された前記画像(画像データ)は、自動的に割り振られたファイル名(元画像ファイル名)を付して元画像記憶部232に記憶され、前記画像の元画像ファイル名と、前記画像通知通信信号に収容されたカメラIDと、前記撮像終了時刻としての、前記画像通知通信信号に収容された時刻とが互いに紐付けられて、元画像記憶部232に記憶される。
【0101】
画像記憶部231bは、撮像装置CUaからの前記元画像から、作業者NSの入退場に応じて切り出した前記画像を、第1特定情報(本実施形態では作業者ID)に紐付けて記憶するものである。第1実施形態の画像記憶部231aは、撮像装置CUaからの前記画像そのものを記憶したが、第2実施形態の画像記憶部231bは、撮像装置CUbからの前記元画像から、作業者NSの入退場に応じて切り出した前記画像を記憶する。この点を除き、第2実施形態の画像記憶部231bは、第1実施形態の画像記憶部231aと同様であるので、その説明を省略する。
【0102】
SV入出状況情報記憶部233は、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を表す前記SV入出状況情報を記憶するものである。本実施形態では、SV入出状況情報は、前記第1特定情報、本実施形態では作業者IDの記憶の有り無しによって、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を表す。より具体的には、本実施形態では、撮像対象の領域は、複数の居室RMであるので、各撮像対象の各領域ごとに、当該領域に対する作業者NSの入出状況を表すために、複数の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)それぞれに、前記第1特定情報、本実施形態では作業者IDが対応付けられ、前記SV入出状況情報としてSV入出状況情報記憶部233に記憶される。より詳しくは、SV入出状況情報は、テーブル形式でSV入出状況情報記憶部233に記憶される。このSV入出状況情報を登録するSV入出状況情報テーブルMTbは、例えば、後述の
図13に示すように、カメラIDを登録するカメラIDフィールド2331と、カメラIDフィールド2331に登録されたカメラIDを持つ撮像装置CUbに対応する撮像対象の領域に対し入退場する作業者NSの作業者IDを登録する作業者IDフィールド2332とを備え、カメラID(すなわち、撮像対象の領域(居室RM))ごとにレコードを持つ。各レコードのカメラIDフィールド2331には、複数の撮像対象それぞれに対応する撮像装置CUbのカメラIDが予め登録される。
【0103】
SV制御処理部22bは、管理サーバ装置SVbの各部21、23b、24~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、撮像装置CUbから画像を受信すると、前記画像を記憶して管理し、クライアント(本実施形態では携帯端末装置TAb等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、画像記録システムMSb全体を管理するための回路である。本実施形態では、SV制御処理部22bは、後述のように携帯端末装置TAbから通知された紐付け情報としての第1および第2特定情報(本実施形態では作業者IDおよびカメラID)を管理する。そして、SV制御処理部22bは、前記画像を記憶する際に、まず、前記通知タイミングに応じて撮像装置CUbから受信した画像を元画像(オリジナル画像)として記憶し、次に、この元画像から作業者NSの入退場に応じた画像を切り出し、この切り出した前記画像を記憶する際に、前記元画像と共に撮像装置CUbから受信した前記第2特定情報としてのカメラIDおよび前記携帯端末装置TAbから受信した紐付け情報に基づいて、前記画像を前記第1特定情報としての作業者IDに紐付けて記憶する。SV制御処理部22bは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。SV制御処理部22bは、そのSV制御処理プログラムが実行されることによって、SV制御部221、画像記憶処理部222bおよびSV管理処理部233を機能的に備える。第2実施形態の管理サーバ装置SVbにおけるSV制御部221は、第1実施形態の管理サーバ装置SVaにおけるSV制御部221と同様であるので、その説明を省略する。
【0104】
SV管理処理部223は、携帯端末装置TAbから通知された前記第1および第2特定情報(本実施形態では、作業者IDおよびカメラID)を管理するものである。より具体的には、携帯端末装置TAbから紐付け情報通知通信信号で紐付け情報として第1および第2特定情報として作業者IDおよびカメラIDが通知されると、SV管理処理部223は、まず、この通知されたカメラIDを、SV入出状況情報記憶部233に記憶されているSV入出状況情報テーブルMTbのカメラIDフィールド2331に登録するレコードを選定(検索)する。次に、SV管理処理部223は、この選定したレコードにおける作業者IDフィールド2332に、前記通知された作業者IDが登録されているか否かを調べる。SV管理処理部223は、この選定したレコードにおける作業者IDフィールド2332に、前記通知された作業者IDが登録されていない場合には、前記選定したレコードにおける作業者IDフィールド2332に、前記通知された作業者IDが登録する。これによってカメラIDを持つ撮像装置CUbに対応する撮像対象の領域に作業者IDを持つ作業者NSが入場(入室、在室)した状況がSV入出状況情報記憶部233に記憶される。一方、SV管理処理部223は、前記選定したレコードにおける作業者IDフィールド2332に、前記通知された作業者IDが登録されている場合には、前記選定したレコードにおける作業者IDフィールド2332から作業者IDを削除(消去)する。これによってカメラIDを持つ撮像装置CUbに対応する撮像対象の領域から作業者IDを持つ作業者NSが退場(退室、不在)した状況がSV入出状況情報記憶部233に記憶される。このようにSV管理処理部223は、各カメラIDごと(各撮像対象の各領域ごと)に作業者IDの記憶の有り無しによって、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を管理する。そして、SV管理処理部223は、各レコードごと(各カメラIDごと、すなわち、各撮像対象の各領域ごと)に、作業者IDフィールド2332に作業者IDが1つも無い状態から作業者IDが登録されると、この登録した作業者IDの紐付け情報を収容した紐付け情報通知通信信号に収容された時刻を開始時刻として、前記登録した作業者ID、紐付け情報でこの作業者IDに紐付けられたカメラIDおよび前記開始時刻を互いに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。SV管理処理部223は、前記各レコードごとに、前記開始時刻から前記作業者IDフィールド2332に作業者IDが1つも無い状態になるまでの間に前記作業者IDフィールド2332に登録された作業者IDを、前記互いに紐付けられた作業者ID、カメラIDおよび開始時刻にさらに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。そして、SV管理処理部223は、前記各レコードごとに、前記作業者IDフィールド2332に作業者IDが少なくとも1つ有る状態から作業者IDが1つも無くなると、この登録から削除した作業者IDの紐付け情報を収容した紐付け情報通知通信信号に収容された時刻を終了時刻として、この終了時刻を、前記互いに紐付けられた作業者ID、カメラIDおよび開始時刻にさらに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。これによって1つのカメラID、1または複数の作業者ID、開始時刻および終了時刻を互いに紐付けた1組の情報がSV記憶部23bに一時的に仮に記憶される。
【0105】
画像記憶処理部222bは、撮像装置CUbで生成された画像を画像記憶部231bおよび元画像記憶部232に記憶させるものである。本実施形態では、画像記憶処理部222bは、撮像装置CUbで生成され撮像装置CUbから受信した画像を元画像として元画像記憶部232に記憶するための元画像記憶処理部2222と、前記元画像から作業者NSの入退場に応じて切り出した画像を画像記憶部231bに記憶するための画像切出記憶処理部2221とを機能的に備える。
【0106】
元画像記憶処理部2222は、前記通知タイミングに応じて撮像装置CUbから受信した画像を元画像(オリジナル画像)として元画像記憶部232に記憶するものである。より具体的には、撮像装置CUbから画像通知通信信号を受信すると、まず、元画像記憶処理部2222は、この受信した画像通知通信信号に収容されている、元画像(元画像データ)としての画像(画像データ)、第2特定情報としてのカメラID、および、撮像終了時刻としての時刻を取り出す。次に、元画像記憶処理部2222は、この取り出した元画像に対して自動的に元画像ファイル名を生成し、この生成した元画像ファイル名を付して前記取り出した元画像を元画像記憶部232に記憶する。そして、元画像記憶処理部2222は、前記元画像ファイル名と、前記取り出したカメラIDと、前記取り出した撮像終了時刻とを互いに紐付けて元画像記憶部232に記憶する。
【0107】
画像切出記憶処理部2221は、前記元画像から作業者NSの入退場に応じた画像を切り出した前記画像を画像記憶部231bに記憶するものである。画像切出記憶処理部2221は、この切り出した前記画像を画像記憶部231bに記憶する際に、前記元画像と共に撮像装置CUbから受信した前記第2特定情報としてのカメラIDおよび前記携帯端末装置TAbから受信した紐付け情報に基づいて、前記画像を前記第1特定情報としての作業者IDに紐付けて記憶する。より具体的には、画像切出記憶処理部2221は、予め設定された所定の切出タイミングで、まず、SV管理処理部223によってSV記憶部23bに一時的に仮に記憶されている前記互いに紐付けられた1組の作業者ID、カメラID、開始時刻および終了時刻を取り出し、元画像記憶部232から、この取り出したカメラIDに紐付けられ、かつ、前記取り出した開始時刻および終了時刻を含む元画像ファイル名(元画像)を選定(検索)する。元画像ファイル名には、撮像終了時刻が紐付けられ、通知タイミングが既知であるので、元画像の先頭時刻(撮像開始時刻)が算出でき、元画像ファイル名を持つ元画像が前記取り出した開始時刻および終了時刻を含むか否か判定できる。前記切出タイミングは、任意であり、例えば、予め設定された時間間隔(例えば勤務体制に応じて8時間間隔や、1日分の24時間間隔等)であって良く、あるいは、例えば、予め設定された定時(例えば毎正時や、午前0等)であって良く、あるいは、元画像記憶処理部2222によって元画像が元画像記憶部232に記憶された時点であって良い。次に、画像切出記憶処理部2221は、この選定した元画像ファイル名を持つ元画像から、前記取り出した開始時刻および終了時刻に相当する部分の画像を切り出して新たな画像(画像データ、元画像の時間的な部分画像)を生成する。次に、画像切出記憶処理部2221は、この切り出した前記画像に対し自動的に画像ファイル名および画像IDを生成し、前記切り出した前記画像を前記生成した画像ファイル名を付して画像記憶部231bに記憶する。そして、画像切出記憶処理部2221は、画像記憶部231bに記憶されている画像情報テーブルPTに新たなレコードを生成し、この生成したレコードにおける画像IDフィールド2311、開始時刻サブ「フィールド23121、終了時刻サブフィールド23122、画像ファイル名フィールド2313および作業者IDフィールド2314それぞれに、前記生成した画像ID、前記取り出した開始時刻、前記取り出した終了時刻、前記生成した画像ファイル名、および、前記取り出した作業者IDそれぞれを登録する。そして、画像切出記憶処理部2221は、この登録した開始時刻、終了時刻および作業者IDを、これらに紐付けられたカメラIDと共に、SV記憶部23bから消去(削除)する。画像切出記憶処理部2221は、このような処理を、SV管理処理部223によってSV記憶部23bに一時的に仮に記憶されている前記互いに紐付けられた1組の作業者ID、カメラID、開始時刻および終了時刻が基本的に無くなるまで(全て消去されるまで)繰り返す。
【0108】
なお、前記取り出した開始時刻および終了時刻と前記通知タイミングによっては、前記取り出した開始時刻のみを含む元画像ファイル名と前記取り出した終了時刻のみを含む元画像ファイル名とが取り出される場合がある。この場合には、画像切出記憶処理部2221は、前記開始時刻のみを含む元画像ファイル名を持つ元画像から、前記開始時刻から前記元画像の終了までを切り出し、前記終了時刻のみを含む元画像ファイル名を持つ元画像から、その先頭から前記終了時刻までを切り出し、これらを連結して新たな画像を生成する。この場合では、通知タイミングと切出タイミングとの関係によっては、前記切出タイミングの時点で、前記取り出した終了時刻のみを含む元画像ファイル名を持つ元画像が元画像記憶部232に記憶されていない場合が有り得る。このときには、元画像から前記画像を切り出さず、かつ、SV記憶部23bに一時的に仮に記憶されている前記互いに紐付けられた1組の作業者ID、カメラID、開始時刻および終了時刻を消去せずに、次回の切出タイミングに、SV記憶部23bに一時的に仮に記憶されている前記互いに紐付けられた1組の作業者ID、カメラID、開始時刻および終了時刻が持ち越される(一時的に記憶された状態が維持される)。
【0109】
携帯端末装置TAbは、第1実施形態における携帯端末装置TAaと同様に、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVbと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、および、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバ装置SVbから受信したデータを表示したり、内線電話したり、外線電話したり等するための機器である。そして、本実施形態では、携帯端末装置TAbは、前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID)をID装置RDbから読み取って予め持っている前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)を、前記読み取った第2特定情報と共に紐付け情報として管理サーバ装置SVbへ通知する。このような携帯端末装置TAbは、本実施形態では、例えば、
図11に示すように、TA通信IF部31と、TA制御処理部32bと、TA記憶部33bと、TA音入出力部34と、TA入力部35と、TA表示部36と、TAIF部37とを備える。これら第2実施形態の携帯端末装置TAbにおけるTA通信IF部31、TA音入出力部34、TA入力部35、TA表示部36およびTAIF部37は、それぞれ、第1実施形態の携帯端末装置TAaにおけるTA通信IF部31、TA音入出力部34、TA入力部35、TA表示部36およびTAIF部37と同様であるので、その説明を省略する。第2実施形態のTA記憶部33bは、TA制御処理プログラムに含まれる1つのプログラムとして、前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID)をID装置RDbから読み取って予め持っている前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)を、通知する読取通知処理プログラムをさらに記憶する点を除いて、第1実施形態のTA記憶部33aと同様であるので、その説明を省略する。
【0110】
TA制御処理部32bは、第1実施形態におけるTA制御処理部32aと同様に、携帯端末装置TAbの各部31、33b、34~37を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obの前記監視情報を受けて表示し、ナースコールの応答や声かけするための回路である。そして、第2実施形態では、TA制御処理部32bは、前記第2特定情報(本実施形態では監視領域ID(カメラID))をID装置RDbから読み取って予め持っている前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)を、前記読み取った第2特定情報と共に紐付け情報として管理サーバ装置SVbへ通知する。TA制御処理部32bは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。TA制御処理部32bは、TA制御処理プログラムが実行されることによって、TA制御部321および読取通知処理部323を機能的に備える。これら第2実施形態の携帯端末装置TAbにおけるTA制御部321は、第1実施形態の携帯端末装置TAaにおけるTA制御部321と同様であるので、その説明を省略する。
【0111】
読取通知処理部323は、前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID)をID装置RDbから読み取って予め作業者ID情報記憶部332に持っている前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)を、前記読み取った第2特定情報と共に紐付け情報として管理サーバ装置SVbへ通知するものである。
【0112】
本実施形態では、ID装置RDbは、第2特定情報としてカメラIDを表す1次元コードまたは2次元コードを印字したプレートであるので、携帯端末装置TAbは、例えばカメラをさらに備え、読取通知処理部323は、前記カメラで1次元コードまたは2次元コードを撮像することによって得られた画像(画像データ)に対し所定の画像処理を実行することで、1次元コードまたは2次元コードを識別して解析し、この解析結果から前記第2特定情報(カメラID)を読み取る。そして、読取通知処理部323は、この読み取った前記第2特定情報(カメラID)および作業者ID情報記憶部331に記憶されている作業者IDを互いに紐付けて紐付け情報を生成し、この生成した紐付け情報および現在の時刻を収容する通信信号(紐付け情報通知通信信号)を管理サーバ装置SVb宛に生成し、この生成した紐付け情報通知通信信号をTA通信IF部31で送信する。
【0113】
なお、ID装置RDbがICカード(RFタグ)または磁気カードである場合には、携帯端末装置TAbは、ICカードまたは磁気カードのカードリーダをさらに備え、読取通知処理部323は、前記カードリーダでICカードまたは磁気カードから前記第2特定情報(カメラID)を読み取り、前記紐付け情報通知通信信号を管理サーバ装置SVbへ送信する。あるいは、ID装置RDbがタブレット端末装置である場合には、読取通知処理部323は、TAIF部37で前記タブレット端末装置から前記第2特定情報(カメラID)を読み取り、前記紐付け情報通知通信信号を管理サーバ装置SVbへ送信する。
【0114】
なお、携帯端末装置TAbは、第2実施形態では、所定の作業者が撮像対象の領域に入場する場合に、前記作業者を特定する第1特定情報および前記撮像対象に対応する撮像部を特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る読取部の他の一例に相当する。そして、携帯端末装置TAbは、第2実施形態では、さらに、前記第1および第2特定情報のうちの他方の特定情報を予め持ち、前記読取部によって前記一方の特定情報を読み取った場合に、前記他方の特定情報と前記読取部で読み取った前記一方の特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を前記画像記憶処理部へ出力する生成部の一例にも相当する。
【0115】
次に、本実施形態の動作について説明する。
図12は、一例として、前記画像記録システムにおける画像記録に関する第2実施形態の動作を示すシーケンス図である。
図13は、
図12に示す動作におけるSV入出状況情報テーブルの変遷を説明するための図である。
図13には、紙面左側から紙面右側へ順に、時刻t21、時刻t22および時刻t23それぞれの各SV入出状況情報テーブルMTb-t21、MTb-t22、MTb-t23が示されている。
【0116】
上記構成の画像記録システムMSbでは、各装置CUb、SVb、TAbは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。管理サーバ装置SVbでは、そのSV制御処理プログラムの実行によって、SV制御処理部22bには、SV制御部221、画像記憶処理部222bおよびSV管理処理部223が機能的に構成され、画像記憶処理部222bには、画像切出記憶処理部2221および元画像記憶処理部2222が機能的に構成される。そして、携帯端末装置TAbでは、そのTA制御処理プログラムの実行によって、TA制御処理部32bには、TA制御部321および読取通知処理部323が機能的に構成される。
【0117】
そして、画像記録システムMSbは、次のような画像記録に関する第2実施形態の動作によって各撮像装置CUb-1~CUb-3から各画像を収集し、各画像を記録(記憶)する。ここで、以下の説明において、一例として、その当初では、例えばログイン操作の際に、作業者NS-1が携帯する携帯端末装置TAa-1には、作業者ID;「ID-NA」が入力され、作業者ID;「ID-NA」が予め記憶されているものとする。そして、居室RM-1には、作業者NSが在室せず、SV入出状況情報記憶部233に記憶されているSV入出状況情報テーブルMTb-t21には、
図13の紙面左側に示すように、作業者IDが登録(記憶)されていないものとする。
【0118】
図12において、例えば所定の仕事を行うために、作業者NS-1は、被監視者Obの居室RM-1に入室する際に、その携行している携帯端末装置TAb-1を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDb-1に近接させ、カメラID(第2特定情報)を読み取らせる読み取り操作を行う(C111)。
【0119】
携帯端末装置TAb-1とID装置RDb-1とは、互いに近接されると、携帯端末装置TAb-1は、TA制御処理部32bの読取通知処理部323によって、ID装置RDb-1から第2特定情報としてカメラID;「CU-1」を読み取る(C112)。
【0120】
続いて、携帯端末装置TAb-1は、読取通知処理部323によって、TA記憶部33の作業者ID情報記憶部331に第1特定情報として記憶されている作業者ID;「ID-NA」を取り出し、処理C112で読み取ったカメラID;「CU-1」および前記取り出した作業者ID;「ID-NA」を互いに紐付けて紐付け情報を生成し、この生成した紐付け情報および現在の時刻を収容する紐付け情報通知通信信号を管理サーバ装置SVb宛に生成し、この生成した紐付け情報通知通信信号をTA通信IF部31で送信する(C113)。
【0121】
携帯端末装置TAb-1から紐付け情報通知通信信号を受信すると、管理サーバ装置SVbは、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を処理するために、SV制御処理部22bのSV管理処理部223によって、携帯端末装置TAb-1から送信されたカメラID;「CU-1」および作業者ID;「ID-NA」を管理する(C114)。より具体的には、SV管理処理部223は、まず、この受信した紐付け情報通知通信信号に収容された紐付け情報のカメラID;「CU-1」を、SV入出状況情報記憶部233に記憶されているSV入出状況情報テーブルMTbのカメラIDフィールド2331に登録するレコードを選定(検索)する。次に、SV管理処理部223は、この選定したレコードにおける作業者IDフィールド2332に、前記受信した紐付け情報通知通信信号に収容された紐付け情報の作業者ID;「ID-NA」が登録されているか否かを調べる。SV管理処理部223は、この選定したレコードにおける作業者IDフィールド2332に、前記受信の作業者ID;「ID-NA」が登録されていない場合には、前記選定したレコードにおける作業者IDフィールド2332に、前記受信の作業者ID;「ID-NA」を登録する。一方、SV管理処理部223は、前記選定したレコードにおける作業者IDフィールド2342に、前記受信の作業者ID;「ID-NA」が登録されている場合には、前記選定したレコードにおける作業者IDフィールド2342から作業者IDを削除(消去)する。
【0122】
図13に示す例では、携帯端末装置TAb-1から紐付け情報通知通信信号でカメラID;「CU-1」および作業者ID;「ID-NA」を受信すると、SV入出状況情報記憶部233に記憶されているSV入出状況情報テーブルMTb-t21において、この受信したカメラID;「CU-1」をカメラIDフィールド2331に登録するレコードにおける作業者IDフィールド2332に、前記受信した作業者ID;「ID-NA」が登録されていないので、SV管理処理部223は、前記作業者IDフィールド2332に、前記受信した作業者ID;「ID-NA」を登録する。これによって
図13の紙面左側に示すSV入出状況情報テーブルMTb-t21からその紙面中央に示すSV入出状況情報テーブルMTb-t22となり、SV入出状況情報記憶部233には、カメラID;「CU-1」をカメラIDフィールド2331に登録したレコードにおける作業者IDフィールド2332に作業者ID;「ID-NA」を登録したSV入出状況情報テーブルMTb-t22が記憶される。
【0123】
続いて、SV入出状況情報テーブルMTb-t22が更新されると、SV管理処理部223は、前記受信した紐付け情報をSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する(C115)。より具体的には、作業者IDフィールド2332に作業者IDが1つも無い状態から作業者IDを登録した場合、SV管理処理部223は、前記受信した紐付け情報通知通信信号に収容された時刻を開始時刻として、前記登録した作業者ID、紐付け情報でこの作業者IDに紐付けられたカメラIDおよび前記開始時刻を互いに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。作業者IDフィールド2332に作業者IDが有る状態から作業者IDをさらに登録した場合、SV管理処理部223は、前記作業者IDフィールド2332に登録された作業者IDを、既にSV記憶部23bに仮に記憶された前記互いに紐付けられた作業者ID、カメラIDおよび開始時刻にさらに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。前記作業者IDフィールド2332に作業者IDが少なくとも1つ有る状態から作業者IDが1つも無くなった場合、SV管理処理部223は、この登録から削除した作業者IDの紐付け情報を収容した紐付け情報通知通信信号に収容された時刻を終了時刻として、この終了時刻を、既にSV記憶部23bに仮に記憶された前記互いに紐付けられた作業者ID、カメラIDおよび開始時刻にさらに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。
【0124】
図13に示す例では、作業者IDフィールド2332に作業者IDが1つも無い状態から作業者IDを登録した場合であるので、SV管理処理部223は、前記受信した紐付け情報通知通信信号に収容された時刻を開始時刻として、前記登録した作業者ID、紐付け情報でこの作業者IDに紐付けられたカメラIDおよび前記開始時刻を互いに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。
【0125】
そして、例えば前記仕事の終了によって、前記居室RM-1に在室している作業者NS-1は、退出する際に、その携行している携帯端末装置TAb-1を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDb-1に近接させ、カメラIDを読み取らせる読み取り操作を行う(C121)。
【0126】
携帯端末装置TAb-1とID装置RDb-1とは、互いに近接されると、上述の処理C112と同様に、携帯端末装置TAb-1は、ID装置RDb-1から第2特定情報としてカメラID;「CU-1」を読み取る(C122)。
【0127】
続いて、携帯端末装置TAb-1は、上述の処理C113と同様に、記憶されている作業者ID;「ID-NA」を取り出し、処理C122で読み取ったカメラID;「CU-1」および前記取り出した作業者ID;「ID-NA」を互いに紐付けて紐付け情報を生成し、この生成した紐付け情報および現在の時刻を収容する紐付け情報通知通信信号を管理サーバ装置SVbへ送信する(C123)。
【0128】
携帯端末装置TAb-1から紐付け情報知通信信号を受信すると、管理サーバ装置SVbは、上述の処理C114と同様に、SV管理処理部223によって、携帯端末装置TAb-1から送信されたカメラID;「CU-1」および作業者ID;「ID-NA」を管理する(C124)。
【0129】
図13に示す例では、携帯端末装置TAb-1から紐付け情報通知通信信号でカメラID;「CU-1」および作業者ID;「ID-NA」を受信すると、SV入出状況情報記憶部233に記憶されているSV入出状況情報テーブルMTb-t22において、この受信したカメラID;「CU-1」をカメラIDフィールド2331に登録するレコードにおける作業者IDフィールド2332に、前記受信した作業者ID;「ID-NA」が登録されているので、SV管理処理部223は、前記作業者IDフィールド2332から、前記受信した作業者ID;「ID-NA」を削除(消去)する。これによって
図13の紙面中央に示すSV入出状況情報テーブルMTb-t22からその紙面右側に示すSV入出状況情報テーブルMTb-t23となり、SV入出状況情報記憶部233には、カメラID;「CU-1」をカメラIDフィールド2331に登録したレコードにおける作業者IDフィールド2332に作業者IDの登録の無いSV入出状況情報テーブルMTb-t23が記憶される。
【0130】
続いて、SV入出状況情報テーブルMTb-t23が更新されると、SV管理処理部223は、上述の処理C115と同様に、前記受信した紐付け情報をSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する(C125)。
【0131】
図13に示す例では、前記作業者IDフィールド2332に作業者IDが少なくとも1つ有る状態から作業者IDが1つも無くなった場合であるので、SV管理処理部223は、この登録から削除した作業者IDの紐付け情報を収容した紐付け情報通知通信信号に収容された時刻を終了時刻として、この終了時刻を、既にSV記憶部23bに仮に記憶された前記互いに紐付けられた作業者ID、カメラIDおよび開始時刻にさらに紐付けてSV記憶部23bに一時的に仮に記憶する。
【0132】
このような動作によって撮像対象の領域に対し入退場した作業者NSに関する紐付け情報が開始時刻および終了時刻と共にSV記憶部23bに一時的に仮に記憶され、蓄積されて行く。
【0133】
一方、撮像装置CUbは、カメラ11によって撮像対象を常時撮像して画像を生成し、この生成した画像をCU記憶部14bに一時的に記憶し、蓄積して行く。通知タイミングになると、撮像装置CUbは、カメラ11で生成され一時的にCU記憶部14bに記憶した画像(画像データ)、自機のカメラIDおよび撮像終了時刻として現在の時刻を収容した画像通知通信信号を生成し、この生成した画像通知通信信号を管理サーバ装置SVbへ送信する(C131)。
【0134】
撮像装置CUbから画像通知通信信号を受信すると、管理サーバ装置SVbは、画像記憶処理部222bの元画像記憶処理部2222によって、前記受信した画像通知通信信号に収容された前記画像(画像データ)を、自動的に割り振られた元画像ファイル名を付して元画像記憶部232に記憶する。そして、元画像記憶処理部2222は、前記元画像ファイル名と、前記受信した画像通知通信信号に収容されたカメラIDと、撮像終了時刻としての、前記受信した画像通知通信信号に収容された時刻とを互いに紐付けて元画像記憶部232に記憶する(C132)。
【0135】
そして、切出タイミングになると、管理サーバ装置SVbは、画像記憶処理部222bの画像切出記憶処理部2221によって、元画像から作業者NSの入退場に応じた画像を切り出した前記画像を、前記第1特定情報としての作業者IDに紐付けて画像記憶部231に記憶する(C141)。より具体的には、画像切出記憶処理部2221は、SV管理処理部223によってSV記憶部23bに一時的に仮に記憶されている前記互いに紐付けられた1組の作業者ID、カメラID、開始時刻および終了時刻を取り出し、元画像記憶部232から、この取り出したカメラIDに紐付けられ、かつ、前記取り出した開始時刻および終了時刻を含む元画像ファイル名を選定する。次に、画像切出記憶処理部2221は、この選定した元画像ファイル名を持つ元画像から、前記取り出した開始時刻および終了時刻に相当する部分の画像を切り出して新たな画像を生成する。次に、画像切出記憶処理部2221は、この切り出した前記画像に対し自動的に画像ファイル名および画像IDを生成し、前記切り出した前記画像を前記生成した画像ファイル名を付して画像記憶部231に記憶する。そして、画像切出記憶処理部2221は、画像記憶部231に記憶されている画像情報テーブルPTに新たなレコードを生成し、この生成したレコードにおける画像IDフィールド2311、開始時刻サブ「フィールド23121、終了時刻サブフィールド23122、画像ファイル名フィールド2313および作業者IDフィールド2314それぞれに、前記生成した画像ID、前記取り出した開始時刻、前記取り出した終了時刻、前記生成した画像ファイル名、および、前記取り出した作業者IDそれぞれを登録する。そして、画像切出記憶処理部2221は、この登録した開始時刻、終了時刻および作業者IDを、これらに紐付けられたカメラIDと共に、SV記憶部23bから消去する。画像切出記憶処理部2221は、このような処理を、SV管理処理部223によってSV記憶部23bに一時的に仮に記憶されている前記互いに紐付けられた1組の作業者ID、カメラID、開始時刻および終了時刻が基本的に無くなるまで(全て消去されるまで)繰り返す。
【0136】
このような動作によって、画像記録システムMSbは、各居室RM-1~RM-3に配置された各撮像装置CUb-1~CUb-3から各元画像を収集し、各元画像から、各居室RM-1~RM-3に対する作業者NSの入退場に応じて切り出した各画像を生成し、これら各画像に作業者IDを紐付けて記憶(記録)する。
【0137】
そして、所望(目的)の作業者NSに対する画像を抽出する場合には、第1実施形態における画像記録システムMSaと同様に、例えば前記作業者NSの上司等のオペレータは、SV入力部24から検索キーとして前記所望の作業者NSに対応する作業者IDを入力し、検索開始の指示を入力し、管理サーバ装置SVbは、これに応じて画像をSV出力部25に再生表示する。これによって前記オペレータは、所望の作業者NSに対する画像を参照できる。
【0138】
以上説明したように、第2実施形態における画像記録システムMSbおよびこれに実装された画像記録方法は、所定の作業者NSが撮像対象の領域(本実施形態では前記居室RM)に入場すると、前記第1および第2特定情報のうちの一方の特定情報(本実施形態では第2特定情報としてのカメラID)を読み取って他方の特定情報(本実施形態では第1特定情報としての作業者ID)に紐付けることによって前記第1および第2特定情報を互いに紐付けた紐付け情報を生成し、一方、撮像装置CUbから画像とその第2特定情報とを得る。そして、上記画像記録システムMSbおよび画像記録方法は、前記画像と共に撮像装置CUbから受信した前記第2特定情報および携帯端末装置TAbから受信した紐付け情報に基づいて、前記画像を前記第1特定情報に紐付けて画像記憶部231に記憶する。したがって、上記画像記録システムMSbおよび画像記録方法は、前記画像に紐付けられた前記第1特定情報を参照することで、所望(目的)の作業者NSに対する画像をより簡単に抽出できる。このため、作業者NSの上司は、前記作業者NSに対する画像を参照することで、前記作業者NSにおける仕事に対する手際や適切さや丁寧さ等を把握でき、前記作業者NSの実態を把握した上で、前記作業者NSを指導できる。
【0139】
次に、別の実施形態について説明する。
【0140】
(第3実施形態)
図14は、前記画像記録システムにおける第3実施形態の撮像装置の構成を示す図である。
【0141】
これら上述の第1および第2実施形態における画像記録システムMSa、MSbでは、ID装置RDa、RDbと携帯端末装置TAa、TAbとが互いに近接されることで撮像対象の領域に対する作業者NSの入退場が判定されたが、第3実施形態における画像記録システムMScでは、センサで撮像対象の領域に対する作業者NSの入退場が判定されるものである。このような第3実施形態における画像記録システムMScは、これら上述の第1および第2実施形態における画像記録システムMSa、MSbをベースに構成できる。ここでは、一例として、第1実施形態における画像記録システムMSaをベースに構成した第3実施形態における画像記録システムMScについて、以下に説明する。なお、第2実施形態における画像記録システムMSbをベースに第3実施形態における画像記録システムMScも以下と同様に構成できる。
【0142】
このような第3実施形態における画像記録システムMScは、例えば、
図1示すように、第1実施形態における画像記録システムMSaと同様に、1または複数の撮像装置CUc(CUc-1~CUc-3)と、1または複数のID装置RDc(RDc-1~RDc-3)と、管理サーバ装置SVcと、1または複数の携帯端末装置TAc(TAc-1、TAc-2)と、構内交換機CXとを備え、これらは、ネットワークNWを介して通信可能に接続される。これら第3実施形態の画像記録システムMScにおけるID装置RDc、管理サーバ装置SVc、携帯端末装置TAcおよび構内交換機CXは、それぞれ、第1実施形態の画像記録システムMSaにおけるID装置RDa、管理サーバ装置SVa、携帯端末装置TAaおよび構内交換機CXと同様であるので、その説明を省略する。
【0143】
撮像装置CUcは、第1実施形態の撮像装置CUaと同様に、撮像対象に対応して設けられ、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVcと通信する通信機能等を備え、前記撮像対象を撮像して画像を生成する装置である。そして、本実施形態では、撮像装置CUcは、後述の入退場検知部15の検知結果にさらに基づいて撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を管理し、予め自機の第2特定情報を持ち、前記生成した画像を前記自機の第2特定情報と共に管理サーバ装置SVcへ出力(送信)する。このような撮像装置CUcは、例えば、
図14に示すように、カメラ11と、CU制御処理部12cと、CU通信IF部13と、CU記憶部14cと、入退場検知部15とを備え、これら第3実施形態の撮像装置CUcにおけるカメラ11、CU通信IF部13およびCU記憶部14cは、それぞれ、第1実施形態の撮像装置CUaにおけるカメラ11、CU通信IF部13およびCU記憶部14aと同様であるので、その説明を省略する。したがって、CU記憶部14cには、CU入出状況情報記憶部141aと同様のCU入出状況情報記憶部141cを機能的に備える。
【0144】
入退場検知部15は、CU制御処理部12cに接続され、CU制御処理部12cの制御に従って、撮像対象の領域に対する入退場の有無を検知するものである。入退場検知部15は、その検知結果をCU制御処理部12cへ出力する。入退場検知部15は、例えば、前記撮像対象の領域の境界(例えば前記居室RMの出入口等)に、所定の高さ位置に入退場方向に沿って並置するように配設された複数の発光部と、前記複数の発光部から前記入退場方向と直交する直交方向で所定の幅(例えば人幅以上の長さや記居室RMの出入口の幅等)で離間するように、かつ、前記複数の発光部それぞれから発光された各光をそれぞれ受光するように配設された複数の受光部と、前記複数の受光部それぞれの各受光結果に応じて前記撮像対象の領域に対する入退場の有無を判定する入退場判定部とを備えて構成される。このような構成では、入退場判定部は、前記複数の受光部から入場方向に沿って順次に受光出力が得られると入場と判定し、前記複数の受光部から退場方向に沿って順次に受光出力が得られると退場と判定する。
【0145】
なお、撮像対象の領域に対する作業者NSの入場のみを管理し、撮像開始から所定の時間の経過後に、撮像を終了する場合には、入退場検知部15は、例えば、撮像対象の領域の境界(例えば前記居室RMの出入口等)に配置され、前記撮像対象の領域(例えば前記居室RM等)を検知領域とする赤外線型人感センサと、前記赤外線型人感センサの検知結果に応じて前記監視領域内への入場の有無を判定する入場判定部とを備えて構成されても良い。
【0146】
CU制御処理部12cは、第1実施形態におけるCU制御処理部12aと同様に、撮像装置CUcの各部11、13、14cを当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、前記撮像対象を撮像して画像を生成し、この生成した画像を、管理サーバ装置SVcへ通知するための回路である。そして、CU制御処理部12cは、入退場検知部15の検知結果にさらに基づいて撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を管理し、前記生成した画像を管理サーバ装置SVcへ通知する際に、CU記憶部14cに予め記憶された自機の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)と共に、前記生成した画像を管理サーバ装置SVcへ通知する。CU制御処理部12cは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。CU制御処理部12cは、そのCU制御処理プログラムが実行されることによって、CU制御部121、生成部122cおよび撮像制御部123を機能的に備える。これら第3実施形態のCU制御処理部12cにおけるCU制御部121および撮像制御部123は、それぞれ、第1実施形態のCU制御処理部12aにおけるCU制御部121および撮像制御部123と同様であるので、その説明を省略する。
【0147】
生成部122cは、作業者NSが撮像対象の領域(本実施形態では前記居室RM)に入退場(入室、退室)する際にID装置RDcによって第1特定情報(本実施形態では作業者ID)を読み取って入退場検知部15で入退場を検知した場合に、自機の第2特定情報(本実施形態ではカメラID)とID装置RDcによって読み取った第1特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を管理サーバ装置SVcへ出力(送信)するものである。
【0148】
本実施形態では、生成部122cは、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を管理するための撮像側管理処理部(CU管理処理部)1221cと、紐付け情報を生成して送信するための通知処理部1222とを機能的に備える。第3実施形態の生成部122cにおける通知処理部1222は、第1実施形態の生成部122cにおける通知処理部1222と同様であるので、その説明を省略する。
【0149】
CU管理処理部1221cは、入退場検知部15の検知結果に基づきID装置RDcで読み取った前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)を管理するものである。より具体的には、CU管理処理部1221cは、ID装置RDcで読み取ってID装置RDcから作業者IDが通知された場合であって、かつ、入退場検知部15で入場を検知した場合に、この通知された作業者IDが、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTcの作業者IDフィールド1411(後述の
図16参照)に登録されていない場合には、新たなレコードを生成し、この新たに生成したレコードの作業者IDフィールド1411に前記通知された作業者IDを登録する。一方、CU管理処理部1221cは、ID装置RDcで読み取ってID装置RDcから作業者IDが通知された場合であって、かつ、入退場検知部15で退場を検知した場合に、この通知された作業者IDが、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTcの作業者IDフィールド1411に登録されている場合には、前記通知された作業者IDを登録するレコードを削除する。このようにCU管理処理部1221cは、作業者IDの記憶の有り無しによって、撮像対象の領域に対する作業者NSの入出状況を管理する。
【0150】
なお、入退場検知部15が入場のみを検知する場合には、ID装置RDcと携帯端末装置TAcとが互いに近接され、ID装置RDcから作業者IDが通知された場合に、CU管理処理部1221cは、この通知された作業者IDが、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されている前記CU入出状況情報テーブルMTcの作業者IDフィールド1411に登録されている場合には、前記通知された作業者IDを登録するレコードを削除すれば良い。
【0151】
次に、本実施形態の動作について説明する。
図15は、一例として、前記画像記録システムにおける画像記録に関する第3実施形態の動作を示すシーケンス図である。
図16は、
図15に示す動作におけるCU入出状況情報テーブルの変遷を説明するための図である。
図16には、紙面左側から紙面右側へ順に、時刻t31、時刻t32、時刻t33および時刻t34それぞれの各CU入出状況情報テーブルMTc-t31、MTc-t32、MTc-t33、MTc-t34が示されている。
【0152】
上記構成の画像記録システムMScでは、各装置CUc、RDc、SVc、TAcは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。撮像装置CUcでは、そのCU制御処理プログラムの実行によって、CU制御処理部12cには、CU制御部121、生成部122cおよび撮像制御部123が機能的に構成され、生成部122cには、CU管理処理部1221cおよび通知処理部1222が機能的に構成される。管理サーバ装置SVcおよび携帯端末装置TAcでは、第1実施形態と同様である。
【0153】
そして、画像記録システムMScは、次のような画像記録に関する第3実施形態の動作によって各撮像装置CUc-1~CUc-3から各画像を収集し、各画像を記録する。ここで、以下の説明において、一例として、その当初では、作業者NS-1が携帯する携帯端末装置TAc-1には、例えばログイン操作の際に、作業者ID;「ID-NA」が入力され、作業者ID;「ID-NA」が予め記憶されて、作業者NS-2が携帯する携帯端末装置TAc-2には、例えばログイン操作の際に、作業者ID;「ID-NB」が入力され、作業者ID;「ID-NB」が予め記憶されているものとする。そして、居室RM-1には、作業者NSが在室せず、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTc-t31には、
図16の紙面左側に示すように、作業者IDが登録(記憶)されていないものとする。
【0154】
図15において、例えば看護や介護や清掃等の所定の仕事を行うために、作業者NS-1は、被監視者Ob-1の居室RM-1に入室する際に、その携行している携帯端末装置TAc-1を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDc-1に近接させ、作業者IDを読み取らせる読み取り操作を行う(C211)。
【0155】
携帯端末装置TAc-1とID装置RDc-1とは、互いに近接されると、上述の処理C12と同様に、携帯端末装置TAc-1は、その記憶されている作業者ID;「ID-NA」をTAIF部37で送信し、ID装置RDc-1は、携帯端末装置TAc-1から送信された作業者ID;「ID-NA」を受信し、これによって作業者ID;「ID-NA」を携帯端末装置TAc-1から読み取る(C212)。
【0156】
続いて、ID装置RDc-1は、上述の処理C13と同様に、携帯端末装置TAc-1から読み取った作業者ID;「ID-NA」を、前記居室RM-1に設けられた撮像装置CUc-1へ通知する(C213)。
【0157】
ここで、作業者NS-1は、上述のように携帯端末装置TAc-1とID装置RDc-1とを互いに近接させたが、例えば急な呼び出し等によって、前記居室RM-1に入室(入場)せずに、前記居室RM-1から離れると、入退場検知部15が作業者NS-1の入場を検知せず、入退場検知部15から入場の検知結果がCU制御処理部12cへ出力されない。このため、撮像装置CUc-1は、以降の処理を行わない。このため、
図16に示す例では、ID装置RDc-1から作業者ID;「ID-NA」の通知を受けても、
図16の紙面左側に示すCU入出状況情報テーブルMTc-t31は、
図16の紙面左から2番目に示すCU入出状況情報テーブルMTc-t32のように、変わらず、CU入出状況情報記憶部141cには、作業者IDの登録の無いSU入出状況情報テーブルMTc-t32が記憶される(MTc-t31=MTc-t32)。したがって、撮像装置CUc-1による撮像は、開始されない。なお、撮像装置CUcは、ID装置RDcから作業者IDが通知されてから、予め設定された所定の時間以内(例えば5秒以内や10秒以内等)に、入退場検知部15から入場または退場の検知結果が通知されない場合に、今回の処理を終了しても良い。
【0158】
そこに、例えば所定の仕事を行うために、作業者NS-2は、被監視者Ob-1の居室RM-1に入室する際に、その携行している携帯端末装置TAc-2を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDc-1に近接させ、作業者IDを読み取らせる読み取り操作を行う(C221)。
【0159】
携帯端末装置TAc-2とID装置RDc-1とは、互いに近接されると、上述の処理C12と同様に、携帯端末装置TAc-2は、その記憶されている作業者ID;「ID-NB」をTAIF部37で送信し、ID装置RDc-1は、携帯端末装置TAc-2から送信された作業者ID;「ID-NB」を受信し、これによって作業者ID;「ID-NB」を携帯端末装置TAc-2から読み取る(C222)。
【0160】
続いて、ID装置RDc-1は、上述の処理C13と同様に、携帯端末装置TAc-2から読み取った作業者ID;「ID-NB」を、前記居室RM-1に設けられた撮像装置CUc-1へ通知する(C223)。
【0161】
作業者NS-2が前記居室RM-1に入室すると、入退場検知部15は、作業者NS-2の入場を検知し、入場の検知結果をCU制御処理部112cへ出力する(C224)。
【0162】
ID装置RDc-1から作業者ID;「ID-NB」の通知を受け、かつ、入退場検知部15から入場の検知結果を受けると、撮像装置CUc-1は、前記居室RM-1に対する作業者NSの入出状況を処理するために、CU制御処理部12cにおける生成部122cのCU管理処理部1221cによって、ID装置RDc-1から通知された作業者ID;「ID-NB」を管理する(C225)。より具体的には、この通知された作業者ID;「ID-NB」が、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTcの作業者IDフィールド1411に登録されていない場合には、CU管理処理部1221cは、新たなレコードを生成し、この新たに生成したレコードの作業者IDフィールド1411に前記通知された作業者ID;「ID-NB」を登録する。一方、この通知された作業者ID;「ID-NB」が、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTcの作業者IDフィールド1411に登録されている場合には、CU管理処理部1221cは、前記通知された作業者ID;「ID-NB」を登録するレコードを削除する。
【0163】
図16に示す例では、ID装置RDc-1から作業者ID;「ID-NB」の通知を受け、かつ、入退場検知部15から入場の検知結果を受けると、この通知された作業者ID;「ID-NB」が、CU入出状況情報記憶部14cに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTc-t32の作業者IDフィールド1411に登録されていないので、CU管理処理部1221cは、新たなレコードを生成し、この新たに生成したレコードの作業者IDフィールド1411に前記通知された作業者ID;「ID-NB」を登録する。これによって
図16の紙面左から2番目に示すCU入出状況情報テーブルMTc-t32からその紙面右から2番目に示すCU入出状況情報テーブルMTc-t33となり、CU入出状況情報記憶部141cには、作業者ID;「ID-NB」を登録したCU入出状況情報テーブルMTc-t33が記憶される。
【0164】
続いて、CU管理処理部1221cで管理されているCU入出状況情報テーブルMTc-t33に、作業者ID;「ID-NB」が有るので、撮像装置CUc-1は、撮像を開始するために、撮像制御部123によって、撮像を開始させる撮像開始の指示をカメラ11へ出力する(C226)。カメラ11は、撮像制御部123から前記撮像開始の指示を受けると、撮像を開始し、この撮像によって生成した画像をCU制御処理部12cへ出力し、CU制御処理部12cは、この画像をCU記憶部14cに一時的に記憶する。これによって撮像対象を撮像した画像(本実施形態では動画)が生成され、CU記憶部14cに記憶されて行く。
【0165】
続いて、処理C225で新たに作業者IDを登録したので、上述の処理C16と同様に、撮像装置CUc-1は、紐付き情報を通知するために、CU制御処理部12cにおける生成部122cの通知処理部1222によって、自機のカメラID;「CU-1」とID装置RDc-1によって読み取って通知された作業者ID;「ID-NB」とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、この生成した紐付け情報および撮像開始時刻としての現在の時刻を管理サーバ装置SVcへ通知する(C227)。
【0166】
撮像装置CUc-1から紐付け情報および撮像開始時刻の通知を受けると、管理サーバ装置SVcは、上述の処理C17と同様に、前記紐付け情報および撮像開始時刻をSV記憶部23aに一時的に仮に記憶する(C228)。
【0167】
そして、前記仕事の終了によって、前記居室RM-1に在室している作業者NS-2は、退出する際に、その携行している携帯端末装置TAc-2を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDc-1に近接させ、作業者ID;「ID-NB」を読み取らせる読み取り操作を行う(C231)。
【0168】
携帯端末装置TAc-2とID装置RDc-1とは、互いに近接されると、上述の処理C12と同様に、携帯端末装置TAc-2は、その記憶されている作業者ID;「ID-NB」をTAIF部37で送信し、ID装置RDc-1は、携帯端末装置TAc-2から送信された作業者ID;「ID-NB」を受信し、これによって作業者ID;「ID-NB」を携帯端末装置TAc-2から読み取る(C232)。
【0169】
続いて、ID装置RDc-1は、上述の処理C13と同様に、携帯端末装置TAc-2から読み取った作業者ID;「ID-NB」を、前記居室RM-1に設けられた撮像装置CUc-1へ通知する(C233)。
【0170】
作業者NS-2が前記居室RM-1から退室すると、入退場検知部15は、作業者NS-2の退場を検知し、退場の検知結果をCU制御処理部112cへ出力する(C234)。
【0171】
ID装置RDc-1から作業者ID;「ID-NB」の通知を受け、かつ、入退場検知部15から退場の検知結果を受けると、撮像装置CUc-1は、前記居室RM-1に対する作業者NSの入出状況を処理するために、CU制御処理部12cにおける生成部122cのCU管理処理部1221cによって、ID装置RDc-1から通知された作業者ID;「ID-NB」を管理する(C235)。より具体的には、ここでは、
図16の紙面右から2番目に示すように、この通知された作業者ID;「ID-NB」が、CU入出状況情報記憶部141cに記憶されているCU入出状況情報テーブルMTc-t33の作業者IDフィールド1411に登録されているので、CU管理処理部1221cは、前記通知された作業者ID;「ID-NB」を登録するレコードを削除する。これによって
図16の紙面右から2番目に示すCU入出状況情報テーブルMTc-t33からその紙面右側に示すCU入出状況情報テーブルMTc-t34となり、CU入出状況情報記憶部141cには、作業者ID;「ID-NB」を登録したレコードが無くなって、作業者IDを1つも登録しないCU入出状況情報テーブルMTc-t34が記憶される。
【0172】
続いて、CU管理処理部1221cで管理されているCU入出状況情報テーブルMTc-t34に、作業者IDが無いので、撮像装置CUc-1は、上述の処理C25と同様に、撮像を終了するために、撮像制御部123によって、撮像を終了させる撮像終了の指示をカメラ11へ出力する(C236)。カメラ11は、撮像制御部123から前記撮像終了の指示を受けると、撮像を終了する。
【0173】
撮像が終了すると、撮像装置CUc-1は、CU制御処理部12cによって、CU記憶部14cに一時的に記憶した前記画像を管理サーバ装置SVcへ送信する(C237)。より具体的には、CU制御処理部12cは、CU記憶部14cに一時的に記憶した前記画像、自機のカメラID、および、撮像終了時刻としての現在の時刻を収容した画像通知通信信号を管理サーバ装置SVcへ送信する。
【0174】
撮像装置CUc-1から前記画像の通知を受けると、管理サーバ装置SVcは、上述の処理C27と同様に、前記撮像装置CUc-1からの画像を前記第1特定情報としての作業者IDに紐付けて画像記憶部231に記憶する(C238)。
【0175】
このような動作によって、画像記録システムMScは、各居室RM-1~RM-3に配置された各撮像装置CUc-1~CUc-3から各画像を収集し、各画像に作業者IDを紐付けて記憶(記録)する。
【0176】
そして、所望(目的)の作業者NSに対する画像を抽出する場合には、第1実施形態における画像記録システムMSaと同様に、例えば前記作業者NSの上司等のオペレータは、SV入力部24から検索キーとして前記所望の作業者NSに対応する作業者IDを入力し、検索開始の指示を入力し、管理サーバ装置SVcは、これに応じて画像をSV出力部25に再生表示する。これによって前記オペレータは、所望の作業者NSに対する画像を参照できる。
【0177】
以上説明したように、第3実施形態における画像記録システムMScおよびこれに実装された画像記録方法は、第1実施形態と同様の作用効果を奏する(第2実施形態をベースとする場合には、第2実施形態と同様の作用効果を奏する)。
【0178】
撮像対象の領域に来たものの、状況の変化によって他の場所に向かう必要が生じた等のために、作業者NSは、ID装置RDcに前記一方の特定情報として第1特定情報(上述では作業者ID)を読み取らせたものの、当該撮像対象の領域に入場しない場合も有り得る。上記画像記録システムMScおよび画像記録方法は、入退場検知部15をさらに備え、入退場検知部15で入場有りを検知した場合に、前記紐付き情報を管理サーバ装置SVcへ出力する。このため、作業者NSがID装置RDcに前記一方の特定情報を読み取らせたものの、当該撮像対象の領域に対し入場しなかった場合、前記紐付き情報が管理サーバ装置SVcへ出力されない。したがって、上記画像記録システムMScおよび画像記録方法は、撮像装置CUc部からの画像に、前記第1特定情報(上述では作業者ID)を、より適切に紐付けられる。
【0179】
また、上述のように、作業者NSは、ID装置RDcに前記一方の特定情報を読み取らせたものの、当該撮像対象の領域に入場しない場合も有り得る。一方、所定の作業が終了したと考えて、前記作業者NSは、ID装置RDcに前記一方の特定情報を読み取らせたものの、作業のやり残しに気づき、当該撮像対象の領域から退場しない場合も有り得る。上記画像記録システムMScおよび画像記録方法は、入退場検知部15をさらに備え、入退場検知部15で入場有りを検知した場合に、前記撮像開始の指示をカメラ11へ出力し、入退場検知部15で退場有りを検知した場合に、前記撮像終了の指示を前記カメラ11へ出力する。このため、作業者NSがID装置RDcに前記一方の特定情報を読み取らせたものの、当該撮像対象の領域に対し入退場しなかった場合、前記撮像開始の指示や前記撮像終了の指示が行われない。したがって、上記画像記録システムMScおよび画像記録方法は、より適切に、作業者の入退場に応じて画像を記憶(記録)できる。
【0180】
次に、別の実施形態について説明する。
【0181】
(第4実施形態)
図17は、第4実施形態における被監視者監視支援システムの構成を示す図である。
図18は、前記被監視者監視支援システムにおけるセンサ装置の構成を示す図である。
図19は、前記被監視者監視支援システムにおける管理サーバ装置の構成を示す図である。
図20は、
図19に示す前記管理サーバ装置に記憶される検知イベント付き画像情報テーブルの構成を示す図である。
図21は、前記被監視者監視支援システムにおける携帯端末装置の構成を示す図である。
【0182】
第4実施形態は、前記画像記録システムを、監視領域に所在する監視対象の被監視者に関わる所定のイベントを検知して通知することによって前記被監視者の監視を支援する被監視者監視支援システムに組み込んだ実施形態である。前記被監視者監視支援システムには、これら上述の第1ないし第3実施形態における画像記録システムMSa~MScのいずれも組み込むことができる。ここでは、第1実施形態における画像記録システムMSaを組み込んだ被監視者監視支援システムについて、以下に、説明する。なお、第2または第3実施形態における画像記録システムMSb、MScを組み込んだ被監視者監視支援システムも以下と同様に構成できる。
【0183】
このような被監視者監視支援システムMSdは、監視すべき(見守るべき)監視対象(見守り対象)である被監視者(見守り対象者)Ob(Ob-1~Ob-3)を検知して前記被監視者Obの監視を支援するものであり、例えば、
図17に示すように、1または複数のセンサ装置SU(SU-1~SU-3)と、1または複数のID装置RDd(RDd-1~RDd-3)と、管理サーバ装置SVdと、1または複数の携帯端末装置TAd(TAd-1、TAd-2)と、構内交換機(PBX、Private branch exchange)CXとを備え、これらは、有線や無線で、LAN(Local Area Network)等の網(ネットワーク、通信回線)NWを介して通信可能に接続される。これら第4実施形態の被監視者監視支援システムMSdにおけるセンサ装置SU、管理サーバ装置SVdおよび携帯端末装置TAdには、それぞれ、第1実施形態における画像記録システムMSaにおける撮像装置CUa、管理サーバ装置SVaおよび携帯端末装置TAaの各構成が後述のように組み込まれている。これら第4実施形態の被監視者監視支援システムMSdにおけるID装置RDdおよび構内交換機CXは、第1実施形態の画像記録システムMSaにおけるID装置RDaおよび構内交換機CXと同様であるので、その説明を省略する。これら第4実施形態の被監視者監視支援システムMSdにおけるセンサ装置SU、ID装置RDa、管理サーバ装置SVd、携帯端末装置TAdおよび構内交換機CXの、通信に関する接続関係は、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0184】
被監視者監視支援システムMSdは、被監視者Obに応じて適宜な場所に配設される。被監視者(見守り対象者)Obは、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする者や、身体能力の低下等によって介護を必要とする者や、一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見と早期対処とを可能にする観点から、被監視者Obは、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合にその発見を必要としている者であることが好ましい。このため、被監視者監視支援システムMSdは、被監視者Obの種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。
図17に示す例では、被監視者監視支援システムMSdは、複数の被監視者Obが入居する複数の居室RMや、ナースステーション等の複数の居室を備える介護施設の建物に配設されている。
【0185】
センサ装置SUは、監視対象の被監視者Obが所在する監視領域に対応して設けられ、ネットワークNWを介して他の装置SVd、TAdと通信する通信機能等を備え、被監視者Obに関わる所定のイベント(事象)を、管理サーバ装置SVdへ通知する装置である。前記所定のイベント(事象)は、好適には対処が必要な所定のイベントであり、例えば、本実施形態では、被監視者Obにおける予め設定された所定の行動およびナースコールである。このため、本実施形態では、センサ装置SUは、被監視者Obにおける所定の行動を検知して検知結果を前記所定のイベントの一例として管理サーバ装置SVへ通知(送信)し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを前記所定のイベントの他の一例として管理サーバ装置SVへ通知(送信)し、携帯端末装置TAdとの間で音声通話を行い、動画を含む画像を生成して携帯端末装置TAdへ動画を配信する装置である。そして、第4実施形態では、センサ装置SUは、さらに、前記監視領域を前記撮像対象の領域として第1実施形態の撮像装置CUaと同様の機能を備える。このようなセンサ装置SUは、例えば、
図18に示すように、カメラ41と、センサ側音入出力部(SU音入出力部)42と、ナースコール受付操作部43と、センサ側制御処理部(SU制御処理部)44と、センサ側通信インターフェース部(SU通信IF部)45と、センサ側記憶部(SU記憶部)46とを備える。
【0186】
カメラ41およびSU通信IF部45は、それぞれ、第1実施形態におけるカメラ11およびCU通信IF部13と同様であるので、その説明を省略する。
【0187】
SU音入出力部42は、音を入出力する回路である。すなわち、SU音入出力部42は、第1実施形態における携帯端末装置TAaのTA音入出力部34と同様に、SU制御処理部44に接続され、SU制御処理部44の制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するための回路であって、外部の音を取得してセンサ装置SUに入力するための回路である。
【0188】
ナースコール受付操作部43は、SU制御処理部44に接続され、ナースコールを当該センサ装置SUに入力するための例えば押しボタン式スイッチ等のスイッチ回路である。なお、ナースコール受付操作部13は、有線でSU制御処理部44に接続されて良く、また、例えばBluetooth(登録商標)規格等の前記近距離無線通信でSU制御処理部44に接続されて良い。
【0189】
SU記憶部46は、SU制御処理部44に接続され、SU制御処理部44の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、所定のSU制御処理プログラムが含まれ、前記SU制御処理プログラムには、例えば、センサ装置SUの各部41~43、45、46を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSU制御プログラムや、第1実施形態と同様な生成プログラムや、第1実施形態と同様な撮像制御プログラムや、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するSU監視処理プログラム等が含まれる。前記SU監視処理プログラムには、被監視者Obにおける所定の行動を検知して検知結果を前記所定のイベント(事象)の一例として管理サーバ装置SVdを介して所定の携帯端末装置TAdへ通知する行動検知処理プログラムや、ナースコール受付操作部13でナースコールを受け付けた場合にその旨を前記所定のイベントの他の一例として管理サーバ装置SVdを介して所定の携帯端末装置TAdへ通知し、SU音入出力部42等を用いることで携帯端末装置TAdとの間で音声通話を行うナースコール処理プログラムや、カメラ11で生成した動画を、その動画を要求した携帯端末装置TAdへストリーミングで配信するSUストリーミング処理プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の第2特定情報(本実施形態ではカメラID(センサID))、管理サーバ装置SVdの通信アドレス、および、監視領域(撮像対象の領域)に対する作業者NSの入出状況を表すSU入出状況情報等の、各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。SU記憶部46は、例えばROMやEEPROMやRAM等を備える。SU記憶部46は、前記SU入出状況情報を記憶するセンサ側入出状況情報記憶部(SU入出状況情報記憶部)461を機能的に備える。このSU入出状況情報記憶部461は、第1実施形態のCU入出状況情報記憶部141aと同様であるので、その説明を省略する。
【0190】
SU制御処理部44は、センサ装置SUの各部41~43、45、46を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obに関わる所定のイベント(事象)を、管理サーバ装置SVdへ通知するための回路である。より具体的には、本実施形態では、SU制御処理部44は、被監視者Obにおける所定の行動を検知してその検知結果を前記所定のイベントの一例として管理サーバ装置SVdへ通知(報知、送信)し、ナースコールを受け付けてそのナースコールを前記所定のイベントの他の一例として管理サーバ装置SVdへ通知(報知、送信)し、携帯端末装置TAdとの間で音声通話を行い、動画を含む画像を生成して携帯端末装置TAdへ動画を配信する。そして、第4実施形態では、SU制御処理部44は、さらに、第1実施形態のCU制御処理部12aと同様にも機能する。SU制御処理部44は、例えば、CPUよびその周辺回路を備えて構成される。SU制御処理部44は、そのSU制御処理プログラムが実行されることによって、センサ側制御部(SU制御部)441、生成部442、撮像制御部443、行動検知処理部444、ナースコール処理部445およびセンサ側ストリーミング処理部(SUストリーミング処理部)446を機能的に備え、生成部442は、SU管理処理部4421および通知処理部4422を機能的に備える。生成部442および撮像制御部443は、それぞれ。第1実施形態における生成部122aおよび撮像制御部123と同様であり、SU管理処理部4421および通知処理部4422は、第1実施形態におけるCU管理処理部1221aおよび通知処理部1222と同様であるので、その説明を省略する。
【0191】
SU制御部441は、センサ装置SUの各部41~43、45、46を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、センサ装置SUの全体制御を司るものである。SU制御部441は、年月日時分秒で計時する。
【0192】
行動検知処理部444は、被監視者Obにおける、予め設定された所定の行動を検知して検知結果を前記所定のイベントの一例として管理サーバ装置SVdへ通知するものである。より具体的には、本実施形態では、前記所定の行動は、例えば、被監視者Obが起きた起床、被監視者Obが寝具から離れた離床、被監視者Obが寝具から落ちた転落、および、被監視者Obが倒れた転倒の4つの行動である。そして、行動検知処理部444は、例えば、カメラ11で撮像した画像(対象画像)に基づいて被監視者Obの頭部を検出し、この検出した被監視者Obの頭部における大きさの時間変化に基づいて被監視者Obの起床、離床、転倒および転落を検知する。より詳しくは、まず、寝具BDの所在領域および第1ないし第3閾値Th1~Th3が前記各種の所定のデータの1つとして予めSU記憶部46に記憶される。前記第1閾値Th1は、寝具BDの所在領域内における横臥姿勢の頭部の大きさと座位姿勢の頭部の大きさとを識別するための閾値である。前記第2閾値Th2は、寝具BDの所在領域を除く居室RM内における立位姿勢の頭部の大きさであるか否かを識別するための閾値である。前記第3閾値Th3は、寝具BDの所在領域を除く居室RM内における横臥姿勢の頭部の大きさであるか否かを識別するための閾値である。そして、行動検知処理部444は、まず、対象画像から例えば背景差分法やフレーム差分法によって被監視者Obの人物の領域として動体領域を抽出する。次に、行動検知処理部444は、この抽出した動体領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、また例えば予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、また例えば頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって、被監視者Obの頭部領域を抽出する。そして、行動検知処理部444は、この抽出した頭部の位置および大きさから起床、離床、転倒および転落を検知する。例えば、行動検知処理部444は、この抽出した頭部の位置が寝具BDの所在領域内であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへ時間変化した場合には、起床と判定し、前記起床を検知する。例えば、行動検知処理部444は、この抽出した頭部の位置が寝具BDの所在領域内から寝具の所在領域外へ時間変化した場合であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第2閾値Th2を用いることによって或る大きさから立位姿勢の大きさへ時間変化した場合には、離床と判定し、前記離床を検知する。例えば、行動検知処理部444は、この抽出した頭部の位置が寝具BDの所在領域内から寝具BDの所在領域外へ時間変化した場合であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、転落と判定し、前記転落を検知する。例えば、行動検知処理部444は、この抽出した頭部の位置が寝具BDの所在領域を除く居室RM内であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、転倒と判定し、前記転倒を検知する。
【0193】
このように前記所定の行動を検知すると、行動検知処理部444は、被監視者Obに関わる所定のイベント(事象)の内容を表すイベント情報(事象情報)を収容した、前記イベントを通知するための通信信号(第1イベント通知通信信号)をSU通信IF部45で管理サーバ装置SVdへ通知する。より詳しくは、行動検知処理部444は、自機のカメラID、前記イベントの内容を表すイベント情報、前記所定の行動の検知に用いられた対象画像を収容した第1イベント通知通信信号を、SU通信IF部45を介して管理サーバ装置SVdへ送信する。前記イベント情報は、イベントの種別で表され、本実施形態では、起床、離床、転落、転倒およびナースコール(NC)のうちの1または複数であり、ここでは、行動検知処理部142は、検知した起床、離床、転落および転倒のうちの1または複数を前記イベント情報として第1イベント通知通信信号に収容する。前記画像は、静止画および動画のうちの少なくとも一方であって良く、本実施形態では、まず、静止画が報知され、作業者の要求に応じて動画が配信される。
【0194】
ナースコール処理部445は、ナースコール受付操作部43でナースコールを受け付けた場合にその旨を前記所定のイベントの他の一例として収容した第1イベント通知通信信号を管理サーバ装置SVdへ通知し、SU音入出力部42等を用いることで携帯端末装置TAdとの間で音声通話を行うものである。より具体的には、ナースコール処理部445は、ナースコール受付操作部43が入力操作されると、自機のカメラIDおよび前記イベント情報としてナースコールを収容した第1イベント通知通信信号をSU通信IF部45を介して管理サーバ装置SVdへ送信する。そして、ナースコール処理部445は、SU音入出力部42等を用い、携帯端末装置TAdとの間で例えばVoIP(Voice over Internet Protocol)によって音声通話を行う。
【0195】
SUストリーミング処理部446は、SU通信IF部46を介して携帯端末装置TAdから動画の配信の要求があった場合に、この要求のあった携帯端末装置TAdへ、カメラ11で生成した動画(例えばライブの動画)をストリーミング再生でSU通信IF部45を介して配信するものである。
【0196】
図1には、一例として、第1ないし第3センサ装置SU-1~SU-3が示されており、第1センサ装置SU-1は、第1ID装置RDd-1と共に、被監視者Obの一人であるAさんOb-1の居室RM-1(不図示)に配設され、第2センサ装置SU-2は、第2ID装置RDd-2と共に、被監視者Obの一人であるBさんOb-2の居室RM-2(不図示)に配設され、そして、第3センサ装置SU-3は、第3ID装置RDd-3と共に、被監視者Obの一人であるCさんOb-3の居室RM-3(不図示)に配設されている。
【0197】
管理サーバ装置SVdは、ネットワークNWを介して他の装置SU、TAdと通信する通信機能を備え、センサ装置SUから前記所定のイベントの通知を受けると、被監視者Obに対する監視に関する情報(監視情報(本実施形態では例えば前記所定のイベント(センサ装置SUで検知した所定の行動の種類やセンサ装置SUで受け付けたナースコール)、被監視者Obの画像(静止画および動画)、および、前記通知を受けた時刻等))を管理し、前記所定のイベントを所定の携帯端末装置TAdへ通知(再通知、再報知、送信)し、クライアント(本実施形態では携帯端末装置TAd等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、被監視者監視支援システムMSd全体を管理する装置である。そして、第4実施形態では、管理サーバ装置SVdは、前記画像にさらに直近にセンサ装置SUで検知したイベントに紐付ける点を除き、第1実施形態の管理サーバ装置SVaと同様の機能を備える。このような管理サーバ装置SVdは、例えば、
図19に示すように、SV通信IF部21と、SV制御処理部22dと、SV記憶部23cと、SV入力部24と、SV出力部25と、SVIF部26とを備える。これら第4実施形態の管理サーバ装置SVdにおけるSV通信IF部21、SV入力部24、SV出力部25、SVIF部26は、それぞれ、第1実施形態の管理サーバ装置SVaにおけるSV通信IF部21、SV入力部24、SV出力部25、SVIF部26と同様であるので、その説明を省略する。
【0198】
SV記憶部23dは、SV制御処理部22dに接続され、SV制御処理部22dの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、所定のSV制御処理プログラムが含まれ、前記SV制御処理プログラムには、管理サーバ装置SVdの各部21、23d、24~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSV制御プログラムや、センサ装置SUで生成された画像を後述の画像記憶部231dに記憶させる画像記憶処理プログラムや、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するSV監視処理プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、自機のサーバIDや、撮像装置CUaとしてのセンサ装置SUで生成され受信した前記画像(画像データ)や、被監視者Obの前記監視情報や、前記所定のイベントの通知先等の装置SU、TAd間の情報を表す装置間情報や、センサ装置SUに関するセンサ情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。SV記憶部23dは、例えばROMやEEPROMやRAM等を備え、必要に応じてHDDをさらに備えても良い。そして、前記画像、前記監視情報、前記装置間情報および前記センサ情報それぞれを記憶するために、SV記憶部23dは、画像記憶部231、サーバ側監視情報記憶部(SV監視情報記憶部)234、装置間情報記憶部235およびセンサ情報記憶部236を機能的に備える。
【0199】
画像記憶部231dは、第1実施形態と同様に、撮像装置CUaとしてのセンサ装置SUからの画像を第1特定情報(本実施形態では作業者ID)に紐付けて記憶するものである。さらに、第4実施形態では、画像記憶部231dは、前記画像に、直近にセンサ装置SUで検知したイベント情報を紐付けて記憶する。より具体的には、互いに紐付けられた1組の前記画像、前記作業者IDおよび前記イベント情報は、テーブル形式で画像記憶部231dに記憶される。互いに紐付けられた1組の前記画像、前記作業者IDおよび前記イベント情報を登録する検知イベント付き画像情報テーブルITは、例えば、
図20に示すように、前記画像IDを登録する画像IDフィールド2311と、イベントを検知したイベント検知時刻を登録するイベント検知時刻フィールド2315と、イベント情報を登録するイベント種別フィールド2316と、記録時刻を登録する記録時刻フィールド2312と、画像ファイル名を登録する画像ファイル名フィールド2313と、部屋名を登録する部屋名フィールド2317と、作業者IDを登録する作業者IDフィールド2314とを備え、前記画像ごとに(前記1組ごとに)、さらに、イベントの通知ごとにレコードを持つ。すなわち、この検知イベント付き画像情報テーブルITは、上述の
図4に示す画像情報テーブルPTに、さらに、イベント検知時刻フィールド2315、イベント種別フィールド2316および部屋名フィールド2317を備える。
【0200】
SV監視情報記憶部234は、各装置SU、TAdそれぞれとの間で送受信した被監視者Obの監視情報を記憶するものである。より具体的には、SV監視情報記憶部234には、本実施形態では、前記監視情報として、第1イベント通知通信信号等の通信信号に収容された各情報に基づいて、カメラID、イベント情報(事象情報、本実施形態では起床、離床、転落、転倒およびナースコール)、受信時刻、対象画像(静止画および動画)および対処の有無(対応の受付の有無)等が互いに対応付けて記憶される。
【0201】
装置間情報記憶部235は、前記装置間情報として、本実施形態では、通知先対応関係情報および通信アドレス対応関係情報等を記憶するものである。前記通知先対応関係情報は、センサ装置SUから送信された第1イベント通知通信信号等の通知先(再通知先、再報知先、送信先)を示す、送信元であるカメラIDと通知先(再通知先)である端末IDとの対応関係を表す情報である。前記通信アドレス対応関係情報は、各装置SU、TAdのID(センサID、端末ID)とその通信アドレスとの対応関係を表す情報である。端末IDは、携帯端末装置TAdを特定し携帯端末装置TAdを識別するための端末識別子である。
【0202】
センサ情報記憶部236は、センサ装置SUに関する情報であるセンサ情報を記憶するものである。本実施形態では、前記センサ情報は、例えば、センサ装置SUのカメラIDと、前記センサ装置SUの配設場所(前記監視領域、前記撮像対象の領域)と、前記センサ装置SUの配設場所に所在する被監視者Obの被監視者名とを互いに対応付けた情報である。前記センサ装置SUの配設場所は、例えば部屋名(居室名)で表される。
【0203】
SV制御処理部22dは、管理サーバ装置SVdの各部21、23d、24~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、センサ装置SUから前記所定のイベントの通知を受けると、被監視者Obに対する監視に関する監視情報を管理し、前記所定のイベントを所定の携帯端末装置TAdへ通知し、クライアントの要求に応じたデータを前記クライアントに提供するための回路である。そして、第4実施形態では、SV制御処理部22dは、前記画像にさらに直近にセンサ装置SUで検知したイベントに紐付ける点を除き、第1実施形態のSV制御処理部22aと同様に機能する。SV制御処理部22dは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。SV制御処理部22dは、そのSV制御処理プログラムが実行されることによって、SV制御部221、画像記憶処理部222dおよびサーバ側監視処理部(SV監視処理部)223を機能的に備える。
【0204】
SV制御部221は、管理サーバ装置SVdの各部21、23d、24~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、管理サーバ装置SVdの全体制御を司るものである。SV制御部221は、年月日時分秒で計時する。
【0205】
SV監視処理部224は、センサ装置SUから前記所定のイベントの通知を受信すると被監視者Obに対する監視に関する監視情報を管理し、前記所定のイベントを所定の携帯端末装置TAdへ通知するものである。
【0206】
より具体的には、SV監視処理部224は、センサ装置SUから前記第1イベント通知通信信号を受信すると、この受信した第1イベント通知通信信号に収容された、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をSV監視情報記憶部234に記憶(記録)する。SV監視処理部222は、この受信した第1イベント通知通信信号を送信したセンサ装置SUに対応する通知先(再通知先、転送先、送信先)を、装置間情報記憶部235に記憶された前記通知先対応関係情報から選定(検索)し、選定結果に基づき第2イベント通知通信信号を生成し、前記生成した前記第2イベント通知通信信号をSV通信IF部21で送信する。前記第1イベント通知通信信号に収容されたイベント情報が前記所定の行動(起床、離床、転落および転倒のうちの1または複数)である場合には、前記第2イベント通知通信信号には、第1イベント通知通信信号に収容されたカメラID、イベント情報および対象画像、ならびに、動画のダウンロード先として、第1イベント通知通信信号に収容されたカメラIDを持つセンサ装置SUに対応する通信アドレスが収容される。この通信アドレスは、前記受信した第1イベント通知通信信号を送信したセンサ装置SUに対応するカメラIDに基づいて通信アドレス対応関係情報から選定(検索)される。前記第1イベント通知通信信号に収容されたイベント情報が前記ナースコールである場合には、前記第2イベント通知通信信号には、第1イベント通知通信信号に収容されたカメラIDおよびイベント情報(ここではナースコール)が収容される。
【0207】
画像記憶処理部222dは、撮像装置CUaとしてのセンサ装置SUで生成された画像を画像記憶部231dに記憶させるものである。画像記憶処理部222dは、第1実施形態の画像記憶処理部222aと同様に、前記画像を記憶する際に、前記画像と共にセンサ装置SUから受信した前記第2特定情報(本実施形態ではカメラID)およびセンサ装置SUから受信した紐付け情報に基づいて、前記画像を前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)に紐付けて画像記憶部231dに記憶する。そして、第4実施形態では、画像記憶処理部222dは、前記画像にさらに直近にセンサ装置SUで検知したイベントに紐付ける。
【0208】
より具体的には、画像記憶処理部222dは、センサ装置SUから前記第1イベント通知通信信号を受信すると、まず、現在の時刻をイベント検知時刻とし、前記受信した第1イベント通知通信信号に収容されたカメラID、イベント情報および対象画像を取り出す。なお、センサ装置SUが第1イベント通知通信信号にイベント検知時刻を収容する場合には、このイベント検知時刻が用いられても良い。次に、画像記憶処理部222dは、前記カメラIDを、センサ情報記憶部236に記憶されたセンサ情報に基づいて部屋名に変換する。なお、カメラIDとして部屋名が利用されている場合には、この処理は省略される。次に、画像記憶処理部222dは、前記対象画像に、画像ファイル名を付して画像記憶部231dに記憶する。この画像ファイル名は、任意であって良いが、画像通知通信信号に収容された前記画像に付される画像ファイル名と通番であって良い。次に、画像記憶処理部222dは、画像通知通信信号の受信の際に生成される画像IDと通番で画像IDを生成する。次に、画像記憶処理部222dは、画像記憶部231dに記憶されている検知イベント付き画像情報テーブルITに新たなレコードを生成し、この生成したレコードにおける画像IDフィールド2311、イベント検知時刻フィールド2315、イベント種別フィールド2316、画像ファイル名フィールド2313および部屋名フィールド2317それぞれに、前記画像ID、前記イベント検知時刻、前記画像ファイル名および前記部屋名それぞれを登録する。
【0209】
なお、上述の処理は、SV監視処理部224が前記第1イベント通知通信信号で通知された前記監視情報をSV監視情報記憶部234に記憶した後に、SV監視情報記憶部234に記憶された前記監視情報から、画像記憶処理部222dが検知イベント付き画像情報テーブルITへ転記しても良い。あるいは、上述の処理は、画像記憶処理部222dに替え、SV監視処理部224が実行しても良い。
【0210】
そして、画像記憶処理部222dは、センサ装置SUから前記画像通知通信信号を受信すると、前記画像にさらに直近にセンサ装置SUで検知したイベントに紐付ける点を除き、第1実施形態の画像記憶処理部222aと同様に機能する。すなわち、センサ装置SUから前記画像通知通信信号を受信すると、画像記憶処理部222dは、第1実施形態の画像記憶処理部222aと同様に、画像記憶部231dに記憶されている検知イベント付き画像情報テーブルITに新たに生成したレコードにおける各フィールド2311、23121、23122、2313、2314に各データを登録するが、この際に、この新たに生成したレコードにおけるイベント種別フィールド2316に、前記受信した画像通知通信信号に収容されたカメラIDと同一のカメラIDを収容した第1イベント通知通信信号であって、かつ、前記受信した画像通知通信信号に最も時間的に近い時刻に受信した前記第1イベント通知通信信号に収容されたイベント情報を登録する。例えば、
図20に示す検知イベント付き画像情報テーブルITでは、2行目のレコードにおけるイベント種別フィールド2316には、これに直近の1行目のレコードにおけるイベント種別フィールド2316に登録されているイベント情報;「転倒」が登録される。
【0211】
携帯端末装置TAdは、ネットワークNWを介して他の装置SVd、SUと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、および、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバ装置SVdやセンサ装置SUに与える所定の指示やデータを入力したり、管理サーバ装置SVdからの通知によってセンサ装置SUで得られた前記監視情報を表示したり、センサ装置SUとの間で音声通話によってナースコールの応答や声かけしたり等するための機器である。そして、第4実施形態では、携帯端末装置TAdは、第1実施形態の携帯端末装置TAaと同様の機能を備える。このような携帯端末装置TAdは、本実施形態では、例えば、
図21に示すように、TA通信IF部31と、TA制御処理部32dと、TA記憶部33dと、TA音入出力部34と、TA入力部35と、TA表示部36と、TAIF部37とを備える。これら第4実施形態の携帯端末装置TAdにおけるTA通信IF部31、TA音入出力部34、TA入力部35、TA表示部36およびTAIF部37は、それぞれ、第1実施形態の携帯端末装置TAaにおけるTA通信IF部31、TA音入出力部34、TA入力部35、TA表示部36およびTAIF部37と同様であるので、その説明を省略する。第4実施形態の携帯端末装置TAdにおけるTA記憶部33dは、TA制御処理プログラムに含まれる1つのプログラムとして、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するTA監視処理プログラム、TA音入出力部34等を用いることでセンサ装置SUとの間で音声通話を行う通話処理プログラム、センサ装置SUから動画の配信を受け、前記配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示するTAストリーミング処理プログラム、および、管理サーバ装置SVdから第2イベント通知通信信号で受信した監視情報をさらに記憶する点を除いて、第1実施形態の携帯端末装置TAaにおけるTA記憶部33aと同様であるので、その説明を省略する。
【0212】
TA制御処理部32dは、携帯端末装置TAdの各部31、33d、34~37を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obの前記監視情報を受けて表示し、ナースコールの応答や声かけするための回路である。そして、第4実施形態では、TA制御処理部32dは、第1実施形態のTA制御処理部32aと同様に機能する。TA制御処理部32dは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。TA制御処理部32dは、そのTA制御処理プログラムが実行されることによって、TA制御部321、作業者ID情報出力処理部322、端末側監視処理部(TA監視処理部)323、通知処理部324および端末側ストリーミング処理部(TAストリーミング処理部)325を機能的に備える。この作業者ID情報出力処理部322は、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0213】
TA制御部321は、携帯端末装置TAdの各部31、33d、34~37を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、携帯端末装置TAdの全体制御を司るものである。TA制御部321は、年月日時分秒で計時する。
【0214】
TA監視処理部324は、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するものである。より具体的には、TA監視処理部324は、センサ装置SUによって送信された第1イベント通知通信信号、に起因して管理サーバ装置SVdによって送信された第2イベント通知通信信号を受信した場合に、この受信した第2イベント通知通信信号に収容された各情報(各データ)に基づき、被監視者Obの監視情報をTA記憶部33dに記憶(記録)する。TA監視処理部324は、この受信した第2イベント通知通信信号に収容された各情報に応じた画面をTA表示部36に表示する。そして、TA監視処理部324は、TA入力部35から所定の入力操作を受け付けると、その入力操作に応じた所定の処理を実行する。
【0215】
通話処理部325は、TA音入出力部34等を用いることでセンサ装置SUとの間で音声通話を行うものである。より具体的には、例えば、通話処理部325は、TA音入出力部34等を用い、第2イベント通知通信信号の送信の原因となった第1イベント通知通信信号を管理サーバ装置SVdへ送信した送信元のセンサ装置SUとの間で例えばVoIPによって音声通話を行う。
【0216】
TAストリーミング処理部326は、センサ装置SUから動画の配信を受け、前記配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示するものである。
【0217】
次に、本実施形態の動作について説明する。
図22は、一例として、前記被監視者監視支援システムにおけるイベントの検知および画像記録に関する動作を示すシーケンス図である。
図23は、前記携帯端末装置に表示される待受け画面の一例を示す図である。
図24は、前記携帯端末装置に表示される監視情報画面の一例を示す図である。
図25は、前記携帯端末装置に表示されるナースコール受付画面の一例を示す図である。
図26は、前記被監視者監視支援システムにおいて、前記管理サーバ装置に表示される、複数の画像ファイルの中から所望の作業者に対する画像を抽出した抽出結果を表示する抽出結果表示画面の一例を示す図である。
図27は、前記被監視者監視支援システムにおいて、前記管理サーバ装置に表示される、複数の画像ファイルの中から所望の検知結果に対する画像を抽出した抽出結果を表示する抽出結果表示画面の他の一例を示す図である。
【0218】
上記構成の被監視者監視支援システムMSdでは、各装置SU、RDd、SVd、TAdは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。センサ装置SUでは、そのSU制御処理プログラムの実行によって、SU制御処理部44には、SU制御部441、生成部442、撮像制御部443、行動検知処理部444、ナースコール処理部445およびSUストリーミング処理部446が機能的に構成され、生成部442には、SU管理処理部4421および通知処理部4422が機能的に構成される。管理サーバ装置SVdでは、そのSV制御処理プログラムの実行によって、SV制御処理部22dには、SV制御部221、画像記憶処理部222dおよびSV監視処理部224が機能的に構成される。そして、携帯端末装置TAdでは、そのTA制御処理プログラムの実行によって、TA制御処理部32dには、TA制御部321、作業者ID情報出力処理部322、TA監視処理部324、通知処理部324およびTAストリーミング処理部326が機能的に構成される。
【0219】
そして、イベントの検知では、まず、
図22において、センサ装置SUは、所定のイベントを検知すると(C311)、前記所定のイベントを通知するために、第1イベント通知通信信号を管理サーバ装置SVdへ送信する(C312)。
【0220】
より具体的には、センサ装置SUは、各フレームごとに、あるいは、数フレームおきに、次のように動作することで、被監視者Obにおける所定のイベントを検知し、第1イベント通知通信信号を管理サーバ装置SVdへ送信している。まず、センサ装置SUは、カメラ11から1フレーム分の画像(画像データ)を対象画像として取得し、この取得した対象画像に基づいて被監視者Obにおける所定の行動を検知し、前記所定の行動を検知すると、その検知結果を所定の携帯端末装置TAdへ通知するために、前記イベント情報として検知した前記所定の行動を収容した、前記所定の行動の検知にかかる第1イベント通知通信信号を、管理サーバ装置SVdへ送信する。このように動作している間に、センサ装置SUは、ナースコールを受け付けているか否かを判定し、ナースコールを受け付けると、そのナースコールの受付を所定の携帯端末装置TAdへ通知するために、センサ装置SUは、前記イベント情報として前記受け付けたナースコールを収容した、前記ナースコールの受付にかかる第1イベント通知通信信号を、管理サーバ装置SVdへ送信する。
【0221】
第1イベント通知通信信号をセンサ装置SUから受信すると、管理サーバ装置SVdは、SV制御処理部22dのSV監視処理部224によって、この受信した第1イベント通知通信信号に収容された、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をSV監視情報記憶部234に記憶(記録)する。そして、管理サーバ装置SVdは、SV制御処理部22dの画像記憶処理部222dによって、前記受信した第1イベント通知通信信号に収容された各情報(各データ)に基づき、画像記憶部231に記憶されている検知イベント付き画像情報テーブルITに新たに生成したレコードにおける画像IDフィールド2311、イベント検知時刻フィールド2315、イベント種別フィールド2316、画像ファイル名フィールド2313および部屋名フィールド2317それぞれに、前記画像ID、前記イベント検知時刻、前記画像ファイル名および前記部屋名それぞれを登録する(C313)。
【0222】
続いて、管理サーバ装置SVdは、SV制御処理部22dのSV監視処理部224によって、前記受信した第1イベント通知通信信号に応じた第2イベント通知通信信号を生成し、この生成した第2イベント通知通信信号をSV通信IF部21で所定の携帯端末装置TAdへ送信する(C314)。
【0223】
第2イベント通知通信信号を管理サーバ装置SVdから受信すると、携帯端末装置TAdは、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された各情報(各データ)に基づき、被監視者Obの監視情報をTA記憶部33dに記憶(記録)し、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された各情報に応じた画面をTA表示部36に表示する(C315)。
【0224】
例えば、携帯端末装置TAdにログインすると、例えば
図23に示す待受け画面51がTA表示部36に表示され、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記イベント情報が前記所定の行動である場合には、例えば
図24に示す監視情報画面52がTA表示部36に表示され、一方、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記イベント情報が前記ナースコールである場合には、例えば
図25に示すナースコール受付画面53がTA表示部36に表示される。
【0225】
この
図23に示す例の待受け画面51は、メニューバーを表示するメニューバー領域511と、待ち受け中であることを表すメッセージ(例えば「通知はありません」)およびアイコンを表示する待受けメイン領域512と、現在時刻を表示する時刻領域513と、今日の年月日曜日を表示する年月日曜日領域514と、今、当該携帯端末装置TAaにログインしている監視者名を表示する監視者名領域515とを備える。
【0226】
この監視情報画面52は、被監視者Obの監視に関する前記監視情報を表示するための画面である。この
図24に示す例の監視情報画面52は、メニューバー領域511と、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容されたカメラIDを持つセンサ装置SUの配設場所および前記カメラIDを持つ前記センサ装置SUによって監視される被監視者Obの名前を表示する被監視者名領域521と、前記受信した第2イベント通知通信信号の受信時刻からの経過時間、および、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記イベント情報(前記所定の行動の検知結果)を表示する検知情報表示領域522と、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された画像(すなわち、前記カメラIDを持つ前記センサ装置SUによって撮像された対象画像)(ここでは静止画)を表示する画像領域523と、「対応する」ボタン524と、「話す」ボタン525と、「LIVEを見る」ボタン526とを備える。
【0227】
被監視者名領域521にセンサ装置SUの配設場所および被監視者Obの名前を表示するために、カメラID、センサ装置SUの配設場所および被監視者Obの名前を互いに対応付けた情報(センサ情報)がTA記憶部33dに記憶される。検知情報表示領域522には、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容されたイベント情報(検知結果、本実施形態では、起床、離床、転倒および転落の各名称)がそのまま表示されても良いが、本実施形態では、前記検知結果を象徴的に表すアイコンで表示されている。このアイコンで表示するために、TA記憶部33dには、各行動およびその行動を象徴的に表すアイコンが互いに対応付けられて予め記憶される。
図24に示す例では、検知情報表示領域522には、起床を象徴的に表す起床アイコンが表示されている。「対応する」ボタン524は、監視情報画面52では、この監視情報画面52に表示された検知結果に対し例えば救命、看護、介護および介助等の所定の対応(対処、処置、措置)を実施する意思が当該携帯端末装置TAdの作業者NSにある旨を、当該携帯端末装置TAdに入力するためのボタンである。「話す」ボタン525は、音声通話を要求するためのボタンであって、前記カメラIDの前記センサ装置SUと当該携帯端末装置TAdとをネットワークNWを介して通話可能に接続する指示を入力するためのボタンである。「LIVEを見る」ボタン526は、ライブでの動画を要求するためのボタンであって、前記カメラIDの前記センサ装置SUによって撮像される動画を表示させる指示を入力するためのボタンである。
【0228】
前記ナースコール受付画面53は、ナースコールの受付を表示するための画面である。この
図25に示す例のナースコール受付画面53は、メニューバー領域511と、被監視者名領域521と、検知情報表示領域522と、ナースコールを受け付けた旨を表すメッセージ(例えば「ナースコールです」)を表示するナースコール受付通知表示領域531と、「対応する」ボタン524と、「話す」ボタン525とを備える。このナースコール受付画面53では、検知情報表示領域522には、前記受信した第2イベント通知通信信号の受信時刻からの経過時間のみが表示される。なお、ナースコール受付画面53は、「LIVEを見る」ボタン526をさらに備えても良い。
【0229】
そして、このような監視情報画面52やナースコール受付画面53の表示中に、携帯端末装置TAdは、TA制御処理部32dによって、入力操作を受け付けるまで繰り返し、TA入力部35およびTA表示部36を備えて成るタッチパネルで入力操作を受け付けたか否かを、判定する。入力操作を受け付けると、携帯端末装置TAdは、TA制御処理部32dによって、入力操作の内容に応じた適宜な処理を実行し、本処理を終了し、そして、待受け画面51をTA表示部36に表示し、次の自機宛の通信信号を待ち受ける。
【0230】
例えば、「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けると、TA制御処理部32dは、自機の端末ID、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報に対応するカメラID、イベント情報および「対応する」を受け付けた旨を表す情報(対応有意思情報)を収容した通信信号(対応有意思通知通信信号)を管理サーバ装置SVdへ送信する。この対応有意思通知通信信号を受信した管理サーバ装置SVdは、まず、SV制御処理部22dによって、SV監視情報記憶部234に対応有意思情報を記憶し、「対応する」を受け付けた旨を各携帯端末装置TAd間で同期するために、前記受信した対応有意思通知通信信号に収容されたカメラID、イベント情報および対応有意思情報を収容した通信信号(対応有意思周知通信信号)を同報通信で携帯端末装置TAdへ送信する。
【0231】
また例えば、「話す」ボタン525の入力操作を受け付けると、通話処理部325によって、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、音声通話を要求する旨等の情報を収容した通信信号(通話要求通信信号)を送信し、これに応じたセンサ装置SUとネットワークNWを介して音声通話可能に接続する。これによって携帯端末装置TAdとセンサ装置SUとの間で音声通話が可能となる。
【0232】
また例えば、「LIVEを見る」ボタン526の入力操作を受け付けると、TAストリーミング処理部326は、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、ライブでの動画の配信を要求する旨等の情報を収容した通信信号(動画配信要求通信信号)を送信し、これに応じたセンサ装置SUとネットワークNWを介して動画のダウンロード可能に接続し、前記センサ装置SUからライブでの動画の配信を受け、この配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示する。
【0233】
なお、これら通話中やストリーミング再生中では、図略の「終了」ボタンが表示され、この「終了」ボタンの入力操作によって、通話やストリーミング再生が終了される。
【0234】
被監視者監視支援システムMSdは、前記所定のイベントの通知に関し、このように動作し、イベントの検知ごとに、前記監視情報がSV監視情報記憶部234に蓄積されて行き、画像記憶部231dの検知イベント付き画像情報テーブルITにレコードが追加されて各情報が登録され、検知イベント付き画像情報テーブルITが更新されて行く。
【0235】
図22に戻って、一方、前記撮像対象の領域に対する作業者NSの入退場に応じた画像の蓄積では、例えばセンサ装置SUによる管理サーバ装置SVdを介した所定のイベントの通知によって、作業者NS-1は、被監視者Ob-1の居室RM-1(監視領域)に入室(入場)する際に、その携行している携帯端末装置TAd-1を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDd-1に近接させ、作業者ID(第1特定情報)を読み取らせる読み取り操作を行う(C321)。なお、第1実施形態と同様に、一例として、その当初では、例えばログイン操作の際に、作業者NS-1が携帯する携帯端末装置TAd-1には、作業者ID;「ID-NA」が入力され、作業者ID;「ID-NA」が予め記憶されているものとする。そして、居室RM-1には、作業者NSが在室せず、SU入出状況情報記憶部461に記憶されている、CU入出状況情報テーブルMTaと同様な図略のSU入出状況情報テーブルMTdには、作業者IDが登録(記憶)されていないものとする。
【0236】
これに応じて
図22に示す処理C322、処理C323、処理C324、処理C325、処理C326および処理C327が、順次に、
図6に示す上述の処理C12、処理C13、処理C14、処理C15、処理C16および処理C17と同様に実行される。このため、ここでは、これら処理C322、処理C323、処理C324、処理C325、処理C326および処理C327の各処理の説明を省略する。
【0237】
そして、例えば被監視者Obに生じた前記イベントに対する対処が終了すると、前記居室RM-1に在室している作業者NS-1は、退出する際に、その携行している携帯端末装置TAd-1を、前記居室RM-1に対応して設けられたID装置RDd-1に近接させ、作業者ID;「ID-NA」を読み取らせる読み取り操作を行う(C331)。
【0238】
これに応じて
図22に示す処理C332、処理C333、処理C334、処理C335および処理C336が、順次に、
図6に示す上述の処理C22、処理C23、処理C24、処理C25および処理C26と同様に実行される。このため、ここでは、これら処理C332、処理C333、処理C334、処理C335および処理C336の各処理の説明を省略する。
【0239】
センサ装置SUから前記画像の通知を受けると(センサ装置SUから画像通知通信信号を受信すると)、管理サーバ装置SVdは、SV制御処理部22dの画像記憶処理部222dによって、前記センサ装置SUからの画像を、前記第1特定情報としての作業者IDおよび直近にセンサ装置SUで検知したイベントに紐付けて画像記憶部231aに記憶する(C27)。
【0240】
より具体的には、画像記憶処理部222dは、前記受信した画像通知通信信号に収容された画像を、画像ファイル名を付して画像記憶部231dに記憶する。次に、画像記憶処理部222dは、SV記憶部23dに一時的に仮に記憶されている各紐付け情報の各カメラIDの中から、前記受信した画像通知通信信号に収容されたカメラIDと一致するカメラIDを選定(検索)し、この選定したカメラIDを持つ紐付け情報における作業者IDおよび前記撮像開始時刻と、前記受信した画像通知通信信号に収容された前記画像(前記画像ファイル名)および前記撮像終了時刻と、を紐付ける。次に、画像記憶処理部222dは、この紐付けた1組の前記作業者ID、前記撮像開始時刻、前記画像ファイル名および前記撮像終了時刻に対し、シリアル番号を画像IDとして割り振る。次に、画像記憶処理部222dは、前記受信した画像通知通信信号に収容されたカメラIDを部屋名に変換し(カメラIDが部屋名である場合、この変換処理は省略できる)、画像記憶部231dに記憶された検知イベント付き画像情報テーブルITから、前記必要に応じて変換した部屋名(すなわち、前記受信した画像通知通信信号に収容されたカメラID)と同一の部屋名(カメラID)を、部屋名フィールド2317に登録し、かつ、前記受信した画像通知通信信号に収容された撮像終了時刻に最も時間的に近い時刻を、イベント検知時刻フィールド2315に登録するレコードを選定(検索)し、この選定したレコードにおけるイベント種別フィールド2316に登録されているイベント情報を抽出し、この抽出したイベント情報を、前記紐付けた1組の前記作業者ID、前記撮像開始時刻、前記画像ファイル名および前記撮像終了時刻にさらに紐付ける。そして、画像記憶処理部222dは、画像記憶部231dに記憶されている検知イベント付き画像情報テーブルITに新たなレコードを生成し、この生成したレコードにおける画像IDフィールド2311、イベント種別フィールド2316、開始時刻サブフィールド23121、終了時刻サブフィールド23122、画像ファイル名フィールド2313および作業者IDフィールド2314それぞれに、前記画像ID、前記抽出したイベント情報、前記撮像開始時刻(前記紐付け情報通知通信信号に収容された時刻)、前記撮像終了時刻(前記画像通知通信信号に収容された時刻)、画像ファイル名および作業者IDそれぞれを登録する。そして、画像記憶処理部222dは、SV記憶部23dに一時的に仮に記憶されている前記紐付け情報および前記撮像開始時刻を消去(削除)する。なお、この新たなレコードにおける部屋名フィールド2317に部屋名が登録されても良い。
【0241】
なお、上述では、直近のイベント情報のみを紐付けたが、前記受信した画像通知通信信号より所定時間以内前(例えば5分以内前や10分以内前)に受信した全ての第1イベント通知通信信号に収容されたイベント情報が紐付けられても良い。
【0242】
このような動作によって、被監視者監視支援システムMSdは、各居室RM-1~RM-3に配置された各センサ装置SU-1~SU-3から各画像を収集し、各画像に作業者IDおよびイベントを紐付けて記憶(記録)する。
【0243】
そして、所望(目的)の作業者NSに対する画像を抽出する場合には、例えば前記作業者NSの上司等のオペレータは、SV入力部24から検索キーとして前記所望の作業者NSに対応する作業者IDを入力し、検索開始の指示を入力する。
【0244】
管理サーバ装置SVdは、検索キーの作業者IDと検索開始の指示を受け付けると、SV制御処理部22dによって、画像記憶部231dに記憶されている各画像の中から、前記検索キーの作業者IDを持つ画像を検索し、SV出力部25に出力する。より具体的には、検索キーの作業者ID;「ID-NA」を受け付けると、SV制御処理部22dは、画像記憶部231dに記憶されている検知イベント付き画像情報テーブルITの作業者IDフィールド2314に、前記受け付けた作業者ID;「ID-NA」を登録するレコードを抽出し、この抽出したレコードにおける各フィールド2311、2315、2316、2312(23121、23122)、2313、2317、2314に登録されている画像ID、イベント検知時刻、イベント情報、記録時刻(撮像開始時刻、撮像終了時刻)、画像ファイル名、部屋名および作業者IDを取り出し、この取り出した画像ID、イベント検知時刻、イベント情報、記録時刻(撮像開始時刻、撮像終了時刻)、画像ファイル名、部屋名および作業者IDを、例えば、
図26に示すように、一覧表形式でSV出力部25に表示する。この
図26に示す一例の抽出結果表示画面62aは、前記取り出した画像IDを表示する画像ID表示欄621と、前記取り出したイベント検知時刻を表示するイベント検知時刻表示欄622と、前記取り出したイベント情報を表示するイベント種別表示欄623と、前記取り出した記録時刻を表示する記録時刻表示欄624と、前記取り出した画像ファイル名を表示する画像ファイル名表示欄625と、前記取り出した部屋名を表示する部屋名表示欄626と、前記取り出した作業者IDを表示する作業者ID表示欄627とを備え、前記抽出したレコードの個数に応じた個数の表示行を持つ。記録時刻表示欄624は、前記取り出した撮像開始時刻および撮像終了時刻それぞれを表示する開始時刻表示欄6241および終了時刻表示欄6242を備える。そして、画像ファイル名表示欄625に表示された画像ファイル名をSV入力部24から入力操作すると(例えばマウスによってカーソルを画像ファイル名に合わせ、左クリックすると)、SV制御処理部22dは、この入力操作された画像ファイル名を持つ画像を画像記憶部231dから取り出し、この取り出した画像をSV出力部25に再生表示する。これによって前記オペレータは、所望の作業者NSに対する画像を参照できる。
【0245】
そして、第4実施形態では、画像は、イベント情報にも紐付けられているので、イベントの種別に検索することもできる。この場合では、前記オペレータは、SV入力部24から検索キーとして前記所望のイベント情報(本実施形態では起床、離床、転倒、転落およびナースコールのうちの1または複数)を入力し、検索開始の指示を入力する。
【0246】
管理サーバ装置SVdは、検索キーのイベント情報と検索開始の指示を受け付けると、SV制御処理部22dによって、画像記憶部231dに記憶されている各画像の中から、前記検索キーのイベント情報を持つ画像を検索し、SV出力部25に出力する。より具体的には、検索キーのイベント情報;「転倒」を受け付けると、SV制御処理部22dは、画像記憶部231dに記憶されている検知イベント付き画像情報テーブルITのイベント種別フィールド2316に、前記受け付けたイベント情報;「転倒」を登録するレコードを抽出し、この抽出したレコードにおける各フィールド2311、2315、2316、2312(23121、23122)、2313、2317、2314に登録されている画像ID、イベント検知時刻、イベント情報、記録時刻(撮像開始時刻、撮像終了時刻)、画像ファイル名、部屋名および作業者IDを取り出し、この取り出した画像ID、イベント検知時刻、イベント情報、記録時刻(撮像開始時刻、撮像終了時刻)、画像ファイル名、部屋名および作業者IDを、例えば、
図27に示すように、一覧表形式でSV出力部25に表示する。この
図27には、
図26と同様の各表示欄621~627を持つ他の一例の抽出結果表示画面62bが示されている。そして、画像ファイル名表示欄625に表示された画像ファイル名をSV入力部24から入力操作すると、SV制御処理部22dは、この入力操作された画像ファイル名を持つ画像を画像記憶部231dから取り出し、この取り出した画像をSV出力部25に再生表示する。これによって前記オペレータは、所望のイベントの種別に対する、作業者ID表示欄627に表示されている作業者IDを持つ作業者NSの画像を参照できる。
【0247】
以上説明したように、第4実施形態における、画像記録システムを組み込んだ被監視者監視支援システムMSdは、第1実施形態と同様の作用効果を奏する(第2実施形態をベースとする場合には、第2実施形態と同様の作用効果を奏する、第3実施形態をベースとする場合には、第3実施形態と同様の作用効果を奏する)。
【0248】
上記被監視者監視支援システムMSdは、さらに、前記画像を、前記第1特定情報(本実施形態では作業者ID)およびセンサ装置SUから直近に受信した検知結果に紐付けて画像記憶部231dに記憶する。このため、上記被監視者監視支援システムMSdは、所望(目的)の作業者に対する画像をより簡単に抽出できるだけでなく、検知結果の種別ごとにも画像をより簡単に抽出できる。このため、作業者の上司は、前記検知結果の種別ごとに、作業者NSに対する画像を参照することで、前記作業者NSにおける仕事に対する手際や適切さや丁寧さ等を前記検知結果の種別ごとに把握でき、前記検知結果の種別ごとに前記作業者NSの実態を把握した上で、前記作業者NSを指導できる。前記上司は、前記検知結果の種別で画像を抽出できるので、複数の作業者NS間で、仕事に対する手際や適切さや丁寧さ等を比較することもできる。前記上司は、前記検知結果の種別で画像を抽出できるので、作業者NSが種別に応じた手順で対処しているか否かも確認できる。
【0249】
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
【0250】
一態様にかかる画像記録システムは、所定の撮像対象に対応して設けられ、前記撮像対象を撮像して画像を生成する撮像部と、前記撮像部で生成された画像を記憶する画像記憶部と、前記撮像部で生成された画像を前記画像記憶部に記憶させる画像記憶処理部と、所定の作業者が撮像対象の領域に入場する場合に、前記作業者を特定する第1特定情報および前記撮像対象に対応する撮像部を特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る読取部と、前記第1および第2特定情報のうちの他方の特定情報を予め持ち、前記読取部によって前記一方の特定情報を読み取った場合に、前記他方の特定情報と前記読取部で読み取った前記一方の特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を前記画像記憶処理部へ出力する生成部とを備え、前記撮像部は、予め自機の第2特定情報を持ち、前記生成した画像を前記自機の第2特定情報と共に前記画像記憶処理部へ出力し、前記画像記憶処理部は、前記撮像部からの前記第2特定情報および前記生成部からの前記紐付け情報に基づいて、前記撮像部からの画像を前記第1特定情報に紐付けて前記画像記憶部に記憶する。好ましくは、上述の画像記録システムにおいて、前記読取部は、前記第1特定情報を記憶するICカード(RFタグ)または磁気カードから前記第1特定情報を読み取り、前記読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で前記生成部へ通知するカードリーダである。好ましくは、上述の画像記録システムにおいて、前記読取部は、前記第1特定情報を表す1次元コード(バーコード)または2次元コードから前記第1特定情報を読み取り、前記読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で前記生成部へ通知するコードリーダである。好ましくは、上述の画像記録システムにおいて、前記読取部は、前記第1特定情報を記憶する携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置から無線通信で前記第1特定情報を読み取り、前記読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で前記生成部へ通知するリーダである。好ましくは、上述の画像記録システムにおいて、前記読取部は、前記第1特定情報を記憶する携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置から無線通信で前記第1特定情報を読み取り、前記読み取った前記第1特定情報を有線通信または無線通信で前記生成部へ通知するタブレット端末装置である。好ましくは、上述の画像記録システムにおいて、前記読取部は、前記第2特定情報を表す1次元コード(バーコード)または2次元コードから前記第2特定情報を読み取るコードリーダの機能を備える携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置であり、前記携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置は、前記生成部をさらに備え、前記生成部は、前記機能で読み取った前記第2特定情報と予め持っている前記第1特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を無線通信で前記画像記憶処理部へ出力する。好ましくは、上述の画像記録システムにおいて、前記読取部は、前記第2特定情報を記憶するICカード(RFタグ)または磁気カードから前記第2特定情報を読み取るカードリーダの機能を備える携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置であり、前記携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置は、前記生成部をさらに備え、前記生成部は、前記機能で読み取った前記第2特定情報と予め持っている前記第1特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を無線通信で前記画像記憶処理部へ出力する。好ましくは、上述の画像記録システムにおいて、前記読取部は、前記第2特定情報を記憶するタブレット端末装置から無線通信で前記第2特定情報を読み取る携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置であり、前記携帯電話装置、スマートフォンまたはタブレット端末装置は、前記生成部をさらに備え、前記生成部は、前記読み取った前記第2特定情報と予め持っている前記第1特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を無線通信で前記画像記憶処理部へ出力する。好ましくは、上述の画像記録システムにおいて、前記生成部は、前記読取部で読み取った前記一方の特定情報を管理する管理部と、前記管理部で管理されている前記一方の特定情報が有る場合に、前記紐付け情報を生成し、前記生成した紐付け情報を前記画像記憶処理部へ出力する通知部とを備える。
【0251】
このような画像記録システムは、所定の作業者が撮像対象の領域に入場すると、前記第1および第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取って他方の特定情報に紐付けることによって前記第1および第2特定情報を互いに紐付けた紐付け情報を生成し、一方、前記撮像部から画像とその第2特定情報とを得る。そして、上記画像記録システムは、前記撮像部からの前記第2特定情報および前記生成部からの前記紐付け情報に基づいて、前記撮像部からの画像を前記第1特定情報に紐付けて前記画像記憶部に記憶する。すなわち、上記画像記録システムは、前記生成部からの前記紐付け情報から、前記撮像部からの前記第2特定情報に対応する前記第1特定情報を得て、この得られた前記第1特定情報に前記撮像部からの画像を紐付けて前記画像記憶部に記憶する。したがって、上記画像記録システムは、前記画像に紐付けられた前記第1特定情報を参照することで、所望(目的)の作業者に対する画像をより簡単に抽出できる。このため、作業者の上司は、前記作業者に対する画像を参照することで、前記作業者における仕事に対する手際や適切さや丁寧さ等を把握でき、前記作業者の実態を把握した上で、前記作業者を指導できる。
【0252】
他の一態様では、上述の画像記録システムにおいて、前記読取部は、さらに、前記作業者が前記撮像対象の領域から退場する場合に、前記第1および第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取り、前記読取部で読み取った前記一方の特定情報を管理し、既に管理している前記一方の特定情報が前記読取部でさらに読み取った場合に、前記既に管理している前記一方の特定情報の管理を解除する管理部と、前記管理部で管理されている前記一方の特定情報が有る場合に、撮像開始の指示を前記撮像部へ出力し、前記管理部で管理されている前記一方の特定情報が無くなった場合に、撮像終了の指示を前記撮像部へ出力する撮像制御部とをさらに備え、前記撮像部は、前記撮像制御部から前記撮像開始の指示を受けると、撮像を開始し、前記撮像制御部から前記撮像終了の指示を受けると、撮像を終了する。
【0253】
このような画像記録システムは、管理下の前記一方の特定情報が有る場合に、撮像開始の指示を前記撮像部へ出力し、管理下の前記一方の特定情報が無くなった場合に、撮像終了の指示を前記撮像部へ出力する。すなわち、上記画像記録システムは、前記撮像対象の領域に対し、作業者が入場すると前記撮像開始を指示し、少なくとも1人の作業者が所在している間、撮像を継続し、そして、作業者が退場すると、前記撮像終了を指示する。このため、上記画像記録システムは、少なくとも1人の作業者が前記撮像対象の領域内に所在する間の画像を画像記憶部に記憶でき、作業者の所在に無関係に連続的に撮像する場合(例えば24時間撮像)に較べて、画像のデータ容量を低減できる。前記作業者の上司も、速やかに前記作業者の仕事の様子を観察できる。
【0254】
他の一態様では、これら上述の画像記録システムにおいて、前記撮像対象に対応して設けられ、前記撮像対象の領域に対する入場の有無を検知する入場検知部をさらに備え、前記生成部は、さらに、前記作業者が入る撮像対象の領域における当該撮像対象に対応する前記入場検知部で入場有りを検知した場合に、前記紐付き情報を前記画像記憶処理部へ出力する。好ましくは、上述の画像記録システムにおいて、前記入場検知部は、前記撮像対象の領域の境界に配置され、前記撮像対象の領域を検知領域とする赤外線型人感センサと、前記赤外線型人感センサの検知結果に応じて前記撮像対象の領域内への入場の有無を判定する入場判定部とを備える。
【0255】
撮像対象の領域に来たものの、状況の変化によって他の場所に向かう必要が生じた等のために、作業者は、前記読取部に前記一方の特定情報を読み取らせたものの、当該撮像対象の領域に入場しない場合も有り得る。上記画像記録システムは、入場検知部をさらに備え、前記入場検知部で入場有りを検知した場合に、前記紐付き情報を前記画像記憶処理部へ出力する。すなわち、前記生成部は、前記読取部で前記一方の特定情報を読み取った場合であって、かつ、前記作業者が入る撮像対象の領域における当該撮像対象に対応する前記入場検知部で入場有りを検知した場合に、前記紐付き情報を前記画像記憶処理部へ出力する。このため、作業者が読取部に前記一方の特定情報を読み取らせたものの、当該撮像対象の領域に対し入場しなかった場合、前記紐付き情報が前記画像記憶処理部へ出力されない。したがって、上記画像記録システムは、前記撮像部からの画像に、前記第1特定情報を、より適切に紐付けられる。
【0256】
他の一態様では、上述の画像記録システムにおいて、前記撮像対象に対応して設けられ、前記撮像対象の領域に対する入退場の有無を検知する入退場検知部をさらに備え、前記撮像制御部は、さらに、前記作業者が入る撮像対象の領域における当該撮像対象に対応する前記入退場検知部で入場有りを検知した場合に、前記撮像開始の指示を前記撮像部へ出力し、さらに、前記作業者が入る撮像対象の領域における当該撮像対象に対応する前記入退場検知部で退場有りを検知した場合に、前記撮像終了の指示を前記撮像部へ出力する。好ましくは、上述の画像記録システムにおいて、前記入退場検知部は、前記撮像対象の領域の境界に、所定の高さ位置に入退場方向に沿って並置するように配設された複数の発光部と、前記複数の発光部から前記入退場方向と直交する直交方向で所定の幅(例えば人幅以上の長さ等)で離間するように、かつ、前記複数の発光部それぞれから発光された各光をそれぞれ受光するように配設された複数の受光部と、前記複数の受光部それぞれの各受光結果に応じて前記撮像対象の領域に対する入退場の有無を判定する入退場判定部とを備える。
【0257】
上述のように、作業者は、前記読取部に前記一方の特定情報を読み取らせたものの、当該撮像対象の領域に入場しない場合も有り得る。一方、所定の作業が終了したと考えて、前記作業者は、前記読取部に前記一方の特定情報を読み取らせたものの、前記作業のやり残しに気づき、当該撮像対象の領域から退場しない場合も有り得る。上記画像記録システムは、入退場検知部をさらに備え、前記入退場検知部で入場有りを検知した場合に、前記撮像開始の指示を前記撮像部へ出力し、前記入退場検知部で退場有りを検知した場合に、前記撮像終了の指示を前記撮像部へ出力する。すなわち、前記撮像制御部は、前記読取部で前記一方の特定情報を読み取った場合であって、かつ、前記作業者が入る撮像対象の領域における当該撮像対象に対応する前記入退場検知部で入場有りを検知した場合に、前記撮像開始の指示を前記撮像部へ出力し、再度、前記読取部で前記一方の特定情報を読み取った場合であって、かつ、前記作業者が入る撮像対象の領域における当該撮像対象に対応する前記入退場検知部で退場有りを検知した場合に、前記撮像終了の指示を前記撮像部へ出力する。このため、作業者が読取部に前記一方の特定情報を読み取らせたものの、当該撮像対象の領域に対し入退場しなかった場合、前記撮像開始の指示や前記撮像終了の指示が行われない。したがって、上記画像記録システムは、より適切に、作業者の入退場に応じて画像を記憶(記録)できる。
【0258】
他の一態様にかかる画像記録方法は、所定の撮像対象に対応して設けられる撮像部で、前記撮像対象を撮像して画像を生成する撮像工程と、前記撮像工程で生成された画像を画像記憶部に記憶させる画像記憶処理工程と、所定の作業者が撮像対象の領域に対し入場する場合に、前記作業者を特定する第1特定情報および前記撮像対象に対応する撮像部を特定する第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取る読取工程と、前記第1および第2特定情報のうちの他方の特定情報を予め持つ生成部で、前記他方の特定情報と前記読取工程で読み取った前記一方の特定情報とを互いに紐付けた紐付け情報を生成する生成工程とを備え、前記撮像部は、予め自機の第2特定情報を持ち、前記画像記憶処理工程は、前記撮像部によって前記撮像工程で生成された画像を、前記撮像部の前記第2特定情報および前記生成部によって前記生成工程で生成された前記紐付け情報に基づく前記第1特定情報に紐付けて前記画像記憶部に記憶する。
【0259】
このような画像記録方法は、所定の作業者が撮像対象の領域に入場すると、前記第1および第2特定情報のうちの一方の特定情報を読み取って他方の特定情報に紐付けることによって前記第1および第2特定情報を互いに紐付けた紐付け情報を生成し、一方、前記撮像部から画像とその第2特定情報とを得る。そして、上記画像記録方法は、前記撮像部からの前記第2特定情報および前記生成部からの前記紐付け情報に基づいて、前記撮像部からの画像を前記第1特定情報に紐付けて前記画像記憶部に記憶する。すなわち、上記画像記録方法は、前記生成部からの前記紐付け情報から、前記撮像部からの前記第2特定情報に対応する前記第1特定情報を得て、この得られた前記第1特定情報に前記撮像部からの画像を紐付けて前記画像記憶部に記憶する。したがって、上記画像記録方法は、前記画像に紐付けられた前記第1特定情報を参照することで、所望(目的)の作業者に対する画像をより簡単に抽出できる。このため、作業者の上司は、前記作業者に対する画像を参照することで、前記作業者における仕事に対する手際や適切さや丁寧さ等を把握でき、前記作業者の実態を把握した上で、前記作業者を指導できる。
【0260】
他の一態様にかかる被監視者監視支援システムは、監視領域に対応して設けられ、前記監視領域に所在する被監視者に関わる所定のイベントを検知するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され前記センサ装置から受信した検知結果を管理する中央管理装置、および、前記中央管理装置と通信可能に接続され前記中央管理装置を介して前記検知結果を受信して表示する端末装置を備え、前記被監視者の監視を支援する被監視者監視支援システムであって、さらに、前記監視領域を前記撮像対象の領域とした、これら上述のいずれかの画像記録システムを備え、前記中央管理装置は、前記画像記憶部と、前記画像記憶処理部とを備え、前記画像記憶処理部は、前記撮像部からの画像を前記第1特定情報に紐付けて前記画像記憶部に記憶する際に、前記センサ装置から直近に受信した検知結果をさらに前記撮像部からの画像に紐付ける。好ましくは、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記センサ装置は、前記撮像部と、前記生成部とを備え、前記端末装置は、前記読取部で読み取り可能に前記第1特定情報を記憶する。好ましくは、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記センサ装置は、前記撮像部を備え、前記端末装置は、前記読取部と、前記生成部とを備える。好ましくは、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記所定のイベントは、前記被監視者における所定の行動を含む。好ましくは、前記所定の行動は、起床、離床、転倒および転落のうちの少なくとも1つを含む。好ましくは、上述の被監視者監視支援システムにおいて、前記所定のイベントは、ナースコールを含む。
【0261】
このような被監視者監視支援システムは、さらに、これら上述のいずれかの画像記録システムを備え、前記撮像部からの画像を、前記第1特定情報および前記センサ装置から直近に受信した検知結果に紐付けて前記画像記憶部に記憶する。このため、上記被監視者監視支援システムは、所望(目的)の作業者に対する画像をより簡単に抽出できるだけでなく、検知結果の種別ごとにも画像をより簡単に抽出できる。このため、作業者の上司は、前記検知結果の種別ごとに、前記作業者に対する画像を参照することで、前記作業者における仕事に対する手際や適切さや丁寧さ等を前記検知結果の種別ごとに把握でき、前記検知結果の種別ごとに前記作業者の実態を把握した上で、前記作業者を指導できる。前記上司は、前記検知結果の種別で画像を抽出できるので、複数の作業者間で、仕事に対する手際や適切さや丁寧さ等を比較することもできる。前記上司は、前記検知結果の種別で画像を抽出できるので、作業者が種別に応じた手順で対処しているか否かも確認できる。
【0262】
この出願は、2018年1月19日に出願された日本国特許出願特願2018-6948を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
【0263】
本発明の実施形態が詳細に図示され、かつ、説明されたが、それは単なる図例及び実例であって限定ではない。本発明の範囲は、添付されたクレームの文言によって解釈されるべきである。
【0264】
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
【産業上の利用可能性】
【0265】
本発明によれば、画像を記録する画像記録システムおよび画像記録方法、ならびに、前記画像記録システムを備え、監視対象である被監視者の監視を支援する被監視者監視支援システムが提供できる。